JP3770861B2 - 光ディスク装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R、CD−RWのような書き込み可能な光ディスクを記録・再生する光ディスク装置に関し、特に、光ディスクの記録中断後の記録再開時ににおけるレーザ制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日マルチメディア時代の主役としてCD(Compact Discの略)は目覚しい普及を遂げている。CDを読み出し専用のメモリROM(Read Only Memory)に応用したCD−ROMドライブはパソコンに標準搭載されるようになってきた。CDの世界はまだまだ発展を遂げており、一度だけ書き込みが可能なCD−R(CD−Recordable)、何度も書き込みが可能なCD−RW(CD−Rewritable)へとその可能性はとどまることなく進化を遂げている。
【0003】
前記CD−RやCD−RWディスクにデータを記録する際には、CDのフォーマットに準拠した記録フォーマット、つまりある位置のデータとその前後のデータが並べ替え(インターリーブ)により互いに関係を持ったフォーマットで記録を行うため、記録を途中で中断することなく一気にある単位まで記録を行う必要があった。
【0004】
そのため、従来より記録を途中で中断、再開できるようにする方法が提案されている。
例えば、記録中断直前に記録されたデータと連続するデータを、既に記録したデータに同期させる手段により、記録中断、再開させた部分のデータに連続性を持たせる方法(例えば、特許文献1)や、記録中断前後でCIRC復調によるデータ連続性を維持する書き込み手段を設け、データの終端から正確に書き始めるタイミングを取るチャンネルビットのカウント手段を設けることにより、記録の中断、再開によってもデータの切れ目をなくし、読み出し時のデータの連続性を持たせる方法(例えば、特許文献2)が提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの提案においては、レーザ制御に関する配慮がなされておらず、このまま従来のレーザ制御手段を用いて記録中断と再開を行うと、そのつなぎ目の位置の記録品質が悪くなり、このため、これらの提案方法で記録を行ったディスクを再生すると、記録中断時と再開時とのつなぎ目で、オーディオCDの場合はひどい場合は聴感上ノイズが発生したり、あるいはデータを記録したCDの場合はひどい場合にはデータ化けを起こす危険性があった。
【0006】
この問題に対し、本出願人は先に、記録中断後の記録再スタート時、記録再開の直前にフォーカスをオフし、その状態でLDを記録パワーで発光させてAPC制御系内のサンプルホールド回路に所定の電圧を充電することにより、通常の記録再開時に0パワー発光(LDからパワーが出ていない状態)から所望のパワーになるまでの時間よりも早く、所望のパワーに達する方法を提案した(特許文献3)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−40302号公報
【特許文献2】
特開平10−49990号公報
【特許文献3】
特開2001−344794号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先願方法は、フォーカスオフさせた後、再度フォーカスオンにするための時間がかかり(秒単位で時間がかかる)、記録速度の高速化競争が進むにつれ、この時間のロスが無視できなくなってきた。
【0009】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、請求項1の発明は、上記のフォーカスオフ→オンのタイムロスを生じることなく、記録中断後の記録再スタート時の記録品質を維持する光ディスク装置を提供することを目的とするものである。
請求項2の発明は、再生時のレーザ発光をより安定させる光ディスク装置を提供することを目的とするものである。
また、請求項1では再生パワー駆動電流と同等の電流からしか記録再開時スタートできないが、請求項3、4の発明は、より実際の記録パワー駆動電流近辺でスタートできるようにする光ディスク装置を提供することを目的とする。
請求項5、6の発明は、請求項3、4において、再生時の記録側制御回路の出力ゲインをより精度良く設定できるようにする光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明による光ディスク装置は、光ディスクの記録・再生を行う光ディスク装置であって、発光素子の発光を制御する再生側制御回路と記録側制御回路を有し、発光素子に与える再生パワーと記録パワーの2値のパワーを制御する光ディスク装置において、再生中に再生側制御回路と記録側制御回路とを交互に切り替えながら再生パワーを制御することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図7は本発明の実施の形態による光ディスク装置を示すブロック図である。ここでは、光ディスクとして一般的な一度だけ書き込み可能なCDフォーマットに準拠したディスクであるCD−R(CD−Recordable)ディスクを用いた場合の記録・再生を行うCD−Rドライブの構成を示している。
【0012】
図7において、光ディスク1はディスク基板上にデータ列をピットと呼ばれる穴の有無で表現し、これにレーザ光を当ててその反射光変化でデータを読み取る。このデータ列はレコードのようにディスク基板上に螺旋状に並べられている。この螺旋状に配された線をトラックと呼んでいる。隣り合うトラック間の距離は1.6ミクロンである。
【0013】
光ディスク1はスピンドルモータ(Spindle Motor)2により回転駆動される。スピンドルモータ2は、モータドライバ(Motor Driver)3とサーボ手段(Servo)4により一定速度になるように制御される。光ピックアップ(Pick Up)5は、発光素子としての半導体レーザ(Laser Diode、略してLD)、光学系(レンズ等)、フォーカスアクチュエータ(レーザ光の焦点がディスクに合うようにレンズの位置をディスクと垂直方向に動かす機構)、トラックアクチュエータ(レーザ光の焦点がトラックをトレースするようにディスクの半径方向(スレッジ方向)にレンズを動かす機構)、及び受光素子、ポジションセンサ等を内蔵したもので、レーザ光を光ディスク1に照射する。また、光ピックアップ全体は図示しないシークモータによりスレッジ方向に移動可能である。
【0014】
これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは受光素子、ポジションセンサから得られた信号をもとにモータドライバ3とサーボ手段4によりレーザスポットが目的の場所に位置するように制御される。
【0015】
データ読み出し時(再生時)には、光ピックアップ5で得られた再生信号はリードアンプ(Read Amp)6で増幅され、イコライザ処理や2値化(デジタル化)された後、CDデコーダ(CD Decoder)7に入力されEFM復調される。EFMはEight to Fourteen Modulationの略で、光ディスク1には光学的に再生又は記録しやすいように8bitデータを14bitのデータに変調したデータが書かれている。
【0016】
EFM復調されたデータは、CD−ROMデコーダ19でデインタリーブ(並べ替え直し)とエラー訂正の処理を受ける。その後このデータはバッファマネージャ(Buffer Manager)8により一旦バッファRAM(Buffer RAM)9に蓄えられ、セクタデータとして揃った段階でATAPIやSCSIといったインタフェース10を介してホストコンピュータに一気に送られる。
