JP3765975B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ガラス等の絶縁基板、あるいは各種基板上に形成された絶縁性被膜上に設けられた非単結晶珪素膜を有する薄膜トランジスタ(TFT)、または、それを応用した薄膜集積回路、特にアクティブ型液晶表示装置(液晶ディスプレー)用薄膜集積回路およびその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガラス等の絶縁基板上にTFTを有する半導体装置、例えば、TFTを画素の駆動に用いるアクティブ型液晶表示装置やイメージセンサー、3次元集積回路等が開発されている。
【0003】
これらの装置に用いられるTFTには、薄膜状の珪素半導体を用いるのが一般的である。薄膜状の珪素半導体としては、非晶質珪素半導体(a−Si)からなるものと結晶性を有する珪素半導体からなるものの2つに大別される。非晶質珪素半導体は作製温度が低く、気相法で比較的容易に作製することが可能で量産性に富むため、最も一般的に用いられているが、導電率等の物性が結晶性を有する珪素半導体に比べて劣るため、今後より高速特性を得る為には、結晶性を有する珪素半導体からなるTFTの作製方法の確立が強く求められていた。尚、結晶性を有する珪素半導体としては、多結晶珪素、微結晶珪素、結晶成分を含む非晶質珪素、結晶性と非晶質性の中間の状態を有するセミアモルファス珪素等が知られている。
【0004】
さて、このような非晶質あるいは多結晶(これらを非単結晶と総称する)の珪素は、単結晶半導体集積回路に用いられるような単結晶材料に比べると、はるかに粒界の作用が大きかった。その典型的な例は、ソース/ドレイン間のリーク電流であった。特にゲイト電極に逆バイアス電圧(すなわち、Nチャネルトランジスタであれば負、Pチャネルトランジスタであれば正)が印加された場合のリーク電流(オフ電流ともいう)は、粒界の作用によるものであり、トランジスタの動作特性を悪化させるものであり、改善が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなオフ電流は、ソース/ドレインの不純物領域(N型もしくはP型)とチャネル形成領域(実質的に真性)の境界において電界が急激に変動するために生じるものであり、単結晶においては問題とならなかったが、非単結晶においては、粒界を通して、不純物領域の伝導帯(価電子帯)からチャネル形成領域の価電子帯(伝導帯)へ、キャリヤがホッピングするのである。
したがって、単結晶MOSデバイスの場合と同様に、電界を緩和させるためにオフセット領域を設けることや、不純物領域の不純物濃度を低くする低濃度ドレイン(LDD)構造を用いることによって解決が試みられている。
【0006】
図2(A)には、従来のオフセットゲイト型のTFTの構造の概念図を示す。活性層は、大まかに言って、5つの領域に分けられる。第1の領域は不純物濃度の大きな不純物領域(ソース/ドレイン)で領域13、17が対応する。第2の領域はオフセット領域またはLDD領域と称される領域で、領域14、16が対応し、この領域は実質的に真性の領域、または寄生チャネルの発生を抑制する範囲でソース/ドレインと同じ導電型でありながら、高い抵抗を呈する領域で、しかも、その上にはゲイト電極は存在しない。第3の領域はチャネル形成領域と呼ばれる領域で領域15に対応し、ゲイト絶縁膜12を介して、ゲイト電極11の影響を受けて、伝導型を変化させ、キャリヤの流れやすさをコントロールできる。
【0007】
NチャネルTFTにおいて、ゲイト電極に電圧が印加されず、かつ、ソース/ドレイン間の電圧が十分に低い場合の、活性層のゲイト絶縁膜近傍のエネルギーバンドの様子を図2(B)に示す。ここで、EF はフェルミ面、EI 、EN は、チャネル形成領域および不純物領域のエネルギーバンドギャップを示し、通常はEI =EN である。また、オフセット領域のバンドギャップもEI と同じである。このTFTに、ソース/ドレイン間の電圧はそのままにして、ゲイト電極に逆バイアス(負)の電圧を印加した場合には図2(C)のように、バンド図が変化する。ここでは、活性層のゲイト電極直下の部分の電界はEG だけ変化する。
【0008】
注目すべきは、オフセット領域14、16の存在によって、不純物領域とチャネル形成領域の間の電界が滑らかに変化し、この間のリーク電流を抑制する効果がある。しかしながら、この状態で、ソース/ドレイン間に大きな順バイアス(正)の電圧を印加すると、ドレイン領域17のバンドが図の実線に示すよりも低下するので、チャネル形成領域15とドレイン領域17の間の電界は、オフセット領域16の存在にも関わらず、より急峻になり、粒界を経由するリーク電流が発生することとなる。
