JP3767650B2 - スライドシリンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧アクチュエータの一種であるスライドシリンダに係り、更に詳しくは、その構成部品である固定部内のピストンに従動する従動部の変位が、本来のストロークの中途で停止させられたときに発生する衝撃を吸収する機能を備えたスライドシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、実装基板等の装着部品51に設けられた凹部状の装着部52にワークwを装着する場合、ワークwを釈放自在に保持するエアチャック53をスライドシリンダ54の従動部55に取り付けて、スライドシリンダ54を作動させることが行なわれている。
【0003】
スライドシリンダ54は、内部にシリンダ室(図示せず)を備えるとともにこのシリンダ室にピストン(図示せず)を往復動自在に内挿した固定部56と、ピストンの往復動方向と同じ方向にスライドするように固定部56の外部に取り付けられたテーブル57およびこのテーブル57の一方の端部57aに取り付けられた連結部材58を備えた従動部55と、ピストンおよび連結部材57を連結するべく固定部56の一方の端壁56aに摺動自在に貫挿されたロッド59とを有しており、連結部材58の端面58aに上記したエアチャック53が取り付けられる。
【0004】
図6の状態から流体圧の供給によりピストンが図上下方に変位して、ロッド59、連結部材58、テーブル57、エアチャック53およびワークwがこれに従動すると、図7に示すように、ピストンがシリンダ室の一方の端壁に当接して同方向のストローク限に達した時点で丁度、ワークwが装着部52に装着される。
【0005】
しかしながら図8に示すように、位置決め不良等によりワークwが装着部52以外の箇所で装着部品51に当接すると、これによりワークw、エアチャック53、連結部材58、テーブル57、ロッド59およびピストンの変位が本来のストロークの中途で停止させられる。したがってこのときワークwが装着部品51に衝突して大きな衝撃力が発生し、これによりワークwまたはエアチャック53が破損したり、スライドシリンダ54が損傷したりする問題がある。
【0006】
この問題を解決するため従来、図9に示すように、スライドシリンダ54の緩衝機構71が提案されている(特開平7−158611号公報参照)。
【0007】
すなわち、このスライドシリンダ54の緩衝機構71は、ロッド59および連結部材58を図上上下方向に相対変位自在に連結し、連結部材58に設けた孔部58aの内部においてロッド59側のスリーブ60と連結部材58側のスリーブ61との間にスプリング62を介装したものであって、ワークwが装着部52以外の箇所で装着部品51に当接すると、ワークw、エアチャック53、連結部材58およびテーブル57の変位がその時点で停止するが、ロッド59およびピストンがスプリング61を押し縮めながら本来のストローク端限に達するまで変位し続け、このスプリング61の圧縮を伴う相対変位により緩衝作用が奏される。
【0008】
しかしながら、このような緩衝機構71を備えたスライドシリンダ54においては、図示したように固定部56の一方の端壁56aから常に外部に突出しているロッド59の端部59aの外周に、軸方向に所定の長さを備えたスプリング62が外挿されるために、このスプリング62を設置するべくロッド59の長さを長く設定する必要がある。したがってスライドシリンダ54の全長が、緩衝機構を備えていない図6のスライドシリンダ54と比較して長くなり、これにより以下のような不都合が生じている。
【0009】
すなわち、スライドシリンダ54を使用した設備の改造または仕様変更等によりスライドシリンダ54に後(あと)から緩衝機構が必要となった場合、スライドシリンダ54の取付スペースが拡大するために、スライドシリンダ54周辺の部品の形状を変更したり、スライドシリンダ54周辺のレイアウトを変更したりしなければならない。したがってスペースに余裕のない設備においては、緩衝機構71付きスライドシリンダ54を使用することができないことがあり、また使用可能な場合でも、上記した設計変更のために多大な費用と時間を必要とする。
