JP2002162597A - 装着型ディスプレイ装置 - Google Patents

装着型ディスプレイ装置

Info

Publication number
JP2002162597A
JP2002162597A JP2000356099A JP2000356099A JP2002162597A JP 2002162597 A JP2002162597 A JP 2002162597A JP 2000356099 A JP2000356099 A JP 2000356099A JP 2000356099 A JP2000356099 A JP 2000356099A JP 2002162597 A JP2002162597 A JP 2002162597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
user
image
display device
wearable display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000356099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kameyama
研一 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000356099A priority Critical patent/JP2002162597A/ja
Publication of JP2002162597A publication Critical patent/JP2002162597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者ごとの眼の特性に合った画像を出力す
る装着型ディスプレイ装置の提供を目的とする。 【解決手段】 装着型ディスプレイ装置は、装着具3、
光源7、LCD8、凸レンズ9、レンズ保持体10、プリズム12
を有し、レンズ保持体10は凸レンズ9の光軸方向に移動
可能である。装着型ディスプレイ装置を使用者の頭部に
装着後に、レンズ保持体10を使用者自らが操作して所定
距離だけ光軸方向に移動させることで、使用者ごとの眼
の特性や頭部形状にあったLCD8による虚像が見えるよう
に、凸レンズ9の位置を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装着型ディスプレ
イ装置に係り、特に使用者の頭部に装着する装着型ディ
スプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】使用者の頭部に装着される装着型ディス
プレイ装置は、ヘッドマウントディスプレイ装置と呼ば
れ、このヘッドマウントディスプレイ装置によって所定
位置に表示された虚像(仮想世界)を使用者に目視させる
装置である。
【0003】この仮想世界を使用者に提示する装着型デ
ィスプレイ装置には、例えば特開平10-301055号公報が
あり、その外形は略眼鏡形状であって、画像出力装置
と、この画像出力装置から出力された画像の虚像を使用
者の眼から所定距離離れた位置に表示する表示部とから
なる。画像出力装置は、光源、液晶表示板、拡散板、縮
小光学系、プラスチックファイバから構成され、表示部
は、プリズムレンズ、HOE(Holographic Optical Ele
ment)シート、レンズから構成される。
【0004】また、画像出力装置及びプリズムレンズ
は、眼鏡のつるの部分に内蔵され、HOEシートは、レン
ズに貼設されている。
【0005】まず、画像信号が液晶表示板によって画像
変換され、この画像変換された液晶表示板が光源より照
らされる。液晶表示板からの光は拡散板に入射され液晶
のパターンノイズのない画像を縮小光学系に出射する。
縮小光学系からの光はプラスチックファイバ中を通って
プリズムレンズに導かれる。プリズムレンズは、入射さ
れた光を内部で屈折して、偏光及び像拡大するHOEシー
トに入射する。HOEシートに入射された画像は拡大され
て、使用者に、使用者の眼から所定距離離れた位置に虚
像を見せる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
装着型ディスプレイ装置は、液晶表示板からHOEシート
までの距離は一定であり、また装着時のHOEシートから
眼までの距離を略一定とみなして、液晶表示板の画像が
平均的な使用者の眼で観測できる。したがって、大多数
の平均的な使用者にとって、装着時に光学系の設定を行
うこともなく、簡単に使用することができた。
【0007】しかしながら、実際には、使用者ごとに眼
の特性(眼球の位置や形状の相違による画像の見え方)
や、鼻や耳等の頭部形状は異なっており、この個人差に
よって必ずしも良好な状態(自分の眼の特性に合った焦
点距離や虚像の位置)で虚像を見ることはできなかっ
た。このような使用者は、より自分にあった状態で使用
することを望んでいた。
【0008】そのため、このような使用者は、焦点距離
が合わないまま疲労感や不快感を抱きつつ装着型ディス
プレイ装置を使用し続けるか、せっかく購入した装着型
ディスプレイ装置の使用をあきらめるかのいずれかを選
択せざるを得なかった。
【0009】そこで本発明は上記従来の問題点に鑑みて
なされたもので、画像の見せ方を使用者ごとの眼の特
性、頭部形状に合うように、使用者自身が調整すること
で良好な状態にして使用することができ、また使用者の
身体への装着が簡易で、装着感に違和感のない装着型デ
