JP3757154B2 - 買物計算機能付情報処理装置、買物計算プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが買物計算する場合に釣銭計算などを行う買物計算機能付情報処理装置および買物計算プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平7−98787号公報記載の商品販売データ処理装置は、店頭にある電子式キャッシュレジスタのような金銭処理装置で、通貨投入口から投入された通貨の合計金額を預かり金額として、その預かり金額と1取引における合計金額とを比較して、その預かり金額が合計金額以上のときにはその差額分を釣銭金額として自動支払いする。
【0003】
特開平11−66012号公報記載の卓上加減乗除計算機は、検算計算のできる電子卓上計算機であり、入力した数値に対応して、2個別々のカウンタに入力項番号と総入力項数を表示できるようにし、過去の計算履歴から後で検算することを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術は、客が買物する際に必要な計算を行う機能を有していない。また、計算履歴を参照する際にモードの変換が必要であり、操作が煩わしいものとなっている。
【0005】
本発明の目的は、買物時に必要な計算を行う機能を有し、容易に計算の履歴を確認することができる買物計算機能付情報処理装置、買物計算プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力された数値に基づいて四則演算する四則演算手段と、予め定める税率と演算された数値とから支払い金額を算出する税計算手段と、入力された元金から前記支払い金額を引いて釣銭金額を算出する釣銭計算手段と、店を識別するための番号である店番号を入力する店番号入力手段と、前記支払い金額または元金または釣銭金額を算出する回数である買物カウントを店番号ごとにカウントする買物カウント手段と、前記店番号と、店番号に対応する支払い金額または元金または釣銭金額と、前記買物カウントとを表示する表示手段とを有する買物計算機能付情報処理装置である。
【0007】
本発明に従えば、買物カウントを、店を識別するための番号である店番号ごとにカウントし、店番号と、店番号に対応する支払い金額または元金または釣銭金額と、買物カウントとを表示するので、利用した店ごとにまとめて買物履歴を表示させることができ、より詳細な履歴確認によって実用性が向上する。
【0008】
また本発明は、前記店番号入力手段は、店キーと置数キーとからなり、店キーの入力後に置数キーを入力することで店番号を入力することを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、店キーの入力後に置数キーを入力することで、容易に店番号を入力することができる。
【0010】
また本発明は、元金キーを有し、前記買物カウント手段は、前記表示手段が表示する買物カウントにかかわらず、元金キーが入力されると買物カウントを1増加させることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、表示手段が表示する買物カウントにかかわらず、元金キーが入力されると買物カウントを1増加させるので、正確に買物履歴を記憶することができる。
【0012】
また本発明は、新たな店番号が入力されると、前記買物カウント手段は、買物カウントを0に設定することを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、新たな店番号が入力されると、前記買物カウント手段は、買物カウントを0に設定するので、正確に買物履歴を記憶することができる。
【0014】
また本発明は、合計確認キーを有し、前記表示手段は、前記合計確認キーが入力されると、合計が表示されていることを示す合計表示シンボルと、全ての支払い金額の合計と、最後の店番号と、最後の店番号に対応する買物カウントとを表示することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、合計確認キーが入力されると、合計が表示されていることを示す合計表示シンボルと、全ての支払い金額の合計と、最後の店番号と、最後の店番号に対応する買物カウントとを表示するので、容易に買物計算の合計金額を確認することができる。
【0016】
また本発明は、表示切り替えキーを有し、前記表示手段は、前記合計確認キーの入力後に前記切り替えキーを入力すると、入力ごとに全ての支払い金額の合計または元金の合計または釣銭金額の合計を切り替えて表示することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、切り替えキーを入力すると、入力ごとに全ての支払い金額の合計または元金の合計または釣銭金額の合計を切り替えて表示するので、容易に買物履歴を確認することができるとともに、履歴を確認するためのキーの数が少なくてすみ、操作が単純で実用性が向上する。
【0018】
また本発明は、前記店キー、置数キー、合計確認キーを入力すると、前記表示手段は、前記合計表示シンボルと、入力された店番号に対応する支払い金額の合計と、入力された店番号と、入力された店番号に対応する最後の買物カウントとを表示することを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、店キー、置数キー、合計確認キーを入力すると、合計表示シンボルと、入力された店番号に対応する支払い金額の合計と、入力された店番号と、入力された店番号に対応する最後の買物カウントとを表示するので、店ごとの合計金額を確認することができる。
【0020】
また本発明は、カウントキーを有し、前記店キー、置数キー、カウントキー、合計確認キーを入力すると、前記表示手段は、前記合計表示シンボルと、入力された店番号での入力された買物カウントまでの支払い金額の合計と、入力された店番号および買物カウントとを表示することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、店キー、置数キー、カウントキー、合計確認キーを入力すると、合計表示シンボルと、入力された店番号での入力された買物カウントまでの支払い金額の合計と、入力された店番号および買物カウントとを表示するので、指定した店番号の買物カウントまでの合計金額を確認することができる。
【0022】
また本発明は、修正キーを有し、前記店キー、置数キー、カウントキー、修正キー、元金キーを入力すると、入力された店番号および買物カウントに対応する元金が修正可能となるとともに、前記釣銭計算手段は、修正された元金を用いて釣銭金額を算出することを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、店キー、置数キー、カウントキー、修正キー、元金キーを入力すると、入力された店番号および買物カウントに対応する元金が修正され、修正された元金を用いて釣銭金額を算出するので、指定した買物カウントに対応する元金の修正が可能で、修正結果が反映された正確な買物履歴を記憶することができる。
