JP3756121B2 - Ofdm復調装置及び電力重み付け方法 - Google Patents

Ofdm復調装置及び電力重み付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル無線通信システムにおけるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調信号のOFDM復調装置及び電力重み付け方法に係り、特に、畳み込み符号を復号するビタビ(Viterbi)復号器への入力に受信電力に応じた信頼度を与える計算方法の簡易化に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に無線システムでは、電波が複数の伝播経路(マルチパス)を通って受信機に到達した場合に、異なる伝播経路の信号同士が干渉し、受信信号レベルが変動するフェージングと呼ばれる現象が発生する。
【0003】
特に、マイクロ波帯を使用する無線LAN(Local Area Network)では、屋内等の多数のマルチパスが発生し易い場所で使用した場合に、受信信号帯域内の特定の周波数のみ受信レベルが低下する周波数選択性フェージングが発生し易い。
【0004】
このような環境下で、一般的なシングルキャリア方式の変調方式を、無線システムに採用した場合、周波数選択性フェージングにより、受信信号の品質が大きく劣化する。このため、周波数選択性フェージングの発生し易い環境下での使用を想定した無線LANでは、周波数選択性フェージングへの耐性の高い、マルチキャリア変調方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式が採用されている。
【0005】
OFDM変調は、一般には、周波数領域の複数のサブキャリアのそれぞれを比較的低レートで16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの一次変調を加え、二次変調にOFDMを使用して、一次変調を加えられた周波数領域情報をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速逆フーリエ変換)することにより得られる時間領域信号波形を伝送し、総合的に高レートの伝送容量を実現する。
【0006】
図10は、16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーション(信号配置)を示す図である。
【0007】
OFDM変調方式では、各サブキャリアは低レートで一次変調されていることに起因してそれぞれのサブキャリアの帯域幅は比較的狭いために、周波数選択性フェージングの影響を和らげることができる。OFDM信号帯域内で周波数選択性フェージングにより受信電力が落ち込むサブキャリアにのせられた情報は、誤り訂正やインターリーブなどの処理を加えることで誤り率の向上を図ることができる。
【0008】
図11は、従来のOFDM無線システムの受信器の概要を示す回路構成図である。また、図12は、OFDM信号パケットの構成を示す図である。
【0009】
受信パケットの先頭には、AGC(Automatic Gain Control)用プリアンブルOFDMシンボル、伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルが配置されるが、これらは既知の値である。その後ろに、データがのせられた複数のペイロードOFDMシンボルから構成されるペイロード部が続く形で構成される。
【0010】
OFDM信号パケットは、図12に示すように、その先頭に位置するOFDM信号検出及びAGC及びダイバシチ選択及び粗い周波数オフセット推定及び時間同期に使用されるプリアンブル(本明細書では、これをAGC用プリアンブルと称している)と、伝播路推定及び細かい周波数オフセット推定に使用されるプリアンブル(本明細書では、これを伝播路推定用プリアンブルと称している)と、データ部分とから構成される。
【0011】
図12に示す受信パケットは、AGC用プリアンブルを使用してAGC回路101により受信レベルが一定になるように操作されるが、この時点でAGC用プリアンブルは取り除かれる。A/Dコンバータ102によりディジタル信号に変換され、処理回路103において周波数同期、周波数オフセット補償され、FFT演算により二次変調が復調される。信号a103は一次変調された信号がのっている周波数領域信号であり、伝播路補償回路110に入力される。
【0012】
伝播路補償回路110の分離回路111では、信号a103が伝播路推定用プリアンブルa112とペイロード部a111に分離され、複製回路112においてペイロード部に含まれるペイロードOFDMシンボルの数だけ伝播路推定用プリアンブルが複製され、信号a113として出力される。除算回路113では、伝播路推定用プリアンブルa112でペイロードOFDMシンボルa111を除算することで伝播路補償(振幅補償及び位相補償)することにより各サブキャリアにのせられた情報を正規化し、信号a115として出力する。
【0013】
続いて、位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路121で、ペイロードOFDMシンボルに含まれる位相ノイズが除去され、次に複素平面上のコンスタレーションからビット列にデマッピングされる。このデマッピングが一次復調に相当する。デマッピングされたビット信号a121に信頼度を与えるために、受信振幅絶対値で重み付けする場合は、伝播路推定用プリアンブル信号a114の各サブキャリアの絶対値を処理回路122で計算してa122として出力し、乗算回路123でペイロードOFDMシンボルa121の対応するサブキャリアに乗じる。受信電力で重み付けする場合は、伝播路推定用プリアンブル信号a114の各サブキャリアの電力値を処理回路122で計算してa122として出力し、乗算回路123でペイロードOFDMシンボルa121の対応するサブキャリアに乗じる。