ィスプレイ装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の装着型ディスプレイ装置は、映像信号に応じ
て画像を光出力する画像出力手段と、この画像出力手段
から出力された画像を、使用者の眼鏡のレンズ面に投影
する投影光学系と、前記画像出力手段及び前記投影光学
系とを一体に保持し、前記使用者の頭部に装着する装着
手段とを備え、前記投影光学系が、前記光出力された画
像を前記眼鏡のレンズ面に投影させる投影レンズと、こ
の投影レンズからの光を前記眼鏡のレンズ面に導く屈折
体と、前記投影レンズの位置を変えることにより前記画
像の投影位置を修正するための投影レンズ移動手段とか
ら構成される。
【0011】このような構成によれば、画像を所望な位
置に随時調整して画像の出力の仕方(画像の見え方)を変
えて、使用者ごとの眼の特性や頭部形状に合わせること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】図1(a)は第1の実施の形態の装着型ディス
プレイ装置を使用者が装着した時の斜視図であり、(b)
は第1の実施の形態の装着型ディスプレイ装置の本体内
の斜視図であり、(c)は第1の実施の形態の装着型ディス
プレイの光の進み方を説明する概略上面図であり、 (d)
は投影レンズ移動部近傍の斜視図である。なお、使用者
1は、眼鏡を日常的に装着して生活を営んでいるものと
し、この眼鏡は遠視、近視、乱視等の視力を矯正するも
のや、サングラス(度付きの有無問わず)のような機能を
有したものである。このような眼鏡は安全上眼に対向す
る表面が凹面のメニスカスレンズである。
【0014】装着型ディスプレイ装置は、使用者1の頭
部に着脱可能に装着される。
【0015】装着型ディスプレイ装置は、本体2と装着
具3とからなる。本体2は、映像信号に応じて画像を光出
力し、この画像を使用者の眼鏡のレンズ面に投影するも
のである。この本体2を装着するために、装着具3に固定
される。装着具3は使用者の頭部に装着される((a)参
照)。
【0016】本体2内には、光源7、光源7に近接して配
置される平板状の液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Dis
play)8、投影レンズである凸レンズ9、凸レンズ9を保持
するレンズ保持体10、溝を有するガイド11と屈折体なる
プリズム12が一体に設けられる。凸レンズ9、プリズム1
2で投影光学系を形成する((b)参照)。
【0017】画像は、LCD8から出力されて、凸レンズ
8、プリズム12、使用者1の眼鏡レンズ19の目に対向する
凹面のレンズ面20、を介して網膜上に結像され目視する
ことができる((c)参照)。
【0018】光源7、LCD8、ガイド11、プリズム12は本
体2内壁に固定されている。レンズ保持体10はその一部
に突出部13を有しており、この突出部13がガイド11の溝
の底部に当接されて、所定方向(凸レンズ9の光軸方向)
に移動可能である((b)参照)。
【0019】この本体2の外面の一部には開口部4が設け
られ、また別の外面にはレンズ保持体10を所定方向に移
動させるためのダイヤル5が設けられる。この開口部4に
はレンズ6がはめ込まれる。このレンズ6は本体2内部か
ら発せられた光が透過可能である。
【0020】本体2外壁にはダイヤル5の軸14が挿入され
る貫通孔15が設けられ、この貫通孔15に軸14が挿入され
る。この軸14のダイヤル5が接続されていない端部には
歯車16が設けられる。つまり歯車16は本体2内部に、ダ
イヤル5は本体2外部にそれぞれ配置される。この歯車14
の歯と噛合する形状を所定方向(凸レンズ9の移動方向)
に延設された略平板状の歯車受け部17がレンズ保持体10
に固定される。また歯車受け部17の端部には歯車16が所
定方向に移動されている間に歯車受け部17から外れるこ
とを防止するストッパ18,18が設けられる((d)参照)。
【0021】また、装着型ディスプレイ装置を動作させ
るための電源60が、本体2とは別の筐体で使用者に装着
可能に設けられる。この電源60と光源7、LCD8とは配線
により接続される。
【0022】また、映像信号を作るために、光源7をオ
ンにし、この光源からの光を通過させるか、阻止するか
というシャッタ機能をLCD8で動作させるためには、チッ
プ化された制御部61が制御している。この制御部61は、
本体2内部に設けられても、内部に電源60が設けられた
筐体内に設けられても良い。また、制御部61内には、映
像信号を記憶するメモリを有する。
【0023】このような構成をした第1の実施の形態の
動作を図2、3を参照して説明する。
【0024】図1(c)は光の進み方を説明する概略上面
図であり、画像は、LCD8から出力されて、凸レンズ9、
プリズム12、使用者1の眼鏡レンズ19の目に対向する凹
面のレンズ面20、を介して網膜上に結像され目視するこ
とができる。
【0025】図2は第1の実施の形態の動作を説明するフ
ローチャートである。 (1)制御部61から光源7とLCD8とを動作させるための映像
信号が出力される。光源7は通電され発光しつづける。
また光源7が発光しつづける間にLCD8は、映像信号に従
って、光源7からの光を通過させるか、阻止するかとい
うシャッタ機能を行う。このシャッタ機能により所望の
画像を形成する。 (2)LCD8のシャッタ機能によって形成された画像は、LCD
8から所定方向に光出力される。 (3)LCD8から出力された画像は凸レンズ9に入射される。
