JP5876391B2 - 防食設備の遠隔監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、防食設備である選択排流器の遠隔監視システムに関するものである。
直流電気鉄道車両のレール下に埋設された金属パイプラインには、直流電気鉄道車両運行時にレールから大地に流出する電流(レール漏れ電流という)が流入することがあり、流入した電流が金属パイプラインを流れて接地抵抗の低い箇所で流出すると、そこで直流迷走電流腐食が生じることになる。このようなレール漏れ電流の流出による直流迷走電流腐食を防止する防食設備の一つが選択排流器である。ここでいう埋設金属パイプラインとは、ガス導管,水道管,通信配線保護管等を含んでおり、カソード防食がなされているものとカソード防食がなされていないものを両方含んでいる。
図1に示すように、埋設金属パイプライン(以下単にパイプラインという)Pの管対地電位P/S(パイプラインPと大地Sとの電位差)に対してレール対地電位(レールRと大地Sとの電位差)がよりマイナス側の場合には、選択排流器1を介してパイプラインPとレールR(或いはレールから変電所への引込線)とを電気的に接続し、パイプラインPを流れる電流を直接大地に流出させずに電線を通してレールRに帰流させることで直流迷走電流腐食を防止することができる。図中のD1は直流電気鉄道、D2はトロリー線、D3は変電所を示している。選択排流器1は、変電所D3の近傍や回生制動車両の制動が頻繁になされる箇所でレールRに電流が吸い上げられる現象が生じることを利用したもので、このような現象が生じる箇所を選択してパイプラインPとレールRを電線で接続し、パイプラインPからレールRに向かう電流のみを許容することで、パイプラインPから大地に電流が流出するのを抑止している。
選択排流器としては、ダイオードと抵抗とを直列に接続したものが一般に用いられ、ダイオードのアノード側を防食対象のパイプラインに接続している。選択排流器の破損としては、落雷や浸水などによってダイオードが導通破壊する場合と過電流などによってヒューズが絶縁破壊する場合が考えられる。選択排流器のダイオードに導通破壊が生じると、レールとパイプラインとが同電位になり、選択排流器の接続点上を直流電気鉄道が通過する場合などに電流がレールからパイプラインに流入してパイプラインの腐食が誘発されることになる。また、選択排流器のダイオードに絶縁破壊が生じると、本来レールに電流が吸い上げられる箇所に選択排流器が接続されているので、排流電流が途絶えるとその周辺でパイプラインから大地に流出する電流が増長することになり、パイプラインの腐食リスクが高まることになる。
このような状況を避けるために、選択排流器の異常を監視することはパイプラインの防食管理上重要なことである。しかしながら、選択排流器はレールに接続されることから電鉄用地内に設置されることが多く、電鉄用地内に入って選択排流器を点検するには電鉄管理者への立ち入り許可申請が必要になる。これによって、急な落雷や集中豪雨の発生後に速やかに選択排流器の稼働状態を点検することができない問題がある。
このような問題に対処するために、下記特許文献1においては、選択排流器の異常検知を遠隔監視するシステムを提案している。この従来技術では、パイプラインから選択排流器を介してレールに流れる排流電流をモニタするとともに、排流電流を流す駆動力になるレールとパイプラインとの間の電位差R/Pをモニタし、排流電流のモニタ値と電位差R/Pのモニタ値に基づいて選択排流器の異常を判定し、異常ありの場合にその異常情報を遠隔報知するシステムが示されている。
特開2010−242144号公報
選択排流器はレールとパイプラインとの間の電位差を駆動力とするものでありその稼働自体には電源を必要としないので、選択排流器の設置場所には商用電源が無い場合が多い。このため、前述した選択排流器の異常検知を行うシステムはバッテリー駆動されることになるが、常時、選択排流器の稼働状態をモニタリングしているとバッテリーの寿命が短くなり、バッテリーの交換を頻繁に行うことが必要になる。前述したように選択排流器の設置場所は電鉄用地内であることが多く、頻繁には電鉄用地内に入れないことを考慮すると、バッテリーの寿命を極力長くして、バッテリーの交換を年に1回程度(精密点検時毎)にすることが好ましい。
また、レール漏れ電流が最も発生しやすいのは雨天時であり、選択排流器が設置された場所の近辺である程度以上の雨量が確認された後には選択排流器を流れる排流電流が大きくなる可能性が高い。これに対して、バッテリーの消費量を低く抑えるために選択排流器の稼働状態のモニタリングに制限を加えると、排流電流が大きくなる可能性が高い雨天時の稼働状態の把握を逃してしまう可能性があり、そこで選択排流器に異常があるとパイプラインに生じる重大な腐食リスクを見逃してしまう問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、選択排流器の稼働状態をモニタリングする場合にバッテリーの消費量を極力抑えながら、効率的にパイプラインの腐食リスクを評価することができること、特に、雨天時における選択排流器の稼働状態を適正に把握することができること、などが本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明による防食施設の遠隔監視システムは、以下の構成を少なくとも具備するものである。
直流電気鉄道のレールと該レールの下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器と、バッテリーで駆動されて前記選択排流器の稼働状態に係る監視情報を遠隔送信する遠隔監視手段と、前記選択排流器設置箇所近辺の雨量を検出して前記遠隔監視手段に出力する雨量センサとを備え、前記遠隔監視手段は、前記選択排流器の稼働状態を計測する計測手段と、計時した時刻に基づいて前記計測手段によって計測された計測データを抽出し、抽出した前記計測データを演算処理して前記監視情報を出力する演算処理手段と、前記監視情報を遠隔送信する情報送信手段を備え、直流電気鉄道の運行頻度が高い設定時刻間と前記雨量センサが設定閾値を超える雨量を検出した後の設定時刻間を監視時間とし、当該監視時間のみ前記遠隔監視手段を駆動して前記監視情報を出力することを特徴とする防食設備の遠隔監視システム。
このような特徴を有する防食設備の遠隔監視システムは、雨天時以外は直流電気鉄道の運行頻度が高い設定時刻間を監視時間として、この監視時間のみ遠隔監視手段を駆動して監視情報を出力するので、遠隔監視手段を駆動するバッテリーの消費量を必要最小限に抑え且つ効率的にパイプラインの腐食リスクを評価することができる。
また、雨天時には、雨量センサが設定閾値を超える雨量を検出した後の設定時刻を監視時間として、この監視時間に遠隔監視手段を駆動して監視情報を出力するので、排流電流が大きくなる可能性が高い雨天時における選択排流器の稼働状態を適正に把握することができ、選択排流器に異常があった場合に生じるパイプラインの重大な腐食リスクを見逃すことがない。
選択排流器の説明図である。 本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムの構成を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムにおける演算処理手段の動作例を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムにおける監視時間設定手段の出力例を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムにおける遠隔モニタリングシステムを示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムの構成を説明する説明図である。この防食設備の遠隔監視システムは、選択排流器1、遠隔監視手段2、雨量センサ3を備えている。雨量センサ3は、選択排流器1の設置箇所近辺の雨量を検出して遠隔監視手段2に出力する。
選択排流器1は、直流電気鉄道D1のレールRとレールRの下に埋設されたパイプラインPとの間に接続されている。選択排流器1のパイプ側端子1Pは電線L1を介してパイプラインPの接続点P1に接続されており、選択排流器1のレール側端子1Rは電線L2を介してレールRに接続されている。選択排流器1は、パイプラインPからレールRの方向を順方向とするダイオード10を備え、そのダイオード10に排流電流制限抵抗11とシャント抵抗12が直列に接続されている。排流電流制限抵抗11は、必要に応じてダイオード10とシャント抵抗12の間に接続され、その抵抗値によって排流電流IUDDの最大値を制限してパイプラインPの過防食や他の埋設構造物への直流干渉を抑制するものである。シャント抵抗12は排流電流IUDDを計測するための適正な定格IA/mVを有する。シャント抵抗12とレール側端子1Rとの間にはノーマル・ブロー・ヒューズ13が直列接続されている。
このような選択排流器1及びパイプラインPには遠隔監視手段2が接続されている。遠隔監視手段2は、バッテリー20で駆動されて、選択排流器1の稼働状態に係る監視情報を遠隔送信するものである。バッテリー20はバッテリーケース20A内に収納されている。バッテリー20としては、その寿命の予測が比較的容易なアルカリ乾電池などを用いることができる。遠隔監視手段2は、計測手段21、演算処理手段22、情報送信手段23、監視時間設定手段24などを備えている。
計測手段21は、選択排流器1の稼働状態を計測するものである。選択排流器1の稼働状態は、選択排流器1の排流電流IUDD,レールRとパイプラインPとの間の電位差であるレール対管電位R/P,パイプラインPの管対地電位(パイプラインPと周辺土壌Sとの電位差)P/Sによって把握することができる。また、管対地電位P/Sの代わりにクーポン電流密度(図示省略)を採用することができる。計測手段21は、排流電流計測手段21A,レール対管電位計測手段21B,管対地電位計測手段21Cによって構成することができる。
排流電流計測手段21Aは、シャント抵抗12の両端電圧を計測する排流電流計測用電圧計14の計測電圧V(mV)とシャント定格I(A/mV)によってIUDD=VIとして排流電流IUDDを計測する。レール対管電位計測手段21Bは、レール側の接続点をシャント抵抗12のマイナス端子側に接続し、パイプ側の接続点をダイオード10よりパイプ側に接続したレール対管電位計測用電圧計15の計測電圧によってレール対管電位R/Pを計測する。管対地電位計測手段21Cは、パイプラインPの接続点P1と照合電極(パーマネント照合電極)Erとの間に接続した管対地電位計測用電圧計16の計測電圧によって管対地電位P/Sを計測する。
演算処理手段22は、自身が備える計時手段(タイマー)が計時した時刻に基づいて計測手段21が計測した計測データを抽出し、抽出した計測データを演算処理した監視情報を出力する。出力される監視情報は、排流電流IUDD,レール対管電位R/P,管対地電位P/S(又はクーポン電流密度)それぞれの1ユニットにおける平均値であり、また、排流電流IUDD,レール対管電位R/P,管対地電位P/S(又はクーポン電流密度)それぞれの1ユニットにおける最大値及び最小値を更に加えることができる。演算処理手段22は、監視時間設定手段24によって設定された監視時間のみ駆動して監視情報を情報送信手段23に出力する。情報送信手段23は、演算処理手段22から出力された監視情報を後述するセンターサーバーなどに遠隔送信する。
図3は、本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムにおける演算処理手段の動作例を示した説明図である。監視時間設定手段24によって設定される監視時間は、設定された1ユニットに分割され、演算処理手段22は設定された1ユニット毎に1組の監視情報を出力するための演算処理を行う。ここでは、監視情報を排流電流IUDD,レール対管電位R/P,管対地電位P/Sそれぞれの1ユニットにおける平均値,最大値,最小値とし、1ユニットを1時間として説明するが、出力する監視情報は、排流電流IUDD,レール対管電位R/P,管対地電位P/Sそれぞれの1ユニットにおける平均値のみであってもよい。
監視時間の1ユニットは、複数のサブユニットに分割される(図3においてはサブユニットを「サブU」と表記する。)。ここでは、1サブユニットを5sとし、1時間の1ユニットが720個のサブユニットから構成されている。各サブユニットには、計測データを抽出し演算処理する時間とバッテリー駆動される遠隔監視手段2を休止する時間が設けられている。ここでは、5sのサブユニットの初めの1s間に遠隔監視手段2をウェイクアップする時間と計測データを抽出する時間(データ抽出時間)を設け、最初の1s間で演算処理手段22からの信号によって遠隔監視手段2の機能をオン状態にしている。そして、その後の4s間でアナログのアンプ電源オフ・データ演算処理・データファイル保存の後、遠隔監視手段2の機能をスリープ状態(休止状態)にしている。
具体的には、サブユニットの初めの1s間のうちの初めの900msをウェイクアップ時間としており、その後の100msをデータ抽出時間にしている。データ抽出時間では、排流電流IUDD,レール対管電位R/P,管対地電位P/Sの計測データをそれぞれ0.1ms間隔でデータ抽出し、その後抽出した計測データを演算処理する。したがって、1サブユニットでは1000個の計測データが抽出され、それらを演算処理して1サブユニット毎に排流電流IUDD,レール対管電位R/P,管対地電位P/Sそれぞれの平均値,最大値,最小値が求められる。
監視情報となる1ユニットにおける平均値は、1ユニット内のサブユニット毎に求められる平均値の総和をサブユニット数(720)で除した値である。1ユニットにおける最大値は、1ユニット内のサブユニット毎に求められる最大値を順次比較して得られる最大値である。1ユニットにおける最小値は、1ユニット内のサブユニット毎に求められる最小値を順次比較して得られる最小値である。また、1ユニットにおける平均値,最大値,最小値は、最後のサブユニット(720番目のサブユニット)におけるオン時間1s後直ちに求められる。
前述したサブユニット内における時間割り当ての例で、サブユニットの開始から900ms間のウェイクアップ時間は、情報送信手段23を備える遠隔監視手段2をスリープ状態からオン状態にする際に通信モードの立ち上げに必要となる時間であり、データ抽出時間をその後の100msのみに限定してその後の4s間でアナログのアンプ電源オフ・データ演算処理・データファイル保存後、遠隔監視手段2の機能をスリープ状態にするので、バッテリー20の消費を極力少なくすることが可能になる。
ここではデータ抽出時間を100msに限定しており、サブユニットの最後のデータ抽出から次のサブユニットのデータ抽出開始まで4.9sの間隔があるが、この設定で直流電気鉄道の通過タイミングを逃さずデータ抽出することが可能である。直流電気鉄道車両の長さを20m、車両編成を15両(電車の総長さ300m)として、時速80kmで走行している場合を考えると、ある地点を通過するのに13.5sを要することになる。したがって、前述した4.9sの間隔が設定されている場合にも十分に電車通過のタイミング逃すこと無くデータ抽出することができる。また、データ抽出間隔である0.1msは、電車の通過現象を詳細に把握するのに十分な間隔である。
図4は、本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムにおける監視時間設定手段の出力例を示した説明図である。遠隔監視手段2における監視時間設定手段24は、直流電気鉄道の運行頻度が高い設定時刻間と雨量センサ3が設定閾値を超える雨量を検出した後の設定時刻間を監視時間として設定する。そして、遠隔監視手段2は、監視時間設定手段24が設定した監視時間のみ駆動して前述した監視情報を出力する。
図4に示した例では、朝のラッシュアワーを含む時間帯であり、直流電気鉄道の運行本数が多く選択排流器1が1日のうちで最も稼働する6時から10時の時刻間を平常時監視時間として設定している。ここでは平常時監視時間を4時間に設定しているが、電車の運行状況などに応じて適時の時間を設定することができる。
また、図4に示した例では、雨量センサ3が設定された閾値を超える雨量を検出した後の4時間を雨天時監視時間として設定している。雨量センサ3は、1時間単位の検出雨量を出力する。監視時間設定手段24は、雨量センサ3から出力された検出雨量を設定された閾値と比較して、これが閾値を超えた場合にその後の4時間を雨天時監視時間として設定する。
監視時間設定手段24は、図4(a)に示すように、平常時監視時間が設定される時刻間と雨天時監視時間が設定される時刻間が異なる場合には、それぞれの時間を監視時間とする。また、図4(b)に示すように、平常時監視時間と雨天時監視時間が重なる場合には、監視時間設定手段24は、雨量センサ3の検出雨量が設定閾値を超えた時点で雨天時監視時間を優先的に設定する。これによって、合計監視時間は平常時監視時間の開始から雨天時監視時間の終了までとなる。
雨量センサ3は、無電源で稼働し、検出雨量を出力するためのバッテリー消費量は僅かであるから、24時間常時稼働させている。しかしながら、監視時間設定手段24は、直流電気鉄道の運行が無いか運転本数が少なく選択排流器の稼働率が低い時刻間(例えば、午前0時から6時までの間)には、雨量センサ3の検出雨量が設定閾値を超えた場合であっても雨天時監視時間を設定しない。
このように、本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムは、雨天時以外は直流電気鉄道の運行頻度が高い設定時刻間を平常時監視時間として、この監視時間のみ遠隔監視手段2を駆動して監視情報を出力するので、遠隔監視手段2を駆動するバッテリー20の消費量を必要最小限に抑え且つ効率的にパイプラインの腐食リスクを評価することができる。また、雨天時には、雨量センサが設定閾値を超える雨量を検出した後の設定時刻を雨天時監視時間として、この監視時間に遠隔監視手段2を駆動して監視情報を出力するので、排流電流が大きくなる可能性が高い雨天時における選択排流器1の稼働状態を適正に把握することができ、選択排流器1に異常があった場合に生じるパイプラインPの重大な腐食リスクを見逃すことがない。
図5は、本発明の実施形態に係る防食設備の遠隔監視システムにおける遠隔モニタリングシステムを示した説明図である。遠隔監視手段2の情報送信手段23から送信される監視情報は、無線データ通信網4Aを備える中継器4に無線通信され、中継器4からセンターサーバー5に専用回線6を介して送信される。そして、センターサーバー5にインターネットを介してアクセス可能な情報端末7によって監視情報がモニタリングできるようになっている。
中継器4の交換機/ルーター4Bとセンターサーバー5のルーター5Aは専用回線6によって接続されている。センターサーバー5は、端末管理サーバー5B、データベースサーバー5C、アプリケーションサーバー5Dなどを備えている。端末管理サーバー5Bは、センターサーバー5にアクセス可能な情報端末7を管理する機能を有する。データベースサーバー5Cは、遠隔送信された監視情報をデータベース化する機能を有する。アプリケーションサーバー5Dは情報端末7に監視情報をモニタリングするためのアプリケーションソフトを提供する機能を有する。このような遠隔モニタリングシステムによって、遠隔監視手段2によって送信された監視情報を遠隔地でモニタリングすることができる。これによって、選択排流器1の稼働状態を遠隔地からリアルタイムに把握することが可能になる。
1:選択排流器,10:ダイオード,11:排流電流制限抵抗,
12:シャント抵抗,13:ノーマル・ブロー・ヒューズ,
14:排流電流計測用電圧計,
15:レール対管電位計測用電圧計,16:管対地電位計測用電圧計,
2:遠隔監視手段,20:バッテリー,20A:バッテリーケース,
21:計測手段,21A:排流電流計測手段,
21B:レール対管電位計測手段,21C:管対地電位計測手段,
22:演算処理手段,23:情報送信手段,24:監視時間設定手段,
3:雨量センサ,
4:中継器,4A:無線データ通信網,4B:交換機/ルーター,
5:センターサーバー,5A:ルーター,5B:端末管理サーバー,
5C:データベースサーバー,5D:アプリケーションサーバー,
7:情報端末,
P:パイプライン,R:レール,D1:直流電気鉄道,D2:トロリー線,
D3:変電所,S:大地,L1,L2:電線

Claims (7)

  1. 直流電気鉄道のレールと該レールの下に埋設された埋設金属パイプラインとの間に接続された選択排流器と、
    バッテリーで駆動されて前記選択排流器の稼働状態に係る監視情報を遠隔送信する遠隔監視手段と、
    前記選択排流器設置箇所近辺の雨量を検出して前記遠隔監視手段に出力する雨量センサとを備え、
    前記遠隔監視手段は、
    前記選択排流器の稼働状態を計測する計測手段と、
    計時した時刻に基づいて前記計測手段によって計測された計測データを抽出し、抽出した前記計測データを演算処理して前記監視情報を出力する演算処理手段と、
    前記監視情報を遠隔送信する情報送信手段を備え、
    直流電気鉄道の運行頻度が高い設定時刻間と前記雨量センサが設定閾値を超える雨量を検出した後の設定時刻間を監視時間とし、当該監視時間のみ前記遠隔監視手段を駆動して前記監視情報を出力することを特徴とする防食設備の遠隔監視システム。
  2. 前記計測手段は、前記選択排流器の排流電流と、前記レールと前記埋設金属パイプラインとの間の電位差であるレール対管電位と、前記埋設金属パイプラインの管対地電位又はクーポン電流密度とを前記稼働状態として計測することを特徴とする請求項1に記載された防食設備の遠隔監視システム。
  3. 前記監視時間は、1ユニット毎に分割され、
    前記監視情報は、前記排流電流,前記レール対管電位,前記管対地電位又は前記クーポン電流密度それぞれの1ユニットにおける平均値であることを特徴とする請求項2に記載された防食設備の遠隔監視システム。
  4. 前記監視情報は、前記排流電流,前記レール対管電位,前記管対地電位又は前記クーポン電流密度それぞれの1ユニットにおける最大値及び最小値を更に加えることを特徴とする請求項3に記載された防食設備の遠隔監視システム。
  5. 前記監視時間は、前記監視情報を出力する1ユニットを複数のサブユニットに分割し、各サブユニットには前記計測データを抽出する時間と抽出された前記計測データを演算処理した後前記遠隔監視手段を休止する時間が設定されていることを特徴とする請求項1に記載された防食設備の遠隔監視システム。
  6. 前記サブユニットを5sとし、当該サブユニットの初めの1s間の中に前記遠隔監視手段をウェイクアップする時間と前記計測データを抽出する時間を設け、その後の4s間に前記計測データを演算処理した後前記遠隔監視手段を休止する時間を設けることを特徴とする請求項5に記載された防食設備の遠隔監視システム。
  7. 前記計測データを抽出する時間は、0.1msのデータ抽出間隔で100ms間とすることを特徴とする請求項6に記載された防食設備の遠隔監視システム。
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