【0010】
またこの図9の緩衝機構71を備えたスライドシリンダ54においては、ピストンの外周に磁石(図示せず)が取り付けられ、固定部56の対応する箇所に、ピストンがストロークの一端限に位置することを検出する磁気近接センサ(図示せず)が取り付けられている。
【0011】
しかしながらこの構成では、緩衝機構71が作動した場合でも作動しなかった場合でもピストンがストロークの一端限に位置する状態が発生するために、何れの場合でも磁気近接センサが検出信号を出力する。したがってワークwが装着部52に正確に装着されたか否かを検出するには、更に別の磁石および磁気検出センサが必要とされ、このため図9に示したように、ロッド59の端部59aに磁石63が取り付けられ、連結部材58の対応する箇所に、連結部材58およびロッド59が相対変位して緩衝機構71が作動したことを検出する磁気近接センサ(図示せず)が取り付けられている。
【0012】
しかしながら、このように新たに連結部材58に磁気近接センサを取り付けた場合には、以下の不都合がある。
【0013】
すなわち、緩衝機構71の作動時に磁気近接センサのリード線が屈曲し、その屈曲抵抗が緩衝機構の作動に影響を及ぼす。この屈曲抵抗は緩衝機構の作動位置によってその大きさが変化するために、精密または微力の緩衝機構を必要とする場合には、連結部材58に磁気近接センサを取り付けることが許されず、よってワークwが装着部52に正確に装着されたか否かを検出することができない。また新たに連結部材58に磁気近接センサが取り付けられるために、これを接続するシーケンサの接点が一つ余分に必要になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、緩衝機構を備えても緩衝機構を備える以前と比較してスライドシリンダの全長が変わることがなく、もってスライドシリンダの外形寸法および取付寸法が大型化せず、緩衝機構を備えたスライドシリンダを、緩衝機構を備えていないスライドシリンダの場合と同じ大きさの取付スペースに装着することが可能なスライドシリンダを提供することを目的とする。
【0015】
またこれに加えて、スライドシリンダに緩衝機構が備えられても、一組の磁石および磁気近接センサが、従動部がストロークの一端限に位置することを検出する機能の他に、ワークを装着部品の装着部に装着する際にワークが装着部に正確に装着されたか否かを検出する機能を兼ね備えており、もって後者の機能を得るために新たに磁石および磁気近接センサを設置する必要がないスライドシリンダを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるスライドシリンダは、ボディ内部のシリンダ室に配置したピストンと、前記ボディの外部に配置したスライドテーブルとを、前記スライドテーブルに立設されるとともに前記ボディに設けた長孔状の連通部に差し通されるピン状の係合部を介して連結したスライドシリンダにおいて、前記ピストンに設けられて前記ピン状の係合部を差し込む係合凹部は、長孔状とされて、前記ピストンと前記ピン状の係合部とを相対変位可能に連結し、前記ピストンと前記ピン状の係合部との間にその弾性に抗して両者を相対変位させるバネ手段を設けることにした。
【0017】
また本発明の請求項2によるスライドシリンダは、請求項1のスライドシリンダにおいて、ピストンは軸方向に分割され、係合凹部を備えた分割体における前記係合凹部の内面に横孔状のバネ装着部が設けられ、このバネ装着部にバネ手段が装着されていることにした。
【0018】
また本発明の請求項3によるスライドシリンダは、上記した請求項1または請求項2のスライドシリンダにおいて、磁気近接センサと組み合わされる磁石を、ピストンと相対変位するスライドテーブルの外面に取り付けることにした。
【0019】
上記構成を備えた本発明の請求項1によるスライドシリンダにおいては、ボディ内のシリンダ室に往復動自在に配置されたピストンと、ボディの外部にスライド自在に配置されたスライドテーブルとが、上記従来技術のように軸方向に延びるロッドではなく、シリンダ室の周面に設けた孔状の連通部に差し通された係合部を介して相対変位自在に連結され、この係合部とピストンとの間にバネ手段が介装されている。したがってこの緩衝機構の構成要素を成すバネ手段をピストンに組み込むようにして収容することが可能となり、これによりスライドシリンダの全長を、緩衝機構を備えていないスライドシリンダと同じ長さに設定することが可能となる。孔状の連通部は、シリンダ室の周面においてその軸方向略中央に設けられるものである。
