JP3759938B2 - 透過型スクリーン用シートおよびそれを用いた透過型スクリーン - Google Patents

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本発明は透過型プロジェクションスクリーンおよびそのためのシートに関するものである。
従来のプロジェクションスクリーンには光拡散を良好にする手段として、様々な工夫が施されている。例えば光拡散剤として無機微粒子や有機ポリマー微粒子を樹脂シート中に配合したものあるいは一定の拡散特性を付与させるためにシート面にレンズ形状等の特殊な賦型を施すことが主流になってきている。
また、レンズ形状の付与については電子線硬化型樹脂をレンズ形状と逆型の金型に流し込み板状成形体と積層させる枚葉式の方法あるいは溶融状態の熱可塑性樹脂を幅方向にレンズ形状と逆型を彫刻したロールにて圧下賦型させる連続押出方式(特許文献1)等が挙げられる。
さらに、近年においてはプロジェクションスクリーンには高画質化が求められてきているために、レンチ形状が中央部を浅く且つ端部を連続的に高くして拡散性を変化させる方法(特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5)並びにさらにスクリーン自体が持つ反射による2重像の低減およびコストダウンを目的にスクリーンの薄肉化が開発検討されている。
特開平9−11328号公報 特開平7−134338号公報 特開平11−237692号公報 特開2000−98499号公報 米国特許第6,292,294号明細書
本発明は透過型プロジェクションスクリーン用の光拡散シートに使用する透過型スクリーン用シートを高品質でかつ安価に製造することを目的とする。
本発明者らは前述の透過型スクリーン用シートの品質アップとコストダウンを同時に達成させるためには、連続押出方式で且つ光拡散シートの厚みを薄くして生産することが最も有用であることを見出したが、賦型ロールを用いた連続押出方式ではメルトバンクを形成しながら対のロールで狭持圧下させるために押出幅に沿って該メルトバンクの形成が不均一になり賦型が均一に出来ないことが分かった。
すなわちバンクの形状が大きいと挟みこむ樹脂が多くなり圧下力が高まるため賦型性が増し、逆にバンク形状が小さいと挟みこむ樹脂が少なく圧下力が低下するため賦型性が減少してしまう。さらにメルトバンクの大きさは押出成形方法を採用する場合常に微変動するので微細な凹凸模様を施したロールを使用する本方式ではレンズ形状を安定して連続生産することは難しい。
一方彫刻溝の形が幅方向に沿って異なった凹凸の賦型を施したロールと、溝の形が幅方向に均一に凹凸が賦型されたロールとを比較すると、幅方向に沿って異なった凹凸の賦型をしたロールではレンズ形状を安定して連続生産することは非常に至難であった。
さらに該スクリーン用シートの厚みを薄くすると、湾曲した状態で冷却固化され易くなることから、賦型ロールから樹脂シートを引き剥がしフラットな状態にする過程で、樹脂シートのもつ歪みをヒーター等で加熱処理する必要がでてくるが、その段階でレンズの溝を起点として成形時に微小な割れが発生する等の問題があった。
これらの問題点を解決するため鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂の溶融状態における圧力依存性が特定の範囲の樹脂を用いることによって、彫刻溝形状が無段階に変化しているロールを使用した場合でも、メルトバンクの状態にかかわらず所望のレンズ形状の賦型が安定して得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明によれば、表面に多数のレンズ形状が畝状に賦型された厚みが0.1〜2.0mmのポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートであって、該シートは(i)溶融粘度が10〜10Pa・sの範囲において、溶融粘度(Y)と荷重(X)の関係から導き出される傾き(W)が下記式(1)を満足するポリカーボネート樹脂より形成されかつ(ii)レンズの高さが中央部もしくは中央部近辺から畝状と直角方向に周辺部へ実質的に無段階に変化していることを特徴とするポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートが提供される。以下、本明細書において“熱可塑性樹脂”とあるのはポリカーボネート樹脂を意味するものとする。
2×10-2≦W≦6×10-2 (1)
式中Wは下記式で表される。
W=−(logY/X)
