JP3760002B2 - 湯水混合用の止水栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、弁棒が水または混合水の吐出方向と同一方向に移動して止水弁を吐水状態から止水状態に切替える湯水混合用の止水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般に、止水弁の止水方向と一次側の水または混合水の二次側への流出方向とが同一である場合、止水時の圧力上昇は過大なものがある。従来の止水弁に使用されているシートパッキンでは弁座に対向する面が平板状に形成されており、止水弁が吐出口側に移動して平板部が弁座に当接することで完全止水状態を形成していたから、一次側の圧力上昇による急激な閉止で水撃(ウォータハンマ)が発生することがあった。
【0003】
この発明は、上記問題に鑑みてなしたもので、水撃(ウォータハンマ)を緩和させることができる湯水混合用の止水栓を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、一次側の水または混合水を二次側に吐出するための吐出口のまわりの弁座に対し進退する止水弁と、この止水弁の軸芯部位に取付けられ水または混合水の吐出方向と同一方向に移動して前記止水弁を吐水状態から止水状態に切替える弁棒とを備えた湯水混合用の止水栓において、前記止水弁は、前記弁座に当接した状態で完全止水状態を形成する環状平板部と、完全止水状態の直前に前記弁座の内壁に摺接した状態で一次側から二次側へ漏水させる漏水流路を形成する先端部の外面が縦断面形状で円弧状に形成された環状突起部とが前記弁座に対向する側に配置されているシートパッキンを有する。
【0005】
【作用】
シートパッキンの弁座に対向する側に弁座が当接する環状平板部の他に、先端部の外面が縦断面形状で円弧状に形成されていて弁座の内壁を水または混合水の吐出方向に摺接するよう環状突起部を設けたので、止水操作時には、弁座がシートパッキンの環状平板部に当接する完全止水状態の直前にシートパッキンの環状突起部が弁座の内壁に摺接して一次側から二次側へ漏水させる漏水流路を形成する仮の止水状態となる。この仮の止水状態では、水圧の大きさに応じて漏水が大きくなり一次側の水圧上昇による水撃(ウォータハンマ)を回避できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、それによってこの発明は限定を受けるものではない。
図1は、ホルダー1で嵌脱自在に保持されるシャワー栓2を備えたシャワー装置3を示し、図2および図3は、それぞれ、止水栓の完全止水状態および吐水状態を示す。図1〜図3において、4は、洗面台の奥側の板部5に立設された湯水混合用の止水栓(例えば、サーモ洗髪洗面混合栓)で、湯の供給管6aおよび水の供給管6bが接続されている。7は、一次側の水または混合水を二次側に吐出するために前記止水栓4に設けられた吐出口で、可撓性の蛇腹管8によって保護された可撓管(図示せず)が、シャワー栓2と前記止水栓4の吐出口7とにわたって連結されている。
【0007】
また、9aおよび9bは、それぞれ湯供給用ハンドルおよび水供給用ハンドルで、10は、止水栓4に設けられた湯水混合室である。11は、湯水混合室10に連通する弁室で、湯水混合室10は両ハンドル9a,9bを介して湯の供給管6aおよび水の供給管6bに接続されており、弁室11の上部に前記ホルダー1が連設されている。そして、12は、ビス13を介して弁棒14に固着され、止水・吐水状態を切替えるハンドルである。
【0008】
15は、吐出口7のまわりの弁座20に対し進退する止水弁で、弁棒14の先端に外挿されている。すなわち、止水弁15は、弁棒14の先端に形成された小径取付部14aおよび大径取付部14bにそれぞれ外挿される小弁体リング16および大弁体リング17と、両弁体リング16,17間に挟持された状態で弁棒14の小径取付部14aに外挿されているリング状のシートパッキン18とから構成されている。そして、止水時には、弁棒14が、水または混合水の吐出方向と同一方向に移動して止水弁15を吐水状態から止水状態に切替える。
【0009】
