JP3762389B2 - ファイバチャネルの光回線に接続可能な電子機器、ファイバチャネルシステム、及び同システムにおける電源制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバチャネル(Fibre Channel:FC)の光回線に電子機器が接続されるファイバチャネルシステムに係り、特に当該ファイバチャネルの光回線に接続された制御装置から主電源の投入/遮断を制御するのに好適な、ファイバチャネルの光回線に接続可能な電子機器、ファイバチャネルシステム、及び同システムにおける電源制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の電子機器、例えばストレージ装置がファイバチャネルの回線(例えば光回線)に接続されたファイバチャネルシステム(計算機システム)において、当該システム全体を制御するサーバ装置は、一般に制御装置を介してファイバチャネルの回線に接続されている。制御装置は、ファイバチャネルの回線に接続されている各ストレージ装置を統括制御する。この制御装置による制御は、上記各ストレージ装置の電源投入/遮断の制御を含む。
【0003】
従来、ファイバチャネルの回線に接続されている各ストレージ装置の電源投入/遮断を、制御装置から一括して制御可能とするためには、当該制御装置内に、ファイバチャネルのプロトコル制御を行うファイバチャネルコントローラ(以下、FCコントローラと称する)に加えて、電源制御用の回路(以下、電源コントローラと称する)が設けられるのが一般的であった。また、制御装置とストレージ装置との間には、電源制御用の信号線が配設される。制御装置内の電源コントローラは、電源制御用信号線を介して各ストレージ装置内の電源スイッチをON/OFFすることで、当該ストレージ装置の電源の投入/遮断を制御する。
【0004】
このように従来は、ファイバチャネルシステムの制御装置に電源コントローラを必要とすると共に、当該制御装置とストレージ装置との間に電源制御用信号線を必要としていた。しかし、制御装置内に、FCコントローラに加えて電源コントローラを必要とすることは、当該制御装置の構成を複雑にしてコスト高を招く。また、電源制御用信号線の配線は、ファイバチャネルの回線に接続されるストレージ装置が多いほど複雑となると共にコスト高を招く。
【0005】
そこで、制御装置とストレージ装置との間を電源制御用信号線で接続する代わりに、無線(赤外線通信も含む)により接続することにより、配線の複雑さを解消することが考えられる。しかし、コスト高の問題は解消されない。
【0006】
このため、制御装置(送信側機器)のFCコントローラからファイバチャネルの回線(光回線)に送出される光(送出光)を、ストレージ装置(電子機器)内の光/電気変換部で検出し、その送出光検出に応じて、当該ストレージ装置(電子機器)の電源(主電源)の投入/遮断を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、この特許文献1では、ストレージ装置(電子機器)において、制御装置(送信側機器)からの送出光として有効な送出光が認識できなかった場合に、主電源を遮断すると共に電源スタンバイ状態とする技術も提案されている。電源スタンバイ状態では、ストレージ装置(電子機器)内の光/電気変換部を含む限られた部分に間欠的に電源が供給され、その電源が供給されている期間に制御装置(送信側機器)からの送出光が検出されたならば、当該ストレージ装置(電子機器)の主電源が再び投入される。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−278208号(請求項1及び2、段落0008及び0009、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載された先行技術では、ファイバチャネルの回線に接続されたストレージ装置(電子機器)の電源制御のための電源制御用信号線を配設する必要がないことから、ファイバチャネルシステムの構築に要するコストを低減できる。
【0009】
しかし、上記先行技術では、ストレージ装置(電子機器)の主電源が投入されている状態で、一時的に回線がダウンして光が伝達されなくなった場合、当該主電源が遮断され、当該ストレージ装置(電子機器)内の光/電気変換部を含む限られた部分だけに間欠的に電源が供給される電源スタンバイ状態に遷移してしまう。この場合、回線が回復したとしても、電源スタンバイ状態にあるストレージ装置(電子機器)側での間欠的な光監視動作で再度光が検出されるまでは、制御装置(送信側機器)からは当該ストレージ装置(電子機器)を認識できない状態が継続するという問題が生じる。
【0010】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、ファイバチャネルの光回線に接続して用いられる電子機器の主電源の投入/遮断制御が、電源制御用信号線を必要とすることなく行え、且つ光回線の一時的な障害によって当該主電源が遮断される不具合を防止できる、ファイバチャネルシステムに用いられる電子機器、ファイバチャネルシステム、及び同システムにおける電源制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ファイバチャネルの光回線に接続可能な電子機器が提供される。この電子機器は、当該電子機器の主電源を投入/遮断するスイッチと、このスイッチの状態に無関係に電源供給可能な待機電源からの電源供給を受けて上記光回線の状態を監視し、当該光回線の起動及び当該光回線の停止を検出する光回線監視回路と、上記主電源の供給を受けて動作して上記ファイバチャネルのプロトコル制御を行うファイバチャネルコントローラと、上記主電源の供給を受けて動作して上記ファイバチャネルコントローラを含む上記電子機器内の各部を制御する主回路であって、上記光回線を介して転送された上記電子機器の主電源の遮断準備を要求する遮断要求コマンドを上記ファイバチャネルコントローラを介して受け取った場合に遮断準備要求を発する主回路と、上記待機電源からの電源供給を受けて動作し、上記光回線監視回路による光回線起動検出に応じて上記スイッチを操作して上記主電源の投入を制御すると共に、上記主回路から上記遮断準備要求が発せられた場合に上記光回線監視回路による光回線停止検出を待って上記スイッチを操作して上記主電源の遮断を制御する電源制御回路とを備えている。
【0012】
このような構成の電子機器においては、ファイバチャネルの光回線が起動されると(つまり光回線を介して光が伝達されると)、待機電源により動作して光回線の状態を監視している光回線監視回路により当該光回線の起動が検出されて、電源制御回路により主電源が投入制御され、当該電子機器が起動される。よって、ファイバチャネルの光回線を介して上記電子機器と接続される装置(制御装置)は、当該光回線を起動するだけで、電源制御用信号線を必要とすることなく、当該電子機器の主電源の投入を制御できる。これにより、ファイバチャネルシステム構築時のコストの低減を図ることができる。
【0013】
また、上記構成の電子機器においては、遮断要求コマンドの受信に応じて主回路により遮断準備要求が発せられた場合に限り、光回線監視回路による光回線停止検出に応じて、電源制御回路により主電源が遮断制御される。これにより、光回線の一時的な障害により主電源が遮断されるという不具合(誤遮断)を防止できる。ここで、主電源の誤遮断を確実に防止するために、上記遮断要求コマンドに応じて上記主回路により遮断準備要求が発せられた後に、当該遮断要求コマンドの送信元に対し、上記光回線の停止を要求するための遮断準備完了通知が送出される構成とするとよい。
【0014】
また、本発明によれば、上記構成の電子機器と当該電子機器を制御する制御装置とが上記ファイバチャネルの光回線に接続されたファイバチャネルシステムが提供される。上記制御装置は、上記電子機器の主電源を投入しようとする場合に上記光回線を起動し、当該電子機器側で主電源を遮断する準備が完了したことが確認された場合に上記光回線を停止する光回線起動/停止手段と、上記電子機器の主電源を遮断しようとする場合に、上記遮断要求コマンドを上記光回線を介して上記電子機器に送出する遮断要求手段とを備えている。
【0015】
このような構成のファイバチャネルシステムにおいて、上記制御装置は、光回線を起動するだけで、当該光回線に接続された電子機器の主電源を投入させて、当該電子機器を起動させることができる。また、上記制御装置は、起動された電子機器に対して上記光回線を介して遮断要求コマンドを送出し、このコマンドに応じて当該電子機器側での主電源の遮断準備が完了したことが確認できた場合に限り、上記光回線を停止することから、当該電子機器側での主電源の誤遮断を確実に防止できる。
【0016】
また、上記ファイバチャネルシステムにおいて、光回線に接続された電子機器が複数の場合にも、上記制御装置は、当該光回線を起動するだけで、上記複数の電子機器を順に起動できる。また、各電子機器の主電源を遮断するには、制御装置(内の遮断要求手段)により上記遮断要求コマンドを個別にまたは同報通信により当該各電子機器に送出し、この遮断要求コマンドの送出後、当該各電子機器から上記遮断準備完了通知が返された場合に、制御装置(内の光回線起動/停止手段)により上記光回線が停止される構成とすればよい。
【0017】
ここで、上記複数の電子機器の全てで主電源が投入されたかを確認するには、上記制御装置が上記各電子機器との間で通信を行えばよい。また、上記複数の電子機器が上記制御装置と共に上記ファイバチャネルの光回線にループ接続される構成とするならば、上記制御装置は、当該複数の電子機器の主電源を投入させるために、第1の方向に隣接する電子機器側の光回線を起動し、しかる後予め定められた一定時間の間、上記第1の方向とは逆の第2の方向に隣接する電子機器側の光回線を監視するだけで、当該複数の電子機器の全てで主電源が投入されたかを確認できる。もし、一定時間の監視で上記第2の方向に隣接する電子機器側の光回線の起動が検出されなかった場合には、上記複数の電子機器のうち一部の電子機器で主電源が投入されていない異常であると確認できる。この場合、制御装置は、第2の方向に隣接する電子機器側の光回線を起動するとよい。ここで、上記複数の電子機器のうち主電源が投入された電子機器を特定するには、上記制御装置が上記各電子機器との間で通信を行えばよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図である。図1のシステムでは、ファイバチャネル(FC)の回線に、光回線(光ファイバケーブル)11が用いられている。光回線11には、制御装置12及びストレージ装置13が接続されている。制御装置12には、ファイバチャネルシステム(計算機システム)全体を制御するサーバ装置(サーバ計算機)14が接続されている。
【0019】
制御装置12は、サーバ装置14からの要求に応じてストレージ装置を統括制御する。制御装置12は、光回線11と接続されるFCコントローラ120を備えている。FCコントローラ120は、ファイバチャネルのプロトコル制御を行う。FCコントローラ120は、光回線起動/停止部121と、遮断要求部122とを含む。
【0020】
光回線起動/停止部121は、ストレージ装置13の主電源を投入しようとする際に光回線11を起動する。また光回線起動/停止部121は、FCコントローラ120内の遮断要求部122からの遮断要求コマンドに応じて遮断準備完了通知が返された場合に、光回線11を停止(遮断)して光回線11への光送出を停止する。遮断要求部122は、ストレージ装置13の主電源を遮断しようとする場合に、光回線11を介して遮断要求コマンドを送出する。
【0021】
ストレージ装置13は、FCコントローラ131と、主回路132と、複数のハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)133と、主電源装置134と、スイッチ(以下、SWと称する)135と、光回線監視回路136と、電源制御回路137と、待機電源138とから構成される電子機器である。
【0022】
FCコントローラ131は、制御装置12内のFCコントローラ120と同様に光回線11と接続されて、ファイバチャネルのプロトコル制御を行う。FCコントローラ131は、光回線11を介してコマンドを受信した場合、当該コマンドを主回路132に伝達する。主回路132はFCコントローラ131と各HDD133と電源制御回路137とを制御する。特に主回路132は、FCコントローラ131から遮断要求コマンドを渡された場合、電源制御回路137に対して主電源の遮断の準備(遮断準備)を要求し、しかる後にFCコントローラ131を介して制御装置12(内のFCコントローラ120)に主電源の遮断の準備完了(遮断準備完了)を通知する。HDD133は、主回路132の制御によりデータの書き込み/読み出しが可能な記録デバイスである。
【0023】
主電源装置134は、SW135を介してAC供給源15から供給されるAC電力をもとにストレージ装置13の主電源(DC電源)を供給する。ここでは、主電源装置134からFCコントローラ131、主回路132及びHDD133に、主電源(DC電力)が供給される。SW135は、AC供給源15から主電源装置134へのAC電力の供給を制御するスイッチである。
【0024】
光回線監視回路136は、FCコントローラ131と同様に光回線11に接続される。光回線監視回路136は、光回線11の状態、具体的には光回線11上の光の有無、つまり光回線11が起動されているか、或いは停止されているかを常時監視する。光回線監視回路136は、光回線11が起動されたことを検出した場合、電源制御回路137に主電源の起動を要求する。光回線監視回路136はまた、光回線11が停止されたことを検出した場合、電源制御回路137に主電源の遮断を要求する。
【0025】
電源制御回路137は、光回線監視回路136及び主回路132からの要求に応じてSW135を制御(ON/OFF制御)することにより、主電源装置134による主電源の投入/遮断を制御する。特に電源制御回路137は、主回路132から主電源の遮断の準備が要求されている状態で、光回線監視回路136から主電源の遮断が要求された場合に限り、SW135をOFFする。
【0026】
待機電源138は、主電源装置134とは別に動作する電源である。待機電源138は、AC供給源15からのAC電力供給を受けて、光回線監視回路136及び電源制御回路137だけにDC電力を供給する。
【0027】
次に、図1のファイバチャネルシステムにおける光回線11を利用したストレージ装置13の電源(主電源)の制御について、(1)電源投入制御と、(2)電源遮断制御とに分けて順次説明する。
【0028】
(1)電源投入制御
まず、ストレージ装置13の電源の投入制御について、図2の動作説明図を参照して説明する。第1の実施形態において、ストレージ装置13内の待機電源138には、AC供給源15から常時AC電力が供給される。待機電源138は、このAC供給源15からのAC電力供給を受けて動作し、当該ストレージ装置13内の光回線監視回路136及び電源制御回路137だけにDC電力を供給する。これに対し、ストレージ装置13内の主電源装置134は、SW135がオンされている期間だけ、AC供給源15からのAC電力供給を受けて動作し、当該ストレージ装置13の主電源を供給する。つまり、ストレージ装置13においては、主電源が起動されるまでは、待機電源138に接続される光回線監視回路136及び電源制御回路137のみが常時動作している。光回線監視回路136及び電源制御回路137には、FCコントローラ131等とは異なり、ファイバチャネルのプロトコル制御等を行う回路は含まれていない。このため光回線監視回路136及び電源制御回路137の回路規模は小さく、待機電源138も小さくすることができる。
【0029】
さて、制御装置12内のFCコントローラ120が有する光回線起動/停止部121は、ストレージ装置13の電源(主電源)を起動しようとする際、光回線11を起動して光を点灯させる光回線起動21を行う。待機電源138からのDC電力供給を受けて動作状態にある光回線監視回路136は、光回線11上の光の有無を監視している。そして光回線監視回路136は、光回線起動/停止部121により光回線11が起動された結果、光が点灯して、その光が光回線11を介して伝達されると、その光を検出する。即ち光回線監視回路136は、光回線11の起動(光回線起動)21を検出する。光回線監視回路136は光回線11の起動を検出すると、電源制御回路137に対して主電源の起動を要求するための主電源起動要求22を送出する。
【0030】
電源制御回路137は、光回線監視回路136からの主電源起動要求22に応じて、SW135をONする操作(SW操作)23を行う。すると、AC供給源15から主電源装置134にSW135を介してAC電力が供給される。主電源装置134はAC供給源15からのAC電力供給を受けて起動される。これにより主電源装置134は、ストレージ装置13の主電源(DC電源)を投入し、当該ストレージ装置13を起動する動作(ストレージ装置起動)24を行う。即ち主電源装置134は、当該主電源装置134に接続されているFCコントローラ131、主回路132及びHDD133にDC電力を供給し、当該FCコントローラ131、主回路132及びHDD133を起動する。
【0031】
このように、第1の実施形態においては、制御装置12内のFCコントローラ120が有する光回線起動/停止部121により光回線11を起動するだけで、ストレージ装置13の主電源を投入させることができる。また第1の実施形態においては、待機電源138によって動作状態にあるストレージ装置13内の光回線監視回路136にて光回線11を監視し、当該光回線11が起動されたこと、つまり当該光回線11を介して光が伝達されたこと(光が点灯されたこと)を検出するだけで、電源制御回路137によりSW135を操作させて、当該ストレージ装置13の主電源を投入することができる。ここで、ストレージ装置13の主電源が投入されて当該ストレージ装置13が起動されたことを確認するには、光回線11を起動してから当該ストレージ装置13が起動されるのに十分な一定時間後に、当該ストレージ装置13と通信を行えばよい。
【0032】
(2)電源遮断制御
次に、ストレージ装置13の電源の遮断制御について、図3の動作説明図を参照して説明する。まず、制御装置12内のFCコントローラ120が有する電源遮断要求部122は、ストレージ装置13の電源(主電源)を遮断しようとする際、ストレージ装置13(内のFCコントローラ131)に対し、遮断要求コマンド31を光回線11を介して送出する。
【0033】
ストレージ装置13内のFCコントローラ131は、光回線11を介して送出された遮断要求コマンド31を受信すると、当該コマンド31を主回路132に伝達するコマンド伝達32を行う。主回路132は、FCコントローラ131から遮断要求コマンドを受け取ると、制御装置12から主電源の遮断の準備が指示されたものと判断する。この場合、主回路132は、電源制御回路137に対して主電源の遮断の準備を要求するための遮断準備要求33を通知する。電源制御回路137は、主回路132からの遮断準備要求33を検出すると、主電源遮断の準備が完了したことを示す状態、即ち光回線監視回路136からの遮断要求36を待つ状態(電源遮断要求待ちモード)に移行する。
【0034】
主回路132は、電源制御回路137に対する遮断準備要求33の通知から一定時間が経過すると、当該電源制御回路137での電源遮断準備が完了したものと判断する。この場合、主回路132は、制御装置12に対し、ストレージ装置13側での準備完了(電源遮断準備完了)34をFCコントローラ131及び光回線11を介して通知する。すると、制御装置12内のFCコントローラ120が有する光回線起動/停止部121は、準備完了34の通知に応じて光回線11を遮断(停止)して光を消灯させる光回線停止35を行う。
【0035】
ストレージ装置13内の光回線監視回路136は、前記したように光回線11上の光の有無を監視している。そして光回線監視回路136は、光回線11を伝達されていた光が消灯したことを検出すると、制御装置12(内の光回線起動/停止部121)により光回線11が停止(遮断)されたものと判断する。つまり光回線監視回路136は、光回線11の停止(遮断)を検出する。すると、光回線監視回路136は、電源制御回路137に対して主電源の遮断を要求するための遮断要求36を通知する。この遮断要求36は、光回線11の一時的な障害により、当該光回線11がFCコントローラ120内の光回線起動/停止部121の動作に無関係に一時的に停止した場合にも、光回線監視回路136から電源制御回路137に対して通知される。
【0036】
電源制御回路137は、光回線監視回路136からの遮断要求36を受け取ると、その際に自身が主回路132からの遮断準備要求33に応じて電源遮断要求待ちモードに設定されている場合に限り、当該遮断要求36が制御装置12側での光回線停止によるものであり、光回線11の一時的な障害に起因する誤要求によるものではないと判断する。この場合、電源制御回路137は、ON状態にあるSW135をOFFする操作(SW操作)37を行う。すると、AC供給源15から主電源装置134へのAC電力供給が遮断される。これにより、主電源装置134によるストレージ装置13の主電源(DC電源)の供給が遮断され、当該ストレージ装置13は停止(ストレージ装置停止)38となる。但し、ストレージ装置13内の光回線監視回路136及び電源制御回路137は、前記したようにAC供給源15からのAC電力供給を受けて動作を継続する。
【0037】
一方、光回線監視回路136から電源制御回路137に対して遮断要求36が通知されても、その際に当該電源制御回路137が電源遮断要求待ちモードにない場合、つまり制御装置12からストレージ装置13に遮断要求コマンド31が送出されておらず、したがって主回路132から当該電源制御回路137に対して遮断準備要求33が通知されていない場合には、電源制御回路137は当該遮断要求36を無視する。つまり電源制御回路137は、当該電源制御回路137が電源遮断要求待ちモードにない状態での光回線監視回路136からの遮断要求36は、制御装置12側での光回線停止によるものでなく、光回線11の一時的な障害に起因する誤要求によるものであると判断し、SW135をOFF操作しない。
【0038】
このように第1の実施形態においては、光回線11の障害等で意図しない光回線停止が発生した結果、光回線監視回路136から電源制御回路137に対して遮断要求36が発行されても、ストレージ装置13の主電源が誤って遮断されるのを防止できる。なお、図1のシステムでは、光回線11に、HDD133を内蔵したストレージ装置13が接続されている。しかし、FCコントローラ131、主回路132、主電源装置134、SW135、光回線監視回路136、電源制御回路137及び待機電源138を備えていれば、ストレージ装置13以外の電子機器が光回線11に接続されていても構わない。
【0039】
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付してある。図4のシステムでは、複数のストレージ装置、例えば3台のストレージ装置13-1(#1)〜13-3(#3)が、制御装置12と共に、ファイバチャネルの光回線11にデイジーチェイン接続されている。光回線11は、光回線11-1〜11-3から構成される。ストレージ装置13-1〜13-3の構成は、図1中のストレージ装置13と同様である。但し図4では、ストレージ装置13-1〜13-3の構成は省略されている。また、制御装置12の構成についても、図4では省略されている。必要があれば、図1を参照されたい。
【0040】
次に、図4のファイバチャネルシステムにおけるストレージ装置13-1〜13-3の電源の投入制御について、図5のシーケンスチャートを参照して説明する。まず、制御装置12(内のFCコントローラ120が有する光回線起動/停止部121(図1参照))は、隣接するストレージ装置13-1の主電源を投入するために、当該制御装置12にとってストレージ装置13-1側の回線11-1を起動する(ステップ501)。すると、回線11-1を介してストレージ装置13-1に光が伝達される。これにより、上記第1の実施形態と同様にして、当該ストレージ装置13-1の主電源が投入され、当該ストレージ装置13-1が起動される(ステップ502)。ストレージ装置13-1が起動されると、回線11-1を介して当該ストレージ装置13-1に伝達された光は、当該ストレージ装置13-1から当該ストレージ装置13-1にとってストレージ装置13-2側の回線11-2に送出される。これにより、回線11-2が起動される(ステップ503)。
【0041】
回線11-2が起動されると、当該回線11-2を介してストレージ装置13-2に光が伝達される。これにより、ストレージ装置13-2の主電源が投入され、当該ストレージ装置13-2が起動される(ステップ504)。ストレージ装置13-2が起動されると、回線11-2を介して当該ストレージ装置13-2に伝達された光は、当該ストレージ装置13-2から当該ストレージ装置13-2にとってストレージ装置13-3側の回線11-3に送出される。これにより、回線11-3が起動される(ステップ505)。すると、ストレージ装置13-3の主電源が投入され、当該ストレージ装置13-3が起動される(ステップ506)。
【0042】
このように、光回線11に制御装置12及びストレージ装置13-1〜13-3が接続された図4のファイバチャネルシステム(第2の実施形態)では、制御装置12により隣接するストレージ装置13-1側の回線11-1を起動するだけで、光回線11にデイジーチェイン接続された全てのストレージ装置13-1〜13-3を順に起動することができる。ここで、ストレージ装置13-1〜13-3が起動されたことを確認するには、回線11-1を起動してから当該ストレージ装置13-1〜13-3が全て起動されるのに十分な一定時間後に、当該ストレージ装置13-1〜13-3と通信を行えばよい。
【0043】
次に、図4のファイバチャネルシステムにおけるストレージ装置13-1〜13-3の電源の遮断制御について、図6のシーケンスチャートを参照して説明する。まず、制御装置12(内のFCコントローラ120が有する電源遮断要求部122(図1参照))は、ストレージ装置13-1〜13-3の電源(主電源)を遮断しようとする際、例えば各ストレージ装置13-1〜13-3に対して個別に遮断要求コマンド31(図3参照)を一定の順番で光回線11を介して送出する(ステップ601〜603)。そして制御装置12は、ストレージ装置13-1〜13-3から準備完了34(図3参照)が通知されるのを待つ(ステップ604)。なお、制御装置12からストレージ装置13-1〜13-3に対して個別に遮断要求コマンド31を送出する代わりに、同報アドレス(ブロードキャストアドレス)を用いて、制御装置12からストレージ装置13-1〜13-3に遮断要求コマンド31を同報通信することも可能である。
【0044】
ストレージ装置13-1〜13-3は、制御装置12から遮断要求コマンド31を受け取ると、前記第1の実施形態におけるストレージ装置13と同様に、電源遮断要求待ちモード(主電源遮断の準備が完了したことを示す状態)に移行する。そしてストレージ装置13-1〜13-3は、制御装置12に対し、準備完了34を光回線11を介して通知する(605〜607)。
【0045】
制御装置12は、全てのストレージ装置13-1〜13-3から準備完了34が通知されたことを検出すると(ステップ608)、ストレージ装置13-1側の回線11-1を遮断(停止)する(ステップ609)。すると、前記第1の実施形態におけるストレージ装置13と同様に、電源遮断要求待ちモードにあるストレージ装置13-1の主電源が遮断され、当該ストレージ装置13-1は停止する(ステップ610)。
【0046】
ストレージ装置13-1が停止すると、電源遮断要求待ちモードにある隣接するストレージ装置13-2側の回線11-2が遮断(停止)され(ステップ611)、当該ストレージ装置13-2は停止する(ステップ612)。同様に、ストレージ装置13-2が停止すると、電源遮断要求待ちモードにある隣接するストレージ装置13-3側の回線11-3が遮断(停止)され(ステップ613)、当該ストレージ装置13-3は停止する(ステップ614)。
【0047】
このように、光回線11に制御装置12及びストレージ装置13-1〜13-3が接続された図4のシステムでは、制御装置12により当該各ストレージ装置13-1〜13-3に個別にまたは同報通信により遮断要求コマンドを送出して、当該各ストレージ装置13-1〜13-3を電源遮断要求待ちモードに設定し、当該各ストレージ装置13-1〜13-3から準備完了が通知されるのを確認した後に制御装置12により光回線11(中の光回線11-1)を遮断(停止)するだけで、当該各ストレージ装置13-1〜13-3の主電源を正しく遮断することができる。
【0048】
[第3の実施形態]
図7は本発明の第3の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図である。図7のシステムでは、複数のストレージ装置、例えば7台のストレージ装置73-1(#1)〜73-7(#7)が、制御装置72と共に、ファイバチャネルの光回線71にループ状に接続(つまりループ接続)されている。そこで、以下の説明では、光回線71を光回線ループ71と称する。この光回線ループ71は、光回線71-1〜71-8から構成される。
【0049】
制御装置72及びストレージ装置73-1〜73-7の基本的な構成は、図1のファイバチャネルシステムにおける制御装置12及びストレージ装置13のそれと同様であるため、図7では省略されている。但し、制御装置72は、図1中のFCコントローラ120に相当するFCコントローラ720内に回線起動監視部721を有している。この回線起動監視部721は、光回線ループ71上で第1の方向74に隣接する例えばストレージ装置73-1側の回線71-1が起動された場合に、光回線ループ71上で上記第1の方向とは逆の第2の方向75に隣接する例えばストレージ装置73-7側の回線71-8の起動を一定時間監視する。回線起動監視部721はまた、一定時間監視しても回線71-7が起動されなかった場合、図1中の光回線起動/停止部121に相当する光回線起動部(図示せず)によりストレージ装置73-7側の回線71-8を起動させる。
【0050】
次に、図7のファイバチャネルシステムにおける、各ストレージ装置73-1〜73-7に対する電源投入手順について、図8のフローチャート及び図9の動作説明図を参照して説明する。
【0051】
まず、制御装置72(内のFCコントローラ720が有する図示せぬ光回線起動部)は、ストレージ装置73-1の主電源を投入するために、図9において矢印901で示すように、当該制御装置72にとってストレージ装置73-1側の回線71-1を起動する(ステップ801)。すると、回線71-1を介してストレージ装置73-1に光が伝達される。これにより、ストレージ装置73-1が故障していないならば、前記第1の実施形態と同様にして、当該ストレージ装置73-1の主電源が投入され、当該ストレージ装置73-1が起動される(ステップ802a)。ストレージ装置73-1が起動されると、回線71-1を介して当該ストレージ装置73-1に伝達された光は、当該ストレージ装置73-1から当該ストレージ装置73-1にとってストレージ装置73-2側の回線71-2に送出される。これにより、図9において矢印902で示すように、回線71-2が起動される(ステップ802b)。
【0052】
回線71-2が起動されると、当該回線71-2を介してストレージ装置73-2に光が伝達される。これにより、ストレージ装置73-2が故障していないならば、当該ストレージ装置73-2の主電源が投入され、当該ストレージ装置73-2が起動される(ステップ803a)。ストレージ装置73-2が起動されると、回線71-2を介して当該ストレージ装置73-2に伝達された光は、当該ストレージ装置73-2から当該ストレージ装置73-2にとってストレージ装置73-3側の回線71-3に送出される。これにより、図9において矢印903で示すように、回線71-3が起動される(ステップ803b)。
【0053】
以下、同様にして、ストレージ装置73-3〜73-7も故障していないならば、当該ストレージ装置73-3〜73-7の主電源が順に投入されて、当該ストレージ装置73-3〜73-7も起動される。ストレージ装置73-7が起動されると(ステップ804a)、ストレージ装置73-7にとって制御装置72側の回線71-8が起動される(ステップ804b)。回線71-8が起動されると、当該回線71-8を介して制御装置72に光が伝達される。
【0054】
制御装置72内のFCコントローラ720が有する回線起動監視部721は、回線71-1が起動されると(ステップ801)、予め定められた一定時間、当該制御装置72にとってストレージ装置73-7側の回線71-8が起動されるかを監視する(ステップ805)。この一定時間は、ストレージ装置73-1〜73-7が全て故障していない場合に、制御装置72(内の図示せぬ光回線起動部)が回線71-1を起動してから、回線71-8が起動されるのに十分な時間に設定される。
【0055】
制御装置72(内の図示せぬ起動確認部)は、上記回線起動監視部721による一定時間の監視の間に、回線71-8(ストレージ装置73-7側の回線71-8)の起動が検出されたことをもって(ステップ806)、光回線ループ71に接続されている全てのストレージ装置73-1〜73-7が起動されたことを確認する(ステップ807)。
【0056】
これに対し、回線起動監視部721による上記一定時間の監視で、回線71-8の起動が検出されなかった場合(ステップ806)、制御装置72(内の起動確認部)は、光回線ループ71に接続されているストレージ装置73-1〜73-7のいずれかが故障していると判断する。この場合、制御装置72(内の起動確認部)は、光回線ループ71に接続されているいずれかのストレージ装置の故障を検出したこと、つまりファイバチャネルシステムの異常を検出したことになる。図9の例では、ストレージ装置73-3が故障している。このため図9の例では、ストレージ装置73-1及び73-2は順に起動されるものの、ストレージ装置73-3は勿論、後続の正常なストレージ装置73-4〜73-7も起動されない。
【0057】
制御装置72(内の起動確認部)は、ストレージ装置73-1〜73-7のいずれかが故障している異常を検出した場合、光回線ループ71に接続されているストレージ装置の起動の順番を異常検出前とは逆にするために、制御装置72内のFCコントローラ720に設けられている光回線起動部により、図9において矢印904で示すように、制御装置72にとってストレージ装置73-7側の回線71-8を起動させる(ステップ808)。
【0058】
回線71-8が起動されると、回線71-8を介してストレージ装置73-7に光が伝達される。これにより、ストレージ装置73-7が故障していないならば、当該ストレージ装置73-7の主電源が投入され、当該ストレージ装置73-7が起動される(ステップ809a)。ストレージ装置73-7が起動されると、回線71-8を介して当該ストレージ装置73-7に伝達された光は、当該ストレージ装置73-7から当該ストレージ装置73-7にとってストレージ装置73-6側の回線71-7に送出される。これにより、回線71-7が起動される(ステップ809b)。
【0059】
回線71-7が起動されると、当該回線71-7を介してストレージ装置73-6に光が伝達される。これにより、ストレージ装置73-6が故障していないならば、当該ストレージ装置73-6の主電源が投入され、当該ストレージ装置73-6が起動される(ステップ810a)。ストレージ装置73-6が起動されると、回線71-7を介して当該ストレージ装置73-6に伝達された光は、当該ストレージ装置73-6から当該ストレージ装置73-6にとってストレージ装置73-5側の回線71-6に送出される。これにより、回線71-6が起動される(ステップ810b)。
【0060】
以下、同様にして、ストレージ装置73-5及び73-4が順に起動される。このように第2の実施形態においては、異常検出後に、ストレージ装置の起動の順番(方向)を異常検出前とは逆にすることで、異常検出前には起動されなかったストレージ装置のうち、故障ストレージ装置73-3を除く全てのストレージ装置73-4〜73-8をストレージ装置73-8から順に起動することができる。即ち、第2の実施形態においては、光回線ループ71にループ接続されたストレージ装置73-1〜73-7のうち、故障ストレージ装置73-3を除く全てのストレージ装置を起動することができる。
【0061】
さて、制御装置72(内の起動確認部)は、上記した異常検出によりストレージ装置73-7側の回線71-8を起動させた場合、一定時間を待つ。そして、制御装置72(内の起動確認部)は一定時間後に、ストレージ装置73-1〜73-7のうちの起動されているストレージ装置を、当該ストレージ装置73-1〜73-7との間で通信を行うことにより確認する(ステップ811)。
【0062】
[第4の実施形態]
図10は本発明の第4の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図である。なお、図7と同一部分には同一符号を付してある。図10のシステムでは、ストレージ装置73-1(#1)〜73-7(#7)及び制御装置72が、それぞれ光回線71-1〜71-7及び71-8を介して、スイッチ100により接続されている。この図10のファイバチャネルシステムにおいても、制御装置72は、上記第3の実施形態と同様の手順で、ストレージ装置73-1〜73-3の電源投入(起動)と電源遮断(停止)とを制御できる。
【0063】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ファイバチャネルの光回線に接続される電子機器において、待機電源からの電源供給を受けて当該光回線の状態を監視し、当該光回線の起動を検出することにより主電源の投入を制御するようにしたので、電源制御用信号線が不要となり、ファイバチャネルシステム構築時のコストの低減を図ることができる。また本発明によれば、遮断要求コマンドの受信に応じて遮断準備要求状態にある場合に限り、光回線の停止を検出することにより主電源の遮断を制御するようにしたので、光回線の一時的な障害により主電源が遮断されるという不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図。
【図2】 同第1の実施形態におけるストレージ装置13の電源の投入制御を説明するための図。
【図3】 同第1の実施形態におけるストレージ装置13の電源の遮断制御を説明するための図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図。
【図5】 同第2の実施形態におけるストレージ装置13の電源の投入制御を説明するためのシーケンスチャート。
【図6】 同第2の実施形態におけるストレージ装置13の電源の遮断制御を説明するためのシーケンスチャート。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図。
【図8】 同第3の実施形態における、各ストレージ装置73-1〜73-7に対する電源投入手順を説明するためのフローチャート。
【図9】 同第3の実施形態における、各ストレージ装置73-1〜73-7に対する電源投入手順の動作説明図。
【図10】 本発明の第4の実施形態に係るファイバチャネルシステムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11,11-1〜11-3,71,71-1〜71-8…光回線、12,72…制御装置、13,13-1〜13-3,73-1〜73-8…ストレージ装置(電子機器)、14…サーバ装置、15…AC供給源、100…スイッチ、120,131,720…FCコントローラ、121…光回線起動/停止部、122…電源遮断要求部、132…主回路、134…主電源装置、135…SW(スイッチ)、136…光回線監視回路、137…電源制御回路、138…待機電源、721…回線起動監視部。
Claims (10)
- ファイバチャネルの光回線に接続可能な電子機器において、
前記電子機器の主電源を投入/遮断するスイッチと、
前記スイッチの状態に無関係に電源供給可能な待機電源からの電源供給を受けて前記光回線の状態を監視し、当該光回線の起動及び当該光回線の停止を検出する光回線監視回路と、
前記主電源の供給を受けて動作して前記ファイバチャネルのプロトコル制御を行うファイバチャネルコントローラと、
前記主電源の供給を受けて動作して前記ファイバチャネルコントローラを含む前記電子機器内の各部を制御する主回路であって、前記光回線を介して転送された前記電子機器の前記主電源の遮断準備を要求する遮断要求コマンドを前記ファイバチャネルコントローラを介して受け取った場合に遮断準備要求を発する主回路と、
前記待機電源からの電源供給を受けて動作し、前記光回線監視回路による光回線起動検出に応じて前記スイッチを操作して前記主電源の投入を制御すると共に、前記主回路から前記遮断準備要求が発せられた場合に前記光回線監視回路による光回線停止検出を待って前記スイッチを操作して前記主電源の遮断を制御する電源制御回路と
を具備することを特徴とする電子機器。 - 前記主回路は、前記遮断要求コマンドに応じて前記遮断準備要求を発した後、当該遮断要求コマンドの送信元に対し、前記光回線の停止を要求するための遮断準備完了通知を前記ファイバチャネルコントローラにより前記光回線を介して送出させる手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- ファイバチャネルの光回線に接続された少なくとも1つの電子機器と、
前記光回線に接続されて、当該光回線に接続された前記電子機器を制御する制御装置とを具備し、
前記電子機器は、
前記電子機器の主電源を投入/遮断するスイッチと、
前記スイッチの状態に無関係に電源供給可能な待機電源からの電源供給を受けて前記光回線の状態を監視し、当該光回線の起動及び当該光回線の停止を検出する光回線監視回路と、
前記主電源の供給を受けて動作して前記ファイバチャネルのプロトコル制御を行うファイバチャネルコントローラと、
前記主電源の供給を受けて動作して前記ファイバチャネルコントローラを含む前記電子機器内の各部を制御する主回路であって、前記制御装置から前記光回線を介して転送された前記電子機器の前記主電源の遮断準備を要求する遮断要求コマンドを前記ファイバチャネルコントローラを介して受け取った場合に遮断準備要求を発する主回路と、
前記待機電源からの電源供給を受けて動作し、前記光回線監視回路による光回線起動検出に応じて前記スイッチを操作して前記主電源の投入を制御すると共に、前記主回路から前記遮断準備要求が発せられた場合に前記光回線監視回路による光回線停止検出を待って前記スイッチを操作して前記主電源の遮断を制御する電源制御回路とを含み、
前記制御装置は、
前記電子機器の前記主電源を投入しようとする場合に前記光回線を起動し、前記電子機器側で前記主電源を遮断する準備が完了したことが確認された場合に前記光回線を停止する光回線起動/停止手段と、
前記電子機器の前記主電源を遮断しようとする場合に、前記遮断要求コマンドを前記光回線を介して前記電子機器に送出する遮断要求手段と
を含むことを特徴とするファイバチャネルシステム。 - 前記電子機器内の前記主回路は、前記遮断要求コマンドに応じて前記遮断準備要求を発した後、前記制御装置に対し、前記光回線の停止を要求するための遮断準備完了通知を前記ファイバチャネルコントローラにより前記光回線を介して送出させる手段を含むことを特徴とする請求項3記載のファイバチャネルシステム。
- 前記制御装置内の前記光回線起動/停止手段は、前記制御装置内の前記遮断要求手段により前記電子機器に前記遮断要求コマンドが送出された後、当該電子機器から前記遮断準備完了通知が送出された場合に、前記電子機器側で前記主電源を遮断する準備が完了したことが確認されたものとして、前記光回線を停止することを特徴とする請求項4記載のファイバチャネルシステム。
- 前記電子機器は複数であり、
前記制御装置内の前記遮断要求手段は、前記各電子機器の前記主電源を遮断しようとする場合に、前記遮断要求コマンドを個別にまたは同報通信により前記光回線を介して前記各電子機器に送出し、
前記制御装置内の前記光回線起動/停止手段は、前記制御装置内の前記遮断要求手段により前記各電子機器に前記遮断要求コマンドが送出された後、当該各電子機器から前記遮断準備完了通知が送出された場合に、前記各電子機器側で主電源を遮断する準備が完了したことが確認されたものとして、前記光回線を停止することを特徴とする請求項4記載のファイバチャネルシステム。 - 前記電子機器は複数であり、当該複数の電子機器が前記制御装置と共に前記光回線にループ状に接続されており、
前記制御装置内の前記光回線起動/停止手段は、前記複数の電子機器の前記主電源を投入しようとする場合に、前記複数の電子機器のうち第1の方向に隣接する電子機器側の光回線を起動し、前記複数の電子機器のうち一部の電子機器で主電源が投入されなかった異常時には、前記複数の電子機器のうち前記第1の方向とは逆の第2の方向に隣接する電子機器側の光回線を起動することを特徴とする請求項3記載のファイバチャネルシステム。 - 前記制御装置は、
当該制御装置内の前記光回線起動/停止手段により前記第1の方向に隣接する電子機器側の光回線が起動された後、予め定められた一定時間の間、前記第2の方向に隣接する電子機器側の光回線を監視する回線起動監視手段と、
前記回線起動監視手段による前記一定時間の監視で前記第2の方向に隣接する電子機器側の光回線の起動が検出された場合に前記複数の電子機器の前記主電源が全て投入されたことを確認する起動確認手段とを更に含むことを特徴とする請求項7記載のファイバチャネルシステム。 - 前記制御装置内の起動確認手段は、前記回線起動監視手段による前記一定時間の監視で前記第2の方向に隣接する電子機器側の光回線の起動が検出されなかった場合に前記異常を判断して、前記制御装置内の前記光回線起動/停止手段により前記第2の方向に隣接する電子機器側の光回線を起動させ、予め定められた一定時間後に前記複数の電子機器との間で通信を行うことにより前記主電源が投入された電子機器を確認することを特徴とする請求項8記載のファイバチャネルシステム。
- 主電源の投入によって動作する主回路を含む電子機器と当該電子機器をファイバチャネルの光回線を介して制御する制御装置とが当該光回線に接続されたファイバチャネルシステムにおいて、前記電子機器の前記主電源の投入/遮断を制御する電源制御方法であって、
前記制御装置が前記電子機器の前記主電源を投入しようとする場合に当該制御装置により前記光回線を起動するステップと、
前記主電源の投入/遮断に無関係に電源供給可能な待機電源からの電源供給を受けて前記電子機器にて前記光回線の状態を常時監視するステップと、
前記待機電源からの電源供給を受けて動作し、前記監視ステップで前記光回線の起動が検出された場合に前記電子機器の前記主電源を投入するステップと、
前記制御装置により前記電子機器の前記主電源を遮断しようとする場合に当該主電源の遮断準備を要求する遮断要求コマンドを前記制御装置から前記光回線を介して前記電子機器に送出するステップと、
前記制御装置からの前記遮断要求コマンドを前記電子機器が受け取った場合に、前記主電源の遮断の準備を行うステップと、
前記主電源の遮断の準備完了後、前記電子機器から前記制御装置に対し電源遮断準備完了を通知するステップと、
前記電子機器からの前記電源遮断準備完了通知に応じて前記制御装置により前記光回線を停止するステップと、
前記電源遮断準備完了通知後に前記監視ステップで前記光回線の停止が検出されるのを待って前記主電源を遮断するステップと
を具備することを特徴とする電源制御方法。
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