JP3772008B2 - 頭部装着型ディスプレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部装着型ディスプレイ、より詳しくは、映像を表示する表示部を使用者の頭部に支持させて用いる頭部装着型ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、頭部に装着して用いることにより、装着した使用者のみが映像や音声を鑑賞することができる頭部装着型ディスプレイが開発されている。
【0003】
このようなものの一例として特開平4−23581号公報には、装置本体内に、光源と、該光源により照写される液晶パネルとを備え、上記装置本体を頭部に装着して上記光源により上記液晶パネルの映像を眼球の網膜に投影させるようにした映像表示装置において、上記装置本体の両側に該装置本体を顔面に装着させる一対のフレームを設け、この一対のフレームの間隔を調整機構により調整自在に構成した映像表示装置が記載されていて、メガネフレームに類似した支持形態をとるようになっている。
【0004】
また、特開平5−264946号公報には、装置本体の背面両側に該装置本体を顔面に装着させる一対の柄を折り畳み自在に設け、この装置本体の顔面装着時に、該装置本体内に備えられた一対の映像表示手段の各映像を一対の接眼レンズによって拡大して左右の眼球の網膜に投影させるようにした眼鏡型映像表示装置において、上記一対の柄にヘアバンドの両側を回転自在に支持し、このヘアバンドの中途部を上記一対の柄と共に折畳み自在に構成した眼鏡型映像表示装置が記載されている。
【0005】
さらに、特開平6−141260号公報には、装置本体の背面両側に該装置本体を顔面に装着させる一対の柄を折畳み自在に設け、この装置本体の顔面装着時に、該装着本体内に備えられた一対の映像表示手段の各映像を一対の接眼レンズによって拡大して左右の眼球の網膜に投影させるようにした眼鏡型映像表示装置において、上記装置本体の背面両側に一対のヒンジ部を回転自在に支持し、この一対のヒンジ部に上記一対の柄の先端側をそれぞれピン枢支して該各柄を装置本体の背面側に折畳み自在に設ける共に各ヒンジ部を中心にして各柄を上下方向に回転自在に設けた眼鏡型映像表示装置が記載されていて、基本的には上記装置本体をリング状をなす長さ調節可能なバンド状の支持部材により頭部に装着させるものとなっている。
【0006】
こうした頭部装着型ディスプレイは、上述したように頭部に装着して用いる個人仕様となっているために、通常は、立った姿勢や、座った姿勢、あるいは寝た姿勢など、使用者が様々な姿勢をとった状態で鑑賞することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平4−23581号公報に記載のものでは、立った姿勢や座った姿勢などにおける通常の姿勢においては良好な装着状態を得ることができる一方で、両耳と鼻の3点により支持するメガネフレームに類似した支持形態であるために、寝た姿勢で使用する場合には頭部装着型ディスプレイに作用する重力の方向が変化し、該頭部装着型ディスプレイが頭頂部の方向にずれて観察ができなくなることがあった。
【0008】
また、上記特開平5−264946号公報に記載のものにおいても、通常の姿勢においては良好な装着状態を得ることができる一方で、上記一対の柄の端部が耳の後ろ側まで延出しているために、寝た姿勢で使用するとき、特に寝返りを打つときなどには、頭部装着型ディスプレイの装着位置がずれる原因となっていた。また、上記ヘアバンドは、寝た姿勢で使用するときに、積極的に頭部への装着を助けるものとはなっていなかった。
【0009】
さらに、上記特開平6−141260号公報に記載のものでは、基本的にはバンド支持のみであるために、通常の姿勢においても頭部への締め付け感が発生してしまうことになる。通常の姿勢においては、こうしたバンド支持よりも締め付け感の少ないメガネフレーム形状の支持部の方が望ましい。
【0010】
このように、従来より提案されている頭部装着型ディスプレイでは、頭部に装着する支持形態が単一であったために、上述したような複数の姿勢において良好な装着状態を得ることが難しかった。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、使用者が複数の姿勢を取った場合にも良好な装着状態を得ることができる頭部装着型ディスプレイを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明による頭部装着型ディスプレイは、 表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部と、この表示部を使用者の頭部に支持する支持手段と、を備えた頭部装着型ディスプレイであって、上記支持手段は、上記頭部装着型ディスプレイ本体に設けられた複数の支持部から選択される支持部を用いて、上記表示部を使用者の頭部に支持する支持形態を2つ以上備え、各支持形態では上記支持部の選択が異なっており、これらの支持形態を切り替えることができるように構成されたものである。
【0013】
また、第2の発明による頭部装着型ディスプレイは、表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部とこの表示部を使用者の頭部に支持する支持手段とを備えた頭部装着型ディスプレイであって、上記支持手段は、上記表示部を使用者の頭部に支持する形態を2つ以上備え、これらの支持形態を切り替えることができるように構成され、第1の支持形態において、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより、上記表示部を使用者の頭部に支持可能な第1支持部と、第2の支持形態において、上記表示部を使用者の頭部に支持可能とするものであって、上記第1の支持形態においては当該頭部装着型ディスプレイに収納されている第2支持部と、上記表示部の使用者の頭部への支持を、上記第1の支持形態から上記第2の支持形態に切り替える際に、上記第1支持部を使用者による映像の観察を妨げない位置に折り畳んで収納する折り畳み機構と、を有して構成されているものである。
【0014】
さらに、第3の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第2の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記第2支持部がベルト状部材を有して構成されているものである。
【0015】
第4の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第3の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記第2支持部を収納する頭部装着型ディスプレイの部位が、上記第1支持部である。
【0016】
第5の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第2の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記第1支持部が折り畳んで収納される使用者による映像の観察を妨げない位置は、上記表示部を挟んで使用者の頭部の反対側である。
【0017】
第6の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第2の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記第1支持部が折り畳んで収納される使用者による映像の観察を妨げない位置は、上記表示部に対して使用者の頭部側であり、当該第1支持部は、上記第2の支持形態においては使用者の額に当接して、上記表示部と使用者の眼との距離を適切に保持する機能を果たすものである。
【0018】
