JP3758454B2 - 部品情報管理システム - Google Patents
部品情報管理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3758454B2 JP3758454B2 JP2000074467A JP2000074467A JP3758454B2 JP 3758454 B2 JP3758454 B2 JP 3758454B2 JP 2000074467 A JP2000074467 A JP 2000074467A JP 2000074467 A JP2000074467 A JP 2000074467A JP 3758454 B2 JP3758454 B2 JP 3758454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- management system
- information
- information management
- organization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000008520 organization Effects 0.000 claims description 44
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims description 8
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 51
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 24
- 239000000047 product Substances 0.000 description 19
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 13
- 238000013461 design Methods 0.000 description 12
- 238000012356 Product development Methods 0.000 description 6
- 238000011161 development Methods 0.000 description 5
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 5
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 4
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000012552 review Methods 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 238000003326 Quality management system Methods 0.000 description 1
- 239000006227 byproduct Substances 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005315 distribution function Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 238000000275 quality assurance Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q10/00—Administration; Management
- G06Q10/06—Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q10/00—Administration; Management
- G06Q10/06—Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
- G06Q10/063—Operations research, analysis or management
- G06Q10/0637—Strategic management or analysis, e.g. setting a goal or target of an organisation; Planning actions based on goals; Analysis or evaluation of effectiveness of goals
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/80—Management or planning
Landscapes
- Business, Economics & Management (AREA)
- Human Resources & Organizations (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Economics (AREA)
- Entrepreneurship & Innovation (AREA)
- Strategic Management (AREA)
- Educational Administration (AREA)
- Operations Research (AREA)
- Game Theory and Decision Science (AREA)
- Marketing (AREA)
- Development Economics (AREA)
- Quality & Reliability (AREA)
- Tourism & Hospitality (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Business, Economics & Management (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- General Factory Administration (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は部品情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来においては、特定の組織内(例えば、社内)では部品管理、生産管理、購入部品管理、原価管理、販売管理、品質管理、顧客クレーム管理等各々の分野別に電子化または非電子化された情報管理が行われていた。これらの情報は、複数の管理システム間で、各々目的を満足するために互いにデータを参照し合うことは行っていたが、これら全ての情報を統合して製品開発時に利用することはなされていなかった。
【0003】
また、万人の利用を目的にした電子ネットワークでの部品情報システム(インターネット)や電子カタログも、さらには特定の相手の利用を目的にした電子ネットワークでの部品情報システム(エクストラネット)も個別には製品開発時に利用されていたが、上記の特定の組織内の統合された管理システムと連携して製品開発時に利用することはなされていなかった。
【0004】
このため、製品開発時において、必要とする全ての情報を開発者が収集することが困難であり作業工数を増大させたり、不必要な部品種類の増大による管理費用の増加、情報不足による不都合な設計が行われていた。
【0005】
