JP3755342B2 - データ複合識別装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、識別用データと識別用データの処理手順から、識別用データを処理手順どおりに識別するデータ複合識別方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平3―288954号公報では、登録した複数の指紋と指紋の登録順序との組合せ、キーボードから入力したパスワードとパスワードの各文字の入力に使用した指紋の組合せ、キーボードから入力したパスワードとパスワードを入力した時のキーボードを押下するリズムパターンの組合せ、手書き文字と手書き文字を入力した時の筆圧の組合せでユーザ認証を行う方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、行う識別の方法が固定的に決められているため、外部から与えられた任意の処理手順で識別することはできないという課題があった。
【0004】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、識別用データの任意の処理手順を複合評価式として外部から与えられるようにし、与えられた複合評価式に記述された処理手順を解釈しながら識別用データを処理することによって、最終的な識別結果を求めることのできるデータ複合識別方法およびその装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の構成によるデータ複合識別装置は、識別用データを入力する識別用データ入力部と、識別用データの処理手順を記述した複合評価式を入力する複合評価式入力部と、複合評価式入力部で入力された複合評価式を解釈し、複合評価式で記述された処理手順にしたがって識別用データを処理し、最終的な識別結果を求める複合評価式処理部とを備え、複合評価式処理部は、識別用データ入力部から入力された識別用データを格納する識別用データメモリと、複合評価式入力部から入力された複合評価式を格納する複合評価式メモリと、複合評価式メモリの現在位置を示す複合評価式ポインタと、複合識別に必要なデータを格納する複合識別メモリと、複合評価式ポインタが示す複合評価式の内容に応じた、必要なデータを複合識別メモリに格納し、複合評価式ポインタの位置を制御する複合識別メモリ設定部と、複合識別メモリの現在位置を示す複合識別ポインタと、1対1照合処理または検索照合処理を行う照合関数処理部および照合関数処理部が処理した照合結果から個人IDを抽出する補助関数処理部を有し、複合識別ポインタが示す複合識別メモリの内容に応じて、必要な処理の依頼を照合関数処理部または補助関数処理部に対して行い、処理の結果で複合識別メモリの内容を更新し、複合識別ポインタの位置を制御する関数処理部とを備えるものである。
【0006】
また、この発明の第の構成によるデータ複合識別装置は、複合評価式を被作用素と作用素の組み合わせから構成するようにしたものである。
【0007】
また、この発明の第の構成によるデータ複合識別装置は、作用素の作用対象となる被作用素の種別が、作用素の種別によって定められるようにしたものである。
【0008】
また、この発明の第の構成によるデータ複合識別装置は、作用素の作用対象となる被作用素の数が、作用素の種別によって定められるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
まず、この発明での処理手順を図1を用いて説明する。識別に使用する指紋や顔、声、パスワード、個人ID、グループIDなどの識別用データを入力する。これと同様に、これらの識別用データをどのように組合わせて処理し最終的な識別結果を得るかという処理手順を記述した複合評価式を入力する。与えられた複合評価式が解釈されながら、複合評価式に記述された処理手順に応じて識別用データを処理していく。これらの処理結果から最終的な複合識別結果を出力する。
【0010】
次に、図1に対応したこの発明における装置のブロック図を図2に示す。図において、1は識別用データ入力部、2は複合評価式入力部、3は複合評価式処理部、4は複合識別結果出力部である。
【0011】
次に、複合評価式を解釈が解釈され、複合評価式に記述された処理手順に応じて識別用データを処理する手順を図3を用いて説明する。まず複合評価式の現在位置を先頭に設定する。次に複合評価式の現在地の内容が作用素か否かを判定する。ここで、作用素でなければ終了を表わす内容かを判定する。ここで、終了を表わす内容ならば、処理を終了する。一方、終了を表わす内容でない場合は必ず被作用素であるので、複合評価式の現在位置を一つすすめる。さきほどの判定で作用素であった場合には、まず与えられた識別用データに現在の作用素が必要とする数の被作用素が存在するかどうかを判定する。このとき、存在しなければエラーで処理を終了する。存在すれば、被作用素を作用素で処理し、複合評価式の現在位置をひとつすすめる。このような処理を終了判定が行われるまで行い、複合評価式の解釈とそれに記述された処理行うのである。
【0012】
実施の形態1.