ここでXは荷重(MPa)、Yは樹脂の溶融粘度(Pa・s)を示す。
さらに本発明によれば、溶融押出しされたポリカーボネート樹脂を、表面に微細な彫刻溝が多数輪状に設けられたロールおよび表面が鏡面のロールに挟持して表面に多数のレンズ形状が畝状に賦形された厚みが0.1〜2.0mmのポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートの製造方法であって、(1)該シートは溶融粘度が10 〜10 Pa・sの範囲において、溶融粘度(Y)と荷重(X)との関係から導き出される傾き(W)が上記式(1)を満足するポリカーボネート樹脂より形成されかつ(2)表面に微細な彫刻溝が設けられたロールは、そのロールの表面がレンズの高さが中央部もしくは中央部近辺から畝状と直角方向に周辺部へ実質的に無段階に変化しているシートが賦形されるように、彫刻溝の形が幅方向に沿って異なった凹凸の賦形を有することを特徴とするポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートの製造方法が提供される。
以下、本発明の透過型スクリーン用シートおよびその製造方法についてさらに詳細に説明する。
まず、本発明を図面により説明する。図1は本発明における透過型スクリーン用シートの製造装置の一例を示す概略図である。図1中1、2および3は冷却ロールであり、このうち少なくとも冷却ロール1または2あるいは両方の表面には図2に示したように微細な彫刻溝が多数輪状に設けられており、他の一方のロールおよび冷却ロール3は通常の鏡面ロールである。4はメルトバンク、5は溶融押出されたシート状の樹脂、6はTダイリップ、7は引取りロールである。図2は図1における彫刻溝ロールの拡大図、図3は本発明における透過型スクリーン用シートの断面図の一例である。図3におけるシート表面のレンズ形状の高さの変化は、図2の彫刻溝ロールの形状に大略対応している。図3のシート表面のレンズ形状は、中央部もしくは中央部近辺から周辺部へ向かって各レンズの谷部の位置がシートの厚さ方向にほぼ同じレベルを保ち、各レンズの山の頂部の位置が高く変化している。一方、図4のシート表面レンズ形状は(この図4に対応する彫刻溝ロールの拡大図は図示されていない)、中央部もしくは中央部近辺から周辺部に向かって各レンズ山の頂部の位置がシートの厚さ方向にほぼ同じレベルを保ち、各レンズの谷部の位置が低く変化し、結果として各レンズの高さが周辺部へ向かって高く変化している。一方、本発明の透過型スクリーン用シートのレンズ形状を有する表面の反対側の表面は平滑な面(flat)である。
透過型スクリーン用シートの具体的な製造方法を説明すると、熱可塑性樹脂は押出機内で溶融されてTダイリップ6を通してシート状に押出され、溶融状態で押出されたシートはロール1、2およびロール3で狭持圧下されながら冷却される。この際シートはロール1または2の表面に施されている彫刻溝により微細なレンズ形状が付与され、冷却された後、引取ロール7により引取られる。ここで使用するロール1、2および3のロール径は特に制限する必要はなくまた同じロール径に統一する必要もないが、ロール径は通常200mm以上であり、特に250〜500mmの同一径のものが好ましく使用される。
使用する彫刻溝ロールの彫刻溝のピッチは40〜150μmであり、より好ましくは50〜100μmである。40μmより小さくすると、熱可塑性樹脂の成形時の溶融粘度が高いために、圧下時にロール溝の中に樹脂が十分に入り込まないため実質上レンズ形状の賦型は困難である。また150μmを超えると、逆に熱可塑性樹脂が溝の中に入り易くなるが、メルトバンク形状の違いによる賦型性の影響を受けやすくなり、レンズ形状が不安定になるため透過スクリーン用基材としての安定した品質を得ることが困難である。
本発明で使用する彫刻溝ロールの溝の深さは3〜150μmであり、好ましくは5〜100μmである。3μm未満では実質上ロールへの彫刻が不均一になるため目的とした品質が得られ難く逆に150μmより大きくしても樹脂の溶融粘度が高いため賦型性は変わらない。なおロールの溝の深さは、シートへの転写率を考慮して設計される。
本発明の透過型スクリーン用シートにおけるレンズ形状のピッチは、ロールの彫刻溝のピッチに依存される。レンズ形状のピッチは好ましくは40〜150μmであり、より好ましくは50〜100μmである。また多数のレンズ形状はいずれもピッチが同じ値であることが望ましい。つまりシートはピッチが同じであるレンズ形状が多数形成されていることが望ましい。