【0009】
このことは実際の測定においても、ソース/ドレイン間の電圧VD が小さい間はオフ電流はそれほど目立たなくとも、VD が大きくなると、オフ電流が増加し、逆バイアス電圧(NチャネルTFTの場合は負の電圧)が大きくなると、オフ電流がハネ上がるという実験事実からも証明される。(図2(D)参照)
したがって、このオフ電流(特にVD が大きな領域での)を減少させるには、VD が大きな場合においてもドレイン領域とチャネル形成領域の間の電界が滑らかに変化するような構造を有するTFTを作製しなければならない。
【0010】
特に、このようなオフ電流の低減が要求されるのは、活性層中に、結晶化を促進するための金属元素を微量であるが有する場合である。このような結晶化を促進する金属元素としては、Ni、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Au、Agが知られており、これらの元素を1×10 18 〜2×10 21 原子cm −3 の濃度で珪素膜に添加することによって、非晶質珪素の結晶化温度を低下させ、結晶化時間を短縮することができる。しかし、これらの元素が添加された珪素膜は、これらの元素によってバンドギャップ内に中間的な準位が生じることがあり、この準位が粒界と同じ作用を有するためオフ電流が増加することとなった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決する第1の方法は、半導体のバンドギャップをより大きくすることである。すなわち、図2のような従来のオフセットゲイト型TFTにおいても、半導体のバンドギャップが大きくなれば、チャネル形成領域とドレイン領域の間のバンドの急峻さは同じでも、伝導帯と価電子帯の間が大きいので、オフセット領域の効果が大きくなり、チャネル形成領域の価電子帯(伝導帯)からドレイン領域の伝導帯(価電子帯)へのキャリヤのホッピングは抑制される。このように珪素半導体のバンドギャップを大きくするには、炭素、窒素、酸素等のエネルギーバンド幅を増加させる効果を持つ元素を適量添加することによって実現できる。添加する量が大きければ大きいほど、バンドギャップは増加するが、過剰な添加は半導体特性を劣化せしめる。本発明人の研究によると、これら元素の全体の濃度が1×10 19 〜2×10 21 cm −3 、好ましくは5×10 19 〜7×10 20 cm −3 が適当であることが明らかになった。なお、この不純物元素の濃度の測定は、SIMS(2次イオン質量分析)法での最低値を意味する。
【0012】
第1の方法の欠点は、チャネル領域をも酸素、窒素、炭素等が添加されてしまうために、ゲイト電極に順バイアス(正)の電圧を印加したときの電流(オン電流)まで小さくなってしまうことである。この問題を解決するには、図1(A)のように、不純物領域3、7と、チャネル形成領域5の間に、実質的に真性、または寄生チャネルの発生を抑制する範囲で不純物領域3、7と同じ導電型の高抵抗であり、かつ、バンドギャップの大きな領域4、6を設ければよい(第2の方法)。このような領域を有するNチャネルTFTのゲイト電極近傍のバンド図は、ゲイト電極に電圧が印加されない場合には、図1(B)のように示される。すなわち、EI <EO であり、また、一般に、EI <EN である。すなわち、EI<EO ≦EN の関係、またはNI <NO ≦NN の関係(ここで、Nは添加された炭素、酸素、窒素の濃度)を有する。
【0013】
また、ゲイト電極に負の電圧が印加された場合のバンド図は図1(C)のように示される。図から明らかなように、領域4、6の存在によって、不純物領域の伝導帯(価電子帯)とチャネル形成領域の価電子帯(伝導帯)間のキャリヤの移動は著しく妨げられる。この結果、図1(D)に示すように、オフ電流は低下し、特に、VD が大きくても、オフ電流は従来のオフセットゲイト型TFTに比べると安定に推移する。
【0014】
このような領域4、6を得るには、第1の方法と同様に炭素、窒素、酸素等を適量添加することによって実現できる。本発明人の研究によると、これら元素の全体の濃度が1×10 19 〜2×10 21 原子cm −3 、好ましくは5×10 19 〜7×10 20 原子cm −3 が適当である。一般には、領域4、6にこれらの元素を添加する際に、同時に不純物領域3、7にも同量だけ添加するのが一般的で、その際には、図2(B)において、EO=EN(またはNO=NN)となる。
【0015】
