JP3755501B2 - 脈拍計、脈拍計の制御方法、時計型情報機器、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、脈拍計、脈拍計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特に人体の一部に装着して歩行中あるいは走行中の脈拍を測定する脈拍計、脈拍計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人体の一部に装着して歩行中あるいは走行中の脈拍を測定する脈波計が知られている。
たとえば、特許文献1には、腕時計型の脈拍計が開示されている。
上記特許文献1に開示されている脈拍計は、体動信号の周波数分析結果に基づいて体動信号の高調波成分のすべてに相当する周波数成分を脈波信号の周波数分析結果から除去し、体動信号の高調波成分が除去された脈波信号の周波数分析結果のなかから最大のパワーを有する周波数成分を抽出し、当該抽出した周波数成分に基づいて脈拍数を算出するという構成を採っていた。
【0003】
【特許文献1】
特許第2816944号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の脈拍計においては、体動信号の周波数分析結果に基づいて体動信号の高調波成分のすべてに相当する周波数成分を脈波信号の周波数分析結果から除去した後に脈波信号の高調波成分に相当する周波数成分を特定する構成を採っていたため、周波数成分的な見地からみて、体動成分に脈波成分が重なっているような場合には、体動成分の除去時に脈波成分も同時に除去されてしまい、正確な脈拍数算出が行えなくなってしまうという問題点があった。ここで、体動成分に脈波成分が重なっているような場合とは、具体的には、脈拍数と動作ピッチが等しくなった場合をいう。一般的に、歩行時のピッチは100〜120で、この時の脈拍数も100〜120程度になる場合が多く、個人差はあるものの、歩行時には脈波成分と体動成分が重なる場合が多い。
そこで、本発明の目的は、脈波成分に体動成分が重なったような場合であっても、正確に脈拍数算出を行うことができる脈拍計、脈拍計の制御方法、脈拍計制御用の制御プログラムおよび制御プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、脈拍計は、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、前記脈波信号について周波数分析を行う周波数分析部と、前記周波数分析部における周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別する算出対象判別部と、
前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
上記構成によれば、周波数分析部は、脈波検出部が出力した脈波信号について周波数分析を行う。
候補抽出部は、周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する。
位相角情報検出部は、抽出された候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する。
これらにより、算出対象判別部は、位相角情報に基づいて候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別し、脈拍数算出部は、脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する。
【0007】
この場合において、前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、前記算出対象判別部は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記脈拍数算出対象のスペクトルとするようにしてもよい。
【0008】
また、脈拍計は、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、体動センサを有し、体動信号を出力する体動検出部と、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行う周波数分析部と、前記周波数分析部における周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する候補特定部と、前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する第1算出対象判別部と、前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する第2算出対象判別部と、前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、脈波検出部は、脈波信号を周波数分析部に出力する。一方、体動検出部は、体動信号を周波数分析部に出力する。
周波数分析部は、脈波信号および体動信号のそれぞれについて周波数分析を行い、候補抽出部は、周波数分析結果から脈波信号および体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する。
候補特定部は、脈波信号および体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する。
第1算出対象判別部は、脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する。
そして、位相角情報検出部は、第1スペクトルが存在しない場合に、脈波信号に対応する抽出された候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する。
第2算出対象判別部は、位相角情報に基づいて候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する。
脈拍数算出部は、第1スペクトルあるいは第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する。
【0010】
この場合において、前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは前記体動信号に対応する抽出された前記候補スペクトルの位相と前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルとの位相に対応する単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、前記第2算出対象判別部は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきの大きいあるいは最も単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記第2スペクトルとするようにしてもよい。
