JP6717707B2 - 識別体及びこれを用いたid生成方法 - Google Patents

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本発明は、共振周波数が異なる複数のアンテナの組み合わせでIDを識別可能とする識別体及びこれを用いたID生成方法に関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いて商品等の管理が行われている。このようなラベルやタグを用いた情報管理においては、ラベルやタグに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICラベルや非接触型ICタグ等のRFID技術を利用した識別体がその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
このようなRFID技術を利用した識別体としては、上述したようにICチップが搭載されたものに限らず、共振周波数が互いに異なる複数のアンテナを有し、ICチップを用いずに複数のアンテナの組み合わせでIDを識別可能とするものも考えられている。例えば、複数のアンテナを構成する誘電子要素とコンデンサ要素の形状を異ならせたり、複数のアンテナの形状や向きを異ならせたりして共振周波数を複数のアンテナ毎に異ならせ、そのアンテナの組み合わせでIDを表現可能とする技術が、特許文献1,2に開示されている。この技術を用いれば、アンテナの数をN個とした場合、1つのアンテナの有無によって“1”,“0”の2つの情報を持たせることができ、また、全てのアンテナが無い場合を除いて、(2N−1)個のIDを識別可能に表現することができる。
特公平7−80386号公報 特表2008−503759号公報
ところで、上述したようなRFID技術を利用した識別体は、識別体を用いて管理される商品等に貼付された場合、商品等が誘電体で構成されていることにより、識別体の周波数特性がシフトすることになる。そのため、複数のアンテナの共振周波数が、予め設定された周波数に対してずれてしまい、IDを正しく認識することができなくなってしまうという問題点がある。
例えば、共振周波数が互いに異なる複数のアンテナの組み合わせによって、“111101”というIDを表現している識別体において、識別体が商品等に貼付されることで複数のアンテナの共振周波数がそれぞれ低い周波数方向に個別ID1つ分シフトした場合、“111010”と誤認識され、また、低い周波数方向に個別ID2つ分シフトした場合、“110100”と誤認識されてしまうこととなる。そのため、認識されたIDが、“110100”であった場合、“**1101”(*は不明)というIDが低い周波数方向に個別ID2つ分シフトしたのか、“*11010”(*は不明)というIDが低い周波数方向に個別ID1つ分シフトしたのか、“110100”というIDがシフトしていないのか判断することができない。また、このようにアンテナの共振周波数が低い周波数方向にシフトした場合に限らず、高い周波数方向にシフトした場合においても、IDを誤認識してしまうこととなり、いずれの場合においても、複数のアンテナの組み合わせによって表現されたIDを正しく認識することができなくなってしまう。
また、使用可能な周波数帯に対して狭い周波数帯のみを使用すれば、上述したようなIDの誤認識を回避することができるが、その場合、表現されるIDの数が減少してしまうこととなる。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、商品等の貼付物に貼付された場合においてもIDを正しく認識することができる識別体及びこれを用いたID生成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
互いに異なる共振周波数が割り当てられ、当該共振周波数を具備するアンテナが形成されるアンテナ領域を複数有し、該複数のアンテナ領域のそれぞれにて所定の周波数範囲内における前記アンテナによる共振ピークの有無によって表現される個別IDを用いてIDを識別可能とする識別体であって、
前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも低い共振周波数を有するアンテナが形成される第1の補助領域と、
前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも高い共振周波数を有するアンテナが形成される第2の補助領域との少なくとも一方を有し、
前記第1の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も高いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、
前記第2の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も低いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、
前記複数のアンテナ領域のうち少なくとも1つに、前記共振周波数の検出によって、他のアンテナ領域並びに前記第1及び第2の補助領域に形成されるアンテナと区別可能に構成された基準アンテナが形成されている。
また、少なくとも2種類の共振周波数のいずれかが割り当てられ、当該共振周波数を具備するアンテナが形成されるアンテナ領域を複数有し、該複数のアンテナ領域のそれぞれにて所定の周波数範囲内における前記アンテナによる共振ピークの有無によって表現される個別IDを用いてIDを識別可能とする識別体であって、
前記複数のアンテナ領域のうち同一の共振周波数が割り当てられたアンテナ領域には、偏波方向が互いに異なるアンテナが形成され、
前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも低い共振周波数を有するアンテナが形成される第1の補助領域と、
前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも高い共振周波数を有するアンテナが形成される第2の補助領域との少なくとも一方を有し、
前記第1の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も高いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、該アンテナは、当該アンテナ領域に形成されたアンテナと同一の偏波方向を有し、
前記第2の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も低いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、該アンテナは、当該アンテナ領域に形成されたアンテナと同一の偏波方向を有し、
前記複数のアンテナ領域のうち少なくとも1つに、前記共振周波数の検出によって、他のアンテナ領域並びに前記第1及び第2の補助領域に形成されるアンテナと区別可能に構成された基準アンテナが形成されている。
