JP3149662B2 - 映像符号化装置及び映像復号化装置及び光ディスク - Google Patents
映像符号化装置及び映像復号化装置及び光ディスクInfo
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- JP3149662B2 JP3149662B2 JP243294A JP243294A JP3149662B2 JP 3149662 B2 JP3149662 B2 JP 3149662B2 JP 243294 A JP243294 A JP 243294A JP 243294 A JP243294 A JP 243294A JP 3149662 B2 JP3149662 B2 JP 3149662B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を圧縮符号化
して伝送もしくは記録する際、及び圧縮符号化それた符
号列を再生する際に用いる映像符号化装置もしくは映像
復号化装置もしくは光ディスクに関するものである。
して伝送もしくは記録する際、及び圧縮符号化それた符
号列を再生する際に用いる映像符号化装置もしくは映像
復号化装置もしくは光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号の符号化手段として、画
像を近接する複数の画素からなるブロックに分割し、ブ
ロックごとに離散コサイン変換等の直交変換を行う変換
符号化方法を用いることが一般的になっている。この方
法は変換係数を所定の量子化幅で量子化し、ハフマン符
号等の可変長符号を用いて圧縮符号化する。
像を近接する複数の画素からなるブロックに分割し、ブ
ロックごとに離散コサイン変換等の直交変換を行う変換
符号化方法を用いることが一般的になっている。この方
法は変換係数を所定の量子化幅で量子化し、ハフマン符
号等の可変長符号を用いて圧縮符号化する。
【0003】さらに、テレビ信号等の動画像の符号化に
おいては各フレーム間の相関を利用したフレーム間符号
化が行われる。フレーム間符号化は符号化の対象とする
フレームからみて時間的に前もしくは後のフレームを参
照フレームとして、対象フレームを予測し、その予測誤
差信号を符号化し伝送、もしくは記録する。フレーム間
の予測は複数の画素からなるブロックごとに行われ、各
ブロックの動き量を検出して動き補償を行う。従って、
各ブロックの動き量は予測誤差信号とともに伝送もしく
は記録される。
おいては各フレーム間の相関を利用したフレーム間符号
化が行われる。フレーム間符号化は符号化の対象とする
フレームからみて時間的に前もしくは後のフレームを参
照フレームとして、対象フレームを予測し、その予測誤
差信号を符号化し伝送、もしくは記録する。フレーム間
の予測は複数の画素からなるブロックごとに行われ、各
ブロックの動き量を検出して動き補償を行う。従って、
各ブロックの動き量は予測誤差信号とともに伝送もしく
は記録される。
【0004】また、符号列を復号化処理する手段は、変
換符号化方法を用いて符号化処理されたものであれば、
逆変換を行い再生映像信号を得る。フレーム間予測符号
化を行っている場合は、既に復号化処理されて得られて
いる所定の再生フレームを参照フレームとして、復号さ
れた予測誤差信号、動き量、及び参照フレームから再生
フレームを構成する。
換符号化方法を用いて符号化処理されたものであれば、
逆変換を行い再生映像信号を得る。フレーム間予測符号
化を行っている場合は、既に復号化処理されて得られて
いる所定の再生フレームを参照フレームとして、復号さ
れた予測誤差信号、動き量、及び参照フレームから再生
フレームを構成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧縮率
が高まるにつれて符号化ノイズが顕著になり、特に変換
符号化を行う場合はブロックノイズ、モスキートノイズ
が発生し画質劣化を招くという問題点を有していた。
が高まるにつれて符号化ノイズが顕著になり、特に変換
符号化を行う場合はブロックノイズ、モスキートノイズ
が発生し画質劣化を招くという問題点を有していた。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、高い圧縮率にお
いても符号化ノイズを低減し、効率的な画像符号化を実
現する装置を提供することを目的とする。
いても符号化ノイズを低減し、効率的な画像符号化を実
現する装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像符号化復号化装置は、映像信号を強調
するエンファシス手段と、前記エンファシス手段で得ら
れた信号を符号化処理し符号列を求める符号化手段と、
前記符号列を復号化処理し復号映像信号を求める復号化
手段と、前記エンファシス手段の強調度に応じた抑圧度
で、前記復号映像信号を抑圧し再生映像信号を求めるデ
ィエンファシス手段とを具備したものである。
め、本発明の画像符号化復号化装置は、映像信号を強調
するエンファシス手段と、前記エンファシス手段で得ら
れた信号を符号化処理し符号列を求める符号化手段と、
前記符号列を復号化処理し復号映像信号を求める復号化
手段と、前記エンファシス手段の強調度に応じた抑圧度
で、前記復号映像信号を抑圧し再生映像信号を求めるデ
ィエンファシス手段とを具備したものである。
【0008】また、エンファシス手段とディエンファシ
ス手段は相補的特性を持つか、もしくはエンファシス手
段の強調度はディエンファシス手段の抑圧度度よりも小
さくする構成としたものである。
ス手段は相補的特性を持つか、もしくはエンファシス手
段の強調度はディエンファシス手段の抑圧度度よりも小
さくする構成としたものである。
【0009】さらに、エンファシス手段は、前記エンフ
ァシス手段の入力信号の振幅が小さくなるにしたがい強
調度が増すような非線形特性をもち、またディエンファ
シス手段は、前記ディエンファシス手段の入力信号の振
幅が小さくなるにしたがい抑圧度が増すような非線形特
性をもつ構成としたものである。
ァシス手段の入力信号の振幅が小さくなるにしたがい強
調度が増すような非線形特性をもち、またディエンファ
シス手段は、前記ディエンファシス手段の入力信号の振
幅が小さくなるにしたがい抑圧度が増すような非線形特
性をもつ構成としたものである。
【0010】また、エンファシス手段の入力信号の振幅
が所定量以下の場合、前記エンファシス手段の強調度と
前記ディエンファシス手段の抑圧度とは等しくし、前記
エンファシス手段の入力信号の振幅が前記所定量よりも
大きい場合、前記エンファシス手段の強調度は前記ディ
エンファシス手段の抑圧度よりも小さくする構成とした
ものである。
が所定量以下の場合、前記エンファシス手段の強調度と
前記ディエンファシス手段の抑圧度とは等しくし、前記
エンファシス手段の入力信号の振幅が前記所定量よりも
大きい場合、前記エンファシス手段の強調度は前記ディ
エンファシス手段の抑圧度よりも小さくする構成とした
ものである。
【0011】また、L個のモード(Lは2以上の自然
数)のうちひとつのモードを選択しモード信号を出力す
るモード切り換え器を具備し、エンファシス手段は、前
記モード信号に応じた強調度で信号強調し、また、ディ
エンファシス手段は前記モード信号に応じた抑圧度で信
号抑圧するものである。また、全ての前記モードにおい
て、前記エンファシス手段の強調度は前記ディエンファ
シス手段の抑圧度よりも大きくせず、前記L個のモード
のうち少なくともひとつのモードにおける前記エンファ
シス手段の強調度は、前記モードにおけるディエンファ
シス手段の抑圧度よりも小さし、他のモードでは強調度
と抑圧度とは等しくする構成としたものである。
数)のうちひとつのモードを選択しモード信号を出力す
るモード切り換え器を具備し、エンファシス手段は、前
記モード信号に応じた強調度で信号強調し、また、ディ
エンファシス手段は前記モード信号に応じた抑圧度で信
号抑圧するものである。また、全ての前記モードにおい
て、前記エンファシス手段の強調度は前記ディエンファ
シス手段の抑圧度よりも大きくせず、前記L個のモード
のうち少なくともひとつのモードにおける前記エンファ
シス手段の強調度は、前記モードにおけるディエンファ
シス手段の抑圧度よりも小さし、他のモードでは強調度
と抑圧度とは等しくする構成としたものである。
【0012】また、アナログ映像信号を符号化処理及び
復号化処理する装置であって、前記アナログ映像信号を
強調するエンファシス手段と、前記エンファシス手段で
得られた信号をアナログ/デジタル変換するA/D変換
器と、前記A/D変換器の出力信号を符号化処理し符号
列を求める符号化手段と、前記符号列を復号化処理し復
号映像信号を求める復号化手段と、前記復号映像信号を
デジタル/アナログ変換するD/A変換器と、前記D/
A変換器の出力を抑圧するディエンファシス手段とを具
備したものである。
復号化処理する装置であって、前記アナログ映像信号を
強調するエンファシス手段と、前記エンファシス手段で
得られた信号をアナログ/デジタル変換するA/D変換
器と、前記A/D変換器の出力信号を符号化処理し符号
列を求める符号化手段と、前記符号列を復号化処理し復
号映像信号を求める復号化手段と、前記復号映像信号を
デジタル/アナログ変換するD/A変換器と、前記D/
A変換器の出力を抑圧するディエンファシス手段とを具
備したものである。
【0013】また、本発明の映像符号化装置は、映像信
号を信号強調するエンファシス手段と、前記エンファシ
ス手段の出力を圧縮符号化処理する符号化手段とで構成
されたものである。
号を信号強調するエンファシス手段と、前記エンファシ
ス手段の出力を圧縮符号化処理する符号化手段とで構成
されたものである。
【0014】また、本発明の映像復号化装置は、符号化
処理して得られた符号列を復号化処理し復号映像信号求
める復号化手段と、前記復号映像信号を抑圧するディエ
ンファシス手段とで構成されたものである。
処理して得られた符号列を復号化処理し復号映像信号求
める復号化手段と、前記復号映像信号を抑圧するディエ
ンファシス手段とで構成されたものである。
【0015】
【作用】これにより、符号化処理によって発生した符号
化ノイズが信号抑圧により除去することができ、画質の
改善が得られる。
化ノイズが信号抑圧により除去することができ、画質の
改善が得られる。
【0016】また、上記構成の映像符号化装置及び映像
復号化装置及び映像符号化復号化装置において、信号強
調と信号抑圧とが相補的特性をもつように構成すること
により、映像信号の周波数帯域を損なうことなく信号抑
圧が行われる。従って、符号化処理によって発生したノ
イズ成分のみを信号抑圧によって除去することができ、
画質の改善が得られる。
復号化装置及び映像符号化復号化装置において、信号強
調と信号抑圧とが相補的特性をもつように構成すること
により、映像信号の周波数帯域を損なうことなく信号抑
圧が行われる。従って、符号化処理によって発生したノ
イズ成分のみを信号抑圧によって除去することができ、
画質の改善が得られる。
【0017】また、信号強調度を信号抑圧度よりも小さ
くすることにより、信号強調と信号抑圧との間でミスマ
ッチが生じるが、信号強調による映像信号の情報量の増
加を抑制し、かつ、信号抑圧により高周波数帯域に発生
する符号化ノイズをよりよく除去することができる。
くすることにより、信号強調と信号抑圧との間でミスマ
ッチが生じるが、信号強調による映像信号の情報量の増
加を抑制し、かつ、信号抑圧により高周波数帯域に発生
する符号化ノイズをよりよく除去することができる。
【0018】さらに、信号強調において小振幅信号にな
るほど強調度が大きくなるように非線形な特性をもたす
ことにより、大振幅信号に対する強調度が小さいため符
号化情報量の増加が抑えられ、小振幅信号の符号化ノイ
ズがより効率的に除去され画質の改善が得られる。
るほど強調度が大きくなるように非線形な特性をもたす
ことにより、大振幅信号に対する強調度が小さいため符
号化情報量の増加が抑えられ、小振幅信号の符号化ノイ
ズがより効率的に除去され画質の改善が得られる。
【0019】また、モード切り換え器を具備することに
より、符号化処理における複数のモードに応じた信号強
調及び信号抑圧が行われる。従って、符号化モード、も
しくは映像信号の特徴等に適応して効率的に符号化ノイ
ズを除去することができる。
より、符号化処理における複数のモードに応じた信号強
調及び信号抑圧が行われる。従って、符号化モード、も
しくは映像信号の特徴等に適応して効率的に符号化ノイ
ズを除去することができる。
【0020】また、アナログ映像信号において信号強調
及び信号抑圧を行うことによって、エンファシス手段及
びディエンファシス手段はアナログ回路で構成される。
従って、デジタル回路で構成するのと同様に符号化ノイ
ズを除去することができ、また、エンファシス手段及び
ディエンファシス手段をアナログ回路で構成することに
より、デジタル回路で構成するよりも簡単に、また安価
で構成することができる。
及び信号抑圧を行うことによって、エンファシス手段及
びディエンファシス手段はアナログ回路で構成される。
従って、デジタル回路で構成するのと同様に符号化ノイ
ズを除去することができ、また、エンファシス手段及び
ディエンファシス手段をアナログ回路で構成することに
より、デジタル回路で構成するよりも簡単に、また安価
で構成することができる。
【0021】
【実施例】以下本発明の映像符号化復号化装置の一実施
例について、図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、映像信号はデジタル信号として扱った場合について
説明する。また、簡潔にするため信号強調処理、及び信
号抑圧処理は2次元画像信号において画面の水平方向に
対する処理として説明する。
例について、図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、映像信号はデジタル信号として扱った場合について
説明する。また、簡潔にするため信号強調処理、及び信
号抑圧処理は2次元画像信号において画面の水平方向に
対する処理として説明する。
【0022】図1において本発明の映像符号化復号化装
置の第1の実施例を示している。図1はエンファシス回
路101、符号化回路102、復号化回路103、及び
ディエンファシス回路104で構成される符号化復号化
装置である。
置の第1の実施例を示している。図1はエンファシス回
路101、符号化回路102、復号化回路103、及び
ディエンファシス回路104で構成される符号化復号化
装置である。
【0023】デジタルの入力映像信号105はエンファ
シス回路101により信号強調が行われた後、符号化回
路102によって符号化処理がなされ符号列106が得
られる。復号化回路106は符号列106を復号化処理
し復号映像信号107を出力する。ディエンファシス回
路104は復号映像信号107を信号抑圧して再生映像
信号108を出力する。
シス回路101により信号強調が行われた後、符号化回
路102によって符号化処理がなされ符号列106が得
られる。復号化回路106は符号列106を復号化処理
し復号映像信号107を出力する。ディエンファシス回
路104は復号映像信号107を信号抑圧して再生映像
信号108を出力する。
【0024】以上のように本実施例によれば、復号映像
信号を信号抑圧することにより符号化処理によって発生
したノイズが除去されるが、符号化処理する前に原信号
を信号強調しておけば信号抑圧による原信号の劣化を抑
制することができる。
信号を信号抑圧することにより符号化処理によって発生
したノイズが除去されるが、符号化処理する前に原信号
を信号強調しておけば信号抑圧による原信号の劣化を抑
制することができる。
【0025】次に、本発明の映像符号化復号化装置の第
2の実施例として、図1におけるエンファシス回路10
1とディエンファシス回路104は相補的な関係にある
ものとした場合について説明する。つまり、エンファシ
ス回路101の伝達関数とディエンファシス回路104
の伝達関数との積は1である。
2の実施例として、図1におけるエンファシス回路10
1とディエンファシス回路104は相補的な関係にある
ものとした場合について説明する。つまり、エンファシ
ス回路101の伝達関数とディエンファシス回路104
の伝達関数との積は1である。
【0026】エンファシス回路101の一例を図2
(a)に示している。図2(a)のエンファシス回路は
第一の加算器201、遅延器202、減算器203、第
一の乗算器204、第二の加算器205、及び第二の乗
算器206で構成されたものである。
(a)に示している。図2(a)のエンファシス回路は
第一の加算器201、遅延器202、減算器203、第
一の乗算器204、第二の加算器205、及び第二の乗
算器206で構成されたものである。
【0027】図2(a)の加算器201は入力信号20
7と帰還ループ信号209とを加算するものであり、加
算器201の出力は遅延器202で1画素分遅延され
る。減算器203は入力信号207から遅延器202の
出力を減算する。減算器203の出力は第一の乗算器2
04、及び第二の乗算器206に入力される。第一の乗
算器204は減算器203の出力に常数x1を乗算する
ものであり、第二の乗算器206は減算器203の出力
に常数k1を乗算する。第二の乗算器206の出力は帰
還ループ信号209として第一の加算器201に入力さ
れる。第一の乗算器204の出力は第二の加算器205
に入力される。第二の加算器205は、第一の乗算器2
04の出力と入力信号207とを加算し、その出力はエ
ンファシス回路101の出力信号208となる。
7と帰還ループ信号209とを加算するものであり、加
算器201の出力は遅延器202で1画素分遅延され
る。減算器203は入力信号207から遅延器202の
出力を減算する。減算器203の出力は第一の乗算器2
04、及び第二の乗算器206に入力される。第一の乗
算器204は減算器203の出力に常数x1を乗算する
ものであり、第二の乗算器206は減算器203の出力
に常数k1を乗算する。第二の乗算器206の出力は帰
還ループ信号209として第一の加算器201に入力さ
れる。第一の乗算器204の出力は第二の加算器205
に入力される。第二の加算器205は、第一の乗算器2
04の出力と入力信号207とを加算し、その出力はエ
ンファシス回路101の出力信号208となる。
【0028】ここで説明を簡潔にするために、第二の乗
算器206における常数k1を0とし、帰還ループがな
いとすれば、このエンファシス回路は1画素前の信号と
の差をx1倍して入力信号に加え、信号強調を行うもの
である。
算器206における常数k1を0とし、帰還ループがな
いとすれば、このエンファシス回路は1画素前の信号と
の差をx1倍して入力信号に加え、信号強調を行うもの
である。
【0029】図2(a)のエンファシス回路に対して相
補的な特性をもつディエンファシス回路の一例を図2
(b)に示している。図2(b)のディエンファシス回
路は、第一の減算器211、遅延器212、第二の減算
器213、第一の乗算器214、第三の減算器215、
及び第二の乗算器216で構成されている。
補的な特性をもつディエンファシス回路の一例を図2
(b)に示している。図2(b)のディエンファシス回
路は、第一の減算器211、遅延器212、第二の減算
器213、第一の乗算器214、第三の減算器215、
及び第二の乗算器216で構成されている。
【0030】まず、第一の減算器211は、入力信号2
17から帰還ループ信号219を減算する。遅延器21
2は第一の減算器211の出力を1画素分遅延する。第
二の減算器213は入力信号217から遅延器212の
出力を減算する。第二の減算器213の出力は第一の乗
算器214、及び第二の乗算器216に入力される。第
一の乗算器214は第二の減算器213の出力に常数x
2を乗算するものであり、第二の乗算器216は第二の
減算器213の出力に常数k2を乗算する。第二の乗算
器216の出力は帰還ループ信号219として第一の減
算器211に入力される。第一の乗算器214の出力は
第三の減算器215に入力される。第三の減算器215
は入力信号217から第一の乗算器214の出力を減算
し、その出力はディエンファシス回路104の出力信号
218となる。
17から帰還ループ信号219を減算する。遅延器21
2は第一の減算器211の出力を1画素分遅延する。第
二の減算器213は入力信号217から遅延器212の
出力を減算する。第二の減算器213の出力は第一の乗
算器214、及び第二の乗算器216に入力される。第
一の乗算器214は第二の減算器213の出力に常数x
2を乗算するものであり、第二の乗算器216は第二の
減算器213の出力に常数k2を乗算する。第二の乗算
器216の出力は帰還ループ信号219として第一の減
算器211に入力される。第一の乗算器214の出力は
第三の減算器215に入力される。第三の減算器215
は入力信号217から第一の乗算器214の出力を減算
し、その出力はディエンファシス回路104の出力信号
218となる。
【0031】さらに、図2(a)のエンファシス回路と
図2(b)のディエンファシス回路とが相補的な関係に
なるためには、(数1)の条件を満たせばよい。
図2(b)のディエンファシス回路とが相補的な関係に
なるためには、(数1)の条件を満たせばよい。
【0032】
【数1】
【0033】例えば、x1=1、k1=0の場合は、x
2=0.5、k2=0.5となり、その周波数特性はf
s/2(fsはサンプリング周波数)でピークもち、最
大約9.5dBの信号強調及び信号抑圧となる。
2=0.5、k2=0.5となり、その周波数特性はf
s/2(fsはサンプリング周波数)でピークもち、最
大約9.5dBの信号強調及び信号抑圧となる。
【0034】なお、遅延器202及び遅延器212は1
画素分時間遅延させるとしたが、これを2画素分時間遅
延させても構わない。この場合のエンファシス回路とデ
ィエンファシス回路の周波数特性はfs/4付近でピー
クをもつことになる。このようにすることにより、高周
波数成分(fs/2付近)での信号強調は行われない。
これは、原信号が高周波数成分を多く含む画像の場合は
高周波数成分を強調することにより符号化ノイズがより
多く発生する場合があるためである。
画素分時間遅延させるとしたが、これを2画素分時間遅
延させても構わない。この場合のエンファシス回路とデ
ィエンファシス回路の周波数特性はfs/4付近でピー
クをもつことになる。このようにすることにより、高周
波数成分(fs/2付近)での信号強調は行われない。
これは、原信号が高周波数成分を多く含む画像の場合は
高周波数成分を強調することにより符号化ノイズがより
多く発生する場合があるためである。
【0035】以上のように本実施例によれば、信号強調
