JP3767250B2 - 加湿器付空気清浄器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄器に加湿機能が付与された加湿器付空気清浄器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の加湿器付空気清浄器A′は、図9に示されるように、浄化された空気が吐出される空気吐出口2′と、蒸気が吐出される蒸気吐出口7′が別個に形成され、この空気吐出口2′と蒸気吐出口7′は加湿器付空気清浄器A′の上面に形成されていたものであった。そのため空気吸込口1′から吸入されて加湿器付空気清浄器A′内で浄化された空気と、加湿器付空気清浄器A′内で発生された蒸気とは上方へ別々に吐出されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の加湿器付空気清浄器A′では、図8に示されるように、浄化された空気57は室内等の空間56を循環して空間56内の空気を清浄化するが、蒸気58は上方に向かった後滞留し、主に加湿器付空気清浄器A′の上方のみを加湿することとなって、室内等の空間56全体を加湿することができないものであった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、室内等の空間内の空気を清浄化すると共に室内等の空間全体を効率よく加湿することができる加湿器付空気清浄器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る加湿器付空気清浄器は、空気吸込口1と、空気吐出口2と、空気吸込口1から空気吐出口2に至る風洞3に配置される空気清浄フィルター4及び送風装置5と、蒸気発生装置6と、蒸気吐出口7と、蒸気発生装置6にて発生された蒸気を蒸気吐出口7へと送る蒸気通路8とを具備する加湿器付空気清浄器Aであって、空気清浄フィルター4にて清浄化された空気と蒸気発生装置6にて発生された蒸気とを混合する混合手段を設け、空気清浄フィルター4にて清浄化された空気の流れを主流と副流に分岐して副流を蒸気通路8に導入する副流導入路9を設け、副流導入路9を流れる副流の一部を主流に送るバイパス路12を設けて成ることを特徴とするものである。
【0006】
また本発明の請求項2に係る加湿器付空気清浄器は、請求項1の構成に加えて、上記副流導入路9との接続位置よりも上流側において、蒸気通路8に蒸気の流路を絞ることにより、下流側に流れる蒸気の流速を加速する絞り部10を設けて成ることを特徴とするものである。
【0007】
また本発明の請求項3に係る加湿器付空気清浄器は、請求項2の構成に加えて、絞り部10は蒸気通路8を仕切る絞り板に形成した小穴よりなることを特徴とするものである。
【0008】
また本発明の請求項4に係る加湿器付空気清浄器は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、蒸気発生装置6はヒータ26により水を沸騰させて蒸気を発生するものであることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明の請求項5に係る加湿器付空気清浄器は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、先端に蒸気吐出口7を備えた蒸気吐出管28を設け、この蒸気吐出管28を空気吐出口2側へ向かう方向に向けて形成すると共に、前記空気吐出口2の上端よりも下方に前記蒸気吐出口7を設けて成ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本発明の加湿器付空気清浄器Aのハウジング37には、図5に示すように、ハウジング37の前面側を構成する前面パネル20の上部に空気吐出口2が開口して形成されており、空気吐出口2には複数の略水平方向の送風ルーバ17が略平行に配設されている。この送風ルーバ17は上下方向に回動自在に形成され、空気の送風方向が調節される。前面パネル20における空気吐出口2の側方には蒸気導出穴29が開口して形成されており、この蒸気導出穴29の前面側には、複数の略水平方向の加湿ルーバ33が略平行に配設されている。この加湿ルーバ33は上下方向に回動自在に形成され、蒸気の送風方向が調節される。また前面パネル20には操作パネル34が一体に設けられている。またハウジング37の背面には、複数の略水平方向のスリットを略平行に形成してなるグリルが設けられ、このグリルが空気吸込口1を構成している。
