JP3770856B2 - カソード防食施設遠隔監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,埋設管のカソード防食施設の遠隔監視システムおよび遠隔監視方法に関する。また,本発明は,埋設管のカソード防食状態を監視するカソード防食施設監視装置に関する。さらに,本発明は,カソード防食施設に関し,特に,導電性プローブにより埋設管に電流を流入させるカソード防食施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中に埋設される金属製(たとえば鋼製)の埋設管には,腐食を防止するために,その表面に塗覆装が施される。しかし,経年劣化等によりこの塗覆装にも欠陥が生じ,この欠陥部から埋設管の腐食が進行することがある。そこで,このような欠陥部からの腐食を防止するために,埋設管には,塗覆装に加えて,カソード防食が行われる。カソード防食は,地中に埋め込んだ電極を陽極側にし,埋設管を陰極側にして,埋設管を適切な範囲の電位にすることにより,防食を行うものである。
【0003】
カソード防食が適切に機能しているかどうかを判定するために,カソード防食状況の判定が定期的に行われる。このようなカソード防食状況の判定方法として,特開平10−332622号公報に記載の「鋼製プローブを用いたカソード防食状況の判定方法及びその装置」がある。
【0004】
この公報に記載の技術は,埋設管に接近して埋設された鋼製プローブのプローブ直流電流,ON/OFF電位等を計測して,該計測値に基づいて,カソード防食状況を評価するものである。点検者等は,ICカードが内蔵されたモニタに計測データを記録した後,このICカードをパソコンに取り付けて数値解析を行い,カソード防食状況を計測/判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように,従来の技術によると,点検者が直接,プローブが設置された箇所に出向いてデータを計測する必要があり,このため,従来,防食状況の計測/判定は,数ヶ月に1回等の定期点検時に行われているにすぎない状況にあった。しかも,その点検時間は数十分程度(たとえば15分程度)であった。
【0006】
したがって,従来の判定では,たとえば突発的に発生するデータの異常値(たとえば雨の日に発生する電流の増大等)等を発見できなかった。
【0007】
また,カソード防食状況は,長時間の測定による計測データ(たとえばプローブ直流電流の値)の平均値,最大値,および最小値に基づいて総合評価および総合判断する必要もあるが,従来の定期点検では,点検時のデータのみで評価/判断が行われていたので,正確な評価/判断には限界があった。
【0008】
さらに,従来の定期点検では,定期点検と定期点検との間でカソード防食施設に故障が発生した場合に,次の定期点検まで,その故障が発見できず,その間,埋設管が無防食になり,埋設管の腐食を加速させることがあった。
【0009】
また,従来の定期点検では,前回の計測データの値に対して今回の計測データが大きく変化している場合に,再計測する必要があった。
【0010】
本発明は,このような従来の問題点を解決するためになされたものであり,その目的は,点検者がカソード防食施設に出向くことなく,カソード防食データを計測可能とすることにある。
【0011】
また,本発明の目的は,カソード防食データを連続的に計測可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために,本発明によるカソード防食施設遠隔監視システムは,埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設を監視する監視装置と,監視装置のデータを収集する監視データ収集装置とを有するカソード防食施設遠隔監視システムであって,前記監視装置は,前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測するデータ計測手段と,前記データ計測手段により計測されたカソード防食データを前記監視データ収集装置に送信する送信手段と,を備え,前記監視データ収集装置は,前記送信手段により送信された前記カソード防食データを受信する受信手段と,前記受信手段により受信された前記カソード防食データを記憶する記憶手段と,を備えている。
【0013】
本発明によるカソード防食施設遠隔監視方法は,埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設を監視する監視装置と,監視装置のデータを収集する監視データ収集装置とを有するカソード防食施設遠隔監視システムの遠隔監視方法であって,前記監視装置は,前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測し,前記計測したカソード防食データを前記監視データ収集装置に送信し,前記監視データ収集装置は,前記送信された前記カソード防食データを受信して,記憶手段に記憶するものである。
【0014】
また,本発明によるカソード防食施設遠隔監視装置は,埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設に配置されたカソード防食監視装置であって,前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測するデータ計測手段と,前記データ計測手段により計測されたカソード防食データを通信ネットワークを介して監視データ収集装置に送信する送信手段と,を備えている。
【0015】
本発明によると,データ計測手段により計測された防食データは,送信手段によって監視データ収集装置に送信され,記憶される。これにより,点検者は,カソード防食施設に出向くことなく,監視データ収集装置からカソード防食データを得ることができる。また,カソード防食施設にデータ計測装置が常時設置されているので,このデータ計測装置によって,カソード防食データを連続的に計測し,監視データ収集装置に記憶することもできる。
【0016】
好ましくは,前記データ収集装置は,収集した前記カソード防食データを通信ネットワークを介して遠隔監視装置に送信する。これにより,点検者や監視者は,通信ネットワークに接続可能な任意の場所において,遠隔監視装置によりカソード防食データを見ることができる。
【0017】
カソード防食施設が,地中に埋設された照合電極と,地中に埋設された陽極端子と,前記埋設管に電気的に接続された陰極端子と,前記照合電極に電気的に接続されて地中の電位を計測する照合端子とを有し,直流電力を前記陽極端子および前記陰極端子に供給する直流電源手段とを備えている場合には,カソード防食データには,前記直流電源手段の作動の有無,前記陽極端子と前記陰極端子との間の直流電圧の値,前記陽極端子から出力される直流電流の値,および前記照合電極に対する前記陰極端子の電位である管対地電位の値が含まれる。
【0018】
また,カソード防食施設が,地中に埋設される導電性プローブと,地中に埋設された陽極端子と,前記埋設管に電気的に接続された陰極端子と,該陰極端子に短絡されるとともに前記導電性プローブに電気的に接続されるプローブ端子とを有し,直流電力を前記陽極端子および前記陰極端子に供給する直流電源手段とを備えている場合には,カソード防食データには,前記直流電源手段の作動の有無,前記陽極端子と前記陰極端子との間の直流電圧の値,前記陽極端子から出力される直流電流の値,および前記プローブ端子に流入するプローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値が含まれる。