凸レンズ9は、入射された画像(光)を使用者の眼の網膜
上に集束するように機能する。 (4)凸レンズ9から出射された光はプリズム12に入射され
る。入射された光はプリズム12内で屈折されて所定方向
に出射される。この出射される方向は、プリズム12から
の光が使用者1の眼鏡レンズ19のレンズ面20に入射され
るような方向である。 (5)プリズム12からの光は眼と眼鏡レンズ19との隙間を
通って、眼鏡レンズ19のレンズ面20に導かれる。使用者
1の眼鏡レンズ19のレンズ面20で屈折された光が眼に入
射されて、網膜上に画像の虚像を結像させることで目視
することができる。眼に投影され虚像として出力される
画像の場所は、例えばレンズ19の周縁部である。この周
縁部とは、使用者の視線が向けられる頻度が他の部分
(例えばレンズ19中央部)に比べて少ない場所である。 (6)ここで使用者1が虚像を見ている間に、虚像の見え方
に不快感を覚えない場合には、その状態のまま装置を使
用しつづける。
【0026】しかしながら、不快感を覚えた場合には、
使用者は以下の工程に進む。 (7)使用者1がダイヤル5を操作し、凸レンズ9の位置を変
えることで、使用者ごとの眼の特性、装置の装着の仕方
にあった状態で虚像を見ることができる。
【0027】詳しくは、ダイヤル5を回転させると歯車1
6も同一方向に回転をする。歯車16が回転することで、
歯車16の歯と歯車受け部17の歯とが噛み合い、レンズ保
持体10をガイド11に沿って光軸方向に移動させることが
できる。レンズ保持体10を移動させることによってレン
ズ9の光の集束位置が所望位置になるよう変えることが
できる。
【0028】例えば、ダイヤル5を時計方向に回転させ
た場合にはレンズ保持体10はプリズム12側に移動され、
逆に反時計方向に回転させた場合にはLCD8側に移動さ
れ、ダイヤル5の回転量に比例した量だけレンズ保持体1
0を所望距離だけ移動させることができる。
【0029】以上述べたような第1の実施の形態では、
使用者の眼の特性や装着の仕方に合わせて映像の焦点距
離を使用者自らが変更することで、使用者ごとに虚像の
見え方が良好な状態になるよう設定することができ、ま
た使用者の身体への装着が簡易で、装着感に違和感のな
い装着型ディスプレイ装置とすることができる。
【0030】なお、映像信号は予め記憶手段に記憶され
ていなくとも、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Comp
act Disk)、FD(Floppy Disk)、フラッシュメモリ等の記
録媒体に記憶され、この記憶媒体から直接映像を読み出
す映像読出装置が制御部に接続され、この映像読出装置
で映像信号を読み出すことも可能である。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態の構成に
ついて図4を参照して説明する。
【0032】なお、以下の各実施の形態において同一構
成要素は同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0033】第2の実施の形態の特徴は、保持部によ
り、使用者1の眼鏡レンズ19表面への画像の照射位置を
変更したことである。
【0034】図3は第2の実施の形態の保持部近傍の正面
図である。
【0035】本体2の装着具3に対向する場所に玉21が固
定される。装着具3にはこの玉21が対向する位置に、玉2
1を嵌合する玉受け部22が形成される。
【0036】玉21が玉受け部22に嵌着された状態で、本
体2は装着具3に保持される。
【0037】このような構成により、使用者1が本体2を
直接把持して移動させることによって、本体2の姿勢を
装着具3に対して変更することができる。このとき本体2
は2自由度を有する。
【0038】本体2の姿勢が変更されることによって、
眼鏡レンズ19に照射される画像の位置を任意の位置に変
更できる。
【0039】例えば、画像が使用者の見たい映画であっ
た場合には、眼鏡レンズ19の周縁部に照射させず、眼鏡
レンズ19の中央部に照射させるように調整することがで
きる。また、周縁部に照射させる画像としては、パソコ
ン等の各種装置の使用マニュアル、地図、料理の作り
方、時刻、スポーツ等の試合の結果等がある。
【0040】この照射位置の変更は、出力される映像が
長時間使用者の最も集中すべきものであるか否かによっ
て判断されるものであり、例えばパソコンを使う場合に
はパソコンの画面に表示される絵文字が最も集中すべき
ものであり、使用マニュアルはパソコンの操作が不明な
時のみ使用されるものである。つまり、この照射される
使用マニュアルは使用者の画面に向かう視線を妨げるこ
となく周縁部に照射されることが望ましい。
【0041】また、眼鏡レンズ19に照射される画像の位
置を変更した場合で画像に不快感を抱いた場合には、第
1の実施の形態と同様にダイヤル5を操作して凸レンズ9
の焦点が使用者の眼の網膜上にあうように調整できる。
なお、変更後の位置においても使用者にとって虚像の見
え方が良好な状態であればダイヤル5を操作する必要は
ない。
【0042】以上述べた様な第2の実施の形態では、本
体2から出力され眼鏡レンズ19に照射される画像の位置
を適宜変更することができる。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態の構成に
ついて図4を参照して説明する。
【0044】第3の実施の形態の特徴は、凸レンズ9から
出力された画像を、屈折体を介さずに直接眼鏡レンズ19
のレンズ面20に投影させたことである。
【0045】本体2から出力された画像が直接使用者1の
眼鏡レンズ19面に投影されるように、本体2が装着具3に
固定されている。なお本体2の姿勢を調整する手段は、
第2の実施の形態と同様である。
【0046】本体2の姿勢を調整することで、凸レンズ9
から出力された画像は、直接レンズの表面に照射され
る。
【0047】以上述べたような第3の実施の形態では、
本体2をより小型化、軽量化することができ、費用を低
減できる。
【0048】次に、本発明の第4の実施の形態の構成に
ついて図5を参照して説明する。
【0049】第4の実施の形態の特徴は、既存のヘッド
フォンに本体2を保持させたことである。
【0050】図5(a)は第4の実施の形態の本体2近傍の正
面図であり、(b)は(a)とは異なる方法で保持された本体
2近傍の正面図である。
【0051】音楽等の音を聴くことが可能な市販される
ヘッドフォン30の一部に、本体2を保持させる。
【0052】本体2をヘッドフォン30に保持させる手段
としては、マジックテープ(登録商標)、ネジ、ボタンの
ような、本体2のヘッドフォン30への着脱が容易であ
り、かつ取り付けた後は十分な力で固定されるような手
段が用いられる。
【0053】例えば、保持させる手段としてマジックテ
ープ31(登録商標)を用いた場合には、本体2の一部にマ
ジックテープ31を貼設、またヘッドフォン30の任意の位
置にマジックテープ32を貼設する。マジックテープ31を
マジックテープ32に貼り付けることで、本体2をヘッド
フォン30に一時的に保持させる((a)参照)。
【0054】また、保持させる手段としてボタンを用い
た場合には、本体2の一部にボタン(オス)33を設け、ま
たヘッドフォン30の任意の位置にボタン(メス)34を設け
る。ボタン33をボタン34に嵌着させることで、本体2を
ヘッドフォン30に一時的に保持させる((b)参照)。
【0055】なお、本体2が保持される任意の位置は、
使用者によって設定可能であるが、画像を使用者の眼鏡
レンズ19に照射するために、耳の上部あたりやヘッドフ
ォン30の耳あて部35が好ましい。
【0056】また、本体2の電源、制御部は使用者が携
帯するか、もしくは本体2内に内蔵されるものとする。
【0057】なお、第4の実施の形態の動作は、第1の実
施の形態と同様である。
【0058】以上述べたような第4の実施の形態では、
使用者の身体への装着が簡易で、装着感に違和感のない
装着型ディスプレイ装置を提供できる。また、使用者が
音楽等の音を聞きながら画像を見ることができる。ま
た、装着手段が使用者のヘッドフォン30と兼用されるた
め、装着型ディスプレイ装置をより小型化、軽量化する
ことができ、費用を低減できる。
【0059】次に、本発明の第5の実施の形態の構成に
ついて図6を参照して説明する。
【0060】第5の実施の形態の特徴は、光源7から発せ
られた光の指向性を向上させたことである。
【0061】図6は第5の実施の形態の本体の概略縦断面
図である。
【0062】筐体40は、その縦断面が略U字形であり、
内面が鏡面処理された中空円筒であって、本体2内に配
置される。
【0063】この筐体40内には、光源7、LCD8、凸レン
ズ9が直列に配置される。筐体40の開口部側に凸レンズ9
が配置され、筐体40の底部側に光源7が配置され、LCD8
は光源7と凸レンズ9との間に配置される。
【0064】光源7から出射された光は、直接LCD8に入
射される光と、筐体40内壁で屈折されてLCD8に入射され
る光と、に分けられる。
【0065】光源7から出射された光は、筐体40内壁に
屈折する、しないを問わず、ほぼ全量がLCD8に入射され
る。その後、LCD8からの光が凸レンズ9に入射され、凸
レンズ9から出射された光は、プリズム12に入射されて
所定方向に出射される。
【0066】なお、第5の実施の形態の動作は第1の実施
の形態の動作と同様である。
【0067】以上述べたような第5の実施の形態では、
光源7から出力される光をほぼ全量LCD8に入射させるこ
とにより、光の指向性を高めることができる。また、プ
リズム12から出射される光の指向性が高いため、使用者
の周囲の照度がある程度大きくとも使用者に虚像を見せ
ることができる。また、光源7から発せられた光を分散
させることなく効率よく使用できることから、消費電力
をより低減させ、使用時間を長くすることができる。
【0068】次に、本発明の第6の実施の形態の構成に
ついて図7を参照して説明する。
【0069】第6の実施の形態の特徴は、使用者が眼鏡
を装着しているか否かを検知する感圧センサ50が装着具
3に設けられたことである。
【0070】図7(a)は第6の実施の形態の装着型ディス
プレイ装置を装着した場合の正面図であり、(b)は(a)の
側面図である。
【0071】使用者1の眼鏡のつる51,51が接触する部
分の装着具3に感圧センサ50,50が設けられる。
【0072】感圧センサ50,50は、つる51,51からの押
圧力を検知して制御部60に出力する。制御部60は、所定
値以上の力を検知した場合に、使用者1が眼鏡を装着し
ていると判断して、本体2内の光源、LCDによる画像の出
力を開始する。
【0073】以上述べた様な第6の実施の形態では、使
用者が眼鏡を装着しているか否かを検知し、眼鏡を装着
している場合のみ画像を出力するよう制御することで、
装着型ディスプレイ装置の使用時間を長くできる。
【0074】次に、本発明の第7の実施の形態の構成に
