JP6790668B2 - ロボットの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットの動作を制御する制御装置に関する。
従来、ロボットのアームの先端近傍に加速度量を検出する加速度センサを取り付け、加速度センサにより検出された加速度量に基づいて、アームの先端に生じた振動を抑制するように各関節部の駆動部を制御する指令値を補償するものがある(特許文献1参照)。
特開平10−100085号公報
ところで、このように加速度センサにより検出された加速度量を用いる手法では、実際に振動が発生するアームの先端近傍に加速度センサを取り付ける必要がある。しかしながら、現実のロボットに適用する場合には、アームの先端近傍に加速度センサを取り付けるスペースや、加速度センサまでの配線の取り回し等が問題となり、実現が困難である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ロボットの振動を抑制することができ、且つ現実のロボットへの適用が容易であるロボットの制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、
駆動部と、前記駆動部により駆動され水平面に沿って所定の軌道上を往復動する移動部と、鉛直方向に沿って往復動自在に前記移動部により支持され下部に物体が取り付けられた所定軸と、を備えるロボットを制御するロボットの制御装置であって、
前記移動部を直近の目標位置に移動させるように、前記駆動部を駆動する指令値を算出する指令値算出部と、
前記指令値算出部により算出された前記指令値が変化する際の加減速度を算出する加減速度算出部と、
前記所定軸及び前記物体の全体の重心と、鉛直方向における前記所定軸の位置とに基づいて、前記移動部が前記所定軸を支持する支持部から前記重心までの距離である重心距離を算出する重心距離算出部と、
前記指令値算出部により算出された前記指令値、前記所定軸の曲げに対する前記支持部のばね定数、前記全体の質量、前記加減速度算出部により算出された前記加減速度、及び前記重心距離算出部により算出された前記重心距離に基づいて、前記軌道上へ投影した前記重心の位置を前記目標位置へ近付けるように、前記指令値算出部により算出された前記指令値を修正した修正指令値を算出する修正指令値算出部と、
前記修正指令値算出部により算出された前記修正指令値に基づいて、前記駆動部を制御する駆動制御部と、
を備える。
上記構成によれば、ロボットは、駆動部と移動部と所定軸とを備えている。移動部は、駆動部により駆動され、水平面に沿って所定の軌道上を往復動する。所定軸は、鉛直方向に沿って往復動自在に移動部により支持されており、下部に物体が取り付けられている。
指令値算出部により、移動部を直近の目標位置に移動させるように、駆動部を駆動する指令値が算出される。加減速度算出部によって、指令値算出部により算出された指令値が変化する際の加減速度が算出される。指令値が変化する際の加減速度は、移動部を直近の目標位置に移動させる加減速度に相関している。
移動部が加減速する際には、移動部が所定軸を支持する支持部から所定軸及び物体の全体の重心までの距離である重心距離の位置に、この全体の質量がある場合と同様の慣性力が作用する。ここで、所定軸は、鉛直方向に沿って往復動自在に支持されているため、所定軸の動作状態に応じて重心距離が変化し、慣性力の作用する高さが変化することとなる。この点、重心距離算出部により、上記全体の重心と鉛直方向における所定軸の位置とに基づいて、上記重心距離が算出される。
上記慣性力により、所定軸の曲げに対する支持部のばね定数に応じて、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置が目標位置から変位する。所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とがずれると、このずれが解消される際に所定軸に振動が発生する。この慣性力は、上記全体の質量と、移動部の加減速度に相関する指令値が変化する際の加減速度とに基づいて算出することができる。さらに、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置が目標位置から変位する量は、上記慣性力と上記重心距離と上記ばね定数とに基づいて算出することができる。
したがって、修正指令値算出部は、上記指令値、上記ばね定数、上記全体の質量、指令値が変化する際の加減速度、及び上記重心距離に基づいて、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置を上記目標位置へ近付けるように、指令値算出部により算出された指令値を修正した修正指令値を算出する。すなわち、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを縮小するように、指令値を修正した修正指令値が算出される。そして、駆動制御部は、算出された修正指令値に基づいて駆動部を制御する。このため、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれが解消される際に、所定軸に振動が発生することを抑制することができる。さらに、実際に振動が発生する部分に加速度センサを取り付ける必要がなく、指令値と既知の値と指令値の加減速度と重心距離とに基づいて修正指令値を算出することができるため、現実のロボットに容易に適用することができる。
