JP3771205B2 - 圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造 - Google Patents

圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造に関し、より詳細には、アフタクーラを備えた圧縮機において、アフタクーラにおいて生じたドレンを絞りを介して機外へ排出する際の排出音を消音又は減音すると共に、ドレンの排出部が凍結することを防止するアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示す圧縮機1は、圧縮作用空間の潤滑、密封及び冷却にオイルを使用する、所謂「油冷式」の圧縮機本体2を備えたものであり、圧縮機本体2より冷却油と共に吐出された圧縮気体を導入し、これを冷却油と圧縮気体とに分離するセパレータレシーバタンク3を備えている。
【0003】
そして、セパレータレシーバタンク3内において冷却油と分離された圧縮気体は、オイルセパレータ10を介してさらに冷却油が分離・除去された後にサービスバルブ40を介して消費側に供給されて、油分の除去された圧縮気体を使用することができるよう構成されている。
【0004】
このような圧縮機1において、消費側に乾燥した圧縮気体の供給が要求される場合には、オイルセパレータ10を通過した圧縮気体をアフタクーラ20に導入し、このアフタクーラ20において圧縮気体を冷却して圧縮気体中の水蒸気を凝縮させてドレンを発生させ、このドレンをドレンセパレータ30で分離し、捕集している。
【0005】
このドレンセパレータ30はその下部空間に圧縮気体から分離されたドレンを捕集するためのドレン捕集部たる室33を有し、前記ドレン捕集部たる室33の下端には機外と連通するドレン回路50を接続し、前記ドレン捕集部内に捕集されたドレンは、ドレン捕集部内の圧縮気体の一部と共に混合流体としてドレン排出口56より機外に排出され、一方、前記ドレンセパレータ30内でドレンが分離された乾燥した圧縮気体はサービスバルブ40を介して消費側に供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したアフタクーラ20を備えた圧縮機1にあっては、ドレンセパレータ30で分離されたドレンを排出するためにドレン回路50にドレン排出口56が設けられているが、このドレン排出口56からは前記ドレンと一緒にアフタクーラ20を通過し冷却されたドレンセパレータ内の圧縮気体も一部放出されることから、ドレン排出口56の上流において絞り53を設ける等してドレン排出口56より放出される圧縮気体の流量を制御し、圧縮気体がドレン排出口56より無制限に放出されることを防止して消費側に供給される圧縮気体の量が減少することを防止できるよう構成されている。
【0007】
なお、本明細書において「絞り」とは、回路中を流れる流体の流量や圧力を調整する目的で、その上流側の流路面積に対して小さな流路面積を有するもの全般を指し、コック、弁等の流路面積を可変としたもの、細径栓、オリフィス等の流路面積が固定されたもののいずれをも含む。
【0008】
このようにドレン排出口56からはドレンと共に圧縮気体が大気へ放出されることから、その放出の際の排気音が大きく圧縮機の作動中の騒音が著しいものとなっている。
【0009】
この騒音を防止するためには、ドレン排出口に消音器を取り付けて排気音を低減することも考えられるが、消音器はその構造上、消音器内に吸音材や遮音用のじゃま板等が配置されているために複雑な構造となっていることから、消音器内に導入された、ドレンと圧縮気体とから成る前記混合流体が抜けにくく、また、消音器の排出口を出たところでこの混合流体中の圧縮気体が急激に膨張するために、消音器等の温度が低下し、例えば外気温が10℃以下の環境で使用すると、消音器内でドレンが凍結し、前記ドレン排出口56を氷で塞ぐことがある。
【0010】
このように、ドレン排出口56が塞がれてドレンの排出が行われなくなると、ドレンセパレータ30により分離されたドレンが圧縮気体と共に消費側に供給されてしまい、アフタクーラ20やドレンセパレータ30を設けた意義が失われてしまう。
【0011】
このような消音器内におけるドレンの凍結を防止するために、消音器にヒータを設けてこれを加熱することも考えられるが、装置構成が複雑となり、また、部品点数が増加して製造・組立が煩雑となると共に、製造コストが嵩むこととなる。
【0012】
このような理由から、従来においてはアフタクーラのドレン排出口に消音器を設けることは行われておらず、この種の圧縮機はドレン排出の際に騒音が生じるものとなっていた。
【0013】