図4はこの発明の実施の形態1によるデータ複合識別装置の構成を示すブロック図であり、図3で処理手順を説明したこの発明における装置構成を示す。図4において、1は識別用データを入力する識別用データ入力部、2は識別用データをどのような手順で処理するかを記述した複合評価式を入力する複合評価式入力部である。3は入力された複合評価式を解釈し、複合評価式で記述された処理手順にしたがって識別用データを処理し、最終的な識別結果を求める複合評価式処理部である。4は複合評価式処理部で得られた識別結果を出力する複合識別結果出力部である。
【0013】
また、31は識別用データ入力部で入力された識別用データを記憶しておく識別用データメモリで、32は複合評価式入力部で入力された複合評価式を記憶しておく複合評価式メモリである。33は複合評価式メモリの現在の処理対象位置を示す複合評価式ポインタである。34は複合評価式ポインタ33が示す複合評価式の内容に応じて必要なデータを複合識別メモリ35に設定する複合識別メモリ設定部である。35は複合識別メモリ設定部で準備されたデータを記憶しておく複合識別メモリである。36は複合識別メモリの現在の処理対象位置を示す複合識別ポインタである。37は複合識別ポインタ36が示す複合識別メモリの内容に応じた処理を依頼する関数処理部である。
【0014】
次にデータ複合識別の一例として、指紋データによる個人識別を想定して、その動作について説明する。ここでは、個人ID番号と指紋データを入力して、入力された指紋データが個人ID番号で指定される指紋データと照合する状況を考える。
【0015】
識別用データ入力部1へは識別用データとして個人ID番号と指紋データを、複合評価式入力部2へは式1で示されるような複合評価式を入力する。式1では、()括弧で囲まれた内容は被作用素でありその種別が「個人ID」および「指紋」という識別用データであることを表し、<>括弧で囲まれた内容は照合処理を行う作用素でありその種別が「1対1照合」という処理であることを意味している。また、1対1照合処理は2つの被作用素に作用する作用素であり、入力された指紋データが個人ID番号で指定される指紋データと一致するかを求める照合関数であるとする。なお、式1は個人ID番号と指紋データで1対1照合を行うことを指示する複合評価式の表現方法の一例である。
複合評価式=(個人ID)(指紋)<1対1照合> ……式1
入力された識別用データは識別用データメモリ31に記憶され、同様に複合評価式は複合評価式メモリ32に記憶される。
【0016】
次に、識別用データメモリ31、複合評価式メモリ32、複合評価式ポインタ33、複合識別メモリ設定部34の動作について説明する。
【0017】
複合識別メモリ設定部34は図5のような手順で処理が行われる。初期状態では複合評価式ポインタ33は複合識別メモリ32の先頭を示している。複合識別メモリ32は、複合評価式ポインタ33が示す内容に応じて、複合識別メモリ設定部34によって先頭から順に設定される。式1の複合評価式が入力された場合には、複合識別メモリ32の先頭から順に(個人ID)、(指紋)、<1対1照合>という情報が入る。初期状態では、複合評価式ポインタ33は(個人ID)を指しており、(個人ID)は被作用素であるため、複合識別メモリ設定部34によって、識別用データメモリ中の個人IDが複合識別メモリの先頭に設定される。設定が終了すると複合識別メモリ設定部34は複合評価式ポインタ33を次の位置に進める。
【0018】
次の位置に進められた複合評価式ポインタ33は(指紋)を指しており、(指紋)は被作用素であるため、複合識別メモリ設定部34によって、識別用データメモリ中の指紋データが複合識別メモリ35の2番目の位置に設定される。設定が終了すると複合識別メモリ設定部34は複合評価式ポインタ33を次の位置に進める。
【0019】
3番目の位置に進められた複合評価式ポインタは<1対1照合>を指しており、<1対1照合>は作用素であるため、複合識別メモリ設定部34は「1対1照合」処理の実行を意味する情報を複合識別メモリ35の3番目の位置に設定する。
【0020】
次に、複合識別メモリ35、複合識別ポインタ36、関数処理部37の動作について図6で式1の場合について複合識別メモリ35の内容を示しながら説明する。
【0021】
初期状態では、ステップ1.のように複合識別ポインタ36は複合識別メモリの先頭を監視している。複合識別ポインタ36が監視する複合識別メモリ35の内容が被作用素ならば、ステップ2.やステップ3.のように複合識別ポインタ36を次の位置に進めるだけであるが、ステップ4.のようにもし作用素ならば、その作用素と複合識別メモリ中の必要な被作用素の内容を関数処理部37へ渡す。このとき現在複合識別ポインタ36が示している作用素の種別によって定められる数の被作用素が関数処理部37に渡される。この実施の形態1の場合は、1対1照合処理は二つの作用素を必要とするので、個人IDと指紋を関数処理部37に渡す。渡される被作用素は作用素の直前のものである。同時に関数処理部37に渡された内容はステップ5.のように複合識別メモリ35から消去され、複合識別ポインタ36は消去されたメモリ位置の先頭に移動する。
【0022】
ただし、この処理の過程で作用素が必要とする数の被作用素データが複合識別メモリ内に存在しない、もしくは被作用素データの種別が作用素の処理対象でない場合には複合識別結果出力部へエラーであることを出力する。
【0023】
次に、関数処理部37の動作について説明する。関数処理部37は図7に示した手順で処理が行われる。複合識別メモリ35から渡された作用素と作用対象となる被作用素は図8に示すように作用素の種別に応じて照合関数処理部371、評価関数処理部372、補助関数処理部373のいずれかにおいて選択的に処理が行われる。式1の場合は作用素の種別は1対1の照合処理であるので照合関数処理部371に処理が依頼される。この処理は図9に示した手順で照合処理が行われる。照合関数処理部371では個人IDをもとに登録指紋データベースから個人IDに該当する指紋データを読み出し、識別用データとして与えられた指紋データと照合を行う。照合では、ふたつの指紋データの一致度を求め、定められた閾値を越えた場合にそれらが一致したとして、照合結果として「OK」が求められる。
【0024】
このように、照合関数処理部371では1対1照合照合処理を行い、照合結果を関数処理部37へ返す。関数処理部37は照合結果を図6のステップ6.のように複合照合メモリの現在複合識別ポインタ33の示す位置に照合結果を格納し、複合識別ポインタ33をひとつ進める。
【0025】
複合識別メモリ35に関数処理部37からの処理結果が設定されると、複合識別メモリ設定部34は再び複合識別メモリ32を読みに行き、同様の動作をする。式1の場合は、複合識別メモリ設定部34が複合評価式メモリ内の複合評価式が終りであることを判断して、図6の ステップ7.のように複合識別メモリ35に複合評価式が終りであることを示すデータを格納する。
【0026】
複合識別メモリ35を監視している複合識別ポインタ36が複合評価式の終りであることを示すデータを見付けた時には、複合識別ポインタ36をひとつ戻し、その位置でのメモリ内容を最終的な識別結果として複合識別結果出力部4に出力する。この実施の形態1の場合は、照合結果を最終的な識別結果とする。ただし、終了時の複合識別ポインタ36の位置が複合識別メモリの先頭でない場合はエラーを複合識別結果出力部4へ出力する。
【0027】
以上のように、実施の形態1によれば、複合評価式処理部3が複合評価式入力部2で与えられる任意の複合評価式の解釈をし、複合評価式で記述される処理手順で識別用データを処理できるように構成したので、複合評価式処理部3の構成を変更せずに、複合評価式で記述される任意の処理手段の組合せに対して識別結果を求めることができる。