【0014】
図1に示すように、空気清浄器A内には一側に空気清浄装置13が、他側に蒸気発生装置6が形成されており、すなわち空気吐出口2が形成されている側に空気清浄装置13が、蒸気導出穴29が形成されている側に蒸気発生装置6が配設されている。
【0015】
空気清浄装置13内に空気吸込口1と連通する風洞3が形成されている。この風洞3内の背面側には空気清浄フィルター4が配設され、前面側には送風装置5として送風ファン5aが配設されている。この送風ファン5aはシロッコファンにて構成され、回転することにより背面側から空気を吸い込み、この空気を周囲に送風するものである。また風洞3には送風ファン5aを囲むようにケーシング14が配設されている。このケーシング14は風洞3の上部から送風ファン5aの蒸気発生装置6とは反対側の側方に向かい、更に送風ファン5aの下方から蒸気発生装置6側の側方に向かって、風洞3の蒸気発生装置6側の壁面を構成する。このケーシング14と送風ファン5aとの間の空間及びこの空間から空気吐出口2に亘る空間は浄化空気路35を構成している。送風ファン5aとケーシング14の間において、浄化空気路35は、送風ファン5aの周囲に沿って上方から蒸気発生装置6とは反対側の側方に向かい、更に下方から蒸気発生装置6側に向かうように形成されており、それに従って浄化空気路35の幅、すなわちケーシング14と送風ファン5aとの間の幅が大きくなるように形成されている。また浄化空気路35には、分岐突部16が送風ファン5aの蒸気発生装置6側の上方から下方に突出されて形成されており、分岐突部16の下端は分岐舌部15として形成されている。浄化空気路35は、この分岐突部16よりも送風ファン5a側の主流路36と、分岐突部16よりも蒸気発生装置6側の副流導入路9に分岐されている。主流路36の上部、すなわち下流側は空気吐出口2と連通されており、副流導入路9の上部、すなわち下流側は蒸気発生装置6に連通されている。ここでケーシング14の前端は、前面パネル20の背面20aに隙間なく接触されており、分岐突部16の前端は前面パネル20の背面20aと離間されて前面パネル20と分岐突部16との間の空間がバイパス路12として形成されている。
【0016】
一方、蒸気発生装置6内には、内部に水が供給されるタンク21が着脱自在に内蔵されている。このタンク21は乳白色の半透明の容器にて形成されている。タンク21の下方には加湿ハウジング22が配設されている。加湿ハウジング22には、タンク21と連通する貯水部23が設けられると共に、ボイラ11が保持されている。ボイラ11は上方に開口する耐熱容器にて形成されている。貯水部23の底部とボイラ11の底部とは、連通パイプ24にて連通接続されている。ボイラ11の周囲にはヒータ26が配設されている。またボイラ11には、このボイラ11の上部開口において蒸気通路8が連通接続されている。蒸気通路8は下方から上方に亘る中空の流路を有する筒体8aで形成された加湿誘導筒18と、この加湿誘導筒18の上部にて連通接続された蒸気吐出管28にて構成されている。ここで蒸気吐出管28は加湿誘導筒18から空気清浄装置13の空気吐出口2側に向かう斜め前方に突出して形成されており、その先端には蒸気通路8内に連通する蒸気吐出口7が開口されている。ここで蒸気通路8は蒸気吐出口7において前面パネル20の蒸気導出穴29に連通するように形成されている。この蒸気吐出口7及び蒸気導出穴29は、空気吐出口2の上端よりも下方に位置するように配置されている。すなわち図1では、蒸気吐出口7及び蒸気導出穴29の上端が、空気吐出口2の上端よりも下方に位置するものである。蒸気吐出口7及び蒸気導出穴29は更に下方に配置して、空気吐出口2よりも下方に位置させても良い。また加湿誘導筒18内部には、ボイラ11内において発生する水が沸騰する音を緩和する消音用のバッフル27が複数形成されている。また加湿誘導筒18の途中には、蒸気吐出管28との接続位置よりも下方、すなわち上流側に、補助送風管19が連通接続されている。この補助送風管19は、加湿誘導筒18から空気清浄装置13側に向けて配設されており、その端部は副流導入路9の下流側に開口されている。すなわち副流導入路9は補助送風管19を介して加湿誘導筒18の途中に連通接続されている。
【0017】
このように構成される加湿器付空気清浄器Aを作動させると、空気清浄装置13においては、送風ファン5aが回転し、空気が空気吸込口1から風洞3内に吸い込まれる。この空気は空気清浄フィルター4を通って清浄化され、更に送風ファン5aから浄化空気路35に導入される。浄化空気路35内において空気はケーシング14からの抗力により加圧され、浄化空気路35の幅が広い側、すなわち浄化空気路35の下流側に向けて流れる。この空気の流れは分岐舌部15において主流路36を流れる主流と副流導入路9を流れる副流とに分岐される。空気の主流は空気吐出口2から加湿器付空気清浄器Aの前方へ吐出される。また副流は副流導入路9から補助送風管19を介して加湿誘導筒18内に誘導される。ここで浄化空気路35の総流量をLall、主流の流量をLa、副流の流量をLbとすると、Lall=La+Lbの関係となるが、このときLa>Lbの関係になるようにすることが好ましい。このとき副流の流速が速すぎて副流全てが加湿誘導筒18内に導入されない場合は、副流の一部がバイパス路12を通じて主流と合流することとなり、副流導入路9における乱気流の発生が抑制されて、副流導入路9における不要な圧力の発生、すなわち圧損の発生を防ぐと共に、乱気流による風切り音の騒音の発生を防ぐことができる。ここで加湿誘導筒18内に導入される流量をLb1、バイパス路12を通じて主流と合流する流量をLb2とすると、Lb=Lb1+Lb2の関係となる。
【0018】
一方、蒸気発生装置6においては、タンク21内の水が貯水部23に導入され、この貯水部23に貯まった水が連通パイプ24を通じてボイラ11内に導入される。ボイラ11内の水はヒータ26によって加熱されて沸騰し、蒸気が発生する。この蒸気は加湿誘導筒18内を上昇し、加湿誘導筒18と補助送風管19との接続部において、補助送風管19から加湿誘導筒18内に導入された空気の副流と混合される。すなわちこの加湿誘導筒18、補助送風管19及び副流導入路9によって、空気清浄フィルター4にて清浄化された空気と蒸気発生装置6にて発生された蒸気とを混合する混合手段が構成されている。このとき蒸気の流れは副流の流速により押し上げられて加速され、蒸気吐出管28へ向かう。このとき蒸気は、加湿誘導筒18内の上下方向に亘る中空な流路を上昇しているので、熱っせられて上方に向かおうとする蒸気は加湿誘導筒18内で阻害されることなく上昇することとなり、加湿誘導筒18内における蒸気の流速の低下が抑制されている。またこの加湿誘導筒18の途中に補助送風管19を介して接続された副流導入路9から導入された副流は、この蒸気の流れの方向と対向する方向に向かうようなことがなく、蒸気の流速を低下させることがないものであり、蒸気の流速が効率よく上昇されるものである。副流と混合された状態で蒸気吐出管28へ向かった蒸気は、蒸気吐出口7を経由し、蒸気導出穴29から加湿器付空気清浄器A外に吐出される。副流と混合された蒸気は加湿器付空気清浄器Aの、空気吐出口2側に向かう斜め前方に吐出され、空気吐出口2から吐出された空気の主流と合流して混合される。すなわちこのようにして形成された空気吐出口2及び蒸気吐出管28によって、空気清浄フィルター4にて清浄化された空気と蒸気発生装置6にて発生された蒸気とを混合する混合手段が構成されている。ここで熱せられた蒸気は上方に向かおうとするが、蒸気吐出口7及び蒸気導出穴29は、空気吐出口2の上端よりも下方に配置されているので、蒸気が吐出される位置は主流が吐出される位置よりも下方となり、上方に向かう蒸気は空気吐出口2から吐出された空気の主流と容易に合流する。そのため図7に示すように加湿器付空気清浄器Aから吐出された蒸気58は、室内等の空間56を循環する清浄化された空気57の流れと合流された状態で前方に向かって流れてから室内等の空間56に拡散し、室内等の空間56全体が効率良く加湿される。
【0019】
また図1に示される加湿器付空気清浄器Aにおいては、風洞3内における空気吐出口2近傍の蒸気吐出口7寄りに、イオン化針30が配設され、このイオン化針30の下方には、対極として対極板31が配設されている。このイオン化針30と対極板31は、高圧ユニット32に接続され、高圧ユニット32を作動させることにより、イオン化針30が低電位側となるように、イオン化針30と対極板31の間に電圧が印可される。加湿器付空気清浄器Aを作動させながら高圧ユニット32を作動させてイオン化針30と対極板31の間に電圧を印可すると、イオン化針30の先端付近で空気が電離されてマイナスイオンが発生し、イオン化針30と対極板31との間に発生する電気力線に沿ってイオン風が導かれて、人間の体に良いとされるマイナスイオンを添加した浄化空気が、空気吐出口2の蒸気吐出口7寄りから発生する。このマイナスイオンは空気吐出口2から吐出される空気の主流と蒸気吐出口7から吐出される蒸気とが合流する際に蒸気に吸着され、蒸気と共に室内等の空間に効率良く拡散される。尚、このイオン化針30、対極板31及び高圧ユニット32は必ずしも設ける必要はない。
【0020】
また図1に示されるような加湿器付空気清浄器Aにおいて、空気吐出口2、蒸気吐出口7及び蒸気導出穴29を加湿器付空気清浄器Aの上面に開口させて形成することもできる。この場合、蒸気吐出口7及び蒸気導出穴29は空気吐出口2の配置され、蒸気吐出管28は空気吐出口2側に向かう斜め上方に向けて形成される。この場合、加湿器付空気清浄器Aから吐出された蒸気は清浄化された空気の流れと合流された状態で上方に前方に向かって流れ、清浄化された空気と共に室内等の空間を拡散して室内等の空間全体が効率良く加湿される。
【0021】
図6に操作パネル34の拡大図を示して、加湿器付空気清浄器Aの操作方法を説明する。運転切替(電源入/切)スイッチ38を押すことにより、加湿器付空気清浄器Aの空気清浄装置13が作動して、室内等の空間の空気の清浄化が行われる。運転切替(電源入/切)スイッチ38を続けて押すことにより、送風ファン5aの高速運転と低速運転とが切り替わり、更に押すことによって運転が停止される。ここで送風ファン5aの高速運転時は急速表示ランプ39が、低速運転時には静音(おやすみ)表示ランプ40がそれぞれ点灯し、運転停止時は急速表示ランプ39と静音(おやすみ)表示ランプ40は共に消灯する。また空気清浄装置13が作動した状態で加湿(入/切)スイッチ41を押すと、蒸気発生装置6が作動して、室内等の空間の空気の清浄化と共に加湿が行われる。更に加湿(入/切)スイッチ41を押すと蒸気発生装置6が停止する。蒸気発生装置6が作動している状態では加湿表示ランプ42が点灯し、停止している状態では加湿表示ランプ42が消灯する。ここで空気清浄装置13が作動していない状態では、加湿(入/切)スイッチ41を押しても蒸気発生装置6は作動しないようになっている。また空気清浄装置13の作動中においては、切りタイマースイッチ43を押すことによりタイマーが作動し、空気清浄装置13の動作時間を8、4、2又は1時間のいずれかに切り替えることができる。動作時間の切り替えは切りタイマースイッチ43を続けて押すことにより行われ、動作時間の表示は、複数の動作時間表示ランプ44のいずれかが点灯することにより行われる。これらの表示ランプはLED等で構成される。
【0022】
また、タンク21には水位検知用のフロートスイッチが設けられており、蒸気発生装置6の作動中にタンク21内の水がなくなると、このフロートスイッチが作動して、ヒータ26への通電が停止されて、ボイラ11の過熱が防止される。このとき同時に水補給表示ランプ46が点灯し、使用者に水の補給の必要性を表示する。また操作パネル34には、タンク21の水位を視認するための透明な水位確認窓50が設けられており、タンク21内の水の量を視認にて確認することもできる。この水位確認窓50はタンク21の前面側に配置されており、半透明のタンク21の外面に透けて見えるタンク21内の水の水位を、水位確認窓50を通して視認できるものである。
【0023】
またボイラ11にはサーモスイッチが設けられており、水中に含まれるカルシウム等の不純物(スケール)が大量に付着し、ボイラ11と不純物との熱伝導差に起因するボイラ11の異常発熱が起こった場合、サーモスイッチが作動してヒータ26の通電が停止され、ボイラ11の過熱が防止される。このとき同時に釜洗浄ランプ47が点灯し、使用者にボイラ11の洗浄の必要性を表示する。
【0024】
またこの加湿器付空気清浄器Aには送風ファン5aの運転時間を積算して記録する演算回路が内蔵されており、送風ファン5aの積算運転時間が所定の時間(例えば約6000時間)に達したら、フィルター交換ランプ48が点灯し、使用者に空気清浄フィルター4の交換の必要性を表示する。この状態でリセットスイッチ49を押すと、演算回路に記録された積算運転時間がリセットされると共に、フィルター交換ランプ48が消灯する。
【0025】
図2に、加湿器付空気清浄器Aにおける蒸気通路8の他例を示す。この蒸気通路8は、図1に示す加湿器付空気清浄器Aの蒸気通路8と同様に構成されているが、加湿誘導筒18の、補助送風管19との接続部位よりも上流側に、加湿誘導筒18内を上流側と下流側とに仕切る絞り板51が設けられている。この絞り板51には加湿誘導筒18内の蒸気の流路の断面積よりも小さい穴が絞り部10として形成されており、この絞り部10にて、加湿誘導筒18内の上流側と下流側とが連通されている。加湿誘導筒18内の蒸気の流路の内径をD1、絞り部10の内径をD2とすると、例えばD1:D2=13:1となるように絞り部10を形成する。ここで絞り板51に形成する絞り部10の個数は、1個には限られず、2個以上の適宜の個数の絞り部10を形成してもよい。また図2中においては絞り部10は絞り板51の中央部に形成されているが、中央部以外の適宜の位置に形成しても良い。このような絞り部10を形成すると、蒸気通路8内の蒸気の流路の断面積が絞り部10において小さくなり、絞り部10を通って蒸気通路8の下流側に流れる蒸気の流速が加速される。そしてこの加速された蒸気が、副流導入路9から補助送風管19を介して加湿誘導筒18内に供給される副流と混合され、この状態で加湿器付空気清浄器A外に吐出される。そのため蒸気通路8に供給された副流の流速は、蒸気と混合されることによっても減衰されることがなく、流速が加速された蒸気が、充分な流速を有する副流に更に押し上げられて更に加速された状態で加湿器付空気清浄器A外に吐出される。従って加湿器付空気清浄器A外から吐出される蒸気の流速が上昇し、室内等の空間に吐出された蒸気が更に容易に拡散して加湿効率が更に向上することとなる。
【0026】
また図3に、加湿器付空気清浄器Aにおけるボイラ11の他例を示す。このボイラ11は図1に示すものと同様に、上方に開口する耐熱容器にて形成されているが、底面に上方に突出する凸部52が設けられている。図3においては凸部52の上面は、円形状のボイラ11の底面の直径よりも小さい直径を有する円形状に形成されており、凸部52の上面はボイラ11の底面と同心円状に形成されている。例えばボイラ11の底面の内径をDa、凸部52の上面の径をDbとすると、Da:Db=28:19となるように構成するものである。この凸部52の周囲におけるボイラ11の底面は、凸部52の上面よりも下方に位置する凹部53として形成されている。また凸部52の下面から下方に向けて、水供給管54が設けられている。この水供給管54は凸部52の上面において開口し、水供給管54の内部に水供給流路55が形成されている。水供給管54の下端は下方に開口し、この水供給管54の下端部には連通パイプ24の端部が連通接続される。このようなボイラ11を用いると、タンク21内から貯水部23、連通パイプ24を経由してボイラ11に供給される水は、水供給流路55を通じて一旦凸部52の上面に供給されるが、この水は速やかに凹部53に流れ込む。そのため水は凹部53内のみに供給されることとなり、ボイラ11の容量はボイラ11の内径寸法に比べて小さくなる。またヒータ26はボイラ11の外周を囲むように配設されているため、ヒータ26による水の加熱効率が高くなる。そのため、設計上ボイラ11の内径を小さくすることができない場合であってもボイラ11内の水の容量を低減することができ、ボイラ11内の水がヒータ26にて加熱されてから沸騰するまでの時間を短縮して蒸気発生装置6の起動効率を向上することができる。
【0027】
図4に示される加湿器付空気清浄器Aは、風洞3に配置されている分岐突部16を、上方に配置される上分体と下方に配置される下分体とに分割して、上分体と下分体との間に主流路36と副流導入路9とをバイパスするバイパス路12を形成したものである。この分岐突部16は図1の場合とは異なり、その前端が前面パネル20の背面と接触するように形成されている。他の構成は、図1に示される加湿器付空気清浄器Aと同一である。このようにしてバイパス路12を形成しても、副流の流速が早すぎて副流全てが加湿誘導筒18内に導入されない場合は、副流の一部がバイパス路12を通じて主流と合流することとなり、副流導入路9における乱気流の発生が抑制されて、副流導入路9における不要な圧力の発生、すなわち圧損の発生を防ぐと共に、乱気流による風切り音の騒音の発生を防ぐことができる。ここで加湿誘導筒18内に導入される流量をLb1、バイパス路12を通じて主流と合流する流量をLb2とすると、Lb=Lb1+Lb2の関係となる。
【0028】
尚、上記いずれの実施形態においても蒸気通路8にサブファンを設けることができ、この場合、蒸気通路8における蒸気の流速をサブファンにて更に加速することができる。
【0029】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る加湿器付空気清浄器は、空気吸込口と、空気吐出口と、空気吸込口から空気吐出口に至る風洞に配置される空気清浄フィルター及び送風装置と、蒸気発生装置と、蒸気吐出口と、蒸気発生装置にて発生された蒸気を蒸気吐出口へと送る蒸気通路とを具備する加湿器付空気清浄器であって、空気清浄フィルターにて清浄化された空気と蒸気発生装置にて発生された蒸気とを混合する混合手段を設けたものであり、室内等を循環する清浄化された空気の流れと共に蒸気を室内等の空間に吐出することにより蒸気が加湿器付空気清浄器の上方に滞留することがなくなり、空気を清浄化すると共に室内等の空間内全体を効率よく加湿することができるものである。
【0030】
た、空気清浄フィルターにて清浄化された空気の流れを主流と副流に分岐して副流を蒸気通路に導入する副流導入路を設けたものであり、蒸気通路内で蒸気の流れと副流とを合流させて蒸気の流速を加速し、加湿器付空気清浄器から吐出される蒸気の流速を加速させることができて、蒸気の加湿器付空気清浄器の上方での滞留を更に抑制して加湿効率を更に向上することができるものであり、また副流と混合されることにより蒸気の温度を低くすることができるものであって、加湿器付空気清浄器から吐出される蒸気に触れることにより火傷することを防ぐことができるものである。
【0031】
た、副流導入路を流れる副流の一部を主流に送るバイパス路を設けたものであり、副流の流速が速すぎて副流全てが蒸気通路に導入されない場合に、副流の一部を主流と合流させることができ、副流導入路における乱気流の発生を抑制して、副流導入路における不要な圧力の発生、すなわち圧損の発生を防ぐと共に、乱気流による風切り音の騒音の発生を防ぐことができるものである。
【0033】
また本発明の請求項に係る加湿器付空気清浄器は、請求項1の構成に加えて、副流導入路との接続位置よりも上流側において、蒸気通路に蒸気の流路を絞ることにより、下流側に流れる蒸気の流速を加速する絞り部を設けたものであり、絞り部を通過させることにより蒸気通路の下流側に流れる蒸気の流速を加速し、この加速された蒸気を副流と合流させることにより、蒸気と混合されることによる副流の流速の減衰を防止し、加速された蒸気を、充分な流速を有する副流にて更に加速することができて、加湿器付空気清浄器外に吐出される蒸気の流速を更に加速し、加湿効率を更に向上することができるものである。
