JP2002235644A - 内燃機関用点火装置およびその製造方法 - Google Patents

内燃機関用点火装置およびその製造方法

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JP2002235644A JP2001033775A JP2001033775A JP2002235644A JP 2002235644 A JP2002235644 A JP 2002235644A JP 2001033775 A JP2001033775 A JP 2001033775A JP 2001033775 A JP2001033775 A JP 2001033775A JP 2002235644 A JP2002235644 A JP 2002235644A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力を低減して回路素子の接合部の剥離やク
ラックを防止する内燃機関用点火装置およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 点火回路20を収容したケース10の内
部に中空状フィラ樹脂50が混入されたポッティング樹
脂40が充填されているので、中空状フィラ樹脂50が
回路素子21の応力緩和手段として作用し、点火回路2
0の回路素子21に働く応力を低減して回路素子21の
接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命
を向上することができる。したがって、簡単な構成で部
品点数を増加することなく、点火回路20の耐久性およ
び信頼性を向上することができる。さらに、中空状フィ
ラ樹脂50のポッティング樹脂40に対する混合率を制
御することにより、点火装置の軽量化を容易に図ること
ができ、装置設計の自由度を拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用点火装
置およびその製造方法に関し、特に内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)の点火コイルの一次電
流を断続する点火回路を備えたエンジン用点火装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジン用点火装置の点火回路
は、エンジンの点火コイルの一次電流を断続するための
回路であり、近年、この点火回路の回路基板および回路
素子の固定、放熱および防水のため、回路基板および回
路素子をケースに収容し、ポッティング樹脂を注入して
モールドしたモールド点火回路が用いられるようになっ
てきている。また最近では、搭載スペースの観点から小
型化の要求を満たすために点火コイルとモールド点火回
路とを一体化したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エンジン用
点火装置は、高低温が繰り返し加わるような環境で使用
されるため、回路基板および回路素子とポッティング樹
脂との線膨脹係数の差により回路基板および回路素子に
は熱応力が生じる。その結果、温度変化によりポッティ
ング樹脂からモールド点火回路の回路素子に対して大き
な応力が働き、その応力により回路素子のはんだ接合部
やワイヤボンディング部等の接合部が剥がれたり、クラ
ック(crack)が入ることがあり、点火回路の故障の原
因となる恐れがある。
【0004】また、上記の応力により装置の形状、回路
素子の設計等に制約があるという問題があった。さら
に、装置重量の多くをポッティング樹脂が占めており、
装置の軽量化を図ることが困難であるという問題があっ
た。さらにまた、ポッティング樹脂でモールドするため
の設備や製造工数が必要であり、かつケースに点火回路
を挿入する際の干渉防止のため、無駄となる部分ができ
てしまい装置の体格が大型になるという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
なされたものであり、応力を低減して回路素子の接合部
の剥離やクラックを防止するエンジン用点火装置を提供
することを目的とする。本発明の他の目的は、装置の冷
熱寿命を向上するエンジン用点火装置を提供することに
ある。本発明のさらに他の目的は、装置の軽量化が容易
なエンジン用点火装置を提供することにある。
【0006】本発明のさらに他の目的は、装置設計の自
由度を拡大するエンジン用点火装置を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、小型化が可能なエンジ
ン用点火装置を提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、無駄となる部分を低減するエンジン用点火装
置を提供することにある。
【0007】本発明のさらにまた他の目的は、製造工数
を低減し、製造コストを低減可能なエンジン用点火装置
を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、熱
応力を緩和するエンジン用点火装置の製造方法を提供す
ることにある。本発明のさらに他の目的は、装置の冷熱
寿命を向上するエンジン用点火装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、装置の軽量化
が容易なエンジン用点火装置の製造方法を提供すること
にある。本発明のさらに他の目的は、装置設計の自由度
を拡大するエンジン用点火装置の製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、小型化が可能
なエンジン用点火装置の製造方法を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、無駄となる部分を低減
するエンジン用点火装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0010】本発明のさらにまた他の目的は、製造工数
を低減し、製造コストを低減可能なエンジン用点火装置
の製造方法を提供することにある。本発明のさらにまた
他の目的は、装置の放熱性を向上するエンジン用点火装
置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エンジン用点火装置によると、回路素子をモールドする
ポッティング樹脂には、内部に中空部を有するフィラが
混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段と
して作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の