【0028】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、作用素の種別が照合関数の場合を説明したが、作用素が評価関数であった場合には複数の照合結果を複合した識別結果を得ることができる。
【0029】
そのため、この実施の形態2では、個人ID番号と指紋データの1対1照合の照合結果と、個人ID番号と顔データの1対1照合の照合結果を複合したデータ複合識別の例について、図10で複合照合メモリ35の内容を参照しながら説明する。
【0030】
個人ID番号と指紋データの1対1照合の照合結果と、個人ID番号と顔データの1対1照合の照合結果との両方で同じ結果が得られた場合のみ識別成功と判断するための複合評価式は例えば式2で表される。式2では、[]括弧で囲まれた内容は評価処理を行う作用素でありその種別が「AND」という処理であることを意味している。また、ANDは2つの被作用素に作用する作用素で、両方の照合結果が同一であった場合に識別成功と判断する評価関数であるとする。
複合評価式=(個人ID)(指紋)<1対1照合>(個人ID)(顔)<1対1照合>[AND] ……式2
【0031】
1対1照合が終了するまでの過程は実施の形態1と同様であるため省略し、2回の1対1照合が終了した時点以降の動作を図10で複合識別メモリの内容を参照しながら説明する。式2の複合評価式の2回目の1対1照合が終了した時点では、図10のステップ1.のように、複合識別メモリ35の1番目には個人ID番号と指紋データによる1対1照合の照合結果が格納されており、複合識別メモリ35の2番目には個人ID番号と顔データによる1対1照合の照合結果が格納されている。この次の複合評価式の内容が[AND]であるため、複合識別メモリ設定部34によって複合識別メモリの3番目の領域には評価関数作用素の[AND]が格納される。
【0032】
このとき、複合識別ポインタ36が示す内容が作用素であるため、関数処理部37には作用素の内容ANDと、ANDという作用素の作用対象とする被作用素の数が2であるので、複合識別メモリの1番目と2番目の位置の内容であるふたつの照合結果が渡される。このとき、複合識別メモリ35の状態は一旦ステップ3.のようになる。
【0033】
ただし、この処理の過程で作用素が必要とする数の被作用素データが複合識別メモリ内に存在しない、もしくは被作用素データの種別が作用素の処理対象でない場合には複合識別結果出力部4へエラーであることを出力する。
【0034】
次に、関数処理部 37 の動作について説明する。複合識別メモリ35から渡された作用素と作用対象となる被作用素データは、作用素の種別に応じて選択的に処理が行われる。式2の場合は作用素の種別は評価関数であるので評価関数処理部372に処理が依頼される。評価関数処理部372では作用素の内容ANDに応じた処理を行う。すなわち、図11に処理手順を示したように、2つの照合結果が「OK」であり、かつ、2つの照合結果の個人IDが一致すれば、評価結果として「OK」を算出する。評価関数処理部372で求められた評価結果は関数処理部37へ返される。関数処理部37は図10のステップ4.のように複合照合メモリ35のうち現在複合識別ポインタ36の示す位置に評価結果を格納し、複合識別ポインタ36をひとつ進める。終了処理は実施の形態1と同様な処理を行い、複合識別メモリ35に格納されている評価結果を最終的な識別結果として複合識別結果出力部4に出力する。
【0035】
以上のように、実施の形態2によれば、複合評価式に複数の照合処理を評価処理で組み合わせることによって、複数の照合結果を複合した最終的な識別結果を求めることができる。また、複数の照合結果を複合評価して最終的な識別結果を求めることで、単独の照合結果だけで識別結果とするよりも高精度な識別結果を得ることができる。さらに、指紋だけでなく顔や声などの他の任意の照合手段を組合わせて識別をすることができるため、照合手段の選択肢の幅が広くなる。
【0036】
実施の形態3.
上記実施の形態1および2では、作用素が照合関数および評価関数の場合を説明したが、作用素に補助関数を用いた場合には、任意の複合評価式を得ることができる。そのため、この実施の形態3では、補助関数を用いた複合評価式の例について説明する。
【0037】
グループID番号と指紋データの検索照合の照合結果と、照合結果で得られた個人ID番号と顔データの1対1照合を行う場合の複合評価式は例えば式3で表される。式3では、{}括弧で囲まれた内容は作用素でありその種別が補助関数であることを意味している。また、補助関数Iは1つの被作用素のうち個人ID番号を取り出す機能を持っているとする。
複合評価式=(グループID)(指紋)<検索照合>{I}(顔)<1対1照合> ……式3
【0038】
この実施の形態3では<検索照合>処理を行うまでは実施の形態1と同様な処理が行われる。この実施の形態3で示されている作用素<検索照合>は照合関数処理部371での処理手順が実施の形態1で示した処理手順と異なる。検索照合での処理手順を図12を用いて説明する。照合関数処理部371ではグループIDをもとに登録指紋データベースからそのグループIDに該当する複数の指紋データを読み込む。この複数の指紋データをグループ指紋と呼ぶことにする。照合候補の個人IDをグループ指紋の先頭の個人IDにするなどして、照合候補の指紋データをグループ指紋から取り出す。この照合候補の指紋データを候補指紋と呼ぶことにする。照合関数処理部371に渡されてきた識別用指紋データと候補指紋の一致度を計算し、閾値と比較する。一致度が閾値を越えれば照合が成功したとして照合結果として「OK」と個人IDを得る。一致度が閾値を越えなければ、次の照合候補の個人IDを決める。この処理をグループ指紋との比較がすべて終了するまで行い、閾値を越える指紋データがグループ指紋の中になければ、照合結果は「NG」となる。
【0039】
次に、検索照合が終了した時点以降の動作を、複合照合メモリ35の内容を示した図13を用いて説明する。式3の検索照合が終了した時点では、図13のステップ1.のように複合識別メモリ35の1番目にはグループID番号と指紋データによる検索照合の照合結果が格納されている。この状態でステップ2.のように次に与えられる複合評価式の内容が作用素{I}であるため、関数処理部37には作用素の内容{I}と、作用素{I}の作用対象の被作用素の数が1であるので、複合識別メモリ35の1番目の位置の検索照合による照合結果が渡される。関数処理部37で個人IDを取り出す動作を実行している間、複合識別ポインタは図13のステップ3.の位置を示している。関数処理部37が処理を終えると、複合識別メモリ35の先頭に得られた被作用素(個人ID)が設定される。以降の動作は実施の形態1の場合と同様である。
【0040】
ただし、この処理の過程で作用素が必要とする数の被作用素データが複合識別メモリ内に存在しない、もしくは被作用素データの種別が作用素の処理対象でない場合には複合識別結果出力部へエラーであることを出力する。
【0041】
この時の関数処理部37の動作について説明する。複合識別メモリ35から渡された作用素と作用対象となる被作用素は、作用素の種別に応じて選択的に処理が行われる。作用素が{I}場合は、種別が補助関数であるので補助関数処理部373に処理が依頼される。補助関数処理部373では照合結果から個人ID番号を抽出し関数処理部37へ返す。関数処理部37は照合結果を図13のステップ4.のように複合照合メモリの現在複合識別ポインタ36の示す位置に個人IDを格納し、複合識別ポインタ36をひとつ進める。この後の終了処理は実施の形態1と同様である。
【0042】
以上のように、実施の形態3によれば、補助関数を定義することによって任意の組合せを表す複合評価式を作成することができる。
【0043】
の発明によるデータ複合識別方法によれば、識別用データと、識別用データの複合識別手順を記述した複合評価式とを用い、複合評価式を解釈することによって、複合評価式で記述された複合処理手順にしたがって前記識別用データを処理し、最終的な識別結果を求めるようにすることによって、識別用データを識別処理できる効果がある。
【0044】
