JPH08307835A - クラス分類適応処理装置および方法 - Google Patents
クラス分類適応処理装置および方法Info
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- JPH08307835A JPH08307835A JP7136223A JP13622395A JPH08307835A JP H08307835 A JPH08307835 A JP H08307835A JP 7136223 A JP7136223 A JP 7136223A JP 13622395 A JP13622395 A JP 13622395A JP H08307835 A JPH08307835 A JP H08307835A
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Abstract
より、メモリに格納される係数データの語長を有効に利
用する。 【構成】 供給されたHDデータを垂直間引きフィルタ
2、水平間引きフィルタ3を介してSDデータが生成さ
れ、そのSDデータは領域分割化回路4において、所定
の領域に分割される。ADRC符号化回路5によりパタ
ーン圧縮コードが生成され、そのパターン圧縮コードに
応じたクラスコードがクラスコード発生回路6から正規
方程式加算回路8へ供給される。正規方程式加算回路8
では、HDデータ、SDデータおよびクラスコードから
正規方程式の加算が行われ、予測係数決定回路9におい
て各クラスのタップ毎の予測係数が決定される。係数符
号化回路10において、係数データが各タップ毎に符号
化がなされ、メモリ11には、符号化がなされた係数デ
ータ、最小値MIN、ダイナミックレンジDRが格納さ
れる。
Description
の時空間画素をブロック化し、それを何らかの手法によ
りクラス分類し、このクラス毎に線形一次結合でモデル
化し、最小二乗法で学習することにより係数データを得
て、その係数データを用いて処理を行うクラス分類適応
処理装置および方法に関する。
のとして、SD(Standerd Definition )からHD(Hi
gh Definition )への画像情報変換装置、時空間モデル
符号化、MUSEの画質改善、コンポジット信号のY/
C分離など様々なアプリケーションのアイデアが出願さ
れている。すなわち、ある大きさの時空間の画素をブロ
ック化し、これを何らかの手法(例えばADRC(Adap
tive Dynamic Range Coding ))によりクラス分類し、
このクラス毎に線形一次結合でモデル化、つまり予測式
を立て、最小二乗法などを用いて学習することにより係
数データを得るというものである。
は、一般に図7に示すような複数のフィールドの画像デ
ータを用いて、以下のような線形一次結合式を用いて新
たな画素データの創造を行う。この式(1)におけるy
は創造される画素データ、wn は予測係数、xn は推定
に用いる画素データである。
データは、係数ROMあるいはRAM(以下、係数RO
Mと称する)に蓄えられる。演算精度を保つためには、
各係数データにある程度以上の語長を持たすことが必要
である。通常のフィルタリングあるいは適応処理の場
合、この係数データは1組あるいは高々数組である。そ
のため、各係数データの語長を長く取っても、係数デー
タを格納する係数ROMの大きさは問題にならないほど
小さく済む。
においては、図8に示すように、クラス毎に各タップに
係数データが格納され、図9に示すように、選択された
クラスの各タップの係数データが読み出される。このよ
うにクラス分類適応処理では、分割するクラス数が多い
ほど高性能の処理を実現することができる。そのため、
高い性能を要求するアプリケーションにおいては、多く
のクラスに分割する必要がある。したがって、その場
合、係数データを格納しておく係数ROMの容量は、ク
ラス数に応じて大きなものになり、そのままの形ではハ
ードウェア的に実現が困難な場合があった。
プローチが考えられる。ひとつはクラス数の削減、もう
ひとつは係数データの語長の削減である。クラス数の削
減のアプローチについては他に譲ることとし、ここでは
係数データの語長の削減についてのみ考える。係数デー
タの語長の削減のもっとも単純な方法は、各係数データ
の語長を短く制限することである。例えば、元々nビッ
