JP4833250B2 - 歯列矯正ブラケットに装着されるクリップの開放ツール - Google Patents
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Description
このクリップの上端部を係合部から外す手段として、以下のような技術が開示されている。
また、米国特許5,562,444号公報には、タイウイングの回りに回動するクリップを、クリップの孔に差し込んだ棒状のツールで開放する技術が示されている。
さらに、この公報には、クリップの先端を特に指定しないツールで押し開く方法も開示されている(特許文献2参照)。
このため、棒状のツールでクリップを開放する際にクリップが変形してしまうことがあった。
さらに、棒状のツールを差し込む孔が、クリップの中ほどに形成されているので、クリップのばね性を損なうため、アーチワイヤを押さえる力が減少してしまうほか、応力集中によりクリップが変形しやすいという問題がある。
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを開放するためのクリップ開放ツールであって、
前記クリップ開放ツールの少なくとも一端部に、第1突起および第2突起を有し、
前記第1突起が、前記クリップの上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部に係合可能に形成されると共に、
前記第2の突起は前記第1の突起に対向する側面が、前記クリップの開放操作時に、前記ブラケット本体に当接することによってクリップの移動を制限して当該クリップの脱落を防止する形状に形成されていることを特徴とする。
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを開放するクリップ開放方法であって、
少なくとも一端部に第1突起および第2突起を有するクリップ開放ツールの、
前記第1突起が、前記クリップの上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部に係合させると共に、
前記第2の突起の前記第1の突起に対向する側面を、前記ブラケット本体に当接させ、当該クリップの移動を制限してクリップを開放することを特徴とするクリップ開放方法。
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを装着するクリップ装着方法であって、
少なくとも一端部に第1突起および第2突起を有するクリップ開放ツールの、前記第1突起及び第2突起で形成される凹部を前記クリップの湾曲部に押し当ててクリップを装着位置まで押し込むことを特徴とする。
歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、
前記クリップの上端部に、前記クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な段差部を有することを特徴とする歯列矯正ブラケット。
また、前記段差部が、前記クリップを厚み方向に沿って前記ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしであることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
また、前記段差部が、前記クリップの上端部に設けられたスリットを境界とする片側を厚み方向に沿って前記ブラケット本体から離れる方向に隆起させた切り起こしであることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
また、前記段差部が、略半割ドーム形状であることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
また、前記段差部の平面端部に略V字状の切欠部が設けられていることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、
前記クリップの上端部に、前記クリップの開放を行うクリップ開放ツールを係合可能な略V字状の係合切欠部が設けられていることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
前記ブラケット本体に対して前記クリップが開放したときに、前記当接部が前記受部に当接することにより、前記ブラケット本体に対する前記クリップの開放位置を規制可能であることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを開放するためのクリップ開放ツールであって、
略V字状に配置された第1突起および第2突起を有し、
前記第1突起が、前記クリップの上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部に係合可能とされ、
前記第2突起が、前記段差部または前記係合切欠部に対する前記第1突起の係合状態を規制するとともに、前記クリップを押さえることにより前記クリップの変形を防止可能であることを特徴とするクリップ開放ツール。