更に、シートパッキン18には、弁座20に対向する側に弁座20の入口平坦部aが当接する環状平板部21の他に環状平板部21の内側に環状突起部22が設けられている。この環状突起部22は、その外周部分cが弁座20の環状内壁部分bに摺接するよう配置され、且つ、先端部の外面が縦断面形状で円弧状に形成されている(図4参照)。
【0010】
なお、30は、弁棒14を回転させながらA方向に移動させる台形ねじ(ネジ機構)で、これは、弁棒14後端部に形成された雄ねじと、弁箱23に内嵌する筒体24の内壁に形成された雌ねじとからなる。また、25はEリングである。
【0011】
而して、シートパッキン18の弁座20に対向する側に弁座20の入口平坦部aが当接する環状平板部21の他に、外周部分cが弁座20の環状内壁部分bに摺接し、且つ、先端部の外面が縦断面形状で円弧状に形成された環状突起部22を設けたので、止水操作時には、弁座20の入口平坦部aが環状平板部21に当接する完全止水状態(図2参照)の直前に環状突起部22の外周部分cが弁座20の環状内壁部分bに摺接して一次側から二次側へ漏水させる漏水流路Mを形成する仮の止水状態(図4参照)となる。この仮の止水状態では、水圧の大きさに応じて漏水が大きく一次側の水圧上昇による水撃(ウォータハンマ)を回避できる。すなわち、止水弁15の止水方向と一次側の水または混合水の二次側への流出方向が同一である場合、止水時の圧力上昇には過大なものがあるにもかかわらず、従来では一度にいきなり閉止する完全止水状態だけの止水操作を行っていたので水撃(ウォータハンマ)が大きすぎたのを、この実施形態では、完全止水状態の直前に仮の止水状態を形成するので、仮の止水状態で一度にいきなり閉止されることがないため、水撃(ウォータハンマ)の発生を回避できる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、シートパッキンの弁座に対向する側に弁座が当接する環状平板部の他に弁座の内壁に摺接するよう環状突起部を設け、この環状突起部の先端部の外面を縦断面形状で円弧状に形成したので、止水操作時には、弁座がシートパッキンの環状平板部に当接する完全止水状態の直前にシートパッキンの環状突起部が弁座の内壁に摺接して一次側から二次側へ漏水させる漏水流路を形成する仮の止水状態となる。この仮の止水状態では、水圧の大きさに応じて漏水が大きくなり一次側の水圧上昇による水撃(ウォータハンマ)を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態における湯水混合用の止水栓が適用されるシャワー装置を示す全体構成説明図である。
【図2】 上記実施形態における完全止水状態を示す全体構成説明図である。
【図3】 上記実施形態における吐水状態を示す要部構成説明図である。
【図4】 上記実施形態における仮の止水状態を示す要部構成説明図である。
【符号の説明】
7…吐出口、14…弁棒、15…止水弁、18…シートパッキン、20…弁座、21…環状平板部、22…環状突起部、M…漏水流路。
Claims (1)
- 一次側の水または混合水を二次側に吐出するための吐出口のまわりの弁座に対し進退する止水弁と、この止水弁の軸芯部位に取付けられ水または混合水の吐出方向と同一方向に移動して前記止水弁を吐水状態から止水状態に切替える弁棒とを備えた湯水混合用の止水栓において、前記止水弁は、前記弁座に当接した状態で完全止水状態を形成する環状平板部と、完全止水状態の直前に前記弁座の内壁に摺接した状態で一次側から二次側へ漏水させる漏水流路を形成する先端部の外面が縦断面形状で円弧状に形成された環状突起部とが前記弁座に対向する側に配置されているシートパッキンを有することを特徴とする湯水混合用の止水栓。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24711196A JP3760002B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 湯水混合用の止水栓 |
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- 1996-08-28 JP JP24711196A patent/JP3760002B2/ja not_active Expired - Lifetime
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