トの語長で格納されていた係数データをn/2ビットに
すれば、それだけで係数ROMの大きさを1/2にする
ことができる。しかしながら、係数データの語長の単純
な削除が過度に行われた場合、計算精度が著しく劣化す
るという問題がある。
数データ自体の誤差が大きくなるため、結果的に復号結
果の誤差が大きくなるというものであるが、さらに従来
の手法では与えられた語長のすべてを有効に使っていな
いという理由も存在する。これについて詳しく述べる。
に格納することを考える。通常、6ビットの領域は、上
位1ビットを符号領域、下位5ビットをデータ領域とし
て使用される。例えば、フィルタの各係数データが{-
0.276,+1.321,+0.569,+0.336}であるような4タップの
フィルタがあったとすると、係数データの絶対値の最大
値の2のベキ乗倍がデータ領域である5ビットの範囲を
超えないような、すなわち31以下となるような2のベ
キ乗数を選択し、それを乗ずることにより、各係数デー
タをデータ領域に格納する。
値の最大値が1.321 であり、その32倍は、42.272とな
り31を超えるため、各係数データに16を乗ずること
により、データを係数ROMに格納する。各係数データ
の絶対値の16倍は、{4.416,21.136,9.104,5.376}と
なり、これらの値を、例えば四捨五入した値、すなわち
{4,21,9,5}が係数ROMの下位5ビットに格納される
ことになる。
を表現できる。しかしながら、上述の例では、最大値が
21、最小値が−5であり、その領域を有効利用してい
ないことがわかる。これが、係数データの誤差の増大に
つながり、結果として計算精度の劣化を招いているわけ
である。
数データの分布特性がタップに依って異なることも多
い。すなわち、全係数データを見たときには、係数デー
タのダイナミックレンジが非常に大きい場合でも、各タ
ップ内で係数データを見た場合、クラスに依らずそれほ
ど係数データの変化が大きくない場合もある。
ータの絶対値の最大値が、2.068 であった場合、上述と
同様に6ビットで記録しようとすると、2.068 ×16=3
3.088であるので、31を超えるから、各係数データに
8を掛けたものが格納されることになる。ところが、あ
るタップ内で見たとき、係数データの最大値が+0.651、
最小値が+0.488だったとすると、それぞれに8を掛ける
と+0.651は5.028 となるため5として、+0.488は3.904
となるため4として格納されることになる。すなわち、
このタップの係数データは、0.488 〜0.651 の間の種々
の値を取っているにも拘らず、6ビットの語長に制限さ
れて格納された場合、このタップの係数データはわずか
2つの値で表現されることになってしまう。このような
場合、特に本来表現できる領域を活かし切れていないこ
とが顕著である。
題点に鑑みてなされたものであるり、クラス分類適応処
理において、容量を削減しても結果の劣化が最小限にと
どまるようなクラス分類適応処理装置および方法の提供
を目的とする。
は、ディジタル画像信号を、より画素数の多いディジタ
ル画像信号に変換するようにした画像情報変換装置にお
いて、外部から供給された画像情報を時空間的に近傍に
位置する複数の画像データからなる複数のブロックに分
割する画像情報分割手段と、画像情報分割手段により分
割されたブロック毎に画像情報のレベル分布のパターン
が検出され、検出されたパターンに基づいて、ブロック
の画像情報が属するクラス情報を出力するクラス検出手
段と、外部から供給された画像情報を、外部から供給さ
れた画像情報よりも高い解像度の画像情報に変換するた
めの情報である推定式の係数データであって、正規化さ
れた係数データがクラス毎に記憶されており、クラス検
出手段からのクラス情報に応じて係数データを出力する
係数データ記憶手段と、係数データ記憶手段から供給さ
れた係数データに応じて、外部から供給された画像情報
を、外部から供給された画像情報よりも高い解像度の画
像情報に変換して出力する画像変換手段とを有すること
を特徴とする画像情報変換装置である。
素数の多いディジタル画像信号に対してフィルタを用い
てディジタル画像信号の画素数を減少させるフィルタ手
段と、減少した画素数を時空間的に近傍に位置する複数
の画像データからなる複数のブロックに分割する画像情
報分割手段と、画像情報分割手段により分割されたブロ
