JP3762362B2 - 土砂災害危機管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、降雨による土砂災害に対して、関連する情報を一元的に収集管理することで、スピィーディで的確な行政対応を実現することが出来る情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
降雨による土砂災害は、警戒・避難・救助といった最も緊迫した時間が長々と続くという特徴がある。そのため、土砂災害時の情報の収集と発信を担う河川砂防工事事務所及び市町村役場に設けられる災害対策本部において、迅速な状況把握と的確な対応が責務となっている。
【0003】
一方、河川砂防工事事務所と災害対策本部とは、監督省庁が異なることもあって、かならずしも相互の情報交換が迅速に行われているとはいえなかった。すなわち、雨量計や土石流、地すべり監視装置(以下土石流計、地すべり計という)等によりこれらの情報を把握する河川砂防工事事務所は、降雨による土砂災害発生が予測される状態において、砂防ダム・流路工の除石要請を優先し、市町村役場に設けられた災害対策本部に対しては、これらの情報を定期的あるいは、要請に応じてFAXで連絡するのみであった。
【0004】
また、市町村役場に設けられた災害対策本部においても、急傾斜地崩壊危険区域における落石など、住民から通報される災害の前兆現象を積極的に河川砂防工事事務所に連絡することは少なかった。
【0005】
さらに、これら降雨情報、土砂災害発生予測情報、及び前兆情報は、発生場所が地名番地等で特定されるため、地名番地等から担当者が地図を拡げ発生場所の地形を確認した上で、影響が及ぶ範囲を予測し、その地域の住民に対し避難勧告等の対応を取る必要があった。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−92264号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の通り、降雨による土砂災害の発生が予測される状況及び現実に土砂災害が発生した状況において、河川砂防工事事務所と災害対策本部とにおいて、情報を相互に通知するシステムが不備であるため、河川砂防工事事務所や災害対策本部が各々の所掌する範囲において個別に対応していた。
【0008】
そのため、有益な情報であっても他の行政機関が掌握する情報を迅速に把握することができず、対策が後手に回ることもあった。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、降雨による土砂災害に対してスピィーディで的確な行政対応を実現することが出来る情報システムを構築するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の土砂災害危機管理システムは、各観測地点に第1の雨量計、土石流計、地すべり計を設置し、河川砂防事務所の第1の端末、砂防部局の第2の端末、消防部局の第3の端末、市町村役場災害対策本部の第4の端末並びに住民の第5の端末と自主防災組織の携帯端末とインターネット網で接続すると共に電話網に接続されたCTIに接続して、前記第1の雨量計、土石流計、地すべり計第1の計測データに基づいた土砂災害危険度情報を、前記監督省庁の種別、住民の種別に応じて加工し、これをwebページで提供する防災情報提供サイトのサーバを有する土砂災害危機管理システムである。
前記防災情報提供サイトのサーバは、
定められた範囲の地域の地理情報データが記憶された第1の記憶手段と、前記河川砂防事務所に設けられた第1の端末からの降雨の計測データ及びスネーク曲線を第2の記憶手段に記憶する手段と、前記地理情報データの地図において前記計測点がプロットされたとき、その点における1時間雨量、累加雨量、経時変化を表示させるようにしたデータ或いは前記地図の2 . 5kmメッシュにおける今後の雨量を表示することができるデータに加工する手段と、前記第2の端末、第3の端末、第4の端末、前記携帯端末、住民の第5の端末から呼び出しを受信したときは、送信元を判別する手段と、前記携帯端末から前兆現象を受信したときは、前記地図に前兆現象が送信された場所の点を示し、かつこの点をクリックすることで詳細を表示することができるような形に加工して、前記砂防部局の第2の端末及び河川砂防工事事務所の第1の端末に送信する手段と、前記前兆現象の呼び出しを、前記市町村役場災害対策本部の第4の端末から受けたときは、戸主の個人情報を表記した状態で民家の一個一個が表示された地形図と共に前記市町村役場災害対策本部の第4の端末に送信し、前記自主防災組織の携帯端末又は前記住民の第5の端末から前記前兆現象の呼び出しを受けたときは、前記民家の一個一個までは表示されないような地形図を送信する手段と、前記市町村役場災害対策本部の端末から一斉避難勧告を受けたときは、前記CTIによって被害が予想される地域の住民の電話機に避難勧告を行う手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
このように、本発明に係る土砂災害危機管理システムによれば、降雨による土砂災害に対してスピィーディで的確な行政対応を実現することが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る土砂災害危機管理システムの一実施の形態について、図1から図7を参照して詳細に説明する。
【0013】
本発明に係る土砂災害危機管理システムは、関連する行政機関が入手した情報を一元的に収集管理し、これらの情報を共有化し、リアルタイムに必要な情報を各行政機関及び住民が引き出すことにより、降雨による土砂災害に対してスピィーディで的確な行政対応を実現するものである。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態の全体構成を示したものである。
