JP3770590B2 - 天井板用吊持杆の連結機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井板を吊持するための吊持杆相互を連結するための連結機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1等で示すように、天井板用吊持杆1は、断面略逆T字状をしており、下部の水平部を、両側縁で夫々天井板pの端部を支持する係止縁部2,2とし、主板部4の上端に形成される幅広部を、ハンガーhが固着される係止隆部3としている。この吊持杆1は、図11で示すように、交差状又は平行状に多数本組み付けられ、吊持杆1,1の係止縁部2,2で天井板pの端部を支持することにより、多数の天井板pを整列状に支持して、室内の天井を構成する。
【0003】
上述のように、天井板用吊持杆1相互を格子状に組み付ける際に、一方の天井板用吊持杆1の側面に、他方の天井板用吊持杆1の端縁を当接してT字状に連結する場合がある。そこで、このような連結の機構としては、天井板用吊持杆1の主板部の端縁にL形の連結突部を連成し、かつ他方の天井板用吊持杆1の側面に該側面に沿って、L形の連結突部が圧入可能な挿入孔を形成すると共に、その離脱を不能とするために、連結突部に係合孔を形成し、該側面に係合孔に嵌入する係合突部を形成するようにした構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の天井板用吊持杆の主板部の端縁に連成される連結突部を形成するためには、吊持杆本体の成形加工の後、吊持杆本体を別の加工機械に移送し、改めて、連結突部のみについてプレス加工、及び折曲加工等する必要がある。このように、吊持杆本体と連結突部とを一体的に成形加工することは工程数の増加、又は煩雑化につながり、迅速な製造を妨げるとともに、製造工程全体としてコスト高を招来する。
そこで本発明は、天井板用吊持杆の製造コストを飛躍的に低減しうる天井板用吊持杆の連結機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、主板部(4,4’)の下端に天井板の端部を支持する係止縁部(2,2’)を備える長尺状の天井板用吊持杆相互(1,1’)を連結する天井板用吊持杆の連結機構において、
主板部(4)の端部(11)に、長手方向に開口した挿通孔(5)が形成され、さらに挿通孔(5)よりも端方側で係止孔(8)が形成された天井板用吊持杆(1)と、
主板部(4’)の胴部(12)に、長手方向に開口した挿通孔(5')が形成された天井板用吊持杆(1')と、
断面L字形をなし、その一端部に主板部(4’)の胴部(12)に開口した挿通孔(5 ' )に嵌入可能な形状を有する挿入片部(21a)を、その他端部に主板部(4)の端部(11)に開口した挿通孔(5)に嵌入可能な形状を有する挿入片部(21b)が夫々形成された連結部材(20)とを備え、
さらに両天井板用吊持杆(1,1’)の主板部(4,4’)の挿通孔(5,5’)の近傍位置には、係止端を長手方向へ突成するように板面から切り起こされた係止突部(7,7')が形成され、かつ連結部材(20)の両挿入片部(21a,21b)には、該挿入片部(21a,21b)を挿通孔(5,5’)に嵌挿した位置で係止突部(7,7')が嵌合することとなる係止孔(22a,22b)が夫々形成されると共に、
端部(11)に開口した挿通孔(5)に嵌入可能な挿入片部(21b)には、天井板用吊持杆(1)の係止孔(8)と係合する位置で係止端を長手方向に沿って内方へ突成するように板面から切り起こされた係止突部(25)が形成され、さらにその内方側に、挿入片部(21b)が挿通孔(5)に嵌挿された際に天井板用吊持杆(1)の主板部(4)の端部(11)に当接する位置で位置固定片(24)が形成され、
