JP6520290B2 - 土砂災害予測システム、及び土砂災害予測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、土砂災害予測システム、及び土砂災害予測方法に関する。
土石流、地すべり、急傾斜の崩壊が発生するおそれがある土砂災害危険箇所は、日本全国で約52万箇所存在する。中でも土石流が発生するおそれがある土石流危険渓流と認められた川や沢は、日本全国で約18万箇所に及び、土砂災害防止を目的とする土砂災害予測手法が求められている。特許文献1には、豪雨時等に、関係する行政機関が観測した情報(雨量計、土石流計、地すべり計からの情報、及びその加工データ等)を収集・管理し、インターネットを介して防災情報提供サイトや住民に提供する土砂災害危機管理システムが記載されている。また、特許文献2には、斜面崩壊の恐れのある山体をレーザー距離計及び複数の反射板で計測し、相対変位から山体の変位量を確認できる土砂災害監視システムが記載されている。また、特許文献3には、斜面崩壊の恐れのある山体をカメラで監視し、画像処理とGIS(Geographic Information System)機能を駆使して山体の変位量を立体的に確認できる土砂災害予測システムが記載されている。
特開2003−247238号公報 特開2003−315114号公報 特開2002−365372号公報
上記特許文献1に記載されたものは、降雨データと地理データ及びスネーク曲線データを組み合わせた土砂災害発生の可能性を示すスネーク曲線表示データをウェブブラウザに表示することで、降雨による土砂災害の発生の可能性の有無を視覚的に把握できるが、落石や渓流水の急激な減少等の前兆現象は、住民からの電話等による情報あるいは、自主防災組織の構成員が携帯端末から送信する必要がある。また、上記特許文献2,3に記載されたものは、山体変位をレーザー光やカメラを用いて計測あるいは観測して、土砂災害の発生を予測している。しかしながら、落石や渓流水の急激な減少等の前兆現象や山体変位の直後に斜面崩壊して土石流が発生するケースが多く、また、土砂災害発生の際の土石流の速度は、時速100kmを超える場合もあるため、住民が安全に避難するためには、土砂災害の発生をより早いタイミングで予測する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、土砂災害の発生をより早いタイミングで予測可能な土砂災害予測システム、及び土砂災害予測方法を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の土砂災害予測システムは、予測対象の被害想定区域にある複数の測点にそれぞれ設置され、においの強弱を検知する複数個のにおいセンサーと、前記測点における、においの強弱と、前記被害想定区域を含む地域の降水量の情報とに基づき、前記被害想定区域に対する土砂災害予測を行う土砂災害予測処理装置と、を含む。
本発明の望ましい態様として、複数の前記測点は、所定間隔で配置され、前記土砂災害予測処理装置は、複数の前記測点における、においの強弱の経時変化に基づき、前記被害想定区域に対する土砂災害予測を行う。
本発明の望ましい態様として、前記複数の測点のうち、前記においセンサーが検知した、においの強さを示す数値が所定の閾値以上である測点を警戒測点とした場合、前記土砂災害予測処理装置は、前記警戒測点が近接して複数存在し、該警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある場合に、前記警戒測点における降水量に応じて、前記被害想定区域に対する土砂災害予測を行う。
本発明の望ましい態様として、前記土砂災害予測処理装置は、所定時間内の降水量が第1の閾値以上である場合に、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測する。
本発明の望ましい態様として、前記土砂災害予測処理装置は、前記所定時間内の降水量が0よりも大きく前記第1の閾値よりも小さく、且つ、所定日数の累積降水量が第2の閾値を超える場合に、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測する。
本発明の望ましい態様として、前記土砂災害予測処理装置は、前記被害想定区域において土砂災害が発生する可能性があると予測した場合に、ネットワークを介して前記被害想定区域内の端末機器に土砂災害警戒情報を配信する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の土砂災害予測方法は、予測対象の被害想定区域にある複数の測点のうち、においの強さを示す数値が所定の閾値以上である警戒測点が近接して複数存在し、該警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある場合に、前記警戒測点における降水量に応じて、前記被害想定区域に対する土砂災害予測を行う。