また、この発明によるデータ複合識別方法によれば、識別用データを識別用データメモリに格納するとともに、複合評価式も複合評価式メモリに格納し、前記複合評価式メモリの現在位置を示す複合評価式ポインタが指し示す複合評価式の内容に応じた、必要なデータを複合識別メモリに格納するとともに前記複合評価式ポインタの位置を制御し、前記複合識別メモリの現在位置を示す複合識別ポインタが指し示す複合識別メモリの内容に応じて、必要な処理の依頼を行い、処理の結果で複合識別メモリの内容を更新し、複合識別ポインタの位置を制御することによって、複合評価式処理部の構成を変更せずに、複合評価式で記述される任意の処理手順の組合せに対して識別結果を求めることができる効果がある。
【0045】
また、この発明によるデータ複合識別方法によれば、複合評価式を被作用素と作用素の組み合わせから構成することによって、複合評価式を被作用素と作用素との関係で記述できる効果がある。
【0046】
また、この発明によるデータ複合識別方法によれば、作用素の作用対象となる被作用素の種別が、作用素の種別によって定められるようにすることによって、作用素の作用対象となる被作用素の種別を作用素の種別によって定めること、任意の作用素を定義することができる効果がある。
【0047】
また、この発明によるデータ複合識別方法によれば、作用素の作用対象となる被作用素の数が、作用素の種別によって定められるようにすることによって、任意の作用素を定義することができる効果がある。
【0048】
また、この発明によるデータ複合識別装置によれば、識別用データを入力する識別用データ入力部と、識別用データの複合処理手順を記述した複合評価式を入力する複合評価式入力部とを備え、複合評価式入力部で入力された複合評価式を解釈し、複合評価式で記述された処理手順にしたがって識別用データを処理し、最終的な識別結果を求める複合評価式処理部を備えるようすることによって、識別用データを識別処理できる効果がある。
【0049】
【発明の効果】
この発明の第1の構成によるデータ複合識別装置によれば、識別用データを入力する識別用データ入力部と、識別用データの処理手順を記述した複合評価式を入力する複合評価式入力部と、複合評価式入力部で入力された複合評価式を解釈し、複合評価式で記述された処理手順にしたがって識別用データを処理し、最終的な識別結果を求める複合評価式処理部とを備え、複合評価式処理部は、識別用データ入力部から入力された識別用データを格納する識別用データメモリと、複合評価式入力部から入力された複合評価式を格納する複合評価式メモリと、複合評価式メモリの現在位置を示す複合評価式ポインタと、複合識別に必要なデータを格納する複合識別メモリと、複合評価式ポインタが示す複合評価式の内容に応じた、必要なデータを複合識別メモリに格納し、複合評価式ポインタの位置を制御する複合識別メモリ設定部と、複合識別メモリの現在位置を示す複合識別ポインタと、1対1照合処理または検索照合処理を行う照合関数処理部および照合関数処理部が処理した照合結果から個人IDを抽出する補助関数処理部を有し、複合識別ポインタが示す複合識別メモリの内容に応じて、必要な処理の依頼を照合関数処理部または補助関数処理部に対して行い、処理の結果で複合識別メモリの内容を更新し、複合識別ポインタの位置を制御する関数処理部とを備えるので、複合評価式処理部の構成を変更せずに、複合評価式で記述される任意の処理手順の組合せに対して識別結果を求めることができる効果がある。
【0050】
また、この発明の第の構成によるデータ複合識別装置によれば、複合評価式を被作用素と作用素の組み合わせから構成することによって、複合評価式を被作用素と作用素との関係で記述できる効果がある。
【0051】
また、この発明の第の構成によるデータ複合識別装置によれば、作用素の作用対象となる被作用素の種別が、作用素の種別によって定められるように構成することによって、作用素の作用対象となる被作用素の種別を作用素の種別によって定めること、任意の作用素を定義することができる効果がある。
【0052】
また、この発明の第の構成によるデータ複合識別装置によれば、作用素の作用対象となる被作用素の数が、作用素の種別によって定められるように構成することによって、任意の作用素を定義することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1、2および3によるデータ複合識別方法の処理手順を表すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1、2および3によるデータ複合識別装置の構成を表すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1、2および3によるデータ複合識別方法の処理手順を表すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1、2および3によるデータ複合識別装置の構成を表すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態1、2および3による複合識別メモリ設定部34での処理手順を表すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による複合識別メモリの内容を表す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1、2および3による関数処理部37での処理手順を表すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態1、2および3における関数処理部と照合関数処理部、評価関数処理部、補助関数処理部との関係を表す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1、2および3による1対1照合が実行される場合の照合関数処理部371での処理手順を表すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による複合識別メモリの内容を表す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2によるAND評価が実行される場合の評価関数処理部372での処理手順を表すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による検索照合が実行される場合の照合関数処理部371での処理手順を表すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態 3 による複合識別メモリの内容を表す図である。
【符号の説明】
1 識別用データ入力部、2 複合評価式入力部、3 複合評価式処理部、4 複合識別結果出力部、31 識別用データメモリ、32 複合評価式メモリ、33 複合評価式ポインタ、34 複合識別メモリ設定部、35 複合識別メモリ、36 複合識別ポインタ、37 関数処理部、371 照合関数処理部、372 評価関数処理部、373 補助関数処理部。

Claims (4)

  1. 識別用データと識別用データの処理手順から、識別用データを処理手順どおりに識別するデータ複合識別装置において、
    前記識別用データを入力する識別用データ入力部と、
    前記識別用データの処理手順を記述した複合評価式を入力する複合評価式入力部と、
    前記複合評価式入力部で入力された複合評価式を解釈し、前記複合評価式で記述された処理手順にしたがって前記識別用データを処理し、最終的な識別結果を求める複合評価式処理部とを備え、
    前記複合評価式処理部は、前記識別用データ入力部から入力された識別用データを格納する識別用データメモリと、
    前記複合評価式入力部から入力された複合評価式を格納する複合評価式メモリと、
    前記複合評価式メモリの現在位置を示す複合評価式ポインタと、
    複合識別に必要なデータを格納する複合識別メモリと、
    前記複合評価式ポインタが示す複合評価式の内容に応じた、必要なデータを前記複合識別メモリに格納し、前記複合評価式ポインタの位置を制御する複合識別メモリ設定部と、
    前記複合識別メモリの現在位置を示す複合識別ポインタと、
    1対1照合処理または検索照合処理を行う照合関数処理部および前記照合関数処理部が処理した照合結果から個人IDを抽出する補助関数処理部を有し、前記複合識別ポインタが示す複合識別メモリの内容に応じて、必要な処理の依頼を前記照合関数処理部または前記補助関数処理部に対して行い、処理の結果で複合識別メモリの内容を更新し、前記複合識別ポインタの位置を制御する関数処理部とを備えることを特徴とするデータ複合識別装置。
  2. 複合評価式は、被作用素と作用素の組合せから構成されることを特徴とする請求項1記載のデータ複合識別装置。
  3. 作用素の作用対象となる被作用素の種別は、前記作用素の種別によって定められることを特徴とする請求項2記載のデータ複合識別装置。
  4. 作用素の作用対象となる被作用素の数は、前記作用素の種別によって定められることを特徴とする請求項2記載のデータ複合識別装置。
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