また、原価、製造、品質、日程管理等の製品製造・販売・メンテナンスにかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを製品設計に取り込むために、一度仮の図面や回路図を作成する等の手段により設計開発者の意図を各専門担当者に伝え、それを元に各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを抽出する必要があるため、反復作業が生じ製品開発期間が長くなり、販売の最適なタイミングを失い機会損失を生じたり、最適設計のための検討不足により原価、品質面で不都合が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができる部品情報管理システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、検索対象の部品の仕様に関する情報が入力されると、部品情報のネットワークから当該仕様を満たす部品が収集され、予め定められた優先順序に基づき複数の部品が一覧表示される。よって、製品開発者や、それらの改善を行う者の作業中に必要な情報の収集結果から作業者の適切な判断を導くことができ、効率よく最適な作業を行うことができる。このようにして、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができることとなる。
【0008】
ここで、優先順序は、特定の組織内での評価結果を最優先に定められたものとするとよい。具体的には、特定の組織内での評価は、流動実績を基にしたものであり、流動実績を、流動開始時期と流動規模によって規定することができる。
【0009】
また、請求項2に記載のように、特定の組織内での評価として、流動実績の次に部品の属性に関する区分を優先させるとよい。具体的には、請求項3に記載のように、部品の属性に関する区分として、最も広く使われている規格部品、次に広く使われている標準部品、その次に広く使われている推奨部品、その他の一般部品の順に優先順位を下げるようにするとよい。
【0010】
また、請求項4に記載のように、部品情報のネットワークを、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成すると、特定の組織内に存在する様々な必要情報並びに特定の組織外から入手できる電子ネットワーク等の必要情報を統合し、適切な意思決定しやすい形で提供することができるようになる。
また、請求項5のように、表示手段を、検索対象の部品の価格を部署とその役職に応じて絶対値表示または相対値表示するものとして構成すると、コスト意識の向上を促すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。
図1には、本実施形態における部品情報管理システムの構成図を示す。図1において、組織内における既存の管理システム10として、部品番号管理システム11と品質管理システム12と調達部品管理システム13と生産管理システム(流動部品管理システム)14と原価管理システム15と販売管理システム16と図面管理システム17と部品仕様管理システム18がある場合を示している。この組織内における既存の管理システム10が情報整合装置20を介して処理装置40と接続されている。処理装置40は入力装置30および表示装置50と接続されている。入力装置30はキーボード、マウス等よりなり、処理装置40はCPU等よりなり、表示装置50はディスプレイ等よりなる。
【0017】
この処理装置40と入力装置30と表示装置50により、部品情報管理システムの端末が構成されている。また、この端末は多数用意され、特定の組織内である会社内において特定の部署である開発・設計部、及び、当該部署に関係する専門部署である品質管理部や生産管理部や原価管理部等にそれぞれ配置されている。
【0018】
また、図1は組織外の管理システム70として、組織外の部品情報管理データベースシステム71と、オープンなネットワーク上の部品情報/電子カタログ(インターネット)72と、特定の組織間に限定されたネットワーク上の部品情報管理システム(エクストラネット)73がある場合を示している。この組織外の管理システム70が情報整合装置60を介して処理装置40と接続されている。情報整合装置20,60はサーバ機器およびサーバソフト等よりなる。
【0019】
このようにして、本実施形態における部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成されている。
【0020】
そして、部品情報管理システムの端末において、入力装置30にて、作業者により部品の仕様の入力(図中の符号31)または部品番号の入力(符号32)あるいはメーカー記号やメーカー番号の入力(符号33)が行われる。すると、部品情報管理システムの端末を構成する処理装置40において、これら入力処理に伴って該当部品番号の照合(図中の符号41)や部品メーカー番号の照合(符号42)が行われる。また、処理装置40において、組織内の既存の管理システム10より仕様を満たす部品を抽出するとともに(符号43)、組織外の管理システム70より仕様を満たす部品を抽出する(符号44)。さらに、処理装置40において、これらの抽出した結果が表示ルールに従い表示のための構成が作成される。これにより、部品情報管理システムの端末を構成する表示装置50において、必要な情報が表示される(図中の符号51)。
【0021】
このように、本実施形態の部品情報管理システムにおいては、形式化された部品情報の扱いに関して、様々な目的で作成された特定の組織内の情報システムならびにその組織外の電子ネットワーク等の情報を統合して、部品の仕様や部品番号に基づいて必要な情報を収集し、特定のルールに従って表示する機能を有する。つまり、この部品情報管理システムを用いて、要望する仕様(例えば、電子部品の抵抗値や耐圧や品質や価格等)を満足する部品をすばやく検索し、検索した部品にかかわる様々な情報を同時に表示することにより、製品開発者や、それらの改善を行う者の作業工数の低減や部品種類数の削減(部品の共通化、標準化)を行い、製品・部品の原価低減、管理費用の削減を行うことができるようになっている。
【0022】
また、この機能に加え、原価、製造、品質、日程管理等の製品製造・販売・メンテナンスにかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを共有するための機能を有している。つまり、原価、製造、品質、日程管理、標準化管理、部品調達等の製品製造・販売・メンテナンスにかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを製品開発時に共有することにより、効率よく最適な製品設計を行うことができるようになっている。
【0023】
以下に、作業手順およびシステムの動作を図2を用いて詳しく説明する。
図2は、図中の符号101〜111および201,202にて人の作業を表し、図中の符号301〜309にてネットワーク端末の処理装置40による処理を表し、これら作業や処理に伴い図中の符号401にてシステム全体として開発等の進行状況把握機能により進行状況を管理し表示することを表している。
【0024】
図2において、開発・設計者は、開発・検討段階においては図中の符号101,102で示す作業を行う。まず、101において商品企画に従って部品の必要な仕様を抽出する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号301で示すごとく、形式化されている部品情報システムにより部品を抽出する。つまり、開発・設計者は、前述したように、図1の入力装置30を用いて検索対象の部品の仕様に関する情報(仕様そのもの、部品番号、メーカー記号、メーカー番号等)を入力して、処理装置40によって組織内の既存の管理システム10および組織外の管理システム70より(部品情報のネットワークから)抽出し、その結果を表示装置50により表示する。この仕様を満たす部品を収集して表示する際に、予め定められた優先順序に基づき複数の部品を一覧表示する。その表示内容の一例を図3に示す。
【0025】
