JP3766836B1 - 歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイ - Google Patents

歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイ Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができ、かつ、矯正用ワイヤとブラケットとの間の摩擦を低減することができる歯列矯正器具を提供すること。
【解決手段】 ブラケット100は、垂直スロット106の第2の側面部に、凹部103bを含む。ブラケット100に挿入されるキイ200は、垂直スロット106をスライドするとき、突出部203fが凹部103bに引っ掛かる。これによって、キイ200がブラケット100に仮固定される。さらに、キイ200をブラケット100に押し込むと、第2の側面部の端部に突出部203fが引っ掛かり、キイ200がブラケット100に固定される。
【選択図】 図5B

Description

本発明は、矯正治療に用いられる歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイに関し、より特定的には、エッジワイズ法に用いられる歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイに関する。
従来、歯の不正咬合の治療方法として、エッジワイズ法が用いられている。エッジワイズ法には、理想的なアーチ状に屈曲されたアーチワイヤをブラケットに挿入して矯正するスタンダードエッジワイズ法や、形状記憶合金で形成されたストレートワイヤをブラケットに挿入して矯正するストレートワイヤエッジワイズ法等がある。いずれの方法であっても、エッジワイズ法では、矯正用ワイヤを、各歯に接着したブラケットに挿入し、ブラケットとワイヤとを結紮用ワイヤで結紮して、理想的な咬合状態に歯列を矯正する。
図12は、エッジワイズ法による歯列矯正治療を説明するための図である。図12に示すように、エッジワイズ法では、まず、各ブラケット900が各歯901に接着される。各ブラケット900には、矯正用ワイヤ902が挿入される。各ブラケット900と矯正用ワイヤ902とは、結紮用ワイヤ903で縛られる。
図13は、ブラケット900に、矯正用ワイヤ902が結紮用ワイヤ903で縛られたときの様子を示す斜視図である。図13に示すように、矯正用ワイヤ902は、ブラケット900に形成された長方形型の水平スロット904に挿入される。矯正用ワイヤ902は、ブラケット900のベース部分905に結紮用ワイヤ903によって固定される。これにより、各歯901には、矯正用ワイヤ902の矯正力が作用することとなるので、各歯901が理想的な咬合位置へと移動することとなる。
サイブロン・デンタル株式会社 オームコ ジャパン、"デーモン2(医療用具承認番号21300BZY00169000,20900BZY00891000,20700BZY01246000,16000BZY00066000)"、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット<URL:http://www.ormco−japan.com/pdf/damon2f.pdf> サイブロン・デンタル株式会社 オームコ ジャパン、"デーモン3(医療用具承認番号21600BZY00471000)"、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット<URL:http://www.ormco−japan.com/pdf/d3brochu.pdf>、 デンツプライ三金株式会社、"クリアスナップ(医療用具承認番号21500BZZ00512)"、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット<http://www.dentsply−sankin.com/text/item_detail.php?en=265&lc=4>
しかし、図13に示すように、従来のブラケット900では、矯正用ワイヤ902を水平スロット904に挿入し、結紮用ワイヤ903によって結紮して、矯正用ワイヤ902を固定していたので、矯正用ワイヤ902の着脱に時間がかかり、一回当たりの治療時間が長くなり、患者に苦痛を与えていた。