接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命
を向上することができる。したがって、簡単な構成で部
品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信
頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッテ
ィング樹脂に対する混合率を制御することにより、点火
装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由
度を拡大することができる。
【0012】本発明の請求項2記載のエンジン用点火装
置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂
には、内部に閉気孔を有するフィラが混入しているの
で、フィラが回路素子の応力緩和手段として作用し、回
路素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離や
クラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上すること
ができる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加す
ることなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上する
ことができる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対
する混合率を制御することにより、点火装置の軽量化を
容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡大するこ
とができる。
【0013】本発明の請求項3記載のエンジン用点火装
置によると、回路素子をモールドするポッティング樹脂
には、内部に閉気孔を有し、表面に開気孔を有するフィ
ラが混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手
段として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素
子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱
寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成
で部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性およ
び信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポ
ッティング樹脂に対する混合率を制御することにより、
点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の
自由度を拡大することができる。
【0014】本発明の請求項4記載のエンジン用点火装
置によると、発泡性のポッティング樹脂が回路素子をモ
ールドしているので、泡が回路素子の応力緩和手段とし
て作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子の接
合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を
向上することができる。したがって、簡単な構成で部品
点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼
性を向上することができる。さらに、泡のポッティング
樹脂に対する存在比を制御することにより、点火装置の
軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由度を拡
大することができる。
【0015】本発明の請求項5記載のエンジン用点火装
置によると、内燃機関に取付けるための取付け部が点火
回路をモールドするモールド樹脂に設けられているの
で、点火回路を収容するためのケースを廃止することが
できる。したがって、ケースに点火回路を挿入する際の
干渉防止のための無駄となる部分をなくし、点火装置の
体格を小型化することができる。また、ケース外表面の
取付フランジを廃止することによって、体格を小型化す
ることができる。さらに、ポッティング樹脂でモールド
するための設備や製造工数が低減でき、製造コストを低
減することができる。
【0016】本発明の請求項6記載のエンジン用点火装
置の製造方法によると、点火回路をモールド樹脂でモー
ルドし、型により内燃機関に取付けるための取付け部を
形成するようにしてモールド樹脂を硬化させ、硬化後、
型から取り出すので、点火回路を収容するためのケース
を廃止することができる。したがって、ケースに点火回
路を挿入する際の干渉防止のための無駄となる部分をな
くし、点火装置の体格を小型化することができる。ま
た、ケース外表面の取付フランジを廃止することによっ
て、体格を小型化することができる。さらに、ポッティ
ング樹脂でモールドするための設備や製造工数が低減で
き、製造コストを低減することができる。
【0017】本発明の請求項7記載のエンジン用点火装
置によると、ケースの開口部をシールする防水手段が点
火回路をケース内に固定する弾性部材からなる固定手段
に一体的に設けられているので、固定手段が点火回路の
回路素子の応力緩和手段として作用し、点火回路の回路
素子に働く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やク
ラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上するととも
に、防水手段が防水性を発揮することができる。したが
って、簡単な構成で部品点数を増加することなく、点火
回路の耐久性および信頼性を向上することができる。さ
らに、ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火
装置の軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹
脂でモールドするための設備や製造工数が低減でき、製
造コストを低減することができる。
【0018】本発明の請求項8記載のエンジン用点火装
置によると、第1および第2のケースの隙間をシールす
る防水手段が点火回路を第1および第2のケース内に固
定する弾性部材からなる固定手段に一体的に設けられて
いるので、固定手段が点火回路の回路素子の応力緩和手
段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減