【0020】
また上記構成を備えた本発明の請求項2によるスライドシリンダにおいては、ピストンが軸方向に分割され、係合凹部を備えた分割体における前記係合凹部の内面に横孔状のバネ装着部が設けられ、このバネ装着部にバネ手段が装着されているために、バネ手段の装着ないし交換が容易化される。
【0021】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項3によるスライドシリンダのように、磁気近接センサと組み合わされる磁石が、ピストンと相対変位するスライドテーブルの外面に取り付けられると、この一組の磁石および磁気近接センサが、スライドテーブルがストロークの一端限に位置することを検出する機能の他に、ワークを装着部品の装着部に装着する際にワークが装着部に正確に装着されたか否かを検出する機能を兼ね備えることになる。したがって後者の機能を確保するべく従来のように新たに磁気近接センサを設置する必要がない。
【0022】
尚、この後者の機能は以下のようなものとなる。すなわち、スライドテーブルに取り付けたエアチャックまたはバキュームパッド等の保持部材に保持されたワークが装着部に正確に装着されると、このとき、磁石を外面に取り付けたスライドテーブルがストロークの一端限に位置するために、磁気近接センサが検出信号を出力する。したがってこれによりスライドテーブルがストロークの一端限に位置したことと、ワークが装着部に正確に装着されたことが検知される。これに対して、スライドテーブルに取り付けたエアチャックまたはバキュームパッド等の保持部材に保持されたワークが装着部以外の箇所で装着部材に当接すると、ワーク、保持部材およびスライドテーブルの変位が本来のストロークの中途で停止し、よってスライドテーブルに取り付けられた磁石の変位も本来のストロークの中途で停止する。したがってこの磁石が磁気近接センサを作動させずに、一定時間経っても磁気近接センサから信号が送られないために、これをシーケンサ側が装着不良と判断する。したがってこれによりワークが装着部以外の箇所で装着部品に当接して装着部に正確に装着されず、その結果として緩衝機構が緩衝作動したことが検知される。
【0023】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
【0024】
第一実施形態・・・
図1は、当該実施形態に係るスライドシリンダの縦断面図を示しており、図2は図1におけるA−A線断面図、図3は同スライドシリンダの斜視図である。
【0025】
当該実施形態に係るスライドシリンダは先ず、固定部としてのボディ1を備えており、このボディ1の内部にシリンダ室2が形成されている。シリンダ室2の端部はそれぞれ閉止部材3により閉止されており、各閉止部材3が穴用止め輪4により抜け止めされ、かつOリング等のパッキン5によりシールされている。
【0026】
シリンダ室2の内部にピストン6が往復動自在に内挿されており、このピストン6により仕切られた一対の圧力室7にそれぞれ流体圧としての圧縮空気を給排するべく、図2に示すようにボディ1に一対の配管ポート8が設けられている。各配管ポート8と圧力室7とはオリフィス9を介して連結されている。ピストン6の外周は一対のピストンシール10によりシールされている。
【0027】
図3に示すように、ボディ1の外面であって幅方向の略中央に、凸部1aがピストン6の往復動方向(以下、軸方向とも称する)に沿って一体に設けられており、この凸部1aに、従動部(移動部とも称する)としてのスライドテーブル11が跨乗配置されている。スライドテーブル11にはボディ1の凸部1aに対応して、これと嵌め合わされる凹部11aが設けられており、凸部1aの両側面およびこれに対向する凹部11aの内面にそれぞれ一対の直線状の軌道溝12が焼き入れ、研磨により軸方向に沿って設けられ、この軌道溝12に多数のボール(図示せず)が転動自在に介装されてリニアボールベアリング(図示せず)が構成されている。リニアボールベアリングは、ボディ1に対するスライドテーブル11の円滑かつ高精度な軸方向の相対移動を可能にするものである。スライドテーブル11には搭載面11bが設けられている。
