JP3759083B2 - 蒸気タービンプラント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気タービンプラントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2に、既存の原子力発電プラントを構成する蒸気タービンプラントの主要構成を示す。原子力発電プラントにおいては通常、原子炉の熱を利用した高温水を蒸気発生器に送り熱交換させた後に回収するいわゆる一次系と、蒸気発生器内で一次系の高温水を利用して蒸気を発生させ、当該蒸気でタービンを回転させて発電し、その後、復水器にて復水させた後、蒸気発生器に回収するいわゆる二次系とを少なくとも備え、二次系には、蒸気発生器の器内水の一部を取り出して不純物を浄化した後に復水へ回収するブローダウン系を備える。図2の蒸気タービンプラントは、そのようなブローダウン系を含む二次系において、ブローダウンした流体からの熱回収を行う場合の構成の一形態を示すものである。
【0003】
蒸気タービンプラント1は、二次系の一部として、蒸気発生器3を備え、その下流には、高圧タービン5、低圧タービン7さらに復水器9が設けられている。復水器9の下流には、復水ポンプ11が設けられており、その出口には分岐点13が設けられている。分岐点13の下流は、復水を脱塩浄化するための復水脱塩装置15が設けられた主流配管17と、復水を復水脱塩装置15から迂回させて流すバイパス配管19とに分流しており、これら主流配管17とバイパス配管19とは、合流点21において合流している。合流点21の下流では、分岐点23から復水を復水器9に戻す復水再循環路25が延びている。復水再循環路25には復水再循環制御弁27が設けられている。また、分岐点23の下流にある主復水配管29には、脱気器水位制御弁31が設けられている。かかる脱気器水位制御弁31と復水再循環制御弁27とによって、復水再循環路25及び主復水配管29に流す復水量を調整する。脱気器水位制御弁31の下流では、分岐点33からブローダウン熱回収経路35が延びている。かかるブローダウン熱回収経路35には、ブローダウン冷却及び熱回収用のSGBD(steam generator blow down)冷却器37とSGBD温度制御弁39とが設けられている。また、分岐点33の下流にある主復水配管41には、低圧給水加熱器43が設けられている。ブローダウン熱回収経路35は、低圧給水加熱器43の下流において合流点45で主復水配管41に合流している。合流点45の下流には、脱気器47が設けられており、脱気器47の下流は蒸気発生器3に接続されている。
【0004】
また、蒸気発生器3からはブローダウン系が延びており、蒸気発生器3には、ブローダウン系を構成するフラッシュタンク49が接続させている。ブローダウン系におけるフラッシュタンク49の下流は、SGBD冷却器37においてブローダウン熱回収経路35の復水と熱交換するように配管され、さらにその下流は復水脱塩装置15の上流に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の蒸気タービンプラント1においては、合流点23の下流にある主復水配管29を流れる復水は、脱気器47の水位に応じて調整される脱気器水位制御弁31の開閉量によって、主復水配管41を介して脱気器47まで流れ込む量が調整される。また、脱気器水位制御弁31を流出した復水のどの程度がブローダウン熱回収経路35に流入するかについては、SGBD温度制御弁39の開閉量により調整されており、SGBD温度制御弁39の開閉量は、ブローダウン系におけるSGBD冷却器37出口の温度に応じて調整される。したがって、まず、ブローダウン熱回収経路35に復水を供給できるか否かは、主復水経路の運転状態に左右されるものであり、極端な場合、脱気器47への復水の供給を制限すべく脱気器水位制御弁31を一時的に全閉した場合、SGBD冷却器37への復水の供給が行えなくなることもあり得る。また、SGBD温度制御弁39の開閉は、脱気器の水位とは無関係に、ブローダウン系におけるSGBD冷却器37出口の温度に応じて行われるため、かかるブローダウン系の冷却は、脱気器水位制御の外乱となることがあった。
