JP3769163B2 - 貨物自動車におけるリフトフレーム安全装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フレームに対して揺動可能に支持したリフトフレーム上にボディを載置して走行する貨物自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる貨物自動車は、本出願人が特願平10−281695号により既に提案している。この貨物自動車は、前後に移動可能なフックを有するリフトフレームをサブフレームに対してリフト手段で揺動自在に支持しており、リフトフレームを大きく後傾させて後端を接地させた状態で、地上にあるボディの前端に設けた被係合部材をリフトフレームの後端に後退したフックに係合させることにより、リフトフレームの水平姿勢への揺動とフックの前進移動とによってボディを牽引してリフトフレーム上に水平姿勢で積み込むようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、サブフレームに設けた左右一対のリフトフレームガイド用ローラ上にリフトフレームが支持された状態でリフト手段で揺動するようになっているため、ボディを積み込むべくリフトフレームを後傾させて後端を接地させたとき、リフトフレームの後傾角度が大きくなり過ぎると、該リフトフレームの下面がサブフレームに設けたリフトフレームガイド用ローラから離れてしまう場合があった。この状態でリフトフレームの後端に移動させたフックにボディの被係合部材を位置合わせした後に、リフトフレームをリフト手段で水平方向に向けて揺動させてフックをボディの被係合部材に係合させようとしても、リフトフレームの下面がサブフレームのリフトフレームガイド用ローラから離れているため、リフトフレームはリフトフレームガイド用ローラに当接するまで上昇せずに前進するだけであり、フックを被係合部材にスムーズに係合させることができない場合があった(図36(B)参照)。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、リフトフレームにボディを積み込む作業を行う際に、後端を接地させた状態のリフトフレームのフックとボディの被係合部材との係合をスムーズに行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体フレームと、車体フレームの後部に設けたガイド部材上に支持されたリフトフレームと、ガイド部材上に支持されたリフトフレームの後端を接地させるべく、該リフトフレームを後方に移動させながら後傾させるリフト手段と、リフトフレーム上に支持されてフック駆動手段により前後方向に移動するフックと、リフト手段により接地したリフトフレームの後端に移動したフックに係合可能な被係合部材を前端に有し、フック駆動手段により前方に移動するフックに牽引されてリフトフレーム上に移動可能なボディとを備えた貨物自動車において、リフト手段により後方に移動しながら後傾したリフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れたことを検出する検出手段と、検出手段の出力に基づいてリフト手段の作動を停止する制御装置とを備えたことを特徴とする貨物自動車におけるリフトフレーム安全装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、リフトフレームの後端にあるフックを地上にあるボディの前端に設けた被係合部材に係合させるべく、リフト手段によりリフトフレームを後方に移動させながら後傾させて接地させたとき、リフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れると、そのことを検出手段が検出して制御装置がリフト手段を停止させるので、リフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れて過剰に後傾するのを未然に回避し、フックが被係合部材に係合し難くなるの防止することができる。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、車体フレームと、車体フレームの後部に設けたガイド部材上に支持されたリフトフレームと、ガイド部材上に支持されたリフトフレームの後端を接地させるべく、該リフトフレームを後方に移動させながら後傾させるリフト手段と、リフトフレーム上に支持されてフック駆動手段により前後方向に移動するフックと、リフト手段により接地したリフトフレームの後端に移動したフックに係合可能な被係合部材を前端に有し、フック駆動手段により前方に移動するフックに牽引されてリフトフレーム上に移動可能なボディとを備えた貨物自動車において、リフト手段により後方に移動しながら後傾したリフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れたことを検出する検出手段と、検出手段の出力に基づいて警報を発する警報装置とを備えたことを特徴とする貨物自動車におけるリフトフレーム安全装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、リフトフレームの後端にあるフックを地上にあるボディの前端に設けた被係合部材に係合させるべく、リフト手段によりリフトフレームを後方に移動させながら後傾させて接地させたとき、リフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れると、そのことを検出手段が検出して警報装置が警報を発するので、作業者がリフト手段を停止させてリフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れて過剰に後傾するのを未然に回避し、フックが被係合部材に係合し難くなるの防止することができる。
【0009】
尚、実施例のシャシフレーム2およびサブフレーム3は本発明の車体フレームに対応し、実施例のリフトフレーム用ガイドローラ22は本発明のガイド部材に対応し、実施例のリフトシリンダ34は本発明のリフト手段に対応し、実施例のスライドモータ44は本発明のフック駆動手段に対応し、実施例の固定フック47は本発明のフックに対応し、実施例の第5スイッチA5は本発明の検出手段に対応する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図36は本発明の一実施例を示すもので、図1は貨物自動車の全体側面図、図2はボディの平面図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は図1の5方向矢視図、図6は図5の6−6線拡大断面図、図7は図5の7−7線拡大断面図、図8は図5の8−8線拡大断面図、図9は図5の9−9線拡大断面図、図10はフック装置の平面図、図11は図10の11方向矢視図、図12は図10の12方向矢視図、図13は図10の13−13線断面図、図14はフック装置がリフトフレームの後端の手前位置にある状態を示す図、図15はフック装置がリフトフレームの後端にある状態を示す図、図16はジャッキ装置の側面図(格納時の状態)、図17はジャッキ装置の側面図(張出時の状態)、図18は図17の18方向矢視図、図19は第3スイッチを示す図(図1の要部拡大図)、図20は第4スイッチを示す図(図1の要部拡大図)、図21は第5スイッチを示す図(図1の要部拡大図)、図22は図21の22方向矢視図、図23は第8スイッチを示す図、図24は第9スイッチを示す、図25は制御系の構成を示すブロック図、図26は作用を説明するフローチャートの第1分図、図27は作用を説明するフローチャートの第2分図、図28は貨物自動車にボディを搭載した状態を示す図、図29はジャッキ装置を張り出した状態を示す図、図30はボディを中間位置まで後退させた状態を示す図、図31はリフトフレームを13°後傾させた状態を示す図、図32はフック装置をリフトフレームの後端位置まで移動させた状態を示す図、図33はフック装置をリフトフレームの後端の直前位置まで移動させた状態を示す図、図34はリフトフレームの後端を接地させた状態を示す図、図35は貨物自動車およびボディのセンターラインをずらせた状態を示す図、図36はフック装置を被係合部材に係合させる際の作用説明図である。
【0012】
先ず、図1に基づいて貨物自動車Vの全体構造を説明する。
【0013】
貨物自動車Vはキャビン1の後方に延びるシャシフレーム2と、このシャシフレーム2の上面に固定されたサブレーム3と、サブフレーム3に対してリフト可能に支持されたリフトフレーム4と、リフトフレーム4に沿って前後移動可能なフック装置5と、サブフレーム3に対してリフトフレーム4をリフトさせるリフト装置6と、サブフレーム3の後端に設けられたジャッキ装置7と、コンテナ8(図28〜図34参照)等の積荷を支持してリフトフレーム4上に搭載可能な平坦な板状のボディ9とを備える。尚、シャシフレーム2およびサブレーム3は本発明の車体フレームを構成するが、サブレーム3を持たずにシャシフレーム2だけで車体フレームを構成する場合もある。
【0014】
次に、図2〜図4を参照してボディ9の構造を説明する。
【0015】
ボディ9は長方形の基板11の下面を前後左右方向に延びる複数本の補強材で補強したもので、その下面後部に接地可能な左右一対の車輪12,12が設けられ、かつ下面前部に接地可能な左右一対のキャスタ13,13が設けられる。基板11の下面には前後方向に延びる左右一対のガイドレール14,14が設けられており、その前端部はボディ9をリフトフレーム4に積込む際のガイドとなる上向きの傾斜面14a,14aが設けられる。ボディ9の前端には棒材を屈曲させて構成した被係合部材15が固定されており、ボディ9をリフトフレーム4に積み降ろしする際に前記フック装置5に被係合部材15が係合する。ボディ9の前部には左右一対のガイドローラ16,16が設けられており、これらガイドローラ16,16はボディ9を積み降ろしする際にリフトフレーム4上を転動する。ボディ9をリフトフレーム4上に位置決めして固定すべく、左右のガイドレール14,14の前部に一対の第1固定ピン17,17が設けられ、中央後寄りの位置に一対の第2固定ピン18,18が設けられ、その後部に一対の第3固定ピン19,19が設けられる。
【0016】
次に、図5〜図8に基づいてサブフレーム3の構造を説明する。
【0017】
サブフレーム3は車体前後方向に延びる一対のチャンネル材21,21を備えており、その後端部の左右方向内側に、リフトフレーム4が揺動する際の支点となり、かつリフトフレーム4が前後移動する際のガイドとなる左右一対のリフトフレーム用ガイドローラ22,22が設けられる。各リフトフレーム用ガイドローラ22は一対の支持ブラケット23,23間に架設したローラ軸24に回転自在に支持される(図6参照)。
【0018】
サブフレーム3のチャンネル材21,21の前部には、第1固定部材37,37が補強部材38,38を介して固定される。第1固定部材37,37はボディの第1固定ピン17,17に係合し、その前方および上方への移動を規制する(図7および図1の左側の拡大円内参照)。またサブフレーム3のチャンネル材21,21の中間には第2固定部材39,39が直接固定される。第2固定部材39,39はボディの第2固定ピン18,18に係合し、その前方および上方への移動を規制する(図8および図1の右側の拡大円内参照)。
【0019】
次に、図1、図5および図9に基づいてリフトフレーム4の構造を説明する。
【0020】
サブフレーム3の内側に位置するリフトフレーム4は車体前後方向に延びる一対のチャンネル材25,25を備えており、その後端部にボディ9が前後移動する際のガイドとなる左右一対のボディ用ガイドローラ26,26が設けられる。即ち、リフトフレーム4の左右のチャンネル材25,25の外側面に前後方向に延びる一対のガイド部材27,27が固定されており、各ガイド部材27に一対の支持ブラケット28,28を介して架設したローラ軸29に段付きのボディ用ガイドローラ26,26が回転自在に支持される。一対のボディ用ガイドローラ26,26の上面にボディ9の一対のガイドレール14,14がそれぞれ載置され、ボディ9は左右方向の位置を規制された状態で前後方向に移動可能に支持される(図9参照)。リフトフレーム4の一対のガイド部材27,27は、サブフレーム3の前記一対のリフトフレーム用ガイドローラ22,22の上面に載置されており、これらガイド部材27,27を介してリフトフレーム4がサブフレーム3に揺動可能かつ前後移動可能にガイドされる(図6参照)。
【0021】
サブフレーム3に対してリフトフレーム4を揺動させるリフト装置6は、一端がピン31,31でサブフレーム3に枢支され、他端がピン32,32でリフトフレーム4に枢支された一対のリンク33,33と、このリンク33,33を駆動する一対のリフトシリンダ34,34とを備える。リフトシリンダ34,34の本体部はピン35,35でサブフレーム3に枢支され、リフトシリンダ34,34の出力ロッドはピン36,36でリンク33,33の中間部に枢支される。従って、リフトシリンダ34,34を収縮駆動するとリフトフレーム4はサブフレーム3の内側に重なる位置に倒伏し(図28参照)、リフトシリンダ34,34を伸長駆動するとリフトフレーム4は前端が後端よりも高くなる後傾姿勢に起立する(図34参照)。その際に、リフトフレーム4のガイド部材27,27がサブフレーム3のリフトフレーム用ガイドローラ22,22にガイドされることにより、リフトフレーム4のサブフレーム3に対する揺動および前後移動が許容される。
【0022】
次に、図10〜図15に基づいてフック装置5の構造を説明する。
【0023】
サブフレーム3の前端に設けた一対の駆動スプロケット41,41(図1参照)とサブフレーム3の後端に設けた一対の従動スプロケット42,42(図14および図15参照)との間に2条の無端チェーン43,43が巻き掛けられており、駆動スプロケット41,41をスライドモータ44(図5参照)で回転駆動することにより無端チェーン43,43は前後に往復移動可能である。フック支持基板45の下面に突設した一対の取付ブラケット46,46がそれぞれ無端チェーン43,43に固定されており(図13参照)、従って無端チェーン43,43に牽引されたフック支持基板45はリフトフレーム4のチャンネル材25,25に沿って前後に移動可能である。
【0024】
図10〜図12から明らかなように、フック支持基板45の上面には強固なブロック材よりなる固定フック47が固定されており、この固定フック47に支軸48を介して可動フック49が開閉自在に支持される。可動フック49は固定フック47の両側に位置する2枚の側板49a,49aと、これら2枚の側板49a,49aを接続する2枚の板材よりなる連結部材49b,49cとから構成される。固定フック47の後部にはボディ9の被係合部材15が当接可能な係合部47aが形成されており、その前方側は開放部47bにより開放している。また固定フック47に対して可動フック49を閉じたとき、両フック47,49間に円形断面の被係合部材15の直径の約3倍の前後方向長さを有する空間50が形成される(図12参照)。
【0025】
可動フック49を枢支する支軸48の両端には一対の第1ガイドローラ51,51と一対の第2ガイドローラ52,52とが回転自在に設けられており、第1ガイドローラ51,51はリフトフレーム4のチャンネル材25,25の上面を転動し、また第2ガイドローラ52,52は前記チャンネル材25,25の外側面を転動する。また固定フック47の後部を左右に貫通するローラ軸53の両端に回転自在に支持した一対の第3ガイドローラ54,54は前記チャンネル材25,25の上面を転動し、更に第3ガイドローラ54,54の後部に上下方向に延びる一対のローラ軸55,55にそれぞれ回転自在に支持した第4ガイドローラ56,56は前記チャンネル材25,25の内側面を転動する(図10参照)。而して、第1〜第4ガイドローラ51,51;52,52;54,54;56,56によって、フック支持基板45はリフトフレーム4に沿ってスムーズに前後移動することができる。尚、フック支持基板45がリフトフレーム4から浮き上がるのを防止すべく、チャンネル材25,25の上側フランジの下面に対向する合成樹脂製のパッド57,57がフック支持基板45に設けられる(図11参照)。
【0026】
図10および図13から明らかなように、固定フック47の左右両側面に突設した2本ピン58,58と、可動フック49の側板49a,49aに左右両側面に突設した2本ピン59,59とがコイルスプリング60,60で接続されており、これらコイルスプリング60,60の収縮方向の弾発力で可動フック49は閉方向に付勢される。フック支持基板45の上面に2本のスライドロッド61,61が前後摺動可能に支持されており、これらスライドロッド61,61の後端間が当て板62で相互に連結され、かつ前端間がロック板63で相互に連結される。スライドロッド61,61の外周に支持したコイルスプリング64,64の前端をフック支持基板45の上面に突設したバネ座65,65に支持し、後端を前記当て板62に支持することにより、スライドロッド61,61はコイルスプリング64,64の伸長方向の弾発力で後方に向けて付勢される。
【0027】
コイルスプリング64,64の弾発力でスライドロッド61,61が後退しているとき(図13(A)参照)、可動フック49の側板49a,49aに形成した切欠49d,49dにロック板63の上面が係合することにより、可動フック49が閉位置にロックされる。ロック板63に固定した2枚のブラケット66,66には前後方向に延びる長孔66a,66aが形成されており、これらの長孔66a,66aに摺動自在に嵌合するガイドロッド67の両端に「L」字状のリンク68,68の前端が枢支され、かつ前記リンク68,68の後端が可動フック49のピン59,59に枢支される。従って、フック支持基板45がリフトフレーム4の後端まで後退し、リフトフレーム4に設けたストッパ69に当て板62が当接してスライドロッド61,61がコイルスプリング60,60の弾発力に抗して前進すると、ロック板63が可動フック49の切欠49d,49dから外れると同時に、ブラケット66,66の長孔66a,66aの後端がコイルスプリング60,60の弾発力に抗してリンク68,68を引くため、可動フック49が固定フック47に対して開かれる(図13(B)参照)。
【0028】
次に、図16〜図18に基づいてジャッキ装置7の構造を説明する。
【0029】