【0028】
図1に戻って、ボディ1のスライドテーブル11に面する部分であって凸部1aの天面であり、かつシリンダ室2の周面であってその軸方向略中央に、長孔状の連通部13が軸方向に沿って設けられており、またこの連通部13と重なるようにして、図1および図2に示すようにピストン6の軸方向略中央に同じく長孔状の係合凹部14が設けられている。
【0029】
スライドテーブル11のボディ1に面する部分であって凹部11aの底面であり、かつ軸方向の略中央に、断面略円形のピン状ないしロッド状を呈する係合部15がボディ1に向けて立設されており、この係合部15が連通部13に対して軸方向に変位自在に差し通され、かつピストン6の係合凹部14に対して軸方向に所定距離だけ相対変位自在に係合している。また図1および図2において係合部15の図上上側(ワーク後進側)であってこの係合部15とピストン6との間にバネ手段としてのコイル状のスプリング16が縮設されており、このスプリング16の弾性により係合部15およびスライドテーブル11がピストン6に対して図上下向き(ワーク前進向き)に弾性付勢されている。
【0030】
ピストン6の軸方向長さは、長孔状の連通部13の軸方向長さより長く設定されており、ピストン6の全ストロークにおいて圧力室7に導入された圧縮空気が連通部13から外部へ漏れないようになっている。すなわちピストン6が全ストロークの何処に位置していても、図1における図上上側のピストンシール10が図上上側の圧力室7と連通部13の図上上端縁との間に位置して該部をシールするとともに、図上下側のピストンシール10が図上下側の圧力室7と連通部13の図上下端縁との間に位置して該部をシールしている。
【0031】
ピストン6は、スプリング16の装着ないし交換を容易化するように軸方向に三分割されており、各分割体6a,6b,6cが分解自在に連結されている。係合凹部14を備えた中央の分割体6bにおける係合凹部14の内面に横孔状のバネ装着部17が設けられており、中央の分割体6bから図上上側の分割体6cを取り外すことにより、バネ装着部17の図上上側からスプリング16を容易に脱着することができるようになっている。
【0032】
ボディ1におけるシリンダ室2の周面であって長孔状の連通部13の180度対称位置(ボディ1の底面)に、孔部13と同じ軸方向長さを備えた長孔状の窓孔18が設けられている。この窓孔18はスライドテーブル11に係合部15をねじ込むためのものであって、連通部13と同じ長さを備え、かつ連通部13と対称配置されているために、この窓孔18から圧縮空気が漏れることもない。
【0033】
図3に示すように、スライドテーブル11の側面に磁石(永久磁石またはマグネットとも称する)19が取り付けられており、ボディ1の側面にセンサ取付用レール20が取れ付けられており、このレール20に備えられた一対の取付用溝20a,20bに、スライドテーブル11がストロークの一端限に位置することを検出する磁気近接センサ21と、スライドテーブル11がストロークの他端限に位置することを検出する磁気近接スイッチ22とがそれぞれ着脱自在かつ取付位置調節自在に取り付けられている。
【0034】
つぎに上記構成を備えたスライドシリンダの作動を説明する。
【0035】
図1に示したように、スライドテーブル11の搭載面11bに取付部材23を介して保持部材としてのエアチャック24が取り付けられ、このエアチャック24に釈放自在に保持されたワークwが装着部品51の孔状または凹部状の装着部52に正対している。またこの図1の状態で、ピストン6はストロークの上端限に位置しており、係合部15はスプリング16の弾性によりピストン6に対する相対ストロークの下端限に位置している。
【0036】