【0011】
また、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部を備えた脈拍計の制御方法は、前記脈波信号について周波数分析を行う周波数分析過程と、前記周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する候補抽出過程と、抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出過程と、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別する算出対象判別過程と、前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出過程と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
この場合において、前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、前記算出対象判別過程は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記脈拍数算出対象のスペクトルとするようにしてもよい。
【0013】
また、脈波センサを有し脈波信号を出力する脈波検出部および体動センサを有し体動信号を出力する体動検出部を備えた脈拍計の制御方法は、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行う周波数分析過程と、前記周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する候補抽出過程と、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する候補特定過程と、前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する第1算出対象判別過程と、前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出過程と、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する第2算出対象判別過程と、前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出過程と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
この場合において、前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは前記体動信号に対応する抽出された前記候補スペクトルの位相と前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルとの位相に対応する単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、前記第2算出対象判別過程は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきの大きいあるいは最も単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記第2スペクトルとするようにしてもよい。
【0015】
また、身体の脈波検出位置に装着され、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、腕に装着される装置本体部と、を備えた腕時計型情報機器は、前記装置本体部は、前記脈波信号について周波数分析を行う周波数分析部と、前記周波数分析部における周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別する算出対象判別部と、前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、前記脈拍数を表示する表示部と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
また、身体の脈波検出位置に装着され、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、腕に装着される装置本体部と、を備えた腕時計型情報機器は、前記装置本体部は、体動センサを有し、体動信号を出力する体動検出部と、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行う周波数分析部と、前記周波数分析部における周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する候補特定部と、前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する第1算出対象判別部と、前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する第2算出対象判別部と、前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、前記脈拍数を表示する表示部と、を備えたことを特徴としている。
【0017】
また、脈波センサを有し脈波信号を出力する脈波検出部を備えた脈拍計をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、前記脈波信号について周波数分析を行わせ、前記周波数分析結果から候補スペクトルを抽出させ、抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出させ、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別させ算出対象判別過程と、前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出させる、とを特徴としている。
【0018】
また、脈波センサを有し脈波信号を出力する脈波検出部および体動センサを有し体動信号を出力する体動検出部を備えた脈拍計をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行わせ、前記周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出させ、前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定させ、前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別させ、前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出させ、前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別させ、前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出させる、ことを特徴としている。