【0034】
また本発明の請求項に係る加湿器付空気清浄器は、請求項1乃至のいずれかの構成に加えて、先端に蒸気吐出口を備えた蒸気吐出管を設け、この蒸気吐出管を空気吐出口側へ向かう方向に向けて形成すると共に、前記空気吐出口の上端よりも下方に前記蒸気吐出口を設けたものであり、熱せられて上昇しようとする蒸気吐出口からの蒸気の流れと空気吐出口から吐出される空気の流れとを加湿器付空気清浄器外において容易に合流させて混合することができ、室内等を循環する清浄化された空気の流れと共に蒸気を室内等の空間に吐出することにより蒸気が加湿器付空気清浄器の上方に滞留することがなくなり、空気を清浄化すると共に室内等の空間内全体を効率よく加湿することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は一部破断した正面図、(b)は一部破断した平面図である。
【図2】(a)は同上の実施の形態における蒸気通路の他例を示す一部破断した正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】同上の実施の形態におけるボイラの他例を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の他例を示す一部破断した正面図である。
【図5】図1又は図4の加湿器付蒸気発生装置の外観を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は背面図である。
【図6】図5(a)の一部拡大した正面図である。
【図7】本発明の使用状態を示す概念図である。
【図8】従来技術の使用状態を示す概念図である。
【図9】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 空気吸込口
2 空気吐出口
3 風洞
4 空気清浄フィルター
5 送風装置
6 蒸気発生装置
7 蒸気吐出口
8 蒸気通路
8a 筒体
9 副流導入路
10 絞り部
11 ボイラ
12 バイパス路

Claims (5)

  1. 空気吸込口と、空気吐出口と、空気吸込口から空気吐出口に至る風洞に配置される空気清浄フィルター及び送風装置と、蒸気発生装置と、蒸気吐出口と、蒸気発生装置にて発生された蒸気を蒸気吐出口へと送る蒸気通路とを具備する加湿器付空気清浄器であって、空気清浄フィルターにて清浄化された空気と蒸気発生装置にて発生された蒸気とを混合する混合手段を設け、空気清浄フィルターにて清浄化された空気の流れを主流と副流に分岐して副流を蒸気通路に導入する副流導入路を設け、副流導入路を流れる副流の一部を主流に送るバイパス路を設けて成ることを特徴とする加湿器付空気清浄器。
  2. 蒸気副流導入路との接続位置よりも上流側において、蒸気通路に蒸気の流路を絞ることにより、下流側に流れる蒸気の流速を加速する絞り部を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の加湿器付空気清浄器。
  3. 絞り部は蒸気流路を仕切る絞り板に形成した小穴よりなることを特徴とする請求項2に記載の加湿器付空気清浄器。
  4. 蒸気発生装置はヒータにより水を沸騰させて蒸気を発生するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加湿器付空気清浄器。
  5. 先端に蒸気吐出口を備えた蒸気吐出管を設け、この蒸気吐出管を空気吐出口側へ向かう方向に向けて形成すると共に、前記空気吐出口の上端よりも下方に前記蒸気吐出口を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加湿器付空気清浄器。
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