本発明の望ましい態様として、所定時間内の降水量が第1の閾値以上であるか、あるいは、前記所定時間内の降水量が0よりも大きく前記第1の閾値よりも小さく、且つ、所定日数の累積降水量が第2の閾値を超える場合に、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測する。
本発明の望ましい態様として、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測した場合に、ネットワークを介して前記被害想定区域内の端末機器に土砂災害警戒情報を配信する。
本発明によれば、土砂災害の発生をより早いタイミングで予測可能な土砂災害予測システム、及び土砂災害予測方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る土砂災害予測システムの一例を示す図である。 図2は、土砂災害危険箇所においてにおいセンサーが設置される測点の配置例を模式的に示す図である。 図3は、本実施形態に係る土砂災害予測システムの土砂災害予測処理装置の一構成例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る土砂災害予測システムにおける土砂災害予測処理フローの一例を示すフローチャートである。 図5は、土砂災害危険箇所における各測点のにおい値の強弱の経時変化パターンを説明する図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
土砂災害が発生するおそれがある危険箇所は、国土交通省の要請により各都道府県が調査を実施して土砂災害危険箇所として想定されている。この土砂災害危険箇所は、土石流が発生するおそれがある土石流危険渓流、地すべりが発生するおそれがある地すべり危険箇所、急傾斜の崩壊が発生するおそれがある急傾斜地崩壊危険箇所を含んでいる。以下、土砂災害危険箇所における土砂災害の発生時に被害が予想される区域を、本実施形態の予測対象として被害想定区域と称する。
土砂災害発生の前兆現象として、例えば、落石や樹木が折れる際の音や地鳴りの発生、渓流水の減少等が知られており、同様に、「土臭いにおい」がすることも土砂災害発生の前兆現象として知られてきている。「土臭いにおい」の発生要因としては、例えば、地下水の上昇や、山腹や岩に生じた亀裂によって地中の土や岩石のにおいが拡散すること等が考えられる。本実施形態では、土砂災害危険箇所における、上述したような所謂「土臭いにおい」を検知することで、被害想定区域の土砂災害予測を行う。
図1は、本実施形態に係る土砂災害予測システムの一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る土砂災害予測システム100は、土砂災害危険箇所200内の複数箇所(測点)にそれぞれ設置されたにおいセンサー1(1−1,1−2,・・・,1−n:nは自然数)と、各においセンサー1(1−1,1−2,・・・,1−n;nは自然数)により検知されたにおいの強さを示す値(以下、「におい値」ともいう)と土砂災害危険箇所200における降水量情報とに基づき、土砂災害危険箇所200における土砂災害発生時に被害が予想される被害想定区域300に対する土砂災害予測を行い、ネットワーク3を介して被害想定区域300内の端末機器4(4−1,4−2,・・・,4−m;mは自然数)に土砂災害警戒情報を配信する土砂災害予測処理装置2を含む。
土砂災害危険箇所200における降水量情報は、例えば、気象庁のアメダス観測データのデータベース5から被害想定区域300(土砂災害危険箇所200)を含む地域の降水量の情報を抽出して、入力される。この土砂災害危険箇所200における降水量情報の入力経路により本発明が限定されるものではない。
各においセンサー1−1,1−2,・・・,1−nからのにおい値データは、例えば、無線あるいは有線の通信手段で土砂災害予測処理装置2に送信される。この各においセンサー1−1,1−2,・・・,1−nと土砂災害予測処理装置2との間の通信手段により本発明が限定されるものではない。
ネットワーク3は、例えばインターネット等の公共ネットワーク網でもよいし、本実施形態に係る土砂災害予測システム100専用のネットワーク網であってもよい。このネットワーク網により本発明が限定されるものではない。
端末機器4−1,4−2,・・・,4−mは、例えばスマートフォン等の携帯端末であってもよいし、本実施形態に係る土砂災害予測システム100専用の端末機器であってもよい。また、端末機器4−1,4−2,・・・,4−mは、土砂災害予測処理装置2から配信された土砂災害警戒情報を受信した際に、警報音や警報表示等により端末利用者に避難を促す機能を有するものとする。この機能は、例えば、各端末機器4−1,4−2,・・・,4−m専用のアプリケーションにより実現してもよいし、汎用あるいは緊急用のプッシュ通知機能を利用して実現してもよく、この機能の実現手段により本発明が限定されるものではない。
