JP3771664B2 - 電子内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子内視鏡に関し、一層詳しくはTVモニタ装置、ビデオテープレコーダ、プリンタ装置、画像処理装置及び医療診断装置等の周辺機器に接続し得るように構成された電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、電子内視鏡は可撓性導管からなるスコープを具備し、このスコープの先端部には固体撮像デバイス例えばCCD(charge coupled device)イメージセンサが設けられ、このCCDイメージセンサは対物レンズ系と組み合わされる。また、かかるスコープ内には光ファイバー束からなる照明用光ガイドが挿通させられ、その先端部の端面は電子内視鏡のスコープの先端に位置し、その他方の端部は光源に接続させられる。患者の体腔内へのスコープの挿入時にその先端側の対物レンズ系の前方が照明用光ガイドの先端部端面からの射出光でもって照明され、これにより対物レンズ系によって捉えられた被写体像は固体撮像デバイスの受光面に結像させられる。電子内視鏡は更に固定撮像デバイスで得られる映像信号を処理してビデオ信号を作成するプロセッサを具備し、このビデオ信号に基づいてTVモニタ装置上で映像が再現される。
【0003】
通常は、電子内視鏡はカラーモニタ装置と組み合わされて、フルカラー映像を再現するように構成される。電子内視鏡で用いるCCDイメージセンサ等の固体撮像デバイスの画素数は通常のTV用固体撮像素子の画素数に比べて少ないので、いわゆる面順次方式が採用される。即ち、光源と照明用光ガイドとの間には例えば回転式RGBカラーフィルタが介在させられ、その照明用光ガイドの先端の端面からは赤色光、緑色光及び青色光が順次射出させられ、被写体像が赤色光、緑色光及び青色光でもってCCDイメージセンサの受光面に順次結像され、そこから赤色画像信号、緑色画像信号及び青色画像信号が所定の時間間隔で読み出される。次いで、個々の色の映像信号は上述のプロセッサで処理されてカラービデオ信号とされ、このカラービデオ信号に基づいてフルカラー映像がカラーモニタ装置上で再現される。
【0004】
近年、電子内視鏡で得られる映像信号については、映像再現のためにTVモニタ装置だけで使用するのではなく、その他の周辺機器例えばビデオテープレコーダ、プリンタ装置、画像処理装置及び医療診断装置等でも使用することが望まれている。このような周辺機器では、通常は画質の良いコンポーネントビデオ信号が用いられるようになっている。従って、電子内視鏡に適当な複数の接続端子を設け、それら接続端子を介して個々の周辺機器にコンポーネントビデオ信号を送ればよいことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の電子内視鏡においては、コンポーネントビデオ信号の一成分である複合同期信号の振幅レベルは所定値に固定され、このため周辺機器によってはコンポーネントビデオ信号のその他の信号成分の処理を適正に行い得ないということが問題とされる。更に、或る周辺機器にあっては、複合同期信号の極性を反転したものが必要とされる場合もある。従って、従来では、個々の周辺機器側で電子内視鏡からの複合同期信号を処理してその周辺機器に適合した同期信号を得る同期信号処理装置を予め用意することが必要であり、このため周辺機器を直ちに利用し得ないとう点が問題となる。
【0006】
従って、本発明の目的は上述したようなタイプの電子内視鏡であって、個々の周辺機器に適合し得る複合同期信号を少なくとも2種類以上出力し得るように構成された電子内視鏡を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子内視鏡はコンポーネントビデオ信号を出力するように構成されるものであって、該コンポーネントビデオ信号の一成分となる複合同期信号を処理して異なった振幅値を持つ少なくとも2種類以上の複合同期信号を出力させる同期信号処理回路と、この同期信号処理回路からの複合同期信号のいずれか1つを選択して外部に出力するスイッチ回路とを具備して成るものである。
【0008】
本発明による電子内視鏡にあっては、好ましくは、同期信号処理回路は更に極性を反転した複合同期信号を出力し得るように構成され、この極性反転複合同期信号もスイッチ回路によって選択的に外部に出力し得るようにされる。
【0009】
更に好ましくは、同期信号処理回路は水平同期信号及び垂直同期信号から成る一組の同期信号をも出力するように構成され、この一組の同期信号もスイッチ回路によって選択的に外部に出力し得るようにされる。
