JP3767654B2 - 電波応答シートおよびその製造方法 - Google Patents

電波応答シートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3767654B2
JP3767654B2 JP25574497A JP25574497A JP3767654B2 JP 3767654 B2 JP3767654 B2 JP 3767654B2 JP 25574497 A JP25574497 A JP 25574497A JP 25574497 A JP25574497 A JP 25574497A JP 3767654 B2 JP3767654 B2 JP 3767654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
radio wave
manufacturing
wave response
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25574497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1196326A (ja
Inventor
栄治 名取
武富 上川
節也 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP25574497A priority Critical patent/JP3767654B2/ja
Publication of JPH1196326A publication Critical patent/JPH1196326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3767654B2 publication Critical patent/JP3767654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品、荷物などの物品に取り付けて当該物品に識別、管理などを行うためのタグおよびその製造方法に関し、とくに、照射される電波に応答して共振するコイルおよびコンデンサから成るタグと、このタグを印刷法による形成する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、物品の識別、管理などのために用いられるタグの代表的なものとしてバーコードが多用されている。
【0003】
このバーコードの場合、バーコードを取り付けた(張り付けた)物品のバーコード部分をバーコード読取り器で光学的に読み取らせているが、その読み取り作業は、作業者が物品をバーコード読取り器のセンサ部に接触状態まで近付けるか、読取り器のセンサ部分を物品のバーコードに接触状態まで近付けるかで行われている。いずれの場合も読取りは接触的状態で行われ、遠距離からの読取りは実際上、不可能である。このため、航空会社の手荷物、運送会社の輸送品などの場合、その形状は不定であるため、バーコードは扱い難く、手間やコストが掛かるという現状にある。
【0004】
このような現状の中、物品に設けたタグに持たせた情報を非接触で読み取る提案も徐々になされてきている。その一例として、特開平8−44794号公開公報には、電波を用いて遠距離からタグの情報を読み取り可能なRFタグが提案されている。このタグは、同公報では共振タグと呼ばれており、コイルとコンデンサから成る。この共振タグは、その一例としては、円形のシート状にて硬貨程度の大きさの絶縁体を設け、この絶縁体の両側面部に外周部から中心部に向かってコイル状に銅箔を貼り付けることでコイルおよびコンデンサから成る電気的な共振回路を形成している。この共振タグは、コイルの形状とコンデンサの静電容量を変えることにより、その共振周波数を変えることができ、別々のID情報を持たせることができる。この共振タグは例えば、食器の底部に張り付けられ、または、埋設される。同公開公報提案の技術は、かかるタグを食堂の食器分類、料金精算、仕分けなどの作業に利用し、省力化を計るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の公開公報記載の共振タグの場合、コイルは銅箔をフォトリソなどによりエッチングして形成し、それを絶縁体に張り付けていること、また、コンデンサも同様にコンデンサ単体を貼り付けて形成していることから、所望形状のコイルを製造し難く、また、コンデンサの製造精度が低く、さらに、多種類のタグを形成しようとする際、高価なフォトマスクを多数作らなければならないという問題があった。また、フォトリソ工程をユーザーが持つのは困難であるため、刻々と変化する、例えば、生鮮野菜、鮮魚類等の価格、生産地、種類等の最新の情報を瞬時にタグに持たせること、つまり、製造されたタグに情報の追加、修正を現場で迅速に与えることが困難である。
【0006】
まさた、コイルやコンデンサーを基板に貼り付ける作業工程を必須としているために貼り付け状態、プラスチック、セラミック、紙等下地材料の相違による誘電率や導電率の変化や、下地の差による周部の誘電率や導電率のばらつきにより共振周波数のシフト等共振条件が変化し易い。そのため、正確な周波数を設定できないだけでなく近傍の周波数が使えないため情報の高密度化を妨げている。
【0007】
さらに、共振タグに電波が入射するとき、その入射方向が異なると共振条件も変わってしまう場合がある。前述した従来の共振タグは食器の底部に取り付けられ、この食器がトレイに載せられ、さらに、このトレイが料金精算装置の所定のトレイ置場に載せられる。トレイ置場の下方には電波の送受信アンテナがアレイ状に配置される。このように言わば、共振タグが常に所定位置または所定位置に近い位置に配置される構成の場合、電波の入射方向によって共振条件が変わることの影響は少ない。
【0008】