連結部材(20)の一方の挿入片部(21b)を、一方の天井板用吊持杆(1)の端部(11)に形成された挿通孔(5)に嵌挿して、係止突部(25)の係止端を係止孔(8)の外方縁と係合させ、かつ係止突部(7)の係止端を係止孔(22b)の外方縁と係合させ、他方の挿入片部(21a)を、他方の天井板用吊持杆(1')の胴部(12)に形成された挿通孔(5')に嵌挿して、係止突部(7’)の係止端を係止孔(22a)の外方縁と係合させることにより、天井板用吊持杆(1,1’)相互を連結するようにしたことを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構である。
【0006】
上述のように、挿入片部を具備する連結部材を介して各天井板用吊持杆相互を連結する構成とすることにより、従来構成のように吊持杆相互を連結するための連結突部を、吊持杆本体と一体成形する必要がなくなる。したがって、別途設けられていた連結突部を成形するプレス加工等の煩雑な加工工程を排除することが可能となり、全体として製造コストは飛躍的に低減される。
【0007】
なお、従来構成に比して部品点数が増える問題が提起されうるが、実際上、吊持杆本体の成形後、数mにも及ぶ長尺状の吊持杆本体を所定の加工機械に移送し、かかる吊持杆本体に連結突部を一体的に成形加工する煩雑な加工工程を経る構成に比して、別工程で比較的簡単な構造である連結突部(連結部材)を並行して製造する工程を備える構成の方がはるかに迅速な製造が可能となり、また、製造コストの低減が可能となる。また、現場での組付けが容易であり、工場出荷を各部品毎に夫々まとめて移送することもでき、搬送が容易である。
【0008】
また、主板部の端部に、長手方向に開口した挿通孔が形成される天井板用吊持杆と、主板部の胴部に、長手方向に開口した挿通孔が形成される天井板用吊持杆と、断面L字形をなし、その両端部に、天井板用吊持杆の挿通孔に嵌入可能な形状を有する挿入片部を夫々形成した連結部材とを備え、前記連結部材の一方の挿入片部を、一方の天井板用吊持杆の端部に形成された挿通孔に嵌挿し、他方の連結部材の挿入片部を、他方の天井板用吊持杆の胴部に形成された挿通孔に嵌挿して、天井板用吊持杆相互を連結するようにしている。
【0009】
このように、連結部材の断面形状をL字形として両端部に同形状又は略同形状の挿入片部を形成し、また、各天井板用吊持杆相互も略同様な構造とすることにより、天井板用吊持杆及び連結部材の構造を簡略化でき、製造コストの高騰を回避することができる。
【0010】
また、天井板用吊持杆の主板部の挿通孔近傍位置に、板面から隆起する係止突部を形成し、かつ連結部材の挿入片部に、挿入片部を挿通孔に嵌挿した位置で係止突部が嵌合することとなる係止孔を夫々形成している。このように、係止突部及びこれに嵌合する係止孔を形成し、係止突部を弾性変形させながら挿入片部を挿通孔に挿通し、係止突部と係止孔とが嵌合する位置まで嵌挿することにより、吊持杆と連結部材とを離脱不能に係止することが可能となる。
【0011】
また、天井板用吊持杆の主板部の挿通孔近傍位置に、長手方向と直交する方向へ形成される円弧状切込み端を係止端とする膨隆突部を備え、かつ連結部材の挿入片部に、挿入片部を挿通孔に嵌挿した位置で膨隆突部が嵌合することとなる係止孔を夫々形成した構成が提案される。かかる膨隆突部の円弧状切込み端以外の部分は、周囲の主板部と連成してなるため、高い保持強度を維持しうる形態となる。したがって、連結部材の係止孔と一度嵌合されると、たとえ連結部材に長手方向の引張力が作用した場合であっても容易に離脱されず、吊持杆相互の強固な連結が求められる状況下で好適に用いられる。
【0012】
さらに、天井板用吊持杆の主板部の挿通孔近傍位置に、板面から隆起する位置決め突部を形成し、かつ連結部材の挿入片部に、挿入片部を挿通孔に嵌挿した位置で位置決め突部が嵌合することとなる位置決め溝を夫々形成した構成が提案される。かかる構成とすることにより、各天井板用吊持杆の位置ブレを回避することが可能となり、天井板用吊持杆相互の連結を安定化させるが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の連結機構により相互に連結される天井板用吊持杆1,1'を示すものである。また、図2は、図1のA−A縦断面図である。このように、主板部4の端部11に、長手方向に開口した挿通孔5が形成される天井板用吊持杆1と、主板部4'の胴部12に、長手方向に開口した挿通孔5'が形成される天井板用吊持杆1'とが、各挿通孔5,5'に嵌挿される連結部材20を介して、天井板用吊持杆1,1'相互がT字状に連結されている。
【0014】
ここで、図3に示されるように、天井板用吊持杆1は、断面略逆T字状をしており、下部の水平部を、夫々天井板p(図11参照)の端部を支持する係止縁部2,2とし、主板部4の上端に形成される幅広部を、ハンガーh(図11参照)を係止する係止隆部3としている。そして、この長尺状の主板部4の端部11には、長手方向に開口した挿通孔5が長手方向に沿って形成される。この挿通孔5の形状は縦長に形成され、後述する連結部材20の挿入片部21bが嵌挿可能な形状をしている。
【0015】
また、図8に示されるように、主板部4の挿通孔5近傍位置には、後述する連結部材20の係止突部25,25(図7参照)と係合する係止孔8,8と、連結部材20に形成される係止孔22bと係合する係止突部7とが形成されている。ここで、この係止突部7は矩形状であるとともに、長手方向と直交する方向に形成される係止端xを係止突部7の直後方に有し、また上下に切り起し端y,yを有している。かかる係止突部7は、連結部材20の嵌挿される側の一縦辺を残すように、コの字状に切込み加工を施し、かつこの切込み縁に囲まれる領域を一側へ押し込んで、係止端xを板面から隆起するように形成してなる。
【0016】
また、この主板部4には、連結部材20の位置決め溝23bと嵌合する位置決め突部6が形成される。この位置決め突部6は、水平方向の一横辺を残すように、主板部4にコの字状に切込み加工を施し、この切込み縁に囲まれる領域を、挿通孔5が形成される側の主板部4面側に押し込んで該領域を板面と垂直となる位置まで立ち上げて翼状に板面から隆起するようにして形成する。
【0017】
また、前記係止縁部2,2は、実際に使用される場合に外観を良くする目的で、所定色で塗工された被覆カバーc(図3参照)で被覆されている。
【0018】
なお、主板部4'に形成される係止突部7'は、図12〜14に示されるように、円弧状切り込み端を係止端xとする膨隆突部7''により構成しても良い。かかる膨隆突部7''は、主板部4'に長手方向と直交する方向へ切込み加工を施し、その切込み縁の直前方位置を押し込んで塑性変形させ、この切込み縁を板面から隆起する係止端xとしてなる。このように、膨隆突部7''の係止端x以外の部分を周囲の主板部4'と連続するような構成とすることにより、かかる膨隆突部7''は高い保持強度を維持しうる形態となる(図13参照)。したがって、嵌合する連結部材20に嵌挿方向の引張力が作用した場合であっても、連結部材20の係止孔22aは容易に離脱されないこととなる。また、繰り返し連結部材20を着脱した場合であっても、係止突部7'が座屈による破断を招来してしまうこともない。さらにまた、切込み加工工程が単純化されるため、コスト低減を実現しうる。なお、かかる構成は、主板部4の端部11に挿通孔5が形成される天井板用吊持杆1、及び主板部4'の胴部12に挿通孔5'が形成される天井板用吊持杆1にも適用されうるし(図12参照)、連結部材20に形成される係止突部25を形成する際にも好適に用いられうる。
【0019】
一方、図4は、主板部4'の胴部12に挿通孔5'が形成される天井板用吊持杆1'を示している。主板部4の端部11に挿通孔5が形成される前記の天井板用吊持杆1と同様に、その断面形状は略逆T字状を呈し、下部には係止縁部2',2'が、そして上部には係止隆部3'が形成されている。なお、かかる天井板用吊持杆1'にあっては、主板部4'の両面側に挿通孔5',5'がそれぞれ形成されており、主板部4の端部11に挿通孔5が形成される天井板用吊持杆1をいずれの側からも連結することができる構成としている。すなわち、図1に示されるように、連結部材20は、主板部4'の両側に形成される挿通孔5,5'に嵌挿しうる構成であって、天井板用吊持杆1,1'相互を交差状に連結することもできる。また、前記の天井板用吊持杆1と同様に、挿通孔5'近傍位置には、係止突部7'、及び位置決め突部6'が形成される。