図2は、土砂災害危険箇所においてにおいセンサーが設置される測点の配置例を模式的に示す図である。図2中に黒丸で示す測点は、土砂災害危険箇所200において所定間隔(ここでは、10m間隔)で行列配置されている。各においセンサー1−1,1−2,・・・,1−nは、図2中に示す各測点にそれぞれ設置される。なお、土砂災害危険箇所200における測点の配置は、図2に示す例に限らず、列毎に所定間隔の半分ずつずれた配置としてもよいし、正三角形の各頂点に位置する配置としてもよい。また、正方形の頂点と各頂点の交点とに測点を配置してもよい。この土砂災害危険箇所200における測点の配置により本発明が限定されるものではない。
図3は、本実施形態に係る土砂災害予測システムの土砂災害予測処理装置の一構成例を示す図である。土砂災害予測処理装置2は、例えば、各地方自治体が設けた災害対策本部等に設置されるものであり、例えばコンピュータシステムで構成されており、図3に示すように、処理部21と、記憶部22と、送信部23とを含み構成される。処理部21と記憶部22との間、及び、処理部21と送信部23との間で各種情報の伝達が行われる。
処理部21には、土砂災害危険箇所200の各測点に設置された各においセンサー1−1,1−2,・・・,1−nからのにおい値と、土砂災害危険箇所200における降水量情報とが入力されている。
処理部21は、土砂災害危険箇所200の各測点におけるにおい値の強弱を判定し、そのにおい値の強弱の経時変化と土砂災害危険箇所200における降水量情報とに基づき、被害想定区域300の土砂災害予測を行い、後述する土砂災害予測処理フローにおいて被害想定区域300に土砂災害による被害の発生を予測した際に、土砂災害警戒情報を出力する。
記憶部22には、処理部21における土砂災害危険箇所200の各測点のにおい値の強弱判定に用いる閾値と、処理部21における土砂災害危険箇所200の降水量判定に用いる所定時間内の降水量閾値(第1の閾値)と所定日数の累積降水量閾値(第2の閾値)と、土砂災害危険箇所200における各測点のにおい値の強弱の経時変化パターンとが記憶されている。この土砂災害危険箇所200における各測点のにおい値の強弱の経時変化パターンについては後述する。なお、処理部21における土砂災害危険箇所200の各測点のにおい値の強弱判定に用いる閾値は、予め実験等により決定した値が設定されているものとする。
また、記憶部22には、処理部21に入力される土砂災害危険箇所200の各測点のにおい値と、土砂災害危険箇所200における降水量との経時変化が記憶される。なお、記憶部22に記憶された各測点のにおい値と土砂災害危険箇所200の降水量との経時変化は、処理部21あるいは外部システムにおいて統計処理され、以後の土砂災害予測において利用される。
送信部23は、処理部21から出力された土砂災害警戒情報を、ネットワーク3を介して各端末機器4−1,4−2,・・・,4−mに配信する。
次に、本実施形態に係る土砂災害予測システム100における土砂災害予測処理フローについて説明する。図4は、本実施形態に係る土砂災害予測システムにおける土砂災害予測処理フローの一例を示すフローチャートである。ここでは、土砂災害予測処理装置2における処理について説明する。
処理部21は、土砂災害危険箇所200内の各測点のにおい値を監視するにおい値監視ステップ(ステップS1,S2)を実施する。
におい値が閾値を超える測点が発生すると(ステップS1;Yes)、当該測点を「警戒測点」として処理部21が認識し、土砂災害危険箇所200内に警戒測点が複数存在している場合には(ステップS2;Yes)、記憶部22に記憶された土砂災害危険箇所200における各測点のにおい値の強弱の経時変化パターンに照らし合わせる経時変化パターン照合ステップ(ステップS3)に移行する。
ここで、上述した土砂災害危険箇所200における各測点のにおい値の強弱の経時変化パターンについて説明する。
図5は、土砂災害危険箇所における各測点のにおい値の強弱の経時変化パターンを説明する図である。図5において、土砂災害危険箇所200内の破線の交点が各測点を示し、×印で示す測点は、におい値が閾値を超えた警戒測点である。
例えば、においセンサー1が強いにおい値を観測する例として、前述した土砂災害発生の前兆現象である「土臭いにおい」の他に、動物が測点付近に存在する場合が想定される。このような場合、図5(a)に示すように、警戒測点A,B,Cが局所的に発生する場合が多い。また、動物が発するにおいにより発生した警戒測点は、そのにおいの原因となる動物の移動により移動する。このように、図5(a)に示すような、局所的に警戒測点が発生し、時間の経過と共に警戒測点が移動するような経時変化パターンを、第1経時変化パターンとする。