【0010】
また、本発明による電子内視鏡では、スイッチ回路によってどの同期信号が出力されているかを認識させるための情報を表示する表示手段を設けることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による電子内視鏡の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0012】
図1を参照すると、本発明による電子内視鏡の一実施形態がブロック図として示される。電子内視鏡は可撓性導管からなるスコープ10及びビデオ信号処理装置12を具備し、スコープ10はビデオ信号処理装置に着脱自在に接続されるようになっている。
【0013】
スコープ10の先端部即ち遠位端にはCCDイメージセンサ14が設けられ、このCCDイメージセンサ14は対物レンズ系(図示されない)と組み合わされ、この対物レンズ系によって撮られた被写体像がCCDイメージセンサ14の受光面に結像させられる。CCDイメージセンサ14によって得られたビデオ信号はCCDドライブ回路16によって読み出され、そのビデオ信号はビデオ信号処理装置12に取り込まれる。
【0014】
また、スコープ10内には光ファイバー束からなる光ガイド18が挿通させられ、この光ガイド18の遠位端はスコープ10の遠位端まで延びる。光ガイド18の近位端はビデオ信号処理装置12へのスコープ10の接続時にビデオ信号処理装置12内の光ガイド20の外側端に接続され、光ガイド20の内側端は光源22に接続される。
【0015】
本実施形態では、電子内視鏡は面順次方式によるカラー映像を再現し得るように構成されるので、光ガイド20の内側端と光源22との間には回転式三原色カラーフィルタとしてRGBカラーフィルタ24が介在させられ、光源22からの光は光ガイド20の内側端面に集光させられる。RGBカラーフィルタ24が所定の回転周波数例えば25Hz(PAL方式) あるいは30Hz(NTSC方式)で回転させられると、被写体は赤色光(R)、緑色光(G)及び青色光(B)によって順次照明され、被写体はそれぞれの色の光によりCCDイメージセンサ14の受光面に順次結像される。
【0016】
更に、スコープ10内には適当な読出し専用メモリ例えば書込み可能な読出し専用メモリ(EEPROM)26が設けられ、このEEPROM26にはスコープ10に組み込まれたCCDイメージセンサ14についての種々の情報データが書き込まれる。例えば、CCDイメージセンサ14からCCDドライブ回路16によって読み出されるアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換すべき際のサンプリング周波数等の情報データ等がEEPROM26に保持される。
【0017】
ビデオ信号処理装置12にはシステムコントロール回路28が設けられ、このシステムコントロール回路28は例えば中央演算装置(CPU)等のマイクロプロセッサ及びメモリ(ROM、RAM)等からなるマイクロコンピュータとして構成される。スコープ10がビデオ信号処理装置12に接続されると、システムコントロール回路28は先ずドライブ回路30を介してEEPROM26の情報データを取り込む。また、システムコントロール回路28はCCDプロセス回路32、タイミング回路34及びビデオプロセス回路36を制御するようになっている。
【0018】
図2に示すように、CCDプロセス回路32には、CCDイメージセンサ14からCCDドライブ回路16によって順次読み出される赤色ビデオ信号、緑色ビデオ信号及び青色ビデオ信号を増幅する増幅器321 と、この増幅器321 からビデオ信号をサンプリングするサンプルホールド(S/H)回路322 と、このサンプルホールド回路322 から出力されるビデオ信号にガンマ補正処理を施すガンマ補正処理回路323 とが設けられる。ガンマ補正処理回路323 で処理された赤色ビデオ信号、緑色ビデオ信号及び青色ビデオ信号の各々はタイミング回路34に対して順次出力される。
【0019】
タイミング回路34内にはアナログ/デジタル変換器及びタイミングジェネレータが含まれ、該タイミングジェネレイタからは該アナログ/デジタル変換にサンプリング用クロックパルスが出力され、サンプリング用クロックパルスに基づいてCCDプロセス回路32からの各色のビデオ信号(アナログ)は該アナログ/デジタル変換器によってデジタルビデオ信号に変換される。タイミング回路34内のタイミングジェネレータはシステムコントロール回路28によって制御され、該タイミングジェネレータから出力されるサンプリング用クロックパルスの周波数はスコープ10側のEEPROM26から読み出された情報データに基づいて決められる。