第7の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第2の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記第1支持部が、上記表示部に連設される第1の部材と、この第1の部材に対して回動可能な第2の部材とを有して構成され、この第2の部材は上記第2の支持形態において使用者の側頭部の前部に当接する位置まで回動されて、上記第2支持部による使用者の頭部への支持を補助する機能を果たすものである。
【0019】
第8の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第1の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記支持手段が、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより上記表示部を使用者の頭部に支持可能な支持部と、この支持部を該支持部の長手方向に沿った自転軸周りに回転させることにより上記支持形態を切り替える回動機構とを有して構成されているものである。
【0020】
第9の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第8の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記支持部が、使用者の頭部の大きさに対応するべく上記自転軸に対して径の異なる複数の面を有して形成されているものである。
【0021】
第10の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第8の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記支持部が、使用者の頭部に当接する面の少なくとも一部に、頭部への当接圧力を拡散する弾性部材が配設されているものである。
【0022】
第11の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第1の発明による頭部装着型ディスプレイにおいて、上記支持手段が、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより上記表示部を使用者の頭部に支持可能であって、上記表示部に連設される第1の部材と、この第1の部材に連設される第2の部材と、この第2の部材を上記第1の部材に対して使用者の頭頂部側に回動させることにより上記支持形態を切り替える回動機構とを有して構成されているものである。
【0023】
第12の発明による頭部装着型ディスプレイは、表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部とこの表示部を使用者の頭部に支持する支持手段とを備えた頭部装着型ディスプレイであって、上記支持手段は、上記表示部を使用者の頭部に支持する形態を2つ以上備え、これらの支持形態を切り替えることができるように構成され、第1の支持形態において、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより、上記表示部を使用者の頭部に支持可能な第1支持部と、第2の支持形態において、使用者の額に当接することにより、上記表示部と使用者の眼との距離を適切に保持する機能を果たすものであって、上記第1の支持形態においては上記表示部に収納されている第2支持部と、を有して構成されているものである。
【0024】
従って、第1の発明による頭部装着型ディスプレイは、表示部の表示素子が映像を表示して、表示部の光学系がこの映像を使用者の眼に投影し、支持手段が上記表示部を使用者の頭部に支持し、その際に、上記支持手段による2つ以上の支持形態が切り替えられる。
【0025】
また、第2の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記支持手段の第1支持部が第1の支持形態において使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより上記表示部を使用者の頭部に支持し、上記支持手段の第2支持部が第2の支持形態において上記表示部を使用者の頭部に支持する一方で上記第1の支持形態においては当該頭部装着型ディスプレイに収納され、上記支持手段の折り畳み機構が上記表示部の使用者の頭部への支持を上記第1の支持形態から上記第2の支持形態に切り替える際に上記第1支持部を使用者による映像の観察を妨げない位置に折り畳んで収納する。
【0026】
さらに、第3の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第2支持部がベルト状部材を有して構成される。
【0027】
第4の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第2支持部を収納する頭部装着型ディスプレイの部位が上記第1支持部となるように構成される。
【0028】
第5の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第1支持部が折り畳んで収納される使用者による映像の観察を妨げない位置が上記表示部を挟んで使用者の頭部の反対側となる。
【0029】
第6の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第1支持部が折り畳んで収納される使用者による映像の観察を妨げない位置が上記表示部に対して使用者の頭部側となり、当該第1支持部は上記第2の支持形態においては使用者の額に当接して上記表示部と使用者の眼との距離を適切に保持する機能を果たす。
【0030】
第7の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記第1支持部が上記表示部に連設される第1の部材とこの第1の部材に対して回動可能な第2の部材とを有し、この第2の部材は上記第2の支持形態において使用者の側頭部の前部に当接する位置まで回動されて、上記第2支持部による使用者の頭部への支持を補助する機能を果たす。
【0031】
第8の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記支持手段の支持部が使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより上記表示部を使用者の頭部に支持し、上記支持手段の回動機構がこの支持部を該支持部の長手方向に沿った自転軸周りに回転させることにより上記支持形態を切り替える。
【0032】
第9の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記支持部が、使用者の頭部の大きさに対応するべく上記自転軸に対して径の異なる複数の面を有して形成されている。
【0033】
第10の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記支持部が、使用者の頭部に当接する面の少なくとも一部に弾性部材が配設され、この弾性部材が頭部への当接圧力を拡散する。
【0034】
第11の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記支持手段が使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより上記表示部を使用者の頭部に支持し、上記支持手段の第1の部材が上記表示部に連設され、上記支持手段の第2の部材がこの第1の部材に連設され、上記支持手段の回動機構がこの第2の部材を上記第1の部材に対して使用者の頭頂部側に回動させることにより上記支持形態を切り替える。
【0035】
第12の発明による頭部装着型ディスプレイは、上記支持手段の第1支持部が第1の支持形態において使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより上記表示部を使用者の頭部に支持し、上記支持手段の第2支持部が第2の支持形態において使用者の額に当接することにより上記表示部と使用者の眼との距離を適切に保持する機能を果たす一方で、上記第1の支持形態においては上記表示部に収納される。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1から図36は本発明の一実施形態を示したものであり、図1は頭部装着型ディスプレイの基本的な構成を示す側面図である。