【0019】
カソード防食施設が,埋設管と鉄道のレールとに電気的に接続され,前記埋設管からの電流を選択的に前記レールに流す選択排流手段を備えている場合には,カソード防食データには,前記選択排流手段を流れる電流の値が含まれる。
【0020】
カソード防食施設が,地中に埋設された陽極端子と,前記埋設管に電気的に接続された陰極端子とを有し,直流電力を前記陽極端子および前記陰極端子に供給する直流電源手段と,地中に埋設され,前記埋設管に電気的に接続される導電性プローブとを備えている場合には,カソード防食データには,前記直流電源手段の作動の有無,前記陽極端子と前記陰極端子との間の直流電圧の値,前記陽極端子から出力される直流電流の値,および前記導電性プローブから前記埋設管に流れるプローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値が含まれる。
【0021】
本発明によるカソード防食施設は,埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設であって,前記埋設管に電気的に接続された陰極端子と,地中に埋設された陽極端子とを有する直流電源装置と,前記埋設管に電気的に接続される導電性プローブと,を備えている。
【0022】
本発明によると,埋設管にプローブを介して直流電源装置から直流電流が供給される。これにより,埋設管が低い接地抵抗を有する装置の近傍に配置され,埋設管から該装置に電流が流出するおそれがある場合であっても,埋設管の腐食を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下では,埋設管の一例としてガス管を例にとり,ガス管のカソード防食施設を遠隔監視するカソード防食施設遠隔監視システムについて説明する。
【0024】
<カソード防食遠隔監視システムの構成>
図1は,本発明の一実施の形態によるカソード防食施設遠隔監視システムの全体構成を示すブロック図である。このカソード防食施設遠隔監視システムは,n個(nは1以上の整数)のカソード防食施設11〜1nと,m個(mは1以上の整数)の遠隔監視コンピュータとを有する。
【0025】
カソード防食施設11〜1nは,無線パケット網5に無線接続され,ディジタル無線通信により無線パケット網5へ遠隔監視データを送信する。この遠隔監視データは,電子メールにより通信される。電子メールにより通信することにより,カソード防食施設11〜1nの1つ1つに順次電話接続して,各カソード防食施設から順次データを収集する場合よりも,効率的にデータを収集することができる。
【0026】
無線パケット網5は,図示しないゲートウェイ等によってインターネット6と接続され,インターネット6との間でデータを送受信することができる。インターネット6には,メールサーバ3およびウェブサーバ4が接続されている。カソード防食施設11〜1nから送信された電子メールによる遠隔監視データは,メールサーバ3に送信された後,メールサーバ3からウェブサーバ4に送信され,ウェブサーバ4の所定のホームページに登録される。
【0027】
遠隔監視コンピュータ21〜2m(以下「遠隔監視コンピュータ2」と総称する。)は,汎用のコンピュータであり,インターネット6に接続される。そして,遠隔監視コンピュータ2は,インターネット6を介してウェブサーバ4と接続し,ウェブサーバ4の所定のホームページに登録された遠隔監視データを読み出し,その表示装置(CRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等)に表示する。
【0028】
これにより,遠隔監視者は,遠隔監視コンピュータ2をインターネット6に接続可能な任意の箇所から,遠隔監視コンピュータ2を使用して遠隔監視データを見ることができる。
【0029】
<カソード防食施設の構成>
カソード防食施設11〜1nには,種々のタイプのものがあり,本実施の形態では,第1から第4のタイプのカソード防食施設1a〜1dについて説明する。
【0030】
図2は,第1のタイプのカソード防食施設1aの構成を示すブロック図である。第1のタイプのカソード防食施設1aは,比較的低い電気絶縁性を有する塗覆装が施された埋設管P1に対して設置されるカソード防食施設であり,一般に,埋設管P1に沿って所定の間隔(たとえば20km間隔)で設置される。
【0031】
比較的低い電気絶縁性を有する塗覆装としては,瀝青質系(たとえばアスファルト,コールタールエナメル等)の塗覆装がある。このような塗覆装は,地中の水分を吸収すること等により,電気絶縁性が低くなる。
【0032】
この第1のタイプのカソード防食施設1aは,整流器10a,リレー12,外部電極13,照合電極(基準電極)14,データ計測装置20a,およびデータ読み取りコンピュータ21を有する。
【0033】
外部電極13は整流器10aの陽極側出力端子11aに接続され,埋設管P1は整流器10aの陰極側出力端子11bに接続され,照合電極14は整流器10aの照合端子11cに接続されている。なお,埋設管P1と陰極側出力端子11bとの接続箇所にも,塗覆装が施される。
【0034】
外部電極13は,埋設管P1の近傍(数m〜数十m程度の距離,たとえば5m程度の距離)に形成された縦穴13aに埋め込まれている。縦穴13aは,たとえば深さ120mであり,深さ120mから深さ90mまでの30mの間に黒鉛粉末13bが詰められ,この黒鉛粉末13b内に外部電極13(複数個)が埋め込まれる。深さ90mから地上までの間には,外部電極13と整流器10aとを電気的に接続するためのリード線13cを通すためのPVCパイプ13dが配置される。PVCパイプ13dの周りには,PVCパイプ13dを固定するための砂利13eが詰められる。
【0035】
照合電極14は,たとえば飽和硫酸銅(またはMg,Zn等)により構成され,埋設管P1の近傍(たとえば0.3m程度の距離)の地中に埋め込まれる。
【0036】
整流器10aには,電力会社の交流電源(たとえば電柱の変圧器等)からリレー12を介して,たとえばAC100Vの定格値を有する交流が供給される。整流器10aは,この交流を直流(たとえば最大電圧60V,最大電流30A)に変換して,陽極側出力端子11aおよび陰極側出力端子11bに出力する。
【0037】
これにより,外部電極13は,印加された直流電圧(以下「通電電圧」という。)Vdc分だけ,埋設管P1に対してプラスの電位になり,埋設管P1はマイナスの電位になる。前述したように,埋設管P1の塗覆装は電気絶縁性が低いことから,この通電電圧Vdcが印加されることにより,外部電極13から地中を介して埋設管P1に直流電流Idc(すなわち防食電流)(図中,一点鎖線の矢印で図示)が流れる。
【0038】
埋設管P1のカソード防食を行うために,照合電極14により検出される電位(すなわち地中の電位)に対する陰極側出力端子11bの電位(以下「管対地電位Vpe」という。)は,カソード防食管理電位以下に設定される。カソード防食管理電位は,埋設管P1を防食するのに必要な上限の電位であり,たとえば,照合電極14が飽和硫酸銅電極により構成されている場合には−0.85Vである。
【0039】