【0015】
図1に示すように、河川砂防工事事務所21に設置された端末2aと、市町村役場の災害対策本部22に設置された端末3aと、土砂災害に関するデータを集約し一元管理するため防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aとがインターネット11を介して結ばれている。
【0016】
河川砂防工事事務所21に設置された端末2aには、各観測点に設けられた雨量計1ai(i=1,2,・・・)、土石流計1bj(j=1,2,・・・)、及び地すべり計1ck(k=1,2,・・・)からの計測データが有線あるいは無線で送信され、これらのデータは、河川砂防工事事務所21に設置された端末2aのデータベース2bに蓄えられる。また、河川砂防工事事務所21に設置された端末2aのデータベース2bには、降雨による土砂災害の発生が予想される危険箇所のデータ、各場所における砂防設備の状況を示すデータ、その場所における降雨量と降雨時間との関係から土砂災害が発生する可能性を予測するスネーク曲線データがあらかじめ蓄積されている。
【0017】
ここでスネーク曲線とは、図6に示すようにたとえば横軸に半減期72時間の実効雨量、縦軸にたとえば半減期1.5時間の実効雨量を取り、過去の災害実績等からグラフ上に災害が予測される領域を示し、現在の雨がこのグラフのどのポイントにあるかを示すことで、土砂災害の可能性を視覚的に示したものである。長く降り続く雨と集中豪雨のように一時的に激しく降る雨とでは、土砂災害が発生するまでの累加雨量が異なる点を考慮している。
【0018】
市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aには、市町村役場が独自に設置した雨量計1dl(l=1,2,・・・)からの計測データが有線あるいは無線で送信され、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aのデータベースに蓄えられる。また、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aのデータベース3bには、災害時に住民が避難すべき避難所の所在地及びその受け入れ体制等を示す避難所状況22a、避難所毎にその避難所に避難すべき避難者22b、その避難経路22c、その避難場所の備蓄状況22dのデータが蓄えられる。さらに、実際に土砂災害が発生したとき、土砂災害による負傷者・行方不明者等22eの人的被害状況や無事に避難してきた人のデータも市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aのデータベース3bに蓄えられる。
【0019】
防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aには、河川砂防工事事務所21に設置された端末2a及び市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aから各々のデータベースに蓄えられたデータがインターネット11を介して送信される。これらのデータは防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aのデータベース4bに蓄えられる。また、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aのデータベース4bには、定められた範囲の地域について地理情報データがあらかじめ蓄積されている。
【0020】
さらに、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aにおいて処理加工されたデータは、自主防災組織24の構成員が所持する携帯端末7や国・県の砂防部局25(図示せず)に設置された端末、国・県の消防部局26(図示せず)に設置された端末、住民27の持つパソコン(図示せず)からインターネットを通じて閲覧することができる。また、土砂災害が予測される場合は、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aからCTI5及び電話網12を介して住民27に避難勧告等の指示がなされる。また、必要に応じて防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aにおいて処理加工されたデータ及び住民に対する避難勧告等の指示は、インターネット11、CATV6、CATV網13を介して住民27に告知される。
【0021】
従来、国土交通省が監督する河川砂防工事事務所21と総務省が監督する市町村役場災害対策本部22とでは、監督省庁が異なることもあって、必ずしも相互の情報交換が迅速に行われているとはいえない状況であったが、このように、防災情報提供サイト23を仲介することにより、相互に有益な情報をリアルタイムに引き出すことができるので、降雨による土砂災害の発生が予測される状況において迅速で的確な行政対応が可能となる。
【0022】
ここで、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aで処理加工されるデータは送信する相手先により情報を公開するレベルが異なっており、河川砂防工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22には最も詳細な内容の情報(レベル1の情報)を提供し、国・県の砂防部局25及び国・県の消防部局26には不要な情報を除いた情報(レベル2の情報)を提供し、自主防災組織24及び住民27にはさらに不要な情報を除いた情報(レベル3の情報)を提供することができるようにデータを加工する。
【0023】
そして、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aにインターネットを通じて各行政機関等から情報の呼び出しがあったとき、その要求情報の属性及び呼び出してきた相手を判定し、その相手に応じたレベルの情報を送信する。
【0024】
このように、相手先によって情報の公開レベルを変えることにより、不必要な情報の伝達を避け、相手先にとって真に必要な情報のみをわかりやすく伝達することにより、よけいな情報に振り回されることなく各機関あるいは個人が、的確かつ迅速な判断を行うようにすることが出来る。
【0025】
続いて、情報の流れについて図2及び図3を参照して説明する。
【0026】
図2は通常状態における情報の流れを示すシーケンス図であり、図3は土砂災害の発生が予測される状態における情報の流れを示すシーケンス図である。
【0027】
まず、各観測点に設けられた雨量計1ai(i=1,2,・・・)、土石流計1bj(j=1,2,・・・)、及び地すべり計1ck(k=1,2,・・・)は、計測データAi(i=1,2,・・・)、Bj(j=1,2,・・・)、Ck(k=1,2,・・・)を有線あるいは無線で河川砂防工事事務所21に送信し211、これらの計測データを、河川砂防工事事務所21に設置された端末2aはデータベース2bに蓄える。
【0028】
また、市町村役場が独自に設置した雨量計1dl(l=1,2,・・・)も、計測データaiを有線あるいは無線で市町村役場災害対策本部22に送信し、218、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aのデータベース3bに蓄える。
【0029】
市町村役場災害対策本部22に設置された端末3a、及び河川砂防工事事務所21に設置された端末2aは、これらの計測データを、河川砂防工事事務所21に設置された端末2aのデータベース2bにあらかじめ蓄積されたスネーク曲線データE、土砂災害危険箇所F、砂防設備の状況Gのデータとともにインターネットを介して防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aに伝送する212。
【0030】
防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、河川砂防工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22から受け取った降雨データとあらかじめ蓄積しておいた地理データとを組み合わせ、図7に示すように、各観測点における現在雨量(1時間雨量、及び降り始めからの累加雨量)、経時変化、スネーク曲線、さらに、たとえば2.5kmメッシュでの雨量予測データとして加工する。すなわち、地形図上に計測点がプロットされ計測点をクリックするとその点における現在雨量(1時間雨量、及び降り始めからの累加雨量)、経時変化を表示させることができるようにしたデータや、地形図をたとえば2.5km四方のメッシュに区切り任意の区画をクリックしたときその区画内における今後の降雨予測を見ることができるようにしたデータとして加工する。
【0031】
これらのデータは、雨量データA'として国・県の砂防部局25からの降雨状況データ呼び出し信号251、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aからの降雨状況呼び出し信号221、国・県の消防局26からの降雨状況呼び出し信号261、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7からの呼び出し信号241、及び住民のパソコンからの呼び出し信号271により、各々の端末又はパソコンにインターネットを介して送信され、各端末又はパソコンから閲覧することができる(213,214,262,242、272)。
【0032】
ここで、呼び出しにより送信される加工された雨量データは、地理情報のレイヤ機能を用い、送信先に応じて公開レベルを変えておく、すなわち、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aに送信するときは、戸主の名前等の個人情報を表記した状態で民家の一戸一戸が表示された地形図とともに公開するが、住民のパソコンに送信、又はCATVに表示するレベルでは民家の一戸一戸までは表示するが個人情報は見せない形式にするので、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aに送信する場合とは、公開レベルが異なる。
【0033】
図8に河川砂防事務所21に設置された端末2a、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3a、及び住民27のCATVに表示する雨量と地理情報の例を示す。
【0034】
このことにより、不必要な情報を公開することを避けつつ、行政機関や住民に適切な降雨情報を伝達することができる。
【0035】
さらに、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aにおいては、降雨データと地理データ及びスネーク曲線データEを組み合わせ土砂災害発生の可能性を示すデータとして加工される。すなわち、地形図上に計測点がプロットされ計測点をクリックすると、その点におけるスネーク曲線が表示されるようなデータ(スネーク曲線表示データ)として加工される(図6参照)。
【0036】
降雨データと地理データ及びスネーク曲線データEを組み合わせ土砂災害発生の可能性を示すスネーク曲線表示データE’は、国・県の砂防部局25からの降雨状況データ呼び出し信号251、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aからの降雨状況呼び出し信号221により、サーバ4aから各々の端末にインターネットを介して送信され、各端末からウェブブラウザにより閲覧することができる(213,214)。
【0037】
このように、降雨状況をスネーク曲線表示データE’として表示することで、降雨による土砂災害の発生の可能性の有無が視覚的に把握できるので、直感的にその対応が判断できる。
【0038】
なお、雨量データA'と同様に上記スネーク曲線表示データE’は、国・県の消防部局26、自主防災組織の構成員の持つ携帯端末7及び住民27からのパソコンからは呼びだせるようにしているが、各自治体における実状に合わせ、住民27のパソコン等からも呼び出せないようにしても良い。
【0039】
また、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、土砂災害危険箇所F、及び砂防設備の状況Gのデータを、国・県の砂防部局25からの降雨状況データ呼び出し信号251、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aからの降雨状況呼び出し信号221を受けたとき、そのまま各々の端末にインターネットを介して送信し(213,214)、各端末はウェブブラウザによりこれらのデータを閲覧することができる。
【0040】
続いて、土砂災害の発生が予測される状態における情報の流れを図3を参照して説明する。
【0041】
市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aのデータベース3bには、災害時に住民が避難すべき避難所の所在地及びその受け入れ態勢等を示す避難所状況22a、避難所毎にその避難所に避難すべき避難者22b、その避難経路22c、その避難場所の備蓄状況22dのデータがあらかじめ蓄えられている。
【0042】
さらに、実際に土砂災害が発生したとき、市町村役場災害対策本部22に寄せられた情報に基づき土砂災害による負傷者・行方不明者等22eの人的被害状況や無事に避難してきた人のデータが災害本部に設置された端末3aのデータベース3bに蓄えられる。
【0043】
市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aは、これらのデータ(22a、22b、22c、22d、22e)をインターネットを介して防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aに送信し(216)、ここに設置されたサーバ4aのデータベース4bに蓄える。
【0044】
さらに、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、これら避難所状況22a、避難所に避難すべき避難者22b、その避難経路22c、その避難場所の備蓄状況22dのデータ、及び負傷者・行方不明者22eのデータを、国・県の消防部局26からの避難状況、負傷者データ呼び出し信号263により、国・県の消部防局26の端末に送信する(217)。
【0045】
また、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、負傷者・行方不明者22eのデータを、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7からの負傷者データ呼び出し信号243、または住民のパソコンからの負傷者データ呼び出し信号273により、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7、または住民のパソコンに送信する(244,274)。
【0046】
ここで、負傷者・行方不明者22eの情報は、当該情報呼び出しを行った相手先により公開レベルが異なる。すなわち、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aに送信する負傷者・行方不明者22eのの情報は、住所、氏名等も含めて全て公開するが、住民のパソコンに送信するレベルでは氏名のみの公開とする。
【0047】
このことにより、不必要な情報を公開することを避けつつ、住民にわかりやすい適切な情報を伝達することができる。
【0048】
本実施例では、避難所状況22a、避難所に避難すべき避難者22b、その避難経路22c、及びその避難場所の備蓄状況22dのデータは、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7や住民のパソコンには送信できないようにしているが、各自治体の組織の実体に合わせ自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7には、これらのデータも送信可能なようにしても良い。さらに住民のパソコンに対しても住民からの呼び出し信号に応じてこれらのデータを送信することができるようにしても良い。
【0049】
次に、土砂災害が予測される状況において、落石や渓流水の急激な減少等の前兆現象24aは、住民からの電話等による情報あるいは、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7からの送信248により市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aのデータベース3bにいったん蓄えられ、端末3aからインターネット11を介して防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aに送信され226、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aのデータベース4bに蓄えられる。
【0050】
ここで、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7は、GPS、携帯電話、およびデジタルカメラの機能を持っており、この携帯端末7から、写真情報及び位置情報とともに前兆現象情報を市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aに送信することができる(248)。
【0051】
防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aに送られてきた前兆現象情報は、サーバ4aにおいて地理情報と組み合わせ、端末上の画面に表示された地形図上に前兆情報が報告された場所を点で示し、その場所をクリックすることによって詳細を表示することができるような形に加工する。
【0052】
防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、このように加工された前兆現象情報を、インターネットを介して自動的に国・県の砂防部局25及び河川砂防工事事務所21に送信する(231,232)。また、呼び出しにより(222,264,245,274)、市町村役場災害対策本部22の端末3a、国・県の消防部局26の端末、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7、及び住民のパソコンに送信する(223,265,246,275)。
【0053】
ここで、呼び出しにより送信する加工された前兆現象は、地理情報のレイヤ機能を用い、送信先に応じて公開レベルを変えておく。すなわち、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aに送信するときは、戸主の名前等の個人情報を表記した状態で民家の一戸一戸が表示された地形図とともに公開するが、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7や住民27のパソコンに送信するレベルでは民家の一戸一戸までは表示されないような地形図とともに公開するので、両者の公開レベルが異なるものとなる。
【0054】
このことにより、不必要な情報を公開することを避けつつ、行政機関や住民にわかりやすい適切な土砂災害関係の情報を伝達することができる。
【0055】
前兆現象が報告されたとき、避難所の開設及び住民に対する避難所案内が必要となるので、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、それを促す信号を市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aにインターネットを介して送信する。市町村役場災害対策本部22は避難所を開設するとともに、インターネットを介して自主防災組織24の構成員の持つ端末7に避難所案内を送信する。
【0056】
続いて、降雨量が警戒ライン以上と判断される状態になると、市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aから一斉避難勧告225信号を受け取ったことを条件に、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、CTI5を通じ電話網12を介して被害が予想される地域の住民一人一人に自主避難要請あるいは避難勧告を行う(226)。
【0057】
電話を受けた各住民の反応は、サーバ4aにフィードバックされ、サーバでは、各戸毎に避難可能、不在、避難不可能、及び避難補助必要等その状況が色分け等により区分して表示することができるように加工する。この情報は、直ちに市町村役場災害対策本部22に設置された端末3aにインターネット11を介して送信され、図9に示すように端末3aの画面上に表示する。
【0058】
ここでCTIとはComputer Telephony Integrationの略であり、電話通報者の把握、電話での一斉連絡、問い合わせ電話に対する自動応答等の機能を持つ。
【0059】
同様に、このとき、CATV6を通じCATV網13を介して被害が予想される地域の住民一人一人に自主避難要請あるいは避難勧告を各家庭のTVに表示させることもできる。
【0060】
すなわち、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aは、降雨量が警戒ラインを上回った旨の情報を、被害が予想される地域の情報とともにCATV局にインターネットを介して送信する。CATV局は、CATV局加入者の住所情報と、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aから送られてきた被害が予想されている地域の情報とを照合し、自主避難要請あるいは避難勧告を住民のTVにのみ表示させる。
【0061】
CTI5やCATV6を用いることにより、多数の住民に対し一斉に避難勧告を出すことができるとともに、住民からの応答を自動的に受け取ることができ、土砂災害の発生が予測される状況において、迅速かつ適切な対応をとることができる。
次に、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aの動作を図4及び図5を参照して説明する。
【0062】
