JP3759283B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の処置具挿通チャンネルを有し、それぞれの処置具挿通チャンネルの先端口部に設けられた処置具起上部の操作を個別的に行う複数の鉗子起上操作手段を手元側に設けた内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実公昭51−42707号公報において知られた内視鏡は、2つの処置具挿通チャンネルを有し、各処置具挿通チャンネルの先端口部にそれぞれ設けられた起上台を、手元操作部本体に設けたノブやレバーにより個別的に操作し、処置具挿通チャンネルを通じて挿通した各処置具を独立的に起上操作するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)
実公昭51−42707号公報において知られる内視鏡、すなわち複数の処置具挿通チャンネルを有し、各処置具挿通チャンネルを通じて導入した処置具を個別的に起上操作を行う手段を持つ内視鏡では術者による内視鏡の操作が複雑かつ難しくなるため、通常、2つの処置具起上操作手段のうちの1つは内視鏡術者以外の補助者が操作するようにしている。
しかし、処置具起上操作手段の操作ノブやレバーが2つとも、手元操作部本体に一体的に組み込まれ、互いに近接して設けられているため、内視鏡術者及び操作補助者による処置具起上操作が煩雑で難しかった。
【0004】
(目的)
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは複数の処置具起上操作手段を持つ内視鏡装置においての処置具起上の操作性を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
(手段)
本発明は、観察光学系を有する挿入部内にそれぞれ形成され、体腔内の処置を行う処置具を挿通し、挿入部の先端部に形成した先端口部から体腔内に処置具を導出させる複数の処置具挿通チャンネルと、処置具挿通チャンネルの先端口部のそれぞれに設けられた、先端口部より導出する処置具の向きを規制する処置具起上部材と、処置具起上部材をそれぞれ起上させる2つの処置具起上操作手段とを具備した内視鏡装置において、上記処置具起上操作手段の少なくとも1つを内視鏡操作部の本体から離れた位置に設けたことを特徴とするものである。
【0006】
(作用)
内視鏡操作部の本体とは別体に離れて設けられた処置具起上操作手段により、操作シースの長さで規制される内視鏡操作部から離れた任意の範囲で、他の少なくとも1つの処置具の起上を操作させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1乃至図7に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。
(構成)
図1において示す如く、内視鏡1は操作部2と挿入部3を備えてなり、操作部2にはライトガイドケーブル4が接続されている。挿入部3は可撓管部5と湾曲部6と先端部7とからなっている。先端部7はその本体が硬質部材によって形成され、その硬質部材は先端カバー8によって覆われている(図3参照)。湾曲部6は操作部2に設けられたアングルノブ9の操作によって強制的に湾曲操作可能なものである。
【0008】
操作部2と挿入部3からなる内視鏡本体内にはその操作部2から挿入部3にわたり、複数、ここでは2つの処置具挿通用チャンネル11,12が形成されている。第1の処置具挿通用チャンネル11の基端は操作部2に設けられた第1の処置具挿入口13に接続され、第2の処置具挿通用チャンネル12の基端は操作部2に設けられた第2の処置具挿入口14に接続されている。両処置具挿入口13,14は操作部2においての把持部15よりも先端側に位置して斜め側上方へ向けて並置されている。第1の処置具挿通用チャンネル11の先端は挿入部3の先端部7に開口して設けられた第1の先端口部16に接続され、第2の処置具挿通用チャンネル12の先端は挿入部3の先端部7に開口して設けられた第2の先端口部17に接続されている。第1の先端口部16と第2の先端口部17は対物レンズ(観察窓)21と照明レンズ(照明窓)22を間に挟んで左右に配置されている。図2で示す如く、挿入部3の先端部7の上面部分には対物レンズ21の表面より手元側に位置してノズル23が対物レンズ21と照明レンズ22の外表面に向けて開口するように設けられている。