また、音楽データの場合は、CDデコーダ7から出てきたデータはD/Aコンバータ11に入力され、アナログのオーディオ信号が取り出される。
【0017】
データ書き込み時(記録時)には、ATAPIやSCSIのインタフェース10を通してホストから送られてきたデータは、バッファマネージャ8により一旦バッファRAM9に蓄えられる。バッファにある程度データが貯まったところで書き込みを開始するが、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させなければならない。この地点はトラックの蛇行により予め光ディスク1に刻まれているウォブル信号により求められる。ウォブル信号にはATIPと呼ばれる絶対時間情報が含まれており、ATIPデコーダ12によりこの情報が取り出せる。ATIPデコーダ12が生成する同期信号はCDエンコーダ13に入力され、正確な位置でのデータの書き出しを可能にしている。
【0018】
バッファRAM9のデータは、CD−ROMエンコーダ14やCDエンコーダ13でエラー訂正コードの不可やインターリーブ(並べ替え)が行われた後EFM変調され、レーザコントロール回路(Laser Controller)15、光ピックアップ5を介して光ディスク1に記録される。
尚、各ブロックはCPU16により制御され、CPU16はROM17、RAM18を用いて制御を行う。
【0019】
ところで前述したように、光ディスクでは記録フォーマットの性格上、データの書き込み単位がある程度大きなものになる。つまり、従来の光ディスク装置では、トラックやディスク1枚を一回の書き込みで形成する必要があった。前者をTrack at once、後者をDisk at onceと称している。
【0020】
このため、従来の光ディスク装置では、データ書き込み中は一時停止をしないようにしており、ホストから光ディスク装置の書き込み速度以上の転送スピードでデータを送らないと書き込みが中断してしまい、次にデータを書き足すことができなくなって書き込みを失敗してしまう。これをバッファアンダーランという。
【0021】
一方、CD−Rの高速書き込み化が進み、パソコンのマルチタスク機能を用いて動作させる機会が増えたことにより、バッファアンダーランが発生しやすくなり、大きな問題となっていた。この問題に対し、前記特許文献1,2に開示されるような、記録を途中で中断、再開させるための方法が提案されているが、これらの2つの方法は、前述したようにノイズが発生したり、データ化けを起こす等の問題があった。
【0022】
次に、この問題に関して図8の従来のレーザ光の制御方式を参照しながら説明する。図8はLDからで出射されるパワーが一定になるように制御するAPC(Auto Power Control)回路の一般的な構成を示したもので、APC制御部とLDドライバ部とに分かれている。また、図7のLaser Controller部15の詳細な構成、及び光ピックアップ5に搭載されたLD(Laser Diode)20と、このLD20の出射パワーをモニタするための受光素子であるPD(Photo Detector)21とを含むものである。
【0023】
図8において、LD20から出射されたレーザ光の一部はパワーモニタであるPD21に入射される。このPD21は図9に示すように、入射されるレーザ光のパワーに比例した電流を出力する。
【0024】
CD−Rに記録を行う際には、LD20からは第1のパワーと、この第1のパワーよりも高い第2のパワーとが繰り返し出射される。第1のパワーと第2のパワーの出射される時間は、記録するEFM信号に基づくものである。つまり、出射される時間は、ある単位をTとすると、Tの3から11のうちの整数倍された長さである。実際には記録品質をよくするために、上記3から11のうちの整数倍の時間長を若干短くあるいは若干長くしたりするが、本発明の主旨とは関係ないので、ここでは説明は省略する。
【0025】
第1のパワーは、ディスクから情報を読み出す再生時のパワー(以下Pr)であり、第2のパワーは、ディスクの記録膜である有機色素に十分な熱を与えディスクに良好なピットを形成する記録パワー(以下Pw)である。
【0026】
LD20から出射される発光波形の例を図10に示す。図において、時刻tライトスタートより前がディスクからデータを読み出す時の発光波形、時刻tライトスタートより後がディスクにデータを書き込む時の発光波形である。
図示のように、データを読み出す時は、LD20からは1mW以下(より具体的には0.4mW等)のPrが一定光量にAPC制御されて出力される。
一方、記録時にはPrとPwの発光が繰り返される。Pwは一般に数mWから数10mWである(具体的には5mWから30mWの間で実際に試し書き込みを行って記録特性が良いパワーが選ばれる)。PwもPrと同様にAPC制御され一定光量が保たれる。
【0027】
次に、APC制御について説明する。
図8において、まずPD21に入射された光は光電変換されて光量に比例した電流の形で出力される。つまり、LD20から出射されるレーザ光が図10のような場合、図10の縦軸を電流に置き換えたような波形が出力される。次に、I/V変換回路22により電流を電圧に変換する。
【0028】
この出力電圧の再生パワーに対応したものをV(Pr)、記録パワーに対応したものをV(Pw)とする。この出力電圧は、再生時はV(Pr)レベルのみの信号であるが、記録時はV(Pr)とV(Pw)が交互に変化する信号のため、S/H(サンプルホールド)回路R23とS/H回路W24によってV(Pr)とV(Pw)とに分離される。
【0029】
ここで、サンプル信号Rは、再生時に常にS/H回路R23内のSW(スイッチ)25をONする信号であり、記録時には記録時の再生パワーレベルが出射されている期間、あるいはそれより若干短い期間のみ上記SW25をONし、記録パワーレベルが出射されている期間は上記SW25をOFFすることにより、S/H回路R23内のコンデンサ26より再生パワーレベルに対応した電圧V(Pr)を取り出すようにする。
【0030】
また、サンプル信号Wは、再生時に常にS/H回路W24内のSW27をOFFする信号であり、記録時には記録時の記録パワーレベルが出射されている期間、あるいはそれより若干短い期間のみ上記SW27をONし、記録時の再生パワーレベルが出射されている期間は上記SW24をOFFすることにより、S/H回路W24内のコンデンサ28より記録パワーレベルに対応した電圧V(Pw)を取り出すようにする。
このサンプルホールドで分離されたV(Pr)とV(Pw)は誤差増幅器R29及び誤差増幅器W30に入力される。
【0031】
誤差増幅器R29は、V(Pr)と基準電圧R(以下、VrefR)との電圧差をフィードバック抵抗31で決定されるゲインRで増幅した電圧を出力する。この出力をVrとすると、
Vr=[VrefR−V(Pr)]×GainR……(1)
また、誤差増幅器R29は、上記フィードバック抵抗31とこれと並列に接続されたコンデンサ32とによりループフィルタを形成し、Prの制御速度、つまり制御時定数を決定する。
【0032】
一方、誤差増幅器W30は、V(Pw)と基準電圧W(以下VrefW)との電圧差をフィードバック抵抗33で決定されるゲインWで増幅した電圧を出力する。この出力をVwとすると、
Vw=[VrefW−V(Pw)]×GainW……(2)
また、誤差増幅器W30は、上記フィードバック抵抗33とこれと並列に接続されたコンデンサ34とによりループフィルタを形成し、Pwの制御速度、つまり制御時定数を決定する。
【0033】
一般に誤差増幅器のゲインは非常に大きくとるので、VrefRとV(Pr)がほぼ等しく、また、VrefWとV(Pw)がほぼ等しくなるようにフィードバック制御がかけられる。
【0034】