上記のように構成された本発明においては、商品等の貼付物に貼付されることにより、複数のアンテナ領域に形成されたアンテナの共振周波数がずれた場合、複数のアンテナ領域に割り当てられた共振周波数を含む電磁波が放射されると、第1の補助領域や第2の補助領域に形成されたアンテナの共振周波数も検出されることになる。この第1の補助領域は、複数のアンテナ領域のうちアンテナ領域に割り当てられた共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも低い共振周波数を有するアンテナが形成され、また、第2の補助領域は、複数のアンテナ領域のうちアンテナ領域に割り当てられた共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも高い共振周波数を有するアンテナが形成されることになる。そして、第1の補助領域においては、複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も高いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、また、第2の補助領域においては、複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も低いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成されることになるため、複数のアンテナ領域の全てについて、個別IDに応じたアンテナの共振周波数による共振ピークの有無が検出されることとなる。ただし、そのままでは個別IDの並び順が正しいものとなっていない。そこで、複数のアンテナ領域のうち少なくとも1つに、共振周波数の検出によって、他のアンテナ領域並びに第1及び第2の補助領域に形成されるアンテナと区別可能に構成された基準アンテナが形成されているので、この基準アンテナによる個別IDが所定の位置となるように個別IDを並べ替えることで、個別IDの並び順が正しいものとなり、IDが正しく認識されることとなる。
また、第1及び第2の補助領域に、共振周波数が互いに異なる複数のアンテナが形成されていれば、アンテナの共振周波数のずれが大きな場合でも、上述した方法によってIDを正しく認識することができる。
本発明によれば、商品等の貼付物に貼付されることにより、複数のアンテナ領域に形成されたアンテナの共振周波数がずれた場合、複数のアンテナ領域に割り当てられた共振周波数を含む電磁波が放射されると、第1の補助領域や第2の補助領域に形成されたアンテナの共振周波数も検出されることで、複数のアンテナ領域の全てについて、個別IDに応じたアンテナの共振周波数よる共振ピークの有無が検出され、さらに、複数のアンテナ領域のうち少なくとも1つに形成された基準アンテナから読み取られた共振周波数による個別IDが所定の位置となるように個別IDが並べ替えられることで、個別IDの並び順が正しいものとなり、それにより、商品等の貼付物に貼付された場合においてもIDを正しく認識することができる。
また、第1及び第2の補助領域に、共振周波数が互いに異なる複数のアンテナが形成されているものにおいては、アンテナの共振周波数のずれが大きな場合でも、上述した方法によってIDを正しく認識することができる。
本発明の識別体の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示したIDタグを用いてIDを生成するID生成システムの一例を示す図である。 図1に示したIDタグからの反射波における反射強度を示す図である。 本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は反射波における反射強度を示す図である。 本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は反射波における反射強度を示す図である。 本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は反射波における反射強度を示す図である。 本発明の識別体の他の実施の形態を示す図である。 図7に示したIDタグからの反射波における反射強度を示す図である。 図1に示したIDタグを用いてIDを生成するID生成システムの他の例を示す図である。 本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の識別体の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態の識別体は図1に示すように、フィルムや紙等からなるベース基材10上に5つのアンテナ領域20a〜20e及び2つの補助領域30a,30bを有するIDタグ1である。
アンテナ領域20a〜20eは、互いに異なる共振周波数が割り当てられており、割り当てられた共振周波数を具備するアンテナが形成される。本形態においては、アンテナ領域20aには、7.0GHzの共振周波数が割り当てられており、7.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21aが形成されている。また、アンテナ領域20bには、8.0GHzの共振周波数が割り当てられており、8.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21bが形成されている。また、アンテナ領域20cには、9.0GHzの共振周波数が割り当てられており、9.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21cが形成されている。また、アンテナ領域20dには、10.0GHzの共振周波数が割り当てられているが、アンテナは形成されていない。また、アンテナ領域20eには、11.0GHzの共振周波数が割り当てられており、11.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21eが形成されている。このように、アンテナ領域20a〜20eには、所定の周波数間隔となる1GHzずつ隔てたアンテナが形成されることとなる。これらアンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナは、同一の幅を有し、その長手方向の長さが異なることで、互いに異なる共振周波数を有している。また、アンテナ領域20a〜20eのうち、アンテナ領域20a,20b,20d,20eに形成されるアンテナは、その長手方向が互いに同一方向となるのに対して、アンテナ領域20cに形成されるアンテナは、その長手方向がこれらに対して直交しており、基準アンテナとなるものである。このように、アンテナ20a,20b,20d,20eに形成されるアンテナとアンテナ領域20cに形成されるアンテナとは、長手方向が直交することにより、偏波方向が互いに異なっている。
補助領域30aは、本願における第1の補助領域となるものであって、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナのうちその共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも所定の周波数間隔だけ低い共振周波数を有するアンテナ31aが形成されている。具体的には、補助領域30aに形成されたアンテナ31aは、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナのうちその共振周波数が最も低いアンテナ21aの共振周波数である7.0GHzよりも1GHzだけ低い6.0GHzの共振周波数を有している。
補助領域30bは、本願における第2の補助領域となるものであって、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナのうちその共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも所定の周波数間隔だけ高い共振周波数を有するアンテナ31bが形成されている。具体的には、補助領域30bに形成されたアンテナ31bは、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナのうちその共振周波数が最も高いアンテナ21eの共振周波数である11.0GHzよりも1GHzだけ高い12.0GHzの共振周波数を有している。
上記のように構成されたIDタグ1においては、アンテナ領域20a〜20eにアンテナが形成されているか否か、すなわち、アンテナ領域20a〜20eにおけるアンテナによる共振ピークの有無によって、アンテナ領域20a〜20eにおいて個別IDが表現され、この個別IDが、アンテナ領域20a〜20eの順序で並べられることでIDを識別可能とするが、補助領域30aにおいては、アンテナ領域20eにて表現される個別IDと同一の個別IDが表現されるようにアンテナが形成されている。具体的には、アンテナ領域20eにアンテナ21eが形成されているため、補助領域30aにもアンテナ31aが形成されている。その逆に、アンテナ領域20eにアンテナが形成されていなければ補助領域30aにもアンテナは形成されていないこととなる。また、補助領域30bにおいては、アンテナ領域20aにて表現される個別IDと同一の個別IDが表現されるようにアンテナが形成されている。具体的には、アンテナ領域20aにアンテナ21aが形成されているため、補助領域30bにもアンテナ31bが形成されている。その逆に、アンテナ領域20aにアンテナが形成されていなければ補助領域30bにもアンテナは形成されていないこととなる。
以下に、上記のように構成されたIDタグ1を用いたID生成方法について説明する。
図2は、図1に示したIDタグ1を用いてIDを生成するID生成システムの一例を示す図である。
本例におけるID生成システムは図2に示すように、図1に示したIDタグ1と、IDタグ1を用いてIDを生成する読取器40とから構成され、読取器40は、送受信アンテナ41と、電磁波放射部42と、反射強度検知部43と、ID生成部44とを有している。
電磁波放射部42は、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナの共振周波数を含む周波数帯をスイープしながら当該周波数帯の電磁波を送受信アンテナ41を介して放射する。なお、電磁波放射部42においては、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナの共振周波数を含む周波数帯をスイープするのではなく、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナの共振周波数の電磁波を同時に放射する構成としてもよい。すなわち、電磁波放射部42は、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナの共振周波数を含む複数の周波数の電磁波を送受信アンテナ41を介して放射するものである。
反射強度検知部43は、電磁波放射部42から放射された電磁波に対して送受信アンテナ41を介して受信された反射波における反射強度を検知する。
ID生成部44は、反射強度検知部43にて検知された反射強度によってIDタグ1におけるアンテナの共振周波数を検出し、この共振周波数の検出結果に基づいて、共振周波数のそれぞれについてIDタグ1におけるアンテナによる共振ピークの有無を判断し、共振ピークが有ると判断された共振周波数について個別IDを“1”とし、共振ピークが無いと判断された共振周波数について個別IDを“0”とし、これら“1”と“0”とを共振周波数の順序で並べる。この際、図1に示したIDタグ1においては、基準アンテナとなるアンテナ21cについては必ずその共振周波数が検出されるため、その共振周波数について個別IDが“1”とされるが、ID生成部44は、この基準アンテナによる“1”が所定の位置となるように、“1”と“0”とを並べ替える。
以下に、図2に示したID生成システムにおいて、図1に示したIDタグ1を用いてIDを生成する方法について具体的に説明する。
図3は、図1に示したIDタグ1からの反射波における反射強度を示す図である。なお、図3中、アンテナ領域20a,20b,20eにそれぞれ形成されたアンテナ21a,21b,21eによる反射強度を実線で示し、基準アンテナとなるアンテナ21cによる反射強度を一点鎖線で示し、補助領域30a,30bにそれぞれ形成されたアンテナ31a,31bによる反射強度を二点鎖線で示す。
図1に示したIDタグ1においては、上述したように、アンテナ領域20aに7.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21aが形成されており、また、アンテナ領域20bに8.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21bが形成されており、また、アンテナ領域20cに9.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21cが形成されており、また、アンテナ領域20eには11.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ21eが形成されている。また、アンテナ領域20dには、10.0GHzの共振周波数が割り当てられているが、アンテナは形成されていない。さらに、補助領域30aに6.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ31aが形成されており、補助領域30bに12.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ31bが形成されている。
そのため、電磁波放射部42において、6.0GHz〜12.0GHzの周波数帯をスイープしながら当該周波数帯の電磁波が送受信アンテナ41を介して放射されると、送受信アンテナ41を介して反射強度検知部43にて検知される反射波の反射強度は、図3(a)に示すように、6.0GHz、7.0GHz、8.0GHz、9.0GHz、11.0GHz及び12.0GHzのそれぞれにて共振ピークを有するものとなる。そして、アンテナ領域20a〜20eに割り当てられた共振周波数を含む6.5GHz〜11.5GHzが実際の読取範囲であることから、ID生成部44において、IDタグ1には、7.0GHz、8.0GHz、9.0GHz及び11.0GHzの共振周波数を具備するアンテナが有り、10.0GHzを具備するアンテナが無いと判断され、7.0GHz、8.0GHz、9.0GHz、10GHz及び11.0GHzの共振周波数において表現される個別IDが“1”,“1”,“1”,“0”,“1”とされてこの順序に並べられてなるID“11101”が生成される。なお、このうち、図3中一点鎖線で示す反射強度の共振ピークが9.0GHzの反射波においては、IDタグ1のアンテナ21cからの反射波であるため、送受信アンテナ41の角度を90度変えた際に検知されるものであり、それにより、図3中一点鎖線で示す反射強度の共振ピークが9.0GHzの反射波がIDタグ1の基準アンテナであるアンテナ21cからの反射波であることが区別されることになる。なお、基準アンテナ21cからの反射波を受信するためには、上述したように送受信アンテナ41の角度を90度変えることに限らず、例えば、アンテナ領域20a,20b,20d,20eに形成されるアンテナからの反射波を受信する送受信アンテナに対してその角度が90度異なる別の送受信アンテナを用いてもよい。