また、結紮用ワイヤ903によって、矯正用ワイヤ902を固定することによって、矯正用ワイヤ902と、水平スロット904との間に、不必要な摩擦が生じてしまう。そのため、矯正用ワイヤ902による矯正力が、適切に各歯901に作用せず、結果、理想的な咬合位置への各歯901の移動に時間がかかってしまい、長期間の治療期間を必要としていた。
もし、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができれば、通院時の一回当たりの治療時間が短縮し、患者の苦痛を軽減することができる。また、矯正用ワイヤとブラケットとの間の不必要な摩擦を低減することができれば、矯正用ワイヤの矯正力が適切に各歯に作用することとなり、各歯が適切な咬合位置に移動しやすくなり、全体的な治療期間を短縮することができ、さらに、患者の苦痛を軽減することができる。
それゆえ、本発明の目的は、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができ、かつ、矯正用ワイヤとブラケットとの間の摩擦を低減することができる歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、矯正用ワイヤを用いて歯の咬合を矯正するための歯列矯正器具であって、矯正用ワイヤを挿入するためのブラケットと、矯正用ワイヤがブラケットから抜け出るのを押えるために、ブラケットに挿入されるキイとを備える。ブラケットは、矯正用ワイヤを挿入するための第1のスロットと、第1のスロットの下方に設けられており、挿入されたキイをスライドさせるための第1の側面部および第1の側面部に対向する第2の側面部を含む第2のスロットとを備える。第2の側面部は、第1のスロットの下方部分に、凹部を有する。キイは、矯正用ワイヤがブラケットから抜け出るのを押えるための矯正用ワイヤ押え部と、第1の側面部をスライドする第1の挿入部と、第1の挿入部との間に間隙を設けて配置されており、第2の側面部をスライドする第2の挿入部とを備える。第2の挿入部は、第2の挿入部の先端に設けられ、キイが第2のスロットをスライドするときに、第2の挿入部を撓ませる力を加える挿入先頭部を含む。挿入先頭部は、キイが第2のスロットをスライドする途中で、凹部に引っ掛り、キイが第2のスロットに完全に挿入されたときに、第2の側面部の端部に引っ掛かる突出部を有する。
これにより、第1のスロットの下方に設けられている第2のスロットにキイが挿入され、ブラケットにキイが装着されることとなる。キイが第2のスロットをスライドするとき、キイの挿入先頭部に設けられた突出部が第2のスロットに設けられた凹部に引っ掛かることとなる。したがって、キイをブラケットに挿入する途中の段階で、キイがブラケットに仮固定されることとなる。この段階で、第1のスロットに矯正用ワイヤを挿入することができる。さらに、キイをブラケットに挿入すると、突出部が第2の側面部の端部に引っ掛かる。これによって、矯正用ワイヤがブラケットに固定され、キイの矯正用ワイヤ押え部によってブラケットから抜け出るのが防止される。矯正用ワイヤを取り外したりするときも、キイが仮固定された位置で矯正用ワイヤを取り外すことができる。また、キイを押し出すことで、完全に、キイをブラケットから抜き取ることもできる。このように、結紮用ワイヤを用いることなく、矯正用ワイヤをブラケットに固定することができるので、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができ、さらに、矯正用ワイヤとブラケットとの間の摩擦を低減することができる。
好ましくは、矯正用ワイヤ押え部は、突出部が凹部に引っ掛かったとき、第1のスロットに矯正用ワイヤを挿入することができるような長さを有するとよい。
これにより、キイが仮固定された段階で、矯正用ワイヤをブラケットに挿入しやすくなる。
好ましくは、挿入先頭部は、先端に窪み部を含むとよい。
これにより、窪み部を先端が細い道具を用いて押し込むことで、キイをブラケットから容易に取り外しすることができる。
また、本発明は、矯正用ワイヤを用いて歯の咬合を矯正するために歯に取り付けられるブラケットであって、矯正用ワイヤを挿入するための第1のスロットと、第1のスロットの下方に設けられており、矯正用ワイヤがブラケットから抜け出るのを押えるためのキイを挿入する第2のスロットとを備える。第2のスロットは、キイをスライドさせるための第1の側面部と、第1の側面部に対向し、第1のスロットの下方部分に、凹部を有する第2の側面部とを含む。凹部は、キイに設けられた突出部を引っ掛ける。
また、本発明は、歯の咬合を矯正するために歯に取り付けられるブラケットに挿入される矯正用ワイヤが抜け出るのを押えるために、ブラケットに挿入されるキイであって、矯正用ワイヤがブラケットから抜け出るのを押えるための矯正用ワイヤ押え部と、矯正用ワイヤを挿入するためにブラケットに設けられた第1のスロットの下方に設けられた第2のスロットの第1の側面部をスライドする第1の挿入部と、第1の挿入部との間に間隙を設けて配置されており、第1の側面部に対向する第2のスロットの第2の側面部をスライドする第2の挿入部と備える。第2の挿入部は、第2の挿入部の先端に設けられ、キイが第2のスロットをスライドするときに、第2の挿入部を撓ませる力を加える挿入先頭部を含む。挿入先頭部は、キイが第2のスロットをスライドする途中で、凹部に引っ掛かる突出部を有する。
本発明によれば、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができ、かつ、矯正用ワイヤとブラケットとの間の摩擦を低減することができる歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイが提供され、通院時の一回当たりの治療時間の短縮および全体的な治療期間の短縮を図ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る歯列矯正器具は、ブラケットとキイとからなる。ブラケットは、歯に接着される。ブラケットには、矯正用ワイヤが挿入される。キイは、ブラケットに挿入された矯正用ワイヤが抜けるのを押えるための止めピンである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラケット100の斜視図である。図2Aは、ブラケット100の上面図である。図2Bは、ブラケット100の底面図である。図2Cは、ブラケット100の正面図である。図2Dは、ブラケット100の右側面図である。図2Eは、図2Aにおけるブラケット100のAA線での断面図である。図2Eにおいて、ハッチングされている部分が断面である。以下、図1、および図2A〜図2Eを参照しながら、ブラケット100の構造について説明する。
ブラケット100は、底部101と、第1のベース部102と、第2のベース部103とを備える。ブラケット100は、金属製であってもよいし、セラミック製もしくは樹脂製であってもよい。ブラケット100の材質は、特に限定されない。
底部101の裏面101a(図2B参照)に接着剤が塗布されることによって、ブラケット100は、歯に固定される。第1および第2のベース部102,103は、底部101から突出するように形成されている。第1のベース部102には、第1の柱部102aの上方に、第1の水平スロット104が形成されている。第2のベース部103には、第2の柱部103aの上方に、第2の水平スロット105が形成されている。第1の水平スロット104および第2の水平スロット105は、矯正用ワイヤを挿入することができる大きさの溝である。第1のベース部102と第2のベース部103とは、所定の間隔W1を空けて配置されている。第1のベース部102と第2のベース部103との間の間隔によって、垂直スロット106が形成される。
図2Cおよび図2Eに示すように、第1のベース部102において、底部101と連結している第1の柱部102aは、AA線において、上底が下底よりも大きい台形状の断面である。当該台形状の断面によって、垂直スロット106における第1のベース部102側の第1の側面部には、斜面102bが形成される。
図1、図2A、図2Cおよび図2Eに示すように、第2のベース部103において、底部101と連結している第2の柱部103aには、凹部103bが形成されている。図2Cおよび図2Eに示すように、第2の柱部103aにおいて、凹部103bが形成されている部分以外の断面は、上底が下底よりも大きい台形状である。したがって、第1の側面部に対向する垂直スロット106における第2のベース部102側の第2の側面部には、斜面103cおよび凹部103bが形成されている。凹部103bは、第2の水平スロット105の下方部分に形成されている。
なお、第1および第2のベース部102,103は、それぞれ、結紮用ワイヤ(図示せず)を併用して使用する場合に備えて、第1および第2の柱部102a,103aの上部から軒部102d,103dが形成されている(図2D参照)。
図3は、第1の実施形態に係るキイ200の斜視図である。図4Aは、キイ200の上面である。図4Bは、キイ200の底面図である。図4Cは、キイ200の正面図である。図4Dは、キイ200の右側面図である。図4Eは、図4Aにおけるキイ200のBB線での断面図である。図4Eにおいて、ハッチングされた部分が断面である。以下、図3、および図4A〜図4Eを参照しながら、キイ200の構造について説明する。
キイ200は、矯正用ワイヤ押え部201と、第1の挿入部202と、第2の挿入部203と、挿入ベース部204とを備える。
図4Dに示すように、矯正用ワイヤ押え部201は、挿入ベース部204から逆L字状に伸びている。矯正用ワイヤ押え部201は、矯正用ワイヤがブラケット100の水平スロット104,105に挿入され、キイ200がブラケット100に完全に挿入されたときに、矯正用ワイヤがブラケットから離脱し、抜け出るのを押える働きをする。挿入ベース部204から矯正用ワイヤ押え部201の中心までの高さと、ブラケット本体の高さ、すなわち、第1および第2のベース部102,103の上面までの距離とが、ほぼ一致するように、矯正用ワイヤ押え部201の位置が決まっている。したがって、後述の図5B、図5Cおよび図6に示すように、キイ200がブラケット100に挿入された場合、矯正用ワイヤ押え部201の上半分(半円柱状)は、ブラケット100の上部から出るようになっている。これによって、ブラケット100を歯に接着し、キイ200を挿入した場合、矯正用ワイヤ押え部201の上半分が丸みをおびるので、装着時の違和感を少なからず解消してくれる。
図4Bに示すように、第1の挿入部202は、挿入ベース部204からT字状に伸びている。図4A、図4Cおよび図4Eに示すように、第1の挿入部202は、キイ200の外側の面が傾斜している。すなわち、第1の挿入部202は、斜面202aを含む。第1の挿入部202の斜面202aは、第1の柱部102aの第1の側面部における斜面102bを滑ることができるような傾斜角を有する。
図4Bに示すように、第2の挿入部203は、挿入ベース部204からJ字状に伸びている。第1の挿入部202と第2の挿入部203とは、挿入ベース部204から所定の間隔W2を空けて、形成されている。当該間隔によって、第1の挿入部202と第2の挿入部203との間には、J字状の溝205が形成される。
第2の挿入部203は、挿入先頭部203aと、挿入棒部203bとを備える。図4Eに示すように、挿入棒部203bの断面面積は、第1の挿入部203の断面面積よりも小さい。したがって、挿入棒部203bは、容易に撓むことができる。挿入棒部203bは、挿入ベース部204から伸びているので、撓んだとしても、反発力を生じる。したがって、挿入棒部203bを撓ます力が取り除かれれば、当該反発力によって、元の位置に戻ることができる。挿入棒部203は、キイ200の外側の面が傾斜している。すなわち、挿入棒部203は、斜面203cを含む。挿入棒部203の斜面203cは、第2の柱部103aの斜面103cを滑ることができる傾斜角を有する。
図4Aおよび図4Cに示すように、挿入先頭部203aは、斜面203dと、窪み部203eと、突出部203fと、斜面203gとを含む。挿入先頭部203aは、挿入棒部203の一端に設けられており、挿入棒部203の一端から徐々に湾曲する形状である。挿入棒部203との境界部分に突出部203fが設けられている。突出部203fから窪み部203eに向けて形成された斜面203dは、第2の柱部103aの斜面103cを滑ることができる傾斜角を有する。第2の挿入部203において、J字状の先端部分は、傾斜しており、斜面203gを有する。斜面203gは、第1の柱部102aを滑ることができる傾斜角を有する。挿入先頭部203aは、垂直スロット106の第1の側面部および第2の側面部に挿入されたとき、第2の挿入部203を撓ませる力を加えることができる。
以下、ブラケット100に対して、キイ200が挿入される様子の概略について説明する。図5A〜図5Cは、キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を示す斜視図である。なお、実際の治療では、ブラケット100の水平スロット104,105に矯正用ワイヤが挿入された後、キイ200がブラケット100に挿入されるが、図5A〜図5Cでは、挿入の様子を分かりやすくするために、矯正用ワイヤを省略している。図6は、矯正用ワイヤ300がブラケット100の水平スロット104,105に挿入された後、キイ200がブラケット100に挿入されたときの様子を示す斜視図である。
