JP4411573B2 - 歯列矯正ブラケット - Google Patents

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    • A61C7/28Securing arch wire to bracket
    • A61C7/285Locking by rotation

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は歯列矯正ブラケットに係り、特に不整歯列や捻転歯を矯正するためにアーチワイヤスロットに収容されるアーチワイヤーに対する適正な圧下力を確保できる歯列矯正ブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許5,108,285号公報には歯列矯正ブラケットとしてセルフライゲーションブラケットが開示されている。このセルフライゲーションブラケットは、アーチワイヤスロット内からアーチワイヤーが抜け出さないようにアーチワイヤスロットの開口を回動するクリップで閉塞(クローズ)したPASSIVEタイプのブラケットである。PASSIVE(消極的)タイプのブラケットとは、クリップが蓋の役目をしてアーチワイヤの通し穴を構成するものである。一方、ACTIVE(積極的)タイプのブラケットとは、クリップ自体が撓んでアーチワイヤをスロット底に対して押し下げるものである。このブラケットは、クリップの板厚を大きくして剛性を高め、剛性の高いクリップでアーチワイヤスロットを塞いで、スロットからアーチワイヤーが抜け出さないようにしている。
【0003】
このPASSIVEタイプのブラケットによれば、治療初期に用いられる細い丸アーチワイヤー(0.014インチ径または0.016インチ径)を0.018インチのアーチワイヤスロット内にセットした際に、アーチワイヤスロットの開口をクリップでクローズしてもクリップは細い丸アーチワイヤーに接触しない。よって、アーチワイヤーをアーチワイヤスロット内ですべらせることができるので、治療初期に用いられる細いアーチワイヤーに求められるフリクションフリーの状態が得られる。
【0004】
一方、治療中期以降に用いられる比較的太いサイズの角アーチワイヤー(0.016インチ×0.022インチまたは0.017インチ×0.025インチ)を0.018インチのアーチワイヤスロット内に収容して、アーチワイヤスロットの開口をクリップでクローズするとアーチワイヤーにクリップが当接する。しかし、クリップは剛性が高いので、アーチワイヤーがクリップで強く押圧されてスロット内で緊縛状態になる。よって、アーチワイヤーはスロット内で滑ることができない。更に鋼性の高いクリップは撓むことが期待できないので、例えばローテーションコントロールのように、歯が強く捻転した場合でも、クリップ自体がワイヤーをスロット内に押し下げる効果を期待できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この不具合を解消するためには、クリップの板厚を薄くすることが考えられる。クリップの板厚を薄くすることで、クリップの可撓性を増し、アーチワイヤーが当接していてもクリップによるアーチワイヤーの押付力を小さくして、アーチワイヤーをすべらせることが可能になる。しかしながら、クリップの板厚を薄くすると、アーチワイヤーからクリップに強いローテーション(押し上げようとする力)が加わるとクリップが不意に開いてしまう問題がある。
【0006】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クリップがアーチワイヤーに接触する時でも、アーチワイヤーをアーチワイヤスロット内ですべらせることができ、かつ、強いローテーションが加わっても、クリップが撓んでアーチワイヤーをスロット底に向かって圧下できる歯列矯正ブラケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載したように、歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、前記案内部における天井面に設けられた段差と、前記クリップの下端部に設けられた摺回動支持部又は摺動部と回動支持部とを有し、前記摺回動支持部又は摺動部が前記天井面に摺接して前記段差を手前側から奧側に乗り越えたときに、前記クリップが前記アーチワイヤを前記アーチワイヤスロットの底部に向かって圧下可能であることを特徴としている。
【0008】