【0037】
この頭部装着型ディスプレイ1は、使用者の眼前に配置される本体表示部2と、この本体表示部2を支持するために使用者の側頭部から耳にかけて必要に応じて後頭部側まで延出して配置される左右一対の支持手段たる支持部3と、同様に上記本体表示部2を支持するために使用者の鼻にかけて配置される鼻当て部材4とを有して構成されている。
【0038】
上記本体表示部2の内部には、電装基板11と、この電装基板11上の制御素子等により制御されていて光学的な映像を表示するための表示素子12と、この表示素子12により表示される映像を使用者の眼に投影するための光学系13とが設けられており、この光学系13から投影される映像は表示窓14を介して観察されるようになっている。
【0039】
このような頭部装着型ディスプレイ1には、さらに、使用者の額に当接して当該頭部装着型ディスプレイ1がずれるのを防止するための第2支持部たる額当て部材5が設けられている。
【0040】
この額当て部材の一例について図2から図4を参照して説明する。図2は頭部装着型ディスプレイの第1の支持形態を示す側面図、図3は頭部装着型ディスプレイの第1の支持形態を示す平面図、図4は頭部装着型ディスプレイの第2の支持形態を示す側面図である。
【0041】
この額当て部材5は、左右の水平方向に設けられた軸5aを介して、上記本体表示部2に回動可能に取り付けられており、先端部には額と当接する際の接触感覚を向上させるとともに滑り等を防止するための例えばゴム等で構成された弾性部材5bが設けられている。この弾性部材5bは、額当て部材5に一体に設けても構わないが、例えばカバー状に構成して、該額当て部材5に交換可能となるように装着させても良い。
【0042】
このような額当て部材5は、使用者が立っている状態や椅子に腰掛けている状態などの、頭部が正立している通常の使用状態(第1の支持形態)においては、図2等に示すように、斜め下方向に傾倒された額には当接しない収納状態となるように構成されている。
【0043】
一方、図4に示すように、使用者が仰臥している状態などの、頭部が横向きとなって顔面が上方を向いている状態(第2の支持形態)においては、額当て部材5は、重力の作用によって自動的に上記軸周りに回転して持ち上がった状態となり、使用者の額に当接して眼と本体表示部2との間隔を適切な距離に保つとともに、ずれたりすることのないように保持するようになっている。
【0044】
また、図5は額当て部材の他の例を示す側面図、図6は上記図5のA−A断面図である。
【0045】
この額当て部材5Aは、断面略T字形状をなす係合部5cを下方に突設しており、全体として略H字形状となっている。そしてこの係合部5cが、本体表示部2の外装部材2aの内面側に設けられた摺動溝2bに嵌合することにより、額当て部材5Aは、本体表示部2に対して前後方向にスライドして移動するようになっている。さらに、上記摺動溝2bには収納位置や突出位置に対応する位置に係止凹部2cが設けられており、上記係合部5cの摺動凸部5dがこの係止凹部2cに係合することでクリック感を発生するようになっている。
【0046】
次に、上記支持部3の構成について図7から図12を参照して説明する。図7は頭部装着型ディスプレイの支持部の第1の支持形態を示す斜視図、図8は頭部装着型ディスプレイの支持部の第2の支持形態を示す斜視図、図9は頭部装着型ディスプレイの支持部を第1の支持形態から第2の支持形態へ変化させるときの様子を示す平面図および側面図、図10は上記図9のB−B断面図、図11は頭部装着型ディスプレイの支持部の第2の支持形態を示す平面図、図12は頭部装着型ディスプレイの支持部の第1の支持形態を示す側面図である。
【0047】
この支持部3は、本体表示部2に対して左右水平方向の軸周りに回動可能な支持部基部6と、この折り畳み機構を構成する支持部基部6に対してヒンジ部6aを介して上下方向の回転軸周りに回動可能に枢支された第1支持部たる支持アーム部7と、この支持アーム部7の外側の側面に取り付けられた第2支持部たるバンド部15とを有して構成されている。
【0048】
上記バンド部15は、例えばゴム等の素材を用いて適宜の幅に形成した弾性部材であり、その一端側が支持アーム部7の外側面の前方側に穿設された孔7aを介して断面略コの字形状(図10参照)をなす該支持アーム部7内に挿入され、先端部に抜け防止用のストッパ16cが取り付けられている。また、このバンド部15の他端側にはバンド結合部16a,16bが設けられていて、支持アーム部7の外側面の後方側に穿設された係止用孔7bに係合されるようになっている。
【0049】
このような支持部3は、上記第1の支持形態においては、図7に示すように、本体表示部2から使用者の側頭部に沿った形状で突設されている。
【0050】
なお、上述したように支持部基部6は本体表示部2に対して回動可能であるために、この第1の支持形態では、図12に示すように、支持アーム部7が水平に対してなす角度αを調節することができるようになっている。これにより、支持アーム部7と使用者の耳との間に間隔を空けないように調整することができて、、頭部装着型ディスプレイ1の装着性を向上させることが可能である。
【0051】
この第1の支持形態から上記第2の支持形態への移行は、図9に示すように行われる。
【0052】
まず、図9(B)に示すように、支持部基部6を本体表示部2に対して回動させて、前方側に反転させる。次に、この支持部基部6に伴って前方側に反転された支持アーム部7を図9(A)に示すように本体表示部2の前面側に沿って折り畳む。
【0053】
そして、バンド部15のバンド結合部16a,16bを係止用孔7bから取り外して、使用者の側頭部から後頭部を回り込ませた後に、一方のバンド結合部16aと他方のバンド結合部16bを連結することにより、左右のバンド部15が結合されるようになっている。
【0054】
こうして上記第2の支持形態においては、図8,図11に示すような状態となる。
【0055】
なお、仰臥した姿勢では使用者の後頭部が布団や枕、床といったものに当接するのを考慮して、左右のバンド部15のバンド結合部16a,16bによる結合位置は、後頭部よりも左右何れかの側頭部に片寄った位置となるように構成されている。
【0056】
次に、図13から図17を参照して、上記支持部3の構成の第2の例について説明する。図13は第2の構成例の支持部の第1の支持形態を示す斜視図、図14は第2の構成例の支持部の第2の支持形態を示す斜視図、図15は第2の構成例の支持部を第1の支持形態から第2の支持形態へ変化させるときの様子を示す平面図、図16は第2支持アーム部の変形例を示す要部平面図、図17は第2の構成例の支持部を折り畳んだ状態を示す背面図である。
【0057】
この支持部3は、上記支持部基部6と、この支持部基部6に対してヒンジ部6aを介して回動可能に枢支された第1の部材たる第1支持アーム部7Aと、この第1支持アーム部7Aに対して摺動自在に取り付けられた第2の部材たる第2支持アーム部7Bとを有して構成されている。
【0058】
上記バンド部15は、支持部基部6内に巻回して収納されていて、この巻回収納部15aは、例えばロック機構を有するばね等により、バンド部15を巻き取る方向に付勢されている。そして、バンド結合部16a,16b等を摘んでバンド部15を外部に引き出すと、その引き出した位置でロックされるようになっている。これにより、使用者は、自分の頭部の大きさに合わせて、適切なバンド長さを自由に調節することが可能である。
【0059】
またバンド部15を再び支持部基部6内に収納する際には、該支持部基部6の側部に設けられたバンド巻取ボタン17を押圧することにより、上記ロック機構によるロックが外れて、ばねの付勢力により自動的に内部に巻き取られるようになっている。
