JP3771110B2 - メカニカルシステムの制御装置及び制御方法 - Google Patents

メカニカルシステムの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータ等の駆動手段を用いてメカニカルシステムを駆動するメカニカルシステムの制御装置及び制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モータ等を用いて駆動するメカニカルシステムには、ロボット、工作機械、包装機械等がある。その中でもロボットは、危険な作業や負荷の大きい作業を人間に代わって行う産業用のメカニカルシステムとして、その開発に大きな期待が寄せられている。
図15は特開平7−200033号公報に記載された従来のロボットの制御装置を示すブロック図であり、図において、21はロボットの動作開始地点及び動作終了地点の座標が教示点として記憶され、例えばA点からB点に移動する移動命令を受信すると、A点及びB点の座標すなわちA点からB点への変位(のデータ)を出力する教示点記憶手段、22は各動作における各軸もしくは各方向の最高速度を算出する最高速度演算手段、23は各動作毎に最適な加減速時間を決定する加減速時間決定手段、24は最高速度演算手段22及び加減速時間決定手段23で用いるパラメータをあらかじめ記憶しているパラメータ記憶手段、25は最高速度演算手段22で算出された最高速度と加減速時間決定手段23で算出された加減速時間に基づいて指令曲線を生成する指令曲線生成手段、26はその指令曲線に基づいてロボット駆動用モータを制御するモータ制御手段、27は制御対象のロボットである。
【0003】
次に動作について説明する。
まず、教示点記憶手段21は移動命令を受信すると、その移動命令を解析してどの点からどの点までロボット27を移動させるか判断する。例えば、その移動命令がA点からB点への関節補間命令である場合、A点及びB点の各関節変位を出力する。次に最高速度演算手段22で、A点及びB点の各関節変位とパラメータ記憶手段24に記憶されている各軸の最高速度パラメータ値から、その動作における各関節の最高速度を算出する。加減速時間決定手段23では、A点及びB点の関節変位と、パラメータ記憶手段24に記憶されているトルクもしくは力の許容値等のパラメータと、最高速度演算手段22で算出された最高速度に基づいて、その動作における加減速時間を決定する。加減速時間決定手段23における加減速時間決定の動作を以下に示す。
【0004】
加減速時間決定手段23では、まず、加速時間と減速時間の初期値を算出する。次に、加速終了地点及び減速開始地点での位置と速度を求め、加速開始地点及び加速終了地点で加速時間を算出し直す。そして、加速開始地点で算出した加速時間と加速終了地点で算出した加速時間を比較し、大きい方を加速時間とする。減速時間に関しても同様に、減速開始地点及び減速終了地点で減速時間を算出し直す。そして、減速開始地点で算出した減速時間と減速終了地点で算出した減速時間を比較し、大きい方を減速時間とする。上記一連の処理の繰り返し回数が指定した回数に達したときは、現在の算出結果を加速時間及び減速時間として出力する。繰り返し回数が指定した回数に達していなければ、上記一連の処理を繰り返し、現在の加速時間及び減速時間に基づいて加速終了地点及び減速開始地点の位置と速度を求めて、再度加減速時間の算出を行う。加速開始地点及び加速終了地点では以下のようにして加速時間を算出する。
【0005】
ロボットの運動方程式は、各関節の駆動トルクから構成される駆動トルクベクトルをτ、慣性行列をM、各関節の遠心・コリオリ力、重力、摩擦力の和から構成されるベクトルをh、各関節の加速度から構成されるベクトルをaとすると、
τ=Ma+h (1)
となる。ここで、各軸の速度指令が図3に示す台形速度指令の場合、各軸の最高速度から構成されるベクトルをv,加速時間をtk とすると、加速区間におけるロボットの運動方程式は
τ=Mv/tk +h (2)
となる。(2)式のM,hを加速開始地点の位置と速度に基づいて算出した結果が、いずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加速時間tk1を算出するとともに、(2)式のM,hを加速終了地点の位置と速度に基づいて算出した結果が、いずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加速時間tk2を算出する。tk1とtk2を比較し、大きい方を加速時間tk とする。
【0006】
減速区間の運動方程式は減速時間をtg とすると
τ=−Mv/tg +h (3)
となるので、(3)式に基づいて減速開始地点及び減速終了地点の位置と速度から、加速時間の算出と同様の方法で減速時間を算出する。
【0007】
指令曲線生成手段25では、速度指令曲線が速度台形指令曲線になるように位置指令を生成し、生成した位置指令に対して移動平均フィルタ及び1次遅れフィルタなどによるスムージング処理が行われる。モータ制御手段26では、生成された指令曲線にロボット27が追従するようにロボット27を駆動するモータの制御を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のロボットの制御装置は以上のように構成されているので、指令曲線生成手段25で移動平均フィルタを用いる場合に、移動平均フィルタの窓長が加減速時間よりも短い場合は、加速度指令の最大値は移動平均フィルタがない場合の加速度指令の最大値と一致するが、移動平均フィルタの窓長が加減速時間よりも長い場合は、加速度指令の最大値は移動平均フィルタがない場合の加速度指令の最大値よりも小さくなる。従って、指令曲線生成手段25において移動平均フィルタを用いる場合には、必ずしも最適な加減速時間が算出できないという課題があった。
また、従来のロボットの制御装置は以上のように構成されているので、指令曲線生成手段25において速度台形曲線に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合、加速度の立ち上がりが遅いため動作時間が長くなるという課題があった。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出できるメカニカルシステムの制御装置及び制御方法を得ることを目的とする。
【0010】
また、この発明は速度台形曲線に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできるメカニカルシステムの制御装置及び制御方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るメカニカルシステムの制御装置は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段(加減速時間決定手段)と、上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段によって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する移動平均フィルタ考慮修正手段と、上記移動平均フィルタ考慮修正手段によって修正された加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたものである。
