JP2005332318A - 無線通信装置及びプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 アンテナを専用設計する必要のない無線通信装置を得ることである。
【解決手段】 アンテナ7aから電磁波を放射してRFタグに対して無線通信を行う無線通信装置7において、アンテナ7aから放射される電磁波が通過する位置に誘電体8を設ける。これにより、アンテナ7aの周波数特性が誘電体8の作用によって周波数の低い方へ変動するので、アンテナ7aを専用設計する必要がなくなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 アンテナ7aから電磁波を放射してRFタグに対して無線通信を行う無線通信装置7において、アンテナ7aから放射される電磁波が通過する位置に誘電体8を設ける。これにより、アンテナ7aの周波数特性が誘電体8の作用によって周波数の低い方へ変動するので、アンテナ7aを専用設計する必要がなくなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、RF(Radio Frequency)タグに対して無線通信を行う無線通信装置及びこれを備えたプリンタに関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)と称される技術において用いられるものであり、ICタグとも呼ばれているRFタグがある(特許文献1参照)。このようなRFタグは、電磁波を利用することにより非接触でデータを読み書きすることができるとともに、そのタグ自体が隠れていても読み書きすることができることから、各種分野において使用されている。
このようなRFタグとしては、印字可能なラベルに内蔵されたラベルタイプのものが知られている。特許文献2には、このようなラベルタイプのRFタグ内に無線通信により情報を読み込み/書き込みする機能と、RFタグを内蔵したラベル表面に印字を行う機能を備えているRFタグラベルプリンタが記載されている。
ところで、近年においてはラベルプリンタの小型化が図られており、ラベルプリンタの内部空間は非常に狭くなっている。そのため、RFタグに対して無線通信により情報を読み書きする機能を発揮するRFタグリーダ/ライタの小型化が望まれている。
また、RFIDは、電磁波を用いて情報の送受信を行うが、RFIDでの使用が許可される周波数帯域は各国や地域毎に定められており、統一されていない。これに対応するには、RFリーダライタのアンテナを使用国、使用地域の周波数に合わせて国、地域毎に専用に設計することが考えられるが、これではアンテナの種類が複数になり設計工数が増大しアンテナの種類が1種類の場合に比べてコストが高くなってしまう。これを解決するためには、複数の国、地域の全ての周波数帯域をカバーできるアンテナを設計してアンテナを共通化し、実際に使用する国によって周波数を使い分ければよい。しかしながら、このように広い周波数帯域を有するアンテナは大型となってしまい、上述したような小型化が必要なラベルプリンタなどでの装置での採用は難しい。
本発明の目的は、アンテナを専用設計する必要のない無線通信装置を得ることである。
本発明は、アンテナから電磁波を放射してRFタグに対して無線通信を行う無線通信装置において、前記アンテナから放射される電磁波が通過する位置に誘電体を設けた。
本発明によれば、誘電体によりアンテナの周波数特性が低い周波数の方へ変動するので、アンテナを専用設計する必要のない無線通信装置を得ることができる。
本発明の一実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。本実施の形態は、プリンタであるラベルプリンタへの適用例を示す。
図1はラベルプリンタ1の構造を概略的に示す縦断側面図である。図1に示すように、ラベルプリンタ1には、用紙保持部6に保持されているロール状に巻回されたラベル用紙2をロール状態から搬送方向Aに向けて引き出して搬送するプラテンローラ3、インクリボン4、プラテンローラ3に対向して配設されてロール状態から引き出されたラベル用紙2に対してインクリボン4を介して所定事項を印字する印字ヘッドでありライン状に配列された多数の抵抗発熱体(図示せず)を有するサーマルヘッド5などが配置されている。インクリボン4はサーマルヘッド5に圧接するように配設されていて、ラベル用紙2を間にしてプラテンローラ3に圧接する。