【0009】
上記対物レンズ21は観察光学系を構成するものであり、これを通じて体腔内を観察することができる。この対物レンズ21には図示しない光学レンズを介して図示しない撮像ユニットまたはイメージガイドファイバーに結像する構成となっている。上記照明レンズ22にはライトガイドファイバー24が接続され、このライトガイドファイバー24は先端部7の硬質部材内において照明レンズ22へ向くように湾曲する状態で内蔵されている。ライトガイドファイバー24は図3で示す如く、先端部7の硬質部材の下部に配置されており、先端部7の硬質部材に取り付けられて、蓋部材25によって水密的に覆われている。
【0010】
一方、各処置具挿通用チャンネル11,12のそれぞれの先端口部16,17にはこれより導出する処置具の向きを規制する起上装置(手段)が組み込まれている。すなわち上側から見て右側に位置する第1の先端口部16には処置具起上操作手段としての第1の処置具起上台31が設けられ、上側から見て左側に位置する第2の先端口部17には同じく処置具起上操作手段としての第2の処置具起上台32が設けられている。図3で示すように、第1の処置具起上台31は先端部7の硬質部材に支持された第1の枢支軸33を中心に回動自在に取り付けられており、第2の処置具起上台32も同様に先端部7の硬質部材に支持された第2の枢支軸34を中心に回動自在に取り付けられている。
【0011】
第1の処置具起上台31の回動自由端部には第1のワイヤ受け部材35を介して第1の処置具起上ワイヤ36の先端が接続され、第2の処置具起上台32の回動自由端部には第2のワイヤ受け部材37を介して第2の処置具起上ワイヤ38の先端が接続されている。各処置具起上ワイヤ36,38はそれぞれ別に挿入部3内に挿入配置した処置具起上ワイヤ用ガイドコイル39を通じて操作部2に導かれる。そして、各処置具起上ワイヤ36,38は後述する第1の処置具起上操作手段41及び第2の処置具起上操作手段42によってそれぞれ操作される。つまり、処置具起上ワイヤ36,38を押し引きすることによって各処置具起上台31,32は枢支軸33,34を中心としての起上または倒伏する回動がなされ、その操作量によって起上角度が自在に選択される。
【0012】
第1の処置具起上操作手段41は一般的な処置具起上操作手段と同様、操作部2の本体(ケース)内に組み込まれた操作機構に連結された起上操作ノブ45を有し、この起上操作ノブ45は操作部2の本体ケースの外部において上記アングルノブ9の周囲に露出して設置され、通常、内視鏡1を把持操作する術者が直接に操作するようになっている。
一方、第2の処置具起上操作手段42は操作部2の本体(ケース)においての、把持部15より先端側に位置した部位から導出した可撓性の操作シース46の延出先端に接続して設けられている。第2の処置具起上操作手段42はガイド用シャフト47と、このシャフト47にその長軸方向へ移動可能に取着された操作用スライダ48を有し、操作用スライダ48にはシャフト47の長軸方向へ移動可能に取り付けられている。操作シース46内には処置具起上ワイヤ用ガイドコイル39内を通じて操作部2に導かれた第2の処置具起上ワイヤ38が導入されており、この第2の処置具起上ワイヤ38の端は操作用スライダ48に接続されている。シャフト47の末端には親指を掛ける指掛けリング部51が形成され、操作用スライダ48には他の指を掛ける指掛けリング部52が形成されている。そして、シャフト47に対してスライダ48をスライド移動させることにより第2の処置具起上ワイヤ38を押し引きして第2の処置具起上台32を回動する操作を行うようになっている。
【0013】
第2の処置具起上操作手段42によりスライダ48が図6で示すように前進させた位置P1 にあるときには第2の処置具起上ワイヤ38を繰り出した状態にあって、第2の処置具起上台32を最も倒伏させる関係にあり、一方、スライダ48が図7で示すように後退させた位置P2 にあるときには第2の処置具起上ワイヤ38を引き込んだ状態にあって、第2の処置具起上台32を最大に起上させる関係になるように、第2の処置具起上ワイヤ38の長さが設定されている。
