JP3765391B2 - 内燃機関用点火装置およびその製造方法 - Google Patents
内燃機関用点火装置およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3765391B2 JP3765391B2 JP2001033775A JP2001033775A JP3765391B2 JP 3765391 B2 JP3765391 B2 JP 3765391B2 JP 2001033775 A JP2001033775 A JP 2001033775A JP 2001033775 A JP2001033775 A JP 2001033775A JP 3765391 B2 JP3765391 B2 JP 3765391B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition
- circuit
- internal combustion
- potting resin
- circuit board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用点火装置およびその製造方法に関し、特に内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の点火コイルの一次電流を断続する点火回路を備えたエンジン用点火装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にエンジン用点火装置の点火回路は、エンジンの点火コイルの一次電流を断続するための回路であり、近年、この点火回路の回路基板および回路素子の固定、放熱および防水のため、回路基板および回路素子をケースに収容し、ポッティング樹脂を注入してモールドしたモールド点火回路が用いられるようになってきている。また最近では、搭載スペースの観点から小型化の要求を満たすために点火コイルとモールド点火回路とを一体化したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、エンジン用点火装置は、高低温が繰り返し加わるような環境で使用されるため、回路基板および回路素子とポッティング樹脂との線膨脹係数の差により回路基板および回路素子には熱応力が生じる。その結果、温度変化によりポッティング樹脂からモールド点火回路の回路素子に対して大きな応力が働き、その応力により回路素子のはんだ接合部やワイヤボンディング部等の接合部が剥がれたり、クラック(crack)が入ることがあり、点火回路の故障の原因となる恐れがある。
【0004】
また、上記の応力により装置の形状、回路素子の設計等に制約があるという問題があった。
さらに、装置重量の多くをポッティング樹脂が占めており、装置の軽量化を図ることが困難であるという問題があった。
さらにまた、ポッティング樹脂でモールドするための設備や製造工数が必要であり、かつケースに点火回路を挿入する際の干渉防止のため、無駄となる部分ができてしまい装置の体格が大型になるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためなされたものであり、応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止するエンジン用点火装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、装置の冷熱寿命を向上するエンジン用点火装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、装置の軽量化が容易なエンジン用点火装置を提供することにある。
【0006】
本発明のさらに他の目的は、装置設計の自由度を拡大するエンジン用点火装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、小型化が可能なエンジン用点火装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、無駄となる部分を低減するエンジン用点火装置を提供することにある。
【0007】
本発明のさらにまた他の目的は、製造工数を低減し、製造コストを低減可能なエンジン用点火装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、熱応力を緩和するエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、装置の冷熱寿命を向上するエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、装置の軽量化が容易なエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、装置設計の自由度を拡大するエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、小型化が可能なエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、無駄となる部分を低減するエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらにまた他の目的は、製造工数を低減し、製造コストを低減可能なエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
本発明のさらにまた他の目的は、装置の放熱性を向上するエンジン用点火装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のエンジン用点火装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂には、内部に中空部を有するフィラが混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。
【0012】
本発明の請求項2記載のエンジン用点火装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂には、内部に閉気孔を有するフィラが混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。
【0013】
本発明の請求項3記載のエンジン用点火装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂には、内部に閉気孔を有し、表面に開気孔を有するフィラが混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。
【0018】
本発明の請求項4記載のエンジン用点火装置によると、第1および第2のケースの隙間をシールする防水手段が点火回路を第1および第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段に一体的に設けられているので、固定手段が点火回路の回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水手段が防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コストを低減することができる。