なお、アフタクーラを備えた圧縮機において、分離したドレンが、ある一定量溜まるとフロートの作用で溜まったドレンを排出するオートドレン装置の凍結防止を図るための構成として、オートドレン装置の絞り部にアフタクーラの入口側の空気を外側より吹き付け、オートドレン装置の絞り部を外側より加熱してオートドレン装置自体の凍結を防止する装置が開示されている〔実願昭59−173809号のマイクロフィルム(実開昭61−88077号)〕。
【0014】
この、実開昭61−88077号に示す圧縮機のように、フロートの作用によりドレンを排出するオートドレン装置を設ける場合には、オートドレン装置により排出されるドレンには圧縮気体が殆ど含まれていないことから、前述の図4に示した圧縮機1のアフタクーラドレン排出部のように、圧縮気体の排出に伴う騒音の発生という問題は生じず、また、ドレンを放出する際の圧縮気体の膨張によるドレンの凍結という問題も生じない。
【0015】
一方、前述の図4に示す圧縮機のアフタクーラドレン排出部にあっては、ドレンと圧縮気体の混合流体が、常時絞り53を通過しているために、凍結したドレンが絞り53を閉塞するという問題は生じにくいものとなっているが、実開昭61−88077号のオートドレン装置内には常にドレンが溜まる構成となっているために、気温が氷点下になるとオートドレン装置の絞られた部分でドレンが凍結してドレンを排出できなくなる。そのため、このような凍結によるオートドレン装置の作動不良を防止するために、前述の凍結防止装置が設けられている。
【0016】
このように、実開昭61−88077号における圧縮機は、図4に示す圧縮機とはそのアフタクーラドレン排出部における構成を全く異にするものであることから、実開昭61−88077号の凍結防止装置により図4に示す圧縮機のアフタクーラドレン排出部に設けられた絞り53を外側から加熱したとしても、アフタクーラドレンの排出時における騒音を低減させることができず、また、ドレン排出口の凍結を防止することはできない。
【0017】
さらに、前述の実開昭61−88077号に開示されている構成のうち、オートドレン装置を温めるためにオートドレン装置をケースで囲繞し、このケース内に圧縮空気を導入する構成の凍結防止装置にあっては、ケース内に配置されたオートドレン装置の点検、交換等のメンテナンスが煩雑となると共に、装置構成が複雑となる。
【0018】
そこで、本発明の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、アフタクーラドレンを、ドレンセパレータ内の圧縮空気の一部と共に混合流体として排出する型式の圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造において、比較的簡単な構成によりアフタクーラドレンを排出する際の排気音を消音又は低減することができると共に、アフタクーラ及びドレンセパレータを介して除去されたドレンを、凍結させることなく機外に排出することができる、圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造を提供することにより、作動音が静かであり、たとえ氷点下で使用してもドレンが凍結することなく、従ってドレンの排出不良により消費側に供給される圧縮気体中にドレンが混入することを防止することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法は、圧縮機本体2から吐出された圧縮気体を導入し、該導入された圧縮気体を冷却して圧縮気体中の水蒸気を凝縮させてドレンを発生させるアフタクーラ20と、前記アフタクーラ20により発生したドレンを分離し、捕集するドレンセパレータ30を備え、前記ドレンセパレータ30によりドレンが分離された圧縮気体を消費側に供給すると共に、前記ドレンセパレータ30により圧縮気体から分離され、前記ドレンセパレータ30のドレン捕集部33に捕集されたドレンを前記ドレンセパレータ30内の一部の圧縮気体との混合流体として絞り53を介して機外に排出する圧縮機1において、
前記ドレンセパレータ30より排出された前記混合流体を、前記アフタクーラ20の一次側の圧縮気体の一部と合流させて常時機外排出することを特徴とする(請求項1)。
【0020】
前記アフタクーラ20の一次側の圧縮気体と合流された前記混合流体を、好ましくは消音器54を介して機外へ排出する(請求項2)。
【0021】
また、アフタクーラ20の一次側の圧縮気体は、これを前記絞り53を通過した後の前記ドレンに合流させても良く(請求項3)、又は前記絞り53を通過する前の前記ドレンに合流させても良い(請求項4)。
【0022】
