JP3765082B2 - ゲル状組成物、イオン伝導性組成物、それを用いた電池 - Google Patents

ゲル状組成物、イオン伝導性組成物、それを用いた電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なゲル状組成物、ゲル状イオン伝導性組成物及びそれを用いた電池に関し、特に、ポリエーテルシリコーンゲル、更に電解質を含んでなる、導電性及び低温特性に優れたゲル状イオン伝導性組成物並びに該ゲル状イオン伝導性組成物を含有してなる電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
イオン伝導性材料は、各種の電池や素子に用いられている。近年の電子工業分野では、その小型化や薄膜化がますます進行しているので、イオン伝導性材料についても、これに即した改良が望まれている。また従来から、液体の形態で使用されるイオン伝導性材料は、液漏れにより周辺部を損傷する場合があるという欠点があった。このような欠点を改善する方法として、最近では高分子電解質やゲル電解質などといった固体電解質材料が提案されている。特にリチウム2次電池の場合には、電極活性物質の作動中に体積が変化するので、その体積変化を吸収し得る、高分子電解質に特有な柔軟性や弾性などの特性は、特に重要である。
特公平8−21389号公報には、ポリオキシアルキレン基を架橋部として有するポリシロキサン架橋硬化体が開示されている。しかしながら、このポリシロキサン架橋硬化体は、環状カーボネート等の溶媒を含まないので、十分なイオン伝導性が得られなかった。また特開平13−323069号公報には、環状カーボネート等の溶媒を含む特定のポリシロキサン架橋硬化体が開示されているが、この場合でもイオン伝導性が不十分であるという欠点があった。そこで、溶媒を含み、薄膜化が可能であると共に、十分なイオン伝導性を有する材料の開発が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記の欠点を解決する為に鋭意研究を行った結果、ポリオキシアルキレン鎖のすべての両端を固定するのではなく、一部の固定化を一端部のみで行い、ポリオキシアルキレン鎖の自由度を高めることによりイオン伝導性を向上させることが出来ることを見出し、本発明に到達した。
従って本発明の第1の目的は、電池等に使用するゲル電解質用として好適なゲル組成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、電池等の用途に好適なゲル状イオン伝導性組成物を提供することにある。
更に本発明の第3の目的は、薄く小型であると共に液漏れの心配のない電池を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の諸目的は、溶媒を含有する重合体からなるゲル状組成物であって、前記重合体が、ヒドロシリル基を1分子中に2つ以上有するハイドロジェンアルキルポリシロキサンと、下式(A)により表される化合物及び下式(B)により表される化合物とを付加反応させることにより得られる重合体であり、架橋密度Y/Xが、0.5<Y/X<1.5を満たすことを特徴とするゲル状組成物、該ゲル状組成物に電解質を含有させてなるゲル状イオン伝導性組成物、及び該ゲル状イオン伝導性組成物を含有してなる電池によって達成された。
但し、Xは水素原子の一部が下式(A)により表される化合物が付加した前記ハイドロジェンアルキルポリシロキサンのSiH基のモル数を表し、Yは〔下式(B)により表される化合物のモル数〕×2を表す。
式(A):CH=CR−R−Z
但し、式中のRは、互いに独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を表し、Rは互いに独立して、炭素数1〜18のアルキレン基、置換もしくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜21のアリールアルキレン基、又は直接結合を表し、Zは、ポリオキシアルキレンから誘導される1価基を表す。
式(B):(CH=CR−R−)
但し、式中のR及びRは式(A)におけるR及びRと夫々同一であり、Zは、ポリオキシアルキレンから誘導される2価基である。
本発明のゲル状組成物の製造に際しては、式(B)で表される化合物が反応する前に式(A)で表される化合物を予め反応させておくことが好ましく、また、必要に応じて、式(A)で表される化合物及び式(B)で表される化合物に加えて、更に式(C):(CH=CR−R−)で表される化合物を架橋密度(Y+Z)/Xが、0.5<(Y+Z)/X<1.5を満たすように反応させることが好ましい。但し、X、Yは前述と同一であり、Zは〔前記式(C)により表される化合物のモル数〕×〔該化合物の価数n〕を表す。尚、式(C)におけるR及びRは式(A)におけるR及びRと同一、nは3以上の整数、Zはポリオキシアルキレンから誘導されるn価基である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明に使用される、ヒドロシリル基を1分子中に2つ以上有するハイドロジェンアルキルポリシロキサンは、シリコーン業界で通常使用されているものの中から適宜選択されるが、特にヒドロシリル基を3つ以上含有するものが好ましい。本発明においては、特に下記式(1)で表されるハイドロジェンアルキルポリシロキサンが好ましい。
SiO(RSiO)SiR (1)
ここに、Rはそれぞれ独立して、アルキル基又は水素原子であり、少なくとも1つのRは水素原子であると共に、前記アルキル基としては特にメチル基が好ましい。また、mは0〜200の整数であり、特に1〜100の整数であることが好ましい。
【0006】
式(A) CH=CR−R−Zで表される化合物(式中、Rは互いに独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を表し、Rは互いに独立して、炭素数1〜18のアルキレン基、置換もしくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜21のアリールアルキレン基、又は直接結合を表し、Zは、ポリオキシアルキレンから誘導される1価基)の具体例としては、CH=C(CH)CHO(EO)CH、CH=C(CH)CHO(EO)CH、CH=C(CH)CHO(EO)CH、CH=C(CH)CHO(EO)10CH、CH=C(CH)CHO(EO)20CH、CH=CHCHO(EO)CH、CH=CHCHO(EO)CH、CH=CHCHO(EO)CH、CH=CHCHO(EO)10CH、CH=CHCHO(EO)20CH、H=C(CH)CHO(EO)(PO)CH、CH=C(CH)CHO(EO)10(PO)CH等を挙げることが出来る。
【0007】
式(B)(CH=CR−R−)で表される化合物(但し、式中のR及びRは式(A)におけるR及びRと夫々同一であり、Zは、ポリオキシアルキレンから誘導される2価基である)の具体例としては、CH=C(CH)CHO(EO)CHC(CH)=CH、CH=C(CH)CHO(EO)CHC(CH)=CH、CH=C(CH)CHO(EO)10CHC(CH)=CH、CH=C(CH)CHO(EO)20CHC(CH)=CH、CH=CHCHO(EO)CHCH=CH、CH=CHCHO(EO)CHCH=CH、CH=CHCHO(EO)10CHCH=CH、CH=CHCHO(EO)20CHCH=CH、CH=CHCHO(EO)(PO)CHCH=CH、CH=C(CH)CHO(EO)(PO)CHC(CH)=CH、CH=C(CH)CHO(EO)10(PO)CHC(CH)=CH等を挙げることが出来る。
但し、EOはCO、POはCOを表す。
【0008】
式(C)(CH=CR−R−)で表される化合物(但し、式中のR及びRは式(A)におけるR及びRと夫々同一であり、Zは、ポリオキシアルキレンから誘導されるn価基である)の具体例としては、[CH=C(CH)CHO(EO)CHC、[CH=C(CH)CHO(EO)CHC、[CH=C(CH)CHO(EO)CHC、[CH=C(CH)CHO(EO)10CHC、[CH=C(CH)CHO(EO)20CHC、[CH=CHCHO(EO)CHC、[CH=CHCHO(EO)CHC、[CH=CHCHO(EO)CHC、[CH=CHCHO(EO)10CHC、[CH=CHCHO(EO)20CHC、[CH=C(CH)CHO(EO)(PO)CHC、及び、[CH=C(CH)CHO(EO)10(PO)CHC、
CHORCHORCHOR(但しRは−(EO)CHC(CH)=CH)、
CHORCHORCHOR(但しRは−(EO)C(CHCH=CH)、
CHORCHORCHOR(但しRは−(EO)CHCH=CH)などが例示される。
【0009】
前記付加反応は、公知の方法によって行えば良い。このようにして得られる架橋型重合体中に存在させる溶媒としては、チオフェン、硫化ジエチル等の硫黄化合物、アセトニトリル、ジエチルアミン、アニリン等の窒素化合物、酸無水物、エーテル、アセタール、ケトン、エステル、ポリエーテルシリコーンなどを使用することができる。特に、リチウム二次電池用としては、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、γ―ブチロラクトン等のエステル化合物、テトラヒドロフラン、1,2―エトキシエタン等のエーテル化合物等を好適に使用することができる。
【0010】
またエーテル化合物としては、比較的低分子量のポリエーテルシリコーン化合物が好ましく、例えばMeO(EO)MeSiOSiMeO(EO)Me等も使用可能である。本発明においては、これらの溶媒を本発明の重合体中に1〜99重量%、好ましくは、50〜99重量%、より好ましくは、80〜97重量%となるように存在させる。
【0011】
これらの溶媒のうち、ヒドロシリル化反応を阻害しないものは、ゲル状組成物の製造時に加えることが好ましい。架橋型重合体は、前記溶媒中で1段で製造してもよいが、2段階で製造することが好ましい。即ち、まずハイドロジェンアルキルポリシロキサンと前記式(A)により表される化合物を、白金触媒を使用して予め付加反応させ、ハイドロジェンアルキルポリシロキサン中の水素原子の一部がポリオキシアルキレンに置換されたハイドロジェンアルキルポリオキシアルキレンポリシロキサン(D)を単離する。しかる後に式(B)、場合により、さらに式(C)で表される化合物を反応させて本発明の組成物を得ることが好ましい。
【0012】
本発明のゲル状組成物は、線状ハイドロジェンアルキルポリシロキサン中の水素原子の一部がポリオキシアルキレン基に置換された(D)を基本単位として、アルケニル単位を2個、さらに場合によりアルケニル単位を3個以上有する化合物を介してネットワーク構造を形成出来る架橋型共重合体であり、溶媒を含むのでゲル状組成物となる。本発明の架橋型共重合体の架橋密度は、水素原子の一部がポリオキシアルキレンに置換されたハイドロジェンアルキルポリオキシアルキレンポリシロキサン(D)中に残存するSiH基のモル数Xに対し、(B)のモル数×2(この値をYとする)が、0.5<Y/X<1.5の関係を満たしている必要があり、さらに式(C)で表される化合物を反応させる場合には、X、Y及び、(C)のモル数×(C)の価数(この値をZとする)が、0.5<Y+Z/X<1.5の関係を満たした場合が、適度な架橋密度である。
【0013】
イオン伝導性組成物を構成するための電解質としては、リチウム電池ではLiAlCl、LiClO、LiBF、LiPF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiC(CFSO、LiBPh等のリチウム塩を使用することができる。電池として動作するためのイオン伝導性は室温で10−3S/cm必要であり、電解液自身が持つイオン伝導度の50%以上のイオン伝導性を保持することが好ましい。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
尚、ハイドロジェンアルキルポリオキシアルキレンポリシロキサン(D)として、以下の化合物を常法に従って合成した。
HMeSiO(SiMeO)10(SiMeR’O)SiMeH (D−1)
MeSiO(SiMeO)10(SiMeR’O)(SiHMeO)SiMe (D−2)
但し、上式中のR’は−CO(EO)Meである。
また、(A)、(B)及び(C)としては下記の化合物を使用した。
CH=CHCHO(EO)Me (A−1)CH=C(CH)CHO(EO)CHC(CH)=CH (B−1)
CH=CHCHO(EO)(PO)CHCH=CH (B−2)
[CH=C(CH)CHO(EO)CHC (C−1)
【0015】
実施例1.
次の各材料を混合した。
MeHSiO(SiMeO)10(SiHMeO)SiMe 1.4g
化合物(A−1) 2.0g
化合物(B−1) 0.6g
0.5%Pt触媒 0.3g
LiN(CFSO 8.0g
エチレンカーボネート 12.0g
ジエチルカーボネート 24.0g
得られた混合物を、厚さ2mmの密閉容器中で、60℃で1時間加熱してゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物1を得た。このゲル状イオン伝導性組成物1のイオン伝導度は5.2×10−3S/cmであった。
【0016】
実施例2.
次の各材料を混合した。
化合物(D−1) 3.4g
化合物(B−1) 0.6g
0.5%Pt触媒 0.3g
LiN(CFSO 8.0g
エチレンカーボネート 12.0g
ジエチルカーボネート 24.0g
得られた混合物を、厚さ2mmの密閉容器中で、60℃で1時間加熱してゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物2を得た。このゲル状イオン伝導性組成物1のイオン伝導度は5.4×10−3S/cmであった。
【0017】
実施例3.
次の各材料を混合した。
化合物(D−1) 3.4g
化合物(B−1) 0.43g
化合物(C−1) 0.17g
0.5%Pt触媒 0.3g
LiN(CFSO 8.0g
エチレンカーボネート 12.0g
ジエチルカーボネート 24.0g
得られた混合物を、厚さ2mmの密閉容器中で、60℃で1時間加熱してゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物3を得た。このゲル状イオン伝導性組成物3のイオン伝導度は5.2×10−3S/cmであった。
【0018】
実施例4.
次の各材料を混合した。
化合物(D−2) 3.4g
化合物(B−2) 0.6g
0.5%Pt触媒 0.3g
LiN(CFSO 8.0g
エチレンカーボネート 12.0g
ジエチルカーボネート 24.0g
得られた混合物を、厚さ2mmの密閉容器中で、60℃で1時間加熱してゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物4を得た。このゲル状イオン伝導性組成物4のイオン伝導度は5.0×10−3S/cmであった。
【0019】
実施例5.
次の各材料を混合した。
化合物(D−2) 3.4g
化合物(B−2) 0.6g
0.5%Pt触媒 0.3g
LiN(CFSO 8.0g
エチレンカーボネート 12.0g
ポリエーテルシリコーン* 24.0g
*平均構造式MeO(EO)MeSiOSiMeO(EO)Me
得られた混合物を、厚さ2mmの密閉容器中で、60℃で1時間加熱してゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物5を得た。このゲル状イオン伝導性組成物5のイオン伝導度は4.8×10−3S/cmであった。
【0020】
実施例6.
市販のリチウム2次電池から正極層と負極層を取りだし、金属アルミニウム、正極層、ゲル状イオン伝導性組成物3、負極層、金属銅を積層して、リチウム2次電池を作製した。この電池を0.2mAの電流値で充放電したところ、その容量は1.9mAh/cmであった。
【0021】
実施例7.
ゲル状イオン伝導性組成物3の代わりに、ゲル状イオン伝導性組成物5を使用したこと以外は、実施例6と同様にして作製した電池について、実施例6と同様にして充放電したところ、その容量は1.6mAh/cmであった。
以上の結果は、本発明の有効性を実証するものである。

Claims (5)

  1. 溶媒を含有する重合体からなるゲル状組成物であって、前記重合体が、ヒドロシリル基を1分子中に2つ以上有するハイドロジェンアルキルポリシロキサンと、下式(A)により表される化合物及び下式(B)により表される化合物とを付加反応させることにより得られる重合体であり、架橋密度Y/Xが、0.5<Y/X<1.5を満たすことを特徴とするゲル状組成物。
    但しXは、水素原子の一部が下式(A)により表される化合物が付加した前記ハイドロジェンアルキルポリシロキサンのSiH基のモル数を表し、Yは〔下式(B)により表される化合物のモル数〕×2を表す。
    式(A):CH=CR−R−Z
    但し、式中のRは互いに独立して、水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を表し、Rは互いに独立して、炭素数1〜18のアルキレン基、置換もしくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜21のアリールアルキレン基、又は直接結合を表し、Zはポリオキシアルキレンから誘導される1価基を表す。
    式(B):(CH=CR−R−)
    但し、式中のR及びRは式(A)におけるR及びRと夫々同一であり、Zはポリオキシアルキレンから誘導される2価基である。
  2. 前記重合体が、前記ハイドロジェンアルキルポリシロキサンと前記式(A)で表される化合物とを予め付加反応させ、次いで前記式(B)で表される化合物を付加反応させて得られた重合体である、請求項1に記載されたゲル状組成物。
  3. 前記式(A)及び(B)で表される化合物の他に、下記式(C)により表される化合物をさらに付加反応させてなり、架橋密度(Y+Z)/Xが、0.5<(Y+Z)/X<1.5を満たす、請求項1又は2に記載されたゲル状組成物。
    但し、X、Y請求項1と同一であり、Zは〔下式(C)により表される化合物のモル数〕×〔該化合物の価数n〕を表す。
    式(C):(CH=CR−R−)
    但し、式中のR及びRは前記式(A)におけるR及びRと同一であり、nは3以上の整数、Zはポリオキシアルキレンから誘導されるn価基である。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載されたゲル状組成物であって、更に電解質を含んでなることを特徴とするゲル状イオン伝導性組成物。
  5. 請求項4に記載された何れかのゲル状イオン伝導性組成物を含有してなることを特徴とする電池。
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