ここで、IDタグ1が商品等の貼付物に貼付されることにより、図3(b)に示すようにIDタグ1のアンテナの周波数特性が低い周波数方向に1GHzずつシフトした場合、アンテナ21a〜21eのうちアンテナ21aからの反射波が読取範囲外となるが、その代わりに、アンテナ31bからの反射波が読取範囲内となり、アンテナ21b,21c,21e,31bによる反射強度の共振ピークが読取範囲に存在することとなる。
そのため、ID生成部44において、IDタグ1には、共振周波数が7.0GHz、8.0GHz、10.0GHz及び11.0GHzとなったアンテナが有り、共振周波数が9.0GHzとなったアンテナが無いと判断され、まず、7.0GHz、8.0GHz、9.0GHz、10.0GHz及び11.0GHzの共振周波数において表現される個別IDが“1”,“1”,“0”,“1”,“1”とされてこの順序に並べられてなるID“11011”が生成される。
ところが、このままでは個別IDの並び順が、図3(a)に示したものによるものとは異なり、正しいものとなっていない。
ここで、基準アンテナとなるアンテナ21cからの反射波は、上述したように、送受信アンテナ41の角度を90度変えることで反射強度検知部43にて検知されることで、IDタグ1の他のアンテナとは区別可能となっている。また、基準アンテナとなるアンテナ21cの共振周波数は、アンテナ領域20a〜20eにそれぞれ形成されるアンテナの共振周波数の中央の値となっている。
そこで、ID生成部44において、“11011”を構成する個別IDとなる“1”と“0”とが、基準アンテナとなるアンテナ21cの反射波の反射強度によって共振周波数が検出されたことによる個別IDの“1”が、“11011”の中央の位置となるように並べ替えられる。具体的には、図3(b)に示すように、アンテナ21cによる反射強度の共振ピークは読取範囲において低い共振周波数から2番目に存在している。そのため、読取範囲に存在する共振ピークのうち、その共振周波数が最も高いアンテナ31bによる反射波の共振ピークによる“1”が、ID“11011”の最上位桁に移動させられる。それにより、ID生成部44において、ID“11101”が生成されることとなる。
また、図3(c)に示すようにIDタグ1のアンテナの周波数特性が高い周波数方向に1GHzずつシフトした場合、アンテナ21a〜21eのうちアンテナ21eからの反射波が読取範囲外となるが、その代わりに、アンテナ31aからの反射波が読取範囲内となり、アンテナ21a,21b,21c,31aによる反射強度の共振ピークが読取範囲に存在することとなる。
そのため、ID生成部44において、IDタグ1には、共振周波数が7.0GHz、8.0GHz、9.0GHz及び10.0GHzとなったアンテナが有り、共振周波数が11.0GHzとなったアンテナが無いと判断され、まず、7.0GHz、8.0GHz、9.0GHz、10.0GHz及び11.0GHzの共振周波数において表現される個別IDが“1”,“1”,“1”,“1”,“0”とされてこの順序に並べられてなるID“11110”が生成される。
ところが、このままでは個別IDの並び順が、図3(a)に示したものによるものとは異なり、正しいものとなっていない。
そこで、ID生成部44において、“11110”を構成する個別IDとなる“1”と“0”とが、基準アンテナとなるアンテナ21cの反射波の反射強度によって共振周波数が検出されたことによる個別IDの“1”が、“11110”の中央の位置となるように並べ替えられる。具体的には、図3(c)に示すように、アンテナ21cによる反射強度の共振ピークは読取範囲において高い共振周波数から2番目に存在している。そのため、読取範囲に存在する共振ピークのうち、その共振周波数が最も低いアンテナ31aによる反射波の共振ピークによる“1”が、ID“11110”の最下位桁に移動させられる。それにより、ID生成部44において、ID“11101”が生成されることとなる。
このように、本形態においては、IDタグ1のアンテナの共振周波数がずれた場合、IDタグ1のアンテナ領域20a〜20eに割り当てられた共振周波数を含む電磁波が放射されると、補助領域30a,30bに形成され、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナの共振周波数の範囲外の共振周波数を具備するアンテナの共振周波数も検出されることになるが、補助領域30aには、共振周波数が最も高いアンテナ領域20eに形成されるアンテナ21eによる個別ID“1”を表現するためにアンテナ31aが形成され、また、補助領域30bには、共振周波数が最も低いアンテナ領域20aに形成されるアンテナ21aによる個別ID“1”を表現するためにアンテナ31bが形成されていることにより、アンテナ領域20a〜20eの全てについて、個別IDに応じたアンテナによる共振ピークの有無が検出され、この共振ピークの有無に応じた個別ID“1”または“0”が並べられてなるIDが生成されることとなる。そして、共振周波数の検出の際に偏波方向が異なることによって他のアンテナと区別可能に構成されたアンテナ21cが基準アンテナとなっているので、この基準アンテナによる個別ID“1”が、アンテナ21a〜21eにて共振周波数の順におけるアンテナ21cの位置である中央の位置となるように、補助領域30a,30bに形成されたアンテナ31a,31bによる“1”がIDの上位桁から下位桁に、あるいは上位桁から下位桁に移動させられて“1”と“0”とが並べ替えられることで、個別IDの並び順が正しいものとなり、IDを正しく認識させることができるようになる。
(他の実施の形態)
図4は、本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は反射波における反射強度を示す図である。なお、図4(c)中、アンテナ領域120a,120b,120eにそれぞれ形成されたアンテナ121a,121b,121eによる反射強度を実線で示し、基準アンテナとなるアンテナ121cによる反射強度を一点鎖線で示し、補助領域130a,130bにそれぞれ形成されたアンテナ131a,131bによる反射強度を二点鎖線で示す。
本形態は図4に示すように、図1に示したものに対して、基準アンテナとなるアンテナ121cの形状が異なるものである。本形態においては、アンテナ領域120a〜120eに形成されるアンテナの全てが、その長手方向が互いに同一方向となっているが、基準アンテナとなるアンテナ121cのみがその幅が他のアンテナよりも狭いものとなっている。それにより、図4(c)に示すように、反射強度の共振ピークがアンテナ121cのみ弱いものとなっている。そのため、この共振ピークによってアンテナ121cによる個別ID“1”が識別され、図1に示したIDタグ1と同様に、この“1”が、アンテナ121a〜121eにて共振周波数の順におけるアンテナ121cの位置である中央の位置となるように、補助領域130a,130bに形成されたアンテナ131a,131bによる“1”がIDの上位桁から下位桁に、あるいは上位桁から下位桁に移動させられて“1”と“0”とが並べ替えられることで、個別IDの並び順が正しいものとなり、IDを正しく認識させることができるようになる。
図5は、本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は反射波における反射強度を示す図である。なお、図5(c)中、アンテナ領域220a,220b,220eにそれぞれ形成されたアンテナ221a,221b,221eによる反射強度を実線で示し、基準アンテナとなるアンテナ221cによる反射強度を一点鎖線で示し、補助領域230a,230bにそれぞれ形成されたアンテナ231a,231bによる反射強度を二点鎖線で示す。