して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火
装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水手段が防水性
を発揮することができる。したがって、簡単な構成で部
品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および信
頼性を向上することができる。さらに、ポッティング樹
脂を使用しないことにより、点火装置の軽量化を容易に
図ることができ、ポッティング樹脂でモールドするため
の設備や製造工数が低減でき、製造コストを低減するこ
とができる。
【0019】本発明の請求項9記載のエンジン用点火装
置によると、第1および第2のケースの隙間をシールす
る防水手段は、第1の点火回路と第2の点火回路との間
に設けられ、第1および第2の点火回路を第1および第
2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段に一
体的に設けられているので、固定手段が第1および第2
の点火回路の回路素子の応力緩和手段として作用し、第
1および第2の点火回路の回路素子に働く応力を低減し
て回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装
置の冷熱寿命を向上するとともに、防水手段が防水性を
発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品
点数を増加することなく、第1および第2の点火回路の
耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、
ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の
軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモ
ールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コス
トを低減することができる。
【0020】本発明の請求項10記載のエンジン用点火
装置によると、第1および第2のケースの隙間をシール
する防水手段は、第1の点火回路と第2の点火回路との
間に設けられ、第1および第2の点火回路を第1および
第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段と
別体に設けられているので、固定手段が第1および第2
の点火回路の回路素子の応力緩和手段として作用し、第
1および第2の点火回路の回路素子に働く応力を低減し
て回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装
置の冷熱寿命を向上するとともに、防水手段が防水性を
発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品
点数を増加することなく、第1および第2の点火回路の
耐久性および信頼性を向上することができる。さらに、
ポッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の
軽量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモ
ールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コス
トを低減することができる。
【0021】本発明の請求項11記載のエンジン用点火
装置によると、点火回路およびケースの開口部をポッテ
ィング樹脂がモールドし、ケース内部の反開口部側に空
洞部が形成されているので、空洞部が回路素子の応力緩
和手段として作用し、点火回路の回路素子に働く応力を
低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、
点火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮
することができる。したがって、簡単な構成で部品点数
を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性を
向上することができる。さらに、ポッティング樹脂の使
用量を低減することにより、点火装置の軽量化を容易に
図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0022】本発明の請求項12記載のエンジン用点火
装置によると、点火回路およびケースの開口部をモール
ドするポッティング樹脂が回路基板、ケースおよびコネ
クタを結合し、ケース内部の反開口部側に空洞部が形成
されているので、空洞部が回路素子の応力緩和手段とし
て作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回
路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の
冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することが
できる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加する
ことなく、点火回路の耐久性および信頼性を向上するこ
とができる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減
することにより、点火装置の軽量化を容易に図ることが
でき、製造コストを低減することができる。
【0023】また、コネクタのターミナルと回路基板と
のはんだ接合部に加わる応力を結合部からケースに逃が
し、ターミナルが折れることや回路基板とのはんだ接合
部が接合不良となることから保護することができる。さ
らにまた、はんだ接合部の接合不良を低減し、相手コネ
クタによる捩れやコネクタの耐振動性を向上することが
できる。さらにまた、コネクタや回路基板にねじ締め付
け部を設ける必要がないので、装置を小型にすることが
でき、ねじ締め工程の必要がなくなるので、製造工数お
よび製造コストが低減される。
【0024】本発明の請求項13記載のエンジン用点火
装置の製造方法によると、ケースの開口部から点火回路
をモールドするためのポッティング樹脂を注入し、ケー
ス内をポッティング樹脂が移動するように荷重を与えて
開口部側にポッティング樹脂を移動させ、ポッティング
樹脂がケースの開口部を塞ぐようにポッティング樹脂を
硬化させる。このため、ケースの反開口部側に空洞部が
形成され、この空洞部が回路素子の応力緩和手段として
