JPH0818961A - ディジタル画像信号の受信/再生装置 - Google Patents

ディジタル画像信号の受信/再生装置

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JPH0818961A
JPH0818961A JP16881994A JP16881994A JPH0818961A JP H0818961 A JPH0818961 A JP H0818961A JP 16881994 A JP16881994 A JP 16881994A JP 16881994 A JP16881994 A JP 16881994A JP H0818961 A JPH0818961 A JP H0818961A
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真史 内田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真のデータを推定するための係数をデータテ
ーブルに格納しておくことによって、性能劣化を抑えて
適応的に復号できる。 【構成】 フレーム分解回路13は、入力端子21から
供給された再生データをダイナッミクレンジDR、最小
値MIN、量子化データDTへ分離し、出力する。量子
化データDTが供給されたメモリ22は、注目画素及び
周辺画素のデータを、クラスコード発生回路23へ出力
する。クラスコード発生回路23は、そのデータが属す
るクラスを示すクラスコードclass をROMテーブル2
4に供給し、class を読み出しアドレスとして、真のデ
ータを推定するための係数データを推定演算回路25へ
出力させる。推定演算回路25は、その係数データとメ
モリ22より出力された注目画素及び周辺画素のデータ
によって、注目画素のより真に近いデータを算出し、復
号回路26へ出力する。復号回路26では、ダイナッミ
クレンジDR、最小値MINによりこの出力信号Fが復
号される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル画像信号
を、例えばディジタルVTRによって記録/再生するの
に適用されるディジタル画像信号の受信/再生装置、特
に、量子化されたデータを復元値に変換するためのディ
ジタル画像信号の受信/再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号を磁気テープ等の
記録媒体に記録するときには、その情報量が多いので、
記録/再生できる程度の伝送レートを達成するために、
高能率符号化によって、ディジタルビデオ信号を圧縮す
るのが普通である。高能率符号化としては、ディジタル
ビデオ信号を多数の小ブロックに分割し、ブロック毎に
処理を行うADRC、DCT(Discrete Cosine Transf
orm )等が知られている。
【0003】ADRCは、例えば特開昭61−1449
89号公報に記載されているような、2次元ブロック内
に含まれる複数画素の最大値および最小値により規定さ
れるダイナッミクレンジを求め、このダイナッミクレン
ジに適応した符号化を行う高能率符号化である。DCT
は、ブロック内の画素をコサイン変換し、その変換によ
って得られた係数データは再量子化され、さらに、可変
長符号化するものである。ここで、ブロック毎の平均値
と、ブロック内の画素の平均値に対する差をベクトル量
子化する符号化方法も提案されている。
【0004】従来のADRCの復号は、量子化コードを
その量子化コードの代表値に変換し、代表値に対して最
小値を加算する処理である。図6は、一例として量子化
ビット数が2の場合の復号の様子を示す。各画素の量子
化コードは、00、01、10、11の何れかである。
これらの量子化コードは、図6において、黒いドットで
示される代表値に復号される。この代表値に対して、そ
のブロックの最小値MINが加算される。量子化コード
のビット数は、固定あるいは可変である。このビット数
が少なくなるほど、原画像に対する復元画像の誤差が増
大し、復元画像が劣化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】画像信号は、局所的に
強い相関を有している。小さな領域に分割しても、同一
のステップ幅で量子化する方式においては、符号化され
たデータにおいてもこの相関が保存されている。例え
ば、図7Aに示すように、ブロック符号化された符号化
データを(3×3)画素の領域において観察した場合、
中心の画素の値が2(10のコード)であり、その他の
画素コードが1(01のコード)の場合には、注目画素
の符号化データの真値が(1.5〜2.0)の範囲内に
存在することが確率的に多い。図7Bに示すように、注
目画素の値が2であり、周辺画素の値が3の場合には、
注目画素の符号化データの値の真値が(2.0〜2.
5)の範囲内に存在することが確率的に多い。
【0006】従来のように、注目画素の符号化データの
値のみによっては、中心の代表値に復号すること以外不
可能であった。その結果、量子化ビットが少ないときに
は、画像の劣化が目立つ問題があった。図7に示した局
所的な相関を利用することで、より細かなレベルの復号
値を形成することが可能である。
【0007】従って、この発明の目的は、記録ビット数
を増大させずに、より細かな適切な復号値を形成し、こ
れによって量子化誤差を低減することが可能なディジタ
ル画像信号の受信/再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、ブロック単
位で各画素が所定のビット数で符号化された伝送データ
を復号するようにしたディジタル画像信号の受信/再生
装置において、注目画素の符号化データと複数の画素の
符号化データとで定まるパターンを検出し、この検出し
たパターンに基づいて、このパターンが属するクラスを
決定し、クラス検出情報を出力するクラス検出回路と、
その検出されたクラス毎に、注目画素の真の符号化デー
タの推定値を発生する回路と、係数データ記憶手段から
供給された係数データに応じて、注目画素の符号化デー
タを、より真の値に近い符号化データに変換して出力す
るデータ復号回路と、を有することを特徴とするディジ
タル画像信号の受信/再生装置である。
【0009】
【作用】この発明に係るディジタル画像信号の受信/再
生装置は、注目画素の符号化データとその周辺の複数の
画素の符号化データとで定まるパターンを検出し、その
パターンが属するクラスを決定してクラス検出情報を出
力する。係数データ記憶手段には、注目画素の符号化デ
ータと複数の画素の符号化データとを用いて注目画素の
真の符号化データを算出するための情報である、推定式
の係数データがクラス毎に格納されており、この係数デ
ータは、クラス検出手段からのクラス検出情報に応じて
出力される。次に、供給された係数データに応じて、注
目画素の符号化データを、より真の値に近い符号化デー
タに変換して、その変換された符号化データを用いて復
号を行うことにより、従来よりも品質の向上した復元画
像を得る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。図1は、この一実施例、すなわち、ディジタルVT
Rの信号処理の概略的構成を示す。1で示す入力端子か
らビデオ信号が供給され、A/D変換器2によって1サ
ンプルが、例えば8ビットにディジタル化される。この
A/D変換器2の出力データがブロック化回路3に供給
される。この実施例では、ブロック化回路3では、1フ
レームの有効領域が(8×8)画素等の大きさのブロッ
クに分割される。
【0011】ブロック化回路3からのブロックの順序に
走査変換されたディジタルビデオ信号がシャッフリング
回路4に供給される。シャフリング回路4では、例えば
ブロック単位でシャフリングするものである。シャフリ
ング回路4の出力がブロック符号化回路5に供給され
る。ブロック符号化回路5は、ブロック毎に画素データ
を再量子化することで圧縮する。ここで、シャフリング
回路4がブロック符号化回路5の後に設けられることも
ある。
【0012】この実施例では、ブロック符号化として、
ADRCを用いる。図2は、ブロック符号化回路5とし
てADRC符号化回路の詳細な説明を行うブロック図の
一例を示す。図2において、21に示す入力端子にA/
D変換器2からのディジタル信号が供給され、ブロック
化回路3によりブロック構造に変換される。ブロック化
回路3の出力に対して、最大値検出回路22、最小値検
出回路23および遅延回路24が夫々接続される。
【0013】最大値検出回路22がブロック毎に画素デ
ータの値の最大値MAXを検出し、最小値検出回路23
がブロック毎に画素データの値の最小値MINを検出す
る。減算回路25において、(MAX−MIN)の演算
がされ、ダイナッミクレンジDRが検出される。減算回
路26において、遅延回路24を介された画素データか
ら最小値MINが減算される。この最小値MINが減算
された画素データ、すなわち、正規化された画素データ
が量子化回路27へ供給される。
【0014】量子化回路27では、最小値MINが除去
された画素データがダイナッミクレンジDRに適応して
再量子化される。ビット割当をn、ブロック内画素のデ
ータレベルをLとしたとき、以下の式により量子化コー
ドDTが算出される。ダイナミックレンジDR、最小値
MIN、および量子化データDTがブロック符号化回路
5の出力データである。
【0015】DR=MAX−MIN+1 DT=〔(L−MIN+0.5)・2n /DR〕 ただし、〔 〕は、切り捨て処理を意味する。
【0016】ブロック符号化回路5の出力データがフレ
ーミング回路6へ供給される。フレーミング回路6から
出力端子28へ記録データが発生する。フレーミング回
路6は、エラー訂正符号のパリティを発生するととも
に、シンクブロックが連続する構造の記録データを発生
する。エラー訂正符号としては、例えばデータのマトリ
クス状配列の水平方向および垂直方向の夫々に対してエ
ラー訂正符号化を行う積符号を採用することができる。
シンクブロックは、符号化データおよびパリティに対し
て、シンクブロック同期信号およびID信号が付加され
る。フレーミング回路6からチャンネル符号化回路7へ
シンクブロックが連続する記録データが供給され、チャ
ンネル符号化回路7では、供給された記録データの直流
成分を低減させるための符号化の処理を受ける。
【0017】チャンネル符号化回路7の出力データがビ
ットストリームに変換され、さらに記録アンプ8を介し
て回転ヘッドHに供給され、記録データが磁気テープT
上に斜めのトラックとして記録される。通常、複数の回
転ヘッドが使用されるが簡単のために、1つのヘッドの
みが図示されている。
【0018】磁気テープTから回転ヘッドHにより取り
出された再生データは、再生アンプ11を介してチャン
ネル復号化回路12に供給され、チャンネル符号化の復
号化が施される。チャンネル復号化回路12の出力デー
タがフレーム分解回路13に供給され、記録データから
の各種のデータの分離とエラー訂正がなされる。フレー
ム分解回路13から発生する出力データには、再生デー
タの他にエラー訂正した後の有無を示すエラーフラグが
含まれる。
【0019】フレーム分解回路13の出力データが重要
語訂正回路14に供給される。重要語訂正回路14は、
エラーフラグによって、エラーであることが示される重
要語(すなわち、ブロック毎のダイナッミクレンジDR
および最小値MIN)を訂正するものである。ここで、
重要語訂正回路14は、エラーを訂正できない場合に、
重要語を推定する機能を有しているものが望ましい。重
要語訂正回路14の出力データがブロック復号回路15
に供給される。このブロック復号回路15は、エラーで
ない重要語を使用してADRC復号を行い、また、重要
語がエラーのブロックに関しては、重要語訂正回路14
において、訂正された重要語を使用してADRC復号を
行う。ブロック復号回路15は、後述のように、予め学
習により獲得、記憶された予測係数データを用いた予測
演算により復号値を発生する。
【0020】ブロック復号回路15の復号データ、すな
わち、各画素と対応する復元データがディシャフリング
回路16に供給される。このディシャフリング回路16
は、記録側のシャフリング回路4と相補的なもので、ブ
ロックの空間的な位置を元の位置に戻す処理を行う。デ
ィシャフリング回路16の出力データがブロック分解回
路17へ供給される。ブロック分解回路17では、デー
タの順序がラスター走査の順序へ戻される。このブロッ
ク分解回路17の出力データがエラー補間回路18へ供
給される。エラー補間回路18は、画素単位でエラー検
出を行い、エラーとして検出された画素データを周辺の
画素データで補間する。
【0021】補間処理としては、例えば空間的、すなわ
ち、2次元方向の補間回路と時間方向の補間回路が順次
接続されたものを使用できる。エラー補間回路18の出
力データがD/A変換器19に供給され、出力端子20
には、各画素と対応し、ラスター走査の順序の復元デー
タが得られる。
【0022】上述のブロック復号回路15に対してこの
発明が適用される。図3は、この発明によるブロック復
号回路15の一例である。21で示す入力端子から再生
データがフレーム分解回路13へ供給され、フレーム分
解回路13では、ダイナッミクレンジDR、最小値MI
Nおよび量子化データDTが供給された再生データから
分離して取り出され、出力される。ここで、この図3に
おいて、重要語訂正回路14は、この発明の要旨と直接
関係がないため、この図示から省略されている。
【0023】量子化データDTがメモリ22に提供され
る。メモリ22は、例えば図5に示すように、復号対象
である注目画素を中心とする(3×3)画素の符号化デ
ータx1 〜x9 を同時に出力する。中心のx5 が注目画
素である。メモリ22の出力データはクラスコード発生
回路23に出力される。
【0024】クラスコード発生回路23は、メモリ22
から供給される注目画素を中心とした符号化データパタ
ーンに基づいて数式(1)の処理を行うことにより、そ
のパターンが属するクラスを検出し、そのクラスを示す
クラスコードclass をROMテーブル24に供給する。
このクラスコードclass は、ROMテーブル24から、
後述するそのクラスの係数データを読み出すときの、読
み出しアドレスを示すものとなっている。
【0025】
【数1】
【0026】ROMテーブル24には、整数化された符
号化データx1 〜x9 のパターンと整数化される前の注
目画素の符号化データを算出するための係数データが各
クラス毎に記憶されている。なお、ROMテーブル24
に記憶されている係数データの作成方法については後述
する。ROMテーブル24からは、クラスコードclass
で示されるアドレスから、そのクラスの係数データであ
るwi (class) に基づいて、数式(2)に示す演算を行
うことにより、入力された符号化データパターンx1
9 に対応する注目画素の符号化データyを算出する。
算出されたデータは、復号回路26に出力される。
【0027】
【数2】
【0028】復号回路26は、注目データの複合を行う
回路である。復号回路26に対しては、ダイナミックレ
ンジDRおよび最小値MINがフレーム分解回路13か
ら提供される。復号回路26は、乗算回路および加算回
路で構成され、推定演算回路25からの出力をF(上述
の符号化データy)、量子化ビット数をnとすると、復
号値Lは次式で示される。 L=〔(F+0.5)・DR/2n +MIN〕 ただし、〔 〕は切り捨て処理を意味する。復号値Lは
出力端子27に供給される。
【0029】このように、注目画素、およびその周辺の
整数化された符号化データx1 〜x9 に対応する注目画
素の整数化前の符号化データyを推定するための係数デ
ータを各クラス毎に予め学習により求めた上で、ROM
テーブル24に記憶しておき、入力される符号化データ
1 〜x9 、およびROMテーブル24から読み出した
係数データに基づいて演算を行い、該入力された符号化
データx1 〜x9 に対応する注目画素の整数化前の符号
化データyを形成して出力することにより、注目画素の
整数化された符号化データx5 を単に復号した場合とは
異なり、原データにより近いデータを出力することがで
きる。
【0030】続いて、ROMテーブル24に格納される
係数データの作成方法について、図4を用いて説明す
る。図4において、入力端子31にはディジタルビデオ
信号が供給され、その供給されたディジタルビデオ信号
がブロック化回路32に供給される。このときの入力デ
ータは、トレーニングのための標準的なディジタルビデ
オ信号であるのが望ましい。ブロック化回路32は、図
1におけるブロック化回路3と同一の作用をするもの
で、本実施例においては1フレームの有効領域を(8×
8)画素の大きさのブロックに分割する。ブロック化回
路32の出力信号がADRC回路33に提供される。
【0031】ADRC回路33は、図1におけるADR
C回路5と同一の働きをするものである。ADRC回路
33の出力が、クラスコード発生回路34および正規方
程式加算回路35に供給される。このうち、クラスコー
ド発生回路34には、図5に示すように(3×3)の領
域の符号化データx1 〜x9 が供給され、正規方程式加
算回路35には、注目画素の符号化データyが供給され
る。ここで、クラスコード発生回路34に供給される符
号化データx1 〜x9 は整数化された値であり、正規方
程式加算回路35に供給される符号化データyは、整数
化される前の小数点以下を含んだ値である。
【0032】クラスコード発生回路34は、先に説明し
たクラスコード発生回路23と同一のものであり、AD
RC回路33から供給される符号化データパターンに基
づいて数式(1)に示される演算を行うことにより、そ
のパターンが属するクラスを検出し、そのクラスを示す
クラスコードを出力するものである。クラスコード発生
回路34は、クラスコードを、正規方程式加算回路35
に出力する。
【0033】ここで、正規方程式加算回路35の説明の
ために、複数個の符号化データから注目画素の符号化デ
ータへの変換式の学習とその予測式を用いた信号変換に
ついて述べる。以下では、説明のために画素をより一般
化して、n画素による予測を行う場合について説明す
る。量子化データを、x1 , ・・・, xn として、この
領域のクラスclass を、数式(1)で定義する。
【0034】推定すべき注目画素の量子化データレベル
をyとしたとき、クラス毎に係数、w1 ,・・・, wn
によるnタップの線形推定式を設定する。これを数式
(3)に示す。学習前は、wi が未定係数である。
【0035】
【数3】
【0036】学習は、クラス毎に複数の信号データに対
して行う。データ数がmの場合、数式(3)に従って、
数式(4)が設定される。
【0037】
【数4】
【0038】m>nの場合は、w1 ,・・・, wn は一
意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素を数式
(5)で定義して、数式(6)を最小にする係数を求め
る。これは、一般的な最小二乗法による解法である。
【0039】
【数5】
【0040】
【数6】
【0041】ここで、数式(6)のwi による偏微分係
数を求める。それは数式(7)を0にするように、各w
i を求めればよい。
【0042】
【数7】
【0043】以下、数式(8)、数式(9)のように、
jii を定義すると、数式(7)は、行列を用いて数
式(10)に書き換えられる。
【0044】
【数8】
【0045】
【数9】
【0046】
【数10】
【0047】この方程式は一般に正規方程式と呼ばれて
いる。正規方程式加算回路35は、クラスコード発生回
路34から供給されたクラスコード、ADRC回路33
より供給された符号化データx1 , ・・・, xn 、同じ
くADRC回路より供給された、整数化される前の符号
化データyを用いて、この正規方程式の加算を行う。
【0048】すべてのトレーニニングデータの入力が終
了した後、正規方程式加算回路35は、予測係数決定回
路36に正規方程式データを出力する。予測係数決定回
路36は、正規方程式を掃き出し法などの一般的な行列
解法を用いてwi について解き、予測係数を算出する。
予測係数決定回路36は、算出された予測係数をメモリ
37に書き込む。
【0049】以上のようにトレーニングを行った結果、
メモリ37には、量子化データx1〜x9 で規定される
パターン毎に、注目符号化データyを推定するための、
統計的に最も真値に近い推定ができる予測係数が格納さ
れる。このメモリ37に格納されたテーブルが、上述の
ように、この発明の画像信号再生装置において使用され
るROMテーブル24である。以上の処理により、線形
推定式により量子化データx1 〜x9 から注目符号化デ
ータyを作成するための係数データの学習が終了する。
【0050】なお、上述の実施例は2次元ブロックのA
DRCにおいてこの発明を実施した例であったが、この
発明は3次元ブロックのADRCについても適用でき
る。
【0051】なお、上述の実施例は、低ビットのADR
C(1〜2ビット程度)のときは問題ないが、それ以上
のビット割当ての場合にそのまま適用しようとすると、
ROMテーブルの大きさが膨大なものとなり実現可能性
が低くなることも考えられる。この場合は、例えば量子
化コードの上位2ビットを用いることによりクラス分類
を行う手法を用いても良い。なた、量子化コードをさら
にADRC処理を行うことによりクラス数を削減しても
良い。
【0052】また、筆者が発明報告書93033124
で提案したように、注目画素の符号化データとの差分を
用いて、その差分の絶対値があるしきい値を超えた場
合、その値をクリッピングする処理を行うことにより、
クラス数を削減しても良い。
【0053】ここで、クリッピング処理についての説明
を述べる。まず、クリッピング処理を行うようなデータ
変換回路Tを設定する。このデータ変換回路Tでは、ま
ず、注目画素の周辺画素の符号化データから、注目画素
の符号化データを減算する。つまり、このデータ変換回
路Tでは、図8Aに示すように周辺画素(C1、C2、
C3、C4、C6、C7、C8、C9)の符号化データ
が注目画素(C5)の符号化データと周辺画素の符号化
データの差分信号に変換され、図8Bに示すように周辺
画素の符号化データは変換される。なお、この変換で得
られた信号(D1、D2、D3、D4、D6、D7、D
8、D9)を、以降、差分信号D(1〜4、6〜9)と
称する。例えば、図9Aに示す符号化データにおいて、
各周辺画素の符号化データから注目画素の符号化デー
タ、すなわち、‘5’を減算し、その差分信号へ変換さ
れる。つまり、図9Bに示す符号化データに変換され
る。また、図10Aに示す符号化データは、図10Bに
示す符号化データに変換される。
【0054】ところで、例えば4ビット固定長ADRC
の例では、符号化データは(0〜15)の値に限られ
る。そのため、差分信号D(1〜4、6〜9)は、夫々
(−15〜+15)の値を取りうる。しかしながら、こ
れらすべての差分信号に対応したクラスコードをROM
テーブル24に供給した場合、ROMテーブル24の大
きさが膨大なものとなる。また、注目画素の符号化デー
タと周辺画素の符号化データの差分信号が大きな部分
は、画素の相関がもともと弱い部分であるから、そのよ
うなパターンに対しては、量子化誤差軽減の効果は低
い。
【0055】そこで、データ変換回路Tでは、差分信号
D(1〜4、6〜9)の絶対値が、あるしきい値Thを
超えた場合、その値をクリッピングする処理を行う。例
えば、しきい値Thが‘5’のとき、差分信号が‘5’
より大きい場合、その値を‘5’へ変換する。また、差
分信号が‘−5’より小さいとき、その値を‘−5’へ
変換する。例えば、図9Bに示すような、差分信号の小
さい符号化データ、すなわち、画像の相関が強いと考え
られる符号化データのみがブロック内に含まれる場合、
データ変換回路Tでは、差分信号の変換は行われない。
これに対し、図10Bに示すような、差分信号の大きい
符号化データ、すなわち、画像の相関が弱いと考えられ
る符号化データがブロック内に含まれる場合、データ変
換回路Tでは、差分信号の大きい部分のみにクリッピン
グ処理が施される。つまり、図10Bの符号化データ
は、図10Cの符号化データに変換される。
【0056】このクリッピング処理は、通常の信号処理
時においては、例えば図3のメモリ22とクラスコード
発生回路23の間において、また、ROMテーブル24
に格納される係数データ作成時においては、例えば図4
のADRC回路33とクラスコード発生回路34の間に
おいて行われる。
【0057】一方、クリッピングされて消滅したパター
ンは、データのレベル差が激しい部分で、もともと量子
化誤差の軽減効果が薄いパターンである。そのため、パ
ターン数を大幅に減少させても量子化誤差の性能劣化は
わずかで済む。
【0058】次に、データ復号の時の、符号化データの
シフトについて説明する。上記の注目画素の量子化デー
タC5は、(0〜15)までの値をそのまま有している
としたが、注目画素の量子化データC5が、例えば
‘0’の場合の係数データのみをROMテーブル24内
に用意しておく。若し、注目画素の量子化データC5が
‘2’の時、注目画素の量子化データを‘2’から
‘0’へシフトし、同じブロック内の周辺画素の量子化
データも同じシフト量だけシフトし、そのシフトされた
パターンのクラスに基づいてROMテーブル24から係
数データを読み出し、数式(2)に示す演算を行い、入
力されたC1〜C9までのデータをシフトしたデータに
対応する、注目画素のシフトされた整数化前の符号化デ
ータyを形成して出力し、データ復号の時に、夫々のデ
ータを逆シフトする。
【0059】この符号化データのシフト処理は、例えば
図3のメモリ22とクラスコード発生回路23の間にお
いて行われる。
【0060】
【発明の効果】この発明では、伝送されるビット数が少
なくても、復号レベルが細かいステップを持つことが出
来るので、量子化誤差、ブロック歪を減少させることが
出来、復元画像を良好なものとすることが出来る。ま
た、この発明は、画像の局所的相関に基づく適応複合を
行うので、空間解像度を保持しながらS/Nを改善でき
る。さらに、この発明は、特別なコードを伝送する必要
がなく、効率が良い利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することが出来るディジタルV
TRの記録/再生回路のブロック図である。
【図2】この発明を適用することが出来るADRC符号
化回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】この発明が適用されたブロック復号回路の構成
の一例を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施例におけるROMテーブルを
作成するためのトレーニング時の構成を示すブロック図
である。
【図5】この発明の動作の説明のための略線図である。
【図6】ADRCの量子化の一例を説明するための図で
ある。
【図7】この発明の原理を説明するための図である。
【図8】この発明のパターンデータ変形方式を説明する
ための略線図である。
【図9】この発明のパターンデータ変形方式を説明する
ための略線図である。
【図10】この発明のパターンデータ変形方式を説明す
るための略線図である。
【符号の説明】
15 ブロック復号回路 24 ROMテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/92

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック単位で各画素が所定のビット数
    で符号化された伝送データを復号するようにしたディジ
    タル画像信号の受信/再生装置において、 上記注目画素の符号化データと上記複数の画素の符号化
    データとで定まるパターンを検出し、この検出したパタ
    ーンに基づいて、このパターンが属するクラスを決定
    し、クラス検出情報を出力するクラス検出手段と、 上記検出されたクラス毎に、上記注目画素の真の符号化
    データの推定値を発生する手段と、 上記係数データ記憶手段から供給された係数データに応
    じて、上記注目画素の符号化データを、より真の値に近
    い符号化データに変換して出力するデータ復号手段と、 を有することを特徴とするディジタル画像信号の受信/
    再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル画像信号の
    受信/再生装置において、 上記推定値発生手段は、クラス毎に係数データを格納す
    るメモリを有し、注目画素の符号化データと複数の画素
    の符号化データとを用いて、上記係数データが予め学習
    により得られることを特徴とするディジタル画像信号の
    受信/再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタル画像信号の
    受信/再生装置において、 上記注目画素の符号化データとその周辺画素の符号化デ
    ータとの差分信号の絶対値があるしきい値より大きな場
    合、そのしきい値を超えた周辺画素の符号化データをク
    リッピングする処理を行うことを特徴とするディジタル
    画像信号の受信/再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のディジタル画像信号の
    受信/再生装置において、 上記注目画素の符号化データと上記複数の画素の符号化
    データとで定まるパターンにおいて、注目画素の符号化
    データと周辺画素の符号化データとの相対関係によって
    このパターンが属するクラス決定を行い、データ復号の
    時に、注目画素の符号化データの値、および周辺画素の
    符号化データの値をシフトすることによって、正しいデ
    ータ復号を行うデータ復号手段を有することを特徴とす
    るディジタル画像信号の受信/再生装置。
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