加えて、ラベルプリンタ1には、ラベル用紙2に備えられたRF(Radio Frequency)タグT(図4参照)に対する情報の書き込みや読み取りを行うための無線通信装置であるRFタグリーダ/ライタ7が設けられている。
特に図示しないが、電気的な制御を行う部品やラベル用紙2に備えられたRF(Radio Frequency)タグT(図4参照)に対する情報の書き込みや読み取りを行うためのRFタグリーダ/ライタ7の送受信部7dは、ラベル用紙2の搬送部分とは異なるところに設けられている。
図2はラベルプリンタ1の各部の電気的接続を示すブロック図である。ラベルプリンタ1には、図2に示すように、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)11が備えられており、このCPU11からのシステムバス12には、フラッシュメモリで構成されたROM(Read Only Memory)13が接続されている。このROM13には、ラベルプリンタ1を動作させるための各種のプログラムが記憶されている。すなわち、ROM13はプログラムを記憶する記憶媒体である。加えて、CPU11からのシステムバス12には、ROM13に記憶されているプログラムを展開する等の各種作業エリアとして機能する記憶部であるRAM(Random Access Memory)14も接続されている。すなわち、CPU11は、ROM13に格納されたプログラムに従い、RAM14をワークエリアとして利用しつつ各種の処理を実行する。また、CPU11からのシステムバス12には、サーマルヘッド5、RFタグリーダ/ライタ7、プラテンローラ3を回転させてラベル用紙2を搬送するとともにインクリボン4を搬送するためのステッピングモータ15、外部機器から出力された印字データやRFタグTに記憶する記憶データを入力するための通信インタフェース(I/F)16も接続されている。
図3はラベル用紙2を示す斜視図、図4はその断面図である。ラベルプリンタ1に使用されるラベル用紙2について説明する。図3に示すように、ラベル用紙2は、台紙2a上に多数の印字ラベル2bを有しており、このような台紙2aはコア2cに巻装されておりロール状に形成されている。また、図4に示すように、ラベル用紙2に保持される印字ラベル2bには、RFタグTが埋め込まれている。RFタグTと印字ラベル2bは一体になっており、印字後に台紙2aから剥がすことが可能であり、剥がした後に他の物に貼り付けることができるようになっている。このようなRFタグTは、RFID(Radio Frequency Identification)と称される技術において用いられるものであり、ICタグとも呼ばれているものである。RFタグTは、特に図示しないが、IDやその他のデータを記憶する記憶部と無線通信を行う回路とを含むICチップと、無線信号を送受信できるアンテナとを主体に構成されている。なお、RFタグリーダ/ライタ7との間の無線通信方式としては、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等などの各種方式を採用可能である。
このようなラベルプリンタ1のCPU11による基本的な処理動作について簡単に説明する。CPU11は、通信I/F16を介して入力された印字データに従いサーマルヘッド5のライン状に配列された抵抗発熱体を選択的に通電加熱してインクリボン4のインクを溶融又は昇華することでラベル用紙2の印字ラベル2bに対する主走査方向の印字を行い、ステッピングモータ15の駆動によるプラテンローラ3の回転に伴うラベル用紙2の搬送方向Aに向けた搬送によって生ずるサーマルヘッド5に対するラベル用紙2の移動によって副走査方向の印字を行う。また、CPU11は、インクリボン4をステッピングモータ15からの駆動力により回転駆動させ、使用済のインクリボン4を巻取軸4aで巻き取るようにしている。すなわち、プラテンローラ3とインクリボン4とサーマルヘッド5とにより、印字部が構成されている。また、プラテンローラ3とステッピングモータ15とにより、用紙搬送手段が構成されている。
また、このようにしてステッピングモータ15の駆動に従って搬送方向Aに向けて送り出されて印字処理されるラベル用紙2は、その搬送途中でRFタグリーダ/ライタ7の上方を通過する。この際、CPU11は、通信I/F16を介して入力されたRFタグTに記憶する記憶データを、RFタグリーダ/ライタ7により印字ラベル2bに埋め込まれているRFタグTに書き込む。
次に、RFタグリーダ/ライタ7について詳述する。図5はRFタグリーダ/ライタ7の構成を示す分解斜視図である。図5に示すように、RFタグリーダ/ライタ7のアンテナ7a上には、誘電体8が配設されている。アンテナ7aは、サーマルヘッド5へ向けて搬送されるラベル用紙2に備えられたRFタグTが通過する領域に対向する位置に配置されている。誘電体8は、アンテナ7aから放射される電磁波が通過する位置、即ち、アンテナ7aとRFタグTが通過する領域との間に配置されている。これにより、アンテナ7aは、RFタグTとの間の電磁波の送受信を誘電体8を介して行う。
図6はRFタグリーダ/ライタ7のアンテナ7aの形状を示す平面図である。図6に示すように、RFタグリーダ/ライタ7のアンテナ7aは、回路基板で構成されている。アンテナ7aの表面には、放射素子21が設けられている。アンテナ7aの裏面は全面グランドになっており、アンテナ7aは、放射素子21から紙面の手前方向に電磁波を強く出力する。このアンテナ7aの放射素子21のパターンの端部の給電点Xには、同軸ケーブル20の芯線が接続されており、裏面のグランドには同軸ケーブル20の外部導体が接続されている。この同軸ケーブル20のもう一方の端は、無線通信の制御等を行う送受信部7d(図2参照)に接続されている。給電点Xから供給された高周波信号は、放射素子21から空間に電磁波として放射される。
アンテナ7aは、アンテナ7aに同軸ケーブルから供給された高周波電流により放射素子21が共振する。このとき、放射素子21の共振は、放射素子21のパターンと電流の波長とに依存する。
誘電体8は、誘電体8の中の電磁波の波長を自由空間における電磁波の波長よりも短くするものであり、一般的に、誘電体8内の波長λは次の式(1)によって表されている。
ここで、λ0は自由空間の波長であり、μRは比透磁率であり、εRは比誘電率である。通常、比透磁率μRは1であるので、比誘電率εRが高くなると波長λが短くなる。このとき、誘電体8は電磁波の波長を短くするのみで周波数は変更しない。
この誘電体8は、当該誘電体8の近傍に位置する電磁波や電流にも影響を及ぼし、それらの波長を短くする。このときも、誘電体8は、電磁波や電流の波長を短くするのみであって、周波数は変更しない。このような作用によって、誘電体8は、アンテナ7aの周波数特性を変動させる。具体的には、アンテナ7aの周波数特性を低い周波数へ変動させる。つまり、アンテナ7aが有する無線通信に有効となる有効周波数帯域を低い周波数に変動させる。
誘電体8がアンテナ7aの周波数特性を変動させる原理を説明する。まず、自由空間中の電磁波の周波数fは、次の式(2)によって表されている。
f=c/λ0・・・・(2)
ここで、cは光速であり、λ0は自由空間の波長である。つまり、自由空間中では、波長が長くなると周波数が低くなる。このような波長と周波数との関係は、アンテナ7aの放射素子21を流れる電流においても同様である。
ここで、cは光速であり、λ0は自由空間の波長である。つまり、自由空間中では、波長が長くなると周波数が低くなる。このような波長と周波数との関係は、アンテナ7aの放射素子21を流れる電流においても同様である。
誘電体8が設けられず誘電体8の影響が全くない場合の放射素子21の共振条件を、波長λ1の電流や電磁波とする。この共振条件を有する放射素子21及びその近傍が誘電体8の影響下に置かれると、放射素子21に供給される波長λ1の電流や放射素子21に到達する波長λ1の電磁波の波長が誘電体8の作用によって短くされる。このときの波長をλ2(<λ1)とする。放射素子21の共振波長はλ1であるので、波長λ2にされた電流や電磁波では放射素子21が共振しなくなる。このような誘電体8の影響を受ける状況下で放射素子21を共振させるには、誘電体の影響を受けることで波長がλ1になる長さの波長λ3(>λ1)を電流や電磁波の波長として採用する。これにより、波長λ3の電流や電磁波は、誘電体8の影響を受けて波長がλ1に短くされて、放射素子21を共振させる。このとき、波長λ3は波長λ1よりも長いので、誘電体8の影響を受けない状態で波長λ3を有する電流や電磁波の周波数は、式(2)により、波長λ1の電流や電磁波の周波数よりも低くなる。このように、誘電体8の作用により、放射素子21の共振波長は不変のまま、共振周波数が変化することとなる。ここで、誘電体8とアンテナ7aとは、誘電体8の上記作用が有効となる位置に配置されている。
次に、誘電体8とアンテナ7aの周波数特性の変更量との関係を説明する。
(A)誘電体8の誘電率
誘電体8の誘電率が高いほど、誘電体8のアンテナ7aに対する影響が大きくなるので、アンテナ7aの周波数特性が低い周波数へ変動し、アンテナ7aの有効周波数帯域が低い周波数に変動する。