【0020】
なお、タイミング回路34内のタイミングジェネレータからはCCDプロセス回路32のS/H回路322 及びガンマ補正回路323 にも所定周波数のクロックパルスが出力され、それらクロックパルスに従ってS/H回路322 での各色のビデオ信号のサンプリングのタイミング及びガンマ補正回路323 のガンマ処理のタイミングが制御される。
【0021】
タイミング回路34内のアナログ/デジタル変換器から順次出力される赤色デジタルビデオ信号(R)、緑色デジタルビデオ信号(G)及び青色デジタルビデオ信号(B)はビデオプロセス回路36内のメモリ38R、38G及び38Bにそれぞれ書き込まれる。図2に示すように、ビデオプロセス回路36にはメモリ38R、38G及び38Bのそれぞれに接続されたデジタル/アナログ変換器(D/A)40R、40G及び40Bが設けられ、メモリ38R、38G及び38Bのそれぞれから読み出された赤色デジタルビデオ信号(R)、緑色デジタルビデオ信号(G)及び青色デジタルビデオ信号(B)はD/A変換器40R、40G及び40Bによって赤色アナログビデオ信号(R)、緑色アナログビデオ信号(G)及び青色アナログビデオ信号(B)に戻されてビデオプロセス回路36から出力される。
【0022】
なお、各メモリ38R、38G、38Bへのデジタルビデオ信号の書込み及びそこからのデジタルビデオ信号の読出しタイミングについてはタイミング回路34内のタイミングジェネレータからの所定周波数のクロックパルスに従って行われ、また各D/A変換40R、40G、40Bでのデジタルビデオ信号からアナログ信号への変換タイミングについてもタイミング回路34内のタイミングジェネレータからの所定周波数のクロックパルスに従って行われる。
【0023】
ビデオプロセス回路36には更に同期信号処理回路42が設けられ、この同期信号処理回路42にはタイミング回路34のタイミングジェネレータから得られる複合同期信号(C−SYNC)が入力させられる。本発明によれば、タイミング回路34からの複合同期信号(C−SYNC)は同期信号処理回路42に入力されて少なくとも2種類以上の異なった振幅値を持つ複合同期信号として出力される。
【0024】
本実施形態にあっては、図2に示すように、同期信号処理回路42からは、高レベルの振幅値を持つ複合同期信号(HIGH)と、中間レベルの振幅値を持つ複合同期信号(MID)と、低レベルの振幅値を持つ複合同期信号(LOW)と、高レベルの振幅値を持ちしかも反転された複合同期信号(INV)とが出力される。例えば、図3に示すように、高レベルの振幅値としては4ボルト(peak-to-peak)が、中間レベルの振幅値としては2ボルト(peak-to-peak)が、低レベルの振幅値としては1ボルト(peak-to-peak)が与えられる。
【0025】
なお、同期信号処理回路42からは、必要に応じて、中間レベルの振幅値を持ちしかも反転された複合同期信号並びに低レベルの振幅値を持ちしかも極性の反転された複合同期信号を出力するようにしてもよく、また上述した電圧値以外の振幅値を持つ複合同期信号及びその反転信号を出力するようにしてもよいことは勿論である。
【0026】
同期信号処理回路42には、高レベルの振幅値を持つ複合同期信号(HIGH)、中間レベルの振幅値を持つ複合同期信号(MID)及び低レベルの振幅値を持つ複合同期信号(LOW)を得るために、図4に示すような振幅値変更回路素子43、即ちトランジスタと入力分圧抵抗との組合から成る振幅値変更回路素子43が3つ設けられる。
【0027】
図4から明らかように、トランジスタのベースにはタイミング回路34からの複合同期信号が抵抗で分圧されて入力され、一方各トランジスタのコレクタ側には所定の電源電圧が印加される。振幅値変更回路素子43において、トランジスタのベース側に接続された入力分圧抵抗の抵抗値Ra 及び抵抗値Rb の組合わせを適宜変えることにより、そこから所定の電圧値即ち振幅値を持つ複合同期信号が得られる。
【0028】
例えば、タイミング回路34のタイミングジェネレータから得られる複合同期信号(C−SYNC)の振幅電圧が4ボルト(peak-to-peak)であるとすると、一方の分圧抵抗の抵抗値Ra と他方の分圧抵抗の抵抗値Rb とが等しい場合には、振幅値変更回路素子43から出力される複合同期信号の振幅電圧は入力電圧4ボルトの半分の電圧値2ボルトに変更される。
【0029】
また、一方の分圧抵抗の抵抗値Ra が他方の分圧抵抗の抵抗値Rb よりも小さい場合には、振幅値変更回路素子43から出力される複合同期信号の振幅電圧は入力電圧4ボルトの半分の電圧値2ボルトよりも大きな電圧値に変更される。例えば、Ra =0であれば、振幅値変更回路素子43から出力される複合同期信号の振幅電圧は入力電圧値と同じ4ボルトとなる。
【0030】
更に、一方の分圧抵抗の抵抗値Ra が他方の分圧抵抗の抵抗値Rb よりも大きい場合には、振幅値変更回路素子43から出力される複合同期信号の振幅電圧は入力電圧4ボルトの半分の電圧値2ボルトよりも小さな電圧値に変更される。例えば、Ra =3Rb であれば、振幅値変更回路素子43から出力される複合同期信号の振幅電圧は1ボルトとなる。
また、同期信号処理回路42には、高レベルの振幅値を持ちしかも極性の反転された複合同期信号(INV)を得るために、図5に示すような振幅値変更回路素子43′、即ちトランジスタと、入力分圧抵抗と、インバータとの組合から成る振幅値変更回路素子43′が設けられる。同図から明らかように、タイミング回路34からの複合同期信号はインバータのためにその極性を反転させてトランジスタのベース側に入力されるので、該振幅値変更回路素子43′から得られる複合同期信号もその極性が反転されたものとなる。
【0031】
同期信号処理回路42には更に同期信号分離回路も設けられ、この同期信号分離回路により、タイミング回路34からの複合同期信号は水平同期信号(HD)及び垂直同期信号(VD)に分離されて該同期信号処理回路42から出力されることになる。
【0032】
要するに、本実施形態では、4つの複合同期信号(HIGH,MID,LOW,INV)のうちのいずれか1つと、赤色アナログビデオ信号(R)、緑色アナログビデオ信号(G)及び青色アナログビデオ信号(B)との組合から成る4種類のコンポーネント信号、並びに水平同期信号(HD)及び垂直同期信号(VD)から成る一組の同期信号と、赤色アナログビデオ信号(R)、緑色アナログビデオ信号(G)及び青色アナログビデオ信号(B)との組合から成る1種類のコンポーネント信号の合計5種類のコンポーネントビデオ信号がビデオプロセス回路36から外部に対して出力されるようになっている。
【0033】
本実施形態では、ビデオプロセス回路36には更にまたRGBエンコーダ44が設けられ、このRGBエンコーダ44には、D/A変換器40R、40G及び40Bからの赤色アナログビデオ信号(R)、緑色アナログビデオ信号(G)及び青色アナログビデオ信号(B)とタイミング回路34からの複合同期信号(C−SYNC)とが入力され、これら信号に基づいてSビデオ信号及びコンポジットビデオ信号が作成され、これらSビデオ信号及びコンポジットビデオ信号もRGBエンコーダ44(即ち、ビデオプロセス回路36)から外部に対して出力されるようになっている。
【0034】
以上で述べた種々のビデオ信号のうちの1つは図1に示すようにTVモニタ装置46に送られ、そこでスコープ10のCCD14で捉えられた映像が再現される。また、本発明による電子内視鏡にあっては、TVモニタ装置46以外のTVモニタ装置やその他の周辺機器、例えばビデオテープレコーダ、プリンタ装置、画像処理装置及び医療診断装置等にもコンポーネントビデオ信号を送信し得るようになっており、このとき該コンポーネントビデオ信号にはその一成分として個々の周辺機器に適合した所定の振幅値を持つ複合同期信号、反転複合同期信号あるいは水平同期信号及び垂直同期信号から成る一組の同期信号が含まれることになる。
【0035】
どのような種類の同期信号がコンポーネントビデオ信号に含まれるべきかはビデオプロセス回路36に接続されるべき周辺機器のタイプに応じて決められる。従って、本発明によれば、図2に示すように、信号処理回路42の出力端子側にはスイッチ回路48が接続され、このスイッチ回路48によって5種類の同期信号のうちから出力されるべき同期信号が選択される。
【0036】
詳述すると、スイッチ回路48には6つの切換入力端子が設けられ、これら6つの切換入力端子はそれぞれ同期信号処理回路42からの6つの同期信号(HIGH,MID,LOW,INV,HD,VD)の出力端子に接続される。また、スイッチ回路48には2つの切換出力端子が設けられ、これら2つの切換出力端子は同期信号出力用接続端子(SYNC1及びSYNC2)として周辺機器側に接続されることになる。スイッチ回路48はシステムコントロール回路28に接続され、このシステムコントロール回路28から出力される切換制御信号によってスイッチ回路48の切換作動が制御され、これにより5種類の同期信号のうちのいずれかが同期信号出力用接続端子(SYNC1及びSYNC2)を介して周辺機器側に出力される。