さらに上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録するようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の腕時計型情報機器(脈拍計)の構成を示す説明図である。
腕時計型情報機器1は、大別すると、腕時計構造を有する装置本体10と、この装置本体10に接続されるケーブル20と、このケーブル20の先端側に設けられた脈波センサ30と、を備えて構成されている。
ケーブル20の一端側にはコネクタピース80が構成されている。このコネクタピース80は、装置本体10の6時の側に構成されているコネクタ部70に対して着脱自在に構成されている。
装置本体10には、腕時計における12時方向から腕に巻きついてその6時方向で固定されるリストバンド12が設けられている。このリストバンド12によって、装置本体10は、腕に着脱自在に装着される。
【0020】
図2は、腕時計型情報機器の脈波センサ30近傍の断面図である。
脈波センサ30は、センサ固定用バンド40によって遮光された状態で人差し指の根元から指関節までの間に装着されている。このように、脈波センサ30を指の根元に装着することにより、ケーブル20が短くて済むので、ケーブル20は、ランニング中に邪魔にならない。また、掌から指先までの体温の分布を計測すると、寒いときには、指先の温度が著しく低下するのに対し、指の根元の温度は比較的低下しない。従って、指の根元に脈波センサ30を装着すれば、寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈拍数などを正確に計測できるのである。
【0021】
図3は、腕時計型情報機器1の装置本体を、リストバンドやケーブルなどを外した状態で示す平面図、図4は、腕時計型情報機器1を3時の方向からみた側面図である。
図3において、装置本体10は、樹脂製の時計ケース11(本体ケース)を備えている。時計ケース11の表面側には、現在時刻や日付に加えて、走行時や歩行時のピッチ、及び脈拍数などの脈波情報などを表示するELバックライト付きの液晶表示装置13(表示装置)が設けられている。
液晶表示装置13には、表示面の左上側に位置する第1のセグメント表示領域131、右上側に位置する第2のセグメント表示領域132、右下側に位置する第3のセグメント表示領域133、及び左下側に位置するドット表示領域134が構成されており、ドット表示領域134では、各種の情報をグラフィック表示可能である。
時計ケース11の内部には、ピッチを求めるための体動センサ302(図6参照)が内蔵されており、この体動センサ302としては、加速度センサなどを用いることができる。
【0022】
また、時計ケース11の内部には、各種の制御やデータ処理を行う制御部5が設けられている。この制御部5は、体動センサ302による検出結果(体動信号)に基づいてピッチを求め、液晶表示装置13に表示する。さらにまた制御部5は、脈波センサ30による検出結果(脈波信号)に基づいて脈拍数の変化などを求め、液晶表示装置13で表示する。
この場合において、制御部5には、計時回路も構成されているため、通常時刻、ラップタイム、スプリットタイムなども液晶表示装置13に表示可能となっている。
【0023】
また、時計ケース11の外周部には、時刻合わせや表示モードの切り換えなどの外部操作を行うためのボタンスイッチ111〜115が構成されている。また、時計ケースの表面には、大きめのボタンスイッチ116、117が構成されている。
腕時計型情報機器1の電源は、時計ケース11に内蔵されているボタン形の小型の電池59であり、ケーブル20は、電池59から脈波センサ30に電力を供給するとともに、脈波センサ30の検出結果を時計ケース11の制御部5に入力している。
腕時計型情報機器1では、その機能を増やすにともなって、装置本体10を大型化する必要がある。しかしながら、装置本体10には、腕に装着されるという制約があるため、装置本体10を腕時計における6時及び12時の方向に向けては拡大できない。
そこで、本実施形態では、装置本体10には、3時及び9時の方向における長さ寸法が6時及び12時の方向における長さ寸法よりも長い横長の時計ケース11を用いてある。
【0024】
この場合において、リストバンド12は、3時の方向側に偏った位置で接続しているため、リストバンド12からみると、腕時計における9時の方向には、3時の方向とは異なり張出部分101が設けられている。従って、横長の時計ケース11を用いたわりには、手首を自由に曲げることができ、また、転んでも手の甲を時計ケース11にぶつけたりすることもない。
時計ケース11の内部において、電池59に対して9時の方向には、ブザー用の偏平な圧電素子58が配置されている。電池59は、圧電素子58に比較して重いため、装置本体10の重心位置は、3時の方向に偏った位置にある。この重心が偏っている側にリストバンド12が接続しているので、装置本体10を腕に安定した状態で装着できる。また、電池59と圧電素子58とを平面方向に配置してあるため、装置本体10を薄型化できる。これとともに、図4に示すように、裏面部119に電池蓋118を設けることによって、ユーザーは、電池59を簡単に交換できる。
【0025】
図4において、時計ケース11の12時の方向には、リストバンド12の端部に取り付けられた止め軸121を保持するための連結部105が形成されている。時計ケース11の6時の方向には、腕に巻かれたリストバンド12が長さ方向の途中位置で折り返されるとともに、この途中位置を保持するための留め具122が取り付けられる受け部106が形成されている。
装置本体10の6時の方向において、裏面部119から受け部106に至る部分は、時計ケース11と一体に成形されて裏面部119に対して約115[゜]の角度をなす回転止め部108になっている。すなわち、リストバンド12によって装置本体10を左の手首L(腕)の上面部L1(手の甲の側)に位置するように装着したとき、時計ケース11の裏面部119は、手首Lの上面部L1に密着する。これと並行して、回転止め部108は、橈骨Rのある側面部L2に当接する。
【0026】
この状態で、装置本体10の裏面部119は、橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じになる。これとともに、回転止め部108と裏面部119との屈曲部分109から回転止め部108にかけては、橈骨Rに当接する感じになる。このように、回転止め部108と裏面部119とは、約115°という解剖学的に理想的な角度をなしているため、装置本体10を矢印Aまたは矢印Bの方向に回そうとしても、装置本体10は、腕Lの周りを不必要にずれることがない。