サブフレーム3の左右のチャンネル材21,21の後端からロッド状の支持部材71,71が下方に延びており、両支持部材71,71の中間部が補強用のクロスメンバ72で連結される。左右の支持部材71,71の下端間に支軸73が架設されており、この支軸73の両端近傍に固定したジャッキアーム74,74の先端にジャッキローラ74aの両端が支持される。前記支軸73の中央部に相互に隣接して概略三角形の2枚の回動板75,75の一端部が固定されており、サブフレーム3の左右のチャンネル材21,21を連結するクロスメンバ76と前記回動板75,75の中間部とが、それぞれピン77,78を介してジャッキシリンダ79で接続される。また左右のジャッキアーム74,74と2枚の回動板75,75とが連結パイプ88で連結されており、従ってジャッキアーム74,74および回動板75,75は支軸73回りに一体に回転する。左右の支持部材71,71の後面にそれぞれ固定したブラケット80,80にピン81,81を介して2本のアーム82,82が枢支されており、これら2本のアーム82,82の中間部がクロスメンバ83で接続され、後端部がリヤバンパー84で接続される。2枚の回動板75,75の一方の他端に設けたピン85と、前記クロスメンバ83の中間部に設けたピン86とが2本のリンク87,87で連結される。
【0030】
従って、図16に示すように、ジャッキシリンダ79が収縮状態にあるとき、回動板75,75は略水平状態になり、回動板75,75と一体のジャッキアーム74,74も水平な格納状態に保持される。このとき、一方の回動板75がリンク87を介してクロスメンバ83を後方に押圧するため、リヤバンパー84は後方に張り出した状態に保持される。ジャッキシリンダ79が収縮限界は、支持部材71に設けたストッパ95とリヤバンパー84のアーム82の基部に設けたストッパ96との当接により規制され、かつクロスメンバ83に設けたストッパ97とジャッキアーム74に設けたストッパ98との当接により規制される(図23および図24参照)。一方、図17に示すように、ジャッキシリンダ79が伸長状態にあるとき、回動板75,75は略鉛直状態になり、回動板75,75と一体のジャッキアーム74,74も鉛直な張出状態に保持される。このとき、一方の回動板75がリンク87を介してクロスメンバ83を前方に牽引するため、リヤバンパー84は下方に揺動した格納状態に保持される。
【0031】
サブフレーム3の左右のチャンネル材21,21を連結するクロスメンバ76の両端部に一対のブラケット89,89が固定されており、これらブラケット89,89にピン90,90を介して位置規制部材91,91の中間部が枢支される。位置規制部材91,91の上端には、ボディ9の第3固定ピン19,19を後方から押圧可能な押圧部91a,91aが形成される。そして位置規制部材91,91の下端に設けたピン92,92とジャッキアーム74,74の上端に設けたピン93,93とが、それぞれ連結ロッド94,94で連結される。従って、ジャッキシリンダ79が伸長してジャッキアーム74,74が下方に張出したときに位置規制部材91,91の押圧部91a,91aは後方に倒れ(図17参照)、ジャッキシリンダ79が収縮してジャッキアーム74,74が前方に格納されたときに位置規制部材91,91の押圧部91a,91aは前方に起立してボディ9の第3固定ピン19,19を後方から押圧する(図16参照)。
【0032】
次に、貨物自動車Vに対するボディ9の積込みおよび降ろしを制御するための9個のスイッチA1〜A9について説明する。9個のスイッチA1〜A9は全て近接スイッチから構成され、それぞれ対応する被検出部材の接近によりONするようになっている。以下、9個のスイッチスイッチA1〜A9の機能を順番に説明する。
第1スイッチA1
図1に示すように、第1スイッチA1はフック装置5がリフトフレーム4の前端位置に達したことを検出するものである。第1スイッチA1はリフトフレーム4の前端に設けられており、そこに被検出部材としての左右一方の第1ガイドローラ51が接近したときにONするようになっている。
第2スイッチA2
図5に示すように、第2スイッチA2はフック装置5が前後方向のストローク範囲の中間部に達したことを検出するものである。第2スイッチA2はリフトフレーム4の前後方向中間部に設けられており、そこに被検出部材としての左右一方の第2ガイドローラ52(図10参照)が接近したときにONするようになっている。
第3スイッチA3
図1および図19に示すように、第3スイッチA3はリフトフレーム4が水平状態にあることを検出するものである。第3スイッチA3はリフト装置6の左右一方のリンク33の前部に設けられており、それがサブフレーム3に設けた被検出部材101に接近するとONするようになっている。
第4スイッチA4
図1および図20に示すように、第4スイッチA4はリフトフレーム4がサブフレーム3に対して13°後傾したことを検出するものである。第4スイッチA4はリフト装置6の左右一方のリンク33の後端近傍に対応するサブフレーム3に設けられており、そこから前記リンク33に設けた被検出部材102が離反するとONするようになっている。
第5スイッチA5
図5、図6、図21および図22に示すように、第5スイッチA5はリフトフレーム4がサブフレーム3に対して大きく後傾して該リフトフレーム4の後端が接地した結果、リフトフレーム4のチャンネル材25,25と一体のガイド部材27,27がサブフレーム3のリフトフレーム用ガイドローラ22,22から離反した瞬間を検出するものである。サブフレーム3のチャンネル材21に設けられたリフトフレーム用ガイドローラ22用のローラ軸24に検出プレート103が枢支されており、この検出プレート103はサブフレーム3と一体のブラケット23(図6参照)に設けたボルト104との間に張設したコイルスプリング105で図21の反時計方向に付勢される。検出プレート103の一端には前記コイルスプリング105の付勢力でリフトフレーム4のチャンネル材25の下面に当接するローラ106が設けられるとともに、その検出プレート103の他端には被検出部材を構成する前記チャンネル材25の下面に対向する第5スイッチA5が設けられる。
【0033】
