JP3760517B2 - 画像信号処理装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ブロック符号化方式を用いて高能率符号化した画像信号を復号するときに適用される係数を読み出す画像信号処理装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばテレビ会議システム等のように画像信号を遠隔地に伝送するいわゆる画像信号伝送システムや、画像信号をディジタル化してビデオテープレコーダやビデオディスクレコーダに記録し再生する装置においては、伝送路や記録媒体を効率的に利用するため、ディジタル化した画像信号の相関を利用して有意情報を効率的に符号化することにより伝送情報量や記録情報量を削減し、伝送効率や記録効率を高めるようになされている。
【0003】
このような場合、一般的には、画像信号を高能率圧縮符号化することによりデータ量を大幅に削減するようになされている。この高能率圧縮符号化の手法として、入力された画像信号を複数のブロックに分割し、例えばADRC符号化(Adaptive Dynamic Range Coding )やDCT符号化(Discrete Cosine Transform )等を施すブロック符号化が提案されている。
【0004】
因みに、ADRC符号化は、視覚のダイナミックレンジ依存性を利用したものであり、画素分布のダイナミックレンジの大きい領域では、画素レベルの微小な変動は、視認されにくく、反対にダイナミックレンジの小さい領域では、画素レベルの微小な反動も視認されやすいという視覚特性を利用して画像圧縮する符号化方式である。また、DCT符号化は、規定波形として複数のコサイン関数を用いたもので、画像信号をこれら複数の規定波形に分解して表現する符号化方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述のような手法によって非常に低いレートに圧縮した場合、復元時、ブロック境界付近にブロック歪みが発生して画像劣化が生じることがある。特に、割当ビット数が少なくなるような平坦なブロックでは、その傾向が著しく現れる。このためブロック境界に対して局所的に低域通過フィルタ(いわゆるローパスフィルタ:LPF)をかけることにより、一般的には、このようなブロック歪みを除去して画像劣化を低減するようになされている。
【0006】
ところがLPFをかけると、高周波成分を含むエッジやディテール部分をなまらせてしまう不具合が発生し、ブロック歪みの除去方法としては、未だ不十分な点がある。
【0007】
従って、この発明の目的は、エッジやディテール部分をなまらせることなく、ブロック歪みを除去し得るときに適用される係数を読み出す画像信号処理装置および方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号手段と、復号手段で復号された復号画像データの各ブロックの平均値を検出する平均値検出手段と、復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、圧縮画像データから注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、平均値検出手段によって得た注目ブロックの平均値および注目ブロックに隣接する隣接ブロックの平均値からなる第1のクラス情報と、クラス検出手段で検出されたクラスからなる第2のクラス情報と、位置情報検出手段によって得られる位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を読み出す係数テーブルと、係数係数テーブルから出力された所定の係数と復号画像データの注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算手段とからなることを特徴とする画像信号処理装置である。
【0009】
また、請求項6に記載の発明は、所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号ステップと、復号ステップで復号された復号画像データの各ブロックの平均値を検出する平均値検出ステップと、復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出ステップと、圧縮画像データから注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出ステップと、平均値検出ステップによって得た注目ブロックの平均値および注目ブロックに隣接する隣接ブロックの平均値からなる第1のクラス情報と、クラス検出ステップで検出されたクラスからなる第2のクラス情報と、位置情報検出ステップによって得られる位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を係数テーブルから読み出すステップ、係数係数テーブルから出力された所定の係数と復号画像データの注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算ステップとからなることを特徴とする画像信号処理方法である。
【0010】
この発明は、注目ブロックおよびその隣接ブロックの特徴量から得られる第1のクラス情報と、パターン分類により得られる第2のクラス情報と、位置情報とに基づいて新たな第3のクラス情報を生成し、第3のクラス情報に応じて係数を読み出し、復号画像データに積和演算を施して、符号化される前の画像データと略々同じ予測復号画像データを生成するようにしたことにより、エッジやディテール部分を含むブロックとブロック歪みが出やすいブロックとで異なる特徴量の相違に応じた適応的な処理を行うことができ、エッジやディテール部分をなまらせることを未然に回避してブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施例を示すブロック図である。1で示す入力端子から供給されるS1は、例えばDCT符号化によって高能率圧縮符号化された伝送画像データに対して、図示しないが同期分離回路およびエラー訂正回路を介して供給された画像データである。この画像データS1は、入力端子1からフレーム分解回路2に入力される。フレーム分解回路2は、画像データS1から水平同期信号S2および垂直同期信号S3を抽出して制御回路3に出力すると共に、画像データS1を後段のブロック復号回路4へ供給する。
【0012】
ブロック復号回路4は、圧縮符号化された画像データS1をブロック単位で復元するものであり、可変長符号化に対する復号を施した後、逆量子化して係数を算出し、逆DCT変換して元のレベルデータを復元する。このようにして復元されたブロック単位の復号画像データS4は、ブロック遅延回路5および平均値算出回路6へ供給される。
【0013】
平均値算出回路6は、復号画像データS4から各ブロック内の全画素の輝度レベルを標本化して平均値データS5を算出し、得られた平均値データS5を平均値メモリ7に供給する。これにより平均値メモリ7には、各ブロック毎の平均値データS5が順次蓄えられる。一方、ブロック遅延回路5は、時間的な調整を行うための回路であり、上述のような平均値データS5を算出するまでにかかる時間分だけ復号画像データS4を遅延し、その遅延した復号画像データS4を遅延回路8およびクラス生成回路9に供給する。
【0014】
遅延回路8は、供給された復号画像データS4をブロック分解して蓄積する。また、遅延回路8は、蓄積した復号画像データS4を読み出す際に、後述するクラス生成回路9、平均値メモリ7および制御回路3の処理時間分だけ遅延処理する。遅延回路8は、こうして遅延処理した復号画像データS4を予測タップ生成回路10に読み出して供給する。
【0015】
予測タップ生成回路10は、復号画像データS4の各ブロック毎に、注目画素を中心としてその周辺画素を集めることによって積和演算に要する予測タップを形成する。また、予測タップ生成回路10は、復号画像データS4を後段の積和演算回路13の演算形態に合った信号フォーマットに変換して、積和演算回路13に供給する。例えば、積和演算回路13が1次元で演算処理する場合には、供給する復号画像データS4を1次元の時系列データに変換して供給し、積和演算回路13が2次元で演算処理する場合には、供給する復号画像データS4を所望のライン数の並列時系列データに変換して供給する。
【0016】
このような予測タップ生成回路10から積和演算回路13への復号画像データS4の供給動作に同期して、平均値メモリ7に蓄えられた平均値データS5が係数メモリ12に読み出される。ここで、平均値メモリ7からは、図2に示すように、注目ブロックだけでなく、注目ブロックに隣接するブロックの平均値データも読み出される。平均値メモリ7は、読み出した平均値データS5をそれぞれnビットにシフトダウンしてビット数を減らしたものを第1のクラスコードS6として係数メモリ12に供給する。
【0017】
また、制御回路3は、水平同期信号S2および垂直同期信号S3に基づいて注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を求める。例えば、図3示すように、(8×8)画素でなるブロックの場合、縦横それぞれ3ビットずつの合計6ビットでブロック内の相対的な位置を表す。このようにして表された位置情報S7は、係数メモリ12に供給される。なお、制御回路3から平均値メモリ7に供給されている信号S9は、書き込み動作および読み出し動作時に使用するアドレス信号やイネーブル信号等の制御信号である。
【0018】
また、クラス生成回路9は、各ブロック毎に注目画素を中心タップとする空間クラスタップを設定し、この空間クラスタップ内の復号値を、例えばADRC符号化することにより、空間パターン分類によるクラス検出を行い(すなわち、注目画素が属するクラスを検出し)、その結果得られる第2のクラスコードS8をクラスコードメモリ(Class code Memory :CM)11に供給する。これにより、クラスコードメモリ11には、各ブロック毎の第2のクラスコードS8が順次蓄えられる。クラスコードメモリ11は、平均値メモリ7と同様に、予測タップ生成回路10から積和演算回路13への復号画像データS4の供給動作に同期して、第2のクラスコードS8を読み出して係数メモリ12に供給する。
【0019】
係数メモリ12は、メモリからなり、積和演算回路13での積和演算に使用されるクラス毎の係数組が予め学習により記録されている。係数メモリ12は、第1のクラスコードS6、第2のクラスコードS8および位置情報S7を合わせることにより得られる第3のクラスコードをアドレス情報として、そのクラス毎の係数組を読み出して積和演算回路13に供給する。
【0020】
積和演算回路13は、予測タップ生成回路10から供給された復号画像データS4と係数メモリ12から供給された係数組とを積和演算処理することにより復号画像データS4に対してクラス毎に符号化される前の画像データと略々同じ予測復号画像データを生成し、(いわゆるクラス毎の適応予測処理を行い)、その結果ブロック歪みが低減された予測復号画像データを獲得し、この予測復号画像データS10を出力端子14から出力する。
【0021】
ここで、係数メモリ12に記憶されている係数テーブルは、以下に説明するような学習により求められる。まず、既に知られている第1の画像データと、その第1の画像データに対してDCT符号化および復号化を施した第2の画像データを用意する。また、ADRC符号化によって得たクラスコードに平均値データおよび位置情報を付加した新たなクラスコードを生成する。そして、その求めたクラスコード毎に、第1および第2の画像データに対して最小自乗法を適用した学習方法を施して、最適な係数組を求める。この求められた係数組をクラス毎にメモリに記憶することにより係数テーブルが形成される。
【0022】
すなわち、係数テーブルを形成する際には、図4に示すような係数作成回路20が用いられる。まず、係数作成回路20に対しては、教師信号としての画像データS20が入力される。この画像データS20は、学習処理のため係数選定回路21に入力されると共に、符号化復号化処理のためにブロック符号化回路22に入力される。また、画像データS20のうち垂直同期信号や水平同期信号等の位置情報S21も、位置情報によるクラス分類を行うために係数選定回路21に入力される。
【0023】
ブロック符号化回路22は、画像データS20にブロック単位で、例えばDCT符号化を施し、その結果得られる。係数データを量子化し、量子化出力を可変長符号化するものであるブロック符号化回路22からの圧縮符号化された画像データS22をブロック復号回路23に供給する。ブロック復号回路23は、ブロック符号化回路4と同様に圧縮符号化された画像データS22をブロック単位で復号し、復号された画像データS23を係数選定回路21に供給すると共に、平均値算出回路24およびクラス生成回路25に供給する。
【0024】
平均値算出回路24は、画像データS23を基に各ブロック内の全画素を平均化して得られる平均値データS24を算出する。この平均値データS24は、クラス分類の一要素として係数選定回路21に供給される。また、クラス生成回路25は、画像データS23に、例えばADRC符号化を施すことによりクラスコードS25を生成する。このクラスコードS25も、平均値データS24と同様に、クラス分類の一要素として係数選定回路21に供給される。
【0025】
係数選定回路21は、供給されたクラスコードS25に平均値データS24および位置情報S21の要素を付加して新たなクラスコードを作成し、そのクラス毎に画像データS20およびS23の相関関係を線形1次結合式で表し、この線形1次結合式による画像データS20およびS23の誤差の自乗が最小となる係数組を学習により求める。そして、求めた係数組をクラスコードと共に係数テーブルを形成する係数メモリ12へ供給する。これにより、最適に適応予測処理し得る係数テーブルが作成される。
【0026】
具体的に、上述の構成において、動作を説明すると、DCT符号化によって高能率圧縮符号化された伝送画像データをブロック復号回路4によってブロック単位で復号する。そして、平均値算出回路6によって、各ブロック毎の平均値データS5を求め、この平均値データS5が平均値メモリ7に蓄積される。平均値メモリ7は、注目ブロックおよびその隣接ブロックの平均値データが読み出される。こうして読み出される注目ブロックおよびその隣接ブロックの平均値データS5は、それぞれnビットで量子化されて第1のクラスコードS6として係数メモリ12に供給される。
【0027】
また、復元されたブロック単位の復号画像データS4をクラス生成回路9に供給し、ここで、例えばADRC符号化による第2のクラスコードS8を生成して、この第2のクラスコードS8を係数メモリ12に供給する。さらに、制御回路3では、水平同期信号S2および垂直同期信号S3を基にして注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報S7を求め、この位置情報S7を係数メモリ12に供給する。
【0028】
係数メモリ12は、供給された第1のクラスコードS6、第2のクラスコードS8および位置情報S7を合わせたものを第3のクラスコードとし、この第3のクラスコードをアドレス情報として予めクラス毎に記憶されている係数組を読み出す。すなわち、クラス分類処理によって得られた第2のクラスコードS8に、注目ブロックおよびその隣接ブロックの平均値データS5が集められて各々nビットで量子化されて得られる第1のクラスコードS6と注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報S7とを付加したものを新たな第3のクラスコードとして係数組を読み出す。
【0029】
積和演算回路13は、遅延回路8および予測タップ生成回路10を介して供給される画像データと係数メモリ12から供給される係数組とを線形1次結合式の演算処理することにより画像データに対してクラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データが生成される。その際、係数メモリ12から供給される係数組は、ブロック歪みが出やすい、あるいはエッジやディテール部分を含みやすい等といった特徴を表す注目ブロックおよびその隣接ブロックの平均値データS5が集められて各々nビットで量子化されて得られる第1のクラスコードS6や、注目画素がブロック内のどの位置に当たるかといったことを表す位置情報S7を考慮して作成された係数組であるため、エッジやディテール部分をなまらせることなく、ブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。したがって、積和演算回路13では、注目画素を中心としてその周辺画素を集めた画素と、注目画素を考慮した係数組との積和演算によって、注目画素の予測復号画像データが生成される。
【0030】
このようにして、画像信号処理装置では、ブロック毎に平均値データS5を検出して、注目ブロックおよびその隣接ブロックの平均値データS5が集められて各々nビットで量子化されてなる第1のクラスコードS6を求めると共に、ブロック内の画素の相対的な位置情報S7を検出する。そして、復元したブロック毎の復号画像データS4をパターン分類して得られる第2のクラスコードS8に第1のクラスコードS6および位置情報S7を付加して新たなクラス分類を行い、そのクラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成する。これにより、エッジやディテール部分をなまらせることなく、ブロック歪みを適応的に除去することができる。
【0031】
なお、この第1の実施例の場合には、画像信号処理装置の復号側における処理だけで上述したような効果が得られるため、送信側の装置に負担をかけることなく、また伝送フォーマットを変更する必要もないという利点がある。また、第1の実施例の場合には、クラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成し、いわゆる適応予測処理を行うことにより、ブロック歪みを適応的に除去し得るだけでなく、解像度も向上し得る。
【0032】
以上の構成によれば、復号画像データS4の各ブロックの平均値データS5を検出すると共に、復号画像データS4の各ブロック内の画素について相対的な位置情報S7を検出し、復号画像データS4をパターン分類して得られる第2のクラスコードS8に、平均値データS5から得られる第1のクラスコードS6および位置情報S7を付加して新たなクラス分類を行い、こうして得られた第3のクラスコードをアドレス情報として、そのクラス毎に係数を読み出して符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成することにより、エッジやディテール部分を含むブロックとブロック歪みが出やすいブロックとで異なる平均値の相違に応じた適応的な予測復号画像データの生成ができ、エッジやディテール部分をなまらせることを未然に回避してブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる画像信号処理装置を実現することができる。
【0033】
次に、この発明の第2の実施例を図5に示す。この図5において、図1との対応部分に同一符号を付して、示す。この図5は、図1に示す平均値算出回路6に換えて最大値検出回路31、最小値検出回路32および演算回路33が設けられており、これらによって中央値データを求めるようになされている。
【0034】
すなわち、図5に示すように、高能率圧縮符号化、例えばDCT符号化された画像データS1をフレーム分解回路2およびブロック復号回路4を介して復号処理することにより得られたブロック単位の復号画像データS4は、ブロック遅延回路5に供給されると共に、最大値検出回路31および最小値検出回路32に供給される。最大値検出回路31および最小値検出回路32は、復号画像データS4の各ブロック毎に、例えば輝度レベルの最大値および最小値をそれぞれ検出し、演算回路33に供給する。演算回路33は、最大値および最小値に基づいて中央値を算出し、得られた中央値を中央値データS30として中央値メモリ34に供給する。具体的には、最大値および最小値の平均値を算出して中央値を得ている。中央値メモリ34は、こうして供給される各ブロック毎に中央値データS30を順次蓄える。
【0035】
なお、画像データS1がADRC符号化によって圧縮符号化されている場合は、圧縮符号化さている画像データS1にパラメータとして最大値または最小値およびダイナミックレンジの情報が含まれているため、これらの値から最大値および最小値を求めることができる。
【0036】
一方、ブロック遅延回路5は、中央値データS30を算出するまでにかかる時間分だけ復号画像データS4を遅延し、その遅延した復号画像データS4を遅延回路8およびクラス生成回路9に供給する。予測タップ生成回路10から積和演算回路13への復号画像データS4の供給動作に同期して、中央値メモリ34に蓄えられた中央値データS30が係数メモリ12に読み出される。この際、中央値メモリ34は、注目ブロックおよびその隣接ブロックの中央値データS30を読み出し、読み出した中央値データS30をそのまま、あるいはそれぞれnビットにシフトダウンしてビット数を減らしたものを第1のクラスコードS31として係数メモリ12に供給する。
【0037】
ここで、係数メモリ12に記憶されている係数組は、以下に説明するような学習により求められる。まず既に知られている第1の画像データと、その第1の画像データに対して高能率圧縮符号化、例えばDCT符号化および符号化を施した第2の画像データを用意する。また、ADRC符号化によって得たクラスコードに中央値データおよび位置情報を付加した新たなクラスコードを発生する。そして、その求めたクラスコード毎に、第1および第2の画像データに対して最小自乗法を適用した学習法を施して、最適な係数組を求める。この求められた係数組をクラス毎にメモリに記録することにより係数メモリ12が形成される。
【0038】
以上の構成において、画像信号処理装置では、DCT符号化によって高能率圧縮符号化された画像データS1をブロック復号回路4によってブロック単位で復号する。そして、最大値検出回路31、最小値検出回路32および演算回路33によって求められた各ブロック毎の中央値データS30が中央値メモリ34に蓄積され、中央値メモリ34から読み出される際に注目ブロックおよびその隣接ブロックの中央値データS30が読み出される。こうして読み出された各中央値データS30は、それぞれnビットで量子化されて第1のクラスコードS31として係数メモリ12に供給される。また、復元されたブロック単位の復号画像データS4をクラス生成回路9に供給し、ここで、例えばADRC符号化処理を施すことにより第2のクラスコードS8を生成して、この第2のクラスコードS8を係数メモリ12に供給する。さらに、制御回路3では、水平同期信号S2および垂直同期信号S3を基にして注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報S7を求め、この位置情報S7を係数メモリ12に供給する。
【0039】
係数メモリ12は、供給された第1のクラスコードS31、第2のクラスコードS8および位置情報S7を合わせたものを第3のクラスコードとし、この第3のクラスコードをアドレス情報として予めクラス毎に記憶されている係数組を読み出す。すなわち、クラス分類処理によって得られた第2のクラスコードS8に、注目ブロックおよびその隣接ブロックの中央値データS30を集めて各々nビットで量子化して得られる第1のクラスコードS31と注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報S7とを付加したものを新たな第3のクラスコードとして係数組を読み出す。
【0040】
積和演算回路13は、遅延回路8および予測タップ生成回路10を介して供給される画像データと係数メモリ12から供給される係数組とを積和演算処理することにより画像データに対してクラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成する。その際、係数メモリ12から供給される係数組や、ブロック歪みが出やすい、あるいはエッジやディテール部分を含みやすい等といった特徴を表す注目ブロックおよびその隣接ブロックの中央値データS30が集められて各々nビットで量子化されて得られる第1のクラスコードS31や、注目画素がブロック内のどの位置に当たるかといったことを表す位置情報S7を考慮して作成された係数組であるため、エッジやディテール部分をなまらせることなく、ブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。したがって、積和演算回路13では、注目画素を中心としてその周辺画素を集めた画素と、注目画素を考慮した係数組との積和演算によって、注目画素の予測復号画像データが生成される。
【0041】
このようにして画像信号処理装置では、ブロック毎に検出した最大値および最小値から中央値データS30を算出して、この中央値データS30を注目ブロックおよびその隣接ブロックから集めて各々nビットで量子化して第1のクラスコードS31を求めると共に、ブロック内の画素の相対的な位置情報S7を検出する。そして、復元したブロック毎の復号画像データS4をパターン分類して得られる第2のクラスコードS8に第1のクラスコードS31および位置情報S7を付加して新たなクラス分類を行い、そのクラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成する。これにより、エッジやディテール部分をなまらせることなくブロック歪みを適応的に除去することができると共に、復号画像データS4の最大値および最小値の2値から第1のクラスコードS31を得られる。
【0042】
以上の構成によれば、復号画像データS4の各ブロック毎に検出した最大値および最小値から中央値データS30を算出すると共に、復号画像データS4の各ブロック内の画素について相対的な位置情報S7を検出し、復号画像データS4をパターン分類して得られる第2のクラスコードS8に、中央値データS30から得られる第1のクラスコードS31および位置情報S7を付加して新たなクラス分類を行い、こうして得られた第3のクラスコードをアドレス情報として、そのクラス毎に係数を読み出して符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成するようにしたことにより、各ブロック毎に検出した最大値および最小値の2値から中央値データS30を算出し得ると共に、エッジやディテール部分を含むブロックとブロック歪みが出やすいブロックとで異なる中央値の相違に応じた適応的な処理を行うことができ、複雑な回路構成および算出方法を用いることなく、容易に第1のクラスコードを得ることができ、エッジやディテール部分をなまらせることを未然に回避してブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。
【0043】
次に、この発明の第3の実施例を図6に示す。この図6において、上述の図5と同様に、図1との対応部分に同一符号を付して、示す。この図5は、図1に示す平均値算出回路6に換えて標準偏差算出回路41が設けられており、これによって標準偏差値を求めるようになされている。
【0044】
すなわち、図6に示すように、高能率圧縮符号化、例えばDCT符号化された画像データS1をフレーム分解回路2およびブロック復号回路4を介して復号処理することにより得られたブロック単位の復号画像データS4は、ブロック遅延回路5に供給されると共に、標準偏差算出回路41に供給される。標準偏差算出回路41は、復号画像データS4の各ブロック毎に、例えば輝度レベルの標準偏差値を検出し、標準偏差値メモリ42に供給する。標準偏差値メモリ42は、こうして供給される各ブロック毎に標準偏差値S41を順次蓄える。
【0045】
一方、ブロック遅延回路5は、標準偏差値S41を算出するまでにかかる時間分だけ復号画像データS4を遅延し、その遅延した復号画像データS4を遅延回路8およびクラス生成回路9に供給する。遅延回路8は、供給された復号画像データS4をブロック分解して蓄積して、蓄積した復号画像データS4を読み出す前に、クラス生成回路9、標準偏差値メモリ42および制御回路3の処理時間分だけ遅延処理する。遅延回路8は、こうして遅延処理した復号画像データS4を予測タップ生成回路10に読み出して供給する。
【0046】
予測タップ生成回路10は、復号画像データS4の各ブロック毎に、注目画素を中心としてその周辺画素を集めることによって積和演算に要する予測タップを形成すると共に、復号画像データS4を積和演算回路13の演算形態に合った信号フォーマットに変換して、積和演算回路13に供給する。
【0047】
このような予測タップ生成回路10から積和演算回路13への復号画像データS4の供給動作に同期して、標準偏差値メモリ42に蓄えられた標準編纂値S41が係数メモリ12に読み出される。この際、標準偏差値メモリ42は、注目ブロックおよびその隣接ブロックの標準偏差値S41を読み出し、読み出した標準偏差値S41をそのまま、あるいはそれぞれnビットにシフトダウンしてビット数を減らしたものを第のクラスコードS42として係数メモリ12に供給する。
【0048】
標準偏差算出回路41の一例を図7に示す。入力端子51から復号画像データS4が供給される。ブロック単位の復号画像データS4は、輝度度数分布テーブル52へ供給され、輝度度数分布テーブル52において、ブロック単位の輝度レベルの度数分布のテーブルが生成される。生成されたテーブルに基づいて、平均値算出回路53では、式(1)に示すように平均値が算出され、算出された平均値は、標準偏差算出回路54へ供給される。標準偏差算出回路54では、度数分布のテーブルと平均値から標準偏差値が式(2)により算出され、算出された標準偏差値は、出力端子55から取り出される。取り出された標準偏差値が小さいときは、度数分布の幅は狭く、標準偏差値が大きいときは、度数分布の幅は広くなる。また、標準偏差値を自乗することで、分散値を求めることができ、この分散値を用いても同様に使用することができる。
【0049】
平均値=Σ(輝度レベル×度数)/全度数 (1)
標準偏差値=√(Σ(輝度レベル−平均値)2 ×度数)/全度数) (2)
ただし、√( )は、( )内の演算結果を平方根とする。
【0050】
以上の構成において、画像信号処理装置では、高能率圧縮符号化、例えばDCT符号化された画像データS1をブロック復号回路4によってブロック単位で復号する。そして、標準偏差算出回路41によって求められた各ブロック毎の標準偏差値S41が標準偏差値メモリ42に蓄積され、標準偏差値メモリ42から読み出される際に注目ブロックおよびその隣接ブロックの標準偏差値S41が読み出される。こうして読み出された各標準偏差値S41は、それぞれnビットで量子化されて第1のクラスコードS42として係数メモリ12に供給される。また、復元されたブロック単位の復号画像データS4をクラス生成回路9に供給し、ここで、例えばADRC符号化処理を施すことにより第2のクラスコードS8を生成して、この第2のクラスコードS8を係数メモリ12に供給する。さらに、制御回路3では、水平同期信号S2および垂直同期信号S3を基にして注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報S7を求め、この位置情報S7を係数メモリ12に供給する。
【0051】
係数メモリ12は、供給された第1のクラスコードS42、第2のクラスコードS8および位置情報S7を合わせたものを第3のクラスコードとし、この第3のクラスコードをアドレス情報として予めクラス毎に記憶されている係数組を読み出す。すなわち、クラス分類処理によって得られた第2のクラスコードS8に、注目ブロックおよびその隣接ブロックの標準偏差値S41を集めて各々nビットで量子化して得られる第1のクラスコードS42と注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報S7とを付加したものを新たな第3のクラスコードとして係数組を読み出す。
【0052】
積和演算回路13は、遅延回路8および予測タップ生成回路10を介して供給される画像データと係数メモリ12から供給される係数組とを積和演算処理することにより画像データに対してクラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成する。その際、係数メモリ12から供給される係数組や、ブロック歪みが出やすい、あるいはエッジやディテール部分を含みやすい等といった特徴を表す注目ブロックおよびその隣接ブロックの標準偏差値S41が集められて各々nビットで量子化されて得られる第1のクラスコードS42や、注目画素がブロック内のどの位置に当たるかといったことを表す位置情報S7を考慮して作成された係数組であるため、エッジやディテール部分をなまらせることなく、ブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。したがって、積和演算回路13では、注目画素を中心としてその周辺画素を集めた画素と、注目画素を考慮した係数組との積和演算によって、注目画素の予測復号画像データが生成される。
【0053】
このようにして画像信号処理装置では、ブロック毎に検出した標準偏差値S41を注目ブロックおよびその隣接ブロックから集めて各々nビットで量子化して第1のクラスコードS42を求めると共に、ブロック内の画素の相対的な位置情報S7を検出する。そして、復元したブロック毎の復号画像データS4をパターン分類して得られる第2のクラスコードS8に第1のクラスコードS42および位置情報S7を付加して新たなクラス分類を行い、そのクラス毎に符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成する。これにより、エッジやディテール部分をなまらせることなくブロック歪みを適応的に除去することができると共に、復号画像データS4の標準偏差値から第1のクラスコードS42を得られる。
【0054】
以上の構成によれば、復号画像データS4の各ブロック毎に検出した標準偏差値S41と共に、復号画像データS4の各ブロック内の画素について相対的な位置情報S7を検出し、復号画像データS4をパターン分類して得られる第2のクラスコードS8に、標準偏差値S41から得られる第1のクラスコードS42および位置情報S7を付加して新たなクラス分類を行い、こうして得られた第3のクラスコードをアドレス情報として、そのクラス毎に係数を読み出して符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成するようにしたことにより、各ブロック毎に検出した標準偏差値S41を得ると共に、エッジやディテール部分を含むブロックとブロック歪みが出やすいブロックとで異なる標準偏差値の相違に応じた適応的な処理を行うことができ、複雑な回路構成および算出方法を用いることなく、容易に第1のクラスコードを得ることができ、エッジやディテール部分をなまらせることを未然に回避してブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。
【0055】
なお、上述の実施例において、画像データS1がDCT符号化によって圧縮符号化された場合について述べたが、この発明は、これに限らず、画像データがADRC符号化、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)符号化、BTC(Block Truncation Coding )符号化等、その他の圧縮符号化によって符号化された場合にも、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0056】
また、上述の実施例において、係数メモリ12と積和演算回路13とが別々の回路構成でなる場合について述べたが、この発明は、これに限らず、係数メモリ12と積和演算回路13とをまとめてブロック歪み除去回路として構成するようにしても良い。
【0057】
さらに、上述の実施例において、クラス生成回路9によってブロック毎の復号画像データS4をADRC符号化してクラス検出を行い、これにより第2のクラスコードS8が得られる場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えばADRC符号化で圧縮符号化されている符号化画像信号の場合は、クラス生成回路で符号化画像信号に含まれる再量子化コードをそのまま抽出して所定タップ数を集めることで第2のクラスコードとしても良い。
【0058】
また、上述の実施例において、圧縮符号化されて伝送されてきた画像データS1を復号する画像信号処理装置に、この発明を適用した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば圧縮符号化されて記録された画像データを復号して再生する画像信号処理装置に適用した場合にも上述の場合と同様の効果を得ることができる。要は、圧縮符号化された画像データを復号する画像信号復号装置であれば広く適用し得る。
【0059】
さらに、上述の実施例において、画像信号処理装置の再生側または受信側にのみ、この発明を適用することで上述したような効果が得られるため、送信側の装置に負担をかけることなく、また伝送フォーマットを変更する必要もないという利点がある。また、この実施例の場合にも、クラス毎に画像データを修整する、いわゆる適応予測処理を行うことにより、ブロック歪みを適応的に除去し得るだけでなく、解像度も向上し得る。
【0060】
【発明の効果】
この発明に依れば、注目ブロックおよびその隣接ブロックの各平均値から得られる第1のクラス情報と、位置情報と、パターン分類により得られる第2のクラス情報に基づいて新たな第3のクラス情報を生成し、第3のクラス情報に応じて係数を読み出し、復号された画像データに積和演算を施して符号化される前の原画像データと略々同じ予測復号画像データを生成するようにしたことにより、エッジやディテール部分をなまらせることなく、ブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去し得ることができる。
【0061】
また、復号された画像データの各ブロック内の輝度レベルの最大値および最小値を検出し、検出した値から中央値を算出して、注目ブロックおよびその隣接ブロックの各中央値から第1のクラス情報を得るようにしたことにより、複雑な回路構成および算出方法を要することなく第1のクラス情報を得ることができると共に、エッジやディテール部分を含むブロックとブロック歪みが出やすいブロックとで異なる中央値の相違に応じた適応的な処理を行うことができ、エッジやディテール部分をなまらせることを未然に回避してブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。
【0062】
さらに、復号された画像データの各ブロック内の輝度レベルの標準偏差値(あるいは分散値)を算出して、注目ブロックおよびその隣接ブロックの各標準偏差値から第1のクラス情報を得ることができると共に、エッジやディテール部分を含むブロックとブロック歪みが出やすいブロックとで異なる標準偏差値の相違に応じた適応的な処理を行うことができ、エッジやディテール部分をなまらせることを未然に回避してブロック境界付近に発生するブロック歪みを適応的に除去することができる。
【0063】
しかも、この発明に依れば、再生または受信装置側にのみ処理を行うことで上述のような効果を得ることができるため、記録または伝送側に負担をかけることがなく、フォーマットを変更する必要もないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による画像信号処理装置の構成を示したブロック図である。
【図2】この発明に係るクラスコードを生成するために平均値データを抽出する注目ブロックおよび隣接ブロックの配置を説明するための略線図である。
【図3】この発明に係る注目画素のブロック内での相対的な位置情報を説明するための略線図である。
【図4】この発明に適用される係数を学習するための構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の第2の実施例による画像信号処理装置の構成を示したブロック図である。
【図6】この発明の第3の実施例による画像信号処理装置の構成を示したブロック図である。
【図7】この発明の第3の実施例に適用される標準偏差算出回路の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
2・・・フレーム分解回路、3・・・制御回路、4・・・ブロック復号回路、5・・・ブロック遅延回路、6・・・平均値算出回路、7・・・平均値メモリ、8・・・遅延回路、9・・・クラス生成回路、10・・・予測タップ生成回路、11・・・クラスコードメモリ、12・・・係数メモリ、13・・・積和演算回路

Claims (9)

  1. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号手段と、
    上記復号手段で復号された復号画像データの各ブロックの平均値を検出する平均値検出手段と、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    上記平均値検出手段によって得た注目ブロックの平均値および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの平均値からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出手段で検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出手段によって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を読み出す係数テーブルと
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算手段と
    からなることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号手段と、
    上記復号画像データの各ブロック内の最大値を検出する最大値検出手段と、
    上記復号画像データの各ブロック内の最小値を検出する最小値検出手段と、
    上記最大値検出手段で検出された上記最大値と、上記最小値検出手段で検出された上記最小値とを演算し、中央値を求める演算手段と、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    上記演算手段によって得た注目ブロックの中央値および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの中央値からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出手段で検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出手段によって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を読み出す係数テーブルと
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算手段と
    からなることを特徴とする画像信号処理装置。
  3. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号手段と、
    上記復号手段で復号された復号画像データの各ブロックの標準偏差を検出する標準偏差検出手段と、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    上記標準偏差検出手段によって得た注目ブロックの標準偏差および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの標準偏差からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出手段で検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出手段によって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を読み出す係数テーブルと
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算手段と
    からなることを特徴とする画像信号処理装置。
  4. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号手段と、
    上記復号手段で復号された復号画像データの各ブロックの分散値を検出する分散値検出手段と、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    上記分散値検出手段によって得た注目ブロックの分散値および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの分散値からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出手段で検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出手段によって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を読み出す係数テーブルと
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算手段と
    からなることを特徴とする画像信号処理装置。
  5. 請求項1に記載の画像信号処理装置において、
    上記係数テーブルは、
    上記第3のクラス情報毎に予め学習によって求めた係数を、上記第3のクラス情報をアドレス情報として記憶したメモリからなることを特徴とした画像信号処理装置。
  6. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号ステップと、
    上記復号ステップで復号された復号画像データの各ブロックの平均値を検出する平均値検出ステップと、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出ステップと、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
    上記平均値検出ステップによって得た注目ブロックの平均値および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの平均値からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出ステップで検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出ステップによって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を係数テーブルから読み出すステップ
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算ステップと
    からなることを特徴とする画像信号処理方法。
  7. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号ステップと、
    上記復号画像データの各ブロック内の最大値を検出する最大値検出ステップと、
    上記復号画像データの各ブロック内の最小値を検出する最小値検出ステップと、
    上記最大値検出ステップで検出された上記最大値と、上記最小値検出ステップで検出された上記最小値とを演算し、中央値を求める演算ステップと、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出ステップと、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
    上記演算ステップによって得た注目ブロックの中央値および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの中央値からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出ステップで検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出ステップによって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を係数テーブルから読み出すステップ
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算ステップと
    からなることを特徴とする画像信号処理方法。
  8. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号ステップと、
    上記復号ステップで復号された復号画像データの各ブロックの標準偏差を検出する標準偏差検出ステップと、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出ステップと、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
    上記標準偏差検出ステップによって得た注目ブロックの標準偏差および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの標準偏差からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出ステップで検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出ステップによって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を係数テーブルから読み出すステップ
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算ステップと
    からなることを特徴とする画像信号処理方法。
  9. 所定の圧縮符号化手段によりブロック単位で圧縮符号化された圧縮画像データをブロック単位で復号処理する復号ステップと、
    上記復号ステップで復号された復号画像データの各ブロックの分散値を検出する分散値検出ステップと、
    上記復号画像データのブロックの注目画素を中心とする複数の画素のレベル分布のパターン分類によって上記復号画像データが属するクラスを検出するクラス検出ステップと、
    上記圧縮画像データから上記注目画素のブロック内での相対的な位置を示す位置情報を検出する位置情報検出ステップと、
    上記分散値検出ステップによって得た注目ブロックの分散値および上記注目ブロックに隣接する隣接ブロックの分散値からなる第1のクラス情報と、上記クラス検出ステップで検出された上記クラスからなる第2のクラス情報と、上記位置情報検出ステップによって得られる上記位置情報とを付加して生成された第3のクラスに応じて、予め記憶されている所定の係数を係数テーブルから読み出すステップ
    上記係数上記係数テーブルから出力された上記所定の係数と上記復号画像データの上記注目画素周辺の複数の画素とに基づく積和演算をすることにより予測復号画像データを生成する演算ステップと
    からなることを特徴とする画像信号処理方法。
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