ここで、本発明の歯列矯正ブラケットとしては、歯牙表面に接着可能な面状のベースにブラケット本体が固定されている形態や、あるいは歯牙に取り付けられるバンドにベースを介してブラケット本体が溶接される形態を含む。このように構成された歯列矯正ブラケットにおいては、クリップの摺回動支持部又は摺動部が天井面の段差を手前側から奧側に乗り越えたときに、クリップの係止端部をブラケットの覆蓋部の下側に潜り込ませるように構成した。このため、アーチワイヤーからクリップに強いローテーションが加わってもクリップの係止端部がブラケットの覆蓋部から外れて、クリップが開いてしまうことを防止できる。
【0009】
また、本発明においては、請求項2に記載したように、前記天井面が、前記案内部に対する前記クリップの案内方向手前側よりも案内方向奥側が前記ベースに向かって近づくように傾斜していることを特徴としている。
【0010】
天井面を傾斜させることで案内方向奥側に向けてベースに近づくように形成した。このため、クリップの摺回動支持部又は摺動部を案内方向奥側に向けて押し込む程に、クリップがより一層アーチワイヤをアーチワイヤスロットの底部に向かって圧下できる。
【0011】
そして、本発明においては、請求項3に記載したように、前記天井面が階段状の段差を有しているため、案内方向奥側に向けて押し込んだクリップの摺回動支持部又は摺動部が段差を乗り越えれば、不意に摺回動支持部又は摺動部が初期位置に復帰する可能性が低く、これによりアーチワイヤをアーチワイヤスロットの底部に向かって圧下した状態を確実に維持できることになる。
【0012】
さらに、本発明においては、請求項4に記載したように、前記摺回動支持部又は回動支持部が前記段差の手前位置にあるときに、前記クリップの先端が前記ブラケットの覆蓋部から外れ、前記ブラケット本体に対して回転可能であることを特徴としている。
【0013】
摺回動支持部又は回動支持部を段差の手前位置に配置することで、クリップをブラケット本体に対して回転できる。このため、アーチワイヤスロットへのアーチワイヤーの着脱を容易にできるとともに、この種のセルフライゲーションブラケットを小型化できる。
【0014】
そして、本発明においては、請求項5に記載したように、前記ベースの縁部が前記クリップの回動を規制することを特徴としている。
【0015】
ベースの縁部がクリップの回動を規制することで、クリップがブラケット本体から外れないようにできる。このため、アーチワイヤスロットへのアーチワイヤーの着脱を一層容易にできる。
【0016】
また、本発明においては、請求項6に記載したように、前記クリップに所定の器具を係止可能な開放凹部が設けられていることを特徴としている。ここで、開放凹部としては、例えば窪みや貫通孔を例示できる。このため、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止することにより、係止端部および覆蓋部の相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できて、かつ、クリップをブラケット本体に対して回転できる。
【0017】
さらに、本発明においては、請求項7に記載したように、前記ブラケット本体に設けられたチューブを有し、前記クリップが前記チューブの外周面に沿うように配置されていてもよい。
【0018】
そして、本発明は、請求項8に記載したように、前記クリップの上端部に設けられたタブを有し、前記タブが前記覆蓋部に形成された溝に収容されていることを特徴としている。このような本発明においては、覆蓋部に形成された溝に収容されたタブに対して、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止して押し下げれば、係止端部および覆蓋部の相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、図1において説明した部材等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0020】
ここで、以下に示す各実施形態においては、歯列矯正ブラケットとしてツインブラケット(覆蓋部を2個備えたブラケット)を例示するが、本発明はシングルブラケットにも適用可能であり、ツインブラケットに限定するものではない。また、以下に示す各実施形態においては、ラビアル側(唇側面)に用いられる歯列矯正ブラケットについて例示するが、本発明はリンガル側(舌側面)に適用することも可能である。
【0021】
