JP3769145B2 - ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置 - Google Patents

ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体フレームに上下揺動可能に枢支した荷箱と、この荷箱と車体フレーム間に設けた油圧シリンダと、この油圧シリンダと油圧源・油タンクとの間に介装されるダンプ切換弁と、このダンプ切換弁のスプール弁体を荷箱上げ位置・中立位置・荷箱下げ位置の三位置間で強制摺動させるスプール駆動手段と、スプール弁体の作動位置を任意に選択操作するための操作入力手段と、その操作入力手段への操作入力に応じてスプール弁体の作動位置が切換えられるようにスプール駆動手段を制御する制御手段とを備え、操作入力手段には、スプール弁体の荷箱上げ位置・中立位置・荷箱下げ位置にそれぞれ対応して上げ操作部・中立操作部・下げ操作部が設定されるダンプカーにおける荷箱昇降制御装置は、例えば特開平8−156674号公報に開示されるように従来公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記ダンプカーに使用されているダンプ切換弁のスプール弁体の摺動位置と、弁を通過する作動油の流量との関係は、例えば図14に示すように中立位置N〜第1中間位置A1 の領域と、第2中間位置A2 〜荷箱下げ位置Dの領域とにおいては流量変化が殆どなく、また第1中間位置A1 〜第2中間位置A2 の領域では急激な流量変化がみられる。
【0004】
そして従来の上記制御手段では、スプール弁体が荷箱上げ位置又は中立位置にある状態において、操作入力手段の下げ操作部が操作入力されると、図10の上段グラフに示すようにスプール弁体が瞬時に又は急速に荷箱下げ位置まで切換移動するようにスプール駆動手段を制御するので、その下げ操作部への操作入力と略同時に流量が急激に増大変化してしまい、そのため、荷箱の下方揺動開始の際に切換えショックが少なからず発生し、荷箱や車体をふらつかせ、その姿勢が不安定になる等の問題があった。
【0005】
またダンプカーでは、荷箱内の砂利等の積載物を少しずつ降ろすような場合に荷箱をその下方揺動途中で一時停止させることがあるが、その停止の際に、従来では中立操作部への操作入力に基づき荷箱下げ位置のスプール弁体を中立位置に瞬時に又は急速に切換移動するようにしているため、流量が急激に減少変化してしまい、そのため、荷箱の下方揺動停止の際に切換えショックが少なからず発生し、上記と同様の問題があった。
【0006】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたもので、上記従来装置の問題を解決することができる、ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、車体フレームに上下揺動可能に枢支した荷箱と、この荷箱と車体フレーム間に設けた油圧シリンダと、この油圧シリンダと油圧源・油タンクとの間に介装されるダンプ切換弁と、このダンプ切換弁のスプール弁体を荷箱上げ位置・中立位置・荷箱下げ位置の三位置間で強制摺動させるスプール駆動手段と、スプール弁体の作動位置を任意に選択操作するための操作入力手段と、その操作入力手段への操作入力に応じてスプール弁体の作動位置が切換えられるようにスプール駆動手段を制御する制御手段とを備え、操作入力手段には、スプール弁体の荷箱上げ位置・中立位置・荷箱下げ位置にそれぞれ対応して上げ操作部・中立操作部・下げ操作部が設定されるダンプカーにおいて、制御手段は、スプール弁体が荷箱上げ位置又は中立位置にある状態で下げ操作部が操作入力されたときに、荷箱の下方揺動開始の際のショックを軽減し得る所定の低速度でスプール弁体が中立位置から荷箱下げ位置まで摺動するように、スプール駆動手段を制御することを特徴とし、この特徴によれば、スプール弁体の摺動速度を緩速制御するだけの簡単な構造で、荷箱の下方揺動開始の際のショックが効果的に軽減される。
【0008】
また請求項2の発明は、前記ダンプカーにおいて、スプール弁体の位置を検出してその検出情報を制御手段に送る位置検出手段を備え、制御手段は、スプール弁体が荷箱上げ位置又は中立位置にある状態で下げ操作部が操作入力されたときに、スプール弁体が中立位置よりも荷箱下げ位置側の第1中間位置までは急速に摺動し、その第1中間位置から、更に荷箱下げ位置側の第2中間位置まで又は荷箱下げ位置までは緩徐に摺動するように、スプール駆動手段を制御することを特徴とし、この特徴によれば、請求項1の発明と同様の作用効果が得られ、その上、前記操作入力によりスプール弁体が荷箱下げ位置に達するまでの所要時間が過度に長くなるのを回避しつつスプール弁体の摺動速度を一層緩徐に制御できるから、荷箱の下方揺動開始の際のショックがより効果的に軽減される。
【0009】
また請求項3の発明は、前記ダンプカーにおいて、制御手段は、スプール弁体が荷箱下げ位置にある状態で中立操作部が操作入力されたときに、荷箱の下方揺動停止の際のショックを軽減し得る所定の低速度でスプール弁体が荷箱下げ位置から中立位置まで摺動するように、スプール駆動手段を制御することを特徴とし、この特徴によれば、スプール弁体の摺動速度を緩速制御するだけの簡単な構造で、荷箱の下方揺動停止の際のショックが効果的に軽減される。
【0010】
また請求項4の発明は、前記ダンプカーにおいて、スプール弁体の位置を検出してその検出情報を制御手段に送る位置検出手段を備え、制御手段は、スプール弁体が荷箱下げ位置にある状態で中立操作部が操作入力されたときに、スプール弁体が荷箱下げ位置よりも中立位置側の第2中間位置までは急速に摺動し、その第2中間位置から、更に中立位置側の第1中間位置まで又は中立位置までは緩徐に摺動するように、スプール駆動手段を制御することを特徴とし、この特徴によれば、請求項3の発明と同様の作用効果が得られ、その上、前記操作入力によりスプール弁体が中立位置に達するまでの所要時間が過度に長くなるのを回避しつつスプール弁体の摺動速度を一層緩徐に制御することができるから、荷箱の下方揺動停止の際のショックがより効果的に軽減される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0012】
図1〜図10は本発明の第1実施例を示すもので、図1はダンプカーの要部側面図、図2はダンプ切換弁及びアクチュエータの拡大図、図3は作用の説明図、図4は操作盤の正面図、図5及び図6は制御系のブロック図、図7は制御手順を示すフローチャートの第1分図、図8は同フローチャートの第2分図、図9はスプール弁体の位置と移動速度との関係を示すグラフ、図10はスプール弁体の変位と該変位に伴う通過流量変化とを従来例と比較して示すタイミンクチャートである。また図11は第2実施例に係る制御手順を示すフローチャートの第1の要部抜粋図、図12は第2実施例に係る制御手順を示すフローチャートの第2の要部抜粋図、図13は、第2実施例におけるスプール弁体の位置と移動速度との関係を示す、図9対応のグラフ、図14は、本発明を含めた一般的なダンプ切換弁のスプール弁体の位置と弁の通過流量との関係を示すグラフである。
【0013】
図1に示すように、ダンプカーVの車体フレーム1の前部にはキャビン2が設けられており、このキャビン2の後部に荷箱3が起立・倒伏自在に枢支される。車体フレーム1と荷箱3との間には単動式の油圧シリンダ4が設けられており、油圧シリンダ4を伸長駆動することにより荷箱3は起立し、また油圧シリンダ4を収縮駆動することにより荷箱3は倒伏する。
【0014】
キャビン2の下部に配置されたエンジンEには、その出力を随時に取出可能なPTO装置5が接続されており、このPTO装置5には、これにより駆動される油圧源としての油圧ポンプ6が連動連結される。この油圧ポンプ6が油タンク7から汲み上げるオイルがダンプ切換弁8を経て油圧シリンダ4に供給されると、油圧シリンダ4が伸長して荷箱3が起立する。また荷箱3が倒伏する場合には、荷箱3の自重で油圧シリンダ4が収縮し、油圧シリンダ4内のオイルはダンプ切換弁8を経て油タンク7に還流する。
【0015】
エアタンク9にソレノイド弁10を介して接続されたエアシリンダ11により、PTO装置5の「接」・「断」が切り換えられる。また、ダンプ切換弁8にはスプール駆動手段としてのアクチュエータ12が連設されており、このアクチュエータ12により、後述するようにダンプ切換弁8のスプール弁体18が荷箱上げ位置U、中立位置N及び荷箱下げ位置Dの三位置間で強制摺動させて切換えられる。
【0016】
キャビン2の内部にはエンジンの始動・停止を操作するキースイッチ13と、荷箱3の昇降を操作する操作入力手段としての操作盤14とが設けられる。車体の適所には制御手段としての電子制御ユニットECUが設置され、この電子制御ユニットECUは、キースイッチ13及び操作盤14からの信号に基づき、ソレノイド弁10及びアクチュエータ12の作動を制御する。
【0017】
次に、図2を参照しながらダンプ切換弁8の構造を説明する。
【0018】
ダンプ切換弁8の弁函15には、油圧ポンプ6の吐出側に連なる第1油路L1 と、油タンク7に連なる第2油路L2 と、油圧シリンダ4に連なる第3油路L3 と、油圧シリンダ4に連なってダンプ切換弁8から油圧シリンダ4へのオイルの流れのみを許容する一方向弁16を介装した第4油路L4 とが形成される。弁函15に穿設したスプール孔17には、第1油路L1 及び第4油路L4 に連通する第1ポートP1 と、第2油路L2 に連通する第2ポートP2 と、第3油路L3 に連通する第3ポートP3 とが形成される。一方、スプール孔17に摺動自在に嵌合するスプール弁体18にはグルーブ181 が形成されており、このグルーブ181 の左端部に先細の切欠き182 …が複数個形成される。
【0019】
図2はスプール弁体18が中立位置Nにある状態を示しており、ここからスプール弁体18が一定量右動すると図3(A)に示す荷箱上げ位置Uとなり、また一定量左動すると図3(B)に示す荷箱下げ位置Dとなる。
【0020】
次に、図2を参照しながらアクチュエータ12の構造を説明する。
【0021】
弁函15の左端に結合されたガイド筒19の左端に、第1ギヤハウジング20及び第2ギヤハウジング21が結合される。スプール弁体18の左端はガイド筒19の内部に延びており、そこに雌ねじ部材22がピン23で結合される。雌ねじ部材22の外周に軸方向に刻設された溝221 には、ガイド筒19に螺入したボルト24の先端が係合しており、これによりスプール弁体18は回転を規制された状態で軸方向の摺動を許容される。
【0022】
第1ギヤハウジング20には、前記雌ねじ部材22に螺合する雄ねじ部材25がボールベアリング26及びシール部材27を介して回転自在に支持される。第1ギヤハウジング20及び第2ギヤハウジング21の内部に延出する雄ねじ部材25の左端には、トルクリミッタ28を介して第4ギヤ29が支持されており、第1ギヤハウジング20の外側面に設けたモータ30の第1ギヤ31が、中間軸32に設けた第2ギヤ33及び第3ギヤ34を介して前記第4ギヤ29に噛合する。一方、第2ハウジング21の外側面に設けたポテンショメータ35が第5ギヤ36及び第6ギヤ37を介して雄ねじ部材25に接続される。
【0023】
而して、モータ30により雄ねじ部材25を回転させると、それに噛合する雌ねじ部材22と共にスプール弁体18が軸方向に駆動される。そして、スプール弁体18の摺動位置がポテンショメータ35によって検出される。而してポテンショメータ35は、スプール弁体18の位置を検出してその検出情報を制御手段としての電子制御ユニットECUに送る本発明の位置検出手段を構成する。
【0024】
次に、図4に基づいて操作盤14の構造を説明する。
【0025】
操作盤14には、電源スイッチ38、電源ランプ39及び3個の操作スイッチ40,41,42が設けられる。電源スイッチ38は一度押すと閉成して電源ランプ39が点灯し、再び押すと開成して電源ランプ39が消灯する。電源スイッチ38が閉成しているとき、即ち電源ランプ39が点灯しているとき、上げスイッチ40、中立スイッチ41又は下げスイッチ42を閉成すると、アクチュエータ12が作動してダンプ切換弁8のスプール弁体18を荷箱上げ位置U、中立位置N又は荷箱下げ位置Dに駆動する。
【0026】
図5に示すように、上げスイッチ40、中立スイッチ41又は下げスイッチ42の操作に基づいて、電子制御ユニットECUに設けたPTO切換手段46がソレノイド弁10を駆動し、PTO装置5の「接」・「断」が切り換えられる。
【0027】
図6に示すように、上げスイッチ40、中立スイッチ41又は下げスイッチ42の操作に基づいて、電子制御ユニットECUに設けたスプール目標位置データ変換手段47がスプール弁体18の目標位置データを出力し、その最終目標位置に基づいてスプール移動速度設定手段48が目標速度を出力し、速度制御手段49が目標速度に応じたモータ駆動信号を出力してアクチュエータ12のモータ30を駆動することにより、ダンプ切換弁8のスプール弁体18が目標速度で摺動する。このとき、アクチュエータ12のポテンショメータ35からスプール弁体18の実位置データがスプール移動速度設定手段48及び速度制御手段49にフィードバックされ、スプール弁体18の速度を目標速度に収束させる。
【0028】
而して電子制御ユニットECUからの指令でアクチュエータ12が作動してダンプ切換弁8のスプール弁体18が荷箱上げ位置Uに置かれた状態では、図3(A)から明らかなように、油圧ポンプ6により油タンク7から汲み上げられたオイルが第1油路L1 、第1ポートP1 、第4油路L4 及び一方向弁16を経て油圧シリンダ4に供給され、油圧シリンダ4が伸長することにより荷箱3が起立する。
【0029】
またスプール弁体18が中立位置Nに置かれた状態では、図2から明らかなように、油圧ポンプ6により油タンク7から汲み上げられたオイルが第1油路L1 、第1ポートP1 、グルーブ181 、第2ポートP2 及び第2油路L2 を経て油タンク7に還流する一方、第3油路L3 がスプール12で閉塞され、且つ第4油路L4 が一方向弁16で閉塞されることにより、油圧シリンダ4がロックされて荷箱3はその位置に停止する。
【0030】
さらにスプール弁体18が荷箱下げ位置Dに置かれた状態では、荷箱3の自重で油圧シリンダ4のオイルが第3油路L3 、第3ポートP3 、グルーブ181 、第2ポートP2 及び第2油路L2 を経て油タンク7に還流し、荷箱3は倒伏するが、このとき、スプール12のグルーブ181 に形成した切欠き182 …が第3ポートP3 にゆっくりと連通するため、荷箱3をスムーズに倒伏させることができる。
【0031】
次に、前述の構成を備えた、本発明の請求項1・3に対応した第1実施例の作用を、図7及び図8のフローチャートを参照しながら説明する。
【0032】