と信号抑圧は相補的になっているため、信号強調された
信号は信号抑圧よって信号強調される前の原信号に戻
り、符号化処理によって発生した符号化ノイズ成分のみ
が抑圧されることになる。従って、符号化ノイズが低減
し画質改善が得られる。
と信号抑圧は相補的になっているため、信号強調された
信号は信号抑圧よって信号強調される前の原信号に戻
り、符号化処理によって発生した符号化ノイズ成分のみ
が抑圧されることになる。従って、符号化ノイズが低減
し画質改善が得られる。
【0036】次に、本発明の第3の実施例として、図1
におけるエンファシス回路101の強調度はディエンフ
ァシス回路104の抑圧度よりも小さくした場合につい
て説明する。従って、信号抑圧の方が強く作用しミスマ
ッチが生じる。
におけるエンファシス回路101の強調度はディエンフ
ァシス回路104の抑圧度よりも小さくした場合につい
て説明する。従って、信号抑圧の方が強く作用しミスマ
ッチが生じる。
【0037】信号強調において信号の高域成分を強調し
た場合、信号抑圧では強調した成分をより多く抑圧する
ため、原信号に対して高域成分に劣化が生じることにな
る。しかし、符号化処理によって高域成分に発生したノ
イズがより多く除去されるため、符号化圧縮率が高まる
とミスマッチを生じさせた方が画質が向上する。
た場合、信号抑圧では強調した成分をより多く抑圧する
ため、原信号に対して高域成分に劣化が生じることにな
る。しかし、符号化処理によって高域成分に発生したノ
イズがより多く除去されるため、符号化圧縮率が高まる
とミスマッチを生じさせた方が画質が向上する。
【0038】図2において、x1、k1が大きくなるに
つれてエンファシス回路の強調度が増し、x2、k2が
大きくなるにつれてディエンファシス回路の抑圧度が増
すことになる。図2(a)のエンファシス回路の強調度
と図2(b)のディエンファシス回路の抑圧度とが等し
くなるためのパラメータx1、k1、x2、k2は、前
述のように(数1)の条件を満たせばよい。
つれてエンファシス回路の強調度が増し、x2、k2が
大きくなるにつれてディエンファシス回路の抑圧度が増
すことになる。図2(a)のエンファシス回路の強調度
と図2(b)のディエンファシス回路の抑圧度とが等し
くなるためのパラメータx1、k1、x2、k2は、前
述のように(数1)の条件を満たせばよい。
【0039】従って、強調度を抑圧度よりも小さくする
ためのパラメータx1、k1は、これらのパラメータの
うち少なくともひとつのパラメータが(数1)の条件式
で求められるパラメータよりも小さければよい。例え
ば、x1=0.5、k1=0の場合は、x2=0.5、
k2=0.5とすればよい。
ためのパラメータx1、k1は、これらのパラメータの
うち少なくともひとつのパラメータが(数1)の条件式
で求められるパラメータよりも小さければよい。例え
ば、x1=0.5、k1=0の場合は、x2=0.5、
k2=0.5とすればよい。
【0040】このように構成することにより、信号抑圧
は信号強調よりも大きくなるため、信号抑圧された信号
は原信号には戻らないが、符号化処理によって発生した
符号化ノイズ成分がより多く抑圧されることになる。従
って、符号化ノイズが低減し画質改善が得られる。
は信号強調よりも大きくなるため、信号抑圧された信号
は原信号には戻らないが、符号化処理によって発生した
符号化ノイズ成分がより多く抑圧されることになる。従
って、符号化ノイズが低減し画質改善が得られる。
【0041】なお、図2(a)のエンファシス回路の遅
延器202及び図2(b)ディエンファシス回路の遅延
器212において、1画素分遅延させて周波数利得特性
のピーク周波数をfs/2付近としても構わないし、2
画素分遅延させてピーク周波数をfs/4付近としても
構わない。
延器202及び図2(b)ディエンファシス回路の遅延
器212において、1画素分遅延させて周波数利得特性
のピーク周波数をfs/2付近としても構わないし、2
画素分遅延させてピーク周波数をfs/4付近としても
構わない。
【0042】また、エンファシス回路の周波数利得特性
のピーク周波数をfs/4付近にもち、ディエンファシ
ス回路の周波数利得特性のピーク周波数をfs/2付近
にもつようにしてもよい。これには、前述のように図2
(a)のエンファシス回路の遅延器202は2画素分遅
延させ、図2(b)のディエンファシス回路の遅延器2
12は1画素分遅延させればよい。こうすることで、原
信号の高周波数成分においては信号抑圧が強く作用する
ため、原信号の高周波数成分が損なわれるが、符号化処
理によって発生した符号化ノイズをより多く除去するこ
とができ、画質が向上する。一方、低域及び中域におい
ては、ほぼ相補的な特性が得られるようにすればよく、
より効率的に符号化ノイズを除去することができる。
のピーク周波数をfs/4付近にもち、ディエンファシ
ス回路の周波数利得特性のピーク周波数をfs/2付近
にもつようにしてもよい。これには、前述のように図2
(a)のエンファシス回路の遅延器202は2画素分遅
延させ、図2(b)のディエンファシス回路の遅延器2
12は1画素分遅延させればよい。こうすることで、原
信号の高周波数成分においては信号抑圧が強く作用する
ため、原信号の高周波数成分が損なわれるが、符号化処
理によって発生した符号化ノイズをより多く除去するこ
とができ、画質が向上する。一方、低域及び中域におい
ては、ほぼ相補的な特性が得られるようにすればよく、
より効率的に符号化ノイズを除去することができる。
【0043】なお、第1の実施例及び第2の実施例にお
ける符号化回路102及び復号化回路103は入力され
た映像信号を圧縮符号化し再生するもので、離散コサイ
ン変換符号化方法等を用いる等、何でも構わない。ま
た、エンファシス回路、ディエンファシス回路は図2で
示した回路構成に限るものではない。
ける符号化回路102及び復号化回路103は入力され
た映像信号を圧縮符号化し再生するもので、離散コサイ
ン変換符号化方法等を用いる等、何でも構わない。ま
た、エンファシス回路、ディエンファシス回路は図2で
示した回路構成に限るものではない。
【0044】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。本発明の第4の実施例は、図1におけるエンファ
シス回路101が信号振幅が大きくなるにつれて小さな
強調度で信号強調を行う非線形特性をもったエンファシ
ス回路であり、また、図1におけるディエンファシス回
路104が信号振幅が大きくなるにつれて小さな抑圧度
で信号抑圧を行う非線形特性をもつディエンファシス回
路である場合である。まず、信号強調と信号抑圧は相補
的になる場合について説明する。
する。本発明の第4の実施例は、図1におけるエンファ
シス回路101が信号振幅が大きくなるにつれて小さな
強調度で信号強調を行う非線形特性をもったエンファシ
ス回路であり、また、図1におけるディエンファシス回
路104が信号振幅が大きくなるにつれて小さな抑圧度
で信号抑圧を行う非線形特性をもつディエンファシス回
路である場合である。まず、信号強調と信号抑圧は相補
的になる場合について説明する。
【0045】信号振幅の大きな信号に対して大きな強調
度で強調すると、画像信号の情報量の増加を招き、かえ
って符号化ノイズを多く発生する場合がある。そこで、
信号振幅に対して非線形特性をもたせることによって、
発生するノイズ成分と同程度の振幅をもつ信号成分に対
しては大きな強調度で信号強調、及び信号抑圧が行わ
れ、大振幅信号に対しては情報量の増加を抑制され、効
率的に符号化ノイズを除去することができる。
度で強調すると、画像信号の情報量の増加を招き、かえ
って符号化ノイズを多く発生する場合がある。そこで、
信号振幅に対して非線形特性をもたせることによって、
発生するノイズ成分と同程度の振幅をもつ信号成分に対
しては大きな強調度で信号強調、及び信号抑圧が行わ
れ、大振幅信号に対しては情報量の増加を抑制され、効
率的に符号化ノイズを除去することができる。
【0046】尚、第2の実施例と同様にエンファシス回
路及びディエンファシス回路の周波数利得特性はfs/
2付近でピークをもってもよいし、fs/4付近でもっ
ても構わない。fs/2付近に利得のピークをもたせる
ことで、周波数帯域の高域に発生する符号化ノイズを積
極的に除去することができる。また、fs/4付近で利
得のピークをもたせることにより、原信号のもつ高周波
数成分の強調を弱め、符号化ノイズの発生を抑制するこ
とができる。
路及びディエンファシス回路の周波数利得特性はfs/
2付近でピークをもってもよいし、fs/4付近でもっ
ても構わない。fs/2付近に利得のピークをもたせる
ことで、周波数帯域の高域に発生する符号化ノイズを積
極的に除去することができる。また、fs/4付近で利
得のピークをもたせることにより、原信号のもつ高周波
数成分の強調を弱め、符号化ノイズの発生を抑制するこ
とができる。
【0047】なお、第3の実施例と同様に、エンファシ
ス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧度よりも
小さくしてよい。こうすることで、復号化された映像信
号をより強く抑圧することになるが、符号化処理によっ
て発生した符号化ノイズをより多く除去することがで
き、画質の向上が得られる。
ス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧度よりも
小さくしてよい。こうすることで、復号化された映像信
号をより強く抑圧することになるが、符号化処理によっ
て発生した符号化ノイズをより多く除去することがで
き、画質の向上が得られる。
【0048】また、エンファシス回路の周波数利得特性
がfs/4付近にピークをもち、ディエンファシス回路
の周波数特性がfs/2付近にピークをもたせてもよ
い。こうすることで、周波数帯域の高域における信号抑
圧が信号強調よりも強く作用するため、低域及び中域の
信号成分を損なうことなく、特に高域において発生する
符号化ノイズをより多く除去することができ、画質の向
上が得られる。
がfs/4付近にピークをもち、ディエンファシス回路
の周波数特性がfs/2付近にピークをもたせてもよ
い。こうすることで、周波数帯域の高域における信号抑
圧が信号強調よりも強く作用するため、低域及び中域の
信号成分を損なうことなく、特に高域において発生する
符号化ノイズをより多く除去することができ、画質の向
上が得られる。
【0049】次に、本発明の第5の実施例を図3を用い
て説明する。図3は、入力信号の振幅に対して非線形な
エンファシス回路の一例を示している。図3(a)の非
線形エンファシス回路は第一の加算器301、遅延器3
02、減算器303、リミッタ304、第一の乗算器3
05、第二の加算器306、及び第二の乗算器307で
構成されたものである。第一の加算器301は入力信号
308と帰還ループ信号310とを加算するものであ
り、加算器301の出力は遅延器302で1画素分遅延
される。減算器303は入力信号308から遅延器30
2の出力を減算する。減算器303の出力は入力信号の
高周波数成分に相当する。
て説明する。図3は、入力信号の振幅に対して非線形な
エンファシス回路の一例を示している。図3(a)の非
線形エンファシス回路は第一の加算器301、遅延器3
02、減算器303、リミッタ304、第一の乗算器3
05、第二の加算器306、及び第二の乗算器307で
構成されたものである。第一の加算器301は入力信号
308と帰還ループ信号310とを加算するものであ
り、加算器301の出力は遅延器302で1画素分遅延
される。減算器303は入力信号308から遅延器30
2の出力を減算する。減算器303の出力は入力信号の
高周波数成分に相当する。
【0050】リミッタ304は減算器303の出力信号
の振幅をリミッタレベルL1で制限する。このリミッタ
304の入出力特性を図4に示している。但し、図4で
はリミッタレベルをLとしている。図4のように入力信
号の振幅が−LからLまでの間は、出力信号は入力信号
と等しくなる。しかし、入力信号の振幅が−L以下の場
合、出力信号の振幅は−Lに制限され、入力信号の振幅
がL以上の場合、出力信号の振幅はLに制限される。
の振幅をリミッタレベルL1で制限する。このリミッタ
304の入出力特性を図4に示している。但し、図4で
はリミッタレベルをLとしている。図4のように入力信
号の振幅が−LからLまでの間は、出力信号は入力信号
と等しくなる。しかし、入力信号の振幅が−L以下の場
合、出力信号の振幅は−Lに制限され、入力信号の振幅
がL以上の場合、出力信号の振幅はLに制限される。
【0051】リミッタ304の出力は第一の乗算器30
5、及び第二の乗算器307に入力される。第一の乗算
器305はリミッタ304の出力に常数x1を乗算する
ものであり、第二の乗算器307はリミッタ304の出
力に常数k1を乗算する。第二の乗算器307の出力は
帰還ループ信号310として第一の加算器301に入力
される。第一の乗算器305の出力は第二の加算器30
6に入力される。第二の加算器306は、第一の乗算器
305の出力と入力信号308とを加算し、その出力は
非線形エンファシス回路の出力信号309となる。
5、及び第二の乗算器307に入力される。第一の乗算
器305はリミッタ304の出力に常数x1を乗算する
ものであり、第二の乗算器307はリミッタ304の出
力に常数k1を乗算する。第二の乗算器307の出力は
帰還ループ信号310として第一の加算器301に入力
される。第一の乗算器305の出力は第二の加算器30
6に入力される。第二の加算器306は、第一の乗算器
305の出力と入力信号308とを加算し、その出力は
非線形エンファシス回路の出力信号309となる。
【0052】ここで説明を簡潔にするため、第二の乗算
器307における常数k1が0とする。つまり、帰還ル
ープがない場合について考えると、リミッタレベルL1
を無限大にすれば、この回路は1画素分前の信号との差
分量をx1倍して入力信号に加える図2(a)と同じも
のになり線形エンファシス回路として働く。しかし、リ
ミッタレベルL1を適当な値にすると、小振幅信号に対
する信号強調度は大振幅信号に対する信号強調度量より
も大きくなり、非線形な特性が得られる。
器307における常数k1が0とする。つまり、帰還ル
ープがない場合について考えると、リミッタレベルL1
を無限大にすれば、この回路は1画素分前の信号との差
分量をx1倍して入力信号に加える図2(a)と同じも
のになり線形エンファシス回路として働く。しかし、リ
ミッタレベルL1を適当な値にすると、小振幅信号に対
する信号強調度は大振幅信号に対する信号強調度量より
も大きくなり、非線形な特性が得られる。
【0053】また、図3(a)で示す非線形エンファシ
ス回路と相補的な特性をもつ非線形ディエンファシス回
路の一例を図3(b)に示している。図3(b)の非線
形ディエンファシス回路は、第一の減算器311、遅延
器312、第二の減算器313、リミッタ314、第一
の乗算器315、第三の減算器316、及び第二の乗算
器317で構成されている。
ス回路と相補的な特性をもつ非線形ディエンファシス回
路の一例を図3(b)に示している。図3(b)の非線
形ディエンファシス回路は、第一の減算器311、遅延
器312、第二の減算器313、リミッタ314、第一
の乗算器315、第三の減算器316、及び第二の乗算
器317で構成されている。
【0054】第一の減算器311は入力信号318から
帰還ループ信号320を減算する。遅延器312は第一
の減算器311の出力を1画素分遅延する。第二の減算
器313は入力信号318から遅延器312の出力を減
算する。第二の減算器313は入力信号318の高周波
数成分に相当する。
帰還ループ信号320を減算する。遅延器312は第一
の減算器311の出力を1画素分遅延する。第二の減算
器313は入力信号318から遅延器312の出力を減
算する。第二の減算器313は入力信号318の高周波
数成分に相当する。
【0055】リミッタ314は第二の減算器313の出
力信号の振幅をリミッタレベルL2で制限する。このリ
ミッタ314は図3(a)の非線形エンファシス回路の
リミッタ304と同様で、その入出力特性は図4に示し
ているものである。
力信号の振幅をリミッタレベルL2で制限する。このリ
ミッタ314は図3(a)の非線形エンファシス回路の
リミッタ304と同様で、その入出力特性は図4に示し
ているものである。
【0056】リミッタ314の出力は第一の乗算器31
5、及び第二の乗算器317に入力される。第一の乗算
器315はリミッタ314の出力に常数x2を乗算する
ものであり、第二の乗算器317はリミッタ314の出
力に常数k2を乗算する。第二の乗算器317の出力は
帰還ループ信号320として第一の減算器311に入力
される。第一の乗算器315の出力は第三の減算器31
6に入力される。第三の減算器316は、入力信号31
8から第一の乗算器315の出力を減算し、その出力は
非線形ディエンファシス回路の出力信号319となる。
5、及び第二の乗算器317に入力される。第一の乗算
器315はリミッタ314の出力に常数x2を乗算する
ものであり、第二の乗算器317はリミッタ314の出
力に常数k2を乗算する。第二の乗算器317の出力は
帰還ループ信号320として第一の減算器311に入力
される。第一の乗算器315の出力は第三の減算器31
6に入力される。第三の減算器316は、入力信号31
8から第一の乗算器315の出力を減算し、その出力は
非線形ディエンファシス回路の出力信号319となる。
【0057】ここで、リミッタ314のリミッタレベル
L2は非線形エンファシス回路のリミッタ304のリミ
ッタレベルL1及び乗算器305の常数x1に規定され
るものとする。リミッタレベルL2は(数2)で与えら
れるものである。
L2は非線形エンファシス回路のリミッタ304のリミ
ッタレベルL1及び乗算器305の常数x1に規定され
るものとする。リミッタレベルL2は(数2)で与えら
れるものである。
【0058】
【数2】
【0059】また、リミッタレベルよりも十分小さい振
幅の信号に対しては、図3(a)の非線形エンファシス
回路と図3(b)非線形ディエンファシス回路とが相補
的な関係になるためには、図2の場合と同様、(数1)
の条件を満たせばよい。さらに、(数2)が満たされて
おれば、すべての信号に対して相補的特性を持つことが
できる。
幅の信号に対しては、図3(a)の非線形エンファシス
回路と図3(b)非線形ディエンファシス回路とが相補
的な関係になるためには、図2の場合と同様、(数1)
の条件を満たせばよい。さらに、(数2)が満たされて
おれば、すべての信号に対して相補的特性を持つことが
できる。
【0060】ところで、信号強調度を増すと信号のもつ
情報量も増すため、圧縮符号化処理において符号化ノイ
ズが増大し、画質劣化を引き起こす可能性がある。従っ
て、基本的には信号強調度は小さい方が符号化効率の面
からみるとよいといえる。しかし、信号強調と相補的な
信号抑圧を行うことで符号化ノイズが除去され画質が改
善される。そこで、非線形エンファシス回路のリミッタ
304のリミッタレベルL1を適当な値にすることで、
ノイズ成分の振幅と同程度の小振幅信号に対して大きな
強調度で信号強調を行い、大振幅信号の信号強調を抑え
ることで情報量の増加を抑えることができ、かつ小振幅
信号に含まれる符号化ノイズを除去することが可能とな
る。
情報量も増すため、圧縮符号化処理において符号化ノイ
ズが増大し、画質劣化を引き起こす可能性がある。従っ
て、基本的には信号強調度は小さい方が符号化効率の面
からみるとよいといえる。しかし、信号強調と相補的な
信号抑圧を行うことで符号化ノイズが除去され画質が改
善される。そこで、非線形エンファシス回路のリミッタ
304のリミッタレベルL1を適当な値にすることで、
ノイズ成分の振幅と同程度の小振幅信号に対して大きな
強調度で信号強調を行い、大振幅信号の信号強調を抑え
ることで情報量の増加を抑えることができ、かつ小振幅
信号に含まれる符号化ノイズを除去することが可能とな
る。
【0061】例えば、各回路の常数の一例として最大信
号振幅が256レベルであり、 x1=1.0、k1=0 x2=0.5、k2=0.5 の場合、非線形エンファシス回路のリミッタ304のリ
ミッタレベルL1、及び非線形エンファシス回路のリミ
ッタ314のリミッタレベルL2は、 L1=15、L2=30 とすればよい。
号振幅が256レベルであり、 x1=1.0、k1=0 x2=0.5、k2=0.5 の場合、非線形エンファシス回路のリミッタ304のリ
ミッタレベルL1、及び非線形エンファシス回路のリミ
ッタ314のリミッタレベルL2は、 L1=15、L2=30 とすればよい。
【0062】なお、このリミッタレベルは実験的に求め
た一例であって、必ずしもこれに限るものではない。た
だし、符号化処理によって生じたブロックノイズ等の符
号化ノイズのノイズレベルが30以下の値であることが
多いため、L2=30とすることで符号化ノイズを効率
的に除去することができる。
た一例であって、必ずしもこれに限るものではない。た
だし、符号化処理によって生じたブロックノイズ等の符
号化ノイズのノイズレベルが30以下の値であることが
多いため、L2=30とすることで符号化ノイズを効率
的に除去することができる。
【0063】なお、図3における遅延器302及び遅延
器312は1画素分の遅延として、周波数利得特性のピ
ーク周波数をfs/2付近にしたが、これに限らず2画
素分の遅延としてもよい。このときの利得のピーク周波
数はfs/4付近となる。
器312は1画素分の遅延として、周波数利得特性のピ
ーク周波数をfs/2付近にしたが、これに限らず2画
素分の遅延としてもよい。このときの利得のピーク周波
数はfs/4付近となる。
【0064】また、非線形エンファシス回路、及び非線
形ディエンファシス回路は図3で示した回路構成でも構
わないが、これに限るものではなく、振幅が大きくなる
に従って強調度が小さくなる非線形な特性をもつエンフ
ァシス回路、及びディエンファシス回路であれば何でも
構わない。
形ディエンファシス回路は図3で示した回路構成でも構
わないが、これに限るものではなく、振幅が大きくなる
に従って強調度が小さくなる非線形な特性をもつエンフ
ァシス回路、及びディエンファシス回路であれば何でも
構わない。
【0065】また、第3の実施例同様、エンファシス回
路の強調度はディエンファシス回路の抑圧度よりも小さ
くしてもよく、高圧縮率での符号化においては符号化ノ
イズがより多く除去されるため画質の改善が得られる。
この場合は図3のエンファシス回路及びディエンファシ
ス回路において、強調度を抑圧度よりも小さくするため
のパラメータx1、k1、L1は、これら3つのパラメ
ータのうち少なくともひとつのパラメータが(数1)及
び(数2)の条件式で求められるパラメータよりも小さ