図5Aに示すように、キイ200は、ブラケット100の垂直スロット106の方向に挿入される。図5Bに示すように、キイ200が垂直スロット106に挿入されると、挿入先頭部203の働きによって、第1の挿入部203が溝205の方向に撓むので、第1の挿入部202および第2の挿入部203が、垂直スロット106内の第1および第2の側面部をスライドすることができる。凹部103bまで、スライドが進むと、突出部203fは、反発力によって凹部103bに収まる。これによって、突出部203が凹部103bに引っ掛かり、キイ200が仮固定される。ここで、矯正用ワイヤが挿入される(図5Bでは、図示を省略)。その後、キイ200は、さらに奥まで挿入されることによって、垂直スロット106内をスライドする。これによって、突出部203fは、凹部103bから押し出されていく。再び、挿入先頭部203による働きによって、第2の挿入部203が撓んで、第2の挿入部203が第2の柱部103aの端部まで、推し進められる。第2の柱部103aの端部は、角張っているので、突出部203fは、反発力によって、その角張に収まる。これによって、突出部203fが第2の側面部の端部である第2の柱部103aの端部に引っ掛かることとなる。よって、キイ200がブラケット内に固定されることとなり、図6に示すように、キイ200の矯正用ワイヤ押え部201が矯正用ワイヤ300を押えることとなる。
図7A〜図7Eは、キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を詳しく説明するための断面概略図である。以下、図7A〜図7Eを参照しながら、キイ200がブラケット100に挿入および抜き取りされるときの様子について詳しく説明する。
まず、第1の柱部102aにおける斜面102bと底部101との接触点から、第2の柱部103aにおける斜面103cと底部101との接触点までの距離をW3とする(図2A、図2C、および図7A参照)。第1の挿入部202の斜面202aの下端部から突出部203fの下端部までの距離をW4とする(図4Cおよび図7A参照)。この場合、突出部203fが凹部103bに収まり、キイ200がブラケット100に仮固定されるためには、W4がW3よりも大きくなければならない。以下、W4をキイ先端幅といい、W3をスライド幅という。
図7Aから図7Bに示すように、キイ200がブラケット100に挿入されたとする。このとき、キイ先端幅W4はスライド幅W3よりも大きいので、挿入先頭部203aは、第2の挿入部203に対して、挿入棒部203bを撓ませる力を加える。挿入先頭部203aを斜面103cに沿ってスライドさせることによって、キイ200は、垂直スロット106に挿入されていく。この際、斜面203gが第1の柱部102a側に押されることとなるが、斜面203gは、斜面102bをスライド可能な傾斜を有しているので、滞りなく、キイ200が垂直スロット106内を移動することができる。
図7Bに示すように、突出部203fが、斜面103cの端まで到達すると、挿入棒部203bの反発力によって、突出部203fには、凹部103bに収まろうとする力が働く。結果、図7Cに示すように、突出部203fは、凹部103bに収まり、凹部103bに引っ掛かる。これによって、キイ200は、ブラケット100に仮固定されることとなる。仮固定されている間に、矯正用ワイヤが水平スロット104,105に挿入される。矯正用ワイヤ押え部201は、仮固定されている間に、矯正用ワイヤを水平スロット104,105に挿入することができるような長さを有する。
矯正用ワイヤを水平スロット104,105に通した後、再び、キイ200を挿入する。このときも、同様に、キイ先端幅W4はスライド幅W3よりも大きいので、挿入先頭部203aは、第2の挿入部203の挿入棒部203bを撓ませる。挿入先端部203aは、斜面103cに沿ってスライドし、キイ200が、垂直スロット106に挿入されていく。この際、斜面203gが第1の柱部102a側に押されることとなるが、斜面203gは、斜面102bをスライド可能な傾斜を有しているので、滞りなく、キイ200が垂直スロット106内を移動することができる。