しかし、この共振タグを、例えば、籠に無差別な位置、方向のまま入れる不定形状の手荷物に取り付ける場合や、ベルトコンベヤ上を無差別な方向を向いたまま運搬されてくる不定形状の商品に取り付ける場合、共振タグに入射する電波の方向が違い過ぎて、共振条件の変化が大きく、共振タグのID情報の読み出し誤差が大きくなってしまい、とても実用に供し得ないという問題があった。
【0009】
本発明の1つの目的は、このような従来技術が直面している状況に鑑みてなされたもので、精度良く、容易に、かつ即応性良く製造できるとともに、製造コストを従来よりも低く抑え、使い捨ての用途にも確実に対処できる、遠距離から非接触で情報読取り可能な電波応答シートを提供することである。
【0010】
また本発明の別の目的は、誘電率や導電率のばらつきや、電波の入射方向に依存等の共振条件の変化に依る影響を回避できる、電波応答シートを提供することにある。さらに、本発明の目的は、かかる電波応答シートを製造する方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるため、本発明は、送信した電波(RF波)に応答して応答信号を発生するRFタグを複数個配列して成るアレイ化タグを備えた電波応答シートの製造方法において、基板上に、前記電波に対する所望の共振周波数を有するエレメントからなるRFタグを印刷法を用いて複数形成する工程を含み、前記複数のRFタグのうち、最も低周波側或いは最も高周波側の共振周波数を有する少なくとも1つのRFタグを、共振周波数のシフトの補正用の基準タグとして設定し、前記RFタグを複数形成した後に、前記基準タグの設定値を予め記憶した検出器を利用して前記基準タグによる共振周波数の実測値を検出し、この実測値と前記設定値との差分から共振周波数のシフト値を求める工程と、求めたシフト値に基づいて、前記基準タグを除く他のRFタグの共振周波数を補正する工程とをさらに含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の別の側面は、送信した電波(RF波)に応答する応答信号を発生するRFタグを複数個配列して成るアレイ化タグを備えた電波応答シートにおいて、前記複数のRFタグのうち、最も低周波側或いは最も高周波側の共振周波数を有する少なくとも1つのRFタグが、共振周波数のシフトの補正用の基準タグとして設定されていることを特徴とする。
【0013】
本発明において、電波応答シートが実現される基板とは、例えば、製品そのもの、製品の包装、或いは所定の形状を有するシート状体等共振タグを印刷等によって形成できる対象であれば良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
1.タグの一般説明
最初に、電波(RF波)に応答するタグ(以下、RFタグという)の一般的概念を説明する。このRFタグは、シートや基板上に印刷法によって形成された電波応答シートに相当するものである。
【0016】
図1に示すように、単体としてのRFタグ20は、コイル21とコンデンサ22とから成る。このRFタグ20にRF波を照射し、その周波数をスキャンすると、その周波数が、RFタグ20に設定した所定の共振周波数のときに共振し、RFタグ20はエコー波を発生する。このエコー波を検出することで、RFタグに予め設定しているID番号などの情報(以下、「タグ情報」という。)を読み取ることができる。
【0017】
タグ情報の量を多くするには、RFタグ20を複数個、例えば図2に示すように2次元的に配列し、アレイ化タグを形成する。そして、個々のRFタグのコイルのインダクタンス(形状、厚さ、導体抵抗など)、コンデンサの静電容量などを調整し、共振周波数を変える。これにより、横軸を周波数、縦軸をエコー波の強度にとると、例えば図3に示すように、2次元アレイ状RFタグの数分の共振周波数点を持ったピーク波形が得られる。例えば、このピーク波形それぞれの有無に論理値0、1が割り当てられる。このため、アレイ化するRFタグ数を増加させることで、2のべき乗の単位で情報を設定できる。
【0018】
2.本発明の電波応答シートおよびその製造方法
2−1.タグ単体
図4および図5に電波応答シートの一例を示す。この電波応答シート29は、本発明の製造方法によって製造したRFタグが単体の場合を示す。電波応答シート29はRFタグ30と基板31を備える。RFタグ30は、タグ形成物としての基板31の上に、略渦巻き状のコイル32と、このコイル32の渦巻き中心部に一体に形成した略矩形状のコンデンサ33とを備える。コンデンサ33は、コイル32の渦巻き中心部位に積層した33aおよび33bとから成る。このRFタグ30は、後述するインクジェット法により製造される。
【0019】
2−2.アレイ化タグ
図6に電波応答シートの別の例を示す。この電波応答シート29は、上記RFタグ30の単体を基板31上に2次元的に配列して形成したアレイ化タグ34を有する。個々のRFタグの共振周波数は、コイルのインダクタンス(コイルの長さや形状等の変更)やコンデンサの静電容量を変えて製造することで、共振周波数を相互に違えている。これにより、アレイ化タグ34に割り当てる情報量の豊富化を図っている。図7には、エコーピークが5個(RFタグが5個)のときのエコー波の強度分布を例示する。このアレイ化タグも、後述するインクジェット法により製造される。
【0020】
上記アレイ化タグ30には、既述したところの共振周波数のシフト等共振条件の変動を補正或いは補償するための基準タグ34refが設けられている。図19は、この基準タグを含めたアレイ化タグの共振パターンを示すものである。(1)は基準タグが一つの場合、(2)は基準タグが複数の場合である。(1)の動作は次のとおりである。基準タグによる共振ピークを、基準タグ以外の共振ピークから離れたところに設定しておく。すなわち、予想されるシフト量を考慮しRF周波数と重ならない、最も低周波側或いは最も高周波側に基準タグの共振ピークを設定しておく。
【0021】
基準タグの設計値をRF検出器本体のマイクロコンピュータに記憶させておく。マイクロコンピュータは、基準タグのピークの実測値と設定値との差から共振周波数のシフト値を求め、このシフト値に基づいて、その他のアレイ状タグの共振周波数を補正する。基準タグの共振周波数は、図19の(1)に示されるように、その他のアレイ状タグ群の複数のピークから離れたところに設定されているので、検出器のマイクロコンピュータは、基準タグのピークを特定することができる。