図1の状態で、図上上側の圧力室7に圧縮空気を供給するとともに図上下側の圧力室7から圧縮空気を排出すると、ピストン6が下方に変位し、これに伴ってスプリング16、係合部15、スライドテーブル11、取付部材23、エアチャック24およびワークwがピストン6に対する相対的な位置関係を変化させることなく下方に変位する。そして図4に示すように、ピストン6がその下端面において下側の閉止部材3に当接して同方向のストローク端限に達すると丁度、ワークwが装着部52に装着される。またこのようにワークwが装着部52に正確に装着されると、スライドテーブル11の側面に取り付けられた磁石19の磁界を磁気近接センサ21が感知して装着完了の信号を外部に送り、エアチャック24の保持が解除されて装着作業が完了する。
【0037】
これに対して図5に示すように、スライドシリンダ自体の位置決め不良等が発生すると、ワークwが装着部52に装着されずに装着部52以外の箇所で装着部品51に当接する。このとき係合部15は軸方向に所定距離だけ変位可能にピストン6と係合しており、ワークwを保持したエアチャック24、取付部材23およびスライトテーブル11はワークwが装着部52以外の箇所で装着部品51に当接した状態で保持される。
【0038】
一方、ピストン6はスプリング16の弾性に抗して本来のストローク下端限まで下降し、これによりワークwが装着部52以外の箇所で装着部品51に当接してもワークwに作用する負荷が吸収され、ワークwやエアチャック24、更にはスライドシリンダ自体に不具合が発生するのを確実に阻止することができる。
【0039】
またスライドテーブル11が本来のストローク下端限まで下降していないために、磁石19が磁気近接センサ21を作動させずに、一定時間経っても磁気近接センサ21から信号が送られず、これをシーケンサ側が装着不良と判断し、装着不良に対応した次の作動が自動的に開始される。したがってワークwが装着部52に正確に装着されたか否かを検出するために新たに磁石および磁気近接センサを設置する必要がなく、磁気近接センサのリード線の屈曲抵抗により緩衝機構の性能が低下したり、シーケンサの接点を増やしたりする必要もない。
【0040】
また上記構成を備えたスライドシリンダにおいては、ボディ1内部のシリンダ室2に往復動自在に配置されたピストン6と、ボディ1の外部にスライド自在に配置されたスライドテーブル11とが、上記従来技術のように軸方向に延びるロッドではなく、シリンダ室2の周面に設けた長孔状の連通部13に差し通された係合部15を介して相対変位自在に連結され、この係合部15とピストン6との間にスプリング16が介装されている。したがって緩衝機構25の構成要素を成すスプリング16をピストン6の内部に空洞(係合凹部14)を設けてこの空洞内に収容することが可能となり、これによりスライドシリンダの全長を、緩衝機構を備えていないスライドシリンダと同じ長さに設定することが可能となる。したがってスライドシリンダが大型化することがなく、緩衝機構25付きのスライドシリンダを、緩衝機構を備えていないスライドシリンダと同じ大きさの取付スペースに交換的に取り付けることができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0042】
すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1によるスライドシリンダにおいては、ボディ内のシリンダ室に往復動自在に配置されたピストンと、ボディの外部にスライド自在に配置されたスライドテーブルとが、上記従来技術のように軸方向に延びるロッドではなく、シリンダ室の周面に設けた孔状の連通部に差し通された係合部を介して相対変位自在に連結され、この係合部とピストンとの間にバネ手段が介装されている。したがってこの緩衝機構の構成要素を成すバネ手段をピストンに組み込むようにして収容することが可能となり、これによりスライドシリンダの全長を、緩衝機構を備えていないスライドシリンダと同じ長さに設定することが可能となる。したがってスライドシリンダが大型化することがなく、緩衝機構付きのスライドシリンダを、緩衝機構を備えていないスライドシリンダと同じ大きさの取付スペースに交換的に取り付けることができる。
【0043】
また上記構成を備えた本発明の請求項2によるスライドシリンダにおいては、ピストンが軸方向に分割され、係合凹部を備えた分割体における前記係合凹部の内面に横孔状のバネ装着部が設けられ、このバネ装着部にバネ手段が装着されているために、バネ手段の装着ないし交換を容易化することができる。
