JP3758222B2 - 電気機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、照明器具等の電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、赤外線リモコンにより点灯・消灯を行う照明器具が一般家庭でも増加している。この方式の照明器具は、器具本体の下面に赤外線受光用の窓が開いており、その中に赤外線受信回路ならびに制御回路等からなる電子回路が組み込まれており、手元のリモコンによって簡単に点灯・消灯の操作が行え、たいへん便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、家庭内には電磁波を出す電気製品が多くあり、その電磁波によって電子回路が悪影響を受け、照明器具が誤動作するという問題が露呈している。
そこで、そのような悪影響を及ぼす電磁波を遮断するため、電気機器全体を導電ケースに入れ、耐ノイズ性を向上させる試みがなされている。しかし、電気機器全体を導電ケースで覆う構成では、不必要な箇所をも導電ケースにて覆うこととなり、その分コストアップにつながるという問題があった。また、電気機器の外形が複雑な場合、その複雑な外形に合った導電ケースが必要となり、容易に対処することは難しく、また構造が複雑である分、電磁波が導電ケース内に侵入し易くなり、耐ノイズ性にも劣るという問題があった。
【0004】
この発明の目的は、安価でしかも耐ノイズ性に優れた電気機器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電気機器は、金属製の機器本体と、前記機器本体に設けられ操作部を有する電子回路と、この電子回路を覆うように前記機器本体に取付けられ前記操作部を外部に露呈する操作部用開口を有する絶縁性のケースとを備えた電気機器であって、前記ケースの前記電子回路が内側に配置された部分の表面のみに沿って導電性シートを粘着剤により固着し、前記ケースは前記機器本体に金属製のねじによりねじ止めされ、導電性シートの外周から一体に突出した突出片を、前記ねじで前記機器本体に共締め固定することで前記導電性シートと前記機器本体を接続し、かつ前記導電性シートに、前記操作部が挿通する開口ならびに前記操作部の周辺に操作用表示を設けたものである。
請求項1記載の電気機器によると、ケースの電子回路が内側に配置された部分の表面のみに沿って導電性シートを粘着剤により固着し、ケースは機器本体に金属製のねじによりねじ止めされ、導電性シートの外周から一体に突出した突出片を、ねじで機器本体に共締め固定することで導電性シートと機器本体を接続したので、外部からの電磁波が導電性シートを伝って機器本体に流れ、電子回路が電磁波による悪影響を受けない。また、ケース固定作業と同時に、導電性シートと機器本体との接続が行える。また、導電性シートはケースの電子回路に対応する表面のみに固着すればよく、むだを省くことができる。また、導電性シートに、操作部が挿通する開口ならびに操作部の周辺に操作用表示を設けたので、導電性シートが電磁波の遮蔽と操作用表示を兼用し、別途操作用ラベルを貼る必要がなくなる。
【0008】
請求項2記載の電気機器は、請求項1記載の電気機器において、電子回路が、前記操作部ならびに前記操作部よりも突出した電子部品を有し、ケースが、操作部に対応する位置に形成した操作部用平面部、ならびに電子部品を覆う凸部を有し、導電性シートを操作部用平面部から凸部に渡って固着したものである。
【0009】
請求項2記載の電気機器によると、操作部用平面部と凸部からなる複雑な形状のケースであっても、導電性シートなら極めて容易に前記操作部用平面部から凸部に渡って固着することができ、耐ノイズ性も確実なものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
この実施の形態における電気機器は、家庭で一般的に使用される環形蛍光灯を使用した照明器具に関するものであり、図2に照明器具10の見上げ図、図3にそのIII −III 断面図を示す。
【0011】
図2および図3において、11は安定器等の点灯回路26を内蔵した金属製の器具本体であり、この器具本体11に取付けた受金12ならびにホルダ13にて環形蛍光灯14が保持されており、下面を透光性のセード15にて覆ってある。
また、器具本体11の下面中央部には、赤外線リモコンによる赤外線を受光する受信回路ならびに制御回路等からなる電子回路16が設けられており、電子回路16は樹脂等からなる絶縁性のケース17にて覆われている。なお、ケース17は金属製のねじ18,19にて器具本体11に取付けられている。
【0012】
図1に、電子回路16の設置部分の拡大図を示す。電子回路16には、操作部20と、操作部20よりも下方に突出し金属ケースに覆われた赤外線信号制御用のハイブリッドIC22ならびに赤外線受信用の受光部29(図2)が設けられている。また、ケース17は、ハイブリッドIC22を覆う凸部28、受光部29を覆う受光部用平面部23、操作部20に対応する位置に形成した操作部用平面部21等からなる。操作部20は、一部がケース17の操作部用平面部21の操作部用開口から下方に突出しており、かつケース17の受光部用平面部23には受光部29が露出する孔が開いている。
【0013】
さらに、操作部用平面部21の下面に、アルミニウムを下地材に蒸着してなる導電性シート24を粘着剤等により固着する。導電性シート24には、操作部20を挿通する開口が設けられている。また、導電性シート24の外周には突出片25が一体形成されており、突出片25をねじ18にて器具本体11に共締め固定して、導電性シート24をねじ18を介して金属製の器具本体11に接続してある。さらに、導電性シート24の表面には、挿通した各操作部20の周辺において、操作用表示(スイッチ類の説明等)27が施されている。
【0014】
このように構成された照明器具10によると、電子回路16を覆ったケース17に導電性シート24を固着し、導電性シート24を金属製の器具本体11に金属製のねじ18を介して接続したので、外部からの電磁波が導電性シート24ならびにねじ18を伝って器具本体11に流れ、電子回路16が電磁波による悪影響を受けず、耐ノイズ性が向上する。
【0015】
また、導電性シート24はケースの電子回路16に対応する表面のみに固着すればよく、むだを省くことができ、低コスト化が図れる。
また、導電性シート24に操作部20の操作用表示27を設けたので、導電性シート24が電磁波の遮蔽と操作用表示を兼用し、別途操作用ラベルを貼る必要がなく、製造性に優れ、かつ安価である。
【0016】
また、ケース17ならびに導電性シート24の突出片25を、同じ金属製のねじ18で器具本体11に共締め固定したことにより、ケース17の固定作業と同時に、導電性シート24と器具本体11との接続が行える。このように、ねじ18がケース17の固定と導電性シート24の接続を兼用するので、部品点数を削減でき、製造性の向上、ならびに低コスト化が図れる。
【0017】
さらに、導電性シート24に操作部20を挿通する開口が形成されており、導電性シート24が操作部20による操作のじゃまにならない。なお、前記実施の形態では、電気機器として照明器具を例示したが、その他の電気機器にも応用できる。また、導電性シート24は、アルミニウム蒸着以外に、導電性の材料(Cu,Ni,Zn等)にて構成してもよい。
【0018】
また、前記実施の形態では、ハイブリッドIC22が金属ケースにて覆われているため、ケース17の凸部28には導電性シート24を固着する必要がなかったが、ハイブリッドIC22の金属ケースを省いて、導電性シート24を、ケース17の操作部用平面部21から凸部28さらには受光部用平面部23にまで渡って固着してもよい。この場合、受光部用平面部23の受光部29部分は開けておく。このように、操作部用平面部21,受光部用平面部23,凸部28等からなる複雑な形状のケース17であっても、導電性シート24なら極めて容易に操作部用平面部21から凸部28,受光部用平面部23に渡って固着することができ、耐ノイズ性も確実なものとなる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の電気機器によると、ケースの電子回路が内側に配置された部分の表面のみに沿って導電性シートを粘着剤により固着し、ケースは機器本体に金属製のねじによりねじ止めされ、導電性シートの外周から一体に突出した突出片を、ねじで機器本体に共締め固定することで導電性シートと機器本体を接続したので、外部からの電磁波が導電性シートを伝って機器本体に流れ、電子回路が電磁波による悪影響を受けず、耐ノイズ性が向上する。また、ケースの固定作業と同時に、導電性シートと機器本体との接続が行える。このように、金属製のねじが、ケースの固定と導電性シートの接続を兼用するので、部品点数を削減でき、製造性の向上、ならびに低コスト化が図れるという効果が得られる。また、導電性シートはケースの電子回路に対応する表面のみに固着すればよく、むだを省くことができ、低コスト化が図れるという効果が得られる。また、導電性シートに、操作部が挿通する開口ならびに操作部の周辺に操作用表示を設けたので、導電性シートが電磁波の遮蔽と操作用表示を兼用し、別途操作用ラベルを貼る必要がなく、製造性に優れ、かつ安価であるという効果が得られる。
【0021】
請求項2記載の電気機器によると、操作部用平面部と凸部からなる複雑な形状のケースであっても、導電性シートなら極めて容易に前記操作部用平面部から凸部に渡って固着することができ、耐ノイズ性も確実なものとなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における電気機器の部分断面図である。
【図2】この発明の実施の形態における電気機器の見上げ図である。
【図3】図2のIII −III 断面図である。
【符号の説明】
10 照明器具(電気機器)
11 器具本体(機器本体)
16 電子回路
17 ケース
18,19 ねじ
20 操作部
21 操作部用平面部
24 導電性シート
25 突出片
27 操作用表示
28 凸部
Claims (2)
- 金属製の機器本体と、前記機器本体に設けられ操作部を有する電子回路と、この電子回路を覆うように前記機器本体に取付けられ前記操作部を外部に露呈する操作部用開口を有する絶縁性のケースとを備えた電気機器であって、
前記ケースの前記電子回路が内側に配置された部分の表面のみに沿って導電性シートを粘着剤により固着し、前記ケースは前記機器本体に金属製のねじによりねじ止めされ、導電性シートの外周から一体に突出した突出片を、前記ねじで前記機器本体に共締め固定することで前記導電性シートと前記機器本体を接続し、かつ前記導電性シートに、前記操作部が挿通する開口ならびに前記操作部の周辺に操作用表示を設けたことを特徴とする電気機器。 - 前記電子回路が、前記操作部ならびに前記操作部よりも突出した電子部品を有し、前記ケースが、前記操作部に対応する位置に形成した操作部用平面部、ならびに前記電子部品を覆う凸部を有し、前記導電性シートを前記操作部用平面部から凸部に渡って固着した請求項1記載の電気機器。
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JP (1) | JP3758222B2 (ja) |
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1995
- 1995-12-11 JP JP32150695A patent/JP3758222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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