また、本発明の圧縮機におけるアフタクーラドレン排出部の配管構造は、圧縮機本体2から吐出された圧縮気体を導入し、該導入された圧縮気体を冷却して圧縮気体中の水蒸気を凝縮させてドレンを発生させるアフタクーラ20と、前記アフタクーラ20で発生したドレンを分離し、捕集するドレンセパレータ30を備え、前記ドレンセパレータ30によりドレンが分離された圧縮気体を消費側に供給すると共に、前記ドレンセパレータ30により圧縮気体から分離され、前記ドレンセパレータ30のドレン捕集部33に捕集されたドレンを前記ドレンセパレータ30内の一部の圧縮気体との混合流体として絞り53を介して機外に排出する圧縮機1において、
前記ドレンセパレータのドレン捕集部33に一端51を連通し、他端52を大気に開放したドレン回路50に前記絞りを設けると共に、
記アフタクーラ20の一次側に一端61を連通し、他端62を前記ドレン回路50に連通したバイパス回路60を設け、前記混合流体を、前記アフタクーラ20の一次側の圧縮気体の一部と合流させて常時機外へ排出可能にしたことを特徴とする(請求項5)。
【0023】
前記ドレン回路50の他端52は、好ましくは消音器54を介して大気に開放する(請求項6)。
【0024】
前記回路構成において、前記バイパス回路60の他端62を、前記絞り53の下流において前記ドレン回路50に連通すると共に、前記バイパス回路60に別個絞り63を設けた構成とすることもできる(請求項7)。
【0025】
また、前記バイパス回路60の他端62を、前記絞り53の上流において前記ドレン回路50に連通した配管構成としても良い(請求項8)。
【0026】
なお、前記各配管構成において、バイパス回路60には開閉弁64を設けることもできる(請求項9)。
【0027】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら以下説明する。なお、以下の実施形態にあっては、圧縮機本体2として油冷式の圧縮機本体を使用した圧縮機1に適用する例について説明するが、本発明が適用される圧縮機1は、前述の従来技術において説明した図4に示す油冷式の圧縮機本体2を使用するものの他、所謂「オイルフリースクリュ圧縮機」等の圧縮作用空間の密封・冷却に冷却油を使用しない圧縮機本体2を使用したものにも適用することができ、その他アフタクーラ20を備える圧縮機であれば、各種の圧縮機に適用することができる。
【0028】
このように冷却油を使用しない型式の圧縮機に使用する場合にあっては、オイルセパレータ10を介せずにレシーバタンク内の圧縮気体を直接アフタクーラ20に導入したり、圧縮機本体2から吐出された圧縮気体を直接アフタクーラ20に導入しても良く、また、前述の油冷式の圧縮機においても、セパレータレシーバタンクにおける冷却油の分離性能、消費側で要求される圧縮気体中の油分許容量等によっては、セパレータレシーバタンク内の圧縮気体を直接アフタクーラに導入する構成としても良い。
【0029】
なお、本発明が適用される圧縮機1において使用されるアフタクーラ20は、圧縮気体を冷却可能なものであればその型式を問わず、水冷式、空冷式、冷凍式の既知の各種のアフタクーラを使用することができる。
【0030】
図1は、その入口を図示せざるセパレータレシーバタンクに連通されたオイルセパレータ10から空気作業機等に圧縮気体を供給するサービスバルブ40迄の回路構成を示したものであり、オイルセパレータ10の出口12には、アフタクーラ20の入口21が連通され、このアフタクーラ20の出口22には、ドレンセパレータ30の入口31が連通されてアフタクーラ20を通過した圧縮気体がドレンセパレータ30に導入されてアフタクーラ20による冷却により凝縮して発生したドレンがこのドレンセパレータ30により分離・捕集されるよう構成されている。
【0031】
そして、ドレンセパレータ30の出口32はサービスバルブ40に連通されており、ドレンセパレータ30で水蒸気の除去された乾燥した圧縮気体をサービスバルブ40より供給可能としている。
【0032】
前述のドレンセパレータ30は、その下部にドレン捕集部たる室33が形成されており、この室33内に圧縮気体より分離されたドレンが捕集されるよう構成されている。そして、このドレンセパレータ30の室33内に捕集されたドレンは、このドレンセパレータ30の底部に一端51を連結されたドレン回路50を介して排出される。
【0033】
このドレン回路50は、その回路中に絞り53を設け、このドレン回路50を介してドレンと共に機外に排出される圧縮気体の流量が制御されている。
【0034】