第2の手段では、前記修正指令値算出部は、前記移動部の加速時において、前記目標位置よりも前記移動部を進ませるように前記修正指令値を算出する。
移動部が加速する際には、所定軸及び物体の全体に移動部の移動方向と反対方向の慣性力が作用する。このため、所定の軌道上へ投影した上記全体の重心は、移動部よりも遅れて移動する。この点、上記構成によれば、修正指令値算出部は、移動部の加速時において、目標位置よりも移動部を進ませるように修正指令値を算出する。したがって、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを縮小するように、修正指令値を算出することができる。
第3の手段では、前記修正指令値算出部は、前記移動部の減速時において、前記目標位置よりも前記移動部を遅らせるように前記修正指令値を算出する。
移動部が減速する際には、所定軸及び物体の全体に移動部の移動方向と同方向の慣性力が作用する。このため、所定の軌道上へ投影した上記全体の重心は、移動部よりも進んで移動する。この点、上記構成によれば、修正指令値算出部は、移動部の減速時において、目標位置よりも移動部を遅らせるように修正指令値を算出する。したがって、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを縮小するように、修正指令値を算出することができる。
第4の手段では、前記修正指令値算出部は、前記軌道上へ投影した前記重心の位置を前記目標位置に一致させるように前記修正指令値を算出する。
上記構成によれば、修正指令値算出部は、所定の軌道上へ投影した重心の位置を目標位置に一致させるように修正指令値を算出する。このため、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを最小にすることができ、所定軸に振動が発生することを更に抑制することができる。
第5の手段では、前記修正指令値算出部は、算出した前記修正指令値をなました指令値に前記修正指令値を変更する。
指令値の加減速度が急激に変化すると、指令値の加減速度に基づき算出される修正指令値が急激に変化するおそれがある。その場合、修正指令値に基づき制御される駆動部に、駆動部が発生し得る上限トルクよりも大きなトルクが要求されるおそれがある。この点、上記構成によれば、修正指令値算出部は、算出した修正指令値をなました指令値に修正指令値を変更する。したがって、修正指令値が急激に変化することを抑制することができ、上限トルクよりも大きなトルクが駆動部に要求されることを抑制することができる。
第6の手段では、前記移動部は、所定の中心軸線を中心として水平面に沿って所定の円弧軌道上を往復動し、前記ばね定数をK、前記全体の質量をM、前記目標位置に対応する前記中心軸線を中心とした前記移動部の目標角度位置をθ、前記目標角度位置θが変化する角加減速度をa、前記重心距離をL、前記目標角度位置θの補正量をΔθとして、前記指令値算出部は、前記指令値として前記目標角度位置θを算出し、前記修正指令値算出部は、Δθ=M・a・L^2/Kの式により算出した前記補正量Δθを前記目標角度位置θに加えて、前記修正指令値を算出する。
上記構成によれば、移動部は、所定の中心軸線を中心として水平面に沿って所定の円弧軌道上を往復動する。この場合、移動部を直近の目標位置に移動させるように、駆動部を駆動する指令値として、目標位置に対応する上記中心軸線を中心とした移動部の目標角度位置θを採用することができる。そして、修正指令値算出部は、Δθ=M・a・L^2/Kの式により算出した補正量Δθを目標角度位置θに加えて、修正指令値を算出することができる。したがって、修正指令値を容易に算出することができ、現実のロボットに容易に適用することができる。
第7の手段では、前記ロボットは、前記移動部としての第2移動部と、所定の中心軸線を中心として水平面に沿って所定の第1円弧軌道上を往復動する第1移動部と、を備え、前記第2移動部は、前記第1移動部により移動可能に支持され、前記第1移動部を中心として水平面に沿って前記所定の円弧軌道としての所定の第2円弧軌道上を往復動し、前記第1移動部及び前記第2移動部に対してそれぞれ、前記指令値算出部、前記加減速度算出部、前記重心距離算出部、前記修正指令値算出部、及び前記駆動制御部による処理を実行する。