よって、製品開発者や、それらの改善を行う者の作業中に必要な情報の収集結果から作業者の適切な判断を導くことができ、効率よく最適な作業を行うことができる。このようにして、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができるようになる。また、本実施形態では、部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成しており、特定の組織内に存在する様々な必要情報並びに特定の組織外から入手できる電子ネットワーク等の必要情報を統合し、適切な意思決定しやすい形で提供することができる。
【0026】
ここで、部品検索および一覧表示の際の処理について詳しく説明する。形式化された部品情報に関して、製品開発者やそれらの改善を行う者が必要とする部品情報(寸法、重量、精度、特性、形状、価格、品質、流動実績、互換性等様々な部品情報)を、既に構築されている特定の組織内外の情報システムから収集する。この時、仕様から検索可能な情報システムは仕様をキーワードにして検索を行うが、原価、品質、日程等の仕様情報を扱えない情報システムは、他の情報システムにて仕様から部品番号に展開し、その部品番号をキーワードにして検索を行う。
【0027】
特定の組織内で用いられる部品番号と、組織外の例えば部品メーカーの提供する部品番号または型式番号が異なる場合は、変換表を用いて自動的に変換する。収集された部品が複数ある場合は、特定の組織内の情報システムに部品番号が存在する方を優先する。つまり、複数の部品を一覧表示するときの優先順序は、特定の組織内での評価結果を最優先に定められている。詳しくは、特定の組織内での評価は、流動実績を基にしている。図3で説明するならば、上から4つ分の部品に関しては流動実績があり、社内での部品番号が付与されている。この流動実績は、流動開始時期と流動規模によって規定しており、流動開始時期が古いほど、また、流動規模が大きいほど優先される。
【0028】
ここで流動実績を取り上げているのは、流動時期が古い程、又、流動規模が大きい程、品質が安定し入手が容易で安定供給の可能性が大きいと推定でき、流動している工場、ライン、使用されている製品がわかることにより、その部品の使用環境がどこまで類似しているのか推定でき、製品開発時での採用の可否の意思決定に大きく影響するからである。
【0029】
また、特定の組織内での評価として、流動実績の次に部品属性区分(部品の属性に関する区分)を優先させている。このように、検索された複数の部品(部品番号)が特定の組織内の情報システムに存在する場合は、流動実績や優先区分(部品の属性に関する区分)を元に優先順序を決めて表示する。
【0030】
ここで、優先区分(部品の属性に関する区分)とは、
(1)規格部品:部品メーカーが仕様を規定(決定)し汎用部品として広く世間に販売している部品…最も広く使われている部品
(2)標準部品:部品管理費用の低減、購入価格の低減、品質の向上、安定供給等の目的で組織内で優先して使用することを決定した部品…次に広く使われている部品
(3)推奨部品:組織内の特定部門だけで優先して使用することを決定した部品…その次に広く使われている部品
(4)一般部品:上記以外の部品…その他の一般部品
であり、この順番が優先順位である。
【0031】
これを、図3で説明するならば、最上段の部品においては規格部品が、その下の部品においては標準部品が、その下2つの部品においては推奨部品が、その下の部品においては一般部品が表示されている。
【0032】
なお、本実施形態では、図1の入力装置30にて、ネットワーク端末に備えられ、検索対象の部品の仕様に関する情報を入力するための入力手段が構成されている。また、表示装置50にて、ネットワーク端末に備えられ、入力手段により入力された仕様を満たす部品を部品情報のネットワークから収集した後の複数の部品を、予め定められた優先順序に基づき一覧表示するための表示手段が構成されている。
【0033】
図2の説明に戻り、開発・設計者は、図2の符号102で示すごとく、仕様から部品を選定(決定)する。
一方、図2において、正式設計段階の場合には図中の符号201,202で示すCADによる作業を行う。まず、201において設計方針に従って必要な仕様を抽出し、202において部品を選択しCAD上に構成表を作成する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号302で示すごとく構成表データを部品リストデータに変換する。
【0034】
次に、開発・設計者は、図2の符号103で示すごとく、選定された部品のリストを作成する。具体的には、図4に示す画面に対し必要なデータを入力して図5に示すような部品リストを作成する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号303で示すごとく、部品リスト作成機能により部品番号と関連付けられた情報を含むリストを作成する。具体的には、図6に示すように、流動実績や品目やメーカー記号等のデータを付加する。
【0035】
次に、開発・設計者は、図2の符号104で示すごとく、選定された部品のリストを関係者に配布する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号304で示すごとく、関係者配布機能により部品リストを自動配付するとともに、図2の符号305で示すごとく、利用者の所属から関係者を自動判別して配布リストを作成する。
【0036】
次に、関係者(専門部署)は部品リストを受け取り(図2の符号105)、選定された部品のリストのチェックを行う(符号106)。さらに、関係者は自部門の状況を考え、リストの部品に関しそれを採用するか否かを検討する(符号107)。そして、必要により、代替部品を選定し(符号108)、検討結果(コメント、代替部品リスト等)を作成し(符号109)、検討された部品のリストを返答する(符号110)。
【0037】
関係者(専門部署)における作業を具体的に述べるならば、例えば、図7に示す画面においてセルC1での単価の数値を、図8に示すように、新たな値(図8では「20」)に修正したり、コメントとして「部品番号58791−564は当製造工場の設備で流動実績がないので58791−564に代わる同等の部品23842−570を使用して下さい」を付加する。
【0038】
この一連の動作において、図1の処理装置40は、図2の符号106での部品リストチェックの際に、図2に符号307で示すごとく、形式化されている部品情報システムにより関連付けられた部品情報を表示する。この際、部門毎に表示優先順位を変更する(符号308)。即ち、特定の部署から専門部署への部品リストを、専門部署毎の優先順序に従った配列にする。具体的には、図9に示すように、製造・品質保証部門においては、部品番号、メーカー記号、メーカー名、形状、流動部署、流動量等を表示する。また、図1の処理装置40は、図2の符号108での代替部品の選定の際に、図2に符号309で示すごとく、形式化されている部品情報システムにより部品を抽出する。さらに、図1の処理装置40は、図2の符号105,109でのリスト受取・リスト作成の際に、図2に符号306で示すごとく、部品リストデータの利用機能により各部門の他のしくみで利用できる形式に変換し、各部門でのコンカレントな対応を支援する。
【0039】
なお、関係者(専門部署)が返送する際に、関連付けられた部品に関する情報は、常に最新のデータに自動的に変更されるようになっている。
次に、開発・設計者は、図2に符号111で示すごとく、関係者からの返答を基に最終部品リストを作成し、図面化作業に入る。
【0040】