【0060】
上記第2支持アーム部7Bは、弾性部材により形成されていて、第2の支持形態において上記額当て部材5や弾性部材5bと同様の役割を果たすようになっている。
【0061】
すなわち、図13に示すような第1の支持形態から図14に示すような第2の支持形態に移行する際には、第2支持アーム部7Bを第1支持アーム部7A側に摺動して短縮させ、ヒンジ部6aにより第1支持アーム部7Aおよび第2支持アーム部7Bを折り畳むようになっている。このとき、図15,図17に示すように、第2支持アーム部7Bは互いに幅Wをもって重なるようになっていて、この部分が使用者の額に当接する部位となる。
【0062】
このような構成により、この例においては上記額当て部材5や弾性部材5bが不要となっている。
【0063】
なお、上述では第2支持アーム部7B自体を弾性部材により構成したが、例えば図16に示すように、第2支持アーム部7B’の額に当接する部分のみに弾性部材7cを貼設するようにしても良い。
【0064】
続いて、図18から図25を参照して、上記支持部3の構成の第3の例について説明する。図18は第3の構成例の支持部の第1の支持形態を示す斜視図、図19は第3の構成例の支持部の第2の支持形態を示す斜視図、図20は第3の構成例の支持部を第1の支持形態から第2の支持形態へ変化させるときの様子を示す平面図、図21は第3の構成例の支持部を折り畳んだ状態を示す背面図、図22は収納時と伸長時のバンド部を示す平面図、図23は他の構成例のバンド部の一部を示す斜視図、図24は収納時と伸長時の他の構成例のバンド部を示す平面図、図25は第1支持アーム部内におけるバンド部の収納状態の各種の例を示す平面図である。
【0065】
この支持部3は、上記支持部基部6と、この支持部基部6に対してヒンジ部6aを介して回動可能に枢支された第1の部材たる第1支持アーム部7Cと、この第1支持アーム部7Cに対してヒンジ部7dを介して回動可能に支持された第2の部材たる第2支持アーム部7Dとを有して構成されている。
【0066】
上記第1支持アーム部7Cは、内部に折り畳み式の第2支持部たるバンド部15Aを収納する略枠形状の部材であり、外側面側に上記バンド部15Aを取り出すための矩形孔7eが形成されている。
【0067】
また、上記第2支持アーム部7Dは、弾性部材により形成されていて、図18に示すような第1の支持形態においては使用者の耳に良好な接触感を与えるとともに、図19に示すような第2の支持形態においては、上記ヒンジ部7dにより内側に折り曲げられて、使用者の側頭部に接触して保持性をより高めるようになっている。
【0068】
なお、上記第2支持アーム部7D自体を弾性部材により構成する代わりに、第2支持アーム部7Dの外側面7fに弾性部材を貼設して構成しても良い。
【0069】
上記バンド部15Aは、例えばポリプロピレン等の素材により、図22に示すように、複数のヒンジを一体に有して構成されており、一端側がヒンジ部15bにより第1支持アーム部7C内の上記ヒンジ部7d近傍に回動可能に取り付けられるとともに、他端側に上記バンド結合部16aまたはバンド結合部16bが設けられている。
【0070】
そして、図18に示すような第1の支持形態から図19に示すような第2の支持形態へは、図20に示すように移行させる。
【0071】
すなわちまず符号H1に示すように、第2支持アーム部7Dをヒンジ部7d周りに回転させて、第1支持アーム部7Cの内側に折り畳む。次に符号H2に示すように、バンド部15Aをヒンジ部15b周りに回動させて矩形孔7eから取り出し、引き延ばす。その後、バンド結合部16aとバンド結合部16bを連結させるのは同様である。
【0072】
一方、支持部3を収納する際には、上記符号H1に示したように第2支持アーム部7Dを折り畳んだ後に、さらに第1支持アーム部7Cおよび第2支持アーム部7Dを、符号H3に示すように本体表示部2の接眼側に沿って折り畳み、図21に示すように収納する。
【0073】
また、図23はバンド部の他の例を示す斜視図,図24はバンド部の他の例を示す平面図である。
【0074】
この第2支持部たるバンド部15Bは、帯状をなすバンド本体部15cを、ヒンジを避けるようにして弾性部材により形成された複数のクッション部15dにより被覆したものであり、ヒンジ部15bとバンド結合部16a,16bが設けられていることは上述と同様である。
【0075】
次に、図25は、上記第1支持アーム部7C内におけるバンド部15A,15Bの収納状態の各種の例を示す図である。
【0076】
図25(A)は、2ヶ所をヒンジとして屏風状に折り畳んだものである。
【0077】
また、図25(B)は、内側から外側に向かって右巻きに略巻回して収納したものである。一方、図25(C)は、これとは逆に、内側から外側に向かって左巻きに略巻回して収納したものである。
【0078】
また、図25(D)は、ヒンジ部15bをヒンジ部6aの近傍に設けて、内側から外側に向かって右巻きに略巻回して収納したものである。これにより、収納時の折れ癖が内側に向かうものとなるために、バンド部を取り出した際に、図中の2点鎖線に示すような折れ癖となり、自発的に頭部に沿った形状となる利点がある。また、上記矩形孔7eをバンド部15A,15B自体で覆うことも容易である。
【0079】
このようにバンド部15A,15Bを第1支持アーム部7Cに収納しているために、本体表示部2に収納する必要がなくなって該本体表示部2の大型化を防ぐことができるとともに、頭部装着型ディスプレイを装着する場合にも本体表示部2側が重くなることはなく、適切な重量バランスを保つことができる。
【0080】
図26から図28を参照して、上記支持部3の構成の第4の例について説明する。図26は第4の構成例の支持部を示す平面図およびそのC−C断面図、図27は支持アーム部の周方向の径を徐々に変化させる構成例を示す図、図28は弾性部材を設けた支持アーム部を有する頭部装着型ディスプレイを示す平面図である。
【0081】
この支持部3は、図26(A)に示すように、上記支持部基部6と、この支持部基部6に対してヒンジ部6aを介して回動可能に枢支された支持部たる支持アーム部7Eとを有して構成されている。
【0082】
上記支持アーム部7Eは、上記ヒンジ部6aにより支持されているアーム基部7gと、このアーム基部7gに対して支持部3の長手方向に沿った軸周りに回動可能となっている回動機構たる軸部7hと、この軸部7hと回動一体に構成された側頭保持部7iとを有して構成されている。
【0083】
上記側頭保持部7iは、図26(B)に示すように、自転軸7kに対して径の異なる複数の面を有して構成されていて、使用者の頭部の大小に合わせて調節することが可能となっている。
【0084】
すなわち、図26(A)の左半分は、頭部が小さい使用者の場合を示しており、側頭保持部7iを回転させることで、側頭保持部7iの大きい径の側が頭部に接するように調節されている。
【0085】
また、図26(A)の右半分は、頭部が大きい使用者の場合を示しており、側頭保持部7iを回転させることで、側頭保持部7iの小さい径の側が頭部に接するように調節されている。
【0086】
図27は、支持アーム部の構成の他の例を示したものである。この支持部たる支持アーム部7Fは、自転軸7kから周面までの距離が連続的に変化するように構成されていて、いわゆるカムに類似した構成となっている。
【0087】
次に、図28は、支持アーム部のさらに他の構成例を示したものである。
【0088】
この支持部たる支持アーム部7Gは、使用者の頭部に当接する部分に、ゴムやスポンジ等により構成された弾性部材7mを設けて、頭部への当接圧力を拡散することにより、該頭部への接触感覚の向上や、通気性による使用感の快適性の向上を図ったものである。
【0089】
図29,図30を参照して、上記支持部3の構成の第5の例について説明する。図29は第5の構成例の支持部を示す平面図、図30は第5の構成例の支持部において第2支持アーム部を移動した状態を示す側面図である。
【0090】
この支持部3は、図29に示すように、上記支持部基部6と、この支持部基部6に対してヒンジ部6aを介して回動可能に枢支された第1の部材たる第1支持アーム部7Hと、この第1支持アーム部7Hに対して回動機構たる回転ヒンジ部7nを介して回動可能に支持された第2の部材たる第2支持アーム部7Iとを有して構成されていて、第2支持アーム部7Iの先端内側部には弾性部材7pが貼設されている。
【0091】
上記回転ヒンジ部7nは、上記ヒンジ部6aの回転軸に対して略垂直な方向である左右水平方向の回転軸を有しており、この回転ヒンジ部7n周りに第2支持アーム部7Iを回転させると、該第2支持アーム部7Iが使用者の頭頂部側に移動するようになっている。
【0092】
使用者が仰臥した姿勢をとった場合には、第2支持アーム部7Iが布団や枕に接触して邪魔になる可能性がある。そこで、上述のように頭頂部側に移動することができるように構成して、退避させるようにしたものである。
【0093】
なお、このときの第2支持アーム部7Iの可動範囲としては、布団や枕などとは接触しないが、頭部装着型ディスプレイ1を使用者の頭部に保持するに足る保持力を発生させる程度であることが望ましい。
【0094】
次に、図31は、上記頭部装着型ディスプレイ1を用いたシステムの構成を示す斜視図である。
【0095】
上記頭部装着型ディスプレイ1は、コード23を介してコントローラ20と接続されていて、このコントローラ20はさらにコード24を介して、レーザディスク(LD),ビデオカセットプレイヤー(VHS),デジタルビデオディスク(DVD)などの映像再生装置30と接続されている。
【0096】
上記コントローラ20は、後述する確認等に用いる確認用スイッチたる押圧式のボタン22と、モード切換用のスライド式のスイッチ手段たるスイッチ21とを有しており、このスイッチ21を中央位置に切り換えることでノーマルモード(通常モード)に設定され、左側に切り換えることで睡眠モード(睡眠前提モード)に設定され、右側に切り換えることで睡眠防止モードに設定されるようになっている。これらの各モードについては、後で詳しく説明する。
【0097】
図32は、上記頭部装着型ディスプレイ1を用いたシステムの主として電気的な構成を示すブロック図である。
【0098】
上記ボタン22とスイッチ21の状態は、モード検出回路でありボタン検出回路を兼ねた制御手段たるCPU31により検出されるようになっている。
【0099】
このCPU31には、所定周波数のパルスを出力するリアルクロック回路32が接続されている。
【0100】
一方、この頭部装着型ディスプレイ1は、後述するような各種のメッセージを表示することができるように構成されていて、メッセージ表示制御回路34により表示するメッセージを画像メモリ33から読み出して、必要に応じて映像入力端子36から入力した映像信号に、画像合成回路35において合成して、LCD駆動回路42に出力するようになっている。
【0101】
また、この頭部装着型ディスプレイ1は、後述するようなブザー音を発することができるように構成されていて、上記CPU31の出力に応じて、ブザー音制御回路37が発する音量を制御するようになっている。
【0102】
さらに上記CPU31は、頭部装着型ディスプレイ1の電源制御回路41からLCD駆動回路42,バックライト駆動回路44,音量制御回路46の各々への供給電源を制御するようになっている。
【0103】
上記LCD駆動回路42は、上記画像合成回路35の出力を受けて表示素子たるLCD43を駆動し、映像等を表示するものである。
【0104】
上記バックライト駆動回路44は、電源の供給を受けて、バックライト45を点灯し、上記LCD43を照明させるものである。
【0105】
上記音量制御回路46は、電源の供給を受けてスピーカ47から音を発生させるものであり、上記ブザー音制御回路37の出力を受けて、必要に応じてスピーカ47からブザー音も発生させるようになっている。
【0106】
図33は、上記コントローラ20に設けられたスイッチ21の構成を示す回路図である。
【0107】
上記スイッチ21は、例えば図33(A)に示すように、2つの電気スイッチ21a,21bとこれらに各接続された抵抗により構成されていて、これら2つの電気スイッチ21a,21bの組み合わせにより達成される2ビット、つまり4通りの状態に、上記3つのモードを適宜配分したものである。一例としては、電気スイッチ21a,21bの組み合わせが、(オフ,オフ)であるときはノーマルモードとし、(オン,オフ)であるときは睡眠モードとし、(オフ,オン)であるときは睡眠防止モードとするようにすれば良い。もちろん、他の組み合わせも可能であることはいうまでもない。
【0108】
また、上記スイッチ21を、図33(B)に示すように、1つの電気スイッチ21cにより構成することも可能である。この場合には、電気スイッチ21cを1回オンにすることにより、ノーマルモード,睡眠モード,睡眠防止モードがサイクリックに切り替わるようにすれば良い。
【0109】
これらのスイッチの状態は、上述したように、モード検出回路である上記CPU31により検出されている。
【0110】
次に、このような構成によるモード制御の流れについて、図34を参照して説明する。図34は頭部装着型ディスプレイを用いたシステムのモード制御動作を示すフローチャートである。
【0111】
このモード制御の動作が始まると、まず上記スイッチ21の状態を検出することにより、ノーマルモードに設定されているか否かを判断する(ステップS1)。
【0112】
ここでノーマルモードである場合には、通常の映像表示を行う(ステップS3)。
【0113】
一方、上記ステップS1においてノーマルモードでない場合には、上記リアルクロック回路32の出力に基づいて例えば1分単位でカウントアップされるカウンタxをリセットして0とし、タイマをスタートさせる(ステップS2)。
【0114】
次に、映像表示を行う(ステップS4)。この映像表示を行っている最中にも、上記スイッチ21の状態を検出し(ステップS5)、スイッチ21の状態が変化したことを検出した場合には、上記メッセージ表示回路34により、例えば「時間を継続してモード変更する時は、ボタンを押して下さい。」などのメッセージを表示させる(ステップS6)。
【0115】
そして、上記ボタン22が操作されたか否かを所定時間だけ検出し(ステップS7)、ボタン22がオンになった場合には、現在のカウント値nをそのままカウンタxに代入して、x=nとしてタイマをスタートさせ(ステップS8)、上記ステップS4に戻って映像表示を継続する。
【0116】
一方、上記ステップS7において、所定時間待ってもボタン22が操作されなかった場合には、上記ステップS2へ戻ってカウンタをリセットし、上記ステップS4へ行って映像表示を継続する。
【0117】
また、上記ステップS5において、スイッチ21がオンになっていない場合には、カウンタxが所定値、例えば120に達したか否かを判断し(ステップS9)、達していない場合には上記ステップS4に戻って映像表示を継続する。
【0118】
このステップS9において、カウンタxが所定値120に達したと判断された場合には、例えば図35(A)に示すように「2時間が経過しました。このまま映像を観る場合は、ボタンを押して下さい。」等のメッセージを表示させる(ステップS10)。
【0119】
そして、上記ボタン22が操作されたか否かを所定時間だけ検出し(ステップS11)、ボタン22がオンになった場合には、図35(B)に示すようにボタン操作がなされたことを映像信号に重畳して表示し、上記ステップS2へ戻ってカウンタをリセットして、上記ステップS4へ行って映像表示を継続する。
【0120】
一方、上記ステップS11において、所定時間待ってもボタン22が操作されなかった場合には、現在のモードが睡眠モードであるか否かを判断し(ステップS12)、睡眠モードになっている場合には、電源制御回路41により電源をオフにする(ステップS13)。
【0121】
また、上記ステップS12において、睡眠モードでない場合には、さらに睡眠防止モードであるか否かを判断し(ステップS14)、睡眠防止モードにもなっていない場合には、ノーマルモードであるために、上記ステップS3へ行って映像表示を行う。
