JP3765449B2 - ガスオーブン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、輻射を中心として焼成を行うことが可能なガスオーブンに関する。特には、食物をしっとり焼くというガスオーブンの長所を生かしつつ、輻射を中心として焼成を行うことが可能なガスオーブンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来のパン焼き用ガスデッキオーブンを示す断面図である。
このガスデッキオーブン100は庫内の下部に配されたバーナー113を有する。このバーナー113の上には鉄板111が設置されており、この鉄板111の上に焼成するパンを載せる。また、ガスデッキオーブン100は、バーナー113の燃焼ガスを外部に排気する排気口115を有する。
【0003】
また、庫内上部にはパイプラインバーナー117が配されており、このパイプラインバーナー117の燃焼ガスにより庫内温度を上げてパンが焼成される。その際、バーナー117からの熱による焼きむらを防ぐため、バーナー117の下部には複数の遮熱板119が図4の紙面に対して垂直方向に並設されており、これらの遮熱板119から輻射による遠赤外線127が庫内下部に出される。また、遮熱板119の相互間には燃焼ガス121を庫内下部に排出するための隙間が設けられている。
【0004】
また、ガスデッキオーブン100は、該穴から排出される燃焼ガス121を庫外に排気する排気口125を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のガスデッキオーブンでは、熱せられた遮熱板119からの輻射が少なく、パンを焼成する熱は燃焼ガスによるものが多い。このように輻射が少ないのは、炉内を200℃程度に設定すると遮熱板119の上部の雰囲気温度が220〜230℃程度となり、遮熱板119の温度も同程度の温度で低いものとなるからである。
【0006】
しかし、パンや菓子を焼く際には輻射が重要であり、良い品質のものを焼くには輻射でじっくり焼くのが良いと言われている。
【0007】
一方、電気式のオーブンはヒーターを庫内上部に配線し、赤熱したヒーター(遮熱板119より高温になっている)からの輻射を中心にパンを焼くため、主に燃焼ガスによる熱で焼くガスオーブンとは「熱の質」が異なり、それがガスオーブン普及の妨げになっているとも考えられる。
【0008】
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、輻射を中心として焼成を行うことが可能なガスオーブンを提供することにある。特には、食物をしっとり焼くというガスオーブンの長所を生かしつつ、輻射を中心として焼成を行うことが可能なガスオーブンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に関連するガスオーブンは、庫内にパイプを設け、このパイプの内部で燃焼を行うことによる該パイプからの輻射によって食物を焼成するガスオーブンであって; 該パイプの終端を閉そくし、該パイプ内の燃焼ガスを庫内に排気する穴を該終端近くに設けることを特徴とする。
【0010】
上記ガスオーブンでは、庫内にパイプを設け、このパイプの内部で燃焼を行っているため、パイプの温度を高くすることができる。このため、パイプからの輻射を多くすることができ、輻射を中心にして食物を焼成することができる。これと共に、パイプにその内部の燃焼ガスを庫内に排気する穴を設けているため、燃焼ガスを庫内に排出することができ、燃焼ガス中の蒸気が食物をしっとり焼くように作用する。従って、食物をしっとり焼くというガスオーブンの長所を生かしつつ、輻射を中心として焼成を行うことができる。
【0011】
また、本発明に関連する他のガスオーブンは、庫内にパイプを設け、このパイプの内部で燃焼を行うことによる該パイプからの輻射によって食物を焼成するガスオーブンであって; 該パイプの終端を庫外に配置し、該パイプ内の燃焼ガスを該終端から庫外に排気することを特徴とする。
【0012】
上記ガスオーブンでは、パイプの終端を庫外に配置し、パイプの終端がその内部の燃焼ガスを排気する排気口の役割を果たす。これにより、パイプ内の燃焼ガスは全て庫外に排気され、庫内に燃焼ガスが排出されることはない。
【0013】
本発明に係るガスオーブンは、庫内にパイプを設け、このパイプの内部で燃焼を行うことによる該パイプからの輻射によって食物を焼成するガスオーブンであって; 該パイプの終端を庫外に配置し、該終端に開度の調整自在なダンパーを設け、該パイプ内の燃焼ガスを庫内に排気する穴を設けたことを特徴とする。
【0014】
上記ガスオーブンでは、パイプの終端に開度の調整自在なダンパーを設けているため、ダンパーの開度によりパイプに設けた穴から庫内に排出する燃焼ガスの量を自由に調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるガスオーブンを示す断面図である。
【0016】
このガスオーブン10は庫内の下部に配されたガスバーナー13を有する。このガスバーナー13の上には鉄板11が設置されており、この鉄板11の上に焼成するパン又は菓子等を載せる。また、ガスオーブン10は、ガスバーナー13の燃焼ガスを外部に排気する排気口15を有する。
【0017】
また、庫内上部には黒色のパイプ19が設けられており、このパイプ19は庫内の上部を複数回折り曲げられて配置されている。パイプ19にはその内部で燃焼を行うガスバーナー17が設けられている。このバーナー17の燃焼炎はパイプ19の終端近傍までのびるようになっている。この燃焼熱によりパイプ19の温度を上昇させ、パイプ19からの輻射による遠赤外線27によりりパンが焼成される。
【0018】