【0014】
この後に、ビタビ軟判定ビット選択回路130で、ビット信号に割り当てられているビット幅(例えば、16ビット)を軟判定ビット幅(例えば、6ビット)に削減するが、これはビタビ復号器141では最尤復号計算をするための計算が複雑であり、ビタビ復号器141内で処理するデータのビット幅が小さいことが好ましいためである。ビタビ復号器141からは畳み込み符号から復号されたデータが出力される。
【0015】
前述したように、ビタビ復号器への入力は、各サブキャリアの受信振幅絶対値、又は受信電力の大きさを尤度として重み付けを行い、ビタビ復号に柔軟性を持たせる軟判定が採用されている。この軟判定は、あるサブキャリアの受信電力又は受信振幅絶対値が大きいほどその信号の信頼度が大きいという考えに基づいており、ビタビ復号器への入力信号に割り当てる量子化ビット数を多くするほど尤度を多値で表現することができ、理想に近い復号が可能とされている。
【0016】
なお、振幅絶対値重み付けを行う方法は、受信電力による重み付け方法に比べて、振幅絶対値を求めるために複雑な演算が必要であることや、誤り訂正能力等の性能面で劣るため、通常受信電力を使う方法が採用される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、FFT演算により二次変調(ここではOFDM変調)から復調された受信パケットに対して、ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアを、伝播路推定用プリアンブルの対応するサブキャリアで除算することにより振幅及び位相の伝播路補償を行って、各サブキャリアを正規化し、各サブキャリアに伝播路推定用プリアンブルの対応するサブキャリアの電力を乗じることでビタビ軟判定のための重み付けをしていた。
【0018】
このような従来のOFDM復調装置にあっては、以下のような問題点があった。
(1)振幅及び位相の伝播路補償に除算器を使用するため、回路構成が複雑になる。
(2)除算器を使用するため、データに割り当てられたビット幅数に相当する遅延が発生する。
(3)ビタビ復号のために、重み付けを行う際、除算の除数に用いた伝播路推定用プリアンブルと同一のものを、ペイロードOFDMシンボルに乗じることになり、計算に無駄が生じる。
【0019】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、OFDM復調装置において除算器を使用しないで、伝播路の補償を行うことができ、演算回路を減らすとともに、演算精度及び演算速度を向上させることができるOFDM復調装置及び電力重み付け方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のOFDM復調装置は、畳み込み符号を復号するビタビ復号器を備えるOFDM信号の復調装置において、二次変調から復調された受信パケットから、伝播路推定用プリアンブルとペイロードOFDMシンボルとを分離する分離手段と、前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役を計算する位相共役計算手段と、前記ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアと対応する前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役信号とを複素乗算する乗算手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
また、前記位相共役は、前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相に対しての複素共役であることを特徴としている。
【0022】
さらに、より好ましくは、前記伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルに基づいて、前記乗算手段に入力される前記ペイロードOFDMシンボルの情報を規格化する規格化手段を備えるものであってもよい。
【0023】
また、前記規格化手段は、前記伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルの最大値を基準にデータをクリッピングするものであってもよい。
【0024】
本発明の電力重み付け方法は、畳み込み符号を復号するビタビ復号器への入力に受信電力に応じた重み付けをする電力重み付け方法において、二次変調から復調された受信パケットに対して、伝播路推定用プリアンブルとペイロードOFDMシンボルとを分離するステップと、前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役を計算するステップと、前記ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアに、対応する前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役信号を乗算して電力による重み付けを行うステップとを有することを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適なOFDM復調装置及び電力重み付け方法の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