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態である歯列矯正ブラケット10は、歯列を矯正するために、歯牙表面に固着可能な面状のベース11と、このベース11の片面に設けられたブラケット本体12と、このブラケット本体12に形成された溝状のアーチワイヤスロット13と、ブラケット本体12およびベース11のうちの少なくとも一方に形成され、かつ、アーチワイヤスロット13に対して交差する歯軸方向に沿う案内部14と、この案内部14に案内される略帯状のクリップ20とを有する。アーチワイヤスロット13は、ブラケット本体12における近遠心方向に沿って形成されている。
【0022】
また、この歯列矯正ブラケット10は、アーチワイヤスロット13における反ベース側の少なくとも一部を覆うように、クリップ20が略U字状に湾曲され、かつ、クリップ20の長手方向に沿った上端部に設けられた係止端部21が、ブラケット本体12に支持された覆蓋部15の下側の係止溝15Aに潜り込むように係合可能である。ここで、反ベース側とは、一般にラビアル側(唇側)を示すが、リンガルブラケットの場合、リンガル側(舌側)を指す。
【0023】
さらに、この歯列矯正ブラケット10は、案内部14における天井面16に設けられた段差17と、クリップ20の長手方向に沿った下端部に設けられた摺回動支持部又は摺動部と回動支持部(以下、摺回動支持部という)22とを有し、この摺回動支持部22が天井面16に摺接して段差17を手前側から奧側に乗り越えたときに、クリップ20の押圧部21Aがアーチワイヤ28をアーチワイヤスロット13の底部に向かって圧下可能である。なお、押圧部21Aは下向きに折曲げられることで、アーチワイヤ28を効率よく圧下することができる。加えて、この歯列矯正ブラケット10は、オクルーザルタイウイング18の中央が1本の中央脚部18Aで支えられている。
【0024】
天井面16は、案内部14に対するクリップ20の案内方向手前側16Aよりも案内方向奥側16Bがベース11に向かって近づくように傾斜されている。よって、クリップ20の摺回動支持部22を案内方向奥側16Bに向けて押し込む程に、アーチワイヤー28をクリップ20でアーチワイヤスロット13の底部に向かって一層圧下できる。
【0025】
クリップ20は、例えば板厚0.1mm〜0.2mmの耐食性の高いばね用薄板で略U字状に形成されている。このクリップ20は、摺回動支持部22が段差17の手前位置にあるときに、オクルーザルタイウイング18の周りに回動する。よって、アーチワイヤスロット13を開放し、アーチワイヤー28(図4参照)の着脱を容易にできる。
【0026】
そして、クリップ20がブラケット本体12に対して回転することでスロットオープン状態になったとき、ベース11の縁部11Aにクリップ20の湾曲部24が当接してクリップ20の回動を規制する。よって、クリップ20がブラケット本体12から外れるのを防ぐことができる。
【0027】
クリップ20には、所定の器具(図示せず)を係止可能な開放凹部25が設けられている。よって、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止することにより、クリップ20の係止端部21と覆蓋部15の係止溝15Aとの相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できる。加えて、クリップ20の幅W1は、ブラケット本体12の幅W2と同じでもよく、またブラケット本体12の幅W2よりも突出していてもよい。
【0028】
次に、歯列矯正ブラケット10の作用を図2〜図4に基づいて説明する。図2において、クリップ20をクローズ状態、すなわちクリップ20の係止端部21が覆蓋部15の下の係止溝15Aに潜り込むように係合し、クリップ20に形成された爪状の摺回動支持部22が段差17を手前側から奧側に乗り越えた状態を示す。
【0029】
この状態において、クリップ20の摺回動支持部22が天井面16に強く当接することで、摺回動支持部22が下方に押し下げられる反力を受ける。この力が湾曲部24を介して係止端部21に伝わり、係止端部21の手前でアーチワイヤー28をアーチワイヤスロット13の底部に向かって圧下することができる。ここで、係止端部21に押圧部21A(下向きの折曲部)を形成することで、アーチワイヤー28をアーチワイヤスロット13の底部に向かって一層効率よく圧下をすることができる。
【0030】
さらに、アーチワイヤー28からクリップ20に矢印のようにクリップ20を持上げようとするローテーション荷重が作用してもクリップ20の係止端部21が係止溝15Aに係合させた状態を保つことができる。よって、クリップ20がブラケット本体12からはずれることはない。
