JP6725407B2 - 読取装置及び読取方法 - Google Patents

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本発明は、導電性のアンテナを具備するIDタグに付与された識別情報を認識する読取装置及び読取方法に関し、特に、IDタグが障害物に取り付けられた場合でも、識別情報を認識可能とする技術に関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いて商品等の管理が行われている。このようなラベルやタグを用いた情報管理においては、ラベルやタグに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICラベルや非接触型ICタグ等のRFID技術を利用した識別体がその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
このようなRFID技術を利用したIDタグとしては、上述したようにICチップが搭載されたものに限らず、共振ピークの周波数が互いに異なる複数のアンテナを有し、ICチップを用いずに複数のアンテナの組み合わせでIDを認識できるようにしたものも考えられている。例えば、複数のアンテナを構成する誘電子要素とコンデンサ要素の形状を異ならせたり、複数のアンテナの形状や向きを異ならせたりして共振ピークの周波数を複数のアンテナ毎に異ならせ、そのアンテナの組み合わせでIDを表現可能とする技術が、特許文献1に開示されている。この技術を用いれば、アンテナの数をN個とした場合、1つのアンテナの有無によって“1”,“0”の2つの情報を持たせることができ、また、全てのアンテナが無い場合を除いて、(2N−1)個のIDを認識可能に表現することができる。そのようなIDタグを用いた場合、電磁波を照射する送信アンテナと、この電磁波に対するIDタグからの反射波を受信する受信アンテナとを分離し、送信アンテナからIDタグに電磁波を照射し、その電磁波に対するIDタグからの反射波を受信アンテナにて受信し、反射波における共振ピークを検出することで、IDタグに付与されたIDを認識することになる。このように、電磁波を照射する送信アンテナと、この電磁波に対するIDタグからの反射波を受信する受信アンテナとを分離することで、受信感度を向上させることができる。
ところで、上述したようなRFID技術を利用したIDタグは、IDタグを用いて管理される商品等の障害物に貼付されて使用される場合が多い。その場合、IDタグの共振ピークを検出するために照射した電磁波は、IDタグのみならず、IDタグが貼付された障害物においても反射し、受信されることになる。
図13は、障害物に貼付されたIDタグに対して電磁波を照射した場合の反射波の周波数特性を示す図である。
図13の実線で示すように6.8GHz近傍に共振ピークを有するアンテナが設けられたIDタグが段ボール箱に貼り付けられた場合、その反射波は図13の破線で示すように、段ボール箱からの反射に埋もれてしまい、IDタグからの反射波の受信電力を検知することができなくなってしまう。また、図13の実線で示す周波数特性を有するアンテナが設けられたIDタグがパタコンに貼り付けられた場合においても、その反射波は図13の一点鎖線で示すように、パタコンからの反射に埋もれてしまい、IDタグからの反射波の受信電力を検知することができなくなってしまう。
ここで、偏波面の異なる反射波を受信し得るように複数の受信用アンテナ素子を設け、それにより、IDタグとの相対位置関係によらず高感度の通信を実現する無線タグ通信装置が、特許文献2に開示されている。しかしながら、そのような技術を用いたとしても、IDタグが障害物に取り付けられた場合、IDタグからの反射波が障害物からの反射波に埋もれてしまう現象は解決されない。
そこで、IDタグ以外の不要となる反射波を演算処理によって取り除く方法が、非特許文献1に開示されている。非特許文献1に開示された技術によれば、IDタグが障害物に取り付けられた状態における反射波から、IDタグが障害物に取り付けられていない状態における反射波を減算することにより、IDタグからの反射波の受信電力のレベルのみを検知することができる。
また、IDタグに偏波変換機能を持たせる技術が、非特許文献2に開示されている。非特許文献2に開示された技術によれば、読取装置の送信側を垂直偏波、受信側を水平偏波とするとともに、IDタグにて偏波を変換することによって、IDタグが障害物に取り付けられた場合でも、障害物には偏波の変換機能がないことを利用して、IDタグからの反射波のみを取り出すことができるようになる。
特公平7−80386号公報 特開2005−223730号公報
F. Costa, S. Genovesi and A. Monorchio, "Normalization-Free Chipless RFIDs by Using Dual-Polarized Interrogation", IEEE Trans. Microw. Theory Tech., Vol. 64, no. 1, 310-318. Jan. 2016. A. Vena, E. Perret and S. Tedjni. "A Depolarizing Chipless RFID Tag for Robust Detection and Its FCC Compliant UWB Reading System", IEEE Trans. Microw. Theory Tech., Vol. 61, no. 8, 2982-2994. Aug. 2013.
