JP5269678B2 - 選択排流器の異常動作検知方法及び異常動作検知システム - Google Patents

選択排流器の異常動作検知方法及び異常動作検知システム Download PDF

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Description

本発明は、選択排流器の異常動作検知方法及び異常動作検知システムに関するものである。
直流電気鉄道車両のレール下に埋設された金属パイプラインには、直流電気鉄道車両運行時にレールから大地に流出する電流(レール漏れ電流という)が流入することがあり、流入した電流が金属パイプラインを流れて接地抵抗の低い箇所で流出すると、そこで直流迷走電流腐食が生じることになる。このようなレール漏れ電流の流出による直流迷走電流腐食を防止する方法の一つに選択排流法がある。ここでいう埋設金属パイプラインとは、ガス導管,水道管,通信配線保護管等を含んでおり、カソード防食がなされているものとカソード防食がなされていないものを両方含んでいる。
選択排流法は、図1に示すように、埋設金属パイプライン(以下単にパイプラインという)Pの管対地電位P/S(パイプラインPと大地Sとの電位差)に対してレール対地電位(レールRと大地Sとの電位差)がよりマイナス側の場合に、選択排流器1を介してパイプラインPとレールR(或いはレールから変電所への引込線)とを電気的に接続し、パイプラインPを流れる電流を直接大地に流出させずに電線を通してレールRに帰流させる方法である(非特許文献1参照)。図中のD1は直流電気鉄道車両、D2は電車線、D3は変電所を示している。選択排流法は、変電所D3の近傍や回生制動車両の制動が頻繁になされる箇所でレールRに電流が吸い上げられる現象が生じることを利用したもので、このような現象が生じる箇所を選択してパイプラインPとレールRを電線で接続し、パイプラインPからレールRに向かう電流のみを許容することで、パイプラインPから大地に電流を流出させないものである。
選択排流器1としては、シリコンダイオードと抵抗とを直列に接続したものが一般に用いられ、シリコンダイオードのアノード側を防食対象のパイプラインPに接続している。この選択排流器1の保守点検は、通常1年に1回程度で行われる定期点検によって行われており、そこでは選択排流器1の電気特性確認等が行われている。
電気学会 電食防止研究委員会編「新版 電食・土壌腐食ハンドブック」電気学会発行,昭和52年5月,p.239
選択排流器は、レールに接続されるので、電鉄用地内に設置されることがあり、この選択排流器の保守点検を行うには、電鉄用地内に入るために電鉄管理者の許可が必要になる。したがって、選択排流器に対して落雷等が懸念される場合であっても、速やかに点検確認を行うことができない事情がある。近年問題視されている異常気象によって、都市部等で落雷が増えているが、落雷は接地されている導電施設に対して起こり易いので、接地されているレールに落雷し選択排流器を破損する事故の多発が懸念されている。
落雷等による選択排流器の破損としては絶縁破壊と導通破壊が考えられる。選択排流器に絶縁破壊が生じた場合には、本来、大地からレールに電流が吸い上げられる現象が生じるところに選択排流器が接続されているので、排流電流が途絶えるとその周辺でパイプラインから大地に流出する電流を増長することになり、短期間でパイプラインに致命的な欠陥が生じることがある。また、選択排流器に導通破壊が生じた場合には、選択排流器の接続点上を直流電気鉄道車両が通過する場合等にレールから積極的にパイプラインに電流が流入されることになり、流入された電流が流出する箇所での腐食リスクを高めることになる。また、大電流から機器を保護するため或いは選択排流器が導通破壊した場合に大電流がレールからパイプラインに流入するのを防ぐために、選択排流器には速断ヒューズが設けられているが、速断ヒューズが切断した状態を放置すると、やはりその周辺でパイプラインから大地に流出する電流を増長することになり、パイプラインの腐食リスクを高めることになる。
このように、選択排流器の破損やヒューズの切断といった異常状態は、これを早期に発見して速やかに修復・交換する必要があるにも拘わらず、選択排流器が電鉄用地内に設置されている状況下では、異常の早期発見が困難であった。これに対処するためには、選択排流器の動作状態を遠隔監視することが考えられる。しかしながら、排流電流をモニタするだけでは、選択排流器が導通破壊して排流電流が選択排流器の順方向に流れている状況やレール漏れ電流のパイプラインへの流入が無くて排流電流が流れていない状況に関して、異常の有無を判別することができず、確実に排流電流の逆流現象が確認できる場合を除いて、異常の有無を明確に把握できない問題があった。