上記構成によれば、ロボットは、上記移動部としての第2移動部と、所定の中心軸線を中心として水平面に沿って所定の第1円弧軌道上を往復動する第1移動部と、を備えている。そして、第2移動部は、第1移動部により移動可能に支持され、第1移動部を中心として水平面に沿って所定の円弧軌道としての所定の第2円弧軌道上を往復動する。このため、ロボットとして、水平面に沿って回転する第1軸と、第1軸により水平面に沿って回転可能に支持された第2軸と、第2軸の先端部において鉛直方向に沿って往復動する第3軸と、を備える水平多関節ロボットを採用することができる。
そして、第1移動部及び前記第2移動部に対してそれぞれ、指令値算出部、加減速度算出部、重心距離算出部、修正指令値算出部、及び駆動制御部による処理が実行される。したがって、水平多関節ロボットにおいて、所定軸としての第3軸の振動を抑制することができる。
水平多関節ロボット及びロボットコントローラを示す模式図。 第3軸の振動状態を示す模式図。 水平多関節ロボットの動作モデルを示す模式図。 第2軸の動作時において、比較例及び本実施形態における目標位置と重心位置との関係を示す模式図。 重心距離を示す正面図。 第1軸及び第2軸の長さ及び角度位置を示す平面図。 制振制御の手順を示すフローチャート。 比較例及び本実施形態における角速度パターンを示すタイムチャート。 比較例及び本実施形態における目標停止位置と重心の投影位置とのずれを示すタイムチャート。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、機械組立工場などの組立ラインにて用いられる産業用ロボットに具体化している。
図1に示すように、水平多関節ロボット10は、基台20、第1軸21、第2軸22、第3軸23等を備えている。
基台20は、床に固定されている。基台20には、ベアリング(軸受け)等を介して、第1軸21が水平回転自在に連結されている。第1軸21は、軸線C1(所定の中心軸線に相当)を中心として水平回転自在となっている。なお、第1軸21の先端部により、第1移動部(移動部)が構成されている。そして、第1移動部は、軸線C1を中心として水平面に沿って所定の第1円弧軌道上を往復動する。
第1軸21の先端部には、ベアリング等を介して、第2軸22が水平回転自在に連結されている。第2軸22は、軸線C2を中心として水平回転自在となっている。なお、第2軸22の先端部により、第2移動部が構成されている。そして、第2移動部は、第1軸21の先端部(第1移動部)により移動可能に支持され、第1移動部を中心として水平面に沿って所定の第2円弧軌道(所定の円弧軌道、所定の軌道に相当)上を往復動する。
第2軸22の先端部には、第3軸23が上下動自在に連結されている。第3軸23(所定軸に相当)は、第2軸22の先端部(第2移動部)により、軸線C3(鉛直方向)に沿って往復動自在に支持されている。また、第3軸23は、軸線C3を中心として水平回転自在となっている。第3軸23の下部には、所定の動作を行うツールやワーク(部品)等に相当する物体Wが取り付けられている。
基台20には、第1軸21を水平回転駆動する第1駆動部31が固定されている。第1駆動部31(駆動部に相当)は、モータ、伝達機構、減速機構等を備えている。モータの出力軸は、伝達機構及び減速機構を介して第1軸21の基端部に接続されている。減速機構は、基台20に固定されている。
第1軸21には、第2軸22を水平回転駆動する第2駆動部32が固定されている。第2駆動部32(駆動部に相当)は、モータ、伝達機構、減速機構等を備えている。モータの出力軸は、伝達機構及び減速機構を介して第2軸22の基端部に接続されている。
第2軸22には、第3軸23を垂直往復駆動する第3駆動部33が固定されている。第3駆動部33は、モータ、伝達機構、減速機構等を備えている。モータの出力軸は、伝達機構及び減速機構を介して第3軸23に接続されている。伝達機構及び減速機構は、ベルト、プーリ、ボールねじナット等を備えている。
第2軸22には、第3軸23を水平回転駆動する第4駆動部が固定されている。第4駆動部(図示略)は、モータ、伝達機構、減速機構等を備えている。モータの出力軸は、伝達機構及び減速機構を介して第3軸23に接続されている。
こうした構成によれば、第1駆動部31によって、第1軸21が水平回転駆動される。第1軸21は、ベアリング等により支持されて水平回転させられる。第2駆動部32によって、第2軸22が水平回転駆動される。第2軸22は、ベアリング等により支持されて水平回転させられる。第3駆動部33によって、第3軸23が垂直往復動駆動される。第4駆動部によって、第3軸23が水平回転駆動される。
ロボット10の動作は、ロボットコントローラ50により制御される。コントローラ50(制御装置に相当)は、CPU、ROM、RAM、駆動回路、及び位置検出回路等を備えている。ROMは、ロボット10のシステムプログラムや動作プログラム等を記憶している。RAMは、これらのプログラムを実行する際にパラメータの値等を記憶する。位置検出回路には、ロボット10の各関節に設けられた各エンコーダ(図示略)の検出信号が、それぞれ入力される。位置検出回路は、各エンコーダの検出信号に基づいて、各関節に設けられたモータの回転角度位置を検出する。こうしたコントローラ50により、軌道生成部51、修正処理部52、及びサーボ機構53が構成されている。
コントローラ50は、ロボット10の動作プログラム等に基づいて、第2軸22の先端部の目標停止位置を算出する。そして、コントローラ50は、目標停止位置に基づいて、各軸の目標停止角度位置を算出する。軌道生成部51は、各軸の目標停止角度位置に基づいて、各軸の角度位置を目標停止角度位置まで変更する際の各軸の角速度パターンを生成する。軌道生成部51は、各軸の角速度パターンに基づいて、各軸の直近の目標角度位置である指令値θanを算出する。サーボ機構53(駆動制御部に相当)は、各エンコーダにより検出された各軸の角度位置θnと指令値θanとに基づいて、各軸の角度位置を指令値θanとするように、各駆動部31〜33を各駆動トルクTnで制御する。なお、修正処理部52については後述する。
ところで、第1軸21が水平回転駆動されたり、第2軸22が水平回転駆動されたりした場合に、第3軸23の先端が振動する場合がある。図2は、第3軸23の振動状態を示す模式図である。
第3軸23は第2軸22の支持部22aにより、軸線C3に沿って往復動自在に支持されている。支持部22a(第2移動部、移動部に相当)は、第3駆動部33の伝達機構及び減速機構等により構成されており、第2軸22のフレーム(被駆動部)や第3軸23と比べて剛性が低い。このため、支持部22aは、第3軸23を曲げる方向の力に対して、ばね定数Kのばね要素として作用する。したがって、第2軸22の先端部が加減速する際に、第3軸23及び物体Wに作用する慣性力により、支持部22aを中心として第3軸23の先端が振動することとなる。特に、物体Wの質量が大きいほど、支持部22aから物体Wまでの距離が長いほど、この振動が大きくなる。
そこで、本実施形態では、コントローラ50は、ロボット10を図3に示す動作モデルとして捉え、第3軸23の振動を抑制する制振制御を実行する。同図に示すように、ロボット10の水平回転軸である第1軸21及び第2軸22は、各軸21,22を支持する状態が変化しない固定モデルとする。これに対して、ロボット10の垂直往復動軸である第3軸23は、支持部22aにより第3軸23が支持される位置が変化する可変モデルとする。また、第3軸23と物体Wとを足し合わせて、第3軸23及び物体Wの全体WAとする。そして、全体WAの重心に、全体WAの質量Mが存在するものとして扱う。
図4は、第2軸22の動作時において、比較例及び本実施形態における目標位置と重心位置との関係を示す模式図である。図4(a)は、第2軸22の指令値θaに対応する破線の目標位置に、第2軸22の支持部22a(先端部)の位置を合わせるように制御した比較例を示している。図4(b)は、第2軸22の指令値θaに対応する破線の目標位置に、軌道R上に投影した全体WAの重心の位置を合わせるように制御した本実施形態を示している。
図4(a)に示すように、比較例では、支持部22aが加速度aで加速する際に、全体WAに支持部22aの移動方向と反対方向の慣性力−Maが作用する。このため、支持部22aが弾性変形し、軌道R上へ投影した全体WAの重心は、支持部22aよりも遅れて移動する。そして、支持部22aが等速時へ移行する際に、慣性力−Maが小さくなり、支持部22aの弾性変形が元に戻る。支持部22aの弾性変形が元に戻る際に、第3軸23に振動が発生する。
その後、支持部22aが減速度−aで減速する際に、全体WAに支持部22aの移動方向と同方向の慣性力Maが作用する。このため、支持部22aが弾性変形し、軌道R上へ投影した全体WAの重心は、支持部22aよりも進んで移動する。そして、支持部22aの移動が終了する際に、慣性力Maが小さくなり、支持部22aの弾性変形が元に戻る。支持部22aの弾性変形が元に戻る際に、第3軸23に振動が発生する。
図4(b)に示すように、本実施形態でも、支持部22aが加速度aで加速する際に、全体WAに支持部22aの移動方向と反対方向の慣性力−Maが作用する。ここで、本実施形態では、支持部22aの加速時において、破線の目標位置よりも支持部22aを進ませる。詳しくは、支持部22aが弾性変形する量を考慮して、破線の目標位置に、軌道R上に投影した全体WAの重心の位置を合わせる。そして、支持部22aが等速時へ移行する際に、慣性力−Maが小さくなり、支持部22aの弾性変形が元に戻るのに合わせて、目標位置に対する支持部22aの進み量を減少させる。このため、支持部22aの弾性変形が元に戻る際に、第3軸23に振動が発生することが抑制される。
その後、支持部22aが減速度−aで減速する際に、全体WAに支持部22aの移動方向と同方向の慣性力Maが作用する。ここで、本実施形態では、支持部22aの減速時において、破線の目標位置よりも支持部22aを遅らせる。詳しくは、支持部22aが弾性変形する量を考慮して、破線の目標位置に、軌道R上に投影した全体WAの重心の位置を合わせる。そして、支持部22aの移動が終了する際に、慣性力Maが小さくなり、支持部22aの弾性変形が元に戻るのに合わせて、目標位置に対する支持部22aの遅れ量を減少させる。このため、支持部22aの弾性変形が元に戻る際に、第3軸23に振動が発生することが抑制される。
図5に示すように、第2軸22の先端部が加減速する際には、第2軸22が第3軸23を支持する支持部22aから第3軸23及び物体Wの全体WAの重心Cwまでの距離である重心距離L3の位置に、この全体WAの質量Mがある場合と同様の慣性力が作用する。ここで、第3軸23は、鉛直方向に沿って往復動自在に支持されているため、第3軸23の動作状態に応じて重心距離L3が変化し、慣性力の作用する高さが変化することとなる。そこで、本実施形態では、修正処理部52(重心距離算出部に相当)は、全体WAの重心と鉛直方向における第3軸23の位置とに基づいて、重心距離L3を算出する。鉛直方向における第3軸23の位置は、第3軸23を駆動する指令値や、エンコーダの検出信号に基づいて算出することができる。全体WAの重心は、第3軸23の長さ及び質量、物体Wの高さ幅及び質量に基づいて算出することができる。
図6は、第1軸21及び第2軸22の長さ及び角度位置を示す平面図である。同図に示すように、第1軸21の回転中心である軸線C1から、第2軸22の回転中心である軸線C2までの長さはL1である。軸線C2から、第3軸23の中心軸線である軸線C3までの長さはL2である。基台20の正面方向をx軸として、x軸に対して第1軸21の長手方向のなす角度がθ1である。第1軸21の長手方向に対して、第2軸22の長手方向のなす角度がθ2である。
ここで、第1軸21及び第2軸22が水平回転する際に、第2軸22の先端部(軸線C3の位置)の加速度をaとし、第2軸22の回転の角加減速度をaωとする。軸線C1から軸線C3までの長さをLrとする。その場合、以下の(1)式が成立する。
a=aω・Lr ・・・(1)
第3軸23及び物体Wの全体WAに作用する慣性力Fは、全体WAの質量をMとして、以下の(2)式で表される。
F=M・a ・・・(2)
第2軸22の支持部22aに作用するトルクTは、上記重心距離をL3として、以下の(3)式で表される。
T=F・L3 ・・・(3)
慣性力Fによる全体WAの重心の軌道に沿った変位量Δdは、第3軸23の曲げに対する支持部22aのばね定数をKとして、以下の(4)式で表される。
Δd=L3・T/K ・・・(4)
変位量Δdを相殺するための支持部22aの回転角度量である補正量Δθは、以下の(5)式で表される。
Δθ=Δd/Lr ・・・(5)
(5)式に、上記(1)〜(4)式を適用して整理すると、補正量Δθは以下の(6)式で表される。L3^2はL3の二乗である。
Δθ=M・L3^2・aω/K ・・・(6)
すなわち、補正量Δθは、既知の定数である質量M及びばね定数K、第2軸22の回転の角加減速度aω、及び重心距離L3から算出することができる。
図7は、本実施形態における制振制御の手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、コントローラ50によって、ロボットの10の各水平回転軸に対してそれぞれ実行される。ここでは、制御対象の水平回転軸を第n軸とする。
まず、軌道生成部51は、第n軸の目標停止角度位置を取得する(S10)。続いて、軌道生成部51は、第n軸の目標停止角度位置に基づいて、第n軸の角速度パターンを生成する(S11)。例えば、図8に破線で示す指令角速度のように、台形の角速度パターンを生成する。続いて、軌道生成部51は、生成した角速度パターンに基づいて、第n軸の角度位置の指令値θaを算出する(S12)。指令値θaは、今回の制御周期における第n軸の目標角度位置に相当する。なお、各水平回転軸がそれぞれ指令値θaに制御されることで、第2軸22の先端部が今回の制御周期における目標位置(直近の目標位置)に制御される。
続いて、修正処理部52は、第n軸の回転の角速度ωに基づいて、第n軸の回転の角加減速度aωを算出する(S13)。詳しくは、今回の角速度ω(k)と前回の角速度ω(k−1)との差を、角加減速度aωとする。すなわち、角加減速度aωは、指令値θaが変化する際の加減速度に相当する。続いて、修正処理部52は、上述したように、重心距離L3を算出する(S14)。修正処理部52は、上記(6)式により、補正量Δθを算出する(S15)。そして、修正処理部52は、指令値θaに補正量Δθを加えて、修正指令値θbを算出する(S16)。
続いて、修正処理部52は、修正指令値θbにローパスフィルタを掛け(S17)、フィルタ処理後の修正指令値θbをサーボ機構53に転送する(S18)。すなわち、算出した修正指令値θbをなました指令値に修正指令値θbを変更して、サーボ機構53に転送する。
続いて、修正処理部52は、第n軸に設けられたエンコーダの検出信号に基づいて、第n軸の角度位置が目標停止角度位置に到達したか否か判定する(S19)。この判定において、第n軸の角度位置が目標停止角度位置に到達していないと判定した場合(S19:NO)、S12の処理から再度実行する。一方、この判定において、第n軸の角度位置が目標停止角度位置に到達したと判定した場合(S19:YES)、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S12の処理が指令値算出部としての処理に相当し、S13の処理が加減速度算出部としての処理に相当し、S14の処理が重心距離算出部としての処理に相当し、S15〜S18の処理が修正指令値算出部としての処理に相当する。
図8は、比較例及び本実施形態における角速度パターンを示すタイムチャートである。破線は、図7のS11の処理で生成された角速度パターンに相当し、指令角速度を示している。一点鎖線は、生成された角速度パターンに基づきS12の処理で算出された指令値θaを、そのままサーボ機構53に転送した場合に実現される角速度(角速度パターン)を示している。実線は、図7に示す本実施形態の制振制御を実行した場合に実現される角速度(角速度パターン)を示している。
同図に示すように、停止状態からの加速開始時に、本実施形態は比較例よりも角速度の上昇する時期が早くなっている。これにより、本実施形態では、第3軸23及び物体Wの全体WAの重心を軌道上に投影した位置が、第2軸22の支持部22a(先端部)の直近の目標位置に合わせられている。このとき、図7のS17の処理により、修正指令値θbにローパスフィルタが掛けられるため、修正指令値θbの急激な変化が抑制されている。その結果、修正指令値θbに基づいて各駆動部31,32が制御された際に、各軸21,22の角速度が急激に変化することが抑制されている。
加速時から等速時への移行時に、本実施形態は比較例よりも角速度が一定になる時期が遅くなっている。これにより、本実施形態では、第2軸22の支持部22aの弾性変形が元に戻るのに合わせて加速度が減少し、全体WAの重心を軌道上に投影した位置が、支持部22aの直近の目標位置に合わせられている。このときも、フィルタ処理後の修正指令値θbに基づいて各駆動部31,32が制御された際に、各軸21,22の角速度が急激に変化することが抑制されている。
等速時から減速時への移行時に、本実施形態は比較例よりも角速度の低下する時期が早くなっている。これにより、これにより、本実施形態では、全体WAの重心を軌道上に投影した位置が、支持部22aの直近の目標位置に合わせられている。このときも、フィルタ処理後の修正指令値θbに基づいて各駆動部31,32が制御された際に、各軸21,22の角速度が急激に変化することが抑制されている。
減速時から移動終了時への移行時に、本実施形態は比較例よりも角速度が低下する時期が遅くなっている。これにより、本実施形態では、第2軸22の支持部22aの弾性変形が元に戻るのに合わせて減速度が減少し、全体WAの重心を軌道上に投影した位置が、支持部22aの直近の目標位置に合わせられている。このときも、フィルタ処理後の修正指令値θbに基づいて各駆動部31,32が制御された際に、各軸21,22の角速度が急激に変化することが抑制されている。
図9は、第2軸22の先端部の移動時を例として、比較例及び本実施形態における目標停止位置と重心の投影位置とのずれを示すタイムチャートである。比較例は、図8で説明したものと同一である。
同図に一点鎖線で示すように、比較例では、軌道上への全体WAの重心の投影位置と目標停止位置とのずれが、負側と正側とに交互に大きくなっている。すなわち、第2軸22の支持部22aを支点として、第3軸23が第2軸22の支持部22a(先端部)の移動方向の前後に振動している。これに対して、実線で示すように、本実施形態では、軌道上への全体WAの重心の投影位置と目標停止位置とのずれが0に近くなっている。すなわち、第2軸22の支持部22aを支点とする第3軸23の振動が、効果的に抑制されている。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・第3軸23は、鉛直方向に沿って往復動自在に支持されているため、第3軸23の動作状態に応じて重心距離L3が変化し、慣性力の作用する高さが変化することとなる。この点、重心距離算出部(S14の処理)により、第3軸23及び物体Wの全体WAの重心と鉛直方向における第3軸23の位置とに基づいて、重心距離L3が算出される。修正指令値算出部(S15,S16の処理)は、指令値θa、ばね定数K、全体WAの質量、指令値θaが変化する角加減速度aω、及び重心距離L3に基づいて、所定の軌道上へ投影した全体WAの重心の位置を直近の目標位置へ近付けるように、指令値算出部(S12の処理)により算出された指令値θaを修正した修正指令値θbを算出する。そして、サーボ機構53は、算出された修正指令値θbに基づいて駆動部31,32を制御する。このため、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれが解消される際に、第3軸23に振動が発生することを抑制することができる。さらに、実際に振動が発生する部分に加速度センサを取り付ける必要がなく、指令値θaと既知の値と指令値θaの角加減速度aωと重心距離L3とに基づいて修正指令値θbを算出することができるため、現実のロボット10に容易に適用することができる。
・第2軸22の支持部22a(先端部)が加速する際には、第3軸23及び物体Wの全体WAに第2軸22の支持部22aの移動方向と反対方向の慣性力が作用する。このため、所定の軌道上へ投影した上記全体WAの重心は、第2軸22の支持部22aよりも遅れて移動する。この点、修正指令値算出部は、第2軸22の支持部22aの加速時において、目標位置よりも第2軸22の支持部22aを進ませるように修正指令値θbを算出する。したがって、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを縮小するように、修正指令値θbを算出することができる。
・第2軸22の支持部22aが減速する際には、第3軸23及び物体Wの全体WAに第2軸22の支持部22aの移動方向と同方向の慣性力が作用する。このため、所定の軌道上へ投影した上記全体WAの重心は、第2軸22の支持部22aよりも進んで移動する。この点、修正指令値算出部は、第2軸22の支持部22aの減速時において、目標位置よりも第2軸22の支持部22aを遅らせるように修正指令値θbを算出する。したがって、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを縮小するように、修正指令値θbを算出することができる。
・修正指令値算出部は、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置を目標位置に一致させるように修正指令値θbを算出する。このため、所定の軌道上へ投影した上記重心の位置と目標位置とのずれを最小にすることができ、第3軸23に振動が発生することを更に抑制することができる。
・指令値θaの角加減速度aωが急激に変化すると、指令値θaの角加減速度aωに基づき算出される修正指令値θbが急激に変化するおそれがある。その場合、それぞれの修正指令値θbに基づき制御される駆動部31,32に、駆動部31,32が発生し得る上限トルクよりも大きなトルクが要求されるおそれがある。この点、修正指令値算出部は、算出した修正指令値θbをなました指令値に修正指令値θbを変更する。したがって、修正指令値θbが急激に変化することを抑制することができ、上限トルクよりも大きなトルクが駆動部31,32に要求されることを抑制することができる。
・第2軸22の支持部22aは、軸線C2を中心として水平面に沿って所定の円弧軌道上を往復動する。この場合、第2軸22の支持部22aを直近の目標位置に移動させるように、第2駆動部32を駆動する指令値θaとして、目標位置に対応する上記軸線C2を中心とした支持部22aの目標角度位置θを採用することができる。そして、修正指令値算出部は、Δθ=M・a・L^2/Kの式により算出した補正量Δθを指令値θaに加えて、修正指令値θbを算出することができる。したがって、修正指令値θbを容易に算出することができ、現実のロボット10に容易に適用することができる。
・ロボット10として、水平面に沿って回転する第1軸21と、第1軸21により水平面に沿って回転可能に支持された第2軸22と、第2軸22の先端部において鉛直方向に沿って往復動する第3軸と、を備える水平多関節ロボット10が採用されている。そして、第1軸21及び第2軸22に対してそれぞれ、指令値算出部、加減速度算出部、重心距離算出部、修正指令値算出部、及びサーボ機構53による処理が実行される。したがって、水平多関節ロボット10において、第3軸23の振動を抑制することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図7のフローチャートにおいて、S17の修正指令値θbにローパスフィルタを掛ける処理を省略することもできる。
・上記実施形態では、修正指令値算出部は、所定の軌道上へ投影した第3軸23及び物体Wの全体WAの重心の位置を目標位置に一致させるように修正指令値θbを算出した。これに対して、修正指令値算出部は、所定の軌道上へ投影した全体WAの重心の位置と目標位置との中間位置に、上記重心の位置を一致させるように修正指令値θbを算出することもできる。すなわち、所定の軌道上へ投影した全体WAの重心の位置を直近の目標位置へ近付けるように、指令値θaを修正した修正指令値θbを算出すれば、第3軸23に振動が発生することを抑制することができる。
・第3軸23の先端に物体Wが取り付けられていなくてもよい。その場合は、第3軸23を全体WAとすればよい。
・水平多関節ロボット10に限らず、水平面上のX方向レール沿って所定の第1軌道上を往復動する第1移動部と、第1移動部により移動可能に支持され、第1移動部を中心として水平面に沿って所定の第2円弧軌道上を往復動する第2移動部と、を備えるXRロボットに、上記制振制御を適用することもできる。その場合は、第1移動部について、角速度を速度に代え、角度位置を位置に代えて、制振制御を実行すればよい。