【0122】
上記ステップS14において、睡眠防止モードである場合には、ブザー音制御回路37や音量制御回路46を介してスピーカ47により適宜の音量でブザー音を発生させ(ステップS15)、このブザー音を受けて使用者がボタン22を操作したかを判断する(ステップS16)。
【0123】
ボタン22が操作されるまでは、上記ステップS15に戻ってブザーの発音を続け、ボタン22が操作されたところでブザー音を停止して(ステップS17)、上記ステップS2に戻ってタイマをリセットする。これにより、睡眠状態に入った使用者を、ブザー音により覚醒状態にすることができる。
【0124】
こうして、この頭部装着型ディスプレイ1には、図36に示すように、映像停止スイッチを押すまでは普通に映像を表示し続けるノーマルモード(通常モード)と、一定時間(例えば120分)が経過すると映像表示を停止する旨の警告メッセージを表示し、その後ボタン22が操作されれば映像を引き続き表示させ、ボタン22が操作されない場合には映像の表示を停止させる睡眠モード(睡眠前提モード)と、一定時間(例えば120分)が経過すると(画像表示を停止する)警告メッセージを表示し、その後ボタン22が操作されれば映像を引き続き表示させ、ボタン22が操作されない場合には例えば数分後にブザー音により使用者の覚醒を促す睡眠防止モードとが設けられている。
【0125】
なお、上述では一定時間として120分を例に挙げたが、これに限るものではなく、さらには、適宜の操作スイッチを設けて、この時間を任意に変更することができるように構成すると良い。
【0126】
また、睡眠モードが設定されている場合には、上記バックライト駆動回路44や音量制御回路46の制御により、ノーマルモードや睡眠防止モードよりもバックライト45の輝度やスピーカ47の音量を低くするようにしてもよい。
【0127】
さらに、上記スイッチ21により切り換えることができるモードを、1日の時間帯により異なる設定となるようにしても良い。例えばAM7:00からPM7:00まではノーマルモードから切り換えることができるのは睡眠防止モードのみとし、PM7:00からAM7:00まではノーマルモードから切り換えることができるのは睡眠モードのみとするなどの設定を行うことも可能である。また、この時間帯の区分けを、使用者の任意に設定することができるようにしても良い。
【0128】
加えて、上述ではスイッチ21は使用者により操作可能となるようにコントローラ20に設けたが、これに限るものではなく、例えば上記本体表示部2を使用者の頭部に支持する支持部3を、上述したように使用者が立った姿勢や座った姿勢にあるときの第1の支持形態と、使用者が仰臥した姿勢にあるときの第2の支持形態とに変化可能に構成した場合には、上記支持部3がこれら第1の支持形態または第2の支持形態の何れにあるかに連動して、上記スイッチ21が自動的に切り替わるように構成しても良い。
【0129】
以上説明したように、このような実施形態によれば、使用者が立った姿勢や座った姿勢をとったときと、仰臥した姿勢をとったときの何れにおいても、頭部装着型ディスプレイを良好に装着することができる。
【0130】
また、頭部装着型ディスプレイを、通常の状態で使用するか、睡眠を防止する状態で使用するか、睡眠を前提とした状態で使用するかに応じて、適切なモードを選択することができる。
【0131】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0132】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
【0133】
(1) 表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部と、この表示部を使用者の頭部に支持する支持手段と、を備えた頭部装着型ディスプレイと、
この頭部装着型ディスプレイの映像音声提示モードを切り換えるスイッチ手段と、
このスイッチ手段の出力に基づいて、上記頭部装着型ディスプレイの映像音声提示モードを、通常モードと、使用者の睡眠を防止するべく動作する睡眠防止モードと、使用者の睡眠を前提として動作する睡眠前提モードと、を含む複数のモードの内の一のモードに設定する制御手段と、
を具備したことを特徴とする頭部装着型ディスプレイシステム。
【0134】
(2) 上記スイッチ手段は、使用者により操作可能に設けられていることを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型ディスプレイシステム。
【0135】
(3) 上記頭部装着型ディスプレイシステムは、スピーカと、確認用スイッチとをさらに備え、
上記睡眠防止モードは、該モードが設定されて上記表示部により映像の表示が行われた後に一定時間が経過すると、該表示部により映像として視覚的な告知を行い、その後、上記確認用スイッチが操作されない場合には上記スピーカにより警告音声を発生するモードであり、
上記睡眠前提モードは、該モードが設定されて上記表示部により映像の表示が行われた後に一定時間が経過すると、該表示部により映像として視覚的な告知を行い、その後、上記確認用スイッチが操作されない場合には当該頭部装着型ディスプレイシステムの電源をオフにするモードであることを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型ディスプレイシステム。
【0136】
(4) 上記制御手段により設定可能なモードは、1日を複数に分割して設定される時間帯に応じて、上記複数のモードの内の一部が制限可能になされていることを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型ディスプレイシステム。
【0137】
(5) 上記頭部装着型ディスプレイは、上記表示部を使用者の頭部に支持する支持手段を、使用者の睡眠を前提としない第1の支持形態と、使用者の睡眠を前提とする第2の支持形態と、に変化可能になされ、上記スイッチ手段は、これら第1の支持形態または第2の支持形態にある支持手段に連動して自動的に切り替わるものであることを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型ディスプレイシステム。
【0138】
(6) 上記睡眠前提モードにおいて上記表示素子により表示される映像の明るさは、上記睡眠防止モードにおいて該表示素子により表示される映像の明るさよりも暗くなるように構成されていることを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型ディスプレイシステム。
【0139】
(7) 上記睡眠前提モードにおいて上記スピーカにより発せられる音声の大きさは、上記睡眠防止モードにおいて該スピーカにより発せられる音声の大きさよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする付記(1)に記載の頭部装着型ディスプレイシステム。
【0140】
付記(1)に記載の発明によれば、頭部装着型ディスプレイを、通常の状態で使用するか、睡眠を防止する状態で使用するか、睡眠を前提とした状態で使用するかに応じて、適切なモードを選択することができる。
【0141】
付記(2)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、使用者がスイッチ手段を操作して、所望のモードを設定することができる。
【0142】
付記(3)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、睡眠防止モードにおいては視覚的な告知や警告音声により睡眠に入るのを妨げることができ、睡眠前提モードにおいては使用者が睡眠状態にあると推定される場合に自動的に電源をオフにすることができる。
【0143】
付記(4)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、一日の時間帯に応じた適切なモード選択を行うことができる。