尚、操作部2には各種の弁55や各種のスイッチ56が設けられている。
【0014】
(作用)
第1の処置具挿通用チャンネル11及び第2の処置具挿通用チャンネル12にそれぞれ挿通して2つの処置具を使用する場合について述べる。図5は第1の処置具挿通用チャンネル11に第1の処置具、例えば把持鉗子57を挿通して第1の先端口部16から把持鉗子57の先端部分を体腔内に突き出し、第2の処置具挿通用チャンネル12に第2の処置具、例えばスネア切除具58を挿通して第2の先端口部17からスネア切除具58の先端部分を体腔内に突き出し、把持鉗子57でポリープ59を把持し、ポリープ59にスネア切除具58のワイヤループを掛けた使用状態を示す。
【0015】
まず、第1の処置具起上操作手段41のアングルノブ9を回動操作することにより第1の処置具起上ワイヤ36が処置具起上ワイヤ用ガイドコイル39内を移動し、第1の処置具起上台31の起上角が変化する。このとき、第1の処置具挿通チャンネル11内に挿通された把持鉗子57がこれ自身の反発力に抗して、第1の処置具起上台31により付勢されて屈曲し、第1の先端口部16から突き出す把持鉗子57の角度が変化する。
【0016】
次に、第2の処置具起上操作手段42についての作用を説明する。図6は処置具を起上操作していないときの第2の処置具起上操作手段42の状態であり、図7は処置具を起上操作したときの第2の処置具起上操作手段42の状態である。そこで、図6の状態から第2の処置具起上操作手段42のスライダ48を後退させる操作を行う。つまり、第2の処置具起上操作手段42のスライダ48を位置P1から位置P2に移動させると、第2の起上ワイヤ38が処置具起上ワイヤ用ガイドコイル39及び操作シース46内を後退し、第2の処置具起上台32の起上角を変化させる。このとき、第2の処置具挿通チャンネル12に挿通されたスネア切除具58がこれ自身の反発力に抗して、第2の処置具起上台32により付勢され、第2の先端口部17から突き出すスネア切除具58の角度が変化する。
【0017】
第2の処置具起上操作手段42は内視鏡1の操作部2における本体ケースから導出した可撓性の操作シース46の先端に設けられているため、これの操作は内視鏡1の操作部2から離れた位置で操作が可能である。つまり、操作シース46の長さで規制される範囲で、内視鏡1の操作部2から離れた任意の位置で行うことができる。もちろん、処置具の種類やこれを誘導する処置具挿通チャンネル11,12の選択は自由であり、臨床上の都合により任意に選択して使用可能である。例えば、第1の処置具挿通チャンネル11にスネア切除具58を挿通してこれを第1の処置具起上操作手段41で起上操作し、第2の処置具挿通チャンネル12に把持鉗子57を挿通してこれを第2の処置具起上操作手段42で起上操作するようにしてもよい。
【0018】
(効果)
2つの処置具起上操作手段41,42を持つ内視鏡1であっても一方の処置具起上操作手段42は内視鏡1の操作部2から離れた任意の位置で操作を行うことができる。つまり、2つの処置具起上操作手段41,42の操作を離れた位置で別々に行うことができる。通常、2つの処置具起上操作手段41,42のうちの1つについては、内視鏡術者以外の操作補助者が操作する。この実施形態では第2の処置具起上操作手段42は内視鏡1の操作部2と離れて別の所に設けられているため、これの操作にあたって内視鏡術者の操作を妨げない。また、内視鏡術者以外の操作補助者が容易に行うことができる。従って、内視鏡術者の操作を邪魔することなく、また、操作が複雑かつ難しくすることなく、複数の処置具の起上を行う場合の操作性を向上させることができる。
【0019】
[第2の実施形態]
図8乃至図10に基づいて本発明の第2の実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態は第2の処置具起上操作手段42の変形例を示すものであり、これ以外の構成は前述した第1の実施形態と同じである。
【0020】
本実施形態の第2の処置具起上操作手段42でもスライダ48はシャフト47の軸方向に移動自在に設けられてるが、第1の実施形態と異なり、スライダ48は両端にフランジ61を持つ円筒状の部材によって指の間で挟みこめる形状に形成されている。
【0021】
(作用)