ック毎に画像情報のレベル分布のパターンが検出され、
検出されたパターンに基づいて、ブロックの画像情報が
属するクラス情報を出力するクラス検出手段と、より画
素数の多いディジタル画像信号と画素数が減少したディ
ジタル画像信号とから係数データを生成する係数データ
生成手段と、係数データを正規化し、正規化された係数
データをクラス情報に応じて記憶するメモリとを有する
ことを特徴とする画像情報変換装置である。
ル画像信号を、より画素数の多いディジタル画像信号に
変換するようにした画像情報変換方法において、外部か
ら供給された画像情報を時空間的に近傍に位置する複数
の画像データからなる複数のブロックに分割するステッ
プと、分割されたブロック毎に画像情報のレベル分布の
パターンが検出され、検出されたパターンに基づいて、
ブロックの画像情報が属するクラス情報を出力するステ
ップと、外部から供給された画像情報を、外部から供給
された画像情報よりも高い解像度の画像情報に変換する
ための情報である推定式の係数データであって、正規化
された係数データがクラス毎に記憶されており、クラス
情報に応じて係数データを出力するステップと、係数デ
ータに応じて、外部から供給された画像情報を、外部か
ら供給された画像情報よりも高い解像度の画像情報に変
換して出力するステップとを有することを特徴とする画
像情報変換方法である。
素数の多いディジタル画像信号に対してフィルタを用い
てディジタル画像信号の画素数を減少させるステップ
と、減少した画素数を時空間的に近傍に位置する複数の
画像データからなる複数のブロックに分割するステップ
と、分割されたブロック毎に画像情報のレベル分布のパ
ターンが検出され、検出されたパターンに基づいて、ブ
ロックの画像情報が属するクラス情報を出力するステッ
プと、より画素数の多いディジタル画像信号と画素数が
減少したディジタル画像信号とから係数データを生成す
るステップと、係数データを正規化し、正規化された係
数データをクラス情報に応じて記憶するステップとを有
することを特徴とする画像情報変換方法である。
データの語長を短くして格納する際、ADRC等の処理
によりデータを正規化した形で格納する。これにより、
データ語長を最大限に有効利用できるので、短い語長で
も係数データの誤差が小さくなる。特に、0をまたいで
分布するような係数データに関しては、本来0であった
係数データが語長制限後も必ず0になるような方式の語
長制限を行うことにより、本来0であった係数データが
誤差を持つことによる画質劣化を押さえる。
法の実施例について図面を参照しながら説明する。図1
は、この一実施例、すなわち画像信号変換装置のROM
テーブルに格納される係数データの作成方法について説
明したブロック図である。
ず、既に知られているHD画像に対応した、HD画像の
1/4の画素数のSD画像を生成する。具体的には、理
想フィルタ回路により、入力端子1を介して供給される
HDデータの垂直方向の画素を垂直間引きフィルタ2に
より、フィールド内の垂直方向の周波数が1/2になる
ように間引き処理し、さらに水平間引きフィルタ3によ
り、HDデータの水平方向の画素を間引き処理すること
により、1/4の画素数のHD画像、すなわちSD画像
が生成される。
分割化回路4に供給される。領域分割化回路4では、供
給されたSD画像信号が複数の領域に分割される。複数
の領域に分割されたSD画像信号は、ADRC符号化回
路5に供給される。
毎に供給されるSDデータの一次元的あるいは二次元的
なレベル分布のパターンを検出すると共に、各領域の全
てのデータあるいは一部のデータを、例えば8ビットの
SDデータから2ビットのSDデータに圧縮するような
演算を行うことによりパターン圧縮データを生成し、こ
のパターン圧縮データをクラスコード発生回路6に供給
する。
化回路5から供給されるパターン圧縮データに基づい
て、その領域が属するクラスを決定し、そのクラスを示
すクラスコードを出力するものである。クラスコード発
生回路6は、クラスコードを正規方程式加算回路8に出
力する。
発生回路6の出力データの他に、領域分割化回路4より
供給されたSDデータ、水平間引きフィルタ3より供給
されたHDデータが入力される。正規方程式加算回路8
は、これらのデータを用いて、正規方程式の加算を行
い、全てのトレーニングデータの入力が終了した後、予
測係数決定回路9に正規方程式データを出力する。
出し法などの一般的な行列解法を用いてそれを解き、予
測係数を算出する。算出された予測係数は、係数符号化
回路10に供給される。予測係数決定回路9により算出
された予測係数は、係数符号化回路10において、AD
RCの符号化を行うことにより係数データが正規化され
メモリ11に格納される。より具体的には、ADRCを
用いて係数データの正規化を行うことによりデータ領域
の持つ語長の範囲を完全に活かした格納データ生成方式
が行われる。
のより詳細なブロック図の一例を図2に示す。予測係数
決定回路9から供給される係数データが入力端子16を
介してタップ分割回路18へ供給され、供給される係数
データに応じたコントロール信号が入力端子17からタ
ップ分割回路18へ供給される。タップ分割回路18で
は、そのコントロール信号に基づいて供給された係数デ
ータを各タップに分割する。各タップに分割された係数
データは、それぞれのタップの端子を介してADRCエ
ンコード回路19へ供給される。
数データが各タップ毎に最大値MAXおよび最小値MI
Nなどが検出され、ADRCエンコードが行われメモリ
11へ供給される。メモリ11では、入力端子17から
のコントロール信号に応じて所定のクラスおよび所定の
タップへ格納される。
では、各クラスのタップ0の最大値MAXおよび最小値
MINが検出され、ADRCエンコードが行われる。同
様に、ADRCエンコード回路191 では、各クラスの
タップ0の最大値MAXおよび最小値MINが検出さ
れ、ADRCエンコードが行われる。このADRCエン
コード回路19において、エンコードされた係数データ
は、図3に示すように、タップ毎に各クラスに格納さ
れ、さらに最小値MINとダイナミックレンジDRもタ
ップ毎に格納される。
クレンジDRがタップ毎に格納されているが、タップ毎
に格納されるデータは、最大値MAXと最小値MINま
たは最大値MAXとダイナミックレンジDRでも良い。
さらに、この格納されたデータは、エンコードされる前
のデータで格納される。
に相関を持っているため、効率の良い量子化が行われ
る。さらに、タップによって、係数データのレベルの集
中が高いものと、低いものとがあるため、量子化を行う
ときの割り当てビット数を変えても良い。
係数決定回路9により算出された予測係数は、そのまま
メモリ11に格納されていた。その場合、メモリの大き
さにより語長が制限され、単純に下位ビットデータが削
減された形で格納されていた。そのため、語長が短く制
限された場合、係数データの誤差が大きくなり、結果的
に計算精度が劣化する現象を引き起こす。
数データの正規化を行うことにより本来格納できる領域
の範囲を完全に活かした格納データ生成方式を行う。本
来、ADRCは、VTR向け高能率符号化用に開発され
た適応的再量子化法であるが、ここでは、格納データ生
成のための正規化に使用している。ADRC回路は、係
数データのダイナミックレンジをDR、格納するデータ
の語長をn、各係数データのデータレベルをL、再量子
化コードすなわち係数ROMに格納するコードをQとし
て以下の式(2)により係数データの最大値MAXと最
小値MINとの間を指定されたビット長で均等に分割し
て再量子化を行うことにより、正規化を実施する。扱う
データが自然数ではなく、符号付きの小数点データであ
るため通常のADRCとは多少異なっているが原理的に
は同一である。
最小値MINの検出は、各タップ毎に行われる。これ
は、クラスが変化しても同一タップ内の係数データは、
一般的にそれほど大きく変化せず、同一タップ内で最大
値MAXおよび最小値MINを取ることによって、その
ダイナミックレンジDRを小さくすることができること
が多いからである。また、上述したように最小値MIN
とダイナミックレンジDR、最大値MAXと最小値MI
Nあるいは最大値MAXとダイナミックレンジDRは、
データ長を削減する前の語長で格納する。この手法を用
いることにより、データ語長を可能な限り有効に使うこ
とが出来るので単純な足切り等の手法により語長を削減
した場合より、語長制限により係数データの誤差を大幅
に減らすことができる。したがって、最終的な誤差も減
らすことができる。
いては、図8に示すように、予測係数決定回路により決
定された係数データをそのまま、あるいは足切りをする
かたちで係数ROMに格納してたのに対して、この実施
例においては、図3に示すように、各タップ毎の係数デ
ータに対してADRC処理を行い、すなわち各タップ毎
に係数データの正規化を行い係数データの語長を最大限
有効に使う形で格納することにより、係数データの誤差
を減らすというものである。
ROMを使用し、実際にクラス分類適応処理を用いた画
像信号変換装置の信号処理の概略的構成を図4に示す。
21で示す入力端子から、SDデータが供給される。こ
のSDデータは、外部から供給された画像情報、例えば
いわゆるNTSC方式の映像信号がディジタル化された
ものである。入力端子21から供給されたSDデータ
は、領域分割化回路22に供給される。
の時間的、空間的に近傍に位置するSD画素を抽出する
処理を行う。領域分割化回路22により抽出された複数
のSD画素がクラス分類回路23および遅延回路27に
供給される。遅延回路27は、クラス分類回路23、ク
ラスコード発生回路24、ROMテーブル25、係数復
号回路26の処理に必要な時間だけデータを遅延させて
推定演算回路28に出力する。
るSD画素の1次元的あるいは2次元的なレベル分布の
パターンを検出するためのものである。例えば、ADR
Cをクラス分類回路23で用いることにより、各領域の
SD画素を例えば8ビットのSD画素から2ビットのS
D画素に圧縮するような演算を行うとにより、各領域で
のパターン圧縮データを形成し、このパターン圧縮デー
タをクラスコード発生回路24に供給する。
回路23から供給されるパターン圧縮データに基づい
て、その領域が属するクラスを検出し、そのクラスを示
すクラスコードがROMテーブル25へ供給される。こ
のクラスコードは、ROMテーブル25からの読み出し
アドレスを示すものとなっている。
法により、線形推定式を用いてSD画素に対応するHD
画素を算出するための係数データが各クラス毎に記憶さ
れている。これは、線形推定式によりSD画素を、この
画像情報よりも高い解像度の画像情報である、いわゆる
ハイビジョンの規格に合致したHD画素に変換するため
の情報である。ROMテーブル25からは、クラスコー
ドで示されるアドレスによって、そのクラスの係数デー
タが読み出され、この係数データは、係数復号回路26
に供給される。
Mには、生成された係数データがそのまま格納されてい
た。そのため、クラスコードに示されるアドレスから、
そのクラスの係数データが読み出され、その係数データ
は推定演算回路28に送られ、推定演算回路28におい
て、演算が実施されていた。しかしながら、このような
従来の手法では係数ROMの語長分のデータがフルに使
い切れていないため、係数データの語長を短縮したとき
に計算精度の劣化が起こりやすい。
ROMには先に説明したように係数データがADRCに
よって符号化された形で格納されている。そこで、この
係数復号回路26では、ROMテーブル25に格納され
ている、例えば最小値MIN、ダイナミックレンジDR
および符号化された係数データQを用いて、以下の式
(3)により係数データのADRCの復号化を行う。係
数復号回路26において、生成された復号値Lは、推定
演算回路28に供給される。
程式を解いて生成されたままの(あるいはその値を単純
に足切りをした)係数データが格納されていたため、図
7に示すように、所定のクラスの係数データを参照する
ことにより、そのままの形で推定演算を行うことが出来
たが、この実施例では、係数データがADRCエンコー
ドされた形で格納されているため、図5に示すように、
それぞれADRCデコードした後、推定演算を行う必要
がある。
て領域分割化回路22から供給されるSD画素および係
数復号回路26から供給される係数データを用いて、S
D画素に対応するHD画素を算出する。作成されたHD
画素は、水平補間フィルタ29に供給される。
水平方向の画素数を2倍にするものである。水平補間フ
ィルタ29の出力は、出力端子30を介して出力され
る。この出力端子30を介して出力されるHDデータ
は、例えばHDテレビジョン受像器やHDビデオテープ
レコーダ装置等に供給される。
0であった係数データが、時によっては誤差を持ち、創
造画像の品質に影響を与える場合があるため、本来0で
あった係数データは、ADRC処理による係数語長削減
後も、必ず0とするための他の実施例を図3に示す。予
測係数決定回路9により算出された予測係数は、メモリ
31に蓄えられる。メモリ31から読み出された各予測
係数は、ADRCエンコード回路32により、まず上述
のような通常のADRC処理により各タップ毎にADR
Cエンコードが行われる。ADRCエンコードされた係
数データ、最小値MIN、最大値MAXおよびダイナミ
ックレンジDRは、メモリ33に格納される。メモリ3
3のデータは、ADRCデコード回路34に供給され
る。
(4)により、エンコードされた各係数データのデコー
ドを行う。デコードされた各係数データは、絶対値化回
路35に供給される。絶対値化回路35は、デコードさ
れた各係数データの絶対値化を行う。絶対値化された各
係数データおよびADRCデコード回路34から供給さ
れる絶対値化する前の各係数データは、絶対値最小値検
出回路36に供給される。
れた各係数データの中から、最小となるデータ|a|を
選択し、それを導くような絶対値化前の係数データaを
ADRCデコード回路34から供給される係数データの
中から検出し、その値を加算器37に供給する。加算器
37は、メモリ33から供給された最小値MINに、係
数データaを足し込む。このデータを新たな最小値MI
N´と呼ぶことにする。すなわち、新最小値MIN´は
式(5)で算出される。新最小値MIN´は、再ADR
Cエンコード回路38に供給される。
31から供給される各予測係数と、メモリ33から供給
されるダイナミックレンジDR、および加算器37から
供給される新最小値MIN´を用いて、式(6)によ
り、再びADRCエンコードを行う。
最小値は0とする。エンコードされた各係数データQ´
およびダイナミックレンジDR、新最小値MIN´は、
メモリ39に格納される。
たいで分布していない場合、0を保つような語長制限に
は、あまり意味がなく、むしろわずかながら誤差を増加
させる恐れがあるため、0を保つような語長制限を行わ
ないほうが望ましい。そこで、メモリ33から供給され
た最大値MAXおよび最小値MINを用いて、判定回路
40において、予測係数が0をまたいで分布しているか
否かを判定する。
定された場合、他の実施例に示すように0を保つような
語長制限法が好ましいため、メモリ39に格納されてい
る係数データQ´およびダイナミックレンジDR、新最
小値MIN´を処理結果として出力する。一方、予測係
数が0をまたいで分布していないと判断された場合、従
来の語長制限法が好ましいため、メモリ33に格納され
ている係数データQおよびダイナミックレンジDR、最
小値MINを処理結果として出力する。出力された処理
結果は、メモリ11に供給され、係数ROMとして使用
される。
{-1.432,0.0,-0.691,0.518 }として、予測係数決定回
路9からメモリ31へ要求された場合、ADRCエンコ
ード回路32では、通常のADRCによる2ビットの語
長制限が行われる。その結果は、メモリ33に格納され
る。このADRCエンコード回路32において、行われ
るADRCエンコードでは、最大値MAXが0.518 、最
小値MINが-1.432が用いられる。これらの値を用いて
ADRCエンコード回路32では、係数データのADR
Cエンコードが行われる。そのエンコードされた係数デ
ータQは、最小値MINおよびダイナミックレンジDR
とともにメモリ33へ格納される。
エンコード回路32において、エンコードされた係数デ
ータQのデコードがなされる。デコードがなされた係数
データ{-1.432,-0.132,-0.782,0.518}の分布の中から
絶対値の最小値となるデータ|a|が検出され、検出さ
れたデータ|a|と対応する係数データa(=-0.132)
は、最小値MIN(=-1.432)と加算され、新最小値M
IN´(-0.132+(-1.432)=-1.564)として再ADRC
エンコード回路38へ供給される。この再ADRCエン
コード回路38では、新最小値MIN´を使用してAD
RCエンコード回路32でエンコードされた係数データ
が再びエンコードされ、その結果は、メモリ39に格納
される。
またいで分布しているか否が判定される。係数データが
0をまたいで分布している場合、絶対値最小値検出回路
36から出力される係数データaは、マイナスの値とな
るため、再ADRCエンコード回路38では、最小値M
INが係数データaのレベル分シフトが行われる。すな
わち、ADRCエンコードさらにADRCデコードを行
うことによって、本来0.0 であった係数データが-0.132
の値となる。そこで、本来0.0 であった係数データを0.