先ず、図7のフローチャートにおいて、キースイッチ13を閉成してエンジンEを運転した状態で操作盤14の電源スイッチ38を閉成すると(ステップS1)、電源がONして電源ランプ39が点灯するとともに、スプール最終目標位置データ変換手段47が出力するスプール目標位置が中立位置Nに初期設定される(ステップS2)。次いでステップS3で上げスイッチ40の操作が確認された場合には、電子制御ユニットECUからの指令でソレノイド弁10が作動してPTO装置5が「接」になると共に、油圧ポンプ6が駆動され(ステップS4)、次いでステップS5でスプール目標位置が荷箱上げ位置Uに設定される。また、ステップS6で中立スイッチ41の操作が確認された場合には、PTO装置5が現状維持されるとともに(ステップS7)、スプール目標位置が中立位置Nに設定される(ステップS8)。更にステップS9で下げスイッチ42の操作が確認された場合には、PTO装置5が「断」状態に切換えられ(ステップS10)、次いでステップS11でスプール目標位置が荷箱下げ位置Dに設定される。尚、何れのスイッチ40〜42の操作も確認されない場合には、PTO装置5が現状維持されると共に(ステップS12)、スプール目標位置も現状維持される(ステップS13)。
【0033】
次に図8のフローチャートに移り、ステップS20で、スプール目標位置が荷箱上げ位置Uであると判断された場合には、先ずステップS21で、ポテンショメータ35により検出されたスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより上げ側か下げ側かが判断される。そして上げ側と判断された場合にはステップS22でスプール弁体18が荷箱上げ位置Uに到達しているか否かが判断され、到達していない場合はスプール弁体18を最大速度で上げ側に急速に摺動させ(ステップS23)、到達している場合はスプール弁体18をそのまま荷箱上げ位置Uに停止させる(ステップS24)。またステップS21でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより下げ側であると判断された場合には、ステップS25に移って、スプール弁体18が中立位置Nに達するまでの間、荷箱の下方揺動停止の際のショックを軽減し得る所定の低速度(中立位置Nと下げ位置Dとの間の摺動距離をS、切換所要時間をt(図示例では約1.5秒)とすると、S/t)でスプール弁体18を上げ側に比較的緩やかに摺動させる。
【0034】
またステップS26でスプール目標位置が中立位置Nであると判断された場合には、先ずステップS27でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより上げ側か下げ側かが判断される。そして上げ側と判断された場合にはステップS28でスプール弁体18が中立位置Nに到達しているか否かが判断され、到達していない場合はスプール弁体18を最大速度で下げ側に急速に摺動させ(ステップS29)、到達している場合はスプール弁体18をそのまま中立位置Nに停止させる(ステップS30)。またステップS27でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより下げ側であると判断された場合には、ステップS31に移って、スプール弁体18が中立位置Nに達するまでの間、前記所定の低速度でスプール弁体18を上げ側に比較的緩やかに摺動させる。
【0035】
さらにステップS26でスプール目標位置が中立位置でないと判断された場合は、ステップS32でスプール目標位置が荷箱下げ位置Dとされる。そして先ずステップS33でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより上げ側か下げ側かが判断される。そして下げ側の場合にはステップS34でスプール弁体18が荷箱下げ位置Dに到達しているか否かが判断され、到達していない場合はスプール弁体18が荷箱下げ位置Dに達するまでの間、前記所定の低速度でスプール弁体18を下げ側に比較的緩やかに摺動させ(ステップS35)、また到達している場合はスプール弁体18をそのまま荷箱下げ位置Dに停止させる(ステップS36)。またステップS33でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより上げ側であると判断された場合には、ステップS37に移って、スプール弁体18を最大速度で下げ側に急速に摺動させる。
【0036】
次にステップS38で電源スイッチ38が開かれたか否かが判断され、開かれていない場合はステップS3に戻って一連の制御手順を繰り返し、また開かれた場合は電源をOFFにすると共に電源ランプ39を消灯する。
【0037】
図9は、以上の制御過程におけるスプール弁体18の位置とスプール移動速度との関係を示している。このグラフからも明らかように、スプール弁体18が中立位置Nと荷箱下げ位置Dとの間を摺動するときの移動速度は、中立位置Nと荷箱上げ位置Uとの間を摺動するときの移動速度よりも十分低速に制御されるため、例えばスプール弁体18を荷箱上げ位置U又は中立位置Nより荷箱下げ位置Dに切換えて荷箱の下方揺動を開始させる際のショックや、同弁体18を荷箱下げ位置Dより中立位置Nに切換えて荷箱の下方揺動を停止させる際のショックが効果的に軽減されて、荷箱や車体の姿勢安定が図られる。
【0038】
また図10の(1)は、スプール弁体18を中立位置Nと荷箱下げ位置Dとの間で切換える過程での該弁体18の変位と通過油の流量とのタイミンクチャートを示している。例えば荷箱の停止状態で下げスイッチ42を閉じると、これと同時に、それまで中立位置Nにあったスプール弁体18が略一定の低速度(S/t)で下げ側へ摺動開始するが、弁通過流量は該弁体18が中立位置Nより第1中間位置A1 になるまでは殆ど変化なくゼロのままであり、第1中間位置A1 を過ぎると所定の流量変化速度V1 で漸増する。そしてスプール弁体18が、第1中間位置A1 より更に下げ側の第2中間位置A2 を過ぎるとまた流量は一定値Qとなる。
【0039】
一方、荷箱の下降状態で中立スイッチ41を閉じると、これと同時に、それまで荷箱下げ位置Dにあったスプール弁体18が略一定の低速度(−S/t)で上げ側へ摺動開始するが、弁通過流量は該弁体18が中立位置Nより第2中間位置A2 になるまでは殆ど変化なく、第2中間位置A2 を過ぎると所定の流量変化速度V1 で漸減する。そしてスプール弁体18が第1中間位置A1 を過ぎるとまた流量はゼロとなる。
【0040】
尚、スプール弁体18の中立位置Nと荷箱下げ位置Dとの間での切換所要時間tは、図示例では約1.5秒に設定されるが、これは、それ以上長い場合には流量変化速度を遅くして切換ショックを軽減する上では有利である反面、切換えに時間がかかり過ぎて作業能率が低下するからである。
【0041】
次に、本発明の請求項2・4に対応した第2実施例の作用を、図11,12のフローチャートを参照しながら説明する。この第2実施例は、図7,8のフローチャートにおけるステップS25,31の処理が図11のフローチャートの処理に、またステップS35の処理が図12のフローチャートの処理にそれぞれ置き換わる以外は、第1実施例と基本的に同じであるので、その相違部分だけを次に説明する。
【0042】
即ち、ステップS20でスプール目標位置が荷箱上げ位置Uであると判断され且つステップS21でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより下げ側であると判断された場合、或いはステップS26でスプール目標位置が中立位置Nであると判断され且つステップS27でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより下げ側であると判断された場合において、特にこの第2実施例では、図11に示すようにステップS100でスプール弁体18の実際位置が第1中間位置A1 よりも上げ側か下げ側かが判断され、上げ側と判断された場合にはスプール弁体18を中立位置Nになるまで上げ側に最大速度で急速に摺動させ(ステップS101)、また第1中間位置A1 よりも下げ側と判断された場合には、ステップS102でスプール弁体18の実際位置が第2中間位置A2 よりも上げ側か下げ側かが判断され、上げ側である場合には、ステップS103に移って、スプール弁体18が第1中間位置A1 に達するまでの間、荷箱の下方揺動停止の際のショックを軽減し得る所定の低速度(第1中間位置A1 と第2中間位置A2 との間のスプール弁体18の摺動距離をS′、切換所要時間をt(図示例では約1.5秒)とすると、S′/t)でスプール弁体18を上げ側に比較的緩やかに摺動させる。またステップS102でスプール弁体18の実際位置が第2中間位置A2 よりも下げ側にあると判断されると、ステップS104に移って、スプール弁体18を第2中間位置A2 になるまで上げ側に最大速度で急速に摺動させる。
【0043】
尚、この第2実施例(図11のフローチャート)において前記ステップS100,101は必要に応じて省略してもよく、その場合には、スプール弁体18は、第1中間位置A1 と中立位置Nとの間の領域においても前記低速度(S′/t)のまま上げ側に緩やかに摺動する。
【0044】
またスプール目標位置が荷箱下げ位置Dとされ(ステップS32)、しかもステップS33でスプール弁体18の実際位置が中立位置Nより下げ側であると判断され且つステップSS34でスプール弁体18が荷箱下げ位置Dに未だ到達していないと判断された場合において、特にこの第2実施例では、図12に示すようにステップS200でスプール弁体18の実際位置が第2中間位置A2 よりも上げ側か下げ側かが判断され、下げ側にある場合にはスプール弁体18を荷箱下げ位置Dになるまで下げ側に最大速度で急速に摺動させ(ステップS201)、また第2中間位置A2 よりも上げ側にある場合には、ステップS202でスプール弁体18の実際位置が第1中間位置A1 よりも上げ側か下げ側かが判断され、下げ側にある場合には、ステップS203に移って、スプール弁体18が第2中間位置A2 に達するまでの間、荷箱の下方揺動開始の際のショックを軽減し得る前記所定の低速度(S′/t)でスプール弁体18を下げ側に比較的緩やかに摺動させる。またステップS202でスプール弁体18の実際位置が第1中間位置A1 よりも上げ側にあると判断された場合には、ステップS204に移って、スプール弁体18を第1中間位置A1 になるまで下げ側に最大速度で急速に摺動させる。
【0045】
尚、第2実施例(図12のフローチャート)において前記ステップS200,201は必要に応じて省略してもよく、その場合には、スプール弁体18は、第2中間位置A2 と荷箱下げ位置Dとの間の領域においても前記低速度(S′/t)のまま下げ側に緩やかに摺動する。
【0046】
図13は、上記第2実施例の制御過程におけるスプール弁体18の位置とスプール移動速度との関係を示している。このグラフからも明らかように、スプール弁体18が中立位置Nと荷箱下げ位置D間における第1中間位置A1 と第2中間位置A2 との間を摺動するときの移動速度は、それ以外の区間(即ち第2中間位置A2 と荷箱下げ位置Dの間や、第1中間位置A1 と荷箱上げ位置Uの間)を摺動するときの移動速度よりも低速に制御されるため、例えばスプール弁体18を中立位置Nより荷箱下げ位置Dに切換えて荷箱の下方揺動を開始させる際のショックや、同弁体18を荷箱下げ位置Dより中立位置Nに切換えて荷箱の下方揺動を停止させる際のショックが効果的に軽減されて、荷箱や車体の姿勢安定が図られる。
【0047】
また図10の(2)は、上記第2実施例でスプール弁体18を中立位置Nと荷箱下げ位置Dとの間で切換える過程での該弁体18の変位と通過油の流量とのタイミンクチャートを示している。例えば荷箱の停止状態で下げスイッチ42を閉成すると、これと同時に、それまで中立位置Nにあったスプール弁体18が第1中間位置A1 まで急速に摺動し、次いで第1中間位置A1 から第2中間位置A2 までは低速(S′/t)で下げ側へ摺動し、そして第2中間位置A2 を過ぎると荷箱下げ位置Dまで急速に摺動するので、下げスイッチ42の閉成と略同時に流量は所定の流量変化速度V2 (V2 <V1 )で漸増し、スプール弁体18が荷箱下げ位置Dに到達するのと略同時に一定値Qとなる。
【0048】
一方、荷箱の下降状態で中立スイッチ41を閉成すると、これと同時に、それまで荷箱下げ位置Dにあったスプール弁体18が第2中間位置A2 まで急速に摺動し、次いで第2中間位置A2 から第1中間位置A1 までは低速(S′/t)上げ側へで摺動し、そして第1中間位置A1 を過ぎると中立位置Nまで急速に摺動するので、中立スイッチ41の閉成と略同時に流量は所定の流量変化速度V2 (V2 <V1 )で漸増し、スプール弁体18が中立位置Nに到達するのと略同時にゼロとなる。
【0049】
尚、図13の点線Y及び図10(2)の点線Y′は、ステップS100,101を省略した場合の軌跡を示し、また図13の点線X及び図10(2)の点線X′は、ステップS200,201を省略した場合の軌跡をそれぞれ示す。
【0050】
以上の第2実施例によれば、スプール弁体18の、荷箱下げ位置Dと中立位置N間での切換所要時間が過度に長くならないようにしながら、スプール弁体14の摺動速度を一層緩徐に制御することができるため、作業能率の低下を招くことなく荷箱の下方揺動開始および下方揺動停止の際のショックをより効果的に軽減することができる。
【0051】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、第2実施例において、第1及び第2中間位置A1 ,A2 は、その相互間の領域をスプール弁体18が摺動変位したときに流量が大きく変化し、また第1中間位置A1 と中立位置N間、並びに第2中間位置A2 と荷箱下げ位置D間をスプール弁体18が摺動変位したときには流量が殆ど変化しないような位置、即ち、スプール弁体18の無効ストローク区間(A1 〜N,A2 〜D)と有効ストローク区間(A1 〜A2 )との境界位置に略一致させて設定しているが、請求項2・4の発明では、第1又は第2中間位置を前記境界位置より多少ずらして設定してもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、スプール弁体が荷箱上げ位置又は中立位置にある状態で下げ操作部が操作入力されたときに、荷箱の下方揺動開始の際のショックを軽減し得る所定の低速度でスプール弁体が中立位置から荷箱下げ位置まで摺動するように、スプール駆動手段を制御するので、スプール弁体の摺動速度を緩速制御するだけの簡単な構造で、荷箱の下方揺動開始の際のショックを効果的に軽減することができ、荷箱や車体の姿勢安定が図られる。
【0053】
また請求項2の発明によれば、スプール弁体が荷箱上げ位置又は中立位置にある状態で下げ操作部が操作入力されたときに、スプール弁体が中立位置よりも荷箱下げ位置側の第1中間位置までは急速に摺動し、その第1中間位置から、更に荷箱下げ位置側の第2中間位置まで又は荷箱下げ位置までは緩徐に摺動するように、スプール駆動手段を制御するので、請求項1の発明の上記効果を達成し得ることに加えて、上記操作入力によりスプール弁体が荷箱下げ位置に達するまでの所要時間が過度になるのを回避しつつスプール弁体の摺動速度を一層緩徐に制御することができ、従って荷箱の下方揺動開始の際のショックをより効果的に軽減することができる。
【0054】
また請求項3の発明によれば、スプール弁体が荷箱下げ位置にある状態で中立操作部が操作入力されたときに、荷箱の下方揺動停止の際のショックを軽減し得る所定の低速度でスプール弁体が荷箱下げ位置から中立位置まで摺動するように、スプール駆動手段を制御するので、スプール弁体の摺動速度を緩速制御するだけの簡単な構造で荷箱の下方揺動停止の際のショックを効果的に軽減することができ、荷箱や車体の姿勢安定が図られる。
【0055】
また請求項4の発明によれば、スプール弁体が荷箱下げ位置にある状態で中立操作部が操作入力されたときに、スプール弁体が荷箱下げ位置よりも中立位置側の第2中間位置までは急速に摺動し、その第2中間位置から、更に中立位置側の第1中間位置まで又は中立位置までは緩徐に摺動するように、スプール駆動手段を制御するので、請求項3の発明の上記効果を達成し得ることに加えて、上記操作入力によりスプール弁体が中立位置に達するまでの所要時間が過度になるのを回避しつつスプール弁体の摺動速度を一層緩徐に制御することができ、従って荷箱の下方揺動停止の際のショックをより効果的に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンプカーの要部側面図
【図2】スプール弁及びアクチュエータの拡大図
【図3】作用の説明図
【図4】操作盤の正面図
【図5】制御系のブロック図
【図6】制御系のブロック図
【図7】第1,第2実施例に係る制御手順を示すフローチャートの第1分図
【図8】第1実施例に係る制御手順を示すフローチャートの第2分図
【図9】第1実施例におけるスプール弁体の位置と移動速度との関係を示すグラフ
【図10】スプール弁体の変位と該変位に伴う流量変化を従来例と比較して示すタイミンクチャートであって、特に(1)は第1実施例を、また(2)は第2実施例をそれぞれ示す
【図11】第2実施例に係る制御手順を示すフローチャートの第1の要部抜粋図
【図12】第2実施例に係る制御手順を示すフローチャートの第2の要部抜粋図
【図13】第2実施例におけるスプール弁体の位置と移動速度との関係を示す、図9対応のグラフ
【図14】本発明を含めた一般的なダンプ切換弁のスプール弁体の位置と弁の通過流量との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 第1中間位置
2 第2中間位置
ECU 電子制御ユニット(制御手段)
D 荷箱下げ位置
N 中立位置
U 荷箱上げ位置
3 荷箱
4 油圧シリンダ
6 油圧ポンプ(油圧源)
7 油タンク
8 ダンプ切換弁
12 アクチュエータ(スプール駆動手段)
14 操作盤(操作入力手段)
18 スプール弁体
35 ポテンショメータ(位置検出手段)
40 上げスイッチ(上げ操作部)
41 中立スイッチ(中立操作部)
42 下げスイッチ(下げ操作部)

Claims (4)

  1. 車体フレーム(1)に上下揺動可能に枢支した荷箱(3)と、この荷箱(3)と車体フレーム(1)間に設けた油圧シリンダ(4)と、この油圧シリンダ(4)と油圧源(6)・油タンク(7)との間に介装されるダンプ切換弁(8)と、このダンプ切換弁(8)のスプール弁体(18)を荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)の三位置間で強制摺動させるスプール駆動手段(12)と、スプール弁体(18)の作動位置を任意に選択操作するための操作入力手段(14)と、その操作入力手段(14)への操作入力に応じてスプール弁体(18)の作動位置が切換えられるようにスプール駆動手段(12)を制御する制御手段(ECU)とを備え、操作入力手段(14)には、スプール弁体(18)の荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)にそれぞれ対応して上げ操作部(40)・中立操作部(41)・下げ操作部(42)が設定されるダンプカーにおいて、
    制御手段(ECU)は、スプール弁体(18)が荷箱上げ位置(U)又は中立位置(N)にある状態で下げ操作部(42)が操作入力されたときに、荷箱(3)の下方揺動開始の際のショックを軽減し得る所定の低速度でスプール弁体(18)が中立位置(N)から荷箱下げ位置(D)まで摺動するように、スプール駆動手段(12)を制御することを特徴とする、ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置。
  2. 車体フレーム(1)に上下揺動可能に枢支した荷箱(3)と、この荷箱(3)と車体フレーム(1)間に設けた油圧シリンダ(4)と、この油圧シリンダ(4)と油圧源(6)・油タンク(7)との間に介装されるダンプ切換弁(8)と、このダンプ切換弁(8)のスプール弁体(18)を荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)の三位置間で強制摺動させるスプール駆動手段(12)と、スプール弁体(18)の作動位置を任意に選択操作するための操作入力手段(14)と、その操作入力手段(14)への操作入力に応じてスプール弁体(18)の作動位置が切換えられるようにスプール駆動手段(12)を制御する制御手段(ECU)とを備え、操作入力手段(14)には、スプール弁体(18)の荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)にそれぞれ対応して上げ操作部(40)・中立操作部(41)・下げ操作部(42)が設定されるダンプカーにおいて、
    スプール弁体(18)の位置を検出してその検出情報を制御手段(ECU)に送る位置検出手段(35)を備え、
    制御手段(ECU)は、スプール弁体(18)が荷箱上げ位置(U)又は中立位置(N)にある状態で下げ操作部(42)が操作入力されたときに、スプール弁体(18)が中立位置(N)よりも荷箱下げ位置(D)側の第1中間位置(A1 )までは急速に摺動し、その第1中間位置(A1 )から、更に荷箱下げ位置(D)側の第2中間位置(A2 )まで又は荷箱下げ位置(D)までは緩徐に摺動するように、スプール駆動手段(12)を制御することを特徴とする、ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置。
  3. 車体フレーム(1)に上下揺動可能に枢支した荷箱(3)と、この荷箱(3)と車体フレーム(1)間に設けた油圧シリンダ(4)と、この油圧シリンダ(4)と油圧源(6)・油タンク(7)との間に介装されるダンプ切換弁(8)と、このダンプ切換弁(8)のスプール弁体(18)を荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)の三位置間で強制摺動させるスプール駆動手段(12)と、スプール弁体(18)の作動位置を任意に選択操作するための操作入力手段(14)と、その操作入力手段(14)への操作入力に応じてスプール弁体(18)の作動位置が切換えられるようにスプール駆動手段(12)を制御する制御手段(ECU)とを備え、操作入力手段(14)には、スプール弁体(18)の荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)にそれぞれ対応して上げ操作部(40)・中立操作部(41)・下げ操作部(42)が設定されるダンプカーにおいて、
    制御手段(ECU)は、スプール弁体(18)が荷箱下げ位置(D)にある状態で中立操作部(41)が操作入力されたときに、荷箱(3)の下方揺動停止の際のショックを軽減し得る所定の低速度でスプール弁体(18)が荷箱下げ位置(D)から中立位置(N)まで摺動するように、スプール駆動手段(12)を制御することを特徴とする、ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置。
  4. 車体フレーム(1)に上下揺動可能に枢支した荷箱(3)と、この荷箱(3)と車体フレーム(1)間に設けた油圧シリンダ(4)と、この油圧シリンダ(4)と油圧源(6)・油タンク(7)との間に介装されるダンプ切換弁(8)と、このダンプ切換弁(8)のスプール弁体(18)を荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)の三位置間で強制摺動させるスプール駆動手段(12)と、スプール弁体(18)の作動位置を任意に選択操作するための操作入力手段(14)と、その操作入力手段(14)への操作入力に応じてスプール弁体(18)の作動位置が切換えられるようにスプール駆動手段(12)を制御する制御手段(ECU)とを備え、操作入力手段(14)には、スプール弁体(18)の荷箱上げ位置(U)・中立位置(N)・荷箱下げ位置(D)にそれぞれ対応して上げ操作部(40)・中立操作部(41)・下げ操作部(42)が設定されるダンプカーにおいて、
    スプール弁体(18)の位置を検出してその検出情報を制御手段(ECU)に送る位置検出手段(35)を備え、
    制御手段(ECU)は、スプール弁体(18)が荷箱下げ位置(D)にある状態で中立操作部(41)が操作入力されたときに、スプール弁体(18)が荷箱下げ位置(D)よりも中立位置(N)側の第2中間位置(A2 )までは急速に摺動し、その第2中間位置(B1 )から、更に中立位置(N)側の第1中間位置(A1 )まで又は中立位置(N)までは緩徐に摺動するように、スプール駆動手段(12)を制御することを特徴とする、ダンプカーにおける荷箱昇降制御装置。
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