【0144】
付記(5)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、頭部装着型ディスプレイの支持形態に応じて、自動的にモードが切り替わるために、モード設定をする手間を省くことができる。
【0145】
付記(6)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、モードに応じた適切な表示素子の明るさが自動的に設定されて、使用感が向上する。
【0146】
付記(7)に記載の発明によれば、付記(1)に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、モードに応じた適切なスピーカの音声の大きさが自動的に設定されて、使用感が向上する。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、使用者が複数の姿勢を取った場合にも良好な装着状態を得ることができる。
【0148】
また、請求項2による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、第2の支持形態においては第1支持部が使用者による映像の観察を妨げることがない。
【0149】
さらに、請求項3による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、使用者が寝た姿勢をとった場合にも、良好に頭部に支持することができる。
【0150】
請求項4による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項3に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、表示部が大型化することがなく、適切な重量バランスを保って収納することができる。
【0151】
請求項5による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、第1支持部が使用者の頭部に接触しない位置に退避されて、第2支持部による装着感を損なうことがない。
【0152】
請求項6による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、特別な部材を設けることなく、表示部と使用者の眼との距離を適切に保持することができ、第2の支持形態における装着の安定性を高めることができる。
【0153】
請求項7による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、特別な部材を設けることなく、第2の支持形態における側頭部側の装着の安定性を高めることができる。
【0154】
請求項8による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、使用者の頭部に接触する支持部の面を変更可能となる。
【0155】
請求項9による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項8に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、使用者の頭部に合わせて、適切な支持部の面を選択することが可能となる。
【0156】
請求項10による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項8に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、装着時の違和感が緩和されて、良好な装着感を得ることができる。
【0157】
請求項11による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、使用者が仰臥した姿勢をとる際には、第2の部材を頭頂部側に回動させることにより、該第2の部材が枕等と抵触するのを回避することができる。
【0158】
請求項12による本発明の頭部装着型ディスプレイによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、表示部と使用者の眼との距離を適切に保持することができ、第2の支持形態における装着の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の頭部装着型ディスプレイの基本的な構成を示す側面図。
【図2】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの第1の支持形態を示す側面図。
【図3】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの第1の支持形態を示す平面図。
【図4】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの第2の支持形態を示す側面図。
【図5】上記実施形態の額当て部材の他の例を示す側面図。
【図6】上記図5のA−A断面図。
【図7】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの支持部の第1の支持形態を示す斜視図。
【図8】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの支持部の第2の支持形態を示す斜視図。
【図9】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの支持部を第1の支持形態から第2の支持形態へ変化させるときの様子を示す平面図および側面図。
【図10】上記図9のB−B断面図。
【図11】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの支持部の第2の支持形態を示す平面図。
【図12】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイの支持部の第1の支持形態を示す側面図。
【図13】上記実施形態において、第2の構成例の支持部の第1の支持形態を示す斜視図。
【図14】上記実施形態において、第2の構成例の支持部の第2の支持形態を示す斜視図。
【図15】上記実施形態において、第2の構成例の支持部を第1の支持形態から第2の支持形態へ変化させるときの様子を示す平面図。
【図16】上記実施形態の第2支持アーム部の変形例を示す要部平面図。
【図17】上記実施形態において、第2の構成例の支持部を折り畳んだ状態を示す背面図。
【図18】上記実施形態において、第3の構成例の支持部の第1の支持形態を示す斜視図。
【図19】上記実施形態において、第3の構成例の支持部の第2の支持形態を示す斜視図。
【図20】上記実施形態において、第3の構成例の支持部を第1の支持形態から第2の支持形態へ変化させるときの様子を示す平面図。
【図21】上記実施形態において、第3の構成例の支持部を折り畳んだ状態を示す背面図。
【図22】上記実施形態の収納時と伸長時のバンド部を示す平面図。
【図23】上記実施形態において、他の構成例のバンド部の一部を示す斜視図。
【図24】上記実施形態において、収納時と伸長時の他の構成例のバンド部を示す平面図。
【図25】上記実施形態において、第1支持アーム部内におけるバンド部の収納状態の各種の例を示す平面図。
【図26】上記実施形態において、第4の構成例の支持部を示す平面図およびそのC−C断面図。
【図27】上記実施形態において、支持アーム部の周方向の径を徐々に変化させる構成例を示す図。
【図28】上記実施形態において、弾性部材を設けた支持アーム部を有する頭部装着型ディスプレイを示す平面図。
【図29】上記実施形態において、第5の構成例の支持部を示す平面図。
【図30】上記実施形態において、第5の構成例の支持部の第2支持アーム部を移動した状態を示す側面図。
【図31】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイを用いたシステムの構成を示す斜視図。