しかしながら、非特許文献1に開示された技術においては、特にIDタグが取り付けられる障害物等のIDタグ以外の環境が、IDタグが存在する場合と存在しない場合とで一致する必要があり、実験系以外で行うことは現実的に難しいという問題点がある。
また、非特許文献2に開示された技術においては、偏波変換機能を持つIDタグしか使うことができないという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、IDタグに付与された識別情報をIDタグからの反射波を用いて認識する読取装置及び読取方法において、IDタグが障害物に取り付けられた場合でも、演算処理や特殊な機能を有するIDタグを用いることなく識別情報を認識することができる、読取装置及び読取方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
導電性のアンテナを具備し、障害物の略平面に取り付けられたIDタグに対して電磁波を照射し、該電磁波に対する前記IDタグからの反射波を用いて、前記IDタグに付与された識別情報を読み取って認識する読取装置であって、
電磁波を生成する送信部と、
前記送信部にて生成された電磁波を前記IDタグに照射する送信アンテナと、
前記送信アンテナから照射された電磁波の反射波を受信する受信アンテナと、
前記受信アンテナにて受信された反射波の受信電力のレベルを検知する受信部と、
前記受信部にて検知された受信電力のレベルに基づいて前記反射波の共振ピークを検出し、該共振ピークに基づいて、前記IDタグに付与された識別情報を認識する処理部とを有し、
前記送信アンテナは、前記識別情報を読み取るタイミングにおいて前記IDタグに正対する方向に対して所定方向に20度〜60度傾いた領域に配置され、
前記受信アンテナは、前記識別情報を読み取るタイミングにおいて前記IDタグに正対する方向に対して前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域から前記送信アンテナが配置された領域までの間に配置されている。
また、導電性のアンテナを具備し、障害物の略平面に取り付けられたIDタグに対して電磁波を照射し、該電磁波に対する前記IDタグからの反射波の受信電力のレベルを検知し、該受信電力の共振ピークに基づいて、前記IDタグに付与された識別情報を認識する読取方法であって、
前記IDタグに正対する方向に対して所定方向に20度〜60度傾いた領域から前記IDタグに対して電磁波を照射し、
前記IDタグに正対する方向に対して前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域から前記電磁波を照射する領域までの間の領域にて前記電磁波に対する反射波を受信する。
上記のように構成された本発明は、障害物の略平面に取り付けられたIDタグに対して電磁波を照射した場合に、IDタグからの反射波は、その受信電力のレベルがIDタグに正対する方向にて大きくなる一方、障害物からの反射波は、障害物に照射された電磁波が障害物の略平面を鏡のようにして反射することで、その受信電力のレベルが、略平面に正対する方向に対して電磁波の入射角と反射角とが等しくなる方向にて大きくなることを利用し、IDタグに付与された識別情報をIDタグからの反射波を用いて認識する場合に、IDタグに正対する方向に対して所定方向に20度〜60度傾いた領域からIDタグに対して電磁波を照射し、IDタグに正対する方向に対して前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域から電磁波を照射する領域までの間の領域にて電磁波に対する反射波を受信することにより、電磁波に対する障害物からの反射波が受信されにくい状態にてIDタグからの反射波が受信されることになる。これにより、IDタグが障害物に取り付けられた場合でも、演算処理や特殊な機能を有するIDタグを用いることなく識別情報を認識することができることとなる。
また、その場合、IDタグからの反射波の受信電力のレベルがIDタグに正対する方向にて大きくなることから、IDタグに正対する領域に対して前記所定方向に10度傾いた領域から前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域までの間の領域にて電磁波に対する反射波を受信することが好ましい。
本発明によれば、IDタグに付与された識別情報をIDタグからの反射波を用いて認識する場合に、IDタグに正対する方向に対して所定方向に20度〜60度傾いた領域からIDタグに対して電磁波を照射し、IDタグに正対する方向に対して前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域から電磁波を照射する領域までの間の領域にて電磁波に対する反射波を受信することにより、電磁波に対する障害物からの反射波が受信されにくい状態にてIDタグからの反射波が受信されることとなり、それにより、IDタグが障害物に取り付けられた場合でも、演算処理や特殊な機能を有するIDタグを用いることなく識別情報を認識することができる。
また、その場合、IDタグからの反射波の受信電力のレベルがIDタグに正対する方向にて大きくなることから、IDタグに正対する領域に対して前記所定方向に10度傾いた領域から前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域までの間の領域にて電磁波に対する反射波を受信することが好ましい。