【0037】
本実施形態では、スイッチ回路48の2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)はその6つの切換入力端子のうちの4つの複合同期信号(HIGH,MID,LOW,INV)用の切換入力端子に対しては共に接続される(図2に示す例では、2つの切換出力端子が複合信号(HIGH)用の切換入力端子に対して実線で接続された状態が示される)、このとき2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)からは同じ複合同期信号(図2に示す例では、共に高レベル(HIGH)の複合同期信号)が共に出力される。従って、複合同期信号を必要とする周辺機器にあっては、2つの切換出力端子即ち同期信号出力用接続端子(SYNC1及びSYNC2)のいずれかが選択される。
【0038】
一方、2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)は水平同期信号(HD)及び垂直同期信号(VD)用の切換入力端子に対してはそれぞれ接続され(図2では、破線で示される)、このとき一方の切換出力端子(SYNC1)からは水平同期信号(HD)が出力され、他方の切換出力端子(SYNC2)からは垂直同期同期信号(VD)が出力される。従って、水平同期信号(HD)及び垂直同期信号(VD)から成る一組の同期信号を必要とする周辺機器にあっては、2つの切換出力端子即ち同期信号出力用接続端子(SYNC1及びSYNC2)が共に選択される。
【0039】
一方、図6に示すように、ビデオ信号処理装置12のフロントパネル50には英文字“SYNC”で示された押しボタン式の手動操作スイッチが設けられ、この手動操作スイッチ“SYNC”の操作によって、システムコントロール回路28からスイッチ回路48に切換制御信号が出力される。なお、図2では、手動操作スイッチ“SYNC”はパネルスイッチ52として図示されている。
【0040】
要するに、手動操作スイッチ“SYNC”即ちパネルスイッチ52が押下される度毎に、システムコントロール回路28からスイッチ回路48に対して切換制御信号が出力され、これにより同期信号処理回路42からの6つの切換入力端子(HIGH、MID、LOW、INV、HD、VD)に対する2つの切換出力端子の接続が順次切り換えられ、このような接続切換はパネルスイッチ52の5回の押下により一巡することになる。
【0041】
ところで、手動操作スイッチ“SYNC”の操作中、同期信号処理回路42からの6つの切換入力端子(HIGH、MID、LOW、INV、HD、VD)のうちのどの切換入力端子に対して2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)が接続されているかが認識されなければならず、その目的のためにフロントパネル50には英文字“HIGH”、“MID”、“LOW”、“INV”、“HD”及び“VD”で示される6つの表示窓が設けられる。
【0042】
詳述すると、各表示窓は半透明板あるいは光拡散板として形成され、その内側には適当な光源例えば発光ダイオード(LED)が設けられる。表示窓“HIGH”、“MID”、“LOW”、“INV”、“HD”及び“VD”はそれぞれ複合同期信号(HIGH)、複合同期信号(MID)、複合同期信号(LOW)、反転複合同期信号(INV)、水平同期信号(HD)及び垂直同期(VD)に対応する。例えば、図2に示す例のように、2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)が高レベル(HIGH)の複合同期信号の切換入力端子に対して接続されているときは(実線)、表示窓“HIGH”だけが図6に示すように点灯された状態となり、その他の表示窓“LOW”、“INV”、“HD”及び“VD”については消灯された状態となる。
【0043】
このような状態で手動操作スイッチ“SYNC”即ちパネルスイッチ52が1回押下されると、高レベル(HIGH)の複合同期信号の切換入力端子に対する2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)の接続は中レベル(MID)の複合同期信号の切換入力端子側にシフトし、このとき表示窓“HIGH”は消灯されて、表示窓“MID”が点灯されることになる。
【0044】