作用し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路
素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷
熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮することがで
きる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加するこ
となく、点火回路の耐久性および信頼性を向上すること
ができる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減す
ることにより、点火装置の軽量化を容易に図ることがで
き、製造コストを低減することができる。
【0025】本発明の請求項14記載のエンジン用点火
装置の製造方法によると、ケースの開口部から点火回路
をモールドするためのポッティング樹脂を注入し、ケー
ス内をポッティング樹脂が移動するように荷重を与えて
開口部側にポッティング樹脂を移動させ、ポッティング
樹脂がケースの開口部を塞いで回路基板、ケースおよび
コネクタを結合するようにポッティング樹脂を硬化させ
る。このため、ケースの反開口部側に空洞部が形成さ
れ、この空洞部が回路素子の応力緩和手段として作用
し、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子
の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿
命を向上するとともに、防水性を発揮することができ
る。したがって、簡単な構成で部品点数を増加すること
なく、点火回路の耐久性および信頼性を向上することが
できる。さらに、ポッティング樹脂の使用量を低減する
ことにより、点火装置の軽量化を容易に図ることがで
き、製造コストを低減することができる。
【0026】また、コネクタのターミナルと回路基板と
のはんだ接合部に加わる応力を回路基板、ケースおよび
コネクタを結合する結合部からケースに逃がし、ターミ
ナルが折れることや回路基板とのはんだ接合部が接合不
良となることから保護することができる。さらにまた、
はんだ接合部の接合不良を低減し、相手コネクタによる
捩れやコネクタの耐振動性を向上することができる。さ
らにまた、コネクタや回路基板にねじ締め付け部を設け
る必要がないので、装置を小型にすることができ、ねじ
締め工程の必要がなくなるので、製造工数および製造コ
ストが低減される。
【0027】本発明の請求項15記載のエンジン用点火
装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹
脂には、内部に閉気孔および高熱伝導材を有するフィラ
が混入しているので、フィラが回路素子の応力緩和手段
として作用し、回路素子に働く応力を低減して回路素子
の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿
命を向上することができる。したがって、簡単な構成で
部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および
信頼性を向上することができる。さらに、フィラのポッ
ティング樹脂に対する混合率を制御することにより、点
火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自
由度を拡大することができる。さらにまた、熱伝導率が
良好な高熱伝導材を有するフィラをポッティング樹脂に
混入することにより、点火回路の放熱性を向上すること
ができる。
【0028】本発明の請求項16記載のエンジン用点火
装置によると、回路素子をモールドするポッティング樹
脂には、内部に閉気孔を有し、表面に絶縁材を有する高
熱伝導材料からなるフィラが混入しているので、フィラ
が回路素子の応力緩和手段として作用し、回路素子に働
く応力を低減して回路素子の接合部の剥離やクラックを
防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することができる。
したがって、簡単な構成で部品点数を増加することな
く、点火回路の耐久性および信頼性を向上することがで
きる。さらに、フィラのポッティング樹脂に対する混合
率を制御することにより、点火装置の軽量化を容易に図
ることができ、装置設計の自由度を拡大することができ
る。さらにまた、熱伝導率が良好な高熱伝導材料からな
り、表面に絶縁材を有するフィラをポッティング樹脂に
混入することにより、点火回路の放熱性および電気的絶
縁性を向上することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例について図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用点
火装置の主要部分を図1に示す。第1実施例のエンジン
用点火装置は、図示しない点火コイルの一次電流を断続
するための点火回路20が絶縁性樹脂により形成された
ケース10に収容されている。点火回路20は、パワー
トランジスタ、ならびに図示しないエンジン制御コンピ
ュータから送られてくる点火信号に基づいて上記のパワ
ートランジスタのオン/オフを制御するイグナイタを構
成するIC等の複数の回路素子21を内蔵している。上
記複数の回路素子21は、プリント基板等の回路基板2
2に搭載され、アッセンブリ化されている。
【0030】ケース10の開口端部側には、エンジン制
御コンピュータや図示しない電源と接続するためのコネ
クタ30が組み付けられている。コネクタ30には、真
鍮等の銅系金属により形成したターミナル31、32が
インサート成形され、各ターミナル31、32が点火回
路20の回路基板22にはんだ接合により接続されてい
る。
【0031】ケース10の内部にはポッティング樹脂4
0が充填され、ポッティング樹脂40の内部に点火回路
20が埋設されている。ポッティング樹脂40はウレタ
ン樹脂またはエポキシ樹脂等からなり、複数の中空状フ
ィラ50が混入されている。中空状フィラ50は、図1
に示すように、ポッティング樹脂40の内部に略均一に
存在している。また、図2に示すように、中空状フィラ
50は内部に中空部51を有している。このため、ポッ
ティング樹脂40と中空状フィラ50とを含めた全体部
分での比重が比較的小さくなっている。
【0032】以上のように構成した第1実施例において
は、点火回路20を収容したケース10の内部に中空状
フィラ50が混入されたポッティング樹脂40が充填さ
れているので、中空状フィラ50が回路素子21の応力
緩和手段として作用し、点火回路20の回路素子21に
働く応力を低減して回路素子21の接合部の剥離やクラ
ックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向上することがで
きる。したがって、簡単な構成で部品点数を増加するこ
となく、点火回路20の耐久性および信頼性を向上する
ことができる。さらに、中空状フィラ50のポッティン
グ樹脂40に対する混合率を制御することにより、点火
装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の自由
度を拡大することができる。フィラの材質の例として
は、塩化ビニリデン・アクリロニトリルコポリマ等があ
る。
【0033】(第2実施例)第2実施例を図3に示す。
第2実施例においては、図3に示すように、中空状フィ
ラ52の内部に閉気孔53が形成されている。このた
め、ポッティング樹脂に複数の中空状フィラ52を混入
することにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ52
とを含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ
中空状フィラ52が応力緩和手段として作用する。した
がって、第2実施例においても、図1および図2に示す
第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0034】(第3実施例)第3実施例を図4に示す。
第3実施例においては、図4に示すように、中空状フィ
ラ54の内部に閉気孔55が形成され、表面に開気孔5
6が形成されている。このため、ポッティング樹脂に複
数の中空状フィラ54を混入することにより、ポッティ
ング樹脂と中空状フィラ54とを含めた全体部分での比
重が比較的小さくなり、かつ中空状フィラ54が応力緩
和手段として作用する。したがって、第3実施例におい
ても、図1および図2に示す第1実施例と同様の効果を
得ることができる。なお、上記第3実施例においては、
閉気孔55と開気孔56とが連続していることは好まし
くない。その理由は、閉気孔55と開気孔56とが連続
していると、閉気孔55にポッティング樹脂が浸透し、
応力緩和の作用が低減するためである。
【0035】(第4実施例)第4実施例を図5に示す。
第4実施例においては、図5に示すように、中空状フィ
ラ58の内部に複数の閉気孔が連続した連泡59が形成
されている。このため、ポッティング樹脂に複数の中空
状フィラ58を混入することにより、ポッティング樹脂
と中空状フィラ58とを含めた全体部分での比重が比較
的小さくなり、かつ中空状フィラ52が応力緩和手段と
して作用する。したがって、第4実施例においても、図
1および図2に示す第1実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0036】(第5実施例)第5実施例を図6および図
7に示す。図1および図2に示す第1実施例と同一構成
部分に同一符号を付す。図6および図7に示すように、
ケース10の内部にはポッティング樹脂140が充填さ
れ、ポッティング樹脂140の内部に点火回路20が埋
設されている。ポッティング樹脂140はウレタン樹脂
等からなり、組付け時に配合された発泡剤等により生成
された泡60がポッティング樹脂140の内部に略均一
に存在している。このため、泡60を含めた発泡性のポ
ッティング樹脂140の比重が比較的小さくなってい
る。
【0037】以上のように構成した第5実施例において
は、点火回路20を収容したケース10の内部に発泡性
のポッティング樹脂140が充填されているので、泡6
0が回路素子21の応力緩和手段として作用し、点火回
路20の回路素子21に働く応力を低減して回路素子2
1の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱
寿命を向上することができる。したがって、簡単な構成
で部品点数を増加することなく、点火回路20の耐久性
および信頼性を向上することができる。さらに、組付け
時に配合される発泡剤の配合比を制御することにより、
点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設計の
自由度を拡大することができる。
【0038】(第6実施例)第6実施例を図8および図
9に示す。図1および図2に示す第1実施例と同一構成
部分に同一符号を付す。図6に示すように、点火回路2
0は、モールド樹脂70の内部に埋設されている。また
図7に示すように、モールド樹脂70の裏面には座繰り
部72が形成され、図示しないエンジンのシリンダヘッ
ドに取付けるための取付け部71が設けられている。モ
ールド樹脂70はエポキシ樹脂等からなり、製造時に点
火回路20をモールド樹脂でモールドし、型により取付
け部71を形成するようにしてモールド樹脂を硬化さ
せ、硬化後、型から取り出して作製される。
【0039】以上のように構成した第6実施例において
は、点火回路20を収容するためのケースを廃止するこ
とができる。したがって、ケースに点火回路20を挿入
する際の干渉防止のための無駄となる部分をなくし、点
火装置の体格を小型することができる。
【0040】また第6実施例においては、ポッティング
工程を廃止することができるため、ポッティング樹脂で
モールドするための設備や製造工数が低減でき、製造コ
ストを低減することができる。
【0041】(第7実施例)第7実施例を図10および
図11に示す。第7実施例においては、第1の点火回路
としての点火回路23が絶縁性樹脂により形成された第
1のケースとしての上ケース11に収容され、第2の点
火回路としての点火回路24が絶縁性樹脂により形成さ
れた第2のケースとしての下ケース13に収容されてい
る。点火回路23および24は、パワートランジスタ、
ならびに図示しないエンジン制御コンピュータから送ら
れてくる点火信号に基づいて上記のパワートランジスタ
のオン/オフを制御するイグナイタを構成するIC等の
複数の回路素子を内蔵している。点火回路23と点火回
路24とはリード線25により電気的に接続されてい
る。上ケース11および下ケース13には、エンジン制
御コンピュータや図示しない電源と接続するためのコネ
クタ12および14が組み付けられている。
【0042】点火回路23と点火回路24との間には弾
性変形可能な弾性部材からなるスポンジ状樹脂80が装
着され、点火回路23および24を上ケース11および
下ケース13に固定している。スポンジ状樹脂80は防
水手段としての肉薄部81と、固定手段としての肉厚部
83とから構成され、肉薄部81は肉厚部83の外周に
配置される。肉薄部81は、組付け時にリード線25を
通すための開口部82が形成されており、組付け後、上
ケース11および下ケース13から突出し、上ケース1
1および下ケース13の開口部としての隙間をシールす
るシール材の作用を果たしている。また肉厚部83は、
点火回路23および24を固定する耐振動性の作用を果
たしている。
【0043】以上のように構成した第7実施例において
は、点火回路23と点火回路24との間にスポンジ状樹
脂80が装着され、肉厚部83が点火回路23および2
4を上ケース11および下ケース13に固定するととも
に、肉薄部81が上ケース11および下ケース13の開
口部をシールしているので、肉厚部83が点火回路23
および24の回路素子の応力緩和手段として作用し、点
火回路23および24の回路素子に働く応力を低減して
回路素子の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置
の冷熱寿命を向上するとともに、肉薄部81が防水性を
発揮することができる。したがって、簡単な構成で部品
点数を増加することなく、点火回路23および24の耐
久性および信頼性を向上することができる。さらに、ポ
ッティング樹脂を使用しないことにより、点火装置の軽
量化を容易に図ることができ、ポッティング樹脂でモー
ルドするための設備や製造工数が低減でき、製造コスト
を低減することができる。
【0044】上記第7実施例では、点火回路23および
24が上ケース11および下ケース13に収容される立
体構造としたが、本発明では、1つの点火回路が上ケー
スおよび下ケースに収容される構造としてもよいし、1
つの点火回路が1つのケースに収容される構造としても
よい。1つの点火回路を備えた点火装置に本発明を適用
する場合、ケース内の点火回路の点火素子が配置される
側にのみスポンジ状樹脂を装着してもよいし、ケース内
の点火回路の両側にスポンジ状樹脂を装着してもよい。
【0045】(第8実施例)第8実施例を図12に示
す。図1に示す第1実施例と同一構成部分に同一符号を
付す。第8実施例においては、点火回路20およびコネ
クタ30の一部がケース10に収容されている。ケース
10の内部の開口部側にはエポキシ樹脂等のポッティン
グ樹脂90が充填され、点火回路20の回路素子21お
よび回路基板22はポッティング樹脂90に覆われてい
る。ポッティング樹脂90は、点火回路20の回路基板
22、ケース10およびコネクタ30を結合している。
ケース10の内部の反開口部側には空洞部95および9
6が形成されている。
【0046】次に、第8実施例によるエンジン用点火装
置の製造方法について、図13および図14を用いて説
明する。 (1) 回路素子21を搭載した点火回路20の回路基板2
2にコネクタ30のターミナル31、32をはんだ接合
により接続してコネクタ30を組付け、ケース10に点
火回路20およびコネクタ30の一部収容する。そし
て、ケース10の開口部を重力鉛直方向上方に向けて上
記開口部からポッティング樹脂90を少量注入する。こ
のとき、図13に示すように、ポッティング樹脂90は
重力によりケース10の内部の反開口部側に溜まる。
【0047】(2) 図14に示すように、ケース10の開
口部をテープ等のシール材91で塞ぎ、ケース10の内
部をポッティング樹脂90が移動するように点火回路2
0、ケース10およびコネクタ30を逆さまにし、ケー
ス10の開口部側にポッティング樹脂90を移動させ
る。このとき、点火回路20の回路素子21および回路
基板22、ならびにケース10の内壁はポッティング樹
脂90に覆われる。また、ケース10の内部の反開口部
側には空洞部95および96が形成される。
【0048】(3) ポッティング樹脂90がケース10の
開口部を塞ぎ、点火回路20の回路基板22、ケース1
0およびコネクタ10を結合するようにポッティング樹
脂90を硬化させる。最後に、シール材91を剥がして
図12に示す点火装置が作製される。
【0049】第8実施例においては、ポッティング樹脂
90が点火回路20の回路基板22、ケース10および
コネクタ30を結合し、ケース10の内部の反開口部側
に空洞部95および96が形成されているので、空洞部
95および96が点火回路20の回路素子21の応力緩
和手段として作用し、回路素子21に働く応力を低減し
て回路素子21の接合部の剥離やクラックを防止し、点
火装置の冷熱寿命を向上するとともに、防水性を発揮す
ることができる。したがって、簡単な構成で部品点数を
増加することなく、点火回路20の耐久性および信頼性
を向上することができる。さらに、ポッティング樹脂9
0の使用量を低減することにより、点火装置の軽量化を
容易に図ることができ、製造コストを低減することがで
きる。
【0050】また、コネクタ10のターミナル31、3
2と点火回路20の回路基板22とのはんだ接合部に加
わる応力を結合部からケース10に逃がし、ターミナル
31、32が折れることや回路基板22とのはんだ接合
部が接合不良となることから保護することができる。さ
らにまた、はんだ接合部の接合不良を低減し、相手コネ
クタによる捩れやコネクタ30の耐振動性を向上するこ
とができる。さらにまた、コネクタ30や回路基板22
にねじ締め付け部を設ける必要がないので、点火装置を
小型にすることができ、ねじ締め工程の必要がなくなる
ので、製造工数および製造コストが低減される。
【0051】上記第8実施例では、重力を利用してケー
ス10の開口部側にポッティング樹脂90を移動させた
が、本発明では遠心力等の他の荷重を利用してもよい。
また、第8実施例では、最後にシール材91を剥がした
が、本発明ではシール材を剥がさなくてもよい。また、
第8実施例では、コネクタ30の一部がケース10に収
容される構成の点火装置に本発明を適用したが、コネク
タがケースに収容されない構成の点火装置に本発明を適
用可能なことはいうまでもない。
【0052】(第9実施例)第9実施例を図15に示
す。第15実施例においては、図15に示すように、中
空状フィラ152の内部に閉気孔153が形成され、中
空状フィラ152は内部に金属粉等の熱伝導率が良好な
高熱伝導材154を有している。このため、ポッティン
グ樹脂に複数の中空状フィラ152を混入することによ
り、ポッティング樹脂と中空状フィラ152とを含めた
全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空状フィ
ラ152が応力緩和手段として作用する。このため、点
火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子の接合
部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿命を向
上することができる。したがって、簡単な構成で部品点
数を増加することなく、点火回路の耐久性および信頼性
を向上することができる。さらに、中空状フィラ152
のポッティング樹脂に対する混合率を制御することによ
り、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、装置設
計の自由度を拡大することができる。さらにまた、熱伝
導率が良好な高熱伝導材154を有する中空状フィラ1
52をポッティング樹脂に混入することにより、点火回
路の放熱性を向上することができる。
【0053】(第10実施例)第10実施例を図16に
示す。第10実施例においては、図16に示すように、
金属等の熱伝導率が良好な高熱伝導材料156からなる
中空状フィラ155の内部に閉気孔157が形成され、
表面に絶縁材158が被覆されている。このため、ポッ
ティング樹脂に複数の中空状フィラ155を混入するこ
とにより、ポッティング樹脂と中空状フィラ155とを
含めた全体部分での比重が比較的小さくなり、かつ中空
状フィラ155が応力緩和手段として作用する。このた
め、点火回路の回路素子に働く応力を低減して回路素子
の接合部の剥離やクラックを防止し、点火装置の冷熱寿
命を向上することができる。したがって、簡単な構成で
部品点数を増加することなく、点火回路の耐久性および
信頼性を向上することができる。さらに、中空状フィラ
155のポッティング樹脂に対する混合率を制御するこ
とにより、点火装置の軽量化を容易に図ることができ、
装置設計の自由度を拡大することができる。さらにま
た、熱伝導率が良好な高熱伝導材料156からなり、表
面に絶縁材158が被覆される中空状フィラ155をポ
ッティング樹脂に混入することにより、点火回路の放熱
性および電気的絶縁性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるエンジン用点火装置
の主要部分を示す断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例によるエンジン用点火装置
の中空状フィラを示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例によるエンジン用点火装置
の中空状フィラを示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例によるエンジン用点火装置
の中空状フィラを示す断面図である。
【図6】本発明の第5実施例によるエンジン用点火装置
の主要部分を示す断面図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】本発明の第6実施例によるエンジン用点火装置
の主要部分を示す断面図である。
【図9】図8のIX方向矢視図である。
【図10】本発明の第7実施例によるエンジン用点火装
置の主要部分を示す展開図である。
【図11】本発明の第7実施例によるエンジン用点火装
置の主要部分を示す断面図である。
【図12】本発明の第8実施例によるエンジン用点火装
置の主要部分を示す断面図である。
【図13】本発明の第8実施例によるエンジン用点火装
置の製造方法を説明するための断面図である。
【図14】本発明の第8実施例によるエンジン用点火装
置の製造方法を説明するための断面図である。
【図15】本発明の第9実施例によるエンジン用点火装
置の中空状フィラを示す断面図である。
【図16】本発明の第10実施例によるエンジン用点火
装置の中空状フィラを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ケース 11 上ケース(第1のケース) 13 下ケース(第2のケース) 20 点火回路 21 回路素子 22 回路基板 23 点火回路(第1の点火回路) 24 点火回路(第1の点火回路) 30 コネクタ 40、70、90 ポッティング樹脂 50、52、54、58、152、155 中空状フ
ィラ 51 中空部 53、55、153、157 閉気孔 56 開気孔 59 連泡 60 泡 71 取付け部 80 スポンジ状樹脂 81 肉薄部(防水手段) 83 肉厚部(固定手段) 95、96 空洞部 154 高熱伝導材 156 高熱伝導材料 158 絶縁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 慈 博雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 朝倉 秀男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 畑田 秀一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 村上 隆一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 酒井 勝弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 新美 裕二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G019 KD05 KD06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、 前記ポッティング樹脂に混入され、内部に中空部を有す
    るフィラと、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、 前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔を有す
    るフィラと、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、 前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔を有
    し、表面に開気孔を有するフィラと、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  4. 【請求項4】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記回路素子をモールドする発泡性のポッティング樹脂
    と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  5. 【請求項5】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記点火回路をモールドするモールド樹脂と、 前記モールド樹脂に設けられ、内燃機関に取付けるため
    の取付け部と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  6. 【請求項6】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路を備えた内燃機関用点火装置を製造