図7Eに示すように、突出部203fが、斜面103cの端まで到達すると、挿入棒部203bの反発力によって、突出部203fには、第2の柱部103aの外側に向けた力が働く。結果、図7Eに示すように、突出部203fは、第2の柱部103aの外部に出る。これによって、突出部203fは、垂直スロット106の第2の側面部の端部に引っ掛かり、キイ200は、ブラケット100に固定され、矯正用ワイヤが固定されることとなる。
次に、キイ200を抜き取るときの動作について説明する。キイ200を抜き取るとき、矯正用ワイヤ押え部201の先端、もしくは、窪み部203eを押す。これによって、挿入棒部203bが撓み、挿入されたときと逆の方向に、キイ200が垂直スロット106をスライドしていく。図7Cに示すように、突出部203fが凹部103bまで到達すると、反発力によって、突出部203fが凹部103bに収まる。これによって、矯正用ワイヤをブラケット100から抜き取ることができる状態になったので、適切な形状の矯正用ワイヤを再びブラケット100に通して、キイ200を再度、ブラケット100に挿入するとよい。キイ200をさらに抜き取りたい場合は、さらに、矯正用ワイヤ押え部201の先端、もしくは、窪み部203eを押すことによって、挿入棒部203bが撓み、図7Aに示すように、完全に、ブラケットから取り外すことができる。
このように、第1の実施形態によれば、垂直スロット106の第1および第2の側面部をスライドして挿入されるキイ200に突出部203fを設け、キイ200が垂直スロット106をスライド中に、挿入先頭部203aが第2の挿入部203を撓ませる力を加える。これによって、キイ200が垂直スロット106にスムーズに挿入されることなる。そして、キイ200が垂直スロット106をスライドする途中で、突出部203fが凹部103bまで到着すれば、第2の挿入部203の撓みが解消され、突出部203fが凹部103bに引っ掛かることとなる。これによって、キイ200がブラケット100に仮固定されることとなる。さらに、キイ200を奥まで挿入すれば、同様にして、挿入先頭部203aが第2の挿入部203を撓ませる力を加える。完全にキイ200が奥まで挿入されれば、突出部203fが、垂直スロット106の第2の側面部の端部に引っ掛かる。これによって、キイ200が、ブラケット100に固定されることとなる。キイ200を抜き取るときは、同様にして、凹部103bで仮固定される。したがって、第1の実勢形態に係る歯列矯正器具では、結紮用ワイヤを用いることなく矯正用ワイヤを容易に着脱することができるので、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができる。さらに、結紮用ワイヤを用いることなく矯正用ワイヤを固定することができるので、ブラケットと矯正用ワイヤとの間の不要な摩擦力を低減することができる。その結果、通院時の一回当たりの治療時間を短縮することができると共に、全体的な治療期間を短縮することができる歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイが提供されることとなる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係るブラケット400の斜視図である。図9Aは、ブラケット400の上面である。図9Bは、ブラケット400の底面図である。図9Cは、ブラケット400の正面図である。図9Dは、ブラケット400の右側面図である。第2の実施形態では、第1の実施形態に係るキイ200と同様のキイが用いられるので、図3および図4A〜図4Eを援用することとする。図10A〜図10Cは、キイ200がブラケット400に挿入されるときの様子を示す斜視図である。図11は、矯正用ワイヤ300がブラケット400の水平スロット404,405に通された後、キイ200がブラケット400に挿入されたときの様子を示す斜視図である。
ブラケット400は、底部401と、第1のベース部402と、第2のベース部403とを備える。第1および第2のベース部402,403は、第1の実施形態と異なり、ある角度に傾いている。水平スロット404,405の底面部分は、所定の傾斜を有する。第2の実施形態に係るブラケット400は、ある角度を持たせて歯を移動させるべき箇所に用いられる。ただし、第2の実施形態においても、キイ200を挿入するための構造は、第1の実施形態と同様である。
図9Cに示すように、第1のベース部402の第1の柱部402aには、第1の側面部に斜面402bが形成されている。第2のベース部403の第2の柱部403aにおける第2の側面部には、凹部403bおよび斜面403cが形成されている。キイ200は、斜面402cおよび403cをスライドして、ブラケット400の垂直スロット406に挿入される。キイ先端幅W4とスライド幅W3との関係は、第1の実施形態と同様である。