次いで、パネルスイッチ52の2回目の押下時には、中レベル(MID)の複合同期信号の切換入力端子に対する2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)の接続は低レベル(LOW)の複合同期信号の切換入力端子側にシフトし、このとき表示窓“MID”は消灯されて、表示窓“LOW”が点灯される。
【0045】
同様に、パネルスイッチ52の3回目の押下時には、低レベル(LOW)の複合同期信号の切換入力端子に対する2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)の接続は反転複合同期信号(INV)の切換入力端子側にシフトし、このとき表示窓“LOW”は消灯されて、表示窓“INV”が点灯される。
【0046】
パネルスイッチ52の4回目の押下時には、2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)はそれぞれ水平同期信号(HD)の切換入力端子及び垂直同期信号(VD)の切換入力端子にそれぞれ接続され(破線)、このとき表示窓“INV”が消灯されて、表示窓“HD”及び表示窓“VD”が共に点灯される。
【0047】
パネルスイッチ52の5回目の押下時には、同期信号処理回路42からの6つの切換入力端子(HIGH、MID、LOW、INV、HD、VD)に対する2つの切換出力端子の接続切換が一巡して、2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)は再び高レベル(HIGH)の複合同期信号の切換入力端子に対して接続され(実線)、表示窓“HD”及び表示窓“VD”が共に消灯されて、表示窓“HIGH”が点灯される。
【0048】
図7に示すように、スイッチ回路48は入出力ポート(I/O)を介してシステムコントロール回路28のCPUに接続され、システムコントロール回路28のCPUは該入出力ポートを介して切換制御信号をスイッチ回路48に対して出力する。また、手動操作スイッチ即ちパネルスイッチ52も入出力ポート(I/O)を介してシステムコントロール回路28のCPUに接続され、該パネルスイッチ52の押下によるオン信号は該入出力ポートを介してシステムコントロール回路28のCPUに取り込まれる。更に、表示窓“HIGH”、“MID”、“LOW”、“INV”、“HD”及び“VD”のそれぞれの発光ダイオード(LED)を駆動するためのLED駆動回路54が入出力ポート(I/O)を介してシステムコントロール回路28のCPUに接続され、LED駆動回路54にはシステムコントロール回路28のCPUから3ビットの駆動信号が該入出力ポート(I/O)を介して出力される。
【0049】
LED駆動回路54には表示窓“HIGH”、“MID”、“LOW”、“INV”、“HD”及び“VD”のそれぞれの発光ダイオードが接続され、システムコントロール回路28のCPUからLED駆動回路54に出力される3ビットの駆動信号に応じて、LED駆動回路54は表示窓“HIGH”、“MID”、“LOW”及び“INV”のうちの1つだけを点灯するか、あるいは表示窓“HD”及び“VD”双方だけを点灯するようになっている。
【0050】
例えば、3ビットの駆動信号と表示窓の点灯との関係については以下の表1のようになる。
【表1】
Figure 0003771664
【0051】
表1から明らかように、例えば、3ビットの駆動データが〔000〕であるときには、表示窓“HIGH”の発光ダイオードだけが点灯され、また3ビットの駆動データが〔011〕であるときには、表示窓“INV”の発光ダイオードだけが点灯され、3ビットの駆動データが〔100〕であるとき、表示窓“HD”及び表示窓“VD”の双方の発光ダイオードだけが点灯される。
【0052】
図8にはシステムコントロール回路28のCPUで実行される表示窓点灯ルーチンのフローチャートが示される。なお、表示窓点灯ルーチンは所定の時間間隔例えば30ms毎に実行される割込みルーチンとされる。
【0053】
ステップ801では、パネルスイッチ52がオンされたか否か30ms毎に監視される。ステップ801でパネルスイッチ52のオンが確認されると、ステップ802に進み、そこで同期信号処理回路42からの6つの切換入力端子(HIGH,MID,LOW,INV,HD,VD)に対する2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)の接続が上述した態様で切り換えられる。
【0054】