また、裏面部119及び回転止め部108によって腕の回りの片側2ヵ所で装置本体10の回転を規制するだけである。このため、腕が細くても、裏面部119及び回転止め部108は確実に腕に接するので、回転止め効果が確実に得られる。さらに、腕が太くても窮屈な感じがない。
【0027】
図5は、実施形態の脈波センサ30の断面図である。
図5において、脈波センサ30は、そのケース体としてのセンサ枠36の裏側に裏蓋402が被されることによって、内側に部品収納空間400が構成されている。部品収納空間400の内部には、回路基板35が配置されている。回路基板35には、LED31、フォトトランジスタ32、その他の電子部品が実装されている。脈波センサ30には、ブッシュ493によってケーブル20の端部が固定され、ケーブル20の各配線は、各回路基板35のパターン上にはんだ付けされている。ここで、脈波センサ30は、ケーブル20が指の根元側から装置本体10の側に引き出されるようにして指に取り付けられる。従って、LED31及びフォトトランジスタ32は、指の長さ方向に沿って配列されることになり、そのうち、LED31は指の先端側に位置し、フォトトランジスタ32は指の根元の方に位置する。このように配置すると、外光がフォトトランジスタ32に届きにくいという効果がある。
【0028】
脈波センサ30では、センサ枠36の上面部分(実質的な脈波信号検出部)にガラス板からなる透光板34によって光透過窓が形成されている。そして、この透光板34に対して、LED31及びフォトトランジスタ32は、それぞれ発光面及び受光面を透光板34の方に向けている。このため、透光板34の外側表面441(指表面との接触面/センサ面)に指表面を密着させると、LED31は、指表面の側に向けて光を発する。これとともに、フォトトランジスタ32は、LED31が発した光のうち指の側から反射してくる光を受光可能である。ここで、透光板34の外側表面441と指表面との密着性を高める目的に、透光板34の外側表面441は、その周囲部分461から突出している構造になっている。
【0029】
本実施形態では、LED31として、InGaN系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用いてあり、その発光スペクトルは、450nmに発光ピークを有している。さらにLED31の発光波長領域は、350nmから600nmまでの範囲にある。かかる発光特性を有するLED31に対応させて、本例では、フォトトランジスタ32として、GaAsP系(ガリウム−砒素−リン系)のフォトトランジスタを用いている。フォトトランジスタ32自身の受光波長領域は、主要感度領域が300nmから600nmまでの範囲にあって、300nm以下にも感度領域がある。
【0030】
このように構成した脈波センサ30を、センサ固定用バンド40によって指の根元に装着し、この状態で、LED31から指に向けて光を照射すると、この光が血管に届いて血液中のヘモグロビンによって光の一部が吸収され、一部が反射する。指(血管)から反射してきた光は、フォトトランジスタ32によって受光され、その受光量変化が血量変化(血液の脈波)に対応する。すなわち、血量が多いときには、反射光が弱くなる一方、血量が少なくなると、反射光が強くなるので、反射光強度の変化を検出すれば、脈拍数などを計測できる。
また、本実施形態では、LED31の発光波長領域とフォトトランジスタ32の受光波長領域との重なり領域である約300nmから約600nmまでの波長領域、すなわち、約700nm以下の波長領域における検出結果に基づいて生体情報を表示する。
このような構成を採っている理由は、外光が指の露出部分にあたっても、外光に含まれる光のうち波長領域が700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にまで到達しないからである。これは、外光に含まれる波長領域が700nm以下の光は、指を透過しにくい傾向にあるためである。従って、外光がセンサ固定用バンド40で覆われていない指の部分に照射されても、指を通ってフォトトランジスタ32まで届かず、測定結果に影響を与えることがない。
【0031】
これに対し、たとえば、880nm付近に発光ピークを有するLEDと、シリコン系のフォトトランジスタとを用いると、その受光波長範囲は、350nmから1200nmまでの範囲に及ぶこととなる。この場合には、指を導光体として受光部にまで容易に届いてしまうような1μmの波長の光による検出結果に基づいて脈波を検出することになる。この結果、外光の変動に起因する誤検出が起こりやすいのである。
また、約700nm以下の波長領域の光を利用して、脈波情報を得ているので、血量変化に基づく脈波信号のS/N比が高い。この理由としては、血液中のヘモグロビンは、波長が300nmから700nmまでの光に対する吸光係数が従来の検出光である波長が880nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100倍以上大きいからと考えられる。従って、血量変化に感度よく変化するので、血量変化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高くなるのであると考えられる。
【0032】
図6は制御部5の概要構成ブロック図である。
制御部5は、大別すると、脈波センサ30からの入力結果に基づいて脈拍数などを求める脈波データ処理部500と、体動センサ302からの入力結果に基づいてピッチをもとめるピッチデータ処理部501と、動作クロック信号を生成するクロック生成部502と、制御部全体を制御するコントロール部503と、が構成されている。
【0033】
脈波データ処理部500は、大別すると、脈波信号増幅回路303と、脈波波形整形回路306と、を独自に備え、ピッチデータ処理部501と共有してA/D変換回路305を備えている。
脈波信号増幅回路303は、脈波センサ30の出力である脈波信号を増幅して脈波増幅信号をA/D変換回路305および脈波波形整形回路306に出力する。
脈波波形整形回路306は、脈波増幅信号の波形整形を行ってコントロール部503に出力する。
A/D変換回路305は、脈波増幅信号のA/D変換を行って脈波データとしてコントロール部503に出力する。
【0034】
ピッチデータ処理部501は、大別すると、体動信号増幅回路304と、体動波形整形回路307と、を独自に備え、上述したように脈波データ処理部500と共有してA/D変換回路305を備えている。
体動信号増幅回路304は、体動センサ302の出力である体動信号を増幅して体動増幅信号をA/D変換回路305および体動波形整形回路307に出力する。