    する方法であって、 前記点火回路をモールド樹脂でモールドする工程と、 型により内燃機関に取付けるための取付け部を形成する
    ようにして前記モールド樹脂を硬化させる工程と、 前記モールド樹脂が硬化した後、前記型から取り出す工
    程と、 を含むことを特徴とする内燃機関用点火装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記点火回路を収容するケースと、 前記点火回路を前記ケース内に固定する弾性部材からな
    る固定手段と、 前記固定手段に一体的に設けられ、前記ケースの開口部
    をシールする防水手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  8. 【請求項8】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する点火回路と、 前記点火回路を収容する第1および第2のケースと、 前記点火回路を前記第1および第2のケース内に固定す
    る弾性部材からなる固定手段と、 前記固定手段に一体的に設けられ、前記第1および第2
    のケースの隙間をシールする防水手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  9. 【請求項9】 回路基板、および前記回路基板に搭載さ
    れる回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電流
    を断続する第1および第2の点火回路と、 前記第1および第2の点火回路を収容する第1および第
    2のケースと、 前記第1の点火回路と前記第2の点火回路との間に設け
    られ、前記第1および第2の点火回路を前記第1および
    第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段
    と、 前記固定手段に一体的に設けられ、前記第1および第2
    のケースの隙間をシールする防水手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  10. 【請求項10】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する第1および第2の点火回路と、 前記第1および第2の点火回路を収容する第1および第
    2のケースと、 前記第1の点火回路と前記第2の点火回路との間に設け
    られ、前記第1および第2の点火回路を前記第1および
    第2のケース内に固定する弾性部材からなる固定手段
    と、 前記固定手段の外周に設けられ、前記第1および第2の
    ケースの隙間をシールする防水手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  11. 【請求項11】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する点火回路と、 前記点火回路を収容するケースと、 前記点火回路および前記ケースの開口部をモールドする
    ポッティング樹脂と、 前記ケース内部の反開口部側に形成される空洞部と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  12. 【請求項12】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する点火回路と、 前記点火回路を収容するケースと、 前記回路基板と電気的に接続され、前記点火回路に電力
    を供給可能なコネクタと、 前記点火回路および前記ケースの開口部をモールドし、
    前記回路基板、前記ケースおよび前記コネクタを結合す
    るポッティング樹脂と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  13. 【請求項13】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する点火回路と、前記点火回路を収容するケー
    スとを備えた内燃機関用点火装置を製造する方法であっ
    て、 前記ケースの開口部から前記点火回路をモールドするた
    めのポッティング樹脂を注入する工程と、 前記ケース内を前記ポッティング樹脂が移動するように
    荷重を与え、前記開口部側に前記ポッティング樹脂を移
    動させる工程と、 前記ポッティング樹脂が前記開口部を塞ぐように前記ポ
    ッティング樹脂を硬化させる工程と、 を含むことを特徴とする内燃機関用点火装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する点火回路と、前記点火回路を収容するケー
    スと、前記回路基板と電気的に接続され、前記点火回路
    に電力を供給可能なコネクタとを備えた内燃機関用点火
    装置を製造する方法であって、 前記ケースの開口部から前記点火回路をモールドするた
    めのポッティング樹脂を注入する工程と、 前記ケース内を前記ポッティング樹脂が移動するように
    荷重を与え、前記開口部側に前記ポッティング樹脂を移
    動させる工程と、 前記ポッティング樹脂が前記開口部を塞ぎ、前記回路基
    板、前記ケースおよび前記コネクタを結合するように前
    記ポッティング樹脂を硬化させる工程と、 を含むことを特徴とする内燃機関用点火装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する点火回路と、 前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、 前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔および
    高熱伝導材を有するフィラと、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  16. 【請求項16】 回路基板、および前記回路基板に搭載
    される回路素子を有し、内燃機関の点火コイルの一次電
    流を断続する点火回路と、 前記回路素子をモールドするポッティング樹脂と、 前記ポッティング樹脂に混入され、内部に閉気孔を有
    し、表面に絶縁材を有する高熱伝導材料からなるフィラ
    と、 を備えることを特徴とする内燃機関用点火装置。
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