くすればよい。
路の強調度はディエンファシス回路の抑圧度よりも小さ
くしてもよく、高圧縮率での符号化においては符号化ノ
イズがより多く除去されるため画質の改善が得られる。
この場合は図3のエンファシス回路及びディエンファシ
ス回路において、強調度を抑圧度よりも小さくするため
のパラメータx1、k1、L1は、これら3つのパラメ
ータのうち少なくともひとつのパラメータが(数1)及
び(数2)の条件式で求められるパラメータよりも小さ
くすればよい。
【0066】また、第3の実施例と同様に、エンファシ
ス回路及びディエンファシス回路の周波数利得特性にお
いてピーク周波数をfs/2にしてもよいし、fs/4
としても構わない。さらに、エンファシス回路の周波数
利得特性のピーク周波数をfs/4とし、ディエンファ
シス回路のピーク周波数をfs/2としてもよい。
ス回路及びディエンファシス回路の周波数利得特性にお
いてピーク周波数をfs/2にしてもよいし、fs/4
としても構わない。さらに、エンファシス回路の周波数
利得特性のピーク周波数をfs/4とし、ディエンファ
シス回路のピーク周波数をfs/2としてもよい。
【0067】なお、非線形エンファシス回路、及び非線
形ディエンファシス回路は図3で示した回路構成でも構
わないが、これに限るものではなく、振幅が大きくなる
に従って強調度が小さくなる非線形な特性をもつエンフ
ァシス回路、及びディエンファシス回路であれば何でも
構わない。
形ディエンファシス回路は図3で示した回路構成でも構
わないが、これに限るものではなく、振幅が大きくなる
に従って強調度が小さくなる非線形な特性をもつエンフ
ァシス回路、及びディエンファシス回路であれば何でも
構わない。
【0068】次に、本発明の第6の実施例として、図3
における非線形エンファシス回路、及び非線形ディエン
ファシス回路において、エンファシス回路のパラメータ
x1及びk1は(数2)の条件を満たすが、リミッタレ
ベルL1に関しては(数2)の条件で満たされるL1よ
りも小さくする場合について説明する。このときのエン
ファシス回路のリミッタレベルをL1’とすると、 L2’=(1+x1)×L1’ < L2 で得られるL2’は、エンファシス回路のリミッタレベ
ルがL1’の場合に、強調度と抑圧度とが等しくなるデ
ィエンファシス回路のリミッタレベルを示している。な
お、L2は強調度を抑圧度よりも小さくする場合のディ
エンファシス回路のリミッタレベルである。
における非線形エンファシス回路、及び非線形ディエン
ファシス回路において、エンファシス回路のパラメータ
x1及びk1は(数2)の条件を満たすが、リミッタレ
ベルL1に関しては(数2)の条件で満たされるL1よ
りも小さくする場合について説明する。このときのエン
ファシス回路のリミッタレベルをL1’とすると、 L2’=(1+x1)×L1’ < L2 で得られるL2’は、エンファシス回路のリミッタレベ
ルがL1’の場合に、強調度と抑圧度とが等しくなるデ
ィエンファシス回路のリミッタレベルを示している。な
お、L2は強調度を抑圧度よりも小さくする場合のディ
エンファシス回路のリミッタレベルである。
【0069】ディエンファシス回路の入力信号の振幅が
L2’以下の場合については、強調度と抑圧度は等しく
なりエンファシス回路とディエンファシス回路は相補的
関係をもつ。しかし、ディエンファシス回路の入力信号
の振幅がL2’を越えると、抑圧度は強調度よりも大き
くなる。つまり、信号振幅が小さい平坦な絵柄において
は信号強調と信号抑圧は相補的関係をもつが、信号振幅
が大きい複雑な絵柄においては強調度は抑圧度よりも小
さくなる。
L2’以下の場合については、強調度と抑圧度は等しく
なりエンファシス回路とディエンファシス回路は相補的
関係をもつ。しかし、ディエンファシス回路の入力信号
の振幅がL2’を越えると、抑圧度は強調度よりも大き
くなる。つまり、信号振幅が小さい平坦な絵柄において
は信号強調と信号抑圧は相補的関係をもつが、信号振幅
が大きい複雑な絵柄においては強調度は抑圧度よりも小
さくなる。
【0070】複雑な絵柄を信号強調すると情報量の増加
が平坦な絵柄の場合よりも大きくなり符号化ノイズも増
加してしまうが、このように構成することにより、複雑
な絵柄での強調度を抑えることができ、情報量の増加を
招くなく信号強調することができる。また、平坦な絵柄
では信号強調と信号抑圧が相補的関係であるため、符号
化ノイズ成分のみが除去される。一方、複雑な絵柄では
抑圧度が強調度よりも大きいため、原信号の高域成分が
損なわれるが、符号化処理によって高域成分に発生した
ノイズをより多く除去することができ、画質の改善が得
られる。
が平坦な絵柄の場合よりも大きくなり符号化ノイズも増
加してしまうが、このように構成することにより、複雑
な絵柄での強調度を抑えることができ、情報量の増加を
招くなく信号強調することができる。また、平坦な絵柄
では信号強調と信号抑圧が相補的関係であるため、符号
化ノイズ成分のみが除去される。一方、複雑な絵柄では
抑圧度が強調度よりも大きいため、原信号の高域成分が
損なわれるが、符号化処理によって高域成分に発生した
ノイズをより多く除去することができ、画質の改善が得
られる。
【0071】尚、エンファシス回路及びディエンファシ
ス回路は、図3で示したものでよいが、これに限るもの
ではなく、振幅が大きくなるに従って信号強調度が小さ
くなる非線形な特性をもつエンファシス回路であっても
構わないし、線形な特性をもつエンファシス回路であっ
ても構わないし、信号振幅が所定量以下の場合はエンフ
ァシス回路とディエンファシス回路とは相補的関係にあ
り、信号振幅が所定量よりも大きい場合は信号抑圧が信
号強調よりも強く作用すれば何でも構わない。
ス回路は、図3で示したものでよいが、これに限るもの
ではなく、振幅が大きくなるに従って信号強調度が小さ
くなる非線形な特性をもつエンファシス回路であっても
構わないし、線形な特性をもつエンファシス回路であっ
ても構わないし、信号振幅が所定量以下の場合はエンフ
ァシス回路とディエンファシス回路とは相補的関係にあ
り、信号振幅が所定量よりも大きい場合は信号抑圧が信
号強調よりも強く作用すれば何でも構わない。
【0072】尚、上述の第1の実施例から第6の実施例
において、2次元画像信号の水平方向に対して信号強調
及び信号抑圧するとして説明したが、これに限らず、画
面の垂直方向もしくは時間方向等でも構わない。画面の
垂直方向に処理する場合は、インターレース画像ではフ
ィールド毎に処理してもよいし、フレーム毎に処理して
も構わない。
において、2次元画像信号の水平方向に対して信号強調
及び信号抑圧するとして説明したが、これに限らず、画
面の垂直方向もしくは時間方向等でも構わない。画面の
垂直方向に処理する場合は、インターレース画像ではフ
ィールド毎に処理してもよいし、フレーム毎に処理して
も構わない。
【0073】次に、本発明の第7の実施例として、図1
におけるエンファシス回路101の一例として図5
(a)の二次元エンファシス回路501を用い、図1に
おけるディエンファシス104の一例として図5(b)
の二次元ディエンファシス回路506を用いた場合につ
いて説明する。
におけるエンファシス回路101の一例として図5
(a)の二次元エンファシス回路501を用い、図1に
おけるディエンファシス104の一例として図5(b)
の二次元ディエンファシス回路506を用いた場合につ
いて説明する。
【0074】図5(a)の二次元エンファシス回路50
1は垂直エンファシス回路502、水平エンファシス回
路503で構成され、図5(b)の二次元ディエンファ
シス回路506は水平ディエンファシス回路507、垂
直ディエンファシス回路508で構成されているもので
ある。それぞれの回路構成は、メモリ(図示せず)を使
用して遅延させる内容はそれぞれ異なるが、図2(a)
もしくは図3(a)のエンファシス回路、図2(b)も
しくは図3(b)のディエンファシス回路と同様の基本
構成とすればよい。ただし、水平方向の信号強調度を垂
直方向の信号強調度よりも大きくすることが必要であ
る。さらに、第7の実施例では、垂直エンファシス回路
502と水平エンファシス回路503の接続順序は図示
している順序の逆でもよい。同様に水平ディエンファシ
ス回路507と垂直ディエンファシス回路508のの接
続順序も図示している順序に限られず、この順序の逆で
もよい。
1は垂直エンファシス回路502、水平エンファシス回
路503で構成され、図5(b)の二次元ディエンファ
シス回路506は水平ディエンファシス回路507、垂
直ディエンファシス回路508で構成されているもので
ある。それぞれの回路構成は、メモリ(図示せず)を使
用して遅延させる内容はそれぞれ異なるが、図2(a)
もしくは図3(a)のエンファシス回路、図2(b)も
しくは図3(b)のディエンファシス回路と同様の基本
構成とすればよい。ただし、水平方向の信号強調度を垂
直方向の信号強調度よりも大きくすることが必要であ
る。さらに、第7の実施例では、垂直エンファシス回路
502と水平エンファシス回路503の接続順序は図示
している順序の逆でもよい。同様に水平ディエンファシ
ス回路507と垂直ディエンファシス回路508のの接
続順序も図示している順序に限られず、この順序の逆で
もよい。
【0075】符号化処理において、画像を複数の画素か
らなるブロックに分割し、ブロック毎に符号化処理を行
う場合は、符号化圧縮率が高まるにつれて特にブロック
ノイズが目につくようになり画質が著しく劣化する。こ
のブロックノイズはブロックの境界部においてブロック
間の不連続性が現れるためであるが、特に水平方向の不
連続性が目につく。つまり、垂直方向のブロックの境界
部に線状のノイズとして発生する。この水平方向の不連
続性をよりよく除去するためには、垂直方向の信号強調
度よりも水平方向の信号強調度を大きくすればよい。
らなるブロックに分割し、ブロック毎に符号化処理を行
う場合は、符号化圧縮率が高まるにつれて特にブロック
ノイズが目につくようになり画質が著しく劣化する。こ
のブロックノイズはブロックの境界部においてブロック
間の不連続性が現れるためであるが、特に水平方向の不
連続性が目につく。つまり、垂直方向のブロックの境界
部に線状のノイズとして発生する。この水平方向の不連
続性をよりよく除去するためには、垂直方向の信号強調
度よりも水平方向の信号強調度を大きくすればよい。
【0076】例えば、図3(a)の非線形エンファシス
回路を垂直エンファシス回路502及び水平エンファシ
ス回路503に、図3(b)の非線形ディエンファシス
回路を水平ディエンファシス回路507、及び垂直エン
ファシス回路に用いた場合、(表1)のように常数x
1、k1、L1、x2、k2、L2を選べば水平方向で
最大約9.5dB、垂直方向で最大約5.5dBの信号
抑圧度となり、効率的にブロックノイズを除去すること
ができる。
回路を垂直エンファシス回路502及び水平エンファシ
ス回路503に、図3(b)の非線形ディエンファシス
回路を水平ディエンファシス回路507、及び垂直エン
ファシス回路に用いた場合、(表1)のように常数x
1、k1、L1、x2、k2、L2を選べば水平方向で
最大約9.5dB、垂直方向で最大約5.5dBの信号
抑圧度となり、効率的にブロックノイズを除去すること
ができる。
【0077】
【表1】
【0078】なお、各エンファシス回路、ディエンファ
シス回路は図3で示したものでよいが、これに限るもの
ではなく、振幅が大きくなるに従って信号強調度が小さ
くなる非線形な特性をもつエンファシス回路であっても
構わないし、線形な特性をもつエンファシス回路であっ
ても構わない。また、(表1)で示した常数は実験的に
求めた一例であって、これに限るものではない。
シス回路は図3で示したものでよいが、これに限るもの
ではなく、振幅が大きくなるに従って信号強調度が小さ
くなる非線形な特性をもつエンファシス回路であっても
構わないし、線形な特性をもつエンファシス回路であっ
ても構わない。また、(表1)で示した常数は実験的に
求めた一例であって、これに限るものではない。
【0079】なお、水平及び垂直エンファシス回路はそ
れぞれ水平及び垂直ディエンファシス回路は相補的関係
にあっても構わないし、水平及び垂直エンファシス回路
の強調度はそれぞれ水平及び垂直ディエンファシス回路
の抑圧度よりも小さくしてもよい。また、水平方向もし
くは垂直方向のうちどちらか一方の強調度のみ抑圧度よ
りも小さくしてもよい。ただし、このとき他方は強調度
と抑圧度は等しくする必要がある。
れぞれ水平及び垂直ディエンファシス回路は相補的関係
にあっても構わないし、水平及び垂直エンファシス回路
の強調度はそれぞれ水平及び垂直ディエンファシス回路
の抑圧度よりも小さくしてもよい。また、水平方向もし
くは垂直方向のうちどちらか一方の強調度のみ抑圧度よ
りも小さくしてもよい。ただし、このとき他方は強調度
と抑圧度は等しくする必要がある。
【0080】次に、本発明の第8の実施例として、第7
の実施例と同様、図1におけるエンファシス回路101
の一例として図5(a)の二次元エンファシス回路50
1を用い、図1におけるディエンファシス回路104の
一例として図5(b)の二次元ディエンファシス回路5
06を用いた場合について説明する。第8の実施例は第
7の実施例と同様の回路を用いるが、第7の実施例とは
接続条件が異なる。すなわち、最初に垂直エンファシス
回路を設け、まず入力信号の垂直方向の信号強調を行な
うように構成する必要がある。
の実施例と同様、図1におけるエンファシス回路101
の一例として図5(a)の二次元エンファシス回路50
1を用い、図1におけるディエンファシス回路104の
一例として図5(b)の二次元ディエンファシス回路5
06を用いた場合について説明する。第8の実施例は第
7の実施例と同様の回路を用いるが、第7の実施例とは
接続条件が異なる。すなわち、最初に垂直エンファシス
回路を設け、まず入力信号の垂直方向の信号強調を行な
うように構成する必要がある。
【0081】以上のように構成された本実施例の動作に
ついて説明する。まず、図5(a)の二次元エンファシ
ス回路501では、まず入力映像信号504が垂直エン
ファシス回路502によって垂直方向に信号強調が行わ
れる。垂直エンファシス回路502の出力は水平エンフ
ァシス回路503によって水平方向に信号強調が行われ
る。水平エンファシス回路503の出力信号505は、
第1の実施例で説明したように符号化、復号化処理され
る。復号化処理された信号509は二次元ディエンファ
シス回路506に入力されるが、まず、水平ディエンフ
ァシス回路507によって水平方向に信号抑圧が行わ
れ、次に、垂直ディエンファシス回路508によって垂
直方向に信号抑圧が行われる。垂直ディエンファシス回
路508の出力は再生映像信号510として出力され
る。
ついて説明する。まず、図5(a)の二次元エンファシ
ス回路501では、まず入力映像信号504が垂直エン
ファシス回路502によって垂直方向に信号強調が行わ
れる。垂直エンファシス回路502の出力は水平エンフ
ァシス回路503によって水平方向に信号強調が行われ
る。水平エンファシス回路503の出力信号505は、
第1の実施例で説明したように符号化、復号化処理され
る。復号化処理された信号509は二次元ディエンファ
シス回路506に入力されるが、まず、水平ディエンフ
ァシス回路507によって水平方向に信号抑圧が行わ
れ、次に、垂直ディエンファシス回路508によって垂
直方向に信号抑圧が行われる。垂直ディエンファシス回
路508の出力は再生映像信号510として出力され
る。
【0082】信号強調度が増すに従って、信号振幅のオ
ーバーフローもしくはアンダーフローが発生しやすくな
り、エンファシス回路とディエンファシス回路との間で
ミスマッチが大きくなりノイズが発生してくる。従っ
て、信号強調度の小さな垂直方向の信号強調を先に行う
ことにより、信号振幅のオーバーフロー及びアンダーフ
ローの発生を低減することができる。その結果、信号強
調、信号抑圧間のミスマッチが減少し、信号強調、信号
抑圧によるノイズを低減することが可能となる。
ーバーフローもしくはアンダーフローが発生しやすくな
り、エンファシス回路とディエンファシス回路との間で
ミスマッチが大きくなりノイズが発生してくる。従っ
て、信号強調度の小さな垂直方向の信号強調を先に行う
ことにより、信号振幅のオーバーフロー及びアンダーフ
ローの発生を低減することができる。その結果、信号強
調、信号抑圧間のミスマッチが減少し、信号強調、信号
抑圧によるノイズを低減することが可能となる。
【0083】なお、各エンファシス回路、ディエンファ
シス回路は図2もしくは図3で示したものでよいが、こ
れに限るものではない。
シス回路は図2もしくは図3で示したものでよいが、こ
れに限るものではない。
【0084】次に、図6を用いて本発明の第9の実施例
を説明する。図6は図1で示したような符号化復号化装
置にモード切り換え器601を備え、複数のモードをも
った符号化復号化装置の一例のブロック図である。
を説明する。図6は図1で示したような符号化復号化装
置にモード切り換え器601を備え、複数のモードをも
った符号化復号化装置の一例のブロック図である。
【0085】モード切り換え器601は複数のモードを
制御するモード制御信号603に応じてモード信号60
4を出力する。エンファシス回路602はモード信号6
04に応じた信号強調度で映像信号606を信号強調し
出力する。信号強調された信号607は第1の実施例で
説明したように符号化回路に入力され符号化処理が行わ
れる。
制御するモード制御信号603に応じてモード信号60
4を出力する。エンファシス回路602はモード信号6
04に応じた信号強調度で映像信号606を信号強調し
出力する。信号強調された信号607は第1の実施例で
説明したように符号化回路に入力され符号化処理が行わ
れる。
【0086】信号強調度が高くなりすぎると、符号化回
路に入力される信号607の情報量が増大し、かえって
符号化処理において多くの符号化ノイズが発生し画質劣
化を招く場合がある。また、復号化処理を行う装置にお
ける信号抑圧処理と相補的な関係を保つために、信号強
調の特性を復号化装置にあわせる必要がある場合があ
る。このような複数のモードに応じて、信号強調処理を
変えることにより、効率的な圧縮符号化を実現すること
ができる。
路に入力される信号607の情報量が増大し、かえって
符号化処理において多くの符号化ノイズが発生し画質劣
化を招く場合がある。また、復号化処理を行う装置にお
ける信号抑圧処理と相補的な関係を保つために、信号強
調の特性を復号化装置にあわせる必要がある場合があ
る。このような複数のモードに応じて、信号強調処理を
変えることにより、効率的な圧縮符号化を実現すること
ができる。
【0087】例えば、映像信号を圧縮符号化して得られ
た符号列を媒体に記録する際に、記録再生可能な媒体に
記録するモードと再生のみ可能な媒体に記録するモード
とに応じた信号強調を行う。符号化処理の手段をもたず
復号化処理の手段のみをもつ装置においては、媒体から
映像信号を再生する際の信号抑圧度は、記録の際の信号
強調度によって一意的に決められてしまう。一方、符号
化処理及び復号化処理を両方備えた装置においては、記
録する際に信号強調度を自由に選択することができる。
このように、媒体の種類に応じたモードによって信号強
調度を変えることができ、効率的に符号化処理を行うこ
とができる。
た符号列を媒体に記録する際に、記録再生可能な媒体に
記録するモードと再生のみ可能な媒体に記録するモード
とに応じた信号強調を行う。符号化処理の手段をもたず
復号化処理の手段のみをもつ装置においては、媒体から
映像信号を再生する際の信号抑圧度は、記録の際の信号
強調度によって一意的に決められてしまう。一方、符号
化処理及び復号化処理を両方備えた装置においては、記
録する際に信号強調度を自由に選択することができる。
このように、媒体の種類に応じたモードによって信号強
調度を変えることができ、効率的に符号化処理を行うこ
とができる。
【0088】ただし、本実施例ではエンファシス回路に
対して信号抑圧を行うディエンファシス回路は、全ての
モードにおいて、エンファシス回路と相補的な関係にあ
るとする。
対して信号抑圧を行うディエンファシス回路は、全ての
モードにおいて、エンファシス回路と相補的な関係にあ
るとする。
【0089】なお、エンファシス回路及びディエンファ
シス回路の周波数利得特性のピーク周波数を各モードに
応じて規定しても構わないし、最大利得を各モードに応
じて規定しても構わない。
シス回路の周波数利得特性のピーク周波数を各モードに
応じて規定しても構わないし、最大利得を各モードに応
じて規定しても構わない。
【0090】次に、本発明の第10の実施例として、図
6において少なくともひとつのモードにおいてはエンフ
ァシス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧度よ
りも小さくした場合について説明する。ここでは、モー
ド数を3個として説明する。
6において少なくともひとつのモードにおいてはエンフ
ァシス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧度よ
りも小さくした場合について説明する。ここでは、モー
ド数を3個として説明する。
【0091】モード切り換え器601は3個のモードを
制御するモード制御信号603に応じてモード信号60
4を出力する。エンファシス回路602はモード信号6
04に応じたて強調度で映像信号606を信号強調し出
力する。信号強調された信号607は第1の実施例で説
明したように符号化回路に入力され符号化処理が行われ
る。
制御するモード制御信号603に応じてモード信号60
4を出力する。エンファシス回路602はモード信号6
04に応じたて強調度で映像信号606を信号強調し出
力する。信号強調された信号607は第1の実施例で説
明したように符号化回路に入力され符号化処理が行われ
る。
【0092】また、再生側ではディエンファシス回路は
モード信号に応じた抑圧度で復号された映像信号を抑圧
する。ここで、3個のモードに対する強調度は抑圧度よ
りも大きくせず、少なくともひとつのモードにおいて
は、強調度を抑圧度よりも小さくする。例えば、次のよ
うにする。 モード1: 強調度 = 抑圧度 モード2: 強調度 < 抑圧度 モード3: 強調度 = 抑圧度 モード1の強調度 < モード2の強調度 < モード
3の強調度 モード1の抑圧度 < モード2の抑圧度 = モード
3の抑圧度 信号強調度が高くなりすぎると、符号化回路に入力され
る信号607の情報量が増加するため、符号化処理にお
いて発生する符号化ノイズが増加し画質劣化を招く場合
がある。従って、通常はモード3を選択して信号強調及
び信号抑圧を行い、もともと符号化ノイズの発生が少な
いような符号化処理を行う場合はモード1を選択する。
さらに、信号強調を行うことにより符号化ノイズの発生
が多くなる場合はモード2を選択する。
モード信号に応じた抑圧度で復号された映像信号を抑圧
する。ここで、3個のモードに対する強調度は抑圧度よ
りも大きくせず、少なくともひとつのモードにおいて
は、強調度を抑圧度よりも小さくする。例えば、次のよ
うにする。 モード1: 強調度 = 抑圧度 モード2: 強調度 < 抑圧度 モード3: 強調度 = 抑圧度 モード1の強調度 < モード2の強調度 < モード
3の強調度 モード1の抑圧度 < モード2の抑圧度 = モード
3の抑圧度 信号強調度が高くなりすぎると、符号化回路に入力され
る信号607の情報量が増加するため、符号化処理にお
いて発生する符号化ノイズが増加し画質劣化を招く場合
がある。従って、通常はモード3を選択して信号強調及
び信号抑圧を行い、もともと符号化ノイズの発生が少な
いような符号化処理を行う場合はモード1を選択する。
さらに、信号強調を行うことにより符号化ノイズの発生
が多くなる場合はモード2を選択する。
【0093】このような複数のモードに応じて、信号強
調処理を変えることにより、効率的な圧縮符号化を実現
することができる。
調処理を変えることにより、効率的な圧縮符号化を実現
することができる。
【0094】なお、前述のモードの例ではディエンファ
シス回路の抑圧度はモード2及びモード3に対して同じ
抑圧度としたが、これに限らず異なったものにしてもよ
い。また、複数のモードのうち、信号強調及び信号抑圧
をともに行わないモードがあっても構わないし、信号強
調は行わないが信号抑圧は行うモードがあっても構わな
い。
シス回路の抑圧度はモード2及びモード3に対して同じ
抑圧度としたが、これに限らず異なったものにしてもよ
い。また、複数のモードのうち、信号強調及び信号抑圧
をともに行わないモードがあっても構わないし、信号強
調は行わないが信号抑圧は行うモードがあっても構わな
い。
【0095】また、エンファシス回路の強調度はモード
信号により決定されるが、ディエンファシス回路の抑圧
度はモード信号によらず一定としてもよい。この場合の
抑圧度は最も大きい強調度と等しくすればよい。こうす
ることで、再生手段側でモード信号による制御を必要と
せず、回路規模を縮小することができる。さらに、モー
ド数を3個としたが、これに限らず2個以上であれば幾
つでも構わないし、前述のモードの例も一例であって限
られたものではない。
信号により決定されるが、ディエンファシス回路の抑圧
度はモード信号によらず一定としてもよい。この場合の
抑圧度は最も大きい強調度と等しくすればよい。こうす
ることで、再生手段側でモード信号による制御を必要と
せず、回路規模を縮小することができる。さらに、モー
ド数を3個としたが、これに限らず2個以上であれば幾
つでも構わないし、前述のモードの例も一例であって限
られたものではない。
【0096】なお、第9の実施例及び第10の実施例に
おいて、画像を複数の画素からなるブロックに分割する
手段を備えて、ブロックごとにモードを選択してもよ
い。また、モード切り換えをする単位は画面ごとに行っ
ても構わないし、所定時間ごとに検出信号を出力する計
数回路を具備して、所定時間ごとに行っても構わない。
さらに、画像のシーンチェンジを検出する回路をさらに
具備し、シーンチェンジごとにモード切り換えを行って
も構わない。また、モード切り換え器は前記シーンチェ
ンジが検出された時にモードを選択し、再びシーンチェ
ンジが検出されるまで前記モードを保持するように構成
してもよい。尚、シーンチェンジを検出する方法は、画
像間の相関を測定する等すればよいが、これに限るもの
ではなく何でも構わない。
おいて、画像を複数の画素からなるブロックに分割する
手段を備えて、ブロックごとにモードを選択してもよ
い。また、モード切り換えをする単位は画面ごとに行っ
ても構わないし、所定時間ごとに検出信号を出力する計
数回路を具備して、所定時間ごとに行っても構わない。
さらに、画像のシーンチェンジを検出する回路をさらに
具備し、シーンチェンジごとにモード切り換えを行って
も構わない。また、モード切り換え器は前記シーンチェ
ンジが検出された時にモードを選択し、再びシーンチェ
ンジが検出されるまで前記モードを保持するように構成
してもよい。尚、シーンチェンジを検出する方法は、画
像間の相関を測定する等すればよいが、これに限るもの
ではなく何でも構わない。
【0097】次に、図7を用いて本発明の第11の実施
例を説明する。図7は第9の実施例と同様、図1で示し
たような符号化復号化装置において、モード切り換え器
701を備え、複数の符号化圧縮率で符号化処理する符
号化復号化装置の一例のブロック図である。
例を説明する。図7は第9の実施例と同様、図1で示し
たような符号化復号化装置において、モード切り換え器
701を備え、複数の符号化圧縮率で符号化処理する符
号化復号化装置の一例のブロック図である。
【0098】モード切り換え器701は符号化圧縮率制
御信号704に応じたモード信号705を出力する。エ
ンファシス回路702はモード信号705に応じた信号
強調度で映像信号706を信号強調する。符号化器70
3は符号化圧縮率制御信号に応じた符号化圧縮率でエン
ファシス回路702の出力信号を符号化処理し符号列7
07を出力する。
御信号704に応じたモード信号705を出力する。エ
ンファシス回路702はモード信号705に応じた信号
強調度で映像信号706を信号強調する。符号化器70
3は符号化圧縮率制御信号に応じた符号化圧縮率でエン
ファシス回路702の出力信号を符号化処理し符号列7
07を出力する。
【0099】この符号化復号化装置の例では、信号強調
と信号抑圧とは相補的関係にあり、符号化圧縮率が低い
ときは信号強調度を小さくし、符号化圧縮率が高くなる
と信号強調度を大きくする。符号化圧縮率が低い場合は
符号化ノイズが本来少ないため、信号強調度及び信号抑
圧度を大きくする必要はない。しかし、符号化圧縮率が
高まるにつれてブロックノイズ等が発生し画質劣化が顕
著になるため、より積極的に符号化ノイズを除去する。
と信号抑圧とは相補的関係にあり、符号化圧縮率が低い
ときは信号強調度を小さくし、符号化圧縮率が高くなる
と信号強調度を大きくする。符号化圧縮率が低い場合は
符号化ノイズが本来少ないため、信号強調度及び信号抑
圧度を大きくする必要はない。しかし、符号化圧縮率が
高まるにつれてブロックノイズ等が発生し画質劣化が顕
著になるため、より積極的に符号化ノイズを除去する。
【0100】一般的に信号強調度を大きくすると情報量
が増えてしまうが、情報量の増加による符号化ノイズの
増加と信号抑圧によって除去される符号化ノイズとのト
レードオフになるが、もともと符号化ノイズの少ない場
合は信号強調度を小さくした方が好ましい。従って、符
号化圧縮率に応じて適応的に信号強調を行い、信号強調
にしたがった信号抑圧を行うことにより、効率的に符号
化ノイズを低減することができ画質の改善が得られる。
が増えてしまうが、情報量の増加による符号化ノイズの
増加と信号抑圧によって除去される符号化ノイズとのト
レードオフになるが、もともと符号化ノイズの少ない場
合は信号強調度を小さくした方が好ましい。従って、符
号化圧縮率に応じて適応的に信号強調を行い、信号強調
にしたがった信号抑圧を行うことにより、効率的に符号
化ノイズを低減することができ画質の改善が得られる。
【0101】なお、信号抑圧処理のためのディエンファ
シス回路はエンファシス回路702と相補的な関係にあ
ればよいが、これに限らず、ディエンファシス回路の抑
圧度がエンファシス回路の強調度よりも大きくなるモー
ドがあっても構わない。
シス回路はエンファシス回路702と相補的な関係にあ
ればよいが、これに限らず、ディエンファシス回路の抑
圧度がエンファシス回路の強調度よりも大きくなるモー
ドがあっても構わない。
【0102】次に、図7を用いて本発明の第12の実施
例として、信号強調度が信号抑圧度よりも小さいモード
をもつ符号化復号化装置の一例を説明する。図7は第1
1の実施例と同様、図1で示したような符号化復号化装
置において、モード切り換え器701を備え、複数の符
号化圧縮率で符号化処理する符号化復号化装置の一例の
ブロック図である。ここで、符号化圧縮率を3種類と
し、それぞれモード1、モード2、及びモード3を次の
ように決める。
例として、信号強調度が信号抑圧度よりも小さいモード
をもつ符号化復号化装置の一例を説明する。図7は第1
1の実施例と同様、図1で示したような符号化復号化装
置において、モード切り換え器701を備え、複数の符
号化圧縮率で符号化処理する符号化復号化装置の一例の
ブロック図である。ここで、符号化圧縮率を3種類と
し、それぞれモード1、モード2、及びモード3を次の
ように決める。
【0103】モード1の圧縮率 > モード2の圧縮率
> モード3の圧縮率符号化圧縮率制御信号704は
3種類の圧縮率を決定する制御信号である。モード切り
換え器701は符号化圧縮率制御信号704に応じたモ
ード信号705を出力する。エンファシス回路702は
モード信号705に応じた信号強調度で映像信号706
を信号強調する。符号化器703は符号化圧縮率制御信
号に応じた符号化圧縮率でエンファシス回路702の出
力信号を符号化処理し符号列707を出力する。
> モード3の圧縮率符号化圧縮率制御信号704は
3種類の圧縮率を決定する制御信号である。モード切り
換え器701は符号化圧縮率制御信号704に応じたモ
ード信号705を出力する。エンファシス回路702は
モード信号705に応じた信号強調度で映像信号706
を信号強調する。符号化器703は符号化圧縮率制御信
号に応じた符号化圧縮率でエンファシス回路702の出
力信号を符号化処理し符号列707を出力する。
【0104】この符号化復号化装置の例では、符号化圧
縮率が低いときは信号強調度を小さくし、符号化圧縮率
が高くなると信号強調度を大きくする。符号化圧縮率が
低い場合は符号化ノイズが本来少ないため、信号強調度
及び信号抑圧度を大きくする必要はない。しかし、符号
化圧縮率が高まるにつれてブロックノイズ等が発生し画
質劣化が顕著になるため、より積極的に符号化ノイズを
除去する。
縮率が低いときは信号強調度を小さくし、符号化圧縮率
が高くなると信号強調度を大きくする。符号化圧縮率が
低い場合は符号化ノイズが本来少ないため、信号強調度
及び信号抑圧度を大きくする必要はない。しかし、符号
化圧縮率が高まるにつれてブロックノイズ等が発生し画
質劣化が顕著になるため、より積極的に符号化ノイズを
除去する。
【0105】一例として、次のように各モードの強調度
及び抑圧度を決める。 モード1の強調度 > モード2の強調度 > モード
3の強調度 モード1の抑圧度 > モード2の抑圧度 > モード
3の抑圧度 ただし、各モードにおいて強調度は抑圧度よりも大きく
せず、少なくともひとつのモードで強調度を抑圧度より
も小さくする必要がある。一例として次の条件を満足す
るとする。 モード1の強調度 < モード1の抑圧度 モード2の強調度 = モード2の抑圧度 モード3の強調度 = モード3の抑圧度 一般的に信号強調度を大きくすると情報量が増えてしま
うが、情報量の増加による符号化ノイズの増加と信号抑
圧によって除去される符号化ノイズとのトレードオフに
なるが、もともと符号化ノイズの少ない場合は信号強調
度を小さくした方が好ましい。従って、符号化圧縮率に
応じて適応的に信号強調を行い、信号強調にしたがった
信号抑圧を行うことにより、効率的に符号化ノイズを低
減することができ画質の改善が得られる。さらに、モー
ド1(高圧縮率モード)では強調度を抑圧度よりも小さ
くしているため、原信号の高域成分は損なわれるが、高
域成分に発生した符号化ノイズをより多く除去すること
ができ、画質が向上する。
及び抑圧度を決める。 モード1の強調度 > モード2の強調度 > モード
3の強調度 モード1の抑圧度 > モード2の抑圧度 > モード
3の抑圧度 ただし、各モードにおいて強調度は抑圧度よりも大きく
せず、少なくともひとつのモードで強調度を抑圧度より
も小さくする必要がある。一例として次の条件を満足す
るとする。 モード1の強調度 < モード1の抑圧度 モード2の強調度 = モード2の抑圧度 モード3の強調度 = モード3の抑圧度 一般的に信号強調度を大きくすると情報量が増えてしま
うが、情報量の増加による符号化ノイズの増加と信号抑
圧によって除去される符号化ノイズとのトレードオフに
なるが、もともと符号化ノイズの少ない場合は信号強調
度を小さくした方が好ましい。従って、符号化圧縮率に
応じて適応的に信号強調を行い、信号強調にしたがった
信号抑圧を行うことにより、効率的に符号化ノイズを低
減することができ画質の改善が得られる。さらに、モー
ド1(高圧縮率モード)では強調度を抑圧度よりも小さ
くしているため、原信号の高域成分は損なわれるが、高
域成分に発生した符号化ノイズをより多く除去すること
ができ、画質が向上する。
【0106】このように構成することにより、符号化圧
縮率に適応して効率的に符号化ノイズを除去することが
可能となる。
縮率に適応して効率的に符号化ノイズを除去することが
可能となる。
【0107】なお、モード1及びモード2を次のように
すれば、ディエンファシス回路の信号抑圧は2モードに
なる。 モード1の強調度 < モード2の強調度 モード1の抑圧度 = モード2の抑圧度 また、圧縮率が低いモード(モード3)では、信号強
調、及び信号抑圧を行わなくてもよい。
すれば、ディエンファシス回路の信号抑圧は2モードに
なる。 モード1の強調度 < モード2の強調度 モード1の抑圧度 = モード2の抑圧度 また、圧縮率が低いモード(モード3)では、信号強
調、及び信号抑圧を行わなくてもよい。
【0108】なお、モード数を3個としたが、これに限
らずいくらでも構わない。また、符号化圧縮率のモード
数と信号強調のモード数、及び信号抑圧のモード数とを
同数としても構わないし、異なっても構わない。
らずいくらでも構わない。また、符号化圧縮率のモード
数と信号強調のモード数、及び信号抑圧のモード数とを
同数としても構わないし、異なっても構わない。
【0109】また、強調度を抑圧度よりも小さくする場
合は、符号化圧縮率が高まるにつれて強調度を小さく
(もしくは抑圧度を大きくし)、信号強調と信号抑圧と
のミスマッチを大きくしてもよい。この例としては、デ
ィエンファシス回路の抑圧度を一定とした場合、高圧縮
率モードでは強調度を抑圧度よりも小さくし、低圧縮率
モードでは強調度と抑圧度とを等しくする。こうするこ
とで、低圧縮率モードではエンファシス回路とディエン
ファシス回路とで相補的関係にあるため、原信号を損な
うこと無く符号化ノイズのみを除去することが可能とな
る。一方、高圧縮率モードでは信号抑圧が信号強調より
も強く作用するため、原信号を損なう場合があるが符号
化ノイズをより多く除去するため画質の向上が得られ
る。
合は、符号化圧縮率が高まるにつれて強調度を小さく
(もしくは抑圧度を大きくし)、信号強調と信号抑圧と
のミスマッチを大きくしてもよい。この例としては、デ
ィエンファシス回路の抑圧度を一定とした場合、高圧縮
率モードでは強調度を抑圧度よりも小さくし、低圧縮率
モードでは強調度と抑圧度とを等しくする。こうするこ
とで、低圧縮率モードではエンファシス回路とディエン
ファシス回路とで相補的関係にあるため、原信号を損な
うこと無く符号化ノイズのみを除去することが可能とな
る。一方、高圧縮率モードでは信号抑圧が信号強調より
も強く作用するため、原信号を損なう場合があるが符号
化ノイズをより多く除去するため画質の向上が得られ
る。
【0110】次に図8を用いて本発明の第13の実施例
を説明する。本実施例は画像の空間的相関に応じた信号
強調を行う装置の一例であり、空間的相関を表す尺度し
てアクティビティ用いた場合の一例である。図8は図1
で示したような符号化復号化装置にアクティビティ検出
器801、及びモード切り換え器802を備えた符号化
復号化装置の一例のブロック図である。
を説明する。本実施例は画像の空間的相関に応じた信号
強調を行う装置の一例であり、空間的相関を表す尺度し
てアクティビティ用いた場合の一例である。図8は図1
で示したような符号化復号化装置にアクティビティ検出
器801、及びモード切り換え器802を備えた符号化
復号化装置の一例のブロック図である。
【0111】アクティビティ検出器801は映像信号8
07のアクティビティ808を検出し出力するものであ
る。検出されたアクティビティ808はモード切り換え
器802に入力され、アクティビティ808に応じたモ
ード信号809を出力する。エンファシス回路803は
モード信号809に応じた信号強調度で映像信号807
を信号強調する。信号強調された信号は第1の実施例と
同様に符号化器804で符号化処理され符号列810が
得られる。符号列810は復号化器805で復号化処理
されエンファシス回路803の強調度に応じた抑圧度で
ディエンファシス回路806で信号抑圧し再生映像信号
811を得る。
07のアクティビティ808を検出し出力するものであ
る。検出されたアクティビティ808はモード切り換え
器802に入力され、アクティビティ808に応じたモ
ード信号809を出力する。エンファシス回路803は
モード信号809に応じた信号強調度で映像信号807
を信号強調する。信号強調された信号は第1の実施例と
同様に符号化器804で符号化処理され符号列810が
得られる。符号列810は復号化器805で復号化処理
されエンファシス回路803の強調度に応じた抑圧度で
ディエンファシス回路806で信号抑圧し再生映像信号
811を得る。
【0112】エンファシス回路803の信号強調度は映
像信号のアクティビティが大きくなるにつれて小さくす
る。これは、アクティビティの大きな映像信号は情報量
が多いため、大きな強調度で強調すると符号化処理にお
ける符号化ノイズがより多く発生する場合があるためで
ある。このように、アクティビティに応じて適応的に信
号強調度を決めることにより効率的に符号化ノイズを除
去できる。
像信号のアクティビティが大きくなるにつれて小さくす
る。これは、アクティビティの大きな映像信号は情報量
が多いため、大きな強調度で強調すると符号化処理にお
ける符号化ノイズがより多く発生する場合があるためで
ある。このように、アクティビティに応じて適応的に信
号強調度を決めることにより効率的に符号化ノイズを除
去できる。
【0113】アクティビティは、画素の画素レベルの分
散をアクティビティとして扱えばよい。画素レベルの分
散は、N個の画素レベルをa1、a2、a3、・・aNとす
ると(数3)のように計算される。なお、(数3)のm
は(数4)で計算されるN個の画素レベルの平均値であ
る。
散をアクティビティとして扱えばよい。画素レベルの分
散は、N個の画素レベルをa1、a2、a3、・・aNとす
ると(数3)のように計算される。なお、(数3)のm
は(数4)で計算されるN個の画素レベルの平均値であ
る。
【0114】
【数3】
【0115】
【数4】
【0116】尚、アクティビティとして前述のように画
素レベルの分散を用いればよいが、これに限らず隣接す
る画素の画素レベルの差分量の和でもよいし、平均値と
の差の和でも構わないし、画像のアクティビティを示す
ものであれば何でも構わない。
素レベルの分散を用いればよいが、これに限らず隣接す
る画素の画素レベルの差分量の和でもよいし、平均値と
の差の和でも構わないし、画像のアクティビティを示す
ものであれば何でも構わない。
【0117】また、アクティビティの検出は、画面をブ
ロックに分割してブロック単位で行っても構わないし、
画面単位で行っても構わないし、複数画面単位で行って
も構わないし何でも構わない。また、画像のシーンチェ
ンジ検出器を具備し、シーンチェンジごとにアクティビ
ティを検出し、検出したアクティビティに応じて信号強
調してもよい。また、モード切り換え器は前記シーンチ
ェンジが検出された時にモードを選択し、再びシーンチ
ェンジが検出されるまで前記モードを保持するように構
成してもよい。
ロックに分割してブロック単位で行っても構わないし、
画面単位で行っても構わないし、複数画面単位で行って
も構わないし何でも構わない。また、画像のシーンチェ
ンジ検出器を具備し、シーンチェンジごとにアクティビ
ティを検出し、検出したアクティビティに応じて信号強
調してもよい。また、モード切り換え器は前記シーンチ
ェンジが検出された時にモードを選択し、再びシーンチ
ェンジが検出されるまで前記モードを保持するように構
成してもよい。
【0118】なお、信号抑圧処理のためのディエンファ
シス回路806はエンファシス回路803と相補的な関
係にある回路であっても構わないし、抑圧度が強調度よ
りも大きな場合でも構わない。
シス回路806はエンファシス回路803と相補的な関
係にある回路であっても構わないし、抑圧度が強調度よ
りも大きな場合でも構わない。
【0119】また、抑圧度を強調度よりも大きくするモ
ードでは、アクティビティが大きくなるにしたがい、強
調度を小さく(もしくは抑圧度を大きく)して強調度と
抑圧度との差を大きくするようにしてもよい。こうする
ことで、低圧縮率での符号化においては画像の周波数帯
域が損なわれるが符号化ノイズをより多く除去すること
ができ、画質の向上が得られる。
ードでは、アクティビティが大きくなるにしたがい、強
調度を小さく(もしくは抑圧度を大きく)して強調度と
抑圧度との差を大きくするようにしてもよい。こうする
ことで、低圧縮率での符号化においては画像の周波数帯
域が損なわれるが符号化ノイズをより多く除去すること
ができ、画質の向上が得られる。
【0120】なお、強調度はモード信号809に応じて
決定されるが、抑圧度はモード信号809によらず一定
としてもよい。この場合の抑圧度は最も大きな強調度と
等しくすればよい。
決定されるが、抑圧度はモード信号809によらず一定
としてもよい。この場合の抑圧度は最も大きな強調度と
等しくすればよい。
【0121】次に、図9を用いて本発明の第14の実施
例を説明する。本実施例は画像の時間的相関に応じた信
号強調を行う実施例であり、時間的相関の尺度として絵
柄の時間的な動きの量を用いた場合の一例である。図9
は図1で示したような符号化復号化装置に動き量検出器
901、及びモード切り換え器902を備えた符号化復
号化装置の一例のブロック図である。
例を説明する。本実施例は画像の時間的相関に応じた信
号強調を行う実施例であり、時間的相関の尺度として絵
柄の時間的な動きの量を用いた場合の一例である。図9
は図1で示したような符号化復号化装置に動き量検出器
901、及びモード切り換え器902を備えた符号化復
号化装置の一例のブロック図である。
【0122】動き量検出器901は映像信号907の動
き量908を検出し出力するものであり、モード切り換
え器902は動き量908に応じたモード信号909を
出力する。また、エンファシス回路903はモード信号
909に応じた信号強調度で映像信号907を信号強調
する。信号強調された信号は第1の実施例と同様に符号
化器904で符号化処理が行われ符号列904が得られ
る。得られた符号列904は復号化器905で復号化処
理された後、ディエンファシス回路906でエンファシ
ス回路903の強調度に応じた抑圧度で信号抑圧され再
生映像信号911が得られる。
き量908を検出し出力するものであり、モード切り換
え器902は動き量908に応じたモード信号909を
出力する。また、エンファシス回路903はモード信号
909に応じた信号強調度で映像信号907を信号強調
する。信号強調された信号は第1の実施例と同様に符号
化器904で符号化処理が行われ符号列904が得られ
る。得られた符号列904は復号化器905で復号化処
理された後、ディエンファシス回路906でエンファシ
ス回路903の強調度に応じた抑圧度で信号抑圧され再
生映像信号911が得られる。
【0123】エンファシス回路903の信号強調度は映
像信号の動き量が大きくなるにつれて大きくする。これ
は、動き量の大きな映像信号は情報量が多いため、符号
化処理における符号化ノイズが発生しやすいためであ
る。従って、動き量の大きな映像においては大きな信号
強調度で信号強調を行うモードを選択し、信号強調にし
たがった信号抑圧を行うことにより、より積極的に符号
化ノイズを低減する。このように、動き量に応じて適応
的に信号強調度を決めることにより効率的に符号化ノイ
ズを除去できる。
像信号の動き量が大きくなるにつれて大きくする。これ
は、動き量の大きな映像信号は情報量が多いため、符号
化処理における符号化ノイズが発生しやすいためであ
る。従って、動き量の大きな映像においては大きな信号
強調度で信号強調を行うモードを選択し、信号強調にし
たがった信号抑圧を行うことにより、より積極的に符号
化ノイズを低減する。このように、動き量に応じて適応
的に信号強調度を決めることにより効率的に符号化ノイ
ズを除去できる。
【0124】なお、動き量の検出方法は、限定されるも
のではなく映像信号の動き量を求める方法であれば何で
も構わない。例えば、画面をブロックに分割しブロック
ごとに検出しても構わないし、インターレース画像であ
ればライン間の相関を調べることでも動き量は検出でき
る。また、動き量検出は、画面をブロックに分割しブロ
ック単位で行っても構わないし、画面単位で行っても構
わないし、複数画面単位で行っても構わない。
のではなく映像信号の動き量を求める方法であれば何で
も構わない。例えば、画面をブロックに分割しブロック
ごとに検出しても構わないし、インターレース画像であ
ればライン間の相関を調べることでも動き量は検出でき
る。また、動き量検出は、画面をブロックに分割しブロ
ック単位で行っても構わないし、画面単位で行っても構
わないし、複数画面単位で行っても構わない。
【0125】なお、信号抑圧処理のためのディエンファ
シス回路906はエンファシス回路903と相補的な関
係にある回路であっても構わないし、抑圧度が強調度よ
りも大きな場合でも構わない。
シス回路906はエンファシス回路903と相補的な関
係にある回路であっても構わないし、抑圧度が強調度よ
りも大きな場合でも構わない。
【0126】また、少なくともひとつのモードでは、エ
ンファシス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧
度よりも小さくしてもよいが、それ以外のモードでは強
調度と抑圧度と等しくする必要がある。例えば、動き量
が大きな映像信号のモードで強調度を抑圧度よりも小さ
くする。動き量が大きい映像では一般に高域成分が少な
いため、抑圧度を大きくすることによる原画像の高域の
劣化は少なく、高域成分に含まれる符号化ノイズをより
多く除去することにより画質が改善する。
ンファシス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧
度よりも小さくしてもよいが、それ以外のモードでは強
調度と抑圧度と等しくする必要がある。例えば、動き量
が大きな映像信号のモードで強調度を抑圧度よりも小さ
くする。動き量が大きい映像では一般に高域成分が少な
いため、抑圧度を大きくすることによる原画像の高域の
劣化は少なく、高域成分に含まれる符号化ノイズをより
多く除去することにより画質が改善する。
【0127】また、抑圧度を強調度よりも大きくするモ
ードでは、動き量が大きくなるにしたがい、強調度を小
さく(もしくは抑圧度を大きく)して強調度と抑圧度と
の差を大きくするようにしてもよい。こうすることで、
低圧縮率での符号化においては画像の周波数帯域が損な
われるが、符号化ノイズをより多く除去することがで
き、画質の向上が得られる。
ードでは、動き量が大きくなるにしたがい、強調度を小
さく(もしくは抑圧度を大きく)して強調度と抑圧度と
の差を大きくするようにしてもよい。こうすることで、
低圧縮率での符号化においては画像の周波数帯域が損な
われるが、符号化ノイズをより多く除去することがで
き、画質の向上が得られる。
【0128】なお、強調度はモード信号909に応じて
決定されるが、抑圧度はモード信号909によらず一定
としてもよい。この場合の抑圧度は最も大きな強調度と
等しくすればよい。
決定されるが、抑圧度はモード信号909によらず一定
としてもよい。この場合の抑圧度は最も大きな強調度と
等しくすればよい。
【0129】また、画像のシーンチェンジを検出する回
路をさらに具備し、シーンチェンジごとにモード切り換
えを行っても構わない。また、モード切り換え器は前記
シーンチェンジが検出された時にモードを選択し、再び
シーンチェンジが検出されるまで前記モードを保持する
ように構成してもよい。尚、シーンチェンジを検出する
方法は、画像間の相関を測定する等すればよいが、これ
に限るものではなく何でも構わない。
路をさらに具備し、シーンチェンジごとにモード切り換
えを行っても構わない。また、モード切り換え器は前記
シーンチェンジが検出された時にモードを選択し、再び
シーンチェンジが検出されるまで前記モードを保持する
ように構成してもよい。尚、シーンチェンジを検出する
方法は、画像間の相関を測定する等すればよいが、これ
に限るものではなく何でも構わない。
【0130】次に、図10を用いて本発明の第15の実
施例を説明する。図10は図1で示したような符号化復
号化装置に符号化歪測定器1001、及びモード切り換
え器1002を備えた符号化復号化装置の一例のブロッ
ク図である。
施例を説明する。図10は図1で示したような符号化復
号化装置に符号化歪測定器1001、及びモード切り換
え器1002を備えた符号化復号化装置の一例のブロッ
ク図である。
【0131】符号化歪測定器1001は符号化器100
4で符号化処理した際に発生する符号化歪量1008を
測定し出力するものである。また、モード切り換え器1
002は符号化歪量1008に応じたモード信号100
9を出力する。エンファシス回路1003はモード信号
1009に応じた信号強調度で映像信号1007を信号
強調する。符号化器1004は信号強調された信号を符
号化処理し符号列1010を出力する。符号列1010
は復号化器1005で復号化処理された後、ディエンフ
ァシス回路1006でエンファシス回路1003の強調
度に応じた抑圧度で信号抑圧が行われ再生映像信号10
11が得られる。
4で符号化処理した際に発生する符号化歪量1008を
測定し出力するものである。また、モード切り換え器1
002は符号化歪量1008に応じたモード信号100
9を出力する。エンファシス回路1003はモード信号
1009に応じた信号強調度で映像信号1007を信号
強調する。符号化器1004は信号強調された信号を符
号化処理し符号列1010を出力する。符号列1010
は復号化器1005で復号化処理された後、ディエンフ
ァシス回路1006でエンファシス回路1003の強調
度に応じた抑圧度で信号抑圧が行われ再生映像信号10
11が得られる。
【0132】符号化ノイズの量が大きい場合、大きな信
号強調度で信号強調を行うモードを選択し、信号強調に
したがった信号抑圧を行うことにより、より積極的に符
号化ノイズの除去を行う。
号強調度で信号強調を行うモードを選択し、信号強調に
したがった信号抑圧を行うことにより、より積極的に符
号化ノイズの除去を行う。
【0133】なお、信号抑圧処理のためのディエンファ
シス回路1006はエンファシス回路1003と相補的
な関係にある回路であればよいし、また、抑圧度が強調
度よりも大きな場合でも構わない。
シス回路1006はエンファシス回路1003と相補的
な関係にある回路であればよいし、また、抑圧度が強調
度よりも大きな場合でも構わない。
【0134】また、少なくともひとつのモードでは、エ
ンファシス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧
度よりも小さくしもよいが、それ以外のモードでは強調
度と抑圧度とは等しくする。例えば、符号化歪量が大き
な映像信号のモードで強調度を抑圧度よりも小さくす
る。抑圧度を大きくすると原画像の高域の劣化は生じる
が、高域成分に含まれる符号化ノイズをより多く除去す
ることにより画質が改善する。
ンファシス回路の強調度をディエンファシス回路の抑圧
度よりも小さくしもよいが、それ以外のモードでは強調
度と抑圧度とは等しくする。例えば、符号化歪量が大き
な映像信号のモードで強調度を抑圧度よりも小さくす
る。抑圧度を大きくすると原画像の高域の劣化は生じる
が、高域成分に含まれる符号化ノイズをより多く除去す
ることにより画質が改善する。
【0135】また、抑圧度を強調度よりも大きくするモ
ードでは、符号化歪量が大きくなるにしたがい、強調度
を小さく(もしくは抑圧度を大きく)して強調度と抑圧
度との差を大きくするようにしてもよい。こうすること
で、低圧縮率での符号化においては画像の周波数帯域が
損なわれるが符号化ノイズをより多く除去することがで
き、画質の向上が得られる。
ードでは、符号化歪量が大きくなるにしたがい、強調度
を小さく(もしくは抑圧度を大きく)して強調度と抑圧
度との差を大きくするようにしてもよい。こうすること
で、低圧縮率での符号化においては画像の周波数帯域が
損なわれるが符号化ノイズをより多く除去することがで
き、画質の向上が得られる。
【0136】なお、強調度はモード信号1009に応じ
て決定されるが、抑圧度はモード信号1009によらず
一定としてもよい。この場合の抑圧度は最も大きな強調
度と等しくすればよい。
て決定されるが、抑圧度はモード信号1009によらず
一定としてもよい。この場合の抑圧度は最も大きな強調
度と等しくすればよい。
【0137】なお、符号化ノイズの測定は原信号と符号
化処理後の信号との差を測定してもよいし、符号化処理
において発生する符号化ノイズの量を表すものであれば
何でもよい。
化処理後の信号との差を測定してもよいし、符号化処理
において発生する符号化ノイズの量を表すものであれば
何でもよい。
【0138】また、符号化処理における信号の量子化に
用いる量子化幅で符号化ノイズの量を表してもよい。符
号化処理において所定の符号化圧縮率に制御するには、
発生符号量に応じて量子化における量子化幅を制御す
る。つまり、発生符号量が多くなれば量子化幅を大きく
し符号量を抑え、発生符号量が少なければ量子化幅を小
さくして符号量を一定になるように制御する。発生符号
量が多くなり、それに従って量子化幅が大きくなれば、
符号化ノイズは増加する。
用いる量子化幅で符号化ノイズの量を表してもよい。符
号化処理において所定の符号化圧縮率に制御するには、
発生符号量に応じて量子化における量子化幅を制御す
る。つまり、発生符号量が多くなれば量子化幅を大きく
し符号量を抑え、発生符号量が少なければ量子化幅を小
さくして符号量を一定になるように制御する。発生符号
量が多くなり、それに従って量子化幅が大きくなれば、
符号化ノイズは増加する。
【0139】このように量子化における量子化幅に応じ
た信号強調度で信号強調を行うモードを選択し、信号強
調にしたがった信号抑圧を行うことにより、効率的に符
号化ノイズを除去することができる。
た信号強調度で信号強調を行うモードを選択し、信号強
調にしたがった信号抑圧を行うことにより、効率的に符
号化ノイズを除去することができる。
【0140】尚、画像のシーンチェンジを検出する回路
をさらに具備し、シーンチェンジごとにモード切り換え
を行っても構わない。また、モード切り換え器は前記シ
ーンチェンジが検出された時にモードを選択し、再びシ
ーンチェンジが検出されるまで前記モードを保持するよ
うに構成してもよい。また、シーンチェンジを検出する
方法は、画像間の相関を測定する等すればよいが、これ
に限るものではなく何でも構わない。
をさらに具備し、シーンチェンジごとにモード切り換え
を行っても構わない。また、モード切り換え器は前記シ
ーンチェンジが検出された時にモードを選択し、再びシ
ーンチェンジが検出されるまで前記モードを保持するよ
うに構成してもよい。また、シーンチェンジを検出する
方法は、画像間の相関を測定する等すればよいが、これ
に限るものではなく何でも構わない。
【0141】次に、図11を用いて本発明の第16の実
施例を説明する。図11は図1で示したような符号化復
号化装置にブロック境界部検出器1101、及びモード
切り換え器1102を備えた符号化復号化装置の一例の
ブロック図である。この場合の符号化処理は画面を隣接
する複数の画素からなるブロックに分割し、ブロックご
とに符号化処理を行うものとする。
施例を説明する。図11は図1で示したような符号化復
号化装置にブロック境界部検出器1101、及びモード
切り換え器1102を備えた符号化復号化装置の一例の
ブロック図である。この場合の符号化処理は画面を隣接
する複数の画素からなるブロックに分割し、ブロックご
とに符号化処理を行うものとする。
【0142】図11のブロック境界部検出器1101は
映像信号1107内の符号化処理の単位であるブロック
の境界部を検出するものである。モード切り換え器11
02はブロック境界部検出器1101の検出結果に応じ
てモード信号1108を出力する。エンファシス回路1
103はモード信号1108に応じた信号強調度で映像
信号1107の信号強調を行い出力する。信号強調され
た信号は符号化器1104で符号化処理され符号列11
09が得られる。符号列1109は復号化器1105で
復号化処理された後、ディエンファシス回路1106で
エンファシス回路1103の強調度に応じた抑圧度で信
号抑圧を行い、再生映像信号1110を得る。
映像信号1107内の符号化処理の単位であるブロック
の境界部を検出するものである。モード切り換え器11
02はブロック境界部検出器1101の検出結果に応じ
てモード信号1108を出力する。エンファシス回路1
103はモード信号1108に応じた信号強調度で映像
信号1107の信号強調を行い出力する。信号強調され
た信号は符号化器1104で符号化処理され符号列11
09が得られる。符号列1109は復号化器1105で
復号化処理された後、ディエンファシス回路1106で
エンファシス回路1103の強調度に応じた抑圧度で信
号抑圧を行い、再生映像信号1110を得る。
【0143】ブロックごとに符号化処理がされる場合、
符号化圧縮率が高まるにつれて符号化ノイズがブロック
ノイズとして発生し、著しく画質を劣化させる。このブ
ロックノイズはブロック間の不連続さが生じるため発生
する。従って、ブロック境界部検出器1101によって
ブロックの境界部を検出し、ブロックの境界部に対して
大きな信号強調度で信号強調を行うモードを選択し、信
号強調にしたがった信号抑圧により特にブロックの境界
部に発生する符号化ノイズを積極的に除去する。これに
より、ブロックノイズを低減することができる。
符号化圧縮率が高まるにつれて符号化ノイズがブロック
ノイズとして発生し、著しく画質を劣化させる。このブ
ロックノイズはブロック間の不連続さが生じるため発生
する。従って、ブロック境界部検出器1101によって
ブロックの境界部を検出し、ブロックの境界部に対して
大きな信号強調度で信号強調を行うモードを選択し、信
号強調にしたがった信号抑圧により特にブロックの境界
部に発生する符号化ノイズを積極的に除去する。これに
より、ブロックノイズを低減することができる。
【0144】なお、ブロックの境界部に対する強調度は
抑圧度よりも小さくしてよい。こうすることで、大きな
信号抑圧により特にブロックの境界部に発生する符号化
ノイズを積極的に除去する。これにより、ブロックノイ
ズを低減することができる。ただし、ブロックの境界部
以外での強調度と抑圧度とを等しくする。
抑圧度よりも小さくしてよい。こうすることで、大きな
信号抑圧により特にブロックの境界部に発生する符号化
ノイズを積極的に除去する。これにより、ブロックノイ
ズを低減することができる。ただし、ブロックの境界部
以外での強調度と抑圧度とを等しくする。
【0145】なお、強調度はモード信号1108によっ
て決定されるが、抑圧度はモード信号1108によらず
一定としてもよい。この場合の抑圧度はブロックの境界
部以外での強調度と等しくする。
て決定されるが、抑圧度はモード信号1108によらず
一定としてもよい。この場合の抑圧度はブロックの境界
部以外での強調度と等しくする。
【0146】次に、図13を用いて本発明の第17の実
施例を説明する。図13はブロック分割器1300、輪
郭部検出器1301、及びモード切り換え器1302、
エンファシス回路1303、符号化器1304を備えた
符号化装置、及び、復号化器1305、ディエンファシ
ス回路1306を備えた復号化装置の一例のブロック図
である。
施例を説明する。図13はブロック分割器1300、輪
郭部検出器1301、及びモード切り換え器1302、
エンファシス回路1303、符号化器1304を備えた
符号化装置、及び、復号化器1305、ディエンファシ
ス回路1306を備えた復号化装置の一例のブロック図
である。
【0147】まず、ブロック分割器1300は入力され
た画像1307を複数の画素からなるブロック1308
に分割するものである。輪郭部検出器1301は入力さ
れたブロック1308が輪郭部を含むことを検出し、検
出信号1309を出力するものであり、モード切り換え
器1302は検出信号1309に応じたモード信号13
10を出力する。また、エンファシス回路1303はモ
ード信号1310に応じた信号強調度でブロック130
8を信号強調する。信号強調された信号は第1の実施例
と同様に符号化器1304で符号化処理が行われ、符号
列1311が得られる。符号列1311は復号化器13
05で復号処理された後、ディエンファシス回路130
6で信号抑圧され再生ブロック1312を得る。
た画像1307を複数の画素からなるブロック1308
に分割するものである。輪郭部検出器1301は入力さ
れたブロック1308が輪郭部を含むことを検出し、検
出信号1309を出力するものであり、モード切り換え
器1302は検出信号1309に応じたモード信号13
10を出力する。また、エンファシス回路1303はモ
ード信号1310に応じた信号強調度でブロック130
8を信号強調する。信号強調された信号は第1の実施例
と同様に符号化器1304で符号化処理が行われ、符号
列1311が得られる。符号列1311は復号化器13
05で復号処理された後、ディエンファシス回路130
6で信号抑圧され再生ブロック1312を得る。
【0148】ただし、輪郭部を含むブロック以外での強
調度は抑圧度よりも小さくし、輪郭部を含むブロックで
の強調度は抑圧度と等しくなるようにモード信号131
0を選択する。前述したように、抑圧度を強調度より大
きくすると高域成分に劣化を生じる。輪郭部における高
域成分の劣化は画質の大きな劣化を引き起こすため、輪
郭部においてはエンファシス回路1303の強調度とデ
ィエンファシス回路1306の抑圧度とは等しくなるよ
うにモードを決定する。
調度は抑圧度よりも小さくし、輪郭部を含むブロックで
の強調度は抑圧度と等しくなるようにモード信号131
0を選択する。前述したように、抑圧度を強調度より大
きくすると高域成分に劣化を生じる。輪郭部における高
域成分の劣化は画質の大きな劣化を引き起こすため、輪
郭部においてはエンファシス回路1303の強調度とデ
ィエンファシス回路1306の抑圧度とは等しくなるよ
うにモードを決定する。
【0149】以上のように、本実施例によれば、画像の
輪郭部の劣化を少なくすることができ、効率的に符号化
ノイズを除去することができる。
輪郭部の劣化を少なくすることができ、効率的に符号化
ノイズを除去することができる。
【0150】なお、輪郭部の検出方法は限られたもので
はなく何でも構わない。また、ブロックの単位は限られ
たものではなく何でも構わない。
はなく何でも構わない。また、ブロックの単位は限られ
たものではなく何でも構わない。
【0151】次に、図14を用いて本発明の第18の実
施例を説明する。図14はブロック分割器1400、ア
クティビティ検出器1401、輪郭部検出器1402、
及びモード切り換え器1403、エンファシス回路14
04、符号化器1405を備えた符号化装置、及び、復
号化器1406とディエンファシス回路1407を具備
した復号化装置の一例のブロック図である。
施例を説明する。図14はブロック分割器1400、ア
クティビティ検出器1401、輪郭部検出器1402、
及びモード切り換え器1403、エンファシス回路14
04、符号化器1405を備えた符号化装置、及び、復
号化器1406とディエンファシス回路1407を具備
した復号化装置の一例のブロック図である。
【0152】ブロック分割器1400は入力された画像
1408を複数の画素からなるブロック1409に分割
するものである。アクティビティ検出器1401は第1
3の実施例と同様にブロック1409のアクティビティ
1410を検出するものである。また、輪郭部検出器1
402は第17の実施例と同様にブロック1409が輪
郭部を含むことを検出し、検出信号1411を出力する
ものである。モード切り換え器1403は検出されたア
クティビティ1410及び輪郭部の検出信号1411に
応じたモード信号1412を出力する。エンファシス回
路1404はモード信号1412に応じた強調度でブロ
ック1409を信号強調する。信号強調された信号は符
号化器1405で符号化処理され符号列1413が出力
される。符号列1413は復号化器1406で復号化処
理された後、ディエンファシス回路1407で信号抑圧
されて再生ブロック1414が得られる。
1408を複数の画素からなるブロック1409に分割
するものである。アクティビティ検出器1401は第1
3の実施例と同様にブロック1409のアクティビティ
1410を検出するものである。また、輪郭部検出器1
402は第17の実施例と同様にブロック1409が輪
郭部を含むことを検出し、検出信号1411を出力する
ものである。モード切り換え器1403は検出されたア
クティビティ1410及び輪郭部の検出信号1411に
応じたモード信号1412を出力する。エンファシス回
路1404はモード信号1412に応じた強調度でブロ
ック1409を信号強調する。信号強調された信号は符
号化器1405で符号化処理され符号列1413が出力
される。符号列1413は復号化器1406で復号化処
理された後、ディエンファシス回路1407で信号抑圧
されて再生ブロック1414が得られる。
【0153】ブロック1409のアクティビティが所定
量よりも大きく、かつ輪郭部を含まない場合は、モード
切り換え器1403はエンファシス回路1404の強調
度がディエンファシス回路1407の抑圧度よりも小さ
くするようにモードを選択する。これ以外のブロックに
対しては強調度と抑圧度とは等しくする。
量よりも大きく、かつ輪郭部を含まない場合は、モード
切り換え器1403はエンファシス回路1404の強調
度がディエンファシス回路1407の抑圧度よりも小さ
くするようにモードを選択する。これ以外のブロックに
対しては強調度と抑圧度とは等しくする。
【0154】アクティビティが大きくなると符号化ノイ
ズが大きくなるため、抑圧度を強調度よりも大きくする
ことで符号化ノイズをより多く除去することができる。
しかし、輪郭部ではアクティビティが大きいことが多い
が、抑圧度を強調度より大きくすると信号抑圧による輪
郭部の劣化が生じてしまい好ましくない。そこで、図1
4のように構成することにより、輪郭部以外でアクティ
ビティの大きい画像領域のみ強調度を抑圧度よりも小さ
くすることができ、輪郭部を劣化させることなく効率的
に符号化ノイズを除去することができる。
ズが大きくなるため、抑圧度を強調度よりも大きくする
ことで符号化ノイズをより多く除去することができる。
しかし、輪郭部ではアクティビティが大きいことが多い
が、抑圧度を強調度より大きくすると信号抑圧による輪
郭部の劣化が生じてしまい好ましくない。そこで、図1
4のように構成することにより、輪郭部以外でアクティ
ビティの大きい画像領域のみ強調度を抑圧度よりも小さ
くすることができ、輪郭部を劣化させることなく効率的
に符号化ノイズを除去することができる。
【0155】なお、エンファシス回路1404の強調度
はモード信号1412に応じて決定されるが、ディエン
ファシス回路1407の抑圧度はモード信号1412に
よらず一定としてもよい。この場合、アクティビティが
大きく輪郭部でない画像領域の強調度を他の画像領域の
強調度よりも小さくし、抑圧度は最も大きい強調度と等
しくすればよい。
はモード信号1412に応じて決定されるが、ディエン
ファシス回路1407の抑圧度はモード信号1412に
よらず一定としてもよい。この場合、アクティビティが
大きく輪郭部でない画像領域の強調度を他の画像領域の
強調度よりも小さくし、抑圧度は最も大きい強調度と等
しくすればよい。
【0156】なお、アクティビティの検出方法は第13
の実施例と同様に行えばよいが、これに限るものではな
い。また、輪郭部の検出方法は限られたものではなく何
でも構わない。また、ブロックの大きさは限られたもの
ではなく何でも構わない。
の実施例と同様に行えばよいが、これに限るものではな
い。また、輪郭部の検出方法は限られたものではなく何
でも構わない。また、ブロックの大きさは限られたもの
ではなく何でも構わない。
【0157】なお、アクティビティの検出単位と輪郭部
の検出単位であるブロックの大きさが異なっていても構
わない。例えば、アクティビティを8×8画素からなる
小ブロックで行い、輪郭部検出を16×16画素からな
る大ブロックで行う場合、輪郭部を含まない大ブロック
に含まれる小ブロックに対してはアクティビティに応じ
て小ブロックごとに強調度を決定する。輪郭部を含む大
ブロックは大ブロックごとに強調度を決定すればよい。
の検出単位であるブロックの大きさが異なっていても構
わない。例えば、アクティビティを8×8画素からなる
小ブロックで行い、輪郭部検出を16×16画素からな
る大ブロックで行う場合、輪郭部を含まない大ブロック
に含まれる小ブロックに対してはアクティビティに応じ
て小ブロックごとに強調度を決定する。輪郭部を含む大
ブロックは大ブロックごとに強調度を決定すればよい。
【0158】次に、図15を用いて本発明の第19の実
施例を説明する。図15は第17もしくは第18の実施
例における輪郭部検出器の一例を示したものである。図
15の輪郭部検出器はアクティビティ検出器1501、
メモリ1502、第一の比較器1503、第二の比較器
1504、及び検出信号出力器1505で構成されたも
のである。
施例を説明する。図15は第17もしくは第18の実施
例における輪郭部検出器の一例を示したものである。図
15の輪郭部検出器はアクティビティ検出器1501、
メモリ1502、第一の比較器1503、第二の比較器
1504、及び検出信号出力器1505で構成されたも
のである。
【0159】アクティビティ検出器1501は第8の実
施例と同様に入力されるブロック1509のアクティビ
ティ1510を検出し出力するものである。メモリ15
02はアクティビティ1510を記憶し、対象とするブ
ロックのアクティビティ1511、及び対象ブロックの
周辺に位置するブロックのアクティビティ1512を出
力する。ここで、周辺ブロックは対象ブロックの上下左
右に位置する4個のブロックとしている。第一の比較器
1503は対象ブロックのアクティビティ1511と第
一の所定量と比較しその比較結果1513を出力する。
また、第二の比較器1504は周辺ブロックのアクティ
ビティ1512と第二の所定量と比較しその比較結果1
514を出力する。検出信号出力器1505は、第一の
比較器1503の比較結果1513、及び第二の比較器
1504の比較結果1514に応じ '輪郭部検出信号1
515を出力する。
施例と同様に入力されるブロック1509のアクティビ
ティ1510を検出し出力するものである。メモリ15
02はアクティビティ1510を記憶し、対象とするブ
ロックのアクティビティ1511、及び対象ブロックの
周辺に位置するブロックのアクティビティ1512を出
力する。ここで、周辺ブロックは対象ブロックの上下左
右に位置する4個のブロックとしている。第一の比較器
1503は対象ブロックのアクティビティ1511と第
一の所定量と比較しその比較結果1513を出力する。
また、第二の比較器1504は周辺ブロックのアクティ
ビティ1512と第二の所定量と比較しその比較結果1
514を出力する。検出信号出力器1505は、第一の
比較器1503の比較結果1513、及び第二の比較器
1504の比較結果1514に応じ '輪郭部検出信号1
515を出力する。
【0160】検出信号出力器1505は、対象ブロック
のアクティビティ1511が第一の所定量よりも大き
く、かつ周辺ブロックのアクティビティ1512のうち
少なくともひとつが第二の所定量よりも小さい場合、対
象ブロックは輪郭部を含むとして輪郭部検出信号151
5を出力する。これは、輪郭部のアクティビティは大き
いことを利用したものであるが、特に輪郭部が平坦な絵
柄に隣接している場合を検出するものである。平坦な絵
柄に隣接した輪郭部で抑圧度を強調度よりも大きくする
と、信号抑圧による劣化がより大きくなる。そこで、第
13もしくは第14の実施例のように輪郭部では強調度
と抑圧度とは等しくすることにより、効率的に符号化ノ
イズが除去され画質改善が得られる。
のアクティビティ1511が第一の所定量よりも大き
く、かつ周辺ブロックのアクティビティ1512のうち
少なくともひとつが第二の所定量よりも小さい場合、対
象ブロックは輪郭部を含むとして輪郭部検出信号151
5を出力する。これは、輪郭部のアクティビティは大き
いことを利用したものであるが、特に輪郭部が平坦な絵
柄に隣接している場合を検出するものである。平坦な絵
柄に隣接した輪郭部で抑圧度を強調度よりも大きくする
と、信号抑圧による劣化がより大きくなる。そこで、第
13もしくは第14の実施例のように輪郭部では強調度
と抑圧度とは等しくすることにより、効率的に符号化ノ
イズが除去され画質改善が得られる。
【0161】次に、図16は、本発明の画像信号の符号
化復号化装置の第20及び第21の実施例を示してい
る。図16において、1603は制御信号発生回路であ
り、水平及び垂直方向のカウンター、デコーダーで構成
される。1604は複数種類のエンファシス特性を有す
るエンファシス回路であり、ハイパスフィルター、乗算
器、及び加算器で構成される。一構成例として、図2
(a)に示している。
化復号化装置の第20及び第21の実施例を示してい
る。図16において、1603は制御信号発生回路であ
り、水平及び垂直方向のカウンター、デコーダーで構成
される。1604は複数種類のエンファシス特性を有す
るエンファシス回路であり、ハイパスフィルター、乗算
器、及び加算器で構成される。一構成例として、図2
(a)に示している。
【0162】また、1605は符号化器、1606は復
号化器である。1607は複数種類のディエンファシス
特性を有するディエンファシス回路であり、ハイパスフ
ィルター、乗算器、及び減算器で構成される。図2
(b)にその一構成例を示す。
号化器である。1607は複数種類のディエンファシス
特性を有するディエンファシス回路であり、ハイパスフ
ィルター、乗算器、及び減算器で構成される。図2
(b)にその一構成例を示す。
【0163】次に図16に従ってその動作を詳細に説明
する。入力端子1601には、3つのコンポーネント信
号から構成されるディジタル画像信号が水平及び垂直同
期信号に同期し、時分割多重されて入力される。もう一
つの入力端子1602には、水平及び垂直同期信号、画
像信号を標本化するクロックが入力される。制御信号発
生回路1603は、水平及び垂直同期信号、画像信号を
標本化するクロックに基づいて、3つのコンポーネント
信号のそれぞれを識別する2ビットのモード制御信号m
を発生し、このモード制御信号mをエンファシス回路1
604及びディエンファシス回路1607に出力する。
する。入力端子1601には、3つのコンポーネント信
号から構成されるディジタル画像信号が水平及び垂直同
期信号に同期し、時分割多重されて入力される。もう一
つの入力端子1602には、水平及び垂直同期信号、画
像信号を標本化するクロックが入力される。制御信号発
生回路1603は、水平及び垂直同期信号、画像信号を
標本化するクロックに基づいて、3つのコンポーネント
信号のそれぞれを識別する2ビットのモード制御信号m
を発生し、このモード制御信号mをエンファシス回路1
604及びディエンファシス回路1607に出力する。
【0164】エンファシス回路1604は、モード制御
信号mに従って選択された複数種類のエンファシス特性
の内の一つに従ってディジタル画像信号のそれぞれのコ
ンポーネント成分毎に信号強調を行う。符号化器160
5は、エンファシス回路1604の出力を符号化処理
し、符号列を出力する。この符号列は、通常、伝送もし
くは、媒体に記録される。復号化器1606は符号列を
復号化処理し、復号画像信号をディエンファシス回路1
607に出力する。
信号mに従って選択された複数種類のエンファシス特性
の内の一つに従ってディジタル画像信号のそれぞれのコ
ンポーネント成分毎に信号強調を行う。符号化器160
5は、エンファシス回路1604の出力を符号化処理
し、符号列を出力する。この符号列は、通常、伝送もし
くは、媒体に記録される。復号化器1606は符号列を
復号化処理し、復号画像信号をディエンファシス回路1
607に出力する。
【0165】ディエンファシス回路1607は、モード
制御信号mに従って選択された複数種類のディエンファ
シス特性の内の一つに従って復号画像信号のそれぞれの
コンポーネント成分毎に信号抑圧を行い、出力端子16
08に再生画像信号を出力する。ただし、モード制御信
号mに従って選択されるエンファシス回路1604のエ
ンファシス特性とディエンファシス回路1607のディ
エンファシス特性は相補的な関係にある。つまり、それ
ぞれの伝達関数の積は常に1となる。
制御信号mに従って選択された複数種類のディエンファ
シス特性の内の一つに従って復号画像信号のそれぞれの
コンポーネント成分毎に信号抑圧を行い、出力端子16
08に再生画像信号を出力する。ただし、モード制御信
号mに従って選択されるエンファシス回路1604のエ
ンファシス特性とディエンファシス回路1607のディ
エンファシス特性は相補的な関係にある。つまり、それ
ぞれの伝達関数の積は常に1となる。
【0166】ところでモード制御信号mに従って複数種
類の特性の内の1つを選択するということは、モード制
御信号mに従って、図2に示した4つの係数(x1、k
1、x2、k2)が変化することになる。画像信号を構
成する各コンポーネント成分の視感度は、例えばRGB
信号の場合にはG>R>Bの順に視感度が低くなること
が知られている。従って、この各コンポーネント成分の
視感度の比率でエンファシス量及びディエンファシス量
の比率を決め、視感度の高い成分には大きな信号強調
を、視感度の低い成分には小さな信号強調を行うことに
より、不必要な信号強調による情報量の増大を抑えて符
号化することができ、符号化ノイズを人間の視覚特性に
あわせて効率よく低減することになる。
類の特性の内の1つを選択するということは、モード制
御信号mに従って、図2に示した4つの係数(x1、k
1、x2、k2)が変化することになる。画像信号を構
成する各コンポーネント成分の視感度は、例えばRGB
信号の場合にはG>R>Bの順に視感度が低くなること
が知られている。従って、この各コンポーネント成分の
視感度の比率でエンファシス量及びディエンファシス量
の比率を決め、視感度の高い成分には大きな信号強調
を、視感度の低い成分には小さな信号強調を行うことに
より、不必要な信号強調による情報量の増大を抑えて符
号化することができ、符号化ノイズを人間の視覚特性に
あわせて効率よく低減することになる。
【0167】以上説明したように、本実施例はディジタ
ル画像信号の3つの各コンポーネント成分毎にその視感
度比に対応した信号強調を行い、符号化及び復号化し、
信号強調と相補的な特性で信号抑圧を行う構成となって
いるため、信号強調された信号は信号抑圧によって信号
強調される前の原信号に戻り、符号化処理によって発生
した符号化ノイズ成分のみが抑圧されることになり、符
号化ノイズが低減し画質改善が得られるばかりでなく、
各コンポーネント成分の視感度に対応して最適な符号化
ノイズの低減を行うことができる。
ル画像信号の3つの各コンポーネント成分毎にその視感
度比に対応した信号強調を行い、符号化及び復号化し、
信号強調と相補的な特性で信号抑圧を行う構成となって
いるため、信号強調された信号は信号抑圧によって信号
強調される前の原信号に戻り、符号化処理によって発生
した符号化ノイズ成分のみが抑圧されることになり、符
号化ノイズが低減し画質改善が得られるばかりでなく、
各コンポーネント成分の視感度に対応して最適な符号化
ノイズの低減を行うことができる。
【0168】また、信号強調及び信号抑圧を信号振幅が
大きくなるにつれて小さな強調度及び抑圧度となるよう
な非線形特性とすれば、ノイズ成分の振幅と同程度の小
振幅信号に対して大きな強調度で信号強調が行われ、大
振幅信号の信号強調を抑えることで情報量の増加を抑え
ることができ、かつ小振幅信号に含まれる符号化ノイズ
を除去することができる。
大きくなるにつれて小さな強調度及び抑圧度となるよう
な非線形特性とすれば、ノイズ成分の振幅と同程度の小
振幅信号に対して大きな強調度で信号強調が行われ、大
振幅信号の信号強調を抑えることで情報量の増加を抑え
ることができ、かつ小振幅信号に含まれる符号化ノイズ
を除去することができる。
【0169】尚、エンファシス回路、ディエンファシス
回路は図2に示した回路構成に限るものではなく、信号
強調と信号抑圧が相補的な関係にある回路であれば何で
も構わないし、符号化器1605及び復号化器1606
は、入力された画像信号を圧縮符号化及び復号化するも
ので、離散コサイン変換符号化方法を用いる等、何でも
構わない。また、モード制御信号mは各コンポーネント
成分と対応しているため、モード制御信号mを伝送、も
しくは媒体に記録する必要は特にない。また、モード制
御信号のビット数も2ビットに限定されるものではな
く、3つのコンポーネント成分の内2つの成分を同じ特
性とすることにより、1ビットにすることもできる。
回路は図2に示した回路構成に限るものではなく、信号
強調と信号抑圧が相補的な関係にある回路であれば何で
も構わないし、符号化器1605及び復号化器1606
は、入力された画像信号を圧縮符号化及び復号化するも
ので、離散コサイン変換符号化方法を用いる等、何でも
構わない。また、モード制御信号mは各コンポーネント
成分と対応しているため、モード制御信号mを伝送、も
しくは媒体に記録する必要は特にない。また、モード制
御信号のビット数も2ビットに限定されるものではな
く、3つのコンポーネント成分の内2つの成分を同じ特
性とすることにより、1ビットにすることもできる。
【0170】また、エンファシス回路とディエンファシ
ス回路は相補的な関係にあるとしたが、エンファシス回
路の強調度がディエンファシス回路の抑圧度よりも小さ
くしても構わない。
ス回路は相補的な関係にあるとしたが、エンファシス回
路の強調度がディエンファシス回路の抑圧度よりも小さ
くしても構わない。
【0171】次に本発明の第21の実施例について説明
する。本発明の第21の実施例は、図16において制御
信号発生回路1603の発生するモード制御信号mが第
1の実施例とは異なる。制御信号発生回路1603は、
水平及び垂直同期信号、画像信号を標本化するクロック
から、フレーム間予測符号化を行う場合のフレーム予測
構造を識別する2ビットのモード制御信号mをエンファ
シス回路1604及びディエンファシス回路1607に
出力する。
する。本発明の第21の実施例は、図16において制御
信号発生回路1603の発生するモード制御信号mが第
1の実施例とは異なる。制御信号発生回路1603は、
水平及び垂直同期信号、画像信号を標本化するクロック
から、フレーム間予測符号化を行う場合のフレーム予測
構造を識別する2ビットのモード制御信号mをエンファ
シス回路1604及びディエンファシス回路1607に
出力する。
【0172】一般的に、フレーム間予測符号化を行う場
合のフレーム予測構造には、フレーム内符号化されるI
フレーム、片方向予測符号化されるPフレーム、両方向
予測符号化されるBフレームとがあるが、各フレームの
符号化ノイズを比較すると、I<P<Bの順に符号化ノ
イズが増大する傾向がある。従って、各フレームを識別
し、I<P<Bの順にエンファシス量及びディエンファ
シス量を大きくすることにより、各フレームにわたって
均一な再生画質を得ることができる。
合のフレーム予測構造には、フレーム内符号化されるI
フレーム、片方向予測符号化されるPフレーム、両方向
予測符号化されるBフレームとがあるが、各フレームの
符号化ノイズを比較すると、I<P<Bの順に符号化ノ
イズが増大する傾向がある。従って、各フレームを識別
し、I<P<Bの順にエンファシス量及びディエンファ
シス量を大きくすることにより、各フレームにわたって
均一な再生画質を得ることができる。
【0173】なお、モード制御信号mはフレーム予測構
造と対応しているため、モード制御信号mを伝送、もし
くは媒体に記録する必要は特にない。
造と対応しているため、モード制御信号mを伝送、もし
くは媒体に記録する必要は特にない。
【0174】なお、フレームごとの処理しとして説明し
たが、インターレース画像等においてはフィールドごと
の処理としてもよい。また、画像を複数画素からなるブ
ロックに分割し、ブロックごとに符号化処理を決める場
合、ブロックごとにモード選択すればよい。
たが、インターレース画像等においてはフィールドごと
の処理としてもよい。また、画像を複数画素からなるブ
ロックに分割し、ブロックごとに符号化処理を決める場
合、ブロックごとにモード選択すればよい。
【0175】また、複数の符号化処理としてフレーム内
符号化とフレーム間予測符号化をあげて説明したが、こ
れに限らず、複数の符号化処理として変換符号化とDP
CM符号化を切り換えて処理する場合等にも適用でき
る。
符号化とフレーム間予測符号化をあげて説明したが、こ
れに限らず、複数の符号化処理として変換符号化とDP
CM符号化を切り換えて処理する場合等にも適用でき
る。
【0176】なお、信号強調と信号抑圧とを相補的な関
係にあるとしてよいし、強調度を抑圧度よりも小さくす
るモードがあってもよい。例えば、フレーム間符号化方
法を行う場合等においては、強調度を抑圧度よりも小さ
くなるようなモードを選択する等すればよい。これは、
フレーム間符号化方法を行う場合、割り当てられる符号
化情報量が少ない場合等に効率よく符号化ノイズを除去
することができる。
係にあるとしてよいし、強調度を抑圧度よりも小さくす
るモードがあってもよい。例えば、フレーム間符号化方
法を行う場合等においては、強調度を抑圧度よりも小さ
くなるようなモードを選択する等すればよい。これは、
フレーム間符号化方法を行う場合、割り当てられる符号
化情報量が少ない場合等に効率よく符号化ノイズを除去
することができる。
【0177】また、強調度のみを符号化方法に応じて決
定し、抑圧度は一定としてもよい。この場合の抑圧度は
最も大きい強調度と等しくすればよい。
定し、抑圧度は一定としてもよい。この場合の抑圧度は
最も大きい強調度と等しくすればよい。
【0178】次に、本発明の第22の実施例について説
明する。図17は本発明の画像信号の符号化復号化装置
の第22の実施例を示している。図17において、17
01は直流レベル検出回路であり、加算器、メモリー、
カウンターで構成される。1702はモード制御信号発
生回路であり、コンパレーター等で構成される。その他
のブロックに関しては図16と同様である。
明する。図17は本発明の画像信号の符号化復号化装置
の第22の実施例を示している。図17において、17
01は直流レベル検出回路であり、加算器、メモリー、
カウンターで構成される。1702はモード制御信号発
生回路であり、コンパレーター等で構成される。その他
のブロックに関しては図16と同様である。
【0179】図17に従ってその動作を詳細に説明す
る。入力端子1601には、例えば、8ビットで量子化
されたディジタル画像信号が入力される。直流レベル検
出回路1701は、入力されたディジタル画像信号もし
くは復号画像信号の所定期間、例えば1フレーム期間の
画像データ値を加算し、その平均値を算出することによ
り直流レベルを検出し、モード制御信号発生回路170
2に出力する。モード制御信号発生回路1702はこの
直流レベルを、例えば3つの値(64、128、19
2)と比較し、0〜63、64〜127、128〜19
1、192〜255のいずれの範囲の値であるかを識別
する2ビットのモード制御信号mをエンファシス回路1
604及びディエンファシス回路1607に出力する。
る。入力端子1601には、例えば、8ビットで量子化
されたディジタル画像信号が入力される。直流レベル検
出回路1701は、入力されたディジタル画像信号もし
くは復号画像信号の所定期間、例えば1フレーム期間の
画像データ値を加算し、その平均値を算出することによ
り直流レベルを検出し、モード制御信号発生回路170
2に出力する。モード制御信号発生回路1702はこの
直流レベルを、例えば3つの値(64、128、19
2)と比較し、0〜63、64〜127、128〜19
1、192〜255のいずれの範囲の値であるかを識別
する2ビットのモード制御信号mをエンファシス回路1
604及びディエンファシス回路1607に出力する。
【0180】直流レベルが255レベルに近いような大
きな値の場合にエンファシス回路1604によって大き
な信号強調を施すと、強調後の画像信号のレベルが25
5を越えてオーバーフローする確率が高くなり、直流レ
ベルが0レベルに近いような小さな値の場合にエンファ
シス回路1604によって大きな信号強調を施すと、強
調後の画像信号のレベルが0を越えてアンダーフローす
る確率が高くなり、ディエンファシス時にミスマッチを
生じてしまうため、直流レベルの大きさに応じてエンフ
ァシス特性及びディエンファシス特性を変える。以下の
動作については実施例21で述べたのと同様であるので
省略する。
きな値の場合にエンファシス回路1604によって大き
な信号強調を施すと、強調後の画像信号のレベルが25
5を越えてオーバーフローする確率が高くなり、直流レ
ベルが0レベルに近いような小さな値の場合にエンファ
シス回路1604によって大きな信号強調を施すと、強
調後の画像信号のレベルが0を越えてアンダーフローす
る確率が高くなり、ディエンファシス時にミスマッチを
生じてしまうため、直流レベルの大きさに応じてエンフ
ァシス特性及びディエンファシス特性を変える。以下の
動作については実施例21で述べたのと同様であるので
省略する。
【0181】以上説明したように、本実施例はディジタ
ル画像信号の所定期間の直流レベルを検出し、その値が
0レベルもしくは、255レベルに近いほど強調度及び
抑圧度が小さくなるように制御することにより、信号振
幅のオーバーフロー及びアンダーフローの発生を低減す
ることができ、その結果、信号強調、信号抑圧間のミス
マッチが減少し、信号強調、信号抑圧によるノイズを低
減することができる。
ル画像信号の所定期間の直流レベルを検出し、その値が
0レベルもしくは、255レベルに近いほど強調度及び
抑圧度が小さくなるように制御することにより、信号振
幅のオーバーフロー及びアンダーフローの発生を低減す
ることができ、その結果、信号強調、信号抑圧間のミス
マッチが減少し、信号強調、信号抑圧によるノイズを低
減することができる。
【0182】なお、この場合にはエンファシス時のモー
ド制御信号mを伝送しておく、もしくは媒体に記録して
おけば、図17に示す再生側の直流レベル検出回路17
01及びモード制御信号発生回路1702は不要とな
り、小回路規模で、より高精度に再生画像信号を得るこ
とができる。
ド制御信号mを伝送しておく、もしくは媒体に記録して
おけば、図17に示す再生側の直流レベル検出回路17
01及びモード制御信号発生回路1702は不要とな
り、小回路規模で、より高精度に再生画像信号を得るこ
とができる。
【0183】尚、画像のシーンチェンジを検出する回路
をさらに具備し、シーンチェンジごとにモード切り換え
を行っても構わない。また、モード制御信号発生回路は
前記シーンチェンジが検出された時にモードを選択し、
再びシーンチェンジが検出されるまで前記モードを保持
するように構成してもよい。また、シーンチェンジを検
出する方法は、画像間の相関を測定する等すればよい
が、これに限るものではなく何でも構わない。
をさらに具備し、シーンチェンジごとにモード切り換え
を行っても構わない。また、モード制御信号発生回路は
前記シーンチェンジが検出された時にモードを選択し、
再びシーンチェンジが検出されるまで前記モードを保持
するように構成してもよい。また、シーンチェンジを検
出する方法は、画像間の相関を測定する等すればよい
が、これに限るものではなく何でも構わない。
【0184】次に、本発明の第23の実施例について説
明する。図18は本発明の画像信号の符号化復号化装置
の第24の実施例を示している。図18において、18
01は信号振幅検出回路、1802はモード制御信号発
生回路、1803は第1の乗算器、1804は第2の乗
算器である。その他のブロックに関しては、図16と同
様である。
明する。図18は本発明の画像信号の符号化復号化装置
の第24の実施例を示している。図18において、18
01は信号振幅検出回路、1802はモード制御信号発
生回路、1803は第1の乗算器、1804は第2の乗
算器である。その他のブロックに関しては、図16と同
様である。
【0185】以下図18に従ってその動作を詳細に説明
する。入力端子1601には、ディジタル画像信号が入
力される。信号振幅検出回路1801は、所定期間にわ
たる入力画像信号の信号振幅を検出し、そのレベルをモ
ード制御信号発生回路1802に出力する。モード制御
信号発生回路1802は、第1の乗算器1803にモー
ド制御信号mを出力する。
する。入力端子1601には、ディジタル画像信号が入
力される。信号振幅検出回路1801は、所定期間にわ
たる入力画像信号の信号振幅を検出し、そのレベルをモ
ード制御信号発生回路1802に出力する。モード制御
信号発生回路1802は、第1の乗算器1803にモー
ド制御信号mを出力する。
【0186】一方、入力画像信号はモード制御信号発生
回路1802から出力されるモード制御信号mに従って
乗算係数の変化する第1の乗算器1803で乗算され
る。この第1の乗算器1803の出力は、エンファシス
回路1604で信号強調され、符号化器1605に出力
される。符号化器1605は、エンファシス回路160
4の出力を符号化し、符号列が伝送もしくは、媒体に記
録される。
回路1802から出力されるモード制御信号mに従って
乗算係数の変化する第1の乗算器1803で乗算され
る。この第1の乗算器1803の出力は、エンファシス
回路1604で信号強調され、符号化器1605に出力
される。符号化器1605は、エンファシス回路160
4の出力を符号化し、符号列が伝送もしくは、媒体に記
録される。
【0187】この符号列は復号化器1606で復号化さ
れ、復号画像信号をディエンファシス回路1607に出
力する。ディエンファシス回路1607は、復号画像信
号をエンファシス回路1604と相補的な特性で抑圧す
る。ディエンファシス回路1607の出力は、信号振幅
検出回路1801及び第2の乗算器1804に出力され
る。信号振幅検出回路1801は、所定期間にわたる復
号画像信号の信号振幅を検出し、そのレベルをモード制
御信号発生回路1802に出力する。
れ、復号画像信号をディエンファシス回路1607に出
力する。ディエンファシス回路1607は、復号画像信
号をエンファシス回路1604と相補的な特性で抑圧す
る。ディエンファシス回路1607の出力は、信号振幅
検出回路1801及び第2の乗算器1804に出力され
る。信号振幅検出回路1801は、所定期間にわたる復
号画像信号の信号振幅を検出し、そのレベルをモード制
御信号発生回路1802に出力する。
【0188】モード制御信号発生回路1802は、第2
の乗算器1804にモード制御信号mを出力する。一
方、復号画像信号はモード制御信号発生回路1802か
ら出力されるモード制御信号mに従って第1の乗算器1
803の乗算係数の逆数が乗算され、再生画像信号が出
力端子1608に出力される。
の乗算器1804にモード制御信号mを出力する。一
方、復号画像信号はモード制御信号発生回路1802か
ら出力されるモード制御信号mに従って第1の乗算器1
803の乗算係数の逆数が乗算され、再生画像信号が出
力端子1608に出力される。
【0189】通常、エンファシス特性を変えるには、図
2に示したX1、K1を変更することによって実現さ
れ、実際のハードウェアとしてはROMにその特性テー
ブルを記憶しておくことによって実現できる。ところが
本実施例の構成によれば、エンファシス及びディエンフ
ァシスの特性は固定したままで、モード制御信号mによ
って入力画像信号の振幅を制御することによりエンファ
シス特性を変えることができ、特性テーブルを記憶した
ROM等のハードウェアが不必要となり、回路規模を小
さくすることができる。
2に示したX1、K1を変更することによって実現さ
れ、実際のハードウェアとしてはROMにその特性テー
ブルを記憶しておくことによって実現できる。ところが
本実施例の構成によれば、エンファシス及びディエンフ
ァシスの特性は固定したままで、モード制御信号mによ
って入力画像信号の振幅を制御することによりエンファ
シス特性を変えることができ、特性テーブルを記憶した
ROM等のハードウェアが不必要となり、回路規模を小
さくすることができる。
【0190】また、入力端子1601から入力される画
像信号の信号振幅が非常に大きい場合には、エンファシ
ス処理によってオーバーフローの生じる確率が増え、エ
ンファシスとディエンファシスのミスマッチによるノイ
ズが発生する。この時には、本実施例の構成により、オ
ーバーフローが発生しないように画像信号の振幅を小さ
くするように制御し、ディエンファシス後の信号にはそ
の逆の処理を施すことにより、ノイズ低減を図ることが
できる。
像信号の信号振幅が非常に大きい場合には、エンファシ
ス処理によってオーバーフローの生じる確率が増え、エ
ンファシスとディエンファシスのミスマッチによるノイ
ズが発生する。この時には、本実施例の構成により、オ
ーバーフローが発生しないように画像信号の振幅を小さ
くするように制御し、ディエンファシス後の信号にはそ
の逆の処理を施すことにより、ノイズ低減を図ることが
できる。
【0191】なお、この場合にはエンファシス時のモー
ド制御信号mを伝送しておく、もしくは媒体に記録して
おけば、図18に示す再生側の信号振幅検出回路180
1及びモード制御信号発生回路1802は不要となり、
小回路規模で、より高精度に再生画像信号を得ることが
できる。
ド制御信号mを伝送しておく、もしくは媒体に記録して
おけば、図18に示す再生側の信号振幅検出回路180
1及びモード制御信号発生回路1802は不要となり、
小回路規模で、より高精度に再生画像信号を得ることが
できる。
【0192】次に、本発明の第24の実施例について説
明する。図19は本発明の画像信号の符号化装置によっ
て符号化された符号列を光ディスクに記録するための光
ディスク装置の実施例を示している。図19において、
1902は本発明の実施例1から23に記したようなエ
ンファシス回路の構成で信号強調を行うエンファシス処
理回路、1903は符号化器1605によって符号化さ
れた符号列に誤り訂正符号の付加、信号変調、イコライ
ズ、信号増幅等を行う記録系信号処理回路、1904は
記録ヘッド、1905は光ディスクである。
明する。図19は本発明の画像信号の符号化装置によっ
て符号化された符号列を光ディスクに記録するための光
ディスク装置の実施例を示している。図19において、
1902は本発明の実施例1から23に記したようなエ
ンファシス回路の構成で信号強調を行うエンファシス処
理回路、1903は符号化器1605によって符号化さ
れた符号列に誤り訂正符号の付加、信号変調、イコライ
ズ、信号増幅等を行う記録系信号処理回路、1904は
記録ヘッド、1905は光ディスクである。
【0193】以上のように構成された本実施例の動作に
ついて説明すると、まず、入力端子1901より入力さ
れたディジタル画像信号は、エンファシス処理回路19
02で実施例1から23に記したような構成によるエン
ファシス処理によって信号強調される。この信号強調さ
れた信号は、符号化器1605によって符号化され、符
号列が記録系信号処理回路1903に出力される。記録
系信号処理回路1903は、符号列に誤り訂正符号を付
加した後に、ディジタル変調を行い、記録イコライズを
行うとともに信号増幅し、記録ヘッド1904で光ディ
スク1905に信号を記録する。
ついて説明すると、まず、入力端子1901より入力さ
れたディジタル画像信号は、エンファシス処理回路19
02で実施例1から23に記したような構成によるエン
ファシス処理によって信号強調される。この信号強調さ
れた信号は、符号化器1605によって符号化され、符
号列が記録系信号処理回路1903に出力される。記録
系信号処理回路1903は、符号列に誤り訂正符号を付
加した後に、ディジタル変調を行い、記録イコライズを
行うとともに信号増幅し、記録ヘッド1904で光ディ
スク1905に信号を記録する。
【0194】なお、本発明の第9から第23の各実施例
において、モードの切り換えを行う単位は限定されるも
のではなく、画面単位、複数画面単位、もしくは画面を
ブロック分割して得たブロック単位等何でも構わない。
また、エンファシス回路は第4の実施例のように非線形
特性をもったものでも構わないし、線形特性をもつもの
でも構わない。さらに、信号強調、及び信号抑圧を全く
行わないモードがあっても構わない。
において、モードの切り換えを行う単位は限定されるも
のではなく、画面単位、複数画面単位、もしくは画面を
ブロック分割して得たブロック単位等何でも構わない。
また、エンファシス回路は第4の実施例のように非線形
特性をもったものでも構わないし、線形特性をもつもの
でも構わない。さらに、信号強調、及び信号抑圧を全く
行わないモードがあっても構わない。
【0195】また、モード信号を符号化画像データとと
もに伝送もしくは記録するための送出器を具備し、再生
手段ではモード信号を受信する手段を具備してもよい。
これによって、再生側でモード選択をする必要がなくな
り、回路規模の縮小化が実現できる。
もに伝送もしくは記録するための送出器を具備し、再生
手段ではモード信号を受信する手段を具備してもよい。
これによって、再生側でモード選択をする必要がなくな
り、回路規模の縮小化が実現できる。
【0196】なお、各実施例におけるエンファシス回路
は第7もしくは第8の実施例で説明した二次元エンファ
シス回路でも構わないし、一次元エンファシス、もしく
は時間方向も含めた三次元エンファシスでも構わない。
は第7もしくは第8の実施例で説明した二次元エンファ
シス回路でも構わないし、一次元エンファシス、もしく
は時間方向も含めた三次元エンファシスでも構わない。
【0197】なお、各実施例においてはデジタル映像信
号に対して信号強調、及び信号抑圧を行うとして説明し
たが、これに限らずアナログ映像信号に対して信号強
調、及び信号抑圧を行ってもよい。
号に対して信号強調、及び信号抑圧を行うとして説明し
たが、これに限らずアナログ映像信号に対して信号強
調、及び信号抑圧を行ってもよい。
【0198】図12において、本発明の第25の実施例
としてアナログ映像信号に対して信号強調及び信号抑圧
を行う符号化復号化装置の一例を示している。図12
は、エンファシス回路1201、A/D変換器120
2、符号化回路1203、復号化回路1204、D/A
変換器1205、及びディエンファシス回路1206で
構成される符号化復号化装置である。
としてアナログ映像信号に対して信号強調及び信号抑圧
を行う符号化復号化装置の一例を示している。図12
は、エンファシス回路1201、A/D変換器120
2、符号化回路1203、復号化回路1204、D/A
変換器1205、及びディエンファシス回路1206で
構成される符号化復号化装置である。
【0199】エンファシス回路1201はアナログ映像
信号1207を信号強調する。信号強調された信号はA
/D変換器1202でデジタル信号に変換され、符号化
回路1203に入力される。符号化回路1203は入力
された信号を符号化処理し、符号列1208を出力す
る。復号化回路1204は符号列1208を復号化処理
しデジタル復号映像信号1209を出力する。デジタル
復号映像信号1209はD/A変換器1205によって
アナログ信号に変換され、ディエンファシス回路120
6に入力される。ディエンファシス回路1206はエン
ファシス回路1201に対して相補的な特性をもち、入
力された信号を信号抑圧しアナログ再生映像信号121
0を出力する。
信号1207を信号強調する。信号強調された信号はA
/D変換器1202でデジタル信号に変換され、符号化
回路1203に入力される。符号化回路1203は入力
された信号を符号化処理し、符号列1208を出力す
る。復号化回路1204は符号列1208を復号化処理
しデジタル復号映像信号1209を出力する。デジタル
復号映像信号1209はD/A変換器1205によって
アナログ信号に変換され、ディエンファシス回路120
6に入力される。ディエンファシス回路1206はエン
ファシス回路1201に対して相補的な特性をもち、入
力された信号を信号抑圧しアナログ再生映像信号121
0を出力する。
【0200】このように、エンファシス回路1201、
及びディエンファシス回路1206をアナログ回路で構
成することにより、デジタル回路で構成するよりも簡単
に、また安価に構成することができる。
及びディエンファシス回路1206をアナログ回路で構
成することにより、デジタル回路で構成するよりも簡単
に、また安価に構成することができる。
【0201】なお、信号強調と信号抑圧とは相補的な関
係をもつとしてもよいが、強調度を抑圧度よりも小さく
してもよい。
係をもつとしてもよいが、強調度を抑圧度よりも小さく
してもよい。
【0202】なお、第1から第24の実施例において、
アナログ信号に対して信号強調、及び信号抑圧を行うた
めには、図12のように信号強調手段と符号化処理手段
との間にA/D変換する手段をおき、また、復号化手段
と信号抑圧手段との間にD/A変換する手段をおけばよ
い。
アナログ信号に対して信号強調、及び信号抑圧を行うた
めには、図12のように信号強調手段と符号化処理手段
との間にA/D変換する手段をおき、また、復号化手段
と信号抑圧手段との間にD/A変換する手段をおけばよ
い。
【0203】なお、A/D変換手段、及びD/A変換手
段は限られたものではなく、デジタル変換する手段、及
びアナログ変換する手段であれば何でも構わない。
段は限られたものではなく、デジタル変換する手段、及
びアナログ変換する手段であれば何でも構わない。
【0204】なお、前述の実施例では映像信号を圧縮符
号化する手段と復号化処理する手段とを具備した符号化
復号化装置について説明したが、映像信号を圧縮符号化
処理し符号列を出力する手段のみを具備した映像符号化
装置、もしくは符号列を復号化処理し再生映像信号を出
力する手段のみを具備した映像復号化装置についても同
様である。
号化する手段と復号化処理する手段とを具備した符号化
復号化装置について説明したが、映像信号を圧縮符号化
処理し符号列を出力する手段のみを具備した映像符号化
装置、もしくは符号列を復号化処理し再生映像信号を出
力する手段のみを具備した映像復号化装置についても同
様である。
【0205】なお、本発明の符号化復号化装置におい
て、符号化処理及び復号化処理の方法は、離散コサイン
変換符号化方法等何でも構わない。
て、符号化処理及び復号化処理の方法は、離散コサイン
変換符号化方法等何でも構わない。
【0206】また、各実施例において、符号化回路もし
くは符号化器と復号化回路もしくは復号化器との間に
は、伝送路や記録媒体を介在させた構成としてもよいこ
とはいうまでもない。
くは符号化器と復号化回路もしくは復号化器との間に
は、伝送路や記録媒体を介在させた構成としてもよいこ
とはいうまでもない。
【0207】
【発明の効果】以上のように本発明は、映像信号を信号
強調した後で圧縮符号化処理して符号列を求め、また、
前記符号列を復号化処理した後で信号強調に応じた信号
抑圧を行うことにより、符号化処理によって発生した符
号化ノイズを除去することができ、画質の改善が得られ
る。
強調した後で圧縮符号化処理して符号列を求め、また、
前記符号列を復号化処理した後で信号強調に応じた信号
抑圧を行うことにより、符号化処理によって発生した符
号化ノイズを除去することができ、画質の改善が得られ
る。
【0208】また、信号強調と信号抑圧とが相補的特性
をもつように構成することにより、映像信号の周波数帯
域を損なうことなく信号抑圧が行われる。従って、符号
化処理によって発生したノイズ成分のみを信号抑圧によ
って除去することができ、画質の改善が得られる。
をもつように構成することにより、映像信号の周波数帯
域を損なうことなく信号抑圧が行われる。従って、符号
化処理によって発生したノイズ成分のみを信号抑圧によ
って除去することができ、画質の改善が得られる。
【0209】また、信号強調度を信号抑圧度よりも小さ
くすることにより、信号強調と信号抑制との間でミスマ
ッチが生じるが、信号強調による映像信号の情報量の増
加を抑制し、かつ、信号抑圧により高周波数帯域に発生
する符号化ノイズをよりよく除去することができる。
くすることにより、信号強調と信号抑制との間でミスマ
ッチが生じるが、信号強調による映像信号の情報量の増
加を抑制し、かつ、信号抑圧により高周波数帯域に発生
する符号化ノイズをよりよく除去することができる。
【0210】さらに、信号強調において小振幅信号にな
るほど強調度が大きくなるように非線形な特性をもたす
ことにより、大振幅信号に対する強調度を小さいため符
号化情報量の増加が抑えられ、小振幅信号の符号化ノイ
ズをより効率的に除去され画質の改善が得られる。
るほど強調度が大きくなるように非線形な特性をもたす
ことにより、大振幅信号に対する強調度を小さいため符
号化情報量の増加が抑えられ、小振幅信号の符号化ノイ
ズをより効率的に除去され画質の改善が得られる。
【0211】また、複数のモードの内のひとつのモード
を選択するモード切り換え器を具備することにより、符
号化処理における複数のモードに応じた信号強調及び信
号抑圧が行われる。従って、符号化モード、映像信号の
特徴等に適して効率的に符号化ノイズを除去することが
できる。
を選択するモード切り換え器を具備することにより、符
号化処理における複数のモードに応じた信号強調及び信
号抑圧が行われる。従って、符号化モード、映像信号の
特徴等に適して効率的に符号化ノイズを除去することが
できる。
【0212】また、アナログ映像信号において信号強調
及び信号抑圧を行うことによって、エンファシス手段及
びディエンファシス手段はアナログ回路で構成される。
従って、デジタル回路で構成するのと同様に符号化ノイ
ズを除去することができ、また、エンファシス手段及び
ディエンファシス手段をアナログ回路で構成することに
より、デジタル回路で構成するよりも簡単に、また安価
で構成することができる。
及び信号抑圧を行うことによって、エンファシス手段及
びディエンファシス手段はアナログ回路で構成される。
従って、デジタル回路で構成するのと同様に符号化ノイ
ズを除去することができ、また、エンファシス手段及び
ディエンファシス手段をアナログ回路で構成することに
より、デジタル回路で構成するよりも簡単に、また安価
で構成することができる。
【図1】本発明の第1、第2、第3及び第4の実施例に
おける映像符号化復号化装置のブロック図
おける映像符号化復号化装置のブロック図
【図2】本発明の第2及び第3の実施例におけるエンフ
ァシス回路及びディエンファシス回路のブロック図
ァシス回路及びディエンファシス回路のブロック図
【図3】本発明の第5及び第6の実施例における非線形
エンファシス回路及び非線形ディエンファシス回路のブ
ロック図
エンファシス回路及び非線形ディエンファシス回路のブ
ロック図
【図4】本発明の第5の実施例におけるリミッタ回路の
入出力特性図
入出力特性図
【図5】本発明の第7及び第8の実施例におけるエンフ
ァシス回路及びディエンファシス回路のブロック図
ァシス回路及びディエンファシス回路のブロック図
【図6】本発明の第9及び第10の実施例における符号
化復号化装置の要部ブロック図
化復号化装置の要部ブロック図
【図7】本発明の第11及び第12の実施例における符
号化復号化装置の要部ブロック図
号化復号化装置の要部ブロック図
【図8】本発明の第13の実施例における符号化復号化
装置のブロック図
装置のブロック図
【図9】本発明の第14の実施例における符号化復号化
装置のブロック図
装置のブロック図
【図10】本発明の第15の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図11】本発明の第16の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図12】本発明の第25の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図13】本発明の第17の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図14】本発明の第18の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図15】本発明の第19の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図16】本発明の第20及び第21の実施例における
符号化復号化装置のブロック図
符号化復号化装置のブロック図
【図17】本発明の第22の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図18】本発明の第23の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
【図19】本発明の第24の実施例における符号化復号
化装置のブロック図
化装置のブロック図
101 エンファシス回路 102 符号化回路 103 復号化回路 104 ディエンファシス回路 601 モード切り換え器 801 アクティビティ検出器 901 動き量検出器 1001 符号化歪測定器 1101 ブロック境界部検出器 1202 A/D変換器 1205 D/A変換器 1300 ブロック分割器 1301 輪郭部検出器 1603 制御信号発生回路 1701 直流レベル検出回路 1801 信号振幅検出回路 1904 記録ヘッド 1905 光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−256844 (32)優先日 平成5年10月14日(1993.10.14) (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 昭57−124975(JP,A) 特開 昭62−91090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 5/91 - 5/956 H04N 1/41 - 1/419
Claims (42)
- 【請求項1】 映像信号を圧縮符号化処理する装置であ
って、前記映像信号を強調するエンファシス手段と、前
記エンファシス手段の出力信号を圧縮符号化処理し符号
列を求める符号化手段と、符号列を復号化処理し復号映
像信号を求める復号化手段と、エンファシス手段の信号
強調度に応じた信号抑圧度で前記復号映像信号を抑圧し
再生映像信号を求めるディエンファシス手段とを具備
し、前記エンファシス手段の信号強調度は、ディエンフ
ァシス手段の抑圧度よりも小さくなるように構成される
ことを特徴とする映像符号化装置。 - 【請求項2】 映像信号を圧縮符号化処理する装置であ
って、前記映像信号を強調するエンファシス手段と、前
記エンファシス手段の出力信号を圧縮符号化処理し符号
列を求める符号化手段と、符号列を復号化処理し復号映
像信号を求める復号化手段と、エンファシス手段の信号
強調度に応じた信号抑圧度で前記復号映像信号を抑圧し
再生映像信号を求めるディエンファシス手段とを具備
し、前記エンファシス手段は、入力される信号の振幅が
小さくなるにしたがい強調度が増すような非線形特性を
もち、前記ディエンファシス手段は、入力される信号の
振幅が小さくなるにしたがい抑圧度が増すような非線形
特性をもつことを特徴とする映像符号化装置。 - 【請求項3】 エンファシス手段とディエンファシス手
段とは、相補的関係をもつように構成されることを特徴
とする請求項2記載の映像符号化装置。 - 【請求項4】 エンファシス手段の信号強調度は、ディ
エンファシス手段の抑圧度よりも小さくなるように構成
されることを特徴とする請求項2記載の映像符号化装
置。 - 【請求項5】 エンファシス手段は、入力される信号の
振幅が小さくなるにしたがい強調度が増すような非線形
特性をもち、ディエンファシス手段は、入力される信号
の振幅が小さくなるにしたがい抑圧度が増すような非線
形特性をもつことを特徴とする請求項3または4記載の
映像符号化装置。 - 【請求項6】 エンファシス手段は、画像信号の高周波
成分を抜き出す手段と、前記画像信号の高周波成分の大
きさが第1の所定レベルL1以下の場合にはそのままと
し、L1より大きい場合にはその大きさをL1とするリ
ミッタ処理する手段と、前記リミッタ処理して得られた
信号に第1の係数X1を乗算する第1の乗算手段と、前
記第1の乗算手段の出力を入力信号に加算する手段とで
構成され、さらにディエンファシス手段は、復号画像信
号の高周波成分を抜き出す手段と、前記復号画像信号の
高周波成分の大きさが、前記L1と前記X1とによって
規定される第2の所定レベルL2以下の場合にはそのま
まとし、L2より大きい場合には、その大きさをL2と
するリミッタ処理する手段と、前記リミッタ処理して得
られた信号に第2の係数X2を乗算する第2の乗算手段
と、前記第2の乗算手段の出力を復号画像信号から減算
する手段とで構成されることを特徴とする請求項5記載
の映像符号化装置。 - 【請求項7】 第2の所定レベルL2は、(1+X1)
×L1で与えられるように構成されることを特徴とする
請求項6記載の映像符号化装置。 - 【請求項8】 エンファシス手段及びディエンファシス
手段の周波数利得特性がfs/2(fsはサンプリング
周波数)付近にピークをもつように構成されることを特
徴とする請求項5記載の映像符号化装置。 - 【請求項9】 エンファシス手段及びディエンファシス
手段の周波数利得特性がfs/4(fsはサンプリング
周波数)付近にピークをもつように構成されることを特
徴とする請求項5記載の映像符号化装置。 - 【請求項10】 エンファシス手段は周波数利得特性が
fs/4(fsはサンプリング周波数)付近にピークを
もち、ディエンファシス手段は、周波数利得特性がfs
/2付近にピークをもつように構成されることを特徴と
する請求項5記載の映像符号化装置。 - 【請求項11】 映像信号を信号強調した後で圧縮符号
化処理して符号列を求め、得られた前記符号列は復号化
処理された後で前記信号強調に応じた信号抑圧が行われ
て再生処理される映像符号化装置であって、 信号強調される前に所定期間にわたる映像信号の振幅を
検出する手段と、前記検出手段により検出された振幅に
応じて複数種類のモード信号の内のひとつを選択する手
段と、前記映像信号の振幅を前記選択されたモード信号
によって制御する第1のレベル制御手段と、信号抑圧さ
れた後に再生画像信号の振幅を前記第1のレベル制御手
段と逆特性で制御する第2のレベル制御手段とをさらに
具備することを特徴とする請求項5記載の映像符号化装
置。 - 【請求項12】 エンファシス手段は、入力信号の信号
振幅を所定量と比較する手段を具備し、前記入力信号の
信号振幅が前記所定量以下の場合、ディエンファシス手
段の抑圧度と等しい強調度で前記入力信号を強調し、前
記エンファシス手段の入力信号の振幅が前記所定量より
も大きい場合、前記ディエンファシス手段の抑圧度より
も小さい強調度で強調することを特徴とする請求項5記
載の映像符号化装置。 - 【請求項13】 エンファシス手段は、画面の垂直方向
に対して信号強調を行う垂直エンファシス手段と、画面
の水平方向に対して、前記垂直エンファシス手段の信号
強調度よりも大きな信号強調度で信号強調を行う水平エ
ンファシス手段とで構成され、また、ディエンファシス
手段は、画面の垂直方向に対して信号抑圧を行う垂直デ
ィエンファシス手段と、画面の水平方向に対して信号抑
圧を行う水平ディエンファシス手段とで構成されること
を特徴とする請求項5記載の映像符号化装置。 - 【請求項14】 エンファシス手段は、画面の垂直方向
に対して信号強調を行った後に水平方向に対して信号強
調を行い、ディエンファシス手段は画面の水平方向に対
して信号抑圧を行った後に垂直方向に対して信号抑圧を
行うように構成されることを特徴とする請求項13記載
の映像符号化装置。 - 【請求項15】 映像信号を信号強調した後に圧縮符号
化処理して符号列を出力する装置であって、 L個のモード(Lは2以上の自然数)のうちひとつのモ
ードを選択してモード信号を出力するモード切り換え器
をさらに具備し、エンファシス手段は前記モード信号に
規定される強調度で信号強調するように構成されること
を特徴とする請求項5記載の映像符号化装置。 - 【請求項16】 ディエンファシス手段は、L個のモー
ドの内で最も大きな強調度のエンファシス手段の信号強
調特性と相補的特性をもつように構成されることを特徴
とする請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項17】 モード信号を記録または伝送する手段
と、前記記録または伝送されたモード信号を再生する手
段とをさらに具備し、ディエンファシス手段は、再生さ
れた前記モード信号に規定される信号抑圧度で信号抑圧
を行い、また、各モード信号における信号抑圧度は対応
する信号強調度と比較して等しいか、または大きいかの
どちらか一方になるように構成されることを特徴とする
請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項18】 エンファシス手段及びディエンファシ
ス手段の周波数利得特性におけるピーク周波数もしくは
最大利得のうち少なくとも一方がモード信号に応じて異
なるように構成されたことを特徴とする請求項15記載
の映像符号化装置。 - 【請求項19】 L個のモード(Lは2以上の自然数)
のうち、信号強調及び信号抑圧を共に行わないモード、
もしくは信号強調は行わないが信号抑圧は行うモードの
うち少なくとも一方のモードを1個以上もつように構成
されることを特徴とする請求項15記載の映像符号化装
置。 - 【請求項20】 所定期間にわたる画像信号の直流レベ
ルを検出する手段をさらに具備し、モード切り換え器は
前記直流レベルに従って異なるモード信号を出力するよ
うに構成されることを特徴とする請求項15記載の映像
符号化装置。 - 【請求項21】 画像信号は3つのコンポーネント信号
(S1、S2、S3)で構成されており、モード切り換
え器は前記コンポーネント信号S1、S2、S3に対し
て少なくとも一つは異なるモード信号を出力するように
構成されることを特徴とする請求項15記載の映像符号
化装置。 - 【請求項22】 モード切り換え器は、コンポーネント
信号S1、S2、S3の視感度の比率に対応するモード
信号を出力するように構成されることを特徴とする請求
項21記載の映像符号化装置。 - 【請求項23】 映像信号を複数の符号化処理方法で圧
縮符号化処理し、モード切り換え器は前記複数の符号化
処理方法に応じたモード信号を出力するように構成され
ることを特徴とする請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項24】 映像信号をフレームもしくはフィール
ド内の相関を利用する高能率符号化処理する手段と、映
像信号をフレームもしくはフィールド間予測を利用する
高能率符号化処理する手段とをさらに具備し、モード切
り換え器はフレームもしくはフィールド内符号化される
画像領域と、予測符号化される画像領域とで異なるモー
ド信号を出力するように構成されることを特徴とする請
求項23記載の映像符号化装置。 - 【請求項25】 符号化手段は、複数の圧縮率制御信号
に応じた符号化圧縮率で符号化処理するように構成さ
れ、モード切り換え器は前記圧縮率制御信号に規定され
るモード信号を出力するように構成されることを特徴と
する請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項26】 モード切り換え器は、符号化圧縮率が
高まるにつれて信号強調度及び信号抑圧度が大きなモー
ドを選択するように構成されることを特徴とする請求項
25記載の映像符号化装置。 - 【請求項27】 モード切り換え器は、信号強調度が信
号抑圧度よりも小さいモードにおいては、符号化圧縮率
が高まるにつれて信号強調度と信号抑圧度との差が大き
くなるモードを選択するように構成されることを特徴と
する請求項25記載の映像符号化装置。 - 【請求項28】 映像信号を圧縮符号化処理して得られ
た符号列を記録媒体に記録する場合において、モード切
り換え器は書き換え可能な記録媒体と再生のみ可能な記
録媒体とでモードを選択するように構成されることを特
徴とする請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項29】 所定期間にわたる映像信号の空間的相
関を検出する手段をさらに具備し、モード切り換え器は
前記空間的相関に規定されるモード信号を出力するよう
に構成されることを特徴とする請求項15記載の映像符
号化装置。 - 【請求項30】 モード信号切り換え器は、空間的相関
が小さくなるにしたがい強調度の小さいモードを選択す
るように構成されることを特徴とする請求項29記載の
映像符号化装置。 - 【請求項31】 信号強調度が信号抑圧度よりも小さい
モードでは、モード切り換え器は空間的相関が小さくな
るに従って信号強調度と信号抑圧度との差が大きなモー
ドを選択するように構成されることを特徴とする請求項
29記載の映像符号化装置。 - 【請求項32】 複数の画素からなるブロックが画像の
輪郭部を含むことを検出する手段をさらに具備し、モー
ド切り換え器は前記輪郭部の検出結果に応じたモード信
号を前記ブロックごとに出力するように構成されること
を特徴とする請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項33】 複数画素からなるブロックの空間的相
関に比例する相関量を出力する手段と、前記ブロックを
含む画像領域が輪郭部を含むことを検出する手段とをさ
らに具備し、モード切り換え器は、前記相関量及び前記
輪郭部の検出結果に応じたモード信号を出力し、対象と
するブロックの前記相関量が所定量よりも小さく、かつ
前記対象ブロックが輪郭部を含まない場合、前記対象ブ
ロックに対して強調度の小さいモードを選択するように
構成されることを特徴とする請求項15記載の映像符号
化装置。 - 【請求項34】 画像の輪郭部を検出する手段は、画像
を所定の画素からなるブロックに分割する手段と、前記
ブロックの空間的相関に比例する相関量を検出する手段
と、対象とするブロックの相関量を第一の所定量と比較
する手段と、前記対象とするブロックの周辺に位置する
複数個の周辺ブロックの相関量を第二の所定量と比較す
る手段と、前記対象ブロックの相関量が前記第一の所定
量よりも小さく、かつ前記周辺ブロックのうち少なくと
もひとつのブロックの相関量が前記第二の所定量よりも
大きい場合、前記対象ブロックを輪郭部として検出する
検出信号出力手段とで構成されることを特徴とする請求
項32または33記載の映像符号化装置。 - 【請求項35】 所定期間にわたる映像信号の時間的相
関を検出する手段をさらに具備し、モード切り換え器は
前記時間的相関に規定されるモード信号を出力するよう
に構成されることを特徴とする請求項15記載の映像符
号化装置。 - 【請求項36】 信号強調度が信号抑圧度よりも小さい
モードでは、モード切り換え器は時間的相関が小さくな
るに従って信号強調度と信号抑圧度との差が大きなモー
ドを選択するように構成されることを特徴とする請求項
35記載の映像符号化装置。 - 【請求項37】 所定期間にわたる符号化処理によって
発生した符号化歪の量を計測する符号化歪測定器をさら
に具備し、モード切り換え器は前記符号化歪の量に規定
されるモード信号を出力するように構成されることを特
徴とする請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項38】 信号強調度が信号抑圧度よりも小さい
モードでは、モード切り換え器は符号化歪量が大きくな
るに従って信号強調度と信号抑圧度との差が大きなモー
ドを選択するように構成されることを特徴とする請求項
37記載の映像符号化装置。 - 【請求項39】 画像を複数の画素からなるブロックに
分割しブロックごとに符号化復号化処理する装置であっ
て、前記ブロックの境界部を検出する手段をさらに具備
し、モード切り換え器は前記ブロックの境界部の検出結
果に応じたモード信号を出力するように構成されること
を特徴とする請求項15記載の映像符号化装置。 - 【請求項40】 画像のシーンチェンジを検出する手段
をさらに具備し、モード切り換え器は前記シーンチェン
ジが検出された時にモードを選択し、再びシーンチェン
ジが検出されるまで前記モードを保持するように構成さ
れることを特徴とする請求項15または20または29
または35または37のいずれかに記載の映像符号化装
置。 - 【請求項41】 エンファシス手段は、アナログ映像信
号を強調し、強調された信号をデジタル化するA/D変
換器と、符号列を復号化処理して得られた復号映像信号
をアナログ化するD/A変換器を具備し、ディエンファ
シス手段は前記D/A変換器の出力を抑圧し再生映像信
号を出力するように構成されることを特徴とする請求項
5記載の映像符号化装置。 - 【請求項42】 映像信号を圧縮符号化して得られた符
号列を再生処理する装置であって、前記符号列を復号化
処理する復号化手段と、前記復号化手段で得られた復号
映像信号を信号抑圧し再生映像信号を出力するディエン
ファシス手段とを具備し、前記符号列が映像信号を信号
強調した後で圧縮符号化処理して得られた符号列である
場合、前記ディエンファシス手段は前記信号強調と相補
的な特性をもつように構成するか、または前記信号強調
における強調度よりも大きな信号抑圧度で信号抑圧する
ように構成されるかのいずれか一方であり、前記ディエ
ンファシス手段は入力される信号の振幅が小さくなるに
したがい信号抑圧度が増すような非線形特性をもつよう
に構成されることを特徴とする映像復号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP243294A JP3149662B2 (ja) | 1993-01-28 | 1994-01-14 | 映像符号化装置及び映像復号化装置及び光ディスク |
Applications Claiming Priority (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1228693 | 1993-01-28 | ||
JP17406893 | 1993-07-14 | ||
JP24789393 | 1993-10-04 | ||
JP5-12286 | 1993-10-14 | ||
JP25684493 | 1993-10-14 | ||
JP5-247893 | 1993-10-14 | ||
JP5-174068 | 1993-10-14 | ||
JP5-256844 | 1993-10-14 | ||
JP243294A JP3149662B2 (ja) | 1993-01-28 | 1994-01-14 | 映像符号化装置及び映像復号化装置及び光ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07162862A JPH07162862A (ja) | 1995-06-23 |
JP3149662B2 true JP3149662B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=27518245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP243294A Expired - Fee Related JP3149662B2 (ja) | 1993-01-28 | 1994-01-14 | 映像符号化装置及び映像復号化装置及び光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149662B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5299328B2 (ja) * | 2010-03-17 | 2013-09-25 | 富士通株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP243294A patent/JP3149662B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07162862A (ja) | 1995-06-23 |
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