【0024】
また本発明は、削除キーを有し、前記店キー、置数キー、カウントキー、削除キーを入力すると、入力された店番号および買物カウントに対応する支払い金額、元金および釣銭金額を削除するとともに、入力された店番号の最後の買物カウントから1減算することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、店キー、置数キー、カウントキー、削除キーを入力すると、入力された店番号および買物カウントに対応する支払い金額、元金および釣銭金額を削除するとともに、入力された店番号の最後の買物カウントから1減算するので、指定した買物カウントに対応する履歴を削除することが可能で、削除結果が反映された正確な買物履歴を記憶することができる。
【0026】
また本発明は、コンピュータを上記の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムである。
【0027】
本発明に従えば、コンピュータを上記の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムとして提供することができる。
【0028】
また本発明は、コンピュータを上記の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0029】
本発明に従えば、コンピュータを上記の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施の一形態である買物計算機能付情報処理装置の外観を示す平面図である。本実施形態においては、電子卓上計算機を買物計算機能付情報処理装置の例として説明するが、ポケットコンピュータ、携帯情報ツールおよび電子メモなどの情報処理装置に適用しても構わない。
【0032】
電子卓上計算機1は、表示パネル2、太陽電池パネル3およびキーボード4を備える。表示パネル2は、たとえばLCD(液晶表示装置)で実現され、四則演算の計算結果、支払い金額、元金、釣銭金額、買物カウント、店番号および表示シンボル21、合計表示シンボル22などを表示する表示手段である。支払い、元金、釣銭金額、店番号および買物カウントは、後述のキー操作によって算出される買物データである。支払い金額は、予め定められた税率と四則演算によって算出された買物金額とから、税込み金額もしくは税抜き金額として算出される。
【0033】
表示シンボル“●”21は、現在表示パネル2に表示している金額の種類をユーザに報知する。元金が表示されている場合は、表示パネル2上部に予め記載されている“元金”の文字の下に“●”が点灯し、釣銭金額が表示されている場合は、“お釣”の文字の下に“●”が点灯し、支払い金額が表示されている場合は、“買物合計”の文字の下に“●”が点灯する。また、支払い金額が税込金額である場合は“税込”の文字が点灯し、税抜金額である場合は“税抜”の文字が点灯する。
【0034】
合計表示シンボル“◆”22は、現在表示パネル2に表示されている金額が合計金額であることをユーザに報知する。表示パネル2に表示されている金額が合計金額であれば合計表示シンボル22が点灯する。合計金額の種類は、表示シンボル21との組み合わせでユーザに報知する。たとえば、買物金額の合計金額が表示されている場合は、“買物合計”の文字の下に表示シンボル“●”21が点灯するとともに、合計表示シンボル“◆”22が点灯する。釣銭金額および元金の合計金額を表示する場合も同様にしてユーザに報知する。
【0035】
買物カウントは、支払い金額または元金または釣銭金額を算出する回数であり、表示パネル2左上の買物カウンタ23に表示される。店番号は、ユーザが入力することで買物した店を識別するための番号であり、表示パネル2右上の店番号表示部24に“店”の文字とともに表示される。
【0036】
太陽電池パネル3は、電子卓上計算機1内部の各回路および内蔵バッテリなどに電力を供給する。
【0037】
キーボード4は、0〜9の数値を置数するための置数キー、小数点を置数するための小数点キー“・”、四則計算を行うための加算キー“+”、減算キー“−”、乗算キー“×”、除算キー“÷”、計算結果を得るためのイコールキー“=”、サインチェンジキー“+/−”、パーセントキー“%”を含む四則計算用キー40およびお釣り計算するための“元金”キー41、“お釣”キー42、税計算するための“税込”キー43、“税抜”キー44、店番号を入力するための“店”キー45、合計金額を確認するための“合計確認”キー46、買物カウントを指定するための“カウント”キー47、買物履歴を修正するための“修正”キー48、買物履歴を削除するための“削除”キー49、履歴を確認するための“↑”キー50、“↓”キー51、“→”キー52、メモリに記憶されたデータをクリアするための“C・CE”キー53、“CA”キー54を含む買物計算用キーを有する。各キー操作の詳細については後述する。
【0038】
図2は、電子卓上計算機1の電気的構成を示すブロック図である。電子卓上計算機1は、CPU(中央演算処理装置)11、ROM(リードオンリメモリ)12、およびRAM(ランダムアクセスメモリ)13、表示パネル2およびキーボード4を備え、キーボード4からの入力に応じて処理を行い表示パネル2に処理結果を出力する。また、機器構成によっては、スイッチ14および外部記憶装置15を備える。CPU11は、マスクロムおよびフラッシュロムなどで実現されるROM12に記憶された制御プログラムに従って、計算機全体の動作を統括的に制御する。たとえば、各種キーの読込み処理、四則計算処理、および各種計算結果の出力処理を制御する。したがって、ROM12にはこれらの処理のための制御プログラムが記憶される。RAM13は、買物データを含む各種データの一時保管のために用いられ、Xレジスタ13a、Yレジスタ13b、表示カウンタ13c、内部カウンタ13d、演算子フラグ13eおよび状態フラグ13fが格納されている。Xレジスタ13aは、置数値、演算結果などの値を格納する。Yレジスタ13bは、演算途中経過の値を格納する。表示カウンタ13は、表示パネル2に表示するデータを格納する。内部カウンタ13dは、確定している最後のカウントを格納する。演算子フラグ14eは、+、−、×、÷の各演算子のどれが入力されたかを示す。状態フラグ14fは、置数状態か、演算子キーが押されて計算が行われる前の状態か、演算実行後かを示し、各キーの処理における制御用あるいはシンボル点灯の制御用に使用される。電源オフ時には、ROM12もしくはRAM13のいずれかに買物データおよび四則演算データが記憶され保存される。スイッチ14は、演算結果の丸め処理方法の指定などをユーザが設定するためのものである。外部記憶装置15は、記憶メディアに記憶されたプログラムを読み取って入力する。
【0039】
