JP3767926B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、前面にクリア部材保持枠を開閉可能に設け、該クリア部材保持枠のクリア部材により遊技部の前面を覆ったパチンコ遊技機やスロット遊技機(パチスロ遊技機)などの遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機のクリア部材たるガラスを保持して前面側に開閉可能に備えられるクリア部材保持枠は金属製であり、この金属製クリア部材保持枠にはパイロットランプなどの発光装飾装置は備えられていなかった。そして、パイロットランプは、クリア部材保持枠を囲む前面枠の上辺部分に横長に配設されるだけであり、このパイロットランプは、「大当り」発生時などの限定された時間だけ点灯する構成であった。このため、ランプから発生する熱も少なかった。
【0003】
一方、最近では、パチンコ機においてそのガラス保持枠であるクリア部材保持枠を合成樹脂により成型し、これを内枠たる前面枠に開閉可能に取り付けることが考えられている。このように合成樹脂によりクリア部材保持枠を形成することは、パチンコ機の前面側のデザインを金属製の場合に比べて任意に設計できるという長所を有し、また、合成樹脂製であればリサイクルが容易であり天然資源の保護にも寄与する。さらに、クリア部材保持枠を合成樹脂製にすると、ランプ表示器などの装飾装置を、金属製ガラス保持枠に比較して、デザインを統一した状態で設け易く、また、装飾装置の数も従来よりも増加することが容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、合成樹脂製のクリア部材保持枠にランプ表示器などの装飾装置を設けると、白熱電球などの発光源が発生する熱によりクリア部材保持枠が加熱される。特に、近年は「大当り」の開放時に限らずに他の遊技状態の変化などを装飾装置の発光によって装飾して遊技の興趣を高める傾向にあるので、点灯時間の長期化に伴って発生する熱量が増大することとなり、クリア部材保持枠が加熱する。
【0005】
このため、合成樹脂製クリア部材保持枠に発光源を有する装飾装置を設けると、クリア部材保持枠が合成樹脂製であるが故に熱変形して開閉動作に支障を来したり、他の部品が高温で損傷するなどの不都合が生じる。また、クリア部材保持枠が加熱すると、遊技者が火傷するおそれがあり、危険である。
【0006】
また、発光源の熱を放出させるためにクリア部材保持枠に放熱口を開設することも考えられるが、単に放熱口を開設しただけでは、不心得者が放熱口に異物を詰め込むなどのいたずらの対象となったり、放熱口からゴミが入るなどの不都合がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記不都合を解消し、クリア部材保持枠の樹脂化を図りつつ、確実な熱対策を施したクリア部材保持枠を備えた遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、前面にクリア部材保持枠を開閉可能に設け、該クリア部材保持枠の開口部を塞ぐようにして取り付けた板状のクリア部材により遊技部の前面を覆った遊技機において、
上記クリア部材保持枠は、左右のコ字状分割片を端部によって連結して構成され、かつ、中央部分に上記クリア部材により塞がれる開口部を形成したクリア部材保持枠本体を備えるとともに、該クリア部材保持枠本体の開口部の内側縁に内側からレンズ部材を嵌め込み、上記クリア部材保持枠本体の裏側に補助金属板を固定して構成され、
上記クリア部材保持枠本体は、
上辺部にはランプ用のランプ基板を取り付けるための凹部を前面側に形成する一方、下辺部に嵌合孔を形成し、当該クリア部材保持枠本体の縁部を裏面側に折り返して上記レンズ部材の裏側に凹室部を形成し、
上記凹部にはレンズカバーを、上記凹部を覆うように装着し、
上記分割片の合わせ目の隙間を冷気流入口とし、該隙間からレンズカバー内に冷気を流入するように構成され、