なお、上記第1および第2の方法では、酸素、炭素、窒素等の添加にはイオンドーピング法もしくはイオン注入法を用いればよいが、この際には珪素膜の結晶性にダメージを与えるので、その後に熱アニールもしくはレーザーアニール、ランプアニール(RTA)等の結晶化させ、これらの添加物が均質に珪素と結合し、かつ、結晶粒界を中和すると同時に、特に第2の方法においてはPまたはN型の不純物が十分に活性化されることが望ましい。また、特に第1の方法に関しては、珪素膜の成膜の際に酸素、窒素、炭素等を適量混入させてもよい。なお、第1の方法においては、酸素、窒素、炭素の濃度はソース/ドレインとチャネル形成領域で変わることはなく、したがって、NI =NO =NN である。
以下にTFTの作製方法の実施例を示し、上記第1および第2の方法に基づくTFTについて説明する。
【0016】
【実施例】
〔参考例1〕図3に本参考例であるTFTの作製工程の断面図を示す。まず、基板(コーニング7059)101上にスパッタリング法によって厚さ2000Åの酸化珪素の下地膜102を形成した。基板は、下地膜の成膜の前もしくは後に、歪み温度よりも高い温度でアニールをおこなった後、0.1〜1.0℃/分で歪み温度以下まで徐冷すると、その後の温度上昇を伴う工程での基板の収縮が少なく、マスク合わせが容易となる。コーニング7059基板では、620〜660℃で1〜4時間アニールした後、0.01〜1.0℃/分、好ましくは、0.03〜0.3℃/分で徐冷し、400〜500℃まで温度が低下した段階で取り出すとよい。
【0017】
そして、プラズマCVD法によって、厚さ200〜2000Å、好ましくは300〜1500Å、例えば1200Åの真性(I型)の非晶質珪素膜103を成膜した。さらに、その上にプラズマCVD法によって厚さ100〜800Å、例えば200Åの酸化珪素膜104を堆積した。こえは、以下の熱アニール工程において保護膜となり、膜表面の荒れを防止する。
【0018】
さらに、イオン注入法によって、酸素イオンを1×10 14 〜3×10 16 cm −2 、例えば、2×10 15 cm −2 のドーズ量で注入した。注入は非晶質珪素膜103と下地膜102の境界にピークがくるようにエネルギーを選択しておこなった。この結果、非晶質珪素膜103には、5×10 19 〜2×10 21 cm −3 (深さによって異なる)の濃度で酸素が導入されたことが2次イオン質量分析(SIMS)法によって確認された。この酸素原子の添加は半導体膜の成膜と同時におこなってもよい。(図3(A))
【0019】
次に、窒素雰囲気下(大気圧)、600℃で48時間、熱アニールすることによって、珪素膜を結晶化させた。さらに、酸化珪素膜104を除去し、珪素膜をパターニングして、真性または実質的に真性な多結晶珪素膜よりなるTFTの島状の活性層105を形成した。活性層105の大きさはTFTのチャネル長とチャネル幅を考慮して決定される。小さなものでは、50μm×20μm、大きなものでは100μm×1000μmであった。このような活性層を基板上に多く形成した。
【0020】
そして、プラズマCVD法によって厚さ1000Åの酸化珪素膜106をゲイト絶縁膜として成膜した。CVDの原料ガスとしてはTEOS(テトラ・エトキシ・シラン、Si(OC2 H5 )4 )と酸素を用い、成膜時の基板温度は300〜550℃、例えば400℃とした。これは、熱酸化による酸化膜であってもよい。
【0021】
引き続いて、スパッタリング法によって、厚さ3000〜8000Å、例えば6000Åのアルミニウム(0.01〜0.25%のスカンジウムもしくは他のIII a族元素(希土類元素)を含む)を成膜した。そして、アルミニウム膜をパターニングして、ゲイト電極107を形成した。アルミニウム以外に、タンタル、チタンのごとき金属や燐が添加された半導体をゲート電極材料として用いてもよい。(図3(B))
【0022】
さらに、このアルミニウムの電極の表面を陽極酸化して、表面に酸化物層108を形成した。この陽極酸化は、酒石酸が1〜5%含まれたエチレングリコール溶液中で行った。得られた酸化物層108の厚さは2000Åであった。なお、この酸化物108は、後のイオンドーピング工程において、オフセットゲイト領域を形成する厚さとなるので、オフセットゲイト領域の長さを上記陽極酸化工程で決めることができる。(図3(C))
【0023】
次に、イオンドーピング法(プラズマドーピング法とも言う)によって、ゲイト電極部(すなわちゲイト電極107とその周囲の酸化層108)をマスクとして、自己整合的にN導電型を付与する不純物を珪素膜105に添加した。ドーピングガスとして、フォスフィン(PH3)を用い、加速電圧を60〜90kV、例えば80kVとした。ドーズ量は1×10 15 〜8×10 15 cm −2 、例えば、5×10 15 cm −2 とした。この結果、ソース/ドレインとなるN型の不純物領域109と110が形成された。
【0024】
その後、レーザー光の照射によってアニールをおこない、ドーピングされた不純物の活性化をおこなった。レーザー光としては、KrFエキシマレーザー(波長248nm、パルス幅20nsec)を用いたが、他のレーザーであってもよい。レーザー光の照射条件は、エネルギー密度が200〜400mJ/cm 2 、例えば250mJ/cm 2 とし、一か所につき2〜10ショット、例えば2ショット照射した。このレーザー光の照射時に基板を200〜450℃程度に加熱することによって、効果を増大せしめてもよい。(図3(D))
【0025】
また、この工程は、可視または近赤外光によるランプアニール(ラピッド・サーマル・アニール、RTA)による方法でもよい。可視・近赤外線は結晶化した珪素、または燐またはホウ素が10 19 〜10 21 cm−3添加された非晶質珪素へは吸収されやすく、1000℃以上の熱アニールにも匹敵する効果的なアニールを行うことができる。燐またはホウ素が添加されていると、その不純物散乱により、近赤外線でも十分光が吸収される。このことは肉眼による観察でも黒色であることから十分に推測がつく。その反面、ガラス基板へは吸収されにくいので、ガラス基板を高温に加熱することがなく、また短時間の処理ですむので、ガラス基板の縮みが問題となる工程においては最適な方法であるといえる。
【0026】
不純物活性化工程のあと、厚さ6000Åの酸化珪素膜111を層間絶縁物としてプラズマCVD法によって形成した。この層間絶縁物としてはポリイミドまたは酸化珪素とポリイミドの二層膜を利用してもよい。さらにコンタクトホールを通常より大きく形成して、まず、チタンまたはニッケルを全面に100〜500Å形成した。さらに、これらにレーザーまたは可視または近赤外光の強光を照射してソース/ドレイン領域109、110の珪素と反応させ、シリサイド領域112、113を形成した。その後、珪素と反応しなかったチタンもしくはニッケルをエッチング除去し、さらに、金属材料、例えば、窒化チタンとアルミニウムの多層膜によってTFTの電極・配線114、115を形成した。最後に、1気圧の水素雰囲気で350℃、30分のアニールを行い、TFTを完成した。(図3(E))
【0027】
かくすることにより、ゲイト電圧が0Vのときのオフ電流は、従来の1×10 −10 Aから3×10 −12 Aまで下げることができた。さらに、ドレイン電圧が+10V、ゲイト電圧が−10Vのときのリーク電流(オフ電流)は3〜5×10 −12 Aと、従来の約30分の1にまで低減できた。
【0028】
〔参考例2〕本参考例の作製工程の概略を図4に示す。本参考例において、基板201としてはコーニング7059ガラス基板(厚さ1.1mm、300×400mm)を使用した。まず、基板201を620〜660℃、1〜4時間アニールした後、0.01〜1℃/分、好ましくは0.03〜0.3℃/分で徐冷し、400〜500℃まで低下した段階で室温に取り出し、ガラス基板を収縮させた。さらにこの基板201上に下地膜202(酸化珪素)をプラズマCVD法で2000Åの厚さに形成した。CVDの原料ガスとしてはTEOSと酸素を用いた。さらに、LPCVD法もしくはプラズマCVD法で非晶質珪素膜203を1000Å、酸化珪素膜204を2000Åの厚さにそれぞれ形成した。そして、公知のフォトリソグラフィー法によって、酸化珪素膜に領域205に示されるような孔を形成した。その後、スパッタ法によって厚さ5〜20Åのニッケル膜206を形成した。ニッケル膜206は膜状でなくともよい。ニッケル以外にも、非晶質珪素の結晶化を促進する元素であればよい。
【0029】
さらに、イオン注入法によって、窒素イオンを1×10 14 〜3×10 16 cm −2 、例えば、2×10 15 cm −2 のドーズ量で注入した。注入は非晶質珪素膜203と酸化珪素膜204の境界にピークがくるようにエネルギーを選択しておこなった。この結果、非晶質珪素膜203には、1×10 20 〜1×10 21 cm −3 (深さによって異なる)の濃度で窒素が導入されたことが2次イオン質量分析(SIMS)法によって確認された。(図2(A))
【0030】
そして、550℃で8時間、または600℃で4時間の熱アニールをおこなうことによって、珪素膜の結晶化をおこなった。その際には、ニッケルが珪素膜を拡散するにしたがって、結晶化が孔205から横方向に周囲に進行した。結晶成長の長さは、典型的には20〜100μmであった。図4(B)において、珪素膜のうち、領域207は結晶化した領域であり、領域208は未結晶化の領域である。(図4(B))
【0031】
この熱アニール工程の後、酸化珪素膜204を除去し、珪素膜をパターニングしてTFTの島状活性層209を形成した。さらにテトラ・エトキシ・シラン(TEOS)を原料として、酸素雰囲気中のプラズマCVD法によって、酸化珪素のゲイト絶縁膜(厚さ70〜120nm、典型的には120nm)210を形成した。基板温度は350℃とした。さらに、スパッタリング法によって、厚さ6000〜8000Å、例えば6000Åのアルミニウム(0.01〜0.2%のスカンジウムもしくは他のIII a族元素(希土類元素)を含む)を成膜し、アルミニウム膜をパターニングしてゲイト電極を形成した。そして、参考例1と同様に陽極酸化をおこなうことによってゲイト電極の側面と上面に酸化アルミニウムの陽極酸化層を形成した。こうしてゲイト電極部211を得た。(図4(C))
【0032】
その後、N型の不純物として、燐をイオンドーピング法で注入し、自己整合的にソース領域211、ドレイン領域212を形成した。そして、KrFレーザー光を照射することによって、イオン注入のために結晶性の劣化した珪素膜の結晶性を改善させた。このときにはレーザー光のエネルギー密度は250〜300mJ/cm 2 とした。このレーザー照射によって、このTFTのソース/ドレインのシート抵抗は1〜8kΩ/cm 2 となった。また、この工程は可視・近赤外光のランプアニールによって行ってもよい。このアニール工程によって、活性層は全て結晶化した。(図4(D))
【0033】
その後、酸化珪素またはポリイミドによって層間絶縁物213を形成し、さらに、コンタクトホールを形成して、TFTのソース/ドレイン領域にクロム/アルミニウム多層膜で電極214、215を形成した。最後に、水素中で200〜400℃で1時間アニールして、水素化をおこなった。ソース/ドレイン領域の珪素と電極材料が反応して、コンタクトの部分にはシリサイド領域216、217が形成された。このようにして、TFTを完成した。より耐湿性を向上させるために、さらに全面に窒化珪素、窒化アルミニウム等でパッシベーション膜を形成してもよい。(図4(E))
【0034】
本参考例で示したTFTは、参考例1のものに比較して、より低温・短時間のアニールによって結晶化して得られるが、活性層中にニッケルを3×10 17 〜5×10 19 cm −3 含有することが2次イオン質量分析(SIMS)法によって確かめられた。従来であれば、このためにリーク電流が増加したが、本参考例では、活性層中に同時に窒素も1×10 19 〜2×10 21 原子cm −3 、代表的には1×10 20 〜5×10 20 原子cm −3 存在するために、リーク電流が減少し、より良好なオフ特性が得られた。
【0035】
また、本参考例では、珪素膜中に導入された窒素が珪素の不対結合手を固く終端した。酸素ではそれほど顕著な効果は認められなかったが、同様な効果は炭素を導入することによっても認められる。珪素の不対結合手は特に粒界に顕著であり、リーク電流の原因ともなっていたが、本発明によって抑制できた。また、同様に、珪素膜中に存在するニッケル等の金属元素も窒素もしくは炭素によって固定化でき、これも半導体特性にとって好ましかった。
【0036】
〔実施例1〕図5を用いて本実施例を説明する。基板は、コーニング7059を用い、参考例2のように、収縮防止のために、事前に640℃で4時間アニールした後、0.1℃で450℃まで徐冷した後、取り出したものを使用した。まず基板301上に下地膜302を形成し、さらに、プラズマCVD法によって厚さ300〜800Å、例えば800Åの非晶質珪素膜および厚さ2000Åの酸化珪素膜を形成した。そして、酸化珪素膜に選択的に参考例2のように孔を形成し、その上から厚さ5〜20Åのニッケル膜をスパッタリング法によって形成した。
【0037】
そして、窒素雰囲気で600℃で4時間のアニールをおこなうことによって、珪素膜を結晶化した。その後、酸化珪素膜を除去し、珪素膜表面を露出させた。そして、酸素、オゾン、あるいは一酸化二窒素等の酸化雰囲気中において、550℃、1時間の加熱アニールをおこない、珪素膜表面に薄い酸化珪素膜を形成した。そして、珪素膜をパターニングして、活性層303を形成した。珪素膜表面の酸化珪素層は除去した。
【0038】
そして、再び、酸化雰囲気において、600℃で1時間の熱アニールをおこなうことによって、活性層の表面に薄い酸化珪素膜304を形成した。熱アニール終了後、基板を2℃/秒以上の速度、好ましくは10℃/秒以上の速度で450℃まで急激に冷却した。これは、この熱アニール工程によって、基板が収縮することを防止するためである。このような急激な冷却が不可能なアニール炉においては、基板を炉外に取り出して、室温に放置することによっても同様な効果が得られた。(図5(A))
【0039】
その後、参考例1と同様に酸化珪素のゲイト絶縁膜305、アルミニウムのゲイト電極306を形成した。アルミニウム以外に、タンタル、チタンのごとき金属や燐が添加された半導体をゲイト電極材料として用いてもよいことはいうまでもない。そして、イオンドーピング法によって、ゲイト電極306をマスクとして自己整合的に酸素イオンを注入して、活性層中に酸素濃度の高い領域307、308を形成した。ドーズ量は、5×10 15 cm −2 とし、活性層303とゲイト絶縁膜の酸化珪素膜305の境界にピークがくるようにエネルギーを選択しておこなった。この結果、活性層の領域307、308には、5×10 19 〜5×10 20 cm −3 (深さによって異なる)の濃度で酸素が導入されたことが2次イオン質量分析(SIMS)法によって確認された。また、この場合はNI<NO=NN(または、EI<EO=EN)である。(図5(B))
【0040】
その後、参考例1と同様にゲイト電極を陽極酸化し、陽極酸化層309を形成した。(図5(C))そして、参考例1と同様にゲイト電極306およびその陽極酸化物層309をマスクとして、自己整合的に活性層中に不純物(燐)をドーピングし、不純物領域310、311を形成した。ドーズ量は、1×10 13 〜1×10 16 cm −2 、例えばN + 型とするには、5×10 15 cm −2 とした。そして、これをレーザー照射によって活性化させた。(図5(D))
【0041】
さらに、層間絶縁物312を形成して、これにコンタクトホールを形成し、メタル配線313、314を形成した。かくして、チャネル形成領域の外側に酸素の濃度の高い1対の第1の領域と、その外側に酸素の濃度が高く、かつ、ソース、ドレインを構成する第2の領域とを形成することができた。また、この第1の領域と第2の領域の間にN- 型の領域を設けてもよい。(図5(E))
【0042】
このようにして、図1(A)に示したものと同様な構造を有するTFTを形成した。本実施例では、チャネル形成領域には酸素がドーピングされていないので、参考例1および参考例2の場合に比較してオン/オフ比の大きなTFTが得られた。特にドレイン電圧を+10Vと大きなドレイン電圧であっても、ゲイト電圧を0〜−10Vの間で、リーク電流のない良好な特性が得られた。
【0043】
LDD構造とするには、以下のようにしてもよい。ゲイト電極の陽極酸化物309を500〜1000Å形成し、まず、N型の不純物を1×10 13 〜1×10 14 cm −2 だけイオン注入法等の手段で導入する。さらに、再び、陽極酸化をおこなって、その厚さを2000〜5000Åとし、1×10 15 〜1×10 16 cm −2 のドーズ量で同じ導電型の不純物を添加してもよい。かくして、チャネル形成領域とソース/ドレイン領域の間にLDD領域または実質的に真性な領域を形成することができる。特に酸素はN型不純物としても作用するため、さらに燐を1×10 13 〜1×10 14 cm −2 添加してもよい。
【0044】
〔実施例2〕図6を用いて本実施例を説明する。基板は、コーニング7059を用い、実施例1と同じプロセスによって、基板401上に、下地酸化珪素膜402、活性層403、酸化珪素のゲイト絶縁膜404、アルミニウムのゲイト電極405を形成した。そして、イオンドーピング法によって、ゲイト電極405をマスクとして自己整合的に炭素、窒素、酸素、例えば酸素イオンを注入して、活性層中に酸素濃度の高い領域を形成した。酸素のドーズ量は、濃度が1×10 19 〜2×10 21 cm −3 となるように1×10 14 〜3×10 16 cm −2 、例えば5×10 15 cm −2 とし、活性層403とゲイト絶縁膜の酸化珪素膜404の境界にピークがくるようにエネルギーを選択しておこなった。この結果、ソース、ドレインおよび接合を形成する領域の活性層には、5×10 19 〜5×10 20 cm −3 (深さによって異なる)の濃度の酸素を有する領域が形成された。(図6(A))
【0045】
その後、参考例1と同様にゲイト電極を陽極酸化し、陽極酸化層406を形成し,参考例1と同様にゲイト電極405およびその陽極酸化物層406をマスクとして、自己整合的に活性層中に不純物(燐)をドーピングし、不純物領域407、408を形成した。ドーズ量は、実施例1よりも小さく、1×10 13 〜5×10 14 cm −2 、例えば2×10 14 cm −2 とした。そして、これをレーザー照射によって活性化させた。この結果、ソース/ドレインの不純物濃度は1×10 18 〜5×10 19 cm −3 となった。(図6(B))
【0046】
続いて、厚さ3000〜30000Å、例えば9000Åの酸化珪素膜409をプラズマCVD法によって形成した。(図6(C))
次に、公知のRIE法による異方性ドライエッチングを行うことによって、この酸化珪素膜409のエッチングをおこなった。この際、その高さが7000Åあるゲイト電極506の側面においては、その高さ方向の厚さが膜厚(酸化珪素膜の膜厚9000Åのこと)の約2倍となる。また、この際、ゲイト絶縁膜である酸化珪素膜404をも続けてエッチングしてしまい、ソース/ドレイン領域407、408を露呈させた。
【0047】
以上の工程によって、ゲイト電極の側面には概略三角形状の絶縁物410、411が残った。その後、厚さ50〜500Åのチタン、タングステン、白金、パラジウム、ニッケル等のシリサイドを形成するのに適した材料の膜、例えばチタン膜412をスパッタ法によって形成した。(図6(D))
次に、これを250〜450℃に予備加熱した状態でレーザー光を照射し、瞬間的に500〜800℃に昇温せしめて、チタンとシリコンを反応させ、珪化チタンよりなるシリサイド領域413、414を不純物領域(ソース/ドレイン)上に形成した。珪化チタンは、30〜100μΩ・cmという低い抵抗率であるので、実質的なソースおよびドレイン領域のシート抵抗は10Ω/□以下であった。このとき、シリサイドの拡散はガラス基板に達するまでおこなうと、その後のアルミニウム電極416、417のコンタクト部にバリヤ層が不要となり、工程が簡略化できる。
【0048】
この工程は赤外光のランプアニール(RTA)によるものでもよい。ランプアニールを行う場合には、被照射面表面が600〜1000℃程度になるように、600℃の場合は数分間、1000℃(珪素ウェファーのモニターの温度)の場合は数秒間のランプ照射を行うようにする。ここでは、EI <EO ≦EN の関係(NI <NO ≦NN の関係)である。
【0049】
この後、過酸化水素とアンモニアと水とを5:2:2で混合したエッチング液でシリサイドとならなかったTi膜のエッチング除去した。この際、珪化チタン層413、414はエッチングされないので、残存させることができる。全面に層間絶縁物415として、プラズマCVD法によって酸化珪素膜を厚さ5000Å形成し、TFTのソース/ドレインにコンタクトホールを形成し、アルミニウム配線・電極416、417を形成した。以上の工程によって、TFTが完成された。本実施例では、アルミニウム電極416、417とソース/ドレインの珪素が直接、接触しない構造になっているので極めて良好なコンタクトが得られた。以上によって、TFTが完成された。不純物領域の活性化のために、さらに200〜400℃で水素アニールをおこなってもよい。
かくして、チャネル形成領域の外側に1対の酸素の添加された領域とその外側のソース/ドレイン領域にシリサイド層を1対の領域として形成させた。(図5(E))
【0050】
本実施例で示したTFTは、実質的なソース/ドレインのシート抵抗が、シリサイド領域413、414によって低減されているので、実施例1の場合に比べて、ソース/ドレインへのドーピング量を1/10以下に低くすることができる。そのため、チャネル形成領域とドレイン領域の間の電界がなだらかになり、また、本発明の効果もあって、よりオフ電流の小さいTFTとなった。また、ドーズ量の低減によって、ドーピング工程の時間を従来の1/10以下に低下させることができた。
【0051】
本発明において、ソース/ドレインのシート抵抗を下げるのに関し、上記以外にソース/ドレインの不純物濃度を高める方法、またはそれにシリサイドを併用することは有効である。加えて、活性層は固相成長法のみでなく、レーザーアニール、RTA等を用いても、または、それと固相成長法を併用してもよいことはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】
以上の実施例からも明らかなように、本発明によって、TFTのオフ電流を低下させることができた。そして、上記実施例にも示したように、活性層中に、結晶化促進のための金属元素(ニッケル等)を含有するTFTにおいては、オフ電流を下げるのに特に効果的であった。また、実施例2に示したように、本発明において、ソース/ドレインに密着してシリサイド層を形成することによって、ソース/ドレインの実質的なシート抵抗を低下せしめ、よって、ソース/ドレインのドーズ量を低減することによって、より本発明の効果を高めることもできた。
【0053】
本発明は、Nチャネル型TFTだけではなく、Pチャネル型TFTにも同様に適用できる。ただし、本発明において、第1の方法(参考例1および参考例2)のように、チャネル形成領域にも酸素、窒素、炭素等の元素を導入する場合には、これらの元素によるしきい値電圧の変動を考慮しなければならない。例えば、酸素の場合には、珪素中では塩化されたもののうちの1〜10%がドナーとなるため、弱いN型となる。したがって、Pチャネル型TFTでもNチャネル型TFTでも、しきい値は正の方向にシフトする。
【0054】