【0022】
図19の(2)の動作は次のとおりである。(2)の場合は、所定の周波数の部分に複数の基準タグのピーク群が来るように、電波応答シートを製造する。すなわち、共振波がシフトしても、パターンで認識するようにしている。検出器のマイクロコンピュータは、ほぼ一定間隔で連続した3つのピークが基準タグのピーク群であることを認識できる。そして、(1)の場合と同様の方法により、共振ピークのシフト量(ずれ)を計算することが可能である。この(2)の場合、複数のピークのパターンから基準ピークを検出するために、基準ピーク群とRFピーク群が重ならない限り、(1)のように、基準ピークとRFピークとの間に周波数間隔を設けることは必ずしも要求されない。
【0023】
なお、基準タグ34refとRFタグの製造方法に特に差は存在しない。基準タグの場合には、既述のように、コイルやコンデンサを調整して望む共振ピークが得られるようにしている。
【0024】
共振ピークのシフト量が検出された後、図20に示すように、後述の印刷法によってコイル32のコンデンサ33とは反対側にさらにコイルを印刷して、コイルの長さを、シフト量を補償する分追加する。反対に、所定の長さ分コイルを次に説明するように消去しても良い。なお、コンデンサ33の容量を変えるようにしても良い。
【0025】
信号の補正について、共振ピークのシフトが下地層の相違や下地の形状相違等による共振ピークの相違である場合には、設定した周波数と検出した周波数のシフト量から下地の影響、例えば、誘電率を推定し全信号に対してその影響分を補正する。一方、基準値ピークが得られたタグの下地と今回測定されたタグとの下地の種類や、厚さ等の形状が同じである場合には、共振ピークのずれは、RFタグの姿勢差によるものであるから、予め用意してある姿勢による影響データから全ピークの補正を行う。
【0026】
2−3.タグの消去 図8に、RFタグの消去の様子を示す。これは、上述の図6の如く書き込んだアレイ化タグ34の所望の1個または複数個のRFタグに、消去材35を上面から、例えば印刷または塗布して、消去したものである。この消去材35には電波を透過させない材料が選択される。
【0027】
これにより、一度、アレイ化形成、または単体形成したRFタグであっても、製造途中でまたは使用途中で変更したいときは、自在に消去して、その上から新しいRFタグを例えばインクジェット法により印刷できる。
【0028】
2−4.タグの再書き込み
図9は、図8中のB−B線に沿った断面を示すもので、上述の如く消去したRFタグの上からRFタグを再書き込みした例を示す。消去材35の上に、例えばインクジェット法に拠り、コイル32およびコンデンサ33からなる新たな共振周波数のRFタグ36が形成される。これにより、製造途中や使用途中の仕様変更にも容易に対処できる。
【0029】
2−5.下地層付きRFタグ
上述したRFタグおよびアレイ化タグは基板31の上に直接、コイルおよびコンデンサを形成していたが、このRFタグは図10に示すように、基板31の上に下地層37を積層し、この下地層37の上に前述と同様にコイル32およびコンデンサ33から成るRFタグ38を形成したものである。この下地層37は例えば、インクジェット法でRFタグ38を形成する過程で作られる。
【0030】
3.電波応答シートの製造方法
本発明の電波応答シートは印刷法により製造することを特徴とする。この印刷法として、本実施形態ではインクジェット法を採用するが、本発明は必ずしもインクジェット法に限定されるものではない。例えば、インク温度を上昇させて生じた気泡に因る圧力増加で、インク液を吐出させる噴射法など、ほかの印刷方法であってもよい。
【0031】
インクジェット法はインクジェットプリンタにより実施できる。
【0032】
3−1.全体構成
図11に示すように、インクジェットプリンタは、インクジェットプリンタヘッド1、本体2、トレイ3、排出口4、ローラ6(601、602)、ヒータ7、コネクタ9、制御回路10および操作ボタン11を備えている。
【0033】
インクジェットプリンタヘッド1は、同図の楕円の中に拡大して示すように、ヘッド1s、1c、1mおよび1yを備え、それぞれが同一の構造を備えている。ただし、各ヘッドから吐出される吐出インクの種類が異なる。インクジェットプリンタヘッド1は、図13に示すモータ101により、基板又はシート5を横切る方向に移動可能に構成されている。
【0034】
ヘッド1s〜1yは印字用プリンタヘッドであり、制御回路10から供給された印字信号に対応して、各種インクをそれぞれ吐出するよう構成されている。
【0035】
各ヘッド1(s,c,m,y)は、図12に示すように、ノズル板101、加圧室基板102、振動板膜103および筐体105を備えている。
【0036】
ノズル板101は、ノズル100x(xは、s、c、mまたはyのいずれか。以下同様)が設けられている。加圧室基板102は、キャビティ102a、側壁102bおよび共通流路102cが設けられており、図示しないインクタンクから供給される各種インクのいずれかの吐出物がこれらに充填可能に構成されている。
【0037】
振動板膜103は、図示しない薄膜素子が設けられており、制御回路10からの印字信号に対応して当該振動板膜が変形可能に構成されている。筐体105は、ノズル板101および振動板膜103が取り付けられた加圧室基板102が填め合わせ可能に構成されている。
【0038】
したがって、各ヘッドは、制御回路10からの信号に対応して振動板膜103が変形すると、キャビティ102a内の圧力が高まるため、上述した吐出物がノズル100xから吐出可能に構成されている。
【0039】
図11に戻って、本体2は、インクジェットプリンタ1の筐体であって、ローラ6(601、602)が基板5をトレイ3から供給可能な位置に、インクジェットプリンタヘッド1がローラ6により供給された基板5の上を横切って通過可能なように、ヒータ7がこのヘッド1により印字された基板5上の文字等を加熱可能な位置にそれぞれ配置されている。
【0040】
トレイ3は、印字前の基板5をローラ6に供給可能に構成されている。排出口4は、印刷が終了した基板5を排出するような構成を備えている。基板5は記録媒体であり、普通紙や樹脂シートを適用することができる。
【0041】
ローラ6(601、602および図3に示すモータ600)は給紙機構であり、制御回路10から駆動信号が出力されることにより、基板5を排出口4の方に供給し、あるいはその逆の方向に搬送可能に構成されている。
【0042】
ヒータ7は乾燥機構であり、制御回路10から加熱信号が出力されると発熱可能に構成されている。この発熱による基板5の温度上昇は、乾燥に十分な程度に設定されている。
【0043】
コネクタ9は、コンピュータ装置(図示せず)が出力した印字情報を供給するプリンタケーブル(図示せず)が接続可能に構成されている。例えば、セントロニクス準拠のプロトコルにより汎用コンピュータ装置と接続が可能なようにその配ピンが規定されている。
【0044】
制御回路10は、図13に示すようにCPU1000、ROM1001、RAM1002、入力回路1003、出力回路1004、入力回路1005およびバス1006を備えている。
【0045】
CPU1000は、ROM1001に格納されている制御プログラムに従い、駆動信号をモータ600に出力することでローラ601、602を基板送り機構として作用させ、加熱信号を出力することでヒータ7を乾燥機構として作用させ、駆動信号をモータ101に出力することでヘッド1s〜1yを印字用プリンタヘッドとして作用させ、印字信号を出力することでヘッド1c、1mおよび1yを印字用プリンタヘッドとして作用させるよう構成されている。なお、本形態では、「印字情報」というときにはコンピュータから転送される印字のための情報を総称し、「印字信号」というときには制御装置10からヘッド1c、1mおよび1yに出力される信号を称するものとする。
【0046】
ROM1001は、CPU1000の動作プログラムを格納可能に構成されている。RAM1002は、CPU1000の動作に必要とされる一時的記憶領域である他、コネクタ9を経由して供給された印字情報を格納可能に構成されている。入力回路1003は、操作ボタン11からの操作信号をCPU1000に供給可能に構成され、出力回路1004は、CPU1000からの駆動信号、加熱信号、駆動信号、表面改質信号および印字信号を、それぞれモータ600、ヒータ7、モータ101、ヘッド1s並びにヘッド1c、1mおよび1yに供給可能に構成されている。入力回路1005は、コネクタ9から供給された印字情報をバス1006に出力可能に構成されている。バス1006は、CPU1000、ROM1001、RAM1002、入力回路1003、出力回路1004および入力回路1005を相互接続可能に構成されている。
【0047】
図11に戻って、操作ボタン11は、操作者の操作により、装置の動作内容を指定する操作信号を入力回路1003に出力可能に構成されている。
【0048】
3−2.使用材料
このインクジェット法では、各種の材料粉末に溶媒、または必要に応じてバインダーを添加する。この材料をインクジェット法で印刷してパターン化する。その後、固化させてコイルとコンデンサを形成する。
【0049】
このインクジェット法で使用するRFタグ製造のための材料は以下のようである。
【0050】
(a)導電性粉末(コイル材料)
金属:Pt,Pd,Au,Ag,Cu、およびそれらの合金
酸化物:RuO2,IrO2,OsO2,MoO2,WO2,SnO2
炭化物:TaC,WC,TiC,ZrC,HfC,NbC
窒化物:TiN,NbN,VN,TaN,HfN,ZrN
ほう化物:TiB,TiB2,NbB,NbB2,VB,VB2,LaB6
けい物:Vsi,Nb5Si2,TaSi2
(上記材料の抵抗率は数〜数千μΩ・cmである。)
高分子化合物:ポリアセチレン、ポリピロール、フタロシアニン、テトラメチルテトラセレナフルバレン(TMTSF)、テトラシアノキノギメタン(TCN)
(b)誘電体粉末(コンデンサ材料):( )内は比誘電率、25℃のとき。
【0051】
Figure 0003767654
なお、誘電体率の低い材料は一般的な絶縁材料として使える。ここで、誘電体を固化後に分極処理を行う場合もある。誘電体粉末に異方性がない場合は、分極処理を行うとより広範囲に容量の調整が可能となる。誘電体にベロブスカイト様の層状化合物を用い印刷後圧延し粉体の結晶を揃えて配向させる場合もある。誘電体の結晶軸を揃えることにより更に容量の調整が図れる。
【0052】
(c)バインダ−(粉体だけでは印刷後形状を留めない材料の場合、結合材としてのための添加)
Figure 0003767654
(d)分散材(粉体の分散状態により印刷状態、しいてはエレメントの特定が異なる。分散材は、粉体を均一に分散させるために添加)
グリセリン、オレイン酸エチル、モノオレイン酸グリセリンなど。
【0053】
(e)溶剤(射出し易い液状にするために添加)
PGMEA (沸点:145〜146℃)
シクロヘキサノン (沸点:155℃)
ECA (沸点:155℃)
EEP(エトキシエチルプロピオネート) (沸点:165℃)
カルビトールアセテート (沸点:217℃)
ブチルカルビトールアセテート (沸点:247℃)
BMA(メトキシブチルアセテート) (沸点:100℃以上)
その他、アセトン(沸点:56.5℃)、エチルアルコール(沸点:摂氏78度)でも良い。インクジェット法では、好ましくは、PGMEA乃至BMA等の沸点が高いものが好ましい。
【0054】
以上の材料等を適宜選択して使用するが、コイルのインダクタンスおよびコンデンサの静電容量は、その形状、厚さのほか、粉末の抵抗率、誘電率の選定、粉末の充填量により調整できる。複数の材料を混合すると、必要な特性にさらに正確に合わせることができる。この場合、酸化物と窒化物粉末、金属粉末と高分子、のように異種材料同士を混合してもよい。とくに、導電性高分子をバインダーとして用いると、バインディング効果は大きい。