【0020】
次に、図5から図7に従って連結部材20について説明する。
この連結部材20は、図5に示されるように、断面L字形の形状を呈し、その両端部には上述した天井板用吊持杆1'の挿通孔5'に嵌入可能な形状を有する挿入片部21aと、天井板用吊持杆1に形成される挿通孔5に嵌入可能な形状を有する挿入片部21bとを具備している。各挿入片部21a,21bは、折曲部から延成されてなり、この挿入片部21a,21bには係止孔22a,22bが夫々形成され、また挿入片部21a,21bの先端位置には夫々位置決め溝23a,23bが形成される。
【0021】
図6に示されるように、挿入片部21aに形成される矩形状の係止孔22aは、天井板用吊持杆1'に形成される係止突部7'と係合する位置に形成される。また、位置決め溝23aは、挿入片部21aの先端位置に形成され、挿入片部21aが、挿通孔5'に嵌挿された際に、天井板用吊持杆1'に形成される位置決め突部6'と嵌合する。なお、この位置決め溝23aの溝巾は、位置決め突部6’肉厚よりわずかに大きくしてある。
【0022】
一方、図7に示されるように、挿入片部21bには、天井板用吊持杆1の係止突部7と、位置決め突部6と夫々係合、又は嵌合する矩形状の係止孔22b、及び位置決め溝23bとが形成される。さらにまた、挿入片部21bの近傍には、係止突部25,25、及び位置固定片24が形成される。この係止突部25,25は、天井板用吊持杆1に形成される係止孔8,8と係合する位置に形成される。また、位置固定片24は、挿入片部21bが、挿通孔5に嵌挿された際に、天井板用吊持杆1の主板部4の端部11に当接する位置に形成される。なお、位置固定片24を形成する手段としては、前記の係止突部7の加工手段と同様な加工手段で形成する構成が好適である。
【0023】
かかる構成にあって、一方の吊持杆1'の主板部4'に吊持杆1の端部11を連結するには、挿入片部21a,21bを各吊持杆1,1’の挿通孔5,5'に夫々圧入するだけで良い(図8参照)。このとき、各係止突部7,7',25,25、及び挿入片部21a,21bは夫々わずかに弾性変形し、挿入片部21a,21bの挿通孔5,5'への嵌挿を可能とするとともに、係止突部7,7',25,25の係止端x,y,yと係止孔22b,22a,8,8との係合により、離脱不能、かつ相互をT字状に連結しうることとなる。これとともに、主板部4,4'に形成される位置決め突部6,6'と挿入片部21a,21bの先端位置に形成される位置決め溝23a,23bとが嵌合することにより、安定した連結が可能となる。
【0024】
なお、挿通孔5,5'の形状としては、上述の構成に代えて、第二の実施例が提案されうる。すなわち、図9に示されるように、挿入孔5,5'の一部に切欠部が形成される構成としても良い。かかる構成とするとすることにより、天井板用吊持杆1,1'を軽量化することができる。
【0025】
すなわち、挿通孔5,5'の形状としては、連結部材20の挿入片部21a,21bを主板部4,4'の板面に沿って長手方向に案内する構成のものであれば様々な構成が提案されうる。
【0026】
また、他の実施形態例として、一端部に、天井板用吊持杆1の挿通孔5に嵌入可能な形状を有する挿入片部21bを形成した連結部材20'を備え、この連結部材20'の挿入片部21bを、天井板用吊持杆1の端部11に形成された挿通孔5に嵌挿することにより固定し、さらに、連結部材20'の他端部を、他の天井板用吊持杆1''に連結するようにした構成が提案される。
【0027】
すなわち、図10に示されるように、他の天井板用吊持杆1''の主板部4''に縦長の挿入孔31を形成し、連結部材20'の他端を、挿入片部21bから延成されて略180度折り返されてなり、かつ前記挿入孔31と縦長を略等しくさせてなるU字状連結突部30とする構成が提案されうる。
【0028】