本発明では、特に実施例1、2に示す第2の方法では、不純物領域とチャネル形成領域の境界部には酸素、炭素、窒素等の元素が導入される。従来、この境界部は、不純物ドーピング、レーザー照射等によって、歪みが大きいことが問題となっていたが、これらの元素の存在によって、このような格子歪みも緩和され、結果としてオフ電流を下げる効果を有する。
【0055】
本発明は、単に同一種類のTFTが同一基板に形成されるような半導体回路だけでなく、異種類のTFTが同一基板に形成されるような半導体集積回路においても、より大きな効果を得ることができる。例えば、回路のうちの一部は従来通りのオフセットのないセルフアライン型TFTあるいはオフセットゲイト型TFTとし、他の一部に本発明のTFTを用いるような場合である。
【0056】
例えば、液晶ディスプレーに用いられるようなアクティブマトリクス基板において、アクティブマトリクス回路とそれを駆動する周辺回路とを同一基板上に形成したモノリシック型の薄膜集積回路においては、アクティブマトリス回路に用いられるTFTは、画素に蓄積された電荷を長時間にわたって保持する必要から、オフ電流が小さいことが好ましく、本発明を用いて作製したTFTが適している。
【0057】
一方、周辺回路に用いられるTFTは、高い動作周波数が要求される関係で、オン電流の大きなTFTが適している。しかしながら、本発明によるTFTは、オン電流に関しては、従来のものよりも若干、小さくなる傾向がある。特に、参考例1および2に示したTFTにおいては、その傾向が強い。このため、周辺回路は従来のセルフアライン型もしくはオフセットゲイト型TFTを用いることが好ましい。
【0058】
このように、アクティブマトリクス回路と周辺回路のTFTを異なるものとすることによって、回路全体の特性を大幅に向上させることができる。
以上のように、本発明は工業上、有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のTFTの構造・特性を示す。
【図2】 従来のTFTの構造・特性を示す。
【図3】 参考例1のTFTの作製工程を示す。
【図4】 参考例2のTFTの作製工程を示す。
【図5】 実施例1のTFTの作製工程を示す。
【図6】 実施例2のTFTの作製工程を示す。
【符号の説明】
1 ゲイト電極
2 ゲイト絶縁膜
3 不純物領域(第1の領域)
4 第2の領域
5 チャネル形成領域(第3の領域)
6 第2の領域
7 不純物領域(第1の領域)
11 ゲイト電極
12 ゲイト絶縁膜
13 不純物領域
14 オフセット領域
15 チャネル形成領域(第3の領域)
16 オフセット領域
17 不純物領域(第1の領域)
Claims (3)
- 絶縁表面上に形成された、非晶質珪素の結晶化を促進する金属元素を含む結晶性の珪素膜をパターニングして形成された活性層と、
前記活性層上に接して形成されたゲイト絶縁膜と、
前記ゲイト絶縁膜上に接して形成されたゲイト電極とを有する薄膜トランジスタを含む半導体装置において、
前記活性層は、チャネル形成領域と、N型またはP型の不純物元素を有するソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域およびドレイン領域と前記チャネル形成領域との間で且つ前記ゲイト電極と重ならない領域に配置された、前記不純物元素が前記ソース領域およびドレイン領域よりも低濃度あるいは実質的に真性の領域とを有し、
前記結晶性の珪素膜は、前記絶縁表面上に非晶質珪素膜を形成した後、前記非晶質珪素膜上に局所的に接するように、前記結晶化を促進するNiを含む膜を形成し、前記Niを含む膜が前記非晶質珪素膜の表面に局所的に接した状態で前記非晶質珪素膜を加熱してNiを前記非晶質珪素膜中に拡散させ形成されたものであり、
前記活性層の前記チャネル形成領域を除く領域の全体に酸素、窒素、炭素の少なくとも1つが添加され、
前記活性層の前記チャネル形成領域を除く領域の方が、前記チャネル形成領域よりも酸素、窒素、炭素の全体の濃度が高いことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1において、前記不純物元素が前記ソース領域およびドレイン領域よりも低濃度あるいは実質的に真性の領域と前記ソース領域との境界から離れた前記ソース領域の一部及び前記不純物元素が前記ソース領域およびドレイン領域よりも低濃度あるいは実質的に真性の領域と前記ドレイン領域との境界から離れた前記ドレイン領域の一部にシリサイド領域を有することを特徴とする半導体装置。
- 請求項2において、前記シリサイド領域はチタン、タングステン、白金、パラジウムまたはニッケルのシリサイドからなることを特徴とする半導体装置。
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