【0012】
この発明に係るメカニカルシステムの制御装置は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段(加減速時間決定手段)と、上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段によって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する移動平均フィルタ考慮修正手段と、メカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値を記憶しているパラメータ記憶手段と、上記パラメータ記憶手段に記憶されている加減速パラメータ制限値と上記移動平均フィルタ考慮修正手段で修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する加減速パラメータ制限手段と、当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値に基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたものである。
【0013】
この発明に係るメカニカルシステムの制御装置は、パラメータ記憶手段が、メカニカルシステムの負荷及びメカニカルシステムの姿勢に応じた加減速パラメータ制限値を記憶しているようにしたものである。
【0014】
この発明に係るメカニカルシステムの制御装置は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段(加減速時間決定手段)と、加減速開始からの経過時間及び移動平均フィルタのパラメータ並びに上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段で算出された加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える加減速パラメータ切替手段と、上記加減速パラメータ切替手段で切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたものである。
【0015】
この発明に係るメカニカルシステムの制御装置は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段(加減速時間決定手段)と、上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段によって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する移動平均フィルタ考慮修正手段と、メカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値を記憶しているパラメータ記憶手段と、上記パラメータ記憶手段に記憶されている加減速パラメータ制限値と上記移動平均フィルタ考慮修正手段で修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する加減速パラメータ制限手段と、当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値並びに加減速開始からの経過時間及び上記移動平均フィルタのパラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える加減速パラメータ切替手段と、上記加減速パラメータ切替手段で切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたものである。
【0016】
この発明に係るメカニカルシステムの制御装置は、パラメータ記憶手段が、メカニカルシステムの負荷及びメカニカルシステムの姿勢に応じた加減速パラメータ制限値を記憶しているようにしたものである。
【0017】
この発明に係るメカニカルシステムの制御方法は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、上記第1のステップによって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの特性を考慮して修正する第2のステップと、上記第2のステップで修正された加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第3のステップとを実行するようにしたものである。
【0018】
この発明に係るメカニカルシステムの制御方法は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、上記第1のステップによって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する第2のステップと、パラメータ記憶手段に記憶されているメカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値と上記第2のステップで修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する第3のステップと、当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値に基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第4のステップとを実行するようにしたものである。
【0019】
この発明に係るメカニカルシステムの制御方法は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、加減速開始からの経過時間及び移動平均フィルタのパラメータ並びに上記第1のステップで算出された加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える第2のステップと、上記第2のステップで切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第3のステップとを実行するようにしたものである。
【0020】