また、パイプ19の終端は閉そくされており、その終端近傍には適当な間隔でパイプ内の燃焼ガス21を庫内に排気する穴23が設けられている。この穴23から庫内に排気された燃焼ガス21を庫外に排気する排気口25が炉に設けられている。
【0019】
上記第1の実施の形態によれば、庫内上部に黒色のパイプ19を設け、このパイプ19の内部で燃焼を行っているため、パイプ19の温度を従来のガスオーブンの遮熱板のそれに比べて高くすることができる。このため、パイプ19からの輻射を多くすることができ、輻射を中心にしてパン等を焼成することができる。これと共に、パイプ19に内部の燃焼ガス21を庫内に排気する穴23を設けているため、燃焼ガス21を庫内に排出することができ、燃焼ガス中の蒸気がパンをしっとり焼くように作用する。つまり、パンをしっとり焼くという従来のガスオーブンの長所を生かしつつ、輻射を中心として焼成を行うことができる。
【0020】
また、パイプ19の内部の燃焼ガス21を庫内に排気するため、パイプ19を自由にレイアウトすることができる。その結果、パンの焼きむらを抑えることができる。
【0021】
図2は、本発明の第2の実施の形態によるガスオーブンを示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0022】
このガスオーブン20は黒色のパイプ19を有し、このパイプ19の終端35は炉の外に出され、パイプ19の終端35がその内部の燃焼ガスを排気する排気口の役割を果たす。これにより、パイプ19内の燃焼ガスは全て庫外に排気される。また、パイプ19には庫内に燃焼ガスを排出する穴が設けられていない。このため、庫内に燃焼ガスが排出されることはない。
【0023】
上記第2の実施の形態によれば、庫内に燃焼ガスが入らないため、加熱方法は間接加熱になり基本的に電気ヒーターと同様になる。このため、電気式オーブンと「熱の質」が同じになり、パイプ19からの輻射だけでパンを焼くことができる。
【0024】
図3は、本発明の第3の実施の形態によるガスオーブンを示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0025】
このガスオーブン30は黒色のパイプ19を有し、このパイプ19の終端は炉の外に出され、パイプ19の終端がその内部の燃焼ガスを排気する排気口の役割も果たす。この終端にはダンパー29が取り付けられており、このダンパー29はパイプ終端の開度を自由に調整できるようになっている。
【0026】
上記第3の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0027】
さらに、パイプ19の終端にダンパー29を取り付けているため、ダンパー29の開度により穴23から庫内に排出する燃焼ガス21の量を自由に調整することができる。即ち、ダンパー29を大きく開いた場合は燃焼ガス21がほとんど庫内に排出されず、また、ダンパー29を小さく開いた場合は燃焼ガス21が庫内に排出される量を多くできる。したがって、例えば、燃焼ガス中の蒸気が重要なパン等を焼く場合は、ダンパー29の開度を小さくし、燃焼ガス中の蒸気が必要ない洋菓子等の乾燥焼きを行う場合は、ダンパー29の開度を大きくする。このように庫内の蒸気量を焼くものに応じて調整できる。
【0028】
尚、上記第1〜第3の実施の形態では、庫内に黒色のパイプ19を設置しているが、パイプの色については輻射に不利にならない範囲で適宜変更することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、輻射を中心として焼成を行うことが可能なガスオーブンを提供することができる。特には、食物をしっとり焼くというガスオーブンの長所を生かしつつ、輻射を中心として焼成を行うことが可能なガスオーブンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるガスオーブンを示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるガスオーブンを示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるガスオーブンを示す断面図である。
【図4】従来のパン焼き用ガスデッキオーブンを示す断面図である。
【符号の説明】
10…ガスオーブン 11…鉄板
13…ガスバーナー 15…排気口
17…ガスバーナー 19…黒色のパイプ
20…ガスオーブン 21…燃焼ガス
23…穴 25…排気口
27…遠赤外線 29…ダンパー
30…ガスオーブン 35…パイプの終端
100…ガスデッキオーブン 111…鉄板
113…ガスバーナー 115…排気口
117…パイプラインバーナー 119…遮熱板
121…燃焼ガス 125…排気口
127…遠赤外線
Claims (3)
- 庫内にパイプを設け、このパイプの内部で燃焼を行うことによる該パイプからの輻射によって食物を焼成するガスオーブンであって;
該パイプの終端を庫外に配置し、該終端に開度の調整自在なダンパーを設け、該パイプ内の燃焼ガスを庫内に排気する穴を設けたことを特徴とするガスオーブン。 - 上記穴から庫内に排気された燃焼ガスを庫外に排気する排気口をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のガスオーブン。
- 上記パイプの外表面が黒色であることを特徴とする請求項1又は2記載のガスオーブン。
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- 1997-12-25 JP JP36631297A patent/JP3765449B2/ja not_active Expired - Fee Related
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