このように、組織内における特定の部署が部品情報のネットワークから部品群を選択して部品リストを作成し、ネットワークを利用して特定の部署に対し関係する専門部署が特定の部署による部品リストを検討して、その結果を特定の部署に返送する。詳しくは、専門部署が特定の部署による部品リストを検討して、その結果を加味した部品リストを作成し、特定の部署が専門部署による部品リストを基に再度、部品群を選択する。よって、形式化した情報だけでは最適設計が不可能な場合は、ネットワークを利用して原価、製造、品質、日程管理等の製品製造・販売・メンテナンス等にかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを共有することにより、効率よく最適な製品設計を行うことがきるようになる。このようにして、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができることとなる。このとき、部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成しており、特定の組織内に存在する様々な必要情報並びに特定の組織外から入手できる電子ネットワーク等の必要情報を統合し、適切な意思決定しやすい形で提供することができる。
【0041】
なお、本実施形態での部品情報をネットワーク化した部品情報管理システムにおいては、入力装置30と処理装置40と表示装置50により、ネットワークを利用して特定の部署において部品情報のネットワークから部品群を選択して部品リストを作成するための部品リスト作成手段が構成されている。また、入力装置30と処理装置40と表示装置50により、特定の部署に対し関係する専門部署において特定の部署による部品リストに対する検討結果を特定の部署に返送するための返送手段が構成されている。さらに、入力装置30と処理装置40と表示装置50により、専門部署が特定の部署による部品リストを検討して、その結果を加味した部品リストを作成するための部品リスト作成手段が構成されるとともに、特定の部署において専門部署による部品リストを基に再度、部品群を選択するための再選択手段が構成されている。さらには、処理装置40により、特定の部署から専門部署への部品リストを、専門部署毎の優先順序に従った配列にする手段が構成されている。
【0042】
このようにして、部品情報を駆使しても関係する各部の最新の状態、形式化できない専門的な知識、経験、ノウハウが欠落することにより最適設計につながらない場合があることを考慮して、それらの不足を補うべく、形式化された部品情報を扱う部分の機能を用いて選択された部品群を部品リストという形で、部品番号ならびに部品情報が一覧できる部品リストを、図面化前に作成し、関係する専門部署へ同時配信し、専門部署において部品リストを検討して、専門的な知識、経験、ノウハウに基づく最新のアドバイスを記入し返信する。この関係する専門部署から返信されたコメントを基に、再度、部品選択を行うことにより、特定の組織の全ての英知による製品開発がコンカレントに実現できる。
【0043】
また、情報各々には、開示すべき対象が限定されているために、セキュリティレベルを統合し、そのルールを規程として運営している。詳しくは、図10に示すように、部署とその役職に応じて絶対値表示と相対値表示のいずれかを行うようになっている。ここで、絶対値表示とは図11(a)に示すように部品の価格を絶対値(単位;円)で表示することであり、相対値表示とは図11(b)に示すように部品の価格を相対値(単位;%)で表示することである。図11においては、部品A,B,Cのうち最も高価な部品Bを基準(100%)にして部品A,Cの相対値を表現している。また、図10において、企画・購買等、もともと原価にかかわっている部署においてはその業務の性格上、役職に関係なく絶対値表示となっているが、設計を含めたその他の部署においては課長以上では絶対値表示を、係長以下では相対値表示となっている。これは以下の理由による。コストについては責任を持つ課長以上へは絶対値とし、また、係長以下の実務ベース(企画・購買に対する設計およびその他の部署)へはコスト意識の向上のために相対値表示としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における部品情報管理システムの構成図。
【図2】 部品情報管理システムの動作を説明するための図。
【図3】 表示装置の表示画面を示す図。
【図4】 表示装置の表示画面を示す図。
【図5】 表示装置の表示画面を示す図。
【図6】 表示装置の表示画面を示す図。
【図7】 表示装置の表示画面を示す図。
【図8】 表示装置の表示画面を示す図。
【図9】 表示装置の表示画面を示す図。
【図10】 表示内容を説明するための図。
【図11】 表示内容を説明するための図。
【符号の説明】
30…入力装置、40…処理装置、50…表示装置。
【発明の属する技術分野】
この発明は部品情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来においては、特定の組織内(例えば、社内)では部品管理、生産管理、購入部品管理、原価管理、販売管理、品質管理、顧客クレーム管理等各々の分野別に電子化または非電子化された情報管理が行われていた。これらの情報は、複数の管理システム間で、各々目的を満足するために互いにデータを参照し合うことは行っていたが、これら全ての情報を統合して製品開発時に利用することはなされていなかった。
【0003】
また、万人の利用を目的にした電子ネットワークでの部品情報システム(インターネット)や電子カタログも、さらには特定の相手の利用を目的にした電子ネットワークでの部品情報システム(エクストラネット)も個別には製品開発時に利用されていたが、上記の特定の組織内の統合された管理システムと連携して製品開発時に利用することはなされていなかった。
【0004】
このため、製品開発時において、必要とする全ての情報を開発者が収集することが困難であり作業工数を増大させたり、不必要な部品種類の増大による管理費用の増加、情報不足による不都合な設計が行われていた。
【0005】
また、原価、製造、品質、日程管理等の製品製造・販売・メンテナンスにかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを製品設計に取り込むために、一度仮の図面や回路図を作成する等の手段により設計開発者の意図を各専門担当者に伝え、それを元に各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを抽出する必要があるため、反復作業が生じ製品開発期間が長くなり、販売の最適なタイミングを失い機会損失を生じたり、最適設計のための検討不足により原価、品質面で不都合が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができる部品情報管理システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、検索対象の部品の仕様に関する情報が入力されると、部品情報のネットワークから当該仕様を満たす部品が収集され、予め定められた優先順序に基づき複数の部品が一覧表示される。よって、製品開発者や、それらの改善を行う者の作業中に必要な情報の収集結果から作業者の適切な判断を導くことができ、効率よく最適な作業を行うことができる。このようにして、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができることとなる。
【0008】
ここで、優先順序は、特定の組織内での評価結果を最優先に定められたものとするとよい。具体的には、特定の組織内での評価は、流動実績を基にしたものであり、流動実績を、流動開始時期と流動規模によって規定することができる。
【0009】
また、請求項2に記載のように、特定の組織内での評価として、流動実績の次に部品の属性に関する区分を優先させるとよい。具体的には、請求項3に記載のように、部品の属性に関する区分として、最も広く使われている規格部品、次に広く使われている標準部品、その次に広く使われている推奨部品、その他の一般部品の順に優先順位を下げるようにするとよい。