【0019】
本発明の請求項5記載のエンジン用点火装置によると、第1および第2のケースの隙間をシールする防水手段は、第1の点火回路と第2の点火回路との間に設けられ、第1および第2の点火回路を第1および第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段に一体的に設けられているので、固定手段が第1および第2の点火回路の回路素子の応力緩和手段として作用し、第1および第2の点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水手段が防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、第1および第2の点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コストを低減することができる。
【0020】
本発明の請求項6記載のエンジン用点火装置によると、第1および第2のケースの隙間をシールする防水手段は、第1の点火回路と第2の点火回路との間に設けられ、第1および第2の点火回路を第1および第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段と別体に設けられているので、固定手段が第1および第2の点火回路の回路素子の応力緩和手段として作用し、第1および第2の点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水手段が防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、第1および第2の点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コストを低減することができる。
【0021】
本発明の請求項7記載のエンジン用点火装置によると、点火回路およびケースの開口部をポッティング樹脂がモールドし、ケース内部の反開口部側に空洞部が形成されているので、空洞部が回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0022】
本発明の請求項8記載のエンジン用点火装置によると、点火回路およびケースの開口部のみをモールドするポッティング樹脂が回路基板、ケースおよびコネクタを結合し、ケース内部の反開口部側に空洞部が形成されているので、空洞部が回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0023】
また、コネクタのターミナルと回路基板とのはんだ接合部に加わる応力を結合部からケースに逃がし、ターミナルが折れることや回路基板とのはんだ接合部が接合不良となることから保護することができる。さらにまた、はんだ接合部の接合不良を低減し、相手コネクタによる捩れやコネクタの耐振動性を向上することができる。さらにまた、コネクタや回路基板にねじ締め付け部を設ける必要がないので、装置を小型にすることができ、ねじ締め工程の必要がなくなるので、製造工数および製造コストが低減される。
【0024】
本発明の請求項9記載のエンジン用点火装置の製造方法によると、ケースの開口部から点火回路をモールドするためのポッティング樹脂を注入し、ケース内をポッティング樹脂が移動するように荷重を与えて開口部側にポッティング樹脂を移動させ、ポッティング樹脂がケースの開口部を塞ぐようにポッティング樹脂を硬化させる。このため、ケースの反開口部側に空洞部が形成され、この空洞部が回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0025】
本発明の請求項10記載のエンジン用点火装置の製造方法によると、ケースの開口部から点火回路をモールドするためのポッティング樹脂を注入し、ケース内をポッティング樹脂が移動するように荷重を与えて開口部側にポッティング樹脂を移動させ、ポッティング樹脂がケースの開口部を塞いで回路基板、ケースおよびコネクタを結合するようにポッティング樹脂を硬化させる。このため、ケースの反開口部側に空洞部が形成され、この空洞部が回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0026】
また、コネクタのターミナルと回路基板とのはんだ接合部に加わる応力を回路基板、ケースおよびコネクタを結合する結合部からケースに逃がし、ターミナルが折れることや回路基板とのはんだ接合部が接合不良となることから保護することができる。さらにまた、はんだ接合部の接合不良を低減し、相手コネクタによる捩れやコネクタの耐振動性を向上することができる。さらにまた、コネクタや回路基板にねじ締め付け部を設ける必要がないので、装置を小型にすることができ、ねじ締め工程の必要がなくなるので、製造工数および製造コストが低減される。
【0027】
本発明の請求項11記載のエンジン用点火装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂には、内部に閉気孔および高熱伝導材を有するフィラが混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。さらにまた、熱伝導率が良好な高熱伝導材を有するフィラをポッティング樹脂に混入することにより、点火回路の放熱性を向上することができる。
【0028】
本発明の請求項12記載のエンジン用点火装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂には、内部に閉気孔を有し、表面に絶縁材を有する高熱伝導材料からなるフィラが混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。さらにまた、熱伝導率が良好な高熱伝導材料からなり、表面に絶縁材を有するフィラをポッティング樹脂に混入することにより、点火回路の放熱性および電気的絶縁性を向上することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例について図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を図1に示す。
第1実施例のエンジン用点火装置は、図示しない点火コイルの一次電流を断続するための点火回路20が絶縁性樹脂により形成されたケース10に収容されている。点火回路20は、パワートランジスタ、ならびに図示しないエンジン制御コンピュータから送られてくる点火信号に基づいて上記のパワートランジスタのオン/オフを制御するイグナイタを構成するIC等の複数の回路素子21を内蔵している。上記複数の回路素子21は、プリント基板等の回路基板22に搭載され、アッセンブリ化されている。
【0030】
ケース10の開口端部側には、エンジン制御コンピュータや図示しない電源と接続するためのコネクタ30が組み付けられている。コネクタ30には、真鍮等の銅系金属により形成したターミナル31、32がインサート成形され、各ターミナル31、32が点火回路20の回路基板22にはんだ接合により接続されている。
【0031】