これに対し、土砂災害発生の前兆現象である「土臭いにおい」は、初期段階には、図5(a)に示すように、警戒測点A,B,Cが局所的に発生するが、時間の経過と共ににおい値が閾値を超える警戒測点が密集して発生していき、警戒測点群A’,B’,C’のように拡大していくことが考えられる。このように、初期段階では、図5(a)に示すように局所的に警戒測点が発生し、時間の経過と共に、図5(b)に示すように警戒測点の発生エリアが拡大するような経時変化パターンを、第2経時変化パターンとする。
記憶部22には、上述した第1経時変化パターンと第2経時変化パターンとをそれぞれ複数種記憶しており、処理部21は、ステップS3においてこれらの経時変化パターンと照合する。
警戒測点が近接して複数存在し、この警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある第2経時変化パターンに類似する場合には(ステップS3;Yes)、処理部21は、土砂災害発生の前兆現象である可能性があるものとして、土砂災害危険箇所200における降水量判定ステップ(ステップS4,S5,S6)に移行する。これにより、局所的に警戒測点が発生し、時間の経過と共に警戒測点が移動する第1経時変化パターンを除外することができるので、動物が発するにおいによる誤判定を防ぐことができる。
土砂災害危険箇所200における現在の所定時間内の降水量r(ここでは、1時間降水量)が第1の閾値(ここでは、100mm)以上であれば(ステップS4;Yes)、処理部21は、被害想定区域300に土砂災害による被害が発生する可能性があるものとして、送信部23に土砂災害警戒情報を出力し、土砂災害警戒情報配信ステップ(ステップS7)に移行する。また、土砂災害危険箇所200における現在の所定時間内の降水量r(ここでは、1時間降水量)が0よりも大きく第1の閾値(ここでは、100mm)よりも小さく(ステップS5;Yes)、且つ、土砂災害危険箇所200における所定日数の累積降水量が第2の閾値(ここでは、300mm)を超える場合には(ステップS6;Yes)、処理部21は、被害想定区域300に土砂災害による被害が発生する可能性があるものとして、送信部23に土砂災害警戒情報を出力し、土砂災害警戒情報配信ステップ(ステップS7)に移行する。
そして、送信部23は、処理部21から出力された土砂災害警戒情報を、ネットワーク3を介して被害想定区域300内の各端末機器4−1,4−2,・・・,4−mに配信し(ステップS7)、本土砂災害予測処理フローを終了する。
なお、におい値監視ステップ(ステップS1,S2)においてNo判定、経時変化パターン照合ステップ(ステップS3)においてNo判定、降水量判定ステップ(ステップS5,S6)においてNo判定である場合には、ステップS1に戻るものとする。
以上説明したように、本実施形態に係る土砂災害予測システムは、土砂災害が発生するおそれがある土砂災害危険箇所200の複数の測点にそれぞれ設置され、各測点におけるにおいの強さを示すにおい値を検知する複数個のにおいセンサー1(1−1,1−2,・・・,1−n;nは自然数)と、各測点におけるにおい値と、少なくとも土砂災害危険箇所200における降水量とに基づき、土砂災害危険箇所200における土砂災害発生時に被害が予想される被害想定区域300に対する土砂災害予測を行う土砂災害予測処理装置2と、を含む。
上記構成により、土砂災害危険箇所200における土砂災害の発生をより早いタイミングで予測可能となる。また、土砂災害危険箇所200において土砂災害が発生する可能性があると予測した場合に、ネットワーク3を介して被害想定区域300内の端末機器4(4−1,4−2,・・・,4−m;mは自然数)に土砂災害警戒情報を配信することにより、被害想定区域300における人的被害の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る土砂災害予測システムは、におい値が所定の閾値以上である警戒測点が近接して複数存在し、この警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある場合に、土砂災害発生の前兆現象である可能性があるものとすることで、動物が発するにおいによる誤判定を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る土砂災害予測方法は、土砂災害が発生するおそれがある土砂災害危険箇所200に設けられた複数の測点のうち、においの強さを示すにおい値が所定の閾値以上である警戒測点が近接して複数存在し、この警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある場合に、少なくとも土砂災害危険箇所200における降水量に応じて、土砂災害危険箇所200における土砂災害発生時に被害が予想される被害想定区域300に対する土砂災害予測を行う。これにより、動物が発するにおいによる誤判定を防ぎ、土砂災害発生の前兆現象である可能性があるものとして土砂災害危険箇所200における土砂災害の発生をより早いタイミングで予測可能となる。また、土砂災害危険箇所200において土砂災害が発生する可能性があると予測した場合に、ネットワーク3を介して被害想定区域300内の端末機器4(4−1,4−2,・・・,4−m;mは自然数)に土砂災害警戒情報を配信することにより、被害想定区域300における人的被害の発生を抑制することができる。
1,1−1,1−2,・・・,1−n においセンサー
2 土砂災害予測処理装置
3 ネットワーク
4,4−1,4−2,・・・,4−m 端末機器(携帯端末)
5 データベース
21 処理部
22 記憶部
23 送信部
100 土砂災害予測システム
200 土砂災害危険箇所
300 被害想定区域

Claims (4)

  1. 予測対象の被害想定区域に配置された複数の測点それぞれにおいて、においの強弱を検知する複数個のにおいセンサーと、
    前記測点における、においの強弱と、前記被害想定区域を含む地域の降水量の情報とに基づき、前記被害想定区域に対する土砂災害予測を行う土砂災害予測処理装置と、
    を含み、
    前記土砂災害予測処理装置は、
    前記複数の測点のうち、前記においセンサーが検知した、においの強さを示す数値が所定の閾値以上である測点を警戒測点として、時間の経過と共に前記警戒測点が移動する第1経時変化パターンと、
    前記警戒測点が近接して複数存在し、該警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある第2経時変化パターンと、
    を記憶する記憶部を備え、
    前記においセンサーが検知した、においの強さを示す数値に基づいて、前記警戒測点があり、かつ前記警戒測点の経時変化が前記第1経時変化パターンの場合は、当該警戒測点は除外され、
    前記においセンサーが検知した、においの強さを示す数値に基づいて、前記警戒測点があり、かつ前記警戒測点の経時変化が前記第2経時変化パターンであって、所定時間内の降水量が第1の閾値以上である場合に、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測し、
    若しくは、前記においセンサーが検知した、においの強さを示す数値に基づいて、前記警戒測点があり、かつ前記警戒測点の経時変化が前記第2経時変化パターンであって、前記所定時間内の降水量が0よりも大きく前記第1の閾値よりも小さく、且つ、所定日数の累積降水量が第2の閾値を超える場合に、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測する、
    土砂災害予測システム。
  2. 前記土砂災害予測処理装置は、前記被害想定区域において土砂災害が発生する可能性があると予測した場合に、ネットワークを介して前記被害想定区域内の端末機器に土砂災害警戒情報を配信する、
    請求項に記載の土砂災害予測システム。
  3. 予測対象の被害想定区域に配置された複数の測点のそれぞれにおいてにおいの強弱を検知し、においの強さを示す数値が所定の閾値以上である警戒測点として、
    前記警戒測点があり、かつ前記警戒測点の経時変化が時間の経過と共に前記警戒測点が移動する第1経時変化パターンである場合、判断対象から除外し、
    前記警戒測点が近接して複数存在し、前記警戒測点の経時変化が、該警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある第2経時変化パターンであり、所定時間内の降水量が第1の閾値以上である場合、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測し、
    若しくは、前記警戒測点が近接して複数存在し、前記警戒測点の経時変化が、該警戒測点が存在するエリアが拡大傾向にある第2経時変化パターンであり、前記所定時間内の降水量が0よりも大きく前記第1の閾値よりも小さく、且つ、所定日数の累積降水量が第2の閾値を超える場合、前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測する、
    土砂災害予測方法。
  4. 前記警戒測点において土砂災害が発生する可能性があると予測した場合に、ネットワークを介して前記被害想定区域内の端末機器に土砂災害警戒情報を配信する、
    請求項に記載の土砂災害予測方法。
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