本発明の読取装置によってIDが認識されるIDタグの構成例を示す図である。 本発明の読取装置の実施の一形態を示すブロック図である。 図2に示したリーダから照射された電磁波の反射波の特性を説明するための図であり、(a)は障害物に電磁波を照射した場合の反射波の特性を示す図、(b)は図1に示したIDタグに電磁波を照射した場合の反射波の特性を示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダにおける送信アンテナと受信アンテナの配置位置を変化させた場合にリーダにて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。 図2に示したリーダを用いたID読取システムの実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の外観斜視図、(b)は上面図である。 障害物に貼付されたIDタグに対して電磁波を照射した場合の反射波の周波数特性を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明の読取装置によってIDが認識されるIDタグについて説明する。
図1は、本発明の読取装置によってIDが認識されるIDタグの構成例を示す図である。
本例におけるIDタグは図1に示すように、樹脂等の絶縁性材料からなるベース基材2に、互いに異なる周波数が割り当てられた5つのアンテナ領域2a〜2eをそれぞれ有するIDタグ1a〜1cである。IDタグ1aは、5つのアンテナ領域2a〜2eのうち、1つのアンテナ領域2cのみにそれぞれ導電性のアンテナ3cが形成されている。IDタグ1bは、5つのアンテナ領域2a〜2eのうち、3つのアンテナ領域2a,2c,2eのみにそれぞれ導電性のアンテナ3a,3c,3eが形成されている。IDタグ1cは、5つのアンテナ領域2a〜2eの全てに導電性のアンテナ3a〜3eが形成されている。
アンテナ領域2a〜2eのそれぞれに形成されるアンテナ3a〜3eは、長方形の外形を有し、その短辺の1つからスリットが長手方向に入った形状となっており、互いに同一の幅を有し、その長手方向の長さが異なることで、アンテナ領域2a〜2eに割り当てられた周波数にて共振ピークを有している。
このように構成されたIDタグ1a〜1cは、それぞれ識別情報となるIDが付与されており、アンテナ領域2a〜2eには、IDタグ1a〜1cに付与されたIDに応じてアンテナ3a〜3eが形成されている。そして、IDタグ1a〜1cに付与されたIDは、IDタグ1a〜1cに対して電磁波が照射された場合に、その反射波において、アンテナ領域2a〜2eのそれぞれに形成されるアンテナ3a〜3eの共振ピークが検出されるかどうかによって認識されることになる。
具体的には、IDタグ1a〜1cにはそれぞれ5ビットのIDが付与されており、5つのアンテナ領域2a〜2eにアンテナ3a〜3eが形成されているかどうかによって、5ビットそれぞれの値が決定する。IDタグ1a〜1cに付与される5ビットからなるIDの1ビット目は、アンテナ領域2aに形成されるアンテナ3aによる共振ピークが検出された場合に“1”となり、アンテナ3aによる共振ピークが検出されなかった場合に“0”となる。また、IDタグ1a〜1cに付与される5ビットからなるIDの2ビット目は、アンテナ領域2bに形成されるアンテナ3bによる共振ピークが検出された場合に“1”となり、アンテナ3bによる共振ピークが検出されなかった場合に“0”となる。また、IDタグ1a〜1cに付与される5ビットからなるIDの3ビット目は、アンテナ領域2cに形成されるアンテナ3cによる共振ピークが検出された場合に“1”となり、アンテナ3cによる共振ピーク検出されなかった場合に“0”となる。また、IDタグ1a〜1cに付与される5ビットからなるIDの4ビット目は、アンテナ領域2dに形成されるアンテナ3dによる共振ピークが検出された場合に“1”となり、アンテナ3dによる共振ピークが検出されなかった場合に“0”となる。また、IDタグ1a〜1cに付与される5ビットからなるIDの5ビット目は、アンテナ領域2eに形成されるアンテナ3eによる共振ピークが検出された場合に“1”となり、アンテナ3eによる共振ピークが検出されなかった場合に“0”となる。このようにしてIDタグ1a〜1cに付与されたIDを構成することにより、IDタグ1a〜1cに対して電磁波が照射された場合に、その反射波にて検出される共振ピークを用いて、IDタグ1aについてはID“00100”が判別され、IDタグ1bについてはID“10101”が判別され、IDタグ1cについてはID“11111”が判別されることになる。
次に、上記のように構成されたIDタグ1a〜1cのIDを認識する読取装置について説明する。
図2は、本発明の読取装置の実施の一形態を示すブロック図である。
本形態における読取装置は図2に示すように、配送物等の障害物4に貼付によって取り付けられたIDタグ1aに対して電磁波を照射し、その反射波を受信することにより、IDタグ1aに付与されたIDを読み取って認識するものであって、送信アンテナ11aと、受信アンテナ11bと、送信部12と、受信部13と、処理部14と、制御部15とを有するリーダ10である。なお、図2においては、図1に示したIDタグ1a〜1cのうちIDタグ1aのみを図示しているが、IDタグ1b,1cに対しても、同様に、障害物に貼付された状態で、電磁波を照射し、その反射波を受信することになる。
障害物4は、略平面を有する段ボール箱等から構成され、略平面を貼付面としてIDタグ1aが貼付されている。
送信部12は、アンテナ領域3a〜3eに割り当てられた周波数を含む電磁波を生成し、送信アンテナ11aを介して照射する。
受信部13は、送信部12から送信アンテナ11aを介して照射された電磁波に対するIDタグ1aからの反射波を受信アンテナ51bを介して受信し、反射波の受信電力のレベルを検知する。
処理部54は、受信部53にて検知された受信電力のレベルに基づいて、IDタグ1aにおける共振ピークを検出し、アンテナ領域3a〜3eに割り当てられた周波数のうち、共振ピークが検出された周波数についての個別IDを“1”とし、共振ピークが検出されなかった周波数についての個別IDを“0”とし、これら“1”と“0”とを周波数の順序に並べることで、IDタグ1aに付与されたIDを認識する。
送信アンテナ11aは、電磁波を照射するタイミングにおいてIDタグ1aに正対する方向に対して所定方向に傾いた領域に配置され、IDタグ1aに対して電磁波を照射する。
受信アンテナ11bは、反射波を受信するタイミングにおいてIDタグ1aに正対する方向に配置され、IDタグ1aからの反射波を受信する。
制御部55は、送信部52における電磁波の照射、及び処理部54における各処理を制御する。
上記のように構成されたリーダ10を用いて、IDタグ1a〜1cに付与されたIDを認識する場合は、送信部12において、アンテナ領域2a〜2eに割り当てられた周波数の電磁波を生成し、アンテナ領域2a〜2eに割り当てられた周波数帯をスイープしながら当該周波数帯の電磁波を、IDタグ1a〜1cに対して送信アンテナ11aを介して照射する。
すると、IDタグ1a〜1cからの反射波が、受信アンテナ11bを介して受信部13にて受信されて反射波の受信電力のレベルが検知され、処理部14において、受信部13にて検知された受信電力のレベルに基づいて共振ピークが検出される。
そして、アンテナ領域2a〜2eに割り当てられた周波数について、共振ピークが検出された周波数についての個別IDを“1”とし、共振ピークが検出されなかった周波数についての個別IDを“0”とし、これら2値情報となる“1”と“0”とを、例えば周波数の低い順序に並べることで、IDタグ1a〜1cに付与されたIDが認識される。
ここで、障害物4に電磁波を照射した場合の反射波と、IDタグ1a〜1cに電磁波を照射した場合の反射波の特性について説明する。
図3は、図2に示したリーダ10から照射された電磁波の反射波の特性を説明するための図であり、(a)は障害物4に電磁波を照射した場合の反射波の特性を示す図、(b)は図1に示したIDタグ1a〜1cに電磁波を照射した場合の反射波の特性を示す図である。
図2に示したような障害物4に対して、図3(a)に示すようにIDタグ1aの貼付面に正対する方向に対して所定方向に角度αだけ傾いた方向からリーダ10にて電磁波を照射した場合、照射された電磁波は、障害物4の貼付面にて鏡のように反射し、その反射波の受信電力のレベルは、障害物4の貼付面に正対する方向に対して所定方向とは反対方向に、入射角αと同じ反射角αだけ傾いた方向にて大きくなる。
一方、図1に示したIDタグ1a〜1cに対して、図3(b)に示すようにIDタグ1a〜1cに正対する方向に対して所定方向に角度αだけ傾いた方向からリーダ10にて電磁波を照射した場合、照射された電磁波の反射波の受信電力のレベルは、IDタグ1a〜1cに正対する方向にて大きくなる。
このような障害物4とIDタグ1a〜1cにおける電磁波の反射指向性の違いを利用して、送信アンテナ11aと受信アンテナ11bの配置位置をそれぞれ検討した。
図4は、図2に示したリーダ10における送信アンテナ11aと受信アンテナ11bの配置位置を示す図である。
図4に示すように、障害物4の貼付面に貼付されたIDタグ1aに対して送信アンテナ11aから電磁波を照射し、その反射波を受信アンテナ11bを介して受信する場合において、IDタグ1aに正対する方向に対して図中左方向に角度θ1だけ傾けた位置に送信アンテナ11aを配置し、また、IDタグ1aに正対する方向に対して図中左方向に角度θ2だけ傾けた位置に受信アンテナ11bを配置し、これらθ1とθ2をそれぞれ変化させてその際にIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
図5〜図11は、図2に示したリーダ10における送信アンテナ11aと受信アンテナ11bの配置位置を変化させた場合にリーダ10にて検知される反射波の受信電力のレベルを示す図である。
まず、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を20°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を0°として、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図5に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、障害物4の反射波によるものの中に、IDタグ1aによる共振ピークを検出することができる。これは、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を20°とした場合は、上述したように、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ20°だけ傾いた方向にて大きくなる一方、IDタグ1aからの反射波においては、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなるところ、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に配置されていることで、受信アンテナ11bにて受信される受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては小さくなり、IDタグ1aからの反射波においては大きくなるためである。そして、この共振ピークを検出することで、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができる。