ケース10の内部にはポッティング樹脂40が充填され、ポッティング樹脂40の内部に点火回路20が埋設されている。ポッティング樹脂40はウレタン樹脂またはエポキシ樹脂等からなり、複数の中空状フィラ50が混入されている。中空状フィラ50は、図1に示すように、ポッティング樹脂40の内部に略均一に存在している。また、図2に示すように、中空状フィラ50は内部に中空部51を有している。このため、ポッティング樹脂40と中空状フィラ50とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなっている。
【0032】
以上のように構成した第1実施例においては、点火回路20を収容したケース10の内部に中空状フィラ50が混入されたポッティング樹脂40が充填されているので、中空状フィラ50が回路素子21の応力緩和手段として作用し、点火回路20の回路素子21に働く応力を低減して回路素子21の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路20の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、中空状フィラ50のポッティング樹脂40に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。フィラの材質の例としては、塩化ビニリデン・アクリロニトリルコポリマ等がある。
【0033】
(第2実施例)
第2実施例を図3に示す。
第2実施例においては、図3に示すように、中空状フィラ52の内部に閉気孔53が形成されている。このため、ポッティング樹脂に複数の中空状フィラ52を混入することにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ52とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空状フィラ52が応力緩和手段として作用する。したがって、第2実施例においても、図1および図2に示す第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0034】
(第3実施例)
第3実施例を図4に示す。
第3実施例においては、図4に示すように、中空状フィラ54の内部に閉気孔55が形成され、表面に開気孔56が形成されている。このため、ポッティング樹脂に複数の中空状フィラ54を混入することにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ54とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空状フィラ54が応力緩和手段として作用する。したがって、第3実施例においても、図1および図2に示す第1実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、上記第3実施例においては、閉気孔55と開気孔56とが連続していることは好ましくない。その理由は、閉気孔55と開気孔56とが連続していると、閉気孔55にポッティング樹脂が浸透し、応力緩和の作用が低減するためである。
【0035】
(第4実施例)
第4実施例を図5に示す。
第4実施例においては、図5に示すように、中空状フィラ58の内部に複数の閉気孔が連続した連泡59が形成されている。このため、ポッティング樹脂に複数の中空状フィラ58を混入することにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ58とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空状フィラ52が応力緩和手段として作用する。したがって、第4実施例においても、図1および図2に示す第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0036】
(第5実施例)
第5実施例を図6および図7に示す。図1および図2に示す第1実施例と同一構成部分に同一符号を付す。
図6および図7に示すように、ケース10の内部にはポッティング樹脂140が充填され、ポッティング樹脂140の内部に点火回路20が埋設されている。ポッティング樹脂140はウレタン樹脂等からなり、組付け時に配合された発泡剤等により生成された泡60がポッティング樹脂140の内部に略均一に存在している。このため、泡60を含めた発泡性のポッティング樹脂140の比重が比較的小さくなっている。
【0037】
以上のように構成した第5実施例においては、点火回路20を収容したケース10の内部に発泡性のポッティング樹脂140が充填されているので、泡60が回路素子21の応力緩和手段として作用し、点火回路20の回路素子21に働く応力を低減して回路素子21の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路20の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、組付け時に配合される発泡剤の配合比を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。
【0038】
(第6実施例)
第6実施例を図8および図9に示す。図1および図2に示す第1実施例と同一構成部分に同一符号を付す。
図6に示すように、点火回路20は、モールド樹脂70の内部に埋設されている。また図7に示すように、モールド樹脂70の裏面には座繰り部72が形成され、図示しないエンジンのシリンダヘッドに取付けるための取付け部71が設けられている。モールド樹脂70はエポキシ樹脂等からなり、製造時に点火回路20をモールド樹脂でモールドし、型により取付け部71を形成するようにしてモールド樹脂を硬化させ、硬化後、型から取り出して作製される。
【0039】
以上のように構成した第6実施例においては、点火回路20を収容するためのケースを廃止することができる。したがって、ケースに点火回路20を挿入する際の干渉防止のための無駄となる部分をなくし、点火装置の体格を小型することができる。
【0040】
また第6実施例においては、ポッティング工程を廃止することができるため、ポッティング樹脂でモールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コストを低減することができる。
【0041】
(第7実施例)
第7実施例を図10および図11に示す。
第7実施例においては、第1の点火回路としての点火回路23が絶縁性樹脂により形成された第1のケースとしての上ケース11に収容され、第2の点火回路としての点火回路24が絶縁性樹脂により形成された第2のケースとしての下ケース13に収容されている。点火回路23および24は、パワートランジスタ、ならびに図示しないエンジン制御コンピュータから送られてくる点火信号に基づいて上記のパワートランジスタのオン/オフを制御するイグナイタを構成するIC等の複数の回路素子を内蔵している。点火回路23と点火回路24とはリード線25により電気的に接続されている。上ケース11および下ケース13には、エンジン制御コンピュータや図示しない電源と接続するためのコネクタ12および14が組み付けられている。
【0042】