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、主復水系統の運転に対して影響を受けずに且つ外乱を与えずに、ブローダウン系の冷却及び熱回収を行うことができる蒸気タービンプラントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の蒸気タービンプラントは、蒸気発生器、タービン、復水器、復水脱塩装置、及び該復水脱塩装置の下流から該復水器へ復水を戻す復水再循環配管を有する復水系統と、前記蒸気発生器からブローダウン冷却器を経てブローダウン流体を前記復水脱塩装置の上流に供給するブローダウン系統とを備えた蒸気タービンプラントにおいて、前記ブローダウン冷却器は、前記復水脱塩装置の出口と前記復水再循環配管の入口分岐点との間に配置されていることを特徴とする。
【0008】
前記復水系統には、前記復水再循環配管の入口分岐点から前記蒸気発生器の入口までの間に、脱気器を備え、さらに、該脱気器の上流であって前記復水再循環配管の入口分岐点の下流に、前記脱気器の水位に応じて該復水系統の復水流量を調整する脱気器水位制御弁を備えていてもよい。また、前記復水系統は、好適には、前記復水脱塩装置を途中に有し且つ前記復水器から流出した復水を脱塩した後に下流に供給する主流配管と、該主流配管と並列的に設けられ且つ前記復水器から流出した復水を前記復水脱塩装置を迂回させて下流に供給するバイパス配管とを備え、前記ブローダウン冷却器は、前記主流配管及び前記バイパス配管の合流点の下流に配置されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、原子力発電プラントの二次系及びブローダウン系を構成する、本発明の実施の形態に係る蒸気タービンプラントの構成を示す。蒸気タービンプラント101は、二次系の構成要素として、蒸気発生器3を備え、その下流には、高圧タービン5、低圧タービン7さらに復水器9が設けられている。復水器9の下流には、復水ポンプ11が設けられており、その出口には分岐点13が設けられている。分岐点13の下流は、主流配管17とバイパス配管19とに分岐されている。主流配管17には、第一開閉弁51及び復水脱塩装置15が設けられており、バイパス配管19には、第二開閉弁53が設けられている。主流配管17とバイパス配管19との合流点21の下流には、SGBD冷却器55が設けられている。SGBD冷却器55の下流では、分岐点57から復水を復水器9に戻す復水再循環配管59が延びている。復水再循環配管59には復水再循環制御弁61が設けられている。一方、分岐点57の下流にある主復水配管63には、脱気器水位制御弁31が設けられている。脱気器水位制御弁31の下流は、低圧給水加熱器43及び脱気器47を介して蒸気発生器3に接続されている。
【0010】
また、蒸気発生器3からはブローダウン系が延びている。ブローダウン配管65において、蒸気発生器3の下流には、フラッシュタンク49が設けられている。かかるフラッシュタンク49の下流は、SGBD冷却器55において復水と熱交換するように配管され、さらにその下流は復水脱塩装置15の上流に接続されている。
【0011】
次に、以上のような構成を有する本実施の形態に係る蒸気タービンプラント101の動作について説明する。本実施の形態に係る蒸気タービンプラントを備えた原子力発電プラント二次系の運転方法としては、いわゆる高pH運転(pH9.5〜11)がある。通常運転時に高pH運転を行う場合には、系統内の不純物濃度が低いこと及び復水のpHが高く復水脱塩装置へのイオン負荷が高いことから、復水器9を出た復水を、復水脱塩装置15を通さずに循環、流通させる。すなわち、第一開閉弁51を全閉し第二開閉弁53を全開する。これによって、復水ポンプ11から吐出された復水は、分岐点13を経て、復水脱塩装置15を通ることなく迂回路であるバイパス配管19を通って下流へ流れる。一方、起動時や復水器9内で復水系統へ海水が漏洩した場合など高pH運転を行わない場合には、復水系統内へ不純物が持ち込まれるのを防止すべく、復水の脱塩を行うようにする。すなわち、第一開閉弁51を全開し第二開閉弁53を全閉する。これによって、復水ポンプ11から吐出された復水は、分岐点13を経て、主流配管17における復水脱塩装置15に流入し、脱塩される。
【0012】
主流配管17又はバイパス配管19を通った復水は、合流点21を経て、SGBD冷却器55に流入し、後述するようにブローダウン配管65を流れるブローダウン流体と熱交換する。SGBD冷却器55を流出した復水は分岐点57から主復水配管63及び復水再循環配管59に流れる。主復水配管63及び復水再循環配管59に流れる復水量は、脱気器水位制御弁31及び復水再循環制御弁61の各開閉量によって調整される。脱気器水位制御弁31の開閉量は、脱気器47の水位に基づいて調整される。また、復水再循環制御弁61の開閉量は、復水器9から分岐点57までの間に設置される機器の通水量が各機器の最低流量を下回らないように調整される。主復水配管63に流入した復水は、低圧給水加熱器43及び脱気器47を介して蒸気発生器3に戻る。
【0013】
一方、蒸気発生器3から排出されたブローダウン流体は、ブローダウン配管65を通ってフラッシュタンク49を経由してSGBD冷却器55に流入する。ブローダウン流体は、かかる冷却器55において復水脱塩装置15が受け入れ可能な温度まで冷却されると共に復水への熱回収が行われる。このとき、SGBD冷却器55は、前述したように合流点21の下流であって分岐点57の上流に配置され、分岐点57は脱気器水位制御弁31の上流に設けられるため、SGBD冷却器55で冷却及び熱回収に供される復水の量は、復水器9への再循環経路により常に確保され、主復水経路の運転状態には左右されない。すなわち、例え脱気器水位制御弁31が全閉しても、復水再循環配管59を介した復水器9への復水再循環への復水の流通が維持されている限り、SGBD冷却器55には常に十分な復水量が通水される。さらに、本実施の形態では、従来のように脱気器の水位とは無関係にSGBD冷却器出口の温度に応じて当該冷却器への冷却用復水の量を制御する態様が採られていないため、ブローダウン流体の冷却が、脱気器水位制御に外乱を与えることがない。
【0014】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく様々な改変を施すことが可能である。例えば、主流配管17又はバイパス配管19の合流点21の下流には、いわゆるグランド蒸気復水器のような他の熱交換手段を付加してもよい。その場合には、SGBD冷却器はかかる熱交換手段よりも上流に設ける。それによって、より低温の復水をブローダウン流体の冷却に使用することができる。また、蒸気タービンプラントにおける復水系統には、複数の復水器やタービン、及びそれに関連する複数配管が設けられていてもよい。さらに、ブローダウンの熱回収にフラッシュタンクを用いず、SGBD冷却器のみを用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の蒸気タービンプラントによれば、主復水系統の運転に対して影響を受けずに且つ外乱を与えずに、ブローダウン系の冷却及び熱回収を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蒸気タービンプラントの主要な構成を示す図である。
【図2】 従来の蒸気タービンプラントの主要な構成を示す図である。
【符号の説明】
3…蒸気発生器、5,7…タービン、9…復水器、15…復水脱塩装置、17…主流配管、19…バイパス配管、21…主流配管及びバイパス配管の合流点、31…脱気器水位制御弁、47…脱気器、55…ブローダウン冷却器、57…復水再循環配管の入口分岐点、59…復水再循環配管、65…ブローダウン配管(ブローダウン系統)。

Claims (3)

  1. 蒸気発生器、タービン、復水器、復水脱塩装置、及び該復水脱塩装置の下流から該復水器へ復水を戻す復水再循環配管を有する復水系統と、前記蒸気発生器からブローダウン冷却器を経てブローダウン流体を前記復水脱塩装置の上流に供給するブローダウン系統とを備えた蒸気タービンプラントにおいて、
    前記ブローダウン冷却器は、前記復水脱塩装置の出口と前記復水再循環配管の入口分岐点との間に配置されていることを特徴とする蒸気タービンプラント。
  2. 前記復水系統には、前記復水再循環配管の入口分岐点から前記蒸気発生器の入口までの間に、脱気器を備え、さらに、該脱気器の上流であって前記復水再循環配管の入口分岐点の下流に、前記脱気器の水位に応じて該復水系統の復水流量を調整する脱気器水位制御弁を備えることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
  3. 前記復水系統は、前記復水脱塩装置を途中に有し且つ前記復水器から流出した復水を脱塩した後に下流に供給する主流配管と、該主流配管と並列的に設けられ且つ前記復水器から流出した復水を前記復水脱塩装置を迂回させて下流に供給するバイパス配管とを備え、
    前記ブローダウン冷却器は、前記主流配管及び前記バイパス配管の合流点の下流に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気タービンプラント。
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