従って、リフトフレーム4のガイド部材27がリフトフレーム用ガイドローラ22に沿って揺動および前後移動する場合には、第5スイッチA5とチャンネル材25の下面との距離が変化しないために該第5スイッチA5はOFF状態に維持される。しかしながら、ガイド部材27がリフトフレーム用ガイドローラ22から離れると、ローラ106がチャンネル材25の下面に追従することにより、コイルスプリング105に引かれた検出プレート103が図21の反時計方向に揺動し、第5スイッチA5がチャンネル材25の下面から離反してONするようになっている。尚、第5スイッチA5は同じものが左右に設けられており、その一方がONしたときにリフトフレーム4の後端の接地が検出される。
第6スイッチA6
図14に示すように、第6スイッチA6はフック装置5がリフトフレーム4の後端位置の僅かに手前に達し、可動フック49が閉じた状態にあることを検出するものである。第6スイッチA6はリフトフレーム4の後部右側面に設けられており、そこに固定フック47に設けた被検出部材107が接近したときにONするようになっている。
第7スイッチA7
図15に示すように、第7スイッチA7はフック装置5がリフトフレーム4の後端位置に達し、可動フック49が開いた状態にあることを検出するものである。第7スイッチA7はリフトフレーム4の後部左側面に設けられており、そこに固定フック47に設けた被検出部材108が接近したときにONするようになっている。
第8スイッチA8
図23に示すように、第8スイッチA8はジャッキ装置7のジャッキアーム74が格納状態にあることを検出するものである。第8スイッチA8は右側の支持部材71に設けられており、そこに右側のジャッキアーム74に設けた被検出部材109が接近したときにONするようになっている。
第9スイッチA9
図24に示すように、第9スイッチA9はジャッキ装置7のジャッキアーム74が張出状態にあることを検出するものである。第9スイッチA9は左側の支持部材71に設けられており、そこに左側のジャッキアーム74に設けた被検出部材110が接近したときにONするようになっている。
【0034】
図25は貨物自動車Vのボディ9の積込み作業および降ろし作業を制御する制御系を示すものである。
【0035】
マイクロコンピュータよりなる制御装置111には、フック装置5がリフトフレーム4の前端位置にあることを検出する第1スイッチA1と、フック装置5がリフトフレーム4の前後方向の中間位置にあることを検出する第2スイッチA2と、リフトフレーム4が水平な倒伏状態にあることを検出する第3スイッチA3と、リフトフレーム4の後傾角度が13°になったことを検出する第4スイッチA4と、リフトフレーム4の後端が接地してリフトフレーム用ガイドローラ22,22から離れたことを検出する第5スイッチA5と、フック装置5の可動フック49が閉状態にあることを検出する第6スイッチA6と、フック装置5の可動フック49が開状態にあることを検出する第7スイッチA7と、ジャッキ装置7が格納状態にあることを検出する第8スイッチA8と、ジャッキ装置7が張出状態にあることを検出する第9スイッチA9とからの信号が入力される。
【0036】
更に、制御装置111には、ボディ9の積込み作業を開始する際に操作する積込みスイッチ112と、ボディ9の降ろし作業を開始する際に操作する降ろしスイッチ113と、牽引モードおよび脱着モードを選択するモード選択スイッチ114とが接続される。前記牽引モードとは、リフトフレーム4を13°後傾させてボディ9の後端を接地させた状態で、フック装置5の可動フック49を閉状態に保持するモードであり、貨物自動車Vを前後進を繰り返して該貨物自動車Vのセターラインとボディ9のセンターラインとをずらしたり一致させたりする際に使用される(図35参照)。前記脱着モードとは、フック装置5をリフトフレーム4の後端まで移動させて可動フック49を開状態に保持するモードであり、リフトフレーム4に対してボディを脱着する際に使用される(図34参照)。
【0037】
制御装置111は,前記各スイッチからの信号に基づいて、リフトフレーム4を揺動させるリフトシリンダ34,34の作動と、フック装置5を前後移動させるスライドモータ44の作動と、ジャッキ装置7を張出および格納するジャッキシリンダ79の作動とを制御する。
【0038】
次に、図26および図27のフローチャートを参照して本実施例の作用を説明する。
【0039】
先ず、貨物自動車Vに積まれたボディ9を地上に降ろして切り離す場合について説明する。この場合、ステップS1で降ろしスイッチ113はON状態に操作され、ステップS2でモード選択スイッチ114は脱着モード状態に操作される。ボディ9が貨物自動車Vに積まれた状態では(図28参照)、フック装置5はリフトフレーム4の前端位置にあるため、ステップS3で第1スイッチA1はONしており、ステップS4でジャッキシリンダ79が伸長駆動される。その結果、ジャッキ装置7は図28に示す格納状態から図29に示す張出状態に変化し、これに連動してリヤバンパー84は張出状態から格納状態へと揺動し、位置規制部材91,91は起立状態から倒伏状態へと揺動する。位置規制部材91,91が図17に示す状態に倒伏することにより、ボディ9の第3固定ピン19,19の位置規制部材91,91による拘束が解除される。
【0040】
続くステップS5で第9スイッチA9がONしてジャッキ装置7が図29に示す張出状態になったことが確認されると、ステップS6でスライドモータ44が作動してフック装置5がリフトフレーム4に沿って後方に移動し、フック装置5に被係合部材15に押圧されたボディ9がリフトフレーム4上を後方に移動する。続くステップS7で第2スイッチA2がONし、フック装置5が所定距離だけ後退してボディ9がリフトフレーム4上の中間位置まで後退したことが確認されると(図30参照)、ステップS8でスライドモータ44が停止するとともに、リフトシリンダ34,34が伸長する。
【0041】
その結果、リフト装置6が作動してリフトフレーム4がサブフレーム3に対して後傾する。続くステップS9で第4スイッチA4がONしてリフトフレーム4が13°後傾したことが確認されると(図31参照)、ステップS10でリフトシリンダ34,34が停止するとともに、ステップS11でスライドモータ44,44が作動してフック装置5がリフトフレーム4に沿って更に後方に移動し、ボディ9の後端の車輪12,12が接地する。そしてステップS12で第7スイッチA7がONしてフック装置5がリフトフレーム4の後端に達し、可動フック49が開いたことが確認されると(図32および図15参照)、ステップS13でスライドモータ44が停止するとともにリフトシリンダ34,34が更に伸長する。
【0042】
その結果、リフト装置6が作動してリフトフレーム4がサブフレーム3に対して更に後傾し、リフトフレーム4の後端が地面に接近する。続くステップS14で第5スイッチA5がONしてリフトフレーム4の後端が接地してリフトフレーム用ガイドローラ22,22から離れたことが検出されると、ステップS15でリフトシリンダ34,34を停止してリフトフレーム4がそれ以上後傾するのを防止する。このとき、フック装置5の可動フック49は開いているため、貨物自動車Vを前進させることによりリフトフレーム4からボディ9を切り離すことができる(図34参照)。
【0043】
次に、貨物自動車Vに積まれたボディ9を地上に降ろす過程で、図35に示すように、貨物自動車Vのセンターラインとボディ9のセンターラインとをずらしてから切り離す場合について説明する。この場合、ステップS1で降ろしスイッチ113はON状態に操作され、ステップS2でモード選択スイッチ114は脱着モード状態に操作されずにステップS17で牽引モードに操作される。続くステップS18〜ステップS25では、前記ステップS3〜ステップS11と同じ作用が行われ、13°後傾したリフトフレーム4に沿ってボディ9が後方に移動して該ボディ9の後端の車輪12,12が接地する。
【0044】
続くステップS26で第6スイッチA6がONしてフック装置5がリフトフレーム4の後端に直前位置に達したことが確認されると(図33および図14参照)、ステップS27でスライドモータ44が停止する。このとき、フック装置5の可動フック49は閉じた状態にあるため、ボディ9の被係合部材15は外れないように固定フック47および可動フック49に挟まれたままである。従って、この状態で貨物自動車Vに前進および後進を繰り返し行わせることにより、図35に示すように、貨物自動車Vのセンターラインとボディ9のセンターラインとをずらしても、その間にボディ9の被係合部材15がフック装置5から外れる虞はない。
【0045】
このようにして貨物自動車Vのセンターラインとボディ9のセンターラインとをずらした後にボディ9を切り離す場合には、モード選択スイッチ114を牽引モードから脱着モードに切り換えれば良い。モード選択スイッチ114を脱着モードに切り換えると、次の制御ループのステップS2の答えがYESになってステップS3に移行する。このときフック装置5は後退していて第1スイッチA1はOFFしているのでステップS16に移行し、ステップS16でフック装置5がリフトフレーム4の後端の直前位置にあることを検出する第6スイッチA6がONしているため(前記ステップS26参照)、ステップS11に移行する。そして既に説明したステップS11〜S15を繰り返し、フック装置5がリフトフレーム4の後端に達して可動フック49が開いた後に、リフトフレーム4の後傾角度が増加して後端が接地した状態で停止することにより、ボディ9をリフトフレーム4から切り離すことができる。
【0046】
次に、地上にあるボディ9を貨物自動車Vに積み込む場合について説明する。この場合、ステップS1で降ろしスイッチ113はOFFにあり、ステップS28で積込みスイッチ112はON状態に操作され、ステップS29でモード選択スイッチ114は脱着モード状態に操作される。ボディ9を積み込む前の状態ではリフトフレーム4は後傾して後端が接地している(図34参照)。従って、ステップS30で第7スイッチA7はONして可動フック49は開いており、ステップS31でリフトシリンダ34,34が収縮してリフトフレーム4が前方に揺動を開始すると、リフトフレーム4の後端に位置して可動フック49が開いた状態にあるフック装置5が前上方に斜めに移動し、図36(A)に矢印aで示すように、その固定フック47がボディ9の前端の被係合部材15に係合する。
【0047】
本実施例ではリフトフレーム4が後傾して後端が接地するとき、図21に示す第5スイッチA5の作用でリフトフレーム4のガイド部材27,27の下面がサブフレーム3のリフトフレーム用ガイドローラ22,22から離反するのを防止するため、リフトフレーム4が接地状態から前方に揺動を開始したとき、前述したようにフック装置5が前上方に斜めに移動して固定フック47がボディ9の前端の被係合部材15に確実に係合する。仮に、リフトフレーム4が後傾するとき、その後端が接地してから更にリフトフレーム4が後傾した場合には、図36(B)に示すように、リフトフレーム4のガイド部材27,27の下面がサブフレーム3のリフトフレーム用ガイドローラ22,22から離反してしまう。この状態からリフトフレーム4を前方に揺動させて固定フック47を被係合部材15に係合させようとしても固定フック47は直ちに上昇せず、図36(B)に矢印bで示すように前方に滑った後に上昇するため、固定フック47を被係合部材15にスムーズに係合させることができなくなる。
【0048】
このようにしてフック装置5の固定フック47をボディ9の被係合部材15に係合させた状態でリフトフレーム4が前方に揺動を続け、そのリフトフレーム4の後傾角度が13°になると(図32参照)、ステップS32で第4スイッチA4がONするため、ステップS33でリフトシリンダ34,34が停止する。
【0049】
続くステップS34でスライドモータ44が作動してフック装置5がボディ9を引き上げながら前進し、ステップS35でフック装置5が中間位置に達して第2スイッチA2がONすると(図31参照)、ステップS36でスライドモータ44が停止してリフトシリンダ34,34が収縮する。その過程で、フック装置5がリフトフレーム4の後端から離れると、可動フック49が固定フック47に向けて閉じられる(図33および図13参照)。リフトシリンダ34,34の収縮によりリフトフレーム4は13°の後傾状態から水平状態に向けて前方に揺動し、ステップS37で第3スイッチA3がONしてリフトフレーム4が水平姿勢に復帰したことが確認されると(図30参照)、ステップS38でリフトシリンダ34,34が停止してスライドモータ44が作動する。
【0050】