上記レンズカバーの上面であってクリア部材保持枠本体側の後端縁部分に通気口を開設し
上記レンズ部材は、
裏側に発光源を設け、下部に表示札を取付可能なホルダー部材を重ね合わせる状態で設け、
上記ホルダー部材は、
上記レンズ部材に設けた嵌合孔に、当該ホルダー部材の上側縁に成型した嵌合突起を差し込むと共に、上記クリア部材保持枠本体の下辺部の嵌合孔に、当該ホルダー部材の下側縁に形成した嵌合突起を差し込むことにより取り付けられ、
上記ホルダー部材の下部にはホルダー部材の内部に通じる通気口を、上記レンズ部材にはホルダー部材の内部と上記凹室部とを連通させる連通孔をそれぞれ開設し、
上記発光源が点灯して発熱した場合には、発熱により生じた暖気が上記凹室部からクリア部材保持枠本体と補助金属板との隙間から外部に排気される一方、上記通気口から外部の冷気が上記凹室部に流入するようにしたことを特徴とする遊技機である。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1の正面図、図2はパチンコ遊技機1の斜視図、図3はクリア部材保持枠2を開放した状態におけるパチンコ遊技機1の斜視図、図4はクリア部材保持枠2および開閉パネル3を開放した状態におけるパチンコ遊技機1の斜視図、図5はパチンコ遊技機1の上部の断面図である。
【0011】
パチンコ遊技機1は、前後が開放した矩形の外枠4(機枠)と、該外枠4の一側(本実施例では図中左側)に上下のヒンジ5,5により外枠4の前面開口部分に対して開閉可能に軸着した額縁状の内枠6と、該内枠6の一側にヒンジ7,7により開閉可能に軸着して内枠6の上半を全幅にわたって被うようにして設けたクリア部材保持枠2と、該クリア部材保持枠2の下方一側にヒンジにより開閉可能に軸着して内枠6の下半を全幅にわたって被うようにして設けた開閉パネル3などからなり、内枠6の窓部から後方に一体成形した遊技盤収納枠8内に遊技盤9を装着してクリア部材保持枠2を閉じると、遊技盤9の表面に形成した遊技部10がパチンコ遊技機1の前面に臨んで、この遊技部10を遊技者がクリア部材保持枠2のクリア部材である板ガラス11を通して見られるように構成されている。そして、開閉パネル3の表面に上皿12を、開閉パネル3の下側の内枠6の前面部分には下皿13と打球発射装置の発射操作ハンドル14をそれぞれ設けてある。
【0012】
クリア部材保持枠2は、図9に示すように、中央部分を大きく開口した合成樹脂製のクリア部材保持枠本体としてのロ字状ガラス保持枠本体15と、該クリア部材保持枠本体の裏面側に固定された補助金属板16と、クリア部材保持枠本体の開口部を塞ぐようにして取り付けた板状のクリア部材である板ガラス11とが主要な構成部材である。そして、本実施例ではクリア部材保持枠2の一部を構成すると共に、装飾装置の主要部を構成する部材として、ガラス保持枠本体15の上部中央に装着されたパイロットランプ用のレンズ部材であるレンズカバー17、及びクリア部材保持枠本体の開口部の内側縁に内側から嵌め込まれた略U字状のレンズ部材18が付加されている。なお、クリア部材保持枠2の開口部の形状は、矩形に限定されるものではなく、例えば円形や楕円形でもよい。また、クリア部材は透明プラスチック板でもよい。
【0013】
ガラス保持枠本体15は、本実施例では図9に示すように、合成樹脂から成る左右のコ字状分割片15a,15bを端部の連結部19a,19bによって連結し、この連結により全体がロ字状に組み立てられる。このガラス保持枠本体15の両縁部は裏面側に折り返した様に成形され、両折り返し部と前面部とによって裏面側に開口した凹室部20を形成し、この凹室部20内に装飾装置の発光源や配線等の電気部品を収納できるように構成されている。なお、折り返し部は、単に凹室部20を形成するだけではなく、前面部と直交する方向に壁状に形成されているので、ガラス保持枠本体15自体の強度を高める補強部としても機能している。そして、凹室部20は、ガラス保持枠本体15の裏面に取り付ける補助金属板16によりカバーされる。したがって、補助金属板16を取り付けた後は、凹室部20内に収納した配線等の電気部品は、補助金属板16により覆い隠されてしまい、クリア部材保持枠2を開放した状態でも体裁を損ねることはない。