一方,管対地電位Vpeが低すぎると過防食となるので,過防食を防止するために,管対地電位Vpeの下限値が設定される。たとえば高抵抗率土壌における強化コールタールエナメルのような厚い塗覆装を有する埋設管に対しては,下限値として−3.0Vが設定される。
【0040】
したがって,管対地電位Vpeは,たとえば−0.85V≧Vpe≧−3.0Vの範囲となるように調整される。
【0041】
この調整は,たとえば,整流器10aに設けられた,陽極側出力端子11aの出力電流(以下「通電電流」という。)Idcを調整する調整器(たとえば可変抵抗器等)により行われる。すなわち,通電電流Idcを調整することにより,外部電極13から埋設管P1までの地中の電気抵抗による電圧降下量が変化し,管対地電位Vpeが前述した範囲内に調整される。なお,この通電電流Idcの調整は,このカソード防食施設1aが設置された時に,設置者によって行われる。
【0042】
このように,所定の通電電流Idcが地中を介して埋設管P1に流入し,管対地電位Vpeが所定の範囲内にされることにより,埋設管P1はカソード防食される。なお,照合電極14が飽和硫酸銅電極である場合には,この照合電極14に地中から電流は流入しない。
【0043】
この第1のタイプのカソード防食施設1aが適切に機能しているかどうか,および,埋設管P1の塗覆装に異常な欠陥部が発生していないかどうかは,交流電源が整流器11に供給されているかどうか(換言すると,整流器10aが作動しているかどうか),通電電圧Vdcが適切な範囲内の値であるかどうか,通電電流Idcが適切な範囲内の値であるかどうか,および,管対地電位Vpeが適切な範囲内の値であるかどうかを監視することにより判断することができる。
【0044】
たとえば,落雷等により停電し,交流電源が整流器10aに供給されなくなると,整流器10aから通電電流Idcが出力されず,カソード防食は機能しなくなる。また,通電電流Idcが異常に大きな値になった場合には,埋設管P1の塗覆装に大きな欠陥部が生じていることが考えられる。管対地電位Vpeや通電電圧Vdcが適切な範囲内の値でない場合には,カソード防食が適切に行われていないこととなる。
【0045】
したがって,整流器10aには,通電電流Idcを計測するための電流計,通電電圧Vdcを計測するための電圧計,および管対地電位Vpeを計測するための電圧計が設けられ,これら電流計および2つの電圧計の各値がデータ計測装置20aに出力される。また,データ計測装置20aは,リレー12のON/OFF状態(通電/開放状態)を監視し,リレー12がOFF状態(開放状態)となり,交流電源が整流器10aに供給されないAC入力異常を検出する。
【0046】
すなわち,データ計測装置20aは,▲1▼AC入力異常の有無,▲2▼通電電圧Vdcの値,▲3▼通電電流Idcの値,▲4▼管対地電位Vpeの値の4つのデータを計測して内部メモリに記憶するとともに,計測したデータに所定の処理を施して,データ読み取りコンピュータ21に与える。データ計測装置20aの4つのデータの計測方法およびデータに施す所定の処理については,後に詳述する。
【0047】
データ読み取りコンピュータ21は,データ計測装置20から与えられたデータを電子メールにより,メールサーバ3を介してウェブサーバ4に送信する(図1参照)。これにより,監視者は,遠隔監視コンピュータ2を使用してウェブサーバ4上のデータを見ることができ,カソード防食施設1aが適切に機能しているかどうか,埋設管P1の塗覆装に異常がないかどうかを遠隔で監視/判断することができる。
【0048】
図3は,第2のタイプのカソード防食施設1bの構成を示すブロック図である。第2のタイプのカソード防食施設1bは,比較的高い電気絶縁性を有する塗覆装(たとえばポリエチレン)が施された埋設管P2に対して設置されるカソード防食施設であり,一般に,埋設管P2に沿って所定の間隔(たとえば20km間隔)で設置される。
【0049】
この第2のタイプのカソード防食施設1bは,整流器10b,リレー12,外部電極13,プローブ15,データ計測装置20b,およびデータ読み取りコンピュータ21を有する。図2と同じ構成要素には同じ符号を付し,その詳細な説明を省略することとする。
【0050】
比較的高い電気絶縁性を有する塗覆装が施された埋設管P2には,外部電極13からの電流は流入しない。したがって,前述した図2のような照合電極14に対する埋設管P1の管対地電位Vpeは計測できない。そこで,第2のタイプのカソード防食施設1bでは,照合電極14の代わりにプローブ15が設けられる。
【0051】
プローブ15は,たとえば埋設管P2と同様に鋼製であり,その先端部15a以外は被膜され,先端部15aのみが鋼の地肌を露出している。したがって,先端部15aでは,地中との間で電流の流入(または流出)があり,それ以外の被覆された部分では,電流の流入および流出はない。
【0052】
このプローブ15は,整流器10bのプローブ端子11dに接続される。プローブ端子11dと陰極側出力端子11bとは電気的に接続され,両端子11b,11dの間にはプローブ15の先端部15aと地中との間で流入(または流出した)直流電流(プローブ直流電流)Ipiを計測するための電流計(図示略)が設けられている。したがって,両端子11b,11dは実質的に短絡されている。
【0053】
このため,整流器10bの陽極側出力端子11aから外部電極13を介して地中に放出された通電電流Idcは,地中を介してプローブ15に流入し,プローブ流入電流Ipiとして整流器10bに流れ込む。
【0054】
先端部15aの表面積Sはたとえば約0.001m2(=10cm2)に設定され,埋設管Pに将来生じるであろう欠陥部を模擬している。したがって,このプローブ流入直流電流Ipiの値(またはプローブ流入直流電流を表面積Sで除算したプローブ流入直流電流密度Jpi)が適正な範囲内にあることにより,将来,埋設管P2の塗覆装に欠陥部が生じた場合でも,該欠陥部にカソード防食に必要な電流が流入し,カソード防食が行われることが分かる。プローブ流入直流電流Ipiの適正な範囲は,直流電流密度Jpiにして,たとえば0.1A/m2≦Jpi≦30A/m2である。この直流電流密度Jpiに先端部15aの表面積を乗算した値がプローブ流入直流電流Ipiとなる。
【0055】
このように,第2のタイプのカソード防食施設1bは,埋設管P2の塗覆装に将来欠陥部が生じた場合であっても,該欠陥部がカソード防食されるように,前もって防食電流を外部電極13から通電しておくものである。なお,このプローブ流入直流電流密度Jpi(またはプローブ流入直流電流Ipi)は,このカソード防食施設1bが設置された時に,設置者によって適切な値となるように調整される。
【0056】
この第2のタイプのカソード防食施設1bが適切に機能しているかどうか,および,埋設管P2の塗覆装に異常がないかどうかは,AC入力異常の有無,通電電流Idcの値,通電電圧Vdcの値,およびプローブ流入直流電流密度Jpi(またはプローブ流入直流電流Ipi)の値を監視することにより判断することができる。たとえば,プローブ流入直流電流Ipiの値が小さくなった場合には,埋設管P2の塗覆装に欠陥部が生じたことが考えられ,また,プローブ流入直流電流Ipiの値が大きく減少した場合には,大きな欠陥部が生じたことが考えられる。
【0057】