ついて説明する。
【0075】第7の実施の形態の特徴は、無線で送信さ
れた映像信号を受信する受信装置が設けられたことであ
る。
【0076】本体に映像信号を受信するアンテナが設け
られる。アンテナは使用者が携帯する制御部に接続さ
れ、受信した映像信号は制御部に送られる。なおアンテ
ナは、映像信号を受信可能な位置であれば本体でなく装
着具に設けても良い。ここで、アンテナで受信される映
像信号は、映像信号を記憶し送信可能な送信装置から出
力されたものである。
【0077】受信された映像信号は制御部内の記憶装置
に記憶され、記憶された映像信号にあわせて随時光源、
LCDに出力される。
【0078】以上述べた様な第7の実施の形態では、映
像信号を制御部内に予め読み込んで記憶させる必要がな
いため、操作性を向上させることができる。また複数の
使用者に対して同一の映像信号を同時に出力する場合に
は、使用者ごとに予め映像を準備する必要がなくなり操
作性をさらに向上させることができる。
【0079】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。
【0080】第8の実施の形態の特徴は、画像出力手段
が有機エレクトロルミネッセンス素子であることであ
る。
【0081】有機エレクトロルミネッセンス素子は、低
分子系発光材、高分子系発光材、低分子系ホール輸送
材、低分子系電子輸送材等があり、例えばトリス(8-キ
ノリノラト)アルミニウム錯体(Alq)、ビス(ベンゾキノ
リノラト)ベリリウム錯体(BeBq)、トリ(ジベンゾイルメ
チル)フェナントロリンユーロピウム錯体(Eu(DBM)(Ph
en))、ジトルイルビニルビフェニル(DTVBi)等がある。
【0082】このような有機エレクトロルミネッセンス
素子は、発光型の素子であり、軽い、薄い、駆動電圧が
低い、視野制限がない、フルカラー化ができる、応答速
度が速い、解像度が高い等の利点がある。
【0083】なお、本発明は上記各実施の形態には限定
されず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
できることは言うまでもない。例えば装着型ディスプレ
イ装置に映像に対応した音を出力する音出力用のイヤフ
ォンが設けられていても良い。
【0084】また、使用者の眼鏡レンズの一方だけに映
像を出力するのではなく、両方のレンズに同じ映像、も
しくは異なる映像を出力することも可能である。
【0085】また、日常生活を営む上で通常、視力矯正
用眼鏡やサングラス(度付き)を装着しない使用者に対し
ては、本装着型ディスプレイ装置に付属される簡易眼鏡
(度なし)を装着することで虚像を見ることができる。
【0086】また、使用者が装着する眼鏡レンズは図8
(a)〜(c)に示すように、遠視矯正用レンズ、近視矯正用
レンズ、乱視矯正用レンズのいずれであっても構わず、
各レンズの眼と対向するレンズ面((a)〜(c)のレンズ下
側)に画像が照射されるものとする。各レンズ面はメニ
スカスレンズとなっている。
【0087】また、屈折体は、プリズム機能を有する偏
光シートであっても良い。
【0088】また、凸レンズを複数設けることも可能で
あり、その場合にはそれぞれの凸レンズの光軸が略一致
するように配置される。
【0089】また、屈折体は、ミラーや2枚の薄板ガラ
スの間に液体(もしくはゲル状の物体)が注入された可変
プリズムであっても良い。可変プリズムを用いた場合に
は、薄板ガラス間の距離を可変することで光の出射方向
を所望方向に変更することができる。
【0090】また、眼鏡レンズが黒色に近ければ近いほ
ど、つまりこのレンズを透過する透過光の輝度が画像の
輝度よりも低い場合に、使用者は画像をより明確に見る
ことができる。
【0091】また、画像出力手段は有機エレクトロルミ
ネッセンス素子でなく、無機エレクトロルミネッセンス
素子であっても構わない。
【0092】
【発明の効果】以上述べた様な本発明によれば、使用者
ごとの眼の特性、頭部形状にあった虚像の見え方となる
よう凸レンズの位置を使用者自らが調整することで、装
着時の使用者の疲労感/不快感を低減することができ
る。また、使用者の身体への装着が簡易で、装着時の装
着感の違和感を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第1の実
施の形態を説明するもので、(a)は斜視図、(b)は本体内
の斜視図、(c)は光の進み方を説明するための概略上面
図、(d)は投影レンズ移動手段近傍の斜視図。
【図2】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第1の実
施の形態の動作を説明するフローチャート。
【図3】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第2の実
施の形態の保持手段近傍の正面図。
【図4】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第3の実
施の形態の本体内の斜視図。
【図5】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第4の実
施の形態を説明するものであり、(a)は本体2近傍の正面
図であり、(b)は(a)と異なる方法で保持された本体2近
傍の正面図。
【図6】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第5の実
施の形態の本体の概略縦断面図。