誤差増幅器R30の出力はV/I変換器R35により電流に変換され、電流増幅器R36で電流増幅された後、LD ON信号で制御されるSW37を介して電流加算器38に入力される。また、誤差増幅器W30の出力はV/I変換器W39により電流に変換され、電流増幅器W40で電流増幅された後、ライトパルス重畳信号で制御されるSW41を介して電流加算器38に入力される。
電流加算器38で加算された駆動電流はLD20に流れ、LD20からレーザ光が出射される。この出射光がPD21に入射されることにより、誤差増幅器29、30を中心にフィードバックループが形成される。
【0035】
以上のように構成されたフィードバックループによって、基準電圧により決定される一定パワーがLD20から出射されることになる。実際にはこの基準電圧と出射パワーとの関係を製造工程などにおいて求めておく。あるいは決められたた基準電圧と出射パワーとの関係になるように調整される。このように、LD20から出射されるパワーが一定になるように制御することをAPCという。LD20から出射するパワーを可変したい場合は、基準電圧を可変することにより実現できる。
【0036】
尚、電流増幅器R36の出力側に挿入されたSW37は、LD20からレーザ光を出射する際にはONされ、電流増幅器W40の出力側に挿入されたSW41は、記録時の記録パワーレベルの期間のみSW41をONするライトパルス重畳信号によりコントロールされる。
各スイッチ(SW)の制御信号、つまりサンプル信号R、サンプル信号W、LD ON信号、ライトパルス重畳信号は図7のCDエンコーダ13から出力される信号である。
【0037】
以上により定常的な発光状態に関して説明したが、次に、LDからレーザ光が出射されていない状態から再生パワーレベルが出射される場合、及び再生パワーレベルのみの出射状態から、記録時の出射波形が出射される場合に関して説明する。
まず、LDからレーザ光が出射されていない状態ではV(Pr)=0である。(1)式より、
Vr=VrefR×GainR……(3)
であるが、GainRは一般に非常に大きなものにするので、Vrは非常に大きな値となっている。ここで、LDドライバ部のLD ON信号でスイッチ37がONされると、非常に大きな電流がLDに流れてしまう。これはディスクあるいはレーザに悪影響を与えるため、未発光時はVrefRを0にしておく。これによりVrは0に保たれる。
【0038】
次に、再生パワーで発光を開始する場合には、VrefRを0から所定の値に戻し、上記LD ON信号でスイッチ37をONする。するとONした瞬間はV(Pr)=0なのでVrは誤差増幅器R29で構成されたループフィルタの時定数で0から徐々に増加する。この増加につれてそれに比例した電流がLDに流れるため、徐々にV(Pr)が増加し、いずれあるVrレベル[Vr(VrefR)]になるまで上昇し安定する。この様子を図11に示す。
【0039】
同様に再生パワーレベルのみの出射状態から、記録時の出射波形が出射される場合についても、S/H回路W24のスイッチ27のON/OFFの繰り返しやLDドライバ部のライトパルス重畳信号によるON/OFFの繰り返しはあるが、同様にVwは0から徐々に誤差増幅器W30の時定数で増加し、いずれあるVwレベル[Vw(VrefW)]になるまで上昇し安定する。この様子を図12に示す。
【0040】
一般的には図11、図12の電圧上昇部分の上昇時間を決定するループフィルタの時定数は、上昇時は早くし、その後安定した後はノイズの影響などを受けないように時定数を遅くするように切り替える。これは再生発光開始時は特に上昇が遅くてもなんら問題はないが、再生発光から記録発光に切り替わった際には、この電圧がLDの出力電流に比例するため、早く整定しないと書き出しの記録品質が長い間悪くなってしまうためである。
【0041】
このAPC制御のループフィルタの時定数を早くし、高速に制御を行うことを高速APCという。しかしながら高速化にも限界がある。これはPDの出力をサンプルホールドで分離しているためであり、通常サンプル信号間隔の10倍以上の時定数に設定してやる必要があるためである。
一般的には書き出しのごく短い時間であれば多少の劣化が許されるようにディスクフォーマットも考慮されているが、記録途中での記録品質の劣化は許されない。つまり、前記特許文献1、2の方法を用いて記録中断、再開を行う場合には、その劣化は許されないわけである。
しかしながら、上述した従来の構成と制御手法では、記録中断後、記録再開した場所、つまりデータのつなぎ目で記録品質が劣化してしまうことになる。
【0042】
この問題に対して前記特許文献3においては、図13に示す方法が行われている。
図13において、記録直前にフォーカスをオフし、記録パワーで発光させてAPCを行い、記録パワー制御系のコンデンサをチャージすることにより、図14に示すように記録再開時には、設定パワーに近いパワーレベルから記録が再開されるので、従来より十分早く所望のパワーに達することができるレーザ光パワー制御が行われる。
尚、フォーカスをオフさせるのは、記録パワーで発光させるため、フォーカスオン状態ではディスクに記録されてしまうためである。
【0043】
しかしながら、図13のシーケンスにおいて、フォーカスをオフさせてから、記録パワー発光、記録パワー発光停止、フォーカスオン、記録再開までには数秒間もかかってしまい、昨今の記録スピードの高速化の競争の中では、この時間が致命的な欠陥となってしまう。
【0044】
従って、本実施の形態は、この時間のロスを低減し、記録再開時には、より所望のパワーに近い記録パワーからスタートし、より早く所望のパワーに到達させることを目的とするものである。
【0045】
図1は請求項1、3、4の発明による第1の実施の形態を示すブロック図であり、図8と対応する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
図1においては、記録パワー制御系の入力段と出力段にそれぞれゲイン切替器42、43を新規に設けて、入力ゲイン切替信号及び出力ゲイン切替信号によりゲイン切り替えを行うようにしている(請求項3、4に対応)。
【0046】
また、図1においては、図3の従来のサンプル信号R、Wとは異なる図4のように再生時に交互に切り替わるサンプル信号R、Wが与えられている(請求項1に対応)。即ち、図3の従来のサンプル信号R、Wは、再生時にはそれぞれH、Lで一定であるが、図4の本実施の形態によるサンプル信号R、Wは、再生時にH、Lが交互に切り替わるものとなっている。
【0047】
これを実現するために本実施の形態では、図2のようにCDエンコーダ13で生成される通常のサンプリング信号と、タイマ出力回路R44、タイマ出力回路R45の出力とを、Write開始時にCDエンコーダ13より出力されるWriteGate信号により制御されるスイッチ46、47で切り替えるようにしている。
【0048】
本実施の形態によれば、図2、図4の構成により、再生中に再生パワー制御系と記録パワー制御系とを交互に使用し、再生パワーを制御することにより、記録パワー制御系のコンデンサ28をチャージすることで、フォーカスON/OFFさせるタイムロスなくし、記録スタート時に0パワー発光(LDからパワーが出ていない状態)から所望のパワーになるまでの時間よりも早く、所望のパワーに到達させることができる。
【0049】
また、上記の場合、再生パワー駆動電流と同等の電流からしか、記録再開スタートできないが、図1のゲイン切替器42,43を設けた構成により、より実際の記録パワー駆動電流近辺でスタートできる。即ち、再生中は、記録パワー制御系の入力ゲインを、記録時と再生時で制御系の入力信号レベルが同じになるように切り替えると共に、記録パワー制御系の出力信号レベルが再生パワー制御系の出力信号レベルと同じになるように記録パワー制御系の出力ゲインを切り替えることにより、記録パワー制御系のコンデンサ28にチャージされる電圧が記録中の電圧に近いものとなり、このため、記録中断後の再書き込みスタート時、所望のパワーに近いパワーから書き始めることができる。従って、記録中断、再開による記録品質の劣化を防ぐことができる。