【0031】
このように、クリップ20がブラケット本体12からはずれることがないので、クリップ20の板厚を薄くすることが可能になる。よって、クリップ20の可撓性を高める(すなわち、クリップ20の押圧力を弱くできる)ことができるので、クリップ20の弾性力でアーチワイヤー28をアーチワイヤスロット13の底部に向かって圧下すれば、歯牙に対する矯正力はアーチワイヤ28の他にクリップ20の弾性力も作用させることができ、必要に応じてアーチワイヤー28をすべらせることができる。これにより、治療期間の短縮および治療精度の向上を実現できるACTIVEタイプのブラケットを提供できる。
【0032】
加えて、クリップ20の摺回動支持部22が段差17をオクルーザルタイウイングの下で手前側から奧側に乗り越えることでクリップ20がアーチワイヤスロット13を閉塞できるので、従来のこの種のセルフライゲーションブラケットのようにクリップの一端をアーチワイヤスロットの下側を貫通させて案内する必要はない。このため、歯列矯正ブラケット10の高さH1を小さく抑えることができる。
【0033】
図3において、クリップ20の先端(係止端部)21が係止溝15Aから外れるとともにクリップ20の摺回動支持部22が段差17から外れる位置まで、クリップ20を矢印方向(オクルーザル方向)にスライドさせる。この状態で、クリップ20の摺回動支持部22をオクルーザルタイウイング18の突片18Bに係止させた状態で、クリップ20を矢印方向(図では時計回り方向)に回動する。
【0034】
図4において、クリップ20がオープン状態まで回動してアーチワイヤスロット13をオープン状態にする。この際に、クリップ20の湾曲部24がベース11の縁部11Aに当接してクリップ20の回動を規制する。加えて、ブラケット本体12の肉厚t1とt2との関係は、t1>t2の関係が成立する。これにより、オクルーザルタイウイング18の凸面18Cでクリップ20が反時計回り方向(すなわち、クローズの方向)に回動することを防止する。よって、クリップ20をオープン状態に保つことができる。よって、アーチワイヤスロット13へのアーチワイヤー28の着脱を容易にできる。
【0035】
以上説明した第1実施形態の歯列矯正ブラケット10によれば、治療初期に用いられる細いアーチワイヤーに求められるフリクションフリーの状態が得られるとともに、治療中期以降に用いられる比較的太いアーチワイヤーに対して積極的なアーチワイヤーの圧下を確実に維持できる。加えて、比較的太いアーチワイヤーに対しても必要に応じてすべらせることができる。
【0036】
次に、歯列矯正ブラケットの第2実施形態を図5〜図8に基づいて説明し、第2実施形態の変形例を図9に基づいて説明する。図5に示すように、本発明に係る第2実施形態である歯列矯正ブラケット30は、歯列を矯正するために、歯牙表面に固着可能な面状のベース11と、このベース11の片面に設けられたブラケット本体32と、このブラケット本体32に形成された溝状のアーチワイヤスロット13と、ブラケット本体32およびベース11のうちの少なくとも一方に形成され、かつ、アーチワイヤスロット13に対して交差する歯軸方向に沿う案内部34と、この案内部34に案内される略帯状のクリップ40とを有する。アーチワイヤスロット13は、ブラケット本体32における近遠心方向に沿って形成されている。
【0037】
また、この歯列矯正ブラケット30は、アーチワイヤスロット13における反ベース側の少なくとも一部を覆うように、クリップ40が略U字状に湾曲され、かつ、クリップ40の長手方向に沿った上端部に設けられた係止端部21が、ブラケット本体32に支持された覆蓋部15の下側の係止溝15Aに潜り込むように係合可能である。ここで、反ベース側とは、一般にラビアル側(唇側)を示すが、リンガルブラケットの場合、リンガル側(舌側)を指す。
【0038】
さらに、この歯列矯正ブラケット30は、案内部34における天井面36に設けられた段差37と、クリップ40の長手方向に沿った下端部に設けられた摺回動支持部42とを有し、この摺回動支持部42が天井面36に摺接して段差37を手前側から奧側に乗り越えたときに、クリップ40の押圧部21Aがアーチワイヤ28をアーチワイヤスロット13の底部に向かって圧下可能である。
【0039】
なお、第2実施形態の歯列矯正ブラケット30は、オクルーザルタイウイング38がツインブラケットとなっていて、ツインブラケットを構成する一対のタイウイングおよび脚部38A間にクリップ40が入るようになっている点で第1実施形態と異なるもので、その他の構成は第1実施形態と同じである。
【0040】
天井面36は、案内部34に対するクリップ40の案内方向手前側36Aよりも案内方向奥側36Bがベース11に向かって近づくように傾斜、あるいは階段状になって下がっている。よって、クリップ40の摺回動支持部42を案内方向奥側36Bに向けて押し込む程に、アーチワイヤー28(図6参照)をクリップ40でアーチワイヤスロット13の底部に向かって一層圧下できる。
【0041】
クリップ40は、例えば板厚0.1mm〜0.2mmの耐食性の高いばね用薄板で略U字状に形成されている。このクリップ40は、摺回動支持部42が段差37の手前位置にあるときに、オクルーザルタイウイング38の周りに回動する。よって、アーチワイヤスロット13へのアーチワイヤー48(図6参照)の着脱を容易にできる。
【0042】
そして、クリップ40がブラケット本体32に対して回転することでアーチワイヤスロット13がオープン状態になったとき、ベース11の縁部11Aにクリップ40の湾曲部44が当接してクリップ40の回動を規制する。よって、アーチワイヤスロット13へのアーチワイヤー48の着脱を一層容易にできる。
【0043】
クリップ40は、所定の器具(図示せず)を係止可能な開放凹部25が設けられている。よって、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止することにより、クリップ40の係止端部21と覆蓋部15の係止溝15Aとの相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できることになる。加えて、クリップ40の幅W3は、ブラケット本体32の幅W4と同じでもよく、またブラケット本体32の幅W4よりも突出していてもよい。
【0044】
つぎに、歯列矯正ブラケット30の作用を図6〜図8に基づいて説明する。図6において、クリップ40をクローズ状態、すなわちクリップ40の係止端部21が覆蓋部15の係止溝15Aに潜り込むように係合し、クリップ40の摺回動支持部42が段差37を手前側から奧側に乗り越えた状態を示す。
【0045】
この状態において、クリップ40の摺回動支持部42が天井面36に当接することで、摺回動支持部42が下方に押し下げられる力を受ける。この力が湾曲部44を介して係止端部21に伝わり、係止端部21の手前の押圧部21Aでアーチワイヤー48をアーチワイヤスロット13の底部に向かって圧下することができる。ここで、係止端部21手前の押圧部21A(下向きの折曲部)を形成することで、アーチワイヤー48をアーチワイヤスロット13の底部に向かって一層効率よく圧下をかけることができる。
【0046】
さらに、アーチワイヤー48からクリップ40に矢印のようにクリップ40を持上げようとするローテーション荷重が作用してもクリップ40の係止端部21が係止溝15Aに係合させた状態を保つことができる。よって、クリップ40がブラケット本体32からはずれることはない。
【0047】
このように、クリップ40がブラケット本体32からはずれることがないので、クリップ40の板厚を薄くすることが可能になる。よって、クリップ40の可撓性を高める(すなわち、クリップ40の押圧力を弱くできる)ことができるので、クリップ40の弾性力でアーチワイヤー48をアーチワイヤスロット13の底部に向かって圧下していても、必要に応じてアーチワイヤー48をすべらせることができる。
【0048】
加えて、クリップ40の摺回動支持部42が段差37を手前側から奧側に乗り越えることでクリップ40がアーチワイヤスロット13を開閉できるので、従来のセルフライゲーションブラケットのようにクリップ案内部をアーチワイヤスロットの下側を貫通させる必要はない。このため、歯列矯正ブラケット30の高さH2を小さく抑えることができる。
【0049】
図7において、クリップ40の先端(係止端部)21が係止溝15Aから外れるまで、クリップ40を矢印方向(オクルーザル方向)にスライドさせる。この状態で、クリップ40の摺回動支持部42が段差37の手前側に位置する。この状態で、クリップ40の摺回動支持部42をオクルーザルタイウイング38の中溝の突片38Bに係止させた状態で、クリップ40を矢印方向(図では時計回り方向)に回動する。
【0050】
図8において、クリップ40が回動してアーチワイヤスロット13をオープン状態にする。この際に、クリップ40の湾曲部44がベース11の縁部11Aに当接してクリップ40の回動を規制する。加えて、ブラケット本体32の肉厚t3とt4との関係は、t3>t4の関係が成立する。これにより、オクルーザルタイウイング38の凸面38Cでクリップ40が反時計回り方向(すなわち、クローズの方向)に回動することを防止する。よって、クリップ40をオープン状態に保つことができる。よって、アーチワイヤスロット13へのアーチワイヤー48の着脱を容易にできる。
【0051】
以上説明した第2実施形態の歯列矯正ブラケット30によれば、治療初期に用いられる細いアーチワイヤーに求められるフリクションフリーの状態が得られるとともに、治療中期以降に用いられる比較的太いアーチワイヤーに対して積極的なアーチワイヤーの圧下を確実に維持できる。加えて、比較的太いアーチワイヤーに対しても必要に応じてすべらせることができる。
【0052】
図9に示すように、本発明に係る第2実施形態の変形例である歯列矯正ブラケット50は、第2実施形態の歯列矯正ブラケット30を角度θ°傾斜させたアンギュレーション付きの歯列矯正ブラケットであり、その他の構成は歯列矯正ブラケット30と同様である。この歯列矯正ブラケット50は、ベース51、ブラケット本体52およびクリップ60がそれぞれ角度θ°傾斜されている。
【0053】
加えて、歯列矯正ブラケット50は、ブラケット本体52のアーチワイヤスロット53にスロットブロッカー54を備える。これにより、細いアーチワイヤーがアーチワイヤスロット53からとび出して、係止溝15A(図5参照)にとび込むことを防止できる。
【0054】
ここで、第1実施形態の変形例として、第1実施形態の歯列矯正ブラケット10を角度θ°傾斜させたアンギュレーション付きの歯列矯正ブラケットを採用することも可能である。
【0055】
なお、前述した各実施形態では、クリップ20,40をオクルーザル側、クリップ20,40の先端と係合する係止溝15Aをジンジバル側とした例について説明したが、クリップ20,40をジンジバル側、クリップ20,40の先端と係合する係止溝15Aをオクルーザル側としてもよい。また、前述した各実施形態では、クリップ20,40の材質を耐食性の高いばね用薄板として説明したが、具体的にはばね用ステンレス鋼、コバルトクロム合金、Ni基合金、βチタン合金、Ni/Ti超弾性合金あるいは弾性樹脂,ゴム板でクリップ20,40を形成することも可能である。
【0056】
さらに、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。例えば、前述した各実施形態では、歯列矯正ブラケットとして前歯、小臼歯用ブラケットが例示されていたが、本発明は図10〜図14に示す大臼歯用ブラケットにも適用可能である。
【0057】
すなわち、図10に示す歯列矯正ブラケット100は、大臼歯用ブラケットであり、図10(A)はクリップ200をクローズ状態、すなわちクリップ200の係止端部210が覆蓋部150の下の係止溝150Aに潜り込むように係合し、クリップ200に形成された爪状の摺回動支持部220が段差170を手前側から奧側に乗り越えた状態を示す。
【0058】
図10(B)において、クリップ200の先端(係止端部)210が係止溝150Aから外れるとともにクリップ200の摺回動支持部220が段差170から外れる位置まで、クリップ200を矢印方向(オクルーザル方向)にスライドさせる。この状態で、クリップ200の摺回動支持部220を丸チューブ180の係止凹部180Bに係止させた状態で、クリップ200を矢印方向(図では時計回り方向)に回動させる(図10(C)参照)。これにより、クリップ200がオープン状態まで回動してアーチワイヤスロット130をオープン状態にする。丸チューブ180は、治療目的によりフェースボウ、またはリップバンパーの遠心端を挿入する。クリップ200は、この丸チューブ180の外周を摺回動する。
【0059】
また、図11に示す歯列矯正ブラケット110は、アッパーファーストモーラートリプルブラケットであり、基本的な構成は前述した歯列矯正ブラケット100と同様である。さらに、図12に示す歯列矯正ブラケット120は、ロワーツインブラケットであり、基本的な構成は前述した歯列矯正ブラケット100と同様である。図11および図12に示す覆蓋部150の角チューブは、補助ワイヤーを取り付ける場合に用いる補助チューブ(オキシアリーチューブ)であって、図ではジンジバル側としたが、オクルーザル側に備えてもよい。この場合、クリップ200は、角チューブの外周を摺回動する。
【0060】
また、図13および図14に示す歯列矯正ブラケット10Aは、基本的な構造は第1実施形態と同様であり、一対の覆蓋部15,15間に溝15Bが形成されているとともに、クリップ20Aの上端部にタブ21Bが設けられている点が第1実施形態との相違点である。この歯列矯正ブラケット10Aは、クリップ20Aの係止端部21が、ブラケット本体12に支持された覆蓋部15の下側の係止溝15Aとかみ合うように係合したときに、ときにタブ21Bが溝15Bに収容されるようになっている。従って、このような歯列矯正ブラケット10Aによれば、溝15Bに収容されたタブ21Bに対して、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止して押し下げれば、係止端部21および覆蓋部15の相互かみ合いを確実、かつ、容易に解除できる。
【0061】
その他、前述した各実施形態において例示したブラケット本体,クリップ等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所,厚さ寸法等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0062】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、請求項1に記載したように、クリップの摺回動支持部が天井面の段差を手前側から奧側に乗り越えたときに、クリップの係止端部をブラケット本体に係合させるとともに、クリップでアーチワイヤをアーチワイヤスロットの底部に向かって圧下するように構成した。
【0063】
このため、クリップの係止端部をブラケット本体に強固に係合させることができるので、アーチワイヤーからクリップに強いローテーションが加わってもクリップの係止端部がブラケット本体から外れて、クリップが開いてしまうことを防止できる。したがって、クリップの板厚を薄くしてクリップに可撓性を備えることができるので、クリップの弾性力でアーチワイヤーをアーチワイヤスロットの底部に向かって圧下でき、かつ、必要に応じてアーチワイヤーを重くすべらせることもできる。これによって、アーチワイヤーそれ自体と、クリップの弾性力とが相乗的に作用するので、従来のようなアーチワイヤスロットを単に閉塞したPASSIVEタイプのブラケットに比較して治療期間を短縮でき、より精度の高い治療効果が得られる。
【0064】
また、本発明によれば、請求項2に記載したように、天井面を傾斜させることで案内方向奥側に向けてベースに近づくように、すなわちアーチワイヤスロットから離れるように形成した。このため、クリップの摺回動支持部を案内方向奥側に向けて押し込む程に、アーチワイヤーをクリップで一層圧下できる。
【0065】
そして、本発明によれば、請求項3に記載したように、前記天井面が階段状の段差を有しているため、案内方向奥側に向けて押し込んだクリップの摺回動支持部が段差を乗り越えれば、不意に摺回動支持部が初期位置に復帰する可能性が低く、これによりアーチワイヤをアーチワイヤスロットの底部に向かって圧下した状態を確実に維持できる。
【0066】
さらに、本発明によれば、請求項4に記載したように、摺回動支持部を段差の手前位置に配置することで、クリップをブラケット本体に対して回転できる。このため、アーチワイヤスロットへのアーチワイヤーの着脱を容易にできる。
【0067】
そして、本発明によれば、請求項5に記載したように、ベースの縁部がクリップの回動を規制することで、クリップがブラケット本体から外れないようにできる。このため、アーチワイヤスロットへのアーチワイヤーの着脱を一層容易にできる。
【0068】
また、本発明によれば、請求項6に記載したように、クリップに所定の器具を係止可能な開放凹部が設けられていることで、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止することにより、係止端部および覆蓋部下の係止溝との相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できることになる。
【0069】
さらに、本発明は、請求項7に記載したように、クリップがチューブの外周面に沿うように配置されていてもよい。
【0070】
そして、本発明は、請求項8に記載したように、クリップの上端部に設けられたタブが覆蓋部に形成された溝に収容されているため、術者が手指爪あるいは器具の先端等を係止してタブを押し下げれば、係止端部および覆蓋部の相互係合を一層確実、かつ、容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯列矯正ブラケット(第1実施形態)を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施形態の作用を説明する図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態の作用を説明する図である。