したがって,データ計測装置20bは,整流器10bへの▲1▼AC入力異常の有無,ならびに,整流器10bの▲2▼通電電圧Vdc,▲3▼通電電流Idc,および▲4▼プローブ流入直流電流密度Jpi(または直流電流Ipi)の4つのデータを計測して,これらのデータを内部メモリに記憶するとともに,計測したデータに所定の処理を施して,データ読み取りコンピュータ21に与える。データ計測装置20bの4つのデータの計測方法およびデータに施す所定の処理については後述する。
【0058】
データ読み取りコンピュータ21は,第1のタイプのカソード防食施設1aと同じ処理を実行する。これにより,監視者は,遠隔監視コンピュータ2によって,カソード防食施設1bが適切に機能しているかどうか,埋設管P2の塗覆装に異常がないかどうかを遠隔で監視/判断することができる。
【0059】
図4は,第3のタイプのカソード防食施設1cの構成を示すブロック図である。第3のタイプのカソード防食施設1cは,鉄道のレールが敷設された箇所の近傍に設置される。
【0060】
この第3のタイプのカソード防食施設1cは,ダイオード23および電流計24を有する選択排流器22,データ計測装置20c,ならびにデータ読み取りコンピュータ21を有する。図2と同じ構成要素には同じ符号を付し,その詳細な説明を省略することとする。
【0061】
電車30には,直流電流が変電所32から電線31を介して供給され,この直流電流によりレール33上を走行(力行)する。変電所32から供給される直流電流のほとんどは,電車30からレール33を介して変電所32に戻るが,その一部は,レール漏れ電流となって地中に流れ込む。特に,雨の日には,このレール漏れ電流は多くなる。そして,この漏れ電流は,埋設管Pの塗覆装に複数の欠陥部があると,一方の欠陥部から埋設管Pに流入し,他方の欠陥部から地中に流出する。なお,埋設管Pは,電気絶縁性の比較的低い埋設管P1の場合もあるし,電気絶縁性の比較的低い埋設管P2の場合もある。
【0062】
埋設管Pの電流の流入箇所では,カソード防食効果が得られるが,流出箇所では,腐食が進行する。このため,埋設管Pの塗覆装の欠陥部から地中に電流が流出しないように,ダイオード23を有する選択排流器22が線路33の近傍に設けられ,ダイオード23のアノード側に埋設管Pがリード線を介して接続され,ダイオード23のカソード側が電流計24を介してレール33と短絡される。なお,埋設管Pとリード線との接続箇所にも,塗覆装が施される。
【0063】
地中の電気抵抗に対して,選択排流器22側の電気抵抗が低いので,埋設管Pに流入した電流は,選択排流器22のダイオード23を介してレール33に流れる。これにより,埋設管Pから地中への電流の流出が防止され,埋設管Pが防食される。
【0064】
ダイオード23からレール33に電流が流れていることを監視することにより,この第3のタイプのカソード防食施設1cが適切に機能しているかどうかを判断することができる。たとえば,落雷等により選択排流器22が故障すると,ダイオード23からレール33に電流が流れなくなる。また,ダイオード23からレール33に流れる電流値が大きい場合には,埋設管Pへの電流の流入箇所が過防食されるおそれがあり,この場合に,電流の流入箇所でも腐食が起こり得る。
【0065】
したがって,ダイオード23の通電電流を計測して,カソード防食施設1cが適切に機能しているかどうか,および,過防食が生じていないかどうかを判断するために,ダイオード23のカソード側には電流計24が配置され,この電流計24の電流値が計測データとしてデータ計測装置20cに与えられる。データ計測装置20cは,計測データに所定の処理を施した後,データ読み取りコンピュータ21に与える。処理後のデータをデータ読み取りコンピュータ21を介して電子メールにより送信する。
【0066】
これにより,監視者は,遠隔監視コンピュータ2によって,各カソード防食施設1cが適切に機能しているかどうか,埋設管Pに異常がないかどうかを遠隔で監視/判断することができる。特に,第4のタイプのカソード防食施設1cは,一般に,鉄道会社の敷地内に設けられ,この敷地内への立ち入りには許可が必要なことから,遠隔監視/判断することにより利便性が向上する。
【0067】
図5は,第4のタイプのカソード防食施設1dの構成を示すブロック図である。図中,左側にあるカソード防食施設は,前述した第2のタイプのカソード防食施設1bであり,第4のタイプのカソード防食施設1dは,図中,右側に示されている。この第4のタイプのカソード防食施設1dは,電車庫(図5では電車庫の1つの転削庫40)の近傍(たとえば数m〜数十m程度の距離)に設置される。
【0068】
転削庫40は,電車庫の1つであり,電車の車輪を研削するための転削盤41が設けられた電車庫である。電車のすべての車輪は,走行中に均等に摩耗するとは限らず,ある特定の車輪のみが摩耗することがある。このような場合に,各車輪の減り具合を均一にして電車を安定にするために,転削盤41によって車輪が研削される。
【0069】
転削庫40内にある転削盤41や,電車庫に設けられる図示しない台車抜き取り装置等(以下「転削盤41等」という。)には,A種接地工事が行われている。このため,転削盤41等の接地抵抗は10Ω以下と低い。また,このような転削盤41等は電車庫内のレールと電気的に導通しており,このレールは帰線自動開閉装置を介して外部のレールと電気的に導通する。
【0070】
したがって,転削盤41等の低い接地抵抗を有する装置の近傍で,埋設管P2の塗覆装に欠陥部が存在すると,埋設管P2の塗覆装の他の欠陥部から埋設管Pに流入したレール漏れ電流は,転削盤41等の近傍の塗覆装欠陥部から転削盤41等の低接地抵抗のアース用部材に集中して流出することとなる。その結果,埋設管P2の電流流出箇所が腐食する。この腐食は,埋設管Pがカソード防食施設1bによってカソード防食されていても,カソード防食施設1bが電車庫(すなわち塗覆装の欠陥部)から離れているときは発生する。
【0071】
そこで,このような電流の流出を防止して防食を行うために,電車庫の近傍に第4のタイプのカソード防食施設1dが設置される。この第4のタイプのカソード防食施設1dは,外部電極13からプローブ16を介して埋設管P2に適切な量の直流電流を常時供給し,レール漏れ電流の流入箇所と同じ電場(電界)を電車庫近傍にも形成して転削盤41等への電流の流出を防止するものである。
【0072】
図6は,第4のタイプのカソード防食施設1dの詳細な構成を示すブロック図である。図2の第1のカソード防食施設1aと同じ構成要素には同じ符号を付し,その詳細な説明を省略することとする。
【0073】
整流器10dは,第1のタイプの整流器10aや第2のタイプの整流器10b等と異なり,出力電流の小さなものを使用することができる。これは,電車庫近傍のカソード防食電流を大きくすると,外部電極13近傍の埋設管P2が過防食になるので,大きな電気容量を必要としないからである。
【0074】
この整流器10dは,リレー12を介して与えられる交流を直流に変換して,陽極側出力端子11aおよび陰極側出力端子11bに出力する。陽極側出力端子11aには,外部電極13が接続され,陰極側出力端子11bには,埋設管P2が接続されている。
【0075】
プローブ16は,図3のプローブ15と同様に鋼製であり,先端部16aのみが鋼製の地肌を露出し,それ以外の部分は皮膜により絶縁されている。このプローブ16は,電流計17を介して埋設管P2と実質的に短絡されている。したがって,整流器10dから外部電極13に通電される通電電流Idcは,外部電極13を介して地中に通電され,地中からプローブ流入直流電流Ippとしてプローブ16の先端部16aに流入する。そして,プローブ流入直流電流Ippは,プローブ16から埋設管P2を介して整流器10dに戻る。これにより,埋設管P2の防食が行われる。
【0076】
なお,プローブ流入直流電流Ippの適切な範囲は,直流電流密度Jppにして,たとえば0.1A/m2≦Jpp≦30A/m2であり,このカソード防食施設1dの設置時に設置者によって,直流電流密度Jppがこの範囲内となるように調整される。
【0077】
この第4のタイプのカソード防食施設1dが適切に機能しているかどうか,および,埋設管P2の塗覆装に異常がないかどうかは,整流器10dのAC入力異常の有無,通電電流Idcの値,通電電圧Vdcの値,およびプローブ流入直流電流Ippの値によって監視することができる。
【0078】
したがって,データ計測装置20dは,整流器10への▲1▼AC入力異常の有無,ならびに,整流器10dの▲2▼通電電圧Vdc,▲3▼通電電流Idc,および▲4▼プローブ流入直流電流Ippの4つのデータを計測して,これらのデータを内部メモリに記憶するとともに,計測したデータに所定の処理を施して,データ読み取りコンピュータ21に与える。データ計測装置20dの4つのデータの計測方法およびデータに施す所定の処理については後述する。
【0079】
データ読み取りコンピュータ21は,第1のタイプのカソード防食施設1aと同じ処理を実行する。これにより,監視者は,遠隔監視コンピュータ2によって,カソード防食施設1dが適切に機能しているかどうか,埋設管P2の塗覆装に異常がないかどうかを遠隔で監視/判断することができる。
【0080】
特に,図5に示す回生制動車両30aの運行に起因するレール漏れ電流は,回生制動車両30aと負荷車両30bの運転状況の組合せやレール漏れ抵抗(雨天時に小さくなる)によって変化する。したがって,従来のように所定の時間の点検結果でカソード防食状況を判断するのではなく,長時間による判断が必要である。このような長時間の監視および監視に基づく判断は,従来のように検査者が現地に出向いて行うには困難があったが,遠隔監視によって簡単に行うことができる。これにより,保安レベルの向上,点検費用の削減が図られる。
【0081】
<遠隔監視データの計測方法および送信方法>
以下では,まず,第1のタイプのカソード防食施設1aのデータ計測装置20aのデータ計測方法および送信方法について説明し,その後,第2〜第4のタイプのカソード防食施設のデータ計測装置20b〜20dのデータ計測方法および送信方法について説明する。
【0082】
図7は,第1のタイプのカソード防食施設1aにおけるデータ計測およびデータ送信のタイムチャートである。
【0083】
第1のタイプのカソード防食施設1aのデータ計測装置20aは,2時間単位でデータを計測し,送信する。この2時間(以下「基本計測区間」という。)のうち,1時間59分30秒(以下「計測区間」という。)はデータの計測に使用され,残りの30秒(以下「送信区間」という。)がデータの送信に使用される。
【0084】
計測区間は,さらに1秒間隔のサブ計測区間に分けられる。1時間59分30秒は7170秒であるので,1つの計測区間内にサブ計測区間は7170個存在することとなる。
【0085】
前述したように,データ計測装置20aは,▲1▼AC入力異常の有無,▲2▼通電電圧Vdc,▲3▼通電電流Idc,および▲4▼管対地電圧Vpeの4つのデータを計測する。データ計測装置20aは,サブ計測区間内において,最初100ミリ秒で通電電圧Vdcを計測する。
【0086】
通電電圧Vdcの値が整流器10aからアナログ信号によってデータ計測装置20aに出力されている場合には,データ計測装置20aは,このアナログ信号を所定のサンプリング時間間隔でサンプリングして,ディジタルデータに変換する。所定のサンプリング時間間隔はたとえば0.1ミリ秒である。したがって,100ミリ秒の間に,通電電位Vdcの値は1000個取得される。取得された1000個の値は,データ計測装置20aの内部メモリ(たとえばRAM等)に記憶される。
【0087】
なお,アナログ信号を所定の時間間隔でサンプリングしてディジタルデータに変換する機能は,整流器11が有することもでき,この場合には,データ計測装置20aは,整流器10aから与えられるディジタルデータを1000個記憶することとなる。
【0088】
同様にして,次の100ミリ秒の間に,データ計測装置20aは,通電電流Idcの値(ディジタルデータ)を1000個取得して内部メモリに記憶する。さらに次の100ミリ秒の間に,データ計測装置20aは,管対地電位の値(ディジタルデータ)を1000個取得して内部メモリに記憶する。
【0089】
これに続いて,データ計測装置20aは,リレー12の状態が検出して,AC入力異常の有無をチェックし,チェック結果をディジタルデータとして内部記憶装置に記憶する。このチェックは10ミリ秒以内で終了する。チェック結果は,たとえば異常(開放状態)である場合にはディジタルデータ“1”として記憶され,正常である場合にはディジタルデータ“0”として記憶される。
【0090】
データの計測が終了すると,データ計測装置20aは,1000個の通電電圧の値の平均値を計算し,1000個の通電電圧の値の最大値および最小値を求め,さらに通電電圧の最大値および最小値がそれぞれ計測された時刻を求める。データ計測装置20aは,1000個の通電電流の値および1000個の管対地電位の値についても同様の処理を行う。
【0091】
通電電圧,通電電流,および管対地電位のそれぞれの平均値,最大値および最小値,ならびに最大値および最小値の各計測時刻は,データ計測装置20aの内部メモリに記憶される。
【0092】
このような計測およびデータ処理が,7170個のサブ計測区間のそれぞれで行われる。
【0093】
データ計測装置20aは,7170個のサブ計測区間の経過後,30秒の送信区間において,各サブ計測区間で求めた7170個の通電電圧の平均値のさらに平均値を求めるとともに,7170個の通電電圧の最大値の中のさらに最大値およびその計測時刻,ならびに,最小値の中のさらに最小値およびその計測時刻を求める。通電電流および管対地電位の平均値,最大値,および最小値についても同様の処理が行われる。AC入力異常については,7170個のデータのうち,異常が検出された時刻が求められる。
【0094】
データ計測装置20aは,これらの値および時刻を求めた後,求めた値および時刻を,たとえばRS232C回線等によりデータ読み取りコンピュータ21に与える。データ読み取りコンピュータ21は,常時または送信区間において,データ計測装置20aからのデータ受信待ち状態にあり,データ計測装置20aから与えられるデータ(値,時刻)を受信する。
【0095】
データ読み取りコンピュータ21は,データ計測装置20aからデータを受信後,データクリアコマンド等をデータ計測装置20aに送信する。これにより,データ計測装置20aは,内部メモリに記憶された1計測区間のすべてのデータを消去する。そして,データ計測装置20aは,次の基本計測区間の開始により,データの計測を再び開始する。
【0096】
データ読み取りコンピュータ21は,データ計測装置20aから与えられたデータを電子メールの形式で,ディジタル無線通信により送信する。この電子メールは,無線パケット網5を介してインターネット6側に送信され,メールサーバ3を介してウェブサーバ4に受信され,蓄積される。
【0097】
なお,データ読み取りコンピュータ21は,データ計測装置20aからの計測データを保持しているので,計測データをその表示装置(CRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等)に表示することもできる。たとえば,各カソード防食施設に対して定期的にパトロールが行われる場合に,パトロールを行う監視者は,データ読み取りコンピュータ21を操作して,計測データをデータ読み取りコンピュータ21から直接見ることもできる。
【0098】
第2のタイプのカソード防食施設1bのデータ計測装置20bでは,管対地電位Vpeの代わりに,プローブ流入直流電流密度Jpi(=Ipi÷S)が計測される。したがって,上述した管対地電位の値の計測およびデータ処理が,プローブ流入直流電流密度の値の計測およびそのデータ処理に代わるだけで,それ以外は,第1のタイプのカソード防食施設1aのデータ計測装置20aの処理と同じである。
【0099】
第3のタイプのカソード防食施設1cのデータ計測装置20cでは,各サブ計測区間内で,ダイオード23の通電電流が1000個計測され,1000個の平均,最大値,最小値,ならびに最大値および最小値の各計測時刻が求められる。この1000個のデータの計測は,1秒のサブ計測区間内の100ミリ秒間(すなわち0.1ミリ秒間隔)で行われてもよいし,0.1ミリ秒より長い時間間隔で行われてもよい。
【0100】
そして,送信区間では,7170個の平均値のさらに平均値,7170個の最大値のさらに最大値とその計測時刻,および7170個の最小値のさらに最小値とその計測時刻が求められ,求められたこれらのデータがデータ読み取りコンピュータ21に与えられる。その後の処理は,前述したものと同じである。
【0101】
第4のタイプのカソード防食施設1dのデータ計測装置20dでは,図7の管対地電位がプローブ流入直流電流密度Jpp(またはプローブ流入直流電流Ipp)に代わるだけであり,それ以外のデータ計測およびデータ処理は,前述したものと同じである。
【0102】
このように,各カソード防食施設のデータが常時連続的に計測され,ウェブサーバ4に登録される。遠隔監視者は,遠隔監視コンピュータ2から計測データを見ることができ,これにより,カソード防食状況の監視/判断をすることができる。これにより,カソード防食施設に点検員が直接出向く必要がなく,人件費等の点検コストが削減される。
【0103】
また,データの計測が連続的に行われているので,突発的に発生する異常値等も最大値や最小値として漏れなく検出することができるとともに,カソード防食施設の故障発生時には,直ちに故障を発見することができ,これに対処することができる。これにより,保安レベルが向上し,また,無防食による腐食の進行を防止することができる。
【0104】
さらに,計測データの平均値も求められるので,カソード防食状況のより正確な判断を行うこともできる。
【0105】
また,各カソード防食施設からのデータの送信も2時間間隔で行われるので,通信コストが,計測ごとに送信する場合よりも軽減することができる。
【0106】
なお,平均値や最大値,最小値を求める処理は,データ計測装置ではなくデータ読み取りコンピュータが行うこともできるし,通信コストが増大するが,ウェブサーバ4が行うこともできる。
【0107】
また,遠隔監視コンピュータ2からカソード防食施設11〜1nに遠隔制御指令を与えることもできる。たとえば,埋設管の切断工事を行う際には,埋設管への電源供給を停止する必要があるが,この場合に,図2等のリレー12またはリレー12の前段に配置されるブレーカ(図示略)を遠隔制御指令によってオフにすることができる。
【0108】
この制御指令は,たとえば,遠隔監視コンピュータ2からインターネット6および無線パケット網5を介してカソード防食施設11〜1nの1または複数のものに送信される。制御指令を受信したカソード防食施設1i(iは1〜nのいずれか)のデータ読み取りコンピュータ21またはデータ計測装置20a(20b,20c,20d)は,リレー12または図示しないブレーカをオフにする。これにより,工事等の際に,担当者がカソード防食施設に出向く必要がなく,人件費等のコストが削減される。
【0109】
同様にして,工事終了時に,遠隔制御指令を遠隔監視コンピュータ2からカソード防食施設に送信することにより,オフにされたリレー12またはブレーカをオン状態に戻すこともできる。
【0110】
【発明の効果】
本発明によると,カソード防食施設に点検者が出向くことなく,カソード防食状況を監視し,判断することができる。また,カソード防食データを連続的に収集できるので,より正確に,カソード防食施設の状況を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるカソード防食施設遠隔監視システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1のタイプのカソード防食施設の構成を示すブロック図である。
【図3】第2のタイプのカソード防食施設の構成を示すブロック図である。
【図4】第3のタイプのカソード防食施設の構成を示すブロック図である。
【図5】第4のタイプのカソード防食施設の構成を示すブロック図である。
【図6】第4のタイプのカソード防食施設の詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】第1のタイプのカソード防食施設におけるデータ計測およびデータ送信のタイムチャートである。
【符号の説明】
11〜1n カソード防食施設
21〜2m 遠隔監視コンピュータ
3 メールサーバ
4 ウェブサーバ
10a,10b,10c,10d 整流器
13 外部電極
14 照合電極
15,16 プローブ
P,P1,P2 埋設管
20a,20b,20c,20d データ計測装置
21 データ読み取りコンピュータ
22 選択排流器
23 ダイオード
17,24 電流計
Claims (6)
- 埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設を監視する監視装置と、監視装置のデータを収集する監視データ収集装置とを有するカソード防食施設遠隔監視システムであって、
前記監視装置は、
前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測するデータ計測手段と、
前記データ計測手段により計測されたカソード防食データを前記監視データ収集装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記監視データ収集装置は、
前記送信手段により送信された前記カソード防食データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記カソード防食データを記憶する記憶手段と、
を備え、
前記カソード防食施設は、
地中に埋設された照合電極と、
地中に埋設された陽極端子と、前記埋設管に電気的に接続された陰極端子と、前記照合電極に電気的に接続されて地中の電位を計測する照合端子とを有し、直流電力を前記陽極端子および前記陰極端子に供給する直流電源手段と、
を備え、