また、クリップの移動を規制しているので、クリップ20の歯列矯正ブラケット10からの過度の開きを抑えているので完全な脱落を防止することができる。
また、本発明のクリップ開放方法によれば、クリップの開放操作時には、第1突起100-1及び第2突起100-2の2支点に加わる力よってクリップを開放するので、より確実に、クリップの開放時にクリップの変形を防止することができる。
また、本発明のクリップ装着方法によれば、クリップ20の湾曲部にクリップ開放ツールの先端凹部が固定されて滑ることなくクリップ20を装着することができる。
このように、クリップのばね力を確保し、クリップに応力が集中しないようにすることで、クリップの変形を防止できる。
さらに、第2突起でクリップを押さえることにより、クリップを開放する際に、クリップをめくり上げることを防いで、クリップが変形することを防止できる。
また、以下に示す各実施形態においては、ラビアル側(唇側面)に用いられる歯列矯正ブラケットについて例示するが、本発明はリンガル側(舌側面)に適用することも可能である。
さらに、本発明は、歯列矯正ブラケットとタイトルを付けたが、ここで言うブラケットは大臼歯に用いるバッカルチューブを含むものであり、前歯、小臼歯用の狭い意味でのブラケットではない。
アーチワイヤスロット13は、ブラケット本体12における近遠心方向に沿って形成されている。
ここで、反ベース側とは、一般にラビアル側(唇側)を示すが、リンガルブラケットの場合、リンガル側(舌側)を指す。
クリップ20は、基部22が案内部14に差し込まれるとともに、係止端部21が覆蓋部15の下の係止溝15Aに潜り込むように係合することにより、ブラケット本体12にクローズ状態に取り付けられる。
この基端22には、クリップ20を開放した際に、基端22が案内部14から抜け出さないように、上方に突出したストッパ部23を備える。
段差部を凹部25とすることで、クリップ20を厚み方向に貫通させる必要がない。よって、クリップ20のばね力を保つことができる。
よって、術者がクリップ開放ツール30のヒール部31を凹部25に差し込み、クリップ開放ツール30でクリップ20を移動することにより、クリップ20の係止端部21と覆蓋部15の係止溝15A(図1参照)との相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できる。
すなわち、トウ部32は、クリップ20をブラケット本体12(図1参照)に押し付ける方向に作用する。これにより、従来技術で説明した棒状のツールのようにクリップ20をめくり上げることがないので、クリップ20を変形させることを防止できる。
これにより、凹部25にヒール部31を差し込んだ際に、ヒール部31をより一層確実に凹部31に差し込むことができる。
図4に示すように、クリップ開放ツール30は、グリップ部33の左右の端部にそれぞれ左開放部34および右開放部35を備える。
図5(A),(B)に示すように、左開放部34は、略V字状に配置されたヒール部(第1突起)31およびトウ部(第2突起)32が縦向きに設けられている。ヒール部31は、クリップ20の上端部24(図1、図2参照)に設けられた凹部25に係合可能な部位である。
ヒール部31およびトウ部32を縦向きに設けることで、左開放部34を歯軸方向に平行な向きで使用することができる。
なお、ヒール部31とトウ部32とは同じ幅に形成されている。
ヒール部37およびトウ部38を横向きに設けることで、奥歯などのように、手前に引けない部位において横から歯軸方向にクリップ20を開放することができる。
なお、ヒール部37は幅が狭く、トウ部38は幅が広く形成されている。
以下、左開放部34を構成するヒール部31およびトウ部32を代表例として説明する。
図8(A)において、術者がクリップ開放ツール30のヒール部31を凹部25に差し込む。この際に、トウ部32は、凹部25に対するヒール部31の係合状態を規制する。
この際に、トウ部32でクリップ20を押さえることができるので、クリップ20をめくり上げることがないので、クリップ20が変形することを防止できる。
この際、ブラケット本体12側においてクリップ20に設けられた凹部25が凸部となるため、ブラケット本体12に対してクリップ20が開放したときに、ブラケット本体12に設けられた段差状の受部12Aに凸部として凹部25が当接することにより、ブラケット本体12に対するクリップ20の開放位置を規制する。これにより、ブラケット本体12に対するクリップ20の過度な開放や、ブラケット本体12に対するクリップ20の脱落を防止できる。
図9に示すように、参考例に係る第2実施形態であるクリップ40は、段差部として、クリップ40を厚み方向に沿ってブラケット本体12(図1参照)から離れる方向に隆起させた切り起こし41である点が第1実施形態のクリップ20と異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同じである。
ここで、スリット42を境界とする他方の部位43は、厚み方向に沿ってブラケット本体12に近付ける方向に隆起させられている。
図11(A)において、術者がクリップ開放ツール30のヒール部31を切り起こし41に隣接させて配置する。これにより、ヒール部31が切り起こし41に接触する。
この際に、トウ部32は、他方の部位43に対するヒール部31の係合状態を規制する。
この際に、トウ部32でクリップ40を押さえることができるので、クリップ40をめくり上げることがないので、クリップ40が変形することを防止できる。
この際に、他方の部位43をストッパとして利用することができる。
すなわち、他方の部位43が中溝終端の壁44に当接してクリップ40が止まる。よって、クリップ40のスライド範囲を適性に制限してクリップ40が過大に開放することを防止できる。
これにより、クリップの過大な開放でクリップが変形することを防止できる。
加えて、第2実施形態のクリップ40においても第1実施形態のクリップ20と同様の効果を得ることができる。
図12に示すように、参考例に係る第3実施形態であるクリップ50は、段差部として、クリップ50を厚み方向に沿ってブラケット本体12(図1参照)から離れる方向に隆起させた切り起こし51である点が第1実施形態のクリップ20と異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同じである。
この切り起こし51にヒール部31(図2参照)を当接させた状態でクリップ開放ツール30を移動することで、クリップ開放ツール30とともにクリップ50を開放することができる。
第3実施形態のクリップ50においても第1実施形態のクリップ20と同様の効果を得ることができる。
図13に示すように、参考例に係る第4実施形態であるクリップ60は、段差部として、クリップ60を厚み方向に沿ってブラケット本体12(図1参照)から離れる方向に隆起させた切り起こし61である点が第1実施形態のクリップ20と異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同じである。
この切り起こし61にヒール部31(図2参照)を当接させた状態でクリップ開放ツール30を移動することで、クリップ開放ツール30とともにクリップ60を開放することができる。
また、第4実施形態のクリップ60においても第1実施形態のクリップと同様の効果を得ることができる。
図14に示すように、参考例に係る第5実施形態であるクリップ70は、上端部24に、クリップ70の開放を行うクリップ開放ツール30のヒール部31(図2参照)を係合可能な略V字状の係合切欠部71が設けられている点が第1実施形態のクリップ20と異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同じである。
このように、係合切欠部71の幅Wを0.5〜2.0mm、深さDを0.3〜1.0mmに設定することで、クリップ20のばね力を近遠心方向に分かれて配置されたクリップ20の上端部24に設けられた係止端部21に効果的に伝えることができる。
このように、係合切欠部71を略V字状に形成したので、ヒール部31を係合切欠部71に確実に係合させることができるので、使い勝手をさらに高めることができる。
また、第5実施形態のクリップ70においても第1実施形態のクリップ20と同様の効果を得ることができる。
図15に示すように、参考例に係る第6実施形態であるクリップ80は、段差部として、クリップ80を厚み方向に沿ってブラケット本体12(図1参照)から離れる方向に隆起させた切り起こし81である点が第1実施形態のクリップ20と異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同じである。
この切り起こし81にヒール部31(図2参照)を当接させた状態でクリップ開放ツール30を移動することで、クリップ開放ツール30とともにクリップ80を開放することができる。
第6実施形態のクリップ80においても第1実施形態のクリップ20と同様の効果を得ることができる。
図16に示すように、クリップ開放ツール90は、グリップ部91の左端部に、例えば左開放部34(図4参照)を備え、右端部にワイヤー開放部92を備える。
図17に示すように、ワイヤー開放部92は、一対のロッド93の先端93Aにそれぞれ第1突起94および第2突起95が略V字状に設けられている。
これにより、クリップ開放ツール90を使用することで、アーチワイヤ98の調整などを簡単に行うことができる。
図19に示す歯列矯正ブラケット100は、基本的に前述した第1実施形態の歯列矯正ブラケット10に用いられたブラケット本体12と同様なブラケット本体120と、第3実施形態において例示したクリップ50と同様なクリップ200とを備えている。
そして、この歯列矯正ブラケット100は、クリップ200に設けられた一対の当接部200Aと、ブラケット本体120に設けられて各当接部200Aがそれぞれ当接可能な一対の受部120Aとを有する点が前述した第1実施形態および第3実施形態と異なる。