図1に示すように、アフタクーラ20の出口22よりも上方にドレンセパレータ30の入口を配置した場合には、アフタクーラ20の出口22とドレンセパレータ30の入口31間の回路80にドレンが溜まることがあるため、必要に応じてアフタクーラ20の出口22に一端71を連通すると共に、他端72を前記絞り53の上流において前記ドレン回路50に連通する分岐回路70を設け、ここに溜まったドレンを前記ドレン回路50に合流させて排出する構成としても良い。但し、この分岐回路70はドレンセパレータ30をアフタクーラ20よりも高所に配置した場合のように、必要がある場合にのみ設ければ良く、必ずしも必要なものではない。
【0035】
なお、このように分岐回路70を設けた場合には、好ましくはドレン回路50に導入されたドレンがこの分岐回路70を介してアフタクーラ20側に逆流することを防止するための例えば絞り73、その他の逆流防止手段を前記分岐回路70中に設ける。
【0036】
以上のように構成されたアフタクーラドレンの排出部の配管構成において、前記ドレン回路50の他端52に消音器54を取り付け、この消音器54を介してドレン回路50に導入されたドレンと圧縮気体との混合流体が排出されるよう構成すると共に、一端61においてアフタクーラ20の上流における圧縮空気を導入するバイパス回路60を設けると共に、このバイパス回路60の他端62をドレン回路50に連通して、アフタクーラ20を通過する前の温かい圧縮気体をドレン回路50に導入可能としている。
【0037】
図1に示す実施形態にあっては、このバイパス回路60の一端61を、オイルセパレータ10の出口に連通しているが、図1の構成においてこのバイパス回路60は、オイルセパレータ10を通過した後、アフタクーラ20を通過する前(アフタクーラ20の出口22に至る前)の圧縮気体を導入可能とするものであれば、回路90の途中やアフタクーラ20の途中の位置にその一端61を連通するものであっても良い。
【0038】
このバイパス回路60の他端を、絞り53の下流においてドレン回路50に連通した図1に示す実施形態にあっては、このバイパス回路60にも絞り63を設け、バイパス回路60を介してドレン回路50に導入される圧縮気体の流量を制御すると共に、消費側、すなわちオイルセパレータ10からアフタクーラ20に給送される圧縮気体の量が過剰に減少することを防止している。
【0039】
以上のように構成されたアフタクーラドレン排出部の配管構造によれば、ドレン回路50を介して機外に排出されるドレンと圧縮気体の混合流体に、バイパス回路60を介してアフタクーラ20に導入される前の温かい圧縮気体が合流されるので、アフタクーラ20で冷却された前記混合流体が温められて、圧縮気体が消音器の排出口で急激に膨張しても、消音器が氷点下迄冷却されることがなく、消音器内でドレンが凍結しない。
【0040】
さらに、本発明はドレン回路50内をドレン又は圧縮空気が常時流れていることから、従来技術として紹介した実開昭61−88077号のオートドレン装置のように、ドレンが溜まる箇所がなく、例え氷点下の環境で使用してもドレンの凍結が生じにくい。
【0041】
したがって、凍結したドレンで消音器54が塞がれることにより生じるドレンの排出不良を防止することができ、サービスバルブ40より吐出される圧縮気体にドレンが混入することが防止できる。
【0042】
また、アフタクーラ20の一次側の圧縮気体を合流させることなくドレン回路50を介して前述の混合流体を排出する場合、この混合流体中の圧縮気体が絞り53を通過した後に急激に大気圧まで圧力低下し、排気口からの排気音が大きなものとなっていたが、図1に示すように絞り53を通過した後の混合流体に対してバイパス回路60からの圧縮気体を合流させることにより、絞り53の下流においてドレン回路50内の圧力を高くすることができ、絞り53から排気口までの間で段階的な圧力低下が生じ、また、絞り53を通過した圧縮気体とバイパス回路60からの圧縮気体とがぶつかり、合流した圧縮気体の流れる方向が変化してドレン回路の内壁面に衝突し流速がおちるので、アフタクーラドレンを排出する際の排気音を低減することができた。そのため、図1に示す回路構成にあっては消音器54を設けていない場合においても排気音を低減することができ、また、消音器を設ける場合にはこの消音器における消音との相乗効果により可及的に排気音を減少させることができた。
【0043】
次に、本発明の別の実施形態を図2を参照して説明する。
【0044】
図2に示すアフタクーラドレン排出部の配管構造は、図1に示す実施形態においてドレン回路50の絞り53下流においてドレン回路50に連通していたバイパス回路60の他端62を、絞り53の上流においてドレン回路50に連通するよう構成したものである。
【0045】
このように、ドレン回路50の絞り53上流においてバイパス回路60の他端62をドレン回路50に連通することにより、バイパス回路60を介してドレン回路50に導入された加温用の圧縮気体はドレン回路50の絞りにより流量制御が行われるため、バイパス回路60自体には絞り(図1の63)を設ける必要がなくなる。