まず、本発明の基本的な考え方について説明する。
【0027】
FFT演算により二次変調(例えば、OFDM変調)から復調された受信パケットに対して、ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアに、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相に対しての複素共役(以下、これを位相共役と呼ぶ)をとって対応するサブキャリアに乗じることで、伝播路位相補償のみを行うことが可能である。この時、振幅に関しては伝播路補償が行われずに伝播路振幅特性が乗じられたことになるが、これは、受信電力で重み付けした尤度を与えたことに相当し、ビタビ復号器での誤り訂正に有効である。
【0028】
したがって、従来回路例の、ペイロードOFDMシンボルの伝播路推定用プリアンブルで除算することによるペイロードOFDMの正規化、伝播路推定用プリアンブルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算することによる受信電力の計算、正規化されたペイロードOFDMシンボルの受信電力による重み付けの3ステップの計算を、本発明ではペイロードOFDMシンボルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算するという1ステップの計算で完了することができる。
【0029】
本発明では、ペイロードOFDMシンボル部の各サブキャリアに伝播路推定用プリアンブルの位相共役をとって対応するサブキャリアに乗じることで、伝播路位相補償と各サブキャリアの受信電力による重み付けを一括して行う。
【0030】
第1の実施の形態
図1は、上記基本的な考え方に基づく本発明の第1の実施の形態のOFDM復調装置の構成を示す図である。図1に示すOFDM復調装置は、OFDM無線システムの受信器に適用した例である。
【0031】
図1において、OFDM復調装置200は、AGC用プリアンブルを使用して各パケットの受信レベルを一定にするAGC回路201と、受信レベルが一定にされた受信信号a201をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ202と、ディジタル信号に変換された信号a202に対し周波数オフセット補償、伝播路補償、位相ノイズ除去などの操作を行う処理回路203と、処理回路203において周波数同期、周波数オフセット補償及びFFT演算により二次変調が復調された信号a203から伝播路推定用プリアンブル信号a212とOFDMデータ信号a211とを分離する分離回路211(分離手段)と、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリア信号の位相共役を計算する位相共役処理回路212(位相共役計算手段)と、ペイロード部に含まれるペイロードOFDMシンボルの数だけ位相共役信号a213を複製する複製回路213と、複製された伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役信号a214とペイロードOFDMシンボルa211の対応するサブキャリアとを複素乗算して受信電力で重み付けされた信号a215として出力する乗算回路214(乗算手段)と、受信電力で重み付けされた信号a215からペイロードOFDMシンボルa211に含まれる位相ノイズを除去し、複素平面上のコンスタレーションからビット列にデマッピングする位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221と、デマッピングされたビット信号a221に対し、ビット信号に割り当てられているビット幅(例えば、16ビット)を軟判定ビット幅(例えば、6ビット)に削減するビタビ軟判定ビット選択回路230と、ビタビ軟判定ビット選択回路230に入力された信号a221のうちMSB(Most Significant Bit)からNビットだけを有効なデータ信号a231とし、残りの下位ビットを切り捨てるビット選択回路231と、データ信号a231に対し最尤復号計算を行って畳み込み符号を復号したデータを出力するビタビ復号器241とを備えて構成される。
【0032】
上記分離回路211、位相共役処理回路212、複製回路213及び乗算回路214は、全体として、受信パケットに対してペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアに、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役をとって対応するサブキャリアに乗じる伝播路位相補償及びビタビ復号器の受信電力による重み付けを行う伝播路補償回路210(尤度付与手段)を構成する。
【0033】
すなわち、本OFDM復調装置は、図11に示す従来回路から形式的にはペイロードOFDMの正規化のための除算回路113、及び受信電力の計算のための乗算回路122を取り除いた構成となっている。
【0034】
以下、上述のように構成されたOFDM復調装置の動作を説明する。
【0035】
乗算回路214では、ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアに、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役をとって対応するサブキャリアに乗じることで、伝播路位相補償のみを行うことが可能である。このことの等価性について数式により説明する。
【0036】
ある時間のOFDMシンボルに注目する。Sp(k)は送信伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボル、Sd(k)は送信ペイロードOFDMシンボル、kはサブキャリア番号、α(k)は伝播路特性を示すものとする。また、*は位相共役を表すものとする。なお、伝播路推定用プリアンブルは各サブキャリアの受信電力比較を容易にするために同振幅の情報がのせられている。
【0037】
伝播路特性α(k)を受けるので、受信伝播路推定用プリアンブルはSp(k)Xα(k)、受信ペイロードOFDMシンボルはSd(k)Xα(k)となる。従来例における伝播路補償による正規化は、受信ペイロードOFDMシンボルを受信伝播路推定用プリアンブルで除算するので、次式(1)となる。図11に示す従来回路では除算回路113を用いた除算による正規化に対応する。
[Sd(k)Xα(k)]/[Sp(k)Xα(k)] …(1)
【0038】
各サブキャリアの受信電力は、伝播路推定用プリアンブルSp(k)Xα(k)に位相共役を乗じることにより計算できるので次式(2)のようになる。図11の従来回路では処理回路122による電力又は振幅絶対値計算に対応する。
[Sp(k)Xα(k)]X[Sp(k)Xα(k)]* …(2)
【0039】
ペイロードOFDMシンボルの受信電力による重み付けは、式(1)と式(2)を乗じることであるから、
Figure 0003756121
となり、これは受信ペイロードOFDMシンボルに受信伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルの位相共役を乗じたことに他ならない。図11の従来回路では乗算回路123による重み付けに対応する。
【0040】
上記式(3)の左辺が図11の従来回路の伝播路位相補償及びビタビ復号器の受信電力による重み付け計算に、また右辺が本OFDM復調装置の伝播路位相補償及びビタビ復号器の受信電力による重み付け計算にそれぞれ対応する。
【0041】
したがって、従来回路では、3つのステップ、すなわち
(1)受信参照シンボル(送信伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボル)Spαでの除算
(2)受信参照シンボルSpαの受信電力の計算
(3)上記(1)の計算結果と上記(2)の計算結果の乗算
という3ステップの計算を必要としていたものが、本OFDM復調装置では、(1)データシンボル(ペイロードOFDMシンボル)と参照シンボル位相共役の乗算という1ステップの計算で行うことができる。
【0042】
これにより、従来例と比較して、乗算器一個と除算器一個を節約することができ、演算回路を減らすことで演算精度の劣化を防ぎ、除算器を使用しないことで演算処理の遅延も回避できる。
【0043】
ここで、上記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアを複素数表現すると、次式(4)により示される。但し、jは−1の平方根、a,bは実数を示す。
Sp(k)=a(k)+jb(k) …(4)
【0044】
1OFDMシンボルのサブキャリア数nが48とすると、伝播路推定用プリアンブルに含まれる各サブキャリアの値は次式(4)’となる。
【0045】
Figure 0003756121
また、位相共役は、上記式(4)の虚数部jbに、−1を掛けて(−jb)とすればよく、本実施の形態では図1の位相共役処理回路212において行われる。
【0046】
次に、図1のOFDM復調装置200の動作について説明する。
【0047】
受信信号の振幅をA/Dコンバータ202のダイナミックレンジ内に調節するために、図12に示すように、パケットの先頭にAGC回路用プリアンブル信号が送信される。AGC回路201では、このプリアンブル信号の受信レベルに基づいて増幅利得制御を行い、各パケットの受信レベルを等化する。
【0048】
受信パケットは、AGC用プリアンブルを使用してAGC回路201により受信レベルが一定になるように操作されるが、この時点でAGC用プリアンブルは取り除かれる。A/Dコンバータ202によりディジタル信号に変換され、処理回路203において周波数同期、周波数オフセット補償され、FFT演算により二次変調が復調される。信号a203は一次変調された信号がのっている周波数領域信号である。信号a203は、伝播路補償回路210の分離回路211に出力される。
【0049】
分離回路211では、信号a203から伝播路推定用プリアンブル信号a212とペイロードOFDMシンボル信号a211とを分離し、分離した伝播路推定用プリアンブル信号a212は位相共役処理回路212に、ペイロードOFDMシンボル信号a211は乗算回路214に出力される。
【0050】
位相共役処理回路212では、前述した複素計算により伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリア信号の位相共役が計算され、信号a213として複製回路213に出力される。この位相共役の計算は、送信伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルSp(k)の虚数部に、−1を掛けるという簡単な演算である。
【0051】
複製回路213においてペイロード部に含まれるペイロードOFDMシンボルの数だけ信号a213が複製され、位相共役信号a214として乗算回路214に出力される。
【0052】
乗算回路214では、伝播路推定用プリアンブルの位相共役信号a214と前記ペイロードOFDMシンボルa211について、対応するサブキャリアを複素乗算することにより、伝播路で受けた位相回転が補償される。振幅については、伝播路推定用プリアンブルa214の受けた伝播路振幅特性とペイロードOFDMシンボルa211が受けた伝播路振幅特性が乗じられることになり、各サブキャリアは受信電力で重み付けされることになり、信号a215として位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221に出力される。
【0053】
位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221では、ペイロードOFDMシンボルに含まれる位相ノイズが除去され、次に複素平面上のコンスタレーションからビット列にデマッピングされる。このデマッピングが一次復調に相当し、デマッピングされたビット信号a221はビタビ軟判定ビット選択回路230に出力される。
【0054】
ビタビ軟判定ビット選択回路230では、ビット信号に割り当てられているビット幅(例えば、16ビット)を軟判定ビット幅(例えば、6ビット)に削減するため、ビット選択回路231によりビタビ軟判定ビット選択回路230に入力された信号a108のうちMSBからNビットだけを有効なデータ信号a231としてビタビ復号器241に出力する。ビタビ復号器241では、このデータ信号a231を復号し、ビタビ復号器241からは畳み込み符号から復号されたデータが出力される。
【0055】
したがって、従来回路例の、ペイロードOFDMシンボルを伝播路推定用プリアンブルで除算することによるペイロードOFDMの正規化、伝播路推定用プリアンブルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算することによる受信電力の計算、正規化されたペイロードOFDMシンボルの受信電力による重み付けの3ステップの計算を、本実施の形態ではペイロードOFDMシンボルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算するという1ステップの計算で完了することができる。
【0056】
従来回路例の3ステップにわたる計算と、本実施の形態の1ステップの計算結果が、実際のディジタル計算上でどれだけの差になるかは、値表現に割り当てられるビット幅にも依存してくるため簡単には示すことはできない。しかし、従来方法で各サブキャリア情報を等化した場合に、低S/Nの値のノイズ量が過大評価されることが原因で発生する、位相ノイズ除去時の問題がある。この従来方法の不具合について、以下、本実施の形態の回路例との比較により具体的内容で説明する。
【0057】
図2乃至図7は、等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーション(第一象現のみ表示)を示す図である。
【0058】
前記図11の位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路121、前記図1の位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221では、位相回転を補償する。これは、図11の伝播路補償回路110及び図1の伝播路補償回路210における伝播路補償において、参照信号から推定する伝播路位相回転情報での位相補償では取り除くことのできない位相回転成分があるためである。
【0059】
この原因は、発振器の位相が不安定で時間的に変動するためであり、発振器において参照OFDMシンボルが受ける位相回転と、データOFDMシンボルが受ける位相回転がちがうためである。そのため本来なら図2に示すように伝播路補償後に正規の位置に戻るはずの16QAMのコンスタレーション(第一象限のみ表示)が、図3に示すように位相回転する場合がある。これを補償するためにデータOFDMシンボル内(データサブキャリア48本、パイロットサブキャリア4本)の既知のパイロットサブキャリアを使用して位相を回転させる。
【0060】
いま、パイロットキャリア数が2つの場合に、従来例と本OFDM復調装置とでどのような差が生じるかを示す。但し、フェージング環境下でパイロット1の受信レベルが高く(高S/N)、パイロット2の受信レベルが小さい(低S/N)とする。図4に示すように、本OFDM復調装置により受信電力重み付けをした場合で、受信レベルの低いパイロット2の寄与は小さく、パイロット1とパイロット2が平均された合成パイロットの位相量は確かさがある。この合成パイロットにより位相回転を加えると図6に示すようにコンスタレーションの大きさは小さくなるものの位相については正しい位置に戻る。しかし、従来例では各パイロットキャリアが等化されるために図5に示すようにパイロット2のノイズ成分が過大評価され、合成パイロットの位相は誤差が大きくなる。したがって、図7に示すように位相は回転したままになる。復調にあたり位相情報は振幅情報よりも重要であるために、図6の方が好ましい。
【0061】
等化後に、S/Nの高い値とS/Nの低い値を演算することで、その演算結果のS/Nが悪くなる。これを数式で表すと、パイロットキャリア1の信号成分ベクトルをS1、ノイズ成分ベクトルをN1、パイロットキャリア2の信号成分ベクトルをS2、ノイズ成分ベクトルをN2とする。
・等化しない場合、2つのパイロットの和は、
(S1+N1)+(S2+N2) …(5)
S/Nは、
(S1+S2)/(N1+N2) …(6)
である。
【0062】
・パイロット2を等化する時にベクトル長をk倍するとき、2つのパイロットの和は、
(S1+N1)+k(S2+N2) …(7)
但し、S1+N1=k(S2+N2)=c(cは定数値ベクトル)
S/Nは、
Figure 0003756121
であるために、S2/N2の値にかかわらず、kが大きいほどS/Nは悪くなる。
【0063】
但し、乗算時は、
・等化しない場合、2つのパイロットの積は、
(S1+N1)×(S2+N2) …(9)
S/Nは、
(S1S2)/(S1N2+S2N1+N1N2) …(10)
・パイロット2を等化する時にベクトル長をk倍するとき、2つのパイロットの積は、
(S1+N1)×k(S2+N2) …(11)
S/Nは、
(S1S2)/(S1N2+S2N1+N1N2) …(12)
であるために、S/Nは等化した場合もしない場合も変わらない。
【0064】
以上説明したように、第1の実施の形態に係るOFDM復調装置200は、二次変調が復調された信号a203から伝播路推定用プリアンブル信号a212とOFDMデータ信号a211とを分離する分離回路211と、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリア信号の位相共役を計算する位相共役処理回路212と、ペイロードOFDMシンボルの数だけ位相共役信号a213を複製する複製回路213と、複製された伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役信号a214とペイロードOFDMシンボルa211の対応するサブキャリアとを複素乗算して受信電力で重み付けされた信号a215として出力する乗算回路214と、信号a215からペイロードOFDMシンボルa211に含まれる位相ノイズを除去し、デマッピングする位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221と、ビット信号a221に割り当てられているビット幅を軟判定ビット幅に削減するビタビ軟判定ビット選択回路230と、畳み込み符号を復号するビタビ復号器241とを備え、FFT演算により二次変調から復調された受信パケットに対して、ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアに、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役をとって対応するサブキャリアに乗じる構成としたので、伝播路位相補償と各サブキャリアの受信電力による重み付けを一括して行うことができ、OFDM復調装置において除算器を使用しないで、伝播路の補償を行うことができる。これにより、演算回路を減らすとともに、演算精度及び演算速度を向上させることが可能になる。
【0065】
例えば、図11に示す従来回路と比較して、乗算器一個と除算器一個を節約することができ、演算回路を減らすことで演算精度の劣化を防ぎ、除算器を使用しないことで演算処理の遅延も回避できる。
【0066】
また、従来回路では、ペイロードOFDMシンボルの伝播路推定用プリアンブルで除算することによるペイロードOFDMの正規化、伝播路推定用プリアンブルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算することによる受信電力の計算、正規化されたペイロードOFDMシンボルの受信電力による重み付けの3ステップの計算が必要であったのに対し、本実施の形態ではペイロードOFDMシンボルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算するという1ステップの計算で完了することにより、乗算器及び除算器の数の節約とともに、計算に要する遅延を少なくすることができる。
【0067】
第2の実施の形態
従来回路では、図11に示すように、OFDMデータ信号a103に含まれる各サブキャリアの情報を、分離回路111により分離し、複製回路112により複製した後、除算回路113により除算を行って正規化し、正規化された信号a115を基に、位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路121でペイロードOFDMシンボルに含まれる位相ノイズ除去してデマッピングする。乗算回路123による電力重み付けについても正規化された信号a121に対して受信電力で重み付けされる。すなわち、まずペイロードOFDMシンボルの正規化をし、正規化されたペイロードOFDMシンボルに対して受信電力又は振幅絶対値による重み付けを行うという一般的なディジタル信号処理の態様をとる。
【0068】
これに対し、第1の実施の形態のOFDM復調装置では、ペイロードOFDMシンボルに伝播路推定用プリアンブルの位相共役を乗算するという1ステップで計算を完了させるものである。これは、乗算回路214においては、伝播路推定用プリアンブルの位相共役信号a214とペイロードOFDMシンボルa211について、正規化していない信号を基に、複素乗算することを意味する。正規化をせずに乗算することについては、本発明者は以下のような点を考察した。
・乗算回路214から出力される受信電力で重み付けされた信号a215についても正規化された信号ではないため、位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221において、位相ノイズ補償によりデータシンボルのレベルが下がる場合がある。これは、位相ノイズベクトル等化していないので信号の大きさにバラツキがあることによるものである。
【0069】
・位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路221に入力されるデータは、もともとパケットごとに信号レベルが異なることや、特に乗算などの演算の計算結果で上位ビットに空のビットが発生してさらに信号レベルに格差が生じるなどの原因により、増大するビット数幅を保持されている必要が考えられる。
【0070】
・信号データに割り当てるビット数幅が増大することは、乗算演算の負担が大きくなるうえ、そのまま乗算回路214の規模が肥大することに等しく、図11の除算回路113及び乗算回路123を削減することができた効果が減少する。
【0071】
そこで、第2の実施の形態では、各演算ごとに、参照シンボルの最大値でデータシンボルの各情報を規格化し、必要に応じてクリッピングする規格化手段を設ける。
【0072】
図8は、本発明の第2の実施の形態のOFDM復調装置の構成を示す図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して重複部分の説明を省略する。
【0073】
図8において、乗算回路214の前段に、振幅調整回路250(規格化手段)を配置する。FFT回路、伝播路補償回路、位相ノイズ除去回路などでは、内部で乗算演算などが行われることによりデータのビット数幅が大きくなるうえ、上位ビットが空になる可能性がある。振幅調整回路250の基本機能は、前記ビット数幅の広いデータを受け取り、伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアにのせられたデータの中から最大絶対値を検出し、そのデータの最大絶対値からビットシフト量を計算し、その値にしたがって同OFDMパケット内に含まれる全てのデータの振幅調整を行うことである。この振幅調整の度合い(振幅調整値)は、同パケットに含まれるデータが復調処理をなされている間だけ有効とし、次のOFDMパケットが到達したときは、同じ手続きにより振幅調整の度合いは更新されるものとする。
【0074】
図9は、上記振幅調整回路250の構成を示す図である。
【0075】
図9において、211は伝播路推定用プリアンブル分離回路、251はフォーマット変換回路、252は論理和回路、253はビットシフト量決定回路、254は上位ビット切り取り及び丸め込み回路、255は下位ビット切り取り回路である。
【0076】
振幅調整回路250は、加減乗除などの演算を含むためにデータのビット数幅が大きくなるうえ上位ビットが空になる可能性がある乗算回路214の前段に配置する。入力される信号は、先頭に伝播路推定用プリアンブルが付加されたOFDMデータシンボルから構成されるOFDMパケットである。まず、このOFDMパケットから伝播路推定用プリアンブルを抜き取り、値のフォーマットを変更し、符号ビットが付加された絶対値に変換する。ハードウェアの制限や演算の基本原理から任意に決定される、可能な最大ビットシフト量をN_msとする。プリアンブルに含まれる各サブキャリアのデータに関して、符号ビットを除く上位N_msビットを取り出し、それらの論理和を計算する。この論理和の計算結果はN_msビットの値であるが、MSBからみて初めて“1”がたつビットの位置が、伝播路推定用プリアンブルに含まれるサブキャリアの値の最大絶対値のMSSBの位置であり、プリアンブルに含まれる最大絶対値が有効に利用しているビットの位置を表す。この位置が論理和値の上位からN_lビット目であるとき、N_l−1をビットシフト量N_sと決定する。但し、論理和値に“1”がたたない場合は、ビットシフト量N_sはN_msと決定する。次に、同OFDMパケット内に含まれる全てのデータに対して、決定されたビットシフト量N_sだけMSB方向にビットシフトさせる。但し、ビットシフトを加えた結果としてデータが桁あふれをおこした場合は、丸め込みをして値を飽和させるものとする。また、下位ビットにはシフトした量だけ“0”で補完する。さらに、後ろに配置されている回路の入力ビット数幅に合うように、下位ビットを切り捨てるものとする。
【0077】
以上の操作を加えたデータを、直後に配置した乗算回路214に受け渡すことにより、割り当てられたビット数幅を効果的に利用して、数値を表現することが可能になる。
【0078】
このように、第2の実施の形態では、乗算回路214の前段に、参照シンボルの最大値でデータシンボルの各情報を規格化し、必要に応じてクリッピングする振幅調整回路250を設けているので、乗算回路214に受け渡すデータのビット数幅及び、乗算回路214内における演算ビット数を少なくすることができ、乗算回路規模の抑制を図ることが可能になる。
【0079】
なお、上記各実施の形態に係るOFDM復調装置では、OFDM復調装置の受信に適用した例であるが、二次変調から復調するものであればどのような装置に用いてもよく、また二次変調はOFDM変調には限定されない。例えば無線及び有線の送受信機、中継器、TVの映像検波回路等の各種復調装置に適用できることは言うまでもない。特に、OFDM方式を含むマルチキャリア変調方式全般に適用できるほか、CDMA等の同一時刻に広帯域の周波数帯城を使用して通信を行う無線通信装置に用いられる復調装置に適用して好適である。
【0080】
また、上記実施の形態では、OFDM復調装置、電力重み付け方法の名称を用いているが、これは説明の便宜上であり、例えばOFDM受信機、OFDM無線システム、マルチキャリア通信装置、受信電力による尤度付与方法等でもよく、また、通信装置等の一部に組み込まれたものであってもよい。
【0081】
さらに、上記OFDM復調装置を構成する分離回路、複製回路、ビット選択回路等の種類、数などは上述した各実施の形態に限られない。
【0082】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、OFDM復調装置において除算器を使用しないで、伝播路の補償を行うことができ、演算回路を減らすとともに、演算精度及び演算速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のOFDM復調装置の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態のOFDM復調装置の等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーションを示す図である。
【図3】本実施の形態のOFDM復調装置の等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーションを示す図である。
【図4】本実施の形態のOFDM復調装置の等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーションを示す図である。
【図5】本実施の形態のOFDM復調装置の等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーションを示す図である。
【図6】本実施の形態のOFDM復調装置の等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーションを示す図である。
【図7】本実施の形態のOFDM復調装置の等化することによる効果を説明するための16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーションを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のOFDM復調装置の構成を示す図である。
【図9】本実施の形態のOFDM復調装置の振幅調整回路の構成を示す図である。
【図10】16QAM変調されたOFDM信号のサブキャリアのコンスタレーション(信号配置)を示す図である。
【図11】従来のOFDM無線システムの受信器の概要を示す回路構成図である。
【図12】OFDM信号パケットの構成を示す図である。
【符号の説明】
200 OFDM復調装置
201 AGC回路
202 A/Dコンバータ
203 処理回路
210 伝播路補償回路(尤度付与手段)
211 分離回路(分離手段)
212 位相共役処理回路(位相共役計算手段)
213 複製回路
214 乗算回路(乗算手段)
221 位相ノイズ除去回路及びコンスタレーションデマッピング回路
230 ビタビ軟判定ビット選択回路
231 ビット選択回路
241 ビタビ復号器
250 振幅調整回路(規格化手段)
251 フォーマット変換回路
252 論理和回路
253 ビットシフト量決定回路
254 上位ビット切り取り及び丸め込み回路
255 下位ビット切り取り回路

Claims (5)

  1. 畳み込み符号を復号するビタビ復号器を備えるOFDM信号の復調装置において、
    二次変調から復調された受信パケットから、伝播路推定用プリアンブルとペイロードOFDMシンボルとを分離する分離手段と、
    前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役を計算する位相共役計算手段と、
    前記ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアと対応する前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役信号とを複素乗算する乗算手段と
    を備えることを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 前記位相共役は、前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相に対しての複素共役であることを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。
  3. さらに、前記伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルに基づいて、前記乗算手段に入力される前記ペイロードOFDMシンボルの情報を規格化する規格化手段を備えることを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。
  4. 前記規格化手段は、前記伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボルの最大値を基準にデータをクリッピングすることを特徴とする請求項3記載のOFDM復調装置。
  5. 畳み込み符号を復号するビタビ復号器への入力に受信電力に応じた重み付けをする電力重み付け方法において、
    二次変調から復調された受信パケットに対して、伝播路推定用プリアンブルとペイロードOFDMシンボルとを分離するステップと、
    前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役を計算するステップと、
    前記ペイロードOFDMシンボルの各サブキャリアに、対応する前記伝播路推定用プリアンブルの各サブキャリアの位相共役信号を乗算して電力による重み付けを行うステップと
    を有することを特徴とする電力重み付け方法。
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