【0010】
また、請求項4に記載のように、部品情報のネットワークを、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成すると、特定の組織内に存在する様々な必要情報並びに特定の組織外から入手できる電子ネットワーク等の必要情報を統合し、適切な意思決定しやすい形で提供することができるようになる。
また、請求項5のように、表示手段を、検索対象の部品の価格を部署とその役職に応じて絶対値表示または相対値表示するものとして構成すると、コスト意識の向上を促すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。
図1には、本実施形態における部品情報管理システムの構成図を示す。図1において、組織内における既存の管理システム10として、部品番号管理システム11と品質管理システム12と調達部品管理システム13と生産管理システム(流動部品管理システム)14と原価管理システム15と販売管理システム16と図面管理システム17と部品仕様管理システム18がある場合を示している。この組織内における既存の管理システム10が情報整合装置20を介して処理装置40と接続されている。処理装置40は入力装置30および表示装置50と接続されている。入力装置30はキーボード、マウス等よりなり、処理装置40はCPU等よりなり、表示装置50はディスプレイ等よりなる。
【0017】
この処理装置40と入力装置30と表示装置50により、部品情報管理システムの端末が構成されている。また、この端末は多数用意され、特定の組織内である会社内において特定の部署である開発・設計部、及び、当該部署に関係する専門部署である品質管理部や生産管理部や原価管理部等にそれぞれ配置されている。
【0018】
また、図1は組織外の管理システム70として、組織外の部品情報管理データベースシステム71と、オープンなネットワーク上の部品情報/電子カタログ(インターネット)72と、特定の組織間に限定されたネットワーク上の部品情報管理システム(エクストラネット)73がある場合を示している。この組織外の管理システム70が情報整合装置60を介して処理装置40と接続されている。情報整合装置20,60はサーバ機器およびサーバソフト等よりなる。
【0019】
このようにして、本実施形態における部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成されている。
【0020】
そして、部品情報管理システムの端末において、入力装置30にて、作業者により部品の仕様の入力(図中の符号31)または部品番号の入力(符号32)あるいはメーカー記号やメーカー番号の入力(符号33)が行われる。すると、部品情報管理システムの端末を構成する処理装置40において、これら入力処理に伴って該当部品番号の照合(図中の符号41)や部品メーカー番号の照合(符号42)が行われる。また、処理装置40において、組織内の既存の管理システム10より仕様を満たす部品を抽出するとともに(符号43)、組織外の管理システム70より仕様を満たす部品を抽出する(符号44)。さらに、処理装置40において、これらの抽出した結果が表示ルールに従い表示のための構成が作成される。これにより、部品情報管理システムの端末を構成する表示装置50において、必要な情報が表示される(図中の符号51)。
【0021】
このように、本実施形態の部品情報管理システムにおいては、形式化された部品情報の扱いに関して、様々な目的で作成された特定の組織内の情報システムならびにその組織外の電子ネットワーク等の情報を統合して、部品の仕様や部品番号に基づいて必要な情報を収集し、特定のルールに従って表示する機能を有する。つまり、この部品情報管理システムを用いて、要望する仕様(例えば、電子部品の抵抗値や耐圧や品質や価格等)を満足する部品をすばやく検索し、検索した部品にかかわる様々な情報を同時に表示することにより、製品開発者や、それらの改善を行う者の作業工数の低減や部品種類数の削減(部品の共通化、標準化)を行い、製品・部品の原価低減、管理費用の削減を行うことができるようになっている。
【0022】
また、この機能に加え、原価、製造、品質、日程管理等の製品製造・販売・メンテナンスにかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを共有するための機能を有している。つまり、原価、製造、品質、日程管理、標準化管理、部品調達等の製品製造・販売・メンテナンスにかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを製品開発時に共有することにより、効率よく最適な製品設計を行うことができるようになっている。
【0023】
以下に、作業手順およびシステムの動作を図2を用いて詳しく説明する。
図2は、図中の符号101〜111および201,202にて人の作業を表し、図中の符号301〜309にてネットワーク端末の処理装置40による処理を表し、これら作業や処理に伴い図中の符号401にてシステム全体として開発等の進行状況把握機能により進行状況を管理し表示することを表している。
【0024】
図2において、開発・設計者は、開発・検討段階においては図中の符号101,102で示す作業を行う。まず、101において商品企画に従って部品の必要な仕様を抽出する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号301で示すごとく、形式化されている部品情報システムにより部品を抽出する。つまり、開発・設計者は、前述したように、図1の入力装置30を用いて検索対象の部品の仕様に関する情報(仕様そのもの、部品番号、メーカー記号、メーカー番号等)を入力して、処理装置40によって組織内の既存の管理システム10および組織外の管理システム70より(部品情報のネットワークから)抽出し、その結果を表示装置50により表示する。この仕様を満たす部品を収集して表示する際に、予め定められた優先順序に基づき複数の部品を一覧表示する。その表示内容の一例を図3に示す。
【0025】
よって、製品開発者や、それらの改善を行う者の作業中に必要な情報の収集結果から作業者の適切な判断を導くことができ、効率よく最適な作業を行うことができる。このようにして、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができるようになる。また、本実施形態では、部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成しており、特定の組織内に存在する様々な必要情報並びに特定の組織外から入手できる電子ネットワーク等の必要情報を統合し、適切な意思決定しやすい形で提供することができる。
【0026】
ここで、部品検索および一覧表示の際の処理について詳しく説明する。形式化された部品情報に関して、製品開発者やそれらの改善を行う者が必要とする部品情報(寸法、重量、精度、特性、形状、価格、品質、流動実績、互換性等様々な部品情報)を、既に構築されている特定の組織内外の情報システムから収集する。この時、仕様から検索可能な情報システムは仕様をキーワードにして検索を行うが、原価、品質、日程等の仕様情報を扱えない情報システムは、他の情報システムにて仕様から部品番号に展開し、その部品番号をキーワードにして検索を行う。
【0027】
特定の組織内で用いられる部品番号と、組織外の例えば部品メーカーの提供する部品番号または型式番号が異なる場合は、変換表を用いて自動的に変換する。収集された部品が複数ある場合は、特定の組織内の情報システムに部品番号が存在する方を優先する。つまり、複数の部品を一覧表示するときの優先順序は、特定の組織内での評価結果を最優先に定められている。詳しくは、特定の組織内での評価は、流動実績を基にしている。図3で説明するならば、上から4つ分の部品に関しては流動実績があり、社内での部品番号が付与されている。この流動実績は、流動開始時期と流動規模によって規定しており、流動開始時期が古いほど、また、流動規模が大きいほど優先される。
【0028】
ここで流動実績を取り上げているのは、流動時期が古い程、又、流動規模が大きい程、品質が安定し入手が容易で安定供給の可能性が大きいと推定でき、流動している工場、ライン、使用されている製品がわかることにより、その部品の使用環境がどこまで類似しているのか推定でき、製品開発時での採用の可否の意思決定に大きく影響するからである。
【0029】
また、特定の組織内での評価として、流動実績の次に部品属性区分(部品の属性に関する区分)を優先させている。このように、検索された複数の部品(部品番号)が特定の組織内の情報システムに存在する場合は、流動実績や優先区分(部品の属性に関する区分)を元に優先順序を決めて表示する。
【0030】
ここで、優先区分(部品の属性に関する区分)とは、
(1)規格部品:部品メーカーが仕様を規定(決定)し汎用部品として広く世間に販売している部品…最も広く使われている部品
(2)標準部品:部品管理費用の低減、購入価格の低減、品質の向上、安定供給等の目的で組織内で優先して使用することを決定した部品…次に広く使われている部品
(3)推奨部品:組織内の特定部門だけで優先して使用することを決定した部品…その次に広く使われている部品
(4)一般部品:上記以外の部品…その他の一般部品
であり、この順番が優先順位である。
【0031】
これを、図3で説明するならば、最上段の部品においては規格部品が、その下の部品においては標準部品が、その下2つの部品においては推奨部品が、その下の部品においては一般部品が表示されている。
【0032】
なお、本実施形態では、図1の入力装置30にて、ネットワーク端末に備えられ、検索対象の部品の仕様に関する情報を入力するための入力手段が構成されている。また、表示装置50にて、ネットワーク端末に備えられ、入力手段により入力された仕様を満たす部品を部品情報のネットワークから収集した後の複数の部品を、予め定められた優先順序に基づき一覧表示するための表示手段が構成されている。
【0033】
図2の説明に戻り、開発・設計者は、図2の符号102で示すごとく、仕様から部品を選定(決定)する。
一方、図2において、正式設計段階の場合には図中の符号201,202で示すCADによる作業を行う。まず、201において設計方針に従って必要な仕様を抽出し、202において部品を選択しCAD上に構成表を作成する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号302で示すごとく構成表データを部品リストデータに変換する。
【0034】
次に、開発・設計者は、図2の符号103で示すごとく、選定された部品のリストを作成する。具体的には、図4に示す画面に対し必要なデータを入力して図5に示すような部品リストを作成する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号303で示すごとく、部品リスト作成機能により部品番号と関連付けられた情報を含むリストを作成する。具体的には、図6に示すように、流動実績や品目やメーカー記号等のデータを付加する。
【0035】
次に、開発・設計者は、図2の符号104で示すごとく、選定された部品のリストを関係者に配布する。このとき、図1の処理装置40は図2の符号304で示すごとく、関係者配布機能により部品リストを自動配付するとともに、図2の符号305で示すごとく、利用者の所属から関係者を自動判別して配布リストを作成する。
【0036】
次に、関係者(専門部署)は部品リストを受け取り(図2の符号105)、選定された部品のリストのチェックを行う(符号106)。さらに、関係者は自部門の状況を考え、リストの部品に関しそれを採用するか否かを検討する(符号107)。そして、必要により、代替部品を選定し(符号108)、検討結果(コメント、代替部品リスト等)を作成し(符号109)、検討された部品のリストを返答する(符号110)。
【0037】
関係者(専門部署)における作業を具体的に述べるならば、例えば、図7に示す画面においてセルC1での単価の数値を、図8に示すように、新たな値(図8では「20」)に修正したり、コメントとして「部品番号58791−564は当製造工場の設備で流動実績がないので58791−564に代わる同等の部品23842−570を使用して下さい」を付加する。
【0038】
この一連の動作において、図1の処理装置40は、図2の符号106での部品リストチェックの際に、図2に符号307で示すごとく、形式化されている部品情報システムにより関連付けられた部品情報を表示する。この際、部門毎に表示優先順位を変更する(符号308)。即ち、特定の部署から専門部署への部品リストを、専門部署毎の優先順序に従った配列にする。具体的には、図9に示すように、製造・品質保証部門においては、部品番号、メーカー記号、メーカー名、形状、流動部署、流動量等を表示する。また、図1の処理装置40は、図2の符号108での代替部品の選定の際に、図2に符号309で示すごとく、形式化されている部品情報システムにより部品を抽出する。さらに、図1の処理装置40は、図2の符号105,109でのリスト受取・リスト作成の際に、図2に符号306で示すごとく、部品リストデータの利用機能により各部門の他のしくみで利用できる形式に変換し、各部門でのコンカレントな対応を支援する。
【0039】
なお、関係者(専門部署)が返送する際に、関連付けられた部品に関する情報は、常に最新のデータに自動的に変更されるようになっている。
次に、開発・設計者は、図2に符号111で示すごとく、関係者からの返答を基に最終部品リストを作成し、図面化作業に入る。
【0040】
このように、組織内における特定の部署が部品情報のネットワークから部品群を選択して部品リストを作成し、ネットワークを利用して特定の部署に対し関係する専門部署が特定の部署による部品リストを検討して、その結果を特定の部署に返送する。詳しくは、専門部署が特定の部署による部品リストを検討して、その結果を加味した部品リストを作成し、特定の部署が専門部署による部品リストを基に再度、部品群を選択する。よって、形式化した情報だけでは最適設計が不可能な場合は、ネットワークを利用して原価、製造、品質、日程管理等の製品製造・販売・メンテナンス等にかかわる各専門担当者の形式化できない知識、経験、ノウハウを共有することにより、効率よく最適な製品設計を行うことがきるようになる。このようにして、製品の開発や改善等を行う際に、効率よく最適な作業を行うことができることとなる。このとき、部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成しており、特定の組織内に存在する様々な必要情報並びに特定の組織外から入手できる電子ネットワーク等の必要情報を統合し、適切な意思決定しやすい形で提供することができる。
【0041】
なお、本実施形態での部品情報をネットワーク化した部品情報管理システムにおいては、入力装置30と処理装置40と表示装置50により、ネットワークを利用して特定の部署において部品情報のネットワークから部品群を選択して部品リストを作成するための部品リスト作成手段が構成されている。また、入力装置30と処理装置40と表示装置50により、特定の部署に対し関係する専門部署において特定の部署による部品リストに対する検討結果を特定の部署に返送するための返送手段が構成されている。さらに、入力装置30と処理装置40と表示装置50により、専門部署が特定の部署による部品リストを検討して、その結果を加味した部品リストを作成するための部品リスト作成手段が構成されるとともに、特定の部署において専門部署による部品リストを基に再度、部品群を選択するための再選択手段が構成されている。さらには、処理装置40により、特定の部署から専門部署への部品リストを、専門部署毎の優先順序に従った配列にする手段が構成されている。