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものであって、選択排流器の異常動作を速やかに検知して即座に交換作業を行うことができるようにすること、選択排流器の異常動作を適正に知らせることができること、電鉄用地への出入りを行うことなく選択排流器の異常を遠隔監視できること、また、レール漏れ電流によって大地に形成される電場の影響を受けることなく速やかに選択排流器の異常動作を検知できること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明による選択排流器の異常動作検知方法及び異常動作検知システムは、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[請求項1]直流電気鉄道のレールと該レール下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器の異常動作を検知する方法であって、前記埋設金属パイプラインから前記選択排流器を介して前記レールに流れる方向をプラスとする排流電流をモニタするとともに、前記排流電流を流す駆動力となる前記レールと前記埋設金属パイプラインとの間の電位差をモニタするモニタリング工程と、前記排流電流のモニタ値のプラス・マイナス・ゼロの状況と前記電位差に基づく前記選択排流器の稼働状況の整合性に基づいて前記選択排流器の異常判定を行う異常判定工程と、前記異常判定工程で異常有りと判定した場合に、その異常を報知する異常報知工程とを有することを特徴とする選択排流器の異常動作検知方法。
[請求項6]直流電気鉄道のレールと該レール下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器の異常動作を検知するシステムであって、前記埋設金属パイプラインから前記選択排流器を介して前記レールに流れる方向をプラスとする排流電流をモニタする排流電流モニタリング手段と、前記排流電流を流す駆動力となる前記レールと前記埋設金属パイプラインとの間の電位差をモニタする駆動力モニタリング手段と、前記排流電流のモニタ値のプラス・マイナス・ゼロの状況と前記電位差に基づく前記選択排流器の稼働状況の整合性に基づいて前記選択排流器の異常判定を行う異常判定手段と、前記異常判定手段で異常有りと判定した場合に、その異常を報知する異常報知手段とを有することを特徴とする選択排流器の異常動作検知システム。
このような特徴によると、パイプラインから選択排流器を介してレールに流れる排流電流をモニタするとともに、排流電流を流す駆動力となるレールとパイプラインとの間の電位差をモニタするので、選択排流器の稼働状況と排流電流のモニタ値との矛盾を把握することができる。すなわち、排流電流を流す駆動力が無いにも拘わらず排流電流が選択排流器の順方向に流れている状況や、排流電流を流す駆動力が有るにも拘わらず排流電流が流れていない状況を把握することができ、排流電流のモニタのみでは得られない状況把握によって、信頼性の高い異常動作検知を行うことができる。
また、排流電流を流す駆動力が無いにも拘わらず排流電流が選択排流器の順方向に流れている状況では、選択排流器の導通破壊による異常であることが予測でき、排流電流を流す駆動力が有るにも拘わらず排流電流が流れていない状況では、選択排流器の絶縁破壊による異常であるか、或いは選択排流器のヒューズ切断による異常であることが予測できるように、異常判定においてある程度の異常状態を把握することが可能になる。
レールとパイプライン間の電位差をモニタすることで、埋設金属パイプラインへの電流流入状況をリアルタイムで把握することができる。これによって、選択排流器の異常状態を速やかに検知することが可能になる。また、レールとパイプライン間の電位差は、パイプラインが埋設されている箇所のレール漏れ電流によって形成される電場に影響されない。したがって、どのような設置環境であっても選択排流器を正確に把握することが可能になる。
更には、前述した選択排流器の異常判定結果を報知することで、例えば、遠隔的に選択排流器の異常状態を把握することができるので、電鉄用地内に入らなくても早期に異常発生を検知して、それに対する適正な対処を行うことができる。