また、CPU11は複数の端子を有し、各端子はキーボード4および表示パネル2が有する端子とそれぞれ接続される。キーボード4は、前述の各種キーにそれぞれ接続される複数の端子を各々有する。各端子は、CPU11の各端子とそれぞれ接続される。入力装置であるキーボード4からの入力に基づくCPU11の制御によって、表示パネル2の電極が表示状態となる。CPU11は計算回路の機能を備え、たとえば、キーボードの置数キーを用いて数値が入力されると、入力された数値は記憶回路であるRAM13に一時的に記憶され、キーボード4の四則計算キーによって加算、減算、乗算、および除算のうちのいずれかの計算が指定されると、入力された数値に基づいて指定された計算を行う。さらに、CPU11は、表示駆動回路の機能を備え、計算した結果を表示パネル2に表示するように制御する。
【0040】
キーボード4の各キー操作と内部回路の動作について説明する。四則計算手段は、前記四則計算用キー40、CPU11、ROM12およびRAM13から構成され、買物金額の算出を含む通常の四則計算を行う。具体的には、四則計算用キー40の置数キーを用いて数値が入力されると、入力された数値は記憶手段であるRAM13の四則演算記憶領域に記憶され、加算、減算、乗算および除算キーのうちのいずれかを入力して計算が指定されると、CPU11は、入力された数値に基づいて、指定された計算を行う。計算結果は支払い金額としてRAM13の支払い金額記憶領域にも記憶されるとともに、釣銭計算手段動作時には表示パネル2に表示され、表示シンボル21が“買物合計”の下に点灯する。
【0041】
税計算手段は、税込キー43、税抜キー44、CPU11、ROM12およびRAM13から構成され、買物計算時の支払い金額を算出する。具体的には、買物金額の計算後に、税込キー43もしくは税抜キー44が入力されると、CPU11は、予め定められた税率と記憶された買物金額とから、支払い金額である税込み金額もしくは税抜き金額を算出するとともにRAM13の支払い金額記憶領域に記憶する。
【0042】
店番号入力手段は、店キー45、置数キー、CPU11、ROM12およびRAM13から構成され、買物計算の開始時に店キー45に続いて置数キーが入力されると、CPU11は、置数キーによって入力された数値をRAM13の店番号記憶領域に記憶する。買物中に別の店の買物としてこれまでの計算と区別して計算履歴を記憶させたい場合は、ユーザが店キー45に続いて、以前に入力した数値とは異なる数値を置数キーで入力する。
【0043】
釣銭計算手段は、元金キー41、お釣キー42、CPU11、ROM12およびRAM13から構成され、買物計算時の釣銭金額を算出する。具体的には、元金キー41の入力に続いて数値が入力されると、RAM13の元金記憶領域に数値が記憶される。お釣キー42が入力されると、RAM13に記憶されている元金から支払い金額を引いた金額である釣銭金額を算出するとともにRAM13の釣銭金額記憶領域に記憶される。また、買物カウント手段であるCPU11、ROM12およびRAM13は、元金キー41が入力されたときに次のように動作する。元金キー41が入力されると、CPU11は、RAM13に記憶されている買物カウント(整数値)を1増加させるとともに表示買物カウントも1増加させる。なお、買物カウントは、店番号ごとにカウントされる各金額を計算した回数であり、買物金額、支払い金額および釣銭金額は買物カウントと対応付けられるとともに、RAM13に記憶される。表示買物カウントは、表示パネル2に表示する買物カウントの値で、表示パネル2は、この値を参照し対応付けられた金額を表示する。元金キー41入力時にのみ買物カウントが増加するので、後述の買物履歴を表示する際に表示買物カウントの値にかかわらず、元金キー41入力時には、最大の買物カウントが1増加することになる。なお、買物カウントは店番号ごとにカウントされるので、新たな店番号が入力されると、買物カウント手段は、買物カウントを0に設定する。
【0044】
買物履歴の表示について説明する。釣銭金額が算出された時点で、表示切り替えキーである“→”キー52を入力すると、同じ買物カウントに対応付けられた釣銭金額、支払い金額、元金が順番に表示される。金額が切り替わると同時に表示シンボル21の点灯位置も金額の種類に応じて切り替わる。
【0045】
“合計確認”キー46が入力されると、全ての支払い金額の合計が表示パネル2に表示される。また、合計表示シンボル22、最後に入力された店番号、最後の店番号に対応し最後にカウントされた買物カウントも同時に表示される。続いて“→”キー52を入力すると、元金の合計金額、釣銭金額の合成金額が順番に表示される。さらに、“店”キー45、置数キー、“合計確認”キー46を入力すると、入力した店番号に対応する支払い金額の合計金額が表示される。たとえば、“店”キー45、“1”キー、“合計確認”キー46の順に入力すると、店番号1に対応する支払い金額の合計金額が表示される。
【0046】
すでに複数回の買物計算を行っていれば、カウント戻りキーである“↑”キー50を入力すると、CPU11は、RAM13に記憶されている表示買物カウントを1減少させ、“↑”キー50入力前に表示していた種類の金額で、減少した表示買物カウントに対応する金額を表示パネル2に表示する。また、カウント送りキーである“↓”キー51を入力すると、CPU11は、RAM13に記憶されている表示買物カウントを1増加させ、“↓”キー51入力前に表示していた種類の金額で、増加した表示買物カウントに対応する金額を表示パネル2に表示する。さらに、“店”キー45、置数キー、“カウント”キー47を入力すると入力した店番号の買物カウントに対応する各金額を直接指定して表示する。たとえば、“店”キー45、“1”キー、“カウント”キー47、“3”キーの順に入力すると店番号1の買物カウント3に対応する支払い金額が表示される。また、最後に“合計確認”キー46を入力すれば入力した店番号での入力した買物カウントまでの支払い金額の合計と、入力した店番号および買物カウントとを表示する。
【0047】
元金の修正について説明する。“店”キー45、置数キー、“カウント”キー47、“修正”キー48、“元金”キー41を入力すると、入力した店番号の買物カウントに対応する元金が、入力した値に書き換えられる。たとえば、“店”キー45、“2”キー、“カウント”キー47、“1”キー、“修正”キー48、“元金”キー41、“1”“0”“0”“0”キー、“修正”キー48の順に入力すると、店番号2の買物カウント2に対応する元金を1000に書き換える。
【0048】
買物履歴の削除について説明する。“店”キー45、置数キー、“カウント”キー47、“削除”キー49を入力すると、入力した店番号の買物カウントに対応する支払い金額、元金および釣銭金額を各記憶領域から消去するとともに、買物カウント手段は、買物カウントを1減算する。たとえば、“店”キー45、“3”キー、“カウント”キー47、“2”キー、“削除”キー49の順に入力すると、店番号3の買物カウント2に対応する各金額が削除され、買物カウントは1となる。
【0049】
CPU11、ROM12、RAM13および駆動回路などの動作用の電力は、電子卓上計算機1内に内蔵される電池や、表面に配置される太陽電池3から供給される。電池からは、逆流防止用のダイオードを介して電力が供給される。太陽電池からは抵抗を介して電力が供給される。太陽電池からの出力電圧が高いときには、ダイオードが逆バイアス状態となって、電池の消耗を避けることができる。太陽電池からの発電が充分にあるときには、発光ダイオードが点灯し、常に一定の電圧が供給される。電源回路には、バイアスのためのコンデンサも接続される。