点火回路23と点火回路24との間には弾性変形可能な弾性部材からなるスポンジ状樹脂80が装着され、点火回路23および24を上ケース11および下ケース13に固定している。スポンジ状樹脂80は防水手段としての肉薄部81と、固定手段としての肉厚部83とから構成され、肉薄部81は肉厚部83の外周に配置される。肉薄部81は、組付け時にリード線25を通すための開口部82が形成されており、組付け後、上ケース11および下ケース13から突出し、上ケース11および下ケース13の開口部としての隙間をシールするシール材の作用を果たしている。また肉厚部83は、点火回路23および24を固定する耐振動性の作用を果たしている。
【0043】
以上のように構成した第7実施例においては、点火回路23と点火回路24との間にスポンジ状樹脂80が装着され、肉厚部83が点火回路23および24を上ケース11および下ケース13に固定するとともに、肉薄部81が上ケース11および下ケース13の開口部をシールしているので、肉厚部83が点火回路23および24の回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路23および24の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、肉薄部81が防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路23および24の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コストを低減することができる。
【0044】
上記第7実施例では、点火回路23および24が上ケース11および下ケース13に収容される立体構造としたが、本発明では、1つの点火回路が上ケースおよび下ケースに収容される構造としてもよいし、1つの点火回路が1つのケースに収容される構造としてもよい。1つの点火回路を備えた点火装置に本発明を適用する場合、ケース内の点火回路の点火素子が配置される側にのみスポンジ状樹脂を装着してもよいし、ケース内の点火回路の両側にスポンジ状樹脂を装着してもよい。
【0045】
(第8実施例)
第8実施例を図12に示す。図1に示す第1実施例と同一構成部分に同一符号を付す。
第8実施例においては、点火回路20およびコネクタ30の一部がケース10に収容されている。ケース10の内部の開口部側にはエポキシ樹脂等のポッティング樹脂90が充填され、点火回路20の回路素子21および回路基板22はポッティング樹脂90に覆われている。ポッティング樹脂90は、点火回路20の回路基板22、ケース10およびコネクタ30を結合している。ケース10の内部の反開口部側には空洞部95および96が形成されている。
【0046】
次に、第8実施例によるエンジン用点火装置の製造方法について、図13および図14を用いて説明する。
(1) 回路素子21を搭載した点火回路20の回路基板22にコネクタ30のターミナル31、32をはんだ接合により接続してコネクタ30を組付け、ケース10に点火回路20およびコネクタ30の一部収容する。そして、ケース10の開口部を重力鉛直方向上方に向けて上記開口部からポッティング樹脂90を少量注入する。このとき、図13に示すように、ポッティング樹脂90は重力によりケース10の内部の反開口部側に溜まる。
【0047】
(2) 図14に示すように、ケース10の開口部をテープ等のシール材91で塞ぎ、ケース10の内部をポッティング樹脂90が移動するように点火回路20、ケース10およびコネクタ30を逆さまにし、ケース10の開口部側にポッティング樹脂90を移動させる。このとき、点火回路20の回路素子21および回路基板22、ならびにケース10の内壁はポッティング樹脂90に覆われる。また、ケース10の内部の反開口部側には空洞部95および96が形成される。
【0048】
(3) ポッティング樹脂90がケース10の開口部を塞ぎ、点火回路20の回路基板22、ケース10およびコネクタ10を結合するようにポッティング樹脂90を硬化させる。最後に、シール材91を剥がして図12に示す点火装置が作製される。
【0049】
第8実施例においては、ポッティング樹脂90が点火回路20の回路基板22、ケース10およびコネクタ30を結合し、ケース10の内部の反開口部側に空洞部95および96が形成されているので、空洞部95および96が点火回路20の回路素子21の応力緩和手段として作用し、回路素子21に働く応力を低減して回路素子21の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路20の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂90の使用量を低減することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0050】
また、コネクタ10のターミナル31、32と点火回路20の回路基板22とのはんだ接合部に加わる応力を結合部からケース10に逃がし、ターミナル31、32が折れることや回路基板22とのはんだ接合部が接合不良となることから保護することができる。さらにまた、はんだ接合部の接合不良を低減し、相手コネクタによる捩れやコネクタ30の耐振動性を向上することができる。さらにまた、コネクタ30や回路基板22にねじ締め付け部を設ける必要がないので、点火装置を小型にすることができ、ねじ締め工程の必要がなくなるので、製造工数および製造コストが低減される。
【0051】
上記第8実施例では、重力を利用してケース10の開口部側にポッティング樹脂90を移動させたが、本発明では遠心力等の他の荷重を利用してもよい。また、第8実施例では、最後にシール材91を剥がしたが、本発明ではシール材を剥がさなくてもよい。また、第8実施例では、コネクタ30の一部がケース10に収容される構成の点火装置に本発明を適用したが、コネクタがケースに収容されない構成の点火装置に本発明を適用可能なことはいうまでもない。
【0052】
(第9実施例)
第9実施例を図15に示す。
第15実施例においては、図15に示すように、中空状フィラ152の内部に閉気孔153が形成され、中空状フィラ152は内部に金属粉等の熱伝導率が良好な高熱伝導材154を有している。このため、ポッティング樹脂に複数の中空状フィラ152を混入することにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ152とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空状フィラ152が応力緩和手段として作用する。このため、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、中空状フィラ152のポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。さらにまた、熱伝導率が良好な高熱伝導材154を有する中空状フィラ152をポッティング樹脂に混入することにより、点火回路の放熱性を向上することができる。
【0053】
(第10実施例)
第10実施例を図16に示す。
第10実施例においては、図16に示すように、金属等の熱伝導率が良好な高熱伝導材料156からなる中空状フィラ155の内部に閉気孔157が形成され、表面に絶縁材158が被覆されている。このため、ポッティング樹脂に複数の中空状フィラ155を混入することにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ155とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空状フィラ155が応力緩和手段として作用する。このため、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、中空状フィラ155のポッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大することができる。さらにまた、熱伝導率が良好な高熱伝導材料156からなり、表面に絶縁材158が被覆される中空状フィラ155をポッティング樹脂に混入することにより、点火回路の放熱性および電気的絶縁性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を示す断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例によるエンジン用点火装置の中空状フィラを示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例によるエンジン用点火装置の中空状フィラを示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例によるエンジン用点火装置の中空状フィラを示す断面図である。
【図6】本発明の第5実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を示す断面図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】本発明の第6実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を示す断面図である。
【図9】図8のIX方向矢視図である。
【図10】本発明の第7実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を示す展開図である。
【図11】本発明の第7実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を示す断面図である。
【図12】本発明の第8実施例によるエンジン用点火装置の主要部分を示す断面図である。
【図13】本発明の第8実施例によるエンジン用点火装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図14】本発明の第8実施例によるエンジン用点火装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図15】本発明の第9実施例によるエンジン用点火装置の中空状フィラを示す断面図である。
【図16】本発明の第10実施例によるエンジン用点火装置の中空状フィラを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ケース
11 上ケース(第1のケース)
13 下ケース(第2のケース)
20 点火回路
21 回路素子
22 回路基板
23 点火回路(第1の点火回路)
24 点火回路(第1の点火回路)
30 コネクタ
40、70、90 ポッティング樹脂
50、52、54、58、152、155 中空状フィラ
51 中空部
53、55、153、157 閉気孔
56 開気孔
59 連泡
60 泡
71 取付け部
80 スポンジ状樹脂
81 肉薄部(防水手段)
83 肉厚部(固定手段)
95、96 空洞部
154 高熱伝導材
156 高熱伝導材料
158 絶縁材
Claims (12)
- 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、
前記ポッティング樹脂に混入され、内部に中空部を有する応力緩和のための樹脂フィラと、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、
前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔を有する樹脂フィラと、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、
前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔を有し、表面に開気孔を有する樹脂フィラと、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記点火回路を収容する第1および第2のケースと、
前記点火回路を前記第1および第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段と、
前記固定手段に一体的に設けられ、前記第1および第2のケースの隙間をシールする防水手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する第1および第2の点火回路と、
前記第1および第2の点火回路を収容する第1および第2のケースと、
前記第1の点火回路と前記第2の点火回路との間に設けられ、前記第1および第2の点火回路を前記第1および第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段と、
前記固定手段に一体的に設けられ、前記第1および第2のケースの隙間をシールする防水手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する第1および第2の点火回路と、
前記第1および第2の点火回路を収容する第1および第2のケースと、
前記第1の点火回路と前記第2の点火回路との間に設けられ、前記第1および第2の点火回路を前記第1および第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段と、
前記固定手段の外周に設けられ、前記第1および第2のケースの隙間をシールする防水手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記点火回路を収容するケースと、
前記点火回路および前記ケースの開口部をモールドするポッティング樹脂と、
前記ケース内部の反開口部側に形成される空洞部と、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記点火回路を収容するケースと、
前記回路基板と電気的に接続され、前記点火回路に電力を供給可能なコネクタと、
前記点火回路および前記ケースの開口部のみをモールドし、前記回路基板、前記ケースおよび前記コネクタを結合し、前記開口部とは反対側の端部に空洞部を形成するポッティング樹脂と、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、前記点火回路を収容するケースとを備えた内燃機関用点火装置を製造する方法であって、
前記ケースの開口部から前記点火回路をモールドするためのポッティング樹脂を注入する工程と、
前記ケース内を前記ポッティング樹脂が移動するように荷重を与え、前記開口部側に前記ポッティング樹脂を移動させる工程と、
前記ポッティング樹脂が前記開口部を塞ぐように前記ポッティング樹脂を硬化させる工程と、
