JP3771609B2 - 半導体レーザ装置及びその組立方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7(a)及び(b)は従来例に係る半導体レーザ装置を示す斜視図及び断面図である。
図7において、1は半導体レーザ素子、1aは半導体レーザ素子1のほぼ中心部に存在する活性層、2は半導体レーザ素子1の後端面側に配置された受光素子、3は半導体レーザ素子1を搭載するためのヒートシンク、4は半導体レーザ素子1への給電用ワイヤ、5は半導体レーザ素子1の前面出射光、6は外部からの反射戻り光、7は半導体レーザ素子1の後面出射光、8はステム、9は受光素子2の取付台である。なお、図7(a)に示す斜視図にはステム8及び取付台9を省略して示している。
【0003】
図示構成に係る半導体レーザ装置において、半導体レーザ素子1は、通常、へき開にて端面を作製するため、1個の素子で前端面と後端面の2つの端面を有する。よって、半導体レーザ素子1の駆動時には、前面出射光5と後面出射光7の両者が発生することになる。
受光素子2はその後面出射光7を受光するので、該受光素子2で発生するモニター電流を検出して、半導体レーザ素子1への駆動電流を上記モニター電流が一定になるように制御しながら流せば、前面出射光5の強度を常に一定に制御(Automatic Power Control :以下、APC制御と称す)することができる。
【0004】
ところが、通常、半導体レーザ素子1は、光学系を介して外部の光ファイバや光ディスク、励起対象物等と結合するような構造として使用されることが多く、前面出射光5の強度を常に一定に制御すべく、受光素子2を半導体レーザ素子1の後側に配置した場合に、外部からの反射戻り光6が受光素子2に入り、半導体レーザ素子1の後面出射光7だけを正確に検出することができず、従って、その場合には前面出射光5の強度を正確に制御できなくなるという問題点があった。
【0005】
このため、図8に示すように、半導体レーザ素子1の上部に、受光素子2に外部からの反射戻り光6が入らないようにダイボンド用遮光部材10を半田によりダイボンドする方法や、図9に示すように、半導体レーザ素子1の中心部に位置する活性層1a上に遮光・給電用リボンワイヤ固定用ポスト12に接続された遮光用リボンワイヤ11を全面に亙って熱圧着する方法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8及び図9に示す方法では、半導体レーザ素子1に半田や熱圧着によって余分な熱応力が加わることになり、半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼす。また、半田として低融点半田を用いた場合には半田の経時的変化によるウイスカー(髭状の突起)の成長により半導体レーザ素子1と他の部材とのジャンクション短絡の危険性があるなどの問題点があった。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、受光素子に外部からの反射戻り光が入らないように遮光部材を取り付ける際に半導体レーザ素子に悪影響を及ぼすことなく遮光を容易に実現できる半導体レーザ装置及びその組立方法を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置において、上記半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を設け、上記遮光部材は、上記半導体レーザ素子の活性層のある中心部を跨ぐようにして半導体レーザ素子上に載置され、活性層以外の部分で加圧固定されることを特徴とする。
また、上記遮光部材として、上記半導体レーザ素子への給電用リボンワイヤを併用したことを特徴とする。
また、半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置において、上記半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を設け、上記遮光部材は、上記半導体レーザ素子を搭載するヒートシンクの両脇に設けた一対のボンディングポストに取り付けられてなることを特徴とする。
また、半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置において、上記半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を設け、上記遮光部材は、コ字形でなり、その両脚部が上記半導体レーザ素子を搭載したヒートシンク上に立設されダイボンディングされてなることを特徴とする。
また、この発明に係る半導体レーザ装置の組立方法は、半導体レーザ素子を搭載するためのヒートシンクに連結されたステムに該半導体レーザ素子の後面出射光を受光する受光素子を取り付け、その受光素子にアノード電極をワイヤを用いてワイヤボンディングする工程と、上記受光素子に対し後面出射光を出射するヒートシンク上の位置に半導体レーザ素子を半田を用いてダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子上に長手方向を該半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を、上記半導体レーザ素子の活性層のある中心部を跨ぐようにして半導体レーザ素子上に載置し活性層以外の部分で加圧固定して取り付ける工程と、上記半導体レーザ素子にアノード電極をワイヤを用いてボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子の前面出射光の出射側に窓を設けた封止用のキャップを上記ステムに固定する工程と、上記キャップの窓の前面に光学系を接続する工程とを備えたものである。