図28は、歯列矯正ブラケットに装着されるクリップのクリップ開放ツールの1例を示す図である。
図28(a)は、クリップ開放ツールの全体像を示す図であり、当該クリップ開放ツールでは、把持部の反対側に第1突起100-1及び第2突起100-2よりなる1対の突起が形成されている。
図20は、クリップ20が歯列矯正ブラケット10に装着されている状態で、クリップ開放ツール100が開放のために載置された状態を示している。
この状態では、クリップ開放ツール100の第1突起100-1がクリップ20の上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部25に係合されている。
クリップの開放に際しては、図20の状態で矢印の方向に引っ張る。
このことによって、クリップの開放時にクリップの変形を防止することができる。
また、クリップの移動を規制しているので、クリップ20の歯列矯正ブラケット10からの過度の開きを抑えているので完全な脱落を防止することができる。
図22は、クリップ20が歯列矯正ブラケット10に装着されている状態で、クリップ開放ツール100が開放のために載置された状態を示している。
この状態では、クリップ開放ツール100の第1突起100-1がクリップ20の上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部25に係合され、第2突起100-2がクリップ20のベース側の端部に当接させた状態を示している。
クリップの開放操作時には、第1突起100-1及び第2突起100-2の2支点に加わる力よって図22の状態で矢印の方向に引っ張る。
この場合も、図20と同様に、クリップの開放時にクリップの変形を防止することができる。
また、クリップの移動を規制して過度の開きを抑えているので、クリップ20の歯列矯正ブラケット10からの完全な脱落も防止することができる。
図24は、クリップ20が歯列矯正ブラケット10に装着されている状態で、クリップ開放ツール100が開放のために載置された状態を示している。
この状態では、クリップ開放ツール100の第1突起100-1がクリップ20の上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部25に係合された状態を示している。
クリップの開放操作時には、第1突起100-1加わる力よって図24の状態で矢印の方向に引っ張る。
図25は、クリップ20を歯列矯正ブラケット10から開放した状態である。
図26は、歯列矯正ブラケットへのクリップの装着前の状態で、クリップ開放ツール100の第1突起100-1及び第2突起100-2で形成される凹部をクリップ20の湾曲部に押し当てた状態を示している。
図27は、歯列矯正ブラケットへのクリップの装着後の状態で、クリップ開放ツール100でクリップ20を装着位置まで押し込んだ状態を示している。
このことによって、クリップ20の湾曲部にクリップ開放ツールの先端凹部が固定されて滑ることなくクリップ20を装着することができる。
11 ベース
12 ブラケット本体
13 アーチワイヤスロット
14 案内部
15 覆蓋部
20,40,50,60,70,80 クリップ
21 係止端部
24 クリップの上端部
25 凹部(段差部)
30,90 ,100クリップ開放ツール
31,37 ,100-1ヒール部(第1突起)
32,38 ,100-2トウ部(第2突起)
100-3当接面
41,51,61,81 切り起こし(段差部)
42 スリット
52,62 クリップの端部
71 係合切欠部
94 第1突起
95 第2突起
97 歯
98 アーチワイヤ
Claims (2)
- 歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、
前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットの前記ブラケット本体に対して前記クリップを開放するためのクリップ開放ツールであって、
前記クリップ開放ツールの少なくとも一端部に、第1突起および第2突起を有し、
前記第1突起が、前記クリップの上端部に設けられた段差部または略V字状の係合切欠部に係合可能に形成されると共に、
前記第2の突起は前記第1の突起に対向する側面が、前記クリップの開放操作時に、前記ブラケット本体に当接することによってクリップの移動を制限して当該クリップの脱落を防止する形状に形成されていることを特徴とするクリップ開放ツール。 - 前記第2の突起は前記第1の突起に対向する側面の先端がL字状に形成され、当該L字状の先端部が前記クリップのベース側の端部に当接して、前記クリップの開放操作時に、前記第1突起及び第2突起のL字状の先端部の2支点に加わる力によって、クリップが開放されることを特徴とする請求項1に記載のクリップ開放ツール。
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