【図7】 本発明の装着型ディスプレイ装置の第6の実
施の形態を説明するものであり、(a)は正面図であり、
(b)は(a)の側面図。
【図8】 本発明の装着型ディスプレイ装置の眼鏡レン
ズを説明するものであり、(a)は遠視矯正用レンズの断
面図、(b)は近視矯正用レンズの断面図、(c)は乱視矯正
用レンズの断面図。
【符号の説明】
1 使用者 2 本体 3 装着具 4 開口部 5 ダイヤル 6 レンズ 7 光源 8 液晶表示器 9 凸レンズ 10 レンズ保持体 11 ガイド 12 プリズム 13 突出部 14 軸 15 貫通孔 16 歯車 17 歯車受け部 18 ストッパ 19 眼鏡レンズ 20 レンズ面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号に応じて画像を光出力する画像出
    力手段と、 この画像出力手段から出力された画像を、使用者の眼鏡
    のレンズ面に投影する投影光学系と、 前記画像出力手段及び前記投影光学系とを一体に保持
    し、前記使用者の頭部に装着する装着手段とを備え、 前記投影光学系が、 前記光出力された画像を前記眼鏡のレンズ面に投影させ
    る投影レンズと、 この投影レンズからの光を前記眼鏡のレンズ面に導く屈
    折体と、 前記投影レンズの位置を変えることにより前記画像の投
    影位置を修正するための投影レンズ移動手段とを具備し
    たことを特徴とする装着型ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】前記画像出力手段は、光源と液晶表示面と
    からなることを特徴とする請求項1に記載の装着型ディ
    スプレイ装置。
  3. 【請求項3】前記画像出力手段が有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子からなることを特徴とする請求項1に記載
    の装着型ディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】前記画像出力手段から出力された前記画像
    は、前記レンズ面の周縁部に投影されることを特徴とす
    る請求項1に記載の装着型ディスプレイ装置。
JP2000356099A 2000-11-22 2000-11-22 装着型ディスプレイ装置 Pending JP2002162597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356099A JP2002162597A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 装着型ディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356099A JP2002162597A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 装着型ディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002162597A true JP2002162597A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18828404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000356099A Pending JP2002162597A (ja) 2000-11-22 2000-11-22 装着型ディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002162597A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004061519A1 (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Nikon Corporation ヘッドマウントディスプレイ
JP2004286832A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Nikon Corp ヘッドマウントディスプレイ
US7085027B2 (en) 2003-04-28 2006-08-01 Nikon Corporation Image combiner and image display
CN100358349C (zh) * 2004-07-20 2007-12-26 奥林巴斯株式会社 信息显示系统
WO2015030100A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 ブラザー工業株式会社 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
WO2015030099A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 ブラザー工業株式会社 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP2015049305A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 ブラザー工業株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
JP2015220666A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 株式会社東芝 表示装置
JP2016031506A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 ブラザー工業株式会社 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP2016031504A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 ブラザー工業株式会社 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP2016126217A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 ブラザー工業株式会社 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP2017026943A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社東芝 画像表示装置及び画像処理装置
JP2017068232A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 中強光電股▲ふん▼有限公司 表示装置
JP2017187773A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 中強光電股▲ふん▼有限公司 投影装置及び画像投影方法
JP2020047298A (ja) * 2019-12-09 2020-03-26 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法
CN111913568A (zh) * 2019-05-09 2020-11-10 苹果公司 与配置显示设备相关的技术
US11002975B2 (en) 2015-09-01 2021-05-11 Kabushiki Kaisha Toshiba System and method for image generation based on a display-attachable wearable device
JP2022132656A (ja) * 2019-12-09 2022-09-08 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004061519A1 (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Nikon Corporation ヘッドマウントディスプレイ
US7542012B2 (en) 2002-12-24 2009-06-02 Nikon Corporation Head mounted display
US8400371B2 (en) 2002-12-24 2013-03-19 Nikon Corporation Head mount display
JP2004286832A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Nikon Corp ヘッドマウントディスプレイ
US7085027B2 (en) 2003-04-28 2006-08-01 Nikon Corporation Image combiner and image display
CN100358349C (zh) * 2004-07-20 2007-12-26 奥林巴斯株式会社 信息显示系统
WO2015030100A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 ブラザー工業株式会社 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
WO2015030099A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 ブラザー工業株式会社 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP2015049305A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 ブラザー工業株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
US9874757B2 (en) 2013-08-30 2018-01-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image display apparatus and head mount display
JP2015220666A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 株式会社東芝 表示装置
US9618753B2 (en) 2014-05-20 2017-04-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device
JP2016031506A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 ブラザー工業株式会社 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP2016031504A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 ブラザー工業株式会社 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP2016126217A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 ブラザー工業株式会社 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP2017026943A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社東芝 画像表示装置及び画像処理装置
US11002975B2 (en) 2015-09-01 2021-05-11 Kabushiki Kaisha Toshiba System and method for image generation based on a display-attachable wearable device
US11428944B2 (en) 2015-09-01 2022-08-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Wearable device and method for visual image adjustment
US11789279B2 (en) 2015-09-01 2023-10-17 Kabushiki Kaisha Toshiba System and method for virtual image adjustment
JP2017068232A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 中強光電股▲ふん▼有限公司 表示装置
JP2017187773A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 中強光電股▲ふん▼有限公司 投影装置及び画像投影方法
CN111913568A (zh) * 2019-05-09 2020-11-10 苹果公司 与配置显示设备相关的技术
JP2020047298A (ja) * 2019-12-09 2020-03-26 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法
JP2021141589A (ja) * 2019-12-09 2021-09-16 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法
JP7119164B2 (ja) 2019-12-09 2022-08-16 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法
JP2022132656A (ja) * 2019-12-09 2022-09-08 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法
JP7263603B2 (ja) 2019-12-09 2023-04-24 株式会社東芝 ウェアラブル端末、システム及び表示方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8174569B2 (en) Image display apparatus
TWI607240B (zh) 具有輸入及輸出功能之眼鏡鏡架
JP2002162597A (ja) 装着型ディスプレイ装置
EP3360001B1 (en) Head mount display device
EP0438362B1 (en) A spectacle type display apparatus displaying directly to retina
TWI599796B (zh) 具有輸入與輸出結構的可戴式裝置
EP3525031B1 (en) Display device
US9851568B2 (en) Retinal display projection device
US6204974B1 (en) Compact image display system for eyeglasses or other head-borne frames
KR101635892B1 (ko) 헤드마운트 디스플레이 장치
JPH0263379A (ja) 小型画像ディスプレイ・システムのための頭部装着式ディスプレイ
EP3672697B1 (en) Waterproof ar goggle system
WO2007037089A1 (ja) 頭部装着型映像表示装置
JP2006209144A (ja) 画像表示装置
JPH0836143A (ja) ヘッドマウントディスプレイ装置
KR20170044296A (ko) 헤드마운트 디스플레이 장치
JP2003522974A (ja) 両眼ディスプレイ装置
JPWO2007029675A1 (ja) 装着型電子めがね装置
JPH11136704A (ja) 頭部装着型表示装置
JP4258950B2 (ja) 映像表示装置
JP4641647B2 (ja) 拡大鏡
JP3658951B2 (ja) 頭部装着型表示装置
CN207976793U (zh) 显示设备
JP6703513B2 (ja) 画像表示装置
JP2000249967A (ja) 表示装置