【0014】
本実施例におけるクリア部材保持枠2は、上部両隅角部に切欠部21a,21bを形成し、自由端側の切欠部21bによって内枠6の閉止状態におけるシリンダ錠22の肉厚な取付部分との干渉を回避し、軸着基端側の切欠部21aによってヒンジ5との干渉を回避する。この様に、シリンダ錠22を内枠6の上部一側に配設すると、パチンコ遊技機1の前に遊技者が座っていたとしても、周囲からはシリンダ錠22が良く見えるので、即ち店員が監視し易い位置にあるので、シリンダ錠22に対する不正行為を有効に防止する効果がある。
【0015】
また、クリア部材保持枠2の軸着基端側上部には、賞球ランプ23と完了ランプ24を一体化したランプ表示器を、上部中央部分にはパイロットランプをそれぞれ設けるので、ガラス保持枠本体15の左上部に開口部25を開設し、該開口部内に裏側からレンズ26を嵌合して取り付ける。なお、賞球ランプ23と完了ランプ24の発光源は外枠4に取り付けるので、内枠6の対応部分に光透過窓27を開設してある。
【0016】
また、ガラス保持枠本体15の上辺部には前面側に横長な凹部28を形成するとともに、棚板状の異物遮蔽部29を突設し、この凹部28内にパイロットランプ用のランプ基板30を取り付け、上記凹部28をレンズ部材として横長なレンズカバー17で覆う。ランプ基板30の取り付けは、図5に示すように、発光源である各ランプ(白熱電球)32…に導通したコネクタ33をランプ基板30の裏面に設け、また、ガラス保持枠本体15の凹部28の底部に上記コネクタ33に接続可能なコネクタ34を貫通した状態で固定しておき、ランプ基板30を前方から凹部28内に後退させてランプ基板30のコネクタ33を凹部28のコネクタ34に接続するとともに、ランプ基板30の止着孔内にビスを挿通してねじ止めする。したがって、ランプ基板30を所定の位置に止着すれば、別途配線接続作業を行なう必要がない。なお、凹部28のコネクタ34に接続したパイロットランプ用の配線コード35は、前記した凹室部20内に通すと共に、ガラス保持枠本体15と一体成型した凹室部20内のコード止着部36によって支持した状態で配線することが望ましい。
【0017】
上記レンズカバー17は、上面部の円弧状前端縁から曲面状の光輝部を斜め下後方に延設した略鰹節形状の合成樹脂製カバーであり、ガラス保持枠本体15側の後端縁部分に切欠状の通気口37を3箇所開設してある。この様な構成から成るレンズカバー17を凹部28に取り付けるには、後端縁の嵌合段部を凹部28の内側に嵌め込み、後端縁から突設した係合突起39を凹部28の係合孔40内に係止することにより取り付ける。
【0018】
この様にしてレンズカバー17をガラス保持枠本体15の凹部28に取り付けると、レンズカバー17の通気口37に対応する位置に所定の高さで異物遮蔽部29が形成されているので、この異物遮蔽部29が、レンズカバー17の内側から所定の間隔だけ離隔した状態で通気口37に臨むこととなる。そして、異物遮蔽部29の面積は、通気口37の開口面積よりも大きく設定してあるので、この通気口37と異物遮蔽部29とが上下に僅かに離隔した状態で重なる部分には、通気口37から内部に通じる通気流路41が屈曲した状態で形成される。
【0019】
パイロットランプのランプ32…が点灯すると、このランプ32…の光がレンズカバー17を光輝し、このレンズカバー17の輝きによって遊技状態を可視表示したり装飾効果を高めたりすることができる。そして、ランプ32が点灯すると、レンズカバー17内の空気、特にランプ32の周りの空気が温められ、この暖気は冷たい空気よりも軽いので上昇する。上昇した暖気は上記通気流路41を通って通気口37からレンズカバー17の外部に排出される。したがって、レンズカバー17の内部の温度が、ランプ32…の熱によって加熱されることを防止することができる。このため、熱可塑性合成樹脂製のレンズカバー17やガラス保持枠本体15が熱変形することを未然に防止することができるし、ランプ基板30や配線等の部品が熱により損傷することを防止できる。