選択排流法の説明図である。 本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法を示す説明図(工程フロー)である。 本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法の更に具体的な実施形態を示した説明図(工程フロー)である。 本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法を実行するためのシステム処理フローを示した説明図である。 本発明の実施形態におけるモニタリング工程の具体例を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知システムを示す説明図である。 本発明の実施形態における異常報知手段の具体的な機能構成例を示した説明図である。 本発明の実施形態におけるセンターサーバーの構成例を示した説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法を示す説明図(工程フロー)である。本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法は、主要な工程として、モニタリング工程S1、異常判定工程S2、異常報知工程S3を有しており、これらの工程によって直流電気鉄道のレールと該レール下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器の異常動作を検知するものである。
モニタリング工程S1は、パイプラインから選択排流器を介してレールに流れる排流電流IUDDをモニタするとともに、レールとパイプラインとの間の電位差として、例えばパイプラインに対するレールの電位(レール対管電位R/P)をモニタする。これは選択排流器の異常検知開始後に常時行われており、24時間、排流電流IUDDとレール対管電位R/Pをモニタして、このモニタ値が異常判定工程S2で判定処理される。
ここでのレール対管電位R/Pは排流電流を流す駆動力を把握するために計測されるものであり、実際の計測は、選択排流器に含まれるダイオード、排流電流制限抵抗、シャント抵抗(排流電流IUDDをモニタするための抵抗)による電圧降下に相当する電圧が計測されることになり、電圧計の接続端子はこれら構成要素の外側になる。
異常判定工程S2は、排流電流IUDDのモニタ値のプラス・マイナス・ゼロの状況と前述したレール対管電位R/Pに基づく選択排流器の稼働状況の整合性に基づいて選択排流器の異常判定を行う。排流電流IUDDがプラスであるというのはパイプラインからレールに向けて電流が流れている状況であり、レール対管電位R/Pによって把握される選択排流器の稼働状況とモニタされた排流電流IUDDのプラス・マイナス・ゼロの状況との間に矛盾が有るかどうかで選択排流器の異常動作の有無を判定する。
異常報知工程S3は、選択排流器異常判定工程S2で異常ありと判定された場合に、その異常を報知する工程である。この工程は、後述する遠隔的なデータ送信工程を含むものだけでなく、発信、発音、発光表示等による各種の報知を採用することが可能である。
このような各工程を有する本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法のより具体的はフローを図3によって説明する。前述したモニタリング工程S1で排流電流IUDDのモニタリング(S11)とレール対管電位R/Pのモニタリング(S12)が行われる。そして、前述した異常判定工程S2では、例えば先ず、モニタされた排流電流IUDDがIUDD>0であるか否かが判断され(S21)、IUDD>0である場合には(S21:「YES」)、レール対管電位R/PがR/P<−VFであるか否かが判断される(S22)。ここで、VFは選択排流器を構成するダイオードの動作電圧(順方向立ち上がり電圧)であり、R/P<−VFであれば排流電流を流す駆動力があると言える。すなわち、IUDD>0の状況が、R/P<−VFで排流電流を流す駆動力が有る状況(S22:「YES」)でモニタされたのであれば、選択排流器は正常であると判定することができ、引き続きモニタ継続がなされる(S10)。
一方、IUDD>0の状況(S21:「YES」)が、R/P≧−VFすなわち排流電流を流す駆動力がない状況(S22:「NO」)でモニタされた場合には、排流電流を流す駆動力がないにも拘わらず選択排流器の順方向に排流電流IUDDが流れていることになり、選択排流器が導通破壊等の異常状態にあると判定できるので、異常報知を行う(S31)。
モニタされた排流電流IUDDがIUDD>0でない場合には(S21:「NO」)、IUDD=0であるか否かが判断され(S23)、IUDD=0であると判断された場合には(S23:「YES」)、R/P<−VFであるか否かが判断される(S24)。そして、R/P<−VFでない、すなわち、排流電流を流す駆動力が無いと判断された場合には(S24:「NO」)、IUDD=0の状況が排流電流を流す駆動力がない状況(S24:「NO」)でモニタされたことになり、選択排流器は正常であると判定することができ、引き続きモニタ継続がなされる(S10)。
これに対して、IUDD=0の状況(S23:「YES」)が、R/P<−VFすなわち排流電流を流す駆動力が有る状況(S24:「YES」)でモニタされた場合には、排流電流を流す駆動力があるにも拘わらず排流電流IUDDが流れていないことになり、選択排流器が絶縁破壊している等の異常状態にあると判定できるので、異常報知を行う(S32)。