図4は通常状態におけるサーバ4aの動作を示すフローチャートであり、図5は土砂災害の発生が予測される状態におけるサーバ4aの動作を示すフローチャートである。
【0063】
サーバ4aには、あらかじめ地理データ、危険箇所データを蓄積しておく(ST41)。次いで、河川砂防工事事務所21から降雨量等のデータを受け取り(ST42)、そして市町村役場災害対策本部22から降雨量のデータを受け取る(ST43)。次に、地理情報データ及びスネーク曲線と合わせてこれらのデータを加工する(ST44)。次いで、これらのデータを送信先毎に違った公開レベルになるようさらに加工する(ST45、ST47、ST49)。
【0064】
すなわち、河川砂防工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22に送信するデータにおいては、詳細データも含めて全て公開するが、国・県の砂防部局25及び国・県の砂防部局25に送信する内容は、不要なデータを削減し、河川砂防工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22に送信するデータよりも低い公開レベルとする。また、自主防災組織24の構成員の持つ端末7及び住民27に送るレベルはさらに不要なデータを削減して、国・県の消防部局26等に送信する公開レベルよりさらに低い公開レベルとする。
【0065】
このように向け先毎に公開レベルが異なったデータはインターネットを介して河川砂防工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22(公開レベル1)、国・県の砂防部局25及び国・県の消防部局26(公開レベル2)、自主防災組織24の構成員の持つ端末7及び住民27(公開レベル3)に送信される(ST46、ST48、ST50、ST51)。なお、住民27に対しては、インターネットを通じて住民の持つコンピュータに表示できるようにするのみならず、CATV局及びCATV放送網を通じて各住民のCATVに表示するようにすることもできる。
【0066】
続いて、降雨量のデータをスネーク曲線と突き合わせる(ST52)。その結果降雨量が注意ラインを超えていない場合は(ST53)、さらに前兆現象があるかどうかチェックし(ST53)、前兆現象がある場合は、自主避難要請及び避難所開設(ST55)及び自主避難する住民への避難所案内(ST56)を市町村役場災害対策本部22に対して促す。
【0067】
降雨量が注意ラインを超えている場合は(ST53)、さらに警戒ラインを超えているかをチェックし(ST57)、警戒ラインを超えていない場合は、前兆現象があるかどうかチェックし(ST54)、前兆現象がある場合は、自主避難要請及び避難所開設(ST55)及び自主避難する住民への避難所案内(ST56)を市町村役場災害対策本部22に対して促す。
【0068】
警戒ラインを超えている場合は(ST57)、CTI及びCATVを使って住民に自主避難要請、あるいは、避難勧告・指示を行う(ST58)。
【0069】
次に、情報を伝達する相手に応じた公開レベルに限定して公開する機能について図10乃至図13を参照して説明する。
【0070】
図10は、情報を伝達する相手のレベルと公開内容を示した表である。
【0071】
図10に示すように、防災情報提供サイト23に設置されたサーバ4aのデータベース4bには、雨量データ、スネーク曲線表示データ、前兆現象(以降、降雨状況データD1と総称する)、土砂災害危険箇所、砂防設備の状況、避難所状況、避難者、避難経路、備蓄状況(以降、避難所状況等D2と総称する)、負傷者・行方不明者D3についてのデータが記憶される。
【0072】
ここで、雨量データとは、前述の通り、河川砂防工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22から受け取った降雨データとあらかじめ蓄積しておいた地理データとを組み合わせ、図7に示すように、各観測点における現在雨量(1時間雨量、及び降り始めからの累加雨量)、経時変化、スネーク曲線、さらに、たとえば2.5kmメッシュでの雨量予測データとして加工したものである。
【0073】
同様に、スネーク曲線表示データとは、降雨データと地理データとスネーク曲線データEとを組み合わせ土砂災害発生の可能性を示すデータとして加工したもので、呼び出しにより図6に示すような形式で表示される。
【0074】
また、前兆現象とは住民からの電話等による情報あるいは、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7から送られてきた情報で、落石や渓流水の急激な減少等の土砂災害の前兆となる現象をいう。
【0075】
ここで、図10に示すようにレベル1の公開相手は、河川防砂工事事務所21及び市町村役場災害対策本部22が該当し、レベル2の公開相手は、国・県の防砂部局25及び国・県の消防部局26が該当し、レベル3の公開相手は、自主防災組織24及び住民27が該当する。
【0076】
そして、レベル1の公開相手には、図10に示すように、全ての情報が公開され、レベル2の公開相手には、負傷者・行方不明者の住所や戸主等の個人情報を除いた情報が公開される。レベル3の公開相手には、さらに公開される情報が制限され、戸主等の個人情報を除いた降雨状況データD1及びに負傷者・行方不明者D3の氏名のみが公開される。
【0077】
例えば、雨量データ、スネーク曲線表示データ及び前兆現象の降雨状況データD1は、地図情報とともに公開されるが(図7,8参照)公開相手のレベルにより、レベル1の公開相手には民家の一戸一戸に戸主等の個人情報が表示された地形図とともに公開するが、レベル2及びレベル3の公開相手には民家の一戸一戸までは表示するが個人情報は見せない形式で公開される。
【0078】
図11は、防災情報提供サイト23に対し降雨状況データD1の呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【0079】
図11に示すように、降雨状況データD1中の1つ以上のデータについて呼び出しがあった場合(ST61)、まず呼び出し相手がレベル1であるかどうかを判定し(ST62)レベル1であれば個人情報も含めて、地形図と共に呼び出しのあったデータを送信する(ST63)。
【0080】
呼び出し相手がレベル1でなかった場合は(ST62)、呼び出し相手がレベル2であるかどうかを判定し(ST64)レベル2であれば個人情報は含めず、地形図と共に呼び出しのあったデータを送信する。レベル2でない場合も同様に、個人情報は含めず、地形図と共に呼び出しのあったデータを送信する(ST66)。
【0081】
図12は、防災情報提供サイト23に対し避難所状況等D2の呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【0082】
図12に示すように、避難所状況等D2のうちの1つ以上のデータについて呼び出しがあった場合(ST71)、まず呼び出し相手がレベル1であるかどうかを判定し(ST72)レベル1であれば地形図と共に要求のあったデータを送信する(ST73)。
【0083】
呼び出し相手がレベル1でなかった場合は(ST72)、呼び出し相手がレベル2であるかどうかを判定し(ST74)レベル2であれば地形図と共に要求のあったデータを送信する。レベル2でない場合は、アクセスを拒否し要求のあったデータを送信しない(ST76)。
【0084】
図13は、防災情報提供サイト23に対し負傷者・行方不明者D3の呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【0085】
図13に示すように、負傷者・行方不明者D3のデータについて呼び出しがあった場合(ST81)、まず呼び出し相手がレベル1であるかどうかを判定し(ST82)レベル1であれば負傷者の氏名及び住所を送信する(ST83)。
【0086】
呼び出し相手がレベル1でなかった場合は(ST82)、呼び出し相手がレベル2であるかどうかを判定し(ST84)レベル2であれば負傷者の住所を除き、負傷者の氏名のみを送信する。レベル2でない場合も同様に負傷者の氏名のみを送信する(ST86)。
【0087】
このように、情報を伝達する相手先に応じて公開可能なレベルを変えることによって、不必要な情報を公開することを避けつつ、行政機関や住民にわかりやすい適切な土砂災害関係の情報を伝達することができる。
【0088】
なおここで示した、情報を伝達する相手先に応じた公開レベルに限定して公開する機能は例示であって、このような方法に限定されるものではない。
【0089】
ここでは、公開レベルを3つのレベルに分けたが、4つのレベルあるいはそれ以上の公開レベルに分けても良い。例えば避難所状況等D2のデータをさらに2つに分けてそれぞれ情報を伝達する相手先に応じて公開の可否を変えてもよい。
【0090】
また、自主組織24はレベル3の範疇に属すことにしたが、レベル2の範疇に属すこととし、自主防災組織24の構成員の持つ携帯端末7に、土砂災害危険箇所等の避難所状況等D2を公開可能としても良い。
【0091】
さらに、ここでは、行政機関及び住民に土砂災害関係の情報を伝達することとしたが、情報公開相手を行政機関及び住民に限定するものではなく、このような情報を必要とする企業その他の組織に情報を公開することとしても良い。この場合、土砂災害関係の情報を公開するレベルは、公開相手の企業等により個別具体的に定めておく。
【0092】
以上説明のように、本発明の土砂災害危機管理システムによれば、河川砂防工事事務所21からの降雨データや土砂災害危険箇所等のデータ、市町村役場災害対策本部22からの降雨データや避難所状況等のデータ、さらに自主防災組織24や住民27からの前兆現象のデータ等の土砂災害に関連する情報を防災情報提供サイト23に集中させるので、これらの情報を一元的に管理することができる。
【0093】
また、これらの情報を防災情報提供サイト23は、あらかじめ蓄積しておいた地理データとを組み合わせ加工し、その場所における降雨量と降雨時間との関係から土砂災害が発生する可能性を予測する。
【0094】
さらに、このように加工したデータを各地点における土砂災害発生危険度情報を地図上に割付し、これらのデータを伝達する相手先に応じた公開レベルに限定して公開する。
【0095】
かかる機能により、土砂災害に対してスピィーディで的確な行政対応が可能となる。
【0096】
【発明の効果】
上記のように、本発明の土砂災害危機管理システムによれば、別々の行政機関が把握していた降雨による土砂災害に関連する情報を一箇所に集中させ一元的に管理することができるため、土砂災害に対してスピィーディで的確な行政対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土砂災害危機管理システムの一実施の形態を示した構成図である。
【図2】本発明に係る土砂災害危機管理システムについて通常状態における情報の流れを示すシーケンス図である。
【図3】本発明に係る土砂災害危機管理システムについて土砂災害の発生が予測される状態における情報の流れを示すシーケンス図である。
