JP3761017B2 - プリフォームの冷却装置及びプリフォームの受け取り冷却方法 - Google Patents

プリフォームの冷却装置及びプリフォームの受け取り冷却方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリフォームの冷却装置及びプリフォームの受け取り冷却方法に関し、射出成形の金型の開閉時間の短縮やプリフォームの取り出し時間の短縮などによるサイクルタイムの短縮化によってもプリフォームの冷却ができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレート(PET)等に代表される中空プラスチック容器の製造工程において、予め射出成形により有底筒状のプリフォームを成形することが行われている。
【0003】
この射出成形工程では、金型へ溶融樹脂を充填する射出、金型内の樹脂に圧力を加えた状態で保持する保圧、金型内でのプリフォームの冷却、および金型の開放取り出しからなる成形サイクルが繰り返し行われている。
【0004】
このような射出成形では、生産能率を高めるためサイクルタイムを短縮しようとする場合、金型の開閉時間や金型からのプリフォームの取り出し時間を短縮することが金型による射出成形の成形条件を変えることなく機械的な動作を速くすることだけで実現できるものであり、駆動系を高速化することで可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、金型の開閉の高速化によって樹脂の充填サイクルが速くなるため、金型から取り出されるプリフォームの温度も高くなって、さらなる冷却が必要になるという問題がある。
【0006】
また、これまでは、金型からプリフォームを取り出すロボットに設けたプリフォーム搬送具にも水冷装置を設けてプリフォームの取り出し工程中にも接触冷却するようにしていたが、取り出し時間の短縮化のために可動部分の軽量化が必要となり、取り出しロボットに水冷装置を設けておくことができず、この点からも別工程でのプリフォームの冷却が必要になるという問題もある。
【0007】
この発明はかかる従来技術の有する課題を解決するためになされたもので、金型から取り出されたプリフォームを効率良く冷却することができるプリフォームの冷却装置及びプリフォームの受け取り冷却方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載のプリフォームの冷却装置は、射出成形用の金型から取り出された有底筒状のプリフォームを底部を下方に突出させて支持するプリフォームパレットを設け、このプリフォームパレットを、射出成形のサイクルタイムに合わせて間欠的に搬送する搬送コンベアを設けるとともに、この搬送コンベアの間欠停止位置の前記プリフォームパレットの下方に、支持された前記プリフォームの底部に向けてエアを上方に吹き出す吹出ノズルを備えた冷却チャンバを設けて当該プリフォームパレット上の前記プリフォームを冷却することを特徴とするものである。
【0009】
このプリフォームの冷却装置によれば、射出成形のサイクルタイムに合わせて間欠的に搬送コンベアでプリフォームパレットを搬送するようにし、間欠停止位置でプリフォームパレットに底部を下方に突き出して支持されたプリフォームに、下方から上方に向けて吹出ノズルからエアを吹き出すようにしており、射出成形のサイクルタイムに合わせて効率良く冷却できるとともに、プリフォームの表面積の大きい外側からエアで冷却することで効率良くプリフォームが冷却できるようにしている。
【0010】
また、この発明の請求項2記載のプリフォームの冷却装置は、請求項1記載の構成に加え、前記プリフォームパレットの上方に、支持された前記プリフォームの開口内側上端に向けてエアを吹き付ける冷却ノズルを設けたことを特徴とするものである。
【0011】
このプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームパレットに支持されたプリフォームの上方から開口内側上端に向けて冷却ノズルからエアを吹き付けるようにしており、外側からの冷却に加え、内側からも内壁に沿って吹き付けるエアで一層効率的に冷却できるようにしている。
【0012】
さらに、この発明の請求項3記載のプリフォームの冷却装置は、請求項1または2記載の構成に加え、前記プリフォームパレットを1回の射出成形で成形されるプリフォームを支持可能に形成するとともに、前記吹出ノズルを当該プリフォームパレット上のプリフォームの配列方向に沿うスリット状に形成したことを特徴とするものである。
【0013】
このプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームパレットに1回の射出成形で成形されたプリフォームの全てを支持できるようにし、このプリフォームパレットのプリフォームの配列方向に沿って吹出ノズルをスリット状に形成するようにしており、ワンショットごとのプリフォームを効率良くスリット状に吹き出すエアで冷却できるようにしている。
【0015】
さらに、この発明の請求項4記載のプリフォームの冷却装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記プリフォームの冷却必要時間Tに対して、射出成形のサイクルタイムtのn倍以上(n=T/t)となるように前記搬送コンベアの搬送方向の間欠停止位置を複数N(N≧n)を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
このプリフォームの冷却装置によれば、搬送コンベアにプリフォームの必要冷却時間以上の冷却停止時間を確保できるように間欠停止位置を複数設けるようにしており、サイクルタイムの短縮化を図りながらプリフォームの冷却に必要な冷却時間を確保できるようにしている。
【0017】
また、この発明の請求項記載のプリフォームの冷却装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記プリフォームの上方から吹き付ける冷却ノズルによる吹付位置を前記間欠停止位置ごとに変更して設けたことを特徴とするものである。
【0018】
このプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームの上方から吹き付ける冷却ノズルによる吹付位置を複数の間欠停止位置ごとに変えるようにしており、冷却のかたよりを防止して均一に冷却でき、偏肉を防止できるようにしている。
【0019】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの冷却装置は、請求項1〜のいずれかに記載の構成に加え、前記プリフォームパレットのプリフォーム支持部間に通風孔を形成したことを特徴とするものである。
【0020】
このプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームパレットに通風孔を形成するようにしており、吹出ノズルからのエアの流れが円滑になり、プリフォームへのエアも円滑に流れ、冷却を効率的に行えるようになる。
【0021】
また、この発明の請求項記載のプリフォームの受け取り冷却方法は、射出成形用の金型から取り出された有底筒状のプリフォームを受け取った後、当該プリフォームの配列間隔を縮めて底部を下方に突出させてプリフォームパレットに搭載し、射出成形のサイクルタイムに合せて搬送しながら間欠的に停止してこのプリフォームパレットの下方から前記プリフォームの底部に向けてエアを上方に吹き付けて冷却し、次工程に合わせて搬送排出するようにしたことを特徴とするものである。
【0022】
このプリフォームの受け取り冷却方法によれば、射出成形用の金型から取り出された有底筒状のプリフォームを受け取った後、当該プリフォームの配列間隔を縮めて底部を下方に突出させてプリフォームパレットに搭載し、射出成形のサイクルタイムに合せて搬送しながら間欠的に停止してこのプリフォームパレットの下方から前記プリフォームの底部に向けてエアを上方に吹き付けて冷却し、次工程に合わせて搬送排出するようにしており、金型から受け取ったプリフォームをプリフォームパレット上で、射出成形のサイクルタイムに合わせて効率的に下からのエアで冷却できるようになる。
【0023】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの受け取り冷却方法は、請求項記載の構成に加え、前記プリフォームパレットの上方からもプリフォームの開口内側に向けてエアを吹き付けて冷却するようにしたことを特徴とするものである。
【0024】
このプリフォームの受け取り冷却方法によれば、プリフォームパレットの上からもプリフォームの内壁に沿ってエアを吹き付けるようにしており、一層効率的にプリフォームの冷却ができるようになる。
【0027】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの受け取り冷却方法は、請求項7または8記載の構成に加え、前記次工程に合わせたプリフォームの排出を、前記プリフォームパレットから1列ずつ行うようにしたことを特徴とするものである。
【0028】
このプリフォームの受け取り冷却方法によれば、プリフォームの排出をプリフォームパレットから1列ずつ行うようにしており、整列状態でプリフォームを排出でき、次工程でのプリフォームの処理を効率的に行えるようにしている。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のプリフォームの冷却装置の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかり、図1はプリフォームの受け取り冷却方法の一実施の形態にかかる概略説明図、図2は全体の概略正面図、図3は全体の概略側面図である。
【0030】
このプリフォームの冷却装置は、射出成形機の金型から取り出しロボットで取り出したワンショット分のプリフォームを次工程に搬送するため受け取る受け取り装置と併設され、冷却搬送コンベアでの搬送途中でプリフォームの外部からエアを吹き付けて冷却するようになっている。なお、このエアは種々の冷熱源により冷却した冷却エアとすることが好ましい。
【0031】
このため、プリフォームの冷却装置は、プリフォームの受け取り冷却装置10の一部として構成されており、このプリフォームの受け取り冷却装置10は、取り出しロボットからワンショット分のプリフォームを受け取る主受取ヘッド100と、空のプリフォームパレットを搬送する空パレット搬送コンベア200と、空パレット搬送コンベア200上のプリフォームパレットを昇降して主受取ヘッド100からプリフォームパレットにプリフォームを載せる受取リフタ300と、受取リフタ300で受け取ったプリフォームが搭載されたプリフォームパレットを射出成形機のサイクルタイムに合わせて間欠的に搬送する冷却搬送コンベア400と、冷却搬送コンベア400で搬送されるプリフォームを冷却するプリフォーム冷却装置500と、冷却されたプリフォームをプリフォームパレットごと上昇してプリフォームを受け渡し、空のプリフォームパレットを下降して空パレット搬送コンベア200に戻す搬出リフタ600と、搬出リフタ600からプリフォームを受け取って1列ずつ排出する排出装置700と、排出装置700から1列ずつ排出されるプリフォームを次工程に送り出す出口コンベア800とで構成される。
【0032】
なお、このプリフォームの受け取り冷却装置10で使用するプリフォームパレット20は、図6に示すように、アルミニウムなどの板材で作られたパレット本体21に射出成形機の金型のキャビティの数に対応したプリフォーム支持部22となる貫通孔がキャビティの配列のうち、列同志の間隔を狭めた状態とし、行方向の間隔はそのままの状態で形成してあり、例えば6列、各列16個の合計96個のプリフォームPのプリフォーム支持部22が形成されている。
【0033】
さらに、このプリフォームパレット20では、プリフォーム支持部22に底部を突き出すように取り付けられたプリフォームPを下からのエアで冷却することから、エアの流れを阻害しないようにプリフォーム支持部22の間に貫通した通風孔23が多数形成してある。
【0034】
そこで、このプリフォームの受け取り冷却装置10を構成する各装置について順に説明する。
【0035】
主受取ヘッド100では、図1〜図5に示すように、装置フレーム11の上下中間部に搬送方向(図1及び図2の左右方向)Lに直交する方向(図1及び図2の紙面直角方向、図2の左右方向)に平行に2本のリニアガイド101が設けられ、このリニアガイド101に沿って横行可能に横行台102が載置され、装置フレーム11に固定されたラック103に横行台102上に固定されたギヤドモータ104で駆動される横行ピニオン105を噛み合わせることで横行ができるようになっている。この横行台102の横行方向を挾む両側には、下方に突き出してヘッド支持フレーム106が設けられ、これらヘッド支持フレーム106は金型からのプリフォームPの取り出しロボット側である横行方向前方側が突き出すように形成してあり、横行方向先端でヘッド支持フレーム106の突出部分が装置フレーム11より外側に突き出るようになっている(図2参照)。
【0036】
このヘッド支持フレーム106の突出部分には、旋回軸107が軸受を介して回動可能に支持され、この旋回軸107に一体に2つの平行な旋回フレーム108が取り付けられ、旋回軸107と同軸上に配置されてヘッド支持フレーム106に固定された固定ギヤ109と旋回フレーム108の一端部(図示状態では、上端部)に固定されたギヤドモータ110で駆動される旋回ピニオン111を噛み合わせることで旋回フレーム108を旋回軸107を中心に旋回できるようになっており、ギヤドモータ110ごと旋回フレーム108を旋回することで、ギヤドモータ110などがカウンタウエイトとして機能するようにしてある。
【0037】
そして、この旋回フレーム108の他端部(図示状態では、下端部)には、連結プレート112が取り付けられ、この連結プレート112の下面に2本のリニアガイド113が取り付けてあり、このリニアガイド113に沿ってプリフォーム受取バー114が移動可能に取り付けてある。
【0038】
このプリフォーム受取バー114は、金型のキャビティの配列のままワンショット分のプリフォームを取り出しロボットから受け取った後、配列間隔を縮めて搬送効率を高めたプリフォームパレット20におけるプリフォームの支持配列に合わせて変更できるようにするために移動可能に設けられており、ここでは、金型が1列当たり16個のキャビティを備えるとともに、6列のキャビティが形成され、列同志の間隔が広くしてあるので、6本のプリフォーム受取バー114を備え、列間隔を変えることができるようにしてある。
【0039】
このプリフォーム受取バー114の配列を変更するため、エアシリンダ115が設けられ、一端部のプリフォーム受取バー114を固定状態とし、他端部のプリフォーム受取バー114にエアシリンダ115のロッドを連結するとともに、それぞれのプリフォーム受取バー114の間に拡大位置を制限する制限ブロック116を設けることで金型のキャビティに対応する配列にしたり、プリフォームパレット20の配列に変更できるようにしてある。
【0040】
そして、各プリフォーム受取バー114には、16個のプリフォームの真空吸着保持具117が下方に突き出すように取り付けられ、各プリフォーム受取バー114の端部に設けた真空吸引口に図示しないホースの一端を接続するともに、中空の旋回軸107の側壁部に接続し、旋回軸107の端部に設けたロータリジョイント118を介して図示しないブロワーで真空吸引するようになっている。
【0041】
このように構成した主受取ヘッド100では、旋回フレーム108を旋回軸107を中心に回動させてプリフォーム受取バー114が垂直となり、先端の真空吸着保持具117が水平に突き出すようにするとともに、各プリフォーム受取バー114を金型のキャビティに対応する間隔の広い状態となるようにエアシリンダ115のロッドの伸長する。そして、横行台102を横行方向前方に移動し、取り出しロボットのプリフォーム搬送具に装着されているプリフォームの開口から中空部に真空吸着保持具117を挿入し、真空吸着した後、取り出しロボットの真空吸着を解除してプリフォームを受け取る。
【0042】
次いで、プリフォーム受取バー114の間隔をエアシリンダ115のロッドを縮めることで縮小し、プリフォームパレット20での搬送の配列に合わせたのち、旋回フレーム108を回動してプリフォームの底部が下になるようにする。
【0043】
そして、横行台102を横行させてプリフォームパレット20への受け渡し位置に移動し、プリフォームパレット20にプリフォームを受け渡すことを繰り返す。
【0044】
次に、プリフォームの受け渡し位置に空のプリフォームパレット20を搬送する空パレット搬送コンベア200は、図2、図3、図6に示すように、装置フレーム11の主受取ヘッド100の下側に配置され、搬送方向に沿って2本のリニアガイド201がプリフォームパレット20より広い間隔で平行に取り付けてある。そして、それぞれのリニアガイド201に沿って搬送方向Lに移動可能なパレット搬送台202が載置され、パレット搬送台202がリニアガイド201より内側に突き出るようにしてあり、両側のパレット搬送台202の間隔がプリフォームパレット20より狭い間隔となってプリフォームパレット20を載置できるようにしてある。
【0045】
これらパレット搬送台202は、リニアガイド201の両端部外側にプーリ203が配置され、リニアガイド201の上下を囲むようにタイミングベルト204が配置され、その途中がパレット搬送台202に固定してあり、両側のプーリ203が取り付けられた回転軸の一方をプーリ205およびタイミングベルト206を介してギヤドモータ207で往復駆動するようにしてある。
【0046】
したがって、パレット搬送台202が位置する部分は、プリフォームパレット20が載置されてリニアガイド201の下方に移動することができないが、パレット搬送台202が位置しない部分は、プリフォームパレット20を下方まで移動することができる。
【0047】
このような空パレット搬送コンベア200では、パレット搬送台202を往復駆動して搬送方向下流側で空となったプリフォームパレット20を受け取り、搬送方向上流側のプリフォームパレット20への受け渡し位置に搬送することが繰り返される。
【0048】
次に、空パレット搬送コンベア200上のプリフォームパレット20を昇降して主受取ヘッド100からプリフォームパレット20にプリフォームを受け渡すための受取リフタ300は、図2、図7に示すように、装置フレーム11の搬送方向上流側のプリフォームパレット20への受け渡し位置の下方に配置される。
【0049】
この受取リフタ300では、装置フレーム11の下端部に上下方向に沿って2本のリニアガイド301が取り付けてあり、このリニアガイド301に沿って昇降台302が昇降可能に装着され、2本のリニアガイド301の間に取り付けた2本のエアシリンダで構成した昇降シリンダ303のロッドが昇降台302に連結され、昇降駆動されるようになっている。
【0050】
また、昇降台302の水平部には、昇降ガイド304および昇降シリンダ303に比べてストロークが小さいエアシリンダで構成した昇降調整シリンダ305を介してリフタ306が設けられ、リフタ306が空パレット搬送コンベア200のパレット搬送台202の間を昇降でき、しかもプリフォームパレット20のプリフォームと干渉せずにプリフォームパレット20を下側から支えることができるようになっている。
【0051】
したがって、この受取リフタ300では、空パレット搬送コンベア200のパレット搬送台202に載置されて搬送方向上流側の受け渡し位置にプリフォームパレット20が搬送された後、昇降シリンダ303のロッドおよび昇降調整シリンダ305のロッドを伸長し、昇降台302を上昇させるとともに、昇降台302に対してリフタ306を上昇した状態にすると、リフタ306が空パレット搬送コンベア200のパレット搬送台202の間を上昇してパレット搬送台202に載置された空のプリフォームパレット20を掬い上げるようにして主受取ヘッド100の真空吸着保持具117に保持されたプリフォームパレット20のプリフォーム支持部にプリフォームの下端部が挿入される状態とする。
【0052】
この後、主受取ヘッド100の真空吸着保持具117の真空吸引を解除することでプリフォームパレット20のプリフォーム支持部にプリフォームが受け渡される。
【0053】
こうしてプリフォームパレット20にプリフォームが受け渡されたのち、受取リフタ300が下降される。
【0054】
この受取リフタ300の下降は、昇降シリンダ303のロッドを縮めて大きく下降させた後、昇降調整シリンダ305のロッドを縮めることでゆっくり冷却搬送コンベア400に載せるようにする。
【0055】
このようなプリフォームを主受取ヘッド100からプリフォームパレット20にプリフォームを受け渡した後、プリフォームパレット20ごとプリフォームを冷却搬送コンベア400に載せるようにするのが受取リフタ300である。
【0056】
受取リフタ300からプリフォームパレット20ごとプリフォームを受け取り搬送する冷却搬送コンベア400は、図1〜図3、図8に示すように、空パレット搬送コンベア200の下方で、受取リフタ300の上方に配置され、装置フレーム11の搬送方向Lに沿って2本のタイミングベルトで構成されたコンベアベルト401が配置され、2本のコンベアベルト401の間隔が受取リフタ300は通過できるが、プリフォームパレット20は2本のコンベアベルト401に両端部が載置され、搬送できるようにしてある。
【0057】
それぞれのコンベアベルト401は、独立して駆動され、一端部のプーリ402を減速機付きサーボモータ403で左右を同期駆動することでプリフォームパレット20を平行に搬送できるようにしてあり、この冷却搬送コンベア400では、射出成形機のサイクルタイムに合せて取り出されるプリフォームを受け取って搬送できるように、サイクルタイムごとに間欠駆動される。
【0058】
このコンベアベルト401上には、プリフォームパレット20を位置決めするための位置決め突起404がプリフォームパレット20の大きさに対応して一定間隔で取り付けてある。
【0059】
ここでは、射出成形機のサイクルタイムの4倍の冷却時間を必要とすることから、冷却搬送コンベア400による搬送距離が、両端部のプリフォームパレット20の受入れ位置、搬出位置の2位置のほか、中間部の冷却を行う4位置分を備え、少なくともプリフォームパレット20の大きさの6倍分の長さを備えている。
【0060】
このような冷却搬送コンベア400で搬送されるプリフォームパレット20に搭載されたプリフォームを冷却するプリフォーム冷却装置500は、図1〜図3、図8〜図12に示すように、冷却搬送コンベア400の搬送方向両端部の受入位置および搬出位置の中間部に配置されており、ここでは、プリフォームパレット20の4位置分に対応して4つの冷却ゾーンが設けられる。
【0061】
各冷却ゾーンには、プリフォームパレット20の下方に冷却チャンバ501が配置されて装置フレーム11に取り付けてある。この冷却チャンバ501は矩形の箱状に形成され、上面の大きさがプリフォームパレット20とほぼ同一とされており、この冷却チャンバ501の上面にプリフォームの列方向(搬送直角方向)に沿うスリット状の開口502が形成されるとともに、開口502の周囲に上部に突き出してスリット状の吹出ノズル503が取り付けてある。
【0062】
そして、冷却チャンバ501の搬送直角方向の端部には、エア供給口504が設けられてエア供給ヘッダ505を介して各冷却チャンバ501にエアが供給されるようにしてある。
【0063】
このエア供給ヘッダ505には、例えば工場設備から供給される冷水と熱交換して作られる冷却エアをブロワおよびダクトを介して供給するようにし、プリフォーム冷却後のエアは装置フレーム11の外側を必要な開口を残して覆うことで再びブロワで吸引して循環するようにしている。また、エア供給ヘッダ505に、冷却エアを供給する際には無菌フィルタを通すことが好ましい。
【0064】
なお、エアは工場設備の冷水を用いる場合に限らず、他の冷熱源を利用するようにしたり、独立した冷却装置を設けて得るようにしても良い。
【0065】
また、冷却チャンバ501内には、エア供給の基端側と先端側との間に斜めに孔空き板506が取り付けてあり、孔の大きさを基端側を小さく、先端側を大きくするなど孔の大きさに分布を持たせることで、孔空き板506の孔を通って吹出ノズル503から吹き出すエアが各吹出ノズル503の長さ方向において均一となるようにしてある。
【0066】
さらに、吹出ノズル503は、その先端部両側が円弧状に形成してあり、吹き出すエアが層流状態となってプリフォームの外壁面に沿って乱れること無く流れるようにし、冷却が効率的に行われるようにしてあり、例えばスリットの間隔を4mm、吹出風速を10〜20m/s としている。
【0067】
そして、このような吹出ノズル503とプリフォームパレット20のプリフォームの底部との距離が、例えば8mm程度となるように配置してある。
【0068】
なお、ここでは、冷却搬送コンベア400を冷却ゾーンで間欠的に停止して冷却を行うことから、吹出ノズル503のスリットを搬送直角方向に沿って形成したが、搬送方向に形成するようにしても良く、吹出し部分の形状もスリット状に限らず円形など他の形状であっても良い。
【0069】
このような冷却チャンバ501と吹出ノズル503によりプリフォーム冷却装置500を構成することで、プリフォームの表面積の大きい外側の底部にエアを吹き付けて外壁に沿って流れるエアで冷却することで、効率良く金型から取り出した後のプリフォームを冷却することができる。
【0070】
このプリフォーム冷却装置500では、プリフォームの外側からのエアによる冷却に加え、内部からのエアによる冷却も行うようにしてあり、4つの冷却ゾーンのプリフォームパレット20の上方にパイプ状の冷却ノズル511が搬送直角方向に6本配置されて装置フレーム11に取り付けてある。この冷却ノズル511には、プリフォームの開口内側上端に向けてエアを吹き付けるノズル孔512が形成してあり、ここでは、1本の冷却ノズル511に16個のノズル孔512が形成してある。
【0071】
そして、6本の冷却ノズル511の搬送直角方向の端部がエア供給チャンバ513に取り付けられ、図示しない上部エア供給ヘッダを介してエアが供給されるようにしてあり、この上部エア供給ヘッダには、エア供給ヘッダ505に供給されるエアの一部が供給されるようになっている。
【0072】
この冷却ノズル511に形成するノズル孔512は、エアがプリフォームの開口内側上端が吹付位置となるようにしてあるが、6本の冷却ノズル511ごとに変えるようにしたり、4つの冷却ゾーンごとに変え、冷却に偏りが生じることがなく、均一な冷却ができるようにしてある。
【0073】
そして、冷却ノズル511のノズル孔512とプリフォームの上端開口までの距離が、例えば4mmとなるように配置するとともに、ノズル孔512の径を3mmとする。
【0074】
このような冷却ノズル511のノズル孔512によりプリフォームの中空部の内壁側からも壁面に沿ってエアを吹き付けて冷却することで、細い筒状のプリフォームの中空部であっても円滑にエアを流して冷却することができ、外側からの冷却との組み合わせによって一層効率良く金型から取り出した後のプリフォームを冷却することができる。
【0075】
そして、このような上下からエアを吹き付けて冷却するプリフォーム冷却装置500によれば、110℃で受け取ったプリフォームを4つの冷却ゾーンで冷却することで60℃に冷却することができ、次工程に送ってもプリフォームに傷が付いたり損傷することがない。
【0076】
こうして、このプリフォーム冷却装置500では、射出成形機のサイクルタイムに合わせて間欠停止している4つの冷却ゾーンでプリフォームの冷却が行われた後、搬出位置にプリフォームパレット20が搬送される。
【0077】
この冷却搬送コンベア400の搬出位置には、搬出リフタ600が設けてあり、図2、図3、図13に示すように、冷却されたプリフォームをプリフォームパレット20ごと上昇してプリフォームを受け渡し、空のプリフォームパレット20を下降して空パレット搬送コンベア200に戻すようになっている。
【0078】
この搬出リフタ600は、装置フレーム11の搬送方向下流側のプリフォームパレット20の搬出位置の下方に配置される。
【0079】
この搬出リフタ600では、装置フレーム11の下端部に上下方向に沿って2本のリニアガイド601が取り付けてあり、このリニアガイド601に沿って昇降板602が昇降可能に装着され、2本のリニアガイド601の間に設けたベルト駆動式の昇降駆動機構603のベルトと連結されて昇降駆動されるようになっている。
このベルト駆動式の昇降駆動機構603は、昇降方向両端にプーリ604が配置されて装置フレーム11に取り付けてあり、これらプーリ604間にタイミングベルト605が巻掛けられており、下端のプーリ604に減速機付きサーボモータ606が連結されて反転駆動することで昇降板602が昇降される。
【0080】
そして、このタイミングベルト605の途中に昇降板602が連結されるとともに、昇降板602と昇降が逆となる位置にカウンタウエイト607が取り付けてある。この昇降板602には、2つのリフトフォーク608が間隔をあけて前方に突き出して取り付けてあり、冷却搬送コンベア400のコンベアベルト401の間および空パレット搬送コンベア200のパレット搬送台202の間を昇降でき、しかもプリフォームパレット20のプリフォームと干渉せずにプリフォームパレット20を下側から支えることができるようにしてある。
【0081】
したがって、この搬出リフタ600では、冷却搬送コンベア400で搬送方向下流側の搬出位置に冷却後のプリフォームが載ったプリフォームパレット20が搬送された後、昇降駆動機構603の減速機付きサーボモータ606でタイミングベルト605を駆動し、昇降板602を上昇させ、リフトフォーク607でプリフォームパレット20を掬い上げるようにして冷却後のプリフォームが載ったプリフォームパレット20を上昇する。
【0082】
そして、空パレット搬送コンベア200の間を上昇して排出装置700にプリフォームを受け渡し、空になったプリフォームパレット20を下降させて持ち帰り、搬出位置に位置させた空パレット搬送コンベア200のパレット搬送台202に空のプリフォームパレット20を載置してリフトフォーク607だけを下降端まで下降させる動作がこの搬出リフタ600によって行われる。
【0083】
次に、搬出リフタ600からプリフォームを受け取って1列ずつ排出する排出装置700は、図2、図3、図14に示すように、次工程での処理高さに合わせた装置フレーム11の上部に配置されており、冷却搬送コンベア400の搬出位置の上部に設けられる。
【0084】
この排出装置700では、搬送直角方向に2本のリニアガイド701が水平に配置されて装置フレーム11に取り付けられ、これら2本のリニアガイド701に沿って排出移動台702が移動可能に載置されている。
【0085】
この排出移動台702は、リニアガイド701の間に橋渡された2つの連結板の間に逆門型の水平の移動台本体703が吊り下げられた状態となっており、この移動台本体703の下側にプリフォームパレット20のプリフォームの配列に対応して6本のプリフォーム受取排出板704が配置され、それぞれのプリフォーム受取排出板704が移動台本体703に取り付けた2つのガイドロッド705で両端部が昇降可能に支持されるとともに、移動台本体703に取り付けたエアシリンダで構成した昇降排出シリンダ706のロッドが連結されて昇降駆動されるようになっている。
【0086】
そして、各プリフォーム受取排出板704には、プリフォームパレット20のプリフォームの配列に対応した16個の真空吸着保持具707が下方に突き出して取り付けてあり、各プリフォーム受取排出板704を中空に形成してヘッダが構成され、フレキシブルホースを介して移動台本体703の後部に取り付けたメインダクト708の6個のスライド式バルブ709と連通され、スライド式バルブ709をエアシリンダ710で開閉することで、各プリフォーム受取排出板704の真空吸着保持具707を独立して真空吸引状態を解除したり、同時に閉じて6列の真空吸着保持具707を真空吸引状態にすることができるようにしてある。
【0087】
このような排出移動台702は、一方のリニアガイド701の両端部に配置されたプーリ711間に巻掛けられたタイミングベルト712の途中に連結され、一方のプーリ711を反転駆動する減速機付きサーボモータ713によって往復駆動できるようにしてある。
【0088】
このような排出装置700の移動方向先端部下方に次工程へプリフォームを排出する出口コンベア800が設けてある。
【0089】
この出口コンベア800は、プリフォームの中間フランジ部を引掛けて吊り下げた状態で排出するものであり、2本のコンベアベルト801の間隔がプリフォームの筒状部分の外径より広く、中間フランジ部より狭くしてある。
【0090】
そして、この出口コンベア800が排出装置700の排出位置から装置フレーム11の外側の次工程の入口までの間に設置してある。
【0091】
このような排出装置700および出口コンベア800によるプリフォームの排出は次のようにして行われる。
【0092】
冷却後のプリフォームがプリフォームパレット20ごと搬出リフタ600で掬い上げるようにして上昇されると、排出装置700のプリフォーム受取排出板704の下方にプリフォームが位置することになり、この状態で昇降排出シリンダ706のロッドを伸長してプリフォーム受取排出板704を下降させ、真空吸着保持具707をプリフォームの開口から挿入し、メインダクト708の6個のスライド式バルブ709をエアシリンダ710で同時に閉じて6列の真空吸着保持具707を真空吸引状態にし、全てのプリフォームを排出装置700に受け取る。
【0093】
そして、各昇降排出シリンダ706のロッドを縮めてプリフォーム受取排出板704を上昇させ、プリフォームの受け取りが完了する。
【0094】
次いで、排出移動台702の移動方向先端のプリフォーム受取排出板704が出口コンベア800の上方の排出位置となるよう減速機付きサーボモータ713を起動して排出移動台702を移動する。
【0095】
そして、プリフォーム受取排出板704を昇降排出シリンダ706のロッドを伸長してプリフォーム受取排出板704を下降させ、プリフォームが出口コンベア800の2本のコンベアベルト801の間に位置するようにした後、メインダクト708の6個のスライド式バルブ709のうち、下降させた1つのプリフォーム受取排出板704のスライド式バルブ709のみをエアシリンダ710で開いて真空吸着保持具707の真空吸引状態を解放し、プリフォームを僅かに落下させて出口コンベア800に載置し、装置10外に排出する。
【0096】
プリフォーム排出後のプリフォーム受取排出板704を昇降排出シリンダ706のロッドを縮めて上昇し、出口コンベア800と干渉しないようにしておく。
【0097】
こうして前方側のプリフォーム受取排出板704から順に排出位置に移動し、プリフォームを下降して出口コンベア800に落下することを繰り返し、1列ずつのプリフォームの排出を行う。
【0098】
これにより、取り出しロボットから受け取った後のプリフォームの搬送および冷却が完了する。
【0099】
このようなプリフォームの受け取り冷却装置10によれば、射出成形機の金型から取り出されたプリフォームを、搬送工程中に効率良く冷却することができ、取り出し時間の短縮化や金型の開閉時間の短縮化によるプリフォームの冷却の問題を解消することができる。
【0100】
また、射出成形機のサイクルタイムを短縮しても、このサイクルタイムに応じて冷却搬送コンベア400で搬送されるプリフォームパレット20の間欠停止位置を複数設けることで、サイクルタイムの複数倍の冷却時間を確保することができ、必要な冷却時間を簡単に確保してサイクルタイムの短縮化や変更にも対応することができる。
【0101】
なお、上記実施の形態では、射出成形のワンショットで16個6列の合計96個のプリフォームが射出される場合を例に説明したが、これに限らず金型のキャビティの配列に対応して変更できることはいうまでもない。
【0102】
また、各移動機構や昇降機構はタイミングベルト式や流体圧シリンダ式に限らず、他の機構を用いることも可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載のプリフォームの冷却装置によれば、射出成形のサイクルタイムに合わせて間欠的に搬送コンベアでプリフォームパレットを搬送するようにし、間欠停止位置でプリフォームパレットに底部を下方に突き出して支持されたプリフォームに、下方から上方に向けて吹出ノズルからエアを吹き出すようにしたので、射出成形のサイクルタイムに合わせて効率良く冷却できるとともに、プリフォームの表面積の大きい外側からエアで冷却することで効率良くプリフォームが冷却することができる。
【0104】
また、この発明の請求項2記載のプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームパレットに支持されたプリフォームの上方から開口内側上端に向けて冷却ノズルからエアを吹き付けるようにしたので、外側からの冷却に加え、内側からも内壁に沿って吹き付けるエアで一層効率的にプリフォームを冷却することができる。
【0105】
さらに、この発明の請求項3記載のプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームパレットに1回の射出成形で成形されたプリフォームの全てを支持できるようにし、このプリフォームパレットのプリフォームの配列方向に沿って吹出ノズルをスリット状に形成したので、ワンショットごとのプリフォームを効率良くスリット状に吹き出すエアで冷却することができる。
【0107】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの冷却装置によれば、搬送コンベアにプリフォームの必要冷却時間以上の冷却停止時間を確保できるように間欠停止位置を複数設けるようにしたので、サイクルタイムの短縮化を図りながらプリフォームの冷却に必要な冷却時間を確保することができる。
【0108】
また、この発明の請求項記載のプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームの上方から吹き付ける冷却ノズルによる吹付位置を複数の間欠停止位置ごとに変えるようにしたので、冷却のかたよりを防止して均一にプリフォームを冷却することができる。
【0109】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの冷却装置によれば、プリフォームパレットに通風孔を形成したので、吹出ノズルからのエアの流れがプリフォームパレットで阻害されずに円滑になり、プリフォームに沿うエアも円滑に流れ、冷却を効率的に行うことができる。
【0110】
また、この発明の請求項記載のプリフォームの受け取り冷却方法によれば、射出成形用の金型から取り出された有底筒状のプリフォームを受け取った後、当該プリフォームの配列間隔を縮めて底部を下方に突出させてプリフォームパレットに搭載し、このプリフォームパレットの下方から前記プリフォームの底部に向けてエアを上方に吹き付けて冷却し、次工程に合わせて搬送排出するようにしたので、金型から受け取ったプリフォームをプリフォームパレット上で効率良く下からのエアで冷却することができる。
【0111】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの受け取り冷却方法によれば、プリフォームパレットの上からもプリフォームの内壁に沿ってエアを吹き付けるようにしたので、一層効率的にプリフォームを冷却することができる。
【0113】
さらに、この発明の請求項記載のプリフォームの受け取り冷却方法によれば、プリフォームの排出をプリフォームパレットから1列ずつ行うようにしたので、整列状態でプリフォームを排出でき、次工程でのプリフォームの処理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプリフォームの受け取り冷却方法の一実施の形態にかかる概略説明図である。
【図2】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる全体の概略正面図である。
【図3】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる全体の概略側面図である。
【図4】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる主受取ヘッドの概略斜視図である。
【図5】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる主受取ヘッドのプリフォーム受取バー部分の概略正面図、概略右側面図、概略左側面図である。
【図6】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる空パレット搬送コンベア部分の概略斜視図およびプリフォームパレットの概略斜視図である。
【図7】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる受取リフタ部分の概略斜視図である。
【図8】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる冷却搬送コンベア部分の概略斜視図である。
【図9】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかるプリフォーム冷却装置部分の概略正面図および概略側面図である。
【図10】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかるプリフォーム冷却装置による冷却原理の説明図である。
【図11】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかるプリフォーム冷却装置の冷却チャンバの概略平面図、概略横断面図、概略縦断面図、吹き出しノズルの断面図である。
【図12】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかるプリフォーム冷却装置の冷却ノズルの概略平面図、概略側面図、各冷却ゾーンでの吹出位置の説明図である。
【図13】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる搬出リフタ部分の概略斜視図である。
【図14】この発明のプリフォームの受け取り冷却装置の一実施の形態にかかる排出装置および出口コンベアの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 プリフォームの受け取り冷却装置
11 装置フレーム
20 プリフォームパレット
21 パレット本体
22 プリフォーム支持部
23 通風孔
100 主受取ヘッド
101 リニアガイド
102 横行台
103 ラック
104 ギヤドモータ
105 横行ピニオン
106 ヘッド支持フレーム
107 旋回軸
108 旋回フエーム
109 固定ギヤ
110 ギヤドモータ
111 旋回ピニオン
112 連結プレート
113 リニアガイド
114 プリフォーム受取バー
115 エアシリンダ
116 制限ブロック
117 真空吸着保持具
118 ロータリジョイント
200 空パレット搬送コンベア
201 リニアガイド
202 パレット搬送台
203 プーリ
204 タイミングベルト
205 プーリ
206 タイミングベルト
207 ギヤドモータ
300 受取リフタ
301 リニアガイド
302 昇降台
303 昇降シリンダ
304 昇降ガイド
305 昇降調整シリンダ
306 リフタ
400 冷却搬送コンベア
401 コンベアベルト
402 プーリ
403 減速機付きサーボモータ
404 位置決め突起
500 プリフォーム冷却装置
501 冷却チャンバ
502 開口
503 吹出ノズル
504 エア供給口
505 エア供給ヘッダ
506 孔空き板
511 冷却ノズル
512 ノズル孔
513 エア供給チャンバ
600 搬出リフタ
601 リニアガイド
602 昇降板
603 昇降駆動機構
604 プーリ
605 タイミングベルト
606 減速機付きサーボモータ
607 カウンタウエイト
608 リフトフォーク
700 排出装置
701 リニアガイド
702 排出移動台
703 移動台本体
704 プリフォーム受取排出板
705 ガイドロッド
706 昇降排出シリンダ
707 真空吸着保持具
708 メインダクト
709 スライド式バルブ
710 エアシリンダ
711 プーリ
712 タイミングベルト
713 減速機付きサーボモータ
800 出口コンベア
801 コンベアベルト
L 搬送方向
P プリフォーム

Claims (9)

  1. 射出成形用の金型から取り出された有底筒状のプリフォームを底部を下方に突出させて支持するプリフォームパレットを設け、このプリフォームパレットを、射出成形のサイクルタイムに合わせて間欠的に搬送する搬送コンベアを設けるとともに、この搬送コンベアの間欠停止位置の前記プリフォームパレットの下方に、支持された前記プリフォームの底部に向けてエアを上方に吹き出す吹出ノズルを備えた冷却チャンバを設けて当該プリフォームパレット上の前記プリフォームを冷却することを特徴とするプリフォームの冷却装置。
  2. 前記プリフォームパレットの上方に、支持された前記プリフォームの開口内側上端に向けてエアを吹き付ける冷却ノズルを設けたことを特徴とする請求項1記載のプリフォームの冷却装置。
  3. 前記プリフォームパレットを1回の射出成形で成形されるプリフォームを支持可能に形成するとともに、前記吹出ノズルを当該プリフォームパレット上のプリフォームの配列方向に沿うスリット状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載のプリフォームの冷却装置。
  4. 前記プリフォームの冷却必要時間Tに対して、射出成形のサイクルタイムtのn倍以上(n=T/t)となるように前記搬送コンベアの搬送方向の間欠停止位置を複数N(N≧n)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプリフォームの冷却装置。
  5. 前記プリフォームの上方から吹き付ける冷却ノズルによる吹付位置を前記間欠停止位置ごとに変更して設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリフォームの冷却装置。
  6. 前記プリフォームパレットのプリフォーム支持部間に通風孔を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプリフォームの冷却装置。
  7. 射出成形用の金型から取り出された有底筒状のプリフォームを受け取った後、当該プリフォームの配列間隔を縮めて底部を下方に突出させてプリフォームパレットに搭載し、射出成形のサイクルタイムに合せて搬送しながら間欠的に停止してこのプリフォームパレットの下方から前記プリフォームの底部に向けてエアを上方に吹き付けて冷却し、次工程に合わせて搬送排出するようにしたことを特徴とするプリフォームの受け取り冷却方法。
  8. 前記プリフォームパレットの上方からもプリフォームの開口内側に向けてエアを吹き付けて冷却するようにしたことを特徴とする請求項7記載のプリフォームの受け取り冷却方法。
  9. 前記次工程に合わせたプリフォームの排出を、前記プリフォームパレットから1列ずつ行うようにしたことを特徴とする請求項7または8記載のプリフォームの受け取り冷却方法。
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