【0020】
なお、レンズカバー17内部の暖気が通気流路41を通って排気されると、排気された暖気に対応する量の冷たい外気が係合孔40や分割片15a,15bの合わせ目などの冷気流入口としての隙間からレンズカバー17内に自然流入するが、図6(B)に示すように、ランプ32よりも下方の凹部底面に冷気流入口42を開設すると、レンズカバー17及び凹部28内に下方から上方に向かう気流が発生するので、暖気の排気効率が一層高められる。
【0021】
また、レンズカバー17の上面に通気口37を開口したので、排気効率が良好であるばかりでなく、遊技者側からは見え難いので、体裁を損ねる虞れがない。そして、レンズカバー17に通気口37を開口しても、異物遮蔽部29を内側から臨ませて通気流路41を屈曲させて形成しているので、万一、不心得者がいたずらして、通気口37から異物を挿入しても、この異物は、異物遮蔽部29に当たって進入が阻止される。したがって、通気口37からレンズカバー17の内部に異物が入るおそれがないし、また、ゴミなども入り難い。
【0022】
クリア部材保持枠2の開口部の内縁下部および左右には、全体として略U字状に装飾装置である装飾ランプ表示器のレンズ部材18を配置し、左右のレンズ部材18の途中にはスピーカ43,43を設け、下部のレンズ部材18にはメッセージ表示部44を設ける。このメッセージ表示部44は、例えば“.ラッキー .交換”等を表示した表示札45を出し入れ可能に収納してメッセージ表示できるようにしたものである。
【0023】
このメッセージ表示部44は、レンズ部材18の下部中央部分に形成した段部に重ね合わされる横長なホルダー部材46と表示札45から成り、ホルダー部材46の長方形の一辺(ここでは右辺)を開放した表示札取付部に、例えば“.ラッキー .交換”等のメッセージを表示した長方形の表示札45を横から差し入れるようになっている。なお、表示札45は、スライドさせる代わりに表示板の撓み性を利用して長方形の受け枠部内に嵌合させるようにしてもよい。
【0024】
上記した構成から成るメッセージ表示部44を取り付けるには、上側縁に一体成型した嵌合突起47を、レンズ部材18の段部に設けた嵌合孔48に差し込み、下側縁の嵌合突起を、ガラス保持枠本体15の下辺部に設けた嵌合孔に差し込むことによりクリア部材保持枠2に取り付ける。この様に、メッセージ表示部44をクリア部材保持枠2に取り付ける際に、レンズ部材18からクリア部材保持枠2の下部を覆うようにして装着すると、表示面積を大きく採ることができるばかりでなく、分割片15a,15bの下部接合部分を覆い隠して美観を向上させることができる。
【0025】
また、レンズ部材18の表面段部からメッセージ表示部44の上面部にかけてパチンコ球が載って停止しないようにするため、図13に示すように、レンズ部材18の表面段部の露出表面部分はパチンコ球が載置不可能な円弧状に形成し、また、これに続くメッセージ表示部44の上面部の表面もパチンコ球が静止できない傾斜面を形成することが望ましい。
【0026】
また、レンズ部材18の裏側には、発光源として白熱ランプや蛍光灯を設けるが、本実施例では配線コード50によって複数の蛍光灯51を一連に接続し、これをレンズ部材18の裏側に取り付ける。具体的には、図12に示すように、レンズ部材18の裏面に取付ベース52をビス止めし、この取付ベース52に開設した取付孔内に、保持具53の係止脚部54を嵌合し、保持具53に一体成型した一部切欠リング状の保持腕55内に蛍光灯51を嵌合して保持する。そして、これら蛍光灯51の横方向に配線する配線コード50を止着するために、図13に示すように、レンズ部材18の内部に後方に延出する水平壁部或はリブを一体成型すると共に、この延出部に鈎形或はコ字状の配線止着部56を複数箇所一体成型し、これら配線止着部56により蛍光灯51の配線コード50をバインド処理する。