【図32】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイを用いたシステムの主として電気的な構成を示すブロック図。
【図33】上記実施形態のコントローラに設けられたスイッチの構成を示す回路図。
【図34】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイを用いたシステムのモード制御動作を示すフローチャート。
【図35】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイを用いたシステムのモード制御動作時に表示される画像の例を示す図。
【図36】上記実施形態の頭部装着型ディスプレイを用いたシステムにおけるモードを示す図表。
【符号の説明】
1…頭部装着型ディスプレイ
2…本体表示部(表示部)
3…支持部(支持手段)
5,5A…額当て部材(第2支持部)
6…支持部基部(折り畳み機構)
6a…ヒンジ部
7…支持アーム部(第1支持部)
7A,7C,7H…第1支持アーム部(第1の部材)
7B,7D,7I…第2支持アーム部(第2の部材)
7E,7F,7G…支持アーム部(支持部)
7h…軸部(回動機構)
7k…自転軸
7m…弾性部材
7n…回転ヒンジ部(回動機構)
12…表示素子
13…光学系
15,15A,15B…バンド部(第2支持部)
20…コントローラ
21…スイッチ(スイッチ手段)
22…ボタン(確認用スイッチ)
31…CPU(制御手段)
34…メッセージ表示制御回路
37…ブザー音制御回路
41…電源制御回路
43…LCD(表示素子)
45…バックライト
47…スピーカ

Claims (12)

  1. 表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部と、
    この表示部を使用者の頭部に支持する支持手段と、
    を備えた頭部装着型ディスプレイであって、
    上記支持手段は、上記頭部装着型ディスプレイ本体に設けられた複数の支持部から選択される支持部を用いて、上記表示部を使用者の頭部に支持する支持形態を2つ以上備え、各支持形態では上記支持部の選択が異なっており、これらの支持形態を切り替えることができるように構成されたものであることを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。
  2. 表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部と
    この表示部を使用者の頭部に支持する支持手段と
    を備えた頭部装着型ディスプレイであって
    上記支持手段は、
    上記表示部を使用者の頭部に支持する形態を2つ以上備え、これらの支持形態を切り替えることができるように構成され
    第1の支持形態において、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより、上記表示部を使用者の頭部に支持可能な第1支持部と、
    第2の支持形態において、上記表示部を使用者の頭部に支持可能とするものであって、上記第1の支持形態においては当該頭部装着型ディスプレイに収納されている第2支持部と、
    上記表示部の使用者の頭部への支持を、上記第1の支持形態から上記第2の支持形態に切り替える際に、上記第1支持部を使用者による映像の観察を妨げない位置に折り畳んで収納する折り畳み機構と、
    を有して構成されていることを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。
  3. 上記第2支持部は、ベルト状部材を有して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  4. 上記第2支持部を収納する頭部装着型ディスプレイの部位は、上記第1支持部であることを特徴とする請求項3に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  5. 上記第1支持部が折り畳んで収納される、使用者による映像の観察を妨げない位置は、上記表示部を挟んで使用者の頭部の反対側であることを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  6. 上記第1支持部が折り畳んで収納される、使用者による映像の観察を妨げない位置は、上記表示部に対して使用者の頭部側であり、当該第1支持部は、上記第2の支持形態においては使用者の額に当接して、上記表示部と使用者の眼との距離を適切に保持する機能を果たすものであることを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  7. 上記第1支持部は、上記表示部に連設される第1の部材と、この第1の部材に対して回動可能な第2の部材とを有して構成され、この第2の部材は、上記第2の支持形態において使用者の側頭部の前部に当接する位置まで回動されて、上記第2支持部による使用者の頭部への支持を補助する機能を果たすものであることを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  8. 上記支持手段は、
    使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより、上記表示部を使用者の頭部に支持可能な支持部と、
    この支持部を、該支持部の長手方向に沿った自転軸周りに回転させることにより上記支持形態を切り替える回動機構と、
    を有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  9. 上記支持部は、使用者の頭部の大きさに対応するべく、上記自転軸に対して径の異なる複数の面を有して形成されていることを特徴とする請求項8に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  10. 上記支持部は、使用者の頭部に当接する面の少なくとも一部に、頭部への当接圧力を拡散する弾性部材が配設されていることを特徴とする請求項8に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  11. 上記支持手段は、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより、上記表示部を使用者の頭部に支持可能であって、
    上記表示部に連設される第1の部材と、
    この第1の部材に連設される第2の部材と、
    この第2の部材を上記第1の部材に対して使用者の頭頂部側に回動させることにより上記支持形態を切り替える回動機構と、
    を有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイ。
  12. 表示素子と、この表示素子により表示された映像を使用者の眼に投影する光学系とを含む表示部と
    この表示部を使用者の頭部に支持する支持手段と
    を備えた頭部装着型ディスプレイであって
    上記支持手段は、
    上記表示部を使用者の頭部に支持する形態を2つ以上備え、これらの支持形態を切り替えることができるように構成され
    第1の支持形態において、使用者の側頭部と後頭部の少なくとも一方に当接することにより、上記表示部を使用者の頭部に支持可能な第1支持部と、
    第2の支持形態において、使用者の額に当接することにより、上記表示部と使用者の眼との距離を適切に保持する機能を果たすものであって、上記第1の支持形態においては上記表示部に収納されている第2支持部と、
    を有して構成されていることを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。
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