【0035】
体動波形整形回路307は、体動増幅信号の波形整形を行ってコントロール部503に出力する。
A/D変換回路305は、体動増幅信号のA/D変換を行って体動データとしてコントロール部503に出力する。
【0036】
クロック生成部502は、大別すると、発振回路311および分周回路312を備えている。
発振回路311は、水晶発振器などを備え、コントロール部503にクロック信号を基準動作クロックとして供給するとともに、クロック信号から計時用クロック信号を生成させるべく、分周回路312に供給する。
分周回路312は、供給されたクロック信号を分周して、各種の計時用クロック信号を生成してコントロール部503に供給する。
【0037】
コントロール部503は、大別すると、MPU308と、RAM309と、ROM310と、を備えている。
MPU308は、ROM310内に格納された制御プログラムに基づいて制御部5全体、ひいては、腕時計型情報機器1全体を制御する。
RAM309は、脈波データ、体動データを含む各種データを一時的に格納し、作業領域として用いられる。
ROM310は、MPU308、ひいては、腕時計型情報機器1全体を制御するための制御プログラムをあらかじめ格納している。
【0038】
ここで、具体的な動作説明に先立ち、本実施形態の原理について説明する。
体動信号および脈波信号の周波数分析結果において、周波数が一定の波形が続く限り、当該波形の位相角は一定となる。
しかしながら、体動信号および脈波信号の周波数成分が重なるような場合には、すなわち、微妙に二つの波形が重なりあう場合には、当該周波数成分における位相角は大きくばらつくこととなる。
【0039】
ここで、位相角のばらつきが生じる理由について説明する。
脈波成分と体動成分が長期間完全に重なっている場合、位相角はばらつかず一定となるはずである。しかしながら、人間の動作において、脈拍数と動作ピッチが長期間完全に重なることは考えにくく、それぞれ別の位相角をもった波形が、微妙に重なったり分離することになり、脈波成分の位相角のばらつきが大きくなる。 例えば、脈波成分の周波数スペクトルの位相角が40[゜]で、体動成分の周波数スペクトルの位相角が100[゜]であった場合、脈拍数と動作ピッチが重なったり、微妙にずれたりする状態になると、脈波成分の位相角は、40[゜]になったり、140[゜]になったりすることとなる。すなわち、位相角の異なる二つの周波数成分が重なりあうため、対応する周波数成分における位相角はばらつくのである。
したがって、位相角のばらつきを観察することで、脈波成分と体動成分が重なっているか否かを判別することができるのである。
【0040】
図7は、体動信号の第1高調波および第2高調波のいずれにも脈波信号が重ならなかった場合における脈波信号、脈波信号の周波数分析(FFT)結果、体動信号、体動信号の周波数分析結果一例の説明図である。
図7に示すように、脈波信号(図7(a)参照)の周波数分析を行うことにより体動信号の第1高調波に対応するスペクトルH11および第2高調波に対応するスペクトルH12が現れていることが分る。そして更に脈拍信号である脈拍スペクトルH13が現れている。(図7(b)参照)。
同様に体動信号(図7(c)参照)の周波数分析を行うことにより体動信号の第1高調波に対応するスペクトルH21および第2高調波に対応するスペクトルH22が現れている(図7(d)参照)。
【0041】
図8は、体動信号の高調波に対する脈波信号の重なりの有無と、各々の場合における体動信号の各高調波の位相角のばらつきの測定結果の説明図である。
図9は体動信号の第1高調波および第2高調波のいずれにも脈波信号が重ならなかった場合の位相角の時間的変化の測定結果の説明図である。
図8および図9に示すように、体動信号および脈波信号の周波数成分が重なりあわない場合には、体動信号の第1高調波成分の周波数における位相角ばらつき(σ)は13.2[°]であり、第2高調波成分の周波数における位相角ばらつき(σ)は、16.8[°]であり、位相角のばらつきはさほど大きくないことがわかる。すなわち、脈波信号が存在しないとした場合の体動信号単独の各種測定誤差を考慮した位相角ばらつきと同程度であると判別できる。
【0042】
これに対し、体動信号の第1高調波あるいは第2高調波の少なくともいずれか一方に脈波信号が重なった場合には、体動信号の高調波成分の位相角ばらつきは脈波信号が重ならなかった場合と比較して大きくなる。
以下、具体的に説明する。
図10は、体動信号の第1高調波に脈波信号が重なり、体動信号の第2高調波には脈波信号が重ならなかった場合における脈波信号、脈波信号の周波数分析(FFT)結果、体動信号、体動信号の周波数分析結果の一例の説明図である。
図10に示すように、脈波信号(図10(a)参照)の周波数分析を行うことにより体動信号の第1高調波に対応するスペクトルH11および第2高調波に対応するスペクトルH12が現れていることが分る。そして体動の第1高調波に対応するスペクトルH11には脈拍スペクトルが重なっている。(図10(b)参照)。
同様に体動信号(図10(c)参照)の周波数分析を行うことにより体動信号の第1高調波に対応するスペクトルH21および第2高調波に対応するスペクトルH22が現れている(図10(d)参照)。
【0043】
図11は体動信号の第1高調波に脈波信号が重なった場合の位相角の時間的変化の測定結果の説明図である。
図8の中段に示すように、体動信号の第1高調波に脈波信号が重なり、体動信号の第2高調波には脈波信号が重ならなかった場合には、体動信号の第1高調波の位相角はばらついて、その位相角ばらつき(σ)は62.8[゜]であった。一方、体動信号の第2高調波には脈波信号が重なっていないので、図8に第2高調波の位相角ばらつき(σ)は16.2[゜]であった。
同様に、図8の下段に示すように、体動信号の第2高調波に脈波信号が重なり、体動信号の第1高調波には脈波信号が重ならなかった場合には、体動信号の第2高調波の位相角はばらついて、その位相角ばらつき(σ)は46.2[゜]であった。一方、体動信号の第1高調波には脈波信号が重なっていないので、その位相角ばらつき(σ)は12.9[゜]であった。
【0044】
換言すれば、体動信号および脈波信号の周波数成分が重なりあわない場合と比較して位相角ばらつきが大きくなった場合には、体動信号の対応する高調波成分には脈波成分が含まれていると判別することが可能となり、対応する周波数から脈拍数を算出し、表示することができる。
次に図12および図13の処理フローチャートを参照して実施形態の動作を説明する。
【0045】
図12は、脈拍数算出・表示処理の処理フローチャートである。
まず、腕時計型情報機器1は、脈波および体動を検出する(ステップS1)。
具体的には、脈波センサ30は生体から脈波を検出し、検出した脈波信号を脈波信号増幅回路303に出力する。
脈波信号増幅回路303は、入力された脈波信号を増幅し、A/D変換器305及び脈波波形整形回路306に出力する。
脈波波形整形回路306は、脈波信号を整形し、MPU308に出力する。
一方、体動センサ302は生体の動きを検出し、検出した体動信号を体動信号増幅回路304に出力する。
【0046】
体動信号増幅回路304は、体動信号を増幅し、A/D変換器305及び体動波形整形回路307に出力する。 体動波形整形回路307は、体動信号を整形し、MPU308に出力する。
次に、A/D変換器305は脈波信号および体動信号をそれぞれA/D変換し、脈波データおよび体動データとしてMPU308に出力する(ステップS2)。
続いてMPU308は、脈波データおよび体動データに基づいて高速フーリエ変換(FFT)処理を行う(ステップS3)。
続いて、MPU308は、位相角算出処理を行う(ステップS4)。
さらにMPU308は、脈波データおよび体動データのFFT処理の結果から、脈拍スペクトルを抽出する(ステップS5)。
【0047】
具体的には、脈波スペクトルをfmgとし、体動スペクトルをfsgとし、脈波成分をfM とした場合に、以下の処理を行う。
fM =fmg−fsg
すなわち、脈波信号だけに存在する周波数成分を取り出す。
そして、取り出された脈波成分fM の中の最大の周波数成分を脈拍スペクトルとする。
次にMPU308は、抽出した脈拍スペクトルに優位性があるか否かを判別する(ステップS6)。ここで、抽出したスペクトル(脈波成分中の最大の周波数スペクトル)が優位性があるか否かは、たとえば、抽出したスペクトルが脈波センサ30の出力に含まれる周波数スペクトルの中で、10番目に高い周波数スペクトルの倍以上の高さがあった場合をいう。
ステップS6の判別において抽出した脈拍スペクトルに優位性がない場合には(ステップS6;No)、すなわち、スペクトルピークが検出されなかった場合には、MPU308は、処理を位相角情報判定処理(ステップS8)に移行する。
【0048】
図13は第1実施形態の位相角情報判定処理の処理フローチャートである。
まず、MPU308は、各高調波スペクトルの単位時間あたりの位相角ばらつきを算出する(ステップS11)。
続いてMPU308は、位相角ばらつきに有意差があるか否かを判別する(ステップS12)。
ステップS12の判別において、ばらつきに有意差がある場合には(ステップS12;Yes)、最も位相角ばらつきの大きかったスペクトルを脈拍スペクトルとし(ステップS13)、処理をステップS7に移行する。
ステップS12の判別において、ばらつきに有意差がない場合には(ステップS12;No)、そのまま処理をステップS7に移行する。
ステップS6の判別において、抽出した脈拍スペクトルに優位性がある場合には(ステップS6;Yes)、処理をステップS7に移行する。
【0049】
次にMPU308は、ステップS6において優位性があると判別された脈拍スペクトルあるいはステップS13において最も位相角ばらつきの大きかったスペクトルであるとして選択された脈拍スペクトルの周波数から脈拍数を算出して表示部に脈拍数表示を行う(ステップS7)。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、単純に脈波成分fMを算出すべく、脈波スペクトルfmgと体動スペクトルfsgの差分をとるだけでは有意な結果が得られない場合であっても、位相角のばらつきに着目することで、脈拍検出精度を向上させることができる。
特に脈拍数と歩行時の体動の周波数が近い場合における脈拍数検出精度が向上することとなる。
【0050】
[2]第2実施形態
以上の第1実施形態においては、脈波に起因する周波数成分と体動に起因する周波数成分とが近似する周波数にある場合に、位相角のばらつきが最も大きい高調波スペクトルを脈波に起因する周波数成分として抽出していたが、本第2実施形態は、脈波信号の高調波スペクトルの位相角と当該脈波信号の高調波スペクトルに対応する高調波スペクトルの位相角との差である位相角差を求め、当該位相角差の単位時間あたりのばらつきが最も大きい高調波スペクトルを脈波に起因する周波数成分として抽出する場合の実施形態である。
本第2実施形態は、第1実施形態における位相角情報判定処理(ステップS8;図12参照)が異なるのみであるので、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。
MPU308は、抽出した脈拍スペクトルに優位性があるか否かを判別し(図12、ステップS6)、抽出した脈拍スペクトルに優位性がない場合には(ステップS6;No)、すなわち、スペクトルピークが検出されなかった場合には、MPU308は、処理を位相角情報判定処理(ステップS8)に移行する。
【0051】
図14は、第2実施形態の位相角情報判定処理(図12、ステップS8)のフローチャートである。
まず、MPU308は、各高調波スペクトルごとに脈波スペクトルと、対応する体動スペクトルとの位相角差を算出し、続いて単位時間あたりの位相角差のばらつきを算出する(ステップS21)。
続いてMPU308は、各高調波スペクトルの単位時間あたりの位相角差のばらつきに有意差があるか否かを判別する(ステップS22)。
ステップS22の判別において、単位時間あたりの位相角差のばらつきに有意差がある場合には(ステップS22;Yes)、最も単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きかったスペクトルを脈拍スペクトルとし(ステップS23)、処理をステップS7に移行する。
ステップS22の判別において、単位時間あたりの位相角差のばらつきに有意差がない場合には(ステップS22;No)、そのまま処理をステップS7(に移行する。
ステップS6の判別において、抽出した脈拍スペクトルに優位性がある場合には(ステップS6;Yes)、処理をステップS7に移行する。
次にMPU308は、ステップS6において優位性があると判別された脈拍スペクトルあるいはステップS13において最も位相差ばらつきの大きかったスペクトルであるとして選択された脈拍スペクトルの周波数から脈拍数を算出して表示素子に脈拍数表示を行う(ステップS7)。
以上の説明のように、本第2実施形態によっても、単純に脈波成分fMを算出すべく、脈波スペクトルfmgと体動スペクトルfsgの差分をとるだけでは有意な差が見いだせない場合であっても、単位時間あたりの位相角差のばらつきに着目することで、第1実施形態の位相角のばらつきに着目する場合と比較してもよりいっそう脈拍検出精度を向上させることができる。
【0052】
[3]実施形態の変形例
以上の説明においては、体動スペクトルに脈波スペクトルの成分が含まれているものとして説明したが、脈波スペクトルに体動スペクトルの成分が含まれている場合についても同様に説明が可能である。
以上の説明においては、体動スペクトルおよび脈波スペクトルの双方を検出していたが、脈波センサにより体動スペクトルを含む脈波スペクトルを検出し、位相角のばらつきのある脈波スペクトルを本来の脈波スペクトルであるとして、脈拍数検出を行うようにすることも可能である。
以上の説明においては、制御用プログラムが制御部5のROM310内にあらかじめ記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に制御用プログラムをあらかじめ記録し、これらの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、インターネット、LANなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば脈波センサと体動センサそれぞれの周波数分析結果から脈波成分を抽出するに際し、脈波成分に対応するスペクトルと体動成分に対応する高調波スペクトルとが周波数的に近い場所に現れる場合であっても、脈波成分に対応するスペクトルを容易に特定して、脈拍検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る腕時計型情報機器の全体構成図である。
【図2】図1の腕時計型情報機器の使用状態を示す説明図である。
【図3】図1に示す腕時計型情報機器の装置本体の平面図である。
【図4】図1に示す腕時計型情報機器の装置本体を腕時計の3時の方向からみたときの説明図である。
【図5】図1に示す腕時計型情報機器に用いた脈波センサの断面図である。
【図6】制御部の概要構成ブロック図である。
【図7】体動信号の第1高調波および第2高調波のいずれにも脈波信号が重ならなかった場合における脈波信号、脈波信号の周波数分析結果、体動信号の周波数分析結果、体動信号の一例の説明図である。
【図8】体動信号の高調波に対する脈波信号の重なりの有無と、各々の場合における体動信号の各高調波の位相角のばらつきを測定した実験結果の説明図である。
【図9】体動信号の第1高調波および第2高調波のいずれにも脈波信号が重ならなかった場合の位相角の時間的変化の説明図である。
【図10】体動信号の第1高調波に脈波信号が重なった場合における脈波信号、脈波信号の周波数分析結果、体動信号、体動信号の周波数分析結果の一例の説明図である。
【図11】体動信号の第1高調波に脈波信号が重なった場合の位相角の時間的変化の説明図である。
【図12】脈拍数算出・表示処理の処理フローチャートである。
【図13】第1実施形態の位相角情報判定処理の処理フローチャートである。
【図14】第2実施形態の位相角情報判定処理の処理フローチャートである。
【符号の説明】
1…腕時計型情報機器(脈拍計、腕時計型情報機器)、5…制御部、10…装置本体、12…リストバンド、13…液晶表示装置(表示部)、20…ケーブル、30…脈波センサ、31…LED、32…フォトトランジスタ、302…体動センサ、303…脈波信号増幅回路、304…体動信号増幅回路、306…脈波波形整形回路、307…体動波形整形回路、308…MPU(周波数分析部、候補抽出部、位相角情報検出部、算出対象判別部、脈拍数算出部)、309…RAM、310…ROM
Claims (13)
- 脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、
前記脈波信号について周波数分析を行う周波数分析部と、
前記周波数分析部における周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、
抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別する算出対象判別部と、
前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、
を備えたことを特徴とする脈拍計。 - 請求項1記載の脈拍計において、
前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、
前記算出対象判別部は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記脈拍数算出対象のスペクトルとすることを特徴とする脈拍計。 - 脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、
体動センサを有し、体動信号を出力する体動検出部と、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行う周波数分析部と、
前記周波数分析部における周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する候補特定部と、
前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する第1算出対象判別部と、
前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する第2算出対象判別部と、
前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、
を備えたことを特徴とする脈拍計。 - 請求項3記載の脈拍計において、
前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは前記体動信号に対応する抽出された前記候補スペクトルの位相角と前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルとの位相角に対応する単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、
前記第2算出対象判別部は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきの大きいあるいは最も単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記第2スペクトルとすることを特徴とする脈拍計。 - 脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部を備えた脈拍計の制御方法において、
前記脈波信号について周波数分析を行う周波数分析過程と、
前記周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する候補抽出過程と、
抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出過程と、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別する算出対象判別過程と、
前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出過程と、
を備えたことを特徴とする脈拍計。 - 請求項5記載の脈拍計の制御方法において、
前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、
前記算出対象判別過程は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきあるいは単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記脈拍数算出対象のスペクトルとすることを特徴とする脈拍計の制御方法。 - 脈波センサを有し脈波信号を出力する脈波検出部および体動センサを有し体動信号を出力する体動検出部を備えた脈拍計の制御方法において、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行う周波数分析過程と、
前記周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する候補抽出過程と、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する候補特定過程と、
前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する第1算出対象判別過程と、
前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出過程と、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する第2算出対象判別過程と、
前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出過程と、
を備えたことを特徴とする脈拍計の制御方法。 - 請求項7記載の脈拍計の制御方法において、
前記位相角情報は、位相角のばらつきあるいは前記体動信号に対応する抽出された前記候補スペクトルの位相角と前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルとの位相角に対応する単位時間あたりの位相角差のばらつきに関する情報を含み、
前記第2算出対象判別過程は、前記候補スペクトルのうち、最も位相角のばらつきの大きいあるいは最も単位時間あたりの位相角差のばらつきの大きい前記候補スペクトルを前記第2スペクトルとすることを特徴とする脈拍計の制御方法。 - 身体の脈波検出位置に装着され、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、腕に装着される装置本体部と、を備えた腕時計型情報機器であって、
前記装置本体部は、前記脈波信号について周波数分析を行う周波数分析部と、
前記周波数分析部における周波数分析結果から候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、
抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別する算出対象判別部と、
前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、
前記脈拍数を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする腕時計型情報機器。 - 身体の脈波検出位置に装着され、脈波センサを有し、脈波信号を出力する脈波検出部と、腕に装着される装置本体部と、を備えた腕時計型情報機器であって、
前記装置本体部は、体動センサを有し、体動信号を出力する体動検出部と、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行う周波数分析部と、
前記周波数分析部における周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出する候補抽出部と、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定する候補特定部と、
前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別する第1算出対象判別部と、
前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出する位相角情報検出部と、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別する第2算出対象判別部と、
前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、
前記脈拍数を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする腕時計型情報機器。 - 脈波センサを有し脈波信号を出力する脈波検出部を備えた脈拍計をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
前記脈波信号について周波数分析を行わせ、
前記周波数分析結果から候補スペクトルを抽出させ、
抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出させ、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象のスペクトルを判別させ算出対象判別過程と、
前記脈拍数算出対象のスペクトルに基づいて脈拍数を算出させる、
ことを特徴とする制御プログラム。 - 脈波センサを有し脈波信号を出力する脈波検出部および体動センサを有し体動信号を出力する体動検出部を備えた脈拍計をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれについて周波数分析を行わせ、
前記周波数分析結果から前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルを抽出させ、
前記脈波信号および前記体動信号のそれぞれに対応する候補スペクトルから、脈波に起因する候補スペクトルである脈波起因候補スペクトルを特定させ、
前記脈波起因候補スペクトルに脈拍数算出対象となりえる特徴的なスペクトルである第1スペクトルが存在するか否かを判別させ、
前記第1スペクトルが存在しない場合に、前記脈波信号に対応する抽出された前記候補スペクトルのそれぞれについて位相角に関する情報である位相角情報を検出させ、
前記位相角情報に基づいて前記候補スペクトルから脈拍数算出対象の特徴的なスペクトルである第2スペクトルを判別させ、
前記第1スペクトルあるいは前記第2スペクトルのいずれか一方に基づいて脈拍数を算出させる、
ことを特徴とする制御プログラム。 - 請求項11または請求項12記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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