次に、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を10°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を0°として、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図6に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、IDタグ1aによる共振ピークが、障害物4の反射波によるものに埋もれてしまい、検出することができない。これは、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を10°とした場合は、上述したように、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、IDタグ1aからの反射波においては、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなる一方、障害物4の貼付面からの反射波においては、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ10°だけ傾いた方向にて大きくなるものの、10°程度では、障害物4の貼付面からの反射波の受信電力のレベルが、IDタグ1aによる共振ピークを検出できるほど小さくならないためである。そのため、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができない。
次に、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を0°として、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図7に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、障害物4の反射波によるものの中に、IDタグ1aによる共振ピークを検出することができる。これは、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とした場合は、上述したように、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ30°だけ傾いた方向にて大きくなる一方、IDタグ1aからの反射波においては、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなるところ、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に配置されていることで、受信アンテナ11bにて受信される受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を20°とした場合によりもさらに小さくなり、IDタグ1aからの反射波においては大きくなるためである。そして、この共振ピークを検出することで、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができる。
次に、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を60°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を0°として、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図8に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、障害物4の反射波によるものの中に、IDタグ1aによる共振ピークを検出することができる。これは、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を60°とした場合は、上述したように、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ60°だけ傾いた方向にて大きくなる一方、IDタグ1aからの反射波においては、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなるところ、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に配置されていることで、受信アンテナ11bにて受信される受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とした場合によりもさらに小さくなり、IDタグ1aからの反射波においては大きくなるためである。そして、この共振ピークを検出することで、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができる。
次に、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を10°として、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図9に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、障害物4の反射波によるものの中に、IDタグ1aによる共振ピークを検出することができる。これは、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とした場合は、障害物4の貼付面からの反射波については、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、上述したように、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ30°だけ傾いた方向にて大きくなるところ、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に対して10°しか傾いていない位置に配置されていることで、受信アンテナ11bにて受信される受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては小さくなるためである。一方、IDタグ1aからの反射波においては、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、上述したように、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなるものの、受信アンテナ11bの配置位置が、IDタグ1aに正対する方向に対して10°傾いた程度では、IDタグ1aからの反射波の受信電力のレベルがそれほど小さくならないためである。さらに、受信アンテナ11bの配置位置が、IDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11a側に傾いていることにより、障害物4による反射波の受信電力のレベルが小さくなることで、IDタグ1aの共振ピークが検出しやすくなる。この共振ピークを検出することで、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができる。
次に、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を−10°、すなわち、IDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に10°傾いた位置に受信アンテナ11bを配置して、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図10に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、障害物4の反射波によるものの中に、IDタグ1aによる共振ピークを検出することができる。これは、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とした場合は、障害物4の貼付面からの反射波については、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、上述したように、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ30°だけ傾いた方向にて大きくなるところ、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に対して10°しか傾いていない位置に配置されていることで、受信アンテナ11bにて受信される受信電力のレベルが、障害物4の貼付面からの反射波においては小さくなるためである。一方、IDタグ1aからの反射波においては、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、上述したように、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなるものの、受信アンテナ11bの配置位置が、IDタグ1aに正対する方向に対して10°傾いた程度では、IDタグ1aからの反射波の受信電力のレベルがそれほど小さくならないためである。この共振ピークを検出することで、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができる。
次に、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とし、受信アンテナ11bを配置する角度θ2を−20°、すなわち、IDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に20°傾いた位置に受信アンテナ11bを配置して、リーダ10にてIDタグ1aの共振ピークが検出されるかどうかの実験を行った。
すると、図11に示すように、受信アンテナ11bにて受信された反射波の受信電力のレベルにおいて、IDタグ1aによる共振ピークが、障害物4の反射波によるものに埋もれてしまい、検出することができない。これは、IDタグ1aからの反射波においては、送信アンテナ11aを配置する角度θ1を30°とした場合でも、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、上述したように、IDタグ1aに正対する方向にて大きくなるものの、受信アンテナ11bの配置位置が、IDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対側に20°傾いているため、IDタグ1aからの反射波の受信電力のレベルが小さくなってしまうためである。また、障害物4の貼付面からの反射波については、送信アンテナ11aから照射された電磁波による反射波の受信電力のレベルが、上述したように、障害物4の貼付面に正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に、入射角と同じ30°だけ傾いた方向にて大きくなるところ、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に20°傾いているものの、10°程度では、障害物4からの反射波の受信電力のレベルが、受信電力のレベルが小さくなったIDタグ1aからの反射波による共振ピークが検出できる程小さくならないためである。そのため、IDタグ1aに付与されたIDを認識することができない。
上記実験結果を鑑みた場合、送信アンテナ11aにおいては、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に対して一方の方向に20°傾いた位置から同じ方向に60°傾いた位置までに配置された場合にが、IDタグ1aに付与されたIDを認識できるかできることがわかる。また、受信アンテナ11bにおいては、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に10°傾いた位置に配置された場合に、IDタグ1aに付与されたIDを認識でき、その位置から送信アンテナ11a側に配置されていれば、障害物4による反射波の受信電力のレベルが小さくなる一方であるため、IDタグ1aに付与されたIDを認識できる。
すなわち、IDタグ1aに付与されたIDをIDタグ1aからの反射波を用いて認識する場合に、IDタグ1aに正対する方向に対して一方の方向に20度〜60度傾いた領域からIDタグに対して電磁波を照射し、IDタグ1aに正対する方向に対して送信アンテナ11aとは反対方向に10度傾いた領域から電磁波を照射する領域までの間の領域にて電磁波に対する反射波を受信することにより、電磁波に対する障害物4からの反射波が受信されにくい状態にてIDタグ1aからの反射波が受信されることとなり、それにより、IDタグ1aが障害物4に取り付けられた場合でも、演算処理や特殊な機能を有するIDタグを用いることなくIDを認識することができる。その際、受信アンテナ11bは、送信アンテナ11aよりも、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する方向に配置されていることが好ましく、IDタグ1aに正対する領域に対して送信アンテナ11aが配置された方向に10度傾いた領域からそれとは反対方向に10度傾いた領域までの間の領域に配置されていることが好ましい。
また、受信アンテナ11bが、障害物4の貼付面及びIDタグ1aに正対する領域から、送信アンテナ11aとは反対方向に10度傾いた領域までの間に配置されていれば、IDタグ1aからの反射波の受信電力のレベルを検知する際に、IDタグ1aに照射される電磁波による干渉を受けにくくすることができる。
以下に、上述したリーダ10を用いたID読取システムについて説明する。
図12は、図2に示したリーダ10を用いたID読取システムの実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の外観斜視図、(b)は上面図である。
図12に示すように本形態における読取システムにおいては、図2に示したリーダ10がライン作業用のトンネル型リーダとして構成されている。トンネル型リーダ10は、IDタグ1a〜1dが貼付された障害物4a〜4dが搬送されてくるコンベア20上を跨ぐようにして配置され、その一方の内壁面に送信アンテナ11aと受信アンテナ11bとが取り付けられている。
障害物4a〜4dは、貼付されたIDタグ1a〜1dが、障害物4a〜4dがリーダ10をくぐる際に送信アンテナ11a及び受信アンテナ11bが取り付けられた内壁面に対向するようにコンベア20上に載置され、搬送されてくる。
送信アンテナ11aと受信アンテナ11bは、図12(b)に示すように、IDの読取対象となるIDタグが貼付された障害物に対向する領域に取り付けられている。そして、送信アンテナ11aと受信アンテナ11bそれぞれの、コンベア20上を搬送されてくる障害物4a〜4dのIDタグ1a〜1dの貼付面及びIDタグ1a〜1dに対する角度は、上述したように、送信アンテナ11aにおいては、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向上流側に20度〜60度傾いた領域に配置され、受信アンテナ11bにおいては、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向下流側に10度傾いた領域から送信アンテナ11aが配置された領域までの間に配置されている。
上記のように構成された読取システムにおいては、コンベア20上を搬送されてくる障害物4a〜4dが送信アンテナ11a及び受信アンテナ11bに対向するタイミングで、障害物4a〜4dに貼付されたIDタグ1a〜1dからIDがリーダ10にて読み取られて認識されることになるため、送信アンテナ11aにおいては、IDタグ1a〜1dからIDを読み取るタイミングにおいてIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向上流側に20度〜60度傾いた領域に配置され、受信アンテナ11bにおいては、IDタグ1a〜1dからIDを読み取るタイミングにおいてIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向下流側に10度傾いた領域から送信アンテナ11aが配置された領域までの間に配置されていることになる。
このように構成された読取システムによれば、上述したように、コンベア20上を搬送されてくる障害物4a〜4dに貼付されたIDタグ1a〜1dに付与されたIDをリーダ10によって正確に認識することができる。
なお、本形態における読取システムにおいては、送信アンテナ11aが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向上流側に20度〜60度傾いた領域に配置され、受信アンテナ11bが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向下流側に10度傾いた領域から送信アンテナ11aが配置された領域までの間に配置されているが、送信アンテナ11aが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向下流側に20度〜60度傾いた領域に配置され、受信アンテナ11bが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して障害物4の搬送方向上流側に10度傾いた領域から送信アンテナ11aが配置された領域までの間に配置されていてもよい。さらに、送信アンテナ11aが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して上方に20度〜60度傾いた領域に配置され、受信アンテナ11bにおいては、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して下方に10度傾いた領域から送信アンテナ11aが配置された領域までの間に配置されていてもよく、またその反対に、送信アンテナ11aが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して下方に20度〜60度傾いた領域に配置され、受信アンテナ11bが、IDの読取対象となるIDタグ1a〜1dに正対する方向に対して上方に10度傾いた領域から送信アンテナ11aが配置された領域までの間に配置されていてもよい。
また、本発明の読取装置にてIDが読み取られるIDタグとしては、図1に示したように、互いに異なる周波数が割り当てられた複数のアンテナ領域を有するものに限らず、1つのアンテナ領域を有し、このアンテナ領域に、IDタグに付与されたIDに応じた共振ピークを有するアンテナが形成されるものであってもよい。
1a〜1d IDタグ
2 ベース基材
2a〜2e アンテナ領域
3a〜3e アンテナ
4,4a〜4d 障害物
10 リーダ
11a 送信アンテナ
11b 受信アンテナ
12 送信部
13 受信部
14 処理部
15 制御部
20 コンベア

Claims (4)

  1. 導電性のアンテナを具備し、障害物の略平面に取り付けられたIDタグに対して電磁波を照射し、該電磁波に対する前記IDタグからの反射波を用いて、前記IDタグに付与された識別情報を読み取って認識する読取装置であって、
    電磁波を生成する送信部と、
    前記送信部にて生成された電磁波を前記IDタグに照射する送信アンテナと、
    前記送信アンテナから照射された電磁波の反射波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナにて受信された反射波の受信電力のレベルを検知する受信部と、
    前記受信部にて検知された受信電力のレベルに基づいて前記反射波の共振ピークを検出し、該共振ピークに基づいて、前記IDタグに付与された識別情報を認識する処理部とを有し、
    前記送信アンテナは、前記識別情報を読み取るタイミングにおいて前記IDタグに正対する方向に対して所定方向に20度〜60度傾いた領域に配置され、
    前記受信アンテナは、前記識別情報を読み取るタイミングにおいて前記IDタグに正対する方向に対して前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域から前記送信アンテナが配置された領域までの間に配置されている、読取装置。
  2. 請求項1に記載の読取装置において、
    前記受信アンテナは、前記識別情報を読み取るタイミングにおいて、前記IDタグに正対する領域に対して前記所定方向に10度傾いた領域から前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域までの間に配置されている、読取装置。
  3. 導電性のアンテナを具備し、障害物の略平面に取り付けられたIDタグに対して電磁波を照射し、該電磁波に対する前記IDタグからの反射波の受信電力のレベルを検知し、該受信電力の共振ピークに基づいて、前記IDタグに付与された識別情報を認識する読取方法であって、
    前記IDタグに正対する方向に対して所定方向に20度〜60度傾いた領域から前記IDタグに対して電磁波を照射し、
    前記IDタグに正対する方向に対して前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域から前記電磁波を照射する領域までの間の領域にて前記電磁波に対する反射波を受信する、読取方法。
  4. 請求項3に記載の読取方法において、
    前記IDタグに正対する領域に対して前記所定方向に10度傾いた領域から前記所定方向とは反対方向に10度傾いた領域までの間の領域にて前記電磁波に対する反射波を受信する、読取方法。
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