前記データ計測手段は、前記カソード防食データとして、前記直流電源手段の作動の有無、前記陽極端子と前記陰極端子との間の直流電圧の値、前記陽極端子から出力される直流電流の値、および前記照合電極に対する前記陰極端子の電位である管対地電位の値を計測し、
前記データ計測手段は、
前記直流電源手段の作動の有無を、所定の基本計測区間の間、所定の第1の時間間隔で計測する第1の計測手段と、
前記直流電圧の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記直流電圧の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第1の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第1の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第1の最小値およびその計測時刻を求める第2の計測手段と、
前記直流電流の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記直流電流の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第2の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第2の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第2の最小値およびその計測時刻を求める第3の計測手段と、
前記管対地電位の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記管対地電位の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第3の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第3の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第3の最小値およびその計測時刻を求める第4の計測手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記基本計測区間ごとに、前記第1の計測手段により計測された前記直流電源手段の作動の有無と、前記第2の計測手段により求められた前記第1の平均値、前記第1の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第1の最小値およびその計測時刻と 、前記第3の計測手段により求められた前記第2の計測手段により求められた前記第2の平均値、前記第2の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第2の最小値およびその計測時刻と、前記第4の計測手段により求められた前記第3の平均値、前記第3の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第3の最小値およびその計測時刻とを前記データ収集装置に送信する、
カソード防食施設遠隔監視システム。 - 埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設を監視する監視装置と、監視装置のデータを収集する監視データ収集装置とを有するカソード防食施設遠隔監視システムであって、
前記監視装置は、
前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測するデータ計測手段と、
前記データ計測手段により計測されたカソード防食データを前記監視データ収集装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記監視データ収集装置は、
前記送信手段により送信された前記カソード防食データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記カソード防食データを記憶する記憶手段と、
を備え、
前記カソード防食施設は、
地中に埋設される導電性プローブと、
地中に埋設された陽極端子と、前記埋設管に電気的に接続された陰極端子と、該陰極端子に短絡されるとともに前記導電性プローブに電気的に接続されるプローブ端子とを有し、直流電力を前記陽極端子および前記陰極端子に供給する直流電源手段と、
を備え、
前記データ計測手段は、前記カソード防食データとして、前記直流電源手段の作動の有無、前記陽極端子と前記陰極端子との間の直流電圧の値、前記陽極端子から出力される直流電流の値、および前記プローブ端子に流入するプローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値を計測し、
前記データ計測手段は、
前記直流電源手段の作動の有無を、所定の基本計測区間の間、所定の第1の時間間隔で計測する第1の計測手段と、
前記直流電圧の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記直流電圧の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第1の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第1の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第1の最小値およびその計測時刻を求める第2の計測手段と、
前記直流電流の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記直流電流の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第2の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第2の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第2の最小値およびその計測時刻を求める第3の計測手段と、
前記プローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記プローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第3の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第3の最大値およびその計測 時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第3の最小値およびその計測時刻を求める第4の計測手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記基本計測区間ごとに、前記第1の計測手段により計測された前記直流電源手段の作動の有無と、前記第2の計測手段により求められた前記第1の平均値、前記第1の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第1の最小値およびその計測時刻と、前記第3の計測手段により求められた前記第2の計測手段により求められた前記第2の平均値、前記第2の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第2の最小値およびその計測時刻と、前記第4の計測手段により求められた前記第3の平均値、前記第3の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第3の最小値およびその計測時刻とを前記データ収集装置に送信する、
カソード防食施設遠隔監視システム。 - 埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設を監視する監視装置と、監視装置のデータを収集する監視データ収集装置とを有するカソード防食施設遠隔監視システムであって、
前記監視装置は、
前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測するデータ計測手段と、
前記データ計測手段により計測されたカソード防食データを前記監視データ収集装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記監視データ収集装置は、
前記送信手段により送信された前記カソード防食データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記カソード防食データを記憶する記憶手段と、
を備え、
前記カソード防食施設は、前記埋設管と鉄道のレールとに電気的に接続され、前記埋設管からの電流を選択的に前記レールに流す選択排流手段を備え、
前記データ計測手段は、前記カソード防食データとして、前記選択排流手段を流れる電流の値を計測し、
前記データ計測手段は、前記選択排流手段を流れる電流の値を、所定の第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記電流の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を所定の基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第1の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第1の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第1の最小値およびその計測時刻を求め、
前記送信手段は、前記基本計測区間ごとに、前記第1の平均値、前記第1の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第1の最小値およびその計測時刻を前記データ収集装置に送信する、
カソード防食施設遠隔監視システム。 - 埋設管にカソード防食を行うカソード防食施設を監視する監視装置と、監視装置のデータを収集する監視データ収集装置とを有するカソード防食施設遠隔監視システムであって、
前記監視装置は、
前記カソード防食施設のカソード防食の状態を表すカソード防食データを計測するデータ計測手段と、
前記データ計測手段により計測されたカソード防食データを前記監視データ収集装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記監視データ収集装置は、
前記送信手段により送信された前記カソード防食データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記カソード防食データを記憶する記憶手段と、
を備え、
前記カソード防食施設は、
地中に埋設された陽極端子と、前記埋設管に電気的に接続された陰極端子とを有し、直流電力を前記陽極端子および前記陰極端子に供給する直流電源手段と、
地中に埋設され、前記埋設管に電気的に接続される導電性プローブと、
を備え、
前記データ計測手段は、前記カソード防食データとして、前記直流電源手段の作動の有無、前記陽極端子と前記陰極端子との間の直流電圧の値、前記陽極端子から出力される直流電流の値、および前記導電性プローブから前記埋設管に流れるプローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値を計測し、
前記データ計測手段は、
前記直流電源手段の作動の有無を、所定の基本計測区間の間、所定の第1の時間間隔で計測する第1の計測手段と、
前記直流電圧の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記直流電圧の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第1の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第1の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第1の最小値およびその計測時刻を求める第2の計測手段と、前記直流電流の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記直流電流の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第2の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第2の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第2の最小値およびその計測時刻を求める第3の計測手段と、前記プローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値を、前記第1の時間の間、複数回計測し、計測した複数の前記プローブ直流電流の値またはプローブ直流電流密度の値の平均値、最大値およびその計測時刻、ならびに最小値およびその計測時刻を求めるとともに、該処理を前記基本計測区間の間繰り返して得られた複数の平均値のさらに平均値である第3の平均値、複数の最大値の中のさらに最大値である第3の最大値およびその計測時刻、ならびに複数の最小値の中のさらに最小値である第3の最小値およびその計測時刻を求める第4の計測手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記基本計測区間ごとに、前記第1の計測手段により計測された前記直流電源手段の作動の有無と、前記第2の計測手段により求められた前記第1の平均値、前記第1の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第1の最小値およびその計測時刻と、前記第3の計測手段により求められた前記第2の計測手段により求められた前記第2の平均値、前記第2の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第2の最小値およびその計測時刻と、前記第4の計測手段により求められた前記第3の平均値、前記第3の最大値およびその計測時刻、ならびに前記第3の最小値およびその計測時刻とを前記データ収集装置に送信する、
カソード防食施設遠隔監視システム。 - 請求項1から4のいずれか1項において、
前記送信手段は、電子メールにより前記データを送信する、
カソード防食施設遠隔監視システム。 - 請求項1から5のいずれか1項において、
前記データ収集装置は、収集した前記カソード防食データを通信ネットワークを介して遠隔監視装置に送信する、
カソード防食施設遠隔監視システム。
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