モニタされた排流電流IUDDがIUDD>0でなく(S21:「NO」)、更に、IUDD=0でもない場合には(S23:「NO」)、IUDD<0すなわち排流電流IUDDがレールからパイプラインに向けて流れていることが検知されているので、この場合には、レール対管電位R/Pの如何に関わらず異常報知を行う(S33)。
排流電流IUDD>0の場合には、排流電流の逆流は生じていないが、選択排流器は正常動作しているか導通破壊しているかがそれ自体では不明である。前述したようにレール対電位R/Pをしきい値と比較することで排流電流を流す駆動力が有るか否かを判断し、駆動力が無い状態で排流電流が選択排流器の順方向に流れている状況を把握して、この場合を異常ありと判断している。
また、排流電流IUDD=0の場合には、レール漏れ電流が埋設金属パイプラインに流入していなければIUDD=0になるので、これだけで異常・正常の判定はできない。前述したようにレール対電位R/Pをしきい値と比較することで排流電流を流す駆動力が有るか否かを判断し、駆動力が有る状態で排流電流が流れていない状況を把握して、この場合を異常ありと判断している。
排流電流IUDD<0の場合には、排流電流の逆流現象が検知されているので、これのみで異常と判断できる。落雷等で選択排流器のダイオードが導通破壊すると、電車の通過状況によってレールからパイプラインに電流が流れ、この電流が大地に放出される箇所でパイプラインに腐食が発生する。排流電流IUDDの逆流は排流電流IUDDとしきい値(ゼロ)との比較でこれを速やかに検知して、異常ありと判定する。
図4は、本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知方法を実行するためのシステム処理フローを示した説明図である。この実施形態では、前述したモニタリング工程S1と選択排流器異常判定工程S2と異常報知工程S3を実行するための具体的な各処理工程を有している。
図4に従って説明すると、異常検知開始から、排流電流IUDDのモニタリングS101(S11)とレール対管電位R/PのモニタリングS102(S12)が常時行われ、モニタリングされた値に計測・演算処理が加えられ(S103)、所定時間毎に排流電流の最大値(IUDDmaxとレール対管電位R/Pの最小値(R/P)minが求められ、これらの計測データが記憶手段にデータ保存される(S104)。
そして、タイマ割り込みが無く(S105:「NO」)、アラーム発生のトリガーが無ければ(S106:「NO」)、異常判定工程S2に移行し、計測・演算処理によって求めた排流電流の最大値(IUDDmaxとしきい値(ゼロ)との比較がなされ、更にレール対管電位の最小値(R/P)minとしきい値(−VF)との比較がなされて、前述した処理S21〜S24によって異常判定が行われ(S200)、異常がある場合には(S200:「YES」)、異常報知工程S3に移行して、アラーム発生のトリガーがかかる(S301(S31〜S33))。そして、異常なしが判定された場合には(S200:「NO」)、前述したモニタリングが継続される(S108(S10))。
異常判定工程S2で異常ありと判定されると、アラーム発生(S301)によってトリガーがかかり、一端アラーム発生のトリガーがかかると、排流電流IUDDモニタリング工程S101とレール対管電位R/Pモニタリング工程S102後の工程S106が「YES」となり、設定された計測時間だけS101〜S107が実行されて、設定された計測時間が終了すると(S107:「YES」)、データ保存された所定時間毎の(IUDDmaxと(R/P)minがデータ送信される(S302)。
この実施形態では、異常報知工程S3における具体的な特徴は、一つには、異常検知情報を予め設定された遠隔監視先に送信することで選択排流器の異常を報知すること、また一つには、異常判定工程S2で異常ありと判定された後に、設定された計測時間だけ排流電流IUDDとレール対管電位R/Pの計測データをデータ保存し(S104)、保存されたデータを一括して遠隔監視先に送信するデータ送信工程S302を有することにある。
これによると、異常検知情報を予め設定された遠隔監視先に送信することで、選択排流器が電鉄用地等の許認可が必要なところに設置されていたとしても、そこに立ち入ることなく選択排流器の異常検知を行うことができる。また、異常検知情報として排流電流IUDDとレール対管電位R/Pの計測データを遠隔監視先に送信することで、遠隔監視先でその計測データを分析して、異常の具体的な内容を把握し、それに対する対策を検討することができる。排流電流IUDDとレール対管電位R/Pの計測データを送信する前に一旦データ保存することで、選択排流器が設置されている現場でも保存されたデータを分析して対応を検討することが可能になる。