かかる構成にあって、前記挿入孔31に連結突部30を圧入し、挿入孔31の両側縁で狭圧された折り返し部を弾性変形させて、挿入孔31を通過可能とし、、さらに通入させて挿入孔31の拘束から折り返し部を解放して、拡開位置に復帰させて、折り返し部の端縁eを挿入孔31周縁の主板部4''面と当接させることにより、この連結突部30を挿入孔31から離脱不能に連結する。なお、連結部材20'の他端は、かかる構成に代えて他の構成からなる連結機構としても良い。
【0029】
このように、連結部材20,20’を介して、吊持杆1,1'本体相互を連結する構成とすることにより、吊持杆1,1'に、一体的に相互を連結するための連結突部を形成する煩雑な加工工程を排除することが可能となる。すなわち、吊持杆1,1'本体をロール成形機等で成形加工し、かかる本体を所定の長さで長尺状に切断した後、直ちにこの吊持杆1,1'本体を出荷のための工程に移送することが可能となる。一方、連結部材20,20’は、かかる工程と並行して、別工程で製造されることとなる。ここで、従来構成に比して部品点数が増える問題点が提案されうるが、数mにも及ぶ長尺状の吊持杆1,1'本体を所定の加工工程に移送して連結突部を一体的に成形加工する製造コストに比して、別工程で簡単な構造の連結突部20,20’を製造する構成の方がはるかに製造コストの低減に貢献しうる。
【0030】
【発明の効果】
上述のように、本発明は、天井板用吊持杆相互を、連結部材を介して連結するようにする構成としたため、あらかじめ天井板用吊持杆に連結突部等を一体的に形成する必要がなくなる。したがって、天井板用吊持杆の加工工程から、煩雑なプレス成形加工等を排除することが可能となり、飛躍的な加工工程数の減少を実現することができる。また、現場での組付けが容易であり、工場出荷を各部品毎に夫々まとめて移送することもでき、搬送が容易である。
【0031】
ここで、天井板用吊持杆相互に挿通孔を形成し、連結部材の両端部に形成される挿入片部を夫々嵌挿して連結するようにする構成とした場合には、天井板用吊持杆及び連結部材を、比較的簡単な構造とすることが可能となるため、製造コストの高騰を回避することが可能となる。
【0032】
また、天井板用吊持杆の挿通孔近傍位置に、係止突部を形成し、これと係合する係止孔を連結部材の所定位置に形成する構成とした場合には、簡単、かつ確実に天井板用吊持杆相互を連結することが可能となる。
【0033】
さらに、天井板用吊持杆の挿通孔近傍位置に、位置決め突部を形成し、これと嵌合する位置決め溝を連結部材の所定位置に形成する構成とした場合には、吊持杆相互を位置ブレすことなく安定して固定することが可能となる。これにより、天井板を正確に整列状とすることが可能となり、天井板相互の気密性も増し、意匠性が向上する優れた効果が生じる。
【0034】
また、天井板用吊持杆の主板部の挿通孔近傍位置に、円弧状切込み端を係止端とする膨隆突部を形成し、これと嵌合することとなる係止孔を連結部材の所定位置に形成する構成とした場合には、膨隆突部は高い保持強度を維持しうる形態となるため、連結部材の係止孔と嵌合されると容易に離脱されず、吊持杆相互の強固な連結が求められる場で好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる天井板用吊持杆1,1'の連結機構を示す横断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】天井板用吊持杆1の縦断面図である。
【図4】天井板用吊持杆1'の縦断面図である。
【図5】連結部材20の横断面図である。
【図6】連結部材20の正面図である。
【図7】連結部材20の右側面図である。
【図8】天井板用吊持杆1に連結部材20を連結する工程の説明図である。
【図9】第二実施例の天井板用吊持杆1の縦断面図である。
【図10】一端に連結突部30が形成される連結部材20’を介して連結される天井板用吊持杆1,1''の横断面図である。
【図11】吊持杆1の連結構造を示す斜視図である。
【図12】膨隆突部7''が形成される天井板用吊持杆1の縦断面図である。
【図13】膨隆突部7''と、これに嵌合する係止孔22aを示す拡大側面図である。
【図14】図13のB−B断面図である。
【符号の説明】
1,1' 天井板用吊持杆
2,2' 係止縁部
3,3' 係止隆部
4,4' 主板部
5,5' 挿通孔
6,6' 位置決め突部
7,7' 係止突部
7'' 膨隆突部
8,8' 係止孔
11 端部
12 胴部
20,20’ 連結部材
21a,21b 挿入片部
22a,22b 係止孔
23a,23b 位置決め溝
p 天井板

Claims (3)

  1. 主板部(4,4’)の下端に天井板の端部を支持する係止縁部(2,2’)を備える長尺状の天井板用吊持杆相互(1,1’)を連結する天井板用吊持杆の連結機構において、
    主板部(4)の端部(11)に、長手方向に開口した挿通孔(5)が形成され、さらに挿通孔(5)よりも端方側で係止孔(8)が形成された天井板用吊持杆(1)と、
    主板部(4’)の胴部(12)に、長手方向に開口した挿通孔(5')が形成された天井板用吊持杆(1')と、
    断面L字形をなし、その一端部に主板部(4’)の胴部(12)に開口した挿通孔(5 ' )に嵌入可能な形状を有する挿入片部(21a)を、その他端部に主板部(4)の端部(11)に開口した挿通孔(5)に嵌入可能な形状を有する挿入片部(21b)が夫々形成された連結部材(20)とを備え、
    さらに両天井板用吊持杆(1,1’)の主板部(4,4’)の挿通孔(5,5’)の近傍位置には、係止端を長手方向へ突成するように板面から切り起こされた係止突部(7,7')が形成され、かつ連結部材(20)の両挿入片部(21a,21b)には、該挿入片部(21a,21b)を挿通孔(5,5’)に嵌挿した位置で係止突部(7,7')が嵌合することとなる係止孔(22a,22b)が夫々形成されると共に、
    端部(11)に開口した挿通孔(5)に嵌入可能な一方の挿入片部(21b)には、天井板用吊持杆(1)の係止孔(8)と係合する位置で係止端を長手方向に沿って内方へ突成するように板面から切り起こされた係止突部(25)が形成され、さらにその内方側に、挿入片部(21b)が挿通孔(5)に嵌挿された際に天井板用吊持杆(1)の主板部(4)の端部(11)に当接する位置で位置固定片(24)が形成され、
    連結部材(20)の一方の挿入片部(21b)を、一方の天井板用吊持杆(1)の端部(11)に形成された挿通孔(5)に嵌挿して、係止突部(25)の係止端を係止孔(8)の外方縁と係合させ、かつ係止突部(7)の係止端を係止孔(22b)の外方縁と係合させ、他方の挿入片部(21a)を、他方の天井板用吊持杆(1')の胴部(12)に形成された挿通孔(5')に嵌挿して、係止突部(7’)の係止端を係止孔(22a)の外方縁と係合させることにより、天井板用吊持杆(1,1’)相互を連結するようにしたことを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構。
  2. 天井板用吊持杆(1,1’)の主板部(4,4’)の挿通孔(5,5’)近傍位置に、長手方向と直交する方向へ形成される円弧状切込み端を係止端(x)とする膨隆突部(7'',7'')により構成される係止突部を形成し、かつ連結部材(20)の挿入片部(21a,21b)に、該挿入片部(21a,21b)を挿通孔(5,5’)に嵌挿した位置で膨隆突部(7'',7'')が嵌合することとなる係止孔(22a,22b)を夫々形成したことを特徴とする請求項1に記載の天井板用吊持杆の連結機構。
  3. 天井板用吊持杆(1,1’)の主板部(4,4’)の挿通孔(5,5’)近傍位置に、板面から隆起する位置決め突部(6,6’)を形成し、かつ連結部材(20)の挿入片部(21a,21b)に、該挿入片部(21a,21b)を挿通孔(5,5’)に嵌挿した位置で位置決め突部(6,6’)が嵌合することとなる位置決め溝(23a,23b)を夫々形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の天井板用吊持杆の連結機構。
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