(B)アンテナ7aに対する誘電体8の距離
アンテナ7aに対する誘電体8の距離が近いほど、誘電体8のアンテナ7aに対する影響が大きくなるので、アンテナ7aの周波数特性が低い周波数へ変動し、アンテナ7aの有効周波数帯域が低い周波数に変動する。
(C)誘電体8がアンテナ7aを覆う面積
誘電体8の大きさや位置によってアンテナ7aが誘電体8に覆われる面積が異なるものとなる。誘電体8がアンテナ7aを覆う面積(アンテナ7aと誘電体8との重なる部分)が大きいほど、アンテナ7aにおいて誘電体8の影響を受ける面積が大きくなるので、アンテナ7aの周波数特性が低い周波数に変動し、アンテナ7aの有効周波数帯域は低い周波数に変動する。このように、誘電体8の誘電率、アンテナ7aに対する誘電体8の距離、誘電体8がアンテナ7aを覆う面積は、誘電体8によるアンテナ7aの周波数特性を変動させる量を決定する要素である。
(A)誘電体8の誘電率
誘電体8の誘電率が高いほど、誘電体8のアンテナ7aに対する影響が大きくなるので、アンテナ7aの周波数特性が低い周波数へ変動し、アンテナ7aの有効周波数帯域が低い周波数に変動する。
(B)アンテナ7aに対する誘電体8の距離
アンテナ7aに対する誘電体8の距離が近いほど、誘電体8のアンテナ7aに対する影響が大きくなるので、アンテナ7aの周波数特性が低い周波数へ変動し、アンテナ7aの有効周波数帯域が低い周波数に変動する。
(C)誘電体8がアンテナ7aを覆う面積
誘電体8の大きさや位置によってアンテナ7aが誘電体8に覆われる面積が異なるものとなる。誘電体8がアンテナ7aを覆う面積(アンテナ7aと誘電体8との重なる部分)が大きいほど、アンテナ7aにおいて誘電体8の影響を受ける面積が大きくなるので、アンテナ7aの周波数特性が低い周波数に変動し、アンテナ7aの有効周波数帯域は低い周波数に変動する。このように、誘電体8の誘電率、アンテナ7aに対する誘電体8の距離、誘電体8がアンテナ7aを覆う面積は、誘電体8によるアンテナ7aの周波数特性を変動させる量を決定する要素である。
このような構成のRFタグリーダ/ライタ7は、送受信部7dからの送信信号をアンテナ7aから電磁波として放射する。また、RFタグTからの電磁波をアンテナ7aで受信したRFタグリーダ/ライタ7は、送受信部7dに信号を伝達し、送受信部7dは受信した信号から情報を取り出す。
そして、RFタグリーダ/ライタ7では、アンテナ7aの周波数特性が誘電体8によって低い周波数に変動され、有効周波数帯域が低い周波数に変動する。よって、RFタグリーダ/ライタ7を設計、製造する場合には、誘電体8が設けられていないRFタグリーダ/ライタの設計(基本設計)を流用し、そのRFタグリーダ/ライタに誘電体8を設ける設計をして、製造すればよい。これにより、RFタグリーダ/ライタ7の設計では、アンテナ7aを専用設計する必要が無い。
このような設計、製造の具体例を説明する。図7はアンテナ7aのVSWRに関する周波数特性を示すグラフ、図8はアンテナ7aに対する誘電体8の距離によりアンテナ7aの周波数特性を設定する方法を説明するための説明図であり、(a)は日本仕様を示し、(b)は米国仕様を示し、(c)は欧州仕様を示す。図9は誘電体8がアンテナ7aを覆う面積によりアンテナ7aの周波数特性を設定する方法を説明する説明図であり、(a)は日本仕様を示し、(b)は米国仕様を示し、(c)は欧州仕様を示す。
RFIDにおける使用可能なUHF帯の電磁波の周波数帯域は、
・日本:950MHz〜956MHz
・米国:902MHz〜928MHz
・欧州:862MHz〜868MHz
とされている。
・日本:950MHz〜956MHz
・米国:902MHz〜928MHz
・欧州:862MHz〜868MHz
とされている。
図7に示すグラフのVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)は、入力した信号と反射した信号によって合成された定在波の最大値と最小値との比である。無反射の場合、VSWRは1であり、この値が1に近いほど反射が少ない。一般的なアンテナは、このVSWRが2以下に設定されている。よって、アンテナ7aのVSWRが2以下になる周波数帯域を、使用する国や地域によって変更する。つまり、誘電体8によるアンテナ7aの周波数特性を変動させる量を決定する要素(誘電体8の誘電率、アンテナ7aに対する誘電体8の距離、誘電体8がアンテナ7aを覆う面積)の量を、アンテナ7aの周波数特性が所望の周波数特性に変動するように設定する。
(A)誘電率の変更によりアンテナ7aの周波数特性を設定する場合
・日本:誘電体8を設けず、比誘電率を1(空気の比誘電率)とする。
・米国:誘電体8として例えばテフロン(比誘電率2.6)を用いる。
・欧州:誘電体8として例えばアルミナ磁器(比誘電率10)を用いる。
・日本:誘電体8を設けず、比誘電率を1(空気の比誘電率)とする。
・米国:誘電体8として例えばテフロン(比誘電率2.6)を用いる。
・欧州:誘電体8として例えばアルミナ磁器(比誘電率10)を用いる。
(B)アンテナ7aに対する誘電体8の距離によりアンテナ7aの周波数特性を設定する場合
・日本:図8(a)に示すように、アンテナ7aに対する誘電体8の距離を最も離す。
・米国:図8(b)に示すように、アンテナ7aに対する誘電体8の距離を日本の場合よりも近づける。
・欧州:図8(c)に示すように、アンテナ7aに対する誘電体8の距離を米国の場合よりも近づける。
・日本:図8(a)に示すように、アンテナ7aに対する誘電体8の距離を最も離す。
・米国:図8(b)に示すように、アンテナ7aに対する誘電体8の距離を日本の場合よりも近づける。
・欧州:図8(c)に示すように、アンテナ7aに対する誘電体8の距離を米国の場合よりも近づける。
(C)誘電体8がアンテナ7aを覆う面積によりアンテナ7aの周波数特性を設定する場合
・日本:図9(a)に示すように、誘電体8を設けない。
・米国:図9(b)に示すように、小さい誘電体8によりアンテナ7aの表面の一部を覆う。
・欧州:図9(c)に示すように、大きな誘電体8によりアンテナ7aの表面全体を覆う。
・日本:図9(a)に示すように、誘電体8を設けない。
・米国:図9(b)に示すように、小さい誘電体8によりアンテナ7aの表面の一部を覆う。
・欧州:図9(c)に示すように、大きな誘電体8によりアンテナ7aの表面全体を覆う。
このような設計をすることにより、日本仕様、米国仕様、欧州仕様のそれぞれのRFタグリーダ/ライタ7のアンテナ7aが共通化されるので、アンテナ7a及びRFタグリーダ/ライタ7の低コスト化が図られる。さらにRFタグリーダ/ライタ7を備えたプリンタであるラベルプリンタ1の低コストが図られる。
また、本実施の形態においては、誘電体8によるアンテナ7aの周波数特性を変動させる量を決定する要素は、誘電体8の誘電率であることにより、日本仕様、米国仕様、欧州仕様において、誘電体の形状及び位置を共通化することができる。
また、本実施の形態においては、誘電体8によるアンテナ7aの周波数特性を変動させる量を決定する要素は、アンテナ7aに対する誘電体8の距離であることにより、日本仕様、米国仕様、欧州仕様において、誘電体の形状及び誘電率を共通化することができる。即ち、同じ種類の誘電体を使用することができる。
また、本実施の形態においては、誘電体8によるアンテナ7aの周波数特性を変動させる量を決定する要素は、誘電体8がアンテナ7aを覆う面積であることにより、日本仕様、米国仕様、欧州仕様において、誘電体8の誘電率及び位置を共通化することができる。
1…ラベルプリンタ(プリンタ)、7…RFタグリーダ/ライタ(無線通信装置)、7a…アンテナ、8…誘電体、T…RFタグ
Claims (6)
- アンテナから電磁波を放射してRFタグに対して無線通信を行う無線通信装置において、
前記アンテナから放射される電磁波が通過する位置に誘電体を設けたことを特徴とする無線通信装置。 - 前記誘電体による前記アンテナの周波数特性を変動させる量を決定する要素の量が、前記アンテナの周波数特性を所望の周波数特性に変動させるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
- 前記要素は、前記誘電体の誘電率であることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
- 前記要素は、前記アンテナに対する前記誘電体の距離であることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
- 前記要素は、前記誘電体が前記アンテナを覆う面積であることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
- 請求項1ないし5の何れか一記載の無線通信装置を備えたプリンタ。
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