【0044】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項3によるスライドシリンダにおいては、磁気近接センサと組み合わされる磁石が、ピストンと相対変位するスライドテーブルの外面に取り付けられるために、この磁石および磁気近接センサが、スライドテーブルがストロークの一端限に位置することを検出する機能の他に、ワークを装着部品の装着部に装着する際にワークが装着部に正確に装着されたか否かを検出する機能を兼ね備えることになる。したがって後者の機能を確保するべく従来のように新たに磁気近接センサを設置する必要がなく、磁気近接センサのリード線の屈曲抵抗により緩衝機構の性能が低下したり、シーケンサの接点を増やしたりする必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係るスライドシリンダの使用状態を示す縦断面図
【図2】 図1におけるA−A線断面図
【図3】 同スライドシリンダの斜視図
【図4】 同スライドシリンダの作動状態を示す縦断面図
【図5】 同スライドシリンダの作動状態を示す縦断面図
【図6】 従来例に係るスライドシリンダの使用状態を示す正面図
【図7】 同スライドシリンダの作動状態を示す正面図
【図8】 同スライドシリンダの作動状態を示す正面図
【図9】 他の従来例に係るスライドシリンダの使用状態を示す正面図
【符号の説明】
1 ボディ(固定部)
1a 凸部
2 シリンダ室
3,26 閉止部材
4 穴用止め輪
5,28 パッキン
6 ピストン
6a,6b,6c 分割体
7 圧力室
8 配管ポート
9 オリフィス
10 ピストンシール
11 スライドテーブル
11a 凹部
11b 搭載面
12 軌道溝
13 連通部
14 係合凹部
15 係合部
16,45,50 スプリング(バネ手段)
17 バネ装着部
18 窓孔
19 磁石
20 センサ取付用レール
20a,20b 取付用溝
21,22 磁気近接センサ
23 取付部材
24 エアチャック
25 緩衝機構
26a 軸孔
27 固定部材
29 ロッド
29a 段部
30 空間
31 ロッドシール
32 クッションゴム
33 リニアボールベアリング
34 ボール
35 保持器
36,37 ストッパ
38 先端プレート
38a 孔部
39 ボルト
40 連結部
41,46 第一連結部材
41a 雄ねじ部
41b,44a バネ受け部
42,47 ナット
43,49 第二連結部材
43a 抜止め部
44 第三連結部材
48 スペーサ
51 装着部品
52 装着部
w ワーク

Claims (3)

  1. ボディ(1)内部のシリンダ室(2)に配置したピストン(6)と、前記ボディ(1)の外部に配置したスライドテーブル(11)とを、前記スライドテーブル(11)に立設されるとともに前記ボディ(1)に設けた長孔状の連通部(13)に差し通されるピン状の係合部(15)を介して連結したスライドシリンダにおいて、
    前記ピストン(6)に設けられて前記ピン状の係合部(15)を差し込む係合凹部(14)は、長孔状とされて、前記ピストン(6)と前記ピン状の係合部(15)とを相対変位可能に連結し、
    前記ピストン(6)と前記ピン状の係合部(15)との間にその弾性に抗して両者(6)(15)を相対変位させるバネ手段(16)を設けたことを特徴とするスライドシリンダ。
  2. 請求項1のスライドシリンダにおいて、
    ピストン(6)は軸方向に分割され、係合凹部(14)を備えた分割体(6b)における前記係合凹部(14)の内面に横孔状のバネ装着部(17)が設けられ、このバネ装着部(17)にバネ手段(16)が装着されていることを特徴とするスライドシリンダ。
  3. 請求項1または請求項2のスライドシリンダにおいて、
    磁気近接センサ(21)と組み合わされる磁石(19)を、ピストン(6)と相対変位するスライドテーブル(11)の外面に取り付けたことを特徴とするスライドシリンダ。
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