【図4】本発明に係る土砂災害危機管理システムについて通常の状態における防災情報提供サイトのサーバの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る土砂災害危機管理システムについて土砂災害の発生が予測される状態における防災情報提供サイトのサーバの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、スネーク曲線の画面表示例を示したものである。
【図7】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、雨量と地理情報データを組み合わせて端末に表示した画面の種類を示したものである。
【図8】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、各送信先における雨量データ表示画面である。
【図9】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、CTIにより住民に避難勧告を行ったとき、住民からの応答を表示する画面である。
【図10】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、情報を伝達する相手のレベルと公開内容を示した表である。
【図11】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、降雨状況データの呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、避難所状況等の呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る土砂災害危機管理システムにおいて、負傷者・行方不明者の呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a 雨量計
1b 土石流計
1c 地すべり計
1d 雨量計
2a、3a 端末
2b、3b、4b データベース
4a サーバ
5 CTI
6 CATV
7 携帯端末
21 河川砂防工事事務所
22 市町村役場災害対策本部
23 防災情報提供サイト
Claims (5)
- 各観測地点に第1の雨量計、土石流計、地すべり計を設置し、河川砂防事務所の第1の端末、砂防部局の第2の端末、消防部局の第3の端末、市町村役場災害対策本部の第4の端末並びに住民の第5の端末と自主防災組織の携帯端末とインターネット網で接続すると共に電話網に接続されたCTIに接続して、前記第1の雨量計、土石流計、地すべり計第1の計測データに基づいた土砂災害危険度情報を、前記監督省庁の種別、住民の種別に応じて加工し、これをwebページで提供する防災情報提供サイトのサーバを有する土砂災害危機管理システムであって、
前記防災情報提供サイトのサーバは、
定められた範囲の地域の地理情報データが記憶された第1の記憶手段と、
前記河川砂防事務所に設けられた第1の端末からの降雨の計測データ及びスネーク曲線を第2の記憶手段に記憶する手段と、
前記地理情報データの地図において前記計測点がプロットされたとき、その点における1時間雨量、累加雨量、経時変化を表示させるようにしたデータ或いは前記地図の2.5kmメッシュにおける今後の雨量を表示することができるデータに加工する手段と
前記第2の端末、第3の端末、第4の端末、前記携帯端末、住民の第5の端末から呼び出しを受信したときは、送信元を判別する手段と、
前記携帯端末から前兆現象を受信したときは、前記地図に前兆現象が送信された場所の点を示し、かつこの点をクリックすることで詳細を表示することができるような形に加工して、前記砂防部局の第2の端末及び河川砂防工事事務所の第1の端末に送信する手段と、
前記前兆現象の呼び出しを、前記市町村役場災害対策本部の第4の端末から受けたときは、戸主の個人情報を表記した状態で民家の一個一個が表示された地形図と共に前記市町村役場災害対策本部の第4の端末に送信し、
前記自主防災組織の携帯端末又は前記住民の第5の端末から前記前兆現象の呼び出しを受けたときは、前記民家の一個一個までは表示されないような地形図を送信する手段と、
前記市町村役場災害対策本部の端末から一斉避難勧告を受けたときは、前記CTIによって被害が予想される地域の住民の電話機に避難勧告を行う手段と
を有する土砂災害危機管理システム。 - 前記防災情報提供サイトのサーバは、
前記住民の電話機からの反応を受信し、各戸毎に避難可能、不在、非難不可能及び避難補助必要に応じた色分けして表示させる形で前記市町村役場災害対策本部の第4の端末に送信する手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の土砂災害危機管理システム。 - 前記自主防災組織の携帯端末は、
GPS機能、携帯電話機能、デジタルカメラ機能を有し、位置情報、写真情報、災害の前兆情報を含む第1のデータを前記市町村役場災害対策本部の第2の端末に送信する手段
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の土砂災害危機管理システム。 - 前記防災情報提供サイトのサーバは、
前記消防部局の第3の端末には避難状況、避難者名、避難経路、備蓄状況、負傷者、行方不明者の情報を送信し、
前記携帯端末の場合は、負傷者名、行方不明者の情報の氏名のみを送信する手段と、
を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の土砂災害危機管理システム。 - 前記土砂災害危険度情報を住民に伝達する手段としてCATV、携帯電話、PDAを利用することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の土砂災害危機管理システム。
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