【0050】
図5は請求項2の発明に対応する第2の実施の形態を示すもので、図2と対応する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
再生側の制御回路と記録側の制御回路を交互に切り替えるよりも、再生側の制御回路のみで制御している場合の方がレーザ発光自体は安定している。従って、高速でデータ再生中など、読み取り性能を考える場合は、情報読み出し時には交互に切り替えるよりは再生側の制御回路のみで制御した方が望ましい。
【0051】
このために本実施の形態は、図2のようにCPU16及びAND回路48,49により、前記WriteGate信号を、記録中断中のみゲートするようにしたものである。
これにより、通常の再生時は従来のエンコーダ出力がS/H回路23,24に入力されるので、再生時の再生パワー制御系のみを制御することができる。
【0052】
図6は請求項5、6の発明による第3の実施の形態を示すもので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施の形態は、請求項3の発明において、再生時の記録パワー制御系の出力ゲインをより精度良く設定することを目的とする
【0053】
図4において、ゲイン切替器42,43として電圧入力でゲインが制御可能な公知の電圧制御増幅器等を用いている。また、入力ゲイン切替器42の出力とI/V変換器22のスルー出力とを切り替えるスイッチ50を設けると共に、出力ゲイン切替器43の出力と誤差増幅器W30のスルー出力とを切り替えるスイッチ51を設けている。スイッチ50,51は、前記WriteGate信号により制御される。
【0054】
また、比較器52を設けて、誤差増幅器R29の出力(以下、積分器R出力と言う)と、誤差増幅器W30の出力を出力ゲイン切り替え器43を通した出力(以下、積分器W出力と言う)とを比較する。この比較出力に基づいてCPU16は、D/A変換器53、54を介して各ゲイン切替器42,43を制御するようになされている。
【0055】
上記構成において、記録時には、再生パワー制御系の積分器R出力と、記録パワー制御系の積分器W出力とを比較し、両者が等しくなるように出力ゲイン切替器43のゲインをCPU16とD/A変換器54で制御する。即ち、
出力ゲイン切替器43のゲイン=積分器出力R/積分器出力W……(4)
と決定し保持する。そして、記録時にはスイッチ51をW側に切り替えて、出力ゲイン切替器43をスルーする系をV/I変換器39に出力する。再生時にはスイッチ51をR側に切り替えて、上記記録時に決定されてゲインを保持した出力ゲイン切替器43に接続する。
【0056】
さらに、
入力ゲイン切替器42のゲイン=基準電圧W/基準電圧R……(5)
となるようにCPU16とD/A変換器53によりゲインを設定する。そして、再生時には、入力ゲイン切替器42を通る経路、記録時には入力ゲイン切替器43を通らない経路にスイッチ50をWriteGate信号で切り替えることにより、再生時に、記録パワー制御系のS/W回路W24及び誤差増幅器W30を記録時と同様な入出力信号で動作させることができる。
【0057】
このため、記録中断後の再記録スタート時、ほぼ直前の記録パワー制御時の入出力電圧で記録が開始可能となり、直前の記録とほぼ同一の記録パワーで記録を再開できる。従って、所望のパワーとなるまでの時間を短くして、記録中断・再開による記録品質の劣化を防ぐことができる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、再生中に再生側制御回路と記録側制御回路とを交互に使用し、再生パワーを制御することにより、フォーカスオフ→オンのタイムロスを生じることなく、記録中断後の記録再スタート時の記録品質を維持することができる。
【0059】
請求項2の発明によれば、再生時には、前記の交互に切り替えることをしないようにしたので、請求項1の装置において高速再生時などに読み出し性能を維持することができる。
【0060】
請求項3、4の発明によれば、記録中断後の再書き込みスタート時、所望のパワーに近いパワーから書き始めることができ、従って、記録中断、再開による記録品質の劣化を防ぐことができる。
【0061】
請求項5、6の発明によれば、請求項1,2において、直前記録の記録側制御回路のコンデンサにチャージされている電圧を維持できるので、より所望のパワーに近いパワーから記録を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ディスク装置のAPC制御回路を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による要部の構成を示すブロック図である。
【図3】従来のレーザ発光波形とサンプリンル信号を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるレーザ発光波形とサンプリンル信号を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態による要部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による要部の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態による光ディスク装置を示すブロック図である。
【図8】従来の光ディスク装置のAPC制御回路を示す構成図である。
【図9】PDの入力光量と出力電流の関係を示すグラフである。
【図10】再生時と記録時におけるレーザ光を示すタイミングチャートである。
【図11】再生時のAPC制御回路の誤差増幅器の出力電圧を示すグラフである。
【図12】記録時のAPC制御回路の誤差増幅器の出力電圧を示すグラフである。
【図13】従来の光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】従来の光ディスク装置の記録時のAPC制御回路の動作を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ディスク
5 光ピックアップ
15 レーザコントローラ
16 CPU
20 LD
21 PD
23 サンプルホールド回路R
24 サンプルホールド回路W
28 コンデンサ
29 誤差増幅器R
30 誤差増幅器W
42 入力ゲイン切替器
43 出力ゲイン切替器
44 タイマ出力回路R
45 タイマ出力回路W
46、47 スイッチ
48、49 AND回路
50、51 スイッチ
52 比較器
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R、CD−RWのような書き込み可能な光ディスクを記録・再生する光ディスク装置に関し、特に、光ディスクの記録中断後の記録再開時ににおけるレーザ制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日マルチメディア時代の主役としてCD(Compact Discの略)は目覚しい普及を遂げている。CDを読み出し専用のメモリROM(Read Only Memory)に応用したCD−ROMドライブはパソコンに標準搭載されるようになってきた。CDの世界はまだまだ発展を遂げており、一度だけ書き込みが可能なCD−R(CD−Recordable)、何度も書き込みが可能なCD−RW(CD−Rewritable)へとその可能性はとどまることなく進化を遂げている。
【0003】
前記CD−RやCD−RWディスクにデータを記録する際には、CDのフォーマットに準拠した記録フォーマット、つまりある位置のデータとその前後のデータが並べ替え(インターリーブ)により互いに関係を持ったフォーマットで記録を行うため、記録を途中で中断することなく一気にある単位まで記録を行う必要があった。
【0004】
そのため、従来より記録を途中で中断、再開できるようにする方法が提案されている。
例えば、記録中断直前に記録されたデータと連続するデータを、既に記録したデータに同期させる手段により、記録中断、再開させた部分のデータに連続性を持たせる方法(例えば、特許文献1)や、記録中断前後でCIRC復調によるデータ連続性を維持する書き込み手段を設け、データの終端から正確に書き始めるタイミングを取るチャンネルビットのカウント手段を設けることにより、記録の中断、再開によってもデータの切れ目をなくし、読み出し時のデータの連続性を持たせる方法(例えば、特許文献2)が提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの提案においては、レーザ制御に関する配慮がなされておらず、このまま従来のレーザ制御手段を用いて記録中断と再開を行うと、そのつなぎ目の位置の記録品質が悪くなり、このため、これらの提案方法で記録を行ったディスクを再生すると、記録中断時と再開時とのつなぎ目で、オーディオCDの場合はひどい場合は聴感上ノイズが発生したり、あるいはデータを記録したCDの場合はひどい場合にはデータ化けを起こす危険性があった。
【0006】
この問題に対し、本出願人は先に、記録中断後の記録再スタート時、記録再開の直前にフォーカスをオフし、その状態でLDを記録パワーで発光させてAPC制御系内のサンプルホールド回路に所定の電圧を充電することにより、通常の記録再開時に0パワー発光(LDからパワーが出ていない状態)から所望のパワーになるまでの時間よりも早く、所望のパワーに達する方法を提案した(特許文献3)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−40302号公報
【特許文献2】
特開平10−49990号公報
【特許文献3】
特開2001−344794号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先願方法は、フォーカスオフさせた後、再度フォーカスオンにするための時間がかかり(秒単位で時間がかかる)、記録速度の高速化競争が進むにつれ、この時間のロスが無視できなくなってきた。
【0009】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、請求項1の発明は、上記のフォーカスオフ→オンのタイムロスを生じることなく、記録中断後の記録再スタート時の記録品質を維持する光ディスク装置を提供することを目的とするものである。
請求項2の発明は、再生時のレーザ発光をより安定させる光ディスク装置を提供することを目的とするものである。
また、請求項1では再生パワー駆動電流と同等の電流からしか記録再開時スタートできないが、請求項3、4の発明は、より実際の記録パワー駆動電流近辺でスタートできるようにする光ディスク装置を提供することを目的とする。
請求項5、6の発明は、請求項3、4において、再生時の記録側制御回路の出力ゲインをより精度良く設定できるようにする光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明による光ディスク装置は、光ディスクの記録・再生を行う光ディスク装置であって、発光素子の発光を制御する再生側制御回路と記録側制御回路を有し、発光素子に与える再生パワーと記録パワーの2値のパワーを制御する光ディスク装置において、再生中に再生側制御回路と記録側制御回路とを交互に切り替えながら再生パワーを制御することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図7は本発明の実施の形態による光ディスク装置を示すブロック図である。ここでは、光ディスクとして一般的な一度だけ書き込み可能なCDフォーマットに準拠したディスクであるCD−R(CD−Recordable)ディスクを用いた場合の記録・再生を行うCD−Rドライブの構成を示している。
【0012】
図7において、光ディスク1はディスク基板上にデータ列をピットと呼ばれる穴の有無で表現し、これにレーザ光を当ててその反射光変化でデータを読み取る。このデータ列はレコードのようにディスク基板上に螺旋状に並べられている。この螺旋状に配された線をトラックと呼んでいる。隣り合うトラック間の距離は1.6ミクロンである。
【0013】
光ディスク1はスピンドルモータ(Spindle Motor)2により回転駆動される。スピンドルモータ2は、モータドライバ(Motor Driver)3とサーボ手段(Servo)4により一定速度になるように制御される。光ピックアップ(Pick Up)5は、発光素子としての半導体レーザ(Laser Diode、略してLD)、光学系(レンズ等)、フォーカスアクチュエータ(レーザ光の焦点がディスクに合うようにレンズの位置をディスクと垂直方向に動かす機構)、トラックアクチュエータ(レーザ光の焦点がトラックをトレースするようにディスクの半径方向(スレッジ方向)にレンズを動かす機構)、及び受光素子、ポジションセンサ等を内蔵したもので、レーザ光を光ディスク1に照射する。また、光ピックアップ全体は図示しないシークモータによりスレッジ方向に移動可能である。
【0014】
これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは受光素子、ポジションセンサから得られた信号をもとにモータドライバ3とサーボ手段4によりレーザスポットが目的の場所に位置するように制御される。
【0015】
データ読み出し時(再生時)には、光ピックアップ5で得られた再生信号はリードアンプ(Read Amp)6で増幅され、イコライザ処理や2値化(デジタル化)された後、CDデコーダ(CD Decoder)7に入力されEFM復調される。EFMはEight to Fourteen Modulationの略で、光ディスク1には光学的に再生又は記録しやすいように8bitデータを14bitのデータに変調したデータが書かれている。
【0016】
EFM復調されたデータは、CD−ROMデコーダ19でデインタリーブ(並べ替え直し)とエラー訂正の処理を受ける。その後このデータはバッファマネージャ(Buffer Manager)8により一旦バッファRAM(Buffer RAM)9に蓄えられ、セクタデータとして揃った段階でATAPIやSCSIといったインタフェース10を介してホストコンピュータに一気に送られる。
また、音楽データの場合は、CDデコーダ7から出てきたデータはD/Aコンバータ11に入力され、アナログのオーディオ信号が取り出される。
【0017】
データ書き込み時(記録時)には、ATAPIやSCSIのインタフェース10を通してホストから送られてきたデータは、バッファマネージャ8により一旦バッファRAM9に蓄えられる。バッファにある程度データが貯まったところで書き込みを開始するが、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させなければならない。この地点はトラックの蛇行により予め光ディスク1に刻まれているウォブル信号により求められる。ウォブル信号にはATIPと呼ばれる絶対時間情報が含まれており、ATIPデコーダ12によりこの情報が取り出せる。ATIPデコーダ12が生成する同期信号はCDエンコーダ13に入力され、正確な位置でのデータの書き出しを可能にしている。
【0018】
バッファRAM9のデータは、CD−ROMエンコーダ14やCDエンコーダ13でエラー訂正コードの不可やインターリーブ(並べ替え)が行われた後EFM変調され、レーザコントロール回路(Laser Controller)15、光ピックアップ5を介して光ディスク1に記録される。
尚、各ブロックはCPU16により制御され、CPU16はROM17、RAM18を用いて制御を行う。
【0019】
ところで前述したように、光ディスクでは記録フォーマットの性格上、データの書き込み単位がある程度大きなものになる。つまり、従来の光ディスク装置では、トラックやディスク1枚を一回の書き込みで形成する必要があった。前者をTrack at once、後者をDisk at onceと称している。
【0020】
このため、従来の光ディスク装置では、データ書き込み中は一時停止をしないようにしており、ホストから光ディスク装置の書き込み速度以上の転送スピードでデータを送らないと書き込みが中断してしまい、次にデータを書き足すことができなくなって書き込みを失敗してしまう。これをバッファアンダーランという。
【0021】
一方、CD−Rの高速書き込み化が進み、パソコンのマルチタスク機能を用いて動作させる機会が増えたことにより、バッファアンダーランが発生しやすくなり、大きな問題となっていた。この問題に対し、前記特許文献1,2に開示されるような、記録を途中で中断、再開させるための方法が提案されているが、これらの2つの方法は、前述したようにノイズが発生したり、データ化けを起こす等の問題があった。
【0022】
次に、この問題に関して図8の従来のレーザ光の制御方式を参照しながら説明する。図8はLDからで出射されるパワーが一定になるように制御するAPC(Auto Power Control)回路の一般的な構成を示したもので、APC制御部とLDドライバ部とに分かれている。また、図7のLaser Controller部15の詳細な構成、及び光ピックアップ5に搭載されたLD(Laser Diode)20と、このLD20の出射パワーをモニタするための受光素子であるPD(Photo Detector)21とを含むものである。
【0023】
図8において、LD20から出射されたレーザ光の一部はパワーモニタであるPD21に入射される。このPD21は図9に示すように、入射されるレーザ光のパワーに比例した電流を出力する。
【0024】
CD−Rに記録を行う際には、LD20からは第1のパワーと、この第1のパワーよりも高い第2のパワーとが繰り返し出射される。第1のパワーと第2のパワーの出射される時間は、記録するEFM信号に基づくものである。つまり、出射される時間は、ある単位をTとすると、Tの3から11のうちの整数倍された長さである。実際には記録品質をよくするために、上記3から11のうちの整数倍の時間長を若干短くあるいは若干長くしたりするが、本発明の主旨とは関係ないので、ここでは説明は省略する。
【0025】
第1のパワーは、ディスクから情報を読み出す再生時のパワー(以下Pr)であり、第2のパワーは、ディスクの記録膜である有機色素に十分な熱を与えディスクに良好なピットを形成する記録パワー(以下Pw)である。
【0026】
LD20から出射される発光波形の例を図10に示す。図において、時刻tライトスタートより前がディスクからデータを読み出す時の発光波形、時刻tライトスタートより後がディスクにデータを書き込む時の発光波形である。
図示のように、データを読み出す時は、LD20からは1mW以下(より具体的には0.4mW等)のPrが一定光量にAPC制御されて出力される。
一方、記録時にはPrとPwの発光が繰り返される。Pwは一般に数mWから数10mWである(具体的には5mWから30mWの間で実際に試し書き込みを行って記録特性が良いパワーが選ばれる)。PwもPrと同様にAPC制御され一定光量が保たれる。
【0027】
次に、APC制御について説明する。
図8において、まずPD21に入射された光は光電変換されて光量に比例した電流の形で出力される。つまり、LD20から出射されるレーザ光が図10のような場合、図10の縦軸を電流に置き換えたような波形が出力される。次に、I/V変換回路22により電流を電圧に変換する。
【0028】
この出力電圧の再生パワーに対応したものをV(Pr)、記録パワーに対応したものをV(Pw)とする。この出力電圧は、再生時はV(Pr)レベルのみの信号であるが、記録時はV(Pr)とV(Pw)が交互に変化する信号のため、S/H(サンプルホールド)回路R23とS/H回路W24によってV(Pr)とV(Pw)とに分離される。
【0029】
ここで、サンプル信号Rは、再生時に常にS/H回路R23内のSW(スイッチ)25をONする信号であり、記録時には記録時の再生パワーレベルが出射されている期間、あるいはそれより若干短い期間のみ上記SW25をONし、記録パワーレベルが出射されている期間は上記SW25をOFFすることにより、S/H回路R23内のコンデンサ26より再生パワーレベルに対応した電圧V(Pr)を取り出すようにする。
【0030】
また、サンプル信号Wは、再生時に常にS/H回路W24内のSW27をOFFする信号であり、記録時には記録時の記録パワーレベルが出射されている期間、あるいはそれより若干短い期間のみ上記SW27をONし、記録時の再生パワーレベルが出射されている期間は上記SW24をOFFすることにより、S/H回路W24内のコンデンサ28より記録パワーレベルに対応した電圧V(Pw)を取り出すようにする。
このサンプルホールドで分離されたV(Pr)とV(Pw)は誤差増幅器R29及び誤差増幅器W30に入力される。
【0031】
誤差増幅器R29は、V(Pr)と基準電圧R(以下、VrefR)との電圧差をフィードバック抵抗31で決定されるゲインRで増幅した電圧を出力する。この出力をVrとすると、
Vr=[VrefR−V(Pr)]×GainR……(1)
また、誤差増幅器R29は、上記フィードバック抵抗31とこれと並列に接続されたコンデンサ32とによりループフィルタを形成し、Prの制御速度、つまり制御時定数を決定する。
【0032】
一方、誤差増幅器W30は、V(Pw)と基準電圧W(以下VrefW)との電圧差をフィードバック抵抗33で決定されるゲインWで増幅した電圧を出力する。この出力をVwとすると、
Vw=[VrefW−V(Pw)]×GainW……(2)
また、誤差増幅器W30は、上記フィードバック抵抗33とこれと並列に接続されたコンデンサ34とによりループフィルタを形成し、Pwの制御速度、つまり制御時定数を決定する。
【0033】
一般に誤差増幅器のゲインは非常に大きくとるので、VrefRとV(Pr)がほぼ等しく、また、VrefWとV(Pw)がほぼ等しくなるようにフィードバック制御がかけられる。
【0034】
誤差増幅器R30の出力はV/I変換器R35により電流に変換され、電流増幅器R36で電流増幅された後、LD ON信号で制御されるSW37を介して電流加算器38に入力される。また、誤差増幅器W30の出力はV/I変換器W39により電流に変換され、電流増幅器W40で電流増幅された後、ライトパルス重畳信号で制御されるSW41を介して電流加算器38に入力される。
電流加算器38で加算された駆動電流はLD20に流れ、LD20からレーザ光が出射される。この出射光がPD21に入射されることにより、誤差増幅器29、30を中心にフィードバックループが形成される。
【0035】
以上のように構成されたフィードバックループによって、基準電圧により決定される一定パワーがLD20から出射されることになる。実際にはこの基準電圧と出射パワーとの関係を製造工程などにおいて求めておく。あるいは決められたた基準電圧と出射パワーとの関係になるように調整される。このように、LD20から出射されるパワーが一定になるように制御することをAPCという。LD20から出射するパワーを可変したい場合は、基準電圧を可変することにより実現できる。
【0036】
尚、電流増幅器R36の出力側に挿入されたSW37は、LD20からレーザ光を出射する際にはONされ、電流増幅器W40の出力側に挿入されたSW41は、記録時の記録パワーレベルの期間のみSW41をONするライトパルス重畳信号によりコントロールされる。
各スイッチ(SW)の制御信号、つまりサンプル信号R、サンプル信号W、LD ON信号、ライトパルス重畳信号は図7のCDエンコーダ13から出力される信号である。
【0037】
以上により定常的な発光状態に関して説明したが、次に、LDからレーザ光が出射されていない状態から再生パワーレベルが出射される場合、及び再生パワーレベルのみの出射状態から、記録時の出射波形が出射される場合に関して説明する。
まず、LDからレーザ光が出射されていない状態ではV(Pr)=0である。(1)式より、
Vr=VrefR×GainR……(3)
であるが、GainRは一般に非常に大きなものにするので、Vrは非常に大きな値となっている。ここで、LDドライバ部のLD ON信号でスイッチ37がONされると、非常に大きな電流がLDに流れてしまう。これはディスクあるいはレーザに悪影響を与えるため、未発光時はVrefRを0にしておく。これによりVrは0に保たれる。
【0038】
次に、再生パワーで発光を開始する場合には、VrefRを0から所定の値に戻し、上記LD ON信号でスイッチ37をONする。するとONした瞬間はV(Pr)=0なのでVrは誤差増幅器R29で構成されたループフィルタの時定数で0から徐々に増加する。この増加につれてそれに比例した電流がLDに流れるため、徐々にV(Pr)が増加し、いずれあるVrレベル[Vr(VrefR)]になるまで上昇し安定する。この様子を図11に示す。
【0039】
同様に再生パワーレベルのみの出射状態から、記録時の出射波形が出射される場合についても、S/H回路W24のスイッチ27のON/OFFの繰り返しやLDドライバ部のライトパルス重畳信号によるON/OFFの繰り返しはあるが、同様にVwは0から徐々に誤差増幅器W30の時定数で増加し、いずれあるVwレベル[Vw(VrefW)]になるまで上昇し安定する。この様子を図12に示す。
【0040】
一般的には図11、図12の電圧上昇部分の上昇時間を決定するループフィルタの時定数は、上昇時は早くし、その後安定した後はノイズの影響などを受けないように時定数を遅くするように切り替える。これは再生発光開始時は特に上昇が遅くてもなんら問題はないが、再生発光から記録発光に切り替わった際には、この電圧がLDの出力電流に比例するため、早く整定しないと書き出しの記録品質が長い間悪くなってしまうためである。
【0041】
このAPC制御のループフィルタの時定数を早くし、高速に制御を行うことを高速APCという。しかしながら高速化にも限界がある。これはPDの出力をサンプルホールドで分離しているためであり、通常サンプル信号間隔の10倍以上の時定数に設定してやる必要があるためである。
一般的には書き出しのごく短い時間であれば多少の劣化が許されるようにディスクフォーマットも考慮されているが、記録途中での記録品質の劣化は許されない。つまり、前記特許文献1、2の方法を用いて記録中断、再開を行う場合には、その劣化は許されないわけである。
しかしながら、上述した従来の構成と制御手法では、記録中断後、記録再開した場所、つまりデータのつなぎ目で記録品質が劣化してしまうことになる。
【0042】
この問題に対して前記特許文献3においては、図13に示す方法が行われている。
図13において、記録直前にフォーカスをオフし、記録パワーで発光させてAPCを行い、記録パワー制御系のコンデンサをチャージすることにより、図14に示すように記録再開時には、設定パワーに近いパワーレベルから記録が再開されるので、従来より十分早く所望のパワーに達することができるレーザ光パワー制御が行われる。
尚、フォーカスをオフさせるのは、記録パワーで発光させるため、フォーカスオン状態ではディスクに記録されてしまうためである。
【0043】
しかしながら、図13のシーケンスにおいて、フォーカスをオフさせてから、記録パワー発光、記録パワー発光停止、フォーカスオン、記録再開までには数秒間もかかってしまい、昨今の記録スピードの高速化の競争の中では、この時間が致命的な欠陥となってしまう。
【0044】
従って、本実施の形態は、この時間のロスを低減し、記録再開時には、より所望のパワーに近い記録パワーからスタートし、より早く所望のパワーに到達させることを目的とするものである。
【0045】
図1は請求項1、3、4の発明による第1の実施の形態を示すブロック図であり、図8と対応する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
図1においては、記録パワー制御系の入力段と出力段にそれぞれゲイン切替器42、43を新規に設けて、入力ゲイン切替信号及び出力ゲイン切替信号によりゲイン切り替えを行うようにしている(請求項3、4に対応)。
【0046】
また、図1においては、図3の従来のサンプル信号R、Wとは異なる図4のように再生時に交互に切り替わるサンプル信号R、Wが与えられている(請求項1に対応)。即ち、図3の従来のサンプル信号R、Wは、再生時にはそれぞれH、Lで一定であるが、図4の本実施の形態によるサンプル信号R、Wは、再生時にH、Lが交互に切り替わるものとなっている。
【0047】
これを実現するために本実施の形態では、図2のようにCDエンコーダ13で生成される通常のサンプリング信号と、タイマ出力回路R44、タイマ出力回路R45の出力とを、Write開始時にCDエンコーダ13より出力されるWriteGate信号により制御されるスイッチ46、47で切り替えるようにしている。
【0048】
本実施の形態によれば、図2、図4の構成により、再生中に再生パワー制御系と記録パワー制御系とを交互に使用し、再生パワーを制御することにより、記録パワー制御系のコンデンサ28をチャージすることで、フォーカスON/OFFさせるタイムロスなくし、記録スタート時に0パワー発光(LDからパワーが出ていない状態)から所望のパワーになるまでの時間よりも早く、所望のパワーに到達させることができる。
【0049】
また、上記の場合、再生パワー駆動電流と同等の電流からしか、記録再開スタートできないが、図1のゲイン切替器42,43を設けた構成により、より実際の記録パワー駆動電流近辺でスタートできる。即ち、再生中は、記録パワー制御系の入力ゲインを、記録時と再生時で制御系の入力信号レベルが同じになるように切り替えると共に、記録パワー制御系の出力信号レベルが再生パワー制御系の出力信号レベルと同じになるように記録パワー制御系の出力ゲインを切り替えることにより、記録パワー制御系のコンデンサ28にチャージされる電圧が記録中の電圧に近いものとなり、このため、記録中断後の再書き込みスタート時、所望のパワーに近いパワーから書き始めることができる。従って、記録中断、再開による記録品質の劣化を防ぐことができる。
【0050】
図5は請求項2の発明に対応する第2の実施の形態を示すもので、図2と対応する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
再生側の制御回路と記録側の制御回路を交互に切り替えるよりも、再生側の制御回路のみで制御している場合の方がレーザ発光自体は安定している。従って、高速でデータ再生中など、読み取り性能を考える場合は、情報読み出し時には交互に切り替えるよりは再生側の制御回路のみで制御した方が望ましい。
【0051】
このために本実施の形態は、図2のようにCPU16及びAND回路48,49により、前記WriteGate信号を、記録中断中のみゲートするようにしたものである。
これにより、通常の再生時は従来のエンコーダ出力がS/H回路23,24に入力されるので、再生時の再生パワー制御系のみを制御することができる。
【0052】
図6は請求項5、6の発明による第3の実施の形態を示すもので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施の形態は、請求項3の発明において、再生時の記録パワー制御系の出力ゲインをより精度良く設定することを目的とする
【0053】
図4において、ゲイン切替器42,43として電圧入力でゲインが制御可能な公知の電圧制御増幅器等を用いている。また、入力ゲイン切替器42の出力とI/V変換器22のスルー出力とを切り替えるスイッチ50を設けると共に、出力ゲイン切替器43の出力と誤差増幅器W30のスルー出力とを切り替えるスイッチ51を設けている。スイッチ50,51は、前記WriteGate信号により制御される。
【0054】
また、比較器52を設けて、誤差増幅器R29の出力(以下、積分器R出力と言う)と、誤差増幅器W30の出力を出力ゲイン切り替え器43を通した出力(以下、積分器W出力と言う)とを比較する。この比較出力に基づいてCPU16は、D/A変換器53、54を介して各ゲイン切替器42,43を制御するようになされている。
【0055】
上記構成において、記録時には、再生パワー制御系の積分器R出力と、記録パワー制御系の積分器W出力とを比較し、両者が等しくなるように出力ゲイン切替器43のゲインをCPU16とD/A変換器54で制御する。即ち、
出力ゲイン切替器43のゲイン=積分器出力R/積分器出力W……(4)
と決定し保持する。そして、記録時にはスイッチ51をW側に切り替えて、出力ゲイン切替器43をスルーする系をV/I変換器39に出力する。再生時にはスイッチ51をR側に切り替えて、上記記録時に決定されてゲインを保持した出力ゲイン切替器43に接続する。
【0056】
さらに、
入力ゲイン切替器42のゲイン=基準電圧W/基準電圧R……(5)
となるようにCPU16とD/A変換器53によりゲインを設定する。そして、再生時には、入力ゲイン切替器42を通る経路、記録時には入力ゲイン切替器43を通らない経路にスイッチ50をWriteGate信号で切り替えることにより、再生時に、記録パワー制御系のS/W回路W24及び誤差増幅器W30を記録時と同様な入出力信号で動作させることができる。
【0057】
このため、記録中断後の再記録スタート時、ほぼ直前の記録パワー制御時の入出力電圧で記録が開始可能となり、直前の記録とほぼ同一の記録パワーで記録を再開できる。従って、所望のパワーとなるまでの時間を短くして、記録中断・再開による記録品質の劣化を防ぐことができる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、再生中に再生側制御回路と記録側制御回路とを交互に使用し、再生パワーを制御することにより、フォーカスオフ→オンのタイムロスを生じることなく、記録中断後の記録再スタート時の記録品質を維持することができる。
【0059】
請求項2の発明によれば、再生時には、前記の交互に切り替えることをしないようにしたので、請求項1の装置において高速再生時などに読み出し性能を維持することができる。
【0060】
請求項3、4の発明によれば、記録中断後の再書き込みスタート時、所望のパワーに近いパワーから書き始めることができ、従って、記録中断、再開による記録品質の劣化を防ぐことができる。
【0061】
請求項5、6の発明によれば、請求項1,2において、直前記録の記録側制御回路のコンデンサにチャージされている電圧を維持できるので、より所望のパワーに近いパワーから記録を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ディスク装置のAPC制御回路を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による要部の構成を示すブロック図である。
【図3】従来のレーザ発光波形とサンプリンル信号を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるレーザ発光波形とサンプリンル信号を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態による要部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による要部の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態による光ディスク装置を示すブロック図である。
【図8】従来の光ディスク装置のAPC制御回路を示す構成図である。
【図9】PDの入力光量と出力電流の関係を示すグラフである。
【図10】再生時と記録時におけるレーザ光を示すタイミングチャートである。
【図11】再生時のAPC制御回路の誤差増幅器の出力電圧を示すグラフである。
【図12】記録時のAPC制御回路の誤差増幅器の出力電圧を示すグラフである。
【図13】従来の光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】従来の光ディスク装置の記録時のAPC制御回路の動作を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ディスク
5 光ピックアップ
15 レーザコントローラ
16 CPU
20 LD
21 PD
23 サンプルホールド回路R
24 サンプルホールド回路W
28 コンデンサ
29 誤差増幅器R
30 誤差増幅器W
42 入力ゲイン切替器
43 出力ゲイン切替器
44 タイマ出力回路R
45 タイマ出力回路W
46、47 スイッチ
48、49 AND回路
50、51 スイッチ
52 比較器
Claims (6)
- 光ディスクの記録・再生を行う光ディスク装置であって、発光素子の発光を制御する再生側制御回路と記録側制御回路を有し、発光素子に与える再生パワーと記録パワーの2値のパワーを制御する光ディスク装置において、
再生中に再生側制御回路と記録側制御回路とを交互に切り替えながら再生パワーを制御することを特徴とする光ディスク装置。 - 記録中断中の再生時のみ前記各制御回路の切り替えを行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 再生中と記録中とで、前記記録側制御回路の入力ゲイン及び出力ゲインを切り替えることを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク装置。
- 再生中は、前記記録側制御回路の入力ゲインを、記録時と再生時で各制御回路の入力信号レベルが同じになるように切り替えると共に、記録側制御回路の出力信号レベルが再生側制御回路の出力信号レベルと同じになるように記録側制御回路の出力ゲインを切り替えることを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
- 記録中に前記出力ゲインを、
出力ゲイン=再生パワー駆動電流/記録パワー駆動電流、
に設定することを特徴とする請求項3又は4記載の光ディスク装置。 - 記録中に入力ゲインを、
入力ゲイン=設定記録パワー/設定再生パワー、
に設定することを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274102A JP3770861B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 光ディスク装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002274102A JP3770861B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 光ディスク装置 |
Publications (2)
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