を含むことを特徴とする内燃機関用点火装置の製造方法。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、前記点火回路を収容するケースと、前記回路基板と電気的に接続され、前記点火回路に電力を供給可能なコネクタとを備えた内燃機関用点火装置を製造する方法であって、
前記ケースの開口部から前記点火回路をモールドするためのポッティング樹脂を注入する工程と、
前記ケース内を前記ポッティング樹脂が移動するように荷重を与え、前記開口部側に前記ポッティング樹脂を移動させる工程と、
前記ポッティング樹脂が前記開口部を塞ぎ、前記回路基板、前記ケースおよび前記コネクタを結合するように前記ポッティング樹脂を硬化させる工程と、
を含むことを特徴とする内燃機関用点火装置の製造方法。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、
前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔および高熱伝導材を有する応力緩和のための樹脂フィラと、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 回路基板、および前記回路基板に搭載される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流を断続する点火回路と、
前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、
前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔を有し、表面に絶縁材を有する高熱伝導材料からなる応力緩和のための樹脂フィラと、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001033775A JP3765391B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 内燃機関用点火装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001033775A JP3765391B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 内燃機関用点火装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002235644A JP2002235644A (ja) | 2002-08-23 |
JP3765391B2 true JP3765391B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=18897474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001033775A Expired - Fee Related JP3765391B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 内燃機関用点火装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3765391B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5240856B2 (ja) * | 2009-04-02 | 2013-07-17 | Necトーキン株式会社 | コイル部品 |
JP2013239542A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Nec Tokin Corp | リアクトル |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001033775A patent/JP3765391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002235644A (ja) | 2002-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6775141B2 (en) | Heat dissipation structure for use in combination with electronic circuit board | |
US7877868B2 (en) | Method of fabricating circuit configuration member | |
US20090106974A1 (en) | Method of producing an overmolded electronic module with a flexible circuit pigtail | |
JP2010129797A (ja) | 電力用半導体装置 | |
JP2009076887A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
CN109599372B (zh) | 半导体装置 | |
JP4884406B2 (ja) | 樹脂封止型電子モジュール及びその樹脂封止成形方法 | |
JP3762738B2 (ja) | 車載電子機器の筐体構造 | |
US7091580B2 (en) | Semiconductor device | |
JP3765391B2 (ja) | 内燃機関用点火装置およびその製造方法 | |
KR102641142B1 (ko) | 커넥터 어셈블리, 접속 모듈 및 접속 모듈의 제조 방법 | |
JP2971699B2 (ja) | 電装ユニット及びその組立方法 | |
JP2008186955A (ja) | モジュール装置 | |
JP4998193B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP2000151123A (ja) | 電子回路ユニット | |
JP4995866B2 (ja) | 電子部品の取付構造とその取付方法 | |
US20210195758A1 (en) | Resin-sealed in-vehicle electronic control device | |
JP2004111595A (ja) | 壁体防水構造及び防水型電子機器 | |
JP5325487B2 (ja) | 接続された基板キャリアを備えるパワー半導体モジュールおよびその製造方法 | |
CN213244569U (zh) | 一种电机控制器的mos管安装结构及灌封夹具 | |
WO2023228431A1 (ja) | 電気機器の配線構造 | |
JPH05103439A (ja) | モールドモータ | |
JPH1092528A (ja) | 回路基板内蔵コネクタ | |
JP3724433B2 (ja) | ダイレクトコネクタ付き樹脂注型形電気機器 | |
JPH07335406A (ja) | ポリマptc素子の取付け構造およびポリマptc素子の取付け方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090203 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |