JP3756082B2 - 組み合わせ遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の組み合わせ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
組み合わせ遊技機、例えばアレンジボール機では、複数個、例えば16個の入賞口を配列した入賞口手段を遊技盤上の遊技領域の下部に備え、発射手段により1ゲームにつき所定数、例えば16個の遊技球を遊技領域へと打ち込んで何れかの入賞口等へ入賞させ、遊技球が入賞した入賞口の組み合わせが予め定められた組み合わせとなったときに、その組み合わせの難易度に応じて払い出し手段により所定数の遊技球を賞球として払い出すようになっている。
【0003】
この種の組み合わせ遊技機では、前回の単位ゲームが終了してから所定の休止時間が経過するという第1の条件と、遊技者が発射ハンドルを操作して遊技球の発射が可能な状態になるという第2の条件とが共に満たされた時点で次の単位ゲームが開始されるようになっている。ここで、第1の条件については主制御手段側で判断され、第2の条件については、遊技者が発射ハンドルを把持したことを検出するタッチセンサと発射手段の作動を停止させる停止スイッチとが電気的に接続されている発射制御手段側で判断されるようになっている。
【0004】
単位ゲームの開始に際しては、前回の単位ゲームが終了してから所定時間が経過して第1の条件が満たされた時点で主制御手段から発射制御手段側に発射許可信号が送信され、その発射許可信号を受信した発射制御手段側が、タッチセンサの検出信号等により第2の条件が満たされたと判断した時点で発射手段を作動させ、遊技球の発射を開始させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の組み合わせ遊技機では、タッチセンサと停止スイッチとが発射制御手段にのみ接続されているため、主制御手段側では、単位ゲームの開始条件のうちの第2の条件、即ち遊技者が発射ハンドルを操作して遊技球の発射が可能な状態になったか否かについては認識することができず、実際の単位ゲームの開始時点を主制御手段側で正確に把握することができない欠点があった。
【0006】
主制御手段側で単位ゲームの開始時点を把握できなければ、例えば遊技状態に応じて音声演出やランプ演出、画像演出等を行ったり、或いは外部に正確な遊技情報を出力することができないため、遊技者や遊技ホール側は現在の遊技状態を容易に把握することができない等の種々の問題が生じる。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、単位ゲームの開始時点を主制御手段側で正確に把握可能とすることにより、遊技者側や遊技ホール側に現在の遊技状態を正確に伝達することが可能な組み合わせ遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技領域22に複数個の入賞口34が配置された遊技盤4と、前記遊技領域22に単位ゲーム毎に所定数の遊技球を順次発射する発射手段9と、遊技者の操作に基づいて前記発射手段9の発射力を調整する発射ハンドル10と、該発射ハンドル10又はその近傍に設けられ且つ遊技者が前記発射ハンドル10を把持していることを検出する把持検出手段15と、該発射ハンドル10又はその近傍に設けられ且つ前記発射手段9の作動を停止させる停止操作手段16と、主として前記遊技盤4側の遊技動作に関する制御を行う主制御手段51と、前記発射手段9の制御を行う発射制御手段53とを備えた組み合わせ遊技機において、前記把持検出手段15と前記停止操作手段16との少なくとも一方を、前記主制御手段51と前記発射制御手段53とに電気的に接続し、単位ゲームの開始時及び終了時における前記発射手段9による発射動作の開始及び終了は、前記把持検出手段15と前記停止操作手段16との少なくとも一方から前記主制御手段51側に出力される信号に基づいて前記主制御手段51から前記発射制御手段53に送信される発射開始コマンド及び発射停止コマンドにより前記発射制御手段53で制御され、単位ゲーム中における前記発射手段9による発射動作の停止及び再開は、前記把持検出手段15と前記停止操作手段16との少なくとも一方から前記発射制御手段53側に出力される信号に基づいて前記発射制御手段53により制御されるように構成されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をアレンジボール機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、外枠2と、この外枠2に開閉自在に枢着された前枠3を有する。前枠3には、遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側にガラス扉5と前面板6とが開閉自在に配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
【0010】
発射手段9は、発射レール11と、上皿7から発射レール11上に1個ずつ供給される遊技球を打撃する打撃槌12と、遊技者が発射ハンドル10を操作したときに打撃槌12を駆動する発射モータ13とを備え、単位ゲーム毎に所定数(例えば16個)の遊技球を遊技盤4側へと発射させるようになっている。
【0011】
発射ハンドル10には、図4に示すように、遊技者が打撃槌12の打撃力を調整するための操作レバー14と、遊技者が発射ハンドル10を把持していることを検出するタッチセンサ(把持検出手段)15と、発射手段9による発射動作を停止させるための停止スイッチ(停止操作手段)16とが設けられている。停止スイッチ16は、操作レバー14を操作している状態で遊技者が操作することによりON状態になる他、操作レバー14が初期位置(操作されていない状態)にあるときには自動的にON状態になるように構成されている。
【0012】
また、発射レール11の近傍には、発射レール11上の遊技球の有無等により、打撃槌12の打撃による遊技球の発射を検出する発射検出スイッチ17が設けられている。
【0013】
遊技盤4の前面には、図2に示すように、ガイドレール21が環状に装着されると共に、このガイドレール21の内側の遊技領域22の下部に入賞口手段23が配置され、また入賞口手段23の上側に図柄表示手段24、可変入賞手段25、得点増加手段26、始動手段27、作動手段28,29、普通入賞手段30,31等の各遊技部品が配置されている。
【0014】
入賞口手段23は、図3に示すように、遊技盤4の開口部32に裏側から着脱自在に装着された入賞ケース33と、この入賞ケース33に横一列状等に形成され且つ前側から入賞した遊技球を遊技盤4の裏側へと誘導する複数個、例えば16個の入賞口34と、各入賞口34に入賞した遊技球を検出する複数個、例えば16個の入賞検出スイッチ35とを備え、遊技盤4に沿って落下する遊技球が何れかの入賞口34に入賞して、入賞検出スイッチ35がその遊技球を検出するようになっている。
【0015】
入賞口手段23は、カバー36により前側から覆われており、このカバー36には、入賞表示手段37と得点表示手段38とが設けられている。入賞表示手段37は、各入賞口34に対応する複数個(例えば16個)の表示部39を含み、入賞口34に遊技球が入賞したときに、その入賞口34に対応する表示部39が発光等の特定表示に変化して入賞を表示するようになっている。
【0016】
表示部39は入賞口手段23の各入賞口34と上下に対応して左右方向に略一列状に配置されており、図3に示すようにカバー36側に設けられた表示レンズ部40と、この表示レンズ部40の裏側で入賞ケース33側に設けられたLED等の入賞表示ランプ41とを備え、入賞口34に入賞した遊技球を入賞検出スイッチ35が検出したときに、入賞表示ランプ41が点灯して表示レンズ部40が発光するように構成されている。
【0017】
単位ゲーム中に、例えば連続する4個の表示部39が発光状態となるなど、特定表示となった表示部39が予め定められた組み合わせとなった場合には、その組み合わせの難易度等に応じて所定数の遊技球が賞球として払い出されるようになっている。
【0018】
得点表示手段38は、特定表示となった表示部39が予め定められた組み合わせとなったときにその組み合わせの難易度等に応じて付与される得点をゲーム毎に表示するためのもので、入賞表示手段37の下側の例えば左右方向中央に配置されており、図3に示すように、カバー36側に設けられた表示レンズ部42と、この表示レンズ部42の裏側で入賞ケース33側に設けられた7セグメント式、その他の表示素子43とを備えている。
【0019】
入賞検出スイッチ35、入賞表示ランプ41、及び表示素子43は基板44に装着され、その基板44は入賞ケース33の下部に前側から着脱自在に固定されている。また、カバー36には、各入賞口34に対応して左から順番に1〜16までの数字が表示されている。
【0020】
入賞口手段23の上側近傍の遊技領域22には、入賞口34によって遊技球が入賞し易い箇所と入賞し難い箇所とができるように、多数の遊技釘45が設けられている。
【0021】
図柄表示手段24は、例えば液晶式の表示手段により構成されており、始動手段27が遊技球を検出することを条件に、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の遊技図柄24a〜24cが所定時間変動して停止するようになっている。遊技図柄24a〜24cには、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を使用可能であり、この実施形態では0〜9までの10種類の数字図柄が使用されている。
【0022】
可変入賞手段25は、図柄表示手段24の変動後の3個の遊技図柄24a〜24cが特定態様(例えば全てが「7・7・7」等のように同種図柄となる等の特定図柄の組み合わせ)となった場合に所定時間開放する開閉板46を備え、その内部が3個の通路に区画されており、その中央の通路が特定領域47に設定されている。特定領域47を遊技球が通過すると、作動手段28,29が有効となる。なお、特定領域47には、遊技球の通過を検出する通過検出スイッチ48が設けられている。
【0023】
得点増加手段26は、遊技球が入賞したときに得点を増加させるためのもので、有効状態にある作動手段28,29が遊技球を検出することを条件に所定時間開放する開閉爪49を備え、この得点増加手段26に遊技球が入賞したときにそのゲームで獲得した得点を増加(例えば2倍)させるようになっている。
【0024】
図5はアレンジボール機の制御系のブロック図である。制御系は、図5に示すように複数種類の制御機能別に分けられ、その各制御機能別に主制御手段51、払い出し制御手段52、発射制御手段53、表示制御手段54、ランプ制御手段55、音声制御手段56に分けて実装されている。なお、各制御手段51〜56は夫々個別の基板上に設けられ、それら各基板は、遊技機本体1の裏側の適宜個所にそれぞれ基板ケースに格納された状態で装着されている。
【0025】
主制御手段51は、主として遊技盤4側の遊技動作の制御を行うためのもので、乱数発生手段61、判定手段62、特別遊技状態発生手段63、入賞処理手段64、得点付与手段65、ゲーム更新手段66、外部出力手段67、制御コマンド送信手段68等を備え、CPU、ROM、RAM等の電子部品により構成されている。
【0026】
また、主制御手段51には、入賞口手段23の入賞検出スイッチ35、可変入賞手段25の特定領域47の通過検出スイッチ48等、遊技球の入賞を検出する各検出スイッチの他、発射検出スイッチ17、タッチセンサ15、停止スイッチ16等が電気的に接続されている。
【0027】
乱数発生手段61は、所定の乱数を繰り返し発生するようになっている。判定手段62は、乱数発生手段61からの抽出乱数値に基づいて遊技者に有利な特定遊技状態と不利な非特定遊技状態との何れにするかを択一的に選択し判定するためのもので、始動手段27が遊技球を検出することを条件に乱数発生手段61の発生乱数値を抽出して、その抽出乱数値が特定遊技判定乱数値のときに特定遊技状態とする旨を判定するようになっている。
【0028】
判定手段62が特定遊技状態と判定したときには、図柄表示手段24の変動後の遊技図柄24a〜24cが「7・7・7」等の特定態様で停止した後に、可変入賞手段25の開閉板46が所定時間開放するようになっている。
【0029】
特別遊技状態発生手段63は、可変入賞手段25に入賞した遊技球が特定領域47を通過して、通過検出スイッチ48がその遊技球の通過を検出することを条件に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生し、その後に最大所定ゲーム数(例えば14ゲーム等の複数ゲーム)の結果が得られるまで特別遊技状態を継続的に発生するようになっている。なお、可変入賞手段25に入賞した遊技球が再度特定領域47を通過した場合には、特別遊技状態発生手段63の作動はその時点で終了する。
【0030】
特別遊技状態では作動手段28,29が有効になり、この作動手段28,29に遊技球が入賞すれば得点増加手段26の開閉爪49が開放し、この得点増加手段26に遊技球が入賞することを条件に、そのゲームで獲得した得点が増加(例えば2倍)するようになっている。
【0031】
入賞処理手段64は、入賞口手段23の入賞口34等に遊技球が入賞したときに入賞検出スイッチ35等からの入賞信号に基づいて所定の入賞処理を行い、遊技球の入賞が確定する毎に各入賞口34に対応する入賞表示手段37の表示部39の表示を特定表示に変化させるためのものである。
【0032】
得点付与手段65は、各単位ゲーム毎に入賞役に応じて得点を付与するためのもので、入賞役の成立に必要な数(例えば4個)以上の遊技球が何れかの入賞口34に入賞したときに入賞役の成否の判定を行う機能と、入賞役が成立したときにその難易度に応じて得点を付与する機能と、特別遊技状態の発生中に得点増加手段26に遊技球が入賞したときに当該ゲームでの得点を増加(例えば2倍)させる機能等を備えている。なお、単位ゲーム当たりの得点は、最高で10点までとなっている。
【0033】
ゲーム更新手段66は、ゲームの更新処理を行うためのもので、ゲーム開始手段71とゲーム終了手段72とを備えている。
【0034】
ゲーム開始手段71は、単位ゲームの開始条件が満たされた場合に次の単位ゲームを開始させるためのもので、前回の単位ゲームが終了して所定の休止時間が経過し、且つ遊技球の発射が可能な状態となることを条件に、発射手段9による発射を開始させて単位ゲームを開始させるようになっている。ここで、ゲーム開始手段71は、タッチセンサ15から検出信号が出力され、且つ停止スイッチ16からON信号が出力されていない場合に、遊技球の発射が可能な状態にあるものと判断する。
【0035】
ゲーム終了手段72は、単位ゲームの終了条件が満たされた場合に当該ゲームを終了させるためのもので、所定個数(例えば16個)の遊技球の発射が終了して所定時間経過したこと、所定個数(例えば16個)の遊技球の全ての入賞が検出されたこと、遊技図柄24a〜24cの変動が終了していること、賞球の払い出しが終了していること、下皿満杯エラーや球切れエラー等の所定のエラーが発生していないこと等の各条件が満たされたときに、当該ゲームを終了させて入賞表示手段19等の入賞表示を初期状態に戻すようになっている。
【0036】
なお、ゲーム終了手段72は、発射検出スイッチ17からの検出信号等に基づいて遊技球の発射個数を計数すると共に、その発射個数が所定個数(例えば16個)に達したときに、ゲームの終了処理に先立って発射手段9による発射を終了させるようになっている。ここで、遊技領域22に到達することなく戻ってきた戻り球が検出された場合には、その戻り球の個数分だけ発射個数を減算して、遊技領域22に到達した発射球の個数である実発射個数が所定個数に達したときに発射手段9を停止させるようにし、また所定数の遊技球を発射した後で戻り球が検出された場合には、その戻り球の個数分だけ追加的に発射するようにすればよい。
【0037】
外部出力手段67は、各単位ゲーム毎の遊技中を示す信号を遊技機外部の例えば管理装置69に出力するためのもので、外部の信号線を接続可能なコネクタ等を備え、例えばゲーム開始手段71によって単位ゲームが開始されてからゲーム終了手段72によってその単位ゲームが終了されるまで、遊技中(ゲーム中)を示す遊技中信号を出力するようになっている。
【0038】
制御コマンド送信手段68は、各制御手段52〜56に制御コマンドを一方向通信により送信するためのもので、判定手段62の判定結果に基づいて表示制御手段54側に図柄制御コマンドを送信する機能、得点付与手段65の得点に基づいて表示制御手段54側に得点表示制御コマンドを送信する機能、入賞処理手段64の入賞処理に基づいて表示制御手段54側に入賞表示制御コマンドを送信する機能、得点付与手段65の得点に基づいて払い出し制御手段52に賞球の払い出し制御コマンドを送信する機能、ゲーム更新手段66の発射開始/終了制御に基づいて払い出し制御手段52を介して発射制御手段53側に発射開始/停止コマンド(発射開始/停止信号)を送信する機能、ゲーム更新手段66のゲーム更新処理や特別遊技状態の発生等の遊技状態等に基づいてランプ制御手段55側にランプ表示制御コマンドを送信する機能、ゲーム更新手段66のゲーム更新処理や特別遊技状態の発生等の遊技状態等に基づいて音声制御手段56側に音声制御コマンドを送信する機能等を有する。
【0039】
払い出し制御手段52は、主制御手段51側から発射開始/停止コマンドがあったときに発射制御手段53への電源の供給を開始/停止すると共に発射制御信号の出力を開始/停止する機能と、主制御手段51側から払い出し制御コマンドがあったときに、遊技機本体1の裏側に設けられた払い出し手段81を作動させて、所定数の賞球を払い出させる機能とを備えている。
【0040】
発射制御手段53は、払い出し制御手段52から供給される電源及び発射制御信号に基づいて発射手段9の発射制御を行うもので、操作レバー14が電気的に接続されている。発射制御手段53は、払い出し制御手段52が発射制御信号の出力を開始することにより発射手段9の作動を開始させ、払い出し制御手段52が発射制御信号の出力を停止することにより発射手段の作動を終了させるようになっている。
【0041】
表示制御手段54は、入賞表示制御手段73、得点表示制御手段74、図柄表示制御手段75等を備え、CPU、ROM、RAM等により構成されている。
【0042】
入賞表示制御手段73は、入賞表示手段37の表示制御を行うためのもので、遊技球が何れかの入賞口34に入賞して入賞表示制御コマンドがあったときに、その入賞口34に対応する表示部39を特定表示、例えば発光状態に変化させるようになっている。
【0043】
得点表示制御手段74は、得点表示手段38の得点の表示制御を行うためのもので、得点表示制御コマンドがあったときに、得点表示手段38にそのコマンドに応じた得点を表示させるようになっている。
【0044】
図柄表示制御手段75は、判定手段62の判定結果に応じて図柄表示手段24の遊技図柄24a〜24cの変動制御を行うためのもので、始動手段27の遊技球の検出により遊技図柄24a〜24cが変動を開始し、判定手段62の判定結果が特定遊技判定のときに「7・7・7」等の特定態様で、非特定遊技判定のときに非特定態様で夫々停止すべく、所定時間変動後の遊技図柄24a〜24cを判定結果に基づいて特定態様又は非特定態様で停止させるようになっている。
【0045】
ランプ制御手段55は、主制御手段51側からのランプ表示制御コマンドがあったときに、前枠3、遊技盤4等の遊技機本体1の前面側の表示ランプ82を発光又は点滅発光させるようになっている。音声制御手段56は、主制御手段51側からの音声制御コマンドがあったときに、スピーカ等の音声発生手段83から所定の音声を発生させるようになっている。
【0046】
次に上記構成のアレンジボール機における動作を、図6に示すタイムチャートを適宜参照しつつ説明する。なお、図6に示すa1,a2等の符号を説明中に適宜使用し、タイムチャートとの対応関係を明らかにする。
【0047】
ゲームに際して遊技者が発射ハンドル10を把持し、操作レバー14を操作すると、操作レバー14によってON状態となっていた停止スイッチ16がOFF状態になると共にタッチセンサ15から検出信号が出力される(a1)。これにより、ゲーム開始手段71の制御によって外部出力手段67から遊技中信号の出力が開始される(a2)と共に、主制御手段51から払い出し制御手段52に発射開始コマンドが送信される(a3)。払い出し制御手段52は、発射開始コマンドを受信すると、発射制御手段53への電源の供給を開始すると共に、発射制御信号を出力する(a4)。これにより、発射制御手段53が発射手段9の発射動作を開始し(a5)、上皿7から発射レール11上に順次供給される遊技球がガイドレール21を経て遊技領域22へと順次打ち込まれて行く。
【0048】
また、ゲーム開始と同時に主制御手段51からランプ制御手段55、音声制御手段56に対してランプ表示制御コマンド、音声制御コマンドが送信され、これによって表示ランプ82による表示演出、音声発生手段83による音声演出が開始される。この表示ランプ82、音声発生手段83による演出の開始により、遊技者は単位ゲームの開始を容易に認識できる。
【0049】
発射手段9によって遊技球が発射されると、発射検出スイッチ17がその発射を検出し(a6)、その検出信号に基づいてゲーム終了手段72が発射数を計数する。遊技領域22に打ち込まれた遊技球は、入賞口手段23の何れかの入賞口34に入賞するか、又は普通入賞手段30,31等に入賞してから、遊技盤4の裏側へと案内されて行く。遊技球が入賞口34に順次入賞すると、入賞検出スイッチ35がその遊技球を検出し(a7)、入賞表示制御手段73の制御によってその入賞口34に対応する表示部39が発光して入賞を表示すると共に、得点付与手段65が入賞役の成否を判定する。
【0050】
例えば、入賞口手段23の入賞口34の内、左側の1番目から4番目までの入賞口34に遊技球が入賞すると、それに対応して入賞表示手段37の左側の1番目から4番目までの表示部39が発光し、入賞役が成立する。そして、4個目の遊技球が入賞した時点で得点付与手段65が入賞役の成立を判定し、その入賞役に応じた得点を付与する。一方、得点付与手段65により得点が付与されると、得点表示制御手段74の制御により得点表示手段38が「1」等の得点を表示すると共に、払い出し制御手段52の制御により払い出し手段81が作動して、その得点に応じて賞球を上皿7へと払い出す。
【0051】
始動手段27に遊技球が入賞すると、判定手段62が乱数発生手段61の発生乱数値を抽出して、その抽出乱数値から特定遊技状態とするか否かを判定し、その判定結果に基づいて図柄表示制御手段75の制御により図柄表示手段24の遊技図柄24a〜24cが変動を開始する。遊技図柄24a〜24cは、変動開始から所定時間経過した後、判定手段62の判定結果に基づいて、その判定結果が特定遊技判定のときに特定態様となり、非特定遊技判定のときに非特定態様となるように、図柄表示制御手段75の制御により所定の変動パターンで変動して、所定種類の特定態様又は非特定態様で停止する。
【0052】
遊技図柄24a〜24cが特定態様で停止し確定すると、可変入賞手段25の開閉板46が開放して、上方から落下する遊技球を作動口内へと誘導する。可変入賞手段25に入賞した遊技球が特定領域47を通過すれば、通過検出スイッチ48がその遊技球の通過を検出し、特別遊技状態発生手段63が作動を開始して、所定ゲーム数に亘って継続的に特別遊技状態が発生する。
【0053】
特別遊技状態の発生中は作動手段28,29が有効になり、この作動手段28,29に遊技球が入賞すれば、得点増加手段26が所定時間開放する。そして、得点増加手段26に遊技球が入賞すると、得点付与手段65がそのゲーム中に獲得した得点を例えば2倍に増加させる。
【0054】
発射検出スイッチ17からの検出信号に基づく発射数の計数値が所定数(16個)に達すると(a6e)、ゲーム終了手段72の制御により、主制御手段51から払い出し制御手段52に発射停止コマンドが送信される(a8)。払い出し制御手段52は、発射停止コマンドを受信すると、発射制御手段53への電源の供給を停止すると共に発射制御信号の出力を停止して(a9)、発射制御手段53は発射手段9の作動を停止させる(a10)。
【0055】
その後、所定個数(16個)の遊技球の発射が終了して所定時間経過したこと、所定個数(16個)の遊技球の全ての入賞が検出されたこと(a7)、遊技図柄24a〜24cの変動が終了していること、賞球の払い出しが終了していること、所定のエラーが発生していないこと等の各条件が満たされたときに、ゲーム終了手段72によって当該ゲームが終了され、入賞表示手段19等の入賞表示が初期状態に戻されると共に、外部出力手段67からの遊技中信号の出力が停止される(a11)。
【0056】
例えば、単位ゲームが終了した後も遊技者が発射ハンドル10を把持したままであれば、前回のゲームが終了して所定の休止時間が経過した時点でゲーム開始手段71により次の単位ゲームが開始される(a12)。
【0057】
一方、単位ゲームが終了(a22)する前後に遊技者が発射ハンドル10から手を離し(a21)、その状態が継続している場合には、ゲーム開始手段71は、前回のゲームが終了して所定の休止時間が経過した時点(a23)では次の単位ゲームを開始せず、遊技者が再び発射ハンドル10を操作して遊技球を発射可能な状態になった時点(a24)で次の単位ゲームを開始させる。そしてその時点で、外部出力手段67からの遊技中信号の出力が再開される(a25)。
【0058】
このように、主制御手段51側にタッチセンサ15及び停止スイッチ16が電気的に接続されていることにより、実際の単位ゲームの開始時点、即ち前回のゲームが終了して所定の休止時間が経過し、且つ遊技球を発射可能な状態になった時点を主制御手段51側で正確に認識することができ、例えば、外部出力手段67から出力される遊技中信号、表示ランプ82による表示演出、音声発生手段83による音声演出等により、遊技ホール側や遊技者が現在の遊技状態を正確且つ容易に確認することができる。
【0059】
単位ゲーム中に遊技者が発射ハンドル10から手を離した場合には(a13)、タッチセンサ15からの信号等によってこれを認識した主制御手段51から払い出し手段52に対して発射停止コマンドが送信され(a14)、払い出し制御手段52の制御によって発射制御手段53への電源の供給が一旦停止されると共に発射制御信号の出力が停止され(a15)、発射制御手段53により発射手段9の作動が一旦停止される(a16)。そして再び遊技者が発射ハンドル10を把持して操作すると(a17)、主制御手段51から払い出し制御手段52に対して発射開始コマンドが送信され(a18)、払い出し制御手段52の制御によって発射制御手段53への電源の供給が再開されると共に発射制御信号の出力が再開され(a19)、発射制御手段53により発射手段9の作動が再開される(a20)。
【0060】
以上説明したように、本実施形態では、タッチセンサ15と停止スイッチ16とを主制御手段51に電気的に接続しているため、遊技者が発射ハンドル10を操作して遊技球の発射が可能な状態となったことを主制御手段51側で認識でき、単位ゲームの開始時点を主制御手段51側で正確に把握できる。これにより、遊技者側や遊技ホール側に現在の遊技状態を正確に伝達することが可能となる。
【0061】
主制御手段51は、タッチセンサ15からの信号と停止スイッチ16からの信号とに基づいて発射手段9による発射が可能な状態であることを認識することを条件に単位ゲームを開始させると共に、発射制御手段53に対して発射開始信号及び発射停止信号を払い出し制御手段52を介して間接的に送信し、発射制御手段53は、発射開始信号及び発射停止信号に基づいて発射手段9の発射制御を行うように構成されているため、主制御手段51側からの制御により、遊技者の発射ハンドル10の操作状況に応じた発射動作の開始/停止を行うことが可能である。
【0062】
主制御手段51は、遊技機外部に対して単位ゲーム中であることを示す情報を出力する外部出力手段67を備えているため、この外部出力手段67からの情報を例えば外部の管理装置等で取得することができ、例えば遊技ホール側で現在の遊技状態を正確に把握することができる。
【0063】
図7及び図8は本発明の第2の実施形態を例示し、タッチセンサ15と停止スイッチ16とを、主制御手段51側だけでなく発射制御手段53側にも電気的に接続した例を示している。このような構成とすることで、単位ゲーム中に遊技者が一時的に発射ハンドル10から手を離した場合には、主制御手段51からの制御に頼ることなく、発射制御手段53側のみで発射手段9の作動停止/再開を迅速且つ容易に行うことができる。
【0064】
即ち、図8に示すように、単位ゲーム中に遊技者が発射ハンドル10から手を離した場合には(a31)、タッチセンサ15からの信号等によってこれを認識した発射制御手段53の制御によって発射手段9の作動が一旦停止される(a32)。そして再び遊技者が発射ハンドル10を把持して操作すると(a33)、発射制御手段53の制御によって発射手段9の作動が再開される(a34)。
【0065】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、この実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、実施形態ではタッチセンサ15と停止スイッチ16とを共に主制御手段51側に電気的に接続したが、何れか一方のみを接続し、その一方からの信号のみに基づいて発射が可能な状態か否かを判断するようにしてもよい。
【0066】
例えば、実施形態のように、操作レバー14が初期位置(操作されていない状態)にあるときには停止スイッチ16が自動的にON状態になるように構成されている場合には、停止スイッチ16からの信号のみに基づいて発射が可能な状態か否かを略正確に判断することが可能である。第2の実施形態の場合の発射制御手段53側への接続についても同様である。
【0067】
主制御手段51からの発射開始/停止コマンド(信号)は、払い出し制御手段52を経由することなく直接的に発射制御手段53側に送信するようにしてもよいし、払い出し制御手段52以外の手段(基板)を経由して送信するようにしてもよい。
【0068】
外部出力手段67は、例えば主制御手段51以外の基板等を経由して間接的に遊技中信号を出力するものであってもよい。もちろん、遊技中信号以外の信号を出力可能に構成してもよい。
【0069】
なお、実施形態ではアレンジボール機について例示しているが、雀球遊技機等の他の組み合わせ遊技機でも同様に実施できることはいうまでもない。また遊技媒体としてメダルを用いるメダル投入式、発射手段9と遊技盤4側との間で遊技球を循環させる循環式等でもよい。
【0070】
【発明の効果】
本発明では、遊技領域22に複数個の入賞口34が配置された遊技盤4と、遊技領域22に単位ゲーム毎に所定数の遊技球を順次発射する発射手段9と、遊技者の操作に基づいて発射手段9の発射力を調整する発射ハンドル10と、該発射ハンドル10又はその近傍に設けられ且つ遊技者が発射ハンドル10を把持していることを検出する把持検出手段15と、該発射ハンドル10又はその近傍に設けられ且つ発射手段9の作動を停止させる停止操作手段16と、主として遊技盤4側の遊技動作に関する制御を行う主制御手段51と、発射手段9の制御を行う発射制御手段53とを備えた組み合わせ遊技機において、把持検出手段15と停止操作手段16との少なくとも一方を、主制御手段51と発射制御手段53とに電気的に接続し、単位ゲームの開始時及び終了時における発射手段9による発射動作の開始及び終了は、把持検出手段15と停止操作手段16との少なくとも一方から主制御手段51側に出力される信号に基づいて主制御手段51から発射制御手段53に送信される発射開始コマンド及び発射停止コマンドにより発射制御手段53で制御され、単位ゲーム中における発射手段9による発射動作の停止及び再開は、把持検出手段15と停止操作手段16との少なくとも一方から発射制御手段53側に出力される信号に基づいて発射制御手段53により制御されるように構成されているため、遊技者が発射ハンドル10を操作して遊技球の発射が可能な状態となったことを主制御手段51側で認識でき、単位ゲームの開始時点を主制御手段51側で正確に把握できる。これにより、遊技者側や遊技ホール側に現在の遊技状態を正確に伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すアレンジボール機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すアレンジボール機の遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す入賞口手段の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す発射ハンドルの斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す各種信号の変化状態を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す各種信号の変化状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
4 遊技盤
9 発射手段
10 発射ハンドル
15 タッチセンサ(把持検出手段)
16 停止スイッチ(停止操作手段)
22 遊技領域
34 入賞口
51 主制御手段
53 発射制御手段
67 外部出力手段
Claims (2)
- 遊技領域(22)に複数個の入賞口(34)が配置された遊技盤(4) と、前記遊技領域(22)に単位ゲーム毎に所定数の遊技球を順次発射する発射手段(9) と、遊技者の操作に基づいて前記発射手段(9) の発射力を調整する発射ハンドル(10)と、該発射ハンドル(10)又はその近傍に設けられ且つ遊技者が前記発射ハンドル(10)を把持していることを検出する把持検出手段(15)と、該発射ハンドル(10)又はその近傍に設けられ且つ前記発射手段(9) の作動を停止させる停止操作手段(16)と、主として前記遊技盤(4) 側の遊技動作に関する制御を行う主制御手段(51)と、前記発射手段(9) の制御を行う発射制御手段(53)とを備えた組み合わせ遊技機において、前記把持検出手段(15)と前記停止操作手段(16)との少なくとも一方を、前記主制御手段(51)と前記発射制御手段 (53) とに電気的に接続し、単位ゲームの開始時及び終了時における前記発射手段 (9) による発射動作の開始及び終了は、前記把持検出手段 (15) と前記停止操作手段 (16) との少なくとも一方から前記主制御手段 (51) 側に出力される信号に基づいて前記主制御手段 (51) から前記発射制御手段 (53) に送信される発射開始コマンド及び発射停止コマンドにより前記発射制御手段 (53) で制御され、単位ゲーム中における前記発射手段 (9) による発射動作の停止及び再開は、前記把持検出手段 (15) と前記停止操作手段 (16) との少なくとも一方から前記発射制御手段 (53) 側に出力される信号に基づいて前記発射制御手段 (53) により制御されるように構成されていることを特徴とする組み合わせ遊技機。
- 前記主制御手段(51)は、遊技機外部に対して単位ゲーム中であることを示す情報を直接的若しくは間接的に出力する外部出力手段 (67) を備えたことを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ遊技機。
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