この発明に係るメカニカルシステムの制御方法は、動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、上記第1のステップによって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する第2のステップと、パラメータ記憶手段に記憶されているメカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値と上記第2のステップで修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する第3のステップと、当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値並びに加減速開始からの経過時間及び上記移動平均フィルタのパラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える第4のステップと、上記第4のステップで切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第5のステップとを実行するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるロボットの制御装置の構成を示すブロック図であり、図において、1はロボットの動作開始地点及び動作終了地点の座標が教示点として記憶され、例えばA点からB点に移動する移動命令を受信すると、A点及びB点の座標すなわちA点からB点までの変位(のデータ)を出力する教示点記憶手段、2は各動作における最高速度を算出する最高速度演算手段、3は各動作毎に最適な加減速時間を決定する加減速時間決定手段、4は最高速度演算手段2及び加減速時間決定手段3で用いるパラメータをあらかじめ記憶しているパラメータ記憶手段、5は最高速度演算手段2で算出された最高速度と加減速時間決定手段3で算出され、後述する移動平均フィルタ考慮修正手段で修正された加減速時間に基づいて指令曲線を生成する指令曲線生成手段、6は指令に基づいてロボット駆動用モータを制御するモータ制御手段、7は制御対象のロボット、8は移動平均フィルタを考慮して、上記加減速時間決定手段3で決定された加減速時間を修正する移動平均フィルタ考慮修正手段である。
【0022】
次に動作について説明する。
まず、教示点記憶手段1は移動命令を受信すると、その移動命令を解析してどの点からどの点までロボット7を移動させるか判断する。例えば、その移動命令がA点からB点への関節補間命令である場合、A点及びB点の各関節変位を最高速度演算手段2に出力する。次に、最高速度演算手段2では、入力されたA点及びB点の関節変位とパラメータ記憶手段4で記憶されている各軸の最高速度パラメータ値から、ロボット7の動作における各関節の最高速度を算出する。加減速時間決定手段3では、A点及びB点の関節変位、パラメータ記憶手段4に記憶されている各軸のトルクもしくは力の許容値等のパラメータ、及び最高速度演算手段2で算出された最高速度に基づいて、ロボット7の動作における加減速時間を決定する。加減速時間決定手段3における加減速時間決定のフローチャートを図2に示す。
【0023】
図2において、加減速時間決定手段3ではまず、加速時間及び減速時間の初期値を算出する(ステップST1)。次に、以下に記述する処理ループの繰り返し回数を示すポインタnを1(第1回目)にセットして(ステップST2)、加速終了地点及び減速開始地点での位置と速度を算出し(ステップST3)、加速開始地点及び加速終了地点での加速時間tk1及びtk2を算出し直す(ステップST4)。次に、加速開始地点で算出した加速時間と加速終了地点で算出した加速時間を比較して、大きい方を加速時間tk として決定する(ステップST5)。減速時間も同様に、減速開始地点及び減速終了地点での減速時間tg1及びtg2を算出し直す(ステップST6)。次に、減速開始地点で算出した減速時間と減速終了地点で算出した減速時間を比較して、大きい方を減速時間tg として決定する(ステップST8)。
【0024】
次に、ステップST3からST8までの一連の処理ループの繰り返し回数nが指定した回数kに達したか否かを判別し(ステップST10)、指定した回数kに達したときは、現在の算出結果を加速時間及び減速時間として出力する。繰り返し回数nが指定した回数kに達していなければ、nをインクリメントして(ステップST11)、ステップST3に移行して、上記一連の処理ループを繰り返し、現在の加速時間及び減速時間に基づいて、加速終了地点及び減速開始地点の位置と速度を算出し、再度加減速時間の算出を行う。すなわち、この加減速時間決定手段3は、動作毎にロボット7の動特性を考慮して最適な加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段を構成する。加速開始地点及び加速終了地点では、以下に記述する方法で加速時間を算出する。
【0025】
ロボットの運動方程式は、各関節の駆動トルクから構成される駆動トルクベクトルをτ、慣性行列をM、各関節の遠心・コリオリ力、重力、摩擦力の和から構成されるベクトルをh、各関節の加速度から構成されるベクトルをaとすると従来の技術の場合と同様に、
τ=Ma+h (1)
となる。ここで、各軸の速度指令が図3に示す台形速度指令曲線の場合、各軸の最高速度から構成されるベクトルをv、加速時間をtk とすると、加速区間におけるロボットの運動方程式は
τ=Mv/tk +h (2)
となる。(2)式のM,hを加速開始地点の位置と速度に基づいて算出した結果が、いずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で、最短となる加速時間tk1を算出するとともに、(2)式のM,hを加速終了地点の位置と速度に基づいて算出した結果が、いずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で、最短となる加速時間tk2を算出する。次にtk1とtk2とを比較して、大きい方を加速時間tk とする。
減速区間の運動方程式は減速時間をtg とすると従来の技術の場合と同様に、
τ=−Mv/tg +h (3)
となるので、(3)式に基づいて減速開始地点及び減速終了地点の位置と速度から、加速時間の算出と同様な方法で、減速時間を算出する。
【0026】
次に、移動平均フィルタ考慮修正手段8の動作について説明する。
指令曲線生成手段5で用いられる移動平均フィルタが、図4に示すような重み一定の移動平均フィルタである場合の加速度指令曲線を図5,6に示す。図5は加減速時間が移動平均フィルタの窓長よりも長い場合である。図5において、移動平均フィルタを用いているときの加速度指令の最大値は、移動平均フィルタを用いない場合の加速度指令の最大値と同一である。一方、図6は加減速時間が移動平均フィルタの窓長よりも短い場合である。図6において、移動平均フィルタを用いているときの加速度指令の最大値は、移動平均フィルタを用いない場合の加速度指令の最大値よりも小さくなっている。これは移動平均フィルタ自身が加減速特性を持っていることに起因する。
【0027】
例えば、加減速時間が0秒の速度矩形指令曲線を窓長tf 秒の移動平均フィルタに通すと、加減速時間tf 秒の速度台形指令曲線が得られる。したがって、加減速時間決定手段3で決定された加減速時間が移動平均フィルタの窓長よりも短い場合には、加減速時間をどれだけ短くしても、モータ及び減速機などの伝達要素に作用するトルクがその許容値を超えることはない。そこでこの実施の形態1では、移動平均フィルタ考慮修正手段8において、加減速時間決定手段3で決定された加減速時間が指令曲線生成手段5で用いられる移動平均フィルタの窓長よりも長い場合には、加減速時間決定手段3で算出された加減速時間を修正せずに出力する。一方、加減速時間決定手段3で算出された加減速時間が指令曲線生成手段5で用いられる移動平均フィルタの窓長よりも短い場合には、加減速時間をパラメータ記憶手段4に記憶されている加減速時間に置き換える。
指令曲線生成手段5では、移動平均フィルタ考慮修正手段8で修正された加減速時間及び最高速度演算手段2で算出された最高速度を用いて、速度指令曲線が速度台形指令曲線になる位置指令を生成した後、移動平均フィルタを通過させて指令曲線を生成する。
【0028】
以上のように、この実施の形態1によれば、移動平均フィルタの特性を考慮して算出された加減速パラメータを必要に応じて修正し、その修正された加減速パラメータに基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出できる。したがって、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いてロボット7を動作させることができる。
【0029】
実施の形態2.
図7は実施の形態2におけるロボットの制御装置の構成を示すブロック図であり、図において、9は加減速パラメータが制限値を超えている場合に、その加減速パラメータをパラメータ記憶手段4に記憶されている加減速パラメータ制限値に置き換える加減速パラメータ制限手段である。他の構成は図1に示した実施の形態1の構成と同じであり、同一の符号で示すとともにその説明は省略する。
【0030】
次に、加減速パラメータ制限手段9の動作について説明する。まず、パラメータ記憶手段4の内部に、図8に示すような、ロボット7の手先負荷の質量と加速時間及び減速時間の制限値のテーブルをあらかじめ作成しておく。加減速パラメータ制限手段9では、ロボット7の動作の手先負荷の設定値に応じてパラメータ記憶手段4から加速時間制限値tlkと減速時間制限値tlgを読み込む。移動平均フィルタ考慮修正手段で修正された加速時間tk がtlkより小さい場合は加速時間tk をtlkに置き換える。tk がtlkより大きい場合はtk をそのまま加速時間として出力する。移動平均フィルタ考慮修正手段8で修正された減速時間tg がtlgより小さい場合は減速時間tg をtlgに置き換える。tg がtlgより大きい場合はtg を減速時間としてそのまま出力する。
【0031】
以上のように、この実施の形態2によれば、移動平均フィルタの特性を考慮して算出された加減速パラメータを、ロボット7の動作の手先負荷の設定値である質量に応じて修正するとともに、修正された加減速パラメータが加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正された加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、その加減速パラメータ制限値に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出でき、ロボット7の手先負荷(例えば、モータ及び減速機やベルト等の伝達要素)の許容トルクの制約を満たす範囲で、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いてロボット7を動作させることができる。
【0032】
実施の形態3.
図9は実施の形態3におけるロボットの制御装置の構成を示すブロック図であり、図において、各構成は図7に示した実施の形態2の構成と基本的に同じであり、同一の符号で示すとともにその説明は省略する。ただし、教示点記憶手段1は、受信した移動命令を解析してどの点からどの点までロボット7を移動させるかを判断するが、その場合の各関節変位をパラメータ記憶手段4にも出力する。また、加減速パラメータ制限手段9の動作が実施の形態2と異なっている。
【0033】
次に加減速パラメータ制限手段9の動作について説明する。まず、パラメータ記憶手段4の内部に図10のような、手先負荷の質量及びロボット姿勢(J2軸姿勢、J3軸姿勢)と加速時間及び減速時間の制限値のテーブルをあらかじめ作成しておく。図10において、例えば制御対象のロボット7が図11に示すような4軸自由度ロボットの場合、手首部(J4軸)の水平回転軸の影響を無視し、J2軸及びJ3軸の変位で姿勢を分類する。
【0034】
加減速パラメータ制限手段9では、ロボット7の動作の手先負荷の設定値と動作開始点のロボット7の姿勢に応じて、パラメータ記憶手段4から加速時間制限値tlkを読み出し、当該動作の手先負荷の設定値と動作終了点のロボット7の姿勢に応じて、パラメータ記憶手段4から減速時間制限値tlgを読み出す。移動平均フィルタ考慮修正手段8で修正された加速時間tk がtlkより小さい場合には、加速時間tk をtlkに置き換える。一方、tk がtlkより大きい場合にはtk をそのまま加速時間として出力する。また、移動平均フィルタ考慮修正手段8で修正された減速時間tg がtlgより小さい場合には、減速時間tg をtlgに置き換える。一方、tg がtlgより大きい場合はtg を減速時間としてそのまま指令曲線生成手段5に出力する。
【0035】
以上のように、この実施の形態3によれば、移動平均フィルタの特性を考慮して算出された加減速パラメータを、ロボット7の動作の手先負荷の設定値及びロボット7の姿勢(J2軸姿勢、J3軸姿勢)に応じて修正するとともに、修正された加減速パラメータが加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正された加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、その加減速パラメータ制限値に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出でき、ロボット7の手先負荷(例えば、モータ及び減速機やベルト等の伝達要素)の許容トルクの制約及びロボット7の姿勢の制約を満たす範囲で、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いてロボット7を動作させることができる。
【0036】
実施の形態4.