【0027】
また、クリア部材保持枠2の下部には、上記蛍光灯51から発生する熱を効率良く外部に放出できるようにするために通気口57を開設する。具体的に説明すると、本実施例では、前述したように、レンズ部材18の下部に設けるメッセージ表示部44のホルダー部材46の下部に切欠状の通気口57を開設するとともに、該通気口57の内側に、ホルダー部材46に一体成型した棚板状の異物遮蔽部59を所定の間隔を空けて上方から臨ませ、これにより通気口7からホルダー部材46の内部に通じる通気流路60を屈曲した状態で形成する。なお、異物遮蔽部59は、通気口57の開口面積よりも大きく形成する。
【0028】
この様にして、クリア部材保持枠2の一部を構成するホルダー部材46の下面に通気口57を開設するとともに異物遮蔽部59を一体成型して屈曲した通気流路60を形成すると、ホルダー部材46の内部は、レンズ部材18に開設した連通孔61や他の隙間を介して、蛍光灯51が配設されたレンズ部材18裏側の凹室部20に連通する。したがって、蛍光灯51の点灯により発熱しても、蛍光灯51の周りの暖気がレンズ部材18の裏側の凹室部20を上昇しながら補助金属板16とガラス保持枠本体15の後端縁との間の隙間から外部に排気され、この排気に伴ってホルダー部材46の下面に開設した通気口57から外部の冷気がレンズ部材18の裏側の凹室部20内に流入する。このため、レンズ部材18の裏側の略U字状に連通した凹室部20においては、横方向に延在する下端部分から冷気が流入し、この冷気が蛍光灯51の発熱によって暖まりながら縦方向の凹室部20内を上昇しながら外部に排気されることとなり、効率の良い冷却が行なわれる。
【0029】
したがって、蛍光灯51の発熱によって熱可塑性合成樹脂製のレンズ部材18や他の部品が熱変形することを防止することができるし、遊技者のすぐ近くに装飾ランプ表示器を設けても、遊技者が発光源の発熱によって火傷する虞れもない。また、遊技者は、身近に存在する装飾ランプ表示器のレンズ部材18に触っても、レンズ部材18の温度が低ければ危険を感じることがなく、安心して遊技を楽しむことができる。
【0030】
なお、図面の実施例では、ホルダー部材46の下面に通気口57を開設したので、遊技者側からは見え難いので体裁を損ねる虞れがない。また、ホルダー部材46に通気口57を開口しても、異物遮蔽部59を内側から臨ませて通気流路60を屈曲させて形成しているので、万一、不心得者がいたずらして、通気口57から異物を挿入しても、この異物は、異物遮蔽部59に当たって進入が阻止される。したがって、通気口57からホルダー部材46やレンズ部材18の内部に異物が入るおそれがない。また、通気口57はホルダー部材46の下面に開設するものに限定されるものではなく、例えばガラス保持枠本体15の下面に開設してもよい。さらに、ガラス保持枠本体15の上面の後端縁に切欠状の通気口62を開設してもよい。
【0031】
一方、スピーカ43を設ける部分は、図9及び図11などに示すように、レンズ部材18の前面に小孔63…を多数開設した装飾部材64を取り付けると共に、該装飾部材64の裏面から突設したボスをレンズ部材18の貫通孔内に挿通し、レンズ部材18の裏側に突出したボスの先端にスピーカ43をビス止めして取り付ける。そして、スピーカ43の配線コード65をレンズ部材18の裏面に一体成型したコードバインダ66により蛍光灯51の配線コード50と共に係止して配線処理する。
【0032】
上記スピーカ43用の装飾部材64には、内側の側面に指掛け用の凹部67を形成し、外側の側面には通気口70を開設し、該通気口70の内側に、板状の異物遮蔽部71を装飾部材64と一体成型により形成し、該異物遮蔽部71を所定の間隔を空けて上記通気口70に臨ませることにより通気流路72を屈曲した状態で形成する。この様にして、クリア部材保持枠2の一部を構成する装飾部材64に通気口70を開設すると共に異物遮蔽部71を一体成型して通気流路72を形成すると、レンズ部材18の裏側の凹室部20と外部とが上記通気流路72を介して連通することになる。即ち、上記通気口70から装飾部材64の裏側の空間がレンズ部材18の小孔や他の隙間を介してクリア部材保持枠2の裏側の凹室部20と連通する。