【0042】
このようにして、部品情報を駆使しても関係する各部の最新の状態、形式化できない専門的な知識、経験、ノウハウが欠落することにより最適設計につながらない場合があることを考慮して、それらの不足を補うべく、形式化された部品情報を扱う部分の機能を用いて選択された部品群を部品リストという形で、部品番号ならびに部品情報が一覧できる部品リストを、図面化前に作成し、関係する専門部署へ同時配信し、専門部署において部品リストを検討して、専門的な知識、経験、ノウハウに基づく最新のアドバイスを記入し返信する。この関係する専門部署から返信されたコメントを基に、再度、部品選択を行うことにより、特定の組織の全ての英知による製品開発がコンカレントに実現できる。
【0043】
また、情報各々には、開示すべき対象が限定されているために、セキュリティレベルを統合し、そのルールを規程として運営している。詳しくは、図10に示すように、部署とその役職に応じて絶対値表示と相対値表示のいずれかを行うようになっている。ここで、絶対値表示とは図11(a)に示すように部品の価格を絶対値(単位;円)で表示することであり、相対値表示とは図11(b)に示すように部品の価格を相対値(単位;%)で表示することである。図11においては、部品A,B,Cのうち最も高価な部品Bを基準(100%)にして部品A,Cの相対値を表現している。また、図10において、企画・購買等、もともと原価にかかわっている部署においてはその業務の性格上、役職に関係なく絶対値表示となっているが、設計を含めたその他の部署においては課長以上では絶対値表示を、係長以下では相対値表示となっている。これは以下の理由による。コストについては責任を持つ課長以上へは絶対値とし、また、係長以下の実務ベース(企画・購買に対する設計およびその他の部署)へはコスト意識の向上のために相対値表示としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における部品情報管理システムの構成図。
【図2】 部品情報管理システムの動作を説明するための図。
【図3】 表示装置の表示画面を示す図。
【図4】 表示装置の表示画面を示す図。
【図5】 表示装置の表示画面を示す図。
【図6】 表示装置の表示画面を示す図。
【図7】 表示装置の表示画面を示す図。
【図8】 表示装置の表示画面を示す図。
【図9】 表示装置の表示画面を示す図。
【図10】 表示内容を説明するための図。
【図11】 表示内容を説明するための図。
【符号の説明】
30…入力装置、40…処理装置、50…表示装置。
Claims (5)
- ネットワーク端末に備えられ、検索対象の部品の仕様に関する情報を入力するための入力手段(30)と、
ネットワーク端末に備えられ、前記入力手段(30)により入力された仕様を満たす部品を部品情報のネットワークから収集した後の複数の部品を、予め定められた優先順序に基づき一覧表示するための表示手段(50)と、
を備え、
前記優先順序は、流動開始時期と流動規模によって規定される流動実績を基にした特定の組織内での評価結果を最優先に定められたものであることを特徴とする部品情報管理システム。 - 請求項1に記載の部品情報管理システムにおいて、
前記特定の組織内での評価として、流動実績の次に部品の属性に関する区分を優先させたことを特徴とする部品情報管理システム。 - 請求項2に記載の部品情報管理システムにおいて、
部品の属性に関する区分として、最も広く使われている規格部品、次に広く使われている標準部品、その次に広く使われている推奨部品、その他の一般部品の順に優先順位を下げたことを特徴とする部品情報管理システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の部品情報管理システムにおいて、
前記部品情報のネットワークは、特定の組織内における部品情報のネットワークと組織外の部品情報のネットワークとにより構成されていることを特徴とする部品情報管理システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の部品情報管理システムにおいて、
前記表示手段は、検索対象の部品の価格を部署とその役職に応じて絶対値表示または相対値表示することを特徴とする部品情報管理システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074467A JP3758454B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 部品情報管理システム |
US09/799,126 US20010023376A1 (en) | 2000-03-16 | 2001-03-06 | Parts information management method and parts information management system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074467A JP3758454B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 部品情報管理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001265838A JP2001265838A (ja) | 2001-09-28 |
JP3758454B2 true JP3758454B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=18592513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000074467A Expired - Fee Related JP3758454B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 部品情報管理システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20010023376A1 (ja) |
JP (1) | JP3758454B2 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4074425B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2008-04-09 | セイコーエプソン株式会社 | 大型表示装置を用いた稼働状況管理 |
EP1483716A4 (en) * | 2002-03-11 | 2006-06-07 | United Parcel Service Inc | INVENTORY MANAGEMENT SYSTEM FOR REDUCING STOCKS IN WAREHOUSES AND STOCKS IN TRANSIT |
JP2003281198A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-03 | Honda Motor Co Ltd | 電子パーツリストシステム及び電子パーツリストの作成方法 |
JP3824153B2 (ja) * | 2002-03-26 | 2006-09-20 | 本田技研工業株式会社 | 電子パーツリストシステム |
JP3824155B2 (ja) * | 2002-03-29 | 2006-09-20 | 本田技研工業株式会社 | 電子パーツリストシステム及び電子パーツリストの作成方法 |
JP3824154B2 (ja) * | 2002-03-29 | 2006-09-20 | 本田技研工業株式会社 | 装備適用計算システム及び装備適用計算方法 |
JP3879673B2 (ja) * | 2003-01-31 | 2007-02-14 | 株式会社日立製作所 | 部品標準化支援装置 |
US20050203665A1 (en) * | 2003-03-11 | 2005-09-15 | United Parcel Service Of America, Inc. | Inventory management system for reducing overall warehouse and pipeline inventory |
JP2004303027A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Honda Motor Co Ltd | 工程遅れモニターシステム |
DE10330447A1 (de) * | 2003-07-05 | 2005-02-10 | Daimlerchrysler Ag | Vorrichtung und Verfahren zum Vergleich von Bauteilen |
DE10331207A1 (de) * | 2003-07-10 | 2005-01-27 | Daimlerchrysler Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Vorhersage einer Ausfall-Häufigkeit |
JP4319903B2 (ja) | 2003-12-24 | 2009-08-26 | 株式会社日立製作所 | 部品表データ管理装置、管理プログラム及び管理方法 |
US7552860B2 (en) * | 2004-04-23 | 2009-06-30 | Seiko Instruments Inc. | Product history management method, apparatus, and program, label issuing method, apparatus, and program, and identification information issuing apparatus |
JP2006018344A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 部品管理システム |
JP2006072887A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Hitachi Ltd | 部品表管理システム、部品表作成方法、およびプログラム |
JP5454216B2 (ja) | 2010-02-23 | 2014-03-26 | 富士通株式会社 | 電子装置の設計装置、電子装置の設計プログラム、及び電子装置の設計方法 |
WO2012098611A1 (ja) * | 2011-01-20 | 2012-07-26 | 日本電気株式会社 | 部品管理装置、部品管理方法、及び、プログラム |
KR102464013B1 (ko) * | 2017-08-18 | 2022-11-04 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 표준 부품 관리 시스템 및 방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5283865A (en) * | 1989-10-13 | 1994-02-01 | Clear With Computers, Inc. | Computer-assisted parts sales system |
US6115690A (en) * | 1997-12-22 | 2000-09-05 | Wong; Charles | Integrated business-to-business Web commerce and business automation system |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000074467A patent/JP3758454B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-03-06 US US09/799,126 patent/US20010023376A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20010023376A1 (en) | 2001-09-20 |
JP2001265838A (ja) | 2001-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3758454B2 (ja) | 部品情報管理システム | |
CN101482895B (zh) | 电子元件设计、采购和制造协作 | |
US7092851B2 (en) | System, method and program for evaluating environmental load | |
CN107016025A (zh) | 一种非关系型数据库索引的建立方法及装置 | |
WO2006035924A1 (ja) | 環境負荷集計装置および方法 | |
CN115269667B (zh) | 一种建筑工程项目模板的推荐方法 | |
JP2008159023A (ja) | 部品の採用決定支援システム、部品の採用決定支援方法、および部品の採用決定支援プログラム | |
WO2001084407A1 (fr) | Systeme, dispositif et procede de simulation d'informations environnementales et support enregistre | |
JP2002304555A (ja) | 製品提案方法及びシステム | |
JP2007034428A (ja) | 文書登録システム及び文書登録プログラム | |
Tsoi et al. | Knowledge-based customization of enterprise applications | |
JP2005071338A (ja) | 製品の含有化学物質情報の管理集計システムおよび方法 | |
JP3709352B2 (ja) | 環境情報シミュレーションシステムと装置及び方法並びに記録媒体 | |
JP4324369B2 (ja) | 契約書自動設計プログラム | |
JP2003288469A (ja) | 営業管理方法、および、グラフ描画方法 | |
JP2005031768A (ja) | 製品構成情報管理支援システムと方法、およびそのためのプログラム | |
JP4363923B2 (ja) | 三次元配置調整cadの物量集計装置、物量集計プログラムおよび物量集計方法 | |
JP4342891B2 (ja) | 製品評価システム及び製品評価方法 | |
JP5250394B2 (ja) | Edi統合処理システム、edi統合処理方法、およびedi統合処理プログラム | |
JP3873404B2 (ja) | ワークフローシステム | |
Abdinnour-Helm | Time-based competition through better customer service | |
JP2002024515A (ja) | 売上情報管理システム | |
JP2504333B2 (ja) | 情報処理システム構成の作成システム | |
JP2002073952A (ja) | 商品提示方法及びそのシステム | |
JP2006127078A (ja) | ソフトウェア構成見積り支援システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |