JP2014218731A - パイプラインのカソード防食方法及びカソード防食装置 - Google Patents

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    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F13/00Inhibiting corrosion of metals by anodic or cathodic protection

Abstract

【課題】パイプラインのカソード防食方法において、防食対象物の管対地電位を常時適正な範囲に保つことができること、防食電流のリプル含有率を極力小さくすることで安定的な制御を可能にし、また、高効率で電力損失が少ない制御を可能にする。【解決手段】パイプラインP周辺の電解質に設置された照合電極ErとパイプラインP間の管対地電位を検出して、検出された管対地電位に基づいて、パイプラインPに接続され当該パイプライン周辺の電解質中に設置されたアノードから防食電流を出力する外部電源カソード防食装置1の出力電圧を制御するパイプラインのカソード防食方法であって、交流電源から平滑な直流電圧を出力する平滑直流電圧出力工程と、平滑直流電圧出力工程によって出力される出力電圧を制御する出力電圧制御工程を有し、出力電圧制御工程は、検出された管対地電位が設定された制御管対地電位幅内に入るように出力電圧を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、外部電源方式によるパイプラインのカソード防食方法及びカソード防食装置に関するものである。
外部電源方式のカソード防食方法は、直流電源(以下、これを外部電源カソード防食装置と称する)を用いて、電解質中に設けた電極をアノードとし電解質中に存在する防食対象の金属構造物をカソードとして、アノードから電解質中に防食電流を発生させ金属構造物をカソード防食するものである。一般に、外部電源カソード防食装置は、出力電圧を調整して金属構造物の対電解質電位が防食電位よりマイナス側になるように防食電流の出力を制御することが行われている。例えば、地中に埋設された金属パイプラインが防食対象の場合には、管対地電位が飽和硫酸銅電極基準で−0.85Vよりマイナス側になるように出力電圧を調整することが行われている。
また、下記特許文献1に記載された従来技術には、定電位自動制御直流電源装置と照合電極と通電電極とからなり、防食対象物の適正電位を維持するように制御する定電位自動制御式電気防食装置が記載されている。この従来技術は、一つの防食対象に対しては一つの設定電位を定めて、照合電極に対する防食対象物の電位と設定電位とを比較して直流電源の出力を制御するものであり、複数の干渉防食対象物の防食状態を良好に維持するように各防食対象における設定電圧を可変調整することなどがなされている。
特開2001−226786号公報
このような従来技術によると、計測される管対地電位が一つの設定電位の上下で頻繁に変化するような状況では、出力電圧を頻繁に上げ下げする必要があり管対地電位を設定電位に安定化させることが難しい。このため、他の防食施設からの干渉や迷走電流の変化に対しては防食対象物の管対地電位が過防食電位になったり防食電流不足電位になったりすることがあり、この状態になってから設定電位を可変調整したとしても、所定時間だけ管対地電位が適正な防食状態の範囲から外れることがある。
また、従来技術に用いられる直流電源は、一般に商用交流電源を整流したものが用いられているので、通電電極から出力される防食電流には交流電流であるリプルが現れる。このようなリプルを含む防食電流を上げ下げする制御では、管対地電位を設定電位に近づける安定した制御を行うことができない。
更に、定電位自動制御直流電源装置を用いたカソード防食方法では、交流腐食のリスクが無い或いは交流腐食のリスクが事前に解消されていることを前提としているので、防食対象物が交流誘導を受けている場合には、交流誘導低減器の設置などによって交流腐食防止対策が講じられている。この際に、防食電流に交流電流が含まれていると、防食電流が交流誘導低減器から大地に流れることになり、防食電流が余分に必要になる問題があった。