0 とするために、-0.132だけ最小値MIN(=-1.432)
のシフトを行うことよって、ADRCエンコードされた
0.0 の値を持つ係数データは、ADRCデコードされた
ときも0.0 の値となる。
示すように、予測係数決定回路により決定された係数デ
ータをそのまま、あるいは足切りをするかたちで係数R
OMに格納していた。これに対して、他の実施例は、図
4に示すように、各タップの係数データに対してADR
C処理を行い、すなわち係数データの正規化をして係数
データの語長を最大限有効に使う形で格納することによ
り、係数データの誤差を減らす。この際、0をまたぐよ
うな分布をしている係数データに関しては、上述のよう
に0をキープするような係数データの語長が行われてい
る。
をまたいで分布している場合と0をまたいで分布してい
ない場合とで処理を変えているが、このデコード側では
処理を切り換える必要はない。そのため、デコード側
は、従来の構成で良い。
フトさせることにより、0をキープするようなADRC
処理を行ったが、必ずしもこの方式である必要はない。
例えば、デコード時にも最も0に近いようなデコードデ
ータは、0としてデコードすることが可能である。
回路26と推定演算回路28の間にゲイン補正回路を設
けても良い。
Cにより正規化して格納することにより記録語長を最大
限に有効利用できるので、同じ記録語長でも、係数デー
タの誤差を押さえることができ、結果的に計算結果の誤
差を小さくすることができる。
を持つ係数データに関しては、0をキープするようなエ
ンコードを実現することにより、本来0であった係数デ
ータが誤差を持つことによる画質劣化を軽減することが
できる。
施例である。
ック図である。
るための略線図である。
る。
めの略線図である。
ブロック図である。
ある。
略線図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ディジタル画像信号を、より画素数の多
いディジタル画像信号に変換するようにした画像情報変
換装置において、 外部から供給された画像情報を時空間的に近傍に位置す
る複数の画像データからなる複数のブロックに分割する
画像情報分割手段と、 上記画像情報分割手段により分割された上記ブロック毎
に画像情報のレベル分布のパターンが検出され、上記検
出されたパターンに基づいて、上記ブロックの画像情報
が属するクラス情報を出力するクラス検出手段と、 上記外部から供給された画像情報を、上記外部から供給
された画像情報よりも高い解像度の画像情報に変換する
ための情報である推定式の係数データであって、正規化
された係数データが上記クラス毎に記憶されており、上
記クラス検出手段からの上記クラス情報に応じて上記係
数データを出力する係数データ記憶手段と、 上記係数データ記憶手段から供給された上記係数データ
に応じて、上記外部から供給された画像情報を、上記外
部から供給された画像情報よりも高い解像度の画像情報
に変換して出力する画像変換手段とを有することを特徴
とする画像情報変換装置。 - 【請求項2】 より画素数の多いディジタル画像信号に
対してフィルタを用いてディジタル画像信号の画素数を
減少させるフィルタ手段と、 上記減少した画素数を時空間的に近傍に位置する複数の
画像データからなる複数のブロックに分割する画像情報
分割手段と、 上記画像情報分割手段により分割された上記ブロック毎
に画像情報のレベル分布のパターンが検出され、検出さ
れた上記パターンに基づいて、上記ブロックの画像情報
が属するクラス情報を出力するクラス検出手段と、 上記より画素数の多いディジタル画像信号と上記画素数
が減少したディジタル画像信号とから係数データを生成
する係数データ生成手段と、 上記係数データを正規化し、正規化された係数データを
上記クラス情報に応じて記憶するメモリとを有すること
を特徴とする画像情報変換装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記より画素数の多いディジタル画像信号と上記画素数
が減少したディジタル画像信号とから係数データを生成
し、生成された上記係数データに対して、ADRC符号
化する係数データ処理手段とからなり上記ADRC符号
化は、ブロック内に含まれる複数の係数データの最大値
および上記複数の係数データの最小値を検出する手段
と、 上記最大値および最小値から上記ブロックのダイナミッ
クレンジを検出する手段と、 上記ダイナミックレンジを規定する値を基準とした相対
的なレベル関係を持つように修正された修正入力データ
を形成する手段と、 上記修正入力データを元の量子化ビット数以下のビット
数で量子化する手段とからなることを特徴とする画像情
報変換装置。 - 【請求項4】 ディジタル画像信号を、より画素数の多
いディジタル画像信号に変換するようにした画像情報変
換方法において、 外部から供給された画像情報を時空間的に近傍に位置す
る複数の画像データからなる複数のブロックに分割する
ステップと、 分割された上記ブロック毎に画像情報のレベル分布のパ
ターンが検出され、上記検出されたパターンに基づい
て、上記ブロックの画像情報が属するクラス情報を出力
するステップと、 上記外部から供給された画像情報を、上記外部から供給
された画像情報よりも高い解像度の画像情報に変換する
ための情報である推定式の係数データであって、正規化
された係数データが上記クラス毎に記憶されており、上
記クラス情報に応じて上記係数データを出力するステッ
プと、 上記係数データに応じて、上記外部から供給された画像
情報を、上記外部から供給された画像情報よりも高い解
像度の画像情報に変換して出力するステップとを有する
ことを特徴とする画像情報変換方法。 - 【請求項5】 より画素数の多いディジタル画像信号に
対してフィルタを用いてディジタル画像信号の画素数を
減少させるステップと、 上記減少した画素数を時空間的に近傍に位置する複数の
画像データからなる複数のブロックに分割するステップ
と、 分割された上記ブロック毎に画像情報のレベル分布のパ
ターンが検出され、検出された上記パターンに基づい
て、上記ブロックの画像情報が属するクラス情報を出力
するステップと、 上記より画素数の多いディジタル画像信号と上記画素数
が減少したディジタル画像信号とから係数データを生成
するステップと、 上記係数データを正規化し、正規化された係数データを
上記クラス情報に応じて記憶するステップとを有するこ
とを特徴とする画像情報変換方法。 - 【請求項6】 請求項2に記載の画像情報変換方法にお
いて、 上記より画素数の多いディジタル画像信号と上記画素数
が減少したディジタル画像信号とから係数データを生成
し、生成された上記係数データに対して、ADRC符号
化する係数データ処理とからなり上記ADRC符号化
は、ブロック内に含まれる複数の係数データの最大値お
よび上記複数の係数データの最小値を検出するステップ
と、 上記最大値および最小値から上記ブロックのダイナミッ
クレンジを検出するステップと、 上記ダイナミックレンジを規定する値を基準とした相対
的なレベル関係を持つように修正された修正入力データ
を形成するステップと、 上記修正入力データを元の量子化ビット数以下のビット
数で量子化するステップとからなることを特徴とする画
像情報変換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13622395A JP3870428B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 画像情報変換装置および方法並びに係数データ生成装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13622395A JP3870428B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 画像情報変換装置および方法並びに係数データ生成装置および方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=15170180
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