【0033】
この様にしてレンズ部材18の左右の高さの途中に設けたスピーカ43用の装飾部材64に通気口70を開設して通気流路72を形成すると、蛍光灯51の発熱により温められた暖気が上記通気流路72を介して外部に排出されたり、或は冷たい冷気が上記通気流路72を介してレンズ部材18の裏側の凹室部20内に自然流入する。したがって、レンズ部材18の裏側の温度が加熱されることを防止することができる。このため、レンズ部材18の裏側に設けたスピーカ43などの部品が加熱することを有効に防止することができる。
【0034】
なお、上記した実施例においては、クリア部材保持枠2の一部を構成するレンズカバー17の上面やホルダー部材46の下面や装飾部材64の側面に通気口37,57,70を開設したが、本発明は、クリア部材保持枠2自体或はその一部を構成する部材の外面に通気口を開設して異物遮蔽部を内側から臨ませることにより通気流路を屈曲した状態で形成することができればよい。例えば、図面に示すように、クリア部材保持枠2自体を構成する分割片15a,15bの後端部分の上面に通気口62を切欠状に開設し、この通気口62の内側から異物遮蔽部(図示せず)を臨ませて屈曲した通気流路を形成し、この通気流路をレンズ部材18の裏側の凹室部20に連通させて、レンズ部材18の裏側に設けた蛍光灯51などから発生する熱を、熱気上昇流路として機能する凹室部20内を上昇させて上端の通気口62から外部に排出してもよい。
【0035】
また、上記した実施例はパチンコ遊技機1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパチスロ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機など、遊技を直接行なう遊技部が前面に臨む遊技機であればどのような遊技機でもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ランプが点灯するとレンズカバー内の空気が暖められ、レンズカバー内に下方から上方に向かう気流が発生するが、分割片の合わせ目の隙間を冷気流入口とし、該隙間から冷気を流入するように構成し、レンズカバーの上面であってクリア部材保持枠本体側の後端縁部分に通気口を開設したので、冷気が上記レンズ部材内に流入するとともに、暖気が上記通気口から排気され、クリア部材保持枠が発光源の熱によって加熱されることを確実に防止することができる。したがって、熱の影響を受け易い合成樹脂からなるクリア部材保持枠が熱変形することを防止して開閉動作不良などの支障が生じることを未然に防止することができる。
また、レンズカバーの上面に通気口を開設したので、遊技者側からは見え難く、体裁を損ねる虞がない。
【0037】
さらに、ホルダー部材の下部にはホルダー部材の内部に通じる通気口を、レンズ部材にはホルダー部材の内部と凹室部とを連通させる連通孔をそれぞれ開設し、発光体が点灯して発熱した場合には、発熱により生じた暖気が凹室部からクリア部材保持枠本体と補助金属板との隙間から外部に排気される一方、通気口から外部の冷気が凹室部に流入するので 、効率の良い冷却が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の斜視図である。
【図3】 クリア部材保持枠を開いた状態におけるパチンコ遊技機の斜視図である。
【図4】 クリア部材保持枠および開閉パネルを開いた状態におけるパチンコ遊技機の斜視図である。
【図5】 パチンコ遊技機の上部の断面図である。
【図6】 (A)はクリア部材保持枠の斜視図、(B)はパイロットランプの断面図である。
【図7】 レンズカバーを外した状態のクリア部材保持枠の斜視図である。