キイ200の突出部203fは、凹部403bに引っ掛かり、キイ200が仮固定される。さらに、キイ200を押し込むと、キイ200は、斜面402cおよび403cをスライドする。そして、第2の柱部403aの外側に突出部203fが出て、キイ200がブラケット400に固定される。
このように、第2の実施形態によれば、ベース部の角度や水平スロットの角度を変更したブラケットに対しても、キイを固定するために凹部および突出部を適用することができる。
なお、上記実施形態では、キイを柱部にスライドさせるための構造として、第1および第2の挿入部に傾斜面(たとえば、202a,203c)を設け、第1および第2の柱部に第1および第2の側面部(たとえば、102b,103c,103b)を設けることとしたが、キイがスライド可能な構造であれば、これに限られるものではなく、第1および第2の挿入部の断面形状を凸型にし、それに合わせて、第1および第2の柱部の形状を変形すればよい。このような場合であっても、キイには、突出部を設け、第2の柱部には、凹部を設けることが必須となる。
本発明に係る歯列矯正器具、ならびにそれに用いられるブラケットおよびキイは、矯正用ワイヤの着脱時間を短縮することができ、かつ、矯正用ワイヤとブラケットとの間の摩擦を低減することができ、歯科医療用具の製造等の産業分野において、有用である。
本発明の第1の実施形態に係るブラケット100の斜視図 ブラケット100の上面図 ブラケット100の底面図 ブラケット100の正面図 ブラケット100の右側面図 図2Aにおけるブラケット100のAA線での断面図 第1の実施形態に係るキイ200の斜視図 キイ200の上面図 キイ200の底面図 キイ200の正面図 キイ200の右側面図 図4Aにおけるキイ200のBB線での断面図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を示す斜視図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を示す斜視図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を示す斜視図 矯正用ワイヤ300がブラケット100の水平スロット104,105に挿入された後、キイ200がブラケット100に挿入されたときの様子を示す斜視図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を詳しく説明するための断面概略図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を詳しく説明するための断面概略図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を詳しく説明するための断面概略図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を詳しく説明するための断面概略図 キイ200がブラケット100に挿入されるときの様子を詳しく説明するための断面概略図 本発明の第2の実施形態に係るブラケット400の斜視図 ブラケット400の上面 ブラケット400の底面図 ブラケット400の正面図 ブラケット400の右側面図 キイ200がブラケット400に挿入されるときの様子を示す斜視図 キイ200がブラケット400に挿入されるときの様子を示す斜視図 キイ200がブラケット400に挿入されるときの様子を示す斜視図 矯正用ワイヤ300がブラケット400の水平スロット404,405に通された後、キイ200がブラケット400に挿入されたときの様子を示す斜視図 エッジワイズ法による歯列矯正治療を説明するための図 ブラケット900に、矯正用ワイヤ902が結紮用ワイヤ903で縛られたときの様子を示す斜視図
符号の説明
100 ブラケット
101 底部
101a 裏面
102 第1のベース部
102a 第1の柱部
102b 斜面
103 第2のベース部
103a 第2の柱部
103b 凹部
103c 斜面
102d、103d 軒部
104 第1の水平スロット
105 第2の水平スロット
106 垂直スロット
200 キイ
201 矯正用ワイヤ押え部
202 第1の挿入部
202a 斜面
203 第2の挿入部