本発明は、このような事情に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、他の防食施設の干渉や迷走電流の変化に対して防食対象物の管対地電位を常時適正な範囲に保つことができること、防食電流のリプル含有率を極力小さくすることで安定的な制御を可能にし、また、高効率で電力損失が少ない制御を可能にすること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明によるパイプラインのカソード防食方法及びカソード防食装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
パイプライン周辺の電解質に設置された照合電極とパイプライン間の管対地電位を検出して、検出された管対地電位に基づいて、パイプラインに接続され当該パイプライン周辺の電解質中に設置されたアノードから防食電流を出力する外部電源カソード防食装置の出力電圧を制御するパイプラインのカソード防食方法であって、交流電源から平滑な直流電圧を出力する平滑直流電圧出力工程と、前記平滑直流電圧出力工程によって出力される出力電圧を制御する出力電圧制御工程を有し、前記出力電圧制御工程は、検出された管対地電位が設定された制御管対地電位幅内に入るように前記出力電圧を制御することを特徴とするパイプラインのカソード防食方法。
パイプライン周辺の電解質に設置された照合電極とパイプライン間の管対地電位を検出して、検出された管対地電位に基づいて、パイプラインに接続され当該パイプライン周辺の電解質中に設置されたアノードから防食電流を出力する外部電源カソード防食装置を備え、前記外部電源カソード防食装置は、交流電源から平滑な直流電圧を出力する平滑直流電圧出力手段と、前記平滑直流電圧出力手段によって出力される出力電圧を制御する出力電圧制御手段を備え、前記出力電圧制御手段は、検出された管対地電位が設定された制御管対地電位幅内に入るように前記出力電圧を制御することを特徴とするパイプラインのカソード防食装置。
このような特徴を備えた本発明によると、防食対象物であるパイプラインの管対地電位を常時適正な範囲に保つことができる。また、パイプラインの管対地電位を適正な範囲に保つに際して、防食電流のリプル含有率を極力小さくすることで安定的な制御を可能にし、また、高効率で電力損失が少ない制御を可能にする。
本発明の実施形態に係るパイプラインのカソード防食方法及びカソード防食装置を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係るパイプラインのカソード防食方法の出力電圧制御工程を説明する説明図である。 本発明に係るカソード防食方法の実施例を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るパイプラインのカソード防食方法及びカソード防食装置を説明する説明図である。防食対象のパイプラインPをカソード防食するカソード防食装置100は、パイプラインPに接続される外部電源カソード防食装置1と照合電極ErとアノードAnを備えている。
パイプラインPは、電解質(土壌)中に埋設された金属パイプラインである。外部電源カソード防食装置1は、パイプラインPの比較的広い範囲にカソード防食電流を供給することができるものである。ここで用いられる照合電極Erは、パイプラインP周辺の電解質に設置され、照合電極ErとパイプラインP間の管対地電位を常時検出するためのものであり、長期耐久性の点からZn又はMgなどの金属電極が用いられることが多い。この照合電極Erは、カソード防食を行う前のパイプラインPにおいて最もプラスよりの管対地電位が検出される地点を特定して設置される。アノードAnは、パイプラインP周辺の電解質中に設置されている。
外部電源カソード防食装置1は、照合電極ErとパイプラインP間の管対地電位を検出して、検出された管対地電位に基づいて、アノードAnからカソード防食電流を出力するものであり、リード線L1を介して照合電極Erと電気的に接続する接続端子1aと、リード線L2を介してパイプラインPと電気的に接続する接続端子1bと、リード線L3を介してアノードAnと電気的に接続する接続端子1cと、リード線L4を介してパイプラインPと電気的に接続する接続端子1dを備えている。接続端子1aと接続端子1bは電圧計25を介して接続されている。管対地電位検出手段24は、電圧計25によって検出される管対地電位を出力する。接続端子1cと接続端子1d間にはアノードAnから防食電流(出力電流)を出力するための出力電圧が印加される。また、必要に応じて、リード線L3には防食電流である出力電流を計測するためのシャント15を設けることができる。
このような外部電源カソード防食装置1は、交流電源2から平滑な直流電圧を出力する平滑直流電圧出力手段10と、平滑直流電圧出力手段10によって出力される出力電圧を制御する出力電圧制御手段(スイッチング回路14及び比較・調整手段20)を備える。
平滑直流電圧出力手段10は、交流電源2からの出力電圧を変圧する変圧回路11と変圧された出力電圧を整流する整流回路12と整流回路12の出力電圧を平滑化する平滑回路13を備える。平滑直流電圧出力手段10の構成例を示すと、単相100V,50又は60Hzの交流電源2の入力電圧を変圧回路11が60Vに変圧し、その後、整流回路12で全波整流する。全波整流は、例えばダイオード・ブリッジを用いて行われる。全波整流後には、コンデンサを含む平滑回路13で出力電圧のリプル含有率を極力小さくする。この平滑直流電圧出力手段10から出力される出力電圧は、リード線L3,L4間に印加される。
出力電圧制御手段(スイッチング回路14及び比較・調整手段20)は、電圧計25によって検出された管対地電位が設定された制御管対地電位幅内に入るように出力電圧を制御する。具体的には、出力電圧制御手段は、平滑直流電圧出力手段10の出力電圧を設定周波数でオン・オフするスイッチング回路14と、スイッチング回路14のデューティ比を調整する比較・調整手段20を備えている。
スイッチング回路14は、設定周波数のスイッチング周期の中でスイッチングオン時間とスイッチングオフ時間が調整自在に設定されており、スイッチングオン時間と設定周波数におけるスイッチング周期との比であるデューティ比が調整自在になっている。
比較・調整回路20は、ゲート出力回路21と比較回路22を備え、管対地電位検出手段24で検出された管対地電位を制御管対地電位幅設定手段23で設定された上限・下限設定値と比較して、前述したデューティ比を調整する。
カソード防食装置100を用いたカソード防食方法を説明する。カソード防食装置100を作動させると、平滑直流電圧出力手段10によって交流電源2から供給された電圧が平滑な直流電圧となって出力される(平滑直流電圧出力工程)。そして、平滑な直流電圧となった出力電圧は前述した出力電圧制御手段によって制御される(出力電圧制御工程)。
図2は、出力電圧制御工程を説明する説明図である。電圧計25は設定されたデータサンプリング間隔Δt0で検出電位e1,e2,…を出力する。管対地電位検出手段24は、設定時間Δtn内に検出された検出電位e1,e2,…,en-1,enの移動平均E1を求めて、これを検出された管対地電位(E1,E2,E3,…)として逐次比較回路22に出力する。データサンプリング間隔Δt0は、例えば0.1msに設定することができる。設定時間Δtnは、0.1ms〜100msの任意な時間を設定することができる。設定時間Δtnを1msに設定した場合には、10個の検出電位e1〜e10の平均値が求められ、1ms毎に検出された管対地電位が比較回路22に出力される。
そして、比較回路22では、検出された管対地電位を前記制御管対地電位幅の上限・下限設定値と比較して、ゲート出力回路21を調整して出力電圧を設定周波数でオン・オフするスイッチング回路14のデューティ比を調整する。上限設定値Etと下限設定値Edは、制御管対地電位幅設定手段23で設定される。上限設定値Etは防食電位に相当する値であり、下限設定値Edは過防食電位に相当する値になる。上限設定値Etと下限設定値Edの差である制御管対地電位幅Ewは、例えば200〜300mVに設定することができる。
このような出力電圧制御工程では、図示のように、検出された管対地電位が上限設定値Etに達したときにはスイッチング回路14のデューティ比が大きくなるように制御して出力電圧を上昇させ、検出された管対地電位が下限設定値Edに達したときにはスイッチング回路14のデューティ比が小さくなるように制御して出力電圧を降下させる。このようなデューティ比の調整による出力電圧の制御では、出力電圧を上昇させて最大出力電圧(デューティ比1)に達した場合は出力電圧の上昇は中断されその最大出力電圧が保持される状態になり、出力電圧を降下させて0Vに達した場合には出力電圧の降下は中断され0Vが維持されることになる。
出力電圧の上昇・下降速度は、十分な応答速度と制御の安定性を考慮して設定される。例えば、出力電圧の上昇速度は最大1V/msで上昇させることで十分な応答速度を確保する。これに対して、出力電圧の降下速度は上昇速度に対して比較的緩やかな速度とし、例えば250mV/msで降下させる。このような出力電圧の上昇降下を行うことで、十分な応答速度と高い安定性を確保することができ、パイプラインPの管対地電位を制御管対地電位幅内に安定化させることができる。
外部電源カソード防食装置1の動作は、携帯型PCなどで構成することができるカソード防食管理手段3によって管理することができる。カソード防食管理手段3には、管対地電位検出手段24から出力される管対地電位、スイッチング回路14によって制御される出力電圧、アノードAnに接続されるリード線L3に設けたシャント15で計測される出力電流が入力される。そして、カソード防食管理手段3は、例えば、これらの入力情報に基づいて制御管対地電位幅設定手段23の設定値の変更、総合回路抵抗(出力電圧/出力電流)の算出、検出或いは飽和硫酸銅電極以外の照合電極を用いた場合の制御管対地電位の飽和硫酸銅電極電位への換算などを行う。
カソード防食管理手段3は、図示省略したインターネットなどの通信回線を経由してカソード防食管理システムのサーバーに接続することができ、これによって、外部電源カソード防食装置1及びカソード防食手段3を遠隔監視・制御することができる。この際の遠隔監視項目は、検出或いは制御管対地電位、出力電圧、出力電流、総合回路抵抗などであり、カソード防食管理システムのサーバーから制御管対地電位幅の設定変更などを行うことができる。
図3は、前述したカソード防食方法の実施例を示している。ここでは、制御管対地電位幅を飽和硫酸銅電極基準電位で−2.1V(上限設定値)から−2.4V(下限設定値)に設定し、D1〜D8の8日間の制御を行った結果を示している。図3における(a)は、飽和硫酸銅電極基準に換算した制御管対地電位(V)を最大値,平均値,最小値の経時変化で示しており、(b)は、出力電圧(V)を最大値,平均値,最小値の経時変化で示しており、(c)は、出力電流(A)を最大値,平均値,最小値の経時変化で示しており、(d)は、総回路抵抗(Ω)の経時変化を示している。
ここでの最大値,平均値,最小値を求める計測方法は、以下のとおりである。1s間に0.1msの間隔でサンプリングされた10,000個の検出値の平均値を求め1つのデータを得る。10s毎に得られる10個のデータから平均値,最大値,最小値をそれぞれ求める。2時間毎に10s毎に求めた平均値,最大値,最小値のデータ(それぞれ720個のデータ)から平均値,最大値,最小値を求め、カソード防食管理手段3のメモリに保存する。カソード防食管理手段3は、1日に1回、2時間毎に保存した平均値,最大値,最小値のデータをカソード防食管理システムのサーバーに送信する。すなわち、カソード防食管理手段3は、1日につき平均値,最大値,最小値をそれぞれ12個送信する。図3(a)〜(d)は、このようにしてカソード防食管理手段3からカソード防食管理システムのサーバーに送信されたデータをグラフ表示したものである。
この実施例では、−2.1V(上限設定値)から−2.4V(下限設定値)に設定された制御管対地電位幅に対して、制御管対地電位の8日間の平均値は−2.25Vになっており、図3(a)に示したように、その変動も最小限に抑えられている。このように、本発明の実施形態に係るカソード防食方法及びカソード防食装置によると、管対地電位の精緻な制御が可能になる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るカソード防食方法及びカソード防食装置によると、平滑直流電圧出力工程(手段)によって交流電流のリプル含有率を極力小さくしてカソード防食電流を出力させることができるので、防食対象となるパイプラインPの管対地電位を設定範囲に収める精緻な制御が可能になり、また、パイプラインPに交流誘導低減器が接続されている場合であっても、カソード防食電流が交流誘導低減器を経由して大地に流れることを抑止することができる。これによって、安定的な定電位制御が可能になると共に、高効率で電力損失が少ない制御を行うことができる。
一つの設定値と検出された管対地電位を比較して、設定値に対して管対地電位が上まわったときに出力電圧を遮断し下まわったときに出力電圧を通電する従来の定電位制御では、出力電圧の変化に対して管対地電位の変化が追従せず安定性の高い制御を行うことができない。これに対して、本発明の実施形態に係るカソード防食方法及びカソード防食装置では、所定の制御管対地電位幅を設けてその幅内に検出された管対地電位が入るような制御を行い、しかも、出力電圧をスイッチング回路のデューティ比の調整によって徐々に上昇又は降下させるようにしているので、パイプラインPの管対地電位を制御管対地電位幅のほぼ中央に安定化させる制御を行うことが可能になる。この際、出力電圧の上昇速度を降下速度より速く設定することで、腐食リスクの迅速な回避と安定的な制御を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1:外部電源カソード防食装置,2:交流電源,3:カソード防食管理手段,
10:平滑直流電圧出力手段,
11:変圧回路,12:整流回路,13:平滑回路,14:スイッチング回路,
15:シャント,
20:比較・調整手段,
21:ゲート出力回路,22:比較回路,23:制御管対地電位幅設定手段,
24:管対地電位検出手段,25:電圧計,
P:パイプライン,Er:照合電極,An:アノード,
L1〜L4:リード線,1a〜1d:接続端子

Claims (5)

  1. パイプライン周辺の電解質に設置された照合電極とパイプライン間の管対地電位を検出して、検出された管対地電位に基づいて、パイプラインに接続され当該パイプライン周辺の電解質中に設置されたアノードから防食電流を出力する外部電源カソード防食装置の出力電圧を制御するパイプラインのカソード防食方法であって、
    交流電源から平滑な直流電圧を出力する平滑直流電圧出力工程と、
    前記平滑直流電圧出力工程によって出力される出力電圧を制御する出力電圧制御工程を有し、
    前記出力電圧制御工程は、検出された管対地電位が設定された制御管対地電位幅内に入るように前記出力電圧を制御することを特徴とするパイプラインのカソード防食方法。
  2. 前記制御管対地電位幅は、過防食電位を下限設定値とし防食電位を上限設定値とする200〜300mV幅に設定されることを特徴とする請求項1に記載されたパイプラインのカソード防食方法。
  3. 前記出力電圧制御工程は、検出された管対地電位を前記制御管対地電位幅の上限・下限設定値と比較して、前記出力電圧を設定周波数でオン・オフするスイッチングオン時間と前記設定周波数におけるスイッチング周期との比であるデューティ比を調整し、
    検出された管対地電位が前記上限設定値に達したときには前記デューティ比が大きくなるように制御し、検出された管対地電位が前記下限設定値に達したときには前記デューティ比が小さくなるように制御することを特徴とする請求項2に記載されたパイプラインのカソード防食方法。
  4. パイプライン周辺の電解質に設置された照合電極とパイプライン間の管対地電位を検出して、検出された管対地電位に基づいて、パイプラインに接続され当該パイプライン周辺の電解質中に設置されたアノードから防食電流を出力する外部電源カソード防食装置を備え、
    前記外部電源カソード防食装置は、
    交流電源から平滑な直流電圧を出力する平滑直流電圧出力手段と、
    前記平滑直流電圧出力手段によって出力される出力電圧を制御する出力電圧制御手段を備え、
    前記出力電圧制御手段は、検出された管対地電位が設定された制御管対地電位幅内に入るように前記出力電圧を制御することを特徴とするパイプラインのカソード防食装置。
  5. 前記平滑直流電圧出力手段は、交流電源からの出力電圧を変圧する変圧回路と変圧された出力電圧を整流する整流回路と当該整流回路の出力電圧を平滑化する平滑回路とを備えることを特徴とする請求項4に記載されたパイプラインのカソード防食装置。
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