・水平多関節ロボット10に限らず、水平面上のX方向レール沿って所定の第1軌道上を往復動する第1移動部と、第1移動部により移動可能に支持され、水平面上のY方向レールに沿って所定の第2軌道上を往復動する第2移動部と、を備えるXYロボットに、上記制振制御を適用することもできる。その場合は、第1移動部及び第2移動部について、角速度を速度に代え、角度位置を位置に代えて、それぞれ制振制御を実行すればよい。
・上記第1移動部を備えず、上記第2移動部と、上記第3軸23とを備えるロボットに、上記制振制御を適用することもできる。
10…水平多関節ロボット(ロボット)、21…第1軸、22…第2軸、22a…支持部(移動部、第2移動部)、23…第3軸、50…ロボットコントローラ(制御装置)、51…軌道生成部(指令値算出部)、52…修正処理部(加減速度算出部、重心距離算出部、修正指令値算出部)、53…サーボ機構(駆動制御部)。

Claims (7)

  1. 駆動部と、前記駆動部により駆動され水平面に沿って所定の軌道上を往復動する移動部と、鉛直方向に沿って往復動自在に前記移動部により支持され下部に物体が取り付けられた所定軸と、を備えるロボットを制御する制御装置であって、
    前記移動部を直近の目標位置に移動させるように、前記駆動部を駆動する指令値を算出する指令値算出部と、
    前記指令値算出部により算出された前記指令値が変化する際の加減速度を算出する加減速度算出部と、
    前記所定軸及び前記物体の全体の重心と、鉛直方向における前記所定軸の位置とに基づいて、前記移動部が前記所定軸を支持する支持部から前記重心までの距離である重心距離を算出する重心距離算出部と、
    前記指令値算出部により算出された前記指令値、前記所定軸の曲げに対する前記支持部のばね定数、前記全体の質量、前記加減速度算出部により算出された前記加減速度、及び前記重心距離算出部により算出された前記重心距離に基づいて、前記軌道上へ投影した前記重心の位置を前記目標位置へ近付けるように、前記指令値算出部により算出された前記指令値を修正した修正指令値を算出し、前記全体に作用する慣性力が小さくなるのに合わせて、前記指令値を修正する量を減少させる修正指令値算出部と、
    前記修正指令値算出部により算出された前記修正指令値に基づいて、前記駆動部を制御する駆動制御部と、
    を備えるロボットの制御装置。
  2. 前記修正指令値算出部は、前記移動部の加速時において、前記目標位置よりも前記移動部を進ませ、且つ前記全体に作用する慣性力が小さくなるのに合わせて、前記目標位置に対する前記移動部の進み量を減少させるように前記修正指令値を算出する請求項1に記載のロボットの制御装置。
  3. 前記修正指令値算出部は、前記移動部の減速時において、前記目標位置よりも前記移動部を遅らせ、且つ前記全体に作用する慣性力が小さくなるのに合わせて、前記目標位置に対する前記移動部の遅れ量を減少させるように前記修正指令値を算出する請求項1又は2に記載のロボットの制御装置。
  4. 前記修正指令値算出部は、前記軌道上へ投影した前記重心の位置を前記目標位置に一致させるように前記修正指令値を算出する請求項1〜3のいずれか1項に記載のロボットの制御装置。
  5. 前記修正指令値算出部は、算出した前記修正指令値をなました指令値に前記修正指令値を変更する請求項1〜4のいずれか1項に記載のロボットの制御装置。
  6. 前記移動部は、所定の中心軸線を中心として水平面に沿って所定の円弧軌道上を往復動し、
    前記ばね定数をK、前記全体の質量をM、前記目標位置に対応する前記中心軸線を中心とした前記移動部の目標角度位置をθ、前記目標角度位置θが変化する角加減速度をa、前記重心距離をL、前記目標角度位置θの補正量をΔθとして、
    前記指令値算出部は、前記指令値として前記目標角度位置θを算出し、
    前記修正指令値算出部は、Δθ=M・a・L^2/Kの式により算出した前記補正量Δθを前記目標角度位置θに加えて、前記修正指令値を算出する請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボットの制御装置。
  7. 前記ロボットは、前記移動部としての第2移動部と、所定の中心軸線を中心として水平面に沿って所定の第1円弧軌道上を往復動する第1移動部と、を備え、
    前記第2移動部は、前記第1移動部により移動可能に支持され、前記第1移動部を中心として水平面に沿って前記所定の円弧軌道としての所定の第2円弧軌道上を往復動し、
    前記第1移動部及び前記第2移動部に対してそれぞれ、前記指令値算出部、前記加減速度算出部、前記重心距離算出部、前記修正指令値算出部、及び前記駆動制御部による処理を実行する請求項6に記載のロボットの制御装置。
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