203a 挿入先頭部
203b 挿入棒部
203c 斜面
203d 斜面
203e 窪み部
203f 突出部
203g 斜面
204 挿入ベース部
205 溝
300 矯正用ワイヤ
400 ブラケット
401 底部
402 第1のベース部
402a 第1の柱部
402b 斜面
402c 斜面
403 第2のベース部
403a 第2の柱部
403b 凹部
403c 斜面
404 水平スロット
405 水平スロット
406 垂直スロット

Claims (7)

  1. 矯正用ワイヤを用いて歯の咬合を矯正するための歯列矯正器具であって、
    前記矯正用ワイヤを挿入するためのブラケットと、
    前記矯正用ワイヤが前記ブラケットから抜け出るのを押えるために、前記ブラケットに挿入されるキイとを備え、
    前記ブラケットは、
    前記矯正用ワイヤを挿入するための第1のスロットと、
    前記第1のスロットと前記ブラケットの底部との間に設けられており、挿入された前記キイをスライドさせるための第1の側面部および前記第1の側面部に対向する第2の側面部を含む第2のスロットとを備え、
    前記第2の側面部は、前記第1のスロットの下方部分に、凹部を有し、
    前記キイは、
    前記矯正用ワイヤが前記ブラケットから抜け出るのを押えるための矯正用ワイヤ押え部と、
    前記第1の側面部をスライドする第1の挿入部と、
    前記第1の挿入部との間に間隙を設けて配置されており、前記第2の側面部をスライドする第2の挿入部とを備え、
    前記第2の挿入部は、前記第2の挿入部の先端に設けられ、前記キイが前記第2のスロットをスライドするときに、前記第2の挿入部を撓ませる力を加える挿入先頭部を含み、
    前記挿入先頭部は、前記キイが前記第2のスロットをスライドする途中で、前記凹部に引っ掛り、前記キイが前記第2のスロットに完全に挿入されたときに、第2の側面部の端部に引っ掛かる突出部を有することを特徴とする、歯列矯正器具。
  2. 前記矯正用ワイヤ押え部は、前記突出部が前記凹部に引っ掛かったとき、前記第1のスロットに前記矯正用ワイヤを挿入することができるような長さを有することを特徴とする、請求項1に記載の歯列矯正器具。
  3. 前記挿入先頭部は、先端に窪み部を含む、請求項1に記載の歯列矯正器具。
  4. 矯正用ワイヤを用いて歯の咬合を矯正するために歯に取り付けられるブラケットであって、
    前記矯正用ワイヤを挿入するための第1のスロットと、
    前記第1のスロットと前記ブラケットの底部との間に設けられており、前記矯正用ワイヤが前記ブラケットから抜け出るのを押えるためのキイを挿入する第2のスロットとを備え、
    前記第2のスロットは、
    前記キイをスライドさせるための第1の側面部と、
    前記第1の側面部に対向し、前記第1のスロットの下方部分に、凹部を有する第2の側面部とを含み、
    前記凹部は、前記キイに設けられた突出部を引っ掛けることを特徴とする、ブラケット。
  5. 歯の咬合を矯正するために歯に取り付けられるブラケットに挿入される矯正用ワイヤが抜け出るのを押えるために、前記ブラケットに挿入されるキイであって、
    前記矯正用ワイヤが前記ブラケットから抜け出るのを押えるための矯正用ワイヤ押え部と、
    前記矯正用ワイヤを挿入するために前記ブラケットに設けられた第1のスロットと前記ブラケットの底部との間に設けられた第2のスロットの第1の側面部をスライドする第1の挿入部と、
    前記第1の挿入部との間に間隙を設けて配置されており、前記第1の側面部に対向する前記第2のスロットの第2の側面部をスライドする第2の挿入部とを備え、
    前記第2の挿入部は、前記第2の挿入部の先端に設けられ、前記キイが前記第2のスロットをスライドするときに、前記第2の挿入部を撓ませる力を加える挿入先頭部を含み、
    前記挿入先頭部は、前記キイが前記第2のスロットをスライドする途中で、前記凹部に引っ掛かる突出部を有することを特徴とする、キイ。
  6. 前記挿入先頭部は、先端に窪み部を含む、請求項5に記載のキイ。
  7. 前記矯正用ワイヤ押え部は、前記突出部が前記凹部に引っ掛かったとき、前記第1のスロットに前記矯正用ワイヤを挿入することができるような長さを有することを特徴とする、請求項5に記載のキイ。
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