また、半導体レーザ素子を搭載するためのヒートシンクに連結されたステムに該半導体レーザ素子の後面出射光を受光する受光素子を取り付け、その受光素子にアノード電極をワイヤを用いてワイヤボンディングする工程と、上記受光素子に対し後面出射光を出射するヒートシンク上の位置に半導体レーザ素子を半田を用いてダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子上に長手方向を該半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を、上記半導体レーザ素子を搭載するヒートシンクの両脇に設けた一対のボンディングポストに取り付ける工程と、上記半導体レーザ素子にアノード電極をワイヤを用いてボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子の前面出射光の出射側に窓を設けた封止用のキャップを上記ステムに固定する工程と、上記キャップの窓の前面に光学系を接続する工程とを備えたものである。
さらに、半導体レーザ素子を搭載するためのヒートシンクに連結されたステムに該半導体レーザ素子の後面出射光を受光する受光素子を取り付け、その受光素子にアノード電極 をワイヤを用いてワイヤボンディングする工程と、上記受光素子に対し後面出射光を出射するヒートシンク上の位置に半導体レーザ素子を半田を用いてダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子上に長手方向を該半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材をコ字形で形成し、その両脚部を上記半導体レーザ素子を搭載したヒートシンク上に立設してダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子にアノード電極をワイヤを用いてボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子の前面出射光の出射側に窓を設けた封止用のキャップを上記ステムに固定する工程と、上記キャップの窓の前面に光学系を接続する工程とを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1(a)及び(b)は実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す斜視図及び断面図である。
図1において、図7(a)及び(b)に示す従来例と同一部分と同一符号を付してその説明は省略する。
この実施の形態1に係る半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子1の後面出射光7を受光素子2で受光することにより半導体レーザ素子1の前面出射光5を制御する際に、受光素子2に外部からの反射戻り光6を遮光するための遮光部材として、例えば金でなるリボンワイヤ13を長手方向を半導体レーザ素子1の活性層の設置方向とほぼ直交する方向に該半導体レーザ素子1を覆いようにして、活性層のある半導体レーザ素子1の中心部を避けて半導体レーザ素子1上に固着する。
【0015】
上記リボンワイヤ13の素材としての金は、ヤング率の低い柔らかな材料であり、また、半導体レーザ素子1への固着は、活性層1aのある半導体レーザ素子1の中心部を避けて該リボンワイヤ13の両脇だけを熱圧着する。
このようにすることにより、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることを回避することができ、半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことなく、外部からの反射戻り光6に対する遮光を容易に実現できると共に、半導体レーザ素子1の前面出射光5を安定して制御することができる。
【0016】
この場合、上記リボンワイヤ13の厚さとしては、数10μm〜数100μm程度で良い。外部からの反射戻り光6は、通常、光学系のレンズ14を介して半導体レーザ素子1へ戻ってくるので、半導体レーザ素子1の活性層1aからわずかにずれた位置に焦点を結ぶことになる。従って、遮光部材として半導体レーザ素子1上に固着されるリボンワイヤ13の厚さは数10μm〜数100μm程度であれば、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を十分遮光できる。
【0017】
次に、上記構成に係る半導体レーザ装置の組立方法について詳述する。
図2(a)〜(f)は半導体レーザ装置の組立工程に係るフローを示すものである。
まず、図2(a)に示すように、ヒートシンク3に連結されたステム8に設けられた取付台9に半導体レーザ素子1の後面出射光を受光する受光素子2を取り付け、この受光素子2にアノード電極15をワイヤ17を用いてワイヤボンディングする。ここで、受光素子2としては、Si素材の受光面が500×500μmの角形でなる。なお、図中、14は半導体レーザ素子1のアノード電極、16は半導体レーザ素子1のカソード電極及び受光素子2のカソード電極部分を示す。
【0018】
次に、図2(b)に示すように、上記受光素子2に対し後面出射光を出射するヒートシンク3上の位置に半導体レーザ素子1をAuSn半田を用いて340℃でダイボンディングする。この半導体レーザ素子1としては、0.86μm帯の出力光を出射するAlGaAs/GaAs系の材質でなり、そのチップ幅は600μm、チップ厚さは100μm、共振器長は750μmであり、表面から5μmの深さにレーザ光を放出して導波する活性層1aが存在する。
【0019】
そして、図2(c)に示すように、半導体レーザ素子1上に、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を遮光する遮光部材として、素材が金でなるリボンワイヤ13の長手方向を半導体レーザ素子1の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして活性層のある半導体レーザ素子1の中心部を跨ぐようにして載置し(図1(a)参照)、活性層1aのある半導体レーザ素子1の中心部を避けて該リボンワイヤ13の両脇だけを熱圧着する。
【0020】
ここで、上記リボンワイヤ13は、厚さが100μm、幅が100μm、長さが600μmでなり、半導体レーザ素子1への熱圧着温度を200℃としている。該リボンワイヤ13の素材としての金は、ヤング率の低い柔らかな材料であり、また、半導体レーザ素子1への固着は、活性層のある半導体レーザ素子1の中心部を避けて該リボンワイヤ13の両脇だけを熱圧着するので、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることを回避することができ、半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことがない。
【0021】
その後、図2(d)に示すように、半導体レーザ素子1にアノード電極14をワイヤ18を用いて給電用のワイヤボンディングを行う。
そして、図2(e)に示すように、半導体レーザ素子1の前面出射光5の出射側に窓19aを設けた封止用のキャップ19をステム8に溶接で固定し、さらに、図2(f)に示すように、窓19aの前面にレンズ14を配置して光学系と接続する。
【0022】
従って、この実施の形態1によれば、半導体レーザ素子1上に、長手方向を上記半導体レーザ素子1の活性層1aの設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子1上を覆い上記受光素子2に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を、上記半導体レーザ素子1の活性層1aのある中心部を避けて該半導体レーザ素子1上に両脇を圧着するようにして設けたので、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることを回避することができ、半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことなく、外部からの反射戻り光6に対する遮光を容易に実現できると共に、半導体レーザ素子1の前面出射光5を安定して制御することができる。
【0023】
なお、この実施の形態1において、半導体レーザ素子1としてAlGaAs/GaAs系、受光素子2としてSi系のものを用いたが、その他、半導体レーザ素子1としてInGaAsP/InP系の長波半導体レーザ素子やAlGaInP/GaInP系の可視光半導体レーザ素子、受光素子2としてInGaAs/InP系のものを用いた場合にも適用できるのは勿論である。
【0024】
実施の形態2.
次に、図3は実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
この実施の形態2に係る半導体レーザ装置においては、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を遮光する遮光部材として、金ペレット20を用い、実施の形態1と同様に、この金ペレット20の長手方向を半導体レーザ素子1の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして活性層1aのある半導体レーザ素子1の中心部を跨ぐようにして半導体レーザ素子1上に載置し、活性層のある半導体レーザ素子1の中心部を避けて該金ペレット20の両脇だけを熱圧着または超音波圧着する。
【0025】
ここで、用いる金ペレット20の大きさは外部からの反射戻り光6を充分に遮光できる大きさを有し、その長手方向の長さは受光素子2の幅相当、厚さは数10〜数100程度で良い。
このようにすることにより、実施の形態1と同様にして、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることを回避することができ、半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことがない。
【0026】
実施の形態3.
次に、図4は実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
この実施の形態3に係る半導体レーザ装置においては、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を遮光する遮光部材として、ヒートシンク3の両脇に設けた一対のボンディングポスト22、22にリボンワイヤ21を取り付ける。このリボンワイヤ21は、実施の形態1と同様に、その長手方向を半導体レーザ素子1の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子1上に載置されるようになされており、実施の形態1とは半導体レーザ素子1上に直接熱圧着する必要がない点が異なる。
【0027】
ここで、用いるリボンワイヤ21の幅は、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を遮光できる幅で、受光素子2のサイズや配置などによって異なるが、数10〜数100程度で良い。
このようにすることにより、実施の形態1のように半導体レーザ素子1上に遮光部材を直接熱圧着する必要がないことから、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることは全くなく、熱応力により半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことがない。
【0028】
実施の形態4.
次に、図5は実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
この実施の形態4に係る半導体レーザ装置においては、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を遮光する遮光部材として、コ字形部材23を用い、このコ字形部材23は、実施の形態1と同様に、両脚部間の梁部の長手方向を半導体レーザ素子1の活性層1aの設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子1上を覆うように両脚部がヒートシンク3上に立設される形でダイボンディングされており、実施の形態1とは半導体レーザ素子1上に直接熱圧着する必要がない点が異なる。
【0029】
ここで、遮光部材としてのコ字形部材23は、例えば金属、セラミック等を用いるが、ヒートシンク3へのダイボンディングが可能であれば特に問題はない。また、半導体レーザ素子1とコ字形部材23の梁部との隙間は、なるべく小さい方が良いが、半導体レーザ素子1への荷重がかからないように、数μm〜数10μm程度ある方が好ましい。
このようにすることにより、実施の形態3と同様にして半導体レーザ素子1上に遮光部材を直接熱圧着する必要がないことから、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることは全くなく、熱応力により半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことがない。
【0030】
実施の形態5.
次に、図6は実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
この実施の形態5に係る半導体レーザ装置においては、受光素子2に入射する外部からの反射戻り光6を遮光する遮光部材として、リボンワイヤ24を用い、実施の形態1と同様に、その長手方向を半導体レーザ素子1の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして活性層1aのある半導体レーザ素子1の中心部を跨ぐようにして載置し、活性層1aのある半導体レーザ素子1の中心部を避けて該リボンワイヤ24の両脇だけを熱圧着する。また、このとき、実施の形態1のように、半導体レーザ素子1への給電用ワイヤ4を別に設けずにリボンワイヤ24を給電用ワイヤとしても用いる。
【0031】
このようにすることにより、実施の形態1と同様にして、半導体レーザ素子1の活性層1a付近に熱応力がかかることを回避することができ、半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことがない。また、遮光部材としてのリボンワイヤ24を給電用ワイヤとしても用いるので部品点数を削減できる。
【0032】
以上のように、この発明に係る半導体レーザ装置及びその組立方法によれば、半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を、上記半導体レーザ素子の活性層のある中心部を避けて該半導体レーザ素子上に両脇を圧着するようにして設けたので、半導体レーザ素子の活性層付近に熱応力がかかることを回避することができ、半導体レーザ素子に悪影響を及ぼすことなく、外部からの反射戻り光に対する遮光を容易に実現できると共に、半導体レーザ素子の前面出射光を安定して制御することができると共に、その組立が極めて容易なものとなる。
【0033】
また、受光素子に入射する外部からの反射戻り光を遮光する遮光部材として、半導体レーザ素子への給電用ワイヤを併用する場合には部品点数を削減できる。
【0034】
また、遮光部材を、半導体レーザ素子を搭載するヒートシンクの両脇に設けた一対のボンディングポストに取り付けた場合や、コ字形でなり、その両脚部が半導体レーザ素子を搭載したヒートシンク上に立設されダイボンディングされて遮光部材の場合には、半導体レーザ素子上に該遮光部材を直接熱圧着する必要がないことから、半導体レーザ素子の活性層付近に熱応力がかかることは全くなく、熱応力により半導体レーザ素子1に悪影響を及ぼすことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す斜視図と断面図である。
【図2】 図1に示す半導体レーザ装置の組立方法を説明するフロー図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
【図7】 従来例に係る半導体レーザ装置を示す斜視図と断面図である。
【図8】 他の従来例に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
【図9】 さらに他の従来例に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ素子、1a 活性層、2 受光素子、3 ヒートシンク、
5 前面出射光、6 外部からの反射戻り光、7 後面出射光、8 ステム、
13 リボンワイヤ(遮光部材)、14 半導体レーザ素子1のアノード電極、18 ワイヤ、19 キャップ、19a 窓、20 金パレット(遮光部材)、21 リボンワイヤ(遮光部材)、22 ボンディングポスト、23 コ字形部材(遮光部材)、24 リボンワイヤ(遮光部材)。
Claims (7)
- 半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置において、上記半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を設け、
上記遮光部材は、上記半導体レーザ素子の活性層のある中心部を跨ぐようにして半導体レーザ素子上に載置され、活性層以外の部分で加圧固定されることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 上記遮光部材として、上記半導体レーザ素子への給電用リボンワイヤを併用したことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
- 半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置において、上記半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を設け、
上記遮光部材は、上記半導体レーザ素子を搭載するヒートシンクの両脇に設けた一対のボンディングポストに取り付けられてなることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 半導体レーザ素子の後端面側に配置された受光素子による該半導体レーザ素子の後面出射光の受光に基づいて前面出射光の強度を制御するようにした半導体レーザ装置において、上記半導体レーザ素子上に、長手方向を上記半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして該半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を設け、
上記遮光部材は、コ字形でなり、その両脚部が上記半導体レーザ素子を搭載したヒートシンク上に立設されダイボンディングされてなることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 半導体レーザ素子を搭載するためのヒートシンクに連結されたステムに該半導体レーザ素子の後面出射光を受光する受光素子を取り付け、その受光素子にアノード電極をワイヤを用いてワイヤボンディングする工程と、上記受光素子に対し後面出射光を出射するヒートシンク上の位置に半導体レーザ素子を半田を用いてダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子上に長手方向を該半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を、上記半導体レーザ素子の活性層のある中心部を跨ぐようにして半導体レーザ素子上に載置し活性層以外の部分で加圧固定して取り付ける工程と、上記半導体レーザ素子にアノード電極をワイヤを用いてボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子の前面出射光の出射側に窓を設けた封止用のキャップを上記ステムに固定する工程と、上記キャップの窓の前面に光学系を接続する工程とを備えた半導体レーザ装置の組立方法。
- 半導体レーザ素子を搭載するためのヒートシンクに連結されたステムに該半導体レーザ素子の後面出射光を受光する受光素子を取り付け、その受光素子にアノード電極をワイヤを用いてワイヤボンディングする工程と、上記受光素子に対し後面出射光を出射するヒートシンク上の位置に半導体レーザ素子を半田を用いてダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子上に長手方向を該半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材を、上記半導体レーザ素子を搭載するヒートシンクの両脇に設けた一対のボンディングポストに取り付ける工程と、上記半導体レーザ素子にアノード電極をワイヤを用いてボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子の前面出射光の出射側に窓を設けた封止用のキャップを上記ステムに固定する工程と、上記キャップの窓の前面に光学系を接続する工程とを備えた半導体レーザ装置の組立方法。
- 半導体レーザ素子を搭載するためのヒートシンクに連結されたステムに該半導体レーザ素子の後面出射光を受光する受光素子を取り付け、その受光素子にアノ ード電極をワイヤを用いてワイヤボンディングする工程と、上記受光素子に対し後面出射光を出射するヒートシンク上の位置に半導体レーザ素子を半田を用いてダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子上に長手方向を該半導体レーザ素子の活性層の設置方向とほぼ直交する方向にして半導体レーザ素子上を覆い上記受光素子に外部から反射戻り光が入射するのを遮光する遮光部材をコ字形で形成し、その両脚部を上記半導体レーザ素子を搭載したヒートシンク上に立設してダイボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子にアノード電極をワイヤを用いてボンディングする工程と、上記半導体レーザ素子の前面出射光の出射側に窓を設けた封止用のキャップを上記ステムに固定する工程と、上記キャップの窓の前面に光学系を接続する工程とを備えた半導体レーザ装置の組立方法。
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