本形態は図5に示すように、図1に示したものに対して、アンテナ221a〜221c,221e,231a,231bがスリット入りの形状を有するとともに、基準アンテナとなるアンテナ221cの外形形状が異なるものである。本形態においては、アンテナ領域220a〜220eに形成されるアンテナの全てが、スリット入りとなってその長手方向が互いに同一方向となっているが、基準アンテナとなるアンテナ221cのみがその幅が他のアンテナよりも広いものとなっている。それにより、図5(c)に示すように、反射強度のピークのシャープさがアンテナ221cのみ鈍いものとなっている。そのため、このシャープさによってアンテナ221cによる個別ID“1”が識別され、図1に示したIDタグ1と同様に、この“1”が、アンテナ221a〜221eにて共振周波数の順におけるアンテナ221cの位置である中央の位置となるように、補助領域230a,230bに形成されたアンテナ231a,231bによる“1”がIDの上位桁から下位桁に、あるいは上位桁から下位桁に移動させられて“1”と“0”とが並べ替えられることで、個別IDの並び順が正しいものとなり、IDを正しく認識させることができるようになる。
図6は、本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は反射波における反射強度を示す図である。なお、図5(c)中、アンテナ領域320a,320b,320fにそれぞれ形成されたアンテナ321a,321b,321fによる反射強度を実線で示し、基準アンテナとなるアンテナ321c,321dによる反射強度を一点鎖線で示し、補助領域330a,330bにそれぞれ形成されたアンテナ331a,331bによる反射強度を二点鎖線で示す。
本形態は図6に示すように、図1に示したものに対して、2つのアンテナ321c,321dが基準アンテナとなり、このアンテナ321c,321dどうしの共振周波数の間隔、及び隣接するアンテナ領域320b,320eに形成されるアンテナとの共振周波数の間隔が、他のアンテナの共振周波数どうしの間隔よりも狭くなっている点が異なるものである。それにより、図6(c)に示すように、アンテナ321c,321dによる個別ID“1”が他のアンテナによる個別ID“1”とは区別して認識可能となり、図1に示したIDタグ1と同様に、この“1”が、アンテナ321a〜321eにて共振周波数の順におけるアンテナ321cの位置である中央の位置となるように、補助領域330a,330bに形成されたアンテナ331a,331bによる“1”がIDの上位桁から下位桁に、あるいは上位桁から下位桁に移動させられて“1”と“0”とが並べ替えられることで、個別IDの並び順が正しいものとなり、IDを正しく認識させることができるようになる。
なお、上記のように2つのアンテナ321c,321dを基準アンテナとしてこのアンテナ321c,321dどうしの共振周波数の間隔、及び隣接するアンテナ領域320b,320eに形成されるアンテナとの共振周波数の間隔を、他のアンテナの共振周波数どうしの間隔よりも狭くするのではなく、1つのアンテナを基準アンテナとし、このアンテナに隣接するアンテナ領域に形成されるアンテナとの共振周波数の間隔を、他のアンテナの共振周波数どうしの間隔よりも狭くしても、その間隔の違いから基準アンテナを識別することができる。また、共振周波数の間隔を狭くするのではなく広くしても、上記同様の効果を奏する。
なお、上述した実施の形態においては、アンテナ領域に形成されるアンテナのうちその共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも、アンテナ領域に形成されるアンテナの共振周波数の間隔だけ低い共振周波数を有するアンテナが形成された第1の補助領域と、アンテナ領域に形成されるアンテナのうちその共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも、アンテナ領域に形成されるアンテナの共振周波数の間隔だけ高い共振周波数を有するアンテナが形成された第2の補助領域を有する構成を例に挙げて説明したが、第1の補助領域において、共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数から、アンテナ領域に形成されるアンテナの共振周波数の間隔だけ互いに隔てた共振周波数を有する複数のアンテナが形成されており、また、第2の補助領域において、共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数から、アンテナ領域に形成されるアンテナの共振周波数の間隔だけ互いに隔てた共振周波数を有する複数のアンテナが形成されている構成であってもよい。その場合、第1の補助領域においては、複数のアンテナ領域のうちそのアンテナ領域に割り当てられた共振周波数が高い方から、補助領域に形成されたアンテナの数分のアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、また、第2の補助領域においては、複数のアンテナ領域のうちそのアンテナ領域に割り当てられた共振周波数が低い方から、補助領域に形成されたアンテナの数分のアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成されることになる。例えば、第1及び第2の補助領域のそれぞれに2つずつのアンテナが形成される場合、第1の補助領域においては、複数のアンテナ領域のうちアンテナの共振周波数が高い方から2つのアンテナ領域のいずれにもアンテナが形成されていれば2つのアンテナが形成され、2つのアンテナ領域のうち共振周波数が高い方のアンテナのみが形成されている場合は、第1の補助領域に形成される2つのアンテナのうち共振周波数が高いアンテナのみが形成されることとなる。また、第2の補助領域においては、複数のアンテナ領域のうちアンテナの共振周波数が低い方から2つのアンテナ領域のいずれにもアンテナが形成されていれば2つのアンテナが形成され、2つのアンテナ領域のうち共振周波数が低い方のアンテナのみが形成されている場合は、第2の補助領域に形成される2つのアンテナのうち共振周波数が低いアンテナのみが形成されることとなる。
また、個別IDとなる“1”と“0”との並び順は、上述したように共振周波数の昇順に限らず降順であってもよい。
図7は、本発明の識別体の他の実施の形態を示す図である。
本形態の識別体は図7に示すように、フィルムや紙等からなるベース基材410上に5つのアンテナ領域420a〜420e及び2つの補助領域430a,430bを有するIDタグ401である。
アンテナ領域420a,420dとアンテナ領域420bとアンテナ領域420c,420eとは、互いに異なる共振周波数が割り当てられており、割り当てられた共振周波数を具備するアンテナが形成される。本形態においては、アンテナ領域420a,420dにはそれぞれ、7.0GHzの共振周波数が割り当てられており、7.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ421a,421dが形成されている。また、アンテナ領域420bには、8.0GHzの共振周波数が割り当てられており、8.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ421bが形成されている。また、アンテナ領域420c,420eにはそれぞれ、9.0GHzの共振周波数が割り当てられており、9.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ421c,421eが形成されている。このように、アンテナ領域420a,420dとアンテナ領域420bとアンテナ領域420c,420eでは、所定の周波数間隔となる1GHzずつ隔てたアンテナが形成されている。これらアンテナ領域420a,420dとアンテナ領域420bとアンテナ領域420c,420eとにそれぞれ形成されるアンテナは、同一の幅を有し、その長手方向の長さが異なることで、互いに異なる共振周波数を有している。また、アンテナ領域420aに形成されるアンテナ421aとアンテナ領域420dに形成されるアンテナ421dとは、長手方向の長さ及びその幅が同一であることで共振周波数が互いに等しいものの、長手方向が互いに直交することで偏波方向が互いに異なっている。また、アンテナ領域420cに形成されるアンテナ421cとアンテナ領域420eに形成されるアンテナ421eとは、長手方向の長さ及びその幅が同一であることで共振周波数が互いに等しいものの、長手方向が互いに直交することで偏波方向が互いに異なっている。また、アンテナ領域420bに形成されたアンテナ421bは、アンテナ領域420a〜420eに形成されたアンテナ420a〜420eに対してその長手方向が異なる方向を向いており、基準アンテナとなるものである。
補助領域430aは、本願における第1の補助領域となるものであって、アンテナ領域420a〜420eに形成されたアンテナ421a〜421eのうちその共振周波数が最も低いアンテナ421a,421dの共振周波数よりも、アンテナ421a,421dとアンテナ421bとアンテナ421c,421eとの共振周波数の間隔だけ低い共振周波数を有するアンテナ431a,431cが形成されている。具体的には、補助領域430aに形成されたアンテナ431a,431cは、アンテナ領域420a〜420eに形成されたアンテナ421a〜421eのうちその共振周波数が最も低いアンテナ421a,421dの共振周波数である7.0GHzよりも1GHzだけ低い6.0GHzの共振周波数を有している。また、補助領域430aに形成されたアンテナ431aとアンテナ431cとは、長手方向の長さ及びその幅が同一であることで共振周波数が互いに等しいものの、長手方向が互いに直交することで偏波方向が互いに異なっている。
補助領域430bは、本願における第2の補助領域となるものであって、アンテナ領域420a〜420eに形成されたアンテナ421a〜421eのうちその共振周波数が最も高いアンテナ421c,421eの共振周波数よりも、アンテナ421a,421dとアンテナ421bとアンテナ421c,421eとの共振周波数の間隔だけ高い共振周波数を有するアンテナ431b,431dが形成されている。具体的には、補助領域430bに形成されたアンテナ431b,431dは、アンテナ領域420a〜420eに形成されたアンテナ421a〜421eのうちその共振周波数が最も高いアンテナ421c,421eの共振周波数である9.0GHzよりも1GHzだけ高い10.0GHzの共振周波数を有している。また、補助領域430bに形成されたアンテナ431bとアンテナ431dとは、長手方向の長さ及びその幅が同一であることで共振周波数が互いに等しいものの、長手方向が互いに直交することで偏波方向が互いに異なっている。
上記のように構成されたIDタグ1においては、共振周波数のみではなく、偏波方向による所定順に個別IDとなる“1”と“0”とを並べることでIDを生成することができる。
図8は、図7に示したIDタグ401からの反射波における反射強度を示す図である。なお、図8中、アンテナ領域420a,420c,420d,420eにそれぞれ形成されたアンテナ421a,421c,421d,421eによる反射強度を実線で示し、基準アンテナとなるアンテナ421bによる反射強度を一点鎖線で示し、補助領域430a,430bにそれぞれ形成されたアンテナ431a,431b,431c,431dによる反射強度を二点鎖線で示す。
本形態においては、アンテナ領域420a,420cにそれぞれ形成されたアンテナ421a,421c及び補助領域430a,430bに形成されたアンテナ431a,431bの偏波方向において上記同様にして電磁波を放射することで共振周波数を検出すると、図8(a)に示すように、アンテナ431aによる6.0GHzに共振ピークを有する反射強度と、アンテナ421aによる7.0GHzに共振ピークを有する反射強度と、アンテナ421cによる9.0GHzに共振ピークを有する反射強度と、アンテナ431bによる10.0GHzに共振ピークを有する反射強度とが得られる。また、アンテナ領域420d,420eにそれぞれ形成されたアンテナ421d,421e及び補助領域430a,430bに形成されたアンテナ431c,431dの偏波方向において上記同様にして電磁波を放射することで共振周波数を検出すると、図8(b)に示すように、アンテナ431cによる6.0GHzに共振ピークを有する反射強度と、アンテナ421dによる7.0GHzに共振ピークを有する反射強度と、アンテナ421eによる9.0GHzに共振ピークを有する反射強度と、アンテナ431dによる10.0GHzに共振ピークを有する反射強度とが得られる。
ここで、アンテナ421aの共振周波数とアンテナ421dの共振周波数とは互いに同一であるものの、偏波方向が互いに異なるため、偏波方向に所定順となる優先順位を付与することで、同一の共振周波数についても“1”,“0”を優先順位に応じた順番で並べることで、IDを構成することができる。また、アンテナ421cの共振周波数とアンテナ421eの共振周波数とは互いに同一であるものの、偏波方向が互いに異なるため、偏波方向に所定順となる優先順位を付与することで、同一の共振周波数についても“1”,“0”を優先順位に応じた順番で並べることで、IDを構成することができる。
このようにして、共振周波数が同一のアンテナを複数有する場合は、その偏波方向を変えることで、個別IDである“1”,“0”を用いてIDを構成することができる。その際、補助領域430a,430dに形成されるアンテナ431a,431b,431c,431dについても、共振周波数が同一のものがあっても、その偏波方向を変えて優先順位を付与することで、共振周波数がずれた場合にいずれのアンテナによる共振ピークの有無による“1”または“0”をIDを構成する個別IDとして用いるかを設定することができる。
図9は、図1に示したIDタグ1を用いてIDを生成するID生成システムの他の例を示す図である。
本例におけるID生成システムは図9に示すように、図1に示したIDタグ1と、IDタグ1を用いてIDを生成する読取器140とから構成され、読取器140は、送受信送信アンテナ141aと、受信アンテナ141bと、電磁波放射部142と、反射強度検知部143と、制御部144とを有している。
電磁波放射部142は、アンテナ領域20a〜20eに形成されるアンテナの共振周波数を含む複数の周波数の電磁波を送信アンテナ141aを介して放射する。
反射強度検知部143は、電磁波放射部142から放射された電磁波に対して受信アンテナ141bを介して受信された反射波における反射強度を検知する。
制御部144は、電磁波放射部142から放射する電磁波の周波数帯を制御するとともに、反射強度検知部143にて検知された反射強度によってIDタグ1におけるアンテナの共振周波数を検出し、この共振周波数の検出結果に基づいて、共振周波数のそれぞれについてIDタグ1におけるアンテナにおける共振ピークの有無を判断し、共振ピークが有ると判断された共振周波数について個別IDを“1”とし、共振ピークが無いと判断された共振周波数について個別IDを“0”とし、これら“1”と“0”とを共振周波数の順序で並べる。この際、図1に示したIDタグ1においては、基準アンテナとなるアンテナ21cについては必ずその共振周波数が検出されるため、その共振周波数について個別IDが“1”とされるが、ID生成部44は、この基準アンテナによる“1”が所定の位置となるように、“1”と“0”とを並べ替える。
上記のように構成されたID生成システムを用いても、上述した実施の形態にて示したIDタグのIDを生成することができる。
なお、基準アンテナの設定は、上述したように、アンテナ領域に形成されるアンテナの共振周波数の中央の値となるように設定するものに限らないが、アンテナ領域に形成されるアンテナの共振周波数の中央の値となるように設定した方が好ましい。また、基準アンテナによる反射強度の共振ピークを他のアンテナと区別可能とするためには、上述したものの他、反射強度の向きを反対の向きとしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、アンテナ領域のそれぞれにおいて、アンテナが形成されているか否かによってアンテナによる共振ピークの有無が設定され、この共振ピークの有無に応じて個別ID“0”,“1”が生成されているが、本発明においては、図2に示した読取器40にて設定された周波数範囲内におけるアンテナによる共振ピークの有無に応じて個別ID“0”,“1”を生成するものであればよい。例えば、個別IDを“1”とするアンテナ領域においては、そのアンテナ領域に割り当てられる共振周波数を有するコの字型のアンテナを形成し、個別IDを“0”とするアンテナ領域においては、ロの字型であることでその共振周波数による共振ピークが、設定された周波数範囲外となるアンテナを形成しておくことでもよい。すなわち、本発明においては、アンテナ領域には、所定の周波数範囲内におけるアンテナによる共振ピークの有無によって個別IDが表現されている。
また、上述した実施の形態においては、アンテナ領域に割り当てられた共振周波数が一定間隔であるものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、共振周波数が、5.0GHz、5.1GHz、5.3GHz、5.6GHz、6.0GHz、6.5GHz、7.1GHzというように、その間隔が、0.1GHz、0.2GHz、0.3GHz、0.4GHz、0.5GHz、0.6GHzと徐々に広がっていくものや、5.0GHz、5.25GHz、5.51GHz、5.79GHz、6.08GHzというように、1つ前の共振周波数の1.05倍となるもの等、所定の規則に応じて周波数間隔を隔てて共振周波数が設定されていればよい。
また、第1の補助領域となるアンテナ領域と、第2の補助領域となるアンテナ領域とは、IDタグの周波数特性のシフト方向が、高周波数側と低周波数側のいずれか一方である場合は、そのシフトする周波数側のみに応じて設けておけばよい。例えば、IDタグの周波数特性が高周波数側にのみシフトするものにおいては、複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも低い共振周波数を有するアンテナ、または共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数から互いに所定の周波数間隔を隔てた共振周波数を有する複数のアンテナが形成される第1の補助領域のみを設ければよく、また、IDタグの周波数特性が低周波数側にのみシフトするものにおいては、複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも高い共振周波数を有するアンテナ、または共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数から互いに所定の周波数間隔を隔てた共振周波数を有する複数のアンテナが形成される第2の補助領域のみを設ければよい。
図10は、本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図10に示すように、図1に示したものに対して、基準アンテナ521cが形成されるアンテナ領域520c以外のアンテナ領域520a,520b,520d,520e及び補助領域530a,530bの並び順が異なるものである。
本形態においては、8.0GHzの共振周波数が割り当てられたアンテナ領域520bが図中最も左側に配置され、アンテナ領域520bの図中右側に、10.0GHzの共振周波数が割り当てられたアンテナ領域520dが隣接して配置され、アンテナ領域520dの図中右側に、7.0GHzの共振周波数が割り当てられたアンテナ領域520aが隣接して配置され、アンテナ領域520aの図中右側に、11.0GHzの共振周波数が割り当てられたアンテナ領域520eが隣接して配置され、アンテナ領域520eの図中右側に、6.0GHzの共振周波数が割り当てられた補助領域530aが隣接して配置され、補助領域530aの図中右側に、12.0GHzの共振周波数が割り当てられた補助領域530bが隣接して配置されている。そして、図1に示したものと同様に、アンテナ領域520aには、7.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ521aが形成され、アンテナ領域520bには、8.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ521bが形成され、アンテナ領域520cには、9.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ521cが基準アンテナとして形成され、アンテナ領域520dにはアンテナが形成されておらず、アンテナ領域520eには、11.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ521eが形成され、補助領域530aには、6.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ531aが形成され、補助領域530bには、12.0GHzの共振周波数を具備するアンテナ531bが形成されている。
このように、アンテナ領域520a,520b,520d,520e及び補助領域530a,530bの並び順が、アンテナ領域520a,520b,520d,520e及び補助領域530a,530bにそれぞれ割り当てられた共振周波数の昇順や降順でなくても、検出された共振ピークの有無を共振周波数の昇順や降順に並べることで、IDタグ501に付与されたIDを識別することができる。
図11は、本発明の識別体の他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図11に示すように、図1に示したものに対して、アンテナ領域620a〜620c,620e及び補助領域630a,630bにそれぞれ形成されるアンテナ621a〜621c,621e,631a,631bの形状が異なるものである。
本形態におけるアンテナ621a〜621c,621e,631a,631bは、互いに同一の外形からなるものの、一辺から長手方向に入ったスリットの深さが互いに異なることにより、互いに異なる共振周波数を有している。このようにスリットの深さが互いに異なることにより、アンテナ621aが7.0GHzの共振周波数を有し、アンテナ621bが8.0GHzの共振周波数を有し、アンテナ621cが9.0GHzの共振周波数を有し、アンテナ621eが11.0GHzの共振周波数を有し、アンテナ631aが6.0GHzの共振周波数を有し、アンテナ631bが12.0GHzの共振周波数を有するものとなっている。
上記のように構成されたIDタグ601においても、図1に示したものと同様に、アンテナ領域620a〜620e及び補助領域630a,630bにて検出された共振ピークの有無を共振周波数の昇順や降順に並べることで、IDタグ601に付与されたIDを識別することができる。さらに本形態のIDタグ601においては、共振周波数が互いに異なるアンテナ621a〜621c,621e,631a,631bの外形が互いに同一であることにより、デザインの面で、アンテナが形成されるアンテナ領域620a〜620e及び補助領域630a,630b間のバランスが悪くなってしまうことが回避されることになる。
なお、上述した実施の形態においては、個別IDとなる“1”や“0”を、共振周波数の昇順や降順に並べることによってIDを生成しているが、個別IDを並べる順序は共振周波数の昇順や降順に限らない。共振周波数の大きさによる順序と、個別IDを並べる順序とをデータベースにて対応づけておき、この対応づけに従って個別IDを並べることでIDを生成してもよい。例えば、互いに異なる共振周波数が割り当てられた5つのアンテナ領域からなる識別体において、最も小さな共振周波数が割り当てられたアンテナ領域による個別IDを3番目に配置し、2番目に小さな共振周波数が割り当てられたアンテナ領域による個別IDを1番目に配置し、3番目に小さな共振周波数が割り当てられたアンテナ領域による個別IDを5番目に配置し、4番目に小さな共振周波数が割り当てられたアンテナ領域による個別IDを2番目に配置し、最も大きな共振周波数が割り当てられたアンテナ領域による個別IDを4番目に配置するという対応づけをデータベースにて設定しておき、これら5つのアンテナ領域にて表現された個別IDを、データベースに設定された所定順に並べることで、この識別体に付与されたIDを生成してもよい。ただしその場合、共振周波数がずれると、アンテナが形成されておらず共振ピークが検出されないアンテナ領域の個別ID“0”を認識することができなくなってしまう虞があるため、共振周波数の間隔をデータベースに登録しておくとともに、上述した基準アンテナによって、個別IDとなる“1”と“0”とを判別すべき周波数を認識する必要がある。
1,101,201,301,401,501,601 IDタグ
10,110,210,310,410,510,610 ベース基材
20a〜20e,120a〜120e,220a〜220e,320a〜320f,420a〜420e,520a〜520e,620a〜620e アンテナ領域
21a〜21c,21e,31a,31b,121a〜121c,121e,131a,131b,221a〜221c,220e,231a,231b,321a〜321d,321f,331a,331b,421a〜421e,431a,431b,521a〜521c,521e,531a,531b,621a〜621c,621e,631a,631b アンテナ
30a,30b,130a,130b,230a,230b,330a,330b,430a,430b,530a,530b,630a,630b 補助領域
40,140 読取器
41 送受信アンテナ
42,142 電磁波放射部
43,143 反射強度検知部
44 ID生成部
141a 送信アンテナ
141b 受信アンテナ
144 制御部

Claims (4)

  1. 互いに異なる共振周波数が割り当てられ、当該共振周波数を具備するアンテナが形成されるアンテナ領域を複数有し、該複数のアンテナ領域のそれぞれにて所定の周波数範囲内における前記アンテナによる共振ピークの有無によって表現される個別IDを用いてIDを識別可能とする識別体であって、
    前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも低い共振周波数を有するアンテナが形成される第1の補助領域と、
    前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも高い共振周波数を有するアンテナが形成される第2の補助領域との少なくとも一方を有し、
    前記第1の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も高いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、
    前記第2の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も低いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、
    前記複数のアンテナ領域のうち少なくとも1つに、前記共振周波数の検出によって、他のアンテナ領域並びに前記第1及び第2の補助領域に形成されるアンテナと区別可能に構成された基準アンテナが形成されている、識別体。
  2. 少なくとも2種類の共振周波数のいずれかが割り当てられ、当該共振周波数を具備するアンテナが形成されるアンテナ領域を複数有し、該複数のアンテナ領域のそれぞれにて所定の周波数範囲内における前記アンテナによる共振ピークの有無によって表現される個別IDを用いてIDを識別可能とする識別体であって、
    前記複数のアンテナ領域のうち同一の共振周波数が割り当てられたアンテナ領域には、偏波方向が互いに異なるアンテナが形成され、
    前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も低いアンテナの共振周波数よりも低い共振周波数を有するアンテナが形成される第1の補助領域と、
    前記複数のアンテナ領域に形成されるアンテナのうち共振周波数が最も高いアンテナの共振周波数よりも高い共振周波数を有するアンテナが形成される第2の補助領域との少なくとも一方を有し、
    前記第1の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も高いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、該アンテナは、当該アンテナ領域に形成されたアンテナと同一の偏波方向を有し、
    前記第2の補助領域は、前記複数のアンテナ領域のうち共振周波数が最も低いアンテナが形成されるアンテナ領域にて表現される個別IDと同一の個別IDを表現するようにアンテナが形成され、該アンテナは、当該アンテナ領域に形成されたアンテナと同一の偏波方向を有し、
    前記複数のアンテナ領域のうち少なくとも1つに、前記共振周波数の検出によって、他のアンテナ領域並びに前記第1及び第2の補助領域に形成されるアンテナと区別可能に構成された基準アンテナが形成されている、識別体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の識別体において、
    前記第1及び第2の補助領域は、共振周波数が互いに異なる複数のアンテナが形成されている、識別体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の識別体を用いて“1”と“0”とが前記個別IDとして並べられてなるIDを生成するID生成方法であって、
    前記複数のアンテナ領域に割り当てられた共振周波数を含む電磁波の前記アンテナにおける反射強度を検知することで前記アンテナの共振周波数を検出して該共振周波数の検出結果に基づいて前記アンテナによる共振ピークの有無を判断し、前記共振ピークの有無を“1”または“0”として所定順に並べる処理と、
    前記基準アンテナの共振周波数が検出されたことによる“1”が所定の位置となるように個別IDを並べ替える処理とを有するID生成方法。
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