その結果、フック装置5に牽引されてボディ9が前進し、ステップS39で第1スイッチA1がONしてフック装置5がリフトフレーム4の前端に達したことが確認されると(図29参照)、ステップS40でスライドモータ44が停止する。そしてステップS41でジャッキシリンダ79が収縮し、ステップS42で第8スイッチA8がONしてジャッキ装置7が格納されたことが確認されると(図28参照)、ステップS43でジャッキシリンダ79が停止してボディ9の積込みが完了する。
【0051】
上述したように、ジャッキシリンダ79が図17に示す状態から図16に示す状態に収縮してジャッキ装置7が格納されると、それに連動して位置規制部材91,91が図17に示す状態から図16に示す状態に起立し、ボディ9の第3固定ピン19,19を前方に押圧する。その結果、ボディ9はリフトフレーム4に対して僅かに前進し、それまで図12の鎖線位置にあったボディ9の被係合部材15が実線位置まで前進して固定フック47の係合部47aから離反し、固定フック47および可動フック49に囲まれた空間50の略中央位置に移動する。これと同時に、ボディ9がリフトフレーム4に対して僅かに前進することにより、図1の円内に示すように、ボディ9の第1固定ピン17,17がサブフレーム3の第1固定部材37,37に後方から係合し、かつボディ9の第2固定ピン18,18がサブフレーム3の第2固定部材39,39に後方から係合する。
【0052】
而して、ボディ9は第1固定ピン17,17、第2固定ピン18,18および第3固定ピン19,19をそれぞれ第1固定部材37,37、第2固定部材39,39および位置規制部材91,91に係止されるため、貨物自動車Vの走行に伴う慣性力や振動に耐え得るように前後方向、左右方向および上下方向に移動不能に固定される。しかもボディ9の被係合部材15が固定フック47の後端の係合部47aから離反するため(図12参照)、被係合部材15と固定フック47の係合部47aとの当接による摩耗の発生を回避することができる。また貨物自動車Vの急加速や急発進に伴ってボディ9に後ろ向きの強い慣性力が作用しても、その慣性力は被係合部材15から固定フック47に伝達されないため、被係合部材15や固定フック47の損傷を未然に防止することができる。
【0053】
次に、図35に示すように、貨物自動車Vのセンターラインとボディ9のセンターラインとがずれた状態から、ボディ9を貨物自動車Vに積み込む場合について説明する。この場合、ステップS29でモード選択スイッチ114は脱着モードに操作されずにステップS45で牽引モードに操作される。続くステップS46〜ステップS49では、前記ステップS30〜ステップS34と同じ作用が行われ、リフトフレーム4の後端に位置して可動フック49が開いた状態にあるフック装置5が前上方に斜めに移動して固定フック47がボディ9の前端の被係合部材15に係合し、リフトフレーム4が13°後傾した状態になるまで前方に揺動した後に、フック装置5がリフトフレーム4の後端から前進を開始する(図32参照)。
【0054】
しかしながら、フック装置5がリフトフレーム4の後端から僅かに離れると、該フック装置5の可動フック49が閉じるためにステップS50で第6スイッチA6がONし、ステップS51でスライドモータ44が停止してリフトフレーム4の引き上げも停止する(図33参照)。このとき貨物自動車Vのセンターラインとボディ9のセンターラインとがずれた状態にあるため、貨物自動車Vに前進および後進を繰り返し行わせることにより両者のセンターラインとを一致させるが、フック装置5の可動フック49が閉じているためにボディ9の被係合部材15がフック装置5から外れる虞はない。
【0055】
このようにして貨物自動車Vのセンターラインとボディ9のセンターラインとを一致させた後にボディ9を貨物自動車Vに積み込む場合には、モード選択スイッチ114を牽引モードから脱着モードに切り換えれば良い。モード選択スイッチ114を脱着モードに切り換えると、次の制御ループのステップS29の答えがYESになってステップS30に移行する。このときフック装置5はリフトフレーム4の後端から離れて可動フック49が閉じているため、可動フック49の開状態を検出する第7スイッチA7はOFF状態になっていてステップS44に移行する。ステップS44では可動フック49の閉状態を検出する第6スイッチA6がON状態になってステップS34に移行する。而して、前述したステップS34〜ステップS43が繰り返されて、図33→図31→図30→図29→図28の状態へ経てボディ9の積み込みが完了する。
【0056】
尚、図25に示すように制御装置111にブザー、チャイム、ランプ等の警報装置115を接続し、リフトフレーム4がリフトフレーム用ガイドローラ22,22から離れて第5スイッチA5がONしたときに、リフトシリンダ34,34を停止させる代わりに、警報装置115を作動させて作業者にリフトシリンダ34,34を停止させるように警報を発することも可能である。
【0057】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0058】
例えば、実施例では第5スイッチA5として近接スイッチを採用しているが、リミットスイッチや光電管スイッチ等の任意の検出手段を採用することができる。
【0059】
また実施例ではフック装置5の固定フック47と可動フック49とが無端チェーン43,43で一体に移動するようになっているが、可動フック49は必ずしも必要ではない。この場合、リフトフレーム4の前端に第2の固定フックを設け無端チェーン43,43で前進する固定フック47が前進端に達したときに前記第2の固定フックと協働して被係合部材15を保持するようにすれば、被係合部材15の外れを確実に防止することができる。
【0060】
また実施例ではフラットデッキ型のボディ9を例示したが、箱型やコンテナ型のボディを採用することも可能である。
【0061】
また実施例ではリフトフレーム4を案内するガイド部材としてリフトフレーム用ガイドローラ22,22を採用しているが、リフトフレーム4を摺動可能かつ揺動可能に案内できるものであれば、ローラ以外の任意の構造のガイド部材を採用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、リフトフレームの後端にあるフックを地上にあるボディの前端に設けた被係合部材に係合させるべく、リフト手段によりリフトフレームを後方に移動させながら後傾させて接地させたとき、リフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れると、そのことを検出手段が検出して制御装置がリフト手段を停止させるので、リフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れて過剰に後傾するのを未然に回避し、フックが被係合部材に係合し難くなるの防止することができる。
【0063】
また請求項2に記載された発明によれば、リフトフレームの後端にあるフックを地上にあるボディの前端に設けた被係合部材に係合させるべく、リフト手段によりリフトフレームを後方に移動させながら後傾させて接地させたとき、リフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れると、そのことを検出手段が検出して警報装置が警報を発するので、作業者がリフト手段を停止させてリフトフレームが車体フレームのガイド部材から離れて過剰に後傾するのを未然に回避し、フックが被係合部材に係合し難くなるの防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貨物自動車の全体側面図
【図2】ボディの平面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線拡大断面図
【図5】図1の5方向矢視図
【図6】図5の6−6線拡大断面図
【図7】図5の7−7線拡大断面図
【図8】図5の8−8線拡大断面図
【図9】図5の9−9線拡大断面図
【図10】フック装置の平面図
【図11】図10の11方向矢視図
【図12】図10の12方向矢視図
【図13】図10の13−13線断面図
【図14】フック装置がリフトフレームの後端の手前位置にある状態を示す図
【図15】フック装置がリフトフレームの後端にある状態を示す図
【図16】ジャッキ装置の側面図(格納時の状態)
【図17】ジャッキ装置の側面図(張出時の状態)
【図18】図17の18方向矢視図
【図19】第3スイッチを示す、図1の要部拡大図
【図20】第4スイッチを示す、図1の要部拡大図
【図21】第5スイッチを示す、図1の要部拡大図
【図22】図21の22方向矢視図
【図23】第8スイッチを示す図
【図24】第9スイッチを示す図
【図25】制御系の構成を示すブロック図
【図26】作用を説明するフローチャートの第1分図
【図27】作用を説明するフローチャートの第2分図
【図28】貨物自動車にボディを搭載した状態を示す図
【図29】ジャッキ装置を張り出した状態を示す図
【図30】ボディを中間位置まで後退させた状態を示す図
【図31】リフトフレームを13°後傾させた状態を示す図
【図32】フック装置をリフトフレームの後端位置まで移動させた状態を示す図
【図33】フック装置をリフトフレームの後端の直前位置まで移動させた状態を示す図
【図34】リフトフレームの後端を接地させた状態を示す図
【図35】貨物自動車およびボディのセンターラインをずらせた状態を示す図
【図36】フック装置を被係合部材に係合させる際の作用説明図
【符号の説明】
2 シャシフレーム(車体フレーム)
3 サブフレーム(車体フレーム)
4 リフトフレーム
9 ボディ
15 被係合部材
22 リフトフレーム用ガイドローラ(ガイド部材)
34 リフトシリンダ(リフト手段)
44 スライドモータ(フック駆動手段)
47 固定フック(フック)
111 制御装置
115 警報装置
A5 第5スイッチ(検出手段)

Claims (2)

  1. 車体フレーム(2,3)と、
    車体フレーム(2,3)の後部に設けたガイド部材(22)上に支持されたリフトフレーム(4)と、
    ガイド部材(22)上に支持されたリフトフレーム(4)の後端を接地させるべく、該リフトフレーム(4)を後方に移動させながら後傾させるリフト手段(34)と、
    リフトフレーム(4)上に支持されてフック駆動手段(44)により前後方向に移動するフック(47)と、
    リフト手段(34)により接地したリフトフレーム(4)の後端に移動したフック(47)に係合可能な被係合部材(15)を前端に有し、フック駆動手段(44)により前方に移動するフック(47)に牽引されてリフトフレーム(4)上に移動可能なボディ(9)と、
    を備えた貨物自動車において、
    リフト手段(34)により後方に移動しながら後傾したリフトフレーム(4)が車体フレーム(2,3)のガイド部材(22)から離れたことを検出する検出手段(A5)と、
    検出手段(A5)の出力に基づいてリフト手段(34)の作動を停止する制御装置(111)と、
    を備えたことを特徴とする、貨物自動車におけるリフトフレーム安全装置。
  2. 車体フレーム(2,3)と、
    車体フレーム(2,3)の後部に設けたガイド部材(22)上に支持されたリフトフレーム(4)と、
    ガイド部材(22)上に支持されたリフトフレーム(4)の後端を接地させるべく、該リフトフレーム(4)を後方に移動させながら後傾させるリフト手段(34)と、
    リフトフレーム(4)上に支持されてフック駆動手段(44)により前後方向に移動するフック(47)と、
    リフト手段(34)により接地したリフトフレーム(4)の後端に移動したフック(47)に係合可能な被係合部材(15)を前端に有し、フック駆動手段(44)により前方に移動するフック(47)に牽引されてリフトフレーム(4)上に移動可能なボディ(9)と、
    を備えた貨物自動車において、
    リフト手段(34)により後方に移動しながら後傾したリフトフレーム(4)が車体フレーム(2,3)のガイド部材(22)から離れたことを検出する検出手段(A5)と、
    検出手段(A5)の出力に基づいて警報を発する警報装置(115)と、
    を備えたことを特徴とする、貨物自動車におけるリフトフレーム安全装置。
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