ステップ802で6つの切換入力端子(HIGH,MID,LOW,INV,HD,VD)に対する2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)の接続切換が行われた後、ステップ803に進み、その接続切換に対応する表示窓が点灯される(表1)。かくして、6つの切換入力端子(HIGH、MID、LOW、INV、HD、VD)のうちのどの切換入力端子に対して2つの切換出力端子(SYNC1及びSYNC2)が接続されているかが適正に認識され得る。
【0055】
なお、図6に示すように、フロントパネル50には表示窓“HIGH”、“MID”、“LOW”、“INV”、“HD”及び“VD”の他にも種々のスイッチが設けられるが、それら種々のスイッチ自体は本発明とは直接的には関係しないものであるので、以下に簡単に説明する。
【0056】
英文字“R”、“G”及び“B”で示されるスイッチはカラー調整スイッチであり、“R”、“G”及び“B”はそれぞれ赤色、緑色及び青色に対応する。英文字“ENHANCE”で示されるスイッチは輪郭強調スイッチであり、この輪郭強調スイッチがONされると、ビデオ信号に輪郭強調処理が施される。英文字“BRIGHTNESS”で示されるスイッチは再現映像の輝度を調節するものである。英文字“LAMP”で示されるスイッチは光源22のオン/オフスイッチである。また、フロントパネル50の左側に設けられたスイッチ56は電子内視鏡のメインスイッチである。
【0057】
なお、図1に示すように、システムコントロール回路28にはキーボード58が接続され、このキーボード58を介して種々の指令信号や指令データ等がシステムコントロール回路28に対して入力されるようになっている。
【0058】
【発明の効果】
以上の記載から明らかように、本発明による電子内視鏡にあっては、個々の周辺機器に適合し得るように異なった振幅値を持つ複合同期信号が少なくとも2系統以上出力し得るようになっているので、種々の周辺機器を効果的にかつ容易に利用し得るという利点が得られる。また、本発明による電子内視鏡が極性を反転した複合同期信号を出力し得るように構成された場合には、周辺機器の効果的な利用性が更に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡の概略ブロック図である。
【図2】図1のCCDプロセス回路及びビデオプロセス回路を更に詳細に示すブロック図である。
【図3】図2の同期信号処理回路から出力される複合同期信号の種類を示す波形図である。
【図4】図2の同期信号処理回路に含まれる振幅値変更回路素子の構成図である。
【図5】図2の同期信号処理回路に含まれる別の振幅値変更回路素子であって、複合同期信号の極性を反転させるようになった振幅値変更回路素子の構成図である。
【図6】図1に示したビデオ信号処理装置の斜視図であって、そのフロントパネルを示す図である。
【図7】システムコントロール回路の詳細図である。
【図8】図7のシステムコントロール回路のCPUで実行される表示窓点灯ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スコープ
12 ビデオ信号処理装置
16 CCDドライブ回路
18 光ガイド
20 光ガイド
28 システムコントロール回路
32 CCDプロセス回路
34 タイミング回路
36 ビデオプロセス回路
42 同期信号処理回路
48 スイッチ回路
50 フロントパネル

Claims (4)

  1. コンポーネントビデオ信号を出力するように構成された電子内視鏡であって、該コンポーネントビデオ信号の一成分となる複合同期信号を処理して異なった振幅値を持つ少なくとも2種類以上の複合同期信号を出力させる同期信号処理回路と、この同期信号処理回路からの複合同期信号のいずれか1つを選択して外部に出力するスイッチ回路とを具備して成る電子内視鏡。
  2. 請求項1に記載の電子内視鏡において、前記同期信号処理回路が更に極性を反転した複合同期信号を出力し得るように構成され、この極性反転複合同期信号も前記スイッチ回路によって選択的に外部に出力されることを特徴とする電子内視鏡。
  3. 請求項1または2に記載の電子内視鏡において、前記同期信号処理回路が更に水平同期信号及び垂直同期信号から成る一組の同期信号をも出力するように構成され、この一組の同期信号も前記スイッチ回路によって選択的に外部に出力されることを特徴とする電子内視鏡。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の電子内視鏡において、前記スイッチ回路によってどの同期信号が出力されているかを認識させるための情報を表示する表示手段が設けられることを特徴とする電子内視鏡。
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