【図8】 補強金属板の一部を欠截したクリア部材保持枠の背面図である。
【図9】 クリア部材保持枠の分解斜視図である。
【図10】 クリア部材保持枠の斜視図である。
【図11】 スピーカを取り付けた部分のクリア部材保持枠の断面図である。
【図12】 蛍光灯を取り付けた部分のクリア保持枠の断面図である。
【図13】 クリア保持枠の下部の断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 クリア部材保持枠
3 開閉パネル
4 外枠
5 内枠用のヒンジ
6 内枠
7 クリア部材保持枠用のヒンジ
8 遊技盤収納枠
9 遊技盤
10 遊技部
11 クリア部材としての板ガラス
12 上皿
13 下皿
14 発射操作ハンドル
15 ガラス保持枠本体
16 補助金属板
17 クリア部材保持枠の一部を構成するレンズ部材としてのレンズカバー
18 レンズ部材
19 ガラス保持枠本体の分割片の連結部
20 凹室部
21 切欠部
23 賞球ランプ
24 完了ランプ
28 パイロットランプを設けるガラス保持枠本体の凹部
29 異物遮蔽部
30 ランプ基板
32 発光源としてのランプ
33 ランプ基板側のコネクタ
34 ガラス保持枠本体側のコネクタ
35 配線コード
36 コード止着部
37 通気口
41 通気流路
42 冷気流入口
43 スピーカ
44 メッセージ表示部
45 表示札
46 ホルダー部材
50 蛍光灯を接続する配線コード
51 発光源としての蛍光灯
52 取付ベース
53 保持具
54 係止脚部
55 蛍光灯用の保持腕
56 配線止着部
57 通気口
59 異物遮蔽部
60 通気流路
61 連通孔
62 通気口
64 スピーカ用の装飾部材
65 スピーカの配線コード
66 コードバインダ
67 指掛け用の凹部
70 通気口
71 異物遮蔽部
72 通気流路

Claims (1)

  1. 前面にクリア部材保持枠を開閉可能に設け、該クリア部材保持枠の開口部を塞ぐようにして取り付けた板状のクリア部材により遊技部の前面を覆った遊技機において、
    上記クリア部材保持枠は、左右のコ字状分割片を端部によって連結して構成され、かつ、中央部分に上記クリア部材により塞がれる開口部を形成したクリア部材保持枠本体を備えるとともに、該クリア部材保持枠本体の開口部の内側縁に内側からレンズ部材を嵌め込み、上記クリア部材保持枠本体の裏側に補助金属板を固定して構成され、
    上記クリア部材保持枠本体は、
    上辺部にはランプ用のランプ基板を取り付けるための凹部を前面側に形成する一方、下辺部に嵌合孔を形成し、当該クリア部材保持枠本体の縁部を裏面側に折り返して上記レンズ部材の裏側に凹室部を形成し、
    上記凹部にはレンズカバーを、上記凹部を覆うように装着し、
    上記分割片の合わせ目の隙間を冷気流入口とし、該隙間からレンズカバー内に冷気を流入するように構成され、
    上記レンズカバーの上面であってクリア部材保持枠本体側の後端縁部分に通気口を開設し
    上記レンズ部材は、
    裏側に発光源を設け、下部に表示札を取付可能なホルダー部材を重ね合わせる状態で設け、
    上記ホルダー部材は、
    上記レンズ部材に設けた嵌合孔に、当該ホルダー部材の上側縁に成型した嵌合突起を差し込むと共に、上記クリア部材保持枠本体の下辺部の嵌合孔に、当該ホルダー部材の下側縁に形成した嵌合突起を差し込むことにより取り付けられ、
    上記ホルダー部材の下部にはホルダー部材の内部に通じる通気口を、上記レンズ部材にはホルダー部材の内部と上記凹室部とを連通させる連通孔をそれぞれ開設し、
    上記発光源が点灯して発熱した場合には、発熱により生じた暖気が上記凹室部からクリア部材保持枠本体と補助金属板との隙間から外部に排気される一方、上記通気口から外部の冷気が上記凹室部に流入するようにしたことを特徴とする遊技機。
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