レンズ形状の高さについてはロールの彫刻溝の深さとピッチおよび彫刻ロールの設置位置によって変化し、また、全面にレンズ形状を賦型する必要は無く、例えば中央部はシートの製品幅に対して1/3〜1/1,000の範囲、好ましくは1/5〜1/1,000の範囲、より好ましくは1/10〜1/1,000の範囲(この範囲を“中心部近辺”という)にかけてレンズ形状が無くその周辺部にはレンズ形状が付与されていても良く、高さの範囲はスクリーンのサイズによっても要求が異なるが一般的には1〜50μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
ロールの彫刻溝の深さとレンズの高さとの関係は転写率(レンズの高さ/溝の深さ)で表される。転写率はシートの厚み、成形温度、成形圧力等により変化する。シートの厚みが薄く、成形温度が高く、成形圧力が大きくなる程転写率が高くなる。転写率は通常20〜90%である。
また、レンズの高さは、中央部もしくは中央部近辺から周辺部にかけて、レンズの高さの変位が平均して0.01〜0.5μm/cmで無段階に高く変化していることが好ましい。
ここで変位は、5cmの間隔で幅8mmの測定領域を選び、各々の測定領域の平均高さを測定し、各領域の平均高さの変位を1cmの単位で表した値である。
さらに、レンズの高さの変位は、前記5cmの間隔を徐々に狭く(具体的には3cm間隔、さらに1cm間隔)とした場合においても0.01〜0.5μm/cmで無段階に高く変化していることがより好ましく、理想的にはレンズ1つ1つの高さの変位が0.01〜0.5μm/cmを満足しつつ無段階に高く変化していることが望ましい。
ここで“無段階に変化”とは、レンズの高さの変化が階段的な変化でなく上述のようにゆるやかに全体として連続的に変化していることを意味する。つまり同じ高さのレンズの多数集団が規則的に配列しているような階段的変化は好ましくない。このような階段的変化はシートをスクリーンとして使用した場合、スクリーン上に光の明暗のラインが生ずることになる。
レンズ形状としては、レンズが曲面形状のレンチキュラー型、レンズが二等辺三角形状のプリズム型またはフレネルレンズの断面形状を一方向に配列させたリニア−フレネル型が好ましい。光を均一に拡散する目的ではレンチキュラー型またはレンチキュラー型とリニア−フレネル型の両方の特性を付与させた形状が特に好ましい。
本発明のシートのレンズ形状が、レンチキュラー型のレンズである場合についてさらに具体的に説明する。このレンチキュラー型のシートの構造は、例えば特許文献3、特許文献5に記載されている。すなわちレンズ形状がレンチキュラー型レンズである場合、中央部(中央部近辺も含む)よりも周辺部のレンズの高さが高くなるようにレンズの高さが変化している。このようにレンズの高さを変化させることにより、連続的に拡散特性を変化させるようにしたもので、中央部の拡散角よりも周辺部の拡散角を大きくしてある。中央部の拡散角に対して周辺部の拡散角を大きくするためには、単一ピッチで、中央部におけるレンズ高さより、周辺部におけるレンズ高さを、その単位レンズの曲率や外形形状を変えることにより高くすることで達成することができる。拡散角を変える他の方法は、同一曲率のレンズを、ピッチを順次大きくすることで、形状の利用率をあげる方法があるが、レンチキュラーレンズのピッチは単一であることが望ましい。
次に前記レンチキュラー型のレンズの形状を図面にて説明する。
本発明のシートのレンズ形状が、レンチキュラー型のレンズである場合、シートの断面図の一例が図3および図4に示されている。図3の断面図は中央部から両方の周辺部へ向かって、各レンズの谷部の位置がシートの厚さ方向に平行にほぼ同じレベルを保ち、各レンズの高さ(山の頂部)の位置が高く変化している。一方図4の断面図は、中央部から両方の周辺部に向かって各レンズの高さ(山の頂部)の位置が、シートの厚さ方向に平行にほぼ同じレベルを保ち、各レンズの谷部の位置が低く変化している。また図5にはレンチキュラー型のレンズのシートの他の断面図が模式的に示されている。この図5において、中央部よりも両方の周辺部に向かってレンズの形と高さが変化していることが示されている。
また、シートの製造においてメルトバンクの形状は一般的には狭持圧下するロール直径の1/100以下に調整するのが好ましい。バンクの形状が幅方向に向かって均一であればバンクの大きさは賦型されたシートに外観不良が発生しない限り特に制限されないが、バンク形状が大きすぎるとエアーを巻き込み気泡跡がシートに発生する場合がある。逆にバンクの形状が小さすぎると狭持圧下不足による厚みムラ模様の外観不良が発生しやすくなる。メルトバンク巾の調整方法としては、例えば放射温度計によるバンクセンサー設置の自動計測制御方法、視覚的にとらえるビデオカメラ方式、光ファイバー方式、目視によってダイスの温度やダイスのリップ間隔を調整する方法等が挙げられる。
かくして得られる透過型スクリーン用シートの厚さは0.1〜2.0mmである。この厚さはロール1およびロール2の間隙を調整することによって決定することができるが、厚さが0.1mmより薄いとロール1とロール2との間隙が小さくなり過ぎてロール同士が接触する恐れがある。2.0mmより厚くなると内部反射による2重像の問題が発生し易く、また、光線透過率が下がり輝度が低下する等の点とコストアップにつながるので好ましくない。熱可塑性樹脂がポリカーボネート樹脂の場合、シートの厚みは0.2〜1.5mmであるのがより好ましく、0.3〜1.0mmが特に好ましい。
本発明の透過型スクリーン用シートを形成する熱可塑性樹脂は、溶融粘度が102〜103Pa・sの範囲において、溶融粘度(Y Pa・s)と荷重(X MPa)との関係から導き出される傾き(W)が2×10-2≦W≦6×10-2、好ましくは2.5×10-2≦W≦5.5×10-2を満足する樹脂である。ここで傾き(W)は[−(logY/X)]で表される。
上記傾き(W)を満足する熱可塑性樹脂としてはポリカーボネート樹脂等が挙げられる。ポリカーボネート樹脂は二価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液重合法または溶融重合法で反応させて得られる。ここで使用する二価フェノールとしては2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)を主とするものが好適であるが、その一部または全部を他の二価フェノールで置換えてもよい。他の二価フェノールとしては例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等を挙げることができる。より好ましいポリカーボネート樹脂は、全二価フェノールの50モル%以上、殊に70モル%以上がビスフェノールAからなる樹脂である。カーボネート前駆体としては例えばホスゲン、ジフェニルカーボネート、上記二価フェノール類のビスクロロホーメート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート等が挙げられ、なかでもホスゲンおよびジフェニルカーボネートが特に好ましい。
これらの製造方法について基本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆物質として例えばホスゲンを使用する反応(溶液重合法)では、通常酸結合剤および溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤としては例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。溶媒としては例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。また反応促進のために例えば第三級アミンまたは第四級アンモニウム塩等の触媒を用いることもできる。その際、反応温度は通常0〜40℃であり、反応時間は数分〜5時間である。
カーボネート前駆物質として炭酸ジエステルを用いるエステル交換反応(溶融重合法)は、不活性ガス雰囲気下所定割合の二価フェノール成分を炭酸ジエステルと加熱しながら撹拌して、生成するアルコールまたはフェノール類を留出させる方法により行われる。反応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点等により異なるが、通常120〜350℃の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール類を留出させながら反応を完結させる。また反応を促進するために通常エステル交換反応に使用される触媒を使用することもできる。前記エステル交換反応に使用される炭酸ジエステルとしては、例えばジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート等が挙げられる。これらのうち特にジフェニルカーボネートが好ましい。
ポリカーボネート樹脂の重合度は、傾きWが2×10-2≦W≦6×10-2を満足すれば特に制限をもたない。かかるポリカーボネート樹脂を製造する際に、必要に応じて適当な分子量調節剤、加工性改善のための分岐剤、反応を促進するための触媒、亜燐酸エステル、燐酸エステル、ホスホン酸エステル等の安定剤、テトラブロムビスフェノールA、テトラブロムビスフェノールAの低分子量ポリカーボネート、デカブロモジフェニルエーテル等の難燃剤、着色剤、滑剤等を添加することができる。
ポリカーボネート樹脂は、その樹脂の0.7gを100mlの塩化メチレンに溶解し、20℃で測定した比粘度が0.25〜0.7の範囲のものが好ましく、0.3〜0.6の範囲のものがより好ましい。
本発明の透過型スクリーン用シートは、拡散剤として樹脂粒状体を配合した熱可塑性樹脂組成物(特にポリカーボネート樹脂組成物)より形成されていることが好ましい。
使用する拡散剤としての樹脂粒状体は、平均粒径が1〜50μmのものが好ましくさらに3〜30μmが好ましい。平均粒径が1μm未満では拡散剤の拡散特性が下がり、50μmを超えると粒径が大きすぎるために表面に凹凸が生じ製品不良が出たり、ぎらつきが生じるので好ましくない。樹脂粒状体の屈折率については透過型スクリーンの光学的な要求特性に依存されるので特に限定はされないが、一般的には1.42〜1.60の範囲が適当であり、1.45〜1.60の範囲が好ましく、1.50〜1.60の範囲がより好ましい。
樹脂粒状体の具体例を挙げると、一部架橋されたポリメタアクリレート樹脂またはポリスチレン樹脂等であり、好適な具体例として、部分架橋したメタクリル酸メチルをベースとしたポリマー微粒子〔積水化成品工業(株)製:MBX−5、MBX−20〕、部分架橋したスチレンをベースとしたポリマー微粒子〔積水化成品工業(株)製:SBX−8〕、部分架橋したスチレンとアクリルの共重合体をベースとしたポリマー微粒子〔ガンツ化成品工業(株)製:GSM−8〕、〔積水化成品工業(株)製:SM10X−12JH、MS10X−12D〕、ポリ(ブチルアクリレート)のコア/ポリ(メチルメタアクリレート)のシェルを含んだコア/シェルモノホルジーを有するポリマー〔ローム・アンド・ハース・カンパニー製:パラロイドEXL−5136〕等が挙げられる。樹脂粒状体の添加量については透過型スクリーン用シートの厚みおよび熱可塑性樹脂と樹脂粒状体の屈折率の差によるが、熱可塑性樹脂100重量部に対し0.01〜2.0重量部が好ましい。2.0重量部より多くなると、拡散性が強すぎるために透過型スクリーン用シートとしての機能が果たせなくなる。
本発明における透過型スクリーン用シートは、塵埃付着防止を目的に帯電防止処理を施すことができる。帯電防止処理は、帯電防止剤を樹脂に練りこむ方法、帯電防止剤をロールもしくはミスト状にシートに噴霧させながら塗布する等が挙げられる。
本発明における透過型スクリーン用シートは、フレネルレンズ層等の逆型を有する金型に放射線硬化樹脂を流し込み、透過型スクリーン用シートのレンズ形状を有する面の裏側面と積層させた状態で紫外線等の放射線を照射して硬化積層させた透過型スクリーン用フレネルレンズシートとしてプロジェクションTV等に好適に使用される。
また、本発明における透過型スクリーン用シートは、(1)レンズ形状が畝状に賦型された透過型スクリーン用シート、(2)レンズ形状が畝状に賦型された透過型スクリーン用シート(但しこのシートは前記(1)のシートに対して畝状の方向が互いに直交するものとする)および(3)フレネルレンズ層が任意の順序で配置されている積層した透過型スクリーンにおいて、前記(1)および/または(2)の透過型スクリーン用シートとしても好適に使用される。この配置は観察者側から(1)、(2)および(3)の順序または(1)、(3)および(2)の順序であることが望ましい。
本発明によれば、溝形状が規則的で無段階に幅方向で異なるロールを用いメルトバンク方式にて生産する際に、実質的に成形温度条件での圧力依存性が特定の範囲内の熱可塑性樹脂を用いることによって、精度の高いレンズ形状を有する透過型スクリーン用シートを容易に低コストで安定して供給することが可能となった。
以下、実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明する。
なお、傾きWはフローテスター[(株)島津製作所:CFT−500C]にてノズル径1.0mm、長さ10mmで、荷重4.9〜29.4MPa(4.9MPa、9.8MPa、19.6MPa、29.4MPa)で、温度280℃での樹脂の流れ値(cm3/S)をそれぞれの荷重(MPa)で5回測定し、各々の平均値から溶融粘度(Pa・s)求め、荷重(MPa)を横軸、溶融粘度(Pa・s)の対数を縦軸にグラフを画き、傾き(W)を求めた。
透過型スクリーン用シートのレンズ形状は触針式表面粗さ計[(株)東京精密製:サーフコムSE−1100]を用いて、カットオフ値は0.8mm、測定長さは8mmの条件で幅方向(畝状と直角方向)に測定した。転写性はシートの巾(1,000mm)方向の中央部と、両端部の形状を上記表面粗さ計で押出し方向に5cmの間隔で5点測定し、それぞれのレンズの高さおよびその変動率を求めた。レンズの高さは、十点平均粗さRz(基準線より測定した最高から5番目までの頂上の標高の平均値と最深から5番目までの谷底の標高の平均値との差)として測定した。変動率は、下式で計算した。
Figure 0003759938
その各区間の高さの変動率が5%未満の場合を○、5〜10%の場合を△、10%より大きい場合を×で示した。
スクリーンの外観は、フレネル加工を施した金型に放射線硬化型樹脂を流し込み、透過型スクリーン用シートの賦型していない面に重ね合わせ、積層した状態で硬化させて透過型スクリーンとして、実際に50インチのプロジェクションテレビに組み付けたときの画像を目視で評価し、画面の明るさの均一性が高く2重像が確認できないものを○、中央部と端部の明るさが均一でなく端部が暗い場合、あるいは画面内で2重像が確認された場合×とした。
実施例1〜7
図1に示す装置を設けた押出機により0.2〜1.0mmの厚さの透過型スクリーン用シートを製造した。
幅1,200mmのTダイリップおよび直径360mmの鏡面冷却ロール2本と直径360mmの彫刻溝ロール(中央部の溝の深さが最も小さく、端部に行くほど1ピッチ毎に溝の深さを大きくするように切削したもの)を使用し、表1記載の傾きWの溶融特性を有するビスフェノールAとホスゲンとの反応により得られたポリカーボネート樹脂(実施例1;比粘度0.450、実施例2、4〜7および比較例3;比粘度0.425、実施例3;比粘度0.365)に表2記載の有機微粒子を表1記載量添加し、シリンダー温度280℃、Tダイリップからの吐出量300kg/hrでシート状に押出し、彫刻溝ロールと鏡面冷却ロールとで挟持し、メルトバンク方式で成形して引取ロールで引取り、表1記載の透過型スクリーン用シートを得た。鏡面冷却ロール2、3の温度はそれぞれ120℃、140℃、彫刻溝ロールの温度は110℃に設定し、評価結果を表1に示した。得られた透過型スクリーンは、いずれも吸湿による寸法変形および反りがなく、2重像のない良好な画像が得られた。
また、実施例5で得られたシート(幅1,000mm)を幅方向(畝状と直角方向)に上述した触針式表面粗さ計を用いて、カットオフ値0.8mm、測定長さは8mmの条件で、5cm間隔でレンズの高さを求めた。その結果を表3に示した。なお、レンズの高さは十点平均粗さRz(基準線より測定した最高から5番目までの頂上の標高の平均値と最深から5番目までの谷底の最高の平均値との差)として測定した。
比較例1
ポリカーボネート樹脂の代わりに傾きWが0.235のメタクリル・スチレン共重合の樹脂(新日鐵化学製:エスチレンMS−800)を使用する以外は実施例2とほぼ同じ条件で表1記載の透過スクリーン用シートを得、評価結果を表1に記載した。表から明らかな様に、Wが高いと樹脂の圧力の依存性が大きくなるために賦型時にメルトバンクの変動の影響を大きく受け、特に端部のレンチ形状高さの変動率が大きく画像の明るさにバラツキがみられた。
比較例2
ポリカーボネート樹脂の代わりに傾きWが0.235のメタクリル・スチレン共重合の樹脂(新日鐵化学製:エスチレンMS−800)を使用する以外は実施例5とほぼ同じ条件で表1記載の透過スクリーン用シートを得た。評価結果を表1に記載した。
比較例3
厚みを3.0mmにする以外は実施例2と同様の傾きWを有するポリカーボネート樹脂にて透過型スクリーン用シートを得、評価結果を表1に示した。樹脂の厚みが増したためにスクリーンでの評価では2重像が確認でき、全体的にコントラストが低くぼやけた画像となった。
Figure 0003759938
Figure 0003759938
Figure 0003759938
本発明における透過型スクリーン用シートの製造装置の一例を示す概略図。 図1における彫刻溝ロールの拡大図の一例を示す。 本発明における透過型スクリーン用シートの断面図の一例を示す。 本発明における透過型スクリーン用シートの他の断面図の一例を示す。 本発明における透過型スクリーン用シートのさらに他の断面図の一例を示す。
符号の説明
1 彫刻溝ロール
2 鏡面冷却ロール
3 鏡面冷却ロール
4 メルトバンク
5 溶融押出されたシート状熱可塑性樹脂
6 Tダイリップ
7 引取りロール

Claims (14)

  1. 表面に多数のレンズ形状が畝状に賦型された厚みが0.1〜2.0mmのポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートであって、該シートは(i)溶融粘度が10〜10Pa・sの範囲において、溶融粘度(Y)と荷重(X)の関係から導き出される傾き(W)が下記式(1)を満足するポリカーボネート樹脂より形成されかつ(ii)レンズの高さが中央部もしくは中央部近辺から畝状と直角方向に周辺部へ実質的に無段階に変化していることを特徴とするポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シート。
    2×10−2≦W≦6×10−2 (1)
    式中Wは下記式で表される。
    W=−(logY/X)
    ここでXは荷重(MPa)、Yは樹脂の溶融粘度(Pa・s)を示す。
  2. レンズ形状のピッチが40〜150μmでありかつレンズの高さが1〜30μmである、請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  3. 多数のレンズ形状は、いずれも同じピッチで形成されている請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  4. レンズ形状がレンチキュラー型、プリズム型またはリニアーフレネル型である請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  5. レンズ形状がレンチキュラー型である請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  6. レンズ形状が、レンチキュラー型、プリズム型、リニアーフレネル型またはレンチキュラー型およびリニアーフレネル型の両方の特性を有する請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  7. 該シートは、レンズの高さが中央部もしくは中央部近辺から周辺部にかけて、レンズの高さの変位が0.01〜0.5μm/cmで無段階に変化している請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  8. 該シートは、熱可塑性樹脂100重量部に対して平均粒径が1〜50μmの樹脂粒状体を0.01〜2.0重量部含有する組成物より形成された請求項1記載の透過型スクリーン用シート。
  9. 該樹脂粒状体は、屈折率が1.42〜1.60の範囲である請求項記載の透過型スクリーン用シート。
  10. 請求項1記載のシートを、複合構成シートの1つとして含む透過型スクリーン。
  11. 請求項1記載の透過型スクリーン用シートの多数のレンズ形状を有する面の裏面に、フレネルレンズ層を配置した透過型フレネルレンズシート。
  12. (1)多数のレンズ形状が畝状に賦型された透過型スクリーン用シート、(2)多数のレンズ形状が畝状に賦型された透過型スクリーン用シート(但しこのシートは前記(1)のシートに対して畝状の方向が互いに直交するものとする)および(3)フレネルレンズ層が任意の順序で配置されている透過型スクリーンであって、前記(1)および/または(2)の透過型スクリーン用シートは請求項1記載の透過型スクリーン用シートである透過型スクリーン。
  13. 請求項1011または12のいずれか記載のシートまたは透過型スクリーンを、表示面に組込んだプロジェクションテレビジョン。
  14. 溶融押出しされたポリカーボネート樹脂を、表面に微細な彫刻溝が多数輪状に設けられたロールおよび表面が鏡面のロールに挟持して表面に多数のレンズ形状が畝状に賦形された厚みが0.1〜2.0mmのポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートの製造方法であって、(1)該シートは溶融粘度が10 〜10 Pa・sの範囲において、溶融粘度(Y)と荷重(X)との関係から導き出される傾き(W)が下記式(1)を満足するポリカーボネート樹脂より形成されかつ(2)表面に微細な彫刻溝が設けられたロールは、そのロールの表面がレンズの高さが中央部もしくは中央部近辺から畝状と直角方向に周辺部へ実質的に無段階に変化しているシートが賦形されるように、彫刻溝の形が幅方向に沿って異なった凹凸の賦形を有することを特徴とするポリカーボネート樹脂より形成された透過型スクリーン用シートの製造方法。
    2×10 −2 ≦W≦6×10 −2 (1)
    式中Wは下記式で表される。
    W=−(logY/X)
    ここでXは荷重(MPa)、Yは樹脂の溶融粘度(Pa・s)を示す。
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