第1の実施形態と同様であるが、スライダ48を指の間で挟み込んで把持する点が異なる。
【0022】
(効果)
第1の実施形態のスライダ48の場合よりも形状が簡単な構造であるため、その加工が容易に行え、また安価に製作することができる。
【0023】
[第3の実施形態]
図11に基づいて本発明の第3の実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態は第2の処置具起上操作手段42の変形例を示すものであり、これ以外の構成は前述した第1の実施形態と同じである。
【0024】
この第2の処置具起上操作手段42は筒状の部材からなる把持部65と、これに螺合する回転軸66と、回転軸66に取着された回転つまみ67を具備してなる。把持部65は操作シース46の延出先端に取着固定されている。回転軸66と回転つまみ67は一体に形成されており、回転軸66の外周にはおねじが形成され、このおねじ部は把持部65の内周に形成されためねじに螺合しており、回転つまみ67により回転軸66を回転することにより把持部65に対して回転軸66を軸方向へ移動させることができるように構成されている。回転軸66には操作シース46内を通じて導かれた前述した第2の処置具起上ワイヤ38の先端が接続されている。
【0025】
(作用)
この構成の第2の処置具起上操作手段42を使用する場合には把持部65を手で把持し、回転つまみ67を回転させると、回転つまみ67と回転軸66が軸方向へ移動し、第2の処置具起上ワイヤ38を把持部65の軸方向へ移動させることができる。このため、前述した第1の実施形態の場合と同様に第2の先端口部17からの、第2の処置具の先端部の突出し角度が変化する。
【0026】
(効果)
この実施形態ではねじを用いているため、回転つまみ67の回転力量が小さいにも拘らず、第2の処置具起上ワイヤ38の軸方向の移動に必要な力量を得ることができ、操作性の向上が図れる。
【0027】
[第4の実施形態]
図12及び図13に基づいで本発明の第4の実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態は第2の処置具起上操作手段42の変形例を示すものであり、これ以外の構成は前述した第1の実施形態と同じである。
【0028】
本実施形態における第2の処置具起上操作手段42はグリップ71を有し、このグリップ71は操作シース46の延出先端に接続されている。グリップ71は片手の掌と親指以外の指での把持が容易な形状および大きさを持つ。グリップ71には操作ノブ軸72を介して操作ノブ73が回動自在に設けられている。操作ノブ73における回動内端には操作シース46内を通じて誘導されてきた第2の処置具起上ワイヤ38が接続されている。第2の処置具起上ワイヤ38は第2の処置具起上台32が起上していないときは操作ノブ73が位置P1 にあり、第2の処置具起上台32が起上しているときは操作ノブ73が位置P2 に位置するような長さを持つ。さらに、グリップ71は図13で示すように操作捕助者が把持するとき、把持しやすいような大きさ及び形状をなす。
【0029】
(作用)
図13で示すように、グリップ71を手で把持し、親指で操作ノブ73を操作すると、操作ノブ73に接続された第2の処置具起上ワイヤ38が移動する。そして、第1の実施形態での場合と同様、第2の先端口部17からの突き出し角度が変化する。
【0030】
(効果)
操作ノブ73がてこの原理で作用して第2の処置具起上ワイヤ38を移動させることになるため、操作ノブ73の操作力量が小さいにも拘らず、第2の処置具起上ワイヤ38の移動に必要な力量を容易に得ることができ、さらに片手で操作可能であり、操作性の向上が図れる。
【0031】
[第5の実施形態]
図14乃至図17に基づいて本発明の第5の実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0032】
内視鏡1の操作部2の部分からは操作シース81が延出し、操作シース81の延出先端にはグリップ82が接続されている。グリップ82には第2の処置具挿通用チャンネル12に通じる第2の処置具挿入口83と第2の処置具起上操作手段84が設けられている。第2の処置具挿通用チャンネル12は操作シース81の内腔を経て第2の処置具挿入口83に連通している。つまり、第2の処置具挿入口83は操作部2に設けられたもう一方の第1の処置具挿入口85から離れて設けられている。第2の処置具起上操作手段84はグリップ82に設けられた操作ノブ86を有し、この操作ノブ86には前述した第4の実施形態の場合と同様の機構を介して第2の処置具起上ワイヤ38が接続されている。
【0033】
また、内視鏡1の挿入部3は可撓管部91と湾曲部92と先端部93とからなり、湾曲部92の部分は図15で示すように構成されている。つまり、可撓管部91の部分の外径をD1 、湾曲部92の外径をD2 、先端部93の外径をD3 とするとき、D1 >D2 、D2 <D3 の関係に設定してある。
【0034】
この湾曲部92の部分には食道静脈瘤硬化療法用バルーン96が装着されるようになっている。バルーン96はその湾曲部92の外側に着脱自在に装着されるものであって、その先端から後端までの長さは湾曲部92より若干短く形成されている。バルーン96の先端縁部分と後端縁部分は比較的硬質なものとなっており、湾曲部92の外周に密着させられる。バルーン96には気体供給用チューブ97が接続されている。
【0035】
(作用)
第1実施形態の作用に加え、この実施形態のものにあっては第2の処置具挿入口83への第2の処置具の挿脱作業と、その第2の処置具の起上操作を操作シース81の長さで規制される範囲で、内視鏡1の操作部2から離れた任意の位置で行うことができる。
【0036】
次に、この内視鏡1を食道静脈瘤硬化療法に使用する場合には、図16で示すように挿入部3における湾曲部92に食道静脈瘤硬化療法用バルーン96を装着して使用する。このとき、湾曲部92に接続する、可撓管部91と先端部93との各接続部にはそれぞれの外径の差による段差があるため、その湾曲部92に食道静脈瘤硬化療法用バルーン96の装着位置が湾曲部92の前後にずれてしまうことがない。
【0037】
この内視鏡1を大腸に使用する場合について説明する。大腸は複雑に屈曲している臓器であり、内視鏡の挿入が難しく、挿入方法がさまざまに工夫されている。その工夫の一つとして、内視鏡1の挿入部3を大腸に挿入するとき、一旦、大腸脾湾曲部98まで内視鏡1を進めた後、その大腸脾湾曲部98に挿入部3の先端部93を引っかけて、手元側挿入部3の部分を徐々に体腔から引き抜き、S字結腸で生じた内視鏡1の挿入部3のループを解除する方法が知られている。このとき、図17のように、湾曲部92を湾曲させて大腸脾湾曲部98への引っかかりを得るが、本実施形態では湾曲部92と先端部93の接続部にそれぞれの外径の差による段差があるため、大腸壁との、より良好な引っかかりが得られる。
【0038】
(効果)
第1の実施形態同様、内視鏡術者の操作を妨げることなく容易に第2の処置具起上操作手段84の操作を行うことができるばかりでなく、第2の処置具の挿脱、操作も操作補助者が行えるため、内視鏡術者の操作負担が減る。
【0039】
また、食道静脈瘤硬化療法用バルーン96をずれることなく適切な位置に装着したまま内視鏡治療を行うことができるため、より確実な治療が実現する。さらに、大腸挿入時のループ解除が容易になり、大腸内への挿入性が向上する。
【0040】
<付記>
1.観察光学系を有する挿入部内にそれぞれ形成され、体腔内の処置を行う処置具を挿通し、挿入部の先端部に形成した先端口部から体腔内に処置具を導出させる複数の処置具挿通チャンネルと、処置具挿通チャンネルの先端口部のそれぞれに設けられた、先端口部より導出する処置具の向きを規制する処置具起上部材と、処置具起上部材をそれぞれ起上させる2つの処置具起上操作手段とを具備した内視鏡装置において、上記処置具起上操作手段の少なくとも1つを内視鏡操作部の本体から離れた位置に設けたことを特徴とする内視鏡装置。
【0041】
2.処置具起上操作手段が、内視鏡操作部の本体と別体に設けられ、この処置具起上操作手段は、内視鏡操作部の本体から延出する操作シースと、この操作シースに接続され、かつ親指をかけることができる操作用リングを持つシャフトと、上記シャフトに移動自在に設けられ、指をかけることができる2つの操作用リングを持ち起上操作ワイヤが接続されるスライダとを具備したことを特徴とする付記第1項に記載の内視鏡装置。
【0042】
3.スライダの形状が、両端にフランジ部を持つ円筒形であることを特徴とする付記第2項に記載の内視鏡装置。
4.内視鏡操作部と別体に設けられた処置具起上操作手段が、内視鏡操作部の本体から延出する操作シースと、操作シースと接続され、かつ内側にめねじを持つ把持部と、外側に把持部のめねじと螺合するおねじを持ち起上操作ワイヤが接続される回転軸と、この回転軸に固定される回転つまみとを具備したことを特徴とする付記第1項に記載の内視鏡装置。
【0043】
5.内視鏡操作部の本体と別体に設けられた処置具起上操作手段が、内視鏡操作部の本体から延出する操作シースと、この操作シースと接続され、かつ片手の掌と親指以外の指での把持が容易な形状および大きさを持つグリップと、このグリップに対して回動自在で、かつ片手で把持したとき親指での操作が容易な位置に設けられ、第2起上ワイヤが接続される操作ノブとを具備したことを特徴とする付記第1項に記載の内視鏡装置。
【0044】
6.処置具挿通チャンネルの1つに連通する処置具挿入口を、内視鏡操作部の本体と別体に設けた処置具起上操作手段の部材に設けたことを特徴とする付記第1,2,3,4または5項に記載の内視鏡装置。
【0045】
【発明の効果】
従来、複数の処置具起上操作手段を持つ内視鏡ではいずれも操作部に組み込まれ、各処置具起上操作が煩雑で難しかったが、本発明では少なくとも1つの処置具起上操作手段を内視鏡操作部の本体から離れて設置することにより、その操作補助者が内視鏡術者の操作を妨げることなく、各処置具起上操作手段の操作を容易に行うことができ、処置具起上の操作性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る内視鏡装置の略全体を示す斜視図。
【図2】上記内視鏡装置における挿入部の先端部の平面図。
【図3】図2中、A−A線に沿う部分の横断面図。
【図4】図3中、B−B線に沿う部分の縦断面図.
【図5】上記内視鏡装置における挿入部の先端部の使用状態の説明図。
【図6】上記内視鏡装置における第2の処置具起上操作手段の待機状態の説明図。
【図7】上記内視鏡装置における第2の処置具起上操作手段の牽引操作状態の説明図。
【図8】第2の実施形態に係る内視鏡装置の第2の処置具起上操作手段の説明図。
【図9】上記内視鏡装置の第2の処置具起上操作手段においての処置具起上操作をしていない待機状態の説明図。
【図10】上記内視鏡装置の第2の処置具起上操作手段においての処置具起上操作をしているときの状態を示す説明図。
【図11】第2の実施形態に係る内視鏡装置の第2の処置具起上操作手段の斜視図。
【図12】第2の実施形態に係る内視鏡装置の第2の処置具起上操作手段の説明図。
【図13】第2の実施形態に係る内視鏡装置の第2の処置具起上操作手段の説明図。
【図14】第5の実施形態に係る内視鏡装置の略全体を示す斜視図。
【図15】上記内視鏡装置の挿入部における湾曲部の側面図。
【図16】上記内視鏡装置の挿入部における湾曲部のバルーン付きの状態の側面図。
【図17】大腸挿人時の大腸脾湾曲部における内視鏡湾曲部の状態の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…操作部、3…挿入部、7…先端部、11,12…処置具挿通用チャンネル、13…第1の処置具挿入口、14…第2の処置具挿入口、16…第1の先端口部、17…第2の先端口部、31…第1の処置具起上台、
32…第2の処置具起上台、36…第1の処置具起上ワイヤ、38…第2の処置具起上ワイヤ、41…第1の処置具起上操作手段、42…第2の処置具起上操作手段、46…操作シース、48…操作用スライダ。

Claims (1)

  1. 観察光学系を有する挿入部内にそれぞれ形成され、体腔内の処置を行う処置具を挿通し、挿入部の先端部に形成した先端口部から体腔内に処置具を導出させる複数の処置具挿通チャンネルと、
    処置具挿通チャンネルの先端口部のそれぞれに設けられた、先端口部より導出する処置具の向きを規制する処置具起上部材と、
    処置具起上部材をそれぞれ起上させる2つの処置具起上操作手段とを具備した内視鏡装置において、
    上記処置具起上操作手段の少なくとも1つを内視鏡操作部の本体から離れた位置に設けたことを特徴とする内視鏡装置。
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