JP3761159B2 - オイルのエアレーション防止構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン内のオイルのエアレーション防止構造に関し、特にオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転する歯車部材を有するエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エンジンの潤滑に使用されるオイルは、エンジンブロックの最下部に取り付けられるオイルパン内に貯留され、このオイルがオイルポンプにより強制的にエンジンブロック内のオイル通路内を通り、潤滑が必要な部分に供給されている。そして、潤滑に利用された後のオイルは、再びオイルパン内に戻るように循環している。
エンジン内でオイルによる潤滑が必要な部分の一つとして、クランクシャフトに設けられたドライブ側スプロケットから、オイルポンプや、バランサシャフト等のドリブン側スプロケットに巻き掛けられるチェンがあげられる。このバランサシャフト等を回転駆動するためのチェンを潤滑する方法には、前記オイルポンプで圧送されたオイルをオイル通路に通してジェット状に吹き付けたり、クランクシャフトや動弁室で利用したオイルを滴下するようにしたりする等、種々の方法があるが、一般にオイルポンプやバランサシャフトがエンジンブロックの下方に位置することを利用して、オイルパンに貯留しているオイル(以下「貯留オイル」という。)に直接チェンを接触させることで潤滑を行うのが簡易な潤滑方式として利用されている。
【0003】
ところで、前記潤滑方式でチェンを貯留オイルに直接接触させるためには、エンジンの運転状態でドリブン側スプロケットと前記チェンが油面下に浸漬している必要があるが、このようなレイアウトでは、貯留オイルを高速で走行するチェン及び高速で回転するドリブン側スプロケットでかき混ぜることになり、オイルに空気が混ざって泡が発生(エアレーション)する。オイルに発生した泡は、多少であれば次第に消滅するので問題はないが、多量に発生するとオイルの吸入口から吸い込まれ、オイルポンプの効率に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0004】
そのため、特開2000−199436号公報に記載された発明では、伝動手段(チェン)が置かれた空間とオイルポンプの吸入口が置かれた空間とを隔てる仕切り壁を設け、前記伝動手段のうちの前記オイルポンプの駆動軸に設けられた歯車部材が通過しうる孔を前記仕切り壁に設け、かつ前記仕切り壁に前記歯車部材を受容するカバーを接合すると共に、この孔を塞ぐバッフル部材を前記オイルポンプに設けた構造としている。
このような構造によれば、伝動手段とオイルポンプの吸入口とが仕切り壁によって隔てられるために伝動手段によるオイルの撹拌作用の影響が吸入口に及ぶことが回避されるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した特開2000−199436号公報の発明では、バッフル部材が補機としてのオイルポンプと別体に形成されているので、部品点数が増加してしまう。
【0006】
また、チェン等の伝動手段によりスプロケット等の歯車部材を駆動する場合には、歯車部材に非常に大きな力が掛かるので、ハウジングに設けられた締結手段の締結ボス部の剛性向上が望まれる。特に、エンジンの振動を低減するバランサシャフトを回転しようとするときには、変動するエンジン回転に応じて、エンジンの振動を相殺する錘を有するシャフトも、前記伝動手段で回転させなければならないため、バランサシャフトを支持する軸受部は高い強度と剛性が必要とされている。
【0007】
さらに、近年では、自動車等のエンジンを搭載するための本体の軽量化が必要とされており、オイルのエアレーション防止構造を形成するにも、最小限の重量で構成することが望まれている。
【0008】
そこで、本発明では、エンジンの補機について剛性を高くできるとともに、補機の組立性も良好なオイルのエアレーション防止構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決すべく、本発明の請求項1では、クランク軸の下方に配置された補機を駆動する歯車部材がオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転し、前記歯車部材の収容部が前記歯車部材の外周下方を隔てる周壁からなる外周隔壁と、前記歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁とを備えて構成されたエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造であって、前記外周隔壁は、前記オイルパンと一体に成形された断面U字の周壁であり、前記内面隔壁は、前記歯車部材と前記補機の軸受部との間に、前記外周隔壁から立設された仕切りリブを含んで構成され、前記オイルパンは、前記歯車部材の前記収容部を、前記クランク軸を支持するクランクケースから張り出して形成していることを特徴とする。
【0010】
このようなオイルのエアレーション防止構造によれば、断面U字の外周壁により、組立状態において歯車部材の上方は開放されるので、組立時にも外周壁が成形されたオイルパンを、外周壁と歯車部材が合うよう下方から近づけていくだけで、組み合わせることができる。なお、歯車部材の内面側とは、一般にオイルポンプの吸入口等が位置するエンジンの中心側の面をいう。
【0011】
また、本発明の請求項2では、クランク軸の下方に配置された補機を駆動する歯車部材がオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転し、前記歯車部材の収容部が前記歯車部材の外周下方を隔てる周壁からなる外周隔壁と、前記歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁とを備えて構成されたエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造であって、前記外周隔壁は、前記オイルパンと一体に成形された断面U字の周壁であり、前記内面隔壁は、前記補機のハウジングに設けられた締結手段の締結ボス部に一体に成形された仕切り壁と、前記歯車部材と前記補機の軸受部との間に前記外周隔壁から立設された仕切りリブとを含んで構成されたことを特徴とする。
【0012】
このようなオイルのエアレーション防止構造によれば、断面U字の外周壁により、組立状態において歯車部材の上方は開放されるので、組立時にも外周壁が成形されたオイルパンを、外周壁と歯車部材が合うよう下方から近づけていくだけで、組み合わせることができる。また、歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁が、補機のハウジングに設けられた締結手段の締結ボス部に一体に成形されているので、部品点数を増やすことなく締結ボス部の剛性を向上し、締結剛性を向上することができる。なお、歯車部材の内面側とは、一般にオイルポンプの吸入口等が位置するエンジンの中心側の面をいう。
【0013】
また、本発明の請求項3では、クランク軸の下方に配置された補機を駆動する歯車部材がオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転し、前記歯車部材の収容部が前記歯車部材の外周下方を隔てる周壁からなる外周隔壁と、前記歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁とを備えて構成されたエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造であって、前記外周隔壁は、前記オイルパンと一体に成形された断面U字の周壁であり、前記内面隔壁は、前記歯車部材と前記補機の軸受部との間に、前記外周隔壁から立設された仕切りリブを含んで構成され、前記仕切りリブは、前記外周隔壁の内側端に、前記外周隔壁の縁に沿って連続して形成されていることを特徴とする。
【0014】
このようなオイルのエアレーション防止構造によれば、断面U字の外周壁により、組立状態において歯車部材の上方は開放されるので、組立時にも外周壁が成形されたオイルパンを、外周壁と歯車部材が合うよう下方から近づけていくだけで、組み合わせることができる。なお、歯車部材の内面側とは、一般にオイルポンプの吸入口等が位置するエンジンの中心側の面をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係るバランサシャフトのハウジングとオイルパンを示す分解斜視図であり、図2はエンジンの使用状態におけるバランサシャフトのハウジングとオイルパンの拡大斜視図である。また、図3は、実施の形態に係るバランサシャフトのハウジングとオイルパンをクランク軸方向から見た正面図である。なお、図1においては、オイルパンにオイルが入っていない状態で示している。
図1及び図2に示すように、バランサシャフト25が収納されるハウジング2は、クランク軸41(図3,4参照)を支持するクランクケース4の下方に固定され、このハウジング2を覆うように形成されたオイルパン3がクランクケース4の下に固定されている。
オイルパン3には、オイルLが貯留されている。オイルLは、エンジンEの停止時において油面L1(破線)がバランサシャフト25の軸の上辺りに位置し、エンジンEの運転時において、油面L2(実線)がバランサシャフト25の軸心辺りに位置するように貯留されている。バランサシャフト25の軸端には、歯車部材であるスプロケット26が固定されており、クランク軸41の一端(以下、「前側」という)に固定されたスプロケット42との間でチェン45が巻き掛けられることにより、クランク軸41の回転に従って、バランサシャフト25が回転されるようになっている。
【0016】
図4に示すエンジンの縦断面図のように、ハウジング2は、主として上半分を構成する上ハウジング21と、下半分を構成する下ハウジング22の2つを締結固定し、これら上ハウジング21と下ハウジング22の前側の側壁にポンプカバー23を締結固定することにより構成されている。ハウジング2の内部には、スプロケット26が固定された前記バランサシャフト25が収納されているとともに、図示はしないが、前記バランサシャフト25と歯合して回転されるもう一本のバランサシャフトと、オイルポンプのロータが回転可能に収納されている。前記バランサシャフト25は、この2つの部材の合わせ面2aに軸心が位置し、合わせ面2aの一端から軸端部25aが露出している。また、バランサシャフト25は、前記軸端部25aを支持する軸受部51a、52aを含め、複数の軸受部51b〜51d、52b〜52dにより回転可能に支持されている。
上ハウジング21と下ハウジング22とは、前記軸受部51a〜51d、52a〜52dのバランサシャフト25を挟んだ左右で締結手段であるボルト91により締結されている(図2参照)。
【0017】
下ハウジング22の前記オイルポンプのロータが収納される側壁には、ポンプカバー23が締結されている(図2参照)。下ハウジング22とポンプカバー23の間に形成されるポンプ室の中には、図示しないトロコイド式のオイルポンプが構成されている。図4に示すように、このオイルポンプは下ハウジング22の底壁に設けられたオイルストレーナ28からオイルを吸入し、エンジン各部へと圧送するようになっている。前記オイルストレーナ28は、オイルパン3のほぼ中央で下方へ向けてその吸入口28aが開口されている。
【0018】
バランサシャフト25は、ピストン(図示せず)の往復運動に起因して発生するエンジンEの二次振動を低減するためのシャフトである。バランサシャフト25には、回転軸から重心が偏倚した複数のウエイト25bが配置され、このウエイト25bをクランク軸に対し2倍の角速度で回転させることで、前記二次振動が相殺されるようになっている。
バランサシャフト25の一端は前記ハウジング2から露出し、その軸端にバランサシャフト25を回転駆動するためのスプロケット26が締結固定されている。スプロケット26は、前記チェン45により、回転駆動され、チェン45は、図3において右回りに回転する。
【0019】
オイルパン3は、ハウジング2を下から覆い包むようにしてクランクケース4の下に締結固定されている。オイルパン3の前側は、クランクケース4から張り出して、前記スプロケット26を囲む部屋を形成し、その張り出した部分の上にチェンカバー46が合わせられることで、チェンケース47が形成されている(図4参照)。
【0020】
チェンケース47の最下部を形成するオイルパン3の前側は、スプロケット26の外周から所定距離に、断面U字の外周隔壁31が形成され、スプロケット26の下方を隔てている。図2に詳細に示したように、外周隔壁31は、オイルパン3の外壁の一部により形成されており、外周隔壁31はスプロケット26よりも所定距離内側まで延在し、下方に続くオイルパン3の外壁へ連続している。この外周隔壁31の内側端、即ち、スプロケット26の内面側より所定距離内側の位置には、外周隔壁31から一定高さの仕切りリブ33が外周隔壁31の縁に沿って連続して形成されている。
このように、外周隔壁31は、断面U字形で上方が開放されている。このため、図3に示すように、ハウジング2が組み付けられたクランクケース4にオイルパン3を組み合わせるときには、オイルパン3を下方からまっすぐクランクケース4に近づけるだけで組み合わせることができ、スプロケット26の周りの構成物とスプロケット26の干渉を避けるための特別な動作は不要である。
【0021】
外周隔壁31の上端のうち、チェン45の回転方向側は、チェン45の進行方向に沿って延出して掻揚壁32が形成されている。掻揚壁32は、少なくともエンジンの運転時の油面(L2)よりも高い位置まで延在している(図3参照)。望ましくは、エンジンの停止時の油面(L1)よりも高い位置まで延在しているのが良い。
【0022】
図5は、図4のX−X線断面図であり、ハウジング2を上方から見た図である。ハウジング2は、前記した軸受部51a,51b,52a,52bの左右を締結する締結ボス部53a,53bに加え、締結ボス部53a,53bから所定距離側方に、ハウジング2を前記クランクケース4に固定するための締結ボス部53fが設けられている。そして,締結ボス部53fは、締結ボス部53aと補強リブ54aにより連結されて補強され、締結ボス部53bと補強リブ54bにより補強されている。この補強リブ54aにより締結ボス部53bはより締結剛性が高くなる。
【0023】
前記上ハウジング21の締結ボス部53aには、掻揚壁32側の前記仕切りリブ33の略上方に位置する部分にスプロケット26とオイル室を隔てる仕切り壁24が突出して形成されている。
これらの外周隔壁31、掻揚壁32、仕切りリブ33、仕切り壁24によって、前記チェンケース47とオイルの吸入口28aが位置するオイル室とは隔てられて収容部を形成しているが、完全に仕切られてはいない。つまり、図4に示したように、仕切りリブ33と下ハウジング22(ハウジング2)、仕切り壁24と仕切りリブ33若しくは掻揚壁32とはそれぞれ隙間が開いており、チェンケース47の下端には常にオイルLが浸入し、貯留している。エンジン運転時においても、回転数により違いはあるが、およそスプロケットの半分程度がオイルLに浸漬するようにオイルが浸入する。
なお、外周隔壁31とハウジング2とは、バランサシャフト25の軸方向に関し、即ち、平面視において重なるように配置され、この結果、収容部で発生した泡はオイルLの吸入口28aのあるオイルパン3の中心の方へ漏れにくく、また、バランサシャフト25の軸受部51a,52aをスプロケット26に近づけて、大きな荷重が掛かるスプロケット26を安定して支持することが可能となる。
【0024】
エンジンEは、図示しないシリンダが傾斜した状態で車両に搭載されるので、図3に示すように、クランクケース4とハウジング2との合わせ面44が水平面に対して傾斜した状態で使用される。
前記掻揚壁32とスプロケット26を挟んで反対側には、チェン45の張りを調整するチェンテンショナ48が配置されている。チェンテンショナ48は、チェン45のラインから側方に離れた位置の回動軸48bで回動可能に支持され、アクチュエータ48cにより弓形の接触部48aをチェン45のラインに一定荷重で押圧されている。アクチュエータ48cは、ハウジング2(ポンプカバー23)の側壁に2つのボルト91で締結固定され、前記オイルポンプの油圧を利用してチェンテンショナ48を押圧駆動するように構成されている。
【0025】
このように、前記合わせ面44の低い側にのみ掻揚壁32を設け、掻揚壁32とスプロケット26を挟んで反対側、すなわち、合わせ面44が高い側に掻揚壁32に相当する隔壁を設けず、チェンテンショナ48及びこれを駆動するアクチュエータ48cを配置したので、チェンテンショナ48を低い位置にコンパクトに配置することが可能となっている。また、この結果アクチュエータ48cがクランクケース4に跨らず、ハウジング2の側壁に締結することが可能になったので、ハウジング2にアクチュエータ48cを組み付けた後にクランクケース4とハウジング2を組み合わせるという組立方法も可能となり、組立の自由度を増している。
【0026】
以上のように構成されたエンジンEのオイルのエアレーション防止構造によれば、エンジンEを回転したときに、外周隔壁31、仕切りリブ33及び仕切り壁24で構成された収容部内のオイルがチェン45により撹拌されて、泡が発生するものの、図2、図4に示すように、内側隔壁である仕切りリブ33、仕切り壁24、外周隔壁31により囲まれているので、前記したオイルの吸入口28aのあるオイルパン3の中央の方へは泡が漏れることがなく、エアレーションによる悪影響を防止することができる。
また、発生した泡は、チェン45に引きずられて外周隔壁31に沿って流されるが、外周隔壁31から掻揚壁32が油面L2より上まで延出しているので、泡がオイルL内に直接入らず、上に飛散された後オイルL内に戻るように作用し、オイルL内に泡が多量に発生するのが防止され、エアレーションによる悪影響を防止することができる。
【0027】
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態には限定されない。例えば、外周隔壁31は、オイルパン3の外壁と共用する必要は無く、オイルパン3の外壁から内側に向けて突出したリブにより構成することもできる。また、外周隔壁31、掻揚壁32、仕切りリブ33は、必ずしもオイルパン3と一体に形成する必要は無く、ハウジング2から突出させて形成させることもできる。このようにすれば、よりハウジング2の締結ボス部53aの剛性を高くすることができる。
さらに、歯車部材は、必ずしもチェンのスプロケットである必要は無く、平歯車やはすば歯車などの歯車同士がかみ合う歯車であっても構わない。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、以下のような顕著な効果を奏する。
請求項1および請求項3に記載の発明によれば、断面U字の外周壁により、組立状態において歯車部材の上方は開放されるので、組立時にも外周壁が成形されたオイルパンを、外周壁と歯車部材が合うよう下方から近づけていくだけで、組み合わせることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、部品点数を増やすことなく補機のハウジングの締結ボス部の剛性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバランサシャフトのハウジングとオイルパンを示す分解斜視図である。
【図2】エンジンの使用状態におけるバランサシャフトのハウジングとオイルパンの拡大斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るバランサシャフトのハウジングとオイルパンをクランク軸方向から見た正面図である。
【図4】エンジンの縦断面図である。
【図5】図4におけるX−X線断面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング
3 オイルパン
24 仕切り壁
26 スプロケット
31 外周隔壁
33 仕切りリブ
41 クランク軸
E エンジン
L オイル
L2 油面
Claims (3)
- クランク軸の下方に配置された補機を駆動する歯車部材がオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転し、
前記歯車部材の収容部が前記歯車部材の外周下方を隔てる周壁からなる外周隔壁と、
前記歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁とを備えて構成されたエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造であって、
前記外周隔壁は、前記オイルパンと一体に成形された断面U字の周壁であり、
前記内面隔壁は、前記歯車部材と前記補機の軸受部との間に、前記外周隔壁から立設された仕切りリブを含んで構成され、
前記オイルパンは、前記歯車部材の前記収容部を、前記クランク軸を支持するクランクケースから張り出して形成していることを特徴とするオイルのエアレーション防止構造。 - クランク軸の下方に配置された補機を駆動する歯車部材がオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転し、
前記歯車部材の収容部が前記歯車部材の外周下方を隔てる周壁からなる外周隔壁と、
前記歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁とを備えて構成されたエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造であって、
前記外周隔壁は、前記オイルパンと一体に成形された断面U字の周壁であり、
前記内面隔壁は、前記補機のハウジングに設けられた締結手段の締結ボス部に一体に成形された仕切り壁と、前記歯車部材と前記補機の軸受部との間に前記外周隔壁から立設された仕切りリブとを含んで構成されたことを特徴とするオイルのエアレーション防止構造。 - クランク軸の下方に配置された補機を駆動する歯車部材がオイルパン内の油面下に浸漬した状態で回転し、
前記歯車部材の収容部が前記歯車部材の外周下方を隔てる周壁からなる外周隔壁と、
前記歯車部材の内面側を隔てる内面隔壁とを備えて構成されたエンジンにおけるオイルのエアレーション防止構造であって、
前記外周隔壁は、前記オイルパンと一体に成形された断面U字の周壁であり、
前記内面隔壁は、前記歯車部材と前記補機の軸受部との間に、前記外周隔壁から立設された仕切りリブを含んで構成され、
前記仕切りリブは、前記外周隔壁の内側端に、前記外周隔壁の縁に沿って連続して形成されていることを特徴とするオイルのエアレーション防止構造。
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