【0050】
本発明の電子卓上計算機1は、電源がオフになっても買物データおよび四則演算データを記憶したRAM12に内蔵電池から電力を供給する、もしくはフラッシュメモリ型のROM13に記憶させるなどして、買物データおよび四則演算データを保持することが可能である。“C・CE”キー54を入力して電源をオンすると、RAM12もしくはROM13に記憶されている買物データは保持されたままであり、一度電源がオフした後でも、上記のような買物履歴を見ることができる。“CA”キー53を入力して電源をオンすると、RAM12もしくはROM13に記憶されている買物データを消去する。また、“C・CE”キー54は、買物カウントを1減少させることが可能で、誤って元金キー41を入力して買物カウントを1増加させた場合に修正することができる。
【0051】
このように、本発明の電子卓上計算機1は、利用した店ごとにまとめて買物履歴を表示させることができるので、より詳細な履歴の確認が可能で、実用性が向上する。また、合計金額の確認、履歴の修正および削除などが可能となり、さらに実用性が向上する。
【0052】
図3〜6は、本発明の電子卓上計算機1による買物計算および履歴確認の操作例を示す図である。なお、買物カウントおよび店番号は2桁の正の整数とし、いずれの計算に対しても正の方にしか進まないとしている。
【0053】
(1)“CA”キー53を入力するとオールクリア状態の画面が表示される。買物カウンタ23、店番号表示部24および数値部25は共に0が表示されている。
【0054】
(2)1番目の店として“店”キー45、置数キーの“1”、“=”キーを入力して店番号を1に設定する。1番目の店での1回目の買物計算として置数キーで300を入力すると数値部25に300が表示される。買物カウンタ23には00がそのまま表示され、店番号表示部24は+1されて01が表示される。
【0055】
(3)最初の演算子である“+”キーを入力する。
(4)次の買物の置数として置数キーで456を入力すると数値部25に456が表示される。
【0056】
(5)1番目の店での1回目の買物金額の計算結果を求めるために“=”キーを入力すると756が表示される。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0057】
実際には、買物金額に予め定める税率を掛けて支払い金額を算出する操作が必要であるが、本操作例では買物金額と支払い金額とが等しいとしている。
【0058】
(6)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて01が表示される。
【0059】
(7)元金の置数として置数キーで1000を入力すると数値部25に1000が表示される。買物カウンタ23と店番号表示部24とは、ともに01が表示されている。
【0060】
(8)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(1000−756=244)されて244が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0061】
(9)1番目の店での2回目の買物計算として置数キーで1500を入力すると数値部25に1500が表示される。買物カウンタ23と店番号表示部24とは、ともに01が表示されている。
【0062】
(10)演算子である“+”キーを入力する。
(11)次の買物の置数として置数キーで2000を入力すると数値部25に2000が表示される。
【0063】
(12)1番目の店での2回目の買物金額の計算結果を求めるために“=”キーを入力すると3500が表示される。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0064】
(13)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて02が表示される。
【0065】
(14)元金の置数として置数キーで5000を入力すると数値部25に5000が表示される。買物カウンタ23には02、店番号表示部24には01が表示されている。
【0066】
(15)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(5000−3500=1500)されて1500が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0067】
(16)履歴確認のために“↑”キー50を入力すると、1回目の買物計算の釣銭金額である244が表示される。買物カウンタ23は−1されて01が表示される。
【0068】
(17)2番目の店として“店”キー45、置数キーの“2”、“=”キーを入力して店番号を2に設定する。2番目の店での1回目の買物計算として置数キーで700を入力すると数値部25に700が表示される。買物カウンタ23には00、店番号表示部24は+1されて02が表示される。
【0069】
(18)演算子である“+”キーを入力する。
(19)次の買物の置数として置数キーで380を入力すると数値部25に380が表示される。
【0070】
(20)2番目の店での1回目の買物金額の計算結果を求めるために“=”キーを入力すると1080が表示される。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0071】
(21)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて01が表示される。
【0072】
(22)元金の置数として置数キーで2000を入力すると数値部25に2000が表示される。買物カウンタ23には01、店番号表示部24には02が表示される。
【0073】
(23)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(2000−1080=920)されて920が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0074】
(24)2番目の店での2回目の買物計算として置数キーで1300を入力すると数値部25に1300が表示される。買物カウンタ23には01、店番号表示部24には02が表示される。
【0075】
(25)演算子である“+”キーを入力する。
(26)次の買物の置数として置数キーで4000を入力すると数値部25に4000が表示される。
【0076】
(27)2回目の買物金額の演算結果を求めるために“=”キーを入力すると、5300を表示する。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
(28)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて02が表示される。
【0077】
(29)元金の置数として置数キーで10000を入力すると数値部25に10000が表示される。買物カウンタ23には02、店番号表示部24には02が表示される。
【0078】
(30)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(10000−5300=4700)されて4700が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0079】
(31)3番目の店として“店”キー45、置数キーの“3”、“=”キーを入力して店番号を3に設定する。3番目の店での1回目の買物計算として置数キーで600を入力すると数値部25に600が表示される。買物カウンタ23には00、店番号表示部24は+1されて03が表示される。
【0080】
(32)演算子である“+”キーを入力する。
(33)次の買物の置数として置数キーで770を入力すると数値部25に770が表示される。
【0081】
(34)3番目の店での1回目の買物金額の計算結果を求めるために“=”キーを入力すると1370が表示される。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0082】
(35)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて01が表示される。
【0083】
(36)元金の置数として置数キーで3000を入力すると数値部25に3000が表示される。買物カウンタ23には01、店番号表示部24には03が表示される。
【0084】
(37)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(3000−1370=1630)されて1630が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0085】
(38)3番目の店での2回目の買物計算として置数キーで1800を入力すると数値部25に1800が表示される。買物カウンタ23は01、店番号表示部24は03が表示される。
【0086】
(39)演算子である“+”キーを入力する。
(40)次の買物の置数として置数キーで2200を入力すると数値部25に2200が表示される。
【0087】
(41)3番目の店での2回目の買物金額の計算結果を求めるために“=”キーを入力すると4000を表示する。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0088】
(42)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて02が表示される。
【0089】
(43)元金の置数として置数キーで5000を入力すると数値部25に5000が表示される。買物カウンタ23には02、店番号表示部24には03が表示される。
【0090】
(44)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(5000−4000=1000)されて1000が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0091】
(45)3番目の店での3回目の買物計算として置数キーで1700を入力すると数値部25に1700が表示される。買物カウンタ23には02、店番号表示部24には03が表示される。
【0092】
(46)演算子である“+”キーを入力する。
(47)次の買物の置数として3100を入力すると数値部25に3100が表示される。
【0093】
(48)3番目の店での3回目の買物金額の計算結果を求めるために“=”キーを入力すると4800が表示される。また、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0094】
(49)“元金”キー41を入力すると“元金”の下に表示シンボル21が表示され、買物カウンタ23は+1されて03が表示される。
【0095】
(50)元金の置数として置数キーで5000を入力すると数値部25に5000が表示される。買物カウンタ23には03、店番号表示部24には03が表示される。
【0096】
(51)“お釣”キー42を入力すると釣銭金額が計算(5000−4800=200)されて200が表示される。また、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0097】
(52)3番目の店の買物金額の合計金額を求めるために“店”キー45、置数キーの“3”、“合計確認”キー46を入力すると、3番目の店の買物金額の合計金額である10170が数値部25に表示される。買物カウンタ23には3回の買物をしたことを示す03が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22が表示されるとともに、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0098】
(53)3番目の店の元金の合計金額を求めるために“→”キー52を入力すると、3番目の店の元金の合計金額である13000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には3回の買物をしたことを示す03が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22が表示されるとともに、“元金”の下に表示シンボル21が表示される。
【0099】
(54)3番目の店の2回目までの買物金額の合計金額を求めるために、“店”キー45、置数キーの“3”、“カウント”キー47、置数キーの“2”、“合計確認”キー46を入力すると、3番目の店の2回目までの買物金額の合計金額である5370が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回の買物をしたことを示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22が表示されるとともに、“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0100】
(55)3番目の店の2回目までの元金の合計金額を求めるために、“→”キー52を入力すると、3番目の店の2回目までの元金の合計金額である8000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回の買物をしたことを示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22が表示されるとともに、“元金”の下に表示シンボル21が表示される。
【0101】
(56)最初の店から最後に買物をした店までの全ての買物金額の合計金額を求めるために“合計確認”キー46を入力すると、全ての買物金額の合計金額である20806が数値部25に表示される。買物カウンタ23には最後の店での買物計算が3回であることを示す03が表示される。店番号表示部24には3つの店で買物をしたことを示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22を表示する。“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0102】
(57)最初の店から最後に買物をした店までの全ての元金の合計金額を求めるために、“→”キー52を入力すると、元金の合計金額である31000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には最後の店での買物計算が3回であることを示す03が表示される。店番号表示部24には3つの店で買物をしたことを示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル21が表示されるとともに、“元金”の下に表示シンボル21が表示される。
【0103】
(58)最初の店から最後に買物をした店までの全ての釣銭金額の合計金額を求めるために、“→”キー52を入力すると、釣銭金額の合計金額である10194が数値部25に表示される。買物カウンタ23には最後の店での買物計算が3回であることを示す03が表示される。店番号表示部24には3つの店で買物をしたことを示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル21が表示されるとともに、“お釣”の下に表示シンボル21が表示される。
【0104】
(59)3番目の店での2回目の買物計算の元金を修正するために“店”キー45、置数キーの“3”、“カウント”キー47、置数キーの“2”、“修正”キー48を入力すると、3番目の店での2回目の買物計算の元金である5000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回目の買物計算を示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。“元金”の下に表示シンボル21が表示される。
【0105】
(60)元金を5000から6000に修正するために、“元金”キー、置数キーで6000、“修正”キーを入力すると、3番目の店での2回目の買物計算の修正された元金である6000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回目の買物計算を示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。
【0106】
(61)元金を修正したので、釣銭金額が修正されているかを確認するために、“→”キー52を入力すると、修正された釣銭金額である2000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回目の買物計算を示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。“お釣り”の下に表示シンボル21が表示される。
【0107】
(62)3番目の店での2回目の買物計算を削除するために“店”キー45、置数キーの“3”、“カウント”キー47、置数キーの“2”を入力すると、3番目の店での2回目の買物計算の元金である6000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回目の買物計算を示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。“元金”の下に表示シンボル21が表示される。
【0108】
(63)買物計算を削除するために、“削除”キー49を入力すると、3番目の店での2回目の買物計算が削除されて、3回目の買物計算の元金である5000が数値部25に表示される。買物カウンタ23は−1されて2回目の買物を示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。
【0109】
(64)2回目の買物計算が削除されたことを確認するために、3番目の店の買物金額の合計金額を求める。“店”キー45、置数キーの“3”、“合計確認”キー46を入力すると、削除を反映した買物金額の合計金額である6170が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回の買物計算をしたことを示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22が表示される。“買物合計”の下に表示シンボル21が表示される。
【0110】
(65)2回目の買物計算が削除されたことを確認するために、3番目の店の元金の合計金額を求める。“→”キー52を入力すると、削除を反映した元金の合計金額である8000が数値部25に表示される。買物カウンタ23には2回の買物計算をしたことを示す02が表示される。店番号表示部24には3番目の店を示す03が表示される。数値部25に表示された数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22が表示される。“元金”の下に表示シンボル21が表示される。
【0111】
図7,8は、本発明の電子卓上計算機1による買物計算処理を示すフローチャートである。ステップS1で“CA”キー53が入力されたかどうか判断する。入力されていなければ待機し、入力されていればステップS2に進む。ステップs2では、“店”キー45が入力されたかどうかを判断する。“店”キー45が入力されていなければステップS3に進み、置数キーが入力されたかどうかを判断する。置数キーが入力されていなければステップS2に戻り、置数キーが入力されていればステップS8に進む。“店”キー45が入力されていればステップS4に進み、置数キーが入力されたかどうかを判断する。入力されていなければ待機し、入力されていればステップS5に進む。ステップS5で“=”キーが入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS6に進む。ステップs6では、入力された数値を店番号表示部24に表示してステップS7に進む。ステップS7では、買物計算として置数キーが入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS8に進み、演算子が入力されて四則演算が実施されたかどうかを判断する。実施されていればS9に進み、実施されていなければステップS7に戻る。
【0112】
ステップS9では、四則演算の結果を表示し“買物合計”の下に表示シンボル21を表示してステップS10に進む。ステップS10では、“元金”キー41が入力されたかどうかを判断する。“元金”キー41が入力されていなければステップS7に戻り、入力されていればステップS11に進む。ステップS11では、最後の買物カウントに+1した値を買物カウンタ23に表示する。また数値部25の表示を0にして、“元金”の下に表示シンボル21を表示してステップS12に進む。
【0113】
ステップS12では、置数キーが入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS13に進む。ステップS13では入力された数値を表示部25に表示してステップs14に進む。ステップs14では、“お釣”キー42が入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればにステップS15に進む。ステップS15では、元金−支払い金額を演算して釣銭金額を算出して表示するとともに、“お釣”の下に表示シンボル21を表示してステップS16に進む。ステップS16では“→”キー52が入力されたかどうかを判断し、“→”キーが入力されればS17に進み、入力されなければ図7のステップS2に戻る。ステップS17では、現在釣銭金額を表示していれば、支払い金額表示に切り替え、“買物合計”の下に表示シンボル21を表示する。現在支払い金額を表示していれば、元金表示に切り替え、“元金”の下に表示シンボル21を表示する。現在元金を表示していれば、釣銭金額表示に切り替え、“お釣”の下に表示シンボル21を表示して処理を終了する。
【0114】
図9,10は、本発明の電子卓上計算機1による買物計算履歴の合計確認、修正および削除処理を示すフローチャートである。ステップS18で“CA”キー53が入力されたかどうか判断する。入力されていなければ待機し、入力されていればステップS19に進んで“店”キー45が入力されたかどうかを判断する。“店”キー45が入力されていなければステップS18に戻る。“店”キー45が入力されていればステップS20に進み、置数キーが入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS21に進む。ステップS21では、“合計確認”キー46が入力されたかどうか判断する。“合計確認”キー46が入力されていなければステップS24に進み、入力されていればステップS22に進む。ステップS22では、置数キーで入力された店番号までの全ての支払い金額の合計金額を表示し、買物カウンタ23には入力された店番号に対応する最後の買物カウントを表示し、店番号表示部24には入力された店番号を表示し、数値部25に表示されている数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22を表示し、“買物合計”の下に表示シンボル21を表示する。
【0115】
ステップS23では、“カウント”キー47が入力されたかどうか判断する。“カウント”キー47が入力されていなければステップS18に戻り、入力されていればステップS24に進む。ステップS24では、置数キーが入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS25に進む。ステップS25では、“合計確認”キー46が入力されたかどうか判断する。“合計確認”キー46が入力されていなければ、ステップS27に進み、入力されていればステップS26に進む。ステップS26では、置数キーで入力された店番号の入力された買物カウントまでの支払い金額の合計金額を表示し、買物カウンタ23は入力された買物カウントを表示し、店番号表示部24は入力された店番号を表示し、数値部25に表示されている数値が合計金額であることがわかるように合計表示シンボル22を表示し、“買物合計”の下に表示シンボル21を表示する。ステップS27では、“修正”キー48が入力されたかどうか判断する。“修正”キー48が入力されていなければステップS28に進み、入力されていれば図10のステップS29に進む。ステップs28では、“削除”キー49が入力されたかどうかを判断する。“削除”キー49が入力されていなければステップS25に戻り、入力されていれば図10のステップS34に進む。
【0116】
ステップS29では、置数キーで入力された店番号の入力された買物カウントに対応する元金を表示し、買物カウンタ23は入力された買物カウントを表示し、店番号表示部24は入力された店番号を表示し、“元金”の下に表示シンボル21を表示してステップS30に進む。ステップS31では、“元金”キー41が入力されたかどうか判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS31に進む。ステップS31では、置数キーが入力されたかどうかを判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS32に進む。ステップS32では、“修正”キーが入力されたかどうか判断し、入力されていなければ待機し、入力されていればステップS33に進む。ステップS33では、置数キーで入力された店番号の入力された買物カウントに対応する元金を、ステップS31で入力された数値に修正して表示し、買物カウンタ23は入力された買物カウントを表示し、店番号表示部24は入力された店番号を表示し、“元金”の下に表示シンボル21を表示する。ステップS34では、置数キーで入力された店番号の入力された買物カウントに対応する支払い金額、元金および釣銭金額を削除し、買物カウンタ23は最後の買物カウントを−1した買物カウントを表示し、店番号表示部24は入力された店番号を表示し、“元金”の下に表示シンボル21を表示して処理を終了する。
【0117】
本発明は、コンピュータを上記の電子卓上計算機として機能させるためのプログラム、もしくはそのプログラムを記録した記録媒体であってもよい。この記録媒体として、図2に示されているマイクロコンピュータで実現されるCPU11で処理が行われるために必要なメモリ、たとえばROMそのものが記録媒体であってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能な記録媒体であってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記録エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体に格納されているものとする。
【0118】
ここで上記の記録媒体は、本体と分離可能に構成され、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)/MO(Magneto-
Optical disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(
Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であればよい。
【0119】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、利用した店ごとにまとめて買物履歴を表示させることができ、より詳細な履歴確認によって実用性が向上する。
【0120】
また本発明によれば、店キーの入力後に置数キーを入力することで、容易に店番号を入力することができる。
【0121】
また本発明によれば、正確に買物履歴を記憶することができる。
また本発明によれば、容易に買物計算の合計金額を確認することができる。
【0122】
また本発明によれば、容易に買物履歴を確認することができるとともに、履歴を確認するためのキーの数が少なくてすみ、操作が単純で実用性が向上する。
【0123】
また本発明によれば、店ごとの合計金額を確認することができる。
また本発明によれば、指定した店番号の買物カウントまでの合計金額を確認することができる。
【0124】
また本発明によれば、指定した買物カウントに対応する元金の修正が可能で、修正結果が反映された正確な買物履歴を記憶することができる。
【0125】
また本発明によれば、指定した買物カウントに対応する履歴を削除することが可能で、削除結果が反映された正確な買物履歴を記憶することができる。
【0126】
また本発明によれば、コンピュータを上記の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムとして提供することができる。
【0127】
また本発明によれば、コンピュータを上記の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である買物計算機能付情報処理装置の外観を示す平面図である。
【図2】電子卓上計算機1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の電子卓上計算機1による買物計算および履歴確認の操作例を示す図である。
【図4】本発明の電子卓上計算機1による買物計算および履歴確認の操作例を示す図である。
【図5】本発明の電子卓上計算機1による買物計算および履歴確認の操作例を示す図である。
【図6】本発明の電子卓上計算機1による買物計算および履歴確認の操作例を示す図である。
【図7】本発明の電子卓上計算機1による買物計算処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の電子卓上計算機1による買物計算処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の電子卓上計算機1による買物計算履歴の合計確認、修正および削除処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の電子卓上計算機1による買物計算履歴の合計確認、修正および削除処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子卓上計算機
2 表示パネル
3 太陽電池パネル
4 キーボード
11 CPU(中央演算処理装置)
12 ROM(リードオンリメモリ)
13 RAM(ランダムアクセスメモリ)
14 スイッチ
15 外部記憶装置
21 表示シンボル
22 合計表示シンボル
23 買物カウンタ
24 店番号表示部
25 数値部
40 四則計算用キー
41 元金キー
42 お釣キー
43 税込キー
44 税抜キー
45 店キー
46 合計確認キー
47 カウントキー
48 修正キー
49 削除キー
50 ↑キー
51 ↓キー
52 →キー
53 オールクリア(CA)キー
54 クリア(C・CE)キー
Claims (12)
- 入力された数値に基づいて四則演算する四則演算手段と、
予め定める税率と演算された数値とから支払い金額を算出する税計算手段と、
入力された元金から前記支払い金額を引いて釣銭金額を算出する釣銭計算手段と、
店を識別するための番号である店番号を入力する店番号入力手段と、
前記支払い金額または元金または釣銭金額を算出する回数である買物カウントを店番号ごとにカウントする買物カウント手段と、
前記店番号と、店番号に対応する支払い金額または元金または釣銭金額と、前記買物カウントとを表示する表示手段とを有する買物計算機能付情報処理装置。 - 前記店番号入力手段は、店キーと置数キーとからなり、店キーの入力後に置数キーを入力することで店番号を入力することを特徴とする請求項1記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 元金キーを有し、前記買物カウント手段は、前記表示手段が表示する買物カウントにかかわらず、元金キーが入力されると買物カウントを1増加させることを特徴とする請求項2記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 新たな店番号が入力されると、前記買物カウント手段は、買物カウントを0に設定することを特徴とする請求項3記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 合計確認キーを有し、前記表示手段は、前記合計確認キーが入力されると、合計が表示されていることを示す合計表示シンボルと、全ての支払い金額の合計と、最後の店番号と、最後の店番号に対応する買物カウントとを表示することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 表示切り替えキーを有し、前記表示手段は、前記合計確認キーの入力後に前記切り替えキーを入力すると、入力ごとに全ての支払い金額の合計または元金の合計または釣銭金額の合計を切り替えて表示することを特徴とする請求項5記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 前記店キー、置数キー、合計確認キーを入力すると、前記表示手段は、前記合計表示シンボルと、入力された店番号に対応する支払い金額の合計と、入力された店番号と、入力された店番号に対応する最後の買物カウントとを表示することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の買物計算機能付情報処理装置。
- カウントキーを有し、前記店キー、置数キー、カウントキー、合計確認キーを入力すると、前記表示手段は、前記合計表示シンボルと、入力された店番号での入力された買物カウントまでの支払い金額の合計と、入力された店番号および買物カウントとを表示することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 修正キーを有し、前記店キー、置数キー、カウントキー、修正キー、元金キーを入力すると、入力された店番号および買物カウントに対応する元金が修正可能となるとともに、前記釣銭計算手段は、修正された元金を用いて釣銭金額を算出することを特徴とする請求項8記載の買物計算機能付情報処理装置。
- 削除キーを有し、前記店キー、置数キー、カウントキー、削除キーを入力すると、入力された店番号および買物カウントに対応する支払い金額、元金および釣銭金額を削除するとともに、入力された店番号の最後の買物カウントから1減算することを特徴とする請求項8または9記載の買物計算機能付情報処理装置。
- コンピュータを請求項1〜10のいずれか1つに記載の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラム。
- コンピュータを請求項1〜10のいずれか1つに記載の買物計算機能付情報処理装置として機能させるための買物計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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