計測・演算処理工程S103で生成された計測データ((IUDDmax,(R/P)min)は、演算処理手段内でのデータ記憶手段に随時データ保存される(データ保存工程S104)。排流電流IUDDとレール対管電位R/Pのサンプリングと計測・演算処理工程S103及びデータ保存工程S104は、演算処理手段で設定されている計測時間が終了するまで繰り返し実行され(S107:「NO」)、設定された計測時間が終了すると(S107:「YES」)、その間に保存された計測データが一括してデータ送信される(データ送信工程S302)。
図4に示した実施形態では、データ送信はアラーム発生がトリガーされたときだけでなく、タイマ割り込みによっても行われる。すなわち、選択排流器の異常時だけでなく、平常時にも、例えば1日1回等の定期的に、モニタされた計測電流IUDDとレール対管電位R/Pのサンプリングと計測演算処理によって生成された計測データのデータ保存が行われ、データ保存された計測データが予め設定された遠隔監視先にデータ送信される。
この動作は、デジタル処理回路におけるタイマ割り込みによって実行される。定期的に動作するタイマ割り込みによって、設定された計測時間を経過するまで工程S101〜S107が繰り返し実行されて(S105:「YES」,S107:「NO」)、設定時間が経過した後に(S107:「YES」)、データ送信される(S302)。
図5は、モニタリング工程S1の具体例を示した説明図である。図示の例では、10sec単位でモニタリング工程S1が行われる。10secの一工程で20msec単位のモニタリングが排流電流IUDDとレール対管電位R/Pのそれぞれにおいて500回実行される。20msec単位のモニタリングでは、0.1msec毎にIUDDとR/Sが同時サンプリングされ、20msec毎の200個のサンプリング値の平均値によって一つの(IUDDaveと(R/P)aveが求められ、10sec間で求められる500個の(IUDDaveと(R/P)aveから、一つの(IUDDmaxと(R/P)minが求められる。そして、この(IUDDmaxと(R/P)minが10sec毎に演算処理手段の記憶手段にデータ保存される。
データ送信工程S302としては、各種の通信手段を利用して前述したようにデータ保存された計測データを遠隔監視先に送信する。この工程の一例としては、インターネット等のネットワーク回線上に設定されたセンターサーバーに無線遠隔回線で接続して、センターサーバーの受信手段に向けてデータ送信する(S302)。
図6は、本発明の実施形態に係る選択排流器の異常動作検知システムを示す説明図である。このシステムは前述した選択排流器の異常動作検知方法を実行するためのシステムである。直流電気鉄道D1のレールRとレールRの下に埋設されたパイプラインPとの間に選択排流器1が接続されている(1R:レール側端子、1P:パイプ側端子)。パイプ側端子1PとパイプラインPとの接続点P1間は電線L1で接続され、レール側端子1RとレールR間は電線L2で接続されている。選択排流器1はパイプラインPからレールRに向けた方向を順方向とするダイオード10を備え、そのダイオード10にシャント抵抗11が直列接続されている。
具体的な構成例を示すと、前述したダイオード10にはコンデンサ12とバリスタ13が並列接続されて高電圧(サージ)からダイオード10を保護している。また、排流電流制限抵抗14がダイオード10とシャント抵抗11の間に挿入され、排流電流制限抵抗14の設定によって排流電流IUDDの最大値を制限してパイプラインPの過防食や他埋設管への直流干渉を抑制している。シャント抵抗11よりレールR側に速断ヒューズ15が直列接続されている。速断ヒューズ15をシャント抵抗11とレール側端子1Rとの間に設置することで、速断ヒューズ15が過電流によって溶断した場合には、排流電流IUDDがゼロになり、レール対管電位R/Pもゼロになる。この速断ヒューズ15を設けることで、過電流が後述するR/P計測用電圧計21Aに流れ込まないので、電圧計の故障を誘起しない。
このような選択排流器1に対して、2つのモニタリング手段を組み込んでいる。一つは、シャント抵抗11の両端電圧を計測するIUDD計測用電圧計20Aであり、もう一つは、レール側の接続点をシャント抵抗11のマイナス端子側に接続すると共にパイプ側の接続点をダイオード10よりパイプ側に接続したR/P計測用電圧計21Aである。IUDD計測用電圧計20Aで計測された電圧Vは、排流電流モニタリング手段20に入力され排流電流IUDD(=V/RS(RSはシャント抵抗))に変換される。R/P計測用電圧計21Aは、排流電流を流す駆動力の有無を判断するための電位差を計測するものであるから、シャント抵抗11の電圧降下を計測値に含めるように、シャント抵抗11のマイナス端子側にレール側の接続点を設けている。R/P計測用電圧計21Aで計測された電圧は駆動力モニタリング手段21に入力される。
排流電流モニタリング手段20と駆動力モニタリング手段21は異常判定手段22に接続されており、この異常判定手段22にモニタされた排流電流IUDDとレール対管電位R/Pが常時入力されている。排流電流モニタリング手段20と駆動力モニタリング手段21は前述したモニタリング工程S1を実行するものである。異常判定手段22は、前述した異常判定工程S2を実行するもので、図3に示した各工程の処理を行い、選択排流器1の異常の有無を判定している。この異常判定手段22はアナログ演算処理回路によって構成することができ、排流電流IUDDとしきい値(ゼロ)とを比較する比較回路とレール対管電位R/Pとしきい値(ダイオード10の動作電圧(順方向立ち上がり電圧)VF)とを比較する比較回路の組み合わせによって構成することができる。
そして、異常判定手段22で異常ありと判定された場合に、選択排流器1の異常を報知する異常報知手段23を備える。異常報知手段23は前述した異常報知工程S3を実行するものであり、デジタル演算処理手段(CPU)を備えた電子機器によって構成することができる。
異常報知手段23は、異常検知情報を予め設定された遠隔監視先に送信する情報送信手段を備えている(異常時でない場合は定期的な情報送信手段として機能する)。より具体的には、異常報知手段23は、異常検知時にインターネット等のネットワーク回線3上に設定されたセンターサーバー2に接続され、センターサーバー2に異常検知情報を送信する。センターサーバー2ではこの異常検知情報が蓄積され、センターサーバー2に接続された遠隔監視先の情報端末4,5にセンターサーバー2からネットワーク回線3を介して異常検知情報が送信される。情報端末4,5としては、ネットワーク回線3に接続可能な携帯電話や携帯情報端末を用いることができる。
図7は、異常報知手段23の具体的な機能構成例を示した説明図である。異常報知手段23は、データサンプリング手段23A,計測・演算処理手段23B,データ保存手段23C,データ送信手段23D,計測時間計時手段23E等を必要に応じて備えている。更には、異常検知時だけでなく平常時にも定期的にデータ送信を行うために、タイマ割り込み手段23Fを必要に応じて備えている。
データサンプリング手段23Aは、モニタされている排流電流Iとレール対管電位R/Pを設定されたサンプリング間隔(例えば、0.1msec)でサンプリングするための手段である。計測・演算処理手段23Bは、データサンプリング手段23Aによってサンプリングされた排流電流IUDDとレール対管電位R/Pに対して前述した計測・演算処理工程S103を実行するための手段である。
データ保存手段23Cは計測・演算処理手段20Bで処理された計測データを保存する手段であり、データ送信手段23Dは、データ保存手段23Cに保存された計測データを選択排流器1の特定情報と共に遠隔監視先にデータ送信する手段である。ここで、選択排流1の特定情報とは、一つのパイプラインP或いは複数のパイプラインPに対して複数設置されている選択排流器1の何れを対象として計測されたデータであるかを特定するためのものであり、例えば、前述したセンターサーバー2では、この特定情報によって、送られてきた計測データがどのパイプラインのどの箇所に設置されている選択排流器1の計測データであるかが識別できるようになっている。データ送信手段23Dの具体例は、データ送信時に前述したセンターサーバー2と通信接続して、データ保存手段23Cに保存された計測データと選択排流器1の特定情報を異常検知情報としてセンターサーバー2に送信する。
計測時間計時手段23Eは、設定された計測時間を計時しながら異常報知手段23の動作を制御するため機能である。異常報知手段23は個々に電源を備えているが、消費電力を抑えて電源寿命を確保するために、常時は休止状態にしておき、必要時にのみ起動するシステム構成にすることが好ましく、計測時間計時手段23Eは、異常報知手段23が起動した後に設定された計測時間を計時して、計測時間経過後に再び異常報知手段23を休止状態にする機能を有する。
タイマ割り込み手段23Fは、異常報知手段23を異常時だけでなく平常時にも定期的に作動させるための機能であり、設定されたタイマ時刻になると休止状態の異常報知手段23を起動させる。起動後は計測時間計時手段23Eの機能によって計測時間が計時され、計測時間が経過すると再び異常報知手段23が休止状態になる。
また、前述した接続点P1と地面に設置された照合電極24Aとを接続する電線の間に、管対地電位P/Sを常時計測する電圧計24を接続してもよい。この電圧計24によって、選択排流器1とパイプラインPとの接続点P1における管対地電位P/Sをモニタし、この情報を異常報知手段(情報送信手段)23からセンターサーバー2に送信する。ここでの照合電極24Aは管対地電位P/Sを常時計測するために金属電極(亜鉛電極、マグネシウム電極等)が用いられる。管対地電位P/Sのモニタは、排流電流IUDDが過剰に流れて、パイプラインPが過防食になっていないか、或いは他の金属埋設物に対しての直流干渉を引き起こしていないかの評価に用いることができる。
図8は、センターサーバー2の構成例を示した説明図である。ネットワーク回線上に設定されたセンターサーバー2は、異常情報報知手段23のデータ送信手段23Dから送信された計測データ及び特定情報を受信するデータ受信手段2Aと、受信した計測データを特定情報に基づいて個別の選択排流器毎に保存してデータベース2Fを構築するデータベース構築手段2Bと、ネットワーク回線3を介してセンターサーバー2に接続可能な情報端末を管理する情報端末管理手段2Cと、情報端末管理手段によって管理されており、センターサーバー2に接続されている情報端末4,5に対して、データベース2Fに構築されたデータを出力する情報端末接続手段2Dを備える。
異常情報報知手段23のデータ送信手段23Dとデータ受信手段2Aとは、無線電話回線等を用いた通信接続がなされており、センターサーバー2は、データ受信手段2Aが信号受信することで以後の動作を開始する。データ受信手段2Aが計測データと特定情報を受信すると、データベース構築手段2Bは、受信した特定情報に基づいて、送られてきた計測データがどの埋設金属パイプラインのどこに設置された選択排流器1のデータであるかを識別し、個別の選択排流器1毎にデータベース2Fを構築する。データベース2Fには平常時と異常時の計測データが蓄積されるので、選択排流器1の遠隔監視情報が全て蓄積されることになる。
情報端末管理手段2Cは、例えば、ネットワーク回線3を介して情報端末4,5から送られてくる識別情報に基づいて、その情報端末4,5がセンターサーバー2にアクセス可能な情報端末であるか否かを判断する。情報端末管理手段2Cがセンターサーバー2へのアクセスを認めた場合には、情報端末4,5は情報端末接続手段2Dを介してデータベース2Fに接続することができ、情報端末4,5からの要求に基づいて情報端末接続手段2Dはデータベース2Fに構築されたデータを情報端末4,5に出力することができる。すなわち、このような情報端末4,5によると、ネットワーク回線3に接続できる環境であれば、何時でも何処でも選択排流器1の遠隔監視情報を取得することができる。
また、センターサーバー2は、情報端末管理手段2Cによって管理されており且つセンターサーバー2に接続されている情報端末4,5に対して、データ受信手段2Aの受信時に異常検知情報をメール送信する異常検知メール送信手段2Eを備える。異常検知メール送信手段2Eは、データ受信手段2Aに送られてきた計測データ及び特定情報がアラーム発生時のものであるか否かを判断して、アラーム発生時のものである場合には、選択排流器1の異常動作検知による計測データの受信であると認識して異常検知情報を情報端末4,5にメール送信する。これによると、遠隔監視先にある情報端末4,5に対して、選択排流器1の異常発生を早期に知らせることが可能になる。
1:選択排流器,2:センターサーバー,3:ネットワーク回線,
4,5:情報端末,
10:ダイオード,11:シャント抵抗,
12:コンデンサ,13:バリスタ,
14:排流電流制限抵抗,15:速断ヒューズ,
20:排流電流モニタリング手段,20A:IUDD計測用電圧計,
21:駆動力モニタリング手段,21A:R/P計測用電圧計,
22:異常判定手段,
23:異常報知手段(情報送信手段),
23A:データサンプリング手段,23B:計測・演算処理手段,
23C:データ保存手段,23D:データ送信手段,
23E:計測時間計時手段,23F:タイマ割り込み手段,
2A:データ受信手段,2B:データベース構築手段,2F:データベース,
2C:情報端末管理手段,2D:情報端末接続手段,
P:パイプライン,P1:接続点,
R:レール,D1:直流電気鉄道車両,L1〜L4:電線

Claims (12)

  1. 直流電気鉄道のレールと該レール下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器の異常動作を検知する方法であって、
    前記埋設金属パイプラインから前記選択排流器を介して前記レールに流れる方向をプラスとする排流電流をモニタするとともに、前記排流電流を流す駆動力となる前記レールと前記埋設金属パイプラインとの間の電位差をモニタするモニタリング工程と、
    前記排流電流のモニタ値のプラス・マイナス・ゼロの状況と前記電位差に基づく前記選択排流器の稼働状況の整合性に基づいて前記選択排流器の異常判定を行う異常判定工程と、
    前記異常判定工程で異常有りと判定した場合に、その異常を報知する異常報知工程とを有することを特徴とする選択排流器の異常動作検知方法。
  2. 前記異常判定工程は、前記排流電流のモニタ値がマイナスの場合、前記排流電流のモニタ値がプラスの場合で且つ前記電位差が駆動力無しの場合、前記排流電流のモニタ値がゼロの場合で且つ前記電位差が駆動力有りの場合を異常と判定することを特徴とする請求項1記載に記載された選択排流器の異常動作検知方法。
  3. 前記異常判定工程は、前記電位差と前記選択排流器を構成するダイオードの動作電圧との比較で駆動力の有無を判断することを特徴とする請求項2に記載された選択排流器の異常動作検知方法。
  4. 前記異常報知工程は、異常検知情報を予め設定された遠隔監視先に送信することで前記選択排流器の異常を報知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載された選択排流器の異常動作検知方法。
  5. 前記異常報知工程は、前記異常判定工程で異常有りと判定された後に、設定された計測時間だけ前記排流電流と前記電位差の計測データをデータ保存するデータ保存工程と、保存された前記計測データを遠隔監視先に送信するデータ送信工程とを有することを特徴とする請求項4に記載された選択排流器の異常動作検知方法。
  6. 直流電気鉄道のレールと該レール下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器の異常動作を検知するシステムであって、
    前記埋設金属パイプラインから前記選択排流器を介して前記レールに流れる方向をプラスとする排流電流をモニタする排流電流モニタリング手段と、
    前記排流電流を流す駆動力となる前記レールと前記埋設金属パイプラインとの間の電位差をモニタする駆動力モニタリング手段と、
    前記排流電流のモニタ値のプラス・マイナス・ゼロの状況と前記電位差に基づく前記選択排流器の稼働状況の整合性に基づいて前記選択排流器の異常判定を行う異常判定手段と、
    前記異常判定手段で異常有りと判定した場合に、その異常を報知する異常報知手段とを有することを特徴とする選択排流器の異常動作検知システム。
  7. 前記異常判定手段は、前記排流電流のモニタ値がマイナスの場合、前記排流電流のモニタ値がプラスの場合で且つ前記電位差が駆動力無しの場合、前記排流電流のモニタ値がゼロの場合で且つ前記電位差が駆動力有りの場合を異常と判定することを特徴とする請求項6記載に記載された選択排流器の異常動作検知システム。
  8. 前記異常判定手段は、前記電位差と前記選択排流器を構成するダイオードの動作電圧との比較で駆動力の有無を判断することを特徴とする請求項7に記載された選択排流器の異常動作検知システム。
  9. 前記異常報知手段は、異常検知情報を予め設定された遠隔監視先に送信することで前記選択排流器の異常を報知することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載された選択排流器の異常動作検知システム。
  10. 前記異常報知手段は、前記異常判定手段で異常有りと判定された後に、設定された計測時間だけ前記排流電流と前記電位差の計測データをデータ保存するデータ保存手段と、保存された前記計測データを前記選択排流器の特定情報と共に遠隔監視先に送信するデータ送信手段とを有することを特徴とする請求項9に記載された選択排流器の異常動作検知システム。
  11. ネットワーク回線上に設定されたセンターサーバーを備え、
    該センターサーバーは、
    前記データ送信手段から送信された前記計測データ及び前記特定情報を受信するデータ受信手段と、
    受信した前記計測データを前記特定情報に基づいて個別の選択排流器毎に保存してデータベースを構築するデータベース構築手段と、
    ネットワーク回線を介して前記センターサーバーに接続可能な情報端末を管理する情報端末管理手段と、
    該情報端末管理手段によって管理されており、前記センターサーバーに接続されている情報端末に対して、前記データベースに構築されたデータを出力する情報端末接続手段を備えることを特徴とする請求項10に記載された選択排流器の異常動作検知システム。
  12. 前記センターサーバーは、
    前記情報端末管理手段によって管理されており且つ前記センターサーバーに接続されている情報端末に対して、前記データ受信手段の受信時に異常検知情報をメール送信する異常検知メール送信手段を備えることを特徴とする請求項11に記載された選択排流器の異常動作検知システム。
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