【0055】
上述のバインダー方式のほかに、低融点材料を直接飛ばしてもよい。この低融点材料としては、Pb−Sn合金、In−Ga合金などである(組成比によっては融点は数十℃である)。
【0056】
3−3.印刷プロセス
図14に、このインクジェットプリンタを使用して電波応答タグを製造する場合の、RFタグまたはアレイ化タグの印刷プロセスの一例を示す。
【0057】
まず、コイル、コンデンサ、下地層などを印刷するためのインクを作製する(ステップS1)。インクは、各種粉体とバインダー、溶媒、分散剤などを印刷目的に合わせて適宜に混合して作製される。
【0058】
次いで、シートまたは基板の上に予め下地層用のインクを連続的に吐出させ、下地層の印刷が行われ(ステップS2)、この下地層の乾燥による固化処理が行われる(ステップS3)。乾燥処理としては、インクジェットプリンタ内での赤外線による強制乾燥のほかに、自然乾燥処理も可能である。この下地層の作製は省略し、シートまたは基板上に直接、エレメント(コイル、コンデンサ)を後述するように積層して印刷してもよい。乾燥処理は、アニール処理と兼用することもできる。
【0059】
次いで、下地層上にインクをエレメント(コイル、コンデンサ)のパターンに沿って吐出させる(ステップS4)。エレメントや層が重なる部分はインクが積層されて状態で印刷される。この後、再度、乾燥処理またはアニール兼用の乾燥処理が実施される(ステップS5)。
【0060】
上記印刷処理では下地層を印刷しているので、シートや基板とのエレメントの密着性を向上させることができる。また、シートや基板の固体差など(例えば、誘電率が異なる)に因って共振条件が変わるが、下地層を印刷しているので、シートや基板のばらつきの影響を抑えて、常に安定した特性の電波応答シートを提供できる。
【0061】
なお、ステップS3,S5での乾燥による固化処理に代えて、電磁波照射による固化・アニール処理を実施してもよい。例えば、エキシマレーザなど、材料が吸収し易い電磁波を照射し、固化およびアニールを行うものである。このように、印刷材料に対して吸収性の良い電磁波を用いると、紙、樹脂シートに大きなダメージを与えることなく、アニールによる材料の改質を行うことができる。
【0062】
図15には、インクジェットプリンタにより実施される印刷プロセスの別の例を示す。このプロセスは、下地層印刷とその乾燥処理の間、および、エレメント印刷とその乾燥処理の間に、圧延処理を実施するようにしたものである(ステップS2A,S4A)。この圧延処理により、紙、樹脂シートなどの基板へのインクの定着を強化でき、導体などの印刷後の密度を上げて、その特性を向上させることができ、また、コイルとコンデンサ部分との密着性を上げて、その特性を向上させることができる。特に、加熱圧延を行うと、固化時間を短縮できるとともに、かかる特性をさらに向上させることができる。
【0063】
なお、ステップS4のエレメントの印刷処理においても、各エレメントのインク吐出後に上記圧延処理を行い、その後に、次のエレメントのインク吐出を行うようにすることもできる。これにより、上下に重なるエレメントや層間の相互拡散を防止し、個々のエレメントに与えられた物理的、電気的特性を一層向上させることができる。これにより、短時間での繰り返し積層も容易になる。
【0064】
なお、上述のように印刷される電波応答シートの表面にはさらに保護層を印刷してもよい。とくに、吸湿などに因り劣化を招く材料を用いる場合、絶縁性の高分子や前述した下地層を保護するため、また電磁波の影響を抑えるため、保護層を印刷することが好ましい。
【0065】
またなお、電波応答シートを製造するプロセスとして、上述したインクジェット法と他の作製方法との複合プロセスを採用することもできる。例えば、インクジェット法に拠りパターニングした導体部にメッキ処理を施すと、導電性をより高めることができる。このようにすると、パターニングにおいてフォトリソ工程が不要であるため、製造コスト低減に寄与できる。
【0066】
3−4.読取りシステム 図16に、この実施形態に係るタグに割り当てたID番号などの情報(以下、タグ情報という)を読取る読取りシステムの概略を示す。
【0067】
この読取りシステムは、その主要素として、物品としての商品41と、読取り装置(検出器)42とを備える。商品41の形状はとくに決まっておらず、種々の形状のものがベクトルコンベアに載せられて搬送してくる。商品の外装面には上述したように印刷法により作製された電波応答シート29が張り付けられている。この電波応答シート29の張り付け位置は不定である。
【0068】
読取り装置42は、ベルトコンベア側に設けた送受信アンテナ42と、このアンテナ42aを介して所望周波数範囲で電波をスキャンさせる送信部と、アンテナ42aを介して電波応答シート29からのエコー波を受信し、信号処理する受信・処理部と、エコー波の信号処理結果を記憶、出力する出力部とを備える。送信部、受信・処理部、および出力部は読取り装置42内に設けられている。
【0069】
商品41が読取り装置42に対して所定位置まで到達すると、この到達位置が図示しないセンサにより検出される。この検出信号は送信部に送出されるから、送信部は、アンテナ42aを駆動させ、電波を飛ばさせるとともに、その周波数を所定範囲で短時間(例えば1秒)にスキャンさせる。この周波数範囲は、例えば、FM波〜ミリ波の間、とくに、マイクロ波の領域の波長を好適である。
【0070】
商品41は電波の照射領域に入るため、電波応答シート29のRFタグは自分に設定されている周波数のときに電波に共振してエコー波を発生させる。周波数スキャンが進むにつれて、シート29内のRFタグが順次、異なる周波数の電波に共振し、エコー波を発生させる。
【0071】
このエコー波はアンテナ42aを介して受信・処理部に送られ、タグ情報がエコー波の有無に基づき解析される。タグ情報の解析結果に応じて、出力部は例えば仕分け伝票を発行するなどの必要な処理を実行する。この時、必要に応じて、既述の共振ピークのずれに対する補正処理を実行する。