【0046】
その結果、図2に示す配管構成にあっては図1に示す構成に対して絞りを一個省略することができ、より装置構成を簡略化することができる。
【0047】
このようにしてバイパス回路60を介して導入された加温用の圧縮気体と合流されたドレン回路50内のドレンと圧縮気体との混合流体は、その後消音器54の排出口で急激に膨張することになるが、加温用の圧縮気体と合流して温度の上昇された混合流体中の圧縮気体は、消音器54を氷点下に低下させる程の低温に至ることはなく、ドレンが凍結しないから消音器54内でドレンが凍結して排出口を閉塞することはない。
【0048】
従って、本実施形態のアフタクーラドレンの排出部は、前述のように従来消音器54を設ける際の障害となっていたドレンの凍結という問題を解消することができ、ドレン回路50の排出口に消音器54を設けることが可能となっているために排気音が静かである。
【0049】
なお、前述のバイパス回路60には、図3に示すように開閉弁64を設け、この開閉弁64の開閉によりバイパス回路60を開閉して、ドレン回路50に対する加温用の圧縮気体の導入・停止を行うことができるよう構成しても良い。
【0050】
図3に示す実施形態にあっては、絞り53の下流においてドレン回路50にバイパス回路60を連通する図1に示す実施形態の配管構造のバイパス回路60に開閉弁64を設けた構成を示しているが、この開閉弁64は図2に示す実施形態の配管構造と組合せ、図2に示す実施形態のバイパス回路60にこの開閉弁64を設ける構成としても良い。
【0051】
なお、図1に示す回路構成にあっては、バイパス回路60に設けられた絞り63を例えば流量調整可能な開閉弁等として前述の開閉弁64を兼用させ、これによりアフタクーラ20の一次側からの圧縮気体の流量制御と、バイパス回路60の開閉を行うことができるようにしても良い。
【0052】
このように、バイパス回路60に開閉弁64を設けた配管構造においては、温暖期において使用する場合のように、ドレン凍結の心配がない環境において使用する場合にはこの開閉弁64を閉じてバイパス回路60を閉塞すると、ドレン回路50に対する加温用の圧縮流体の導入は行われない。
【0053】
その結果、バイパス回路60及びドレン回路50を介して機外に放出されていたアフタクーラ20の一次側の圧縮空気の排出を停止することができることから、消費側に供給される圧縮気体量が減少することを防止できる。
【0054】
また、寒冷地で使用する場合のように、ドレンが凍結するおそれがある場合には、バイパス回路60に設けられた開閉弁64を開き、ドレン回路50内にアフタクーラ20を通過する前の温かい圧縮気体を導入することにより、前述の図1及び図2を参照して説明した回路構成の場合と同様に消音器54内でドレンが凍結することを防止することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した本発明の構成により、本発明によればアフタクーラドレンを、ドレンセパレータ内の圧縮空気の一部と共に混合流体として排出する型式の圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造において、アフタクーラドレンを排出する際の排気音を消音又は低減することができると共に、アフタクーラ及びドレンセパレータを介して除去されたドレンを、凍結させることなく機外に排出することができる、圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法及びアフタクーラドレン排出部の配管構造を提供することができた。
【0056】
その結果、作動音が静かであり、たとえ氷点下で使用してもドレンが凍結することなく、従ってドレンの排出不良により消費側に供給される圧縮気体中にドレンが混入することを防止することができた。
【0057】
また、ドレン回路に設けられた絞りの下流において、加温用の圧縮気体を合流させる回路構成とした場合には、排気音をさらに減少させることができ、消音器による消音とは独立した消音効果を発揮させることができた。
【0058】
さらに、ドレン回路に設けられた絞りの上流において、加温用の圧縮気体を合流させる回路構成を備えた本発明の消音器の配管構造にあっては、加温用の圧縮気体を導入するバイパス回路に絞りを設ける必要がなくなり、回路構成をより一層簡略化することができた。
【0059】
また、前述のバイパス回路に開閉弁を設けた場合には、ドレンの凍結の心配がない場合には、開閉弁によりバイパス回路を閉塞することによりドレン回路に対する加温用圧縮気体の導入を停止することができ、消費側に供給される圧縮気体量が減少することを防止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すアフタクーラドレン排出部の配管構成を示す回路図。
【図2】 本発明の別の実施形態を示すアフタクーラドレン排出部の配管構成を示す回路図。
【図3】 本発明のさらに別の実施形態を示すアフタクーラドレン排出部の配管構成を示す回路図。
【図4】 従来のアフタクーラドレンの配管構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 圧縮機本体
3 セパレータレシーバタンク
10 オイルセパレータ
12 出口(オイルセパレータの)
20 アフタクーラ
21 入口(アフタクーラの)
22 出口(アフタクーラの)
30 ドレンセパレータ
31 入口(ドレンセパレータの)
32 出口(ドレンセパレータの)
33 室(ドレン捕集部)
40 サービスバルブ
50 ドレン回路
51 一端(ドレン回路の)
52 他端(ドレン回路の)
53 絞り
54 消音器
56 排出口
60 バイパス回路
61 一端(バイパス回路の)
62 他端(バイパス回路の)
63 絞り
64 開閉弁
70 分岐回路
71 一端(分岐回路の)
72 他端(分岐回路の)
73 絞り
80 回路(アフタクーラ−ドレンセパレータ間の)
90 回路(オイルセパレータ−アフタクーラ間の)

Claims (9)

  1. 圧縮機本体から吐出された圧縮気体を導入し、該導入された圧縮気体を冷却して圧縮気体中の水蒸気を凝縮させてドレンを発生させるアフタクーラと、前記アフタクーラで発生したドレンを分離し、捕集するドレンセパレータを備え、前記ドレンセパレータによりドレンが分離された圧縮気体を消費側に供給すると共に、前記ドレンセパレータにより圧縮気体から分離され、前記ドレンセパレータのドレン捕集部に捕集されたドレンを、前記ドレンセパレータ内の一部の圧縮気体との混合流体として絞りを介して機外に排出する圧縮機において、
    前記ドレンセパレータより排出された前記混合流体を、前記アフタクーラの一次側の圧縮気体の一部と合流させて常時機外排出することを特徴とするアフタクーラドレンの排出方法。
  2. 前記アフタクーラの一次側の圧縮気体と合流された前記混合流体を、消音器を介して機外に排出することを特徴とする請求項1記載の圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法。
  3. 前記アフタクーラの一次側の圧縮気体を、前記絞りを通過した後の前記混合流体に合流させることを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法。
  4. 前記アフタクーラの一次側の圧縮気体を、前記絞りを通過する前の前記ドレンに合流させることを特徴とする請求項2記載の圧縮機におけるアフタクーラドレンの排出方法。
  5. 圧縮機本体から吐出された圧縮気体を導入し、該導入された圧縮気体を冷却して圧縮気体中の水蒸気を凝縮させてドレンを発生させるアフタクーラと、前記アフタクーラで発生したドレンを分離し、捕集するドレンセパレータを備え、前記ドレンセパレータによりドレンが分離された圧縮気体を消費側に供給すると共に、前記ドレンセパレータにより圧縮気体から分離され、前記ドレンセパレータのドレン捕集部に捕集されたドレンを前記ドレンセパレータ内の一部の圧縮気体との混合流体として絞りを介して機外に排出する圧縮機において、
    前記ドレンセパレータのドレン捕集部に一端を連通し、他端を大気に開放したドレン回路に前記絞りを設けると共に、前記アフタクーラの一次側に一端を連通し、他端を前記ドレン回路に連通したバイパス回路を設け、前記混合流体を、前記アフタクーラの一次側の圧縮気体の一部と合流させて常時機外へ排出可能にしたことを特徴とするアフタクーラドレンの排出部の配管構造。
  6. 前記ドレン回路の他端を、消音器を介して大気に開放したことを特徴とする請求項5記載の圧縮機におけるアフタクーラドレン排出部の配管構造。
  7. 前記バイパス回路の他端を、前記絞りの下流において前記ドレン回路に連通すると共に、前記バイパス回路に別個絞りを設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の圧縮機におけるアフタクーラドレン排出部の配管構造。
  8. 前記バイパス回路の他端を、前記絞りの上流において前記ドレン回路に連通したことを特徴とする請求項6記載の圧縮機におけるアフタクーラドレン排出部の配管構造。
  9. 前記バイパス回路に開閉弁を設けたことを特徴とする請求項5〜8いずれか1項記載の圧縮機におけるアフタクーラドレン排出部の配管構造。
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