図12は実施の形態4におけるロボットの制御装置の構成を示すブロック図であり、図において、10は加減速パラメータ切替手段である。この実施の形態4の構成は、図1に示した実施の形態1における移動平均フィルタ考慮修正手段8が加減速パラメータ切替手段10に置き換えられた構成になっている。他の構成については実施の形態1の構成と同じであり、同一の符号で示すとともにその説明は省略する。
【0037】
次に、加減速パラメータ切替手段10の動作について説明する。まず、加速度増加エリア率rau、加速度増加率ru 、指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長tf をパラメータ記憶手段4からあらかじめ読み込んでおく。次に、各動作毎に加減速時間決定手段3で算出した加速時間tk 、減速時間tg を読み込む。動作開始後からrau×tf 時間経過するまで、加速時間に基づいて算出した加速度をru 倍し、動作開始後rau×tf 時間経過してからtf 時間経過するまでの間、加速度を(1−rau×ru )/(1−rau)倍して指令曲線生成手段5に出力する。動作開始からtf 時間経過後は、加速度を修正せずに出力する。また、減速度も修正せずに指令曲線生成手段5に出力する。
指令曲線生成手段5では、加減速パラメータ切替手段10から逐次送付される加速度及び減速度に基づいて位置指令を生成し、生成した位置指令を移動平均フィルタに通すことにより、指令曲線を生成する。
【0038】
以上のように、この実施の形態4によれば、加減速開始からの経過時間、移動平均フィルタのパラメータ(指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長の時間)、及び算出された加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えられた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、速度台形曲線に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできる。
【0039】
実施の形態5.
実施の形態5におけるロボットの制御装置のブロック図も図12に示した実施の形態4と同じであるが、実施の形態4とは加減速パラメータ切替手段10の動作が異なる。この実施の形態5の加減速パラメータ切替手段10では、まず、加速度増加エリア率rau、加速度増加率ru 、指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長tf をパラメータ記憶手段4からあらかじめ読み込んでおく。次に、各動作毎に加減速時間決定手段3で算出した加速時間tk 、減速時間tg を読み込む。動作開始後からrau×tf 時間経過するまで、加速時間に基づいて算出した加速度をr倍し、動作開始後rau×tf 時間経過してからtf 時間経過するまでの間、加速度を(1−rau×ru )/(1−rau)倍して指令曲線生成手段5に出力する。ここまでは、上記実施の形態4と同じである。
【0040】
次に、動作開始後tf 時間経過してからtf +rau×tf 時間経過するまで加速時間に基づいて算出した加速度をru 倍し、動作開始後tf +rau×tf 時間経過してから2×tf 時間経過するまでの間、加速度を(1−rau×ru )/(1−rau)倍して出力する。上記の加速度の修正を指令曲線生成手段5から入力される加減速状態が等速区間、もしくは減速区間に入るまで繰り返す。減速度に関しては、減速時間に基づいて算出した減速度をそのまま指令曲線生成手段5に出力する。
指令曲線生成手段5では、加減速パラメータ切替手段10から逐次出力される加速度及び減速度と、最高速度演算手段2で算出された最高速度に基づき位置指令を生成する。また、生成した位置指令曲線が加速中であるか、等速中であるか、減速中であるかを加減速状態信号として加減速パラメータ切替手段10に出力する。指令曲線生成手段5では、生成した位置指令を移動平均フィルタに通してモータ制御手段6に出力する指令曲線を生成する。
【0041】
以上のように、この実施の形態5によれば、加減速開始からの経過時間、移動平均フィルタのパラメータ(指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長の時間)、及び算出された加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替え、切り替えられた加減速パラメータに基づいて速度台形曲線に基づく位置指令を生成し、生成した位置指令が加速区間を過ぎて、等速区間、又は減速区間に入るまで加速度の修正を繰り返して位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、速度台形曲線に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできる。
【0042】
実施の形態6.
図13は実施の形態6における制御装置の構成を示すブロック図であり、図において、11は移動平均フィルタを考慮して加減速時間を修正する移動平均フィルタ考慮修正手段であり、図12の構成にこの移動平均フィルタ考慮修正手段11が追加された構成になっている。他の構成については、図12の構成と同じであり、同一の符号で示すとともに、その説明は省略する。
【0043】
次に、移動平均フィルタ考慮修正手段11の動作について説明する。
移動平均フィルタ考慮修正手段11では、加速時間の修正は行わず減速時間のみ修正する。すなわち、減速時間tg が指令曲線生成手段5内部で用いられる移動平均フィルタの窓長tf より短い場合は、パラメータ記憶手段4に記憶されているパラメータtg に修正され、減速時間tg がtf より長い場合は、修正されずそのまま出力される。
【0044】
以上のように、この実施の形態6によれば、移動平均フィルタの特性を考慮して算出された加減速パラメータを必要に応じて修正し、その修正された加減速パラメータ、加減速開始からの経過時間、及び移動平均フィルタのパラメータ(指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長の時間)に基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えられた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出できるとともに、速度台形曲線に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできる。したがって、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いて、加速度の立ち上がりが遅くならないようにロボット7を動作させることができる。
【0045】
実施の形態7.
図14は実施の形態7におけるロボットの制御装置の構成を示すブロック図であり、図において、12は加減速パラメータが制限値を超えている場合には、その加減速パラメータをパラメータ記憶手段4に記憶されている加減速パラメータ制限値に置き換える加減速パラメータ制限手段であり、図13の構成にこの加減速パラメータ制限手段12が追加された構成になっている。他の構成については、図13における実施の形態6の構成と基本的に同じであり、同一の符号で示すとともに、その説明は省略する。ただしこの実施の形態7では、加減速パラメータ切替手段10の動作については実施の形態6と異なっている。
【0046】
次に、加減速パラメータ制限手段12及び加減速パラメータ切替手段10の動作について説明する。加減速パラメータ制限手段12は、まず、加速時間に関しては、移動平均フィルタ考慮修正手段11で修正された加速時間tk とパラメータ記憶手段4に記憶されている加速度増加率ru から
kf=tk /ru (4)
の算出を行うとともに、加速時間tk をそのまま加減速パラメータ切替手段10に出力する。次に、パラメータ記憶手段4からロボット7の動作の手先負荷に対する加速時間の制限値t1kを読み込む。tkfがt1kより小さい場合には、加速度増加率ru をtk /t1kに書き換えて加減速パラメータ切替手段10に出力する。tkfがt1kより大きい場合には、パラメータ記憶手段4に記憶されている加速度増加率ru をそのまま加減速パラメータ切替手段10に出力する。
【0047】
減速時間に関しては、移動平均フィルタ考慮修正手段11で修正された減速時間tg とパラメータ記憶手段4から読み出されたロボット7の動作の手先負荷に対する減速時間の制限値t1gを比較する。tg がt1gよりも小さい場合には、減速時間tg をt1gに書き換えて加減速パラメータ切替手段10に出力する。減速時間tg がt1gよりも大きい場合には、減速時間tg をそのまま加減速パラメータ切替手段10に出力する。加減速パラメータ切替手段10では、加減速パラメータ制限手段から出力される加速時間tk 、減速時間tg 、加速度増加率ru とパラメータ記憶手段4に記憶されている加速度増加エリア率rau、移動平均フィルタの窓長tf に基づいて、実施の形態6と全く同様の動作を行う。なお、パラメータ記憶手段4には、実施の形態2と全く同一の手先負荷と加速時間及び減速時間の制限値のテーブルをあらかじめ作成しておく。
【0048】
以上のように、この実施の形態7によれば、移動平均フィルタの特性を考慮して算出された加減速パラメータを動作の手先負荷の設定値に応じて修正するとともに、修正された加減速パラメータが加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正された加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、加減速パラメータ制限値、加減速開始からの経過時間、及び移動平均フィルタのパラメータ(指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長の時間)に基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えられた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出できるとともに、速度台形に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできる。したがって、ロボットの手先負荷(例えば、モータ及び減速機やベルト等の伝達要素)の許容トルクの制約を満たす範囲で、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いて、加速度の立ち上がりが遅くならないようにロボット7を動作させることができる。
【0049】
実施の形態8.
実施の形態8におけるロボットの制御装置のブロック図も実施の形態7と同じく図14であるが、実施の形態7と比べるとパラメータ記憶手段4の構成のみが異なっている。具体的には、手先負荷と加速時間及び減速時間の制限値とともに、ロボット7の姿勢を含むテーブルをパラメータ記憶手段4にあらかじめ作成しておく。
【0050】
以上のように、この実施の形態8によれば、移動平均フィルタの特性を考慮して算出された加減速パラメータを動作の手先負荷の設定値及びロボットの姿勢に応じて修正するとともに、修正された加減速パラメータが加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正された加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、加減速パラメータ制限値、加減速開始からの経過時間、及び移動平均フィルタのパラメータ(指令曲線生成手段5で用いる移動平均フィルタの窓長の時間)に基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えられた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いてロボット制御用の指令曲線を生成するので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出できるとともに、速度台形に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできる。したがって、ロボットの手先負荷(例えば、モータ及び減速機やベルト等の伝達要素)の許容トルクの制約及びロボット7の姿勢の制約を満たす範囲で、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いて、加速度の立ち上がりが遅くならないようにロボット7を動作させることができる。
【0051】
なお、上記各実施の形態においては、ロボット7の制御装置について説明したが、上記各実施の形態における制御処理アルゴリズムのプログラムを内部又は外部のメモリに格納して、そのプログラムを制御装置内のCPU等の演算処理装置によって実行させる点に着目すると、ロボットの制御方法の発明を提供することにもなる。
【0052】
また、上記各実施の形態においては、ロボットの制御について説明したが、この発明の適用範囲はロボットの制御に限定されるものではない。ロボット以外に、例えば、金属や樹脂等の物を加工する工作機械、物流関係等の物を包装する包装機械、倉庫等で物を運ぶ搬送機械、電子部品を基板に装着するチップマウンタのように、様々なメカニカルシステムにもこの発明を適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、メカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、加減速パラメータが移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正し、その修正した加減速パラメータに基づいて移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成するように構成したので、移動平均フィルタを用いた場合でも、最適な加減速時間を算出でき、最短の動作を行う加減速パラメータを常に用いてメカニカルシステムを動作させることができるという効果がある。
【0054】
この発明によれば、移動平均フィルタの窓長と比較してこの窓長より短い場合に修正された加減速パラメータが、メカニカルシステムの負荷に応じて設定された加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正した加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、その加減速パラメータ制限値に基づいて移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成するように構成したので、移動平均フィルタを用いた場合でも、メカニカルシステムの負荷の制約を満たす範囲で、最適な加減速時間を算出できるという効果がある。
【0055】
この発明によれば、移動平均フィルタの窓長と比較してこの窓長より短い場合に修正された加減速パラメータが、メカニカルシステムの負荷及びメカニカルシステムの姿勢に応じて記憶された加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正した加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、その加減速パラメータ制限値に基づいて移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成するように構成したので、移動平均フィルタを用いた場合でも、メカニカルシステムの負荷の制約及びメカニカルシステムの姿勢の制約を満たす範囲で、最適な加減速時間を算出できるという効果がある。
【0056】
この発明によれば、加減速開始からの経過時間、移動平均フィルタのパラメータ、及び算出した加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する構成にしたので、速度台形曲線に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできるという効果がある。
【0057】
この発明によれば、移動平均フィルタの窓長と比較してこの窓長より短い場合に修正された加減速パラメータがメカニカルシステムの負荷に応じて設定された加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正した加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、加減速パラメータ制限値、加減速開始からの経過時間、及び移動平均フィルタのパラメータに基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成するように構成したので、移動平均フィルタを用いた場合でも、メカニカルシステムの負荷の制約を満たす範囲で、最適な加減速時間を算出できるという効果があるとともに、速度台形に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできるという効果がある。
【0058】
この発明によれば、移動平均フィルタの窓長と比較してその窓長より短い場合に修正された加減速パラメータが、メカニカルシステムの負荷及びメカニカルシステムの姿勢に応じて記憶された加減速パラメータ制限値を超えた場合には、その修正した加減速パラメータに代えて加減速パラメータ制限値を用いて、加減速パラメータ制限値、加減速開始からの経過時間、及び移動平均フィルタのパラメータに基づいて加減速パラメータを切り替え、その切り替えた加減速パラメータに基づいて位置指令を生成し、その位置指令に基づいて移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成するように構成したので、移動平均フィルタを用いた場合でも、メカニカルシステムの負荷の制約及びメカニカルシステムの姿勢の制約を満たす範囲で、最適な加減速時間を算出できるという効果があるとともに、速度台形に基づく位置指令に移動平均フィルタを組み合わせて指令曲線を生成する場合でも、加速度の立ち上がりが遅くならないようにできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるロボットの制御装置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における加減速時間決定のフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1における台形速度指令曲線を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における重み一定の移動平均フィルタの構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1において加減速時間が移動平均フィルタの窓長より長い場合の加速指令曲線をフィルタの有無で比較する図である。
【図6】 この発明の実施の形態1において加減速時間が移動平均フィルタの窓長より短い場合の加速指令曲線をフィルタの有無で比較する図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるロボットの制御装置を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における手先負荷と加速時間及び減速時間制限値のテーブルを示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3によるロボットの制御装置を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における手先負荷と加速時間、減速時間制限値のテーブルを示す図である。
【図11】 4軸自由度ロボットの構成を示す概略図である。
【図12】 この発明の実施の形態4及び5によるロボットの制御装置を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態6によるロボットの制御装置を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態7及び8によるロボットの制御装置を示すブロック図である。
【図15】 従来のロボットの制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 教示点記憶手段、2 最高速度演算手段、3 加減速時間決定手段(動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段)、4 パラメータ記憶手段、5 指令曲線生成手段、6 モータ制御手段、7 ロボット、8,11 移動平均フィルタ考慮修正手段、9,12 加減速パラメータ制限手段、10 加減速パラメータ切替手段、21 教示点記憶手段、22 最高速度演算手段、23加減速時間決定手段、24 パラメータ記憶手段、25 指令曲線生成手段、26 モータ制御手段、27 ロボット。

Claims (10)

  1. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段と、
    上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段によって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する移動平均フィルタ考慮修正手段と、
    上記移動平均フィルタ考慮修正手段によって修正された加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたメカニカルシステムの制御装置。
  2. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段と、
    上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段によって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する移動平均フィルタ考慮修正手段と、
    メカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値を記憶しているパラメータ記憶手段と、
    上記パラメータ記憶手段に記憶されている加減速パラメータ制限値と上記移動平均フィルタ考慮修正手段で修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する加減速パラメータ制限手段と、
    当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値に基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたメカニカルシステムの制御装置。
  3. パラメータ記憶手段は、メカニカルシステムの負荷及びメカニカルシステムの姿勢に応じた加減速パラメータ制限値を記憶していることを特徴とする請求項2記載のメカニカルシステムの制御装置。
  4. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段と、
    加減速開始からの経過時間及び移動平均フィルタのパラメータ並びに上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段で算出された加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える加減速パラメータ切替手段と、
    上記加減速パラメータ切替手段で切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたメカニカルシステムの制御装置。
  5. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段と、
    上記動特性考慮最適加減速パラメータ演算手段によって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する移動平均フィルタ考慮修正手段と、
    メカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値を記憶しているパラメータ記憶手段と、
    上記パラメータ記憶手段に記憶されている加減速パラメータ制限値と上記移動平均フィルタ考慮修正手段で修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する加減速パラメータ制限手段と、
    当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値並びに加減速開始からの経過時間及び上記移動平均フィルタのパラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える加減速パラメータ切替手段と、
    上記加減速パラメータ切替手段で切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する指令曲線生成手段とを備えたメカニカルシステムの制御装置。
  6. パラメータ記憶手段は、メカニカルシステムの負荷及びメカニカルシステムの姿勢に応じた加減速パラメータ制限値を記憶していることを特徴とする請求項5記載のメカニカルシステムの制御装置。
  7. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、
    上記第1のステップによって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する第2のステップと、
    上記第2のステップで修正された加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第3のステップとを実行するメカニカルシステムの制御方法。
  8. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、
    上記第1のステップによって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する第2のステップと、
    パラメータ記憶手段に記憶されているメカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値と上記第2のステップで修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する第3のステップと、
    当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値に基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第4のステップとを実行するメカニカルシステムの制御方法。
  9. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、
    加減速開始からの経過時間及び移動平均フィルタのパラメータ並びに上記第1のステップで算出された加減速パラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える第2のステップと、
    上記第2のステップで切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第3のステップとを実行するメカニカルシステムの制御方法。
  10. 動作毎にメカニカルシステムのいずれの軸においてもそれぞれの軸の許容最大トルク以下となる制約を満たす範囲で最短となる加減速パラメータを算出する第1のステップと、
    上記第1のステップによって算出された加減速パラメータを移動平均フィルタの窓長と比較し、上記加減速パラメータが上記移動平均フィルタの窓長より短い場合に当該加減速パラメータを修正する第2のステップと、
    パラメータ記憶手段に記憶されているメカニカルシステムの負荷に応じた加減速パラメータ制限値と上記第2のステップで修正された加減速パラメータとを比較して上記修正された加減速パラメータが上記加減速パラメータ制限値を超えている場合には上記修正された加減速パラメータを上記加減速パラメータ制限値に変更する第3のステップと、
    当該変更がされない場合の上記修正された加減速パラメータ又は当該変更がされた場合の上記加減速パラメータ制限値並びに加減速開始からの経過時間及び上記移動平均フィルタのパラメータに基づいて加減速パラメータを切り替える第4のステップと、
    上記第4のステップで切り替えられた加減速パラメータに基づいて上記移動平均フィルタを用いて制御用の指令曲線を生成する第5のステップとを実行するメカニカルシステムの制御方法。
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