【0072】
また、受信エコー波から高調波を分離するため、基準タグの高調波から別のRFタグの高調波を選択して除去する処理を行ってもよい。すなわち、発信部と受信部間の距離、その中間の妨げる物体により信号強度は異なるので、強度だけでは高調波の分離はできない。そこで、既述のように基準タグを設けて基準タグの信号強度と高調波の信号強度の比率を測定し、その比率近傍にあてはまる電波を分離する。そうすると、必要な共振波(RF波)を除くことなく高調波のみを選択的に除去することが可能となる。
【0073】
さらに、あるRFタグの共振周波数の整数倍の周波数をほかのRFタグの共振周波数として設定しないようにもなっている。以上により、高調波によって、タグ情報の解析にエラーが生じることがなく、高精度な解析ができる。
【0074】
電波のスキャンは短時間であるから、商品41はベルトコンベアに載ったまま電波照射領域を通過するだけで、電波応答シート29のRFタグのタグ情報が読み取られる。商品41が電波照射領域を通過するだけでよいから、商品の形状は不定形であってよいし、商品の向きやシート29の貼る位置には制限されないので、確実かつ安定に、タグ情報を所定距離内の遠方から非接触で読み取ることができる。また、個々の商品を読取り装置に近付けるなどの手間も不要であるから、その分、省力化でき、管理コストの低減に寄与できる。
【0075】
さらに、印刷法によりRFタグを現場にて迅速に作製することができるので、即応性があるとともに、タグ情報を変更する必要が生じたときも、容易に且つ迅速に対応できる。
【0076】
このため、空港の手荷物管理、管理郵送用荷物の管理、商品の流通管理、倉庫の在庫管理、スーパーやデパートの食料品、雑貨品の管理などに好適となる。また、印刷法を用いるため、簡単に且つ比較的、低コストで電波応答シートが作製できるため、使い捨ての用途にも好適である。
【0077】
なお、本発明の電波応答シートとしては、図17に示すように、金属製の反射シート44に電波吸収フィルタ45を2次元状に配列したものでもよく、これにより、例えば図18に示したような反射強度特性を得て、上述した実施形態のRFタグに拠るシートと同等の機能を得ることができる。
【0078】
さらに、既述の印刷法を、RFタグの製造以外に各種電気回路パターンを形成することに利用することも可能である。すなわち、基板に導電パターンを形成後、この部分に選択的に金属めっきを施せば良い。
【0079】
また、周波数をスキャン又は検出するアンテナに指向性アンテナ、好ましくはアンテナ材料に超伝導材料を用いた超指向性アンテナを使用する。遠距離からの情報を得る場合の指向性を強くして、目的とするRFタグに隣接するRFタグかあの情報を呼び込まないようにして、必要なRFタグからのみの情報を得ることが可能となる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる電波応答シートおよびその製造方法によれば、RFタグを用いた電波応答シートを印刷法により精度良く、容易に、かつ即応性良く製造できるとともに、製造コストを従来より低く抑え、使い捨ての用途にも確実に対処できる、遠距離から非接触で情報読取り可能な電波応答シートを提供することができる。
【0081】
また、共振周波数シフト等の共振条件の変動による影響を回避でき、これにより、不定形状の物品の情報読取りも確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】RFタグを概念的に示す図である。
【図2】アレイ化タグを概念的に示す図である。
【図3】アレイ化タグの周波数応答を概念的に示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るタグ単体の一例を示す平面図である。
【図5】図4中のA−A線に沿った概略断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るアレイ化タグの一例を示す平面図である。
【図7】アレイ化タグの周波数応答を概念的に示す図である。
【図8】一部消去したRFタグを含むアレイ化タグの一例を示す平面図である。
【図9】再書き込みしたRFタグを例示する断面図である。
【図10】下地層付きのRFタグを例示する断面図である。
【図11】インクジェットプリンタの構成を説明する図である。
【図12】インクジェットプリンタの構成を説明する図である。
【図13】インクジェットプリンタの構成を説明する図である。
【図14】電波応答シートの作製プロセスの一例を説明する部分工程図である。
【図15】電波応答シートの作製プロセスのほかの例を説明する部分工程図である。
【図16】読取りシステムを説明するための概略図である。
【図17】その他の構成の電波応答シートを説明する図である。
【図18】図17の構成のシートの反射波強度分布を説明する図である。
【図19】基準タグを含むアレイ状タグの共振ピークを含む特性図である。
【図20】印刷法によって共振タグのコイルの長さを追加する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
29 電波応答タグ
30 RFタグ
31 基板(タグ形成物)
32 コイル
33 コンデンサ
34 アレイ化タグ
35 消去材
36 RFタグ
37 下地層
38 RFタグ

Claims (8)

  1. 送信した電波(RF波)に応答して応答信号を発生するRFタグを複数個配列して成るアレイ化タグを備えた電波応答シートの製造方法において、
    基板上に、前記電波に対する所望の共振周波数を有するエレメントからなるRFタグを印刷法を用いて複数形成する工程を含み、
    前記複数のRFタグのうち、最も低周波側或いは最も高周波側の共振周波数を有する少なくとも1つのRFタグを、共振周波数のシフトの補正用の基準タグとして設定し、
    前記RFタグを複数形成した後に、前記基準タグの設定値を予め記憶した検出器を利用して前記基準タグによる共振周波数の実測値を検出し、この実測値と前記設定値との差分から共振周波数のシフト値を求める工程と、
    求めたシフト値に基づいて、前記基準タグを除く他のRFタグの共振周波数を補正する工程と
    をさらに含むことを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の電波応答シートの製造方法において、
    前記共振周波数の補正は、補正対象となるRFタグのエレメントを再調整することによって行われ、前記エレメントの再調整が、当該エレメントを構成するコイルのインダクタンスの増減、または当該エレメントを構成するコンデンサ容量の増減の少なくともいずれかであることを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  3. 請求項2に記載の電波応答シートの製造方法において、前記印刷法はインクジェットプリンタを用いるインクジェット法であることを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  4. 請求項3に記載の電波応答シートの製造方法において、前記インクジェット法は、前記コイルおよびコンデンサの材料粉末に少なくとも溶剤を添加して溶液を準備する工程と、この溶液を当該コイルおよびコンデンサのパターン化情報に沿ってノズルから前記基板上に吐出させて当該コイルおよびコンデンサを印刷する工程とを含むことを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  5. 請求項4に記載の電波応答シートの製造方法において、前記溶液を、前記コイルおよびコンデンサの材料粉末について複数種類準備し、前記ノズルを複数個準備し、前記複数種類の溶液それぞれを前記複数個のノズルそれぞれから吐出させて前記印刷を行うことを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  6. 請求項4に記載の電波応答シートの製造方法において、前記溶液は、前記コイルを印刷するための導電性粉末に基づく溶液、および、前記コンデンサを印刷するための誘電体粉末に基づく溶液であり、これらの溶液には前記溶剤のほか、バインダーおよび分散剤の内の少なくとも一方が添加されることを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  7. 請求項4に記載の電波応答シートの製造方法において、前記インクジェット法による前記溶液の印刷工程は、前記溶液を前記基板上に吐出させて積層する工程と、この吐出溶液を乾燥させる工程とを含むことを特徴とする電波応答シートの製造方法。
  8. 請求項7に記載の電波応答シートの製造方法において、前記インクジェット法による前記溶液の印刷工程は、前記積層工程の後に、この積層溶液を圧延する工程を含むことを特徴とする電波応答シートの製造方法。
JP25574497A 1997-09-19 1997-09-19 電波応答シートおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3767654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25574497A JP3767654B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 電波応答シートおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25574497A JP3767654B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 電波応答シートおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1196326A JPH1196326A (ja) 1999-04-09
JP3767654B2 true JP3767654B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=17283036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25574497A Expired - Fee Related JP3767654B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 電波応答シートおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3767654B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1014302B1 (en) 1998-07-08 2005-09-21 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Noncontact ic card and manufacture thereof
KR20010090383A (ko) * 2000-03-25 2001-10-18 김선득 상품도난방지 시스템용 태그 제조장치 및 그 방법
AU2002355548A1 (en) * 2001-08-07 2003-02-24 Mars Incorporated Vending audit system
WO2004061761A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Aruze Corp. 共振タグ内蔵型カード媒体、カード媒体の製造方法及び対象物認識装置
JP4287648B2 (ja) * 2002-12-27 2009-07-01 アルゼ株式会社 対象物認識装置