【図4】本発明に係る第1実施形態の作用を説明する図である。
【図5】本発明に係る歯列矯正ブラケット(第2実施形態)を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態の作用を説明する図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態の作用を説明する図である。
【図8】本発明に係る第2実施形態の作用を説明する図である。
【図9】本発明に係る歯列矯正ブラケット(第2実施形態)の変形例を示す正面図である。
【図10】本発明に係る歯列矯正ブラケットの変形例を示す図である。
【図11】本発明に係る歯列矯正ブラケットの変形例を示す図である。
【図12】本発明に係る歯列矯正ブラケットの変形例を示す図である。
【図13】本発明に係る歯列矯正ブラケットの変形例を示す図である。
【図14】本発明に係る歯列矯正ブラケットの変形例を示す図である。
【符号の説明】
10,30 歯列矯正ブラケット
11 ベース
11A 縁部
12,32 ブラケット本体
13 アーチワイヤスロット
14,34 案内部
15 覆蓋部
16,36 天井面
16A,36A 案内方向手前側
16B,36B 案内方向奥側
17,37 段差
20,40 クリップ
21 係止端部
22,42 摺回動支持部又は摺動部と回動支持部
25 開放凹部

Claims (8)

  1. 歯列を矯正するために、歯牙に直接または間接的に固着可能なベースと、前記ベースの片面に設けられたブラケット本体と、前記ブラケット本体における近遠心方向に沿って溝状に形成され、かつ、アーチワイヤを収容可能なアーチワイヤスロットと、前記ブラケット本体および前記ベースのうちの少なくとも一方に形成され、かつ、前記アーチワイヤスロットに対して交差する歯軸方向に沿う案内部と、前記案内部に案内される略帯状のクリップとを有し、前記アーチワイヤスロットにおける反ベース側の少なくとも一部を覆うように、前記クリップが略U字状に湾曲され、かつ、前記クリップの上端部に設けられた係止端部が、前記ブラケット本体に支持された覆蓋部の下側に潜り込むように係合可能である歯列矯正ブラケットであって、前記案内部における天井面に設けられた段差と、前記クリップの下端部に設けられた摺回動支持部又は摺動部と回動支持部とを有し、前記摺回動支持部又は摺動部が前記天井面に摺接して前記段差を手前側から奧側に乗り越えたときに、前記クリップが前記アーチワイヤを前記アーチワイヤスロットの底部に向かって圧下可能であることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
  2. 前記天井面が、前記案内部に対する前記クリップの案内方向手前側よりも案内方向奥側が前記ベースに向かって近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。
  3. 前記天井面が階段状の段差を有していることを特徴とする請求項2に記載した歯列矯正ブラケット。
  4. 前記摺回動支持部又は回動支持部が前記段差の手前位置にあるときに、前記クリップが前記ブラケット本体に対して回転可能であることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。
  5. 前記ベースの縁部が前記クリップの回動を規制することを特徴とする請求項4に記載した歯列矯正ブラケット。
  6. 前記クリップに所定の器具を係止可能な開放凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。
  7. 前記ブラケット本体に設けられたチューブを有し、前記クリップが前記チューブの外周面に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。
  8. 前記クリップの上端部に設けられたタブを有し、前記タブが前記覆蓋部に形成された溝に収容されていることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正ブラケット。
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