US7948380B2 (en) * 2006-09-06 2011-05-24 3M Innovative Properties Company Spatially distributed remote sensor
JP2008161837A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Ricoh Co Ltd 搬送システム
GB2492010A (en) * 2010-04-08 2012-12-19 Access Business Group Int Llc Point of sale inductive systems and methods
JP6472986B2 (ja) * 2014-11-27 2019-02-20 トッパン・フォームズ株式会社 識別体及びこの識別体のidを判別する判別システム
JP6473070B2 (ja) * 2015-10-30 2019-02-20 トッパン・フォームズ株式会社 識別体
WO2017073511A1 (ja) * 2015-10-30 2017-05-04 トッパン・フォームズ株式会社 識別体及びこれを用いたid生成方法
JP6717707B2 (ja) * 2015-10-30 2020-07-01 トッパン・フォームズ株式会社 識別体及びこれを用いたid生成方法
JP6587575B2 (ja) * 2016-04-28 2019-10-09 トッパン・フォームズ株式会社 識別体及びid生成方法
JP6725407B2 (ja) * 2016-12-14 2020-07-15 トッパン・フォームズ株式会社 読取装置及び読取方法
JP6967926B2 (ja) * 2017-09-27 2021-11-17 トッパン・フォームズ株式会社 識別体およびその製造方法
US11080582B2 (en) 2017-09-29 2021-08-03 Konica Minolta, Inc. Contactlessly readable tag, method for manufacture of contactlessly readable tag, identification device, and method for reading identifying information

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1196326A (ja) 1999-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3767654B2 (ja) 電波応答シートおよびその製造方法
US11062193B2 (en) Encoding module, associated encoding element, connector, printer-encoder and access control system
US7504950B2 (en) System and method for continuous RFID encoding
EP1620921B1 (en) Rfid tag using a surface insensitive antenna structure
US7501984B2 (en) RFID tag using a surface insensitive antenna structure
US8525676B2 (en) Container for including at least a RFID tag, apparatus for communicating with a RFID tag, management server for managing production information of a RFID tag, and management system for managing production information of a RFID tag
US20070176781A1 (en) System and method for detecting transponders used with printer media
TWI398987B (zh) Wireless IC tag
MXPA06009654A (es) Etiqueta de seguridad y sistema para fabricar una etiqueta.
JP2005514714A (ja) 誘電体膜を介して接続された導電パターンを備える無線共振タグ
US7817146B2 (en) Sheet, display medium unit, sheet attaching device, and sheet detaching device
WO1999060829A2 (en) Method and apparatus for making electrical traces, circuits and devices
CN101952841B (zh) 射频识别元件及其实现方法
WO2018084874A1 (en) Rfid tag and methods of use and manufacture
US8144370B2 (en) Image forming apparatus, printing method and printing apparatus
EP1620916B1 (en) Rfid tag using a surface insensitive antenna structure
JP2005332318A (ja) 無線通信装置及びプリンタ
FR3145240A1 (fr) Antenne rfid, étiquette rfid et procédé de fabrication d’une telle antenne rfid

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041207

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees